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特開2022-165110シートの搬送方法、搬送装置及び製袋機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165110
(43)【公開日】2022-10-31
(54)【発明の名称】シートの搬送方法、搬送装置及び製袋機
(51)【国際特許分類】
   B31B 70/04 20170101AFI20221024BHJP
   B31B 70/62 20170101ALI20221024BHJP
   B31B 70/26 20170101ALI20221024BHJP
   B65H 29/18 20060101ALI20221024BHJP
   B65H 31/10 20060101ALI20221024BHJP
   B65H 37/06 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
B31B70/04
B31B70/62
B31B70/26
B65H29/18
B65H31/10
B65H37/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021070326
(22)【出願日】2021-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138014
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 香織
(72)【発明者】
【氏名】宮本 力
(72)【発明者】
【氏名】大橋 政信
【テーマコード(参考)】
3E075
3F049
3F054
3F108
【Fターム(参考)】
3E075AA22
3E075BA43
3E075CA01
3E075DA05
3E075DA14
3E075DA35
3E075DC16
3E075DD02
3E075DD33
3E075DD45
3E075FA03
3E075FA13
3E075FA18
3E075GA01
3E075GA03
3E075GA04
3F049AA01
3F049BB04
3F049DB02
3F049EA08
3F049EA22
3F049LA15
3F049LB05
3F054AA05
3F054AC09
3F054BA02
3F054BB01
3F054BC14
3F054DA11
3F108GA09
3F108GB03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】折り畳まれたシートを適正に搬送可能なシートの搬送方法及び搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置は、折り畳まれたシートを搬送する搬送部73と、前記搬送部73の上流側に設置され、前記搬送部73へ前記シートを排出する排出部88と、前記搬送部73の前記シートの搬送面201の角度を調整する角度調整部79とを備えた。また、前記構成において、前記角度調整部79は、前記搬送部73の搬送方向に交差する向きに設定された折目で折り畳まれた前記シートが前記排出部88によって前記搬送部73へ排出される場合に、前記シートの折畳の状態に応じて前記搬送面201の角度を調整する折畳調整部96を備えた。そして、前記折畳調整部96は、折り畳まれた前記シートが、折目を先頭として、前記排出部88によって前記搬送部73の搬送方向に沿って排出される場合に、前記搬送面201を所定角度傾倒させる傾倒部97を備えた。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳まれたシートを搬送する搬送部と、前記搬送部の上流側に設置され、前記搬送部へ前記シートを排出する排出部と、前記搬送部の前記シートの搬送面の角度を調整する角度調整部とを備えた搬送装置。
【請求項2】
前記角度調整部は、前記搬送部の搬送方向に交差する向きに設定された折目で折り畳まれた前記シートが前記排出部によって前記搬送部へ排出される場合に、前記シートの折畳の状態に応じて前記搬送面の角度を調整する折畳調整部を備えた請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記折畳調整部は、折り畳まれた前記シートが、折目を先頭として、前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って排出される場合に、前記搬送面を所定角度傾倒させる傾倒部を備えた請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記折畳調整部は、折り畳まれ、第1折目が形成された前記シートが、前記第1折目を先頭として前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って所定量排出された後、第2折目を形成するために前記シートを上流側へ向けて逆走させる場合に、前記搬送面を水平方向に沿うように平伏させる平伏部を備えた請求項2または請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記搬送部の下流側に、複数の前記シートを上下に積載する積載部を備えた請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記搬送部の上流側に設けられた前記シートを折り畳む折り部及び前記シートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布する糊塗布部と、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置とを備えた製袋機。
【請求項7】
折り畳まれたシートを搬送部によって搬送するシートの搬送方法であって、前記搬送部の上流側に設置された排出部から、前記搬送部へ向けて前記シートを排出する際、前記シートの折り畳みの状態に応じて前記シートの搬送面の角度が調整された前記搬送部によって前記シートを搬送するシートの搬送方法。
【請求項8】
前記搬送部の搬送方向に交差する向きに設定された折目で折り畳まれて前記折目が形成され、前記折目を先頭として、前記搬送部の搬送方向に沿って前記排出部によって前記シートを排出する際、前記搬送面を所定角度傾倒させる請求項7に記載のシートの搬送方法。
【請求項9】
折り畳まれ、第1折目が形成された前記シートを、前記第1折目を先頭として前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って所定量排出した後、第2折目を形成するために前記シートを上流側へ向けて逆走させる場合に、前記搬送面を水平方向に沿うように平伏させる請求項7または請求項8に記載のシートの搬送方法。
【請求項10】
前記搬送部の下流側に設けられた積載部に、前記搬送部から搬送された複数の前記シートを上下に積載する請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の搬送方法。
【請求項11】
糊塗布部で前記シートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布し、前記シートを折り部で折り畳み、請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載の搬送方法によって糊が塗布され、折り畳まれた前記シートを搬送する製袋方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシートの搬送方法、搬送装置及び製袋機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、封筒を所定の搬送経路に沿って移動させながら、フラップを折り畳む封緘装置が知られている。下記特許文献1には、粘着膜が付着された封筒がフラップ押し付け機構まで搬送され、回動する折り板によって、封筒のフラップが折り畳まれる封緘装置に関する開示がある。フラップは、封筒本体に押圧され封緘される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-240628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の封緘装置では、フラップのみを折り畳み、封緘すればよい。一方で、所定形状に型抜きされたシートを折り畳み、糊を塗布して封筒を製造する製袋機においては、シートの搬送途中で、折り畳んだシートの端部が他の封筒に干渉し、ジャムを生じることがある。
【0005】
本発明は、折り畳まれたシートを適正に搬送可能なシートの搬送方法及び搬送装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る搬送装置は、折り畳まれたシートを搬送する搬送部と、前記搬送部の上流側に設置され、前記搬送部へ前記シートを排出する排出部と、前記搬送部の前記シートの搬送面の角度を調整する角度調整部とを備えた。
【0007】
また、前記構成において、前記角度調整部は、前記搬送部の搬送方向に交差する向きに設定された折目で折り畳まれた前記シートが前記排出部によって前記搬送部へ排出される場合に、前記シートの折畳の状態に応じて前記搬送面の角度を調整する折畳調整部を備えた。
【0008】
そして、前記構成において、前記折畳調整部は、折り畳まれた前記シートが、折目を先頭として、前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って排出される場合に、前記搬送面を所定角度傾倒させる傾倒部を備えた。
【0009】
さらに、前記構成において、前記折畳調整部は、折り畳まれ、第1折目が形成された前記シートが、前記第1折目を先頭として前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って所定量排出された後、第2折目を形成するために前記シートを上流側へ向けて逆走させる場合に、前記搬送面を水平方向に沿うように平伏させる平伏部を備えた。
【0010】
さらに、前記各構成において、前記搬送部の下流側に、複数の前記シートを上下に積載する積載部を備えた。
【0011】
本発明の製袋機は、前記各構成に記載の搬送装置と、前記搬送部の上流側に設けられた前記シートを折り畳む折り部及び前記シートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布する糊塗布部とを備えた。
【0012】
本発明に係るシートの搬送方法は、折り畳まれたシートを搬送部によって搬送するシートの搬送方法であって、前記搬送部の上流側に設置された排出部から、前記搬送部へ向けて前記シートを排出する際、前記シートの折り畳みの状態に応じて前記シートの搬送面の角度が調整された前記搬送部によって前記シートを搬送する。
【0013】
また、前記構成において、前記搬送部の搬送方向に交差する向きに設定された折目で折り畳まれて前記折目が形成され、前記折目を先頭として、前記搬送部の搬送方向に沿って前記排出部によって前記シートを排出する際、前記搬送面を所定角度傾倒させる。
【0014】
そして、前記構成において、折り畳まれ、第1折目が形成された前記シートを、前記第1折目を先頭として前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って所定量排出した後、第2折目を形成するために前記シートを上流側へ向けて逆走させる場合に、前記搬送面を水平方向に沿うように平伏させる。
【0015】
さらに、前記各構成において、前記搬送部の下流側に設けられた積載部に、前記搬送部から搬送された複数の前記シートを上下に積載する。
【0016】
本発明の製袋方法は、糊塗布部で前記シートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布し、前記シートを折り部で折り畳み、糊が塗布され、折り畳まれた前記シートを前記各工程によって搬送する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、折り畳まれたシートを搬送する搬送部と、前記搬送部の上流側に設置され、前記搬送部へ前記シートを排出する排出部と、前記搬送部の前記シートの搬送面の角度を調整する角度調整部とを備えたので、シートが折り畳まれているために先行するシートと後続のシートが干渉し、ジャムを生じる恐れがあるとき、搬送面の角度を調整し、干渉を回避することができ、シートを適正に搬送することができる。
【0018】
また、前記角度調整部は、前記搬送部の搬送方向に交差する向きに設定された折目で折り畳まれた前記シートが前記排出部によって前記搬送部へ排出される場合に、前記シートの折畳の状態に応じて前記搬送面の角度を調整する折畳調整部を備えた場合は、搬送方向に交差する向きに折り畳まれることで、シートの端部が他のシートと干渉するとき、折畳調整部によって搬送面の角度を調整することができ、シートを適正に搬送できる。
【0019】
前記折畳調整部は、折り畳まれた前記シートが、折目を先頭として、前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って排出される場合に、前記搬送面を所定角度傾倒させる傾倒部を備えた場合は、傾倒部によって搬送面を傾倒することで、先行シートを排出部の排出高さより低い位置で下流側へ搬送することができ、排出される後続のシートに干渉するのを回避可能である。
【0020】
前記折畳調整部は、折り畳まれ、第1折目が形成された前記シートが、前記第1折目を先頭として前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って所定量排出された後、第2折目を形成するために前記シートを上流側へ向けて逆走させる場合に、前記搬送面を水平方向に沿うように平伏させる平伏部を備えた場合は、第2折目で折り畳むためにシートを逆走させるとき、第1折目で折り畳まれたシートの端部が排出部に干渉して適正に搬送されず、ジャムを生じるのを回避できる。
【0021】
さらに、前記搬送部の下流側に、複数の前記シートを上下に積載する積載部を備えた場合は、折り畳まれたシートを上下に適正に積載することができる。
【0022】
本発明の製袋機は、前記搬送部の上流側に設けられた前記シートを折り畳む折り部及び前記シートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布する糊塗布部と、前記各構成の搬送装置とを備えたので、折り部でシートを折り畳み、糊塗布部で糊を塗布し、封筒を製造するとき、折り畳まれたシートを適正に搬送可能である。
【0023】
本発明のシートの搬送方法は、折り畳まれたシートを搬送部によって搬送するシートの搬送方法であって、前記搬送部の上流側に設置された排出部から、前記搬送部へ向けて前記シートを排出する際、前記シートの折り畳みの状態に応じて前記シートの搬送面の角度が調整された前記搬送部によって前記シートを搬送するので、シートが折り畳まれているために先行するシートと後続のシートが干渉し、ジャムを生じる恐れがあるとき、搬送面の角度を調整し、干渉を回避することができ、シートを適正に搬送することができる。
【0024】
また、前記搬送部の搬送方向に交差する向きに設定された折目で折り畳まれて前記折目が形成され、前記折目を先頭として、前記搬送部の搬送方向に沿って前記排出部によって前記シートを排出する際、前記搬送面を所定角度傾倒させる場合は、搬送面を傾倒することで、先行シートを後続のシートの排出高さより低い位置で下流側へ搬送することができる。
【0025】
そして、折り畳まれ、第1折目が形成された前記シートを、前記第1折目を先頭として前記排出部によって前記搬送部の搬送方向に沿って所定量排出した後、第2折目を形成するために前記シートを上流側へ向けて逆走させる場合に、前記搬送面を水平方向に沿うように平伏させる場合は、第2折目で折り畳むためにシートを逆走させるとき、第1折目で折り畳まれたシートの端部が排出部によって適正に搬送されず、ジャムを生じるのを回避できる。
【0026】
さらに、前記搬送部の下流側に設けられた積載部に、前記搬送部から搬送された複数の前記シートを上下に積載する場合は、折り畳まれたシートを適正に積載することができる。
【0027】
本発明に係る製袋方法によれば、糊塗布部で前記シートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布し、前記シートを折り部で折り畳み、前記各工程の搬送方法によって糊が塗布され、折り畳まれた前記シートを搬送するので、折り部でシートを折り畳み、糊塗布部で糊を塗布し、封筒を製造するとき、折り畳まれたシートを適正に搬送可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の第一実施形態の製袋機の概略全体構成図である。
図2図1の製袋機で加工されるシートの状態を示す平面図である。
図3図2のシート100が折り畳まれた状態を示す斜視図である。
図4】前記製袋機の供給トレイ及びその周辺を示す斜視図である。
図5図4を搬送方向上流側から見た図である。
図6図4の平面図である。
図7図6のA-A線矢視断面図である。
図8】前記製袋機の第2折り部の概略構成を示す図である。
図9】前記製袋機のコンベア及びその周辺の斜視図である。
図10図9の側面図である。
図11図9の平面図である。
図12図10を搬送方向F下流側から見た図である。
図13】前記製袋機の使用態様図である。
図14】前記製袋機の使用態様図である。
図15】前記製袋機の使用態様図である。
図16】前記製袋機の使用態様図である。
図17】前記製袋機の使用態様図である。
図18】前記製袋機の使用態様図である。
図19】前記製袋機の使用態様図である。
図20】前記製袋機の使用態様図である。
図21】前記製袋機の使用態様図である。
図22】前記製袋機の使用態様図である。
図23】前記製袋機の使用態様図である。
図24】前記製袋機の使用態様図である。
図25】前記製袋機の使用態様図である。
図26】前記製袋機の使用態様図である。
図27】前記製袋機の使用態様図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係る製袋機10の全体構成図である。製袋機10は、シート100が搬送ローラ対81-88によって搬送される搬送方向Fの上流側から下流側にかけて、順に、供給部1、第1クリース加工部2、第2クリース加工部4、第1折り部3、糊塗布部5、第2折り部6、加圧部8及び受部7を、装置本体10Aに備えている。
【0030】
製袋機10は、8個の搬送ローラ対81―88を備えている。搬送ローラ対81、82、83は、第1駆動部91に連結され、回転駆動される。搬送ローラ対84,85は第2駆動部92に連結され回転駆動される。搬送ローラ対86、87、88は、第3駆動部93に連結され回転駆動される。搬送ローラ対86、87、88は、第3駆動部93の逆回転によって、搬送面200に沿って、シート100を逆走することができる。
【0031】
8個の搬送ローラ対は、シート100が搬送される搬送面200を構成しており、搬送面200は、エア供給ユニット12から搬送ローラ対88に至るまで、同一平面である。又、前記シート100が搬送される搬送面200上には、各位置におけるシート100の通過を検出(重送を検出)するセンサ23、センサ24、センサ25、センサ26、センサ27、センサ28が配置されている。各センサは、例えば、光学式の透過センサを用いる。
【0032】
一般的形態の「洋式封筒」は、横長の長方形を有しており且つ封じ口が長辺に形成されている。製袋機10にて洋式封筒を製作する際には、例えば、図2に示されるように、シート100の本体102の両側の折り畳んだ側片103に糊Gを塗布し、底片101を折り畳んで側片103に圧着させている。
【0033】
具体的には、製袋機10は、図2(a)に示されている平面状のシート100を、搬送方向F下流側に搬送しながら図2(b)及び図2(c)に示されるように加工することによって、洋式封筒90を製作するようになっている。
【0034】
シート100は、底片101と、本体102と、本体102の両側に張り出した糊代用の側片103と、フラップ104と、からなっている。シート100には、縦折目111、第1,2折目112、113の3つの折目110が形成される。縦折目111は搬送方向Fに沿っている。第1、2折目112、113は、搬送ローラ対81―88によるシート100の搬送方向Fに交差する向きに設定されている。本実施形態では特に、第1、2折目112、113は、搬送方向Fに対して直交する幅方向Wに沿っている。
【0035】
シート100は、本体102と側片103との境界線である縦折目111で、折り畳まれ、図2(b)に示す形状となる。折り畳まれた側片103の表面には、糊Gが塗布される。
そして、底片101と本体102との境界線である第1折目112で、左右幅方向Wに沿って折り畳まれ、図2(c)に示すようになる。このとき、底片101は、その両縁部が側片103に糊Gにより接合される。
【0036】
シート100は、底板101を搬送方向F下流側、フラップ104を上流側として搬送され、製袋される。図2(c)の状態では、第1折目112が搬送されるシート100の先頭となり、封筒90の内容物、例えば、便箋、各種書類、広告などの挿入口116は、第1折目112よりも搬送方向F上流側に位置する。
【0037】
図3(a)には、図2(c)の封筒90を斜視図で示す。図3(a)の封筒90aは、フラップ104が折り畳まれていない。必要により、封筒90を、本体102とフラップ104との境界線である第2折目113で、更に折り畳み、図3(b)に示すように、フラップ104が本体102に被さるようにしてもよい。この場合、シート100は4つの折目110で折り畳まれることになる。前記構成によれば、封筒90bの挿入口116から内容物を挿入した後、テープや糊を用いて封をする際、折り癖がついている為、フラップ104を折り畳んだ底片101にきれいに封緘することができる。
【0038】
[供給部1]
図1に示す供給部1は、エア吸引ベルト式のエア供給ユニット12と、シート100積載量に応じて上昇、下降するエレベータ式の供給トレイ11と、エア供給ユニット12により送り出されたシート100をさらに搬送方向F下流側に搬送する搬送ローラ81と、を有している。又、前記エア供給ユニット12には、供給トレイ11上に積載されるシート100の最上面のシート100がエア供給ユニット12の下面に吸着されたことを検出するセンサ22と、供給トレイ11上に積載されるシート100の上限検知用のセンサ21が配置されている。
【0039】
図4は、供給部1の供給トレイ11及びその周辺の斜視図、図5図4を搬送方向F上流側から見た図、図6は、図4の平面図、図7図6のA-A線矢視断面図である。供給部1は、ガイド13、案内部15及び支持部16を備える。ガイド13はシート100の側方を案内する。図2(a)に示すシート100のように、シート100の側端縁114が直線状に形成されない場合、ガイド13は、シート100の搬送方向Fに直交する幅方向Wの長さが最も長く形成された側片103の側端縁115に接触する。
【0040】
ガイド13は、供給トレイ11に設けられた切欠17内に設置される。ガイド13は、シート100の大きさに合わせ、幅方向Wに互いに近接、離間可能に設置される。ガイド13の上方及び下方には、前後に所定量離間して周回する無端状の案内ベルト18が設置される。各案内ベルト18は、左右一対のギア19にかけ渡される。ギア19は左右の側板20の外方に設置される。ギア19は、軸支部29によって、側板20に回動自在に軸支されている。図5において右側に示す上下一対のギア19aは、連結部30によって連結される。
【0041】
ガイド13は左ガイド131及び右ガイド132により構成される。左ガイド131の上部133及び下部134は、後方を移動する上下の案内ベルト18にそれぞれ固定される。右ガイド132の上部135及び下部136は、前方を移動する上下の案内ベルト18にそれぞれ固定される。左ガイド131はベルト18の後左部に、右ガイド132はベルト18の前右部にそれぞれ固定され、両者は周回する案内ベルト18の対角位置に固定される。
【0042】
案内部15は、ガイド13の幅方向Wの移動を案内する。案内部15は、案内軸31及び連結部材34を備える。案内軸31は左右の側板20に架設される。連結部材34は案内軸31に挿通される。連結部材34は左右のガイド13の双方の上部に連結される。これより、ガイド13は連結部材34を介して案内軸31に垂設され、案内される。
【0043】
図5において、右側に示す連結部材34aには、操作部14が設けられる。操作部14は、作業者が手動によりガイド13の幅方向Wにおける位置を、調整し位置決めするために設けられる。操作部14は摘み141を備える。作業者が摘み141を回転操作することによって、ガイド13を幅方向Wの所定位置に固定した状態と、ガイド13が幅方向Wに移動可能な状態とを切り替える。ガイド13が移動可能な状態で作業者が手動により、操作部14を幅方向Wに移動させると、右ガイド132が移動される。そして、上下の案内ベルト18は、右ガイド132の移動量と同じ距離だけ周回移動する。右ガイド132に対し、ベルト18の対角位置に連結された左ガイド131は、右ガイド132の移動量と同じ距離だけ、右ガイド132に近接離間する。
【0044】
支持部16は、一対のガイド13の内方に設置される。支持部16は、供給トレイ11の切欠17内で、シート100を下方より支持する。支持部16は、支持部材41、揺動軸42、負性部材43を備える。支持部材41は、棒状に形成される。支持部材41は揺動軸42によって供給トレイ11の下面に揺動自在に軸支される。
【0045】
左右の支持部材41の搬送方向F上流側端部は、係止部40が設けられる。係止部40は、供給トレイ11の下方で付勢部材43に連結され、係止されている。双方の係止部40は、互いに近接する方向へ付勢部材43によって付勢される。
【0046】
支持部材41の下流側端部には、当接部39が設けられる。当接部39は、ガイド13に接触、当接している。当設部39は、付勢部材43の付勢力によって、一対のガイド13を互いに離間する方向へ付勢されている。よって、当接部39は常にガイド13の内側面に接触する。ガイド13が幅方向Wに移動されるのに伴い、支持部材41は揺動軸42を軸心に揺動する。ガイド13の間の長さが長くなると、左右の当接部39の間の長さもこれに応じて長くなる。
【0047】
切欠17から露出する支持部材42の上面の高さは、供給トレイ11のシート100載置面と同じ高さに設定される。切欠17には、支持部材41の切欠17からの露出部分45を収容する収容部44が設けられる。左右のガイド13が最も近接する位置に位置するとき、図6において二点鎖線で示すように、支持部材41cは、搬送方向Fに沿った向きとなり、支持部材41の切欠17からの露出部分45が収容部44に収容される。
【0048】
[第1クリース加工部2]
第1クリース加工部2は、図1に示すように、上部が凸状の上型と、下部が凹状の下型で構成され、シート100の第1折目112、第2折目113として、シート100の搬送方向Fと直角方向に横クリースを形成するようになっている。クリース加工部2としては、公知の機構を採用できる。
【0049】
[第2クリース加工部4]
第2クリース加工部4は、図1に示すように、クリース刃が丸刃状で外周部に凸部が形成された下刃と、丸刃状で外周部に凹部が形成された上刃で構成され、搬送方向Fと直角方向の幅方向W2箇所に設置され、シート100の縦折目111(2箇所)にシート100の搬送方向Fに沿って縦クリースを形成するようになっている。第2クリース加工部4としては、公知の機構を採用できる。
【0050】
[第1折り部3]
第1折り部3は、シート100を折り畳む。第1折り部3は、シート100の左右の側片103の折り返し手段として、シート100の搬送方向Fと直角方向の幅方向W両側に対向して配置された1対の折り装置(第一の折り装置3a、第二の折り装置3b)からなっている。又、下ガイド板33上方に所定の隙間をあけて上ガイド板36を備え、下ガイド板33上を搬送されるシート100を下流側に搬送する一対の搬送ローラ対84(駆動ローラ38及び従動ローラ35)を備えている。
【0051】
[糊塗布部5]
糊塗布部5は、シート100の搬送方向Fに沿ってシート100の所定位置に糊を塗布する。糊塗布部5は、幅方向W両側に対向して配置された1対の塗布装置5a、5bからなっている。なお、塗布装置5aと塗布装置5bとは、左右対称の構成を有している。
【0052】
塗布装置5a、5bは、ノズル部と、位置設定機構と、上下駆動機構と、を有している(不図示)。ノズル部は、搬送されるシート100に所定のタイミングで糊を塗布できるようになっている。
【0053】
[第2折り部6]
第2折り部6は、シート100を折り畳む。第2折り部6は本発明の折り部を構成する。第2折り部6は、平面状のシート100を、搬送面200に沿って搬送しながら折り曲げ加工する紙折り装置である。図8は、第2折り部6の概略構成を示す図である。第2折り部6は、搬送ローラ対86、87,前後一対の案内板65、切替部63及び折ガイド62を備える。
【0054】
搬送ローラ対86は、シート100の搬送方向F上流側に、搬送ローラ対87は、搬送ローラ対86よりシート100の搬送方向F下流側に配置される。案内板65は、搬送ローラ対86、87の両上搬送ローラ861、871の上方に立設される。案内板65は後案内板66及び前案内板67を備える。後案内板66は、搬送ローラ対86の上ローラ861の上方に至ったシート100を上向きに案内する。前案内板67は、搬送ローラ対87の上ローラ871の上方に至ったシート100を上向きに案内する。
【0055】
切替部63は、両搬送ローラ対86,87の間に設置される。切替部63は、搬送面200上を搬送されるシート100に干渉し、シート100の前端部または端縁を搬送面200の上方へ案内する。切替部63は、支持軸631を中心に揺動可能である。切替部63は、平行姿勢P、前上向き姿勢Q、及び後上向き姿勢Uの間で揺動される。平行姿勢Pは、図8において実線で示すように、搬送面200に略平行な姿勢である。平行姿勢Pでは、切替部63は前方の搬送ローラ対87のニップ873に向けて略水平方向にシート100を案内する。
【0056】
前上向き姿勢Qは、図8において一点鎖線で示す。前上向き姿勢Qは、搬送面200に対し前部が搬送面200の上方に、後部が搬送面200の下方に位置するよう傾斜する。前上向き姿勢Qでは、シート100の前端部を前方の搬送ローラ対87の上ローラ871の上方に案内する。シート100の前端部はさらに、その上方に設置された案内板67によって案内される。
【0057】
後上向き姿勢Uは、図8において二点鎖線で示す。後上向き姿勢Uは、シート100の端縁を搬送面200の上方へ案内する。後上向き姿勢Uでは、シート100の端縁を後方の搬送ローラ対86の上ローラ861の上方へ案内する。シート100の端縁はさらに、その上方に設置された案内板66によって案内される。
【0058】
折ガイド62は、切替部63の上方に配置される。折ガイド62は、側面視略U字状に形成される。折ガイド62は、上面案内部625、前案内部626、傾斜案内部627及び後案内部628を備える。上面案内部625は搬送面200に略平行な姿勢を維持し、幅方向Wに延在する。上面案内部625は、シート100の上面を案内する。前案内部626は、上面案内部625の前端部に立設される。前案内部626は、切替部63によって、搬送面200の上方へ案内されたシート100の前端部を上向きに案内する。上面案内部625と前案内部626の連結部には、前エッジ621が設けられる。前エッジ6221は、折ガイド62が下降し、シート100を折り畳むとき、折目100に接触し、シート100を折り畳むよう作用する。前案内部626は、前エッジ621が折目に接触し、シート100を折り畳むとき、シート100の前部が鉛直方向に沿うよう案内する。
【0059】
傾斜案内部627は上面案内部625の端縁に設けられる。傾斜案内部627はシート100の後部が、搬送方向Fに交差する向きに設定された第2折目113で折り畳まれた後、下流側へ搬送されるときに、シート100の端縁が上面案内部625と切替部63の間の隙間へ進入するのを案内する。
【0060】
後案内部628は、傾斜案内部627の端縁に立設される。後案内部628は、切替部63によって、搬送面200の上方へ案内されたシート100の端縁を上向きに案内する。そして後案内部628は、折ガイド62が下降し、シート100を折り畳むとき、シート100の後部が鉛直方向に沿うよう案内する。
【0061】
折ガイド62は、上面案内部625が略水平となる搬送面200に沿った状態を維持したまま、上下方向に移動可能に構成される。折ガイド62は折畳位置と退避位置との間で昇降される。折畳位置では、折ガイド62は平行姿勢Pの切替部63に近接し、シート100を折りたたむ。退避位置では、折ガイド62は、切替部63から退避し、所定距離離間した位置に位置する。
【0062】
[加圧部8]
加圧部8は、搬送方向Fに直交する幅方向Wに移動可能な上型8aと、上型8aの移動範囲に延在する下型8bで構成される。上型8aが幅方向Wに移動することで、第2折り部6にて搬送方向Fに交差する向きに設定された第1,2折目112,113で折り畳まれたシート100の当該第1、2折目112,113を、押圧し、シート100を第1、2折目112,113においてより確実に折り畳むようにする。
【0063】
[受部7]
受部7は、本発明の搬送装置を構成する。受部7は、搬送ローラ対88、コンベア72、積載部71を備える。搬送ローラ対88は、本発明の排出部を構成する。搬送ローラ対88は、コンベア72へシート100を排出する。搬送ローラ対88は、図1に示されるように、第2折り部6の搬送ローラ対87の近傍に設置される。搬送ローラ対88は、加圧部8の搬送方向F下流側に設置される。搬送ローラ対88は、コンベア72の上流側に設置されている。
【0064】
図9は、コンベア72及びその周辺の斜視図、図10は、図9の側面図、図11は、図9の平面図、図12図10を搬送方向F下流側から見た図である。コンベア72は、ベルト73、ローラ77、押さえ78、支持部材76、角度調整部79を備える。
【0065】
ベルト73は、本発明の搬送部を構成する。ベルト73は、折り畳まれたシート100を搬送する。ベルト73による折り畳まれたシート100の搬送方向は、搬送ローラ対81-88による搬送方向Fと同じである。ベルト73によるシート100の搬送面201の高さは、搬送ローラ対81-88によるシート100の搬送面200より低い位置に設定されている。ベルト73は無端状に形成され、シート100の搬送方向Fの前後に所定量離間して配置されるローラ77にかけ渡される。
【0066】
前後一対のローラ77は、後ローラ74及び前ローラ75により構成される。後ローラ74は、側板20に回転自在に軸支される。後ローラ74は、第4駆動部94に連結部96を介して連結される。押さえ78は、支持部材76の上方に設置される。押さえ78は支持部材76によって支持される。押さえ78は、ベルト73上面を下流側へと排出されるシート100を所定の押圧力で押圧する。
【0067】
支持部材76は、左右一対の側方部材50及びリンク51を備える。側方部材50は、ベルト73の左右側方に設置される。側方部材50の前端部は後ローラ74を、端縁は前ローラ75を、それぞれ回転自在に軸支する。側方部材50には把手49が設けられる。なお、把手49は、側方部材50に替えて、リンク部材50の後述する縦部材53または横部材53に設けてもよい。
【0068】
リンク51は、側面視L字状に形成される。リンク51は、縦部材53と横部材54とを備える。縦部材53の上端部は、側方部材50の前端部に回転可能に連結される。縦部材53の下端部と、横部材54の前端部とは略直角に一体で連結される。この連結部分には、積載部71の端縁が連結されている。
【0069】
左右の横部材54の端縁は、架設軸56により連結される。架設軸56は、横部材54の外方に突出する。架設軸56の左右両端部には、係止部57が設けられる。係止部57は、角度調整部79の案内穴58に係止される。
【0070】
角度調整部79は、ベルト73の設置角度を調整する。これより、角度調整部79は、ベルト73によるシート100の搬送面201の角度を調整する。角度調整部79は、折畳調整部96を備える。折畳調整部96は、搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに交差する向きに折り畳まれたシート100が、排出部としての搬送ローラ対88によってベルト73へ排出される場合に、シート100の折畳の状態に応じて搬送面201の角度を調整する。
【0071】
折畳調整部96は、傾倒部97及び平伏部98を備える。傾倒部97は、折り畳まれたシート100が、第1折目112を先頭として、排出部としての搬送ローラ対88によって、搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに沿って排出される場合に、搬送面201を所定角度傾倒させる。平伏部98は、折り畳まれ、第1折目112が形成されたシート100が、第1折目112を先頭として排出部としての搬送ローラ対88によって搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに沿って所定量排出された後、第2折目113を形成するためにシート100を上流側へ向けて逆走させる場合に、搬送面201を水平方向に沿うように平伏させる。
【0072】
角度調整部79は、案内穴58を備える。案内穴58は、係止部57を案内し、搬送面201を複数の角度とする。案内穴58は、水平案内部580、第1-3案内部581-583及び収納案内部584を備える。水平案内部580は、ベルト73によるシート100の搬送面201が水平方向に沿うよう係止部57を係止する。第1-3案内部581-583は、シート100の搬送面201が異なる3つの角度となるよう係止部57を係止する。収納案内部584は、装置の収納時、コンベア72を折り畳むよう係止部57を案内する。
【0073】
積載部71は、搬送部としてのベルト73の下流側に設置される。積載部71は、複数のシート100を上下に積載する。積載部71は積載トレイ70を備える。積載トレイ70は、ベルト73のシート100の搬送面201より低い位置に設置され、前方へと延在する。積載部71は、略水平乃至前端部が端縁よりやや高い姿勢を維持する。積載部71は収納時、支持部材76に対し揺動され、鉛直方向に倒され、支持部材76に垂下される。
【0074】
搬送ローラ対88の下流側にはシート100を搬送面200上で案内する上下一対のガイド89が設置される。双方のガイド89の上流側端部及び必要により下流側端部は、側面視テーパ状に広く開いている。両ガイド89の間にシート100が挿通される。
【0075】
次に、前記構成の製袋機10の作動について説明する。
作業者は、摘み141を緩めて、ガイド13を幅方向Wに移動可能な状態とする。作業者は、供給トレイ11上に複数のシート100を、底片101が搬送方向F下流側、フラップ104が搬送方向F上流側となる向きで載置する。そして、シート100の大きさに合わせ、ガイド13を、シート100の側片103の左右両側端縁115に当接する位置に位置させる。
【0076】
左右のガイド13は、上端部133,135及び下端部134,136の双方が案内ベルト18の所定位置に固定されているので、上端部133,135及び下端部134,136のうちいずれか一方のみ固定されている場合に比較して、鉛直方向に沿って適切に立設され、傾斜する不具合が生じにくい。ガイド13は、上下方向に沿って延在し、適正にシート100の側端縁115を案内することができる。
【0077】
支持部材41は、ガイド13の幅方向Wの移動により、揺動軸42を軸心に揺動する。このように、切欠17内に支持部16が設けられているので、供給トレイ11に切欠17が形成されている場合であっても、切欠17内でシート100を支持部16によって支持することができる。切欠17の内方へシート100が垂れ下がるのを抑制することができ、シート100を適正に搬送可能である。
【0078】
支持部材41は、供給トレイ11の搬送方向F中央部に位置された揺動軸42を軸心に揺動するので、供給トレイ11上に図2(a)に示す形状に型抜きされたシート100が載置されたとき、側片103に支持部16を位置させることができる。
【0079】
図13に示すように、シート100の大きさが大きくなると、搬送方向F及び幅方向Wの双方の長さが長くなる傾向がある。大きいサイズのシート100Lを載置するときは、小さいサイズのシート100Sを載置するときより、ガイド13の距離を長くする必要がある。このとき、支持部材41の当接部39は、ガイド13の左右幅方向W外方への移動に伴って、ガイド13に当接しつつ揺動軸42を軸心に揺動し、小さいサイズのシート100Sが載置されたときより、後方へ移動する。
【0080】
大きいサイズのシート100Lは、小さいサイズのシート100Sより通常底片101の搬送方向Fの長さが長くなる。供給トレイ11上に載置された大きいサイズのシート100Lの側片103は、小さいサイズのシート100Sの側片103より後方に位置する。ガイド13の移動に伴う当接部39の移動がシート100の側片103の位置の変化に対応することとなる。切欠17の内方へと落ち込みやすい側片103を、その対向位置に移動した当接部39によって支持することができる。このように、幅方向Wの長さが異なる複数種類のシート100を供給する場合であっても、シート100の側片103に対応する位置を支持部16によって下方より適正に支持することができる。
【0081】
作業者が製袋機10の運転を開始する操作を行うと、製袋機10は、以下の通り動作する。
(1)供給トレイ11上の最上位のシート100は、エア供給ユニット12におけるエア吸引ベルトに吸着されながら搬送ローラ対81に向けて送り出され、搬送ローラ対81にシート100が受け渡された後、搬送ローラ対81により、さらに搬送方向F下流側に搬送される。その後、第1クリース加工部2を通過する。その際、第1クリース加工部2が作動して、シート100の第1折目112、第2折目113にクリースが形成される。これにより、底片101は、本体102側へ折り返しやすくなる。又、フラップ104は、折り畳まれた底片101側へ折り返しやすくなる。
【0082】
(2)第1クリース加工部2より搬送されて来たシート100は、第2クリース加工部4を通過する。このとき、シート100の縦折目111(幅方向W左右2箇所)は、搬送方向Fと直角方向の幅方向W2箇所に設置された第2クリース加工部4のクリース刃(丸刃)の直下にそれぞれ位置している。そして、第2クリース加工部4が作動して、縦折目111にクリースが形成される。これにより、側片103(幅方向W左右2箇所)は、内側へ折り返しやすくなる。
【0083】
(3)第2クリース加工部4によりクリースが形成されたシート100は、第1折り部3において停止する。シート100の側片103を折り曲げ加工する際の縦折目111に、予め、クリースを形成することにより、フラップを折り曲げる際の折り目加工位置の精度を確保することができる。
【0084】
図5に示すように、第1折り部3においては、折り板32による側片103の折り返しの基本構成に加えて、下ガイド板33上方に所定の隙間をあけて設置される上ガイド板36と、下ガイド板33上を搬送するシート100を、さらに下流側に搬送する搬送ローラ対(駆動ローラ38及び従動ローラ35)を備える。尚、下ガイド板33には、前記搬送ローラ対のニップに切欠きが形成されている。
【0085】
図5(a)において、第1折り部3の折り装置3a(3b)の折り板32は、幅方向W外側に位置しており、シート100の両側の側片103は、折り板32上に載っている(載置位置)。
【0086】
次に、図14(b)において、折り板32が内側の下ガイド板33向けて回動し、これにより、側片103がクリース加工済の縦折目111にて内側へ折り畳まれて、図5(c)に示すように、上ガイド板36を介して本体102上に重ね合わされる(重ね合わせ位置)。
【0087】
その後、図14(d)において、折り板32は、外側の下ガイド板33から離れる方向に回動する。そして、搬送ローラ対(駆動ローラ38及び従動ローラ35)によって、側片103が折り畳まれたシート100が搬送方向F下流へ搬送される。シート100の搬送を開始する前に、折り板32を少なくとも所定角度だけ下ガイド板33から離れる方向に回動させておくことにより、折り曲げ加工後のシート100は、折り板や上下一対のガイド板に干渉されることなく、折り曲げ加工位置のシート100の搬送方向F下流側に向けてスムーズに搬送することができる。
【0088】
前述の図14(a)から図14(d)において、上ガイド板36及び、上ガイド板36上にシート100を保持する従動ローラ35を備え、折り返し手段がシート100の側片103を折り曲げ加工する際は、制御装置は、折り曲げ加工位置において、前記一対の搬送ローラ(駆動ローラ38及び従動ローラ35)の駆動を停止状態にして、シート100の搬送を停止し、シート100の本体102を前記一対の搬送ローラ38、35の間に保持したまま、シート100の側片103を折り曲げ加工するように制御する。
【0089】
以上によれば、シート100の本体102が上下一対のガイド板36、33の間に保持されたまま、シート100の側片103が上ガイド板36の上面に折り畳まれるのと同時に、シート100の本体102を一対の搬送ローラの間36、33に保持したまま、シート100の側片103を折り曲げ加工する。したがって、さらに、側片103を折り曲げる際の折り目位置の精度を確保することができる。
【0090】
(4)側片103が折り畳まれたシート100は、搬送ローラ対85によって搬送方向F下流へ搬送され、糊塗布部5を通過する。糊塗布部5においては、シート100の折り畳まれた両側の側片103の通過が開始する時に、搬送方向Fと直角方向の幅方向W2箇所に設置されたノズル部5a、5bが下方に移動して、側片103の表面に当接し、側片103の通過が終了する時に、ノズル部5a、5bが上方へ移動して、側片103の表面からノズル部5a、5bが離れる。これにより、折り畳まれた側片103の表面に糊が塗布される。なお、折り畳まれた側片103は、ノズル部5a、5bの搬送方向F上流に位置している搬送ローラ対85によって、押圧された状態で、又は、押圧された後に、ノズル部5a、5bを通過する。よって、ノズル部5a、5bによる糊塗布作業を、安定して行うことができる。
【0091】
(5)側片103に糊が塗布されたシート100は、搬送ローラ対85によって第2折り部6へ搬送される。搬送ローラ対86の上ローラ861は、側片103の表面に接触しない幅寸法に設定されているので、前述の糊塗布部5にて、シート100の側片103に塗布された糊が搬送ローラ対86に付着することはない。
【0092】
切替部63は、前方が上向きに傾斜した前上向き姿勢Qに設定されている。それ故、図15に示すように、シート100は、切替部63によってシート100の端縁118を搬送ローラ対87の上ローラ871の表面を通過するように上向きに案内され、前案内板67と前案内部626の間に挿通される。シート100の第1折目112が前エッジ621の位置に到達すると、制御装置は、第3駆動部93を停止する。シート100の搬送は一旦停止される。尚、この間、折ガイド62は待避位置を維持する。
【0093】
図16に示すように、折ガイド62は待避位置を維持したままで、切替部63が搬送方向Fに平行な平行姿勢Pに切り替えられる。
【0094】
そして、折ガイド62をその姿勢を維持したまま退避位置から折畳位置へ降下させる。図17に示すように、切替部63上のシート100は、切替部63と上面案内部625との間で挟まれる。シート100の底片101は、上ローラ871後部と前案内部626の間で鉛直方向に延びる。第1折目112は、前エッジ621に接触され、押圧されて、折り曲げられる。
【0095】
この時、切替部63と下降後の折ガイド62の上面案内部625との距離は、少なくとも、切替部63と上面案内部625との間を、シート100が通過可能な所定距離が確保される。例えば、約1mmの隙間が確保される。
【0096】
折ガイド62の下降によりシート100の底片101を折り畳んだ後、制御装置は、第3駆動部93を駆動する。シート100は、搬送ローラ対86により、下流側の搬送ローラ対87のニップ873に向けて搬送される。搬送ローラ対87のニップ873で第1折目112が挟持されることにより、シート100は第1折目112で折り畳まれる。
【0097】
図18に示すように、シート100は、搬送ローラ対87によって、順次底片101が本体102に重ねられつつ搬送される。底片101の幅方向W両側端部は、内側に折り畳まれた側片103に重ねられ、塗布された糊によって側片103に接合される。これにより、洋式封筒90が得られる。
【0098】
フラップ104を折り畳まない状態で積載部71に積載する場合、シート100は搬送ローラ対87により加圧部8へ搬送される。第1折目112が加圧部8に至ると、制御装置は、第3駆動部93を停止する。これより、シート100の搬送が停止され、制御装置は、上型8aを幅方向Wに移動して、第1折目112を加圧する。シート100は、第1折目112でより確実に折り畳まれる。
【0099】
その後、搬送ローラ対88によりシート100がコンベア72に排出される。制御装置は、複数のシート100が、コンベア72上で所定量ずつずらされ、重ねられた状態で排出されるよう第3,4駆動部93.94の駆動を制御する。搬送ローラ対88と、コンベア72とは、シート100が排出されるタイミングとベルト73の走行する量とが調整される。
【0100】
また、制御装置は、第3駆動部93を制御し、搬送部としてのベルト73の上流側に設置された排出部としての搬送ローラ対88から、搬送部としてのベルト73へ向けてシート100を排出する際、シート100の折り畳みの状態に応じてシート100の搬送面201の角度が調整された搬送部としてのベルト73によってシート100を搬送する。
【0101】
底片101は、搬送方向Fに交差する向きに設定された折目110で折り畳まれたために、封筒の挿入口116となるシート100の底片101の端縁118が、ベルト73によって搬送される際、第1折目112より上流側に位置している。この場合、図19に示すように、先行するシート100aの底片101の端縁118に、後続のシート100bの先頭部分になっている第1折目112bが衝突し、ジャムが発生する恐れがある。
【0102】
そこで、搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに交差する向きに折り畳まれて折目110が形成され、折目110を先頭として、搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに沿って排出部としての搬送ローラ対88によって、シート100を排出する際、シート100の搬送面201を所定角度傾倒させる。このため、作業者は、手動によりコンベア72を傾倒させる。図20に示すように、係止部ベルト73上のシート100の搬送面201は所定角度傾倒される。底片101の端縁118は搬送ローラ対88の排出高さより低い位置となり、後続のシート100bの第1折目112bに干渉しにくくなる。よって、図21に示すように、シート100を順次所定量ずつ適正に重ねて搬送することが可能となる。コンベア72上のシート100は積載部71へ搬送される。そして、積載トレイ70に上下に揃えられ積載される。
【0103】
積載部71にフラップ104を折り畳んだ状態で積載する場合には、図17の第1折目112の形成後、図18に示すように、シート100が搬送ローラ対86、87,88によって搬送方向F下流側へ向けて搬送され、シート100のフラップ104の端縁117が搬送ローラ対86のニップ863を抜け、上ローラ861の半径の長さ程度さらに下流側へ搬送された時点で、制御装置が第3駆動部93を停止する。これより、シート100の搬送は停止される。フラップ104は、折ガイド62の上面案内部625と切替部63とに挟まれた状態にある。一方、底片101及び本体102は、搬送ローラ対87及び下流側の搬送ローラ対88によりニップされた状態にある。
【0104】
その後、制御装置は、折ガイド62を上昇させるとともに、切替部63を後上向き姿勢Uに切り替える。切替部63は、後端がシート100の搬送面200の上方、前端が搬送面200の下方となるよう傾斜される。そして、制御装置は、第3駆動部93を制御し、搬送ローラ対86,87,88を逆回転し、シート100を搬送方向Fと逆の上流側へ向けて搬送する。
【0105】
フラップ104の大きさが所定値以上であり、第2折り部6と排出部としての搬送ローラ対88との距離が所定値以下のとき、第2折目113で折り畳むためにシート100を逆走する際に、底片101が搬送ローラ対88のニップ883を通過し、底片103の端縁118が搬送ローラ対88のニップ883より下流側に位置することがある。このとき、ベルト73のシート100の搬送面201がフラップ104を折り畳まないときと同様に、傾斜されていると、図21に示すように、シート100の搬送方向F下流側部分は、低くなったベルト73の搬送面201へ向けて垂れ下がりやすくなっている。底片101は、本体102から離れ、底片101の端縁118が本体102から離間し、内容物の挿入口116が開いてしまう。
【0106】
この状態で、第2折目113でシート100を折り畳むために該シート100を逆走させると、底片101の端縁118が搬送ローラ対88のニップ883に適切に挿通されず、ジャムが発生する恐れがある。
【0107】
そこで、このようにすでに折り畳まれ、第1折目112が形成されたシート100を、第1折目112を先頭として排出部としての搬送ローラ対88によって搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに沿って、所定量排出した後、第2折目113を形成するためにシート100を上流側へ向けて逆走させる場合には、ベルト73のシート100の搬送面201を水平方向に沿うように平伏させることで、ジャムの発生を抑制できる。
【0108】
このため、作業者は、手動により角度調整部79を用いて、ベルト73の角度を調整する。作業者は、係止部57を、水平案内部580に位置させる。そして、平伏部98によって、ベルト73を平伏姿勢とする。これより、図22に示すように、ベルト73の搬送面201がほぼ水平方向に沿うようになる。第1折目112は、ベルト73が傾倒されているときより高く、搬送ローラ対88の排出高さに近い位置で、ベルト73によって下方より支持される。この状態で、制御装置が搬送ローラ対88を逆走すると、搬送ローラ対88のニップ883に底片101の端縁118を、本体102とともに挿通させることができ、シート100を適切に搬送可能である。
【0109】
図24に示すように、フラップ104の端縁117は、切替部63に案内され、上ローラ861の前面から上方へ向けて搬送される。さらに、上ローラ861の上方の案内板66と折ガイド62の後案内部628に案内され、上ローラ861の上方に至る。第2折目113が折ガイド62の傾斜案内部627のある位置に至ると、制御装置は、第3駆動部93を停止し、シート100の搬送を停止する。制御装置は、切替部63を平行姿勢Pへ揺動するとともに、折ガイド62を降下する。これより、図25に示すように、シート100は、第2折目113で折り畳まれる。
【0110】
そして、制御装置は、第3駆動部93を逆回転することで、搬送ローラ対86,87,88を逆回転する。シート100は、第2折目113を先頭に、搬送ローラ対86のニップ863に向けて逆走される。第2折目113が搬送ローラ対86のニップ863で挟持されることで、シート100は第2折目113で折り畳まれる。
【0111】
フラップ104は、案内板66と折ガイド62の後案内部828とによって案内され、搬送ローラ対86の逆走によって、ニップ863に順次引き込まれ挟持される。フラップ104の端縁117が上ローラ891の前方を経て、搬送ローラ対86のニップ863近傍に至ると、制御装置は、第3駆動部93を停止し、シート100の上流側への搬送を停止する。その後、制御装置は、第3駆動部93を順方向に切り替えて、駆動する。搬送ローラ対86,87,88は順方向に回転し、シート100を搬送方向F下流側へ搬送する。
【0112】
フラップ104の端縁117は、傾斜案内部627に案内され、切替部63と上面案内部625との間へと挿通される。シート100は、平行姿勢Pの切替部63と、上面案内部62との隙間を、これら双方に案内されながら搬送方向F下流側へ搬送される。これによれば、皺等が発生することなく確実に、次段の搬送ローラ対87のニップ873による押圧加工部に受け渡すことができる。
【0113】
第2折目113が加圧部8に至ると、制御装置は、第3駆動部93を停止する。制御装置は、上型8aを幅方向Wに移動して、第2折目113を加圧する。
【0114】
制御装置は、第3駆動部93を駆動することで、シート100は搬送ローラ対88によってコンベア72上面に排出される。フラップ104を折り畳まない時と同様に、シート100は、図27に示すように、コンベア72上で所定量ずつずらされ、重ねられた状態で順次下流側へ搬送される。
【0115】
図26においても、底片101は、搬送方向Fに交差する向きに設定された折目110である第1折目111で折り畳まれたために、封筒90の挿入口116となる底片101の端縁118が、第1折目112より上流側に位置している。しかし、フラップ104が折り畳まれ、底片102の上に被せられているので、図19に示すように、先行するシート100aの底片101の端縁118に、後続のシート100bの先頭部分になっている第1折目112bが衝突し、ジャムが発生する問題は生じない。
【0116】
図27示すフラップ104を折り畳む場合においては、後続のシート100bを搬送ローラ対88によって排出するとき、先行するシート100aのフラップ104aに後続のシート100bの第1折目112bが干渉する。ベルト73上で停止している先行するシート100aのフラップ104aの上面に、後続のシート100bの本体102bの下面が接触しながら搬送される。後続のシート100bは、先行するシート100aのフラップ104aを、底片101aに押しつけながら排出される。このように、フラップ104を折り畳む場合には、ベルト73を平伏させることで、複数のシート100a,100bを所定量ずつずらせ重ねた状態で適正に搬送することができる。
【0117】
コンベア72上のシート100は積載部71へ搬送される。そして、積載トレイ70に上下に揃えられ積載される。
【0118】
以上より、本実施形態に係る搬送装置は、折り畳まれたシートを搬送する搬送部としてのベルト73と、ベルト73の上流側に設置され、ベルト73へシート100を排出する排出部としての搬送ローラ対88と、ベルト73のシート100の搬送面201の角度を調整する角度調整部79とを備えたので、シート100が折り畳まれているために先行するシート100aと後続のシート100bが干渉し、ジャムを生じる恐れがあるとき、搬送面201の角度を調整し、干渉を回避することができ、シート100を適正に搬送することができる。
【0119】
また、角度調整部79は、搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに交差する向きに設定された折目110で折り畳まれたシート100が排出部としての搬送ローラ対88によってベルト73へ排出される場合に、シート100の折畳の状態に応じて搬送面201の角度を調整する折畳調整部を備えたので、搬送方向Fに交差する向きに折り畳まれることで、シート100の折片の端部が他のシート100と干渉するとき、折畳調整部96によって搬送面201の角度を調整することができる。
【0120】
そして、折畳調整部96は、折り畳まれたシート100が、折目110を先頭として、排出部としての搬送ローラ対88によって搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに沿って排出される場合に、搬送面201を所定角度傾倒させる傾倒部97を備えたので、傾倒部97によって搬送面201を傾倒することで、先行シート100aを搬送ローラ対88の排出高さより低い位置で下流側へ搬送することができ、搬送ローラ対88によって排出される後続のシート100bに干渉するのを回避可能である。
【0121】
さらに、折畳調整部96は、折り畳まれ、第1折目112が形成されたシート100が、第1折目112を先頭として排出部としての搬送ローラ対88によって、搬送部としてのベルト73の搬送方向Fに沿って所定量排出された後、第2折目113を形成するためにシートを上流側へ向けて逆走させる場合に、搬送面を水平方向に沿うように平伏させる平伏部を備えたので、第2折目113で折り畳むためにシート100を逆走させるとき、第1折目112で折り畳まれたシート100の端部が搬送ローラ対88に干渉して適正に搬送されず、ジャムを生じるのを回避できる。
【0122】
さらに、搬送部としての搬送ローラ対88の下流側に、複数のシート100を上下に積載する積載部71を備えたので、折り畳まれたシートを積載部71に適正に積載することができる。
【0123】
さらに、本実施形態に係る製袋機は、搬送部としてのベルト72の上流側に設けられたシート100を折り畳む折り部3,6及びシートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布する糊塗布部5と、搬送装置としてのコンベア72とを備えたので、折り部3,6でシート100を折り畳み、糊塗布部5で糊を塗布し、封筒を製造するとき、折り畳まれたシート100を適正に搬送可能である。
【0124】
さらに、前記搬送部の上流側に設けられた前記シートを折り畳む折り部及び前記シートの搬送方向に沿ってシートの所定位置に糊を塗布する糊塗布部と、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置とを備えた製袋機。
【0125】
尚、上記実施形態では、搬送装置としてのコンベア72は、製袋機10の受部7に設置されたが、これに限定されず、折り部や糊塗布部のない装置であってもよい。よって、例えば、作業者が手動で折り畳んだシートを搬送する装置であってもよく、カード類や、便箋、用紙等を自動で折り畳む折部を備えた紙折り機に設置し、折り畳まれたシートを搬送してもよい。
【0126】
また、角度調整部79は、折畳調整部96を備えたが、シートが折り畳まれる向きは、搬送方向に平行であってもよい。搬送方向に平行な折目で折り畳まれたシートが前後のシートに干渉する恐れがあるとき、シートの搬送面の角度を調整することで、適正にシートを搬送可能である。また、搬送部は、前後のローラ74,75にかけ渡されたベルト73をにより構成されたが、これに限定されず、1つまたは複数のローラによって構成してもよく、必要によりシートの搬送を案内するガイドを備えてもよい。
【0127】
また、シートの搬送面が登り勾配に傾斜させてもよい。これより、折り畳まれたシートの先端をシートの他の部分に押し付けつつ搬送することで、ローラや他のシートを鑑賞するのを抑制可能である。また、傾倒部または平伏部のいずれか一方のみ備えてもよい。
【0128】
また、受部7は、搬送部としてのベルト73の下流側に、積載部71を備えたが、複数のシートを上下に積載するのに替えて、刺身状に所定量ずつずらして積載してもよい。この場合、角度調整部を備え、角度調整可能なベルト上に積載したまま作業者が適宜シートを回収することで、積載部を設けない構成としてもよく、別のコンベアをもう一台下流側に設置してもよい。また、折り畳まれたシートを立てた状態で載置してもよい。
【0129】
単にシート100を折り畳む紙折り機(紙折り装置)としても実施可能である。なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。製袋機10は、洋封筒を製作する装置であったが、これに限定されず、和封筒やダイヤ封筒であってもよい。
【符号の説明】
【0130】
10 製袋機、5 糊塗布部、71 積載部、79 角度調整部、96 折畳調整部、97 傾倒部、 98 平伏部。
図1
図2
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