(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165125
(43)【公開日】2022-10-31
(54)【発明の名称】支援プログラム、支援方法及び支援装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20221024BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021070344
(22)【出願日】2021-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 哲也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC25
(57)【要約】 (修正有)
【課題】操作のスキルレベルに応じて、利用者への支援手法を決定する支援プログラム、支援方法及び支援装置を提供する。
【解決手段】支援装置10は、表示中の操作画面に対する利用者の操作を受け付ける表示操作部111と、操作画面の操作状況に基づいて、利用者の操作のスキルレベルを判定し、判定したスキルレベルに応じて、利用者への支援手法を決定する判定部112と、決定された支援手法で、利用者を支援する支援部113を具備する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者による操作画面の操作状況に基づいて、前記利用者の操作のスキルレベルを判定し、
判定したスキルレベルに応じて、前記利用者への支援手法を決定する、
処理をコンピュータに実行させる支援プログラム。
【請求項2】
前記判定する処理は、操作画面の操作時間に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の支援プログラム。
【請求項3】
前記判定する処理は、前記操作時間が長くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の支援プログラム。
【請求項4】
前記判定する処理は、前記利用者への支援の回数に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の支援プログラム。
【請求項5】
前記判定する処理は、前記支援の回数が多くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の支援プログラム。
【請求項6】
前記操作画面は、複数の操作画面を遷移し、
前記判定する処理は、前記複数の操作画面ごとの操作状況に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の支援プログラム。
【請求項7】
前記支援手法は、無人支援、リモート支援及びスタッフ支援の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の支援プログラム。
【請求項8】
前記操作画面は、ホテルでのチェックイン手続及びチェックアウト手続の少なくとも一方を行うための操作画面である、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の支援プログラム。
【請求項9】
利用者による操作画面の操作状況に基づいて、前記利用者の操作のスキルレベルを判定し、
判定したスキルレベルに応じて、前記利用者への支援手法を決定する、
処理をコンピュータが実行する支援方法。
【請求項10】
利用者による操作画面の操作状況に基づいて、前記利用者の操作のスキルレベルを判定し、
判定したスキルレベルに応じて、前記利用者への支援手法を決定する、
処理を実行する制御部を含む支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、支援技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、利用者による機器操作をサポートセンタのオペレータが支援することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホテル等の施設には、チェックイン等の手続を行うための装置が設けられるものもある。手続を円滑に進める等のために、利用者の支援が必要な場合も少なくない。利用者による装置の操作のスキルレベルが利用者によって異なり得るので、スキルレベルに応じた支援手法での支援が行われることが望ましい。
【0005】
1つの側面では、本発明は、操作のスキルレベルに応じて、利用者への支援手法を決定することができる支援プログラム、支援方法及び支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、支援プログラムは、利用者による操作画面の操作状況に基づいて、利用者の操作のスキルレベルを判定し、判定したスキルレベルに応じて、利用者への支援手法を決定する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
操作のスキルレベルに応じて、利用者への支援手法を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る支援装置の概要を示す図である。
【
図2】
図2は、支援装置の概略構成の例を示す図である。
【
図7】
図7は、支援判定マスタの例を示す図である。
【
図8】
図8は、操作画面の遷移の例を示す図である。
【
図9】
図9は、操作画面の遷移の例を示す図である。
【
図11】
図11は、支援装置において実行される処理の例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、変形例に係る支援装置の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して本願に係る支援プログラム、支援方法及び支援装置について説明する。なお、この実施形態は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0010】
図1は、実施形態に係る支援装置の概要を示す図である。支援装置は、利用者が行う手続きを支援する。
図1に示される例では、支援装置10は、ホテル5に設けられる。利用者1は、支援装置10の操作画面Mを見ながら支援装置10を操作し、チェックイン、チェックアウト等の手続を行う。以下、とくに説明がある場合を除き、手続はチェックインであるものとする。
【0011】
支援装置10は、さまざまな支援手法で利用者1を支援する。支援手法の例は、無人支援、リモート支援、スタッフ支援等である。無人支援では、例えば、支援装置10が操作画面Mに操作ガイダンス等を表示して利用者1を支援する。リモート支援では、ホテル5から離れた位置に設けられ、支援装置10とはネットワーク20を介して接続された設けられたヘルプデスク端末30のオペレータ3が利用者1を支援する。スタッフ支援では、ホテル5のフロントスタッフ2が利用者1を支援する。支援手法のさらなる詳細は後述する。
【0012】
図2は、支援装置の概略構成の例を示す図である。支援装置10は、制御部11と、記憶部12とを含む。
【0013】
制御部11は、支援装置10の全体制御を行う。制御部11は、表示操作部111と、判定部112と、支援部113とを含む。
【0014】
表示操作部111は、操作画面Mを表示したり、表示中の操作画面Mに対する利用者1の操作、すなわちユーザ操作を受け付けたりする。表示操作部111は、ディスプレイ、操作パネル、スピーカ、マイクロフォン等を含んで構成されてよい。以下では、ディスプレイはタッチパネルディスプレイであり、ディスプレイ及び操作パネルの機能を兼ね備えるものとする。表示操作部111によって表示される操作画面Mについて、
図3も参照して説明する。
【0015】
図3は、操作画面の例を示す図である。操作画面Mには、チェックイン手続に関する情報が表示される。手続の進行段階に応じた異なるさまざまな情報が、操作画面Mに表示される。操作画面Mは、複数の異なる操作画面Mの間を遷移する。複数の異なる操作画面Mにわたる共通操作として、「取消」、「画面戻り」及び「支援」が例示される。これらの共通操作は、この例では、操作画面Mに表示された対応するソフトウェアボタンを利用者1がタッチし、対応する操作を選択することによって行われる。例えば、取消が選択されると、表示中の操作画面Mでのこれまでの操作が取り消される。画面戻りが選択されると、表示中の操作画面Mがその前に表示されていた操作画面Mに遷移する。支援が選択されると、上述のようなさまざまな支援手法による利用者1の支援が行われる。
【0016】
図2に戻り、判定部112は、利用者1の操作のスキルレベルを判定する。スキルレベルは、例えば、利用者1による操作画面Mの操作さらには手続がどの程度円滑に行われているのか等を示す指標であってよい。スキルレベルの具体的な表現はとくに限定されないが、例えば、スキルレベルA、スキルレベルB等といった段階的なスキルレベルが用いられてもよいし、スコア等が用いられてもよい。以下では、スキルレベルがスキルレベルA等として段階的に表現される場合を例に挙げて説明する。
【0017】
具体的に、判定部112は、利用者1による操作画面Mの操作状況に基づいて、利用者1のスキルレベルを判定する。上述のように複数の操作画面Mが存在するので、判定部112は、操作画面Mごとの操作状況に基づいて、利用者1のスキルレベルを判定してよい。操作画面Mごとにスキルレベルが動的に判定され、より適切なスキルレベルの判定が行えるようになる。後述の支援手法の判定も、操作画面Mごとの操作状況に応じてより適切に行えるようになる。
【0018】
操作状況の例は、操作時間である。例えば、判定部112は、同じ操作画面Mでの操作時間をカウントし、カウントした操作時間に基づいて、利用者1のスキルレベルを判定する。判定部112は、操作時間が長くなるにつれて、利用者1のスキルレベルが低くなるように、利用者1のスキルレベルを判定してよい。操作画面Mが別の操作画面Mに遷移すると、判定部112は、操作時間のカウントをリセットしてよい。
【0019】
操作状況の別の例は、支援回数である。支援回数は、先に
図3を参照して説明した支援が選択され、後述の支援部113による支援が行われた回数である。例えば、支援部113は、同じ操作画面Mでの支援回数をカウントし、カウントした支援回数に基づいて、利用者1のスキルレベルを判定する。判定部112は、支援回数が多くなるにつれて、利用者1のスキルレベルが低くなるように、利用者1のスキルレベルを判定してよい。例えば、判定部112は、支援回数が設定された閾値以上になると、利用者1のスキルレベルが低くなるように、利用者1のスキルレベルを判定してよい。それとともに、判定部112は、支援回数のカウントをリセットする。判定部112は、支援回数が再び閾値以上になると、利用者1のスキルレベルがさらに低くなるように、利用者1のスキルレベルを判定してよい。
【0020】
支援部113は、上述の操作時間に基づいて判定した判定した利用者1のスキルレベルを、さらに上述の支援回数に基づいて判定、すなわち再判定してよい。以下、とくに説明がある場合を除き、支援回数に基づく判定は、再判定であるものとする。
【0021】
また、判定部112は、判定したスキルレベルに基づいて、利用者1への支援手法、すなわち利用者1の支援に用いる支援手法を決定(判定)する決定部としても機能する。支援手法は、支援の程度に応じて分類され、例えば、無人支援、リモート支援及びスタッフ支援の順に支援の程度が小さくなる。判定部112は、利用者1のスキルレベルが高くなるにつれて、支援の程度の小さい支援手法を、利用者1の支援に用いる支援手法として判定する。
【0022】
一実施形態において、判定部112は、マスタを用いて、利用者1のスキルレベルを判定、保持したり、利用者1への支援手法を決定したりする。判定部112が用いるマスタとして、記憶部12に記憶されている利用者マスタ121、判定マスタ122、再判定マスタ123及び支援判定マスタ124が例示される。
【0023】
利用者マスタ121は、利用者1とスキルレベルとを対応付けて記述するデータテーブルである。利用者マスタ121について、
図4も参照して説明する。
【0024】
図4は、利用者マスタの例を示す図である。この例では、利用者マスタ121は、「利用者番号」と、「利用者名」と、「スキルレベル」とを対応付けて記述する。「利用者番号」は、利用者1に割り当てられる番号であり、例えば利用者1による支援装置10の操作開始時に割り当てられる。「利用者名」は、利用者1の氏名であり、利用者1の予約情報、会員情報等から取得されたり、手動入力によって取得されたりする。「スキルレベル」については上述のとおりである。例えば、判定部112は、判定した利用者1のスキルレベルが反映されるように利用者マスタ131を更新することで、利用者1のスキルレベルを保持する。
【0025】
図3に戻り、判定マスタ122は、操作画面Mの操作状況、より具体的には操作時間と、スキルレベルとを対応付けて記述するデータテーブルである。判定部112は、操作時間と、判定マスタ122とを用いて、利用者1のスキルレベルを判定する。判定マスタ132について、
図5も参照して説明する。
【0026】
図5は、判定マスタの例を示す図である。この例では、判定マスタ132は、「操作画面M」と、「スキルレベル」と、「操作時間」とを対応付けて記述する。「操作画面M」は、複数の操作画面Mのいずれかである。各操作画面Mを区別できるように、操作画面M10及び操作画面M20等として異なる符号を付して図示する。
【0027】
「スキルレベル」は、対応する操作画面Mで判定され得るスキルレベルである。この例では、スキルレベルは、スキルレベルA、スキルレベルB及びスキルレベルCの3段階で表される。これらの中では、スキルレベルAがもっともレベルが高く、スキルレベルCがもっともレベルが低い。
【0028】
「操作時間」は、対応する操作画面Mでの操作時間の範囲であり、スキルレベルごとに対応付けられる。操作時間の単位の例は、秒である。対応する操作画面Mでの操作量が多かったり操作内容が複雑であったりするほど、その操作画面Mに対応付けられる操作時間が長く設定される。対応する操作画面Mでの操作量が少なかったり操作内容が簡単であったりするほど、その操作画面Mに対応付けられる操作時間が短く設定される。一方で、スキルレベルが高いほど、そのスキルレベルに対応付けられる操作時間は短く設定される。スキルレベルが低いほど、そのスキルレベルに対応付けられる操作時間は長く設定される。この例では、操作画面M10において、スキルレベルAに対しては5秒以下の操作時間が設定され、スキルレベルBに対しては6秒~10秒の操作時間が設定され、スキルレベルBに対しては11秒以上の操作時間が設定される。操作画面M20において、スキルレベルAに対しては10秒以下の操作時間が設定され、スキルレベルBに対しては11~30秒以下の操作時間が設定され、スキルレベルCに対しては31秒以上の操作時間が設定される。
【0029】
上記のような判定マスタ122を参照することで、判定部112は、利用者1のスキルレベルを判定する。例えば、操作画面M10での操作時間が8秒であった場合、判定部13は、判定マスタ122に従い、利用者1のスキルレベルがスキルレベルBであると判定する。
【0030】
図3に戻り、再判定マスタ123は、操作画面Mの操作状況、より具体的には支援回数と、スキルレベルとを対応付けて記述するデータテーブルである。判定部112は、支援回数と、再判定マスタ123とを用いて、利用者1のスキルレベルを再判定する。再判定マスタ123について、
図6も参照して説明する。
【0031】
図6は、再判定マスタの例を示す図である。この例では、再判定マスタ123は、「操作画面M」と「支援回数閾値」とを対応付けて記述する。操作画面Mとして、操作画面M10、操作画面M20及び操作画面M40が例示される。
【0032】
「支援回数閾値」は、上述した支援回数に対して設定される閾値である。対応する操作画面Mでの操作量が多かったり操作内容が複雑であったりするほど、その操作画面Mに対応付けられる支援回数閾値は大きく設定される。対応する操作画面Mでの操作量が少なかったり操作内容が簡単であったりするほど、その操作画面Mに対応付けられる支援回数閾値は小さく設定される。この例では、操作画面M10に対する支援回数閾値は、3回に設定される。操作画面M20に対する支援回数閾値は、2回に設定される。操作画面M40に対する支援回数閾値は、4回に設定される。
【0033】
なお、実際の支援回数が支援回数閾値以上になった場合、判定部112は、支援回数のカウントはリセットしてよい。リセット後のカウントによって支援回数が再び支援回数閾値以上になった場合、判定部112は、スキルレベルをさらに下げるように判定してよい。
【0034】
上記のような再判定マスタ123を参照することで、判定部112は、利用者1のスキルレベルを再判定する。例えば、利用者1による操作画面M10での支援回数が3回に達すると、再判定マスタ123は、判定マスタ122に従い、利用者1のスキルレベルを低下させる。例えば利用者1のスキルレベルがスキルレベルAであった場合には、再判定マスタ123は、利用者1のスキルレベルがスキルレベルAよりも1段階低いスキルレベルBであると判定する。
【0035】
図3に戻り、支援判定マスタ124は、スキルレベルと支援手法とを対応付けて記述するデータテーブルである。判定部112は、判定したスキルレベルと、支援判定マスタ124とを用いて、利用者1への支援手法を決定する。支援判定マスタ124について、
図7も参照して説明する。
【0036】
図7は、支援判定マスタの例を示す図である。上述のように、支援判定マスタ124は、「スキルレベル」と「支援手法」とを対応付けて記述する。スキルレベルとして、スキルレベルA、スキルレベルB、スキルレベルC及びスキルレベルDが例示される。支援手法として、無人支援、リモート支援、スタッフ支援及び専門スキルスタッフ支援が例示される。これらの詳細は後述する。例えば、無人支援、リモート支援、スタッフ支援及び専門スキルスタッフ支援の順に、支援の程度が大きくなる。スキルレベルごとに、支援の程度が異なる支援手法が対応付けられる。スキルレベルが高いほど、支援の程度が大きい支援手法が対応付けられる。スキルレベルが低いほど、支援の程度が小さい支援手法が対応付けられる。この例では、無人支援は、スキルレベルAに対応付けられる。リモート支援は、スキルレベルBに対応付けられる。スタッフ支援は、スキルレベルCに対応付けられる。専門スキルスタッフ支援は、スキルレベルDに対応付けられる。
【0037】
上記のような支援判定マスタ124を参照することで、判定部112は、利用者1のスキルレベルに応じて、利用者への支援手法を決定する。ここで言う「支援手法」は、コンピュータによる支援、有人支援のいずれであってもよい。例えば、利用者1のスキルレベルがスキルレベルAの場合、判定部112は、利用者1への支援手法を無人支援に決定する。スキルレベルBの場合、判定部112は、利用者1への支援手法をリモート支援に決定する。スキルレベルCの場合、判定部112は、利用者1への支援手法をスタッフ支援に決定する。スキルレベルDの場合、判定部112は、利用者1への支援手法を専門スキルスタッフ支援に決定する。
【0038】
図3に戻り、支援部113は、判定部112によって判定されたスキルレベルに応じた支援手法、より具体的には判定部112によって決定された支援手法で、利用者1を支援する。
【0039】
支援手法が無人支援である場合、支援部113は、支援装置10による自動支援を行う。例えば、支援部113は、表示操作部111を制御して、表示中の操作画面Mに対応する操作ガイダンス等を表示する。支援部113は、表示操作部111とともに対話ロボット装置のような対話機能を備えていてもよく、その場合、支援部113は、利用者1との対話に基づいて適切な操作ガイダンスを選択表示してよい。支援部113自身が操作画面Mを操作してもよい。
【0040】
支援手法がリモート支援である場合、支援部113は、先に説明した
図1に示されるオペレータ3に支援を要請する。例えば、支援部113は、ネットワーク20を介して、支援要請をヘルプデスク端末30に送信する。ヘルプデスク端末30は、支援要請を受信したことをオペレータ3に知らせる。オペレータ3は、支援要請に応じて、利用者1を支援する。例えば、オペレータ3は、口頭で利用者1を支援したり、ヘルプデスク端末30を用いて支援装置10をリモート操作することで利用者1を支援したりする。
【0041】
支援手法がスタッフ支援である場合、支援部113は、フロントスタッフ2に支援を要請する。例えば、支援部113は、支援要請を、フロントスタッフ2が利用する図示しないPC等に送信し、それによって支援要請がフロントスタッフ2に知らされる。支援装置10自体が備える図示しないスピーカによる音出力、ランプ等の発光によって支援要請がフロントスタッフ2に知らされてもよい。フロントスタッフ2は、支援要請に応じて、利用者1を支援する。例えば、フロントスタッフ2は、口頭で利用者1を支援したり、フロントスタッフ2が支援装置10を操作することで利用者1を支援したりする。フロントスタッフ2は、支援装置10を用いない別の方法でチェックイン手続を行うことで利用者1を支援してもよい。
【0042】
支援手法が専門スタッフ支援である場合、支援部113は、専門スタッフに支援を要請する。専門スタッフは、例えば、何らかの専門スキル等を有する図示しないスタッフによる支援であってよい。専門スキルの例は、外国語スキルである。支援要請の手法は上述のフロントスタッフ2の場合と同様であってよい。
【0043】
以上説明した支援装置10によれば、利用者1の操作のスキルレベルに応じて、利用者1への支援手法を決定することができる。例えばチェックイン手続だけを見ても、この後で
図8~
図10を参照して説明するように、多くの異なる操作画面Mでの操作が求められる。手続の円滑化等のために、利用者1の支援が必要になることも少なくない。さまざまな支援手法が選択肢として存在する一方で、支援手法によっては、利用者1は、支援が過剰であると感じたり逆に支援が足りていないと感じたりすることもある。例えば、スキルレベルA等の高いスキルレベルの利用者1からみたときには、無人支援が望ましい支援であり、リモート支援、スタッフ支援等は過剰な支援となり得る。逆に、スキルレベルC等の低いスキルレベルの利用者1からみたときには、スタッフ支援が望ましい支援であり、無人支援、リモート支援等は不十分な支援となり得る。これまでは、例えば、フロントスタッフ2が、経験や勘に基づいてどのような支援手法とすべきかを決定していた。その結果、支援手法の決定に時間を要したり、業務が煩雑になったりするという問題があった。人手不足の問題もある。支援装置10によれば、利用者1のスキルレベルに応じて適切な支援手法を自動的に決定し、その支援手法で利用者1を支援することが可能になる。例えば操作に不慣れな利用者1の放置や操作に慣れた利用者1への支援を抑制することもできる。
【0044】
図8~
図10は、操作画面の遷移の例を示す図である。とくに説明がある場合を除き、操作画面Mの遷移は、制御部11による制御のもとで、利用者1による操作に応じて行われるものとする。操作画面Mの遷移は、主に、利用者1が会員及び非会員のいずれであるのか、また、予約の有り無しに応じて分岐する。それぞれの場合で、操作画面Mの数や操作の内容が異なる。
【0045】
図8に例示される操作画面M1には、選択メニューが表示され、会員及び非会員のいずれかが選択される。例えば、図示しない人感センサ等により、利用者1の支援装置10への接近が検出され、利用者1が支援装置10の操作画面Mにタッチしたことに応じて、操作画面M1が表示される。会員が選択された場合と、非会員が選択された場合とで、画面遷移が分岐する。会員が選択された場合、操作画面Mは、
図9の操作画面M10に遷移する。非会員が選択された場合、操作画面Mは、
図10の操作画面M30に遷移する。
【0046】
図9を参照すると、操作画面M10~操作画面M17での操作が、利用者1が会員であり且つ予約が有る場合のチェックイン手続に対応する。操作画面M18~操作画面M25での操作が、利用者1が会員であり且つ予約が無い場合のチェックイン手続に対応する。以下、順に説明する。
【0047】
操作画面M10には、会員メニューが表示され、会員Noが入力される。会員Noが入力されると、予約が有る場合と予約が無い場合とで画面遷移が分岐する。例えば、制御部11は、ネットワーク20を介して、図示しないホテル5の予約管理システム等にアクセスし、会員Noと予約情報とを照合することによって、予約の有無を判断する。予約が有る場合、操作画面Mは、操作画面M11に遷移する。予約が無い場合、操作画面Mは、操作画面M18に遷移する。
【0048】
操作画面M11において、会員情報が確認される。会員情報の例は、パスワード等である。適切な会員情報が入力されると、操作画面Mは、操作画面M12に遷移する。適切でない会員情報が入力されると、操作画面Mは、再び操作画面M10に遷移する。
【0049】
操作画面M12において、予約情報が表示され、また、必要に応じて予約情報の訂正が選択される。表示される予約情報として、滞在期間、部屋タイプ及び利用料すなわち利用金額が例示される。表示された予約情報が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M13に遷移する。予約情報の訂正が選択されると、操作画面Mは、操作画面M19に遷移する。
【0050】
操作画面M13において、追加オプションが入力される。各種のサービス等が追加オプションとして入力されてよい。追加オプションが入力されなくてもよい。いずれにおいても、操作画面Mは、操作画面M14に遷移する。
【0051】
操作画面M14において、利用金額が表示される。表示された利用金額が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M15に遷移する。表示された利用金額が利用者1によって了承されないと、操作画面Mは、再び操作画面M13に遷移する。
【0052】
操作画面M15において、精算可否が選択される。精算可が選択されると、操作画面Mは、操作画面M16に遷移する。精算否が選択されると、操作画面Mは、再び操作画面M14に遷移する。
【0053】
操作画面M16において、精算方法が選択される。例えば、クレジットカード払い、現金払い等の生産方法が選択される。精算方法が選択されると、操作画面Mは、操作画面M17に遷移する。
【0054】
操作画面M17において、精算処理が行われる。また、キー発行処理が行われる。キーは、ホテル5の部屋のキー、すなわちルームキーである。例えば、カードキーが支援装置10から出力されたり、キー情報が利用者1の携帯通信端末、例えばスマートフォンに送られたりする。
【0055】
一方で、操作画面M18においても、会員情報が確認される。適切な会員情報が入力されると、操作画面Mは、操作画面M19に遷移する。適切でない会員情報が入力されると、操作画面Mは、再び操作画面M10に遷移する。
【0056】
操作画面M19において、希望情報が入力される。希望情報の例は、希望する滞在期間、部屋タイプ、部屋数及びその他のオプション等である。希望情報が入力されると、操作画面Mは、操作画面M20に遷移する。
【0057】
操作画面M20において、希望情報が確認される。先に入力された希望情報が表示される。表示された希望情報が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M21に遷移する。希望情報が適切でなく訂正等が必要な場合、操作画面Mは、再び操作画面M19に遷移する。
【0058】
操作画面M21において、部屋確保の可否及び利用可否が表示される。例えば、上記の希望情報に沿った部屋のうち、利用可能な部屋とそうでない部屋とが区別可能な態様で表示される。利用者1は、表示された部屋から、利用を希望する部屋を選択する。部屋が選択されると、操作画面Mは、操作画面M22に遷移する。
【0059】
操作画面M22において、利用金額が表示される。表示された利用金額が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M23に遷移する。表示された利用金額が利用者1によって了承されない場合、操作画面Mは、再び操作画面M21に遷移する。
【0060】
操作画面M23において、精算可否が選択される。精算可が選択されると、操作画面Mは、操作画面M24に遷移する。精算否が選択されると、操作画面Mは、再び操作画面M20に遷移する。
【0061】
操作画面M24及び操作画面M25は、先に説明した操作画面M16及び操作画面M17と同様である。すなわち、精算方法が選択され、精算処理及びキー発行処理が行われる。
【0062】
図10を参照すると、操作画面M30~操作画面M38での操作が、利用者1が非会員であり且つ予約が有る場合のチェックイン手続に対応する。操作画面M39~操作画面M46での操作が、利用者1が非会員であり且つ予約が無い場合のチェックイン手続に対応する。以下、順に説明する。
【0063】
操作画面M30には、非会員メニューが表示される。予約有り又は予約無しが選択される。予約有りが選択されると、操作画面Mは、操作画面M31に遷移する。予約無しが選択されると、操作画面Mは、操作画面M39に遷移する。
【0064】
操作画面M31において、予約番号が入力されたり、予約者情報が検索されたりする。予約者情報の検索は、例えば、利用者1が氏名等を入力し、支援装置10が予約管理システム等にアクセスして利用者1の氏名等と予約情報とを照合することによって行われる。予約番号が入力されたり約者情報が検索されたりすると、操作画面Mは、操作画面M32に遷移する。
【0065】
操作画面M32において、予約者情報が表示される。表示された予約者情報が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M33に処理に遷移する。表示された予約者情報が適切でなく利用者1によって了承されない場合、操作画面Mは、再び操作画面M31に遷移する。
【0066】
操作画面M33において、予約情報が表示される。表示された予約情報が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M34に遷移する。
【0067】
操作画面M34~操作画面M38は、先に
図9を参照して説明した操作画面M13~操作画面M17と同様である。すなわち、追加オプションの入力、利用金額の表示、精算可否の選択、精算方法の選択、精算処理及びキー発行処理が行われる。
【0068】
一方で、操作画面M39において、希望情報が入力される。希望情報が入力されると、操作画面Mは、操作画面M40に遷移する。
【0069】
操作画面M40において、希望情報が確認される。希望情報が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M41に遷移する。
【0070】
操作画面M41において、部屋確保の可否及び利用可否が表示される。部屋が選択されると、操作画面Mは、操作画面M22に遷移する。部屋が選択されると、操作画面Mは、操作画面M42に遷移する。利用者1の希望にかなわない等の理由で部屋が選択されないと、操作画面Mは、再び操作画面M39に遷移する。
【0071】
操作画面M42において、利用金額が表示される。表示された利用金額が利用者1によって了承されると、操作画面Mは、操作画面M43に遷移する。表示された利用金額が利用者1によって了承されない場合、操作画面Mは、再び操作画面M41に遷移する。
【0072】
操作画面M43において、利用者情報が入力される。利用者情報の例は、利用者1の氏名、住所及び連絡先等である。利用者情報が入力されると、操作画面Mは、操作画面M44に遷移する。
【0073】
操作画面M44において、精算可否が選択される。精算可が選択されると、操作画面Mは、操作画面M45に遷移する。精算否が選択されると、操作画面Mは、再び操作画面M39に遷移する。
【0074】
操作画面M45及び操作画面M46は、先に
図9を参照して説明した操作画面M16及び操作画面M17と同様である。すなわち、精算方法の選択、精算処理及びキー発行処理が行われる。
【0075】
以上説明したように、チェックイン手続だけを見ても、実に多くの異なる操作画面M及びそれらの組み合わせが存在し、さまざまな操作が必要になる。この意味においても、手続の円滑化等のために利用者1を適切な支援手法で支援することは重要である。
【0076】
図11は、支援装置において実行される処理の例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、操作画面Mごとに実行される。これまでの説明と重複する内容については、説明を適宜省略する。
【0077】
ステップS1において、操作開始が判断される。例えば、判定部112は、操作画面Mが表示され利用者1による操作が可能になったタイミングで、操作開始と判断し、操作時間のカウントを開始する。操作開始の場合(ステップS1:Yes)、ステップS2に処理が進められる。そうでない場合(ステップS1:No)、ステップS1の処理が繰り返される。
【0078】
ステップS2において、スキルレベルが判定される。判定部112は、操作画面Mの操作状況、より具体的には操作時間に基づいて、利用者1のスキルレベルを判定する。例えば、判定部112は、操作時間が長くなるにつれてスキルレベルが低くなるように、スキルレベルを判定する。
【0079】
ステップS3において、支援要請が有るか否かが判断される。支援部113は、操作画面M中の支援が選択された場合に、支援要請が有ると判断する。支援要請が有る場合(ステップS3:Yes)、ステップS4に処理が進められる。そうでない場合(ステップS3:No)、ステップS6に処理が進められる。
【0080】
ステップS4において、支援が行われる。判定部112は、先のステップS2で判定したスキルレベルに基づいて、利用者1への支援手法を決定する。支援部113は、判定部112によって決定された支援手法で利用者1を支援する。これらの処理に応じて、判定部112は、支援回数が1だけ増加するように支援回数をカウントする。なお、この支援回数のカウントは、先のステップS3で支援要請が有ると判断されたタイミングで行われてもよい。
【0081】
ステップS5において、スキルレベルが再判定される。判定部112は、支援回数に基づいて、利用者1のスキルレベルを再判定する。例えば、判定部112は、支援回数が支援回数閾値以上の場合、スキルレベルをレベルダウンさせ、支援回数のカウントをリセットする。
【0082】
ステップS6において、操作完了が判断される。例えば、判定部112は、表示中の操作画面Mでの操作が完了し、操作画面Mが次の操作画面Mに遷移するタイミングで、操作完了と判断し、操作時間のカウントをリセットする。操作完了の場合(ステップS6:Yes)、ステップS7に処理が進められる。そうでない場合(ステップS6:No)、ステップS2に処理が戻される。
【0083】
ステップS7において、スキルレベルの判定結果が保持される。判定部112は、操作画面Mでの操作状況によるスキルレベルの判定結果を例えば利用者マスタ121に反映させることにより、これまでの判定結果を保持する。
【0084】
例えば以上説明した処理が操作画面Mごとに繰り返し実行され、利用者1のスキルレベルに応じた支援手法での利用者1の支援が行われる。
【0085】
開示される技術は、上記実施形態に限定されない。例えば、支援装置10の一部の機能が、クラウドコンピューティングによって実現されてよい。そのような変形例について、
図12を参照して説明する。
【0086】
図12は、変形例に係る情報処理装置の概要を示す図である。例示される支援装置10Aは、ネットワーク20を介して、ホテル5に設けられた端末装置40と接続されるサーバ装置である。支援装置10Aは、これまで説明した支援装置10と比較して、端末装置40と通信可能である点、及び、端末装置40に表示される操作画面Mを制御する点において相違する。
【0087】
利用者1は、端末装置40に表示された操作画面Mを見ながら端末装置40を操作することで、チェックイン手続を行う。支援装置10Aは、利用者1の操作のスキルレベルに応じて、利用者1への支援手法を決定する。決定された支援手法によって、利用者1の支援が行われる。
【0088】
上記実施形態では、支援装置10がホテル5に設けられ、ホテル5のチェックイン等の手続に用いられる例について説明した。ただし、支援装置10の用途は、ホテル5のチェックイン等の手続に限定されない。他のさまざまな手続きに支援装置10が用いられてよい。他の手続の例は、セルフレジ、ATM等の操作を含む手続である。
【0089】
支援装置10等で行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0090】
図13は、ハードウェア構成例を説明する図である。支援装置10は、通信装置10a、表示装置10b、HDD(Hard Disk Drive)10c、メモリ10d、プロセッサ10eを有する。それらはバス等で相互に接続される。
【0091】
通信装置10aは、ネットワークインタフェースカードなどであり、他のサーバとの通信を行う。表示装置10bは、是正結果などを表示する装置であり、例えばタッチパネルやディスプレイなどである。HDD10cは、先に
図2を参照して説明した制御部11等の支援装置10の各機能を動作させるプログラムやDBを記憶する。
【0092】
プロセッサ10eは、プログラムをHDD10c等から読み出してメモリ10dに展開することで、支援装置10の各機能を実行するプロセスを動作させる。例えば、このプロセスは、支援装置10の制御部11と同様の機能を実行する。具体的には、プロセッサ10eは、プログラムをHDD10c等から読み出す。そして、プロセッサ10eは、制御部11と同様の処理を実行するプロセスを実行する。
【0093】
このように、支援装置10は、プログラムを読み出して実行することで、利用者1の操作のスキルレベルに応じて、利用者1への支援手法を決定する。また、支援装置10は、媒体読取装置によって記録媒体からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することで上記した実施例と同様の機能を実現することもできる。なお、この他の実施例でいうプログラムは、支援装置10によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバ装置がプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0094】
このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。
【0095】
上述のようなプログラムは、開示される技術の1つである。すなわち、支援プログラムは、利用者1による操作画面Mの操作状況に基づいて、利用者1の操作のスキルレベルを判定し(ステップS2、ステップS5)、判定したスキルレベルに応じて、利用者1への支援手法を決定する(ステップS4)、処理をコンピュータに実行させる。これにより、利用者1のスキルレベルに応じた適切な支援手法を決定することができる。
【0096】
判定する処理は、操作画面Mの操作時間に基づいて、スキルレベルを判定する処理(ステップS2)を含んでよい。その場合、判定する処理は、操作時間が長くなるにつれてスキルレベルが低くなるように、スキルレベルを判定する処理を含んでよい。このようにして利用者1のスキルレベルを判定することができる。
【0097】
判定する処理は、利用者1への支援の回数に基づいて、スキルレベルを判定する処理(ステップS5)を含んでよい。その場合、判定する処理は、支援の回数が多くなるにつれてスキルレベルが低くなるように、スキルレベルを判定する処理を含んでよい。このようにしても利用者1のスキルレベルを判定することができる。
【0098】
操作画面Mは、複数の操作画面Mを遷移し、判定する処理は、複数の操作画面Mごとの操作状況に基づいて、スキルレベルを判定する処理を含んでよい。複数の操作画面Mそれぞれの操作状況に応じた適切なスキルレベルの判定が可能になる。
【0099】
支援手法は、無人支援、リモート支援及びスタッフ支援の少なくとも1つを含んでよい。例えばこれらのさまざまな支援手法を決定することができる。
【0100】
操作画面Mは、ホテル5でのチェックイン手続及びチェックアウト手続の少なくとも一方を行うための操作画面Mであってよい。これにより、ホテル5でのチェックイン手続等がより円滑に行われるようにすることができる。
【0101】
支援手法も、開示される技術の1つである。支援手法は、利用者1による操作画面Mの操作状況に基づいて、利用者1の操作のスキルレベルを判定し、判定したスキルレベルに応じて、利用者1への支援手法を決定する、処理をコンピュータが実行する支援方法である。このような支援方法によっても、利用者1のスキルレベルに応じた適切な支援手法を決定することができる。
【0102】
支援装置10及び支援装置10A(以下、単に「支援装置10」という。)も、開示される技術の1つである。支援装置10は、利用者1による操作画面Mの操作状況に基づいて利用者1の操作のスキルレベルを判定し、判定したスキルレベルに応じて、利用者1への支援手法を決定する、処理を実行する制御部11を含む。このような支援装置10によっても、利用者1のスキルレベルに応じた適切な支援手法を決定することができる。
【0103】
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0104】
(付記1)利用者による操作画面の操作状況に基づいて、前記利用者の操作のスキルレベルを判定し、
判定したスキルレベルに応じて、前記利用者への支援手法を決定する、
処理をコンピュータに実行させる支援プログラム。
(付記2)前記判定する処理は、操作画面の操作時間に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の支援プログラム。
(付記3)前記判定する処理は、前記操作時間が長くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記2に記載の支援プログラム。
(付記4)前記判定する処理は、前記利用者への支援の回数に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記1~3のいずれかに記載の支援プログラム。
(付記5)前記判定する処理は、前記支援の回数が多くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記4に記載の支援プログラム。
(付記6)前記操作画面は、複数の操作画面を遷移し、
前記判定する処理は、前記複数の操作画面ごとの操作状況に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記1~5のいずれかに記載の支援プログラム。
(付記7)前記支援手法は、無人支援、リモート支援及びスタッフ支援の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする付記1~6のいずれかに記載の支援プログラム。
(付記8)前記操作画面は、ホテルでのチェックイン手続及びチェックアウト手続の少なくとも一方を行うための操作画面である、
ことを特徴とする付記1~7のいずれかに記載の支援プログラム。
(付記9)利用者による操作画面の操作状況に基づいて、前記利用者の操作のスキルレベルを判定し、
判定したスキルレベルに応じて、前記利用者への支援手法を決定する、
処理をコンピュータが実行する支援方法。
(付記10)前記判定する処理は、操作画面の操作時間に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記9に記載の支援方法。
(付記11)前記判定する処理は、前記操作時間が長くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記10に記載の支援方法。
(付記12)前記判定する処理は、前記利用者への支援の回数に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記9~11のいずれかに記載の支援方法。
(付記13)前記判定する処理は、前記支援の回数が多くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記12に記載の支援方法。
(付記14)前記操作画面は、複数の操作画面を遷移し、
前記判定する処理は、前記複数の操作画面ごとの操作状況に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記9~13のいずれかに記載の支援方法。
(付記15)前記支援手法は、無人支援、リモート支援及びスタッフ支援の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする付記9~14のいずれかに記載の支援方法。
(付記16)前記操作画面は、ホテルでのチェックイン手続及びチェックアウト手続の少なくとも一方を行うための操作画面である、
ことを特徴とする付記9~15のいずれかに記載の支援方法。
(付記17)利用者による操作画面の操作状況に基づいて、前記利用者の操作のスキルレベルを判定し、
判定したスキルレベルに応じて、前記利用者への支援手法を決定する、
処理を実行する制御部を含む支援装置。
(付記18)前記判定する処理は、操作画面の操作時間に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記17に記載の支援装置。
(付記19)前記判定する処理は、前記操作時間が長くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記18に記載の支援装置。
(付記20)前記判定する処理は、前記利用者への支援の回数に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記17~19のいずれかに記載の支援装置。
(付記21)前記判定する処理は、前記支援の回数が多くなるにつれて前記スキルレベルが低くなるように、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記20に記載の支援装置。
(付記22)前記操作画面は、複数の操作画面を遷移し、
前記判定する処理は、前記複数の操作画面ごとの操作状況に基づいて、前記スキルレベルを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記17~21のいずれかに記載の支援装置。
(付記23)前記支援手法は、無人支援、リモート支援及びスタッフ支援の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする付記17~22のいずれかに記載の支援装置。
(付記24)前記操作画面は、ホテルでのチェックイン手続及びチェックアウト手続の少なくとも一方を行うための操作画面である、
ことを特徴とする付記17~23に記載の支援装置。
【符号の説明】
【0105】
1 利用者
2 フロントスタッフ
3 オペレータ
5 ホテル
10 支援装置
10a 通信装置
10b 表示装置
10c HDD
10d メモリ
10e プロセッサ
11 制御部
111 表示操作部
112 判定部(決定部)
113 支援部
12 記憶部
121 利用者マスタ
122 判定マスタ
123 再判定マスタ
124 支援判定マスタ
20 ネットワーク
30 ヘルプデスク端末
M 操作画面