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特開2022-165206情報管理装置および情報管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165206
(43)【公開日】2022-10-31
(54)【発明の名称】情報管理装置および情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20221024BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021070468
(22)【出願日】2021-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】新庄 誠司
(72)【発明者】
【氏名】澤 寛
(72)【発明者】
【氏名】安齋 嘉徳
(72)【発明者】
【氏名】山口 武志
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 貴太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】状況に応じた待ち時間を案内することで客の満足度を高める情報管理装置及び情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】案内システムにおいて、情報処理装置10は、カメラ21が撮影するテーブル上の画像を含む撮影画像から検出するテーブルの状況を示すステータスを含むデータを取得する。そして。取得するステータスが変化してからの経過時間に応じてテーブルの顧客が退店するまでの退店時間を予測し、予測した退店時間を退店予測時間として案内表示装置31に出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラが撮影するテーブル上の画像を含む撮影画像から検出する前記テーブルの状況を示すステータスを含むデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得するステータスが変化してからの経過時間に応じて前記テーブルの顧客が退店するまでの退店時間を予測し、予測した退店時間を退店予測時間として表示装置に出力するプロセッサと、
を有する情報管理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記ステータスが食事有りに変化した場合には食事開始から退店までの予測値と経過時間とにより退店時間を予測し、前記ステータスが食事終了に変化した場合には食事終了から退店までの予測値と経過時間とにより退店時間を予測し、前記ステータスが食器回収済みに変化した場合には食器回収から退店までの予測値と経過時間とにより退店時間を予測する、
請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、さらに、前記カメラが撮影する画像から前記テーブルにおいて食事以外の作業が開始されたことが検出された場合、前記食事以外の作業の開始から退店までの予測値と経過時間とに応じて退店時間を予測する、
請求項2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記取得部は、さらに、前記テーブルで注文されたメニュー品目を示す情報を取得し、
前記プロセッサは、メニュー品目ごとのステータスに対する退店予測時間の設定値を示すマスタ情報に基づき、前記テーブルで注文されたメニュー品目と前記テーブルのステータスとに応じて退店時間を予測する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報管理装置。
【請求項5】
店舗内にあるテーブルごとにステータスと退店予測時間とを含む退店予測情報を記憶するメモリを有し、
前記プロセッサは、前記メモリが記憶する前記店舗内にある各テーブルの退店予測情報を退店予測時間が短い順に並べた情報を前記表示装置に出力する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報管理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
カメラが撮影するテーブル上の画像を含む撮影画像から検出する前記テーブルの状況を示すステータスを含むデータを取得する機能と、
前記機能により取得するステータスが変化してからの経過時間に応じて前記テーブルの顧客が退店するまでの退店時間を予測し、予測した退店時間を退店予測時間として表示装置に出力する機能と、
を実行させるための情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報管理装置および情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店では、混雑によりすぐに席へ案内できない場合、来店客に名前などを記載させて順番に案内することが行われている。店員は、経験則などから推定するおおよその予想待ち時間を来店客に教えたり、待ち時間が不明であることを伝えたりするという運用を行っていることが多い。
【0003】
このような場合、来店客は、確からしい待ち時間が分からないという不安から別の店へ行ってしまうという行動をとることが多い。飲食店としては、個々の店員の経験側だけに頼ることなく、できるだけ正確な待ち時間を来店客に伝えて多くの顧客を確保したいという要望がある。また、顧客としても、正確な待ち時間を知ることで待ち時間を有効に活用しつつ希望の飲食店で食事できることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-3361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、状況に応じた待ち時間を案内することで客の満足度を高めることができる情報管理装置および情報管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、情報処理装置は、取得部とプロセッサとを有する。取得部は、カメラが撮影するテーブル上の画像を含む撮影画像から検出する前記テーブルの状況を示すステータスを含むデータを取得する。プロセッサは、取得部により取得するステータスが変化してからの経過時間に応じて前記テーブルの顧客が退店するまでの退店時間を予測し、予測した退店時間を退店予測時間として表示装置に出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る情報管理装置を含む案内システムの構成を概略的に示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報管理装置における制御系の構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る情報管理装置が保持する退店予測情報データベースの構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報管理装置が参照する退店時間マスタの構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報管理装置からの情報に基づいて案内表示装置が表示する退店予測画面の表示例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報管理装置からの情報に基づいて案内表示装置が表示する座席情報画面の表示例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報管理装置の退店予測情報データベースにおける退店予測情報の遷移例を示す図である。
図8図8は、図7に示すステータスに応じて案内表示装置が表示する座席情報画面の第1の表示例を示す図である。
図9図9は、図7に示すステータスに応じて案内表示装置が表示する座席情報画面の第2の表示例を示す図である。
図10図10は、図7に示すステータスに応じて案内表示装置が表示する座席情報画面の第3の表示例を示す図である。
図11図11は、図7に示すステータスに応じて案内表示装置が表示する座席情報画面の第4の表示例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る情報管理装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、実施形態に係る案内システム1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係る案内システム1の構成例を概略的に示す図である。
図1に示す構成例おいて、案内システム1は、情報管理装置(STN)10、カメラ21、注文端末22、および、案内表示装置31を有する。
【0009】
情報管理装置10は、来店客に対して店内の座席へ案内するまでの待ち時間を案内するための各種の情報を管理する。情報管理装置10は、サーバ装置としてのコンピュータである。情報管理装置10は、カメラ21、注文端末22、および、表示案内装置31と通信する。
【0010】
また、情報管理装置10は、退店予測情報データベース(DB)11および退店時間マスタ12などを記憶するメモリを有する。退店予測情報DB11は、店内にあるテーブル(客席)ごとの退店予測情報を格納する。退店予測情報DB11に格納する退店予測情報は、当該テーブル(客席)を利用する顧客が退店するまでの時間(退店時間)を予測するための情報である。例えば、退店予測情報は、テーブルの状況を示す情報およびテーブルの状況が予測した退店時間(退店予測時間)などを含む情報である。
【0011】
退店時間マスタ12は、退店時間の予測値(設定値)を示すマスタ情報を格納する。退店時間マスタ12は、例えば、メニュー品目とテーブルの状況を示すステータスとに対応する退店時間の予測値(設定値)を示すマスタ情報を記憶する。なお、退店時間マスタ12は、情報管理装置10に外付けされた記憶装置に記憶するようにしても良いし、情報管理装置10がアクセス可能な別のサーバ装置に記憶するようにしても良い。
【0012】
カメラ21は、店内に設置された食事を提供するテーブル(各客席に設けられるテーブル)を撮影する。カメラ21は、監視対象とするテーブルの画像が撮影できるものであれば良い。例えば、カメラ21は、店内のテーブルごとに設けても良いし、複数のテーブルごとに設けても良いし、店内の全テーブルを撮影する1台としても良い。
【0013】
また、カメラ21は、撮像部と処理部とを備える。撮像部は、監視対象とするテーブル上を含む撮影範囲の画像を撮影する。処理部は、撮影部が撮影する画像の処理、撮像部の制御、および、情報管理装置10と通信などを行う。本実施形態において、カメラ21の処理部は、撮影した画像に対してテーブルの状態(ステータス)を検出する認識処理を実行する機能を有する。例えば、カメラ21の処理部は、撮像部がテーブル上を撮影した画像から、ステータスとして、「食事有り」、「食器のみ」、あるいは、「食器無し」の状態であることを検出する。カメラ21の処理部は、撮影画像から検出したステータスを示す情報を情報管理装置10へ供給する。
【0014】
注文端末22は、各テーブル(客席)において食事等の注文を入力する装置である。注文端末22は、店員が操作する装置であっても良いし、顧客自身が操作する装置であっても良い。また、注文端末22は、携帯型であってもよいし、据置型であってもよい。注文端末22は、情報管理装置10と通信する機能を有する。注文端末22は、店員又は顧客自身が入力する注文品(オーダー)を示す情報(注文データ)を情報管理装置10へ送信する。例えば、注文データは、テーブル番号で識別されるテーブル席(客席)についた客が注文したメニュー品目を示す情報(例えば、品目コード)および点数などを含む。また、注文端末22は、各テーブルに着席した顧客がオーダー待の状態であることを示す情報を入力するようにして良い。
【0015】
案内表示装置31は、待ち時間の案内を表示する装置である。案内表示装置31としての機能は、POS端末で実現しても良いし、店舗の入口等に設置した表示装置であっても良い。本実施形態において、案内表示装置31は、POS端末であることを想定して説明するものとする。
【0016】
次に、実施形態に係る情報管理装置(STN)10における制御系の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報管理装置10における制御系の構成例を示すブロック図である。
情報管理装置10は、プロセッサ41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、データメモリ44、通信部45などを備える。プロセッサ41は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路を介して各部に接続される。
【0017】
プロセッサ41は、情報管理装置10としてのコンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ41は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、情報管理装置10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0018】
ROM42は、書き換え不可の不揮発性のメモリ領域を備える。ROM42は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。RAM43は、揮発性のメモリ領域を備える。RAM43は、ワーキングメモリとして機能する。RAM43は、プロセッサ41によって適宜書き換えられるデータを保持する。
【0019】
データメモリ44は、情報管理装置10としてのコンピュータの補助記憶部分に相当するメモリである。データメモリ44は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、あるいはEEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)などで構成する。データメモリ44は、プロセッサ41が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ41での処理によって作成されたデータ等を保存する。
【0020】
データメモリ44は、プロセッサ41が実行するアプリケーションプログラムを記憶する。データメモリ44又はROM42が記憶するアプリケーションプログラムは、後述する各処理を実現するための制御プログラムを含む。アプリケーションプログラムをデータメモリ44にインストールする方法は特に限定されるものではない。例えば、リムーバブルな記録媒体に記憶したプログラム、又は、ネットワークを介した配信されるプログラムがデータメモリ44にインストールされるようにしても良い。なお、プログラムを記憶するリムーバブルな記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のような記録媒体であっても良い。ただし、情報管理装置10は、リムーバブルな記録媒体からデータ(プログラム)を読み取るデバイスを備えるものとする。
【0021】
通信部45は、ネットワークなどを介して接続される各機器と通信するための通信インターフェースである。図1に示す案内システム1の構成例において、通信部45は、カメラ21、注文端末22、および、案内表示装置31とデータ通信を行うための回路を含むものとする。通信部45は、カメラ21、注文端末22からデータを取得する取得部として機能する。また、通信部45は、案内表示装置31へ表示用の情報を出力する出力部としても機能する。
【0022】
また、データメモリ44は、通信部45を介して注文端末22から取得する注文データを記憶する。データメモリ44は、テーブル番号ごとに当該テーブル席(客席)の客が注文したメニュー品目を示す情報(例えば、品目コード)および点数などを含む注文データを記憶する。
【0023】
また、データメモリ44は、退店予測情報データベース(DB)11および退店時間マスタ12を記憶する記憶領域を有する。
退店予測情報DB11は、監視対象とする各テーブル(客席)についての退店予測情報を格納する。退店予測情報DB11は、各テーブルの状況を示すステータスと顧客が退店するまでの退店時間の予測値(退店予測時間)とが格納される。退店予測情報DB11は、経過時間あるいはカメラ21又は注文端末22から取得する情報、および、経過時間などに応じて随時更新される。
【0024】
退店時間マスタ12は、テーブルの状況に応じた退店時間の予測値とする設定値が記憶される。例えば、退店時間マスタ12は、メニュー品目(注文品)に対して食事状況(ステータス)に応じた退店時間の予測値とする設定値が記憶される。退店時間マスタ12は、全てのメニューごとに設定しても良いし、メニューの分類(例えば、定食、麺類、デザート、コース料理など)ごとに設定しても良い。また、退店時間マスタ12は、テーブルにおける食事以外の作業(食事外作業)に応じた退店時間の予測値とする設定値を記憶しても良い。退店時間マスタ12は、食事外作業に対して1つの設定値を設定しても良いし、食事外作業の内容あるいは時間帯などに応じて設定値を設定しても良い。例えば、退店時間マスタ12は、カメラが撮影する画像から検出可能な食事外作業の内容に応じて退店時間の予測値とする設定値を設定しても良い。なお、退店時間マスタ12は、通信部45を介して通信可能な外部装置のメモリに記憶するようにしても良い。
【0025】
次に、実施形態に係る情報管理装置10がデータメモリ44に保持する退店予測情報データベース11の例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報管理装置10がデータメモリ44に保持する退店予測情報データベース(DB)11の例を示す図である。
退店予測情報DB11は、監視対象とする単位となる客席(テーブル席、カウンタ席等)の数分のデータレコードを保持する。図3に示す例において、各客席に対応するデータレコードは、テーブル番号、ステータス、配膳経過、食後経過、退店予測、および、食事外作業のフィールドを有する。
【0026】
テーブル番号は、監視対象とする各客席に対応するテーブルを識別する識別情報である。ここでは、顧客又は顧客のグループが着席する単位でテーブル番号が付与されるものとする。例えば、テーブル番号は、テーブル席に対応するテーブルだけなく、カウンタ席に対応するテーブルにも付与される。例えば、テーブル席には、テーブルごとにテーブル番号を付与し、カウンタ席には、各席に対応してテーブル番号が付与される。なお、個々の座席を監視対象とする場合、テーブル番号は、個々の座席を識別する座席番号に置き換えても良い。
【0027】
ステータスは、テーブルの状況を示す情報である。ステータスは、退店時間を予測するための情報として用いられる。例えば、ステータスは、オーダーの状況および食事の進行状況などに応じて予め設定した複数段階の何れかとして記憶される。本実施形態において、ステータスとしては、「オーダー待」、「オーダー済」、「食事有り」、「食器のみ(食事済)」、「食器無し」、「食事外作業」の何れが記憶されるものとする。
【0028】
「オーダー待」および「オーダー済」は、テーブルに着席した客からのオーダーの有無に応じて記憶される。「オーダー待」および「オーダー済」は、例えば、注文端末22による注文情報の入力内容に応じて設定される。着席した客からのオーダーが入力されていないテーブルは、ステータスが「オーダー待」となる。客からのオーダーが入力されたテーブルは、ステータスが「オーダー済」となる。
【0029】
「食事有り」は、オーダーしたメニュー(食事)がテーブルに配膳され、配膳された食事がテーブル上に残っている状況であることを示す。「食器のみ(食事済)」は、当該テーブルに配膳された食事が食べ終わった状況であることを示す。「食器無し」は、食事を食べ終えた食器が回収された(片付けられた)状況であることを示す。例えば、オーダーした食事が配膳されたことを検出した場合に、ステータスが「オーダー済」から「食事有り」に更新される。食事を食べ終えたことを検出した場合に、ステータスが「食事有り」から「食器のみ」に更新される。さらに、食事を食べ終えた食器が回収されたことを検出した場合に、ステータスが「食器のみ」から「食器無し」に更新される。
【0030】
配膳経過は、食事がテーブルに運ばれてからの経過時間を示す。例えば、退店予測情報DB11は、ステータスが「食事有り」に変化してからの経過時間を配膳経過として記憶する。
食後経過は、食事を食べ終えてからの経過時間を示す。例えば、退店予測情報データベース11は、ステータスが「食器のみ」に変化してからの経過時間を食後経過として記憶する。
【0031】
退店予測は、ステータス又は食事外作業などに基づいて予測される退店時間を示す。例えば、退店予測情報DB11は、ステータス又は食事外作業の情報が更新された場合、更新された状況から予測される退店時間を退店予測として記憶する。ステータスに応じた退店時間の予測値は、退店時間マスタ12に記憶されている情報に基づいて特定するようにしても良い。また、退店予測情報DB11は、ステータス又は食事外作業の情報の更新がない時間帯においては退店予測としての退店時間を経過時間に応じて減算した値に更新する。
【0032】
食事外作業は、食事とは関係ない作業の実施状況を示す。食事外作業とは、テーブルに着席した顧客が実行する食事以外の作業である。例えば、パーソネルコンピュータ(PC)、本、ノート、資料等がテーブル上に置かれたことを検出した場合、食事外作業が実行されているものとする。また、食事外作業としては、作業の内容を示す情報を記憶するようにしても良い。例えば、PC作業の開始を検出した場合、食事外作業として、PC作業を示す情報を記憶しても良い。また、読書の開始を検出した場合、食事外作業として、読書を示す情報を記憶しても良い。また、ノートや資料等などの書類を用いた作業の開始を検出した場合、食事外作業として、書類作業を示す情報を記憶しても良い。
【0033】
図3に示す例において、テーブル番号が「1」および「2」のテーブルは、ステータスが「オーダー待」である。「オーダー待」のステータスは、当該テーブルにおいてオーダーが入力されていない状況であることを示すものとする。また、来店した顧客がテーブルに着席した場合、当該テーブルのステータスを「オーダー待」することにより空きのテーブルではなくオーダー待の顧客が存在することを示すようにしても良い。
【0034】
図3に示す例において、テーブル番号が「3」のテーブルは、ステータスが「オーダー済」で、かつ、食事が配膳されていない(配膳経過の記録が無い)状況である。すなわち、テーブル「3」は、「オーダー」された食事が配膳されることを待っている状況である。例えば、注文端末22にテーブル番号「3」として食事の注文内容が入力された場合、ステータスが「オーダー済」に更新される。
【0035】
また、ステータスが「オーダー済」に更新された後、配膳経過には、カメラ21が撮影する画像からテーブルに運ばれた食事を検出した時からの経過時間が記録される。例えば、テーブルに最初の食事が運ばれてきた時からの経過時間を配膳経過として記録する。また、テーブルに注文した最後の食事が運ばれてきた時からの経過時間を配膳経過として記録するようにしても良い。
【0036】
図3に示す例において、テーブル番号が「4」のテーブルは、ステータスが「食器無し」である。「食器無し」は、食事が完了し、かつ、食事を提供した食器が回収された状況であることを示す。「食器無し」は、カメラ21が撮影した画像から検出される。カメラ21が撮影した画像から「食器無し」が検出された場合、当該テーブルのステータスは、「食器無し」に更新される。
【0037】
ステータスが「食器無し」に更新された時、食器が回収されてから退店するまでの予測時間が退店予測として記録される。食器が回収されてから退店するまでの予測時間(退店予測時間)は、退店時間マスタ12に記録された設定値などに基づいて判定される。退店予測として記録された時間は、ステータスが更新されなければ、経過時間に応じて更新される。ステータスが更新された場合、退店予測は、ステータスに応じて予測される退店予測時間に更新される。例えば、追加注文などがあった場合、追加注文された食事の状況に応じたステータスが更新され、退店予測もステータスの更新に応じて更新される。
【0038】
図3に示す例において、テーブル番号が「5」のテーブルは、ステータスが「食器のみ」である。「食器のみ」は、食事が完了した状況を示す。ここでは、テーブルに食器のみが残され、食事が無くなっていることで検出されるものとする。ただし、ステータスとしては、食事が終了した状況を示すものであれば良く、「食器のみ」に代えて「食事終了」などと記録としても良い。例えば、カメラ21が撮影する画像から食事が終了したことを検出できるものであれば、ステータスは、「食事終了」としても良い。
【0039】
ステータスが「食器のみ」(「食事終了」)に更新された時、食事終了から退店するまでの予測時間が退店予測として記録される。食事終了から退店するまでの予測時間(退店予測時間)は、退店時間マスタ12に記録された設定値などに基づいて判定される。退店予測として記録された時間は、ステータスが更新されるまで、経過時間に応じて更新される。例えば、ステータスが「食器無し」に更新された場合、上述したように、退店予測は、食器が回収されてから退店するまでの退店予測時間に更新される。
【0040】
次に、実施形態に係る情報管理装置10がデータメモリ44に保持する退店時間マスタ12の例について説明する。
図4は、実施形態に係る情報管理装置10がデータメモリ44に保持する退店時間マスタ12の例を示す図である。
ここで、退店時間マスタ12は、個々のメニュー品目(注文品)とステータスとに応じた退店時間の予測値を記憶するものとする。図4では、退店時間マスタ12に、メニュー品目の一例としての「プリン」についてステータス(食事状況)ごとの退店時間の予測値(退店予測時間)が記憶されている例を示す。
【0041】
図4に示す例では、メニュー品目が「プリン」で、かつ、ステータスが「食事有り」である場合、退店時間の予測値とする設定値が「30分後」に設定されている。「プリン」がテーブルに運ばれてきたことを検出した場合、当該テーブルに対応する退店予測情報のステータスは、「食事有り」に変化する。従って、図4に示す退店時間マスタ12によれば、「プリン」が運ばれてきたテーブルの退店予測情報は、退店予測時間が「30分後」に更新される。
【0042】
また、図4に示す例では、メニュー品目が「プリン」で、かつ、ステータスが「食器のみ」である場合、退店時間の予測値とする設定値が「15分後」に設定されている。「プリン」が食べ終わったことを検出したテーブルに対応する退店予測情報は、ステータスが「食事有り」に変化する。従って、図4に示す退店時間マスタ12によれば、「プリン」が食べ終わったテーブルの退店予測情報は、退店予測時間が「15分後」に更新される。
【0043】
さらに、図4に示す例では、メニュー品目が「プリン」で、かつ、ステータスが「食器無し」である場合、退店時間の予測値とする設定値が「5分後」に設定されている。「プリン」の食べ終わった食器が回収されたことを検出した場合、当該テーブルに対応する退店予測情報は、ステータスが「食器無し」に変化する。従って、図4に示す退店時間マスタ12によれば、「プリン」の食べ終わった食器が回収されたテーブルの退店予測情報は、退店予測時間が「5分後」に更新される。
【0044】
次に、情報管理装置10が管理する退店予測時間などの情報を案内表示装置31に表示する表示例について説明する。
図5は、情報管理装置10からの情報に基づいて案内表示装置31が表示する退店予測画面の表示例を示す図である。
図5に示す退店予測画面では、各客席(テーブル)の退店予測時間を退店時間が短い順に一覧で表示する。例えば、案内表示装置31では、図示しない操作部により店員又は顧客自身が退店予測画面の表示を指示するものとする。案内表示装置31は、退店予測画面の表示指示に応じて退店予測画面の表示要求を情報管理装置10へ送信する。
【0045】
情報管理装置10は、案内表示装置31から退店予測画面の表示要求を受けた場合、退店予測情報DB11の情報に基づいて退店予測画面を表示するための情報を生成する。情報管理装置10は、例えば、退店予測情報DB11に記憶する各客席の退店予測時間を退店時間の短い順に並べる。この場合、情報管理装置10は、退店予測時間が短い順に退店予測情報DB11が保持する退店予測情報をリストアップする。情報管理装置10は、リストアップした各退店予測情報から退店予測画面で表示すべき情報を抽出することにより案内表示装置31へ出力する情報を生成する。
【0046】
図5に示す例では、情報管理装置は、退店予測時間が短い順の各テーブル番号に対応して、配膳経過、食後経過、および、退店予測などの情報を案内表示装置31へ出力する。ただし、配膳経過は、配膳(食事がテーブルに運ばれてきたとき)からの経過時間を示し、食後経過は、食事終了からの経過時間を示し、退店予測は、退店予測時間を示すものとする。
【0047】
案内表示装置31は、情報管理装置10から退店予測時間が短い順に並べた各客席の退店予測情報を取得する。案内表示装置31は、退店予測時間が短い順に並べた各客席の退店予測情報を示す一覧を含む退店予測画面を表示部に表示する。図5に示す退店予測画面によれば、最短の退店予測時間だけでなく2番目以降の退店予測時間も一目で確認でき、来店客に対して待ち時間の予測を直ぐに知らせることができる。
【0048】
また、案内表示装置31は、人数あるいは客席(テーブル)の条件などを指定して退店予測画面の表示するようにしても良い。例えば、指定人数での退店予測画面の表示が指示された場合、情報管理装置10は、指定人数を条件として退店予測時間を短い順に並べた情報を案内表示装置31に出力する。これにより、案内表示装置31は、指定した人数での退店予測時間などを一目で視認できる退店予測画面を表示することができる。
【0049】
また、客席の条件(例えば、窓際など)が指定された場合、情報管理装置10は、指定条件の客席で退店予測時間を短い順に並べた情報を案内表示装置31に出力する。これにより、案内表示装置31は、指定条件の客席についての退店予測画面を表示することができる。
【0050】
図6は、案内表示装置31が情報管理装置10からの情報に基づいて表示する座席情報画面の表示例を示す図である。
図6に示す座席情報画面は、店内の各客席(テーブル)におけるオーダーや食事などの状況を色やパターンなどの表示形式で示すものである。図6に示す表示例では、オーダー済の客席は、左下がりの斜線のハッチングを表示し、食事が終了した客席は、左下がりの斜線および右下がりの斜線のハッチングを表示する。
【0051】
また、案内表示装置31は、座席情報画面において指定された客席についての詳細な状況を示す情報を表示する。図6は、テーブル番号が「4」の客席(テーブル)が指定された場合の座席情報画面の表示例を示す。テーブル番号の「4」の客席が指定されると、座席情報画面には、図6に示すように、テーブル番号「4」の退店予測時間を含む退店予測情報を表示するウインドウが表示される。
【0052】
次に、退店予測情報DB11における客席(テーブル)の状況変化に応じたステータスの更新について説明する。
図7は、退店予測情報DB11における客席(テーブル)の状況変化に応じて更新されるステータスの遷移例を示す図である。また、図8乃至図11は、図7に示すような各ステータスに更新された場合に当該テーブルの状況を表示した表示例を示す図である。
【0053】
まず、注文端末22においてテーブル番号「4」の注文が入力されると、情報管理装置10は、注文端末22からの注文データを受信する。注文端末22から注文データを受信すると、情報管理装置10は、退店予測情報DBにおいてテーブル番号「4」のステータスを「オーダー済」に更新する。この状態でテーブル番号「4」の状況の表示が指示されると、案内表示装置31は、図8に示すように、テーブル番号「4」には食事が配膳されてないことを表示する。
【0054】
テーブル番号「4」のテーブルに食事が置かれると、カメラ21は、テーブル番号「4」のテーブルを撮影した画像から当該テーブルに食事が運ばれたこと(食事有り)を検出する。カメラ21は、テーブル番号「4」の食事有りを検出すると、情報管理装置10へテーブル番号「4」のステータスが「食事有り」になったことを通知する。情報管理装置10は、テーブル番号「4」が「食事有り」になったことを受信すると、退店予測情報DB11においてテーブル番号「4」のステータスを「食事有り」に更新する。
【0055】
この状態で座席情報画面のテーブル番号「4」の状況の表示が指示されると、案内表示装置31は、図9に示すような表示画面を表示する。図9に示す表示例では、テーブル番号「4」の客席は、配膳経過が0分(食事が配膳された直後)で、退店予測時間が30分後であることを表示している。
【0056】
テーブル番号「4」のテーブルに運ばれた食事が食べ終わると、カメラ21は、テーブル番号「4」のテーブルを撮影した画像から食事が終了したこと(食器のみ)を検出する。カメラ21は、テーブル番号「4」の「食器のみ」を検出すると、情報管理装置10へテーブル番号「4」のステータスが「食器のみ」になったことを通知する。情報管理装置10は、テーブル番号「4」が「食器のみ」になったことを受信すると、退店予測情報DB11においてテーブル番号「4」のステータスを「食器のみ」に更新する。
【0057】
この状態で座席情報画面のテーブル番号「4」が指示されると、案内表示装置31は、図10に示すような表示画面を表示する。図10に示す表示例では、テーブル番号「4」の客席は、配膳経過が20分、食後経過が0分、かつ、退店予測時間が15分後であることを表示している。
【0058】
テーブル番号「4」のテーブルから食事後の食器が回収されると、カメラ21は、テーブル番号「4」のテーブルを撮影した画像から食器が回収されたこと(食器無し)を検出する。カメラ21は、テーブル番号「4」の「食器無し」を検出すると、情報管理装置10へテーブル番号「4」のステータスが「食器無し」になったことを通知する。情報管理装置10は、テーブル番号「4」が「食器無し」になったことを受信すると、退店予測情報DB11におけるテーブル番号「4」のステータスを「食器無し」に更新する。
【0059】
この状態で座席情報画面のテーブル番号「4」が指示されると、案内表示装置31は、図11に示すような表示画面を表示する。図11に示す表示例では、テーブル番号「4」の客席は、配膳経過が35分、食後経過が15分、かつ、退店予測時間が5分後であることを表示している。これにより、案内表示装置31は、座席情報画面においても特定の客席(テーブル)の退店予測時間を含む退店予測情報を表示することができる。
【0060】
次に、実施形態に係る情報管理装置10の動作例について説明する。
図12は、実施形態に係る情報管理装置10の動作例を説明するためのフローチャートである。
情報管理装置10のプロセッサ41は、任意のタイミングで通信部45を介して接続される各機器からの情報を取得する。例えば、プロセッサ41は、注文端末22からの注文データを受け付ける。また、プロセッサ41は、カメラ21からの各テーブルの状況を示すステータスを含むデータを受け付ける。また、プロセッサ41は、案内表示装置31からの表示要求も受け付ける。
【0061】
通信部45により注文端末22からの注文データを取得した場合(ACT11、YES)、プロセッサ41は、取得した注文データをデータメモリ44に保存する(ACT12)。例えば、プロセッサ41は、注文データに含まれるテーブル番号ごとに注文品(メニュー品目)および点数を示す情報を記憶する。また、プロセッサ41は、退店予測情報DB11において注文データに含まれるテーブル番号に対応するステータスをオーダー済に更新する。
【0062】
カメラ21から特定のテーブルの状況変化を示すステータスを取得した場合(ACT13、YES)、プロセッサ41は、退店予測情報DB11における当該テーブルのステータスを更新する(ACT14)。ここで、カメラ21は、監視対象とするテーブルにおいて状況の変化を検出した場合に、その状況を示すステータスを情報管理装置10へ送信するものとする。プロセッサ41は、カメラ21から取得する情報に基づいて対応するテーブルのステータスを更新する。
【0063】
すなわち、カメラ21は、常時(所定周期)で監視対象とするテーブルを撮影し、撮影画像に対する画像認識処理によって当該テーブルにおける状況の変化を検出する。カメラ21は、テーブル上における状況の変化として食事の進行状況などを示すステータスを検出する。例えば、カメラ21は、テーブルの状況を示すステータスとして、「食事有り」、「食器のみ」、「食器無し」、「食事外作業」を検出する。状況(ステータス)の変化を検出した場合、カメラ21は、当該テーブルの状況を示すステータスを情報管理装置10へ通知する。
【0064】
食事がテーブル上に置かれたことを検出した場合、カメラ21は、当該テーブルのステータスを「食事有り」とすることを情報管理装置10へ通知する。例えば、カメラ21は、当該テーブルのテーブル番号に対応づけてステータスが「食事有り」になったことを示すデータを情報管理装置10へ送信する。情報管理装置10のプロセッサ41は、カメラ21からの「食事有り」の通知を受けた場合、当該テーブルの退店管理情報のステータスを「食事有り」に更新する。
【0065】
また、テーブル上の食事を食べ終えたことを検出した場合、カメラ21は、当該テーブルのステータスが「食器のみ(食事終了)」であることを情報管理装置10へ通知する。例えば、カメラ21は、当該テーブルのテーブル番号に対応づけてステータスが「食器のみ」になったことを示すデータを情報管理装置10へ送信する。情報管理装置10のプロセッサ41は、カメラ21から取得する「食事有り」のステータスに応じて当該テーブルの退店予測情報のステータスを「食器のみ」に更新する。
【0066】
ただし、プロセッサ41は、複数のメニュー品目が注文されているテーブルについては注文された全品の食事が終了したか否かを判断するようにしても良い。つまり、プロセッサ41は、当該テーブルの注文データに基づき、注文された全品の食事が終了したと判断した場合にステータスを「食器のみ」に更新するようにしても良い。例えば、プロセッサ41は、全ての注文品の提供が完了したテーブルの「食器のみ」が通知された場合に当該テーブルのステータスを「食器のみ」に更新するようにすれば良い。
【0067】
また、食べ終えた食器が回収されたことを検出した場合、カメラ21は、当該テーブルのステータスが「食器無し」であることを情報管理装置10へ通知する。例えば、カメラ21は、当該テーブルのテーブル番号に対応づけてステータスが「食器無し」になったことを示すデータを情報管理装置10へ送信する。情報管理装置10のプロセッサ41は、カメラ21から取得する「食器無し」のステータスに応じて当該テーブルのステータスを「食器無し」に更新する。
【0068】
ただし、プロセッサ41は、複数のメニュー品目が注文されているテーブルについては注文された全品の食事の食器が回収されか否かを判断するようにしても良い。つまり、プロセッサ41は、当該テーブルで注文された全品の食事の食器が回収されたと判断した場合にステータスを「食器無し」に更新するようにしても良い。例えば、プロセッサ41は、全ての注文品の提供が完了したテーブルで「食器無し」が通知された場合に当該テーブルのステータスを「食器無し」に更新するようにすれば良い。
【0069】
また、テーブルにおける食事外作業を検出した場合、カメラ21は、当該テーブルのステータスが「食事外作業」であることを示す情報を情報管理装置10へ通知する。例えば、カメラ21は、当該テーブルのテーブル番号に対応づけてステータスが「食事外作業」であることを示すデータを情報管理装置10へ送信する。情報管理装置10のプロセッサ41は、カメラ21から取得する「食事外作業」のステータスに応じて当該テーブルの退店予測情報のステータスを「食事外作業」に更新する。なお、食事外作業の内容を示す情報も取得する場合、情報管理装置10は、食事外作業の内容を示す情報を退店予測情報DB11に記録する。
【0070】
退店予測情報DB11において当該テーブルに対応するステータスを更新した場合、プロセッサ41は、更新したステータスに応じた退店予測時間を特定する(ACT15)。例えば、ステータスを「食事有り」、「食器のみ」又は「食器無し」に更新した場合、プロセッサ41は、退店時間マスタ12を参照して注文されたメニュー品目とステータスとに応じた退店予測時間を特定する。また、プロセッサ41は、退店予測情報DB11においてあるテーブルのステータスを「食事外作業」に更新した場合、食事外作業に応じた退店予測時間を特定する。
また、プロセッサ41は、ステータスが更新されたテーブルの注文データに複数の注文品(メニュー品目)が含まれる場合、退店時間を予測する基準とするメニュー品目を選定する。例えば、プロセッサ41は、テーブルに最後に提供したメニュー品目を退店時間を予測する基準とするメニュー品目に選定しても良い。また、プロセッサ41は、複数のメニュー品目のうち最も退店時間が遅くなるメニュー品目を退店時間を予測する基準とするメニュー品目に選定しても良い。また、食後(最後)に提供するメニュー品目(デザートや飲み物など)が指定されている場合、プロセッサ41は、食後に提供するメニュー品目を退店時間の予測に用いるメニュー品目として選定しても良い。
【0071】
プロセッサ41は、退店時間の予測に用いるメニュー品目を選定すると、選定したメニュー品目とステータスとに対応する退店予測時間を退店時間マスタ12から特定する。例えば、図4に示す退店時間マスタ12であれば、メニュー品目が「プリン」でステータスが「食事有り」であれば、プロセッサ41は、退店予測時間を「30分後」と特定する。また、メニュー品目が「プリン」でステータスが「食器のみ」であれば、プロセッサ41は、退店予測時間を「15分後」と特定する。メニュー品目が「プリン」でステータスが「食器無し」であれば、プロセッサ41は、退店予測時間を「5分後」と特定する。
【0072】
退店予測時間を特定すると、プロセッサ41は、退店予測情報DB11においてステータスが更新されたテーブル番号に対応する退店予測を特定した退店予測時間に更新する(ACT16)。
【0073】
退店予測情報DB11における退店予測時間を更新した後、プロセッサ41は、各テーブル番号の退店予測時間を経過時間に応じて更新する(ACT17)。また、ステータスの更新が無い状態においても、プロセッサ41は、退店予測情報DB11における各テーブル番号の退店予測時間を経過時間に応じて更新する。
上述したACT11~17の処理によって、情報管理装置10は、退店予測情報DB11に各客席(テーブル)の状況を示す情報と退店予測時間とを保持することができる。
【0074】
また、プロセッサ41は、任意のタイミングで、POS端末などの案内表示装置31からの情報の表示要求を受け付ける。例えば、プロセッサ41は、案内表示装置31からの退店予測の表示要求、あるいは、座席情報の表示要求を受け付ける。
【0075】
案内表示装置31から退店予測の表示要求を受けた場合(ACT18、YES)、プロセッサ41は、要求に応じて退店予測情報DB11に保持する退店予測情報を案内表示装置31へ出力する(ACT19)。例えば、退店予測画面(退店予測時間の一覧)の表示が要求された場合、プロセッサ41は、退店予測情報DB11における各客席の退店予測時間を退店時間の短い順に並べた情報を案内表示装置31へ出力する。これにより、案内表示装置31は、各客席の退店予測時間が短い順に並べた一覧を含む図5に示すような退店予測画面において表示することができる。この結果として、店員は、案内表示装置31に表示する退店予測時間を見て、来店客などに待ち時間の予測時間を知らせることができる。
【0076】
また、案内表示装置31は、利用人数を指定して退店予測画面の表示を情報管理装置10に要求するようにしても良い。この場合、情報管理装置10のプロセッサ41は、指定された人数が着席可能な客に限定してサーチした各客席の退店予測時間を短い順に並べた情報を案内表示装置31に出力する。これにより、案内表示装置31は、指定した人数での待ち時間を知るための退店予測画面を表示することができる。
【0077】
また、案内表示装置31は、特定の条件に合致する客席(例えば、窓際など)についての退店予測画面の表示を情報管理装置10に要求するようにしても良い。この場合、情報管理装置10のプロセッサ41は、指定された条件で選出した客席について退店予測時間を短い順に並べた情報を案内表示装置31に出力する。これにより、案内表示装置31は、指定された条件に合致する客席に対する待ち時間を知るための退店予測画面を表示することができる。
【0078】
案内表示装置31から座席情報の表示要求を受けた場合(ACT20、YES)、プロセッサ41は、要求に応じて退店予測情報DB11が保持する各客席の状況を示す情報を案内表示装置31へ出力する(ACT21)。例えば、図6に示すような座席情報画面の表示が要求された場合、プロセッサ41は、各客席がオーダー待、オーダー済、食事終了のどの状態であるか退店予測情報DB11により特定する。プロセッサ41は、各客席が「オーダー待」、「オーダー済」、「食事終了」のどの状態であるかを示す情報を案内表示装置31へ出力する。これにより、案内表示装置31は、図6に示すような座席情報画面を表示することができる。
【0079】
また、案内表示装置31は、座席情報画面の表示中に特定の客席(テーブル)が指示された場合、指定された客席の状況を示す情報の表示を情報管理装置10に要求する。情報管理装置10のプロセッサ41は、案内表示装置31から指定された客席の情報を退店予測情報DB11から取得する。プロセッサ41は、取得した情報に基づいて指定された客席の状況を表示するための情報を案内表示装置31へ送信する。これにより、案内表示装置31は、図6に示すように、座席情報画面において指定された客席の状況を示す情報を表示できる。
【0080】
以上のように、本実施形態によれば、情報管理装置は、カメラが撮影するテーブル上の画像を含む撮影画像から検出するテーブルの状況を示すステータスを含むデータを取得する。情報管理装置は、テーブルのステータスが変化した場合、当該ステータスに応じて設定される設定値により退店時間を予測する。情報管理装置は、変化したステータスに対して予測した退店時間を経過時間に応じて更新することにより現在の退店予測時間を特定する。情報管理装置は、経過時間に応じて更新する現在の退店予測時間を表示装置に出力する。
【0081】
これにより、実施形態に係る情報管理装置は、店内の各テーブルにおける状況に応じた退店予測時間を案内表示装置に表示でき、退店時間の予測を簡単に知ることができる。この結果、店員は、店内の各テーブルの退店時間に関する情報を簡単に把握できる。また、店員は、店内が満席時であっても、案内表示装置に表示される退店予測時間に基づく待ち時間を新たな来店客に直ぐに案内できる。
【0082】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0083】
1…案内システム、10…情報管理装置、11…退店予測情報データベース、12…退店時間マスタ、21…カメラ、22…注文端末、31…案内表示装置(表示装置)、41…プロセッサ、42…ROM、43…RAM、44…データメモリ(メモリ)、45…通信部(取得部)。
図1
図2
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図4
図5
図6
図7
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