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特開2022-165401制御方法、装置、機器、及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165401
(43)【公開日】2022-10-31
(54)【発明の名称】制御方法、装置、機器、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06V 10/56 20220101AFI20221024BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20221024BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
G06V10/56
G06T7/00 650A
G01C21/26 A
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064459
(22)【出願日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】202110419130.9
(32)【優先日】2021-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522070293
【氏名又は名称】アポロ インテリジェント コネクティヴィティ (ベイジン) テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウ、ジュンファ
【テーマコード(参考)】
2F129
5L096
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129CC03
2F129CC33
2F129EE21
2F129EE26
2F129EE30
2F129EE52
2F129FF02
2F129FF20
2F129FF75
2F129GG17
2F129HH14
5L096AA02
5L096AA06
5L096BA04
5L096CA02
5L096DA02
5L096DA04
5L096FA14
5L096FA15
5L096FA34
(57)【要約】      (修正有)
【課題】標示効果を向上させる制御方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】拡張現実ヘッドアップディスプレイの制御方法は、投影スクリーンの予め設定された範囲内の環境画像を取得するステップと、環境画像の、画像輝度及び/又は画像色を含む画像情報に基づいて表示内容に対応する表示パラメータを決定するステップと、表示内容を表示パラメータで投影スクリーンに表示するように制御するステップと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御方法であって、
投影スクリーンの予め設定された範囲内の環境画像を取得するステップと、
前記環境画像の画像情報に基づいて表示内容に対応する表示パラメータを決定するステップであって、前記画像情報は、画像輝度及び/又は画像色を含むステップと、
前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御するステップと、を含む、
制御方法。
【請求項2】
前記画像情報が画像輝度を含む場合、前記環境画像の画像情報に基づいて表示内容に対応する表示パラメータを決定するステップは、
前記画像輝度に基づいて前記表示内容の表示輝度を決定するステップであって、前記表示輝度は、前記画像輝度と正の相関であるステップと、
前記画像輝度に基づいて前記表示内容の透明度を決定するステップであって、前記透明度は、前記画像輝度と正の相関であるステップと、
前記画像輝度に基づいて前記表示内容の表示色を決定するステップであって、前記表示色は、前記画像輝度と正の相関であるステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記画像情報が画像色を含む場合、前記環境画像の画像情報に基づいて表示内容に対応する表示パラメータを決定するステップは、
前記画像色に基づいて、前記表示内容の表示色を決定するステップを含み、前記表示色と前記画像色との色差値が予め設定された値より大きい、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記画像情報が画像輝度を含む場合、
前記環境画像に対応するグレースケール画像を取得するステップと、
前記グレースケール画像のグレースケール値を決定し、前記グレースケール値を前記画像輝度として決定するステップと、をさらに含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
表示機器はAR-HUDであり、前記環境画像は、前記AR-HUDが配置されている車両に取り付けられたカメラによって収集された道路画像であり、前記画像色は、前記道路画像に含まれる道路の色であり、前記表示内容は運転情報であり、前記投影スクリーンは前記車両のフロントガラスであり、
前記画像情報が前記画像輝度と前記道路の色を含み、前記表示パラメータが表示色と表示輝度を含む場合、前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御するステップは、
前記AR-HUDを制御して前記道路の色に対応する表示色を有する運転情報を生成するステップと、
前記AR-HUDを制御して前記画像輝度に対応する表示輝度を使用して、前記運転情報を前記フロントガラスに表示するステップと、を含む、
請求項1から4のいずれかの一つに記載の制御方法。
【請求項6】
制御装置であって、
投影スクリーンの予め設定された範囲内の環境画像を取得するための取得モジュールと、
前記環境画像の画像情報に基づいて表示内容に対応する表示パラメータを決定する決定モジュールであって、前記画像情報は、画像輝度及び/又は画像色を含む決定モジュールと、
前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御するための制御モジュールと、を含む、
制御装置。
【請求項7】
前記画像情報が画像輝度を含む場合、前記決定モジュールは、具体的に、
前記画像輝度に基づいて前記表示内容の表示輝度を決定し、前記表示輝度は、前記画像輝度と正の相関であることと、
前記画像輝度に基づいて前記表示内容の透明度を決定し、前記透明度は、前記画像輝度と正の相関であることと、
前記画像輝度に基づいて前記表示内容の表示色を決定し、前記表示色は、前記画像輝度と正の相関であることのうちの少なくとも1つを実行するために用いられる、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記画像情報が画像色を含む場合、前記決定モジュールは、具体的に、
前記画像色に基づいて、前記表示内容の表示色を決定するために用いられ、前記表示色と前記画像色との色差値が予め設定された値より大きい、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項9】
前記画像情報が画像輝度を含む場合、
前記環境画像に対応するグレースケール画像を取得し、前記グレースケール画像のグレースケール値を決定し、前記グレースケール値を前記画像輝度として決定するための抽出モジュールをさらに含む、
請求項6に記載の制御装置。
【請求項10】
表示機器はAR-HUDであり、前記環境画像は、前記AR-HUDが配置されている車両に取り付けられたカメラによって収集された道路画像であり、前記画像色は、前記道路画像に含まれる道路の色であり、前記表示内容は運転情報であり、前記投影スクリーンは前記車両のフロントガラスであり、
前記画像情報が前記画像輝度と前記道路の色を含み、前記表示パラメータが表示色と表示輝度を含む場合、前記制御モジュールは、具体的に、
前記AR-HUDを制御して前記道路の色に対応する表示色を有する運転情報を生成し、
前記AR-HUDを制御して前記画像輝度に対応する表示輝度を使用して、前記運転情報を前記フロントガラスに表示するために用いられる、
請求項6から9のいずれかの一つに記載の制御装置。
【請求項11】
電子機器であって、
少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに通信接続されたメモリと、を含み、
前記メモリに前記少なくとも一つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令が前記少なくとも一つのプロセッサにより実行されると、前記少なくとも一つのプロセッサが請求項1から4のいずれかの一つに記載の制御方法を実行する、
電子機器。
【請求項12】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1から4のいずれかの一つに記載の制御方法を実行させる、
記憶媒体。
【請求項13】
プロセッサによって実行される時に請求項1~4のいずれかの一つに記載の制御方法を実現する、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータ技術の分野に関し、具体的には、スマート運転、自動車のインターネット化、拡張現実などの技術分野に関し、特に、制御方法、装置、機器、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
拡張現実ヘッドアップディスプレイ(Augmented Reality Head Up Display、AR-HUD)は拡張現実技術とヘッドアップディスプレイ技術を組み合わせて、実際の交通状況と運転者視線区域に基づいて、ナビゲーション情報、車速、走行車線などの運転情報を車のフロントガラスに投影して、運転中に運転者が常に前方を直視するようにし、運転の安全性と利便性を向上させる。AR-HUDは光学素子として、その輝度は運転体験にある程度影響する。
【0003】
関連技術では、感光素子に基づいて環境光の輝度を取得し、環境光の輝度に基づいてAR-HUDの輝度を調整したり、手動方式でAR-HUDの輝度を調整したりすることができる
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、制御方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、制御方法を提供し、投影スクリーンの予め設定された範囲内の環境画像を取得するステップと、前記環境画像の画像情報に基づいて、表示内容に対応する表示パラメータを決定するステップであって、前記画像情報は、画像輝度及び/又は画像色を含むステップと、前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御するステップと、を含む。
【0006】
本開示の別の態様によれば、制御装置を提供し、投影スクリーンの予め設定された範囲内の環境画像を取得するための取得モジュールと、前記環境画像の画像情報に基づいて、表示内容に対応する表示パラメータを決定する決定モジュールであって、前記画像情報は、画像輝度及び/又は画像色を含む決定モジュールと、前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御するための制御モジュールと、を含む。
【0007】
本開示の別の態様によれば、電子機器を提供し、少なくとも一つのプロセッサと、前記少なくとも一つのプロセッサに通信接続されたメモリと、を含み、前記メモリに前記少なくとも一つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令が前記少なくとも一つのプロセッサにより実行されると、前記少なくとも一つのプロセッサが上記の方法を実行する。
【0008】
本開示の別の態様によれば、コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記の態様のいずれかに記載の方法を実行させる。
【0009】
本開示の別の態様によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に上記の態様のいずれかに記載の方法を実現する。
【0010】
本開示の技術方案によれば、表示効果を向上させることができる。
【0011】
本明細書で説明された内容は、本開示の実施例のキーまたは重要な特徴を特定することを意図しておらず、本開示の範囲を制限するためにも使用されないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の明細書を通じて容易に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面は、本出願をより良く理解するためのものであり、本出願を限定しない。
図1】本開示の第1の実施例による概略図である。
図2】本開示の第2の実施例による概略図である。
図3】本開示の第3の実施例による概略図である。
図4】本開示の第4の実施例による概略図である。
図5】本開示の第5の実施例による概略図である。
図6】本開示の実施例の制御方法のうちのいずれか1つを実現するための電子機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づいて、本出願の例示な実施例を説明する。理解を容易にするために、本出願の実施例の様々な詳細が含まれており、それらは単なる例示と見なされるべきである。従って、当業者は、本出願の範囲及び精神から逸脱することなく、本明細書に記載の実施例に対して様々な変更及び修正を行うことができることを認識できるはずである。同様に、簡明のために、以下の説明では、よく知られた機能と構造の説明は省略される。
【0014】
関連技術では、AR-HUDの輝度を調整する際に、感光素子を使用し、感光素子が感知する環境光の輝度に基づいて調整することができるが、当該解決策では、ハードウェアの感光素子を追加的に取り付け、コストを増加させる必要があり、また、感光素子が天気状況の影響を受けやすく、表示効果に影響を与える。また、AR-HUDの輝度を手動で調整する方式も可能であるが、手動操作は不便であり、ユーザ体験を低下させ、手動操作は人工的な経験に制限され、表示効果も理想的ではありません。本開示は、表示効果を向上させるために、以下の実施例を提供する。
【0015】
図1は本開示の第1の実施例による概略図である。当該実施例は制御方法を提供し、以下のステップを含む。
101、投影スクリーンの予め設定された範囲内の環境画像を取得する。
【0016】
102、前記環境画像の画像情報に基づいて、表示内容に対応する表示パラメータを決定し、前記画像情報は、画像輝度及び/又は画像色を含む。
【0017】
103、前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御する。
【0018】
本開示の実施例は、ARシナリオに適用することができ、ARシナリオにおいて、ARデバイスは、実際の環境と仮想情報とを組み合わせることができる
【0019】
AR-HUDを例にとると、投影スクリーンとは自動車のフロントガラスを指し、運転者は走行中にフロントガラスを通じて実際の環境の前方道路を見ることができる。車両にカメラを取り付け、走行中に、カメラで道路画像をリアルタイムで撮影することができる。道路画像を取得した後、道路画像を処理して、道路画像の画像情報を抽出することができる。
【0020】
表示パラメータは、表示輝度、透明度、表示モードのうちの1つまたは複数を含むことができ、表示モードは、表示色を含むことができ、具体的には、フォント色を含むことができ、表示モードは、イメージスタイル、テクスチャなど情報をさらに含むことができる。
【0021】
その中、画像輝度に基づいて表示輝度、透明度、表示色のうちの1つまたは複数を決定することができる、その中、表示輝度、透明度、表示色に対応する輝度は、いずれも画像輝度と正の相関である。表示輝度を例にとると、画像輝度が明るいほど、表示輝度が明るくなり、具体的には、輝度比パラメータと画像輝度の変換関係を予め配置することができ、当該変換関係と画像輝度に基づいて輝度比パラメータを決定することができ、表示機器は、また当該輝度比パラメータに基づいて対応するハードウェア輝度を生成し、輝度比パラメータは0~1間の値であり、例えば、輝度比パラメータは0.5であり、表示機器の輝度範囲は0-Aであり、Aは表示機器の差異によって異なってもよく、表示機器の使用される実際の輝度は0.5*Aである。変換関係は以下のようになる。
【数1】
その中、Lは輝度比パラメータであり、Gは画像輝度であり、Gmaxは輝度最大値であり、例えば、255であり、GcとLcは予め設定された値であり、Gcは0~255間の値であり、Lcは0~1間の値である。
【0022】
画像輝度をグレースケール値とし、グレースケール値255が白色を代表し、対応する輝度が最も明るいと仮定し、表示色がRGB色であると仮定すると、画像輝度が255に近いほど、表示色のRGBの3つのチャンネルの値が255に近くなる。具体的には、表示色は、ユーザが設定したように初期値を有してもよく、その後、画像輝度が明るくなることが検出された場合、例えば、初期の画像輝度を取得し、次に、現在の画像輝度を取得することができ、現在の画像輝度に対応するグレースケール値が初期の画像輝度に対応するグレースケール値より大きい場合、画像輝度が明るくなることを示し、R、G、B3つのチャンネルのうちの少なくとも1つのチャンネルの値は予め設定された変化値を増加することができる。
【0023】
表示輝度、透明度、表示色が画像輝度と正の相関であることによって、表示効果が実際の状況に近づけ、表示効果を向上させることができる。
【0024】
画像色に基づいて表示内容の表示モードを決定することができ、表示モードは表示色を含み、表示色は、例えば、運転情報内の文字のフォント色を含む。表示色と画像色との色差値が予め設定された値より大きく、例えば、画像色が白色である場合、フォント色は黒色であり、画像色は黒色であると、フォント色は白色などである。表示色と画像色がいずれもRGB色であることを例とし、表示色が(R1、G1、B1)とし表し、画像色が(R2、G2、B2)として表すと仮定すると、以下のような式を使用して色差値Aを計算することができ、
【数2】
【0025】
例えば、フォント色と画像色との対応関係を予め配置して、当該対応関係に基づいて画像色に対応するフォント色を決定することができる。さらに、表示モードは他の情報をさらに含むことができ、例えば、表示内容にイメージを含むことができ、そうすると、異なる表示モードに対応して、表示内容に含まれるイメージは、異なるイメージスタイルを有することができ、または、表示内容が異なる表示モードの下で異なるテクスチャ特徴を有することができ、その中、異なる表示モードの下でのフォント色、イメージスタイル、テクスチャ特徴などは、すべて予め配置することができ、画像色と表示モードの対応関係を予め配置して、画像色に基づいて対応する表示モードを決定することができる。
【0026】
画像色に基づいて、画像色と差異性を備えるフォント色を使用することによって、表示内容をより目立たせ、表示効果を向上させることができる。また、画像色に基づいて表示モードを決定することによって、表示モードは、フォント色だけでなく、イメージスタイル、テクスチャ特徴などをさらに含むことができ、表示モードが包括的な情報を備え、表示効果をさらに向上させることができる。
【0027】
表示内容は、表示機器によって表示される情報を指し、例えば、AR-HUDに対応して、表示内容はAR-HUDによって表示される運転情報であり、当該運転情報は、運転者が見るように車のフロントガラスに投射することができる。運転情報は、例えば、車速、ナビゲーション情報などを含む。
【0028】
AR-HUDを例とし、前記環境画像は、前記AR-HUDが配置されている車両に取り付けられたカメラによって収集された道路画像であり、前記画像色は、前記道路画像に含まれる道路の色であり、前記表示内容は運転情報であり、前記投影スクリーンは前記車両のフロントガラスであり、前記画像情報が前記画像輝度と前記道路の色を含み、前記表示パラメータが表示色と表示輝度を含む場合、前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御するステップは、前記AR-HUDを制御して前記道路の色に対応する表示色を有する運転情報を生成するステップと、前記AR-HUDを制御して前記画像輝度に対応する表示輝度を使用して、前記運転情報を前記フロントガラスに表示するステップと、を含み、例えばフロントガラスに投射される。
【0029】
上記のAR-HUDに対する制御により、AR-HUDが表示パラメータを自己適応的に調整することができる。
【0030】
上記のAR-HUDを例とし、本実施例の方法は他のARシナリオにも適用できることを理解することができ、例えば、AR機器はAR眼鏡であり、投影スクリーンはAR眼鏡のレンズであってもよく、AR眼鏡の少なくとも一部のレンズは透明であり、ユーザは、レンズの透明な部分を介して実際の環境を見ることができ、また、AR眼鏡は、さらに、表示しようとする表示内容をAR眼鏡のレンズに投射して、ユーザが閲覧することができる。例えば、ユーザが博物館を訪ねる場合、AR眼鏡は文物の関連情報を表示内容として投射することができる。
【0031】
本実施例では、環境画像の画像情報に基づいて表示内容の表示パラメータを決定することによって、感光素子が天気の影響を受けやすく、手動調整方式が人工経験の制限を受けやすいなどの問題を回避し、表示効果を向上させることができる。
【0032】
図2は本開示の第2の実施例による概略図である。当該実施例は制御方法を提供し、本実施例は表示機器がAR-HUDであり、画像情報が画像輝度と道路の色を含むことを例とする。
【0033】
図3図2に対応する表示システムの概略構造図である。図3に示すように、表示システムは、カメラ、AR-HUD、及び車のフロントガラスを含むことができ、AR-HUDは、画像処理モジュール301、輝度制御モジュール302、スキニングモジュール303、光源304、及び光学システム305を含むことができる。
【0034】
カメラは、道路画像を撮影し、画像処理モジュール301に伝送するために用いられ、画像処理モジュール301は、道路画像の画像輝度と道路の色を抽出し、画像輝度を輝度制御モジュール302に伝送し、道路の色をスキニングモジュール303に伝送する。輝度制御モジュール302は、画像輝度に基づいてAR-HUDの表示輝度を決定し、AR-HUDを制御して決定された表示輝度で表示し、例えば、表示輝度に対応する発光電力に基づいてAR-HUD内の光源304を制御して発光することができる。スキニングモジュール303は、道路の色に基づいて表示内容の表示モードを決定し、表示内容を処理して、処理後の表示内容が決定された表示モードを有するようにし、例えば、決定された表示モードがフォント色が青色であることを示す場合、表示内容内のフォント色を青色に調整し、または、決定された表示モードがフォント色が白色であることを示す場合、表示内容内のフォント色を白色に調整する。光学システム305は、既存の光学イメージング原理に従って、スキニングモジュールによって生成された特定の表示モードを有する表示内容に対して光学イメージングを行い、生成された光学画像を車のフロントガラスに投射することができる。
【0035】
図2を参照し、図3を組み合わせて、本実施例の方法は、以下のステップを含み、
201、カメラが道路画像を撮影する。
【0036】
202、画像処理モジュールが道路画像の画像情報を抽出し、前記画像情報は、画像輝度と前記道路画像に含まれる道路の色を含む。
【0037】
203、輝度制御モジュールが前記画像輝度に基づいて表示機器の輝度比パラメータを決定し、前記輝度比パラメータに基づいて光源を制御して、光源が前記輝度比パラメータに基づいて表示輝度を決定するようにする。
【0038】
例えば、上記の画像輝度と輝度比パラメータの変換関係に基づいて、輝度比パラメータを決定し、0.5であると仮定すると、光源は最大電力の0.5倍で発光する。
【0039】
204、スキニングモジュールが前記画像色に基づいて表示内容の表示モードを決定し、前記表示モードを有する表示内容を生成する。
【0040】
205、光学システムは光源が前記表示輝度で発する光線を使用して、スキニングモジュールによって生成された前記表示モードを有する表示内容をイメージングし、車のフロントガラスに投射する。
【0041】
画像処理モジュールが道路画像を処理する時、道路画像に対応するグレースケール画像を取得し、前記グレースケール画像のグレースケール値を決定し、前記グレースケール値を前記画像輝度として決定することができる。
【0042】
その中、カメラによって撮影された画像がグレースケール画像である場合、取得された道路画像に対応するグレースケール画像はカメラによって撮影された道路画像であり、または、カメラによって撮影された画像がグレースケール画像でなく、例えば、RGB画像である場合、まず、道路画像をグレースケール画像に変換して、道路画像に対応するグレースケール画像を取得することができる。既存の様々な技術を使用してグレースケール画像の変換を行うことができる。
【0043】
道路画像に対応するグレースケール画像を取得した後、グレースケール画像のグレースケール値を画像輝度として決定することができる。具体的には、グレースケール画像内のピクセルポイントのグレースケール値に基づいて、グレースケール画像のグレースケール値を計算することができる。ピクセルポイントのグレースケール値に基づいてグレースケール画像のグレースケール値を計算する時、道路画像に対応するグレースケール画像のあるピクセルポイントを選択し、当該選択されたピクセルポイントのグレースケール値をグレースケール画像のグレースケール値とすることができ、当該選択されたピクセルポイントは、例えば、道路画像に対応するグレースケール画像の中心点であり、または、道路画像に対応するグレースケール画像内のある区域を選択し、当該区域内のピクセルポイントのグレースケール値の平均値を計算し、当該平均値をグレースケール画像のグレースケール値とすることもでき、当該選択された区域は、道路画像に対応するグレースケール画像の全部の区域または一部の区域であってもよい。具体的に選択されたピクセルポイントまたは区域は、実際のニーズに応じて決定することができる。
【0044】
さらに、グレースケール値は、0~255間の1つの値であってもよく、または、グレースケール値は、正規化後の値であってもよく、すなわち、0~255間の値を0~1間に正規化し、具体的には、0~255間の値を255で割ることによって取得することができる。グレースケール値が高いほど、画像輝度が大きくなる。
【0045】
画像輝度としてグレースケール値を使用すると、画像輝度の演算効率を向上させることができる。
【0046】
一般的に、カメラによって撮影された道路画像は、RGB画像などのカラー画像であるため、RGB画像の色を抽出することによって、道路の色を取得することができ、具体的には、道路画像内の道路区域を認識し、道路区域内のあるピクセルポイントを選択し、当該ピクセルポイントの色値を道路の色とすることができ、または、道路区域内のいくつかのピクセルポイントを選択し、これらのピクセルポイントの色平均値を計算し、例えば、R、G、B3つのチャンネルによって平均値演算をそれぞれ計算し、色平均値を取得し、色平均値を道路の色とすることができる。道路の色は、例えば、白色、灰色、赤色、緑色などである。または、カメラによって撮影された道路画像がグレースケール画像である場合、グレースケール画像のグレースケール値を道路の色とすることができる。
【0047】
道路画像の画像輝度と道路の色を取得した後、この2つの画像情報に基づいて処理することができる。
【0048】
輝度制御モジュールは、画像輝度を取得した後、当該画像輝度に基づいて表示機器の輝度比パラメータを決定することができる。画像輝度をグレースケール値とするのを例にとると、輝度制御モジュールに画像輝度Gと輝度比パラメータLとの間の変換関係を予め配置することができ、当該変換関係は上記の実施例に示すように、当該変換関係に基づいて輝度比パラメータを決定することができる。
【0049】
輝度制御モジュールは、表示輝度を決定した後、当該輝度比パラメータに基づいて光源を制御することができ、例えば、輝度制御モジュールは輝度比パラメータを光源のハードウェア制御回路に送信することができ、当該ハードウェア制御回路は、当該輝度比パラメータに基づいて光源が対応する表示輝度を有するように制御することができ、例えば、光源の最大表示輝度はAであり、輝度比パラメータは0.5であると、光源は0.5*Aに対応する発光電力で発光する。
【0050】
スキニングモジュールは道路の色を取得した後、予め配置された道路の色と表示モードの対応関係に基づいて、対応する表示モードを決定し、当該表示モードを有する表示内容を生成することができる。表示モードには、フォント色、イメージフォーマット、及びテクスチャ特徴などを含むことができる。表示モードの調整は、スキニングとしても理解することができ、関連するスキニング方案を使用して実現することができ、例えば、表示内容内の要素に対して色の変更及び/又はオープングラフィックスライブラリ(Open Graphics Library、OpenGL)レンダリングを行うことによって、決定された表示モードを有する表示内容を生成することができる。フォント色を例とし、表示内容内のフォント色は、道路の色と差異化する必要があり、例えば、一般的に、道路の色は濃い灰色であり、この時の表示内容内のフォント色は白色であってもよく、しかし、雪が降る日、道路の色が白色に変換し、この時の表示内容内のフォント色は黒色または青色などであってもよい。具体的な道路の色とフォント色の対応関係は予め配置することができる。
【0051】
表示輝度と、表示モードを決定した後、当該表示輝度を使用して、当該表示モードを有する表示内容を表示することができ、例えば、車のフロントガラスに投射する。
【0052】
本実施例では、画像輝度に基づいて表示輝度を決定し、道路の色に基づいて表示モードを決定することによって、適切な表示輝度で、適切な表示モードを有する表示内容を表示し、表示効果を向上させることができる。
【0053】
前の実施例は、画像輝度に基づいて表示輝度を決定し、道路の色に基づいて表示モードを決定する例であり、いくつかの実施例では、画像輝度と道路の色を組み合わせて処理することもできる。
【0054】
図4は本開示の第4の実施例による概略図である。当該実施例は表示機器の制御方法を提供し、本実施例は画像輝度と道路の色を組み合わせて処理する例であり、本実施例の方法は、以下のステップを含み、
401、道路画像の画像情報を抽出し、前記画像情報は、画像輝度と前記道路画像に含まれる道路の色を含む。
【0055】
402、前記画像輝度に基づいて表示内容の表示輝度を決定する。
【0056】
403、前記道路の色に基づいて表示内容の表示モードを決定し、前記画像輝度に基づいて前記表示内容の透明度を決定する。
【0057】
画像色に基づいて表示モードを決定する方式は前の実施例を参照することができる。
【0058】
画像輝度に基づいて表示内容の透明度を決定するステップは、スキニングモジュールにおいて画像輝度と透明度の対応関係を予め配置し、当該対応関係に基づいて画像輝度に対応する透明度を決定することができる。当該対応関係では、画像輝度は透明度と正の比例の関係になり、すなわち、画像輝度が高いほど、透明度高くなり、画像輝度が低いほど、透明度が低くなる。
【0059】
画像輝度に基づいて表示内容の透明度を決定することによって、表示内容と実際の環境の一致性を確保し、表示効果をさらに向上させることができる。
【0060】
404、前記表示モードと前記透明度を有する表示内容を生成し、前記表示輝度を使用して、生成された前記表示内容を表示する。
【0061】
本実施例では、表示輝度と、表示モードを調整するだけでなく、さらに、画像輝度に基づいて透明度を調整し、表示効果をさらに向上させることができる。
【0062】
図5は本開示の第5の実施例による概略図である。本実施例は制御装置を提供する。図5に示すように、制御装置500は、取得モジュール501、決定モジュール502、及び制御モジュール503を含む。
【0063】
取得モジュール501は、投影スクリーンの予め設定された範囲内の環境画像を取得するために用いられ、決定モジュール502は、前記環境画像の画像情報に基づいて、表示内容に対応する表示パラメータを決定するために用いられ、前記画像情報は、画像輝度及び/又は画像色を含み、制御モジュール503は、前記表示内容を前記表示パラメータで前記投影スクリーンに表示するように制御するために用いられる。
【0064】
いくつかの実施例では、前記画像情報が画像輝度を含む場合、前記決定モジュール502は、具体的には、前記画像輝度に基づいて前記表示内容の表示輝度を決定し、前記表示輝度は、前記画像輝度と正の相関であることと、前記画像輝度に基づいて前記表示内容の透明度を決定し、前記透明度は、前記画像輝度と正の相関であることと、前記画像輝度に基づいて前記表示内容の表示色を決定し、前記表示色は、前記画像輝度と正の相関であることのうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0065】
いくつかの実施例では、前記画像情報が画像色を含む場合、前記決定モジュール502は、具体的には、前記画像色に基づいて、前記表示内容の表示色を決定するために用いられ、前記表示色と前記画像色との色差値が予め設定された値より大きい。
【0066】
いくつかの実施例では、前記画像情報が画像輝度を含む場合、前記装置は、前記環境画像に対応するグレースケール画像を取得し、前記グレースケール画像のグレースケール値を決定し、前記グレースケール値を前記画像輝度として決定するための抽出モジュールをさらに含む。
【0067】
いくつかの実施例では、前記表示機器はAR-HUDであり、前記環境画像は、前記AR-HUDが配置されている車両に取り付けられたカメラによって収集された道路画像であり、前記画像色は、前記道路画像に含まれる道路の色であり、前記表示内容は運転情報であり、前記投影スクリーンは前記車両のフロントガラスであり、前記画像情報が前記画像輝度と前記道路の色を含み、前記表示パラメータが表示色と表示輝度を含む場合、前記制御モジュール503は、具体的には、前記AR-HUDを制御して前記道路の色に対応する表示色を有する運転情報を生成するステップと、前記AR-HUDを制御して前記画像輝度に対応する表示輝度を使用して、前記運転情報を前記フロントガラスに表示するために用いられる。
【0068】
本開示の実施例では、環境画像の画像情報に基づいて表示パラメータを決定することは、感光素子が天気の影響を受けやすく、手動調整方式が人工経験の制限を受けやすいなどの問題を回避し、表示効果を向上させることができる。表示輝度、透明度、表示色のうちの1つまたは複数画像輝度と正の相関であることによって、表示効果が実際の状況に近づけ、表示効果を向上させることができる。画像色に基づいて、画像色と差異性を備える表示色を使用することによって、表示内容をより目立たせ、表示効果を向上させることができる。グレースケール値を画像輝度とすることで、画像輝度の演算効率を向上させることができる。上記のAR-HUDに対する制御により、AR-HUDが表示パラメータを自己適応的に調整することができる。
【0069】
本開示の実施例では、異なる実施例における同一または類似の内容は、お互いに参照することができることを理解されたい。
【0070】
本開示の実施例における「第1」、「第2」などは、区別のためにのみ使用され、重要度の高低、タイミングの前後などを示さないことを理解されたい。
【0071】
本開示の実施例によれば、本開示は、さらに、電子機器、読み取り可能な記憶媒体、およびコンピュータプログラム製品を提供する。
【0072】
図6に示すように、本開示の実施例の例を実現するための電子機器600のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形式のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、パーソナルデジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の同様の計算デバイスなどの様々な形式のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び/又は要求される本開示の実現を制限することを意図したものではない。
【0073】
図6に示すように、電子機器600は計算ユニット601を含み、計算ユニット601は、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されているコンピュータプログラムまたは記憶ユニット608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作と処理を実行することができる。RAM603には、電子機器600が動作するに必要な様々なプログラムとデータも記憶することができる。計算ユニット601、ROM602、およびRAM603は、バス604を介してお互いに接続される。入出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続される。
【0074】
電子機器600内の複数のコンポーネントは、I/Oインターフェース605に接続されており、キーボード、マウスなどの入力ユニット606と、様々なタイプのディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット607と、ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット608と、およびネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバなどの通信ユニット609と、を含む。通信ユニット609は、電子機器600が、インターネットなどのコンピュータネットワーク、および/または様々な電気通信ネットワークを介して他の機器と情報/データを交換することを可能にする。
【0075】
計算ユニット601は、様々な処理と計算能力を備える汎用および/または専用の処理コンポーネントである。計算ユニット601のいくつかの例は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、様々な専用の人工知能(AI)計算チップ、様々な機械学習モデルアルゴリズムを実行する計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むが、これらに限定されない。計算ユニット601は、制御方法などの上記の様々な方法と処理を実行する。例えば、いくつかの実施例では、制御方法は、記憶ユニット608などの機械読み取り可能な媒体に有形的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現することができる。いくつかの実施例では、コンピュータプログラムの一部または全部は、ROM602および/または通信ユニット609を介して電子機器600にロードおよび/またはインストールされる。コンピュータプログラムがRAM603にロードされて計算ユニット601によって実行される場合、上記の制御方法の一つまたは複数のステップを実行することができる。代替的に、他の実施例では、計算ユニット601は、他の任意の適切な方式(例えば、ファームウェアによって)を介して制御方法を実行するように構成されることができる。
【0076】
本明細書で説明されるシステムと技術の様々な実施方式は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、ロードプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施方式は、一つ又は複数のコンピュータプログラムで実施されることを含むことができ、当該一つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも一つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、特定用途向け又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも一つの入力装置、及び少なくとも一つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも一つの入力装置、及び当該少なくとも一つの出力装置に伝送することができる。
【0077】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、一つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせを使用して作成することができる。これらのプログラムコードは、プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行される時にフローチャートおよび/またはブロック図に規定された機能/動作が実施されるように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供することができる。プログラムコードは、完全に機械上で実行されたり、部分的に機械上で実行されたり、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機械上で実行され、部分的にリモート機械上実行されたり、または完全にリモート機械またはサーバ上で実行されたりすることができる。
【0078】
本開示の文脈において、機械読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、または機器の使用、または命令実行システム、装置または機器と組み合わせて使用するプログラムを含むか、または記憶することができる有形の媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体または機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、または半導体システム、装置または機器、または上記の内容の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、一つまたは複数のワイヤに基づく電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM またはフラッシュメモリ(登録商標))、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、または上記の内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0079】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上でここで説明されているシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供するために用いられることもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形式(音響入力と、音声入力と、触覚入力とを含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0080】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含む計算システム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含む計算システム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施方式とインタラクションする)、又はこのようなバックエンドコンポーネントと、ミドルウェアコンポーネントと、フロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む計算システムで実施することができる。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続されることができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットと、ブロックチェーンネットワークと、を含む。
【0081】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによってクライアントとサーバとの関係が生成される。サーバは、クラウドサーバであってもよく、クラウド計算またはクラウドホストとも呼ばれ、クラウド計算サービスシステムの中の一つのホスト製品であり、従来の物理ホストとVPSサービス(「Virtual Private Server」、または「VPS」と略称する)に、存在する管理困難度が高く、業務拡張性が弱い欠陥を解決する。サーバは、分散システムのサーバであってもよく、またはブロックチェーンを組み合わせるサーバであってもよい。
【0082】
上記に示される様々な形式のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除することができることを理解されたい。例えば、本開示に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次的に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本開示で開示されている技術案が所望の結果を実現することができれば、本明細書では限定されない。
【0083】
上記の具体的な実施方式は、本開示に対する保護範囲の制限を構成するものではない。当業者は、設計要求と他の要因に基づいて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができる。任意の本開示の精神と原則内で行われる修正、同等の置換、及び改善などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6