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▶ 隅田 宜洋の特許一覧

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  • 特開-タブレットなどの載置用スタンド 図1
  • 特開-タブレットなどの載置用スタンド 図2
  • 特開-タブレットなどの載置用スタンド 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165437
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】タブレットなどの載置用スタンド
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20221025BHJP
   A47B 23/00 20060101ALN20221025BHJP
【FI】
G06F1/16 313A
A47B23/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021070742
(22)【出願日】2021-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】521170419
【氏名又は名称】隅田 宜洋
(74)【代理人】
【識別番号】100087169
【弁理士】
【氏名又は名称】平崎 彦治
(72)【発明者】
【氏名】隅田 宜洋
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053TA02
3B053TB01
3B053TB06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】タブレットやノートパソコンを適当な高さに載置して操作することが出来るスタンドを提供する。
【解決手段】スタンド1は、垂直に起立する脚部4、タブレット2やノートパソコンを載せる台座3及び脚部下端から水平に延びる足部5から成る。脚部4は、台座3の高さを変えることが出来るように高さ調整機構を備える。台座3は、斜めに傾斜すると共に縦寸法が調整可能であり、載置したタブレット2やノートパソコンが滑り落ちないように、下端と上端には下縁15と上縁16を形成している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タブレットやノートパソコンを適当な高さに載置して操作することが出来るスタンドにおいて、該スタンドは垂直に起立する脚部と上記タブレットやノートパソコンを載せる台座及び脚部下端から水平に延びる足部から成り、脚部は台座の高さを変えることが出来るように高さ調整機構を備え、台座は斜めに傾斜すると共に縦寸法を調整可能とし、そして載置したタブレットやノートパソコンが滑り落ちないように、台座の下端と上端には下縁と上縁を形成したことを特徴とするタブレットやノートパソコンを載置するスタンド。
【請求項2】
上記脚部上端には軸を設けて台座の傾斜角度を調整可能とし、傾斜した台座が倒れないように支え板を取付けた請求項1記載のタブレットやノートパソコンを載置するスタンド。
【請求項3】
上記足部の先端には上方に突出する縁辺を形成した請求項1、又は請求項2記載のタブレットやノートパソコンを載置するスタンド。













【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコンやタブレットを寝ころんだ状態であっても操作することが出来るように載置されるスタンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日ではパソコンやタブレットは色々な分野で使われ、私生活や仕事上の必需品と成っている。パソコンは一般に机上又はテーブル上に載置して操作し、タブレットは手に持って操作することが出来る。ノートパソコンは折畳んで持ち運び出来るようにコンパクト化しているが、毎日の仕事(事務処理)の為に使用され、その為に机やテーブル上に載置される。
そして、キーボードを操作することで文章を作成することが出来、メールを送受信し、また、インターネットを介して色々な情報を取得することが出来る。
【0003】
これに対して、タブレットも基本的な構成はノートパソコンと同じであるが、専用のキーボードはない。文章を作成する場合には、画面上に表示されるキーボードを操作して行なうことが出来、またインターネットを使うことも可能である。
しかし、一般的には常に携帯し、必要に応じてどこでも操作することが出来ることを主目的としている。
【0004】
ところで、ノートパソコンやタブレットを所定の位置に配置することが出来る専用の架台は存在しない。その為に、机やテーブル上に載置され、時には床面に置いて使う場合もあり、また、ベッド上で使うことも出来る。書籍に関しては、読書する為の専用の架台が昔から知られている。
特開2018-909号に係る「読書スタンド」は、本の見開きを片手で操作可能なようにしている。
すなわち、本を台座にのせて読書するのに、見開き本の奇数、偶数ページそれぞれに、糸状のものを巻いて固定する読書スタンドであり、本留め糸の端部にクリップを装着して糸を片手で挟みとめること。また、本台座に本の表表紙と裏表紙を板状のバネ板に挿し込んで、本を片手で固定することが出来る。
【0005】
実用新案登録第3204688号に係る「書見台および読書スタンド」は、書籍の見開き角度が調節可能な書見台およびこの書見台を備える読書スタンドである。
すなわち、書見台は、平板状に形成された左右一対の書見台側板と、左右一対の書見台側板の間に配置された書見台背板と、左右一対の書見台側板と書見台背板とを連結する一対のヒンジとを備え、一対のヒンジは、左右一対の書見台側板の一方(書見台側板)と他方(書見台側板)との成す角度を任意に調節可能に構成されている。
【0006】
特開2010-46106号に係る「折畳み読書スタンド」は、軽く簡単に折畳み収納、持ち運びが出来、一台の読書スタンドで正座から寝転び仰向け姿勢等、どのような姿勢でも読書が出来るようにしている。
読書スタンドが900gと軽く、折り畳み持ち運びが出来、読書スタンドテーブル表面、裏面を使用し、テーブルに本を広げて使用、テーブルに本を伏せて使用する事で、一台の読書スタンドで、正座での読書から、寝転び横向き姿勢、あお向け姿勢等で読書が出来る。
【特許文献1】特開2018-909号に係る「読書スタンド」
【特許文献2】実用新案登録第3204688号に係る「書見台および読書スタンド」
【特許文献3】特開2010-46106号に係る「折畳み読書スタンド」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、読書をする際のスタンド(架台)は色々知られている。今日では、書籍より、パソコンやタブレットを使って読書する人も多く、床に就いた状態でパソコンやタブレットを使うことが必要となる場合も時々ある。
しかし、ベッド上ではパソコンやタブレットは使い難く、ましてベッドに横になった状態では操作することは不可能であり、タブレットであれば手に持って支えることが必要となる。
本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、ベッドに入った状態であっても、パソコンやタブレットを操作することが出来るように、タブレットなどが載置される架台を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るスタンドは、パソコン又はタブレットを載置する台座、高さを調整可能に起立する脚部、及びスタンドが倒れないように支える為の足部を有している。
上記台座は、手前側が低く、後方側を高くして傾斜し、縦寸法が調整出来るように調整機構を備え、また、上記脚部にも調整機構が備わっていて、高さの調整が行われる。
そして、足部は手前側へ延びて、ベッド又は布団の下に挿入して挟み込んでスタンドの転倒が防止出来るように成っている。
【0009】
上記、台座には上端に上縁を起立し、下端には下縁を起立し、台座に載置されるパソコンやタブレットは縦寸法を調整することで上縁と下縁にて挟まれる。
ところで、台座の縦寸法を調整する具体的な調整機構、及び脚部の具体的な高さ調整機構は限定しない。
また、上記台座は傾斜しているが、この傾斜角度も調整可能な構造とすることが出来る。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るスタンドは、台座にパソコンやタブレット載せて操作することが出来る。該台座に載せたパソコンやタブレットは、上縁と下縁によって挟まれ、その為に滑り落ちることはなく安定して載置される。そして、台座は適当な高さに調整され、傾きも最適な角度に設定されることで、パソコン操作を楽に行うことが可能となる。
【0011】
そして、脚部下端に屈曲して延びている足部を座布団の下に挿入したり、ベッドの下に敷くことで、台座にパソコンやタブレットに載置したスタンドが倒れることはない。
また、台座を適切な高さにセットすることで、また台座の傾きを調整することで、身体を伏せた状態であってもタブレットやパソコンの操作を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係るスタンドを示す実施例であり、正面からの斜視図。
図2】本発明に係るスタンドを示す実施例であり、背面からの斜視図。
図3】ベッドの脇にスタンドを配置した使用例。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明に係るタブレットやパソコンを載置する為のスタンドを表している実施例である。
同図の1はスタンド、2はタブレットを示し、スタンド1は台座3,脚部4、足部5にて構成している。脚部4の下端には垂直に屈曲して水平に延びる足部5を有し、足部5の先端には上方へ突出する縁辺6を形成している。
そして、上記脚部4は上方に垂直に起立して高さは調整可能とされ、その為に高さ調整機構を備えている。
【0014】
脚部4は下側脚7と上側脚8が互いに接して構成され、下側脚7及び上側脚8には所定の間隔をおいて長穴9a、9b・・・が上下方向に形成され、これら長穴9a、9bにネジ10が貫通してナットにて締め付けている。したがって、上側脚8は下側脚7に組み合わされ、該脚部4の高さ(長さ)は縮まることなく固定される。
【0015】
脚部4の上端には台座3が設けられ、この台座3に上記タブレット2が載置される。台座3は平板状の下台座11と平板状の上台座12が組み合わされて構成され、斜めに傾斜している。そして、上台座12はスライドして台座3の奥行寸法を調整可能とし、脚部4と同じような調整機構を備えている。
すなわち、下台座11と上台座12には所定の間隔をおいて長穴13a、13bが平行に設けられ、これら長穴13a、13bにネジ14が貫通して締め付けられている。
【0016】
台座3にはタブレット2が載置されるが、載置されるタブレット2の寸法に合うように上台座12はスライドすることが出来る。
下台座11の下端には下縁15が上方に起立して形成され、上台座12の上端には上縁16を設けている。
台座3に載置されるタブレット2は下縁15と上縁16にて挟まれることで、該タブレット2は台座3から滑り落ちることはなく、安定して載置される。
【0017】
図2はスタンド1を示す背面からの斜視図であり、スタンド1は足部5を接地することで垂直に起立し、台座3にタブレット2を載置することが出来る。
ところで、本発明のスタンド1の使い方に関しては自由であり、本を読む場合と同じように、床面に座った状態で正面にスタンド1を配置し、台座3にはタブレット2を載せることが出来る。タブレット2の操作がし易いように、脚部4の調整機構を調整して台座3を適当な高さにセットすることが出来る。
この際、スタンド1が転倒しないように、足部5を座布団の下に敷く方がよい。
【0018】
図3はスタンド1をベッド17の脇に配置した使用例であり、足部5をベッド17とベッド架台18の間に挿入して挟まれている。ベッド17とベッド架台18の間に足部5が挿入されることで、上方へ突出している縁辺6は、ベッド17の下面に係止し、足部5が移動して外れることはない。
このように、ベッド17の脇にスタンド1を配置し、台座3にタブレット2を載置することで、該ベッド17に横になった状態であってもタブレット2を操作することが出来る。
【0019】
ところで、図1に示すスタンド1は板材を曲げ成形して製作しているが、材料は必ずしも板材に限定はしない。また、脚部4に設けている高さ調整機構は、長穴ではなく、複数の丸穴を上下方向に配列し、下側脚7と上側脚8に設けている適当な丸穴位置合わせしてネジ止めすることも出来る。
【0020】
そして、台座3は適当な角度に傾斜して支持されるが、図2の背面斜視図に示しているように、支え板19を設けて倒れないように支持している。
台座3の背面にはマグネット板20を取付け、脚部4の背面にはマグネット板21を取付けて、両マグネット板20,21の間に支え板19を介在している。
支え板19の両先端には小さい磁石を設けていて、先端の磁石はマグネット20,21の適度な位置にて止着される。
そして、台座3が傾斜する為に、脚部4の上端には軸部22を設け、該軸部22を起点に揺動可能に台座3を取付けている。
また、上側脚8には手前側に上板23を延ばし、ベッド17の上に敷設したマットレスの厚さに応じて足部5とで挟み込むことが出来るようにしている。
【符号の説明】
【0021】
1 スタンド
2 タブレット
3 台座
4 脚部
5 足部
6 縁辺
7 下側脚
8 上側脚
9 長穴
10 ネジ
11 下台座
12 上台座
13 長穴
14 ネジ
15 下縁
16 上縁
17 ベッド
18 ベッド架台
19 支え板
20 マグネット板
21 マグネット板
22 上板
23 軸













図1
図2
図3