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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165695
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】波力発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03B 13/16 20060101AFI20221025BHJP
   H02K 35/02 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
F03B13/16
H02K35/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021071141
(22)【出願日】2021-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】591211663
【氏名又は名称】羽鳥 信
(72)【発明者】
【氏名】羽鳥 信
【テーマコード(参考)】
3H074
【Fターム(参考)】
3H074AA02
3H074AA12
3H074BB11
3H074CC03
(57)【要約】
【課題】
主に自然エネルギーの波の力を利用し、コイル12に誘導電流を発生させる第1マグネット5を速く移動させて発電し、発光体2を点灯させる装置を提供する。
【解決手段】
コイル12に誘導電流を発生させる第1マグネット5を有する振動体8の下部に浮体7を設置し、外周にコイル12を有する外パイプ4内に振動体8を挿入する。
波の上昇と共に振動体8が上昇し、上部の磁性体3と第1マグネット5が吸引し、振動体の移動は停止する。
その後、波の下降と共に浮体7が下降し、浮体7の重力を接続体18により振動体8に伝え、振動体8と浮体7の重力が第1マグネット5と磁性体3の吸引力を超えた時に、第1マグネット5が、波との時間差によりコイル12内を速く移動して発電する。

【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1マグネットが、コイル内を移動して発電する波力発電装置において、
浮体の上部に前記第1マグネットを有する振動体を乗せ、前記コイル内に前記振動体を入れ、
波の上昇により前記浮体と前記振動体を上昇させ、前記振動体の上部に設置した上板に取り付けた磁性体に、前記第1マグネットの磁力により前記第1マグネットを吸引させ、
前記振動体の下降移動を停止させながら、波の下降と共に前記浮体を下降させ、
前記浮体の重力を、前記振動体に伝え、
前記浮体と前記振動体の重力が、前記磁性体と前記第1マグネットの吸引力を超えた時に、前記第1マグネットが、前記コイル内を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電し、
前記第1マグネットの移動距離が前記第1マグネットの長さの80%以上とすることを特徴とした波力発電装置。
【請求項2】
請求項1記載の波力発電装置において、
前記上板に取り付けた磁性体を取り外し、波の上昇時に前記上板と前記振動体を密着させて真空状態にし、その真空による吸引力により前記上板と前記振動体を吸着させ、
前記振動体の下降移動を停止させながら、波の下降と共に前記浮体を下降させ、前記浮体の重力を前記振動体に伝え、
前記浮体と前記振動体の重力が、前記上板と前記振動体の真空による吸引力を超えた時に、前記第1マグネットが、前記コイル内を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電し、
前記第1マグネットの移動距離が前記第1マグネットの長さの80%以上とすることを特徴とした波力発電装置。
【請求項3】
第1マグネットが、コイル内を移動して発電する波力発電装置において、
前記第1マグネットに収縮力のある弾性体の端部を接続し、前記弾性体の他方の端部を内パイプの上部に取り付けて振動体を形成し、
浮体の上部に前記振動体を乗せ、外周に前記コイルと磁性体を有する外パイプ内に前記振動体を入れて、前記第1マグネットと前記磁性体を近づけ、その磁力により吸引させ、
波の上昇により前記浮体と前記振動体を上昇させて、前記弾性体が伸びていき、
更なる波の上昇により、前記弾性体の収縮力が前記第1マグネットと前記磁性体との吸引力を超えた時に、前記弾性体が収縮し、
前記第1マグネットが前記コイル内を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電し、
前記第1マグネットの移動距離が前記第1マグネットの長さの80%以上とすることを特徴とした波力発電装置。
【請求項4】
第1マグネットが、コイル内を移動して発電する波力発電装置において、
前記第1マグネットに反発力のある弾性体の端部を接触させ、前記弾性体の他方の端部を内パイプの下部に接触させて振動体を形成し、
浮体の上部に前記振動体を乗せ、外周に前記コイルと磁性体を有する外パイプ内に前記振動体を入れて、前記第1マグネットと前記磁性体を近づけ、前記第1マグネットの磁力により吸引させ、
波の上昇により前記浮体と前記振動体を上昇させて、前記弾性体が収縮し、
更なる波の上昇により、前記弾性体の反発力が前記第1マグネットと前記磁性体との吸引力を超えた時に、前記弾性体が反発して伸びていき、
前記第1マグネットが前記コイル内を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電し、
前記第1マグネットの移動距離が前記第1マグネットの長さの80%以上とすることを特徴とした波力発電装置。
【請求項5】
第1マグネットが、コイル内を移動して発電する波力発電装置において、
前記第1マグネットに収縮力のある弾性体の端部を接続し、前記弾性体の他方の端部をワイヤーに接続し、ワイヤーの他方を内パイプに取り付けて振動体を形成し、
浮体の上部に前記振動体を乗せ、前記コイル内に前記振動体を入れ、
一方で、固定台に取り付けた磁性体に前記第1マグネットを近づけ、その磁力により吸引させ、
波の上昇により前記浮体と前記振動体を上昇させて、前記弾性体と前記ワイヤーが伸びていき、
更なる波の上昇により、前記弾性体の収縮力が前記第1マグネットと前記磁性体との吸引力を超えた時に、前記弾性体が収縮し、
前記第1マグネットが前記コイル内を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電し、
前記第1マグネットの移動距離が前記第1マグネットの長さの80%以上とすることを特徴とした波力発電装置。
【請求項6】
第3マグネットが、コイル内を移動して発電する波力発電装置において、
前記第3マグネットと浮体を有する振動体を前記コイル内に挿入し、前記振動体を水面に浮かべ、前記振動体の下部に取り付けた磁性体に前記第3マグネットの磁力により前記第3マグネットを吸引させ、
波の上昇により前記振動体に水圧を加えて、前記振動体の浮力を増していき、
前記振動体の浮力が、前記磁性体と前記第3マグネットの吸引力を超えた時に、前記第3マグネットが、前記コイル内を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電し、
前記第3マグネットの移動距離が前記第3マグネットの長さの80%以上とすることを特徴とした波力発電装置。
【請求項7】
第1マグネットが、コイル内を移動して発電する波力発電装置において、
前記第1マグネットと浮体を有する振動体を前記コイル内に挿入し、
波の上昇により前記振動体を上昇させて、前記振動体の上部に設置した磁性体に前記第1マグネットの磁力により前記第1マグネットを吸引させ、
波の下降時に前記振動体の下降移動を一時停止させ、
前記振動体の重力が、前記磁性体と前記第1マグネットの吸引力を超えた時に、前記第1マグネットが、前記コイル内を移動して前記コイルに誘導電流を発生させて発電し、
前記第1マグネットの移動距離が前記第1マグネットの長さの80%以上とすることを特徴とした波力発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルに誘導電流を発生させるマグネットをパイプに入れ、そのパイプの外側にコイルを取り付け、パイプ内のマグネットがコイル内を移動して電気を発生させる振動発電を応用し、波の力を利用してマグネットを有する振動体を動作させる波力発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発電部のマグネットがコイル内を移動して発電し、電気エネルギーを得る物として振動発電があり、それを応用した物が提案されている。
【0003】
1つは、フロート上部に永久磁石を有するシャフトを乗せ、フロートの上下移動に合わせて、シャフトがコイル内を移動し、コイルに誘導電流を発生させて発電しているものが有る。(文献1)
その他に、パイプ内のマグネットに引っ張りバネを接続し、そのマグネットと磁性体を吸引させ、引っ張りバネを引っ張り、その勢いでマグネットがコイル内を移動し、発電しているものがある。(文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-2778号公報
【特許文献2】特許6183954号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で提案されているように、永久磁石を有するシャフトがフロートの上下に合わせて、コイル内を移動して発電している装置は、フロートが波の上下により移動しているので、うねり等の波の波長が長く、上下の移動速度が遅く、或いは移動距離が短い場合は、コイル内を移動する速度が遅くなり、発電効率が悪く、発電が弱くなる可能性が有る。
【0006】
したがって、本発明の波力発電装置は、振動発電の発電方法を応用し、コイルに誘導電流を発生させるマグネットを有する振動体に対し、吸引力を与える磁性体を近づけて振動体の移動を一時停止させ、波との時間差を作って下降させることにより、マグネットを加速させて高い発電を行い、発光体を強く点灯させるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の波力発電装置は、内パイプの内部に第1マグネットを取り付けて振動体を形成し、その外側にコイルを有する外パイプを設け、波の上下で移動する浮体を振動体の下部へ設置する。
また、振動体の上部に、第1マグネットに吸引力を与える磁性体を設置する。
【発明の効果】
【0008】
波が発生して水面が上昇し、それに合わせて浮体と振動体も上昇し、更なる水面の上昇に伴って、振動体も上昇して上部の磁性体と吸引する。
その後、波の下降と共に水面と浮体も下降するが、振動体は磁性体に吸引されたまま、下降せずに留まっている。
更に水面が下降し、浮体の重力が振動体に伝わり、振動体と浮体の重力が、磁性体と第1マグネットの吸引力を超えた時に、第1マグネットは切り離され、振動体は下降し始める。
【0009】
この時、切り離された振動体の下降速度は、水面が既に下方に有るため、波との時間差により落下速度は速まり、波の上下動より早い速度でコイル内を通過することができる。
これにより、発電効率も高まり発光体が強く光り外部にその存在を知らせることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の波力発電装置の斜視図である。
図2図1の発電部の詳細を示し、一部を断面で表した図である。
図3】本発明の波力発電装置の実施形態を示したもので、振動体が上昇した様子を表した断面図である。
図4】本発明の波力発電装置の実施形態を示したもので、振動体が上昇し、浮体が下降した様子を表した断面図である。
図5】本発明の波力発電装置の実施形態を示したもので、(A)は発電に必要な移動距離を表した断面図であり、(B)は移動距離を表した断面図である。
図6】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、(A)は外パイプにリングを取り付けた斜視図であり、(B)はその断面図である。
図7】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、(A)は弾性体が伸びた様子を表した断面図であり、(B)は弾性体が収縮して振動体が磁性体に吸引された様子を表した断面図である。
図8】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、(A)は弾性体が伸びた様子を表した断面図であり、(B)は弾性体が収縮した様子を表した断面図である。
図9】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、(A)は弾性体が伸びて上昇した様子を表した断面図であり、(B)は弾性体が伸びて下降した様子を表した断面図である。
図10】コイルとブリッジダイオード等の配線及び発光体を示した回路図である。
図11】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、浮体の先端を内パイプ上部に移動した様子を表した断面図である。
図12】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、浮体を円環にした様子を表した断面図である。
図13】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、振動体が磁性体に吸引されている様子を表した断面図である。
図14図13の水位が上昇した様子を表した断面図である。
図15】本発明の波力発電装置の他の実施形態を示したもので、振動体が上方へ移動した様子を表した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0011】
以下、本発明に係る波力発電装置1の好適な実施形態を、図面に従って説明する。
図1は本発明の波力発電装置1の実施例の斜視図であり、図2はその一部である発電部の詳細を示し、一部を断面で表した図である。
波力発電装置1の箱9の上部には、光を発する発光体2と接続板17内部を移動できる磁性体3が上板10に設置されており、磁性体3の移動により第1マグネット5との吸引力が調整されるようになっている。
箱9の側面には、発電部が取り付けられており、中央側板14の両隣には二つの浮体7が有る。
浮体7は水面に浮いて浮力があり、中央側板14と側板、外板26の間に有り、図2は外板26の図示を省き、図1の右半分の発電部の詳細を示した断面図である。
【0012】
波力発電装置1の箱9と浮体7は、波によってそれぞれ上下するが、浮体7の浮力は箱9より大きく、波が発生すると箱9の下部は波に埋もれて水圧が高くなり、浮体7は浮力により上昇し、箱9が横倒しや回転しても、浮体7は元の位置に戻るような構造になっている。
図2に於いて、浮体7の上部には接続体18によって連結された振動体8が有り、振動体8は、内パイプ6の内部に第1マグネット5と気体から成る浮体45を有し、密閉されている。
また、振動体8の外周には、外パイプ4が有り、その外周にはコイル12があり、保持板13に取り付けられており、各側板や保持板13、上板10は箱9に取り付けられている。
コイル12からの発電エネルギーは、電線11により、ブリッジダイオード23、コンデンサー25,抵抗24を経て発光体2へ接続され、図10の回路図のように示される。
【0013】
図2に示すように波がない場合、浮体7の上部に振動体8が乗って浮いており、浮体7の上部と振動体8の下部は接しており、また、振動体8の上部にある第1マグネット5と上板10の間は空いており、振動体8は外パイプ4の内部を自由に上下移動でき、浮体7も中央側板14と右側板15の間を上下に移動できるようになっている。
【0014】
波が発生して水面16が上昇すると、図3に示すように、箱9の水位は上昇し、その水圧により浮体7の浮力が増していき、浮体7と振動体8も上昇して、振動体8が磁性体3の位置まで移動すると、図3のように第1マグネット5と磁性体3は第1マグネット5の磁力により吸引する。
その後、波の下降と共に箱9の水位と浮体7も下降を始めるが、図4に示すように振動体8は、磁性体3に吸引されたまま下降移動を停止している。
この状態で、波が下降し、浮体7の重力が接続体18により振動体8の下部に伝わると、接続体18は伸びていく。
【0015】
更に、波が下降し、浮体7の重力が接続体18により振動体8に加わり、波の下降と共に浮体7の浮力が減少して浮体7の重力が徐々に増していき、浮体7と振動体8の重力が、磁性体3と第1マグネット5との吸引力を超えた時、磁性体3より振動体8は切り離されて、波の下降との時間差を生じた第1マグネット5が一気に下降し、コイル12内を移動する。
この時、第1マグネット5がコイル12内を波の下降速度より早い速度で移動し、コイル12に大きな誘導電流が発生して強く発電し、終端の発光体2が点灯して外部にその存在を知らせ、波の上下動により上記の動作を繰り返し、発電を続けることになる。
【0016】
このように、波の下降と第1マグネット5の下降には時間差が生じ、それにより、第1マグネット5の速度が波の下降速度より増して移動し、発電効率を上げている。
本案発電装置は、コイル12内を振動体8が下降して発電しているが、その発電効率は、主に第1マグネット5の磁力の大きさやコイル12の巻き数、下降速度や移動距離等により左右される。
その中で、下降する移動距離が短いと発電に至らない場合が有る。
【0017】
図5は、図2のコイル12と振動体8部分を表した図であり、図5(A)に於いて、第1マグネット5の長さをAとした場合、図5(B)のように、第1マグネット5の移動した距離をBとすると、発電に必要な移動距離は、実験の結果、Aの80%以上の移動距離が必要となり、コイル12内を上下移動する距離もAの80%以上の移動距離が発電に必要な移動距離である。
【0018】
本案発電装置を川や湖等で利用した場合、振動体8は通常上下の移動をしているが、台風等の強風が発生した場合や海上で利用した場合等、横波が発生し、波力発電装置1が横倒しになり、浮体7が横移動し、それに伴って第1マグネット5もコイル12内を横移動する。
また、回転した場合は、第1マグネット5も逆さまになり、前記の移動方向とは逆の方向に落下してコイル12内を移動する。
これにより、振動体8は、コイル12内を上下、左右、斜めや回転するなどして移動することになり、その都度発電することになる。
【0019】
本案発電装置は、波の下降移動がゆっくりでも、第1マグネット5を磁性体3に留まらせ、その後、浮体7の重力を接続体18により振動体8に加え、浮体7と振動体8の重力が、磁性体3と第1マグネット5との吸引力を超えた時、磁性体3より振動体8を切り離し、振動体8の落下速度を上げるようにして下降させて発電し、発電効率を上げており、波の上昇、下降移動が速い場合、浮体7の上昇、下降速度も増す。
それ故、浮体7の重力が振動体8に瞬時に伝わり、あたかも浮体7と振動体8が一体となって、同時に下降しているようになる。
その為、波の上下動が速い場合、接続体18を利用せず、浮体7と振動体8を直接接続して一体型の新たな振動体を形成しても、新たな振動体はコイル12内を早い速度で上下移動できるため、上記と同様に落下速度が速まって発電効率が高まり、発電することができる。
【0020】
本案に於いて、発光体2の部材は、発光ダイオードや電球が望ましく、振動体8は内パイプ6内部に第1マグネット5と気体から成る浮体45が注入されて密閉されており、浮体7も同様に気体が注入されている。
この気体は、空気でも窒素や水素等でも良く、気体を利用せず、浮力のある発砲スチロールやウレタン、プラスチック等を利用しても良く、振動体8は第1マグネット5だけを利用して形成してもよい。
接続板17や上板10、内パイプ6、外パイプ4等の材質は出来る限り第1マグネット5に影響を与えないアルミやステンレス、プラスチック、黄銅、ガラス、ゴム等の非磁性体の物を用いる。
【0021】
接続体18は、ワイヤーやチェーン、紐、伸縮性のゴムや引っ張りバネ等、柔軟性が有り、湾曲できる素材の物を使用するのが望ましく、或いは、接続体18を利用せず、浮体7と振動体8を連結する構造にし、更に、浮体7の重力を振動体8に時間差を作って伝えるような構造にして動作させても良い。
【0022】
図1や2に於いて、コイル12は複数利用しても良く、第1マグネット5やコイル12、各パイプ等は円筒形をしているが、楕円や多角、他の形状にしても良く、磁性体3は軟鉄やフェライト、コバルト、マグネット等を利用する。
また、振動体8内のマグネットは第1マグネット5だけであるが、他のマグネットを複数設けてもよく、他のマグネットを磁性体3に吸引させて動作させても良い。
【0023】
本案に於いて、第1マグネット5と磁性体3との吸引力を利用し、波の下降との時間差により振動体8の落下速度を速めていたが、磁性体3を利用せず、動作させてもよい。
例えば、振動体8上部に凸部を設け、上板10側に凹部を設け、波の上昇時に凸部を凹部に挿入し、一旦連結させて振動体を留まらせ、波の下降時に切り離すような構造にして動作させてもよい。
【0024】
或いは、上板10の磁性体3を取り外し、波の上昇時に上板10と振動体8の上部を密着させて真空状態にし、その真空による吸引力により上板10と振動体8を吸着させて振動体8の下降を停止させる。
その後の波の下降により、振動体8と浮体7の重力が、上板10と振動体8の真空による吸引力を超えたときに、振動体8が上板10より切り離され、第1マグネット5がコイル12内を下降して発電するようにしてもよい。
【実施例0025】
次に、振動体が上昇過程に於いても発電できる実施例を図面に従って説明する。
図6(A)は、実施例1の図1や2の外パイプ4部分を表したものであり、コイル12下部にリング状の磁性体19を取り付けた斜視図であり、図6(B)は、その断面図である。
【0026】
図6に示すように、外パイプ4の外周にリング状の磁性体19が取り付けられ、内パイプ6の上部に第2マグネット21があり、内パイプ6の内部には、第1マグネット5と弾性体20があり、振動体27を形成し、振動体27の下部には、実施例1と同様に接続体18が接続されている。
内パイプ6の上部にある第2マグネット21に弾性体20の端部を取り付け、弾性体20の他方の端部に第1マグネット5を接続している。
【0027】
弾性体20は、収縮力がある引っ張りバネやゴム等で形成され、内パイプ6内で自由に伸縮できるようになっており、同様に第1マグネット5も内パイプ6内を自由に上下できるようになっている。
また、内パイプ6は外パイプ4の内側を上下でき、外パイプ4の外周にコイル12が有り、下部に磁性体19が有る。
その他の構造や部品の詳細や条件等は実施例1の図1や2、図5の動作条件と同じなので説明を省略する。
【0028】
波が無い状態では、振動体27は、実施例1の図2同様に下部に有る浮体7に乗って接しており、第1マグネット5は、その磁力により磁性体19に吸引されて近づいており、弾性体20は収縮している。
この状態で波が発生すると、振動体27は浮体7により押し上げられ、振動体27は外パイプ4内を上昇する。
この時、内パイプ6内の第1マグネット5は、磁性体19に吸引されたままとなり、弾性体20は、図7(A)のように伸びていく。
【0029】
更に波が上昇し、浮体7が振動体27を押し上げ、浮体7と振動体27が上昇し、弾性体20の収縮力が磁性体19と第1マグネット5との吸引力を超えた時に、弾性体20は収縮し、第1マグネット5は図7(B)のように、瞬時に上昇してコイル12内を移動することになる。
これにより、コイル12には大きな誘導電流が流れて強く発電し、終端の発光体2が明るく点灯して周囲にその存在をしらせる。
【0030】
上方に移動した振動体27は、実施例1と同様に、第2マグネット21が上部の磁性体3に吸引されてその位置に留まり、その後、浮体7の重力を接続体18により振動体27に加えることにより、磁性体3から振動体27を切り離し、下降させて発電し、波の上昇、下降時に於いて、上記の動作を繰り返して発電するようになる。
【0031】
本案実施例に於いて、振動体27の上部に第2マグネット21を取り付けて、磁性体3に吸引させ、振動体27の下降時に於いても発電を行っていたが、第2マグネット21を取り除き、内パイプ6の上部に直接弾性体20を接続して動作させてもよい。
これにより、磁性体3との吸引は無くなり、振動体27は波の下降と一緒に移動するため、下降時の速度は弱まり、発電に至らないことになる。
【実施例0032】
次に、実施例2で利用した弾性体20を、反発力を有する弾性体22に変更して発電できる実施例を図面に従って説明する。
図8(A)は、実施例2の図6(B)の第2マグネット21を削除し、弾性体20を反発力を有する弾性体22に変更し、弾性体22の上部に第1マグネット5を接触させた断面図であり、外パイプ4のリング状の磁性体19やコイル12等は実施例2の図6(B)と同様であり、その他の構造や部品の詳細や条件等は実施例1の図1や2、及び、実施例2の動作条件と同様なので説明を省略する。
【0033】
図8(A)に示すように、外パイプ4の外周に磁性体19が取り付けられ、内パイプ6の下部には、弾性体22が接しており、弾性体22の他方の端部に第1マグネット5があって振動体28を形成し、振動体28の下部には、浮体7が接触して浮体7に振動体28が乗っている。
【0034】
弾性体22は、反発力がある圧縮バネやクッション、ゴム、板バネ等で形成され、内パイプ6内で自由に伸縮できるようになっており、同様に第1マグネット5も内パイプ6内を自由に上下できるようになっている。
また、振動体28は外パイプ4の内側を上下に移動できるようになっている。
【0035】
波が無い状態では、振動体28は、下部に有る浮体7と接しており、第1マグネット5はその磁力により磁性体19に吸引されて近づいている。
この状態で波が発生すると、振動体28は浮体7により押し上げられ、振動体28は外パイプ4内を上昇する。
この時、内パイプ6内の第1マグネット5は、吸引力により磁性体19に吸引されたままとなり、弾性体22は、図8(B)のように収縮する。
【0036】
更に波が上昇し、浮体7が振動体28を押し上げ、浮体7と振動体28が上昇し、弾性体22の反発力が磁性体19と第1マグネット5との吸引力を超えた時に、弾性体22は反発して伸びていき、第1マグネット5は図9(A)のように、瞬時に上昇してコイル12内を移動することになる。
これにより、コイル12には大きな誘導電流が流れて強く発電し、終端の発光体2が明るく点灯して周囲にその存在をしらせる。
【0037】
上方に移動した第1マグネット5は、その後下降し、弾性体22は伸びた状態で下降する。
その後、振動体28は、波の下降に伴い、図9(B)のように浮体7と共に下降し始め、波の上下動によって、上記の動作を繰り返し、発電を続けることになる。
【実施例0038】
次に、浮体の先端を内パイプ上部に移動した実施例について図面に従って説明する。
図11は、実施例2の図6(B)の浮体7の先端を横に移動し、磁性体19を下部に移動したものである。
外パイプ4の外周に取り付けられていたリング状の磁性体19を取り外し、中央側板14に取り付けられた固定台31に接続板17と磁性体40が取り付けられている。
【0039】
内パイプ32の上部に中板30が有り、中板30から接続体18が接続され、浮体29の上部に接続されている。
内パイプ32の下部は開放されており、弾性体20に接続された第1マグネット5が出て、磁性体40に吸引されるようになる。
【0040】
図11に示すように、内パイ32の上部に第2マグネット21があり、そこから更に中板30が出ている。
第2マグネット21に柔軟性のワイヤー34が接続され、ワイヤー34の他方に弾性体20が接続され、弾性体20の他方の端部より第1マグネット5が接続されて振動体33を形成している。
振動体33の中板30の下部には、実施例1と同様に接続体18が接続され、浮体29の上部に接続されている。
その他の構造や部品の詳細や条件等は実施例1の図1や2、図6図7と同じであり、図5の動作条件と同じなので説明を省略する。
【0041】
波が無い状態では、第1マグネット5は、その磁力により固定台31に有る磁性体40に吸引されて近づいており、弾性体20は収縮している。
この状態で波が発生すると、浮体29の先端が上昇して中板30に接し、振動体33は浮体29により押し上げられ、振動体33は外パイプ4内を上昇する。
この時、内パイプ32内の第1マグネット5は、磁性体40に吸引されたままとなり、弾性体20とワイヤー34は伸びていく。
【0042】
更に波が上昇し、浮体29が振動体33を押し上げ、浮体29と振動体33が上昇し、弾性体20の収縮力が磁性体40と第1マグネット5との吸引力を超えた時に、弾性体20は収縮し、そしてワイヤー34も弾性体20の収縮した惰性により湾曲し、第1マグネット5はワイヤー34と弾性体20が縮んだ距離を瞬時に上昇してコイル12内を移動することになる。
これにより、コイル12には大きな誘導電流が流れて強く発電し、終端の発光体2が明るく点灯して周囲にその存在をしらせる。
【0043】
上方に移動した振動体33は、実施例1、2と同様に、第2マグネット21が上板10に有る磁性体3に吸引されてその位置に留まり、その後、浮体29の重力を接続体18により振動体33に加えることにより、磁性体3から振動体33を切り離し、下降させて発電し、波の上昇、下降時に於いて、上記の動作を繰り返して発電するようになる。
【0044】
本案実施例では、波の下降移動がゆっくりでも、第2マグネッ21を磁性体3に留まらせ、その後、浮体29の重力を接続体18により振動体33に加えることにより、磁性体3から切り離し、落下速度を上げるようにして下降させて発電し、発電効率を上げており、波の上昇、下降移動が速い場合、浮体29の上昇、下降速度も増す。
それ故、波の上下移動が速い場合、接続体18を利用せず、浮体29と振動体33を直接接続して一体型の新たな浮体を形成すると、新たな浮体に有る振動体33はコイル12内を早い速度で上下移動できるため、発電効率が高まり、波の上昇時や下降時でも発電することができる。
【0045】
本案実施例に於いて、内パイプ32の上部に第2マグネット21を取り付けて、磁性体3に吸引させ、振動体33の下降時に於いても発電を行っていたが、第2マグネット21を取り除き、ワイヤー34を内パイプ32上部に接続して動作させても良く、更にワイヤー34を取り除き、内パイプ32に直接弾性体20を接続して振動体を形成し、動作させてもよい。
これにより、上板10に有る磁性体3との吸引は無くなり、振動体33は波の下降と一緒に移動するため、下降時の速度は弱まり、発電に至らないことになる。
【実施例0046】
次に、浮体を円環した実施例について図面に従って説明する。
図12は、実施例4の図11の浮体29を、中心が空洞でドーナツ状の円環にし、内部に固定台38の先端を挿入したものである。
中央側板14に固定台38が取り付けられ、固定台38の先端には磁性体39が取り付けられ、第1マグネット5と吸引し、接している。
【0047】
内パイプ32の上部にあった中板30や第2マグネット21、上板10等を削除し、内パイプ36の上部にワイヤー34を接続し、ワイヤー34の他方を弾性体20に接続している。
内パイプ32の下部は実施例4同様に、開放されており、弾性体20に接続された第1マグネット5が有る。
【0048】
図12に示すように、内パイプ36上部にワイヤー34が接続され、ワイヤー34の他方に弾性体20が接続され、弾性体20の他方の端部より第1マグネット5が接続されて振動体35を形成している。
固定台38の外周に浮体37を取り付け、浮体37の上部に振動体35が乗っており、浮体37は固定台38に沿って上下移動できるようになっている。
その他の構造や部品の詳細や条件等は実施例4の図11と同じであり、図5の動作条件と同じなので説明を省略する。
【0049】
波が無い状態では、振動体35は、浮体37に乗って接しており、第1マグネット5は、その磁力により磁性体39に吸引されて近づいており、弾性体20とワイヤー34は収縮している。
この状態で波が発生すると、振動体35は浮体37により押し上げられ、振動体35は外パイプ4内を上昇する。
この時、内パイプ36内の第1マグネット5は、磁性体39に吸引されたままとなり、弾性体20とワイヤー34は伸びていく。
【0050】
更に波が上昇すると、浮体37と振動体35が上昇し、弾性体20の収縮力が磁性体39と第1マグネット5との吸引力を超えた時に、弾性体20は収縮し、そしてワイヤー34も弾性体の収縮した惰性により湾曲し、第1マグネット5はワイヤー34と弾性体20が縮んだ距離を瞬時に上昇してコイル12内を移動することになる。
これにより、コイル12には大きな誘導電流が流れて強く発電する。
【0051】
本案実施例では、波の上昇移動がゆっくりでも、第1マグネット5を磁性体39に留まらせ、その後、弾性体20の収縮力により、第1マグネットの上昇速度を速めて発電し、発電効率を上げており、波の上昇移動が速い場合、浮体37の上昇速度も増す。
それ故、波の上下移動が速い場合、浮体37と振動体35を直接接続して一体型の新たな浮体を形成すると、新たな浮体に有る振動体35はコイル12内を早い速度で上下移動できるため、発電効率が高まり、波の上昇時でも発電することができる。
本案実施例に於いて、ワイヤー34を取り除き、内パイプ36に直接弾性体20を接続して振動体を形成し、動作させてもよい。
【実施例0052】
実施例1の図2では、第1マグネット5を磁性体3に吸引させ、波の下降時に発電していたが、振動体8に第3マグネット42を追加し、更に、振動体8の下部に磁性体40を追加して、波の上昇時に於いても発電する方法について、図面に従って説明する。
図13は、実施例1の図2の浮体7を取り除き、新たな内パイプ41の上部に第1マグネット5を取り付け、下部に第3マグネット42を取り付け、振動体43を形成したものであり、更に中央側板14に固定台31と接続板17内を移動できる磁性体40が取り付けられている。
その他の構造や部品の詳細や条件等は実施例1の図1や2、図6図7と同じであり、図5の動作条件と同じなので説明を省略する。
【0053】
実施例1同様に、振動体43は、内パイプ41の内部に第1マグネット5と第3マグネット42、及び気体と成る浮体44を有し、密閉されている。
この気体は、空気でも窒素や水素等でも良く、気体を利用せず、浮力のある発砲スチロールやウレタン、プラスチック等の浮体44を利用しても良い。
【0054】
それにより、波が無い状態で振動体43は、浮力が有り図13に示すように水面16に浮いている。
また、振動体43の第3マグネット42は、その自重による重力と固定台31に有る磁性体40に吸引されて、固定台31に接している。
この状態で波が発生すると、図14に示すように、箱9の水位は上がり、振動体43の下部は水に埋もれて水圧が増していく。
この時、第3マグネット42は、磁性体40に吸引されたままとなり、振動体43の浮力は増していく。
【0055】
更に波が上昇して振動体43への水圧が増していくと、振動体43の浮力も波の上昇と共に増していき、振動体43の浮力が振動体43の重力、及び磁性体40と第3マグネット42との吸引力を超えた時、振動体43は磁性体40より切り離され、図15に示すように、一気に上昇しコイル12内を移動する。
この時、第1マグネット5と第3マグネット42がコイル12内を移動し、コイル12に大きな誘導電流が発生して強く発電し、終端の発光体2が点灯する。
【0056】
このように、波の上昇と振動体43の上昇には時間差が生じ、それにより、第1マグネット5と第3マグネット42が波の上昇速度より速く移動し、発電効率を上げている。
本案発電装置は、コイル12内を振動体43が上昇して発電しているが、その発電効率は、主に各マグネットの磁力の大きさやコイル12の巻き数、上昇速度や移動距離等により左右される。
その為、実施例1同様に、上昇する移動距離が短いと発電に至らない場合が有り、発電に必要な移動距離は、第3マグネット42の長さの80%以上の移動距離が必要となり、コイル12内を上昇する距離も第3マグネット42の80%以上の移動距離が発電に必要な移動距離である。
【0057】
本案実施例では、波の上昇移動がゆっくりでも、第3マグネット42を磁性体40に留まらせ、その後の水圧の上昇により振動体43の浮力を徐々に高め、その後、磁性体40から切り離し、上昇速度を上げて発電し、発電効率を上げている。
【0058】
図13に於いて、コイル12は複数利用しても良く、振動体43内のマグネットは第1マグネット5と第3マグネット42であるが、第3マグネット42だけを利用しても良く、他のマグネットを複数設けてもよい。
また、他のマグネットを磁性体40に吸引させて動作させても良い。
【0059】
上昇した振動体43は、更なる波の上昇に伴い、実施例1の図3と同じように、その水圧と振動体43の浮力により磁性体3に近づき、第1マグネット5がその磁力により磁性体3と吸引する。
その後、波の下降と共に箱9の水位が下降を始めるが、振動体43は磁性体3に吸引されたままとなり、下降移動を一時停止する。
【0060】
この状態で更に波が下降し、振動体43の浮力が低下して振動体43の重力が波の下降と共に徐々に増していき、振動体43の重力が、磁性体3と第1マグネット5との吸引力を超えた時、振動体43は磁性体3より切り離され、波の下降との時間差を生じた第1マグネット5と第3マグネット42が一気に下降しコイル12内を移動する。
この時、第1マグネット5と第3マグネット42がコイル12内を波の下降速度より早い速度で移動し、コイル12に大きな誘導電流が発生して強く発電し、波の上下動により上記の動作を繰り返し、発電を続けることになる。
【0061】
本案に於いて、第1マグネット5と磁性体3との吸引力を利用し、振動体43の落下速度を速めて発電していたが、実施例1同様に磁性体3を利用せず、動作させてもよい。
例えば、振動体43上部に凸部を設け、上板10側に凹部を設け、波の上昇時に一旦連結させて振動体43を留まらせ、波の下降時に切り離すような構造にして動作させてもよい。
【0062】
或いは、上板10の磁性体3を取り外し、波の上昇時に上板10と振動体43の上部を密着させて真空状態にし、その真空による吸引力により上板10と振動体43を吸着させて振動体43の下降を停止させる。
その後の波の下降により、振動体43の重力が、上板10と振動体43の真空による吸引力を超えたときに、振動体43が上板10より切り離され、第1マグネット5がコイル12内を下降して発電するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0063】
1 波力発電装置
2 発光体
3 磁性体
4 外パイプ
5 第1マグネット
6 内パイプ
7 浮体
8 振動体
9 箱
10 上板
11 電線
12 コイル
13 保持板
14 中央側板
15 右側板
16 水面
17 接続板
18 接続体
19 磁性体
20 弾性体
21 第2マグネット
22 弾性体
23 ブリッジダイオード
24 抵抗
25 コンデンサー
26 外板
27 振動体
28 振動体
29 浮体
30 中板
31 固定板
32 内パイプ
33 振動体
34 ワイヤー
35 振動体
36 内パイプ
37 浮体
38 固定台
39 磁性体
40 磁性体
41 内パイプ
42 第3マグネット
43 振動体
44 浮体
45 浮体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15