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特開2022-165712血糖体質判定装置、血糖体質判定方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165712
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】血糖体質判定装置、血糖体質判定方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/20 20180101AFI20221025BHJP
【FI】
G16H10/20
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021071175
(22)【出願日】2021-04-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-25
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TENSORFLOW
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】内田 朋希
(72)【発明者】
【氏名】村山 宣人
(72)【発明者】
【氏名】野中 裕司
(72)【発明者】
【氏名】金森 武
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA04
(57)【要約】
【課題】従来、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができなかった。
【解決手段】血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部と、1以上の設問情報を出力する出力部と、1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付部と、受付部が受け付けた1以上の回答情報を用いて、ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理部と、血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部とを具備する血糖体質判定装置により、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部と、
前記1以上の設問情報を出力する出力部と、
前記1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理部と、
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部とを具備する血糖体質判定装置。
【請求項2】
前記格納部は、
血糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、
血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部とを具備し、
前記設問情報は、前記第一設問または前記第二設問であり、
前記出力部は、
前記1以上の第一設問を出力する第一設問出力部と、
前記第一判断部がリスク有りと判断した場合に、前記1以上の第二設問を出力する第二設問出力部とを具備し、
前記受付部は、
前記1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付部と、
前記1以上の各第二設問に対する第二回答を前記ユーザから受け付ける第二回答受付部とを具備し、
前記処理部は、
前記第一回答受付部が受け付けた前記1以上の第一回答を用いて、前記ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断部と、
前記第二回答受付部が受け付けた前記1以上の第二回答を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断部とを具備する請求項1記載の血糖体質判定装置。
【請求項3】
前記第二判断部は、
前記第一回答受付部が受け付けた前記1以上の第一回答をも用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する、請求項2記載の血糖体質判定装置。
【請求項4】
1以上の回答情報と血糖体質のタイプとを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理により取得された学習器が格納される学習器格納部をさらに具備し、
前記処理部は、
前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報と前記学習器とを用いて、機械学習の予測処理により血糖体質のタイプを取得する、請求項1記載の血糖体質判定装置。
【請求項5】
1以上の第二回答と血糖体質のタイプとを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理により取得された学習器が格納される学習器格納部をさらに具備し、
前記第二判断部は、
前記第二回答受付部が受け付けた前記1以上の第二回答と前記学習器とを用いて、機械学習の予測処理により血糖体質のタイプを取得する、請求項2または請求項3記載の血糖体質判定装置。
【請求項6】
前記血糖体質のタイプを識別する1以上の各タイプ識別子に対応付けて、1以上のアドバイス情報が格納されるアドバイス格納部をさらに具備し、
前記情報出力部は、
前記第二判断部が決定した前記タイプを識別するタイプ識別子に対応付いている1以上のアドバイス情報を含む出力情報を出力する、請求項1から請求項5いずれか一項に記載の血糖体質判定装置。
【請求項7】
前記第二判断部が決定した前記タイプを識別するタイプ識別子に対応付いている1以上のアドバイス情報を前記アドバイス格納部から取得し、前記タイプ識別子と前記1以上のアドバイス情報とを有する出力情報を構成する出力情報構成部をさらに具備し、
前記情報出力部は、
前記出力情報構成部が構成した出力情報を出力する、請求項6記載の血糖体質判定装置。
【請求項8】
前記格納部の前記1以上の設問情報は、簡易設問票取得装置が取得した設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問である設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、請求項1記載の血糖体質判定装置。
【請求項9】
前記第一設問格納部の前記1以上の第一設問は、簡易設問票取得装置が取得した設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、前記リスクが有るか無いかのいずれかを特定する実リスク有無情報に対応する前記N個の回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定リスク有無情報を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定リスク有無情報と前記実リスク有無情報との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定リスク有無情報に対応するM個の設問である設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、請求項2または請求項3記載の血糖体質判定装置。
【請求項10】
前記第二設問格納部の前記1以上の第二設問のうちの1以上の種類の設問は、簡易設問票取得装置が取得した設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問である設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、請求項2または請求項3記載の血糖体質判定装置。
【請求項11】
前記血糖体質のタイプは、インスリン感受性に関するタイプとインスリン分泌に関するタイプとの組み合わせたタイプである、請求項1から請求項10いずれか一項に記載の血糖体質判定装置。
【請求項12】
血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部と、出力部と、受付部と、処理部と、情報出力部とにより実現される血糖体質判定方法であって、
前記出力部が、前記1以上の設問情報を出力する出力ステップと、
前記受付部が、前記1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付ステップと、
前記処理部が、前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理ステップと、
前記情報出力部が、前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力ステップとを具備する血糖体質判定方法。
【請求項13】
血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記1以上の設問情報を出力する出力部と、
前記1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理部と、
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血糖体質のタイプを判定する血糖体質判定装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、健康診断における血液検査等の結果から健康状態を予測することを行っていた。また、一般的なリスク因子から糖尿病予備軍、糖尿病リスクを予測することを行っていた。さらに具体的には、従来、例えば、いわゆる糖負荷試験と呼ばれる方法により、ユーザの血糖に関する健康状態を看ていた。詳細には、例えば、ユーザが75gのグルコースを摂取した後、30分ごとに、120分になるまで、血液を採取し、当該血液を検査し、血糖値を測定することにより、ユーザの血糖値の時間変化を取得し、当該時間変化を参照し、医師が決定したユーザの血糖に関する健康状態を看ていた。
【0003】
さらに、従来、自己の血糖値の改善に向かう行為を継続して患者に実行させるための契機情報を提示できる血糖値情報管理装置があった(特許文献1参照)。かかる装置は、患者が使用する医療情報取得機器を登録し、各医療情報取得機器から取得した血糖値情報を含む生体情報に基づいて、所定期間内における血糖値の変化情報である血糖値変化情報を含む生体情報変化情報を生成し、前記所定期間内における前記患者の生活習慣に関する設問である生活習慣設問情報に基づいてその回答情報を取得し、前記回答情報に基づき、生活習慣の改善程度を図形で示す改善程度表示情報と生成し、少なくとも、前記生体情報変化情報、前記生活習慣設問情報及びその回答情報及び前記改善程度表示情報は、1枚のシートに表示可能なデータとなっていると共に、前記生活習慣設問情報は、血糖値の改善に寄与する行為のみを含み、前記改善程度表示情報は、血糖値の改善に寄与する行為の実行程度を示す構成となっていることを特徴とする血糖値情報管理装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-48531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の方法、従来技術において、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができなかった。また、従来技術において、ユーザの血糖体質のタイプに応じた適切なアドバイスを、ユーザに提供できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の血糖体質判定装置は、血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部と、1以上の設問情報を出力する出力部と、1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付部と、受付部が受け付けた1以上の回答情報を用いて、ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理部と、血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部とを具備する血糖体質判定装置である。
【0007】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができる。
【0008】
また、本第二の発明の血糖体質判定装置は、第一の発明に対して、格納部は、血糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部とを具備し、設問情報は、第一設問または第二設問であり、出力部は、1以上の第一設問を出力する第一設問出力部と、第一判断部がリスク有りと判断した場合に、1以上の第二設問を出力する第二設問出力部とを具備し、受付部は、1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付部と、1以上の各第二設問に対する第二回答をユーザから受け付ける第二回答受付部とを具備し、処理部は、第一回答受付部が受け付けた1以上の第一回答を用いて、ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断部と、第二回答受付部が受け付けた1以上の第二回答を用いて、ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断部とを具備する血糖体質判定装置である。
【0009】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができる。さらに、詳細には、二段階でユーザに設問を提供することにより、血糖に関するリスクが無いユーザにとって、少ない設問に対する回答を用いて、リスクが無いことを判定できる結果、ユーザに対する負担を削減できる。
【0010】
また、本第三の発明の血糖体質判定装置は、第二の発明に対して、第二判断部は、第一回答受付部が受け付けた1以上の第一回答をも用いて、ユーザの血糖体質のタイプを決定する、血糖体質判定装置である。
【0011】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを精度高く決定できる。さらに、詳細には、第一回答をも用いて、第二段階目でユーザの血糖体質のタイプを決定することにより、血糖に関するリスクが有るユーザにとって、少ない設問に対する回答を用いて、血糖体質のタイプを判定できる結果、ユーザに対する負担を削減できる。
【0012】
また、本第四の発明の血糖体質判定装置は、第一の発明に対して、1以上の回答情報と血糖体質のタイプとを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理により取得された学習器が格納される学習器格納部をさらに具備し、処理部は、受付部が受け付けた1以上の回答情報と学習器とを用いて、機械学習の予測処理により血糖体質のタイプを取得する、血糖体質判定装置である。
【0013】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを精度高く決定できる。
【0014】
また、本第五の発明の血糖体質判定装置は、第二または第三の発明に対して、1以上の第二回答と血糖体質のタイプとを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理により取得された学習器が格納される学習器格納部をさらに具備し、第二判断部は、第二回答受付部が受け付けた1以上の第二回答と学習器とを用いて、機械学習の予測処理により血糖体質のタイプを取得する、血糖体質判定装置である。
【0015】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを精度高く決定できる。
【0016】
また、本第六の発明の血糖体質判定装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、血糖体質のタイプを識別する1以上の各タイプ識別子に対応付けて、1以上のアドバイス情報が格納されるアドバイス格納部をさらに具備し、情報出力部は、第二判断部が決定したタイプを識別するタイプ識別子に対応付いている1以上のアドバイス情報を含む出力情報を出力する、血糖体質判定装置である。
【0017】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプに対応したアドバイスを提示できる。
【0018】
また、本第七の発明の血糖体質判定装置は、第六の発明に対して、第二判断部が決定したタイプを識別するタイプ識別子に対応付いている1以上のアドバイス情報をアドバイス格納部から取得し、タイプ識別子と1以上のアドバイス情報とを有する出力情報を構成する出力情報構成部をさらに具備し、情報出力部は、出力情報構成部が構成した出力情報を出力する、血糖体質判定装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプに対応したアドバイスを提示できる。
【0020】
また、本第八の発明の血糖体質判定装置は、第一の発明に対して、格納部の1以上の設問情報は、簡易設問票取得装置が取得した設問であり、簡易設問票取得装置は、N個の設問に対する回答であり、2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問である設問を決定する設問決定部と、設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定装置である。
【0021】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを極めて容易に知ることができる。
【0022】
また、本第九の発明の血糖体質判定装置は、第二または第三の発明に対して、第一設問格納部の1以上の第一設問は、簡易設問票取得装置が取得した設問であり、簡易設問票取得装置は、N個の設問に対する回答であり、リスクが有るか無いかのいずれかを特定する実リスク有無情報に対応するN個の回答のうち、N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定リスク有無情報を取得する推定タイプ取得部と、推定タイプ取得部が取得した推定リスク有無情報と実リスク有無情報との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、推定リスク有無情報に対応するM個の設問である設問を決定する設問決定部と、設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定装置である。
【0023】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを極めて容易に知ることができる。
【0024】
また、本第十の発明の血糖体質判定装置は、第二または第三の発明に対して、第二設問格納部の1以上の第二設問のうちの1以上の種類の設問は、簡易設問票取得装置が取得した設問であり、簡易設問票取得装置は、N個の設問に対する回答であり、2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、推定タイプ識別子に対応するM個の設問である設問を決定する設問決定部と、設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定装置である。
【0025】
かかる構成により、ユーザの血糖体質のタイプを極めて容易に知ることができる。
【0026】
また、本第十一の発明の血糖体質判定装置は、第一から第十いずれか1つの発明に対して、血糖体質のタイプは、インスリン感受性に関するタイプとインスリン分泌に関するタイプとの組み合わせたタイプである、血糖体質判定装置である。
【0027】
かかる構成により、血糖体質の4つのタイプのうちのいずれのタイプであるかを容易に知ることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明による血糖体質判定装置によれば、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】実施の形態1における血糖体質判定システムAの概念図
図2】同血糖体質判定システムAのブロック図
図3】同血糖体質判定装置2のブロック図
図4】同学習装置1の第一の動作例について説明するフローチャート
図5】同学習装置1の第二の動作例について説明するフローチャート
図6】同血糖体質判定装置2の第一の動作例について説明するフローチャート
図7】同血糖体質判定装置2の第二の動作例について説明するフローチャート
図8】同ユーザ端末3の動作例について説明するフローチャート
図9】同ユーザ情報管理表を示す図
図10】同第一設問票を示す図
図11】同第二設問票を示す図
図12】同出力例を示す図
図13】実施の形態2における簡易設問票取得装置Bのブロック図
図14】同簡易設問票取得装置Bの動作例について説明するフローチャート
図15】同設問決定処理の第一の例について説明するフローチャート
図16】同寄与度取得処理の第一の例について説明するフローチャート
図17】同寄与度取得処理の第二の例について説明するフローチャート
図18】同設問決定処理の第二の例について説明するフローチャート
図19】同設問票を示す図
図20】同回答を示す図
図21】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図22】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、血糖体質判定装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0031】
(実施の形態1)
本実施の形態において、生活習慣に関する設問を含むアンケートに含まれる1以上の各設問に対する回答を用いて、血糖体質のタイプを取得し、出力する血糖体質判定装置について説明する。なお、血糖体質のタイプとは、血糖に関する健康状態に関するタイプである。血糖体質のタイプは、例えば、インスリン感受性に関するタイプ(抵抗性なし,抵抗性傾向ありのいずれか)、インスリン分泌に関するタイプ(正常、出にくいのいずれか)の組み合わせの4タイプのうちの一のタイプである。血糖体質のタイプは、例えば、血糖値が上がりやすいタイプか否か、血糖値が下がりやすいタイプか否かである。血糖体質のタイプの数、種類等は問わない。アンケートは、直接的に血糖値に影響を及ばさないと考えられる事項に関する設問を含むことが好適である。アンケートは、回答し易い設問が多いことが好適である。また、生活習慣に関する設問は、例えば、食生活の習慣に関する設問、飲水または飲酒習慣に関する設問、運動習慣または生活強度に関する設問、睡眠または眠気に関する設問、衛生に関する設問、その他生活習慣に関する一般的な設問である。一般的な設問は、例えば、歯磨きの頻度に関する設問、階段の利用度に関する設問である。
【0032】
また、本実施の形態において、生活習慣に関する設問を含むアンケートに含まれる1以上の各第一設問に対する第一回答を用いて、血糖に関するリスクの有無を検知した後、リスクが有る方に対して、追加の1以上の第二設問に対する第二回答を受け付け、血糖体質タイプを取得し、出力する血糖体質判定装置について説明する。つまり、二段階での回答をユーザに求めることにより、血糖に関するリスクが無いユーザにとって、簡易に血糖に関する状況を知ることができる血糖体質判定装置について説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、1以上の第二回答と1以上の第一回答とを用いて、血糖体質タイプを取得する血糖体質判定装置について説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、血糖体質のタイプを得るための学習モデルを用いて、機械学習の予測処理により、血糖体質のタイプを取得する血糖体質判定装置について説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、血糖体質のタイプを用いて、アドバイス情報を取得し、出力する血糖体質判定装置について説明する。
【0036】
また、本実施の形態において、血糖体質のタイプに加えて、1以上の回答を用いて、アドバイス情報を取得し、出力する血糖体質判定装置について説明する。
【0037】
また、本実施の形態において、血糖体質のタイプを予測するために使用される学習モデルを構築できる学習装置について説明する。
【0038】
さらに、本実施の形態において、ユーザ端末から回答を受信し、血糖体質のタイプ等をユーザ端末に送信する血糖体質判定装置を含む血糖体質判定システムについて説明する。ただし、血糖体質判定装置は、スタンドアロンの装置でも良い。
【0039】
図1は、本実施の形態における血糖体質判定システムAの概念図である。血糖体質判定システムAは、学習装置1、血糖体質判定装置2、および1または2以上のユーザ端末3を備える。
【0040】
学習装置1は、血糖体質のタイプを識別するタイプ識別子と設問票に含まれる2以上の各設問に対する回答情報とを用いて、後述する元情報を取得する装置である。学習装置1は、例えば、いわゆるパソコン、タブレット端末、スマートフォン、サーバ等であり、その種類は問わない。サーバは、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであり、その種類は問わない。学習装置1は、スタンドアロンの装置でも、ユーザ端末3からの指示を受信して、動作するサーバでも良い。
【0041】
血糖体質判定装置2は、例えば、いわゆるサーバである。サーバは、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであり、その種類は問わない。ただし、血糖体質判定装置2は、いわゆるパソコン、タブレット端末、スマートフォン等の、スタンドアロンの装置でも良い。
【0042】
ユーザ端末3は、血糖体質のタイプを取得するユーザが使用する端末である。ユーザ端末3は、いわゆるパソコン、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0043】
学習装置1と血糖体質判定装置2とユーザ端末3とは、インターネットやLAN等により通信可能でも良い。
【0044】
図2は、本実施の形態における血糖体質判定システムAのブロック図である。図3は、血糖体質判定装置2のブロック図である。
【0045】
学習装置1は、学習格納部11、学習受付部12、学習処理部13、および学習出力部14を備える。学習格納部11は、回答格納部111、および実タイプ格納部112を備える。
【0046】
血糖体質判定装置2は、格納部21、受付部22、処理部23、および出力部24を備える。格納部21は、第一設問格納部211、第二設問格納部212、元情報格納部213、およびアドバイス格納部214を備える。受付部22は、第一回答受付部221、および第二回答受付部222を備える。処理部23は、第一判断部231、第二判断部232、および出力情報構成部233を備える。出力部24は、第一設問出力部241、第二設問出力部242、および情報出力部243を備える。
【0047】
ユーザ端末3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、端末送信部34、端末受信部35、および端末出力部36を備える。
【0048】
学習装置1を構成する学習格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、回答情報、タイプである。タイプは、タイプ識別子と言っても良い。タイプは、例えば、「1」「2」「3」「4」のいずれかである。タイプ「1」は、例えば、インスリン分泌に関するタイプが「正常」であり、インスリン感受性に関するタイプが「抵抗性なし」であるタイプを示す情報である。タイプ「2」は、例えば、インスリン分泌に関するタイプが「正常」であり、インスリン感受性に関するタイプが「抵抗性傾向あり」であるタイプを示す情報である。タイプ「3」は、例えば、インスリン分泌に関するタイプが「出にくい」であり、インスリン感受性に関するタイプが「抵抗性なし」であるタイプを示す情報である。タイプ「4」は、例えば、インスリン分泌に関するタイプが「出にくい」であり、インスリン感受性に関するタイプが「抵抗性傾向あり」であるタイプを示す情報である。なお、タイプ「1」は正常なタイプである。タイプ「2」「3」「4」は、正常ではないタイプである。
【0049】
回答格納部111には、2以上の回答が格納される。回答は、回答情報と言っても良い。また、回答は、設問に対するユーザの答えを特定する情報でも良い。回答は、設問に対する回答である。回答は、実タイプに対応付いている。実タイプは、ユーザの実際のタイプである。実タイプは、実タイプ識別子と言っても良い。回答は、実リスク有無情報に対応付いている。実リスク有無情報は、ユーザが血糖に関するリスクが有るか無いかを示す情報である。
【0050】
回答格納部111には、例えば、識別子に対応付いた回答が格納される。回答は、設問票が有する各設問に対するユーザの回答である。なお、ユーザは、回答者である。回答は、通常、設問票が有する各設問の設問識別子に対応付いている。設問識別子は、設問を識別する情報であり、例えば、設問番号、設問のIDである。また、識別子は、ユーザ識別子、または日識別子、またはユーザ識別子と日識別子である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、ID、メールアドレス、電話番号、ユーザが使用する端末のID(例えば、IPアドレス、MACアドレス、端末識別子等)である。
【0051】
回答は、ユーザ属性値に対応付いていても良い。ユーザ属性値は、ユーザの属性値であり、例えば、年齢、身長、体重、BMI、性別である。
【0052】
なお、回答は、後述する簡易設問票取得装置Bが、N(Nは2以上の自然数)の設問から選択したM(Mは1以上の自然数)の設問のうちのいずれかの設問に対する回答を示す情報であることは好適である。なお、「N>M」である。
【0053】
回答格納部111には、2以上の第一回答と2以上の第二回答とが格納されていても良い。第一回答は、血糖に関するリスクの有無を判断するための第一設問に対する回答である。第一回答は、血糖に関するリスクの有無を特定するリスク有無情報に対応付いている。第二回答は、血糖体質のタイプを判断するための第二設問に対する回答である。第二回答は、リクスが有る場合の実タイプ識別子に対応付いている。また、第一回答および第二回答は、例えば、共に識別子に対応付いている。
【0054】
実タイプ格納部112には、2以上の実タイプが格納される。実タイプは、実タイプ識別子と言っても良い。実タイプは、回答したユーザの実際の血糖体質のタイプを識別する情報である。実タイプには、通常、1以上の回答に対応付いている。実タイプは、通常、設問票が有する各設問の回答の集合に対応付いている。実タイプは、例えば、識別子に対応付いている。
【0055】
実タイプの取得方法は問わない。実タイプは、例えば、糖負荷試験により取得された情報である。実タイプ識別子は、例えば、ユーザが75gのグルコースを摂取した後、0から120分の間、定期的(例えば、30分ごと)に、血液を採取し、当該血液を検査し、血糖値を測定することにより、ユーザの血糖値の時間変化を取得し、当該時間変化を参照し、医師またはシステム等が決定した血糖体質のタイプである。つまり、実タイプは、人手で入力された情報でも良い。
【0056】
実タイプ格納部112には、2以上の実リスク有無情報が格納されていても良い。実リスク有無情報には、通常、1以上の回答に対応付いている。実リスク有無情報は、通常、設問票が有する各設問の回答の集合に対応付いている。実リスク有無情報は、例えば、識別子に対応付いている。実リスク有無情報は、実タイプが対応付いていても良い。実リスク有無情報は、ユーザの実際の血糖に関するリスクの有無を特定する情報である。実リスク有無情報は、通常、1以上の第一回答に対応付いている。実タイプは、通常、1以上の第二回答に対応付いている。実リスク有無情報と実タイプとは、例えば、識別子に対応付いている。
【0057】
学習受付部12は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等は、例えば、学習指示である。学習指示は、元情報を取得する指示である。各種の指示や情報等の入力手段は、例えば、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。なお、学習受付部12は、ユーザ端末3から各種の指示や情報等を受信しても良い。
【0058】
元情報は、2以上の各設問に対する回答情報からタイプを推定するための元になる情報である。元情報は、例えば、後述する学習器である。元情報は、例えば、後述する対応表である。元情報は、通常、後述する学習処理部13が取得する。
【0059】
学習処理部13は、元情報を取得する。学習処理部13の処理は、例えば、以下の(1)または(2)のいずれかである。なお、学習処理部13は、以下の(1)の処理を行い、学習器を取得することは好適である。
(1)元情報が学習器である場合
(1-1)元情報が、一度の予測処理により血糖体質のタイプを決定する学習器である場合
【0060】
学習処理部13は、2以上の組を学習格納部11から取得する。組とは、実タイプと2以上の回答の集合である。組の中の実タイプと、組の中の2以上の回答の集合とは、対応付いている。組の中の実タイプと回答の集合とは、例えば、同一の識別子に対応付いている。なお、かかる組は、教師データと言っても良い。
【0061】
学習処理部13は、取得した2以上の組を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、学習処理を行い、学習器を取得する。さらに具体的には、学習処理部13は、例えば、取得した2以上の組を機械学習の学習処理を行うモジュールに与え、当該モジュールを実行し、学習器を取得する。なお、学習器は、分類器や学習モデルやモデル等と言っても良い。また、この学習器は、2以上の回答の集合と共に、機械学習の予測処理を行うモジュールに与えられ、タイプを取得するための学習器である。
【0062】
なお、機械学習の学習処理のモジュールは、ランダムフォレストでも良いし、決定木、深層学習、SVR等でも良く、そのアルゴリズムは問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlowのライブラリ、fastText、tinySVM、R言語のrandom forestのモジュール等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
(1-2)元情報が、血糖に関するリスクの有無を判断するための第一学習器と、リスクが有る場合に血糖体質のタイプを決定するための第二学習器とである場合
【0063】
学習処理部13は、2以上の第一の組を学習格納部11から取得する。ここでの第一の組とは、実リスク有無情報と1または2以上の第一回答の集合である。実リスク有無情報は、リスク有り(例えば、「1」)、リスク無し(例えば、「0」)である。また、ここでの第一回答は、後述する簡易設問票取得装置Bが、N(Nは2以上の自然数)の設問から選択したM(Mは1以上の自然数)の設問のうちのいずれかの設問に対する回答を示す情報であることは好適である。なお、N>Mである。
【0064】
次に、学習処理部13は、取得した2以上の第一の組を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、学習処理を行い、第一学習器を取得する。なお、学習処理は、上述した学習処理と同じ処理で良い。また、第一学習器は、1または2以上の第一回答を受け付けて、推定リスク有無情報を取得する予測処理を行う場合に使用されるデータである。推定リスク有無情報は、推定されたリスク有無情報である。
【0065】
また、学習処理部13は、2以上の第二の組を学習格納部11から取得する。ここでの第二の組とは、実タイプと1または2以上の第二回答の集合である。また、ここでの第一回答は、後述する簡易設問票取得装置Bが、N(Nは2以上の自然数)の設問から選択したM(Mは1以上の自然数)の設問のうちのいずれかの設問に対する回答を示す情報であることは好適である。なお、N>Mである。
【0066】
また、ここで、学習処理部13は、第二の組と、当該第二の組と対になる1以上の第一回答とを取得しても良い。また、ここで崇徳される1以上の第一回答は、第一学習器を取得する際に使用される第一回答のうちの一部の第一回答であることは好適である。
【0067】
次に、学習処理部13は、取得した2以上の第二の組を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、学習処理を行い、第二学習器を取得する。なお、学習処理部13は、第二の組と、当該第二の組と対になる1以上の第一回答とのセットを、2セット以上用いて、機械学習のアルゴリズムにより、学習処理を行い、第二学習器を取得することは好適である。
【0068】
なお、学習処理は、上述した学習処理と同じ処理で良い。また、第二学習器は、1または2以上の第二回答を受け付けて、推定タイプを取得する予測処理を行う場合に使用されるデータである。なお、推定タイプは、推定されたタイプである。
【0069】
また、第一学習器を取得するための機械学習の第一アルゴリズムと、第二学習器を取得するための機械学習の第二アルゴリズムとは同じでも良いし、違っていても良い。例えば、第一アルゴリズムはSVMであり、第二アルゴリズムはランダムフォレストまたは深層学習である。
(2)元情報が対応表である場合
(2-1)元情報が、血糖体質のタイプを決定する一の対応表である場合
【0070】
学習処理部13は、2以上の組を学習格納部11から取得する。組とは、実タイプと2以上の回答の集合である。
【0071】
そして、学習処理部13は、組ごとに、2以上の各回答を要素とするベクトルを取得する。次に、学習処理部13は、組ごとに、当該ベクトルと実タイプとの対応示す対応情報を取得する。次に、学習処理部13は、2以上の各組ごとの対応情報をレコードとして有する対応表を構築する。なお、対応情報は、例えば、ベクトルと実タイプとを有する。対応情報は、例えば、ベクトルへのリンクと実タイプへのリンクとを有する。
(2-2)元情報が、血糖に関するリスクの有無を判断するための第一対応表と、リスクが有る場合に血糖体質のタイプを決定するための第二対応表とである場合
【0072】
学習処理部13は、2以上の第一の組を学習格納部11から取得する。ここでの第一の組とは、リスクの有無を特定するリスク有無情報と2以上の第一回答の集合である。
【0073】
そして、学習処理部13は、組ごとに、2以上の各第一回答を要素とするベクトルを取得する。次に、学習処理部13は、組ごとに、当該ベクトルとリスク有無情報との対応示す第一対応情報を取得する。次に、学習処理部13は、2以上の各第一の組ごとの第一対応情報をレコードとして有する第一対応表を構築する。なお、第一対応情報は、例えば、上述した対応情報と同じデータ構造である。
【0074】
また、学習処理部13は、2以上の第二の組を学習格納部11から取得する。ここでの第二の組とは、実タイプと2以上の第二回答の集合である。なお、学習処理部13は、第二の組と、当該第二の組と対になる1以上の第一回答とのセットを、2以上、取得することは好適である。
【0075】
そして、学習処理部13は、第二の組ごとに、2以上の各第二回答を要素とするベクトルを取得する。なお、ここで、学習処理部13は、2以上の各セットが有する2以上の各第二回答と1以上の各第一回答を要素とするベクトルを取得することは好適である。
【0076】
次に、学習処理部13は、第二の組ごとに、当該ベクトルと実タイプとの対応示す第二対応情報を取得する。次に、学習処理部13は、2以上の各第二の組ごとの第二対応情報をレコードとして有する第二対応表を構築する。なお、第二対応情報は、例えば、ベクトルと実タイプとを有する。また、第二対応情報は、例えば、ベクトルへのリンクと実タイプへのリンクとを有する。
【0077】
学習出力部14は、情報を出力する。学習出力部14は、例えば、学習処理部13が取得した元情報を出力する。なお、ここで、出力とは、通常、記録媒体への蓄積であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0078】
学習出力部14は、血糖体質判定装置2の元情報格納部213に、元情報を蓄積することは好適である。
【0079】
血糖体質判定装置2を構成する格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、2以上の設問、1または2以上の後述する第一設問、1または2以上の後述する第二設問、1または2以上の元情報、1または2以上のユーザ情報である。なお、2以上の設問は、設問票と言っても良い。また、1以上の第一設問は、第一設問票と言っても良い。また、1以上の第二設問は、第二設問票と言っても良い。
【0080】
設問は、タイプを推定するための設問の情報である。2以上の設問の中には、生活習慣に関する設問を含むことは好適である。また、設問は、後述する第一設問、または後述する第二設問でも良い。
【0081】
第一設問格納部211には、1または2以上の第一設問が格納される。第一設問は、血糖に関するリスクの有無を判断するための設問である。1以上の第一設問には、生活習慣に関する1以上の設問を含むことは好適である。
【0082】
第二設問格納部212には、1または2以上の第二設問が格納される。第二設問は、血糖体質のタイプを判断するための設問である。1以上の第二設問の中には、生活習慣に関する1以上の設問を含むことは好適である。
【0083】
血糖体質のタイプは、インスリン感受性に関するタイプとインスリン分泌に関するタイプとの組み合わせたタイプであることは好適である。インスリン感受性に関するタイプは、例えば、「抵抗性なし」または「抵抗性傾向あり」のいずれかである。インスリン感受性に関するタイプは、例えば、「正常」または「出にくい」のいずれかである。
【0084】
元情報格納部213には、1または2以上の元情報が格納される。元情報は、通常、学習装置1が取得した情報である。元情報は、例えば、上述した学習器、上述した第一学習器、上述した第二学習器、上述した対応表、上述した第一対応表、または上述した第二対応表である。
【0085】
アドバイス格納部214には、血糖体質のタイプを識別する1以上の各タイプ識別子に対応付けて、1以上のアドバイス情報が格納される。アドバイス情報の内容は問わない。アドバイス格納部214には、リスク有無情報に対応付けて、1以上のアドバイス情報が格納されていても良い。
【0086】
受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等は、例えば、回答、第一回答、第二回答である。受付部22は、例えば、2以上の各設問に対する回答を受け付ける。
【0087】
ここでの受け付けとは、通常、ユーザ端末3からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0088】
第一回答受付部221は、1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける。第一回答受付部221は、例えば、1以上の第一回答をユーザ端末3から受信する。
【0089】
第二回答受付部222は、1以上の各第二設問に対する第二回答をユーザから受け付ける。
【0090】
処理部23は、各種の処理を行う。処理部23は、例えば、第一判断部231、第二判断部232、出力情報構成部233が行う処理である。
【0091】
処理部23または図示しない判断部は、例えば、受付部22が受け付けた1または2以上の回答を用いて、タイプを取得する。
【0092】
処理部23または図示しない判断部は、例えば、受付部22が受け付けた1または2以上の回答と、学習器とを用いて、機械学習の予測処理を行い、タイプ子を取得する。さらに詳細には、処理部23または図示しない判断部は、例えば、受付部22が受け付けた1または2以上の回答と学習器とを、機械学習の予測処理を行うモジュールに与え、当該モジュールを実行し、タイプを取得する。なお、機械学習の予測処理のモジュールは、ランダムフォレストでも良いし、決定木、深層学習、SVM等でも良く、そのアルゴリズムは問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlowのライブラリ、fastText、tinySVM、R言語のrandom forestのモジュール等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。なお、学習器は、学習装置1が取得した学習器である。
【0093】
処理部23または図示しない判断部は、例えば、受付部22が受け付けた1または2以上の回答と、対応表とを用いて、タイプを取得する。さらに詳細には、処理部23または図示しない判断部は、例えば、受付部22が受け付けた1または2以上の各回答を要素とするベクトルを構成する。次に、処理部23または図示しない判断部は、当該ベクトルに最も近似するベクトルを対応表から検索し、当該最も近似するベクトルと対になるタイプを対応表から取得する。
【0094】
第一判断部231は、第一回答受付部221が受け付けた1以上の第一回答を用いて、ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する。
【0095】
第一判断部231は、例えば、第一回答受付部221が受け付けた1以上の第一回答と第一学習器とを用いて、機械学習の予測処理を行い、推定リスク有無情報を取得する。さらに詳細には、第一判断部231は、例えば、第一回答受付部221が受け付けた1以上の第一回答と第一学習器とを、機械学習の予測処理を行うモジュールに与え、当該モジュールを実行し、推定リスク有無情報を取得する。
【0096】
第一判断部231は、例えば、第一回答受付部221が受け付けた1以上の各第一回答を要素とするベクトルを構成する。次に、第一判断部231は、例えば、当該ベクトルに最も近似するベクトルを第一対応表から検索し、当該最も近似するベクトルと対になるリスク有無情報を第一対応表から取得する。なお、かかるリスク有無情報は、推定リスク有無情報である。
【0097】
第二判断部232は、第二回答受付部222が受け付けた1以上の第二回答を用いて、ユーザの血糖体質のタイプを決定する。
【0098】
第二判断部232は、例えば、第二回答受付部222が受け付けた1以上の第二回答と第二学習器とを用いて、機械学習の予測処理を行い、推定タイプを取得する。さらに詳細には、第二判断部232は、例えば、第二回答受付部222が受け付けた1以上の第二回答と第二学習器とを、機械学習の予測処理を行うモジュールに与え、当該モジュールを実行し、推定タイプを取得する。
【0099】
第二判断部232は、例えば、第二回答受付部222が受け付けた1以上の各第二回答を要素とするベクトルを構成する。次に、第二判断部232は、例えば、当該ベクトルに最も近似するベクトルを第二対応表から検索し、当該最も近似するベクトルと対になるタイプを第二対応表から取得する。なお、かかるタイプは、推定タイプである。
【0100】
第二判断部232は、第一回答受付部221が受け付けた1以上の第一回答をも用いて、ユーザの血糖体質のタイプを決定することは好適である。かかる場合の1以上の第一回答は、リスク有無情報を取得する際に用いられた第一回答のうちの一部の第一回答であることは好適である。
【0101】
第二判断部232は、例えば、第二回答受付部222が受け付けた1以上の第二回答と第一回答受付部221が受け付けた1以上の第一回答と第二学習器とを用いて、機械学習の予測処理を行い、推定タイプを取得する。さらに詳細には、第二判断部232は、例えば、第二回答受付部222が受け付けた1以上の第二回答と第一回答受付部221が受け付けた1以上の第一回答と第二学習器とを、機械学習の予測処理を行うモジュールに与え、当該モジュールを実行し、推定タイプを取得する。
【0102】
第二判断部232は、例えば、第二回答受付部222が受け付けた1以上の各第二回答、および第一回答受付部221が受け付けた1以上の各第一回答を要素とするベクトルを構成する。次に、第二判断部232は、例えば、当該ベクトルに最も近似するベクトルを第二対応表から検索し、当該最も近似するベクトルと対になるタイプを第二対応表から取得する。なお、かかるタイプは、推定タイプである。
【0103】
出力情報構成部233は、第二判断部232が決定したタイプを識別するタイプ識別子に対応付いている1以上のアドバイス情報をアドバイス格納部214から取得し、タイプ識別子と1以上のアドバイス情報とを有する出力情報を構成する。
【0104】
出力部24は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、設問、第一設問、第二設問、出力情報である。
【0105】
ここで、出力とは、例えば、ユーザ端末3への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0106】
第一設問出力部241は、第一設問格納部211から1以上の第一設問を出力する。
【0107】
第二設問出力部242は、第一判断部231がリスク有りと判断した場合に、第二設問格納部212から1以上の第二設問を出力する。
【0108】
情報出力部243は、血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する。情報出力部243は、例えば、第二判断部232が決定した推定タイプに対応付いている1以上のアドバイス情報を含む出力情報を出力する。情報出力部243は、例えば、出力情報構成部233が構成した出力情報を出力する。
【0109】
ユーザ端末3を構成する端末格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子、1以上のユーザ属性値である。
【0110】
端末受付部32は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、1または2以上の回答、設問票出力指示である。回答は、第一回答、または第二回答でも良い。設問票出力指示は、設問票の出力の指示である。設問票は、後述する簡易設問票取得装置Bが作成した簡易設問票であることは好適である。
【0111】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0112】
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、端末受付部32が受け付けた指示や情報等を、送信する指示や情報等のデータ構造にすることである。各種の処理は、例えば、端末受信部35が受信した情報を、出力するデータ構造にすることである。
【0113】
端末送信部34は、各種の指示や情報等を血糖体質判定装置2に送信する。端末送信部34は、端末処理部33が構成した指示や情報等を血糖体質判定装置2に送信する。
【0114】
端末受信部35は、各種の情報等を受信する。端末受信部35は、例えば、血糖体質判定装置2から設問票、推定リスク有無情報、推定タイプ、アドバイス情報、または出力情報を受信する。
【0115】
端末出力部36は、各種の情報等を出力する。端末出力部36は、例えば、設問票、推定リスク有無情報、推定タイプ、アドバイス情報、または出力情報を出力する。
【0116】
学習格納部11、回答格納部111、実タイプ格納部112、格納部21、第一設問格納部211、第二設問格納部212、元情報格納部213、アドバイス格納部214、および端末格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0117】
学習格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が学習格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が学習格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が学習格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0118】
学習受付部12、および端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。学習受付部12は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0119】
学習処理部13、学習出力部14、処理部23、第一判断部231、第二判断部232、出力情報構成部233、および端末処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。学習処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0120】
なお、学習出力部14は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0121】
受付部22、第一回答受付部221、第二回答受付部222、および端末受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0122】
出力部24、第一設問出力部241、第二設問出力部242、情報出力部243、および端末送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0123】
端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0124】
端末出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0125】
次に、血糖体質判定システムAの動作例について説明する。まず、学習装置1の第一の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。第一の動作例は、第一学習器と第二学習器の2つの学習器を構成する動作の例である。
【0126】
(ステップS401)学習処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0127】
(ステップS402)学習処理部13は、i番目の識別子が存在するか否かを判断する。i番目の識別子が存在する場合はステップS403に行き、i番目の識別子が存在しない場合はステップS406に行く。なお、識別子は、1以上の第一回答、および1以上の第二回答に対応付いている。
【0128】
(ステップS403)学習処理部13は、i番目の識別子と対になる第一回答の集合と、当該第一回答の集合と対になるリスク有無情報とを学習格納部11から取得する。なお、学習処理部13は、タイプからリスク有無情報を決定し、取得しても良い。例えば、タイプ識別子「1」がリスク有無情報「無し「0」」であり、タイプ識別子「2」「3」または「4」がリスク有無情報「有り「1」」である。
【0129】
(ステップS404)学習処理部13は、ステップS403で取得したi番目の第一回答の集合とリスク有無情報とを用いて、i番目の教師データを構成し、図示しないバッファに蓄積する。学習処理部13は、例えば、ステップS403で取得したi番目の各第一回答とリスク有無情報とを要素とするベクトルであるi番目の教師データを構成する。
【0130】
(ステップS405)学習処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
【0131】
(ステップS406)学習処理部13は、ステップS404で蓄積された2以上の教師データを図示しないバッファから取得し、当該2以上の教師データを用いて、機械学習の予測処理により、第一学習器を取得する。
【0132】
(ステップS407)学習処理部13は、ステップS406で取得した第一学習器を学習格納部11に蓄積する。
【0133】
(ステップS408)学習処理部13は、カウンタjに1を代入する。
【0134】
(ステップS409)学習処理部13は、j番目の識別子が存在するか否かを判断する。j番目の識別子が存在する場合はステップS410に行き、j番目の識別子が存在しない場合はステップS415に行く。なお、識別子は、1以上の第一回答、および1以上の第二回答に対応付いている。
【0135】
(ステップS410)学習処理部13は、j番目の識別子と対になる第二回答の集合と、当該第二回答の集合と対になる実タイプとを取得する。なお、第二回答の集合は、回答格納部111に存在する。また、実タイプは、実タイプ格納部112に存在する。
【0136】
(ステップS411)学習処理部13は、第二学習器を構成するために、1以上の第一回答を使用するか否かを判断する。第一回答を使用する場合はステップS412に行き、第一回答を使用しない場合はステップS413に行く。なお、通常、第一回答を使用するか否かは、予め決まっている。
【0137】
(ステップS412)学習処理部13は、j番目の識別子と対になる1以上の第一回答であり、第二学習器を構成するために使用する1以上の第一回答を、回答格納部111から取得する。なお、第二学習器を構成するために使用する1以上の第一回答は、通常、予め決められている。
【0138】
(ステップS413)学習処理部13は、ステップS410で取得したj番目の第二回答の集合と実タイプとを用いて、j番目の教師データを構成し、図示しないバッファに蓄積する、またはステップS410で取得したj番目の第二回答の集合とステップS412で取得した1以上の第一回答と実タイプとを用いて、j番目の教師データを構成し、図示しないバッファに蓄積する。なお、学習処理部13は、例えば、各回答と実タイプとを要素とするベクトルであるj番目の教師データを構成し、図示しないバッファに蓄積する。
【0139】
(ステップS414)学習処理部13は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS409に戻る。
【0140】
(ステップS415)学習処理部13は、ステップS413で蓄積された2以上の教師データを図示しないバッファから取得し、当該2以上の教師データを用いて、機械学習の予測処理により、第二学習器を取得する。
【0141】
(ステップS416)学習処理部13は、ステップS415で取得した第二学習器を学習格納部11に蓄積する。処理を終了する。
【0142】
次に、学習装置1の第二の動作例について、図5のフローチャートを用いて説明する。第二の動作例は、一つの学習器を構成する動作の例である。かかる一つの学習器は、タイプを推定するための学習器である。
【0143】
(ステップS501)学習処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0144】
(ステップS502)学習処理部13は、i番目の識別子が存在するか否かを判断する。i番目の識別子が存在する場合はステップS403に行き、i番目の識別子が存在しない場合はステップS406に行く。なお、識別子は、1以上の回答情報の集合に対応付いている。
【0145】
(ステップS503)学習処理部13は、i番目の識別子と対になる回答の集合と、当該回答の集合と対になる実タイプとを取得する。
【0146】
(ステップS504)学習処理部13は、ステップS503で取得したi番目の回答の集合と実タイプとを用いて、i番目の教師データを構成し、図示しないバッファに蓄積する。
【0147】
(ステップS505)学習処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
【0148】
(ステップS506)学習処理部13は、ステップS504で蓄積された2以上の教師データを図示しないバッファから取得し、当該2以上の教師データを用いて、機械学習の予測処理により、学習器を取得する。
【0149】
(ステップS507)学習処理部13は、ステップS506で取得した学習器を学習格納部11に蓄積する。処理を終了する。
【0150】
次に、血糖体質判定装置2の第一の動作例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0151】
(ステップS601)受付部22は、設問票出力指示を受け付けたか否かを判断する。設問票出力指示を受け付けた場合はステップS602に行き、設問票出力指示を受け付けなかった場合はステップS601に戻る。なお、ここで、受付部22は、例えば、ユーザ端末3から設問票出力指示を受信したか否かを判断する。
【0152】
(ステップS602)処理部23は、第一設問票を第一設問格納部211から取得する。
【0153】
(ステップS603)第一設問出力部241は、ステップS602で取得された第一設問票を出力する。なお、ここで、第一設問出力部241は、例えば、ユーザ端末3に第一設問票を送信する。
【0154】
(ステップS604)第一回答受付部221は、1以上の第一回答の集合を受け付けたか否かを判断する。第一回答の集合を受け付けた場合はステップS605に行き、第一回答の集合を受け付けなかった場合はステップS604に戻る。なお、ここで、第一回答受付部221は、例えば、ユーザ端末3から1以上の第一回答の集合を受信したか否かを判断する。
【0155】
(ステップS605)第一判断部231は、ステップS604で受け付けられた1以上の第一回答の集合を用いて、各第一回答を要素とするベクトルである第一ベクトルを構成する。
【0156】
(ステップS606)第一判断部231は、元情報格納部213から第一学習器を取得する。
【0157】
(ステップS607)第一判断部231は、ステップS605で取得した第一ベクトルと、ステップS606で取得した第一学習器とを用いて、機械学習の予測処理である第一予測処理を行い、推定リスク有無情報を取得する。
【0158】
(ステップS608)第一判断部231は、ステップS607で取得した推定リスク有無情報が、リスク「有り」であるか、リスク「無し」であるかを判断する。リスク「有り」である場合はステップS609に行き、リスク「無し」である場合はステップS620に行く。
【0159】
(ステップS609)処理部23は、第二設問票を第二設問格納部212から取得する。
【0160】
(ステップS610)第二設問出力部242は、ステップS609で取得された第二設問票を出力する。なお、ここで、第二設問出力部242は、例えば、ユーザ端末3に第二設問票を送信する。
【0161】
(ステップS611)第二回答受付部222は、1以上の第二回答の集合を受け付けたか否かを判断する。第二回答の集合を受け付けた場合はステップS612に行き、第二回答の集合を受け付けなかった場合はステップS611に戻る。なお、ここで、第二回答受付部222は、例えば、ユーザ端末3から1以上の第二回答の集合を受信したか否かを判断する。
【0162】
(ステップS612)第二判断部232は、第二予測処理において、1以上の第一回答を使用するか否かを判断する。第一回答を使用する場合はステップS613に行き、第一回答を使用しない場合はステップS614に行く。
【0163】
(ステップS613)第二判断部232は、ステップS604で受け付けられた第一回答のうち、第二予測処理において使用する1以上の第一回答を取得する。
【0164】
(ステップS614)第二判断部232は、第二ベクトルを構成する。なお、第二ベクトルは、1以上の各第二回答を要素とするベクトル、または1以上の各第二回答およびステップS613で取得した1以上の各第一回答を要素とするベクトルである。
【0165】
(ステップS615)第二判断部232は、元情報格納部213から第二学習器を取得する。
【0166】
(ステップS616)第二判断部232は、ステップS614で取得した第二ベクトルと、ステップS615で取得した第二学習器とを用いて、機械学習の予測処理である第二予測処理を行い、推定タイプ識別子を取得する。
【0167】
(ステップS617)出力情報構成部233は、ステップS616で取得した推定タイプ識別子と対になるアドバイス情報をアドバイス格納部214から取得する。
【0168】
(ステップS618)出力情報構成部233は、ステップS616で取得した推定タイプ識別子と、ステップS617で取得したアドバイス情報とを用いて、出力情報を構成する。
【0169】
(ステップS619)情報出力部243は、ステップS618で構成された出力情報を出力する。処理を終了する。なお、ここで、情報出力部243は、例えば、ユーザ端末3に出力情報を送信する。
【0170】
(ステップS620)第一判断部231は、変数「タイプ」に「リスク無し」を示す情報(ここでは、「1」)を代入する。
【0171】
(ステップS621)出力情報構成部233は、ステップS620で取得した推定タイプ識別子「1」を用いて、出力情報を構成する。
【0172】
(ステップS622)情報出力部243は、ステップS621で構成された出力情報を出力する。処理を終了する。なお、ここで、情報出力部243は、例えば、ユーザ端末3に出力情報を送信する。
【0173】
次に、血糖体質判定装置2の第二の動作例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0174】
(ステップS701)受付部22は、設問票出力指示を受け付けたか否かを判断する。設問票出力指示を受け付けた場合はステップS702に行き、設問票出力指示を受け付けなかった場合はステップS701に戻る。なお、ここで、受付部22は、例えば、ユーザ端末3から設問票出力指示を受信したか否かを判断する。
【0175】
(ステップS702)処理部23は、設問票を格納部21から取得する。なお、設問票は、設問の集合である。
【0176】
(ステップS703)出力部24は、ステップS702で取得された設問票を出力する。なお、ここで、出力部24は、例えば、ユーザ端末3に設問票を送信する。
【0177】
(ステップS704)受付部22は、1以上の回答情報の集合を受け付けたか否かを判断する。回答の集合を受け付けた場合はステップS705に行き、回答の集合を受け付けなかった場合はステップS704に戻る。なお、ここで、受付部22は、例えば、ユーザ端末3から1以上の回答の集合を受信したか否かを判断する。
【0178】
(ステップS705)処理部23(図示しない判断部でも可)は、ステップS704で受け付けられた1以上の回答の集合を用いて、各回答を要素とするベクトルを構成する。
【0179】
(ステップS706)処理部23(図示しない判断部でも可)は、元情報格納部213から学習器を取得する。
【0180】
(ステップS707)処理部23(図示しない判断部でも可)は、ステップS705で取得したベクトルと、ステップS706で取得した学習器とを用いて、機械学習の予測処理を行い、推定タイプを取得する。
【0181】
(ステップS708)出力情報構成部233は、ステップS707で取得した推定タイプと対になるアドバイス情報をアドバイス格納部214から取得する。
【0182】
(ステップS709)出力情報構成部233は、ステップS707で取得した推定タイプと、ステップS708で取得したアドバイス情報とを用いて、出力情報を構成する。
【0183】
(ステップS710)情報出力部243は、ステップS709で構成された出力情報を出力する。処理を終了する。なお、ここで、情報出力部243は、例えば、ユーザ端末3に出力情報を送信する。
【0184】
次に、ユーザ端末3の動作例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0185】
(ステップS801)端末受付部32は、設問票出力指示を受け付けたか否かを判断する。設問票出力指示を受け付けた場合はステップS802に行き、設問票出力指示を受け付けなかった場合はステップS801に戻る。
【0186】
(ステップS802)端末処理部33は、送信する設問票出力指示を構成する。端末送信部34は、構成された設問票出力指示を血糖体質判定装置2に送信する。
【0187】
(ステップS803)端末受信部35は、第一設問票を受信したか否かを判断する。第一設問票を受信した場合はステップS804に行き、受信しなかった場合はステップS803に戻る。
【0188】
(ステップS804)端末処理部33は、ステップS803で受信された第一設問票から、出力する第一設問票を構成する。端末出力部36は、当該第一設問票を出力する。
【0189】
(ステップS805)端末受付部32は、ユーザから第一回答の集合を受け付けたか否かを判断する。第一回答の集合を受け付けた場合はステップS806に行き、第一回答の集合を受け付けなかった場合はステップS805に戻る。
【0190】
(ステップS806)端末処理部33は、送信する第一回答の集合を構成する。端末送信部34は、当該構成された第一回答の集合を血糖体質判定装置2に送信する。
【0191】
(ステップS807)端末受信部35は、血糖体質判定装置2から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS808に行き、情報を受信しなかった場合はステップS807に戻る。
【0192】
(ステップS808)端末処理部33は、ステップS807で受信された情報が出力情報であるか否かを判断する。出力情報である場合はステップS809に行き、出力情報でない場合はステップS810に行く。なお、ステップS807で受信された情報は、出力情報または、第二設問票である。
【0193】
(ステップS809)端末出力部36は、ステップS807で受信された出力情報を出力する。処理を終了する。
【0194】
(ステップS810)端末出力部36は、ステップS807で受信された第二設問票を出力する。
【0195】
(ステップS811)端末受付部32は、ユーザから第二回答の集合を受け付けたか否かを判断する。第二回答の集合を受け付けた場合はステップS812に行き、第二回答の集合を受け付けなかった場合はステップS811に戻る。
【0196】
(ステップS812)端末処理部33は、送信する第二回答の集合を構成する。端末送信部34は、当該構成された第二回答の集合を血糖体質判定装置2に送信する。
【0197】
(ステップS813)端末受信部35は、血糖体質判定装置2から出力情報を受信したか否かを判断する。出力情報を受信した場合はステップS814に行き、出力情報を受信しなかった場合はステップS813に戻る。
【0198】
(ステップS814)端末出力部36は、受信された出力情報を出力する。処理を終了する。
【0199】
なお、図8のフローチャートにおいて、ユーザ端末3は、設問票が有する2以上の各設問に対する回答を受け付け、当該回答の集合を血糖体質判定装置2に送信し、かかる送信に応じて、タイプを含む出力情報を血糖体質判定装置2から受信しても良い。
【0200】
以下、本実施の形態における血糖体質判定システムAの具体的な動作例について説明する。
【0201】
今、血糖体質判定装置2の格納部21には、図9に示すユーザ情報管理表が格納されている、とする。ユーザ情報管理表は、1または2以上のユーザ情報を管理する表である。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「ユーザ属性値」を有する1以上のレコードが管理される。
【0202】
また、第一設問格納部211には、例えば、図10に示す第一設問票が格納されている、とする。第一設問票は、15の第一設問を有する。また、第一設問票は、後述する簡易設問票取得装置Bが取得した簡易設問票である、とする。また、15の第一設問は、第一学習器を取得するために使用された1以上の第一回答に対する設問である。
【0203】
また、第二設問格納部212には、例えば、図11に示す第二設問票が格納されている、とする。第二設問票は、8の第二設問を有する。また、第二設問票は、後述する簡易設問票取得装置Bが取得した簡易設問票である、とする。また、8の第二設問は、第二学習器を取得するために使用された1以上の第二回答に対する設問である。
【0204】
また、元情報格納部213には、第一学習器、および第二学習器が格納されている、とする。第一学習器は、ここでは、1以上のユーザ属性値、および1以上の第一回答を用いて、リスク有無情報を推定するためのモデルである。第二学習器は、ここでは、1以上のユーザ属性値、1以上の第一回答、および1以上の第二回答を用いて、リスクが有る人のタイプを推定するためのモデルである。
【0205】
また、学習装置1の学習処理部13は、1以上のユーザ属性値と1以上の第一回答とを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、第一学習器を取得し、血糖体質判定装置2の元情報格納部213に蓄積した、ものとする。
【0206】
また、学習装置1の学習処理部13は、1以上のユーザ属性値と1以上の第一回答と1以上の第二回答を有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、第二学習器を取得し、血糖体質判定装置2の元情報格納部213に蓄積した、ものとする。
【0207】
なお、ここでは、第二学習器を取得するために使用される1以上の第一回答は、第一学習器を取得するために使用される1以上の第一回答の一部の回答である、とする。
【0208】
さらに、1以上の各第一回答に対応する第一設問、および1以上の各第二回答に対応する第二設問は、共に、同じ多数の設問(例えば、350の設問)から後述する簡易設問票取得装置Bが決定した設問である、とする。
【0209】
また、アドバイス格納部214には、タイプに対応付けて、アドバイス情報が格納されている、とする。
【0210】
かかる状況において、ユーザ識別子「U001」のユーザAは、自分のユーザ端末3に設問票出力指示を入力した、とする(例えば、図12(a)参照)。次に、端末受付部32は、設問票出力指示を受け付ける。そして、端末処理部33は、送信する設問票出力指示を構成する。次に、端末送信部34は、構成された設問票出力指示を血糖体質判定装置2に送信する。
【0211】
次に、血糖体質判定装置2の受付部22は、設問票出力指示を受信する。処理部23は、15の第一設問(図10参照)を有する第一設問票を第一設問格納部211から取得する。次に、第一設問出力部241は、ユーザ端末3に当該第一設問票を送信する。
【0212】
次に、ユーザ端末3の端末受信部35は、第一設問票を受信する。端末処理部33は、受信された第一設問票から、出力する第一設問票を構成する。次に、端末出力部36は、当該第一設問票を出力する。かかる出力例は、図12(b)である。図12(b)によれば、ここでは、第一設問は、一つずつ出力され、ユーザは、一つずつ回答していくものである。
【0213】
そして、ユーザが15の第一設問に対応する回答が完了すると、端末処理部33は、送信する第一回答の集合を構成する。端末送信部34は、当該構成された第一回答の集合とユーザ識別子「U001」とを血糖体質判定装置2に送信する。
【0214】
次に、血糖体質判定装置2の第一回答受付部221は、1以上の第一回答の集合とユーザ識別子「U001」とを受信する。
【0215】
次に、第一判断部231は、受信された1以上の第一回答の集合を用いて、各第一回答を要素とするベクトルである第一ベクトルを構成する。つまり、第一判断部231は、ユーザ識別子「U001」と対になるユーザ属性値(ここでは、年齢、体重、BMI、身長)を、図9のユーザ情報管理表から取得する。また、第一判断部231は、受信された15の第一回答の集合を取得する。そして、第一判断部231は、ユーザ属性値と15の第一回答の集合とを要素とする第一ベクトル(例えば、(56,78,27.0,170,第一回答1,第一回答2,・・・,第一回答15))を構成する。
【0216】
次に、第一判断部231は、元情報格納部213から第一学習器を取得する。そして、第一判断部231は、第一ベクトルと取得した第一学習器とを用いて、機械学習の予測処理である第一予測処理を行い、リスク有無情報を取得する。ここで、第一判断部231は、「リスク有り「1」」を示すリスク有無情報を取得した、とする。
【0217】
次に、処理部23は、リスク有り「1」に対応する第二設問票を含む画面情報を第二設問格納部212から取得する。
【0218】
次に、第二設問出力部242は、第二設問票を含む画面情報をユーザ端末3に送信する。
【0219】
次に、端末受信部35は、血糖体質判定装置2から情報を受信する。次に、端末出力部36は、受信された情報を出力する。かかる出力例は、図12(c)である。
【0220】
次に、ユーザAは、図12(c)に対して、「次に血糖体質タイプを判定する」指示を入力した、とする。すると、ユーザ端末3は、図12(d)に示すように、第二設問票が有する第二設問を出力する。
【0221】
次に、ユーザは、第二設問票が有する8つの第二設問に対して、順次、回答していく、とする。そして、端末受付部32は、ユーザから第二回答の集合を受け付ける。
【0222】
次に、端末処理部33は、送信する第二回答の集合を構成する。端末送信部34は、当該構成された第二回答の集合を血糖体質判定装置2に送信する。
【0223】
次に、血糖体質判定装置2の第二回答受付部222は、8つ第二回答の集合を受信する。
【0224】
次に、第二判断部232は、ユーザ識別子「U001」と対になるユーザ属性値(ここでは、年齢、体重、BMI、身長)を、図9のユーザ情報管理表から取得する。また第二判断部232は、受信された8の第二回答の集合を取得する。そして、第二判断部232は、ユーザ属性値と取得した1以上の第一回答の集合と8つ第二回答の集合とを要素とする第二ベクトル(例えば、(56,78,27.0,170,第一回答1,第一回答2,・・・,第二回答1,第二回答2,・・・,第二回答8))を構成する。
【0225】
次に、第二判断部232は、元情報格納部213から第二学習器を取得する。次に、第二判断部232は、取得した第二ベクトルと、取得した第二学習器とを用いて、機械学習の予測処理である第二予測処理を行い、推定タイプ「2」を取得した、とする。
【0226】
次に、出力情報構成部233は、タイプ「2」と対になるアドバイス情報をアドバイス格納部214から取得する。かかるアドバイス情報は、例えば、図12(f)の画面上の情報である。
【0227】
次に、出力情報構成部233は、取得した推定タイプ「2」と、取得したアドバイス情報とを用いて、出力情報を構成する。
【0228】
次に、情報出力部243は、出力情報をユーザ端末3に送信する。
【0229】
次に、ユーザ端末3の端末受信部35は、血糖体質判定装置2から出力情報を受信する。次に、端末出力部36は、受信された出力情報を出力する。かかる出力例は、図12(e)(f)である。
【0230】
以上、本実施の形態によれば、ユーザは簡易な設問に対して回答することにより、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができる。
【0231】
また、本実施の形態によれば、二段階でユーザに設問を提供することにより、血糖に関するリスクが無いユーザにとって、少ない設問に対する回答を用いて、リスクが無いことを判定できる結果、ユーザに対する負担を削減できる。
【0232】
また、本実施の形態によれば、第一回答をも用いて、第二段階目でユーザの血糖体質のタイプを決定することにより、血糖に関するリスクが有るユーザにとって、少ない設問に対する回答を用いて、血糖体質のタイプを判定できる結果、ユーザに対する負担を削減できる。
【0233】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザの血糖体質のタイプに対応したアドバイスを提示できる。
【0234】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における血糖体質判定装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記1以上の設問情報を出力する出力部と、前記1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理部と、前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラムである。
【0235】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1で述べた設問票、第一設問票、または第二設問票を取得する簡易設問票取得装置Bについて説明する。
【0236】
図13は、本実施の形態における簡易設問票取得装置Bのブロック図である。簡易設問票取得装置Bは、格納部4、受付部5、処理部6、および出力部7を備える。格納部4は、設問票格納部41、回答格納部42、および実タイプ格納部43を備える。受付部5は、回答受付部51を備える。処理部6は、実タイプ取得部61、不適切判断部62、推定タイプ取得部63、および設問決定部64を備える。推定タイプ取得部63は、寄与度取得手段631、候補取得手段632、および推定タイプ取得手段633を備える。出力部7は、簡易設問票出力部71を備える。
【0237】
格納部4には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する設問票、後述する回答、後述する実タイプ、後述する不適切条件、後述する近似条件である。
【0238】
設問票格納部41には、設問票が格納される。設問票は、N(Nは自然数)個の設問の集合である。設問票は、例えば、推定タイプを取得する際に使用されるM(Mは自然数,M<N)個の設問を含む設問の集合である。設問票は、例えば、推定リスク有無情報を取得する際に使用されるM(Mは自然数,M<N)個の設問を含む設問の集合である。
【0239】
設問票は、例えば、ユーザの血糖体質のタイプを推定するための設問の集合である。また、設問票は、例えば、ユーザの血糖に関するリスクの有無を決定するための設問の集合である。ただし、設問票の内容や設問数等は問わない。なお、設問は、質問、問等と言っても良い。設問票は、いわゆるアンケートである、と言っても良い。設問票は、例えば、350問の設問からなる。
【0240】
回答格納部42には、回答が格納される。回答格納部42には、識別子に対応付いた回答が格納される。回答は、設問票が有する各設問に対するユーザの回答である。なお、ユーザは、回答者である。回答は、設問票が有する各設問の設問識別子に対応付いている。設問識別子は、設問を識別する情報であり、例えば、設問番号、設問のIDである。
【0241】
識別子は、回答の集合を識別する情報であり、例えば、ユーザ識別子、または日識別子、またはユーザ識別子と日識別子である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、ID、メールアドレス、電話番号、ユーザが使用する端末のID(例えば、IPアドレス、MACアドレス、端末識別子等)である。
【0242】
回答は、ユーザ属性値に対応付いていても良い。ユーザ属性値は、ユーザの属性値であり、例えば、性別、年齢、職業である。
【0243】
実タイプ格納部43には、2以上の実タイプが格納される。実タイプは、通常、識別子に対応付いている。
【0244】
実タイプは、回答に対応付いていることは好適である。実タイプは、実タイプを利用する用途に対応付いていても良い。つまり、実タイプ格納部43には、学習のための実タイプと、テストのための実タイプとが、区別されて格納されていても良い。実タイプ格納部43には、学習のための実タイプと、検証のための実タイプと、テストのための実タイプとが、区別されて格納されていても良い。
【0245】
受付部5は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、回答、簡易設問票出力指示である。簡易設問票出力指示は、簡易設問票の出力の指示である。
【0246】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0247】
回答受付部51は、回答を受け付ける。回答は、設問票の各設問に対する回答である。回答は、通常、ユーザ識別子に対応付く。
【0248】
回答受付部51は、例えば、設問票の各設問に対する回答の集合を受け付け、当該回答の集合をユーザ識別子に対応付けて、回答格納部42に蓄積する。
【0249】
処理部6は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、実タイプ取得部61、不適切判断部62、推定タイプ取得部63、設問決定部64、寄与度取得手段631、候補取得手段632、推定タイプ取得手段633が行う処理である。
【0250】
実タイプ取得部61は、実タイプ格納部43から実タイプ識別子を取得する。実タイプ取得部61は、処理対象の回答の集合と対になる実タイプを実タイプ格納部43から取得する。処理対象の回答の集合と対になる実タイプは、例えば、同じ識別子に対応付いている回答の集合と実タイプである。
【0251】
不適切判断部62は、N個の設問に対する回答が予め決められた不適切条件を満たすか否かを判断する。不適切条件は、例えば、同じ2以上の設問に対する回答が異なることである。不適切条件は、例えば、閾値以上の割合(例えば、95%以上)または閾値以上の数の回答が同じ回答であること(例えば、すべての回答が同じ回答であること)である。推定タイプ取得部63や設問決定部64は、不適切判断部62が不適切条件を満たすと判断した回答の集合を使用しないことは好適である。
【0252】
推定タイプ取得部63は、N個の設問に対する回答のうち、N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて推定タイプを取得する。なお、Nは、2以上の自然数である。また、Mは、1以上の自然数である。
【0253】
推定タイプ取得部63は、N個の設問に対する回答のうち、N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて推定リスク有無情報を取得する。なお、Nは、2以上の自然数である。また、Mは、1以上の自然数である。
【0254】
推定タイプ取得部63は、例えば、寄与度取得手段631、候補取得手段632、推定タイプ取得手段633を用いて、推定タイプ識別子を取得する。また、推定タイプ取得部63は、寄与度取得手段631、候補取得手段632、推定タイプ取得手段633を用いて、推定リスク有無情報を取得しても良い。
【0255】
寄与度取得手段631は、実タイプに対するN個の各設問に対する回答の寄与度を取得する。なお、各設問に対する回答の寄与度は、各設問の寄与度とも言える。寄与度取得手段631は、例えば、以下の(1)または(2)の方法により、各設問の寄与度を取得する。ただし、各設問の寄与度を取得する方法は問わない。
【0256】
寄与度取得手段631は、例えば、実リスク有無情報に対するN個の各設問に対する回答の寄与度を取得する。なお、各設問に対する回答の寄与度は、各設問の寄与度とも言える。寄与度取得手段631は、例えば、以下の(1)または(2)の方法により、各設問の寄与度を取得する。ただし、各設問の寄与度を取得する方法は問わない。
(1)ランダムフォレストの学習器から寄与度を取得する場合
(1-1)推定タイプを取得するための設問の寄与度を取得する場合
【0257】
寄与度取得手段631は、ランダムフォレストのモジュールを用いて、回答の寄与度を取得する。
【0258】
寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、N個の設問を有する設問票の各設問に対する回答を取得する。また、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、当該識別子と対になる実タイプを実タイプ格納部43から取得する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、各回答と実タイプとを、各々要素とするベクトルを構成する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、ランダムフォレストの学習モジュールに、2以上の識別子に対応するベクトルを与え、当該ランダムフォレストの学習モジュールを実行し、学習器を取得する。そして、寄与度取得手段631は、当該学習器を用いて、各回答に対応する各設問の寄与度を取得する。なお、各設問の寄与度は、実タイプを得るための各設問の寄与に関する情報であり、寄与率と言っても良いし、重要度等と言っても良い。なお、ランダムフォレストの学習モジュールの実行により取得された学習器を用いて、各回答に対応する各設問の寄与度を取得する処理は公知技術である。
(1-2)推定リスク有無情報を取得するための設問の寄与度を取得する場合
【0259】
寄与度取得手段631は、ランダムフォレストのモジュールを用いて、回答の寄与度を取得する。
【0260】
寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、N個の設問を有する設問票の各設問に対する回答を取得する。また、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、当該識別子と対になる実リスク有無情報を実タイプ格納部43から取得する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、各回答と実リスク有無情報とを、各々要素とするベクトルを構成する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、ランダムフォレストの学習モジュールに、2以上の識別子に対応するベクトルを与え、当該ランダムフォレストの学習モジュールを実行し、学習器を取得する。そして、寄与度取得手段631は、当該学習器を用いて、各回答に対応する各設問の寄与度を取得する。なお、各設問の寄与度は、実リスク有無情報を得るための各設問の寄与に関する情報であり、寄与率と言っても良いし、重要度等と言っても良い。なお、ランダムフォレストの学習モジュールの実行により取得された学習器を用いて、各回答に対応する各設問の寄与度を取得する処理は公知技術である。
(2)機械学習の学習器の精度の評価結果を用いて寄与度を取得する場合
(2-1)推定タイプを取得するための設問の寄与度を取得する場合
【0261】
(1-1)で述べた処理と同様、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、全設問の各回答と実タイプとを各々要素とするベクトルを構成する。ここで、寄与度取得手段631は、2以上のベクトルを取得できた。次に、寄与度取得手段631は、例えば、k分割交差検証により、全設問の各回答と実タイプとを用いて構成した学習器の精度(正解率、適合率、再現率、またはF値等の精度等のうち、いずれの精度でも良い)である基本精度を取得する。
【0262】
次に、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、全設問のうち、1つの設問に対する回答を除いた回答と実タイプとを、各々要素とするベクトルを構成する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、k分割交差検証により、1つの設問に対する回答を除いた各回答と実タイプとを用いて構成した学習器の精度である欠落精度を取得する。次に、寄与度取得手段631は、基本精度と欠落精度との差を算出する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、この差をパラメータとする増加関数により、除いた回答に対する設問の寄与度を算出する。なお、除いた回答に対する設問の寄与度は、演算式「f(基本精度-欠落精度)」により算出可能である。また、基本精度と欠落精度との差が大きいほど、除いた回答、つまり除いた設問の寄与度が大きいこととなる。また、回答を除くことは、当該回答に対応する設問を除くことでもある。
【0263】
そして、寄与度取得手段631は、例えば、除く設問の1つめからN個目まで変更し、k分割交差検証により、除いた設問ごとの、N個の欠落精度を取得する。
【0264】
なお、寄与度取得手段631は、k分割交差検証を、機械学習のモジュールを用いて行う。機械学習のモジュールは、ランダムフォレストでも良いし、決定木、深層学習、SVR等でも良く、そのアルゴリズムは問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlowのライブラリ、fastText、tinySVM、R言語のrandom forestのモジュール等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。なお、k分割交差検証は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0265】
また、(2-1)の方法において、寄与度取得手段631は、例えば、基本精度を使用せずに、N個の欠落精度のみを用いて、各設問の寄与度を取得しても良い。つまり、寄与度取得手段631は、欠落した設問に対応する欠落精度が示す精度が低いほど、当該設問の寄与度を大きくするように、寄与度を取得しても良い。寄与度取得手段631は、例えば、各設問の欠落精度をパラメータとする減少関数により、各設問の寄与度を取得しても良い。
(2-2)推定リスク有無情報を取得するための設問の寄与度を取得する場合
【0266】
(1-2)で述べた処理と同様、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、全設問の各回答と実リスク有無情報とを各々要素とするベクトルを構成する。ここで、寄与度取得手段631は、2以上のベクトルを取得できた。次に、寄与度取得手段631は、例えば、k分割交差検証により、全設問の各回答と実リスク有無情報とを用いて構成した学習器の精度(正解率、適合率、再現率、またはF値等の精度等のうち、いずれの精度でも良い)である基本精度を取得する。
【0267】
次に、寄与度取得手段631は、例えば、識別子ごとに、全設問のうち、1つの設問に対する回答を除いた回答と実リスク有無情報とを、各々要素とするベクトルを構成する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、k分割交差検証により、1つの設問に対する回答を除いた各回答と実リスク有無情報とを用いて構成した学習器の精度である欠落精度を取得する。次に、寄与度取得手段631は、基本精度と欠落精度との差を算出する。次に、寄与度取得手段631は、例えば、この差をパラメータとする増加関数により、除いた回答に対する設問の寄与度を算出する。なお、除いた回答に対する設問の寄与度は、演算式「f(基本精度-欠落精度)」により算出可能である。また、基本精度と欠落精度との差が大きいほど、除いた回答、つまり除いた設問の寄与度が大きいこととなる。また、回答を除くことは、当該回答に対応する設問を除くことでもある。
【0268】
そして、寄与度取得手段631は、例えば、除く設問の1つ目からN個目まで変更し、k分割交差検証により、除いた設問ごとの、N個の欠落精度を取得する。
【0269】
なお、寄与度取得手段631は、k分割交差検証を、上述したように、機械学習のモジュールを用いて行う。
【0270】
また、(2-2)の方法において、寄与度取得手段631は、例えば、基本精度を使用せずに、N個の欠落精度のみを用いて、各設問の寄与度を取得しても良い。つまり、寄与度取得手段631は、欠落した設問に対応する欠落精度が示す精度が低いほど、当該設問の寄与度を大きくするように、寄与度を取得しても良い。寄与度取得手段631は、例えば、各設問の欠落精度をパラメータとする減少関数により、各設問の寄与度を取得しても良い。
【0271】
候補取得手段632は、2以上の設問集合候補を取得する。設問集合候補は、設問集合の候補である。設問集合は、設問票が有するN個の設問の中の、2以上の異なる数の2以上の設問の集合である。候補取得手段632が2以上の設問集合候補を取得する方法は問わない。候補取得手段632は、例えば、以下の(1)から(3)のいずれかの方法により、2以上の設問集合候補を取得する。
(1)寄与度を用いる場合
【0272】
候補取得手段632は、例えば、寄与度取得手段631が取得した寄与度が予め決められた寄与度条件を満たす設問の集合である2以上の設問集合候補を取得する。なお、寄与度条件とは、寄与度が大きいことである。寄与度条件は、例えば、寄与度が閾値以上、閾値より大きいこと、上位N位以上などである。
【0273】
候補取得手段632は、例えば、寄与度が大きい順に含む設問の数が多くなる2以上の設問集合候補を取得する。寄与度が大きい順に含む設問の数が多くなる2以上の設問集合候補とは、例えば、「寄与度が1位の設問」「寄与度が1位と2位の2個の設問の集合」「1位から3位までの3個の設問の集合」・・・「1位からX位までのX個の設問の集合」である。なお、Xの数は問わない。
(2)全組み合わせを取得する場合
【0274】
候補取得手段632は、例えば、N個の設問の集合である設問票から、N通りの1個の設問の設問集合候補、通りの数の設問集合候補、通りの数の設問集合候補、通りの数の設問集合候補、・・・、N-1通りの数の設問の設問集合候補、1通りのN個の設問の設問集合候補を取得する。つまり、候補取得手段632は、N個の設問の集合である設問票から、(+・・・+N-2N-1)通りの設問集合候補を取得する。なお、かかる場合、寄与度取得手段631は不要である。なお、ここで、候補取得手段632は、例えば、N個の設問の集合を取得しない等、集合が含む設問数の上限を決めていても良い。
(3)ランダムに取得する場合
【0275】
候補取得手段632は、例えば、2個の設問からなる第一の設問集合候補をランダムに選択して、X(Xは、例えば、予め決められている)通り取得する。また、候補取得手段632は、例えば、3個の設問からなる第二の設問集合候補をランダムに選択して、X通り取得する。また、候補取得手段632は、例えば、4個の設問からなる第三の設問集合候補をランダムに選択して、X通り取得する。・・・候補取得手段632は、例えば、Y個(Y<Nであり、予め決められている)個の設問からなる設問集合候補をランダムに選択して、X通り取得する。なお、かかる場合も、寄与度取得手段631は不要である。
【0276】
推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答を用いて得られる値である推定タイプを取得する。推定タイプ取得手段633は、例えば、以下の(1)または(2)の方法により推定タイプを取得する。
(1)学習のための回答および実タイプを用いて学習器を構成し、当該学習器とテスト用の回答を用いて推定タイプ識別子を取得する方法
【0277】
推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答であり、学習のための回答を、回答格納部42から取得する。また、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつユーザ識別子ごとに、学習のための回答に対応する実タイプを実タイプ格納部43から取得する。
【0278】
次に、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、2以上の各識別子と対になる回答と実タイプとを、機械学習の学習モジュールに与え、学習処理を行い、学習器を取得する。なお、機械学習は、ランダムフォレストが好適であるが、深層学習、決定木、SVR等の他のアルゴリズムでも良い。
【0279】
次に、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答であり、テスト用の回答を、回答格納部42から取得する。そして、推定タイプ取得手段633は、2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、取得した学習器とテスト用の回答とを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、推定タイプを取得する。なお、推定タイプは、予測タイプ等と言っても良い。
(2)k分割交差検証による方法
【0280】
推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答を、回答格納部42から取得する。また、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子と対になる実タイプを実タイプ格納部43から取得する。
【0281】
次に、推定タイプ取得手段633は、2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、k分割交差検証により、推定タイプを取得する。つまり、2以上の各設問集合候補ごとに、例えば、全ユーザの回答の集合と実タイプとを、k個(例えば、10個)に分割し、(k-1)/kのデータを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得する。次に、推定タイプ取得手段633は、残りの1/kのデータと学習器とを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、残りの1/kのデータに対応する回答の集合の推定タイプを取得する。そして、推定タイプ取得手段633は、学習モジュールに与えるデータおよび予測モジュールに与えるデータを変えていき、k回、上記の処理を実行し、2以上の各設問集合候補ごとに、識別子ごとの推定タイプを取得する。
【0282】
また、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答を用いて得られる推定リスク有無情報を取得しても良い。推定タイプ取得手段633は、例えば、推定タイプを取得する場合と同様に、以下の(1)または(2)の方法により推定リスク有無情報を取得する。
(1)学習のための回答および実リスク有無情報を用いて学習器を構成し、当該学習器とテスト用の回答を用いて推定リスク有無情報を取得する方法
【0283】
推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答であり、学習のための回答を、回答格納部42から取得する。また、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつユーザ識別子ごとに、学習のための回答に対応する実リスク有無情報を実タイプ格納部43から取得する。
【0284】
次に、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、2以上の各識別子と対になる回答と実リスク有無情報とを、機械学習の学習モジュールに与え、学習処理を行い、学習器を取得する。
【0285】
次に、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答であり、テスト用の回答を、回答格納部42から取得する。そして、推定タイプ取得手段633は、2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、取得した学習器とテスト用の回答とを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、推定リスク有無情報を取得する。
(2)k分割交差検証による方法
【0286】
推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、各設問集合候補が有する2以上の設問に対する回答を、回答格納部42から取得する。また、推定タイプ取得手段633は、候補取得手段632が取得した2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子と対になる実リスク有無情報を実タイプ格納部43から取得する。
【0287】
次に、推定タイプ取得手段633は、2以上の各設問集合候補ごとに、かつ識別子ごとに、k分割交差検証により、推定リスク有無情報を取得する。つまり、2以上の各設問集合候補ごとに、例えば、全ユーザの回答の集合と実リスク有無情報とを、k個(例えば、10個)に分割し、(k-1)/kのデータを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得する。次に、推定タイプ取得手段633は、残りの1/kのデータと学習器とを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、残りの1/kのデータに対応する回答の集合の推定リスク有無情報を取得する。そして、推定タイプ取得手段633は、学習モジュールに与えるデータおよび予測モジュールに与えるデータを変えていき、k回、上記の処理を実行し、2以上の各設問集合候補ごとに、識別子ごとの推定リスク有無情報を取得する。
【0288】
設問決定部64は、推定タイプ取得部63が取得した推定タイプと実タイプとの一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプに対応するM個の設問である設問を決定する。かかるM個の設問の集合は、設問票である。
【0289】
設問決定部64は、推定タイプ取得部63が取得した推定リスク有無情報と実リスク有無情報との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、推定リスク有無情報に対応するM個の設問である設問を決定する。かかるM個の設問の集合は、第一設問票である。
【0290】
設問決定部64は、推定タイプ取得部63が取得した推定タイプと実タイプとの一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプに対応するM個の設問である設問を決定する。かかるM個の設問の集合は、第二設問票である。
【0291】
出力部7は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、後述する簡易設問票である。
【0292】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0293】
簡易設問票出力部71は、設問決定部64が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する。簡易設問票は、M個の設問の集合でも良いし、M個の設問のIDの集合でも良いし、M個の各設問へのリンク情報の集合等でも良い。簡易設問票は、M個の設問の集合を取得可能な情報であれば良い。また、出力される簡易設問票は、設問決定部64が決定したM個の設問のうち、少なくとも1つの設問が加工された設問でも良い。なお、簡易設問票は、上述した第一設問票や第二設問票でも良い。
【0294】
格納部4、設問票格納部41、回答格納部42、および実タイプ格納部43は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0295】
格納部4等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部4等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部4等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部4等で記憶されるようになってもよい。
【0296】
受付部5、および回答受付部51は、タッチパネやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。なお、受付部5等は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0297】
処理部6、実タイプ取得部61、不適切判断部62、推定タイプ取得部63、設問決定部64、寄与度取得手段631、候補取得手段632、および推定タイプ取得手段633は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部6等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0298】
出力部7、および簡易設問票出力部71は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部7等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。なお、出力部7等は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。また、出力部7等は、プロセッサやメモリ等から実現されても良い。
【0299】
次に、簡易設問票取得装置Bの動作例について、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0300】
(ステップS1401)回答受付部51は、識別子と対にして、設問票を構成するN個の各設問に対する回答と、実測値を受け付けたか否かを判断する。なお、実測値は、実タイプまたはリスク有無情報である。回答等を受け付けた場合はステップS1402に行き、回答等を受け付けなかった場合はステップS1403に行く。なお、識別子は、例えば、ユーザ識別子である。また、識別子は、例えば、ユーザ識別子と日識別子である。
【0301】
(ステップS1402)処理部6は、ステップS201で受け付けられた回答の集合と実測値とを、識別子と対にして、回答格納部42に蓄積する。ステップS1401に戻る。
【0302】
(ステップS1403)受付部5は、簡易設問票出力指示を受け付けたか否かを判断する。簡易設問票出力指示を受け付けた場合はステップS1404に行き、簡易設問票出力指示を受け付けなかった場合はステップS1401に戻る。
【0303】
(ステップS1404)処理部6は、設問決定処理を行う。設問決定処理の例について、図15および図18のフローチャートを用いて説明する。なお、設問決定処理は、簡易設問票を構成するための設問を決定する処理である。
【0304】
(ステップS1405)処理部6は、ステップS1404で決定された1または2以上の各設問を用いて、出力する簡易設問票を取得する。
【0305】
(ステップS1406)簡易設問票出力部71は、ステップS1407で取得された簡易設問票を出力する。ステップS1401に戻る。なお、ここで、簡易設問票出力部71は、例えば、ステップS1407で取得された簡易設問票を設問票格納部41に蓄積する。
【0306】
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0307】
次に、ステップS1404の設問決定処理の第一の例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0308】
(ステップS1501)寄与度取得手段631は、設問票における各設問の寄与度を取得する。かかる寄与度取得処理の例について、図16および図17のフローチャートを用いて説明する。
【0309】
(ステップS1502)推定タイプ取得部63は、カウンタiに1を代入する。
【0310】
(ステップS1503)候補取得手段632は、ステップS1501で取得した各設問の寄与度を用いて、i番目の設問集合候補を取得する。候補取得手段632は、例えば、寄与度が1番大きい設問から寄与度がi番目に大きい設問までの、i個の設問を設問票格納部41の設問票から取得する。
【0311】
(ステップS1504)推定タイプ取得手段633は、回答格納部42から学習用データを取得する。
【0312】
つまり、例えば、推定タイプ取得手段633は、用途「学習用」と対になる回答の集合であり、i番目の設問集合候補が有する各設問の各回答の集合を回答格納部42から取得する。また、推定タイプ取得手段633は、用途「学習用」と対になる識別子ごとに、当該各識別子と対になる実測値を実タイプ格納部43から取得する。次に、推定タイプ取得手段633は、識別子ごとに、各設問の各回答、および実測値とを要素として有するベクトルを取得する。なお、かかる学習用データは、2以上の各識別子に対応するベクトルの集合である。
【0313】
(ステップS1505)推定タイプ取得手段633は、ステップS1504で取得した学習用データを機械学習の学習処理のモジュールに与え、当該モジュールを実行し、学習器を取得する。なお、機械学習のモジュールは、例えば、ランダムフォレストのモジュールである。
【0314】
(ステップS1506)推定タイプ取得手段633は、カウンタjに1を代入する。
【0315】
(ステップS1507)推定タイプ取得手段633は、j番目のテスト用データが回答格納部42に格納されているか否かを判断する。j番目のテスト用データが存在する場合はステップS1508に行き、j番目のテスト用データが存在しない場合はステップS1511に行く。なお、テスト用データは、識別子に対応付いている回答の集合である。
【0316】
(ステップS1508)推定タイプ取得手段633は、回答格納部42に格納されているテスト用データの中から、j番目のテスト用データであり、i番目の設問集合候補が有する各設問の各回答を要素として有する回答の集合を回答格納部42から取得する。次に、推定タイプ取得手段633は、かかる回答の集合とステップS1505で取得した学習器とを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、推定値を取得する。なお、推定値は、推定タイプまたは推定リスク有無情報である。
【0317】
(ステップS1509)設問決定部64は、j番目のテスト用データと対になる識別子を回答格納部42から取得する。次に、設問決定部64は、当該識別子と対になる実測値を実タイプ格納部43から取得し、当該実測値とステップS410で取得された推定値とを対応付ける。
【0318】
(ステップS1510)推定タイプ取得手段633は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1507に戻る。
【0319】
(ステップS1511)設問決定部64は、ステップS1508で取得した推定値とステップS409で取得した実測値の組を、テスト用データの数だけ取得する。次に、設問決定部64は、推定値と実測値の組の情報をすべて用いて、実測値に対する推定値の精度に関する精度情報を取得する。
【0320】
設問決定部64は、例えば、推定値と実測値の組の情報をすべて用いて、推定値と実測値とが合致する割合である精度情報を取得する。設問決定部64は、例えば、推定値と実測値の組の情報をすべて用いて、推定値と実測値との相関係数である精度情報を取得する。
【0321】
(ステップS1512)設問決定部64は、ステップS413で取得した精度情報が、格納部4に格納されている近似条件を満たすか否かを判断する。近似条件を満たす場合はステップS1513に行き、近似条件を満たさない場合はステップS1514に行く。なお、近似条件は、例えば、精度情報が閾値以上であること、または精度情報が閾値より大きいことである。
【0322】
(ステップS1513)設問決定部64は、i番目の設問集合候補に関する情報を取得する。上位処理にリターンする。なお、i番目の設問集合候補に関する情報は、例えば、i番目の設問集合候補そのもの、またはi番目の設問集合候補が有する各設問の設問識別子である。
【0323】
(ステップS1514)推定タイプ取得部63は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1503に戻る。
【0324】
次に、ステップS1501の寄与度取得処理の第一の例について、図16のフローチャートを用いて説明する。
【0325】
(ステップS1601)寄与度取得手段631は、カウンタiに1を代入する。
【0326】
(ステップS1602)寄与度取得手段631は、i番目の識別子が存在するか否かを判断する。i番目の識別子が存在する場合はステップS1603に行き、i番目の識別子が存在しない場合はステップS1607に行く。
【0327】
(ステップS1603)寄与度取得手段631は、i番目の識別子に対応するすべての設問の回答を取得する。
【0328】
(ステップS1604)寄与度取得手段631は、i番目の識別子に対応する実測値を実タイプ格納部43から取得する。なお、実測値は、実タイプまたは実リスク有無情報である。
【0329】
(ステップS1605)寄与度取得手段631は、ステップS1603で取得したすべての回答およびステップS1604で取得した実測値を要素とするベクトルを構成する。
【0330】
(ステップS1606)寄与度取得手段631は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1602に戻る。
【0331】
(ステップS1607)寄与度取得手段631は、ステップS1605で構成したすべてベクトルをランダムフォレストの学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得する。なお、学習器は、ランダムフォレストの予測処理のために用いることができる学習器であり、着目する種類の種類識別子に対応するすべての設問の回答を入力とし、推定値を出力するために使用される学習器である。
【0332】
(ステップS1608)寄与度取得手段631は、カウンタjに1を代入する。
【0333】
(ステップS1609)寄与度取得手段631は、j番目の設問が存在するか否かを判断する。j番目の設問が存在する場合はステップS1610に行き、j番目の設問が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0334】
(ステップS1610)寄与度取得手段631は、ステップS1607で取得した学習器を用いて、j番目の設問(j番目の特徴量)の寄与度を取得する。なお、ランダムフォレストの学習器を用いて、j番目の特徴量の寄与度を取得する処理は公知技術である。
【0335】
(ステップS1611)寄与度取得手段631は、j番目の設問に対応付けて、ステップS1610で取得した寄与度を蓄積する。
【0336】
(ステップS1612)寄与度取得手段631は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1609に戻る。
【0337】
次に、 次に、ステップS1501の第二の寄与度取得処理の例について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17のフローチャートにおいて、図16のフローチャートと同一のステップの説明は省略する。
【0338】
(ステップS1701)寄与度取得手段631は、ステップS1605で取得したベクトルの集合を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、k分割交差検証を行い、対象となるすべての設問の回答を使用した場合の精度である基本精度を取得する。
【0339】
(ステップS1702)寄与度取得手段631は、ステップS1701で取得した基本精度を一時蓄積する。
【0340】
(ステップS1703)寄与度取得手段631は、カウンタjに1を代入する。
【0341】
(ステップS1704)寄与度取得手段631は、対象となるすべての設問の中で、j番目の設問が存在するか否かを判断する。j番目の設問が存在する場合はステップS1705に行き、j番目の設問が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0342】
(ステップS1705)寄与度取得手段631は、カウンタkに1を代入する。
【0343】
(ステップS1706)寄与度取得手段631は、k番目の識別子が存在するか否かを判断する。k番目の識別子が存在する場合はステップS1707に行き、k番目の識別子が存在しない場合はステップS1709に行く。
【0344】
(ステップS1707)寄与度取得手段631は、ステップS1605で取得したベクトルであり、k番目の識別子と対になるベクトルを取得し、当該ベクトルからj番目の設問の回答を除くベクトルを構成する。つまり、寄与度取得手段631は、ステップS1605で取得したベクトルから1次元少ない次元のベクトルを構成する。
【0345】
(ステップS1708)寄与度取得手段631は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1706に戻る。
【0346】
(ステップS1709)寄与度取得手段631は、ステップS1707で取得したベクトルの集合を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、k分割交差検証を行い、j番目の設問に対する回答を除いた回答を使用した場合の精度である欠落精度を取得する。
【0347】
(ステップS1710)寄与度取得手段631は、ステップS1709で取得した欠落精度を、j番目の設問に対応付けて、一時蓄積する。
【0348】
(ステップS1711)寄与度取得手段631は、ステップS1702で一時蓄積した欠落精度とステップS1710で一時蓄積した基本精度との差を取得する。かかる差が大きいほど、j番目の設問に対する回答の寄与の度合いが大きいので、ここでは、かかる差を寄与度とする。
【0349】
(ステップS1712)寄与度取得手段631は、j番目の設問に対応付けて、ステップS1711で取得した寄与度を蓄積する。
【0350】
(ステップS1713)寄与度取得手段631は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1704に戻る。
【0351】
次に、ステップS1604の設問決定処理の第二の例について、図18のフローチャートを用いて説明する。
【0352】
(ステップS1801)設問決定部64は、カウンタjに1を代入する。
【0353】
(ステップS1802)設問決定部64は、カウンタkに1を代入する。
【0354】
(ステップS1803)設問決定部64は、j個の設問のk番目の組み合わせが存在するか否かを判断する。k番目の組み合わせが存在する場合はステップS1804に行き、存在しない場合はステップS1814に行く。
【0355】
(ステップS1804)設問決定部64は、j個の設問のk番目の組み合わせである設問集合候補を取得する。
【0356】
(ステップS1805)設問決定部64は、カウンタlに1を代入する。
【0357】
(ステップS1806)設問決定部64は、l番目の識別子が存在するか否かを判断する。l番目の識別子が存在する場合はステップS1807に行き、l番目の識別子が存在しない場合はステップS1811に行く。
【0358】
(ステップS1807)設問決定部64は、ステップS1804で取得した設問集合候補が有する各設問の回答であり、l番目の識別子と対になる回答を回答格納部42から取得する。
【0359】
(ステップS1808)設問決定部64は、i番目の種類に対応し、l番目の識別子と対になる実績値を実タイプ格納部43から取得する。
【0360】
(ステップS1809)設問決定部64は、ステップS1807で取得した各設問の回答とステップS1808で取得した実績値とを要素とするベクトルを構成する。
【0361】
(ステップS1810)カウンタlを1、インクリメントする。ステップS1806に戻る。
【0362】
(ステップS1811)設問決定部64は、ステップS1809で取得したベクトルの集合を用いて、k分割交差検証を行い、ステップS1809で取得したベクトルの集合を用いて構成する学習器の精度を特定する精度情報を取得する。
【0363】
(ステップS1812)設問決定部64は、k番目の設問集合候補に対応付けて、ステップS1811で取得した精度情報を図示しないバッファに蓄積する。
【0364】
(ステップS1813)設問決定部64は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1803に戻る。
【0365】
(ステップS1814)設問決定部64は、ステップS1812で蓄積された精度情報の中で、j個の設問を用いた場合の最良の精度情報を取得する。
【0366】
(ステップS1815)設問決定部64は、ステップS1814で取得した精度情報が、格納部4の近似条件を満たすか否かを判断する。近似条件を満たす場合はステップS1816に行き、近似条件を満たさない場合はステップS1817に行く。
【0367】
(ステップS1816)設問決定部64は、j個の設問のk番目の設問集合候補に関する情報を取得する。ステップS416に行く。なお、かかるj個の設問のk番目の設問集合候補が、設問決定部64が決定した設問の集合であり、簡易設問票を構成するために使用される設問の集合である。
【0368】
(ステップS1817)設問決定部64は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1802に戻る。
【0369】
以下、本実施の形態における簡易設問票取得装置Bの具体的な動作例について説明する。
【0370】
今、図19に示す設問票が設問票格納部41に格納されている。設問票は、ここでは、350の設問情報を有する。
【0371】
また、回答格納部42には、434名のユーザの、設問票に対する回答が格納されている。かかる回答は、図20である。図20において、「ID」は、回答したユーザの識別子である。また、図20において、回答には、「用途」が対応付いている。ここでは、用途は、「学習用」「検証用」「テスト用」のいずれかである。「学習用」のレコードは、ランダムフォレストの学習器の構築のために使用される。「検証用」のレコードは、ランダムフォレストの学習器の各種パラメータを調整するために利用される。「テスト用」のレコードは、推定値を取得し、実測値との精度情報を得て、最終の設問を決定するために使用される。なお、「用途」は自動的に付加されても良いし、手入力により付加されても良い。
【0372】
さらに、図示しないが、実タイプ格納部43には、ユーザの識別子に対応付けて、実リスク有無情報と実タイプとが格納されている、とする。
【0373】
以上の状況において、まず、簡易設問票取得装置Bの寄与度取得手段631は、上述した図16または図17のアルゴリズムにより、推定リスク有無情報を取得する場合の各設問の寄与度を取得し、各設問に対応付けて寄与度を一時蓄積する。
【0374】
次に、候補取得手段632や設問決定部64は、図15のアルゴリズムにより、推定リスク有無情報を取得する場合の簡易設問票の設問を決定する。ここで、決定された設問は、例えば、図10の15の設問である。
【0375】
なお、設問決定部64等は、図18のアルゴリズムにより、推定リスク有無情報を取得する場合の簡易設問票の設問を決定しても良い。
【0376】
次に、簡易設問票取得装置Bの寄与度取得手段631は、上述した図16または図17のアルゴリズムにより、推定タイプを取得する場合の各設問の寄与度を取得し、各設問に対応付けて寄与度を一時蓄積する。
【0377】
次に、候補取得手段632や設問決定部64は、図15のアルゴリズムにより、推定タイプを取得する場合の簡易設問票の設問を決定する。ここで、決定された設問は、例えば、図11の8つの設問である。
【0378】
なお、設問決定部64等は、図18のアルゴリズムにより、推定タイプを取得する場合の簡易設問票の設問を決定しても良い。
【0379】
以上、本実施の形態によれば、リスクタイプを推定するための少ない設問数の簡易設問票を取得できる。
【0380】
また、本実施の形態によれば、リスク有無情報を推定するための少ない設問数の簡易設問票を取得できる。
【0381】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における簡易設問票取得装置Bを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、N個の設問に対する回答であり、2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問である設問を決定する設問決定部と、前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部として機能させるためのプログラムである。
【0382】
また、図21は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の学習装置1、血糖体質判定装置2、簡易設問票取得装置B等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図21は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図22は、システム300のブロック図である。
【0383】
図21において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0384】
図22において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0385】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の血糖体質判定装置2等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0386】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の血糖体質判定装置2等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0387】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0388】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0389】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0390】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0391】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0392】
以上のように、本発明にかかる血糖体質判定装置は、ユーザの血糖体質のタイプを容易に知ることができるという効果を有し、血糖体質判定装置等として有用である。
【符号の説明】
【0393】
1 学習装置
2 血糖体質判定装置
3 ユーザ端末
B 簡易設問票取得装置
4、21 格納部
5、22 受付部
6、23 処理部
7、24 出力部
11 学習格納部
12 学習受付部
13 学習処理部
14 学習出力部
31 端末格納部
32 端末受付部
33 端末処理部
34 端末送信部
35 端末受信部
36 端末出力部
41 設問票格納部
42、111 回答格納部
43、112 実タイプ格納部
51 回答受付部
61 実タイプ取得部
62 不適切判断部
63 推定タイプ取得部
64 設問決定部
71 簡易設問票出力部
211 第一設問格納部
212 第二設問格納部
213 元情報格納部
214 アドバイス格納部
221 第一回答受付部
222 第二回答受付部
231 第一判断部
232 第二判断部
233 出力情報構成部
241 第一設問出力部
242 第二設問出力部
243 情報出力部
631 寄与度取得手段
632 候補取得手段
633 推定タイプ取得手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2021-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部と、
前記1以上の設問情報を出力する出力部と、
前記1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理部と、
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部とを具備し、
前記格納部の前記1以上の設問情報は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、ユーザの実際の血糖体質のタイプを識別する2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定装置。
【請求項2】
糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、
血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部と
前記1以上の第一設問を出力する第一設問出力部と、
前記1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付部と、
前記第一回答受付部が受け付けた前記1以上の第一回答を用いて、前記ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断部と、
前記第一判断部がリスク有りと判断した場合に、前記1以上の第二設問を出力する第二設問出力部と、
前記1以上の各第二設問に対する第二回答を前記ユーザから受け付ける第二回答受付部と
前記第二回答受付部が受け付けた前記1以上の第二回答を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断部と
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部とを具備し、
前記第一設問格納部の前記1以上の第一設問は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票を構成する設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、前記リスクが有るか無いかのいずれかを特定する実リスク有無情報に対応する前記N個の回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定リスク有無情報を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定リスク有無情報と前記実リスク有無情報との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定リスク有無情報に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定装置。
【請求項3】
血糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、
血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部と、
前記1以上の第一設問を出力する第一設問出力部と、
前記1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付部と、
前記第一回答受付部が受け付けた前記1以上の第一回答を用いて、前記ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断部と、
前記第一判断部がリスク有りと判断した場合に、前記1以上の第二設問を出力する第二設問出力部と、
前記1以上の各第二設問に対する第二回答を前記ユーザから受け付ける第二回答受付部と、
前記第二回答受付部が受け付けた前記1以上の第二回答を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断部と、
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部とを具備し、
前記第二設問格納部の前記1以上の第二設問のうちの1以上の種類の設問は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票を構成する設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、ユーザの実際の血糖体質のタイプを識別する2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定装置。
【請求項4】
前記第二判断部は、
前記第一回答受付部が受け付けた前記1以上の第一回答をも用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する、請求項2または請求項3記載の血糖体質判定装置。
【請求項5】
1以上の回答情報と血糖体質のタイプとを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理により取得された学習器が格納される学習器格納部をさらに具備し、
前記処理部は、
前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報と前記学習器とを用いて、機械学習の予測処理により血糖体質のタイプを取得する、請求項1記載の血糖体質判定装置。
【請求項6】
1以上の第二回答と血糖体質のタイプとを有する2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理により取得された学習器が格納される学習器格納部をさらに具備し、
前記第二判断部は、
前記第二回答受付部が受け付けた前記1以上の第二回答と前記学習器とを用いて、機械学習の予測処理により血糖体質のタイプを取得する、請求項2から請求項4いずれか一項に記載の血糖体質判定装置。
【請求項7】
前記血糖体質のタイプを識別する1以上の各タイプ識別子に対応付けて、1以上のアドバイス情報が格納されるアドバイス格納部をさらに具備し、
前記情報出力部は、
前記決定された前記タイプを識別するタイプ識別子に対応付いている1以上のアドバイス情報を含む出力情報を出力する、請求項1から請求項いずれか一項に記載の血糖体質判定装置。
【請求項8】
前記第二判断部が決定した前記タイプを識別するタイプ識別子に対応付いている1以上のアドバイス情報を前記アドバイス格納部から取得し、前記タイプ識別子と前記1以上のアドバイス情報とを有する出力情報を構成する出力情報構成部をさらに具備し、
前記情報出力部は、
前記出力情報構成部が構成した出力情報を出力する、請求項記載の血糖体質判定装置。
【請求項9】
前記血糖体質のタイプは、インスリン感受性に関するタイプとインスリン分泌に関するタイプとの組み合わせたタイプである、請求項1から請求項いずれか一項に記載の血糖体質判定装置。
【請求項10】
血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部と、出力部と、受付部と、処理部と、情報出力部とにより実現される血糖体質判定方法であって、
前記出力部が、前記1以上の設問情報を出力する出力ステップと、
前記受付部が、前記1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付ステップと、
前記処理部が、前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理ステップと、
前記情報出力部が、前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力ステップとを具備し、
前記格納部の前記1以上の設問情報は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、ユーザの実際の血糖体質のタイプを識別する2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定方法。
【請求項11】
血糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部と、第一設問出力部と、第一回答受付部と、第一判断部と、第二設問出力部と、第二回答受付部と、第二判断部と、情報出力部とにより実現される血糖体質判定方法であって、
前記第一設問出力部が、前記1以上の第一設問を出力する第一設問出力ステップと、
前記第一回答受付部が、前記1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付ステップと、
前記第一判断部が、前記第一回答受付ステップで受け付けられた前記1以上の第一回答を用いて、前記ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断ステップと、
前記第二設問出力部が、前記第一判断ステップでリスク有りと判断された場合に、前記1以上の第二設問を出力する第二設問出力ステップと、
前記第二回答受付部が、前記1以上の各第二設問に対する第二回答を前記ユーザから受け付ける第二回答受付ステップと、
前記第二判断部が、前記第二回答受付ステップで受け付けられた前記1以上の第二回答を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断ステップと、
前記情報出力部が、前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力ステップとを具備とを具備し、
前記第一設問格納部の前記1以上の第一設問は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票を構成する設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、前記リスクが有るか無いかのいずれかを特定する実リスク有無情報に対応する前記N個の回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定リスク有無情報を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定リスク有無情報と前記実リスク有無情報との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定リスク有無情報に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定方法。
【請求項12】
血糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部と、第一設問出力部と、第一回答受付部と、第一判断部と、第二設問出力部と、第二回答受付部と、第二判断部と、情報出力部とにより実現される血糖体質判定方法であって、
前記第一設問出力部が、前記1以上の第一設問を出力する第一設問出力ステップと、
前記第一回答受付部が、前記1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付ステップと、
前記第一判断部が、前記第一回答受付ステップで受け付けられた前記1以上の第一回答を用いて、前記ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断ステップと、
前記第二設問出力部が、前記第一判断ステップでリスク有りと判断された場合に、前記1以上の第二設問を出力する第二設問出力ステップと、
前記第二回答受付部が、前記1以上の各第二設問に対する第二回答を前記ユーザから受け付ける第二回答受付ステップと、
前記第二判断部が、前記第二回答受付ステップで受け付けられた前記1以上の第二回答を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断ステップと、
前記情報出力部が、前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力ステップとを具備とを具備し、
前記第二設問格納部の前記1以上の第二設問のうちの1以上の種類の設問は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票を構成する設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、ユーザの実際の血糖体質のタイプを識別する2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、血糖体質判定方法。
【請求項13】
血糖体質のタイプを判断するための1以上の設問情報であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の設問情報が格納される格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記1以上の設問情報を出力する出力部と、
前記1以上の各設問情報に対する回答情報をユーザから受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記1以上の回答情報を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する処理部と、
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記格納部の前記1以上の設問情報は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、ユーザの実際の血糖体質のタイプを識別する2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、プログラム
【請求項14】
血糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
前記1以上の第一設問を出力する第一設問出力部と、
前記1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付部と、
前記第一回答受付部が受け付けた前記1以上の第一回答を用いて、前記ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断部と、
前記第一判断部がリスク有りと判断した場合に、前記1以上の第二設問を出力する第二設問出力部と、
前記1以上の各第二設問に対する第二回答を前記ユーザから受け付ける第二回答受付部と、
前記第二回答受付部が受け付けた前記1以上の第二回答を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断部と、
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部として機能させるプログラムであって、
前記第一設問格納部の前記1以上の第一設問は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票を構成する設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、前記リスクが有るか無いかのいずれかを特定する実リスク有無情報に対応する前記N個の回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定リスク有無情報を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定リスク有無情報と前記実リスク有無情報との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定リスク有無情報に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、プログラム。
【請求項15】
血糖に関するリスクの有無を判断するための1以上の第一設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第一設問が格納される第一設問格納部と、血糖体質のタイプを判断するための1以上の第二設問であり、生活習慣に関する設問を含む1以上の第二設問が格納される第二設問格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
前記1以上の第一設問を出力する第一設問出力部と、
前記1以上の各第一設問に対する第一回答をユーザから受け付ける第一回答受付部と、
前記第一回答受付部が受け付けた前記1以上の第一回答を用いて、前記ユーザの血糖に関するリスクの有無を判断する第一判断部と、
前記第一判断部がリスク有りと判断した場合に、前記1以上の第二設問を出力する第二設問出力部と、
前記1以上の各第二設問に対する第二回答を前記ユーザから受け付ける第二回答受付部と、
前記第二回答受付部が受け付けた前記1以上の第二回答を用いて、前記ユーザの血糖体質のタイプを決定する第二判断部と、
前記血糖体質のタイプに関する出力情報を出力する情報出力部として機能させるプログラムであって、
前記第二設問格納部の前記1以上の第二設問のうちの1以上の種類の設問は、簡易設問票取得装置が出力した簡易設問票を構成する設問であり、
前記簡易設問票取得装置は、
N個の設問に対する回答であり、ユーザの実際の血糖体質のタイプを識別する2または3以上の実タイプ識別子のうちのいずれかの実タイプ識別子に対応する回答のうち、前記N個より少ないM個の各設問に対する回答を用いて得られる推定タイプ識別子を取得する推定タイプ取得部と、
前記推定タイプ取得部が取得した推定タイプ識別子と前記実タイプ識別子との一致の度合いに関する精度が予め決められた精度条件を満たす場合に、当該推定タイプ識別子に対応するM個の設問を決定する設問決定部と、
前記設問決定部が決定したM個の設問の集合である設問集合に関する情報である簡易設問票を出力する簡易設問票出力部とを具備する、プログラム。