(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165735
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】クリップ表示具
(51)【国際特許分類】
B43K 25/02 20060101AFI20221025BHJP
【FI】
B43K25/02 180
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021071211
(22)【出願日】2021-04-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和2年10月7日に「https://www.amazon.co.jp/TOHKIN-%E5%90%88%E6%A0%BC%E7%A5%88%E9%A1%98%E9%89%9B%E7%AD%86%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97-%E6%8B%9B%E3%81%8D%E7%8C%AB-GEC-SO82-%E9%87%91%E5%B1%9E%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97/dp/B08KSQ9D3P/ref=sr_1_22?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E9%89%9B%E7%AD%86%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97+TOHKIN&qid=1619404597&sr=8-22」にて公開 (2)令和2年10月15日に「https://www.amazon.co.jp/TOHKIN-%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%93%E3%82%A8%E9%89%9B%E7%AD%86%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97-AEC-SO82-%E9%87%91%E5%B1%9E%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97-%E7%96%AB%E7%97%85%E9%80%80%E6%95%A3/dp/B08L7P5JM1/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E9%89%9B%E7%AD%86%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97+TOHKIN&qid=1619404597&sr=8-3」にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】000220295
【氏名又は名称】東京金属工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤原 茂起
【テーマコード(参考)】
2C041
【Fターム(参考)】
2C041AB06
2C041AC02
2C041CC01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】形状やサイズが異なる多種多様なクリップ部に対して表示体を簡単に固定する。
【解決手段】被挟持物に対して着脱自在に装着されるクリップ部1と、クリップ部に取り付けられる軸筒2と、クリップ部を覆うように設けられる弾性変形可能な筒状体3と、クリップ部の外側面に沿って取り付けられる表示体4と、を備え、筒状体は、クリップ部が挿入される貫通孔3aと、筒状体に配置される表示体の取付部3dと、を有することを特徴とするクリップ表示具。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被挟持物に対して着脱自在に装着されるクリップ部と、
前記クリップ部に取り付けられる軸筒と、
前記クリップ部を覆うように設けられる弾性変形可能な筒状体と、
前記クリップ部の外側面に沿って取り付けられる表示体と、を備え、
前記筒状体は、前記クリップ部が挿入される貫通孔と、前記筒状体に配置される前記表示体の取付部と、を有することを特徴とするクリップ表示具。
【請求項2】
前記筒状体の外面に前記表示体の前記取付部が配置されることを特徴とする請求項1記載のクリップ表示具。
【請求項3】
前記筒状体が透明又は半透明の弾性材料で形成され、前記筒状体の内面に前記表示体の前記取付部が配置されることを特徴とする請求項1記載のクリップ表示具。
【請求項4】
前記筒状体が、前記クリップ部の内側面及び前記被挟持物の間に形成される摩擦面部を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のクリップ表示具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被服や衣装又は着用物などの被挟持物に対して、筆記具などのような軸筒を着脱自在に掛け止めするためのクリップに用いられる表示具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のクリップ表示具として、シール貼付部と,このシール貼付部の周囲に設けられた枠部とからなる表示プレートと、この表示プレートに設けられた弾性保持手段とから構成されてなる多目的フレーム及びフレーム付き筆記具がある(例えば、特許文献1参照)。
多目的フレームの表示プレートは、弾性保持手段により筆記具のクリップに対して着脱可能に取り付けられている。
弾性保持手段の一例として保持部の場合は、シール貼付部の背面から後方に延出した一対の延出部と、これらの延出部から夫々対向する方向に曲げられた折曲部とからなり、これら折曲部の先端間には間隙が形成されている。クリップの厚みまたは幅に多少の差があってもこれらの延出部及び折曲部の外方に撓んでクリップに取り付け可能になっている。
弾性保持手段の他の例としては、予め表示プレートと別部品として形成された保持体を、多目的フレームの取付凹部に圧入して組み立てるものや、多目的フレームの取付凹部に対する圧入部から後方に延出しかつこの延出部が側方に折り曲げられて折曲部とした保持体を、クリップの下方からはもとより側方からも取り付け可能したものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、クリップの形状やサイズは、筆記具などのデザインに対応して多種多様であり、クリップのサイズについてもクリップを構成する材質などに応じて厚みや幅が大きく異なる。
しかし乍ら、特許文献1では、クリップに対する弾性保持手段(保持部や保持体)のサイズが所定寸法に特定されているため、多種多様なクリップに対応できず、取り付け対象となるクリップの形状やサイズに合わせて作り直す必要があった。
このため、コストアップになるだけでなく、在庫管理も面倒になるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題を解決するために本発明に係るクリップ表示具は、被挟持物に対して着脱自在に装着されるクリップ部と、前記クリップ部に取り付けられる軸筒と、前記クリップ部を覆うように設けられる弾性変形可能な筒状体と、前記クリップ部の外側面に沿って取り付けられる表示体と、を備え、前記筒状体は、前記クリップ部が挿入される貫通孔と、前記筒状体に配置される前記表示体の取付部と、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の実施形態(第一実施形態)に係るクリップ表示具の全体構成を示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が要部を切欠した正面図である。
【
図3】本発明の実施形態(第二実施形態)に係るクリップ表示具の全体構成を示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が要部を切欠した正面図である。
【
図4】本発明の実施形態(第三実施形態)に係るクリップ表示具の全体構成を示す説明図であり、(a)が斜視図、(b)が要部を切欠した正面図である。
【
図5】本発明の実施形態(第四実施形態)に係るクリップ表示具の全体構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るクリップ表示具Aは、
図1~
図5に示すように、被服や衣装などの被挟持物Bに対して掛け止めするためのクリップ部1に用いられる表示構造である。
詳しく説明すると、本発明の実施形態に係るクリップ表示具Aは、被挟持物Bに対して着脱自在に装着されるクリップ部1と、クリップ部1に取り付けられる軸筒2と、クリップ部1を覆うように設けられる弾性変形可能な筒状体3と、クリップ部1の外側面1oに沿って取り付けられる表示体4と、を主要な構成要素として備えている。
【0008】
クリップ部1は、被服や衣装のポケット又はその他の個所や着用物などの被挟持物Bに対して後述する軸筒2を取り付けて持ち運ぶための留め具であり、炭素鋼やその他のばね鋼などの金属又は合成樹脂などの弾性変形可能な硬質材料によって形成される。
クリップ部1は、杆状に形成されるクリップ本体1aからなり、クリップ本体1aが後述する軸筒2に対して揺動可能に取り付けられる。
クリップ本体1aにおいて後述する軸筒2や被挟持物Bと対向する内側面1iには、被挟持物Bに圧接する押圧部1bを有することが好ましい。
押圧部1bは、クリップ本体1aの先端にクリップ本体1aのその他の内側面1iよりも被挟持物Bに向けて部分的に突出するように形成され、被挟持物Bに圧接することでクリップ部1及び軸筒2の抜け落ちを防止している。
【0009】
軸筒2は、筆記用具などのような棒状や筒状又はそれに類似する形状に形成される。
軸筒2や軸筒2と一体的に連結される一体化物には、クリップ部1のクリップ本体1aの押圧部1bと被挟持物Bを挟んで対向する受け部2aが設けられる。
このため、被服や衣装のポケットなどの被挟持物Bにクリップ部1を差し込んで、クリップ本体1aや押圧部1bと軸筒2側の受け部2aとの間に被挟持物Bを挟み込むことにより、クリップ本体1aや押圧部1bが弾性変形して、被挟持物Bに対し軸筒2を着脱自在に挟持することが可能になる。
軸筒2の具体例として図示例では、筆記用具の場合を示している。
【0010】
筒状体3は、ゴムや軟質合成樹脂など弾性変形可能な材料又は加熱により収縮可能な材料などで、円筒状や角筒状に形成されたチューブであり、その中央に開穿された貫通孔3aを有する。特に、筒状体3は、シリコーンゴムなどのような摩擦係数が高い弾性材料により、貫通孔3a及び筒状体3の外面3bが平滑に形成することが好ましい。
筒状体3の貫通孔3aは、クリップ部1が挿入可能な内径に設定され、貫通孔3aにクリップ部1を挿入することにより、クリップ部1の外表面が貫通孔3aの内周面となる筒状体3の内面3cに密着して移動不能に保持される。つまり、クリップ部1は筒状体3で覆われる。
筒状体3のサイズは、クリップ本体1aの先端にクリップ本体1aの表面から部分的に突出する押圧部1bを覆う長さに形成することが好ましい。
さらに、筒状体3は、後述する表示体4の取付部3dを有する。
表示体4の取付部3dは、筒状体3の外面3b又は内面3cのいずれか一方に配置される。
筒状体3の内面3cに表示体4の取付部3dを配置する場合には、筒状体3が透明又は半透明の弾性材料で形成される。
また、筒状体3は、クリップ部1の内側面1iと被挟持物Bの間に形成される摩擦面部3eを有することが好ましい。摩擦面部3eは、被挟持物Bに対するクリップ部1の装着状態で被挟持物Bと接触するように配置される。
図示例では、クリップ本体1aの先端に突出形成される押圧部1bを覆うように摩擦面部3eが配置されている。なお、その他の例として図示しないが、押圧部1bを除いたクリップ部1の内側面1iに対し、摩擦面部3eが配置されるように変更することも可能である。
【0011】
表示体4は、所望の絵や図形を含む模様,文字,記号,標識(目印),これらの組み合わせからなる表示部4aを有する板状部材や面状部材やシート状部材などからなり、クリップ部1の外側面1oに沿って取り付けられる。
さらに、表示体4は、筒状体3と別体又は一体的に設けられる。
筒状体3と別個な表示体4は、ある程度の剛性を有して変形し難い板状や変形可能なシート状などに形成され、その表面4bに表示部4aを有し、裏面4cが筒状体3の外面3bに取り付けられるか、又は表示部4aを有する表面4bが筒状体3の内面3cに取り付けられる。
筒状体3と一体的な表示体4は、変形し易い筒状体3の外面3bに沿って面状に一体形成される。
【0012】
次に、本発明の実施形態に係るクリップ表示具Aとして第一実施形態と、その変形例となる第二実施形態~第四実施形態について説明する。
図1(a)(b)及び
図2に示される第一実施形態のクリップ表示具A1は、軸筒2として筆記具Cのキャップ21を用い、キャップ21に対してクリップ部1が一体的に組み付けられ、筒状体3の外面3bに表示体4の取付部3dを配置している。
キャップ21は、筆記具Cの尖端部C1を保護するため、筆記具Cに対して着脱自在に挿着することにより、筆記具Cが一体的に連結される。筆記具Cの尖端部C1としては、鉛筆の芯,ボールペンや万年筆のペン先などが挙げられる。鉛筆の芯の場合には、芯が折れることや刺さることを防ぎ、ボールペンや万年筆のペン先の場合には、ペン先が破損しないように保護される。
キャップ21に対するクリップ部1の組み付け例として図示例の場合には、クリップ本体1aにバンド部1cを一体形成又は連結固定(固着)している。バンド部1cは、キャップ21の外周面に沿って環状に形成され、その周方向一部に径調整部(スリット)1dを有する。バンド部1cの内径は、キャップ21の外径よりも若干小径に設定され、バンド部1cにキャップ21を嵌挿することにより、バンド部1cでキャップ21が径方向へ弾性的に締め付けられ抜け止めしている。
第一実施形態のクリップ表示具A1で用いた第一の表示体4は、筒状体3と別個に形成された板状表示体41であり、板状表示体41の取付部3d(第一取付部31d)を筒状体3の外面3bに配置している。
図1(a)(b)及び
図2に示した例では、筒状体3の外面3bに板状表示体41の裏面4cを接着剤などの固着手段で接着固定している。
【0013】
図3(a)(b)に示される第二実施形態のクリップ表示具A2は、筒状体3の外面3bに表示体4を設けた構成が、前述した第一実施形態とは異なり、それ以外の構成は第一実施形態と同じものである。
第二実施形態のクリップ表示具A2で用いた第二の表示体4は、筒状体3の外面3bに対して一体的に形成された面状表示体42であり、面状表示体42の取付部3d(第二取付部32d)を筒状体3の外面3bに配置している。
図3(a)(b)に示した例では、筒状体3の外面3bに対して面状表示体42を印刷などで一体成型している。
【0014】
図4(a)(b)に示される第三実施形態のクリップ表示具A3は、筒状体3の内面3cに表示体4を設けた構成が、前述した第一実施形態や第二実施形態とは異なり、それ以外の構成は第一実施形態や第二実施形態と同じものである。
第三実施形態のクリップ表示具A3で用いた第三の表示体4は、筒状体3と別個に形成されたシート状表示体43であり、シート状表示体43の取付部3d(第三取付部33d)を筒状体3の内面3cに配置している。
図4(a)(b)に示した例では、筒状体3の内面3cに沿ってシート状表示体43が挿入され、クリップ部1の外側面1oと筒状体3の内面3cとの間にシート状表示体43を挟み込むことにより、シート状表示体43の表示部4aが透明又は半透明の筒状体3を透過して見えるように構成している。
つまり、シート状表示体43の表示部4aを有する表面4bは、筒状体3の内面3cに対して接合される。
なお、シート状表示体43は、その裏面4cをクリップ部1の外側面1oに接着剤などや粘着テープなどで接着することにより、位置ズレを防止することも可能である。
【0015】
図5に示される第四実施形態のクリップ表示具A4は、軸筒2として筆記用具Dの軸筒部24を用いた構成が、前述した第一実施形態~第三実施形態とは異なり、それ以外の構成は第一実施形態~第三実施形態と同じものである。
第四実施形態のクリップ表示具A4で用いた第四の表示体4は、前述した第一実施形態の板状表示体41,第二実施形態の面状表示体42,第三実施形態のシート状表示体43のいずれか一つである。
図5に示した例では、筆記用具Dがノック式ボールペンやシャープペンシルであり、その軸筒2(軸筒部24)に取り付けられたクリップ部1(筆記具用クリップ)の外側面1oに沿って、第一実施形態の板状表示体41と同様な板状表示体44を取り付けている。
つまり、板状表示体44の取付部3d(第四取付部34d)を筒状体3の外面3bに配置している。
また、その他の例として図示しないが、筆記用具Dとしてノック式ボールペンやシャープペンシル以外のものを用いることや、第一実施形態と同様な板状表示体44を第二実施形態の面状表示体42や第三実施形態のシート状表示体43に代えることも可能である。
【0016】
このような本発明の実施形態に係るクリップ表示具Aによると、筒状体3の貫通孔3aにクリップ部1を挿入することにより、クリップ部1の外側面1oに沿って筒状体3が弾性変形して、クリップ部1の外側面1oに貫通孔3aが移動不能に密着する。このため、クリップ部1に対して筒状体3の貫通孔3aが移動不能に保持される。
この保持状態でクリップ部1を被挟持物Bに対して着脱自在に装着することにより、筒状体3の取付部3dに対し表示体4がクリップ部1の外側面1oに沿って配置される。
したがって、形状やサイズが異なる多種多様なクリップ部1に対して表示体4を簡単に固定することができる。
その結果、クリップに対する弾性保持手段のサイズが所定寸法に特定される従来のものに比べ、取り付け対象となるクリップ部1の形状やサイズに合わせて作り直す必要がなくなり、コストの低減化が図れるとともに、在庫管理も容易になって利便性に優れる。
【0017】
特に、第一実施形態のクリップ表示具A1などのように、筒状体3の外面3bに表示体4(板状表示体41)の取付部3d(第一取付部31d)が配置される場合には、クリップ部1の外側面1oに沿って表示体4が露出状に見える。
したがって、表示体4(板状表示体41)の表示面積を筒状体3よりも大きくすることができる。
その結果、簡単な構造で表示効果が高くなり、メーカー名や社名やロゴマークなどの名入れ、販売促進物(販売促進商品)、広告宣伝物(ノベルティーグッズ)などとして有効利用できる。
【0018】
さらに、第三実施形態のクリップ表示具A3のように、筒状体3が透明又は半透明の弾性材料で形成され、筒状体3の内面3cに表示体4(シート状表示体43)の取付部3d(第三取付部33d)が配置される場合には、クリップ部1の外側面1oと筒状体3の内面3cとの間に表示体4(シート状表示体43)が挟み込まれて、透明又は半透明の筒状体3を透過して表示体4(シート状表示体43)が見える。
したがって、表示体4(シート状表示体43)の汚れや摩耗を防止することができる。
その結果、簡単な構造で耐久性に優れ、長期に亘って使用が可能になる。
【0019】
また、筒状体3が、クリップ部1の内側面1i及び被挟持物Bの間に形成される摩擦面部3eを有することが好ましい。
この場合には、クリップ部1で被挟持物Bに軸筒2を着脱自在に掛け止めすることにより、クリップ部1の摩擦面部3eが被挟持物Bと接触して位置ズレし難くなる。
したがって、被挟持物Bからの軸筒2の抜け落ちを抑制することができる。
その結果、軸筒2の紛失を減らすことができる。
特に、筒状体3をシリコーンゴムなどのような摩擦係数が高い弾性材料で形成し、且つクリップ部1(クリップ本体1a)の先端に突出形成される押圧部1bを覆うように摩擦面部3eが配置される場合には、被挟持物Bに対する摩擦面部3eの摩擦力が向上して更に位置ズレし難くなり、被挟持物Bからの軸筒2の抜け落ち抑制効果を高めることができる。
【0020】
なお、前示の実施形態において第一実施形態~第三実施形態では、軸筒2として筆記具Cのキャップ21を用い、第四実施形態のクリップ表示具A4は、軸筒2として筆記用具Dの軸筒部24を用いたが、これに限定されず、軸筒2として筆記具Cのキャップ21や筆記用具Dの軸筒部24以外のものを用いてもよい。
さらに、表示体4の形状やサイズも図示されたものに限定されず、図示されていない形状やサイズの表示体4を用いてもよい。
【符号の説明】
【0021】
A クリップ表示具 1 クリップ部
1i 内側面 1o 外側面
2 軸筒 3 筒状体
3a 貫通孔 3b 外面
3c 内面 3d 取付部
3e 摩擦面部 4 表示体
B 被挟持物