(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165889
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】流台に於ける貯水槽
(51)【国際特許分類】
E03B 11/02 20060101AFI20221025BHJP
E03C 1/02 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
E03B11/02 Z
E03C1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021095473
(22)【出願日】2021-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】595110210
【氏名又は名称】小野瀬 一
(71)【出願人】
【識別番号】520418813
【氏名又は名称】小森 功
(72)【発明者】
【氏名】小野瀬 一
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060AA01
(57)【要約】
【課題】 高層マンションに貯水槽は設置されてないためである。
【解決手段】 両端部をL状に切欠して設けた力板を中央部に設けた貯水槽本体に、和水口と満水孔を有する強化板で左右の室に設けた貯水槽において、流水が攪拌できるように設けて構成した。これにより、軽体で強靭度の高い貯水槽を提供することができ、高層マンションの流台に設置して災害に備えて、非常時において飲用、用水することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端部にL状に切欠を設けた力板を、中央部に固着して2槽を設けた貯水槽本体に和水口と満水孔を有する強化板を、前部と中央部と後部にそれぞれ設けて、本体の前部に入水口と制御弁を設けるとともに、後部に排水口と安全弁を設けて、本体の下面部に取水口を設けた貯水槽。
【請求項2】
力板により軽量体にして強靭のものであり、高層マンションの流台に設置できるように設けた請求項1記載の貯水槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高層マンションなどに於ける流台の貯水化を図った貯水槽に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりビルやマンション用の貯水槽は、受水槽給水方式と直結給水方式があり、多くのマンションではいわゆる「受水槽」方式、また多くの自治体では「直結給水」方式が採用しておるようであるが、直結増圧式では15階程度まで、直結直圧式では5階までとされてあるようである。
【0003】
また、上記直結給水方式では、各直結増圧式、直結直圧式ともにそれ以上の各階には何等の方式、対策もなされてないようである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた従来の貯水槽では、上層階上の住戸には非常時のとき難儀するものである。
【0005】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、力板を有する貯水槽の強度で軽体を効果的に生かして、高層住戸の流台に設置し、活のある貯水槽を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、本発明は上記目的を達成するために、矩形の板の両肩部をL状に切欠して設けた力板を中央部に固着して設けた貯水槽本体に、該力板により左右に設けられた各室に、水道水を軟化できる和水口と満水にできる満水孔を有する強化板の各3板を取付けて、該強化板の和水口を前板の下部、中板の上部、後板の下部とそれぞれ設けて、前室に入水口を設けるとともに、後室に排水口を設けて貯水槽を形成したものである。
【0007】
また、第2の課題解決手段は、水道水を蛇口より貯水槽に流入して上記のように強化板の各和水口を通水して蛇口に送水されるように設けられたものである。
【0008】
また、第3の課題解決手段は、貯水槽の前面部に入水口と外面部に制御弁を併用した板を折曲可能に設けるとともに、後側面部に排水口と安全弁を設ける構成としたものである。
【0009】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、入水する水道水は前室に充満分水して、前部の各強化板の下部の和水口を通水し、次に中央部の各強化板の上部の和水口を通水し、さらに後部の各強化板の下部の和水口を通水するとともに、合流水として排水口より排水されるため、流水は各室において攪拌される。そして良質の軟水を常時非常時に係わらず飲用、用水することができる。
【0010】
また、第2の課題解決手段による作用は、左右2室の水槽の通水により、水圧を分圧されるので貯水槽体を軽減できるとともに、強靭のものであるので、高層マンションの流台に据置できるという効果を発揮する。
【発明の効果】
【0011】
上述したように、本発明の貯水槽は、左右の強化板の6板の和水口を上下動水して通水するとともに、8室内において攪拌されることができ、水質度の高い貯水槽を提供できる。
【0012】
また、水道水は蛇口を通水して貯水槽を流水して蛇口へと通水するので側板などを切設して痛板することがなく通水できるという効果を発揮する。
【0013】
ここで、軽体で強靭であるため、高層マンションの流台に据置できるという効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】 本発明の実施形態を示す貯水槽の部分断面側面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を
図1~
図3に基づいて説明する。
【0016】
図において、1は矩形状の板の両端肩部をL状に切欠2して設けた力板で、該力板1を中央部に直線状に設けて形成した貯水槽3本体(以下本体)に、前記力板1により左右に分室された室4に、水道水を軟化できる和水口5と満水にできる満水孔6を有する強化板7の各3板の該強化板7で、前部に該各強化板7の和水口5を下方にして設け、中央部に各強化板7Aの和水口5Aを上方にして設け、後部に各強化板7Bの和水口5Bを下方にして設けて貯水槽3が設けられて形成されてあり、そして流台8に設置されてある。
【0017】
9は入水口で、本体3の側面部において継設10箱されて蛇口11より受水される。
【0018】
また、12は排水口で、本体3の側面部において継設10されて蛇口11に送水される。
【0019】
また、13は取水口で、本体3の上面部に螺着されて設けられてある。
【0020】
14は本体3の上側面に開閉可能の板15を介して安全弁16と併設されてある制御弁である。
【0021】
17は非常時の蛇口口である。
【0022】
以下、上記構成の動作を説明する。入水口9より流水した水道水は、流台8の蛇口11を通水するとともに、分水されて貯水槽3に前部の各強化板7の下部の和水口5をそれぞれ通水し、中央部の各強化板7Aの上部の和水口5Aを通水し、後部の各強化板7Bの下部の和水口5Bを通水して、蛇口11に送水されるため、より攪拌されて良質の軟水を得ることができるという効果を発揮する。
【0023】
また、力板1を設けたことにより、強靭にして減圧された軽量体のものに設けられて流台8に据置できるという効果を発揮するものである。
【0024】
ここで、本発明の貯水槽3は高層マンションに設置でき、災害に備えられて非常時において飲用、用水できるという効果を発揮する。以上のように本実施形態によれば活生効果が得られるものである。
【符号の説明】
【0025】
1 力板
2 切欠
3 貯水槽
4 室
5 和水口
6 満水孔
7 強化板
8 流台
9 入水口
10 継設
11 蛇口
12 排水口
13 取水口
14 制御弁
15 板
16 安全弁
17 非常時の蛇口口