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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165950
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】ピッキングシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20221025BHJP
【FI】
B65G1/137 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069778
(22)【出願日】2022-04-20
(31)【優先権主張番号】P 2021070746
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】390000583
【氏名又は名称】小西医療器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100191189
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100199761
【弁理士】
【氏名又は名称】福屋 好泰
(72)【発明者】
【氏名】吉田 記大
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB15
3F522BB25
3F522BB27
3F522BB32
3F522BB35
3F522CC01
3F522DD03
3F522DD22
3F522DD32
3F522DD34
3F522EE02
3F522EE11
3F522GG13
3F522GG18
3F522GG22
3F522HH02
3F522HH07
3F522HH16
3F522HH22
3F522HH31
3F522JJ02
3F522JJ04
3F522KK02
3F522KK03
3F522KK05
3F522KK06
3F522LL58
(57)【要約】
【課題】物品の物流拠点において、物品のピッキングミスを防止する。
【解決手段】物流拠点における物品のピッキングシステムであって、荷受した複数種類の物品を、その出荷頻度に応じて、種類ごとに異なるエリアに保管し、当該エリアごとに物品のピッキングを実施することを特徴とする。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物流拠点における物品のピッキングシステムであって、
荷受した複数種類の物品を、その出荷頻度に応じて、種類ごとに異なるエリアに保管し、当該エリアごとに物品のピッキングを実施することを特徴とする、ピッキングシステム。
【請求項2】
前記物品は前記種類ごとに定められた小分単位で保管されることを特徴とする、請求項1に記載のピッキングシステム。
【請求項3】
前記物品を収容した棚を保管する自動倉庫と、
前記自動倉庫から出庫された棚をピッキング位置まで搬送する無人搬送ロボットと、
を備える、請求項1に記載のピッキングシステム。
【請求項4】
前記物品の小分単位に発行されるRFタグと、
前記エリアの各々に対応して設けられ、前記RFタグから情報を読み取る複数のリーダと、
前記リーダによって読み取られた情報に基づいて前記ピッキングされた前記物品の適否を判定する判定部と、
を備える、請求項2に記載のピッキングシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流拠点において物品をピッキングするピッキングシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
医療現場における医療品の在庫や発注を管理するためのSPDシステムが知られている。SPDは、供給(Supply)、加工(Processing)、分配(Distribution)の略であり、医療現場での要望に応じて医療品の物流管理を的確に行うことで、医療品の死蔵、過剰在庫の解消、請求・発注業務の軽減、保険請求の漏れを防止することを目的としたシステムである。例えば、特許文献1には、病院において医療品の消費管理を的確に行うための管理システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-15577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、SPD業者の物流拠点では、製造業者から医療品を入荷して在庫として保管しており、病院からの発注に基づいて、当該在庫から必要数量の医療品をピッキングして出荷している。従来の物流拠点では、単品単位で在庫管理されている医療品を目視で確認することによりピッキングの作業が実施されているため、ピッキングすべき医療品の取り間違え、ピッキング数量の間違え、又は期限切迫品の誤出荷が生じるおそれがあった。
【0005】
このように、目視確認に起因するピッキングミスは上記医療品に限られず、他の物品の物流拠点においても生じるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、物品の物流拠点において、物品のピッキングミスを防止することができるピッキングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、物流拠点における物品のピッキングシステムであって、荷受した複数種類の物品を、その出荷頻度に応じて、種類ごとに異なるエリアに保管し、当該エリアごとに物品のピッキングを実施することを特徴とする。
【0008】
また、前記物品は前記種類ごとに定められた小分単位で保管されることを特徴とする。
【0009】
また、前記物品を収容した棚を保管する自動倉庫と、前記自動倉庫から出庫された棚をピッキング位置まで搬送する無人搬送ロボットと、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、前記物品の小分単位に発行されるRFタグと、前記エリアの各々に対応して設けられ、前記RFタグから情報を読み取る複数のリーダと、前記リーダによって読み取られた情報に基づいて前記ピッキングされた前記物品が適切であるか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のピッキングシステムによれば、物品の物流拠点において、物品のピッキングミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態の物流拠点において荷受から出荷までの医療品の取り扱いを説明する図
図2】上記物流拠点の荷受エリアおよび小分エリアが有するハードウェアのブロック図
図3】メインサーバが有するテーブルを示す図
図4】(a)収容ボックスの斜視図、(b)電子棚札の一の表示態様、(c)電子棚札の他の表示態様
図5】仕分出荷エリアが有するハードウェアのブロック図
図6】高頻度品ピッキングエリアの概要図
図7】本実施形態のピッキングシステムが備える高頻度品ピッキングシステムのブロック図
図8】中頻度品ピッキングエリアの概要図
図9】上記ピッキングシステムが備える中頻度品ピッキングシステムのブロック図
図10】(a)上記中頻度品ピッキングシステムが有するチェックカウンターの概要図、(b)当該チェックカウンターのブロック図
図11】上記ピッキングシステムが備える低頻度品ピッキングシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態に係るピッキングシステムを説明する。
【0014】
本実施形態に係るピッキングシステムは、医療品の在庫を管理し、病院からの発注に基づいて医療品を出荷する医療品の物流センターや倉庫などの物流施設において用いられる。当該施設には、荷受エリア、保管エリア、小分エリア、ピッキングエリア、及び仕分出荷エリアが設けられている。以下、各エリアの概要を説明した上で本実施形態に係るピッキングシステムについて説明する。
【0015】
[荷受エリア]
図1および図2に示すように、荷受エリアは外装箱Pに梱包されている医療品Wを荷受けするエリアであり、当該エリアには作業者によって操作されるリーダ11(以下、「荷受リーダ11」という。)およびコンピュータ12(以下、「荷受コンピュータ12」という。)が設けられている。
【0016】
荷受リーダ11は、外装箱Pに表示されているGS1コードから情報(以下、「GS1情報」という。)を読み取る装置であり、有線または無線によって通信可能に接続された荷受コンピュータ12に対してGS1情報を入力する。荷受コンピュータ12は、荷受リーダ11から入力されたGS1情報に含まれる商品コード(医療品ID)、ロット番号、及び有効期限をディスプレイ(不図示)に表示させる。また、荷受コンピュータ12は、荷受スタッフによるキーボードやマウスの操作によって、外装箱P内の医療品Wの入数などの情報を取得して、ディスプレイに表示させる。当該荷受コンピュータ12は、ネットワークNを介してメインサーバ100と通信可能であり、商品コード、ロット番号、有効期限、及び入数を含む荷受情報をメインサーバ100へと送信する。
【0017】
メインサーバ100は、荷受コンピュータ12から荷受情報を受信する度に、受信した荷受情報を管理テーブルに追加する。管理テーブルは、施設内にある医療品Wを管理するテーブルであり、図3に示すように、商品コードフィールド(医療品IDフィールド)、有効期限フィールド、ロット番号フィールド、及び数量フィールドを含んでいる。これらのフィールドの各々には、荷受コンピュータ12から受信した荷受情報が登録される。また、管理テーブルは管理番号フィールドを含む。管理番号フィールドは、管理テーブルのレコード毎に一意的に付与される管理番号が登録されるフィールドであり、荷受けした状態の医療品W(外装箱Pに梱包されている一まとまりの医療品W)を管理するために付与される。また、メインサーバ100は、医療品マスタテーブルを備えている。医療品マスタテーブルは、医療品Wに関する基礎的な情報に関するフィールドを有している。当該フィールドには、商品コード、商品名、メーカー、小分数量、1つあたりの重さ、及び後述する小分品Sの形状情報などが含まれる。ここで、小分数量は、病院に対して納品する医療品の最少個数(最少納品数量)である。
【0018】
図1および図2に示すように、上記の通り荷受コンピュータ12は、荷受情報をメインサーバ100に送信した後に、メインサーバ100から管理番号を取得する。荷受コンピュータ12には、RFタグ発行装置13が通信可能に接続されており、荷受コンピュータ12は管理番号をRFタグ発行装置13へと入力する。当該RFタグ発行装置13は、当該入力された管理番号を記憶したRFタグを発行する。このように発行されたRFタグは医療品Wの外装箱Pに貼付される。当該外装箱P(医療品W)は、不図示の搬送装置によって保管エリアへと搬送される。
【0019】
[保管エリア]
保管エリアは荷受した医療品Wを外装箱Pに梱包した状態のままで保管しておくエリアである。このように保管エリアに保管された医療品Wは、医療品Wの出荷状況を加味したメインサーバ100からの指示に基づいて、外装箱Pに入れられた状態で搬送装置によって小分エリアへと搬送される。
【0020】
[小分エリア]
小分エリアは、医療品Wを外装箱Pから取り出して機械的または手作業により小分袋Bに小分作業するエリアであり、当該エリアには作業者によって操作されるコンピュータ22(以下、「小分コンピュータ22」という。)が設けられている。小分コンピュータ22は、ネットワークNを介してメインサーバ100から小分品管理情報を受信し、そのディスプレイ(不図示)に小分品管理情報を表示させる。この小分品管理情報は、小分単位の医療品Wを管理するための情報であって、医療品Wが保管エリアから小分エリアに搬送される時点においてメインサーバ100によって生成されて、管理テーブルに追加される。当該小分品管理情報には、図3に示すように、小分単位に発行される管理番号、小分けすべき医療品Wの商品コード、ロット番号、小分数量、及び小分けの元となる梱包状態の医療品W(荷受時の医療品W)の管理番号(以下、「親管理番号」という。)が含まれる。当該小分品管理情報に基づいて医療品Wが小分けされると、小分袋BにRFタグが貼付される。当該RFタグは、小分エリアに設けられたRFタグ発行装置23により生成される。当該RFタグ発行装置23は、小分コンピュータ22に接続されており、小分コンピュータ22から取得した管理番号をRFタグに記録する。以下、RFタグが貼付された小分袋Bに小分けされた医療品Wを「小分品S」という。
【0021】
上記の小分品Sは収容ボックス30に収容される。収容ボックス30は、図1および図4に示すように、上向きに開口したプラスチック製の収容体であり、一または複数の小分品Sが収容される。当該収容ボックス30は、その側面の下部にRFタグ32が貼付されている。当該RFタグ32には当該収容ボックス30を他の収容ボックス30と識別するための識別情報(以下、「ボックスID」という。)が記憶されている。小分エリアには、図2に示すように、当該RFタグ32からボックスIDを読み取るリーダ21(以下、「小分リーダ21」という。)が備えられており、当該小分リーダ21は、読み取ったボックスIDを小分コンピュータ22に入力する。小分コンピュータ22は、小分リーダ21から取得したボックスIDをメインサーバ100へと送信する。メインサーバ100は、小分コンピュータ22からボックスIDを受信すると、受信したボックスIDを小分品管理情報(図3)に含めて管理テーブルに追加する。これにより、メインサーバ100は、収容ボックス30と小分品Sを対応付けて管理することが可能となる。
【0022】
[ピッキングエリア]
小分品Sを収容した収容ボックス30は、搬送装置によってピッキングエリアへと搬送され、保管される。ピッキングエリアは、病院からの発注に基づいて、保管されている医療品Wをピッキングするエリアである。ここで、本実施形態では、病院からの発注は小分単位で行われるものであり、メインサーバ100が発注を取得した場合に、当該小分品Sの出荷頻度に応じたピッキングが開始される。具体的には、本実施形態のピッキングエリアは、小分品Sの出荷頻度に応じて、高頻度品ピッキングエリア、中頻度品ピッキングエリア、及び低頻度品ピッキングエリアの3つのピッキングエリアに分けられている。高頻度品ピッキングエリアは、出荷頻度の高い小分品S(以下、「高頻度品」という。)の保管およびピッキングが実施されるピッキングエリアである。中頻度品ピッキングエリアは、出荷頻度が中程度の小分品S(以下、「中頻度品」という。)が保管およびピッキングされるエリアである。低頻度品ピッキングエリアは、出荷頻度が低い小分品S(以下、「低頻度品」という。)が保管およびピッキングされるエリアである。
【0023】
上記各ピッキングエリアにおいてピックアップされた小分品Sは、各ピッキングエリアに配置された病院別ボックスに入れられる。当該病院別ボックスは、病院毎に割り当てられたボックスであり、小分品Sが入れられた後に搬送装置によって仕分出荷エリアへと搬送される。
【0024】
[仕分出荷エリア]
仕分出荷エリアは、病院別ボックスに入れられた小分品Sを部署(診療科)別に仕分けする仕分エリアと、仕分けられた医療品Wを出荷する出荷エリアと、を含む。仕分エリアには、作業台が設けられている。作業台には、図5に示すように、RFID読取装置51、SPDタグ発行装置52、及びコンピュータ53(以下、「仕分コンピュータ53」という。)が配置されている。RFID読取装置51は、病院別ボックスから取り出されて作業台の天板上に置かれた小分品SのRFタグ(以下、「小分管理タグ」という。)から管理番号を読み取る装置であり、読み取った管理番号を仕分コンピュータ53に入力する。仕分コンピュータ53は、RFID読取装置51から入力された管理番号を、ネットワークNを介してメインサーバ100へと送信する。メインサーバ100は、仕分コンピュータ53から管理番号を受信すると、受信した管理番号を含むレコードを管理テーブルから抽出し、抽出したレコードに基づいてSPD情報を生成し、生成したSPD情報を仕分コンピュータ53へ送信する。仕分コンピュータ53は、メインサーバ100からSPD情報を受信し、受信したSPD情報をSPDタグ発行装置52に入力する。SPDタグ発行装置52は、入力されたSPD情報を記録したRFタグ(以下、「SPDタグ」という。)を発行する。SPDタグ発行装置52によって発行されたSPDタグは小分品Sの小分袋Bに貼付される。これにより、小分品Sには小分管理タグとSPDタグが貼付されることとなる。ここで、上記RFID読取装置51は、再度、小分品Sに貼付されている小分管理タグから管理番号を読み取るとともに、SPDタグからSPD情報を読み取る。そして、RFID読取装置51は、読み取った管理番号およびSPD情報を仕分コンピュータ53に入力する。仕分コンピュータ53は、入力された管理番号およびSPD情報をメインサーバ100に送信する。メインサーバ100は、仕分コンピュータ53から管理番号とSPD情報を受信すると、管理テーブルにおいて当該管理番号を含むレコードを抽出し、SPD情報と抽出したレコードを照合する。照合した結果、SPD情報と抽出したレコードの内容が正しい場合には、SPDタグが適切な小分品Sに貼付されたものと判定される。一方、照合した結果、SPD情報と抽出したレコードの内容が相違する場合には、SPDタグが誤って他の小分品Sに貼付されたものと判定し、エラー情報を仕分コンピュータ53に送信する。仕分コンピュータ53は受信したエラー情報をディスプレイに表示させ、SPDタグの貼り間違えを作業者に報知する。
【0025】
SPDタグが貼付された小分品Sは部署別ボックスへと仕分けされる。部署別ボックスは棚に配置されている。当該棚にはモニター装置54が併設されており、仕分け作業を行う作業者は、ハンディ型の読取装置55を用いてSPD情報を読み取り、読み取ったSPD情報をメインサーバ100へと送信する。メインサーバ100は、当該読取装置からSPD情報を受信すると、当該小分品Sを入れるべき部署別ボックスを指定するボックス指定情報をモニター装置54へと送信する。モニター装置54は、メインサーバ100からボックス指定情報を受信すると、受信したボックス指定情報をモニター装置54に表示させる。作業者は当該モニター装置54の表示に従って部署別ボックスを特定し、当該部署別ボックスに小分品Sを入れる。
【0026】
発注された全ての医療品Wが部署別ボックスに入れられると、作業者は当該部署別ボックスを棚から取り出して台車に載せて出荷エリアへと搬送する。ここで、仕分エリアから出荷エリアの間にはゲート装置56が設けられている。ゲート装置56は、部署別ボックスを搬送するコンベア57と、コンベア57の搬送経路上に設けられたゲート本体と、ゲート本体に設けられたRFID読取装置58と、当該コンベア57およびRFID読取装置58を制御するコントロールパネル59と、を備えている。作業者は、部署別ボックスをコンベア57に載せたあとに、コントロールパネル59を操作して当該部署別ボックスの出荷先である病院と部署を入力する(部署別ボックス内のSPDタグからSPD情報を読み取って病院と部署を取得しても構わない)。コントロールパネル59は入力された病院と部署をメインサーバ100に送信する。メインサーバ100は、コントロールパネル59から病院と部署を受信すると、当該部署からの発注情報を検品情報としてゲート装置56へと送信する。ゲート装置56のコントロールパネル59は、検品情報をメインサーバ100から受信すると、コンベア57を駆動して部署別ボックスをゲート本体内へと搬送する。コントロールパネル59は、部署別ボックスがゲート本体内まで搬送されると、コンベア57を一旦停止させて、RFID読取装置58を用いて部署別ボックス内の小分品Sに貼付されたSPDタグからSPD情報を読み取る。コントロールパネル59はRFID読取装置58から取得したSPD情報とメインサーバ100から受信した検品情報を照合して、出荷物の過不足や、期限切迫品の有無、部署・病院の混在を確認する。過不足なく出荷物が取り揃えられている場合には、出荷工程へと部署別ボックスが搬送される。
【0027】
出荷工程では、搬送されてきた部署別ボックスを、同じ病院の別の部署への部署別ボックスと併せて病院単位で出荷される。
【0028】
次に、本発明の実施形態に係るピッキングシステムについて説明する。本実施形態に係るピッキングシステムは、上記のピッキングエリアに設けられており、高頻度品ピッキングシステム60と、中頻度品ピッキングシステム80と、低頻度品ピッキングシステム140と、を備えている。
【0029】
[高頻度品ピッキングシステム]
高頻度品ピッキングシステム60は、高頻度品のピッキングを支援するシステムであり、高頻度品ピッキングエリアに設けられる。図6および図7に示すように、当該高頻度品ピッキングシステム60は、ネットワークNを介してメインサーバ100と通信可能に設けられたサーバ61(以下、「高頻度品管理サーバ61」という。)と、立体自動倉庫62と、複数の無人搬送ロボット63(AGV)と、ピッキングステーション64と、を備えている。
【0030】
メインサーバ100は、病院からの発注に基づいて、出荷すべき高頻度品の商品コードを含む小分品管理情報を抽出し、当該小分品管理情報と高頻度品の出荷数量を立体自動倉庫62およびピッキングステーション64に送信する。
【0031】
立体自動倉庫62は、高頻度品が収容された収容ボックス30(以下、「高頻度品ボックス30」という。)を小棚65に収容した状態で保管するものであり、当該小棚65の入庫動作および出庫動作を制御するコンピュータ66(以下、「自動倉庫コンピュータ66」という。)を備えている。自動倉庫コンピュータ66は記憶部として機能するメモリを備えており、当該メモリには、高頻度品ボックス30のボックスIDと、当該高頻度品を収容する小棚65の識別情報と、当該小棚65における高頻度品ボックス30の収納位置と、が対応付けられて登録されている。ここで、収納位置とは、例えば上から2段目の右から3個目のように、高頻度品ボックス30が置かれている棚板の段番号と、棚板の端からの順番により特定される。
【0032】
上記の自動倉庫コンピュータ66は、ネットワークNを介して高頻度品管理サーバ61と通信可能であり、高頻度品管理サーバ61から小分品管理情報と出荷数量を受信する。自動倉庫コンピュータ66は、受信した小分品管理情報からボックスIDを抽出して、メモリに記憶させた対応関係に基づいて当該ボックスIDに対応する小棚65を特定し、当該小棚65を出庫させる。また、自動倉庫コンピュータ66は、小棚65を出庫させるとともに、メモリに記憶させた対応関係に基づいてボックスIDに対応する収納位置を特定し、当該収納位置を高頻度品管理サーバ61に送信する。高頻度品管理サーバ61は、自動倉庫コンピュータ66から収納位置を受信すると、小分品管理情報と収納位置をピッキングステーション64に送信する。
【0033】
無人搬送ロボット63は、小棚65を搬送する搬送部として機能するものであり、立体自動倉庫62から出庫した小棚65をピッキングステーション64まで搬送する。
【0034】
ピッキングステーション64は、無人搬送ロボット63によって搬送されてきた小棚65から高頻度品をピックアップして、ピックアップした高頻度品の適否を確認する場所であって、コンピュータ67(以下、「ピッキングコンピュータ67」という。)と、第1表示装置68と、RFタグ読取装置69と、を備えている。
【0035】
ピッキングコンピュータ67は、ネットワーク通信モジュールを備えており、ネットワークNを介して高頻度品管理サーバ61から小分品管理情報と収納位置を受信する。また、ピッキングコンピュータ67のCPUは、ピッキングスタッフに対してピックアップすべき高頻度品ボックス30の位置を示す画像を収納位置に従って生成する。このように、CPUは、高頻度品ボックス30のピックアップ位置を示す情報を生成する生成部として機能している。そして、ピッキングコンピュータ67は、当該画像の映像信号を表示部である第1表示装置68へと入力する。
【0036】
第1表示装置68は、無人搬送ロボット63によって搬送されてきた小棚65からピックアップすべき高頻度品ボックス30の位置を視覚的に示す装置である。当該表示装置68は、ピッキングコンピュータ67から入力された映像信号に基づいて画像を表示する。ピッキングスタッフは、第1表示装置68に表示された画像に従って高頻度品ボックス30から高頻度品をピックアップして、チェックカウンター71に載せる。
【0037】
チェックカウンター71は、ピックアップした高頻度品の適否を確認するためのテーブルであり、RFタグ読取装置69が設けられている。RFタグ読取装置69は、高頻度品に付されたRFタグから管理番号を読み取る読取部として機能する装置であり、チェックカウンター71の天板上に敷設されたシートアンテナ72と、当該シートアンテナ72に接続されたリーダライタ本体と、を備えている。ピッキングスタッフは、チェックカウンター71に載せられた高頻度品ボックス30から高頻度品をピックアップして、当該高頻度品をシートアンテナ72上に載せる。これによりRFタグ読取装置69は、高頻度品に付されたRFタグから管理番号を読み取り、読み取った管理番号をピッキングコンピュータ67へ入力する。
【0038】
ピッキングコンピュータ67のCPUは、RFタグ読取装置69から入力された管理番号が、高頻度品管理サーバ61から受信した小分品管理情報に含まれる管理番号と一致するか否かを判定し、チェックカウンター71上に設けられた第2表示装置70に当該判定結果を表示させる。判定の結果、これらの管理番号が一致した場合には、当該RFタグが付された高頻度品は病院からの発注に対応する医療品であるため、ピッキングスタッフは当該高頻度品をチェックカウンター71の側方に準備されている病院別ボックスへと投入する。このようにピッキングコンピュータ67のCPUは、ピックアップされた高頻度品の適否を判定する判定部として機能する。
【0039】
[中頻度品ピッキングシステム]
中頻度品ピッキングシステム80は、中頻度品のピッキングを支援するシステムであり、中頻度品ピッキングエリアに設けられる。図8乃至図10に示すように、当該中頻度品ピッキングエリアには、中頻度品を収容する収容ボックス30(以下、「中頻度品ボックス30」という。)を陳列した状態で保管する複数の陳列棚81と、ピックアップされた中頻度品ボックス30及びその収容物である中頻度品を確認するチェックカウンター82と、複数の病院別ボックスを待機させる待機部83と、が設けられている。中頻度品ピッキングシステム80は、ネットワークNを介してメインサーバ100と通信可能に設けられたRFIDシステム90、棚札システム110、チェックシステム120、及び報知装置130を備えている。
【0040】
RFIDシステム90は、陳列棚81の各々に設けられ、棚板上に陳列された中頻度品ボックス30のRFタグ32からボックスIDを読み取る読取部として機能するRFタグ読取装置91と、陳列棚81の各々に設けられた複数のコンピュータ92(以下、「棚コンピュータ92」という。)と、ネットワークNを介して棚コンピュータ92の各々と通信可能なサーバ93(以下、「RFIDサーバ93」という。)と、を備えている。
【0041】
RFタグ読取装置91は、陳列棚81が有する棚板の各々に敷設された複数のシートアンテナ91aと、複数のシートアンテナ91aに接続されたリーダライタ本体91bと、を備えている。陳列棚81に中頻度品ボックス30が置かれると、当該RFタグ読取装置91は、当該中頻度品ボックス30のボックスIDを読み取り、読み取ったボックスIDを棚コンピュータ92に入力する。
【0042】
棚コンピュータ92は、RFタグ読取装置91から入力されたボックスIDを、ネットワークNを介して、RFIDサーバ93へと送信する。RFIDサーバ93は、棚コンピュータ92から受信したボックスIDをメインサーバ100へと送信する。
【0043】
メインサーバ100のCPUは、受信したボックスIDを含むレコード(小分品管理情報)を管理テーブルから抽出する。また、当該CPUは、抽出した小分品管理情報に含まれる商品コードに対応するレコード(医療品に関する基本情報)を医療品マスタテーブルから抽出する。そして、メインサーバ100のCPUは、抽出した小分品管理情報および医療品に関する基本情報に基づいて、例えば図4(b)に示すような中頻度品に関する画像を生成する。このように、メインサーバ100は、ボックスIDに基づいて中頻度品に関する情報(以下、「中頻度品情報」という。)を生成する生成部として機能する。メインサーバ100は、生成した中頻度品情報をボックスIDと共に棚札システム110へと送信する。
【0044】
棚札システム110は、中頻度品ボックス30に付された電子棚札33の表示を制御するシステムであって、ネットワークNを介してメインサーバ100と通信可能な棚札サーバ111と、アクセスポイントAPを介してネットワークNに接続され、棚札サーバ111と通信可能な電子棚札33と、を備えている。
【0045】
棚札サーバ111は、メインサーバ100から中頻度品情報およびボックスIDを受信し、当該ボックスIDに対応する電子棚札33に中頻度品情報を送信する。ここで、棚札サーバ111のメモリには、受信したボックスIDに基づいて電子棚札33を特定する棚札テーブルが記憶されている。棚札テーブルは、ボックスIDフィールドと、アドレスフィールドと、を備えている。ボックスIDフィールドには、中頻度品ボックス30に付されたRFタグ32のボックスIDが登録されている。アドレスフィールドは、電子棚札33のIPアドレス(ネットワークアドレス)が登録されている。棚札サーバ111は、受信したボックスIDに対応するIPアドレスを棚札テーブルから抽出し、当該IPアドレスに対して中頻度品情報を送信する。このように、棚札サーバ111のメモリは、ボックスIDに対応づけて中頻度品ボックス30の電子棚札33を特定する情報を記憶する記憶部として機能している。電子棚札33は、棚札サーバ111から中頻度品に関する情報を受信すると、受信した情報(図4(b))をディスプレイに表示させる。
【0046】
また、メインサーバ100のCPUは、病院からの注文を受信した場合には、注文に含まれる医療品の商品IDを特定し、当該商品IDに対応するボックスIDと管理番号を管理テーブルから抽出する。次に、メインサーバ100のCPUは、中頻度品ボックス30をピックアップすべき旨を示す情報、例えば図4(c)に示されるような画像と共に、抽出したボックスIDを棚札システム110へと送信する。また、メインサーバ100は、抽出したボックスIDおよび管理番号をチェックシステム120へと送信する。
【0047】
棚札システム110は、受信したボックスIDに対応する電子棚札33に対してピックアップすべき旨の情報を送信する。中頻度品ボックス30の電子棚札33は、ピックアップすべき旨の情報(図4(c))を表示する。これにより、陳列棚81を巡回するピッキングスタッフに対して、ピックアップすべき旨を報知することができる。
【0048】
チェックシステム120は、ピックアップされた中頻度品ボックス30の適否、及び当該中頻度品ボックス30からピックアップされた中頻度品の適否を確認するシステムであり、RFタグ読取装置121と、コンピュータ122(以下、「チェックコンピュータ122」という。)と、を備えている。
【0049】
RFタグ読取装置121は、チェックカウンター82に置かれた中頻度品ボックス30のRFタグ32からボックスIDを読み取り、当該中頻度品ボックス30からピックアップされた中頻度品のRFタグから管理情報を読み取る装置であり、第1シートアンテナ121a及び第2シートアンテナ121bと、各シートアンテナ121a,121bに接続されたリーダライタ本体と、を備えている。
【0050】
第1シートアンテナ121aは、チェックカウンター82の天板上に敷設されており、この上に置かれた中頻度品ボックス30のRFタグ32と交信する電波を出力する。第2シートアンテナ121bは、第1シートアンテナ121aの側方に配置されており、この上に置かれた中頻度品のRFタグと交信する電波を出力する。リーダライタ本体は、チェックコンピュータ122に接続されており、第1シートアンテナ121a上の中頻度品ボックス30のRFタグ32から読み取ったボックスID、及び第2シートアンテナ121b上の中頻度品のRFタグから読み取った管理番号をチェックコンピュータ122に入力する。
【0051】
チェックコンピュータ122は、メインサーバ100からボックスIDおよび管理番号を受信する。また、チェックコンピュータ122は、リーダライタ本体から入力されたボックスIDおよび管理番号を、メインサーバ100から受信したボックスIDおよび管理番号と照合する。照合した結果、一致した場合には、病院からの発注に対応する医療品がピックアップされたものとして、チェックコンピュータ122は、当該中頻度品のピックアップが完了した旨(以下、「完了通知」という。)をメインサーバ100に送信する。また、チェックコンピュータ122は、報知信号を報知装置130に対して入力する。
【0052】
報知装置130は、ピッキングスタッフに対して、チェック後の中頻度品を投入すべき病院別ボックスを報知する装置であって、病院別ボックス84が待機する待機部83に設けられている。本実施形態では、第1待機部83a乃至第3待機部83cが設けられており、第1待機部83aには、病院Aに納品する中頻度品が投入される病院別ボックス84が待機している。また、第2待機部83bには、病院Bに納品する中頻度品が投入される病院別ボックス84が待機している。さら、第3待機部83cには、病院Cに納品する中頻度品が投入される病院別ボックス84が待機している。当該第1待機部83a乃至第3待機部84cの各々に報知装置130が設けられている。
【0053】
上記チェックコンピュータ122は、メインサーバ100から受信した納品先情報に対応する待機部83の報知装置130に対して報知信号を入力する。報知装置130は、入力された報知信号に基づいて作動し、ピッキングスタッフに対して投入すべき病院別ボックス84を報知する。このようにして、中頻度品が投入された病院別ボックス84は搬送装置85によって仕分出荷エリアへと搬送される。
【0054】
[低頻度品ピッキングシステム]
低頻度品ピッキングシステム140は、低頻度品のピッキングを支援するシステムであり、低頻度品ピッキングエリアに設けられる。当該低頻度品ピッキングエリアには、低頻度品を収容する収容ボックス30(以下、「低頻度品ボックス30」という。)を陳列した状態で保管する複数の陳列棚81が設けられている。低頻度品ピッキングシステム140は、図11に示すように、ネットワークNを介してメインサーバ100と通信可能に設けられたサーバ141(以下、「低頻度品管理サーバ141」という。)と、ピッキング補助ロボット142と、を備えている。
【0055】
メインサーバ100は、病院からの発注に基づいて、出荷すべき医療品(低頻度品)の商品コードを含むレコード(小分品管理情報)を管理テーブルから抽出し、また当該商品コードを含むレコード(低頻度品に関する基本的な情報)を医療品マスタテーブルから抽出し、抽出したレコードと低頻度品の出荷数量を低頻度品管理サーバ141へと送信する。
【0056】
低頻度品管理サーバ141は、メインサーバ100から受信した情報に基づいて、ピッキング指示をピッキング補助ロボット142へ送信する。ピッキングの指示は、ピッキング補助ロボット142が移動すべき位置情報と、ピッキングスタッフが病院別ボックスに入れるべき低頻度品と、その個数を含む。
【0057】
ピッキング補助ロボット142は、AGVによって実現される移動体143と、移動体143から上方に延出する垂直フレーム144と、垂直フレーム144に取り付けられた病院別ボックス145と、垂直フレーム144の上端部に取り付けられたタブレット端末146と、RFタグ読取装置147と、を備えている。タブレット端末146は、低頻度品管理サーバ141から受信したピッキング指示をそのディスプレイに表示するとともに、位置情報を移動体143の制御部へと入力する。移動体143の制御部は、低頻度品ピッキングエリアの通路が定められた電子マップに従って、入力された位置情報が表す所定の位置に移動体143を移動させる。
【0058】
ピッキングスタッフは当該ピッキング補助ロボット142の位置まで歩いて低頻度品をピックアップする。RFタグ読取装置147は、ピッキングスタッフによってピックアップされた低頻度品のRFタグから管理番号を読み取る装置であり、読み取った管理番号をタブレット端末146へと入力する。タブレット端末146は、RFタグ読取装置147から入力された管理番号と、低頻度品管理サーバ141から受信した小分品管理情報に含まれる管理番号を照合し、照合結果をディスプレイに表示させる。照合の結果、両者が一致している場合には、適切な低頻度品がピックアップされていることが表示される。ピッキングスタッフは、当該ディスプレイの表示を確認して、ピックアップした低頻度品を病院別ボックスに投入する。このようにして低頻度品が投入された病院別ボックス145は仕分出荷エリアへと搬送される。
【0059】
本実施形態のピッキングシステムは、医療品の出荷頻度に応じて、種類ごとに異なるエリアに保管され、ピッキングが実施されるので、出荷頻度に最適なピッキングシステムを各々のエリアに構築することができ、ピッキングミスを防止することができる。
【0060】
また、高頻度品ないし低頻度品は、小分袋Bごとに保管されピッキングされるので、医療品を1つずつピッキングする従来のピッキング方式よりもピッキング数量の間違いが生じにくい。
【0061】
また、立体自動倉庫62は小棚単位で入出庫が可能であり、無人搬送ロボット60が小棚単位で医療品Sをピッキングステーション64まで搬送することができるので、作業者は移動する必要がなく、作業負担を軽減することができる。
【0062】
また、各頻度別エリアにおいて、指示に従ってピックアップした小分品SのRFタグから管理番号を読み取り、読み取った管理番号の適否を判定することで、ピッキングミスを防止することができる。
【0063】
以上、本発明の実施形態を説明したが、当業者の知識に基づいて、上記実施形態や変形例の態様に種々の変更や追加を加えても構わない。
【0064】
[変形例1]
上記実施形態では、高頻度品ピッキングエリア、中頻度品ピッキングエリア、及び低頻度品ピッキングエリアを備えているが、中頻度品ピッキングエリアおよび低頻度品ピッキングエリアを一まとまりのピッキングエリアとして、当該エリアに、中頻度品ピッキングシステム80または低頻度品ピッキングシステム140のいずれかを採用しても構わない。
【0065】
[変形例2]
また、高頻度品ピッキングエリア及び中頻度品ピッキングエリアを一まとまりのピッキングエリアとして、当該エリアに高頻度品ピッキングシステム60または中頻度品ピッキングシステム80のいずれかを採用しても構わない。
【0066】
[変形例3]
また、上記実施形態において高頻度品のピッキングシステムを構成している立体自動倉庫62、複数の無人搬送ロボット63(AGV)、ピッキングステーション64を、中頻度品や低頻度品のピッキングシステムとして用いても構わない。
【0067】
[変形例4]
また、上記実施形態において中頻度品のピッキングシステムを構成しているRFIDシステム90、棚札システム110、チェックシステム120、及び報知装置130を、高頻度品や低頻度品のピッキングシステムとして用いても構わない。
【0068】
[変形例5]
また、上記実施形態において低頻度品のピッキングシステムを構成しているピッキング補助ロボット142を高頻度品や中頻度品のピッキングシステムとして用いても構わない。
【0069】
[変形例6]
上記実施形態における低頻度品ピッキングエリアではピッキング補助ロボット142が用いられているが、当該態様に限定されない。低頻度品ピッキングエリアはハンディ型の読取装置を備え、当該読取装置によって低頻度品の管理番号を読み取り、低頻度品の適否を判定しても構わない。
【0070】
[変形例7]
上記実施形態において中頻度品ピッキングエリアに設けられた棚札システム110では、電子棚札33が、アクセスポイントAPを介して棚札サーバ111とネットワーク通信により中頻度品情報などを受信しているが、電子棚札33は近距離無線通信を用いて棚札サーバ111と通信可能であっても構わない。当該態様においては、電子棚札33を特定するための情報として、電子棚札33の各々に一意的に付与された識別番号が用いられ、当該識別番号がボックスIDと対応付けられることとなる。
【符号の説明】
【0071】
60 高頻度品ピッキングシステム
67 ピッキングコンピュータ
69 RFタグ読取装置
62 立体自動倉庫
63 無人搬送ロボット
80 中頻度品ピッキングシステム
121 RFタグ読取装置
122 チェックコンピュータ
140 低頻度品ピッキングシステム
146 タブレット端末
147 RFタグ読取装置
S 小分品

図1
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図11