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特開2022-166279情報機器、携帯機器及びそれらのプログラム並びに制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166279
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】情報機器、携帯機器及びそれらのプログラム並びに制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20221025BHJP
【FI】
G06Q20/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132898
(22)【出願日】2022-08-24
(62)【分割の表示】P 2021080117の分割
【原出願日】2013-09-19
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】水野 公靖
(57)【要約】
【課題】携帯機器の電子財布機能を利用する際におけるユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】リスト情報機器は、電子財布機能を備えた携帯機器と第1の通信手段で通信を確立し(ステップSA1)、前記携帯機器の電子財布機能の金額データを第1の通信手段により取得する(ステップSA2、ステップSA3)。その後、決済端末と非接触通信を行なう第2の通信手段で(ステップSA4)、前記決済端末と決済処理を行なう(ステップSA5)ことにより、前記携帯機器を鞄等に入れて持ち歩いている場合においても決済可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触通信により端末と通信を行なう第1の通信手段と、
前記非接触通信の通信距離より通信距離が長い無線通信により携帯機器と通信を行なう第2の通信手段と、
前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器から受信した金額に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記金額に関する情報を用いて、前記第1の通信手段による通信により前記端末と処理を行なう処理手段と、
前記処理手段により前記端末と処理を行なった後の前記金額に関する情報を、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器に送信する制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報機器。
【請求項2】
前記処理手段は、前記第1の通信手段による通信により前記端末からの処理要求を受信した場合、前記金額に関する情報を要求に応じて変更し、変更した金額に関する情報を前記記憶手段に記憶し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記金額に関する情報を、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報機器。
【請求項3】
前記第1の通信手段は、NFCにより前記端末と通信を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報機器。
【請求項4】
前記第2の通信手段は、Bluetooth(登録商標)により前記携帯機器と通信を行なうことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報機器。
【請求項5】
前記記憶手段は、不揮発性であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報機器。
【請求項6】
当該情報機器は、リスト装着型の情報機器であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報機器。
【請求項7】
非接触通信により端末と通信を行なう第1の通信手段、前記非接触通信の通信距離より通信距離が長い無線通信により携帯機器と通信を行なう第2の通信手段、及び前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器から受信した金額に関する情報を記憶する記憶手段を備えた情報機器が有するコンピュータを、
前記記憶手段に記憶されている前記金額に関する情報を用いて、前記第1の通信手段による通信により前記端末と処理を行なう処理手段、
前記処理手段により前記端末と処理を行なった後の前記金額に関する情報を、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器に送信する制御手段、
として機能させることを特徴とする情報機器のプログラム。
【請求項8】
非接触通信により端末と通信を行なう第1の通信手段、前記非接触通信の通信距離より通信距離が長い無線通信により携帯機器と通信を行なう第2の通信手段、及び前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器から受信した金額に関する情報を記憶する記憶手段を備えた情報機器において、
前記記憶手段に記憶されている前記金額に関する情報を用いて、前記第1の通信手段による通信により前記端末と処理を行なう処理ステップ、
前記処理ステップにより前記端末と処理を行なった後の前記金額に関する情報を、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器に送信する制御ステップ、
を含むことを特徴とする金額に関する情報の利用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報機器、及びそれらのプログラム並びに金額に関する情報の利用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子財布機能を備え、電子財布のデータを格納すると共に、自動改札機等の決済端末との間でNFC(Near Field Communication)等の非接触による近接無線通信(以下、非接触通信という。)を利用して決済を行なう携帯電話(携帯機器)が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の技術においては、携帯機器の利用者が駅構内から自動改札機を通って外に出る場合、携帯機器と自動改札機との間で上記非接触通信が行われ、この自動改札機による自動改札が行われる。この時、携帯機器が格納している電子財布のデータから運賃相当の金額が引き出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-273528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、携帯電話に代わりスマートフォンが急速に普及しており、そのスマートフォンにおいても電子財布機能を備え、非接触通信による決済を行なうことが多々見うけられる。
【0006】
しかしながら、近年のスマートフォンはLCD等の表示部の大画面化に伴い、その筐体は大型化している為、ユーザはスマートフォンを鞄にいれて持ち歩くことも多い。そのような場合、スマートフォンの電子財布機能で、買い物の決済を行なったり、駅の自動改札機を通ろうとすると、鞄からスマートフォンを取り出す必要があり、利便性を損なうという問題がある。
【0007】
一方、スマートフォンの普及に伴い、スマートフォンと連携して動作する腕時計型の情報端末(リスト情報機器)が注目されている。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、金額に関する情報を利用可能な情報機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明の情報機器は、非接触通信により端末と通信を行なう第1の通信手段と、前記非接触通信の通信距離より通信距離が長い無線通信により携帯機器と通信を行なう第2の通信手段と、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器から受信した金額に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記金額に関する情報を用いて、前記第1の通信手段による通信により前記端末と処理を行なう処理手段と、前記処理手段により前記端末と処理を行なった後の前記金額に関する情報を、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器に送信する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
前記課題を解決するため、本発明の情報機器のプログラムは、非接触通信により端末と通信を行なう第1の通信手段、前記非接触通信の通信距離より通信距離が長い無線通信により携帯機器と通信を行なう第2の通信手段、及び前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器から受信した金額に関する情報を記憶する記憶手段を備えた情報機器が有するコンピュータを、前記記憶手段に記憶されている前記金額に関する情報を用いて、前記第1の通信手段による通信により前記端末と処理を行なう処理手段、前記処理手段により前記端末と処理を行なった後の前記金額に関する情報を、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器に送信する制御手段、として機能させることを特徴とする。
【0011】
前記課題を解決するため、本発明の金額に関する情報の利用方法は、非接触通信により端末と通信を行なう第1の通信手段、前記非接触通信の通信距離より通信距離が長い無線通信により携帯機器と通信を行なう第2の通信手段、及び前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器から受信した金額に関する情報を記憶する記憶手段を備えた情報機器において、前記記憶手段に記憶されている前記金額に関する情報を用いて、前記第1の通信手段による通信により前記端末と処理を行なう処理ステップ、前記処理ステップにより前記端末と処理を行なった後の前記金額に関する情報を、前記第2の通信手段による通信により前記携帯機器に送信する制御ステップ、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、情報機器が金額に関する情報を利用可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態におけるリスト情報機器、スマートフォン、決済端末の構成を示す構成図である。
図2】各実施形態に共通するリスト情報機器を示すブロック図である。
図3】各実施形態に共通するスマートフォンを示すブロック図である。
図4】第1の実施形態におけるリスト情報機器とスマートフォンを用いて、ユーザが決済端末で決済を行なう手順を示したシーケンス図である。
図5】第2の実施形態におけるリスト情報機器とスマートフォンを用いて、ユーザが決済端末で決済を行なう手順を示したシーケンス図である。
図6】第2の実施形態の変形例におけるリスト情報機器、スマートフォン、決済端末の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における、リスト情報機器1、スマートフォン2、決済端末3の構成を示す構成図である。本実施形態では、相互間でBluetooth(登録商標)によるデータ交換が可能なリスト情報機器1とスマートフォン2、並びにスマートフォン2の電子財布機能が保持する電子財布のデータを決済する決済端末3とから構成される。
【0015】
リスト情報機器1は、ユーザが手首に装着可能な腕時計型であり、時計ケース101と、時計ケース101上に配置されるとともにタッチパネルとして機能する表示部102と、時計ケース101の両端部に装着されたリストバンド103とを有している。
【0016】
また詳細は後述するが、リスト情報機器1は、Bluetooth(登録商標)によりスマートフォン2とデータの交換が可能であり、また、NFCによる非接触通信によって決済端末3との間でデータ通信を行なう。
【0017】
スマートフォン2は、周知のように縦長上の装置本体201と、この装置本体201上に配置されるとともにタッチパネルとして機能する表示部202とを有しており、無線通信によりインターネットに接続可能である。
【0018】
また詳細は後述するが、スマートフォン2は、Bluetooth(登録商標)によりリスト情報機器1とデータの交換を行ない、また、NFCによる非接触通信によって決済端末3との間でデータ通信も可能である。
【0019】
決済端末3は、例えば、交通機関の自動改札機であって、リスト情報機器1、又はスマートフォン2と、NFCによる非接触通信によって運賃等の決済を行なう。
【0020】
図2は、リスト情報機器1の回路構成を示す概略ブロック図である。111は時計部であり、現在時刻をカウントする。102は前記表示部であり、カラーLCD(Liquid Crystal Display)と、それを駆動する駆動回路等から構成される。112は表示制御部であり、表示部102の表示状態を制御する。113は入力部であり、図1では省略した各種スイッチから構成される。また、入力部113には、表示部102のカラーLCDの表面を覆い、表示部102をタッチパネルとして機能させるタッチセンサ、及びその駆動回路も含まれる。
【0021】
114はCPU(Central Processing Unit)であり、リスト情報機器1全体を制御する。115はプログラムメモリであり、制御プログラム1151、アプリケーションプログラム1152、及びペアリングプログラム1153が予め記憶されている。
【0022】
制御プログラム1151は、CPU114にリスト情報機器1全体を制御させるための基本的な制御プログラムである。アプリケーションプログラム1152は、CPU114に後述する処理を含む種々の処理を行わせるための複数種のアプリケーションプログラムから構成される。ペアリングプログラム1153は、スマートフォン2等との間でペアリング(接続設定)を行うためのプログラムである。
【0023】
116は、フラッシュメモリ等の内蔵メモリであり、リスト情報機器1の動作内容を決める各種の設定情報や、Bluetooth(登録商標)によりスマートフォン2から取得した電子財布のデータ等を記憶する。
【0024】
117はスマートフォン2との間で、Bluetooth(登録商標)による送受信を行う無線I/F部である。118はNFC I/F部であり、ループアンテナ、及び送受信回路を含み、前記決済端末3との間でNFCによる非接触通信を行って、電子財布のデータ通信を行なう。
【0025】
図3は、スマートフォン2の回路構成を示す概略ブロック図である。202は前記表示部であり、カラーLCDと、それを駆動する駆動回路等から構成される。212は表示制御部であり、表示部202の表示状態を制御する。213は入力部であり、図1では省略した電源キーや、その他の各種キーから構成される。また、入力部213には、表示部202のカラーLCDの表面を覆い、表示部202をタッチパネルとして機能させるタッチセンサ、及びその駆動回路も含まれる。
【0026】
214はCPUであり、スマートフォン2全体を制御する。215はプログラムメモリであり、制御プログラム2151、及びアプリケーションプログラム2152、ペアリングプログラム2153が予め記憶されている。
【0027】
制御プログラム2151は、CPU214にスマートフォン2全体を制御させるための基本的な制御プログラムである。アプリケーションプログラム2152は、CPU214に後述する処理を含む種々の処理を行わせるための複数種のアプリケーションプログラムから構成される。ペアリングプログラム2153は、リスト情報機器1等との間でペアリング(接続設定)を行うためのプログラムである。
【0028】
216は、フラッシュメモリ等の内蔵メモリであり、スマートフォン2の動作内容を決める各種の設定情報や、電子財布機能の電子財布のデータ等を記憶する。
【0029】
217はリスト情報機器1との間で、Bluetooth(登録商標)による送受信を行う無線I/F部である。218は、無線LAN等の公衆回線を利用してスマートフォン2をインターネットに接続するための通信I/F部である。
【0030】
219はNFC I/F部であり、ループアンテナ、及び送受信回路を含み、前記決済端末3との間でNFCによる非接触通信を行って、直接、電子財布のデータ通信を行なうことも可能である。
【0031】
なお、スマートフォン2は、音声通信やデータ通信を行うための周知の回路、すなわち入力された音声を変調して送信する音声入力回路、送信回路、及び受信した音声信号を受信して復号再生する受信回路、再生回路やデータ送受信回路等を有するが、これらについては図示及び説明を省略する。
【0032】
次に、以上の構成からなるリスト情報機器1、スマートフォン2、決済端末3の本発明に係わる動作を、図4を参照し説明する。
【0033】
図4は、CPU114が制御プログラム1151、及び所定のアプリケーションプログラム1152を実行することにより行われるリスト情報機器1と、CPU214が制御プログラム2151、及び所定のアプリケーションプログラム2152を実行することにより行われるスマートフォン2を用いて、ユーザが決済端末3で決済を行なう手順を示したシーケンス図である。
【0034】
ユーザは、リスト情報機器1とスマートフォン2をBluetooth(登録商標)(本実施例ではBluetooth(登録商標)としているが、他の無線通信や有線でも構わない)でペアリングしておく(ステップSA1)。尚、このペアリング処理は、リスト情報機器1のペアリングプログラム1153と、スマートフォン2のペアリングプログラム2153を実行することにより行われる。
【0035】
次に、ユーザは、スマートフォン2を鞄にしまうときに、スマートフォン2の電子財布機能にチャージしている電子財布のデータを、リスト情報機器1で決済できるように、スマートフォン2の入力部213を使って操作する。この操作により、スマートフォン2は、スマートフォン2のNFCによる非接触通信機能をロック(ロックされている間は、スマートフォン2のNFCによる非接触通信で直接決済できない状態になる)させた上で、スマートフォン2の電子財布機能の電子財布のデータをBluetooth(登録商標)による通信でリスト情報機器1に送信する(ステップSA2)。
【0036】
リスト情報機器1は、電子財布のデータを受信すると、ACKを返す。ACKを受信したスマートフォン2は、リスト情報機器1に対して、電子財布のデータを使った決済処理を開始してよい旨を通知し、またユーザに対して、リスト情報機器1で決済処理を行う準備が完了した旨を表示部2に表示する(ステップSA3)。
【0037】
その後、ユーザが決済する際には、リスト情報機器1に転送された電子財布のデータを利用して決済を行う。具体的には、決済をする際、ユーザはリスト情報機器1を決済端末3にタッチし、リスト情報機器1と決済端末3の間で、NFCによる非接触通信によって運賃等の決済を行なう(ステップSA4)。
【0038】
リスト情報機器1を決済端末3にタッチすると、決済端末3は、例えば、乗車した区間に応じた金額の決済処理要求をリスト情報機器1に送信し、リスト情報機器1は前記金額分を電子財布のデータから減額して決済処理を行ない、決済処理完了通知を決済端末3へ送信する(ステップSA5)。なお、決済処理だけでなく、チャージ操作によりチャージ金額を増額させることも当然可能である。
【0039】
一方、ユーザがスマートフォン2のNFCによる非接触通信機能を利用したい場合は、スマートフォン2のNFCによる非接触通信機能で決済できるように、スマートフォン2の入力部213を使って操作する。この操作により、スマートフォン2は、リスト情報機器1に対して、電子財布のデータをスマートフォン2に戻すように要求する。この要求を受信すると、リスト情報機器1は、リスト情報機器1で電子財布のデータを使った決済処理ができないように、リスト情報機器1のNFCによる非接触通信機能をロックし、電子財布のデータをスマートフォン2に送信する。この送信する電子財布のデータは、リスト情報機器1で決済したり、チャージしたものが反映されている更新されたデータである(ステップSA6)。
【0040】
スマートフォン2は、リスト情報機器1から電子財布のデータを受信すると、その旨をACKで返す。ACKを受信したリスト情報機器1は、電子財布のデータをリスト情報機器1から削除するとともに、リスト情報機器1のNFCによる非接触通信機能のロックを解除する。そして、電子財布のデータをリスト情報機器1から削除した旨をスマートフォンに通知する(ステップSA7)。
【0041】
スマートフォン2は、この削除した旨の通知を受信すると、ロックしていたNFCによる非接触通信機能を解除し、スマートフォン2でNFCによる非接触通信で直接決済処理を行う準備が整った旨を表示部2に表示してユーザに伝える(ステップSA8)。
【0042】
上記説明した手順により、ユーザはリスト情報機器1で、スマートフォン2の電子財布機能にチャージされているお金で、決済端末3による決済が可能となる。
【0043】
(実施形態2)
第1の実施形態では、スマートフォン2の電子財布機能が保持する電子財布のデータをリスト情報機器1に送信することで、リスト情報機器1での決済処理を実現していた。これに対して第2の実施形態では、スマートフォン2の電子財布のデータをリスト情報機器1に送信しなくても、リスト情報機器1のNFCによる非接触通信で決済処理を行えるようにする方法である。
【0044】
この第2の実施形態の方法では、スマートフォン2のNFCによる非接触通信で決済しても、リスト情報機器1のNFCによる非接触通信で決済しても、常にスマートフォン2の電子財布機能が保持する電子財布のデータを使った決済処理ができるようになる。
【0045】
第2の実施形態においても、図1で示す相互間でBluetooth(登録商標)によるデータ交換が可能なリスト情報機器1とスマートフォン2、並びにスマートフォン2の電子財布機能が保持する電子財布のデータを決済する決済端末3とから構成される。
以下、この第2の実施形態での決済処理に係わる動作を、図5を参照し説明する。
【0046】
図5は、CPU114が制御プログラム1151、及び所定のアプリケーションプログラム1152を実行することにより行われるリスト情報機器1と、CPU214が制御プログラム2151、及び所定のアプリケーションプログラム2152を実行することにより行われるスマートフォン2を用いて、第2の実施形態によるユーザが決済端末3で決済を行なう手順を示したシーケンス図である。
【0047】
第1の実施形態と同様、ユーザは、リスト情報機器1とスマートフォン2をBluetooth(本実施例ではBluetooth(登録商標)としているが、他の無線通信や有線でも構わない)でペアリングしておく(ステップSB1)。尚、このペアリング処理は、リスト情報機器1のペアリングプログラム1153と、スマートフォン2のペアリングプログラム2153を実行することにより行われる。
【0048】
次に、ユーザは、スマートフォン2のNFCによる非接触通信でも、リスト情報機器1のNFCによる非接触通信でも決済可能となるように、スマートフォン2の入力部213を使って操作する。この操作により、スマートフォン2は、スマートフォン2からBluetoothによる通信でリスト情報機器1へ送る電子財布のデータを、リスト情報機器1で中継して、リスト情報機器1のNFCによる非接触通信で、決済端末3と決済処理を行なうための、中継指示をBluetooth(登録商標)による通信でリスト情報機器1に送信する(ステップSB2)。
【0049】
リスト情報機器1は、中継指示を受信すると、ACKを返す。ACKを受信したスマートフォン2は、第2の実施形態での決済処理を行う準備が完了した旨を表示部2に表示する(ステップSB3)。
【0050】
この状態で、従来通り、ユーザがスマートフォン2のNFCによる非接触通信で決済する場合を説明する。これは通常のスマートフォン2のNFCによる非接触通信による決済処理と同じであり、スマートフォン2を決済端末3にタッチすることで、スマートフォン2のNFCによる非接触通信を使って決済処理が行われる。
【0051】
ユーザがスマートフォン2を決済端末3にタッチすると、決済端末3は、例えば、乗車した区間に応じた金額の決済処理要求をスマートフォン2に送信し、スマートフォン2は前記金額分を電子財布機能の電子財布のデータから減額して決済処理を行ない、決済処理完了通知を決済端末3へ送信する(ステップSB4)。
【0052】
一方、ユーザがリスト情報機器1のNFCによる非接触通信を経由して、スマートフォン2の電子財布機能の電子財布のデータを使った決済処理を行おうとした場合には、次のような処理になる。
まず、ユーザがリスト情報機器1を決済端末にタッチする(ステップSB5)。
【0053】
リスト情報機器1を決済端末3にタッチすると、決済端末3は、例えば、乗車した区間に応じた金額の決済処理要求をリスト情報機器1に送信する。リスト情報機器1はこの要求をそのままスマートフォン2にBluetooth(登録商標)による通信で転送する。スマートフォン2はこの転送を受信すると、前記金額分を自身の電子財布機能の電子財布のデータから減額して決済処理を行なう。決済処理が完了すると、スマートフォン2は、完了通知をBluetooth(登録商標)による通信でリスト情報機器1に送信する。リスト情報機器1は、この完了通知をそのままリスト情報機器1のNFCによる非接触通信を経由して決済端末3に転送する。これで一連の処理が完了する(ステップSB6)。
【0054】
なお、第2の実施形態では、スマートフォン2とリスト情報機器1の両方のNFCによる非接触通信を同時に利用できる場合を説明したが、スマートフォン2とリスト情報機器1のNFCによる非接触通信を排他的に使用するように構成してもよい。
【0055】
(実施形態2の変形例)
上記第2の実施形態の仕組みによれば、図6に示すように、複数のリスト情報機器がある場合でも、1台のスマートフォンの電子財布機能の電子財布のデータを使った決済処理を行うことができるようになる。例えば夫婦の場合、夫婦それぞれがリスト情報機器1A、1Bを持っているとする。このとき、御主人のスマートフォン2の電子財布機能の電子財布のデータを利用して、夫婦それぞれのリスト情報機器1A、1Bで決済処理を行うことができるようになる。
【0056】
以上説明した第1及び第2の実施形態においては、お金の決済処理であったが、例えば、アミューズメントパークの電子入場チケットをスマートフォンで購入し、そのチケット情報を使って、入場ゲートを通過する際に、入場ゲートにリスト情報機器をタッチするという利用方法も可能である。
【0057】
以上、本発明のいくつかの実施形態、及びその変形例について説明したが、これらは本発明の作用効果が得られる範囲内であれば適宜変更が可能であり、変更後の実施形態も特許請求の範囲に記載された発明、及びその発明と均等の発明の範囲に含まれる。以下に、本出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
電子財布機能を備えた携帯機器と通信を行なう第1の通信手段と、
決済端末と非接触通信を行なう第2の通信手段と、
前記携帯機器の電子財布機能の金額データを用いて、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末と決済処理を行なう決済手段と、
を備えたことを特徴とするリスト情報機器。
[請求項2]
前記第1の通信手段による通信により受信した前記携帯機器の電子財布機能の金額データを記憶する記憶手段を更に備え、
前記決済手段は、前記記憶手段に記憶されている前記金額データを用いて、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末と決済処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載のリスト情報機器。
[請求項3]
前記決済手段は、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末からの決済処理要求を受信した場合、前記金額データを決済金額に応じて減額し、減額した金額データを前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載のリスト情報機器。
[請求項4]
前記第1の通信手段による通信により前記決済手段による決済停止要求を受信した場合、前記記憶手段に記憶されている前記金額データを前記第1の通信手段による通信により前記携帯機器に送信するとともに、前記記憶装置に記憶されている前記金額データを削除する制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載のリスト情報機器。
[請求項5]
前記制御手段は、前記第1の通信手段による通信により前記決済手段による決済停止要求を受信した場合、前記第2の通信手段による通信を禁止することを特徴とする請求項4に記載のリスト情報機器。
[請求項6]
前記第1の通信手段による通信により受信した前記携帯機器の電子財布機能の金額データを前記決済手段に中継する中継手段を更に備え、
前記決済手段は、前記中継手段で中継された前記金額データを用いて、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末と決済処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載のリスト情報機器。
[請求項7]
前記決済手段は、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末からの決済処理要求を受信した場合、該決済処理要求を前記第1の通信手段により前記携帯機器に送信することを特徴とする請求項6に記載のリスト情報機器。
[請求項8]
電子財布機能を備えた携帯機器と通信を行なう第1の通信手段、及び決済端末と非接触通信を行なう第2の通信手段を備えたリスト情報機器が有するコンピュータを、
前記携帯機器の電子財布機能の金額データを用いて、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末と決済処理を行なう決済手段、
として機能させることを特徴とするリスト情報機器のプログラム。
[請求項9]
電子財布機能を備えた携帯機器と通信を行なう第1の通信手段、及び決済端末と非接触通信を行なう第2の通信手段を備えたリスト情報機器において、
前記携帯機器の電子財布機能の金額データを用いて、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末と決済処理を行なう決済ステップ、
を含むことを特徴とするリスト情報機器の電子決済方法。
[請求項10]
電子財布機能を備えた携帯機器であって、
リスト情報機器と通信を行なう通信手段と、
前記決済端末との決済処理を前記リスト情報機器で行なうことを、前記通信手段を用いて許可する決済許可手段と、
を備えたことを特徴とする携帯機器。
[請求項11]
前記電子財布機能を備えた携帯機器は、
前記決済端末との決済処理を前記リスト情報機器で行なうか、該携帯機器で行なうかを使用者に指定させる指定制御手段を更に備え、
前記決済許可手段は、前記指定制御手段により前記リスト情報機器での決済処理が指定された場合、前記決済端末との決済処理を前記リスト情報機器で行なうことを許可することを特徴とする請求項10に記載の携帯機器。
[請求項12]
前記電子財布機能を備えた携帯機器は、
前記指定制御手段により前記リスト情報機器での決済処理が指定された場合、該携帯機器の電子財布機能の金額データを前記通信手段で前記リスト情報機器へ送信させる金額データ送信手段と、
前記指定制御手段により前記リスト情報機器での決済処理が指定された場合、該携帯機器での前記決済端末との決済処理を不可とさせる決済処理ロック手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項11に記載の携帯機器。
[請求項13]
前記電子財布機能を備えた携帯機器は、
前記指定制御手段により該携帯機器での決済処理が指定された場合、前記リスト情報機器での前記決済端末との決済処理を不可とさせる決済停止要求を前記通信手段で前記リスト情報機器へ送信させる決済停止要求送信手段と、
前記指定制御手段により該携帯機器での決済処理が指定された場合、該携帯機器での決済処理ロックを解除する決済処理ロック解除手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項11に記載の携帯機器。
[請求項14]
リスト情報機器と通信を行なう通信手段と電子財布機能を備えた携帯機器が有するコンピュータを、
前記決済端末との決済処理を前記リスト情報機器で行なうことを、前記通信手段を用いて許可する決済許可手段、
として機能させることを特徴とする携帯機器のプログラム。
[請求項15]
リスト情報機器と通信を行なう通信手段と電子財布機能を備えた携帯機器において、
前記決済端末との決済処理を前記リスト情報機器で行なうことを、前記通信手段を用いて許可する決済許可ステップ、
を含むことを特徴とする携帯機器の電子決済方法。
[請求項16]
リスト情報機器、及び当該リスト情報機器と通信可能な電子財布機能を備えた携帯機器と決済端末から構成される電子決済システムであって、
前記リスト情報機器は、
前記電子財布機能を備えた携帯機器と通信を行なう第1の通信手段と、
前記決済端末と非接触通信を行なう第2の通信手段と、
前記携帯機器の電子財布機能の金額データを用いて、前記第2の通信手段による通信により前記決済端末と決済処理を行なう決済手段と、を備え、
前記電子財布機能を備えた携帯機器は、
前記リスト情報機器と通信を行なう通信手段と、
前記決済端末との決済処理を前記リスト情報機器で行なうことを、前記通信手段を用いて許可する決済許可手段と、
を備えたことを特徴とする電子決済システム。
【符号の説明】
【0058】
1 リスト情報機器
1A リスト情報機器
1B リスト情報機器
2 スマートフォン
3 決済端末
101 時計ケース
102 表示部
103 リストバンド
111 時計部
112 表示制御部
113 入力部
114 CPU
115 プログラムメモリ
1151 制御プログラム
1152 アプリケーションプログラム
1153 ペアリングプログラム
116 内蔵メモリ
117 無線I/F部
118 NFC I/F部
202 表示部
212 表示制御部
213 入力部
214 CPU
215 プログラムメモリ
2151 制御プログラム
2152 アプリケーションプログラム
2153 ペアリングプログラム
216 内蔵メモリ
217 無線I/F部
218 通信I/F部
219 NFC I/F部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-09-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御手段と、
非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、
前記第1通信方式とは異なる第2通信方式により前記決済処理に係る情報を携帯機器との間で通信する第2の通信手段と、
を備える情報機器であって、
前記制御手段は、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器から受信させた後、前記情報機器が前記決済処理に係る情報を用いた前記決済処理をできないようにするとともに、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器に送信させる、決済権限移行処理を実行する
ことを特徴とする情報機器。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記携帯機器と前記決済端末との間での決済処理を行う旨の情報が、前記携帯機器の入力手段に入力されてから、前記決済権限移行処理を実行する
ことを特徴とする請求項1記載の情報機器。
【請求項3】
制御手段と、
報知手段と、
非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、
前記非接触通信とは異なる第2通信方式より前記決済処理に係る情報を情報機器との間で通信する第2の通信手段と、
を備える携帯機器であって、
前記制御手段は、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器に送信させた後、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器から受信させ、
前記決済処理に係る情報を受信させてから、前記第1通信方式による前記決済処理に係る情報の前記決済端末との間での通信する準備が完了したことを、報知手段によって報知させる
ことを特徴とする携帯機器。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記決済処理に係る情報を前記情報機器によって送信させる前に、前記携帯機器と前記決済端末との間での決済処理を行う旨の情報を、前記携帯機器の入力手段への入力に基づき、前記情報機器に送信する
ことを特徴とする請求項3記載の携帯機器。
【請求項5】
非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、前記第1通信方式とは異なる第2通信方式により前記決済処理に係る情報を携帯機器との間で通信する第2の通信手段と、を備える情報機器の制御手段によって実行される機器制御方法であって、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器から受信させた後、前記情報機器が前記決済処理に係る情報を用いた前記決済処理をできないようにするとともに、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器に送信させる、決済権限移行処理を実行する
ことを特徴とする制御方法。
【請求項6】
報知手段と、非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、前記非接触通信とは異なる第2通信方式より前記決済処理に係る情報を情報機器との間で通信する第2の通信手段と、を備える携帯機器の制御手段によって実行される制御方法であって、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器に送信させた後、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器から受信させ、
前記決済処理に係る情報を受信させてから、前記第1通信方式による前記決済処理に係る情報の前記決済端末との間での通信する準備が完了したことを、報知手段によって報知させる
ことを特徴とする制御方法。
【請求項7】
非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、前記第1通信方式とは異なる第2通信方式により前記決済処理に係る情報を携帯機器との間で通信する第2の通信手段と、を備える情報機器のコンピュータを、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器から受信させた後、前記情報機器が前記決済処理に係る情報を用いた前記決済処理をできないようにするとともに、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器に送信させる、決済権限移行手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
報知手段と、非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、前記非接触通信とは異なる第2通信方式より前記決済処理に係る情報を情報機器との間で通信する第2の通信手段と、を備える携帯機器のコンピュータを、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器に送信させた後、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器から受信させる手段、
前記決済処理に係る情報を受信させてから、前記第1通信方式による前記決済処理に係る情報の前記決済端末との間での通信する準備が完了したことを、報知手段によって報知させる手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、情報機器、携帯機器及びそれらのプログラム並びに制御方法に関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、決済処理に係る情報を情報機器と携帯機器との間で通信できるようにすることを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明の情報機器は、
制御手段と、
非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、
前記第1通信方式とは異なる第2通信方式により前記決済処理に係る情報を携帯機器との間で通信する第2の通信手段と、
を備える情報機器であって、
前記制御手段は、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器から受信させた後、前記情報機器が前記決済処理に係る情報を用いた前記決済処理をできないようにするとともに、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記携帯機器に送信させる、決済権限移行処理を実行する
ことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明の携帯機器は、
制御手段と、
報知手段と、
非接触通信である第1通信方式により決済処理に係る情報を決済端末との間で通信する第1の通信手段と、
前記非接触通信とは異なる第2通信方式より前記決済処理に係る情報を情報機器との間で通信する第2の通信手段と、
を備える携帯機器であって、
前記制御手段は、
前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器に送信させた後、前記決済処理に係る情報を前記第2の通信手段によって前記情報機器から受信させ、
前記決済処理に係る情報を受信させてから、前記第1通信方式による前記決済処理に係る情報の前記決済端末との間での通信する準備が完了したことを、報知手段によって報知させる
ことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明によれば、決済処理に係る情報を情報機器と携帯機器との間で通信できるようにすることが可能となる。