(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166323
(43)【公開日】2022-11-01
(54)【発明の名称】物品包装箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/50 20060101AFI20221025BHJP
B65D 5/486 20060101ALI20221025BHJP
B65D 77/04 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
B65D5/50 A
B65D5/486
B65D77/04 C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135591
(22)【出願日】2022-08-29
(62)【分割の表示】P 2018021423の分割
【原出願日】2018-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】000145862
【氏名又は名称】株式会社コーセー
(71)【出願人】
【識別番号】000202154
【氏名又は名称】相互印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今井 恵
(72)【発明者】
【氏名】松村 洋介
(57)【要約】
【課題】本発明は、輸送時等における容器の回動を抑えて収容姿勢を安定させる物品包装箱を提供すること。
【解決手段】小容器収容空間100Sが、小容器SCの裏面SC1bと対向する背面パネル134と、取出開口121と対向し小容器SCを小容器収容空間100Sへと導く小容器受入開口141と、背面パネル134と連接される小容器保持片137とにより少なくとも形成され、小容器保持片137が、背面パネル134と連接される連接端137aと、小容器SCの表示面SC1aと当接する当接面137bとを有し、小容器SCが小容器収容空間100Sに収容されている際に、小容器保持片137が小容器受入開口141を覆い、且つ、小容器保持片137の当接面137bが小容器SCの表示面SC1aを小容器収容空間100Sの背面パネル134方向に向けて押圧して小容器SCを位置決めしている。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状の正面板と、該正面板の右側縁に連接した矩形状の右側面板と、前記正面板の左側縁に連接した矩形状の左側面板と、前記正面板の対向する矩形状の背面板とから形成され、高さの異なる2以上の容器を取出開口から受け入れて前記高さの異なる2以上の容器を収容する柱状の物品包装箱であって、
前記2以上の容器のうち最も高い大容器を収容する柱状の大容器収容空間と、
該大容器収容空間に併設されて前記2以上の容器のうち前記大容器以外の小容器を収容する柱状の小容器収容空間とを備え、
前記大容器収容空間と前記小容器収容空間とが、単一のシートを折り込んで形成され、
前記小容器収容空間が、前記正面板および前記小容器の表示面と対向する正面パネルと、前記正面パネルの右側縁と連接する矩形状の右側面パネルと、前記正面パネルの左側縁と連接する矩形状の左側面パネルと、前記背面板および前記小容器の裏面と対向する背面パネルとにより形成されて、前記取出開口と対向し前記小容器を前記小容器収容空間へと導く小容器受入開口を有し、
前記背面パネルと連接される小容器保持片が、前記背面パネルと連接される連接端と、前記背面パネルに向かって上り傾斜となり前記小容器の表示面と当接する当接面とを有し、
前記小容器が前記小容器収容空間に収容されている際に、前記小容器保持片が前記小容器受入開口を覆い、且つ、前記小容器保持片の当接面が前記小容器の表示面を前記小容器収容空間の背面パネル方向に向けて押圧して前記小容器を傾斜させた状態で位置決めしていることを特徴とする物品包装箱。
【請求項2】
前記取出開口を覆う天面蓋と、
前記天面蓋が前記取出開口を覆っている際に前記取出開口と前記天面蓋との間を閉塞する天面サイドフラップと、
前記小容器保持片と一端で連接されている帯状の連結片とを更に備え、
前記天面蓋が前記取出開口を覆っている際に、前記連結片の他端が前記天面蓋または前記天面サイドフラップの少なくともいずれか一方と当接していることを特徴とする請求項1に記載の物品包装箱。
【請求項3】
前記取出開口が開放されている際に、前記連結片が前記取出開口から突出していることを特徴とする請求項2に記載の物品包装箱。
【請求項4】
前記正面パネルが、前記背面パネルと対向し、
前記小容器保持片の可動領域と前記小容器収容空間の正面パネルとの間に間隙が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の物品包装箱。
【請求項5】
前記小容器収容空間が、前記小容器の底部と当接する台座片を有し、
前記大容器が前記大容器収容空間に収容されていると共に前記小容器が前記小容器収容空間に収容されている際に、前記台座片により前記小容器の底部が前記大容器の底部より上方に位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の物品包装箱。
【請求項6】
前記小容器は、一端に出口が形成されており液体状の化粧品を収容するチューブ容器本体と、該チューブ容器本体の出口を閉塞する円筒状のチューブ容器蓋とを有し、
前記小容器収容空間に前記小容器を収容した状態において、前記チューブ容器本体の出口が、鉛直下方を向いていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の物品包装箱。
【請求項7】
光を透過するポリプロピレン樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の物品包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2以上の容器を収容する物品包装箱に関するものであって、特に、高さの異なる2以上の容器を収容する柱状の物品包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、同じブランドを冠した種類の異なる化粧品等の製品を1つの物品包装箱に複数収容してパッケージ商品にして販売されることがある。
この物品包装箱に収容されている複数の製品は、それぞれの種類や目的・用途の違いにより、内容物の状態(液状・クリーム状・ジェル状・固形状等)や量が異なっている。
そのため、内容物を収める容器の形状は、製品によって異なっていることが多い。
【0003】
このような異なる容器形状の製品を1つの物品包装箱に複数収容して販売する場合、それぞれの製品が物品包装箱内でガタつかないように、物品包装箱の1つの周壁には収容された製品を上部より押さえるための押さえ片が物品包装箱内へ折り込み自在に延設されるとともに、押さえ片は物品包装箱内へ互いに異なる高さに突出して製品の上部に接する少なくとも2つの突出面を折り曲げ形成されたものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、製品には企業ロゴや商品ロゴ等が記載される表示面が設けられており、複数の製品を物品包装箱に収容する際には、各々の製品の表示面の向きを揃えて物品包装箱に収容する。
しかしながら、前述の物品包装箱は、製品がガタついた際に製品が突出面に当たることで製品のガタつきを抑制するものにすぎないため、製品の容器形状が円柱形であった場合には輸送時の衝撃で製品が回ってしまい、出荷時に揃えておいた各々の製品の表示面の向きが揃わなくなってしまう恐れがある。
【0006】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、輸送時等における容器の回動を抑えて収容姿勢を安定させる物品包装箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本請求項1に係る発明は、高さの異なる2以上の容器を取出開口から受け入れて前記高さの異なる2以上の容器を収矩形状の正面板と、該正面板の右側縁に連接した矩形状の右側面板と、前記正面板の左側縁に連接した矩形状の左側面板と、前記正面板の対向する矩形状の背面板とから形成され、高さの異なる2以上の容器を取出開口から受け入れて前記高さの異なる2以上の容器を収容する柱状の物品包装箱であって、前記2以上の容器のうち最も高い大容器を収容する柱状の大容器収容空間と、該大容器収容空間に併設されて前記2以上の容器のうち前記大容器以外の小容器を収容する柱状の小容器収容空間とを備え、前記大容器収容空間と前記小容器収容空間とが、単一のシートを折り込んで形成され、前記小容器収容空間が、前記正面板および前記小容器の表示面と対向する正面パネルと、前記正面パネルの右側縁と連接する矩形状の右側面パネルと、前記正面パネルの左側縁と連接する矩形状の左側面パネルと、前記背面板および前記小容器の裏面と対向する背面パネルとにより形成されて、前記取出開口と対向し前記小容器を前記小容器収容空間へと導く小容器受入開口を有し、前記背面パネルと連接される小容器保持片が、前記背面パネルと連接される連接端と、前記背面パネルに向かって上り傾斜となり前記小容器の表示面と当接する当接面とを有し、前記小容器が前記小容器収容空間に収容されている際に、前記小容器保持片が前記小容器受入開口を覆い、且つ、前記小容器保持片の当接面が前記小容器の表示面を前記小容器収容空間の背面パネル方向に向けて押圧して前記小容器を傾斜させた状態で位置決めしていることにより、前述した課題を解決するものである。
【0008】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された物品包装箱の構成に加えて、前記取出開口を覆う天面蓋と、前記天面蓋が前記取出開口を覆っている際に前記取出開口と前記天面蓋との間を閉塞する天面サイドフラップと、前記小容器保持片と一端で連接されている帯状の連結片とを更に備え、前記天面蓋が前記取出開口を覆っている際に、前記連結片の他端が前記天面蓋または前記天面サイドフラップの少なくともいずれか一方と当接していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された物品包装箱の構成に加えて、前記取出開口が開放されている際に、前記連結片が前記取出開口から突出していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された物品包装箱の構成に加えて、前記正面パネルが、前記背面パネルと対向し、前記小容器保持片の可動領域と前記小容器収容空間の正面パネルとの間に間隙が形成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された物品包装箱の構成に加えて、前記小容器収容空間が、前記小容器の底部と当接する台座片を有し、前記大容器が前記大容器収容空間に収容されていると共に前記小容器が前記小容器収容空間に収容されている際に、前記台座片により前記小容器の底部が前記大容器の底部より上方に位置していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載された物品包装箱の構成に加えて、前記小容器は、一端に出口が形成されており液体状の化粧品を収容するチューブ容器本体と、該チューブ容器本体の出口を閉塞する円筒状のチューブ容器蓋とを有し、前記小容器収容空間に前記小容器を収容した状態において、前記チューブ容器本体の出口が、鉛直下方を向いていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0013】
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載された物品包装箱の構成に加えて、光を透過するポリプロピレン樹脂で形成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の物品包装箱によれば、2以上の容器を収容できるとともに、以下のような本発明に特有の効果を奏することができる。
【0015】
本請求項1に係る発明の物品包装箱によれば、小容器が小容器収容空間に収容されている際に、小容器保持片が小容器受入開口を覆い、且つ、小容器保持片の当接面が小容器の表示面を小容器収容空間の背面パネル方向に向けて押圧して小容器を傾斜させた状態で位置決めしていることにより、物品包装箱に小容器を収容した状態で物品包装箱に振動が加わり、小容器に小容器の長手方向を中心とする回転力が付与されたとしても、小容器の表示面と小容器保持片の当接面とが接触しているため、小容器の長手方向を中心とする小容器の回動を抑制し、小容器の収容姿勢を安定させることができる。
【0016】
本請求項2に係る発明の物品包装箱によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、小容器保持片と一端で連接されている帯状の連結片を備え、天面蓋が取出開口を覆っている際に、連結片の他端が天面蓋または天面サイドフラップの少なくともいずれか一方と当接していることにより、天面蓋が取出開口を覆っている際に、小容器保持片が当接面で小容器と当接すると共に天面蓋または天面サイドフラップのいずれか一方と当接する連結片と連接されていることで、小容器保持片の可動が抑制されるため、輸送時の振動等によって小容器に小容器収容空間の背面パネルから離反する方向の力が加わったとしても、小容器保持片と小容器との当接が保たれ、小容器の長手方向を中心とする小容器の回動を確実に抑制することができる。
【0017】
本請求項3に係る発明の物品包装箱によれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、取出開口が開放されている際に、連結片が取出開口から突出していることにより、取出開口から小容器を取り出す際に連結片を把持可能となるため、取出開口から小容器を取り出す際に連結片を把持して小容器保持片を小容器から離反させると共に小容器受入開口を開放状態にして小容器を容易に取り出すことができる。
【0018】
本請求項4に係る発明の物品包装箱によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加えて、小容器保持片の可動領域と小容器収容空間との間に間隙が形成されていることにより、小容器を出し入れする際に小容器保持片を可動させたとしても、小容器保持片の端部と小容器収容空間の正面パネルとが当接しないため、小容器を円滑に小容器収容空間内に保持できることに加え、小容器収容空間の正面パネルに擦り跡が形成されてしまうことを抑制することができる。
【0019】
本請求項5に係る発明の物品包装箱によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加えて、大容器が大容器収容空間に収容されていると共に小容器が小容器収容空間に収容されている際に、台座片により小容器の底部が大容器の底部より上方に位置していることにより、小容器の底部と大容器の底部とが鉛直方向において同じ高さに位置している場合に比べて、小容器が底上げされていることで小容器が取出開口に近づくため、小容器を取出開口から取り出しやすくなることに加え、小容器の表示面と大容器の表示面との位置を揃えることが可能になる。
しかも、台座片が小容器保持片と協働して小容器の上下動を抑え込むため、小容器の上下方向の収容位置を確実に決めることができる。
【0020】
本請求項6に係る発明の物品包装箱によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加えて、小容器収容空間に小容器を収容した状態において、チューブ容器本体の出口が、鉛直下方を向いていることにより、小容器収容空間に小容器を収容した状態において、チューブ容器本体内に収容された化粧品が出口付近に貯まっている状態になるため、小容器を物品包装箱から取り出して使う際に、化粧品を小容器からすぐに出すことができる。
また、小容器の蓋部であるチューブ容器蓋が円筒状であることにより、より小容器が長手方向を中心として回動しやすくなっているが、小容器保持片によって小容器の回動を確実に抑制することができる。
【0021】
本請求項7に係る発明の物品包装箱によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加えて、光を透過するポリプロピレン樹脂で形成されていることにより、物品包装箱の内部を外部から視認可能になるため、物品包装箱の収容物を外部から容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の第1実施例である物品包装箱の斜視概略図。
【
図2】本発明の第1実施例である物品包装箱が陳列された状態の正面図。
【
図3】
図2のIII-III線に沿って見た物品包装箱の右端面の説明図。
【
図4】本発明の第1実施例である物品包装箱の展開図。
【
図5】本発明の第1実施例である物品包装箱の組み立て途中の状態を示す図。
【
図6】本発明の第1実施例である物品包装箱の組み立て途中の状態を示す図。
【
図7A】本発明の第1実施例である物品包装箱の組み立て途中の状態を示す正面図。
【
図7B】本発明の第1実施例である物品包装箱の組み立て途中の状態を示す右側面図。
【
図8】
図2のIII-III線に沿って見た物品包装箱への小容器の挿入を説明する図。
【
図9】
図2のIII-III線に沿って見た物品包装箱への小容器の挿入を説明する図。
【
図10】
図2のIII-III線に沿って見た物品包装箱に対する小容器の取り出しを説明する図。
【
図11A】本発明の第2実施例である物品包装箱が陳列された状態の正面図。
【
図12】本発明の参考例である物品包装箱を一部切り欠いた斜視概略図。
【
図13】本発明の参考例である物品包装箱の展開図。
【
図14】本発明の参考例である物品包装箱の組み立て途中の状態を示す背面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、矩形状の正面板と、この正面板の右側縁に連接した矩形状の右側面板と、正面板の左側縁に連接した矩形状の左側面板と、正面板の対向する矩形状の背面板とから形成され、高さの異なる2以上の容器を取出開口から受け入れて高さの異なる2以上の容器を収容する柱状の物品包装箱であって、2以上の容器のうち最も高い大容器を収容する柱状の大容器収容空間と、この大容器収容空間に併設されて2以上の容器のうち大容器以外の小容器を収容する柱状の小容器収容空間とを備え、大容器収容空間と小容器収容空間とが、単一のシートを折り込んで形成され、小容器収容空間が、正面板および小容器の表示面と対向する正面パネルと、正面パネルの右側縁と連接する矩形状の右側面パネルと、正面パネルの左側縁と連接する矩形状の左側面パネルと、背面板および小容器の裏面と対向する背面パネルとにより形成されて、取出開口と対向し小容器を小容器収容空間へと導く小容器受入開口を有し、背面パネルと連接される小容器保持片が、背面パネルと連接される連接端と、背面パネルに向かって上り傾斜となり小容器の表示面と当接する当接面とを有し、小容器が小容器収容空間に収容されている際に、小容器保持片が小容器受入開口を覆い、且つ、小容器保持片の当接面が前記小容器の表示面を小容器収容空間の背面パネル方向に向けて押圧して小容器を傾斜させた状態で位置決めし、小容器の長手方向を中心とする小容器の回動を抑制し、小容器の位置を定めることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0024】
例えば、物品包装箱は、箱体を形成できるものであれば、紙等の材料であっても良い。
なお、光を透過する材料で物品包装箱を形成する場合は、透明または半透明なポリプロピレン樹脂に限らず如何なる材料であっても良い。
【0025】
また、本発明の物品包装箱に収容する容器については、高さの異なる2以上の容器であれば良いが、異なる高さの大小2つの容器を対象とした場合が最適である。
【実施例0026】
図1乃至
図10に基づいて、本発明の第1実施例である物品包装箱100を説明する。
【0027】
<1.1.物品包装箱100の基本構造>
まず、
図1乃至
図3を用いて、本発明の第1実施例である物品包装箱100の構造を説明する。
図1は本発明の第1実施例である物品包装箱の斜視概略図であり、
図2は本発明の第1実施例である物品包装箱が陳列された状態の正面図であり、
図3は
図2のIII-III線に沿って見た物品包装箱の右端面の説明図である。
【0028】
図1に示すように、物品包装箱100は、光を透過できる程度の透過率を有する透明または半透明なポリプロピレン樹脂で形成された柱状(直方体状)の箱体である。
そして、
図1に示すように、物品包装箱100は、背の高い大容器BCを収容する柱状の大容器収容空間100Bと、背の低い小容器SCを収容する柱状の小容器収容空間100Sとを内部に有している。
本実施例では、正面視において、大容器収容空間100Bは左側に、小容器収容空間100Sは右側に併設されているが、大容器収容空間100Bを右側に、小容器収容空間100Sを左側に併設してもよい。
【0029】
図2および
図3は、大容器BCおよび小容器SCを収容した状態で陳列された物品包装箱100を示している。
ここで、
図2および
図3では、物品包装箱100の形状を明確にするために、大容器BCを物品包装箱100の底面板116から離間させているが、実際に物品包装箱100が陳列されている状態では、大容器BCは物品包装箱100内に載置されている。
また、物品包装箱100に大容器BCおよび小容器SCを収容した状態において、
図3に示すように、大容器BCの表示面BC1aと小容器SCの表示面SC1aとは、いずれも前方を向いており、物品包装箱100を陳列した際に外部から視認されやすくなっている。
特に、小容器SCの表示面SC1aは、正面パネル131に形成された開口131cにより、外部から視認しやくなっている。
【0030】
なお、本実施例において、物品包装箱100は、2つの容器を収容しているが、3以上の容器を収容してもよい。
この場合、3以上の容器のうち、もっとも背の高い容器が大容器収容空間100Bに収容され、残りの容器のうち少なくとも1つが小容器収容空間100Sに収容されれば、その他の容器は物品包装箱100の如何なる場所に収容されていてもよい。
【0031】
<1.2.容器の構造>
ここで、
図2および
図3を用いて、物品包装箱100に収容される大容器BCおよび小容器SCの構造を説明する。
【0032】
大容器BCは、角錐台状であり、液体を収容している。
そして、この大容器BCは、大容器本体BC1と、大容器本体BC1の上方を覆う角筒状の大容器蓋BC2とを有している。
本実施例において、大容器BCは、大容器蓋BC2が上方に位置するように物品包装箱100に収容されているが、大容器BCの天地は逆であってもよい。
【0033】
小容器SCは、チューブ状の容器であり、大容器BCが収容している液体よりも粘度の高いクリーム状の液体を収容している。
そして、小容器SCは、一端に出口が形成されており液体状の化粧品を収容するチューブ容器本体SC1と、このチューブ容器本体SC1の出口を閉塞する円筒状のチューブ容器蓋SC2とを有している。
なお、ここでいう「円筒状」とは、楕円や多角形等の回動しやすい形状を意味する。
本実施例において、小容器SCは、チューブ容器蓋SC2が下方に位置するように、すなわち、チューブ容器本体SC1の出口が鉛直下方を向くように、物品包装箱100に収容されている。
【0034】
<1.3.物品包装箱100の外観構造>
次に、
図1乃至
図4を用いて、物品包装箱100の外観構造を詳説する。
物品包装箱100は、単一のシート100Aを折り込んで形成される箱であり、
図4に本発明の第1実施例である物品包装箱の展開図を示す。
【0035】
大容器収容空間100Bの高さHは、
図2に示すように、大容器BCの高さBHとほぼ等しくなっている。
大容器収容空間100Bの奥行きDは、
図3に示すように、大容器BCの奥行きBDとほぼ等しくなっている。
これにより、大容器BCは、上下方向および前後方向に対して物品包装箱100内部でガタつきにくくなっている。
なお、ここでいう「大容器BCの奥行きBD」とは、大容器BCの奥行き(前後方向の長さ)のうち最も大きい部分であり、本実施例の場合は大容器本体BC1の底部の奥行きが「大容器BCの奥行きBD」に相当する。
【0036】
物品包装箱100の外観は、矩形状の正面板111と、この正面板111の右側縁111aに連接した矩形状の右側面板112と、正面板111の左側縁111bに連接すると共に右側面板112と対向する矩形状の左側面板113と、左側面板113の側縁(左側縁114b)に連接すると共に正面板111と対向する矩形状の背面板114と、正面板111の上側縁111cと連接した矩形状の天面板115と、背面板114の下側縁114aに連接すると共に天面板115と対向する矩形状の底面板116との6枚の矩形状板で形成されている。
このうち、正面板111と、右側面板112と、左側面板113と、背面板114とは、いずれも上下方向が長辺となっている。
また、天面板115および底面板116は、いずれも左右方向が長辺となっている。
【0037】
そして、正面板111と、右側面板112と、左側面板113と、背面板114とにより物品包装箱100の前後左右が形成されている。
すなわち、正面板111と、右側面板112と、左側面板113と、背面板114とにより、物品包装箱100の上端には矩形状の取出開口121(
図7B、
図9参照)が形成されていると共に物品包装箱100の下端には矩形状の底部開口122(
図7B参照)が形成されている。
この取出開口121の開口面積は、底部開口122の開口面積と等しい。
【0038】
そして、取出開口121は、天面板115により覆われている。
取出開口121と天面板115との間には、右側面板112の上側縁に連接する右天面サイドフラップ112aと、左側面板113の上側縁に連接する左天面サイドフラップ113aとが設けられており、右天面サイドフラップ112aおよび左天面サイドフラップ113aの弾性により取出開口121と天面板115との間を閉塞している。
【0039】
底部開口122は、底面板116により覆われている。
底部開口122と底面板116との間には、右側面板112の下側縁に連接する右底面サイドフラップ112bと、左側面板113の下側縁に連接する左底面サイドフラップ113bとが設けられており、右底面サイドフラップ112bおよび左底面サイドフラップ113bの弾性により底部開口122と底面板116との間を閉塞している。
【0040】
<1.4.物品包装箱100の内部構造>
次に、
図1乃至
図4に用いて、物品包装箱100の内部構造を詳説する。
【0041】
小容器収容空間100Sは、小容器SCの表示面SC1aと対向する正面パネル131と、この正面パネル131の右側縁131aおよび背面板114の右側縁114cに連接した矩形状の右側面パネル132と、正面パネル131の左側縁131bに連接すると共に右側面パネル132と対向する左側面パネル133と、左側面パネル133の側縁133aに連接すると共に正面パネル131および小容器SCの裏面SC1bと対向する矩形状の背面パネル134とにより、前後左右が形成されている。
すなわち、正面パネル131と、右側面パネル132と、左側面パネル133と、背面パネル134とにより、小容器収容空間100Sの上端には取出開口121と対向する矩形状の小容器受入開口141が形成されている。
また、正面パネル131と、右側面パネル132と、左側面パネル133と、背面パネル134とは、いずれも上下方向が長辺となっている。
【0042】
図3に示すように、正面パネル131は、正面板111と距離d1だけ離間対向すると共に正面板111と平行に配置されており、鉛直方向中央から下方にかけて開口131cが形成されている。
左側面パネル133は、小容器収容空間100Sの左側面を形成すると共に、大容器収容空間100Bと小容器収容空間100Sとを仕切っている。
背面パネル134は、背面板114と距離d2だけ離間対向すると共に背面板114と平行に配置されている。
【0043】
この背面パネル134と背面板114との距離d2は、正面パネル131と正面板111との距離d1より大きい。
また、小容器SCの前後方向の中心線C1は、物品包装箱100の前後方向の中心線Cよりも前方に位置している。
すなわち、小容器収容空間100Sは物品包装箱100の前方側に形成されており、小容器SCは物品包装箱100の前方側に配置されている。
【0044】
また、小容器収容空間100Sは、底部に小容器SCと当接する台座片135を有している。
この台座片135は、貼り合わせ片139と連接している。
そして、台座片135は、右側面パネル132の下側縁に連接した矩形状の右底面サイドインナーフラップ132aと接着される接着片136aと、上下方向に延びていると共に接着片136aと台座片135とを連結する起立片136bとにより、水平に保たれている。
この台座片135により、大容器BCが大容器収容空間100Bに収容されていると共に小容器SCが小容器収容空間100Sに収容されている際に、小容器SCの底部が大容器BCの底部より鉛直方向上方に位置している。
【0045】
さらに、小容器収容空間100Sは、背面パネル134の上側縁に連接されていると共に小容器SCを小容器収容空間100Sに収容している際に小容器受入開口141を覆う小容器保持片137を有している。
小容器保持片137は、背面パネル134と連接する連接端137aと、小容器SCを小容器収容空間100Sに収容している際に小容器SCと当接する矩形状の当接面137bとを有している。
【0046】
また、小容器保持片137は、前側端で帯状の連結片138とも連接されている。
この連結片138の他端には、連結片138より幅細の取っ手138aが形成されている。
【0047】
また、背面パネル134の側縁134aには、矩形状の貼り合わせ片139が連接されている。
そして、右側面パネル132、接着片136a、貼り合わせ片139に糊Pが塗布されている。
接着片136a、貼り合わせ片139については、表側に糊Pが帯状に塗布され、右側面パネル132については、裏側(紙面裏側)に糊Pが帯状に塗布されている。
【0048】
<1.5.物品包装箱100の組み立て>
次に、
図4乃至
図7を用いて、物品包装箱100の組み立てを説明する。
図5、
図6および
図7(
図7A、
図7B)は、物品包装箱100の組み立て途中の状態を示す図である。
なお、組み立て工程を示す
図5乃至
図7では、物品包装箱100の構成を明確にするために、物品包装箱100が光を透過しないシートで形成されているとして図示する。
【0049】
物品包装箱100は、
図4に示す1枚のシート100Aを折り込んで形成される。
本実施例においてシート100Aはポリプロピレン樹脂製であることから、弾性変形しやすいため、シート100Aを折り込んでいく際に
図4の状態(展開された状態)に復元しようとする力が働いてしまう。
そこで、シート100Aには、切り込みである罫線Vが複数かつ部分的に設けられており、この罫線Vによりシート100Aが
図4の状態に戻りにくくなっている。
【0050】
シート100Aから物品包装箱100を組み立てるために、まず、正面パネル131の左側縁131bを折り込んで、貼り合わせ片139に塗布されている糊Pにより貼り合わせ片139と右側面パネル132とを貼り合わせる。
このとき、接着片136aに塗布されている糊Pにより接着片136aと右底面サイドインナーフラップ132aとが貼り合わされる。
これにより、
図5のような状態になり、小容器収容空間100Sが形成される。
【0051】
続いて、背面板114の右側縁114cを折り込み、正面板111の左側縁111bを折り込む。
このとき、右側面パネル132に塗布されている糊Pにより右側面パネル132と右側面板112とが貼り合わされ、
図6のような状態になる。
【0052】
続いて、右側面パネル132と右側面板112とが貼り合わされた状態のまま、右側縁111aおよび左側縁114bを折り曲げることにより、物品包装箱100の前後左右の面、取出開口121および底部開口122が形成される。
なお、この状態では、連結片138および取っ手138aが、取出開口121から突出している。
【0053】
続いて、左底面サイドフラップ113bおよび右底面サイドフラップ112bを底部開口122に向かって折り込む(
図7A参照)。
この際、右底面サイドフラップ112bを折り込むことで右底面サイドインナーフラップ132a(および右底面サイドインナーフラップ132aと一体になっている接着片136aも底部開口122に向かって折り込まれる。
そして、底面板116の底面差し込みフラップ116aを底部開口122に向かって折り込むことで、底部開口122が底面板116に覆われる(
図7B参照)。
【0054】
続いて、取出開口121から大容器BCおよび小容器SCを物品包装箱100に入れる(物品包装箱100に対する小容器SCの出し入れについては後述する)。
【0055】
続いて、左天面サイドフラップ113aおよび右天面サイドフラップ112aを取出開口121に向かって折り込む(
図7A参照)。
そして、天面板115の天面差し込みフラップ115aを取出開口121に向かって折り込むことで、取出開口121が天面板115に覆われる(
図7B参照)。
以上の手順により、物品包装箱100が形成される。
【0056】
<1.6.物品包装箱100に対する小容器の出し入れ>
次に、物品包装箱100に対する小容器の出し入れについて詳述する。
【0057】
<1.6.1.物品包装箱100に対する小容器の挿入>
まず、物品包装箱100に対する小容器の挿入について、
図2のIII-III線に沿って見た物品包装箱への小容器の挿入を説明する図である
図8および
図9を用いて詳述する。
【0058】
図8は、
図7の状態から底部開口122を底面板116で覆った後の物品包装箱100である。
小容器SCの表示面SC1aを前方に向けた状態で、小容器SCを物品包装箱100の上方から小容器受入開口141に向けて挿入する。
この際、小容器SCを小容器受入開口141に挿入しやすくするために、天面板115および天面差し込みフラップ115aを前方側、連結片138および取っ手138aを後方側に倒しても良い。
【0059】
小容器SCを小容器受入開口141に挿入して、台座片135に載置させた後、小容器保持片137の連接端137a、小容器保持片137と連結片138との境界の連結端138bを折り曲げて、
図9に示すように、小容器保持片137が小容器受入開口141を覆う共に小容器保持片137の当接面137bを小容器SCの表示面SC1aと当接させる。
小容器保持片137の連接端137a、小容器保持片137と連結片138との境界の連結端138bを折り曲げる際、
図8に示すように、小容器保持片137の可動領域Aと正面パネル131との間には間隙Gが形成されているので、小容器保持片137は、正面パネル131と当接しない。
【0060】
続いて、小容器保持片137の当接面137bと小容器SCの表示面SC1aとを当接させた状態で、左天面サイドフラップ113aおよび右天面サイドフラップ112aを取出開口121に向かって折り込む。
そして、連結片138と取っ手138aとの境界の上側端138cを折り曲げた状態で、天面板115の天面差し込みフラップ115aを取出開口121に向かって差し込む。
これにより、取出開口121が天面板115に覆われると共に、連結片138の上側端138cおよび取っ手138aが天面板115と当接する(
図3等参照)。
【0061】
このとき、小容器保持片137の当接面137bが小容器SCの表示面SC1aを背面パネル134に向けて押しつけ力Fで押圧され、小容器SCが位置決めされる。
さらに、小容器保持片137が、当接面137bで小容器SCと当接すると共に天面板115と当接する連結片138と連結端138bで連接されているので、小容器保持片137の可動が抑制される。
加えて、連結片138の取っ手138aが天面板115および右天面サイドフラップで挟持されているため、連結片138(およびこれに連結する小容器保持片137)が動きにくくなり、小容器SCの回動をより抑制させている。
【0062】
なお、上記の説明では、左天面サイドフラップ113aおよび右天面サイドフラップ112aを取出開口121に向かって折り込んだ後に、連結片138と取っ手138aとの境界の上側端138cを折り曲げ、天面板115の天面差し込みフラップ115aを取出開口121に向かって差し込んだが、連結片138と取っ手138aとの境界の上側端138cを折り曲げた後に左天面サイドフラップ113aおよび右天面サイドフラップ112aを取出開口121に向かって折り込み、天面板115の天面差し込みフラップ115aを取出開口121に向かって差し込んでもよい。
【0063】
<1.6.2.物品包装箱100に対する小容器の取り出し>
次に、
図10を用いて、物品包装箱100に対する小容器取り出しを詳述する。
図10は、
図2のIII-III線に沿って見た物品包装箱に対する小容器の取り出しを説明する図である。
【0064】
図2および
図3の状態から物品包装箱100から小容器SCを取り出す際、まずは天面板115および天面差し込みフラップ115aを上方に動かして取出開口121を開放する。
このとき、小容器保持片137、連結片138、取っ手138aに復元力が働き、
図10のように、それぞれ上方に移動する。
【0065】
この状態で、取っ手138aを摘まんで、上方に引き上げることで、小容器受入開口141が開放され、小容器SCが物品包装箱100から取り出せるようになる。
【0066】
<1.7.第1実施例である物品包装箱100の効果>
このようにして得られた本発明の第1実施例である物品包装箱100は、小容器SCが小容器収容空間100Sに収容されている際に、小容器保持片137が小容器受入開口141を覆い、且つ、小容器保持片137の当接面137bが小容器SCの表示面SC1aを小容器収容空間100Sの背面パネル134方向に向けて押圧して小容器SCを位置決めしていることにより、小容器SCの長手方向を中心とする小容器SCの回動を抑制し、小容器SCの位置を定めることができる。
【0067】
また、小容器保持片137と一端で連接されている帯状の連結片138を備え、天面蓋である天面板115が取出開口121を覆っている際に、連結片138の他端(取っ手138aまたは上側端138cの少なくとも一方)が天面板115または天面サイドフラップである右天面サイドフラップ112aの少なくともいずれか一方と当接していることにより、輸送時の振動等によって小容器SCに小容器収容空間100Sの背面パネル134から離反する方向の力が加わったとしても、小容器保持片137と小容器SCとの当接が保たれ、小容器SCの長手方向を中心とする小容器SCの回動を確実に抑制することができる。
【0068】
また、小容器保持片137の可動領域Aと小容器収容空間100Sとの間に間隙Gが形成されていることにより、小容器SCを円滑に小容器収容空間100S内に保持できることに加え、小容器収容空間100Sの正面パネル131に擦り跡が形成されてしまうことを抑制することができる。
【0069】
また、大容器BCが大容器収容空間100Bに収容されていると共に小容器SCが小容器収容空間100Sに収容されている際に、台座片135により小容器SCの底部が大容器BCの底部より上方に位置していることにより、小容器SCを取出開口121から取り出しやすくなることに加え、小容器SCの表示面SC1aと大容器BCの表示面BC1aとの位置を揃えることを可能にすることができる。
しかも、台座片135が小容器保持片137と協働して小容器SCの上下動を抑え込むため、小容器SCの上下方向の収容位置を確実に決めることができる。
【0070】
また、物品包装箱100が光を透過するポリプロピレン樹脂で形成されていることにより、物品包装箱100の収容物を外部から容易に把握することができるなど、その効果は甚大である。
第2実施例である物品包装箱200も第1実施例である物品包装箱100と同様に大容器BCと小容器SCとを収容しているが、大容器BCおよび小容器SCの形状が異なっている。
具体的には、大容器本体BC1が上方に、大容器蓋BC2が下方に設けられているが、第1実施例のように大容器本体BC1が上方に、大容器蓋BC2が下方に設けられている大容器BCであってもよい。