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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166625
(43)【公開日】2022-11-02
(54)【発明の名称】通信システム、及び無線通信端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 40/24 20090101AFI20221026BHJP
   H04W 4/38 20180101ALI20221026BHJP
   H04W 84/18 20090101ALI20221026BHJP
【FI】
H04W40/24
H04W4/38
H04W84/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021071960
(22)【出願日】2021-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】高橋 優祈
(72)【発明者】
【氏名】松崎 洸貴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 准二
(72)【発明者】
【氏名】中原 正守
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067BB27
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE25
(57)【要約】
【課題】迂回ができない無線通信端末を事前に把握できる通信システム、及び無線通信端末を提供する。
【解決手段】通信システム100は、複数の下位無線通信端末22と、上位無線通信端末21とを備える。複数の下位無線通信端末22はそれぞれ、応答要求信号をブロードキャストで送信して、自機の無線通信範囲内の他の下位無線通信端末22である迂回先候補端末から応答情報を受信し、受信した応答情報を上位無線通信端末21に送信する。上位無線通信端末21は、記憶部212と、処理部211とを備える。記憶部212は、複数の下位無線通信端末22の各々から受信した応答情報を記憶する。処理部211は、記憶部212に記憶されている応答情報と、複数の下位無線通信端末22の各々から受信した今回の応答情報とに基づいて、複数の下位無線通信端末22のうちから、対応する迂回先候補端末との間で通信を実行できない下位無線通信端末22を特定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の下位無線通信端末と、前記複数の下位無線通信端末との間で通信を行う上位無線通信端末とを備える通信システムであって、
前記複数の下位無線通信端末はそれぞれ、応答要求信号をブロードキャストで送信して、自機の無線通信範囲内の他の下位無線通信端末である迂回先候補端末から応答情報を受信し、受信した前記応答情報を前記上位無線通信端末に送信し、前記応答情報は、前記他の下位無線通信端末の各々に固有の情報を含み、
前記上位無線通信端末は、
前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した前記応答情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記応答情報と、前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した今回の前記応答情報とに基づいて、前記複数の下位無線通信端末のうちから、互いに前記応答情報を受信できなかった第1下位無線通信端末を特定し、特定した前記第1下位無線通信端末のうちから、対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できない第2下位無線通信端末を特定する処理部と
を備える、通信システム。
【請求項2】
前記上位無線通信端末及び前記複数の下位無線通信端末を管理する管理装置を更に備え、
前記上位無線通信端末は、前記第2下位無線通信端末が対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できないことを示す情報を前記管理装置へ送信する送信部を更に備える、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記処理部は、前記記憶部に記憶されている前記応答情報と、前記第1下位無線通信端末の各々から受信した今回の前記応答情報とに基づいて、前記第2下位無線通信端末が、対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できたか否かを判定し、前記第2下位無線通信端末が、対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できた場合に、前記送信部を介して、前記第2下位無線通信端末が対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できることを示す情報を前記管理装置へ送信する、請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記処理部は、前記第2下位無線通信端末との間の無線通信状態を判定し、前記無線通信状態が予め規定された条件に合致しない場合に、前記送信部を介して、前記第2下位無線通信端末が対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できないことを示す情報を前記管理装置へ送信する、請求項2又は請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記複数の下位無線通信端末はそれぞれ、予め規定された第1周期で前記応答要求信号を送信し、
前記処理部は、前記無線通信状態が前記条件に合致しない場合に、前記送信部を介して、前記応答要求信号を送信する周期を前記第1周期よりも短い第2周期に設定する信号を前記第1下位無線通信端末へ送信する、請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記第1下位無線通信端末は、予め定められた回数、前記第2周期で前記応答要求信号を送信する、請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記処理部は、前記第1下位無線通信端末が、前記予め定められた回数、前記第2周期で前記応答要求信号を送信した後、前記送信部を介して、前記応答要求信号を送信する周期を前記第2周期よりも長く前記第1周期よりも短い第3周期に設定する信号を前記第1下位無線通信端末へ送信する、請求項6に記載の通信システム。
【請求項8】
複数の下位無線通信端末との間で通信を行う無線通信端末であって、
前記複数の下位無線通信端末はそれぞれ、応答要求信号をブロードキャストで送信して、自機の無線通信範囲内の他の下位無線通信端末である迂回先候補端末から応答情報を受信し、受信した前記応答情報を前記無線通信端末に送信し、前記応答情報は、前記他の下位無線通信端末の各々に固有の情報を含み、
前記無線通信端末は、
前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した前記応答情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記応答情報と、前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した今回の前記応答情報とに基づいて、前記複数の下位無線通信端末のうちから、互いに前記応答情報を受信できなかった第1下位無線通信端末を特定し、特定した前記第1下位無線通信端末のうちから、対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できない第2下位無線通信端末を特定する処理部と
を備える、無線通信端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、及び無線通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの一種に、テレメータシステムがある(例えば、特許文献1参照)。テレメータシステムは、親機と、複数の子機とを備える。特許文献1の無線テレメータシステムにおいて、子機は、予め定められた通信相手との間で通信を行えなくなった場合、自機の通信範囲内に配置されている他の子機を迂回先端末(中継端末)として選定し、迂回先端末との間に迂回ルートを形成して、迂回先端末へ電文を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-207250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、子機は、何らかの原因(例えば、その子機の周辺の交通量の増加、又は故障)によって迂回先端末との間で通信を実行できないことがある。この場合、子機は、迂回ができない。特許文献1の無線テレメータシステムでは、予め定められた通信相手との間で通信が実行できなくなった場合に迂回ができない無線通信端末を事前に把握できない。したがって、特許文献1の無線テレメータシステムには改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、予め定められた通信相手との間で通信が実行できなくなった場合に迂回ができない無線通信端末を事前に把握できる通信システム、及び無線通信端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の通信システムは、複数の下位無線通信端末と、前記複数の下位無線通信端末との間で通信を行う上位無線通信端末とを備える。前記複数の下位無線通信端末はそれぞれ、応答要求信号をブロードキャストで送信して、自機の無線通信範囲内の他の下位無線通信端末である迂回先候補端末から応答情報を受信し、受信した前記応答情報を前記上位無線通信端末に送信する。前記応答情報は、前記他の下位無線通信端末の各々に固有の情報を含む。前記上位無線通信端末は、記憶部と、処理部とを備える。前記記憶部は、前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した前記応答情報を記憶する。前記処理部は、前記記憶部に記憶されている前記応答情報と、前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した今回の前記応答情報とに基づいて、前記複数の下位無線通信端末のうちから、互いに前記応答情報を受信できなかった第1下位無線通信端末を特定し、特定した前記第1下位無線通信端末のうちから、対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できない第2下位無線通信端末を特定する。
【0007】
本発明の無線通信端末は、複数の下位無線通信端末との間で通信を行う。前記複数の下位無線通信端末はそれぞれ、応答要求信号をブロードキャストで送信して、自機の無線通信範囲内の他の下位無線通信端末である迂回先候補端末から応答情報を受信し、受信した前記応答情報を前記無線通信端末に送信する。前記応答情報は、前記他の下位無線通信端末の各々に固有の情報を含む。前記無線通信端末は、記憶部と、処理部とを備える。前記記憶部は、前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した前記応答情報を記憶する。前記処理部は、前記記憶部に記憶されている前記応答情報と、前記複数の下位無線通信端末の各々から受信した今回の前記応答情報とに基づいて、前記複数の下位無線通信端末のうちから、互いに前記応答情報を受信できなかった第1下位無線通信端末を特定し、特定した前記第1下位無線通信端末のうちから、対応する前記迂回先候補端末との間で通信を実行できない第2下位無線通信端末を特定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の通信システム、及び無線通信端末によれば、予め定められた通信相手との間で通信が実行できなくなった場合に迂回ができない無線通信端末を事前に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態1に係る通信システムを示す図である。
図2】本発明の実施形態1に係る通信システムに含まれる子機の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態1に係る親機の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態1に係る親機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態1に係る親機の制御部が実行する第2判定処理、第2通知処理、第3判定処理、及び第3通知処理を示すフローチャートである。
図6】親機の制御部が実行するビーコン収集処理を示すシーケンス図である。
図7】第1子機の制御部が実行する迂回先候補検索処理を示すシーケンス図である。
図8】第2子機の制御部が実行する迂回先候補検索処理を示すシーケンス図である。
図9】第3子機の制御部が実行する迂回先候補検索処理を示すシーケンス図である。
図10】第2子機の制御部が実行する迂回先候補検索処理を示す他のシーケンス図である。
図11】第3子機の制御部が実行する迂回先候補検索処理を示す他のシーケンス図である。
図12A】親機の記憶部に記憶されている前回のビーコン収集結果を示す図である。
図12B】親機が第1子機~第3子機の各々から今回受信したビーコン収集結果を示す図である。
図13】親機の制御部が実行する第1判定処理、設定処理、及び第1通知処理を示すシーケンス図である。
図14】親機の制御部が実行する第2判定処理及び第2通知処理を示すシーケンス図である。
図15】親機の制御部が実行する第3判定処理及び第3通知処理を示すシーケンス図である。
図16】本発明の実施形態2に係る通信システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面(図1図16)を参照して本発明の通信システム及び無線通信端末に係る実施形態を説明する。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
[実施形態1]
以下、図1~15を参照して本発明の実施形態1を説明する。まず、図1を参照して本実施形態の通信システム100を説明する。図1は、本実施形態の通信システム100を示す図である。本実施形態において、通信システム100はテレメータシステムである。以下、通信システム100を、「テレメータシステム100」と記載する場合がある。図1に示すように、テレメータシステム100は、親機21と、複数の子機22と、親機21及び複数の子機22を管理するセンタ装置11とを備える。センタ装置11は、管理装置の一例である。
【0012】
センタ装置11は、センタ側網制御装置12を介して、広域無線網Neに通信可能に接続される。センタ側網制御装置12は、広域無線網Neを介して、親機21と通信可能に接続される。センタ側網制御装置12は、例えば、通信事業者の公衆網に設けられる。センタ側網制御装置12は、広域無線網Neを介した親機21とセンタ装置11との間の通信を制御する。
【0013】
広域無線網Neは、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)網、FOMA(Freedom Of Mobile Multimedia Access)網、LTE(Long Term Evolution)網、4G(第4世代移動通信システム)網、又は5G(第5世代移動通信システム)網である。
【0014】
テレメータシステム100では、親機21と子機22との通信、及び、子機22同士の通信に、例えば特定小電力無線(特小無線)による通信が用いられる。特小無線による通信の周波数帯域は、例えば、920MHz帯である。以下、特小無線による通信を、「特小無線通信」と記載する場合がある。
【0015】
親機21の通信相手(無線通信端末)は予め定められている。同様に、子機22の通信相手(無線通信端末)は予め定められている。したがって、親機21と子機22との間の通信ルートは予め定められている。
【0016】
具体的には、親機21及び子機22は、自機の通信相手(無線通信端末)を規定する縁組情報を記憶している。親機21は、縁組情報で規定された通信相手との間で通信を行う。同様に、子機22は、縁組情報で規定された通信相手との間で通信を行う。以下、縁組情報によって規定されている通信相手(無線通信端末)を、「縁組端末」と記載する場合がある。
【0017】
図1に示す例において、複数の子機22は、第1子機22a~第3子機22cを含む。親機21は、第1子機22a~第3子機22cとの間で通信を行う。したがって、親機21の縁組端末は、第1子機22a~第3子機22cを含む。第1子機22a~第3子機22cのそれぞれの縁組端末は、親機21を含む。本実施形態において、親機21は「上位無線通信端末」の一例であり、第1子機22a~第3子機22cは「複数の下位無線通信端末」の一例である。
【0018】
続いて、子機22が実行する迂回先選定処理について説明する。子機22は、何らかの原因(例えば、その子機22の周辺の交通量の増加、又は故障)によって縁組端末との間で通信を実行できない場合、迂回先選定処理を実行して、迂回先端末を選定する。そして、迂回先端末との間で通信を行う。以下、迂回先選定処理を実行する子機22を、「迂回ルート形成端末」と記載する場合がある。
【0019】
迂回ルート形成端末(子機22)は、迂回先選定処理を実行することにより、自機の通信距離の範囲(無線通信範囲)内に設置されている無線通信端末のうちの一台を、迂回先端末として選定する。迂回先端末には、縁組端末以外の子機22が選定される。以下、自機の通信距離の範囲(無線通信範囲)内に設置されている無線通信端末のうちの縁組端末以外の子機22を、「迂回先候補端末」と記載する場合がある。迂回先選定処理は、迂回先候補端末のうちの一台を迂回先端末として選定する処理である。なお、特小無線通信の通信距離は、1m以上1000m以下である。
【0020】
本実施形態において、迂回ルート形成端末(子機22)は、ビーコン収集処理を実行することにより、迂回先端末を選定する。詳しくは、迂回ルート形成端末は、ビーコン収集処理を実行することにより、自機の無線通信範囲内に設定されている無線通信端末からビーコン情報Beを収集する。以下、自機の無線通信範囲内に設定されている無線通信端末を、「通信範囲内端末」と記載する場合がある。
【0021】
具体的には、迂回ルート形成端末は、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信する。この結果、迂回ルート形成端末は、通信範囲内端末からビーコン情報Beを受信する。ビーコン情報Beには、アドレス情報、ホップ数情報、及び受信電界強度情報が含まれる。アドレス情報は、無線通信端末のアドレスを示す。ホップ数情報は、無線通信端末のホップ数を示す。受信電界強度情報は、受信電界強度を示す。
【0022】
アドレスは、各無線通信端末に固有の情報である。なお、以下の説明において、固有の情報を「固有情報」と記載する場合がある。ホップ数は、親機21から何段目の無線通信端末であるかを示す。具体的には、親機21は、0段目の無線通信端末である。したがって、親機21のホップ数は「0」である。第1子機22a~第3子機22cは、1段目の無線通信端末である。したがって、第1子機22a~第3子機22cのホップ数は「1」である。
【0023】
受信電界強度は、通信範囲内端末が迂回ルート形成端末から受信した電波(ビーコン要求信号ReBを搬送する電波)の電界強度値を示す。電界強度値は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)値である。
【0024】
迂回ルート形成端末は、収集したビーコン情報Beに基づいて迂回先端末を選定する。例えば、迂回ルート形成端末は、ホップ数が自機と同じであるか、又はホップ数が自機よりも小さい迂回先候補端末のうちから、受信電界強度が最も大きい迂回先候補端末を、迂回先端末として選定してもよい。
【0025】
図1に示す例において、親機21の無線通信範囲内には、第1子機22a~第3子機22cが含まれる。第1子機22aの無線通信範囲内には、親機21と、第2子機22bとが含まれる。第2子機22bの無線通信範囲内には、親機21、第1子機22a、及び第3子機22cが含まれる。第3子機22cの無線通信範囲内には、親機21と、第2子機22bとが含まれる。したがって、第1子機22aの迂回先候補端末は、第2子機22bである。第2子機22bの迂回先候補端末は、第1子機22a及び第3子機22cである。第3子機22cの迂回先候補端末は、第2子機22bである。
【0026】
例えば、第2子機22bは、ビーコン情報Beを収集した結果、第1子機22aの受信電界強度が第3子機22cの受信電界強度より大きい場合、迂回先端末として第1子機22aを選定する。
【0027】
続いて、親機21の縁組端末(子機22)が実行する迂回先候補検索処理を説明する。親機21の縁組端末は、迂回先候補検索処理を実行することより、迂回先候補端末を検索して、親機21に迂回先候補情報を送信する。迂回先候補情報は、迂回先候補端末の各々に固有の情報(固有情報)を含む。なお、迂回先候補検索処理は、予め定められた周期で繰り返し実行される。予め定められた周期は、例えば45日周期である。以下、予め定められた周期を、「第1周期」と記載する場合がある。
【0028】
本実施形態において、親機21の縁組端末(子機22)は、第1周期が経過する度にビーコン収集処理を実行する。つまり、第1周期が経過する度にビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信して、通信範囲内端末からビーコン情報Beを受信(収集)する。そして、迂回先候補情報として、収集したビーコン情報Beを親機21に送信する。以下、収集したビーコン情報Beを、「ビーコン収集結果C」と記載する場合がある。なお、ビーコン要求信号ReBは「応答要求信号」の一例であり、ビーコン情報Beに含まれるアドレス情報(固有情報)は「応答情報」の一例である。
【0029】
具体的には、第1子機22aは、親機21及び第2子機22bの各々から受信したビーコン情報Beに基づいて、親機21にビーコン収集結果Cを送信する。同様に、第2子機22bは、親機21、第1子機22a及び第3子機22cの各々から受信したビーコン情報Beに基づいて、親機21にビーコン収集結果Cを送信する。第3子機22cは、親機21及び第2子機22bの各々から受信したビーコン情報Beに基づいて、親機21にビーコン収集結果Cを送信する。
【0030】
なお、ビーコン収集結果Cは、ビーコン収集結果Cを送信する子機22とホップ数が同じであるか、又はホップ数が小さい子機22のビーコン情報Beを含む。ただし、ビーコン収集結果Cは、ビーコン収集結果Cを送信する子機22よりもホップ数が大きい子機22のビーコン情報Beを更に含んでもよい。
【0031】
続いて、親機21が実行する孤立端末特定処理を説明する。孤立端末特定処理は、親機21の縁組端末のうちから、迂回先候補端末との間で通信を実行できない子機22を検索する処理である。以下、迂回先候補端末との間で通信を実行できない子機22を、「孤立端末」と記載する場合がある。孤立端末は、迂回先端末との間で通信を実行できない。そのため、孤立端末は、親機21との間で通信を実行できない場合、センタ装置11宛の電文を送信することができない。孤立端末は、「第2下位無線通信端末」の一例である。
【0032】
図1に示す例において、第1子機22aは、何らかの原因によって第2子機22bとの間で通信を実行できない場合、孤立端末となる。第2子機22bは、何らかの原因によって第1子機22a及び第3子機22cのいずれとも通信を実行できない場合、孤立端末となる。第3子機22cは、何らかの原因によって第2子機22bとの間で通信を実行できない場合、孤立端末となる。
【0033】
既に説明したように、親機21は、自機の縁組端末から迂回先候補情報を受信する。親機21は、迂回先候補情報を記憶する。そして、記憶した過去の迂回先候補情報と、受信した現在の迂回先候補情報とを比較し、その比較結果に基づいて孤立端末を特定する。具体的には、親機21は、自機の縁組端末のうちから、互いにビーコン情報Be(応答情報)を受信できなかった子機22を特定し、特定した子機22のうちから、孤立端末として、対応する迂回先候補端末との間で通信を実行できない子機22を特定する。
【0034】
例えば、第3子機22cの迂回先候補端末は、第2子機22bのみであるため、第2子機22bと第3子機22cとの間で互いにビーコン情報Beを受信できなかった場合、親機21は、第3子機22cを孤立端末として特定する。
【0035】
本実施形態では、親機21は、孤立端末を特定した後、孤立端末との間の無線通信状態を判定する第1判定処理を実行する。そして、無線通信状態が予め規定された条件に合致しない場合に、第1通知処理を実行する。第1通知処理は、第1通知情報Nt1をセンタ装置11へ送信する処理である。第1通知情報Nt1は、孤立端末として特定した子機22が対応する迂回先候補端末との間で通信を実行できないことを示す。
【0036】
例えば、親機21は、第1判定処理により、孤立端末との間の電波状況を判定してもよい。詳しくは、親機21は、孤立端末が親機21から受信する電波の電界強度が、予め定められた閾値以下であるか否かを判定してもよい。孤立端末が親機21から受信する電波の電界強度が、予め定められた閾値以下である場合、親機21と孤立端末との間の電波状況は不安定であるため、親機21と孤立端末との間で通信を実行できない可能性がある。親機21は、孤立端末が親機21から受信する電波の電界強度が、予め定められた閾値以下である場合、センタ装置11宛の第1通知情報Nt1をセンタ側網制御装置12へ送信する。この結果、センタ装置11が第1通知情報Nt1を受信する。
【0037】
なお、第1判定処理は実行されなくてもよい。この場合、親機21は、孤立端末を特定すると、センタ装置11へ第1通知情報Nt1を送信する。
【0038】
続いて図1及び図2を参照して子機22の構成を説明する。図2は、本実施形態の通信システム100に含まれる子機22の構成を示すブロック図である。図2に示すように、子機22は、制御部221と、記憶部222と、通信部223と、接続部224とを備える。
【0039】
通信部223は、他の無線通信端末との間で無線通信を行う。通信部223は、例えば、図1を参照して説明したように、縁組端末や迂回先端末との間で通信接続を確立して、縁組端末や迂回先端末との間で電文を送受信する。また、図1を参照して説明したように、通信部223は、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信し、通信範囲内端末からビーコン情報Beを受信する。更に、通信部223は、図1を参照して説明したように、迂回先候補情報としてビーコン収集結果Cを親機21へ送信する。通信部223は、例えば、920MHz帯域通信用のRF-LSIを有する通信モジュールを含む。
【0040】
具体的には、通信部223は、アンテナ(図示せず)を有する。通信部223は、アンテナによって無線信号(電波)を送受信する。通信部223は、受信した無線信号を、制御部221が処理できる信号に変換(デコード)して、制御部221に出力する。また、通信部223は、制御部221から通信部223に出力された信号を、所定の無線通信方式(例えば、特小無線の通信方式)に準拠する信号に変換する。この信号は、アンテナに出力される。この結果、アンテナから無線信号(電波)が送信される。
【0041】
本実施形態において、通信部223は、アンテナによって受信された電波の電界強度値(受信電界強度)を測定する。通信部223は、測定した電界強度値を示す信号を制御部221に出力する。
【0042】
接続部224には、メータ23に接続されている電線PLが接続される。したがって、接続部224は、電線PLを介してメータ23と有線接続される。メータ23は、個人宅、会社、及び各種施設等の需要家毎に設置される。メータ23は、計測機器である。メータ23の計測対象は、例えば、ガス、水道、又は電気のような資源の使用量である。メータ23は、例えば、ガス、水道、又は電気のような資源の使用量を計測して、計測結果を電線PLに出力する。
【0043】
制御部221は、電線PL及び接続部224を介してメータ23から計測結果を取得して、計測結果を示すデータを記憶部222に記憶させる。制御部221は、記憶部222から計測結果を示すデータを読み出して、計測結果を示すセンタ宛電文を作成する。センタ宛電文は、センタ装置11へ送信される。例えば、第1子機22aは、自機の通信部223を介して、親機21にセンタ宛電文を送信する。この結果、親機21が、広域無線網Ne及びセンタ側網制御装置12を介して、センタ宛電文をセンタ装置11に送信する。
【0044】
制御部221は、自機(子機22)の各要素を制御する。例えば、制御部221は、記憶部222、及び通信部223を制御する。制御部221は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部222に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、自機(子機22)の各要素を制御する。なお、制御部221と記憶部222とによりマイクロコンピュータが構成されてもよい。
【0045】
制御部221は、種々の処理を実行する。例えば、制御部221は、図1を参照して説明した迂回先選定処理及び迂回先候補検索処理を実行する。より具体的には、制御部221は、ビーコン収集処理を実行する。
【0046】
記憶部222は、種々のデータを記憶する。例えば、記憶部222は、自機の縁組情報、自機のアドレス情報、自機のホップ数情報、ビーコン情報Be、及び計測結果を記憶する。また、記憶部222は、図1を参照して説明した第1周期を示す情報を記憶する。記憶部222は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリのような半導体メモリを含む。
【0047】
記憶部222は、制御部221(プロセッサ)によって実行される種々のコンピュータプログラムを記憶する。種々のコンピュータプログラムは、例えば、図1を参照して説明した迂回先選定処理及び迂回先候補検索処理を実行するためのコンピュータプログラムを含む。本実施形態において、迂回先選定処理及び迂回先候補検索処理を実行するためのコンピュータプログラムは、図1を参照して説明したビーコン収集処理を実行するためのコンピュータプログラムを含む。
【0048】
続いて図1及び図3を参照して親機21の構成を説明する。図3は、本実施形態の親機21の構成を示すブロック図である。図3に示すように、親機21は、制御部211と、記憶部212と、第1通信部213と、第2通信部214とを備える。制御部211は、処理部の一例である。第1通信部213及び第2通信部214は、送信部の一例である。
【0049】
第1通信部213は、センタ装置11と通信可能に接続する。具体的には、第1通信部213は、広域無線網Neを介してセンタ側網制御装置12との間で通信を行う。したがって、第1通信部213は、広域無線網Neと、センタ側網制御装置12とを介して、センタ装置11と通信可能に接続する。第1通信部213は、例えば、PHS網、FOMA網、LTE網、4G網、及び5G網のような広域の通信が可能な通信モジュールである。第1通信部213は、センタ装置11に計測結果を送信する。また、第1通信部213は、図1を参照して説明したように、センタ装置11に第1通知情報Nt1を送信する。
【0050】
第2通信部214は、縁組端末との間で無線通信を行う。第2通信部214は、例えば、920MHz帯域通信用のRF-LSIを有する通信モジュールを含む。第2通信部214は、縁組端末との間で通信接続を確立して、縁組端末との間で電文を送受信する。例えば、第2通信部214は、縁組端末から計測結果を受信する。また、第2通信部214は、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信し、通信範囲内端末からビーコン情報Beを受信する。更に、第2通信部214は、図1を参照して説明したように、迂回先候補情報としてビーコン収集結果Cを縁組端末から受信する。
【0051】
制御部211は、自機(親機21)の各要素を制御する。例えば、制御部211は、記憶部212、第1通信部213、及び第2通信部214を制御する。制御部211は、例えばCPU又はMPUのようなプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部212に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、自機(親機21)の各要素を制御する。なお、制御部211と記憶部212とによりマイクロコンピュータが構成されてもよい。
【0052】
制御部211は、種々の処理を実行する。例えば、制御部211は、ビーコン収集処理を実行する。また、制御部211は、図1を参照して説明した孤立端末特定処理及び第1判定処理を実行する。更に、制御部221は、図1を参照して説明したように第1通知処理を実行して、第1通知情報Nt1をセンタ装置11へ送信する。
【0053】
記憶部212は、種々のデータを記憶する。例えば、記憶部212は、自機の縁組情報、自機のアドレス情報、及び、自機のホップ数情報を記憶する。更に、記憶部212は、図1を参照して説明したビーコン収集結果C(迂回先候補情報)を記憶する。記憶部212は、例えばROM、RAM、及びフラッシュメモリのような半導体メモリを含む。
【0054】
記憶部212は、制御部211(プロセッサ)によって実行される種々のコンピュータプログラムを記憶する。例えば、種々のコンピュータプログラムは、ビーコン収集処理を実行するためのコンピュータプログラムを含む。また、種々のコンピュータプログラムは、図1を参照して説明した孤立端末特定処理及び第1判定処理を実行するためのコンピュータプログラムを含む。更に、種々のコンピュータプログラムは、第1通知処理を実行するためのコンピュータプログラムを含む。
【0055】
続いて、図1図4を参照して、本実施形態の親機21の制御部211が実行する処理を説明する。図4は、本実施形態の親機21の制御部211が実行する処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、親機21が縁組端末からビーコン収集結果Cを受信することにより開始する。
【0056】
制御部211は、第2通信部214を介して、縁組端末から送信されたビーコン収集結果Cを受信すると、図1を参照して説明した孤立端末特定処理を実行する。本実施形態において、制御部211は、まず、記憶部212に記憶されている前回のビーコン収集結果Cと、今回受信したビーコン収集結果Cとが一致するか否かを判定する(ステップS1)。なお、前回のビーコン収集結果Cは、親機21の縁組端末に孤立端末が含まれない場合に取得されるビーコン収集結果Cである。
【0057】
制御部211は、前回のビーコン収集結果Cと今回のビーコン収集結果Cとが一致すると判定した場合(ステップS1のYes)、図4に示す処理を終了する。制御部211は、前回のビーコン収集結果Cと今回のビーコン収集結果Cとが一致しないと判定した場合(ステップS1のNo)、孤立端末を特定する(ステップS2)。
【0058】
具体的には、制御部211は、前回のビーコン収集結果Cと今回のビーコン収集結果Cとを比較して、互いにビーコン情報Beを受信できなかった子機22を特定し、特定した子機22のうちから、孤立端末として、対応する迂回先候補端末との間で通信を実行できない子機22を特定する。以下、互いにビーコン情報Beを受信できなかった子機22を、「監視対象端末」と記載する場合がある。
【0059】
なお、前回のビーコン収集結果Cと今回のビーコン収集結果Cとが一致しない場合、制御部211は、今回のビーコン収集結果Cを記憶部212に記憶させない。したがって、記憶部212には、前回のビーコン収集結果C(親機21の縁組端末に孤立端末が含まれない場合に取得されるビーコン収集結果C)が保持される。
【0060】
制御部211は、孤立端末の特定後、図1を参照して説明した第1判定処理を実行する。具体的には、制御部211は、孤立端末宛に、電波測定要求信号ReMを送信する。電波測定要求信号ReMは、受信電界強度情報Mを要求する信号である。孤立端末(子機22)の通信部223は、電波測定要求信号ReMを受信すると、電波測定要求信号ReMを搬送した電波の電界強度値を測定する。孤立端末(子機22)の制御部221は、電波測定要求信号ReMに基づき、通信部223を介して、測定された電界強度値を示す受信電界強度情報Mを親機21に送信する。親機21の制御部211は、第2通信部214を介して受信電界強度情報Mを取得すると、電界強度値が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3)。
【0061】
制御部211は、電界強度値が閾値以下でないと判定した場合(ステップS3のNo)、図4に示す処理を終了する。制御部211は、電界強度値が閾値以下であると判定した場合(ステップS3のYes)、図1及び図2を参照して説明した第1通知処理を実行して、センタ装置11に第1通知情報Nt1を送信する(ステップS4)。この結果、センタ装置11の管理者に対し、テレメータシステム100に孤立端末が含まれており、その孤立端末の電波環境が不安定であることを通知することができる。
【0062】
本実施形態において、制御部211は、第1通知情報Nt1の送信後に設定処理を実行する(ステップS5)。設定処理は、監視対象端末が迂回先候補検索処理を実行する周期を第1周期よりも短い第2周期に変更する処理である。例えば、第1周期が45日周期である場合、第2周期は7日周期であってもよい。制御部221は、設定処理の実行後、図4に示す処理を終了する。
【0063】
詳しくは、制御部211は、第2通信部214を介して、設定信号Setを監視対象端末へ送信する。設定信号Setは、第1周期を第2周期に変更する指示と、第2周期で迂回先候補検索処理を実行する回数である実行回数Nとを示す。実行回数Nは、例えば、4回又は5回である。
【0064】
監視対象端末(子機22)の制御部221は、通信部223を介して設定信号Setを受信すると、設定信号Setに基づいて、迂回先候補検索処理の周期を第1周期から第2周期に変更する。具体的には、記憶部222に第2周期を記憶させる。また、監視対象端末(子機22)の制御部221は、設定信号Setに基づいて、実行回数Nを記憶部222に記憶させる。この結果、監視対象端末は、第2周期で迂回先候補検索処理をN回実行する。
【0065】
なお、設定処理は、第1通知処理の実行後に実行されてもよい。
【0066】
続いて、図1図3及び図5を参照して、本実施形態の親機21の制御部211が実行する第2判定処理、第2通知処理、第3判定処理、及び第3通知処理を説明する。図5は、本実施形態の親機21の制御部211が実行する第2判定処理、第2通知処理、第3判定処理、及び第3通知処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、親機21が監視対象端末からビーコン収集結果Cを受信することにより開始する。
【0067】
制御部211は、第2通信部214を介して、監視対象端末から送信されたビーコン収集結果Cを受信すると、孤立端末が迂回先候補端末との間で通信を実行できるようになったか否かを判定する。具体的には、制御部211は、記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致するか否かを判定する(ステップS11)。
【0068】
なお、図4を参照して説明したように、記憶部212に保持されているビーコン収集結果Cは、親機21の縁組端末に孤立端末が含まれない場合に取得されたビーコン収集結果Cである。
【0069】
制御部211は、記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致すると判定した場合(ステップS11のYes)、第2判定処理を実行する。
【0070】
具体的には、制御部211は、記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが連続して一致した回数がN2回に達したか否かを判定する(ステップS12)。ここで、N2は、2以上の整数であり、記憶部212に予め記憶されている。N2回は、実行回数Nと同じ値を示してもよいし、実行回数Nと異なる値を示してもよい。
【0071】
記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが連続して一致した回数がN2回に達していないと判定した場合(ステップS12のNo)、制御部211は、図5に示す処理を終了する。
【0072】
記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが連続して一致した回数がN2回に達していると判定した場合(ステップS12のYes)、制御部211は、第2通知処理を実行して(ステップS13)、図5に示す処理を終了する。
【0073】
第2通知処理は、第2通知情報Nt2をセンタ装置11へ送信する処理である。第2通知情報Nt2は、孤立端末が迂回先候補端末との間で通信をできるようになったことを示す。換言すると、第2通知情報Nt2は、孤立端末が孤立状態から回復したことを示す。
【0074】
一方、制御部211は、記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致しないと判定した場合(ステップS11のNo)、第3判定処理を実行する。
【0075】
具体的には、制御部211は、記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致しない回数がN3回に達したか否かを判定する(ステップS14)。ここで、N3は、2以上の整数であり、記憶部212に予め記憶されている。N3回は、実行回数Nと同じ値を示してもよいし、実行回数Nと異なる値を示してもよい。また、N3回は、N1回と同じ値を示してもよいし、N1回と異なる値を示してもよい。
【0076】
記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致しない回数がN3回に達していないと判定した場合(ステップS14のNo)、制御部211は、図5に示す処理を終了する。
【0077】
記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致しない回数がN3回に達したと判定した場合(ステップS14のYes)、制御部211は、第3通知処理を実行して(ステップS15)、図5に示す処理を終了する。
【0078】
第3通知処理は、第3通知情報Nt3をセンタ装置11へ送信する処理である。第3通知情報Nt3は、例えば、孤立端末が故障していることを示す。換言すると、制御部211は、センタ装置11へ故障通知を送信してもよい。
【0079】
なお、親機21は、監視対象端末が第2周期で迂回先候補検索処理をN回実行した後、迂回先候補検索処理の周期を第2周期から第1周期に戻す設定信号を監視対象端末へ送信する。
【0080】
続いて、図1図15を参照して、親機21及び第1子機22a~第3子機22cの動作の一例を説明する。まず、図6図9を参照して、親機21及び第1子機22a~第3子機22cの動作の一例を説明する。
【0081】
図6は、親機21の制御部211が実行するビーコン収集処理を示すシーケンス図である。図6に示すように、親機21の制御部211は、第2通信部214を介して、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信する。その結果、親機21の制御部211は、第2通信部214を介して、第1子機22a~第3子機22cの各々からビーコン情報Beを受信する。親機21の制御部211は、親機21のビーコン収集結果Cを記憶部212に記憶させる。
【0082】
親機21のビーコン収集結果Cは、親機21が第1子機22a~第3子機22cとの間で通信できることを示す。具体的には、親機21のビーコン収集結果Cは、第1子機22a~第3子機22cのそれぞれの固有情報(アドレス情報)を含む。
【0083】
図7は、第1子機22aの制御部221が実行する迂回先候補検索処理を示すシーケンス図である。図7に示すように、第1子機22aの制御部221は、通信部223を介して、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信する。その結果、第1子機22aの制御部221は、通信部223を介して、親機21及び第2子機22bの各々からビーコン情報Beを受信する。
【0084】
第1子機22aの制御部221は、ビーコン情報Beを受信すると、ビーコン収集結果Cを親機21宛に送信する。親機21の制御部211は、第1子機22aのビーコン収集結果Cを記憶部212に記憶させる。
【0085】
第1子機22aのビーコン収集結果Cは、第1子機22aが親機21及び第2子機22bとの間で通信できることを示す。具体的には、第1子機22aのビーコン収集結果Cは、親機21及び第2子機22bのそれぞれの固有情報(アドレス情報)を含む。
【0086】
図8は、第2子機22bの制御部221が実行する迂回先候補検索処理を示すシーケンス図である。図8に示すように、第2子機22bの制御部221は、通信部223を介して、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信する。その結果、第2子機22bの制御部221は、通信部223を介して、親機21、第1子機22a、及び第3子機22cの各々からビーコン情報Beを受信する。
【0087】
第2子機22bの制御部221は、ビーコン情報Beを受信すると、ビーコン収集結果Cを親機21宛に送信する。親機21の制御部211は、第2子機22bのビーコン収集結果Cを記憶部212に記憶させる。
【0088】
第2子機22bのビーコン収集結果Cは、第2子機22bが親機21、第1子機22a、及び第3子機22cとの間で通信できることを示す。具体的には、第2子機22bのビーコン収集結果Cは、親機21、第1子機22a、及び第3子機22cのそれぞれの固有情報(アドレス情報)を含む。
【0089】
図9は、第3子機22cの制御部221が実行する迂回先候補検索処理を示すシーケンス図である。図9に示すように、第3子機22cの制御部221は、通信部223を介して、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信する。その結果、第3子機22cの制御部221は、通信部223を介して、親機21及び第2子機22bの各々からビーコン情報Beを受信する。
【0090】
第3子機22cの制御部221は、ビーコン情報Beを受信すると、ビーコン収集結果Cを親機21宛に送信する。親機21の制御部211は、第3子機22cのビーコン収集結果Cを記憶部212に記憶させる。
【0091】
第3子機22cのビーコン収集結果Cは、第3子機22cが親機21及び第2子機22bとの間で通信できることを示す。具体的には、第3子機22cのビーコン収集結果Cは、親機21及び第2子機22bのそれぞれの固有情報(アドレス情報)を含む。
【0092】
続いて、図10及び図11を参照して、何らかの原因によって第2子機22bと第3子機22cとの間で通信が実行できない際に実行される親機21、第2子機22b及び第3子機22cの動作を説明する。
【0093】
図10は、第2子機22bの制御部221が実行する迂回先候補検索処理を示す他のシーケンス図である。図10に示すように、第2子機22bの制御部221は、通信部223を介して、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信する。何らかの原因によって第2子機22bと第3子機22cとの間で通信が実行できない場合、第2子機22bの通信部223は、第3子機22cからビーコン情報Beを受信しない。したがって、第2子機22bの制御部221は、通信部223を介して、親機21、及び第1子機22aの各々からビーコン情報Beを受信する。
【0094】
第2子機22bの制御部221は、ビーコン情報Beを受信すると、ビーコン収集結果Cを親機21宛に送信する。親機21の制御部211は、第2子機22bのビーコン収集結果Cを記憶部212に記憶させる。
【0095】
何らかの原因によって第2子機22bと第3子機22cとの間で通信が実行できない場合、第2子機22bのビーコン収集結果Cは、第2子機22bが親機21及び第1子機22aとの間で通信できることを示す。具体的には、第2子機22bのビーコン収集結果Cは、親機21及び第1子機22aのそれぞれの固有情報(アドレス情報)を含む。
【0096】
図11は、第3子機22cの制御部221が実行する迂回先候補検索処理を示す他のシーケンス図である。図11に示すように、第3子機22cの制御部221は、通信部223を介して、ビーコン要求信号ReBをブロードキャストで送信する。何らかの原因によって第2子機22bと第3子機22cとの間で通信が実行できない場合、第3子機22cの通信部223は、第2子機22bからビーコン情報Beを受信しない。したがって、第3子機22cの制御部221は、通信部223を介して、親機21からビーコン情報Beを受信する。
【0097】
第3子機22cの制御部221は、ビーコン情報Beを受信すると、ビーコン収集結果Cを親機21宛に送信する。親機21の制御部211は、第3子機22cのビーコン収集結果Cを記憶部212に記憶させる。
【0098】
何らかの原因によって第2子機22bと第3子機22cとの間で通信が実行できない場合、第3子機22cのビーコン収集結果Cは、第3子機22cが親機21との間で通信できることを示す。具体的には、第3子機22cのビーコン収集結果Cは、親機21の固有情報(アドレス情報)を含む。
【0099】
続いて、図12A及び図12Bを参照して、親機21の制御部211が実行する孤立端末特定処理を説明する。図12Aは、親機21の記憶部212に記憶されている前回のビーコン収集結果Cを示す図である。図12Bは、親機21が第1子機22a~第3子機22cの各々から今回受信したビーコン収集結果Cを示す図である。詳しくは、図12Aは、親機21の縁組端末に孤立端末が含まれない場合に親機21が取得するビーコン収集結果Cを示す。図12Bは、何らかの原因によって第2子機22bと第3子機22cとの間で通信が実行できない場合に親機21が取得するビーコン収集結果Cを示す。
【0100】
図12A及び図12Bに示すように、何らかの原因によって第2子機22bと第3子機22cとの間で通信が実行できない場合、第2子機22bのビーコン収集結果Cから第3子機22cの固有情報が消失し、第3子機22cのビーコン収集結果Cから第2子機22bの固有情報が消失する。したがって、親機21の制御部221は、記憶部212に記憶されている前回のビーコン収集結果Cと、今回受信したビーコン収集結果Cとを比較することにより、互いにビーコン情報Be(応答情報)を受信できなかった子機22として、第2子機22b及び第3子機22cを特定する。
【0101】
図12Bに示すように、第2子機22bは、第1子機22aとの間で通信を実行できるため、孤立端末ではない。一方、第3子機22cは、ホップ数が同じであるか、又はホップ数が第3子機22cより小さい他の子機22との間で通信を実行できない。したがって、親機21の制御部211は、今回受信したビーコン収集結果Cに基づいて、孤立端末として、第3子機22cを特定する。
【0102】
続いて、図13を参照して、親機21の制御部211が実行する第1判定処理、設定処理、及び第1通知処理を説明する。図13は、親機21の制御部211が実行する第1判定処理、設定処理、及び第1通知処理を示すシーケンス図である。
【0103】
図13に示すように、親機21の制御部211は、孤立端末として第3子機22cを特定すると、第3子機22c宛に、電波測定要求信号ReMを送信する。その結果、親機21の制御部211は、第2通信部214を介して、第3子機22cから受信電界強度情報Mを受信する。
【0104】
親機21の制御部211は、受信電界強度情報Mを受信すると、電界強度値が閾値以下であるか否かを判定する。親機21の制御部211は、電界強度値が閾値以下であると判定した場合、監視対象端末である第2子機22b及び第3子機22cに設定信号Setを送信する。この結果、第2子機22b及び第3子機22cが迂回先候補検索処理を実行する周期が、第1周期から第2周期に変更される。また、第2子機22b及び第3子機22cが第2周期で迂回先候補検索処理を実行する回数が、N回に設定される。
【0105】
図13に示す例では、親機21の制御部211は、設定処理の実行後に第1通知処理を実行して、センタ装置11に第1通知情報Nt1を送信する。
【0106】
続いて、図14を参照して、親機21の制御部211が実行する第2判定処理及び第2通知処理を説明する。図14は、親機21の制御部211が実行する第2判定処理及び第2通知処理を示すシーケンス図である。
【0107】
図14に示す例では、N2回は2回である。図14に示すように、親機21の制御部211は、親機21の記憶部212に保持されている監視対象端末(第2子機22b及び第3子機22c)のビーコン収集結果C(図12A参照)と、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが連続して一致した回数が2回(N2回)に達すると、第2通知処理を実行して、第2通知情報Nt2をセンタ装置11へ送信する。
【0108】
続いて、図15を参照して、親機21の制御部211が実行する第3判定処理及び第3通知処理を説明する。図15は、親機21の制御部211が実行する第3判定処理及び第3通知処理を示すシーケンス図である。
【0109】
図15に示す例では、N3回はN回である。図15に示すように、親機21の制御部211は、親機21の記憶部212に保持されている監視対象端末(第2子機22b及び第3子機22c)のビーコン収集結果C(図12A参照)と、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致しない回数がN回(N3回)に達すると、第3通知処理を実行して、第3通知情報Nt3をセンタ装置11へ送信する。
【0110】
以上、図1図15を参照して、本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、何らかの原因によって縁組端末との間で通信が実行できなくなった場合に迂回ができない子機22(孤立端末)を事前に把握することができる。
【0111】
また、本実施形態によれば、第1判定処理により、縁組端末との間で通信を実行できない可能性がより高い孤立端末を事前に把握することができる。
【0112】
また、本実施形態によれば、設定処理により、監視対象端末による迂回先候補検索処理の周期を一時的に短くすることができる。したがって、電波環境の悪化が一時的なものであるかどうかを、より早期に確認することが可能となる。
【0113】
なお、本実施形態において、親機21は、第1判定処理において、孤立端末の受信電界強度に基づいて親機21と孤立端末との間の電波状況を判定したが、親機21が孤立端末から受信した電波の電界強度に基づいて、親機21と孤立端末との間の電波状況が判定されてもよい。
【0114】
また、本実施形態において、親機21は、設定処理を1回実行したが、親機21は、設定処理を複数回実行して、迂回先候補検索処理の周期を、第2周期から段階的に第1周期に近づけてもよい。例えば、親機21は、監視対象端末が第2周期で迂回先候補検索処理をN回実行した後、第1周期よりも短く、第2周期よりも長い第3周期を設定してもよい。例えば、第1周期が45日周期であり、第2周期が7日周期である場合、第3周期は15日周期であってもよい。
【0115】
また、本実施形態において、親機21は、第2判定処理及び第3判定処理を実行したが、第2判定処理及び第3判定処理の両方又は一方は省略されてもよい。
【0116】
また、本実施形態において、親機21は、親機21の記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが連続して一致した回数がN2回に達すると、第2通知処理を実行したが、親機21は、孤立端末から取得した今回のビーコン収集結果Cに、記憶部212に保持されている孤立端末のビーコン収集結果Cに含まれる無線通信端末以外の子機22が含まれているか否かを判定してもよい。この場合、親機21は、孤立端末から取得した今回のビーコン収集結果Cに、記憶部212に保持されている孤立端末のビーコン収集結果Cに含まれる無線通信端末以外の子機22が含まれていると判定した回数がN2回に達すると、第2通知処理を実行する。例えば、第3子機22cが孤立端末である場合、親機21は、第3子機22cから取得したビーコン収集結果Cに親機21及び第2子機22bとは異なる子機22が含まれているか否かを判定する。ここで、親機21及び第2子機22bと異なる子機22は、例えば、第3子機22cの無線通信範囲内に新規に設置された子機22である。
【0117】
また、本実施形態において、親機21は、親機21の記憶部212に保持されている監視対象端末のビーコン収集結果Cと、監視対象端末から取得した今回のビーコン収集結果Cとが一致しない回数がN3回に達すると、第3通知処理を実行したが、親機21は、孤立端末から取得した今回のビーコン収集結果Cに、記憶部212に保持されている孤立端末のビーコン収集結果Cに含まれる無線通信端末以外の子機22が含まれていないと判定した回数がN3回に達すると、第3通知処理を実行してもよい。
【0118】
[実施形態2]
続いて図16を参照して本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、孤立端末特定処理を子機22が実行する点で実施形態1と異なる。
【0119】
図16は、本実施形態の通信システム100を示す図である。図16に示すように、通信システム100(テレメータシステム)は、親機21と、複数の子機22と、センタ装置11とを備える。
【0120】
図16に示す例において、複数の子機22は、第1子機22d、第2子機22d1、第3子機22d2、及び第4子機22d3を含む。親機21は、第1子機22dとの間で通信を行う。したがって、親機21の縁組端末は、第1子機22dを含む。第2子機22d1~第4子機22d3のそれぞれの縁組端末は、第1子機22dを含む。本実施形態において、第1子機22dは「上位無線通信端末」の一例であり、第2子機22d1~第4子機22d3は「複数の下位無線通信端末」の一例である。
【0121】
第2子機22d1~第4子機22d3の各々は、迂回先候補検索処理を実行して、第1子機22dに迂回先候補情報を送信する。本実施形態において、迂回先候補情報は、ビーコン収集結果Cである。
【0122】
第1子機22dは、孤立端末特定処理を実行する。したがって、第1子機22dは、第2子機22d1~第4子機22d3の各々から受信したビーコン収集結果C(迂回先候補情報)に基づいて、第2子機22d1~第4子機22d3のうちから孤立端末を特定する。
【0123】
第1子機22dは、孤立端末を特定すると、第1判定処理を実行する。そして、第1子機22dと孤立端末との間の無線通信状態が予め規定された条件に合致しない場合に、第1通知処理を実行して、センタ装置11宛の第1通知情報Nt1を親機21に送信する。この結果、センタ装置11が第1通知情報Nt1を受信する。
【0124】
第1子機22dは、更に設定処理を実行して、監視対象端末が迂回先候補検索処理を実行する周期を第1周期よりも短い第2周期に変更する。その後、第1子機22dは、孤立端末が迂回先候補端末との間で通信を実行できるようになったか否かを判定する。
【0125】
孤立端末が迂回先候補端末との間で通信を実行できるようになった場合、第1子機22dは、第2通知処理を実行して、センタ装置11宛の第2通知情報Nt2を親機21に送信する。一方、孤立端末が迂回先候補端末との間で通信を実行できるようにならなかったか場合、第1子機22dは、第3通知処理を実行して、センタ装置11宛の第3通知情報Nt3を親機21に送信する。
【0126】
以上、図16を参照して、本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、何らかの原因によって縁組端末との間で通信が実行できなくなった場合に迂回ができない子機22(孤立端末)を事前に把握することができる。
【0127】
以上、図面(図1図16)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0128】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0129】
例えば、図1図16を参照して説明した実施形態では、親機21にメータ23が接続されなかったが、親機21にメータ23が接続されてもよい。
【0130】
また、図1図16を参照して説明した実施形態では、子機22とメータ23とが電線PLにより有線接続されたが、子機22とメータ23とは無線接続されてもよい。同様に、親機21とメータ23とは、無線接続されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明は、通信システム及び無線通信端末を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0132】
11 :センタ装置
21 :親機
22 :子機
100 :通信システム(テレメータシステム)
211 :制御部
212 :記憶部
Be :ビーコン情報
C :ビーコン収集結果
M :受信電界強度情報
N :実行回数
Nt1 :第1通知情報
Nt2 :第2通知情報
Nt3 :第3通知情報
ReB :ビーコン要求信号
ReM :電波測定要求信号
Set :設定信号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16