(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166628
(43)【公開日】2022-11-02
(54)【発明の名称】ソフトクリームおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
B65D 85/78 20060101AFI20221026BHJP
A23G 9/04 20060101ALI20221026BHJP
A23G 9/50 20060101ALI20221026BHJP
B65D 77/30 20060101ALI20221026BHJP
B65B 67/04 20060101ALI20221026BHJP
【FI】
B65D85/78 300
A23G9/04
A23G9/50
B65D77/30 C
B65B67/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021071965
(22)【出願日】2021-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】521174196
【氏名又は名称】平野 和子
(71)【出願人】
【識別番号】521173018
【氏名又は名称】平野 勲
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(74)【代理人】
【識別番号】100219483
【弁理士】
【氏名又は名称】宇野 智也
(72)【発明者】
【氏名】平野 和子
(72)【発明者】
【氏名】平野 勲
【テーマコード(参考)】
3E035
3E057
3E067
4B014
【Fターム(参考)】
3E035AA17
3E035BA08
3E035BB03
3E035BB08
3E035BC02
3E035CA04
3E057AA05
3E057AB06
3E057AC03
3E067AA04
3E067AB20
3E067BA12A
3E067BA32A
3E067BB14A
3E067BB16A
3E067EA06
3E067EA22
3E067EB07
3E067EB17
3E067EB22
3E067EE20
3E067EE40
3E067EE48
3E067EE59
3E067FA01
3E067FC01
4B014GB22
4B014GE12
4B014GP25
4B014GP27
(57)【要約】
【課題】店頭販売でも通信販売でも好適であり、ソフトクリーム本体の独特の形状を維持させつつ、食するときにトッピングをしたり、手揉みしたりして、新しい食味や食感も楽しむことができるソフトクリームおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】ソフトクリーム1は、可撓性を有する2枚の樹脂フィルムを重ねた側辺21aが接着された側部21、底面22aの周囲が2枚の樹脂フィルムの下端の間に接着された底部22、および開閉可能で内部を密閉状態とするジッパー23aが開口部23bに形成された上部23が形成されたパッケージ2と、パッケージ2の底部22に拡がった底面22aに渦巻状に配置されたソフトクリーム本体3とを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する2枚の樹脂フィルムを重ねた側辺が接着された側部、底面の周囲が前記2枚の樹脂フィルムの下端の間に接着された底部、および開閉可能で内部を密閉状態とするジッパーが開口部に形成された上部が形成されたパッケージと、
前記パッケージの底部に拡がった前記底面に立体的に配置されたソフトクリーム本体とを備えたソフトクリーム。
【請求項2】
前記ソフトクリーム本体は、渦巻状に形成された請求項1記載のソフトクリーム。
【請求項3】
前記底面は、前記パッケージの幅方向の中央部が凹み、前記側辺に向かうに従って、底が浅くなるように形成された請求項1または2記載のソフトクリーム。
【請求項4】
前記ソフトクリーム本体の上または下に追加用の具材が配置された請求項1から3のいずれかの項に記載のソフトクリーム。
【請求項5】
可撓性を有する2枚の樹脂フィルムを重ねた側辺が接着された側部、底面の周囲が前記2枚の樹脂フィルムの下端の間に接着された底部、および開閉可能で内部を密閉状態とするジッパーが開口部に形成された上部が形成されたパッケージの底面を拡げ、前記ジッパーを開け、前記パッケージの開口部に、筒状の投入補助具を配置する工程と、
前記投入補助具を介してソフトクリーム原料を投入して、底面に立体的なソフトクリーム本体を形成する工程と、
前記投入補助具を取り外し、前記ジッパーを閉める工程とを含むソフトクリームの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトクリーム本体がパッケージに収納された状態で販売されるソフトクリームおよびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
渦巻状に形成されるソフトクリームは、ソフトクリームフリーザから、円錐形状のコーンやカップに投入され、販売される。このときコーンやカップへのクリームは渦巻状に積み上がる。
【0003】
このようなソフトクリームを収納した容器として、特許文献1,2に記載されたものが知られている。
【0004】
特許文献1に記載の可塑性食品の包装容器は、内部に可塑性食品(ソフトクリーム)を収容する容器を、包装用フィルムからなる偏平な袋体により構成し、収容した可塑性食品を容器の押圧により押し出して吐出するための吐出口を上記の袋体の一方の面に開口すると共に、この吐出口を覆うフィルム状の蓋状片を外力により剥離可能な接着力をもって袋体に接着したものである。
【0005】
また、特許文献2に記載の密封包装用袋容器は、ソフト状アイスクリームが注入されたコーンの外部に、直ちに横断方向に偏平にされた部分を有する枕形袋体の容器で被覆したものである。この特許文献2には、電子レンジにより、 ハード状アイスクリームを昇温軟化して、ソフト状アイスクリームにすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004-331179号公報
【特許文献2】特開平11-221023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載の可塑性食品の包装容器では、偏平な袋体により構成されているため、ソフトクリーム独特の渦巻状などの立体形状が原型を留めておらず、収容したソフトクリームを容器の押圧により押し出して吐出させている。そのため、ソフトクリームを味覚で楽しむことができても、ソフトクリーム独特の渦巻状の形状を視覚で楽しむことができない。
また、この包装容器に、ソフトクリームが封止されるとトッピングなどができず、様々な味を楽しむことができない。
【0008】
また、特許文献2に記載の密封包装用袋容器は、コーンに盛られたソフトクリームをそのまま収容するものであり、開封してクッキーや果物類などを投入して、手揉みするなどして新しい味で楽しむようなことがし難い。
また、コーンに盛られたソフトクリームを袋容器に密閉しているため、店頭販売には向かない。
【0009】
そこで本発明は、店頭販売でも通信販売でも好適であり、ソフトクリーム本体の独特の形状を維持させつつ、食するときにトッピングをしたり、手揉みしたりして、新しい食味や食感も楽しむことができるソフトクリームおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のソフトクリームは、可撓性を有する2枚の樹脂フィルムを重ねた側辺が接着された側部、底面の周囲が前記2枚の樹脂フィルムの下端の間に接着された底部、および開閉可能で内部を密閉状態とするジッパーが開口部に形成された上部が形成されたパッケージと、前記パッケージの底部に拡がった前記底面に立体的に配置されたソフトクリーム本体とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明のソフトクリームは、可撓性を有する2枚の樹脂フィルムを重ねた側辺が接着され、この2枚の樹脂フィルムの下端の間に底面の周囲が接着され開閉可能で内部を密閉状態とするジッパーが開口部に形成されたパッケージに、ソフトクリーム本体が収容されている。そのため、ソフトクリームフリーザでソフトクリーム原料を投入する場合でも、ジッパーを開けて底面を拡げれば、容易に投入することができ、底面に立体的なのソフトクリーム本体を配置することができる。また、投入したソフトクリーム原料を冷凍すれば、通信販売でも販売可能である。また、本発明のソフトクリームは、ジッパーにより開閉可能であるため、購入した後から、様々な食味の具材を追加投入することも可能である。更に、パッケージが可撓性を有する2枚の樹脂フィルムにより形成されているため、容易に変形させることができるため、手揉みすることなどにより、ソフトクリーム本体をシェイクのような飲み物としてストローなどで吸い上げることができる。
【0012】
ここで立体的に配置されたとは、単にソフトクリーム原料が充填され、パッケージの底面に押し潰され溜まった状態ではなく、底面の面方向およびパッケージの高さ方向に向かって3次元的な形状に盛り付けられた状態をいう。
【0013】
前記ソフトクリーム本体は、渦巻状に形成されたものとすることができる。ソフトクリーム本体を渦巻状のような立体的に盛り付けることで、パッケージに入っていても渦巻状のソフトクリーム本体をパッケージが崩すことなく楽しむことができる。
【0014】
前記底面は、前記パッケージの幅方向の中央部が凹み、前記側辺に向かうに従って、底が浅くなるように形成されたものとすることができる。
立体的なソフトクリーム本体は、側部側に寄っても中央部に集まるように積み上げられるので、間隔が狭くなる側部によりソフトクリーム本体が押し潰され難くすることができる。
【0015】
前記ソフトクリームの上または下に追加用の具材が配置されたものとすることができる。
【0016】
本発明のソフトクリームの製造方法は、可撓性を有する2枚の樹脂フィルムを重ねた側辺が接着された側部、底面の周囲が前記2枚の樹脂フィルムの下端の間に接着された底部、および開閉可能で内部を密閉状態とするジッパーが開口部に形成された上部が形成されたパッケージの底面を拡げ、前記ジッパーを開け、前記パッケージの開口部に、筒状の投入補助具を配置する工程と、前記投入補助具を介してソフトクリーム原料を投入して、底面に立体的なソフトクリーム本体を形成する工程と、前記投入補助具を取り外し、前記ジッパーを閉める工程とを含むことを特徴としたものである。
【0017】
本発明のソフトクリームの製造方法によれば、ソフトクリーム原料をパッケージに投入するときに、パッケージの開口部に、筒状の投入補助具を配置しているので、パッケージの内壁をクリームにより汚すことなく、底面から立体的なソフトクリーム原料を積み上げることができ、ソフトクリーム本体を形成することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のソフトクリームによれば、ジッパーを開けて底面を拡げることで、容易に投入することができ、底面に渦巻状のソフトクリーム本体を配置することができ、ジッパーにより開閉可能であるため、購入した後から、様々な食味の具材を追加投入することも可能であり、更に、容易に手揉みすることなどにより、ソフトクリーム本体をシェイクのような飲み物としてストローなどで吸い上げることができる。よって、本発明のソフトクリームは、店頭販売でも通信販売でも好適であり、ソフトクリーム本体の独特の形状を維持させつつ、食するときにトッピングをしたり、手揉みしたりして、新しい食味や食感も楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施の形態に係るソフトクリームの正面図である。
【
図2】
図1に示すソフトクリームのパッケージを分解した状態の図である。
【
図3】ソフトクリーム原料を投入する際に使用される投入補助具を示す斜視図である。
【
図4】
図3に示す投入補助具が装着されたパッケージを、前後方向に沿った断面による断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態に係るソフトクリームを図面に基づいて説明する。
本実施の形態では、ソフトクリーム本体は、ソフトクリームフリーザ(ソフトクリーム製造機,押出機)により供給されるものである。ソフトクリームフリーザにより撹拌して空気が注入されたものであれば、例えば、アイスクリームやジェラートでもソフトクリーム本体としてパッケージに入れることができる。
【0021】
図1に示すソフトクリーム1は、パッケージ2と、パッケージ2に入れられたソフトクリーム本体3とを備えている。ソフトクリーム1には、ストロー4と、スプーン5とが添付されている。
【0022】
パッケージ2は、正面視して高さが約16.5mm、横幅が約12mmの矩形状に形成されている。パッケージ2は、一対の側部21と、底部22と、上部23とにより矩形状に形成された袋状容器である。
側部21は、可撓性を有する2枚の樹脂フィルムを重ねて側辺21aが接着されている。底部22は、底面22aの周囲が2枚の樹脂フィルムの下端の間に接着されている。
【0023】
本実施の形態では、
図2に示すように、側部21は、上下方向Hに延びる2枚の樹脂フィルムF1,F2の側辺21a同士が第1接着領域S1にて熱圧着されている。底部22は、折り目が上方を向いた二つ折りされた底面22aが、樹脂フィルムF1,F2の下端の間で、第1接着領域S1と共に、円弧面領域S2を除く第2接着領域S3にて熱圧着されている。
なお、熱圧着することの他に、接着剤や他の方法により接着するようにしてもよい。
【0024】
上部23は、開閉可能で内部を密閉状態とするジッパー23aが開口部23bに形成されている。また、上部23を接着して密閉状態としたときに、切開しやすいように、上部23の両端に切り欠き部23cが形成されている。
このパッケージ2の胴部24には、缶Cのイラストが描かれており、缶Cの瓶部C1は、ソフトクリーム本体3を視認可能に透明部分による窓部24aが形成されている。
樹脂フィルムは、例えば、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等により形成することができる。
【0025】
図1に示すソフトクリーム本体3は、パッケージ2の底部22に拡がった底面22aに渦巻状に配置されている。ソフトクリーム本体3は、店頭販売の場合には-5℃に設定され、通信販売の場合には冷凍状態、例えば、-15℃~-20℃に設定することができる。
ストロー4は、直径が約0.8mm~10mmで、長さが20cm~21cmの筒状に形成されている。
スプーン5は、細長い柄部51の先端部にさじ部52が形成されている。
【0026】
次に、本実施の形態に係るソフトクリームの製造方法を図面に基づいて説明する。
まず、2枚の樹脂フィルムF1,F2が1枚のフィルムのように合わさり、底面22aを二つ折りした状態のパッケージ2の開口部23bに形成されたジッパー23aを開く。そして、へら、お玉、しゃもじなどの、把手が付き、先部が拡幅した調理器具により、パッケージ2の開口部23bから挿入して、パッケージ2の底部22を拡げることで、底面22aを形成する。
このように、先部が拡幅した調理器具の把手を操作することで簡単に底部22を拡げることができるので、次のソフトクリーム原料の投入工程へすぐに移ることができる。
【0027】
次に、パッケージ2の開口部23bに
図3に示す投入補助具6を配置する。
投入補助具6は、円筒形状の胴部61と、胴部61の上端部における直径方向Rに位置する開口縁部61aの2箇所から、互いが離れる方向に延びる腕部62とを備えている。
腕部62は、水平方向に延びた後に下方に延びる、側面視L字状に形成されている。
この投入補助具6の胴部61を、
図4に示すように、底面22aを拡げた状態のパッケージ2に挿入し、腕部62をパッケージ2の上端部に引っ掛ける。
【0028】
そして、ソフトクリームフリーザからソフトクリーム原料がパッケージ2内に、投入補助具6を介して投入される。
【0029】
ソフトクリームフリーザからのソフトクリーム原料は、投入補助具6を通過することで、パッケージ2の内壁をクリームにより汚すことなく、底面22aから渦巻状にソフトクリーム原料を積み上げることができ、ソフトクリーム本体3を形成することができる。また、パッケージ2は、底部22が底面22aを有するため、底面22aを拡げた状態とすることで、パッケージ2が2枚の樹脂フィルムの側辺21aを貼り合わせたものであっても、ソフトクリーム本体3が潰れることなく、渦巻状とした立体的なソフトクリーム本体3の形状を維持させることができる。
【0030】
更に、底面22aは、第2接着領域S3にて円弧状に2枚の樹脂フィルムF1,F2に接着されているため、底面22aを拡げると、パッケージ2(2枚の樹脂フィルム)の幅方向Wの中央部22bが凹み、側辺21aに向かうに従って、底が浅くなる。従って、渦巻状とした立体的なソフトクリーム本体3は、側部21側に寄っても中央部に集まるように積み上げられる。従って、間隔が狭くなる側部21によりソフトクリーム本体3が押し潰され難くすることができる。
【0031】
投入補助具6をパッケージ2から取り外し、ジッパー23aを閉じることで、店頭販売であれば、
図1に示すストロー4と、スプーン5とを添付すれば、この状態のまま販売することができる。購入者は、車中や近所であれば自宅で、パッケージ2のジッパー23aを開けて、スプーン5により掻き出して食すことができる。
【0032】
販売時に、新鮮な果物やシロップ付けの果物、菓子などを追加用の具材としてトッピングすることができる。
一例としては、皮剥きしたみかん、小片にしたりんごやメロン、スイカ、または葡萄や苺などの果実や、クッキーやビスケット、チョコレートなどの菓子とすることができる。
【0033】
ソフトクリーム本体3は、底部22に拡がった底面22aに渦巻状に形成されているため、ソフトクリーム本体3全体は円柱状に形成される。
従って、ソフトクリーム本体3の天面に、トッピング用の具材をソフトクリーム本体3とは分離させた状態で載せることができるので、見栄えを向上させることができ、購入者はトッピングを楽しむことができる。
【0034】
追加用の具材をトッピングに使用することの他に、ソフトクリーム原料を投入する前に、予め追加用の具材をパッケージ2内に配置して、ソフトクリーム原料を投入すれば、追加用の具材をソフトクリーム本体3の下に配置することができる。
そうすることで、最初は追加用具材が視認できないが、かき混ぜることで現れることで視覚的に楽しめ、食すと追加用具材の食味を楽しむことができる。
【0035】
また、ソフトクリーム本体3だけを購入した購入者であっても、自分の好みの具材をトッピングするときにでも、ジッパー23aを開け、具材を投入するだけなので、自分の好みの味に仕上げることができる。
【0036】
このように、パッケージ2の開口部がジッパー23aにより開閉できるため、ソフトクリーム原料の投入が容易であり、販売時でも、購入した後でも、トッピングの具材や、混合させる具材などを追加するときでも、容易に入れることができる。
【0037】
また、パッケージ2を手揉みしてソフトクリーム本体3を更に軟化させることでストロー4によりシェイクのような飲み物として吸い上げることができる。このとき、パッケージ2は樹脂フィルムにより形成されたているため、簡単に変形させることができる。従って、パッケージ2を押し潰しながら手揉みすることで、ソフトクリーム本体3を撹拌することができ、シェイクのような飲み物に短時間で変えることができる。
【0038】
また、チョコレートやビスケットなどの具材をトッピングした状態で手揉みすれば、ソフトクリーム本体3と具材を混合させることができ、奥深い複雑な味とすることも可能である。
【0039】
また、通信販売であれば、ソフトクリーム本体3が形成されたパッケージ2を、冷凍庫に入れ、ソフトクリーム本体3を冷凍する。
そして、冷凍状態のソフトクリーム本体3を保冷剤と一緒に冷凍搬送すれば、遠隔地でも店頭販売と同様に、トッピングしたり、シェイクとしたりすることができる。
【0040】
冷凍状態のソフトクリーム本体3を食すときには、電子レンジにより少し加熱することで、軟化させることができ、手揉み可能な状態とすることができる。
また、冷凍状態のソフトクリーム本体3を手揉みする場合には、手が冷たくなるため、タオルで巻いたり、手袋を付けたりするのが望ましい。
【0041】
以上のように、本発明の実施の形態に係るソフトクリーム1によれば、店頭販売でも通信販売でも好適であり、ソフトクリーム本体3の独特の形状を維持させつつ、食するときにトッピングをしたり、手揉みしたりして、新しい食味や食感も楽しむことができる。
【0042】
本実施の形態に係るソフトクリームでは、ソフトクリーム本体3の立体形状として渦巻状としていたが、雫状に盛り付けたり、直径が高さ方向に向かって段階的に小さくなる階段円錐状に盛り付けたりすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、手を汚すことなく、その場で食したり、移動して車中やベンチに座って食したり、自宅で食したりすることができるため、店頭販売されるソフトクリームでも、通信販売されるソフトクリームでも好適である。
【符号の説明】
【0044】
1 ソフトクリーム
2 パッケージ
21 側部
21a 側辺
22 底部
22a 底面
22b 中央部
23 上部
23a ジッパー
23b 開口部
23c 切り欠き部
24 胴部
24a 窓部
3 ソフトクリーム本体
4 ストロー
5 スプーン
51 柄部
52 さじ部
6 投入補助具
61 胴部
61a 開口縁部
62 腕部
C 缶
C1 瓶部
F1,F2 樹脂フィルム
S1 第1接着領域
S2 円弧面領域
S3 第2接着領域
R 直径方向
W 幅方向
H 上下方向