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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166766
(43)【公開日】2022-11-02
(54)【発明の名称】タイムスイッチ
(51)【国際特許分類】
   G04G 15/00 20060101AFI20221026BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20221026BHJP
   H01H 9/54 20060101ALI20221026BHJP
   H02J 3/14 20060101ALI20221026BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20221026BHJP
   G04G 21/04 20130101ALI20221026BHJP
   G04G 5/04 20060101ALI20221026BHJP
【FI】
G04G15/00 C
G06F3/0481
H01H9/54 Z
H02J3/14 130
H02J13/00 311K
H02J13/00 311N
G04G21/04
G04G5/04 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072189
(22)【出願日】2021-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005821
【氏名又は名称】パナソニックホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】藤原 敦
【テーマコード(参考)】
2F002
5E555
5G034
5G064
5G066
【Fターム(参考)】
2F002AA06
2F002AC00
2F002AD06
2F002EB01
2F002GC05
5E555AA21
5E555AA77
5E555BA04
5E555BA15
5E555BB04
5E555BB15
5E555BC13
5E555CA10
5E555CA21
5E555CB21
5E555DC24
5E555DD11
5E555FA00
5G034AB02
5G064AA01
5G064AC06
5G064BA08
5G064CB07
5G064CB11
5G064DA07
5G066KA01
5G066KA04
5G066KA12
5G066KB03
5G066KD04
(57)【要約】
【課題】表示画面の見やすさが向上されたタイムスイッチを提供する。
【解決手段】タイムスイッチ10は、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフする。タイムスイッチ10は、ユーザがタイムスケジュールを設定するために視認する表示画面を表示する表示部14を備え、表示部14における表示画面の向きが変更可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするタイムスイッチであって、
前記ユーザが前記タイムスケジュールを設定するために視認する表示画面を表示する表示部を備え、
前記表示部における前記表示画面の向きが変更可能である
タイムスイッチ。
【請求項2】
さらに、前記ユーザの操作を受け付ける受付部を備え、
前記表示部における前記表示画面の向きは、前記受付部が受け付けた前記ユーザの操作に基づいて変更される
請求項1に記載のタイムスイッチ。
【請求項3】
さらに、前記タイムスイッチの姿勢をセンシングするセンサを備え、
前記表示部における前記表示画面の向きは、前記センサのセンシングの結果に基づいて変更される
請求項1または2に記載のタイムスイッチ。
【請求項4】
前記タイムスケジュールには、前記タイムスイッチによって前記負荷及び前記電源の電気的な接続がオンされるオン時刻、並びに、前記タイムスイッチによって前記負荷及び前記電源の電気的な接続がオフされるオフ時刻が含まれ、
前記オン時刻及び前記オフ時刻の少なくとも一方に日の出時刻または日の入時刻が設定可能である
請求項1~3のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項5】
さらに、
記憶部と、
前記タイムスイッチによって前記負荷及び前記電源の電気的な接続がオンしている時間、並びに、前記タイムスイッチによって前記負荷及び前記電源の電気的な接続がオフしている時間の少なくとも一方を積算して前記記憶部に記憶する制御部を備える
請求項1~4のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項6】
さらに、
記憶部と、
前記タイムスイッチによって前記負荷及び前記電源の電気的な接続がオンされた回数、並びに、前記タイムスイッチによって前記負荷及び前記電源の電気的な接続がオフされた回数の少なくとも一方を積算して前記記憶部に記憶する制御部を備える
請求項1~5のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【請求項7】
さらに、前記タイムスケジュールの設定を示す設定情報を無線通信によって情報端末から受信する無線通信部を備える
請求項1~6のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷をオン及びオフするタイムスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
タイムスイッチは、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷をオン及びオフする装置である。このようなタイムスイッチとして、特許文献1には、日の出時刻及び日の入時刻のデータを内蔵することで、日の入時刻に負荷をオンし、日の出時刻に負荷をオフすることが可能なソーラタイムスイッチが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09-269387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記タイムスケジュールの設定は、タイムスイッチ自体への操作に基づいて行われることが一般的である。ユーザは、タイムスイッチの表示部に表示される表示画面を見ながら操作を行うが、タイムスイッチの姿勢によっては、表示画面が見づらい場合がある。
【0005】
本発明は、表示画面の見やすさが向上されたタイムスイッチを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るタイムスイッチは、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするタイムスイッチであって、前記ユーザが前記タイムスケジュールを設定するために視認する表示画面を表示する表示部を備え、前記表示部における前記表示画面の向きが変更可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表示画面の見やすさが向上されたタイムスイッチが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施の形態1に係るタイムスイッチの外観図である。
図2図2は、実施の形態1に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態1に係るタイムスイッチの基本動作のフローチャートである。
図4図4は、時刻情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施の形態1に係るタイムスイッチの表示画面の向きの変更動作の例1のフローチャートである。
図6図6は、表示画面の向きの変更例を示す図である。
図7図7は、実施の形態1に係るタイムスイッチの表示画面の向きの変更動作の例2のフローチャートである。
図8図8は、実施の形態1に係るタイムスイッチのオン時間の積算動作のフローチャートである。
図9図9は、実施の形態1に係るタイムスイッチのオフ時間の積算動作のフローチャートである。
図10図10は、実施の形態1に係るタイムスイッチのオン回数及びオフ回数の積算動作のフローチャートである。
図11図11は、実施の形態2に係るタイムスイッチシステムの機能構成を示すブロック図である。
図12図12は、実施の形態2に係るタイムスイッチシステムの動作例のシーケンス図である。
図13図13は、無線通信を確立するための手順を案内する表示画面の一例を示す図である。
図14図14は、対象期間等を指定するための表示画面の画面遷移の一例を示す図である。
図15図15は、1週間分のオン時刻及びオフ時刻が一覧表示される表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0010】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0011】
(実施の形態1)
[構成]
まず、実施の形態1に係るタイムスイッチの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係るタイムスイッチの外観図である。図2は、実施の形態1に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
【0012】
タイムスイッチ10は、受付部13を通じて設定されたタイムスケジュール(後述のオン時刻及びオフ時刻のスケジュール)にしたがって、端子部11に接続された負荷(図示せず)及び電源(図示せず)の電気的な接続をオン及びオフする(以下、単に「負荷をオン(オフ)する」とも記載される)装置である。タイムスイッチ10は、具体的には、端子部11と、スイッチ部12と、受付部13と、表示部14と、記憶部15と、制御部16と、計時部17と、センサ18とを備える。
【0013】
端子部11には、負荷及び電源が接続される。負荷は、例えば、街路灯、照明、及び、看板などである。端子部11は、例えば、ネジによって負荷及び電源を固定する構造を有する。端子部11の回路構成については特に限定されない。端子部11の回路構成は、負荷が接続される端子間に電源の電圧が印加される有電圧出力構成であってもよいし、負荷が接続される端子間に電源の電圧が印加されない無電圧出力構成であってもよい。端子部11には、複数の負荷が取り付けられる場合もある。
【0014】
スイッチ部12は、端子部11に接続された負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフする。スイッチ部12は、例えば、リレー素子、及び、リレー素子の駆動回路によって実現されるが、パワートランジスタ、及び、パワートランジスタの駆動回路によって実現されてもよい。スイッチ部12の接点構成は、特に限定されない。スイッチ部12は、c接点構成(つまり、単極双投)であってもよいし、a接点構成(つまり、単極単投)であってもよい。なお、端子部11に複数の負荷が取り付けられる場合、タイムスイッチ10は、複数の負荷に対応して複数のスイッチ部12を備える場合がある。
【0015】
受付部13は、タイムスイッチ10に関連する各種設定のための操作を受け付ける(以下、設定を受け付けるとも記載される)ユーザインターフェースである。受付部13は、具体的には、スイッチ部12がオンするオン時刻の設定、及び、スイッチ部12がオフするオフ時刻の設定を受け付ける。受付部13は、例えば、ハードウェアキー(ハードウェアボタン)、及び、スライドスイッチなどによって実現されるが、タッチパネルなどによって実現されてもよい。
【0016】
表示部14は、ユーザがタイムスケジュールを設定するために視認する表示画面を表示する表示パネルである。表示部14は、例えば、液晶パネルによって実現されるが、有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどのその他の表示パネルによって実現されてもよい。また、表示部14は、バックライトを備えていてもよい。
【0017】
記憶部15は、受付部13によって受け付けられた各種設定が設定情報として記憶される記憶装置である。記憶部15は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0018】
制御部16は、スイッチ部12のオン及びオフ(つまり、負荷及び電源の電気的な接続のオン及びオフ)を制御する制御装置である。制御部16は、具体的には、記憶部15に記憶された設定情報に基づいてスイッチ部12に制御信号を送信する。制御部16は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサなどによって実現される。なお、記憶部15は、制御部16に内蔵されてもよい。
【0019】
計時部17は、現在の日時を計測するタイマ装置である。計時部17は、例えば、リアルタイムクロックによって実現される。
【0020】
センサ18は、タイムスイッチ10の姿勢をセンシングする。センサ18は、例えば、加速度センサであるが、ジャイロセンサなどの他のセンサであってもよい。
【0021】
[基本動作]
次に、タイムスイッチ10の基本動作について説明する。図3は、タイムスイッチ10の基本動作のフローチャートである。
【0022】
まず、受付部13は、初期設定を受け付ける(S11)。初期設定には、現在時刻の設定、及び、タイムスイッチ10の使用地域の設定などが含まれる。
【0023】
次に、受付部13は、スイッチ部12がオンするオン時刻の設定を受け付ける(S12)。受付部13によってオン時刻の設定が受け付けられると、オン時刻の設定情報が記憶部15に記憶される。
【0024】
オン時刻の設定の選択肢には、日の入設定、日の出設定、及び、定時設定の3つが含まれる。日の入設定は、日の入時刻にスイッチ部12がオンする設定である。日の出設定は、日の出時刻にスイッチ部12がオンする設定である。定時設定は、ユーザ指定の時刻にスイッチ部12がオンする設定である。
【0025】
次に、受付部13は、スイッチ部12がオフするオフ時刻の設定を受け付ける(S13)。受付部13によってオフ時刻の設定が受け付けられると、オフ時刻の設定情報が記憶部15に記憶される。
【0026】
オフ時刻の設定の選択肢には、日の入設定、日の出設定、及び、定時設定の3つが含まれる。日の入設定は、日の入時刻にスイッチ部12がオフする設定である。日の出設定は、日の出時刻にスイッチ部12がオフする設定である。定時設定は、ユーザ指定の時刻にスイッチ部12がオフする設定である。なお、オン時刻の設定が日の入設定である場合に、オフ時刻の設定を日の入設定にすることはできない。同様に、オン時刻の設定が日の出設定である場合に、オフ時刻の設定を日の出設定にすることはできない。
【0027】
次に、制御部16は、記憶部15に記憶された設定情報に基づいてスイッチ部12のオン及びオフを制御する(S14)。制御部16は、具体的には、計時部17によって計測される現在の時刻がステップS12において設定されたオン時刻になると、スイッチ部12をオンする。また、制御部16は、計時部17によって計測される現在の時刻がステップS13において設定されたオフ時刻になると、スイッチ部12をオフする。
【0028】
[ソーラ機能]
タイムスイッチ10は、オン時刻の設定、及び、オフ時刻の設定として、日の入設定または日の出設定が可能な、いわゆるソーラ機能つきタイムスイッチである。日の入設定、及び、日の出設定が選択されている場合、制御部16は、記憶部15にあらかじめ記憶された時刻情報を参照することにより、現在の日付における日の入時刻、及び、日の出時刻を特定する。図4は、時刻情報の一例を示す図である。
【0029】
図4に示されるように、時刻情報は、日付と、日の出時刻及び日の入時刻のそれぞれとが対応付けられた情報である。また、時刻情報は、地域情報を含む。ステップS11の初期設定に含まれるタイムスイッチ10の使用地域の設定では、例えば、12種類の地域のいずれかが選択可能である。時刻情報は、12種類の地域のそれぞれについて365日分の日の入時刻及び日の出時刻の情報を含んでいる。なお、時刻情報は、タイムスイッチ10の仕向け先の国によって異なる情報であり、図4の時刻情報は、仕向け先の国が日本である場合の時刻情報である。仕向け先の国が日本以外の国である場合には、当該国に対応する時刻情報が記憶部15に記憶される。
【0030】
制御部16は、時刻情報のうち使用地域として設定された地域番号に対応する部分(図4の例では列)の、現在の日付の部分(図4の例では行)を参照することにより、日の入時刻、及び、日の出時刻を特定することができる。なお、ユーザは、所定の範囲(例えば、±90分)で日の入時刻、及び、日の出時刻を調整することもできる。
【0031】
このように、制御部16は、日の出設定、または、日の入設定が選択された場合に、記憶部15に記憶された時刻情報、及び、計時部17によって計測された現在の日時に基づいてスイッチ部12のオン及びオフを制御することができる。
【0032】
[表示画面の向きの変更動作例1]
上述のように、タイムスイッチ10の表示部14には、ユーザがタイムスケジュールを設定するために視認する表示画面が表示される。タイムスイッチ10は、この表示画面の向きを変更することができる。図5は、タイムスイッチ10の表示画面の向きの変更動作の例1のフローチャートである。
【0033】
受付部13は、表示画面の向きの変更を指示する操作をユーザから受け付ける(S21)。受付部13には、表示画面の向きを変更するための専用ボタンが設けられてもよいし、他の機能を有するボタンが表示画面の向きの変更にも用いられてもよい。
【0034】
制御部16は、受け付けられた操作に基づいて表示部14に表示画面の向きを変更させる(S22)。制御部16は、表示部14の向きを物理的に変更するのではなく、表示部14の向きはそのままで情報処理によって表示画面の向きを変更する。図6は、表示画面の向きの変更例を示す図である。図6の(a)~(d)に示されるように、制御部16は、表示画面の向きの変更を指示する操作が行われるごとに、表示部14に表示画面の向きを時計回り(あるいは、反時計回り)に90°ずつ変更させる。
【0035】
このように、タイムスイッチ10は、ユーザの操作に基づいて表示画面の向きを変更することができる。ユーザはユーザ自身が見やすいように表示画面の向きを変更することができる。
【0036】
[表示画面の向きの変更動作例2]
また、表示画面の向きは、センサ18のセンシング結果に基づいて変更されてもよい。図7は、タイムスイッチ10の表示画面の向きの変更動作の例2のフローチャートである。
【0037】
センサ18はタイムスイッチ10の姿勢をセンシングする(S31)。制御部16は、センサ18のセンシング結果に基づいて、表示部14に表示画面の向きを変更させる(S32)。制御部16は、例えば、センサ18のセンシング結果に基づいて、表示部14の4つの辺のうち、鉛直方向下側に最も近い辺が表示画面の下側になるように、表示部14に表示画面の向きを変更させる。
【0038】
このように、タイムスイッチ10は、センサ18のセンシング結果に基づいて、表示画面の向きをユーザが見やすいと推定される向きに自動的に変更することができる。
【0039】
なお、タイムスイッチ10は、ユーザの操作に基づく表示画面の向きの変更機能、及び、センサ18のセンシング結果に基づく表示画面の向きの変更機能の両方の機能を有していてもよいし、いずれか一方の機能のみを有していてもよい。タイムスイッチ10がユーザの操作に基づく表示画面の向きの変更機能のみを有する場合には、タイムスイッチ10がセンサ18を備えることは必須ではない。
【0040】
[オン時間及びオフ時間の積算]
制御部16は、スイッチ部12がオンしていた時間(以下、オン時間とも記載される)を記憶部15に適宜記憶することにより、オン時間を積算してもよい。図8は、タイムスイッチ10のオン時間の積算動作のフローチャートである。
【0041】
制御部16は、設定情報に基づいてスイッチ部12をオンした後(S41)、オフすると(S42)、スイッチ部12がオンしていた時間(言い換えれば、今回のオン時間)を、記憶部15に記憶されているこれまでの合計オン時間に加算する(S43)。つまり、制御部16は、オン時間を積算する。
【0042】
このように制御部16は、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオンしている時間を積算して記憶部15に記憶する。これまでのオン時間の合計が記憶部15に記憶されれば、タイムスイッチ10を提供する事業者は、オン時間の合計に基づいて故障解析、または、寿命分析等を行うことができる。
【0043】
また、受付部13に負荷の消費電力、及び、電気料金の単価の入力操作が行われれば、制御部16は、オン時間の合計、負荷の消費電力、及び、電気料金の単価に基づいておおよその電気料金を算出し、算出した電気料金を表示部14に表示させることもできる。
【0044】
なお、制御部16は、オン時間の積算に代えて、または、オン時間の積算に加えて、オフ時間の積算を行ってもよい。図9は、タイムスイッチ10のオフ時間の積算動作のフローチャートである。
【0045】
制御部16は、設定情報に基づいてスイッチ部12をオフした後(S51)、オンすると(S52)、スイッチ部12がオフしていた時間(言い換えれば、今回のオフ時間)を、記憶部15に記憶されているこれまでの合計オフ時間に加算する(S53)。つまり、制御部16は、オフ時間を積算する。
【0046】
このように制御部16は、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオフしている時間を積算して記憶部15に記憶する。これまでのオフ時間の合計が記憶部15に記憶されれば、タイムスイッチ10を提供する事業者は、オフ時間の合計に基づいて故障解析、または、寿命分析等を行うことができる。
【0047】
[オン回数及びオフ回数の積算]
制御部16は、スイッチ部12がオンした回数(以下、オン回数とも記載される)を記憶部15に適宜記憶することにより、オン回数を積算してもよい。また、制御部16は、スイッチ部12がオフした回数(以下、オフ回数とも記載される)を記憶部15に適宜記憶することにより、オフ回数を積算してもよい。図10は、タイムスイッチ10のオン回数及びオフ回数の積算動作のフローチャートである。
【0048】
制御部16は、設定情報に基づいてスイッチ部12をオンした後(S61)、記憶部15に記憶されているこれまでの合計オン回数をインクリメント(+1回)する(S62)。つまり、制御部16は、オン回数を積算する。
【0049】
また、制御部16は、設定情報に基づいてスイッチ部12をオフした後(S63)、記憶部15に記憶されているこれまでの合計オフ回数をインクリメント(+1回)する(S64)。つまり、制御部16は、オフ回数を積算する。
【0050】
このように制御部16は、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオンされた回数、及び、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオフされた回数の少なくとも一方を積算して記憶部15に記憶する。これまでのオン回数及びオフ回数の合計が記憶部15に記憶されれば、タイムスイッチ10を提供する事業者は、オン回数及びオフ回数の合計に基づいて故障解析、または、寿命分析等を行うことができる。
【0051】
(実施の形態2)
[構成]
以下、実施の形態2に係るタイムスイッチシステムの構成について説明する。図11は、実施の形態2に係るタイムスイッチシステムの機能構成を示すブロック図である。
【0052】
図11に示されるように、タイムスイッチシステム100は、タイムスイッチ10aと、情報端末20とを備える。
【0053】
タイムスイッチ10aは、基本的な構成はタイムスイッチ10と同様であるが、無線通信部19(情報端末20との通信機能)を備える点がタイムスイッチ10と異なる。タイムスイッチ10aのユーザは、受付部13への操作だけでなく、情報端末20の操作受付部21への操作によってもタイムスケジュール(オン時刻及びオフ時刻)を設定することが可能である。これにより、ユーザは、比較的容易に設定に関する操作を行うことができる。
【0054】
まず、タイムスイッチ10aについて説明する。タイムスイッチ10aは、具体的には、端子部11と、スイッチ部12と、受付部13と、表示部14と、記憶部15と、制御部16と、計時部17と、センサ18と、無線通信部19とを備える。これらの構成要素のうち無線通信部19以外の構成要素についてはタイムスイッチ10と同様であるため詳細な説明が省略される。
【0055】
無線通信部19は、タイムスイッチ10aが情報端末20と無線通信を行うための無線通信回路である。無線通信部19は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの近距離無線通信の通信規格に対応する無線通信回路であるが、その他の通信規格に対応する無線通信回路であってもよい。
【0056】
次に、情報端末20について説明する。情報端末20は、オン時刻及びオフ時刻のスケジュールを設定するための装置であり、タイムスイッチ10aとは別体の装置である。情報端末20は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末などの汎用の情報端末であって、所定のアプリケーションプログラムがインストールされた情報端末である。情報端末20は、汎用の情報端末ではなく、タイムスイッチシステム100の専用の装置であってもよい。情報端末20がアプリケーションプログラムのインストールによって実現される場合には、アプリケーションプログラムの更新により、容易に情報端末20をバージョンアップ(機能の追加、修正など)することができる。情報端末20は、操作受付部21と、表示部22と、情報処理部23と、記憶部24と、無線通信部25とを備える。
【0057】
操作受付部21は、ユーザの操作を受け付ける。操作受付部21は、例えば、タッチパネルによって実現されるが、ハードウェアキーなどによって実現されてもよい。
【0058】
表示部22は、ユーザがオン時刻及びオフ時刻の設定を行うために視認する表示画面(画像)を表示する。表示部22は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。
【0059】
情報処理部23は、操作受付部21によって受け付けられたユーザの操作に基づいて設定情報を生成し、生成した設定情報を、無線通信部25を用いてタイムスイッチ10aへ送信する。情報処理部23は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部23の機能は、例えば、情報処理部23を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部24に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0060】
記憶部24は、設定情報、及び、上記コンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部24は、例えば、半導体メモリによって実現される。なお、記憶部24は、情報処理部23に内蔵されてもよい。
【0061】
無線通信部25は、情報端末20がタイムスイッチ10aと無線通信を行うための無線通信回路である。無線通信部25は、例えば、BLEなどの近距離無線通信の通信規格に対応する無線通信回路であるが、その他の通信規格に対応する無線通信回路であってもよい。
【0062】
[動作例]
次に、タイムスイッチシステム100の動作例について説明する。図12は、タイムスイッチシステム100の動作例のシーケンス図である。なお、図12では、タイムスイッチ10aが週間式のタイムスイッチであり、曜日単位でオン時刻及びオフ時刻が設定される例について説明する。
【0063】
まず、タイムスイッチ10a及び情報端末20の無線通信を確立する処理が行われる(S71)。情報端末20の情報処理部23は、記憶部24に記憶されたコンピュータプログラム(所定のアプリケーションプログラム)を実行すると、表示部22には、図13のような表示画面が表示される。図13は、無線通信を確立するための手順(設定に関する手順の一例)を案内する表示画面の一例を示す図である。
【0064】
図13の(a)に示されるように、ユーザは、まず、タイムスイッチ10aの受付部13へ操作を行うように案内される。次に、図13の(b)に示されるように、ユーザは、タイムスイッチ10aの表示部14に表示される番号を選択するように(情報端末20の操作受付部21へ操作を行うように)案内される。このようにユーザは、表示画面に含まれる対話形式の案内表示にしたがってタイムスイッチ10aの受付部13、及び、情報端末20の操作受付部21へ操作を行うことで、タイムスイッチ10aと情報端末20の通信を確立することができる。
【0065】
次に、操作受付部21は、タイムスイッチ10aを動作させる対象期間を指定する操作をユーザから受け付ける(S72)。このとき、情報処理部23は、表示部22に図14の(a)のような表示画面を表示させる。図14は、対象期間等を指定するための表示画面の画面遷移の一例を示す図である。図14の(a)に示されるように、対象期間は、例えば、カレンダーから開始日、及び、終了日を選択する操作によって定められる。
【0066】
次に、操作受付部21は、曜日を選択するための操作をユーザから受け付ける(S73)。このとき、情報処理部23は、表示部22に図14の(b)のような表示画面を表示させる。図14の(b)に示されるように、ユーザは、1つまたは複数の曜日を選択する(図14の(b)の例では、月~金の5つ)ことができる。
【0067】
次に、操作受付部21は、選択された曜日におけるオン時刻を指定する操作をユーザから受け付ける(S74)。このとき、情報処理部23は、表示部22に図14の(c)のような表示画面を表示させる。図14の(c)に示されるように、ユーザは、オン時刻を1分単位で指定することができる。
【0068】
次に、操作受付部21は、選択された曜日におけるオフ時刻を指定する操作をユーザから受け付ける(S75)。このとき、情報処理部23は、表示部22に図14の(d)のような表示画面を表示させる。図14の(d)に示されるように、ユーザは、オフ時刻を1分単位で指定することができる。
【0069】
次に、操作受付部21は、完了操作をユーザから受け付ける(S76)。情報処理部23は、ステップS72~ステップS75で指定または選択された内容を設定情報として記憶部24に記憶する(S77)。また、情報処理部23は、無線通信部25を用いて設定情報をタイムスイッチ10aへ送信する(S78)。
【0070】
タイムスイッチ10aの無線通信部19は、設定情報を受信する。制御部16は、受信された設定情報を記憶部15に記憶する(S79)。これにより、タイムスイッチ10aにステップS72~ステップS75で指定または選択された内容が設定される。
【0071】
その後、制御部16は、記憶部15に記憶された設定情報に基づいてスイッチ部12のオン及びオフを制御する(S80)。制御部16は、具体的には、計時部17によって計測される現在の時刻が、ステップS79で記憶部15に記憶された設定情報が示すオン時刻になると、スイッチ部12をオンする。また、制御部16は、計時部17によって計測される現在の時刻がステップS79で記憶部15に記憶された設定情報が示すオフ時刻になると、スイッチ部12をオフする。
【0072】
以上説明したように、タイムスイッチ10aは、負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするスイッチ部12と、スイッチ部12がオンするオン時刻の設定、及び、スイッチ部12がオフするオフ時刻の設定を示す設定情報を無線通信によって情報端末20から受信する無線通信部19と、受信された設定情報が示す設定にしたがってスイッチ部12をオン及びオフする制御部16とを備える。
【0073】
これにより、ユーザは、表示部22の大きさに制約が無い情報端末20を用いて比較的容易にオン時刻及びオフ時刻を設定することができる。また、上記図14に示されるように、表示部22に表示される表示画面においては、少なくとも1日分のオン時刻及びオフ時刻のスケジュールが一覧表示される。これにより、ユーザは、オン時刻及びオフ時刻の設定を容易に把握することができ、設定ミスの発生が抑制される。
【0074】
なお、情報処理部23は、操作受付部21が受け付けるユーザの操作等に基づいて、1週間分のオン時刻及びオフ時刻が一覧表示される表示画面を表示部22に表示してもよい。図15は、このような表示画面の一例を示す図である。このような表示画面が表示されれば、ユーザは、1週間分のオン時刻及びオフ時刻の設定を容易に把握することができ、設定ミスの発生が抑制される。
【0075】
(まとめ)
以上説明したように、タイムスイッチ10は、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフする。タイムスイッチ10は、ユーザがタイムスケジュールを設定するために視認する表示画面を表示する表示部14を備え、表示部14における表示画面の向きが変更可能である。
【0076】
このようなタイムスイッチ10は、表示画面の見やすさが向上されたタイムスイッチとして有用である。
【0077】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、ユーザの操作を受け付ける受付部13を備える。表示部14における表示画面の向きは、受付部13が受け付けたユーザの操作に基づいて変更される。
【0078】
このようなタイムスイッチ10によれば、ユーザはユーザ自身が見やすいように表示画面の向きを変更することができる。
【0079】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、タイムスイッチ10の姿勢をセンシングするセンサ18を備える。表示部14における表示画面の向きは、センサ18のセンシングの結果に基づいて変更される。
【0080】
このようなタイムスイッチ10は、センサ18のセンシング結果に基づいて、表示画面の向きをユーザが見やすいと推定される向きに自動的に変更することができる。
【0081】
また、例えば、タイムスケジュールには、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオンされるオン時刻、並びに、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオフされるオフ時刻が含まれ、オン時刻及びオフ時刻の少なくとも一方に日の出時刻または日の入時刻が設定可能である。
【0082】
このようなタイムスイッチ10は、ソーラ機能付きタイムスイッチとして有用である。
【0083】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、記憶部15と、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオンしている時間、並びに、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオフしている時間の少なくとも一方を積算して記憶部15に記憶する制御部16を備える。
【0084】
このようにオン時間の合計またはオフ時間の合計が記憶部15に記憶されれば、タイムスイッチ10を提供する事業者は、オン時間の合計またはオフ時間の合計に基づいて故障解析、または、寿命分析等を行うことができる。
【0085】
また、例えば、さらに、記憶部15と、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオンされた回数、並びに、タイムスイッチ10によって負荷及び電源の電気的な接続がオフされた回数の少なくとも一方を積算して記憶部15に記憶する制御部16を備える。
【0086】
このようにオン回数の合計またはオフ回数の合計が記憶部15に記憶されれば、タイムスイッチ10を提供する事業者は、オン回数の合計またはオフ回数の合計に基づいて故障解析、または、寿命分析等を行うことができる。
【0087】
また、例えば、タイムスイッチ10aは、さらに、タイムスケジュールの設定を示す設定情報を無線通信によって情報端末20から受信する無線通信部19を備える。
【0088】
このようなタイムスイッチ10aによれば、ユーザは情報端末20を用いてタイムスケジュールの設定ができるので、ユーザの利便性を向上することができる。
【0089】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0090】
例えば、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。
【0091】
また、上記実施の形態のフローチャートで説明された処理の順序は、一例である。複数の処理の順序は変更されてもよいし、複数の処理は並行して実行されてもよい。
【0092】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0093】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0094】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0095】
例えば、本発明は、上記実施の形態のタイムスイッチシステムとして実現されてもよいし、汎用の情報端末(コンピュータ)を上記実施の形態に係る情報端末として動作させるためのプログラム(上記実施の形態の所定のアプリケーションプログラム)として実現されてもよい。
【0096】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0097】
10、10a タイムスイッチ
11 端子部
12 スイッチ部
13 受付部
14、22 表示部
15、24 記憶部
16 制御部
17 計時部
18 センサ
19、25 無線通信部
20 情報端末
21 操作受付部
23 情報処理部
100 タイムスイッチシステム
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