(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166831
(43)【公開日】2022-11-02
(54)【発明の名称】ホールジョイスティック構造
(51)【国際特許分類】
G05G 9/047 20060101AFI20221026BHJP
H01H 25/04 20060101ALI20221026BHJP
G05G 25/00 20060101ALI20221026BHJP
G06F 3/0338 20130101ALI20221026BHJP
【FI】
G05G9/047
H01H25/04 F
G05G25/00 C
G06F3/0338 411
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068136
(22)【出願日】2022-04-18
(31)【優先権主張番号】202120831610.1
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120864065.6
(32)【優先日】2021-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519344408
【氏名又は名称】深▲せん▼市谷粒科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】于 紅勇
【テーマコード(参考)】
3J070
5B087
5G031
【Fターム(参考)】
3J070AA04
3J070BA05
3J070BA51
3J070BA65
3J070BA71
3J070CD12
3J070DA61
3J070EA11
5B087AA06
5B087BC02
5B087BC12
5G031AS23F
5G031AS23H
5G031AS23J
5G031GS12
5G031HS16
5G031HU02
5G031HU92
5G031KS09
5G031KS57
(57)【要約】 (修正有)
【課題】レイアウトが簡単であり、消費電力が低減され、検出演算が簡単であり、コストがより低くなるホールジョイスティック構造を提供する。
【解決手段】ジョイスティック(4)の運動により、連動部が第1と第2回転盤(12)の内部の磁石(14)の回動とを連動させ、第1ホール素子が第1回転盤(12)の内部の磁石(14)の回動による磁界変化を検出可能であり、第2ホール素子が第2回転盤の内部の磁石(14)の回動による磁界変化を検出可能であり、第1ホール素子が第1ハウジング(1)の内部に設けられ、第2ホール素子が第2ハウジングの内部に設けられ、第1と第2ホール素子が何れも対応するハウジングに一体接続される。また、第1ハウジング1及び第2ハウジングのレイアウト方式により、2つの線形ホール磁気感応センサによってXY軸の運動位置を検出可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホールジョイスティック構造であって、
リセットバネと、連動部と、第1ハウジングと、第2ハウジングと、ジョイスティックと、スティックホルダとを備え、
前記リセットバネは、前記スティックホルダに設けられ、前記第1ハウジングは、前記スティックホルダの第1側壁に固定され、前記第2ハウジングは、前記スティックホルダの第2側壁に固定され、前記第1側壁は、前記第2側壁に垂直であり、前記ジョイスティックは、前記スティックホルダの接触点を回動中心として前記スティックホルダの内部を回動することで前記連動部の運動を駆動可能であり、前記第1ハウジングには、第1回転盤が設けられ、前記第2ハウジングには、第2回転盤が設けられ、前記連動部は、前記第1回転盤が前記第1ハウジングの内部を回動するように駆動可能であり、前記連動部は、前記第2回転盤が前記第2ハウジングの内部を回動するように駆動可能であり、前記第1回転盤の内部と前記第2回転盤の内部との何れにも磁石が固設され、前記第1ハウジングの内部には、第1ホール素子が設けられ、前記第2ハウジングの内部には、第2ホール素子が設けられていることを特徴とするホールジョイスティック構造。
【請求項2】
前記スティックホルダには、中空可動ジャケットが設けられ、前記リセットバネは、前記中空可動ジャケットの外部に外嵌され、前記中空可動ジャケットは、前記ジョイスティックの内部に挿入され、前記ジョイスティックは、前記リセットバネに当接し、前記ジョイスティックは、前記中空可動ジャケットの最下部の接触点を回動中心として前記スティックホルダ内を回動可能であることを特徴とする請求項1に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項3】
前記連動部は、第1連動部と、第2連動部とを含み、前記第1連動部と前記第2連動部は、前記スティックホルダに可動に設けられ、前記第1連動部は、前記第2連動部の上方に設けられ、前記第1連動部と前記第2連動部は、垂直空間で千鳥状に設置され、前記第1連動部には、第1カラーが設けられ、前記第2連動部には、第2カラーが設けられ、前記中空可動ジャケットと前記リセットバネは、前記ジョイスティックの内部に設けられ、前記ジョイスティックは、上から下へ前記第1カラーと前記第2カラーとを通過することを特徴とする請求項2に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項4】
前記第1連動部は、第1回動軸を更に備え、前記第1回動軸は、第1回転盤に可動に接続され、前記第2連動部は、第2回動軸を更に備え、前記第2回動軸は、前記第2回転盤に可動に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項5】
前記第1ハウジングには、第1収納キャビティが設けられ、前記第1回転盤は、前記第1収納キャビティ内に収容され、
前記第2ハウジングには、第2収納キャビティが設けられ、前記第2回転盤は、前記第2収納キャビティ内に収容されていることを特徴とする請求項4に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項6】
前記第1回転盤には、第1回動柱が設けられ、前記第1ハウジングには、第1回動溝が設けられ、前記第1回動溝は、前記第1収納キャビティに連通し、前記第1回動柱は、前記第1回動溝を貫通し、
前記第2回転盤には、第2回動柱が設けられ、前記第2ハウジングには、第2回動溝が設けられ、前記第2回動溝は、前記第2収納キャビティに連通し、前記第2回動柱は、前記第2回動溝を貫通することを特徴とする請求項5に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項7】
前記第1回動柱の一方端には、第1係止部が設けられ、前記第1係止部は、前記第1回動溝内から外部に延出し、且つ前記第1ハウジングに係合し、
前記第2回動柱には、第2係止部が設けられ、前記第2係止部は、前記第2回動溝内から外部に延出し、且つ前記第2ハウジングに係合することを特徴とする請求項6に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項8】
前記第1回転盤には、第1載置溝が設けられ、前記第2回転盤には、第2載置溝が設けられ、前記第1載置溝と前記第2載置溝との何れにも、前記磁石が収容され、前記第1ハウジングには、第1収納溝が設けられ、前記第2ハウジングには、第2収納溝が設けられ、前記第1収納溝は、前記第1収納キャビティに連通し、前記第2収納溝は、前記第2収納キャビティに連通し、前記第1ホール素子は、前記第1収納溝内に部分的に収容され、前記第2ホール素子は、前記第2収納溝内に部分的に収容されていることを特徴とする請求項5に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項9】
前記磁石は、矩形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のホールジョイスティック構造。
【請求項10】
前記第1ホール素子は、前記第1回転盤の内部の前記磁石の側部に固設され、前記第2ホール素子は、前記第2回転盤の内部の前記磁石の側部に固設されていることを特徴とする請求項1に記載のホールジョイスティック構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジョイスティックスイッチ技術分野に関し、特にホールジョイスティック構造に関する。
【背景技術】
【0002】
生活水準の向上とともに、人々のホビー活動が日増しに豊富になり、レジャー娯楽、知力開発、EQの向上、ひいては運動フィットネスを兼ねた電子ゲーム機は、大衆の愛顧を受けてきている。電子ゲーム機の重要な構成部品として、ゲームハンドルのジョイスティックスイッチは、人々が電子ゲームを体験する重要な部品である。従来技術では、ゲームハンドルのジョイスティックスイッチは、一般的に、筐体と、筐体に架設され且つ筐体に回転可能に取り付けられる第1連動部品と、第1連動部品の縦方向に直交する方向に沿って延在するとともに筐体に架設され且つ筐体に回転可能に取り付けられる第2連動部品と、傾動可能であり且つ先端が筐体外に突出するジョイスティックと、ジョイスティック軸心方向に沿って移動可能なスティックホルダと、筐体の下部に設けられる台座とを備え、ジョイスティックとスティックホルダの間には、通常、リセットバネが設けられ、リセットバネは、ジョイスティックのリセット動作に用いられ、電気部品は、前記ハウジングに取り付けられている。このようなゲームジョイスティックスイッチは、以下の欠点が存在する。電気部品がハウジングに取り付けられて筐体の外部に位置するため、電気部品が全体として大きく突出し、製品のサイズが大きく、製品の一体化の発展を妨げる。また、部品数が多く、構造が複雑であり、製造ラインの組付効率が低い。更に、現在市販されているゲームハンドル等が制御のジョイスティックを参照し、一般的に抵抗膜構造を採用し、構造が簡単であり、コストが低いが、摺動可変抵抗器構造であるため、金属やカーボンブラシが直接電気抵抗膜上をスライドしてジョイスティックの位置の検出を実施するので、寿命が短く、ドリフトしやすく、精度が高くないという問題が存在する。トラックボール型ホールセンサが4つのホールデバイスを用いて演算することでXY軸の位置を算出するが、複数のホールデバイスは、障害率が高く、コストが高価であり、演算が複雑であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記問題を解決すべく、本発明は、ホールジョイスティック構造を提出する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下の解決手段を講じる。ホールジョイスティック構造は、リセットバネと、連動部と、第1ハウジングと、第2ハウジングと、ジョイスティックと、スティックホルダとを備え、前記リセットバネは、前記スティックホルダに設けられ、前記第1ハウジングは、前記スティックホルダの第1側壁に固定され、前記第2ハウジングは、前記スティックホルダの第2側壁に固定され、前記第1側壁は、前記第2側壁に垂直であり、前記ジョイスティックは、前記スティックホルダの接触点を回動中心として前記スティックホルダの内部を回動することで前記連動部の運動を駆動可能であり、前記第1ハウジングには、第1回転盤が設けられ、前記第2ハウジングには、第2回転盤が設けられ、前記連動部は、前記第1回転盤が前記第1ハウジングの内部を回動するように駆動可能であり、前記連動部は、前記第2回転盤が前記第2ハウジングの内部を回動するように駆動可能であり、前記第1回転盤の内部と前記第2回転盤の内部との何れにも磁石が固設され、前記第1ハウジングの内部には、第1ホール素子が設けられ、前記第2ハウジングの内部には、第2ホール素子が設けられている。
【0005】
更に、前記スティックホルダには、中空可動ジャケットが設けられ、前記リセットバネは、前記中空可動ジャケットの外部に外嵌され、前記中空可動ジャケットは、前記ジョイスティックの内部に挿入され、前記ジョイスティックは、前記リセットバネに当接し、前記ジョイスティックは、前記中空可動ジャケットの最下部の接触点を回動中心として前記スティックホルダ内を回動可能である。
【0006】
更に、前記連動部は、第1連動部と、第2連動部とを含み、前記第1連動部と第2連動部は、前記スティックホルダに可動に設けられ、前記第1連動部は、前記第2連動部の上方に設けられ、前記第1連動部と前記第2連動部は、垂直空間で千鳥状に設置され、前記第1連動部には、第1カラーが設けられ、前記第2連動部には、第2カラーが設けられ、前記中空可動ジャケットと前記リセットバネは、前記ジョイスティックの内部に設けられ、前記ジョイスティックは、上から下へ前記第1カラーと前記第2カラーとを通過する。
【0007】
更に、前記第1連動部は、第1回動軸を更に備え、前記第1回動軸は、第1回転盤に可動に接続され、前記第2連動部は、第2回動軸を更に備え、前記第2回動軸は、前記第2回転盤に可動に接続されている。
【0008】
更に、前記第1ハウジングには、第1収納キャビティが設けられ、前記第1回転盤は、前記第1収容キャビティ内に収容され、前記第2ハウジングには、第2収納キャビティが設けられ、前記第2回転盤は、前記第2収納キャビティ内に収容されている。
【0009】
更に、前記第1回転盤には、第1回動柱が設けられ、前記第1ハウジングには、第1回動溝が設けられ、前記第1回動溝は、前記第1収納キャビティに連通し、前記第1回動柱は、前記第1回動溝を貫通し、前記第2回転盤には、第2回動柱が設けられ、前記第2ハウジングには、第2回動溝が設けられ、前記第2回動溝は、前記第2収納キャビティに連通し、前記第2回動柱は、前記第2回動溝を貫通する。
【0010】
更に、前記第1回動柱の一方端には、第1係止部が設けられ、前記第1係止部は、前記第1回動溝内から外部に延出し、且つ前記第1ハウジングに係合し、前記第2回動柱には、第2係止部が設けられ、前記第2係止部は、前記第2回動溝内から外部に延出し、且つ前記第2ハウジングに係合する。
【0011】
更に、前記第1回転盤には、第1載置溝が設けられ、前記第2回転盤には、第2載置溝が設けられ、前記第1載置溝と前記第2載置溝との何れにも、前記磁石が収容され、前記第1ハウジングには、第1収納溝が設けられ、前記第2ハウジングには、第2収納溝が設けられ、前記第1収納溝は、前記第1収納キャビティに連通し、前記第2収納溝は、前記第2収納キャビティに連通し、前記第1ホール素子は、前記第1収納溝内に部分的に収容され、前記第2ホール素子は、前記第2収納溝内に部分的に収容されている。
【0012】
更に、前記磁石は、矩形状をなす。
【0013】
更に、前記第1ホール素子は、前記第1回転盤の内部の前記磁石の側部に固設され、前記第2ホール素子は、前記第2回転盤の内部の前記磁石の側部に固設されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、以下の有利な作用効果を有する。リセットバネの設置により、ジョイスティックは、外力からの作用がないときに、スティックホルダの中心に自動的に帰還可能である。本構造では、ジョイスティックの運動連動部は、第1回転盤の内部の磁石の運動と第2回転盤の内部の磁石の回動とを駆動し、第1回転盤の内部の磁石の真下の第1ホール素子は、第1回転盤の内部の磁石の回動による磁界変化を検出可能であり、第2回転盤の内部の磁石の真下の第2ホール素子は、第2回転盤の内部の磁石の回動による磁界変化を検出可能であり、第1ホール素子は、第1ハウジングの内部に設けられ、第2ホール素子は、第2ハウジングの内部に設けられ、第1ホール素子及び第2ホール素子は、何れも対応するハウジングに一体接続され、パイプラインでの取付時には、第1ホール素子と第2ホール素子とでのピンをPCBに挿入するだけで、迅速な取付を実現するとともに、ジョイスティックの位置を非接触で検出することを実現し、寿命が長く、精度が高く、ドリフトの問題がなくなる。また、第1ハウジング及び第2ハウジングのレイアウト方式により、2つの線形ホール磁気感応センサによってXY軸の運動位置を検出することが実現され、レイアウトが簡単であり、消費電力が低減され、検出演算が簡単であり、コストがより低くなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施例又は従来技術における技術案がより明瞭に説明されるように、以下では、本発明の実施例又は従来技術の記述に使用必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記述に係る図面が単に本発明の幾つかの実施例に過ぎず、当業者であれば、進歩性に値する労力を掛けずにこれらの図面から他の図面を取得可能である。
【
図1】一実施例におけるホールジョイスティック構造の斜視模式図である。
【
図2】
図1におけるホールジョイスティック構造の断面図である。
【
図3】
図1におけるホールジョイスティック構造の分解模式図である。
【
図7】一実施例に係るホールジョイスティック構造の斜視模式図である。
【
図8】
図7におけるホールジョイスティック構造の分解模式図である。
【
図9】
図7におけるホールジョイスティック構造の分解模式図である。
【
図10】
図7における第1ハウジングの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明の実施例の図面を組み合わせて本発明の実施例における解決手段を明瞭で完全に記述する。明らかに、記述される実施例が単に本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をせずに成した全ての他の実施例は、何れも本発明の保護範囲に含まれる。
【0017】
なお、本発明の実施例の記述において、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「内」、「外」等で示された方位或いは位置関係は、図面に基づいて示された方位或いは位置関係であり、本発明の実施例の記述の利便性及び簡素化のために用いられるものに過ぎず、かかる装置或いは素子が必ず特定の方位を有して特定の方位で構成されたり操作されたりすることを示す又は暗示するのではないため、本発明の実施例に対する制限として理解され得ない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は、単に記述の目的であり、相対的な重要性を示す又は暗示するとは理解され得ない。
【0018】
なお、本発明の実施例の記述において、明確な規定及び限定が別途にない限り、用語「取付」、「繋がる」、「接続」は、広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続は、交換可能な接続又は一体的な接続であってもよく、機械的な接続又は電接続であってもよく、直接な連結又は中間媒介を介する間接な連結であってもく、2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて、上記用語の本発明の実施例における具体的な意味を理解可能である。
【0019】
図1-10を参照すると、本発明のホール素子を有する一体型ハンドルジョイスティック4は、リセットバネ52、連動部3、第1ハウジング1、第2ハウジング2、ジョイスティック4及びスティックホルダ5を備え、リセットバネ52は、スティックホルダ5に設けられ、第1ハウジング1は、スティックホルダ5の第1側壁に固定され、第2ハウジング2は、スティックホルダ5の第2側壁に固定され、第1側壁は、第2側壁に垂直であり、ジョイスティック4は、スティックホルダ5の接触点を回動中心としてスティックホルダ5の内部を回動することで連動部3の運動を駆動可能であり、第1ハウジング1には、第1回転盤12が設けられ、第2ハウジング2には、第2回転盤22が設けられ、連動部3は、第1回転盤12が第1ハウジング1の内部を回動するように駆動可能であり、連動部3は、第2回転盤22が第2ハウジング2の内部を回動するように駆動可能であり、第1回転盤12の内部と第2回転盤22の内部との何れにも磁石14が固設され、第1回転盤12の内部の磁石14の真下には、第1ホール素子11が設けられ、第2回転盤22の内部の磁石14の真下には、第2ホール素子21が設けられ、第1ホール素子11は、第1ハウジング1の内部に設けられ、第2ホール素子21は、第2ハウジング2の内部に設けられている。
【0020】
本実施形態では、リセットバネ52の設置により、ジョイスティック4は、外力からの作用がないときに、スティックホルダ5の中心に自動的に帰還可能である。本構造では、ジョイスティック4の連動部3は、第1回転盤12の内部の磁石14の運動と第2回転盤22の内部の磁石14の回動とを駆動し、第1回転盤12の内部の磁石14の真下の第1ホール素子11は、第1回転盤12の内部の磁石14の回動による磁界変化を検出可能であり、第2回転盤22の内部の磁石14の真下の第2ホール素子21は、第2回転盤22の内部の磁石14の回動による磁界変化を検出可能であり、第1ホール素子11は、第1ハウジング1の内部に設けられ、第2ホール素子21は、第2ハウジング2の内部に設けられ、第1ホール素子11及び第2ホール素子21は、何れも対応するハウジングに一体接続され、パイプラインでの取付時には、第1ホール素子11と第2ホール素子21とでのピンを挿入するだけで、迅速な取付を実現するとともに、ジョイスティック4の位置を非接触で検出することを実現し、寿命が長く、精度が高く、ドリフトの問題がなくなる。また、第1ハウジング1及び第2ハウジング2のレイアウト方式により、2つの線形ホール磁気感応センサによって軸の運動位置を検出することが実現され、レイアウトが簡単であり、消費電力が低減され、検出演算が簡単であり、コストがより低くなる。
【0021】
本発明の第1ハウジング1と第2ハウジング2の内部構造とは、同じであり、両方ともインモールド射出プロセスを採用し、第1ホール素子11を第1ハウジング1の内部に設置し、第2ホール素子21を第2ハウジング2の内部に設置する。
【0022】
更に、スティックホルダ5には、中空可動ジャケット51が設けられ、リセットバネ52は、中空可動ジャケット51の外部に外嵌され、中空可動ジャケット51は、ジョイスティック4の内部に挿入され、ジョイスティック4は、リセットバネ52に当接し、ジョイスティック4は、中空可動ジャケット51の最下部の接触点を回動中心としてスティックホルダ5内を回動可能である。
【0023】
本実施形態では、中空可動ジャケット51の設置により、ジョイスティック4は、外力からの作用がないときに、より速くスティックホルダ5の中心に自動的に帰還可能であるとともに、ジョイスティック4を揺動するときに一層スムーズになる。
【0024】
更に、連動部3は、第1連動部31及び第2連動部32を含み、第1連動部31及び第2連動部32は、スティックホルダ5に可動に設けられ、第1連動部31は、第2連動部32の上方に設けられ、第1連動部31と第2連動部32とは、垂直空間で千鳥状に設置され、第1連動部31には、第1カラー311が設けられ、第2連動部32には、第2カラー321が設けられ、中空可動ジャケット51及びリセットバネ52は、第1カラー311の内部に設けられ、ジョイスティック4は、上から下へ第1カラー311と第2カラー321とを通過する。
【0025】
更に、第1連動部31は、第1回動軸312を更に備え、第1回動軸312は、第1回転盤12に可動に接続され、第2連動部32は、第2回動軸322を更に備え、第2回動軸322は、第2回転盤22に可動に接続されている。
【0026】
本実施形態では、ジョイスティック4は、第1ハウジング1に平行な平面内を運動しているとき、第1カラー311の側壁に当たることにより、第1カラー311の運動を駆動し、更に第1回動軸312の回動を連動させ、更に第1回転盤12の内部の磁石14の運動を連動させ、第1ホール素子11は、第1回転盤12の内部の磁石14の回動による磁界変化を検出することができる。
【0027】
ジョイスティック4は、第2ハウジング2に平行な平面内を運動しているとき、第2カラー321の側壁に当たることにより、第2カラー321の運動を駆動し、更に第2回動軸322の回動を連動させ、更に第2回転盤22の内部の磁石14の運動を連動させ、第2ホール素子21は、第2回転盤22の内部の磁石14の回動による磁界変化を検出することができる。
【0028】
第1ハウジング1と第2ハウジング2とが互いに垂直であるため、運動の合成及び分解に従い、ジョイスティック4は、スティックホルダ5内の何れの一点までも運動可能である。
【0029】
更に、第1ホール素子11は、第1回転盤12の内部の磁石14の下部に固設され、第2ホール素子21は、第2回転盤22の内部の磁石14の下部に固設されている。
【0030】
更に、第1ホール素子11は、第1回転盤12の内部の磁石14の側部に固設され、第2ホール素子21は、第2回転盤22の内部の磁石14の側部に固設されている。
本実施形態では、異なる取付状況に応じて、第1ホール素子11及び第2ホール素子21を磁石14の異なる位置に設けてもよい。
【0031】
更に、第1回転盤12は、第1ハウジング1に係着され、第2回転盤22は、第2ハウジング2に係着されている。
【0032】
第1回転盤12が第1ハウジング1から取り外し可能であり、第2回転盤22が第2ハウジング2から取り外し可能であり、取付及び取り外しが何れも非常に便利であり、それとともに、第1回転盤12と第2回転盤22との形状が同じであり、第1ハウジング1と第2ハウジング2との形状が同じである。
【0033】
更に、磁石14は、矩形状をなす。
【0034】
第1ハウジング1には、第1収納キャビティ13が設けられ、第1回転盤12は、第1収容キャビティ13内に収容されている。第2ハウジング2には、第2収納キャビティが設けられ、第2回転盤22は、第2収納キャビティ内に収容されている。
【0035】
第1回転盤12には、第1回動柱122が設けられ、第1ハウジング1には、第1回動溝121が設けられ、第1回動溝121は、第1収納キャビティに連通し、第1回動柱122は、第1回動溝121を貫通する。第2回転盤22には、第2回動柱222が設けられ、第2ハウジング2には、第2回動溝が設けられ、第2回動溝は、第2収納キャビティに連通し、第2回動柱222は、第2回動溝を貫通する。
【0036】
第1回動柱122の一方端には、第1係止部1222が設けられ、第1係止部1222は、第1回動溝121内から外部に延出して第1ハウジング1に係合する。第2回動柱222には、第2係止部2221が設けられ、第2係止部2221は、第2回動溝内から外部に延出して第2ハウジング2に係合する。
【0037】
第1回動柱122には、第1固定溝1221が設けられ、第1回動軸312は、第1固定溝1221内に収容され、且つ第1固定溝1221の溝壁に当接する。第2回動柱222には、第2固定溝が設けられ、第2回動軸322は、第2固定溝内に収容され、且つ第2固定溝の溝壁に当接する。
【0038】
第1回転盤12には、第1載置溝123が設けられ、第2回転盤22には、第2載置溝221が設けられ、第1載置溝123と第2載置溝221の何れにも磁石14が収容されている。
【0039】
第1ハウジング1には、第1収納溝15が設けられ、第2ハウジング2には、第2収納溝が設けられ、第1収納溝15は、第1収納キャビティに連通し、第2収納溝は、第2収納キャビティに連通し、第1ホール素子11は、第1収納溝15内に部分的に収容され、第2ホール素子21は、第2収納溝内に部分的に収容されている。
【0040】
別の実施例では、第1ホール素子11は、第1回転盤12の内部の磁石14の側部に固設され、第2ホール素子21は、第2回転盤22の内部の磁石14の側部に固設されている。
【0041】
具体的に、第1ホール素子11は、第1回転盤12の内部の磁石14の下部に固設され、第2ホール素子21は、第2回転盤22の内部の磁石14の下部に固設されている。
【0042】
更に、第1ホール素子11は、PCB表面に固設され且つ第1回転盤12の内部の磁石14の下部に位置し、第2ホール素子21は、PCB表面に固設され且つ第2回転盤22の内部の磁体14の下部に位置する。
【0043】
上述したのは、単に本発明の好適な実施例に過ぎず、無論これをもって本発明の権利範囲を限定できるわけではない。したがって、本発明の請求項を基になされた均等変更も、依然として本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0044】
1 第1ハウジング
11 第1ホール素子
12 第1回転盤
121 第1回動溝
122 第1回動柱
1221 第1固定溝
123 第1載置溝
1222 第1係止部
13 第1収容キャビティ
14 磁石
15 第1収納溝
2 第2ハウジング
21 第2ホール素子
22 第2回転盤
221 第2載置溝
222 第2回動柱
2221 第2係止部
3 連動部
31 第1連動部
311 第1カラー
312 第1回動軸
32 第2連動部
321 第2カラー
322 第2回動軸
4 ジョイスティック
5 スティックホルダ
51 中空可動ジャケット
52 リセットバネ