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特開2022-166889浴室用ダウンライトおよびその設置方法
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  • 特開-浴室用ダウンライトおよびその設置方法 図1
  • 特開-浴室用ダウンライトおよびその設置方法 図2
  • 特開-浴室用ダウンライトおよびその設置方法 図3
  • 特開-浴室用ダウンライトおよびその設置方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166889
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】浴室用ダウンライトおよびその設置方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/02 20060101AFI20221027BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20221027BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20221027BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221027BHJP
【FI】
F21S8/02 430
F21S9/02 200
F21V23/00 110
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072281
(22)【出願日】2021-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】000100562
【氏名又は名称】アール・ビー・コントロールズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106105
【弁理士】
【氏名又は名称】打揚 洋次
(72)【発明者】
【氏名】門田 俊樹
(72)【発明者】
【氏名】久木 隆之
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】灯具部21と電源部22とを連結するコード23を灯具部21や電源部22に対してコネクタなどによって着脱自在に形成すると、灯具部21と電源部22とで個別に各種の認定を受けなければならない。
【解決手段】灯具部と電源部とは電力供給のためのコードを介して一体不可分に連結され、灯具部と電源部とで1個の浴室用ダウンライトを構成するものであって、上記電源部の長手方向に対して直角な平面上での電源部の外接円の直径がアダプタの中空部分の直径よりも小さく設定されており、電源部を浴室内からアダプタの中空部分を通して浴室の天井裏に移動させた後に灯具部をアダプタに取り付けるようにした。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の天井に取り付けられた中空のアダプタに浴室内から取り付けられる灯具部と、浴室の天井裏に設置され、この灯具部に電力を供給する電源部とから構成される浴室用ダウンライトの設置方法において、上記灯具部と電源部とは電力供給のためのコードを介して一体不可分に連結され、灯具部と電源部とで1個の浴室用ダウンライトを構成するものであって、上記電源部の長手方向に対して直角な平面上での電源部の外接円の直径が上記アダプタの中空部分の直径よりも小さく設定されており、電源部を浴室内からアダプタの中空部分を通して浴室の天井裏に移動させた後に灯具部をアダプタに取り付けるようにしたことを特徴とする浴室用ダウンライトの設置方法。
【請求項2】
上記電源部は、停電発生を検知する停電検知機能と、停電発生時に内部に蓄電した電力で灯具部を点灯させる停電時点灯機能を有することを特徴とする請求項1に記載の浴室用ダウンライトの設置方法。
【請求項3】
上記浴室用ダウンライトの設置方法に使用する浴室用ダウンライト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室の天井にダウンライトを設置する設置方法およびその設置方法に用いられるダウンライトに関する。
【背景技術】
【0002】
浴室内を照明するために浴室の天井にダウンライトを設置する場合がある。最近のダウンライトは光源としてLEDを使用するため、比較的小型化している。そのため、LEDを内蔵した灯具部分は浴室の天井に開設した穴に中空のアダプタを固定して、そのアダプタに対して浴室側から取り付けられるように構成されている。
【0003】
一方、この灯具部分に点灯用の電力を供給する電源部分は、複数の灯具に対して電源を供給したり、あるいは通常時に電力を蓄電して停電発生時にその蓄電された電力を灯具部分に供給する停電時点灯機能を有するなど、内部の構造が複雑になり、そのため大型化して上記アダプタの中空部分を通り抜けることができない。
【0004】
そのため、灯具部分と電源部分とを別体として形成し、灯具部分は浴室内からアダプタに固定し、別体である電源部分は浴室の点検口などから浴室の天井裏に配置して、その天井裏の空間で灯具部分を電源部分に対してコネクタなどによって接続するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-195470号公報(図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のものでは灯具部分と電源部分とが別体として形成されており、両者は使用時にコネクタを介して連結されるものの、あくまで別体として製造される。このため、灯具部分と電源部分とで各々電気器具としての認定を受ける必要があり、この認定を受けるための手続が煩雑である。
【0007】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、ダウンライトとしての1つの認定を受けるだけでよいダウンライトとその設置方法とを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明による浴室用ダウンライトの設置方法は、浴室の天井に取り付けられた中空のアダプタに浴室内から取り付けられる灯具部と、浴室の天井裏に設置され、この灯具部に電力を供給する電源部とから構成される浴室用ダウンライトの設置方法において、上記灯具部と電源部とは電力供給のためのコードを介して一体不可分に連結され、灯具部と電源部とで1個の浴室用ダウンライトを構成するものであって、上記電源部の長手方向に対して直角な平面上での電源部の外接円の直径が上記アダプタの中空部分の直径よりも小さく設定されており、電源部を浴室内からアダプタの中空部分を通して浴室の天井裏に移動させた後に灯具部をアダプタに取り付けるようにしたことを特徴とする。
【0009】
灯具部と電源部とを一体不可分に連結することによって、灯具部と電源部とで1個のダウンライトとして認定を受けることができる。ただし、灯具部と電源部とを分離することができなくなるので、電源部をアダプタの中空部分を通して屋根裏側に移動させた後で灯具部をアダプタに取り付ける。なお、電源部をアダプタの中空部分に通すため、上記電源部の長手方向に対して直角な平面上での電源部の外接円の直径が上記アダプタの中空部分の直径よりも小さくなるように設計した。
【0010】
なお、上記電源部は、停電発生を検知する停電検知機能と、停電発生時に内部に蓄電した電力で灯具部を点灯させる停電時点灯機能を有するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、本発明は、灯具部と電源部とを一体不可分に形成することによって両者で1個のダウンライトを構成して認定を受けられるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】浴室内側から見たダウンライトの状態
図2】アダプタの断面図
図3】灯具部と電源部とを示す図
図4】電源部をアダプタに挿通している状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1を参照して、CLは浴室の天井であり、天井CLに固定されたアダプタ1にダウンライト2の灯具部21が取り付けられた状態を示している。
【0014】
図2を参照して、アダプタ1は筒状の雄ねじ部材11とこの雄ねじ部材11に螺合する雌ねじ部材12とから構成されている。天井CLには円形の開口HLが形成され、その開口HLに浴室内側から雄ねじ部材11を差し込み、天井CLの上面側から雌ねじ部材12を雄ねじ部材11に螺合させ、雄ねじ部材11と雌ねじ部材12とで天井CLを上下方向から挟み込むことによってアダプタ1が天井CLに固定される。
アダプタ1の内周面13は円筒形状であり、この内周面13には灯具部21を係合するための突起14が突設されている。
【0015】
図3を参照して、灯具部21の外面には上記突起14と係合する溝24が形成されており、突起14がこの溝24内に入るように灯具部21を下からアダプタ1に差し込み、その後、所定角度だけ灯具部21を回すことによって灯具部21はアダプタ1に取り付けられる。
【0016】
また、この灯具部21と共にダウンライト2を構成する電源部22は電力供給用のコード23を介して相互に連結されている。このコード23は灯具部21および電源部22の双方に対して一体不可分に接続されており、従って、灯具部21と電源部22とは、このコード23を介して一体不可分に連結されることになる。なお、電源部22の長手方向に対して直角な平面状に形成される外接円Aの直径は、上記アダプタ1の内周面13の直径よりも小さくなるように設定されている。
【0017】
その結果、図4に示すように、電源部22はアダプタ1に対して浴室内側から挿通し、天井CLの上方に抜き出すことができる。その後にアダプタ1に灯具部21を取り付けることによって、ダウンライト2を浴室に設置することができる。
【0018】
なお、電源部22には予め電線25を接続しておき、上記の工程によってダウンライト2を浴室に設置したあとに、この電線25を所定の位置まで引き出して点消灯スイッチや電源への接続工事を行う。
【0019】
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
【符号の説明】
【0020】
1 アダプタ
2 ダウンライト
11 雄ねじ部材
12 雌ねじ部材
13 内周面
14 突起
21 灯具部
22 電源部
23 コード
A 外接円
CL 天井
図1
図2
図3
図4