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▶ 斎藤 絵美子の特許一覧

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  • 特開-水切り 図1
  • 特開-水切り 図2
  • 特開-水切り 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022166914
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】水切り
(51)【国際特許分類】
   B08B 1/00 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
B08B1/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072328
(22)【出願日】2021-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】721003805
【氏名又は名称】斎藤 絵美子
(72)【発明者】
【氏名】齋藤絵美子
【テーマコード(参考)】
3B116
【Fターム(参考)】
3B116AA46
3B116AB52
3B116BA01
3B116CA01
(57)【要約】
【課題】
本発明は、水切りと拭き掃除を一気に終わらせることを目的としている。
【解決手段】
本体8は、拭き取り布6に覆われることで拭き取り部7となるベース部2をさらに備え、移動部1は、対象物の表面に当接する先端の反対側の端部である基端側でベース部2に固定され、拭き取り布6は端部が移動部1とベース部2に挟まれて固定される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に液体が付着した対象物の表面から液体を除去する水切りであって、対象物の表面に当接される本体を備え、本体は、対象物の表面に付着した液体を移動させる移動部と、移動部に隣接して設けられ移動部により液体が移動された表面を拭き取る拭き取り部と、を有する水切り。
【請求項2】
本体は、本体がのびる方向の一端側が湾曲している請求項1に記載の水切り。
【請求項3】
本体は、拭き取り布に覆われるベース部をさらに備え、移動部は、対象物の表面に当接する先端の反対側の端部である基端側でベース部に固定され、拭き取り布は端部が移動部とベース部に挟まれて固定される、請求項1又は2に記載の水切り。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面に液体が付着した対象物の表面から液体を除去する水切りに関する。
【背景技術】
【0002】
水切り、もしくはスクイージー(以下、「水切り」と総称する)と呼ばれ流通しているものは、窓や浴室の床や鏡、あるいは車等を洗浄したのちに残る液体を処理するために使用されている。従来の水切りは特許文献1等に開示されているように、柄と水切り部がT型で、水切り部が細長く作られている。また、特許文献2等に開示されているように、特許文献1と主たる形状は同じくT型であるが、水切り部材の先端に傾斜を持たせて尖らせることにより、湾曲部の液体の除去処理を解決しようとするものであった。面や多い窓や、浴槽の直線部であれば従来品で対応は可能であるが、実際に湾曲部の液体を処理するにあたり、使用者が水切りを持つ自分の手や腕の角度を変えることで処理ができるのは、水切り部材があたる湾曲部のごく一部であり、水切り部が細長い構造である以上、面として処理することは不可能であり、接地点として一部処理が可能となるも使用者の動きを変えることなく、もしくは広い湾曲部をより少ない回数の手操作で水切り処理することは困難極まりないものであった。
【0003】
本来の掃除は水切りを使うだけで完了はせず、掃除した場所をきれいに保つことは可能としない。このため、布巾その他を個別に準備して拭き掃除を行う等の二次的作業が別途、発生していた。現在流通しているものでこの点を完全にひとつなぎの行為で解決するものはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実全昭51-034251号公報
【特許文献2】特開2020-185519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水場を掃除したのち、その場所を継続的にきれいに保つためには、付着している水を切るだけでは完了せず、通常、水切りが終わったのち、使用者は布巾その他拭きとるものを別途用意し、副次的後次的な作業にとりかからねば、きれいに終了させることはできない。本発明は、水切りと拭き掃除を一気に終わらせることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の水切りは、表面に液体が付着した対象物の表面から液体を除去する水切りであって、対象物の表面に当接される本体を備え、本体は、対象物の表面に付着した液体を移動させる移動部と、移動部に隣接して設けられ移動部により液体が移動された表面を拭き取る拭き取り部とを有する特徴とする。
【0007】
本体は、本体がのびる方向の一端側が湾曲している水切り。
【0008】
本体は、拭き取り布に覆われるベース部をさらに備え、移動部は、対象物の表面に当接する先端の反対側の端部である基端側でベース部に固定され、拭き取り布は端部が移動部とベース部に挟まれて固定される水切り。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、水切りと拭き掃除を一気に終わらせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る水切り全体図である。
図2】本発明に係る展開図を示す。
図3】本発明に係るべース部2に拭き取り布をつけて拭き取り部7にした図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
水切りは、表面に液体が付着した対象物の表面から液体を除去する水切りであって、対象物の表面に当接される本体8を備え、本体8は、対象物の表面に付着した液体を移動させる移動部1と、移動部1に隣接して設けられ移動部1により液体が移動された表面を拭き取る拭き取り部7と、を有する。
【0012】
本体8は、本体8がのびる方向の一端側が湾曲している。
【0013】
本体8は、拭き取り布6に覆われることで拭き取り部7となるベース部2をさらに備え、移動部1は、対象物の表面に当接する先端の反対側の端部である基端側でベース部2に固定され、拭き取り布6は端部が移動部1とベース部2に挟まれて固定される、請求項1又は2に記載されている。移動部1を湾曲部と長さはそのままで、幅を本体1以下とし、対象物の表面に当接する先端の反対側の端部である基端側、より内側に接続/接着する形もあるが、長さは基本的に本体1とほぼ同等である。
【0014】
図1乃至図3は本実施形態に係る水切りを示す。
【0015】
図2は使用者が手に持つ柄3に直に接続される部分で、拭き取り部7となるベース部2に接続/接着されている。ベース部2は、その左右に1枚ずつ移動部1が接着/接合されており、移動部1の基端部で接着/接合する4ことで僅かにベース部との間に隙間をもつ形で接続/接着している。ベース部2には複数個所、ワンタッチで布を挟めるように面ファスナー5がつけられており、マイクロファイバーその他、使用者が拭き掃除に使用したい布6を挟むことができる。
【0016】
図2は水切り部である移動部1と、布6をベース部2に設置することで拭き取り部7の役割を果たす本体8、を示す。ゴム等の素材でできた移動部1は、直線部と湾曲部を組み合わせた形でできており、その基端部がベース部2と固定接合孔4で一部接着/接合している。ベース部2の左右に1枚ずつ、同じ形、大きさ、方向の移動部1が配置されている。
【0017】
移動部1の左右2枚と本体8は、いずれも本体がのびる方向の一端側が湾曲しているが、その湾曲度合いはいずれも同じものとなっている。
【0018】
ベース部2はその左右にそれぞれついた移動部1に挟まれ、ベース部2が移動部1の基端部とのみ固定接合孔4で接着/接合することで、ベース部2と移動部1の間に僅かに隙間ができる。ベース部2には複数個所、ワンタッチで布をつけられるようになっており5、マイクロファイバーその他、使用者が拭き掃除に使用したい布6を挟むことができる(拭き掃除のしやすさからマイクロファイバーを推奨するが、厚みがありすぎなければそれ以外でも可能と考える)。利便性を考慮して面ファスナー5をつけているが、ベース部2に挟み込み穴をつける等して布を挟み込む等の方法もある。このベース部2に面ファスナー等5を利用して布6をつけると、ベース部2が拭き取り部7の役割を果たすことができるようになることで、移動部1で直線部と湾曲部の水切りをするに引き続いて、隣にある拭き取り部7が残った汚れの水切り行為を行う行為と同じ行為をする流れで拭き取ることで、掃除の手間を省き、一気に拭き掃除まで終了することを可能とする。拭き掃除に使用した布6は外すことが可能なので、使用者の必要に応じて洗濯等することも可能である。移動部1やベース部2についても、汚れがついたら簡単に水洗いができるゴム等の素材でてきている。
【0019】
本実施形態によれば、ゴム等でできた移動部1が、直線部と湾曲部の双方を組み合わせた形からできており、液体を除去処理する際、例えばキッチンシンクのコーナーや洗面ボウルの湾曲部に当てる際に、柄3を持ち、まず処理したい場所に適切に合致する方向の、左右いずれか適切な方の移動部1の外側(湾曲部の位置に応じて、左右いずれかの移動部1を選択が可能である)に設置されている湾曲部を除去処理したい場所にあてれば、その延長線上にある直線部分も一気に水切り処理が可能となる。
【0020】
図3は布6がついてベース部2が拭き取り部になった形を示す。拭き取りを行うベース部2の複数個所に小さな面ファスナー5がついており、布はそこにつけることができる。左右移動部との間は、ベース部2の面ファスナーでくっつくと同時に、左右の移動部にも挟まれることで固定され、ずれたり落ちにくくなる。
【0021】
以上の実施形態についての記述における構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配置などは、特にそれらに限定される旨の記載がない限りは、この発明の範囲をそれらの身に限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に過ぎない点、触れておく。
【符号の説明】
【0022】
1.移動部
2.ベース部
3.柄
4.固定接合孔
5.面ファスナー
6.布
7.拭き取り部
8.本体
図1
図2
図3