(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167065
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】ラバージグ整頓支援具及び収納具
(51)【国際特許分類】
A01K 97/06 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
A01K97/06 501
A01K97/06 ZAB
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072597
(22)【出願日】2021-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】521175377
【氏名又は名称】北原 豊
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北原 豊
【テーマコード(参考)】
2B109
【Fターム(参考)】
2B109BA01
2B109BA35
(57)【要約】
【課題】複数のラバージグを、整頓して収納することができ、ラバー片の絡まり、ケース縁へのはみ出しを防ぎ、かつ、各ラバージグを簡単に出し入れすることができる技術を提供する。
【解決手段】筒状空間23を形成する区画壁21と、区画壁21の縁部に位置し、筒状空間23に内向きに突出する返し22と、を備え、区画壁21により囲まれる筒状空間23への30収納時の整頓を支援する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状空間を形成する区画壁と、
前記区画壁の縁部に位置し、前記筒状空間に内向きに突出する返しと、を備え、
前記区画壁により囲まれる筒状空間へのラバージグ収納時の整頓を支援すること特徴とするラバージグ整頓支援具。
【請求項2】
請求項1に記載のラバージグ整頓支援具において、
前記区画壁は、複数の筒状空間を一体的に連結して形成するものであることを特徴とするラバージグ整頓支援具。
【請求項3】
請求項1に記載のラバージグ整頓支援具において、
前記区画壁は、前記筒状空間を構成する筒体を形成するものであることを特徴とするラバージグ整頓支援具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のラバージグ整頓支援具において、
前記返しは、前記区画壁の縁部に一体的に設けられていることを特徴とするラバージグ整頓支援具。
【請求項5】
請求項2に記載のラバージグ整頓支援具において、
前記一体的に連結して形成される複数の筒状空間上に配置され、各筒状空間を臨む位置に開口部を形成し、かつ、開口部には、それぞれの筒状空間の縁部から内側に突出する返しを有することを特徴とするラバージグ整頓支援具。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のラバージグ整頓支援具において、
前記区画壁が六角筒状空間を形成するものであることを特徴とするラバージグ整頓支援具。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のラバージグ整頓支援具において、
前記返しの下面側に、突出方向に下がる傾きのテーパーを設けたことを特徴とするラバージグ整頓支援具。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載のラバージグ整頓支援具と、
前記ラバージグ整頓支援具を収容するケース本体と、を備えることを特徴とするラバージグ収納具。
【請求項9】
ラバージグを収納するための筒状空間を複数一体的に形成したラバージグ収納具であって、
前記複数の筒状空間は、それぞれを囲む区画壁と、それぞれの区画壁の底面を塞ぐ底板部とにより形成され、かつ、相互に隣接する区画壁を共有して一体的に連結され、
前記各区画壁の上面側縁部に位置し、前記筒状空間に内向きに突出する返し、を備えることを特徴とするラバージグ収納具。
【請求項10】
請求項9に記載のラバージグ収納具において、
前記区画壁が六角筒状空間を形成するものであることを特徴とするラバージグ収納具。
【請求項11】
請求項9及び10のいずれか1項に記載のラバージグ収納具において、
前記返しの下面側に、突出方向に下がる傾きのテーパーを設けたことを特徴とするラバージグ収納具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルアーの一種であるラバージグを整頓して収納するための技術に係り、特に、小型のスモールラバージグの整頓を支援するラバージグ整頓支援具及び収納具に関する。
【背景技術】
【0002】
ラバージグは、基本的な構造として、錘として働くヘッドと、接続部を介してヘッドに取り付けられたスカートと、フックとにより構成される。一方、スモールラバージグは、ラバージグを小さくした形態で、様々な釣りの状況に対応しやすく、使い勝手が良い。通常、複数個をケースに収納して、保管、携帯することが行われる。
【0003】
しかし、収容されるジグが多くなると、スカートを構成する多数のラバー片が、他のジグのラバー片と互いに絡まって、取り出しにくくなる。また、ラバー片がケースの縁にはみ出して、蓋を閉める際に、挟まって、蓋が閉めづらくなることがある。さらに、ラバー片が切れることもある。
【0004】
これに対して、特許文献1に示すように、各ルアーをそれぞれ吊り下げて、ケースに収容するものが開示されている。また、特許文献2に示すように、スポンジ台にフックを刺してルアーを収容するルアーケースが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-310126号公報
【特許文献2】特開2015-70830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のケースは、ルアーを吊り下げる構造とするため、全体が大きくなり、かつ、ケース自体が重くなる。しかも、ルアーの吊り下げ、取り外しに手間がかかるという問題がある。
【0007】
一方、特許文献2に記載のケースは、ぬれたフックをスポンジに刺すことが多々あり、フックが錆びやすい。また、スポンジへのフックの着脱に手間がかかるという問題がある。
【0008】
本願は、複数のラバージグを、整頓して収納することができ、ラバー片の絡まり、ケース縁へのはみ出しを防ぎ、かつ、各ラバージグを簡単に出し入れすることができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願は、一実施態様として、筒状空間を形成する区画壁と、区画壁の縁部に位置し、筒状空間に内向きに突出する返しと、を備え、区画壁により囲まれる筒状空間へのラバージグ収納時の整頓を支援するラバージグ整頓支援具を提供する。
【0010】
ここで、区画壁は、複数の筒状空間を一体的に連結して形成することができる。また、区画壁は、筒状空間を構成する筒体を形成することもできる。さらに、区画壁により、例えば、六角筒の筒状空間を構成することができる。
【0011】
本願は、他の実施態様として、ラバージグ整頓支援具と、ラバージグ整頓支援具を収容するケース本体と、を備えるラバージグ収納具を提供する。また、別の実施態様として、複数の筒状空間を、それぞれ区画壁により囲み、それぞれの区画壁の底面を底板部により塞ぎ、かつ、相互に隣接する区画壁を共有して一体的に連結して形成されるラバージグ収納具を提供する。
【0012】
上記各実施態様において、返しは、区画壁の縁部に一体的に設けることができる。また、返しの下面側に、突出方向に下がる傾きのテーパーを設けることができる。
【発明の効果】
【0013】
本願が提供する発明によれば、複数のラバージグを、整頓して収納することができる。また、ラバー片の絡まり、ケース縁へのはみ出しを防ぐことができる。さらに、各ラバージグを簡単に出し入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、第1実施形態のラバージグ整頓支援具及び当該支援具をケースに収容した状態のラバージグ収納具の一例を示す平面図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態のラバージグ整頓支援具の一例を示す平面図である。
【
図4】
図4は、ラバージグ収納することに使用できるケースの一例を示す平面図である。
【
図5】
図5は、ケースに収納される対象であるラバージグの一例を示す側面図である。
【
図6】
図6は、ラバージグ整頓支援具の一つの筒状空間におけるラバージグの収納状態の一例を示す断面図である。
【
図7】
図7は、区画壁に設けられる返しの下面側にテーパーを設けた例を模式的に示す説明図である。
【
図8】
図8は、区画壁に設けられる返しの下面側にテーパーを設けた他の例を模式的に示す説明図である。
【
図9】
図9は、区画壁に設けられる返しの下面側にテーパーを設けたさらに他の例を模式的に示す説明図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態のラバージグ整頓支援具の一例を示す斜視図である。
【
図12】
図12は、第2実施形態のラバージグ整頓支援具及び当該支援具をケースに収容した状態のラバージグ収納具の一例を示す平面図である。
【
図13】
図13は、ラバージグ整頓支援具の他の一例である第3実施形態を示す平面図である。
【
図15】
図15は、複数の筒状空間を蜂の巣状に一体連結してそれ自体によりラバージグ収納具を構成した例である第4実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本願が開示する複数の発明に関する実施形態について、図面を参照して説明する。各実施形態では、スモールラバージグを収納する収納具を例として説明する。もちろん、形状を大きくすることにより、サイズの大きいラバージグを整頓して収納することにも適用することができる。なお、本明細書では、スモールラバージグについてもラバージグと総称する。
【0016】
図5に、収納対象であるラバージグ30の一例を示す。同図に示すラバージグ30は、前述したようにスモールラバージグである。ラバージグ30は、基本的な構造として、ヘッド31と、接続部32と、この接続部32の端部に取り付けられたフック33と、接続部32の周縁に取り付けられたスカート34とを有する。スカート34は、接続部32に複数本のラバー片35をスカート状に装着したものである。
【0017】
ヘッド31は、例えば、金属等の重量のある材料の塊により構成され、釣り糸を接続するアイ36が設けられている。材料としては、例えば、鉛、タングステンなどが用いられる。ラバー片35は、例えば、シリコンゴムなどが用いられる。
【0018】
図1は、本願の第1実施形態のラバージグ整頓支援具及び当該支援具をケースに収容した状態のラバージグ収納具の一例を示す平面図である。
図2は、本願の第1実施形態のラバージグ整頓支援具の一例を示す平面図である。
図3は、
図2におけるA-A矢視断面図である。
【0019】
図1には、ケース本体11の収容空間14に、ラバージグ整頓支援具20を装着した例を示す。また、
図1には、ラバージグ整頓支援具20の一つの開口部24から、収納したラバージグ30が見えた状態を示している。
【0020】
第1実施形態のラバージグ整頓支援具20は、
図2に示すように、六角筒状の筒状空間23を、15個、一体的に連結して、蜂の巣状に配置して構成したものである。
図2においては、後述する返し22の内周が六角形に開口して現れている。材料は、例えば、プラスチックを用いることができる。透明素材であれば、内部を見ることができて便利である。なお、材料としては、生分解性素材等の環境に優しいものが好ましい。後述する他の実施形態についても同様である。
【0021】
各筒状空間23は、
図3に示すように、区画壁21により6辺を囲む形で、六角筒状に形成される。また、上部側の開口部24と、下部側の開口部25が連通している。隣接する筒状空間23は、
図3に一部を示すように、区画壁21を共有する形で形成される。従って、筒状空間23の配置密度を向上することができる。
【0022】
図3に示すように、区画壁21には、返し22を備える。返し22は、区画壁21の上部側の縁部に位置し、筒状空間23に内向きに突出して設けられる。返し22は、本実施形態では、区画壁21と一体に設けられている。従って、素材についても区画壁21と同様である。返し22は、筒状空間23に内向きフランジ状に設けられているため、筒状空間23の上部側の開口を狭めている。本実施形態のラバージグ整頓支援具20は、収納するラバージグの大きさに対応して適宜の大きさとすることができる。例えば、一つの筒状空間23の大きさの一例を示すと、概略、開口部24の最長対角線30mm、その延長線上の両端にある返しの突出長さ各2mm、開口部25の最長対角線34mm、筒状空間の内壁面の一辺の長さ17mm、及び、六角形筒の高さ30mmである。
【0023】
ケース本体11は、周縁部12に囲まれる収容空間14を構成する。また、ケース本体11には、ヒンジ部19を介して蓋15が取り付けられている。蓋15には、周囲を囲む周縁部16が設けられている。さらに、ケース本体11と蓋15とは、固定フック17と18とが対応して設けられ、蓋15をケース本体11上に折り畳んで、固定する。
【0024】
ラバージグ整頓支援具20は、
図4に示すようなケース本体11の収容空間14に、返し22が上面側となるように収容し、開口部25が底面部13上に位置するように配置する。これにより、
図1に示すようなラバージグ収納具10を構成する。
図5に示すラバージグ30の、ラバージグ整頓支援具の一つの筒状空間23における収納状態の一例を
図6に示す。
【0025】
ラバージグ30は、
図6に示すように、ヘッド31を底面部13に向くような姿勢として、開口部24を介して筒状空間23内に挿入する。例えば、スカート34を構成するラバー片35の束を、全体的にすぼめるように指で持つことにより、各ラバー片35が、返し22により狭まった開口部24を円滑に通過させて、ラバージグ30全体を筒状空間23に収納することができる。また、スカート34を捻るようにして挿入することにより、各ラバー片35が開口部24を通過して筒状空間23に挿入された際、返し22の下面側で遠心力により広がって、ラバー片35の先端が返し22により抑えられる。また、ラバー片の先端部がはみ出している場合には、はみ出したラバー片を返しの部位に沿って指で押さえ込むように入れることにより収めることができる。返し22の下側に入ったラバー片は外れにくくなる。また、ラバー特有の粘着性により、ラバー片35の先端が、開口部24から外に飛び出しにくくなる。さらに、スポンジ等の、フック33を固定するため固定材を不用とすることができる。
【0026】
返し22は、上述した形状には限られない。例えば、次のような変形例が挙げられる。
図7、
図8及び
図9を参照して、返しの変形例について説明する。
図7に示す例は、返し221の下面側に、
図8に示す例では、返し222の下面側に、
図9に示す例は、返し223の下面側に、突出方向に向かって下がる傾きとなるテーパー22aを、それぞれ設けている。これにより、返しの下面側に沿って溝が形成されるため、ラバー片35の先端部が溝に嵌まり込んで引っ掛かり、開口部24の中心方向に移動するのを妨げる効果が期待できる。なお、返し22の変形例は、下面側のみならず、後述する上面側の変形例を含めて、他の実施形態についても適用可能である。
【0027】
また、
図3及び
図7に示す返し22、221は、上面側がフラット形状であるが、もちろん、これに限定されない。例えば、
図8に示す例では、返し222は、上面側がテーパー222aを有する台形状となっている。また、
図9に示す例では、返し223は、上面側がテーパー223aを有する三角形状となっている。
図8及び
図9に示す変形例では、図示を省略するが、ラバージグ整頓支援具の上面側において、テーパー222a及びテーパー223aが、それぞれ土手のように開口部24を囲む形状となる。そのため、ラバージグ30のスカート34の一部のラバー片35が開口部24から突出していても、土手によって、横に広がりにくくなる効果が期待できる。また、土手の傾斜面により、ラバージグ30を収納する際に、ラバー片35が滑って収納し易くなる効果が期待できる。
【0028】
上述した実施形態では、
図2に示すように、六角筒状の筒状空間23を、15個、一体的に連結して、蜂の巣状に配置して構成したものであるが、配置パターンは、これに限られない。例えば、5個ずつを1ユニットとして、複数ユニットを収容空間14に配置してラバージグ収納具10を構成することができる。また、筒状空間の個数についても、限定されない。収納すべきラバージグの大きさ、ケースの収容空間の大きさ等に合わせて適宜設定する。
【0029】
図10は、本願の第2実施形態のラバージグ整頓支援具の一例を示す斜視図である。
図11は、
図10に示す実施形態の断面形状を示す断面図である。
図10に示す実施形態は、六角筒状の筒状空間23を1個の筒体、すなわち、単位筒体としたものと考えることができる。
【0030】
図10及び
図11に示すラバージグ整頓支援具40は、区画壁41により囲まれる六角筒により構成されている。区画壁41の上部には、返し42が内向きフランジ状に設けられる。上面側には、六角形状の開口部44が現れる。ラバージグ整頓支援具40、開口部44から開口部45まで連通して、六角筒の筒状空間43を構成する。この筒状空間43に、
図5に示すようなラバージグ30を収納することができる。
【0031】
図12には、ケース本体11の収容空間14に、ラバージグ整頓支援具40を15個装着した例を示す。ラバージグ30の収納は、例えば、1個の筒体(単位筒体)のラバージグ整頓支援具40にラバージグ30を収納したものを、15個、ケース本体11の収容空間14に配置することにより行える。また、空のラバージグ整頓支援具40を、15個、ケース本体11の収容空間14に配置したのち、各ラバージグ整頓支援具40にラバージグ30を収納することもできる。
【0032】
図12に、すべてのラバージグ整頓支援具40について、ラバージグ30をそれぞれ収納した状態を示している。同図に示すように、大部分のラバージグ30について、ラバー片35がはみ出していないことが分かる。これは、第1実施形態の場合も同様である。
【0033】
図13は、本願のラバージグ整頓支援具の他の一例である第3実施形態を示す平面図である。
図14は、
図13におけるB-B矢視断面図である。本実施形態のラバージグ整頓支援具50は、ラバージグを収納する収納部50aと、収納部50aの上面を覆う上面板50bとに分離して有する構成とした例である。
【0034】
収納部50aは、
図14に示すように、壁面が区画壁51により囲まれて構成される六角筒の筒状空間53を一体連結して構成される。本実施形態では、区画壁51に15個の筒状空間53が一体的に連結されている。本実施形態のラバージグ整頓支援具50は、上面板50bを、収納部50a上に載置することによって構成される。なお、上面板50bと収納部50aとは、スナップなどを使って着脱可能に固定する構成としてもよい。
【0035】
上面板50bは、複数の筒状空間53上に設置した際に、それぞれの筒状空間53に対応する位置に開口部54を有する。返し52は、上面板50bに設けられ、筒状空間53の開口を狭めた開口部54を形成するように、内向きフランジ状に形成される。従って、本実施形態のラバージグ整頓支援具50は、第1実施形態と同様に、ケース本体11(
図4参照)に収容され、同様にラバージグ30の収納を行うことができる。
【0036】
次に、複数のラバージグ整頓支援具をケース本体と一体化して設けたラバージグ収納具の例を示す。
図16に、ラバージグ収納具70を構成するラバージグ整頓支援具60の一単位分(
図15C-C矢視部分)の構成例を示す。
図15に、第4実施形態として、ラバージグを収納するための筒状空間を複数一体的に連結して形成したラバージグ収納具70を例示する。ラバージグ収納具は、具体的には、
図16に示すように、六角筒の筒状空間63を形成する区画壁61と、筒状空間63の底部を塞ぐ底板部65とにより、ラバージグ整頓支援具60が一単位分構成される。区画壁61は、相互に隣接する筒状空間63の共有区画壁として、18個の筒状空間63を蜂の巣状構造に連結して、ラバージグ収納具70全体を構成している。複数個の筒状空間63を蜂の巣構造とすると共に、ケース本体71と一体化することにより、筒状空間63を高密度に配置することができる。また、区画壁61、ケース枠として機能する部分等の厚さを薄くすることができて、軽量化することが可能となる。
【0037】
図16に示すように、ラバージグ整頓支援具60は、区画壁61の上面側縁部に位置し、筒状空間63に内向きに突出する返し62を備える。この返し62は、一体的に連結された各筒状空間63に設けられる。その結果、複数個の開口部64が蜂の巣状に配置される。なお、
図15においては、作図を簡易化するため、区画壁61の上端部及び返し62の部分を黒太線により示している。このような返し62を設けることにより、前述したように、ラバージグを筒状空間に確実に収納することが可能となる。
【0038】
図15に示すように、本実施形態のラバージグ収納具70は、ケース本体71の開口面を覆う蓋75を有する。ケース本体71と蓋75とは、本実施形態では、3箇所に設けられたヒンジ部79を介して開閉自在に連結されている。また、図示を省略したが、蓋75を閉じた際、ケース本体71と蓋75とを固定する固定フックを設けることができる。
【0039】
本発明の実施形態は、以上述べた実施形態に限られない。例えば、前述した第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態において、筒状空間23、43、53及び63が、いずれも六角筒形状であるものを示した。しかし、筒状空間は、六角筒に限定されない。例えば、四角筒状、円筒状の筒状空間とすることができる。
【0040】
また、本願の第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態についても、返し部分の形状を、
図7、
図8及び
図9のようなテーパーを有する形状とすることができる。
【符号の説明】
【0041】
10…ラバージグ収納具、11…ケース本体、12…周縁部、13…底面部、14…収容空間、15…蓋、16…周縁部、17、18…固定フック、19…ヒンジ部、
20…ラバージグ整頓支援具、21…区画壁、22…返し、23…筒状空間、24…開口部、
25…開口部、
30…ラバージグ、31…ヘッド、32…接続部、33…フック、34…スカート、35…ラバー片、
40…ラバージグ整頓支援具、41…区画壁、42…返し、43…筒状空間、44…開口部、45…開口部、
50…ラバージグ整頓支援具、50a…収納部、50b…上面板、51…区画壁、52…返し、53…筒状空間、54…開口部、55…開口部、
60…ラバージグ整頓支援具、61…区画壁、62…返し、63…筒状空間、64…開口部、65…底板部、
70…ラバージグ収納具、71…ケース本体、75…蓋、79…ヒンジ部