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  • 特開-根掛かり防止釣り針 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167103
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】根掛かり防止釣り針
(51)【国際特許分類】
   A01K 83/00 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
A01K83/00 Z ZAB
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072656
(22)【出願日】2021-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】521178390
【氏名又は名称】木村 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】木村 孝
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307AB01
2B307AB21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡単に構成できて安価であり、既存の釣り針本体にも後付けで簡単に適用できる、根掛かり防止釣り針を提供する。
【解決手段】この根掛かり防止釣り針102は、釣り針本体120と、この釣り針本体120の針元120aに装着される根掛かり防止具121とを含んで構成されるもので、根掛かり防止具121は、弾性材で構成されて、基端121aに開口する孔121cは内側から押し開かれることによって釣り針本体120の針先120bから針元120a側に移動してその収縮力で釣り針本体120に定着可能であり、定着位置で先端121b1側が針先120bに向かって延伸し、外力が加わると外力に応じ内側に変形して針先120bを露出させるように構成される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り針本体と、この釣り針本体の針元に装着される根掛かり防止具とを含んで構成されるものであって、
前記根掛かり防止具は、弾性材で構成されて、基端に開口する孔は内側から押し開かれることによって釣り針本体の針先から針元側に移動してその収縮力で釣り針本体に定着可能であり、定着位置で先端側が針先に向かって延伸し、外力が加わると外力に応じ内側に変形して針先を露出させることを特徴とする根掛かり防止釣り針。
【請求項2】
前記根掛かり防止具は、先端が針先に届かない延伸長さに設定されている、請求項1に記載の根掛かり防止釣り針。
【請求項3】
前記根掛かり防止具は、ゴム板から切り取ったゴム片によって構成されている、請求項1又は2に記載の根掛かり防止釣り針。
【請求項4】
前記根掛かり防止具は、基端よりも先端側を幅狭および/または薄肉にしている、請求項3に記載の
【請求項5】
前記根掛かり防止具を接着剤で釣り針本体に固定し、又は、前記根掛かり防止具の隣接位置にカラーを装着している、請求項1~4の何れかに記載の根掛かり防止釣り針。
【請求項6】
ルアーの頭側と尾側の両方に請求項1~5に記載の根掛かり防止釣り針を使用することを特徴とする、根掛かり防止釣り針の使用方法。
【請求項7】
釣り針本体と、この釣り針本体の針元に装着される根掛かり防止具とを含んで構成される根掛かり防止釣り針の製法であって、
前記根掛かり防止具を弾性材で構成し、基端を釣り針本体の針先から挿入して針元に移動した位置で弾性により釣り針本体に定着させ、定着位置で先端を針先近くに位置づけることを特徴とする根掛かり防止釣り針の製法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジギング釣り等に適用して特に有用となる、根掛かり防止釣り針に関するものである。
【背景技術】
【0002】
根掛かりが激しい釣りの一つにジギング釣りがある。
【0003】
ジギングはルアーフィッシングに用いるルアーの一種で、ジグ(メタルジグ)と呼ばれる、金属製で小魚に似せたものである。
【0004】
ジギング釣りは、比較的深い海底にいる大きい魚や根魚をターゲットとする。このため、ジグを深い海底に落とし込み、海底に着底させた後、巻き上げと再度の着底とを繰り返す。よって、特に根掛かりを起こしやすい。
【0005】
このような根掛かりに対処したものとして、例えば特許文献1に示すものが提案されている。この根掛かり防止装置は、釣り糸と針の基端の接続部を覆う弾性材でできたL字状の被覆部に根掛かり防止片が斜めに延びた状態で一体に形成されている。根掛かり防止片は先端が針先を超える位置まで伸びて、針先が岩や海藻等に引っ掛かることを防止している。
【0006】
そして、フックセットなどによってL字の被覆部が引き上げられて直線状に伸びたとき、斜めに延びる根掛かり防止片が釣り針側に変形して、針先を露出させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2019-504651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような根掛かり防止具は簡単に作れる構造ではなく、釣り針の大きさに応じて形状や寸法を変えるのも容易ではないため、コスト高になるという課題がある。
【0009】
特に、釣り糸(ハリス)側から釣り針と糸の接続部に根掛かり防止具を被せる必要があるため、釣り針に簡単に後付けで装着できるようなものではない。また、根掛かり防止片が長いため、針先と干渉して針先を露出させるまでに至らない可能性もある。
【0010】
本発明は、このような課題を解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0012】
すなわち、本発明の根掛かり防止釣り針は、釣り針本体と、この釣り針本体の針元に装着される根掛かり防止具とを含んで構成されるものであって、根掛かり防止具は、弾性材で構成されて、基端に開口する孔は内側から押し開かれることによって釣り針本体の針先から針元側に移動してその収縮力で釣り針本体に定着可能であり、定着位置で先端側が針先に向かって延伸し、外力が加わると外力に応じ内側に変形して針先を露出させることを特徴とする。
【0013】
このようなものであれば、根掛かり防止具自体は釣り針本体に弾性で定着できて、外力に応じて変形できる機能さえあればよいので、材料の極めて簡単な加工で制作することができる。しかも、針先から根掛かり防止具を差し通して針元側に移動させるだけなので、装着が極めて簡単であり、既存の釣り針への後付けも容易に行うことができるものとなる。
【0014】
この場合、根掛かり防止具は、先端が針先に届かない延伸長さに設定されていることが望ましい。
【0015】
根掛かり防止具が針先と緩衝すると、魚が食いついた際に針先が露出し難いために魚の口中に引っ掛からないおそれがある。これに対して、上記のように構成しておけば、根掛かり防止具が針先と緩衝しないので、針先を確実に魚の口中に引っ掛けることができる。
【0016】
根掛かり防止具は、ゴム板から切り取ったゴム片によって構成されていることも好ましい。
【0017】
ゴム板からゴム片を切り取って構成すれば、根掛かり防止具の制作が簡単な工作のみによって可能となり、弾性の調整、釣り針の大きさ等に応じた調整も容易に行うことができる。
【0018】
根掛かり防止具は、基端よりも先端側を幅狭および/または薄肉にしていることも好ましい。
【0019】
このようにすれば、形状の取り方次第で、弾性で釣り針本体に定着させる際の定着力と、軽い外力では変形せず魚が食いついたときに変形するような撓み弾性力との両立が容易となる。
【0020】
根掛かり防止具を接着剤で釣り針本体に固定し、又は、根掛かり防止具の隣接位置にカラーを装着していることも好ましい。
【0021】
このようにすれば、根掛かり防止具の定着位置からの上下方向の位置ずれや回転を簡単に防止又は抑制することができる。
【0022】
根掛かり防止釣り針の使用方法としては、ルアーの頭側と尾側の両方に根掛かり防止釣り針を使用することも好ましい。
【0023】
根掛かり防止具により根掛かりが防止されることで、ルアーの頭側と尾側の両方に根掛かり防止釣り針を使用して釣果を確実に上げることができる。
【0024】
釣り針本体と、この釣り針本体の針元に装着される根掛かり防止具とを含んで構成される根掛かり防止釣り針の製法としては、根掛かり防止具を弾性材で構成し、基端を釣り針本体の針先から挿入して針元に移動した位置で弾性により釣り針本体に定着させ、定着位置で先端を針先近くに位置づけることも好ましい。
【0025】
このような製法により、簡単で効果的な根掛かり防止具を容易に製造することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、以上説明した構成であるから、簡単に構成できて安価であり、既存の釣り針本体にも後付けで簡単に適用できるようにした、新規有用な根掛かり防止釣り針を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】一般的なジギング釣りの説明図。
図2】本発明の根掛かり防止釣り針を使用したジギング釣りの説明図。
図3】同根掛かり防止釣り針の説明図。
図4】同根掛かり防止釣り針を構成する根掛かり防止具の説明図。
図5】根掛かり防止具の取付手順を示す図。
図6】根掛かり防止具の動作説明図。
図7】比較例を示す図。
図8】本発明の変形例を示す図。
図9】本発明の他の変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0029】
図1はジギング釣りの様子を示している。ジギング釣には20m前後の水深のところで磯釣りや船釣りで行う、いわゆるライトジギングもあるが、図示のように船釣りにて水深200mを超える場所で行う、いわゆるディープジギングも人気である。
【0030】
ジギング釣りは、前述したようにルアーフィッシングの一種で、ディープジギングでは深い海底にいる10kg以上の大きい魚や根魚(例えば、ブリやヒラマサ)をターゲットとする。使用するルアー1は、ジグ(メタルジグ)と呼ばれる、金属でできた小魚に似せたもので、重さは10g~300g程であり、300mほどの深い海に落とし込んで使用することもある。
【0031】
ジグ1は投げ込んだ後、必ず海底Sに着底させてから巻き上げる。10m~20m巻き上げたらまた落とし込むという操作を竿2aやリール2bを使って繰り返し、その間にヒットしたらしゃくり上げる。一日に何百回と海底をジグ1で叩くため、少なくとも数回はジグ1に取り付けた釣り針2が根掛かりする。特に漁礁Aのような人工物がある場所でのジギング釣りは釣り針2が根掛かりを起こし易い。そして、どうしても外れないときはやむを得ず、無理やり引っ張って釣り糸3を切る。このため当然にジグ1や釣り針2や釣り糸3を紛失する。釣り針2は数百円オーダーであっても、ジグ1や釣り糸3は数千円にも及ぶため、損失は大きく、海底の自然環境にも良くない。
【0032】
根掛かり防止の対策として、ジグ1の頭の部分にだけ針2をつけ、尾の部分には針2を付けない方法もあるが、これだと魚が掛かり難くなる。また根掛かりし易い場所でジグ1に値段の安いものを使うこともあるが、これだと付け替えが面倒であるうえに、当然のことながら魚が釣れなくなる。
【0033】
そこで本実施形態は、新たな構成からなる根掛かり防止釣り針を提案する。釣り針自体は比較的廉価に入手できるのに対して、根掛かり防止具の精度を上げると構造が複雑になり、針の価格に対して根掛かり防止具のコストが釣り合わなくなる。このため簡単、廉価に構成できて、必要な根掛かり防止効果を挙げる根掛かり防止具が必要になる。
【0034】
この実施形態の根掛かり防止釣り針102は、図3図5に示すように、根掛かり防止具121を釣り針本体120に装着して使用する。この根掛かり防止具121は、ウレタンゴムのような弾性材を用いたもので、釣り針本体120の針元120aよりも太い円柱状の基端121aと、この基端121aから円柱の軸線に対して斜めに延びる突片121bとが一体をなしている。この実施形態では根掛かり防止具121に、ゴム板100から切り取ったゴム片100aを使用しており、突片121bは先端121b1に向かって厚みtはほぼ均一であり、幅wは漸次幅狭となっていて、先端に近い部位ほど突片121bは撓み易くなっている。勿論、厚みt、又は厚みtおよび幅wを先端に向かって薄肉にしてもよいし、幅wおよび厚みtを均一にしても構わない。
【0035】
根掛かり防止具121の基端121aには円柱の軸線に沿って延びる孔121cが開いている。この孔121cは、図5に示すように内側から押し開かれることによって釣り針本体120の針先120bから挿入され、返りの部分120b1を通過した後、針元120a側、具体的には釣り針本体120と釣り糸3との結び目30に突き当たるまで移動して、その位置においてゴムの収縮力で釣り針本体120に定着される。図示例では孔121cが小径な肉抜き孔(貫通孔)で表しているが、ピンやキリで開けた孔に針120を通すことによって押し開くようにしてもよいし、孔のない状態から針先120bで孔を開けつつ針120を通過させてもよい。
【0036】
図3に示す定着位置では、突片121bは先端121b側が針先120bの近くまで直線状に延伸して針先120bと針元120aとを結ぶ線L2の内側の開口OPをほぼ閉塞する位置にセットされる。針元120aにおいて針本体120の延びる方向と直交する線L1に対して突片121bのなす角度θは、釣り針本体120の形状にもよるが、10°~60°の範囲で設定される。突片121bの先端121b1と針先120bの隙間dは2mm~10mm程度が好適である。そして、突片121bが針元120aと針先120bを結ぶ線L2よりも少し外側に位置した状態となる。開口OPはこの突片121bによってほぼ塞がれて、岩や海藻などの侵入、刃先120bへの根掛かりを防ぐ。
【0037】
そして、弾性材の選定も含めて突片121bを、軽い外力では変形せず魚が食いついたときに撓み変形するような弾性力に設定しておくことによって、外力が加わったときには、図6に示すように突片121bが外力に応じ弾性で内側に向かってAの位置からBの位置に変形し、針先120bを露出させるように構成している。突片121bは、その変形時に針先121bと干渉せずに変形動作を行えるような長さLHに設定してある。
【0038】
以上のように、本実施形態の根掛かり防止釣り針102は、釣り針本体120と、この釣り針本体120の針元120aに装着される根掛かり防止具121とを含んで構成されるものである。そしてこの根掛かり防止具121は、弾性材で構成されて、基端121aに開口する孔121cは内側から押し開かれることによって釣り針本体120の針先120bから針元120a側に移動してその収縮力で釣り針本体120に定着可能であり、定着位置で先端121b1側が針先120bに向かって延伸し、外力が加わると外力に応じ内側に変形して針先120bを露出させるように構成される。
【0039】
このような構成の根掛かり防止釣り針102は、根掛かり防止具121が釣り針本体120に弾性で定着できて、外力に応じて変形できる機能さえあればよいので、ゴム材の極めて簡単な加工で制作することができる。しかも、針先120bから根掛かり防止具121を差し通して針元120a側に移動させるだけ構成できるので、針本体120への装着も極めて簡単であり、既存の釣り針への後付けも容易に行うことができる。通常はこのような仕掛けも含めて道具は事前に準備するが、本実施形態のような根掛かり防止具121であると、万一の場合に現場でも簡単に取り付けることが可能である。
【0040】
特に、根掛かり防止具121を所定位置にセットするにあたり、根掛かり防止具121の突片121bを図7(a)に示すように針先120bに引っ掛けるなどして開口OPを完全に閉じる構造にしたり、図7(b)に示すように突片121bの先端121b1が針先121bを越える位置まで延伸するような長さのものにすることもできるが、このような構造にすると魚が食いついた際に針先120bが露出し難いために、針先120bが魚の口中に引っ掛かり難くなる。これに対して、図6のように突片121bを先端121b1が針先120bに届かない延伸長さに設定しておくことで、根掛かり防止具121の突片121bが針先120bと緩衝することがなくなるので、魚が食いついたときに針先120bを確実に魚の口中に引っ掛けることができる。
【0041】
そして、図3に示したように突片121bの先端121b1と針先120bとの間に僅かに隙間dがあっても、根掛かりが起こるタイミングは主としてジグ1の着底直後の引き上げ時であるため、そのタイミングの時のみ引き上げを緩やかに行うだけで、開口OPを完全に閉じた場合と比べて根掛かり防止効果はほとんど遜色がなく、かつ釣果を確実に上げることができる。この事は、発明者が何百回となくこの釣り針でジギングを行って確認している。
【0042】
そして、この実施形態の根掛かり防止具121は、ゴム板100から切り取ったゴム片100aによって構成しているので、根掛かり防止具121の制作が簡単な工作のみによって可能となり、弾性の調整、釣り針の大きさ違いの調整等も、切り取り方に応じて適宜容易に行うことができる。勿論、全部又は一部を樹脂成型によって構成する場合も、形状が簡素であって孔を抜く加工も必ずしも必要としないため、金型を用いるとしても簡素になる。
【0043】
また、この実施形態の根掛かり防止具121は、突片121bが基端よりも先端121b1側を幅狭および/または薄肉にしているため、弾性材の選定とともに形状の取り方次第で、弾性により釣り針本体120に定着させる際の定着力と、軽い外力では変形せず魚が食いついたときに撓み変形するような弾性力との両立が容易となる。
【0044】
そして、このように根掛かりを起こし難くなることから、図2に示したように、ルアーの頭側と尾側の両方に上記根掛かり防止釣り針102を使用することで、釣果を確実に上げることができる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0046】
例えば、上記実施形態の根掛かり防止具は基端が円柱状であり、この円柱状の基端から突片が延伸していたが、図8に示す根掛かり防止具221のように、全体を基端から先端221b1まで板状にしてもよい。このようにしても、基端の孔221cに針を通し、先端221b1を針先に向かって延伸させるように配置すれば、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0047】
また、根掛かり防止具は弾性力によって定着位置に十分に定着することは、本発明者の繰り返し実施によって確認済のところではあるが、万一根掛かり防止具が定着位置から針に沿って上下方向に位置ずれしたり回転することがあれば、孔321cの中で接着剤で針との接着を行うことも可能である。このようにすれば、根掛かり防止具の定着位置からの上下方向の位置ずれや回転を確実に防止することができる。或いは、図9に示すように針先から熱収縮性樹脂で作ったカラー300を挿入し、結び目30との間に根掛かり防止具321を挟んだ状態で熱を加えて定着させてもよい。このようにすれば、根掛かり防止具の定着位置からの上下方向の位置ずれや回転を抑制することができる。勿論、このような接着剤やカラー300は補助的であり、基本は接着剤やカラー300を用いずとも所要の効果を上げることができる。
【0048】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0049】
1…ルアー(ジグ)
102…根掛かり防止釣り針
120…釣り針本体
121…根掛かり防止具
121a…基端
121b…突片
121c…孔
120b…針先(釣り針本体)
120a…釣元(釣り針本体)
121b1…先端(根掛かり防止具)
100…ゴム板
100a…ゴム片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9