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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167116
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】袋体
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/16 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
B65D30/16 Z
B65D30/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072678
(22)【出願日】2021-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】593098347
【氏名又は名称】ダイワ包材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098198
【弁理士】
【氏名又は名称】旦 武尚
(72)【発明者】
【氏名】松本 隆
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA11
3E064BA21
3E064BC13
3E064BC18
3E064EA30
3E064HM01
(57)【要約】
【課題】
本発明は、透明又は半透明の袋体内が視認できる袋体であって、商品を袋体内に収納した状態で店頭において展示する際に前方から展示した袋体の内容物の視認性が高く、又袋体内に大量の商品を入れることのできる袋体であり、更に展示する際により多くの袋体を展示できる袋体の提供を課題とする。
【解決手段】
透明又は半透明の樹脂製のフィルム地又はシート地から形成している袋体であり、袋体の上辺部方向にはV形状のガゼット部を有し、底部には逆V形状のガゼット部を有し、それぞれのガゼット部と表裏に位置するシート地間でそれぞれ表側の上部と底部に突出部を有し、裏側の上部と底部に突出部を有する袋体であり、裏側の上部と底部の突出部がそれぞれ短い突出部であり、表側の底部の突出部が長い突出部からなる袋体である。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明又は半透明の樹脂製のフィルム地又はシート地から形成している袋体であって、
袋体の上辺部方向にはV形状のガゼット部を有し、
底部には逆V形状のガゼット部を有し、
それぞれのガゼット部と表裏に位置するシート地間でそれぞれ表側の上部と底部に突出部を有し、
裏側の上部と底部に突出部を有する袋体であり、
裏側の上部と底部の突出部がそれぞれ短い突出部であり、
表側の底部の突出部が長い突出部からなることを特徴とする袋体。
【請求項2】
ガゼット部と表裏に位置するシート地間でそれぞれ表側の上部と底部に突出部を有し、
裏側の上部と底部に突出部を有する袋体であり、
裏側の上部のガゼット部と裏側に位置するシート地とによって開口を有することを特徴とする請求項1記載の袋体。
【請求項3】
ガゼット部と表裏に位置するシート地間でそれぞれ表側の上部と底部に突出部を有し、
裏側の上部と底部に突出部を有する袋体であり、
表側の上部の突出部が長い突出部であって、
該上部の長い突出部に取っ手部を有すると共にガゼット部のシート地と表側のシート地はシールされて融着していることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の袋体。
【請求項4】
表側シート地と裏側シート地とV形状のガゼット部と逆V形状のガゼット部とがそれぞれ側部シール部で製袋されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の袋体。
【請求項5】
表側シート地と裏側シート地とV形状のガゼット部と逆V形状のガゼット部とが一のシート地またはフィルム地を折り込んで製袋したことを特徴とする請求項4記載の袋体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋体の上下にガゼット部を有し、袋体の収納量を増やすと共に袋体の前方方向の上下ガゼットの突出部を長く形成して袋体の載置時に前方からの視認性の良い袋体である。
【背景技術】
【0002】
商品の購買に際しては購買者が店頭に載置等されている透明の袋などに入った商品を見て購入する場合が多い。
この場合通常の透明の袋体の場合には、起立しないものであり、寝かした状態で展示される。
この場合視認性を高めるために底部ガゼットの入った起立袋も提示されている。
この起立袋は底面を有することからかかる底面に存在によって起立状態で展示状態とすることができる。
【0003】
但し、この起立袋は、上部開口は、2枚のシートにより形成され、シート地間による開口部を有することから平面に形成されており、この袋体内に収納される収納物の量は、両面シートと底面によって形成される三角形内の収納部によって収納される。
従って収納量が限定されてしまう。
係るために上部にも袋体内に空間を維持するため袋体底部と共に上部にもガゼットを形成し袋体の内部の空間を立方体や直方体に形成して立体的に空間を形成できる袋体が存在する。
【0004】
まず特開2008-254776号(特許文献1)に示す袋体がある。
係る構成はヘッダー部を有しその下部の前方方向に突出した袋体を形成しているものであり、袋体の上部と下部とにガゼットを有し袋体の上下で幅を有して袋体の収納量を増やす構成を基本とする。
この構成及び係る文献の先行技術によると袋体の上下で同じ幅のガゼットを有し、更に底部のガゼットの両突出部分は均等の長さを有しているものである。
更には袋体の開口部はヘッダー部に形成しているものであり、ガゼット部分は単に幅を有するためのものであり、重積した平面状のシート地から収納物を収納する袋体として形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-254776号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の様に、袋体の上下にそれぞれガゼットを有する袋体は存在し、係る上下のガゼットによって袋体の内容量を多く有する袋体は存在する。
しかし、このような袋体は収納物を収納した上で吊り下げる袋体であり、吊り下げ状態の形態を最も重要視して形成されるものである。
【0007】
従って店頭に展示する際に台などの上に載置して展示する場合には内容物を収納した状態で載置しても内容物がよく見え且つ見栄えの良い展示を可能とする袋体ではないものである。
従って袋体の上下にガゼット部を有するが、この袋体を展示などするために内容物を収納した状態で載置しても、内容物の視認性が高くかつ見栄えの良い収納を可能とする袋体の提供が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
係るために請求項1に係る発明は、透明又は半透明の樹脂製のフィルム地又はシート地から形成している袋体であって、袋体の上辺部方向にはV形状のガゼット部を有し、底部には逆V形状のガゼット部を有し、それぞれのガゼット部と表裏に位置するシート地間でそれぞれ表側の上部と底部に突出部を有し、又裏側の上部と底部に突出部を有する袋体であり、裏側の上部と底部の突出部がそれぞれ短い突出部であり、表側の底部の突出部が長い突出部からなる袋体であって、係る袋体によって前記課題を解決できる。
或いは、請求項2に係る発明のように、ガゼット部と表裏に位置するシート地間でそれぞれ表側の上部と底部に突出部を有し、又裏側の上部と底部に突出部を有する袋体であり、裏側の上部のガゼット部と裏側に位置するシート地とによって開口を有する袋体を用いてもよい。
【0009】
或いは、請求項3に係る発明のようにガゼット部と表裏に位置するシート地間でそれぞれ表側の上部と底部に突出部を有し、又裏側の上部と底部に突出部を有する袋体であり、表側の上部の突出部が長い突出部であって、該上部の長い突出部に取っ手部を有すると共にガゼット部のシート地と表側のシート地はシールされて融着している袋体を用いてもよい。
【0010】
これらの場合、特に請求項4に係る発明のように表側シート地と裏側シート地とV形状のガゼット部と逆V形状のガゼット部とがそれぞれ側部シール部で製袋されている袋体を用いしてもよいものである。
更に請求項5に係る発明のように表側シート地と裏側シート地とV形状のガゼット部と逆V形状のガゼット部とが一のシート地またはフィルム地を折り込んで製袋した袋体であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
以上のように構成したことから、まず請求項1に係る発明によって、袋体上辺部方向にV形状のガゼット部と底部に逆V形状のガゼット部を有するものであり、袋体の収納量を多く有するものとなると共に特に表側の底部の突出部を長く形成し、裏側の上部は底部に短い突出部を有するものであり、表側の底部の突出部を長く形成したことからかかる突出部内により多くの物を収納できると共に表側から視認すると袋体内に多くの商品が収納していることを把握でき、極めて見栄えよくかつ収納物を視認しやすい袋体を提供できることとなる。
【0012】
更に裏側の上部と底部の突出部を短く形成することから本袋体の奥行を短く形成でき、店頭に陳列などした際に奥方向にまで及ばない袋体となり、より多数の袋体を並べておくことができるものである。
従って展示などした際に見栄えの良い袋体を多数陳列できる袋体の提供ができる。
次に請求項2に係る発明によって、上部ガゼットと裏側シートによって開口を形成でき、上部開口から袋体な収納物を収納できる袋体を提供できる。
【0013】
更に請求項3に係る発明によって、表側の上部に長い突出部を有すると共に該突出部に取っ手部を有するものであり、該表側のガゼット部のシート地と表側のシート地がシールされており、不必要な膨らみを有さず、取っ手として有効に機能するものである。
特に、上部ガゼット部に関して該表側の上部に袋体内には物が入らず底部方向に収納物が溜まることから展示時に見栄えの良い展示を可能とする袋体を提供できる。
【0014】
また請求項4に係る発明のように製袋に際して側部シール部で製袋することによって簡単に製袋ができる。
更に請求項5に係る発明によって、一のシート地を用いて折り込むことによって製袋でき、簡単に製袋できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る上下にガゼット部を有する袋体の一例を示す図。
図2】本発明に係る袋体の端面の一例を示す図。
図3】袋体内に収納物を入れた状態の端面図の一例を示す図。
図4】本発明に係る袋体の他の一例を示す図。
図5】本発明に係る袋体の側部シール部の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明に係る袋体の一例を示す図である。
本図に示す袋体は、透明又は半透明の樹脂製のフィルム地又はシート地から形成している袋体であり、表裏シート地又はフィルム地からなる袋体の上辺部方向にはV形状のガゼット部5を有し、更に底部には逆V形状のガゼット部6を有し、それぞれ側辺部はシール部7によって融着しているものである。
従って上下方向にはそれぞれガゼット部5、6を有しており袋体の奥行方向に幅をもって広げることができ、袋体の容量を大きくとることを可能としている。
【0017】
特に底部の表裏面と底部の逆V形状のガゼット部6とによって底部に表側の突出部22と裏側の突出部23を形成している。
更にそれぞれの底部の先端は傾斜して底部2の幅を狭く形成しているものである。
更に底部2の表側の突出部22と裏側の突出部23との両者の突出長さが異なる。
即ち表側の突出部22は長く形成して、裏側の突出部23は短く形成している。
【0018】
次に袋体の上辺部3の表シート地101又はフィルム地と、V形状のガゼット部5の谷折り部から表側の上部方向へ突出部を構成するガゼット部5のシート地である突出片301とが上辺部3で融着している。
更にV形状のガゼット部5の谷折り部から後ろ側の上部方向へ突出部33を形成するガゼット部5のシート部である突出片302を有しており、裏シート地102と両側で融着している。
更に上部は開口部8を有する。
【0019】
この上部の表側の突出部32は長く形成し、後ろ側の突出部33は短く形成している。
従って袋体の表シート地方向の前面の上部と底部のそれぞれの突出部32、22は長く形成し、裏シート地方向の後ろ側の上部と底部のそれぞれの突出部33、23は短く形成されている。
このように構成すると上下のV形状のガゼット部5及び逆V形状のガゼット部6によって袋体の胴部を太く形成できることから容量を大きく形成できる。
【0020】
更に前方の上下の突出部32、22を長く形成したことからこの前方方向の収納量の増大を図れるものであって、袋体の前面に収納すべき量が増大し、この前方方向から袋体を視認した場合に多く収納している収納物を視認できることとなる。
このことは透明又は半透明で内容物の視認性の高い袋体内の収納物を見栄えよく収納できることとなる。
更に袋体の後ろ方向即ち裏面側の上下の突出部33、23が短く形成されていることから、この部分の収納時の袋体の後方への出っ張りを極力低減でき、展示するための載置場所を少ない面積で済み、より多数の袋体の載置ができることとなる。
【0021】
即ち袋体の後方の出っ張りがない反面見栄えの良い内容物をしっかり確認すべき袋体の前方内により多くの商品を収納できることとなる。
従って少ない面積の載置場所に対しても、より多くの袋体を展示でき、更には見栄えの良い展示を可能とするものである。
尚、本袋体の側辺はシール加工或いは折り目が位置し、特に後面側の上部の開口部によって袋体内に収納物を収納する。
【0022】
次に図2は、本発明に係る袋体の端面の一例を示す図である。
透明又は半透明の樹脂製の表裏シート地又はフィルム地からなる袋体の上辺部3方向にはV形状のガゼット部5を有し、底部2には逆V形状のガゼット部6を有して形成している。
袋体を形作る側部はシール部7によって融着している。
底部2は表側と裏側の2か所で折り返し部によって底部を形成している。
【0023】
前側である表側の底部の突出部22は長く形成しており、裏面である奥方向の底部の突出部23は短く形成している。
更に表側の上部の突出部32は長く形成しており、裏面がある奥方向の上部の突出部33は短く形成している。
この場合奥側のV形状のガゼット部5の一端である突出片302と裏面シートの裏シート地102の上部端部とは端部でシール加工されておらず両シートの間に開口8を形成している。
従って側辺部のシール部7によって袋体を形成しているものである。
【0024】
この開口部8によって袋体内に収納物を収納することができる。
例えば開口を閉じることによって袋体の閉鎖ができる。
以上のように前側である表側に位置する表シート地101、111である表側のシート地とV形状のガゼット部5と逆V形状のガゼット部6によって袋体の前面方向が形成されるが、上部及び底部のそれぞれの突出部32、22はいずれも長く形成されている。
【0025】
更に、後ろ側である裏側に位置する裏シート地102、112とV形状のガゼット部5と逆V形状のガゼット部6によって袋体の後ろ方向が形成されるが、上部及び底部のそれぞれの突出部33、23はいずれも短く形成されている。
更にこのように形成したうえで側辺部をシールして一の開口を有する袋体を形成することによって製袋できるものである。
このように形成することによって袋体の前面方向の袋体の上下方向のいずれもその突出部32、22は長く形成されているものであり、袋体内への収納量は大きいものであって、前部から視認した場合に多くの収納物が視認できるものである。
【0026】
これに対して袋体の後ろ方向である裏側の袋体の上下方向のいずれもその突出部33、32は短く形成されているものであり、袋体内への収納量は大きいものではなく、その底部も小さいものであって奥方向は極めてコンパクトに形成できる。
従って例えば展示場等の店頭でこの袋体を載置した場合にはし有能している収納物が前方からは極めて見栄えよくかつしっかり視認できるものに対して後部は極めてコンパクトとなっており、置き場も小さくできることから多数の袋体を載置できることとなる。
【0027】
またこのような袋体内には前方である表側の突出部が長いことから収納量も多く有することができるものである。
尚、前面上部である表側上部の突出部2は本図のように長く形成したものに限らず短く形成したものであつてもよい。
【0028】
図3は、袋体内に収納物を入れた状態で袋体の内部が膨らんだ状態の一例の袋体の端面図あり、上下ガゼット部5、6によって袋体内の収納量は多いうえ、収納時に袋体の前方方向に位置する収納物は多く、前方から視認した場合には内容物が極めてよく見えるものである。
これに対して袋体の後ろ方向に関しては上下ガゼット部5、6によって収納量は一定程度多く入る反面、奥行が極めて短くなるものであり、袋体を載置した場合の大きさはコンパクトにまとめられるものである。
従って店頭に多数の袋体を載置できると共に商品を視認する前方からの見た目は極めて見やすくかつ見栄えのある展示を可能とするものである。
【0029】
尚、前面方向である表側の上部の突出部はその位置に空間を有するものだけでなく、例えば上部表側の突出部32がシールされており、この部分に取っ手部を有するものであってもよい。
本図は係る部分に取っ手部がある場合の袋体の内部空間の一例を示している。
このように構成すると、前方方向である表側の底部方向には傾斜した広い面積を有する表側突出部22を有し、多くの収納物を収納できることとなると共に、前方から視認性の高い収納部を見やすく位置させることができる。
【0030】
他方、袋体後方方向はその奥行は短いが中央部方向に多くの容量を有する袋体を有することとなる。
従って奥行は狭いが多くの容量を収納できる袋体となると共に奥行が小さいことからこの方向により多くの袋体を載置できることとなる。
従って容量の大きいかつ見栄えの良い袋体の提供ができると共に奥行方向が小さいことからより多くの袋体を並べておくことができることとなる。
【0031】
以上のように、透明又は半透明の樹脂製のフィルム地又はシート地から形成している袋体であり、表裏シート地101、111、102、112又はフィルム地からなる袋体の上辺部3方向にはV形状のガゼット部5を有し、更に底部2には逆V形状のガゼット部6を有し、それぞれ側辺部はシール部7によって融着している袋体からなる。
更に上下方向のそれぞれガゼット部5、6を有しており、底部2の表裏面のそれぞれのシート地111、112と底部の逆V形状のガゼット部6とによって底部1に表側の突出部22と裏側の突出部23を形成しているものであり、更に底部2の表側の突出部22と裏側の突出部23との両者の突出長さが異なり、表側の突出部22は長く形成して、裏側の突出部23は短く形成している。
【0032】
また、袋体の上辺部3の表シート地101又はフィルム地と、V形状のガゼット部5の谷折り部から表側の上部方向へ突出部32を構成する突出片301とが上辺部3で融着している。
更にV形状のガゼット部5の谷折り部から後ろ側の上部方向へ突出部33を構成する突出片302を有しており、裏シート地102と両側で融着している。
この上部の突出部32、33のうち後ろ側の突出部33は少なくとも底部の後ろ側の突出部23と同様に短く形成しているものである。
【0033】
このように構成することによって、容量の大きい袋体であって前方からの袋体内部の収納物の状態の見栄えをよくすることができると共に奥行方向を短く形成でき、より多くの袋体を並べて載置できることとなる。
更に、上部の表側の突出部32は長く形成したものでもよく、例えばこの部分に取っ手部などを形成してもよい。
【0034】
図4は、表側の上部突出部32を長く形成するが係る位置はシールによって形成したシール部を構成したうえで取っ手部9を有する本発明に係る袋体の一例を示す図である。
【0035】
本図に示す通り、袋体の前面である表側の下部の突出部22は長く形成されている。
更に、袋体の後ろ側である裏側の上下方向にそれぞれガゼット部5、6と後ろ面のシート地102、112とによって上下方向の突出部33、23を形成しているが、夫々の突出部は短く形成されているものである。
【0036】
更に表シート地101と上部ガゼット部5のシート地である突出片301とによって形成される上部の突出部32は長く形成しているが、この上部方向は表裏面が融着したシール部よりなり、その中央部には提げ手用の孔である取っ手部9を有する。
従ってこの上部突出部32はシールされており、袋体内部には特に収納部は有していない。
このように構成しても袋体の上下ガゼット部5、6によって袋体内の内部容量は極めて大きくなると共に、袋体の表側の下部には大きな容量を有し、内容物を大量に収納できると共に本袋体が透明なシート地或いはフィルム地よりなることから袋体内部が視認できるものであって、袋体内の展示している内容物を外部から視認しやすくなっている。
【0037】
この場合多く収納されている前方下部の収納物が外部から視認しやすくなるものであり、極めて見栄えの良い状態を見ることができる。
逆に袋体の後ろ側である裏側に関しては上下の突出部33、23が短いことから、奥行のない袋となる。
これは前記した通り奥行方向が短く、多数を並べて置く場合等にはこの袋体をより多数並べられることを意味する。
【0038】
従って容量の多い袋体であって前方からの見栄えの良い袋体を少ない範囲内により多く置くことができることとなる。
従って店頭などで展示販売するに際して多数の袋を内容物の商品を視認しやすい袋体をより多数並べて置いておくことができる。
【0039】
図5は、本発明に係る袋体の製袋に際しのシート地のシール位置の一例を示す図である。
まず、一枚のシート地を奥側のV形状のガゼット部5の上部を端部として上部V字ガゼット部5の他端方向に谷折りに折り込むと共に更に表面側シートとしてその上辺部の端辺部を形成するために折り込んで表面シート地を形成し、更に下部逆V形状ガゼット方向に延在させ表シート地101、111 形成する。
【0040】
更にこの表シート地の底部端部の位置で山折りに折り込んで袋体の底部2を更に形作る。
該底部2は、逆V形状のガゼット部からなるが、この山折りによって底部を形成し、更に谷折りに折り込んで逆V形状ガゼット部の頂点を形成した後更に延在させ、突出部23の角部を形成するための山折りを行い、裏面シート地112へと続く折り込みを行う。
【0041】
更に裏面のシート地112へと延在し、底部方向の裏面シート地102に続く。
この裏側のシート部102の端部は、当初の一枚のシート地の奥側である裏面のV字ガゼット5の上部の突出片302の端部との間に開口を有するものとなり、この位置に開口部8を形成しているものである。
この場合該シート地の折り込みに際する側部はすべてシール加工されて袋体を形成するものである。
【0042】
従ってこのように折り込むと共に側部をシールすることによって本発明に係る袋体を製袋できるものである。
尚、折り込んで形成した部分は折り込みに代えシール加工によってその端辺部分を形成するものであってもよい。
【符号の説明】
【0043】
101 表シート地
102 裏シート地
111 表シート地
112 裏シート地
2 底部
22 突出部
23 突出部
3 上辺部
301 突出片
302 突出片
32 突出部
33 突出部
5 V形状ガゼット部
6 逆V形状ガゼット部
7 側辺シール部
8 開口部
9 取っ手部
図1
図2
図3
図4
図5