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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167161
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】X線撮像パネル及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20221027BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20221027BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20221027BHJP
   H01L 27/144 20060101ALI20221027BHJP
   H01L 21/321 20060101ALI20221027BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20221027BHJP
   H04N 5/369 20110101ALI20221027BHJP
   H04N 5/32 20060101ALI20221027BHJP
   G01T 1/20 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
H01L27/146 C
H01L29/78 618B
H01L29/78 613Z
H01L29/78 612A
H01L29/78 619A
H01L29/78 627A
H01L27/144 K
H01L27/146 D
H01L21/88 K
H01L21/88 S
H04N5/369
H04N5/32
G01T1/20 E
G01T1/20 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072763
(22)【出願日】2021-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 桂子
(74)【代理人】
【識別番号】100216770
【弁理士】
【氏名又は名称】三品 明生
(74)【代理人】
【識別番号】100217364
【弁理士】
【氏名又は名称】田端 豊
(72)【発明者】
【氏名】中澤 淳
(72)【発明者】
【氏名】瀧田 力也
(72)【発明者】
【氏名】中野 文樹
【テーマコード(参考)】
2G188
4M118
5C024
5F033
5F110
【Fターム(参考)】
2G188BB02
2G188CC22
2G188DD05
2G188DD43
4M118AA04
4M118AA08
4M118AB01
4M118BA05
4M118CA05
4M118CA14
4M118CA32
4M118CB06
4M118CB11
4M118CB14
4M118EA01
4M118EA14
4M118FA06
4M118FB03
4M118FB09
4M118FB13
4M118FB16
4M118FB24
4M118FB26
4M118GA10
4M118HA10
5C024AX12
5C024CY47
5C024GX02
5C024GX09
5C024HX40
5F033GG01
5F033GG03
5F033HH08
5F033HH18
5F033JJ08
5F033JJ18
5F033KK08
5F033KK18
5F033MM08
5F033NN06
5F033NN07
5F033NN08
5F033NN09
5F033NN32
5F033RR04
5F033RR06
5F033RR21
5F033TT04
5F033VV00
5F033VV03
5F033VV04
5F033VV05
5F033VV15
5F033XX01
5F033XX31
5F110AA06
5F110AA21
5F110AA26
5F110BB02
5F110BB10
5F110CC07
5F110EE01
5F110EE04
5F110EE14
5F110FF02
5F110FF03
5F110FF09
5F110GG01
5F110GG13
5F110GG14
5F110GG15
5F110GG17
5F110HK03
5F110HK04
5F110HK22
5F110HL03
5F110HL04
5F110HL07
5F110HL12
5F110HL14
5F110HM18
5F110NN03
5F110NN23
5F110NN24
5F110NN27
5F110NN71
5F110NN73
(57)【要約】
【課題】アクティブマトリクス基板が製造される際における異常放電の発生によるアクティブマトリクス基板上の配線や素子の損傷を防止することが可能なX線撮像パネル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】X線撮像パネル10のアクティブマトリクス基板1は、光電変換素子を覆う第1平坦化膜106と、第1平坦化膜106の上層に形成され光電変換素子に接続されるバイアス配線を含む。第1平坦化膜106は、アクティブマトリクス基板1上において、画素領域よりも外方向の部分R2まで設けられている。アクティブマトリクス基板1は、外方向の部分R2において、バイアス配線と同一の層に形成された第1導電部21と、第1導電部21よりも下層に、第1導電部21に接続されたシールド配線23と、をさらに含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素を含む画素領域を有するアクティブマトリクス基板と、
照射されるX線をシンチレーション光に変換するシンチレータと、を備え、
前記複数の画素のそれぞれには、光電変換素子が設けられており、
前記アクティブマトリクス基板は、
前記光電変換素子を覆い、有機系樹脂膜で構成された第1平坦化膜であって、第1コンタクトホールが形成された第1平坦化膜と、
前記第1平坦化膜の上層、及び前記第1コンタクトホール内に形成された第1配線であって、前記第1コンタクトホール内において前記光電変換素子に接続される第1配線と、をさらに含み、
前記第1平坦化膜は、前記アクティブマトリクス基板上において、前記画素領域よりも外方向の部分まで設けられており、
前記アクティブマトリクス基板は、
前記外方向の部分において、前記第1配線と同一の層に形成された第1導電部と、
前記第1導電部よりも下層に、前記第1導電部に接続された第2配線と、をさらに含む、X線撮像パネル。
【請求項2】
前記第2配線は、基準の電位を有するグラウンドに接続されている、請求項1に記載のX線撮像パネル。
【請求項3】
前記アクティブマトリクス基板は、
薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタを覆い、有機系樹脂膜で構成された第2平坦化膜であって、第2コンタクトホールが形成された第2平坦化膜と、をさらに含み、
前記光電変換素子は、前記第2平坦化膜の上層、及び前記第2コンタクトホール内に形成された接続電極であって、前記第2コンタクトホール内において前記薄膜トランジスタに接続される接続電極を含み、
前記第2平坦化膜は、前記アクティブマトリクス基板上において、前記画素領域から前記外方向の部分に亘って形成されており、
前記アクティブマトリクス基板は、前記外方向の部分において、前記接続電極と同一の層に形成された第2導電部をさらに含む、請求項1または2に記載のX線撮像パネル。
【請求項4】
前記薄膜トランジスタは、ゲート電極及びソース電極を含み、
前記第2配線は、前記ゲート電極及び前記ソース電極のうちの少なくとも一方と同一の層に形成されている、請求項3に記載のX線撮像パネル。
【請求項5】
前記アクティブマトリクス基板は、前記光電変換素子の上層でかつ前記第1平坦化膜の下層に形成された無機絶縁膜であって、前記外方向の部分に第3コンタクトホールが形成された無機絶縁膜をさらに含み、
前記第1導電部は、前記第1平坦化膜の外方向の端部から、さらに外方向の前記無機絶縁膜の上面及び前記第3コンタクトホール内に亘って形成されており、
前記第2導電部は、前記第3コンタクトホール内に形成された前記第1導電部に接続されている、請求項3または4に記載のX線撮像パネル。
【請求項6】
前記アクティブマトリクス基板は、前記薄膜トランジスタを覆う保護膜であって、前記外方向の部分に第4コンタクトホールが形成された保護膜をさらに含み、
前記第2導電部は、前記第2平坦化膜の外方向の端部から、さらに外方向の前記保護膜の上面及び前記第4コンタクトホール内に亘って形成されており、
前記第2配線は、前記第4コンタクトホール内に形成された前記第2導電部に接続されている、請求項3~5のいずれか1項に記載のX線撮像パネル。
【請求項7】
前記アクティブマトリクス基板には、ゲート信号またはソース信号が供給される端子群が形成されており、
前記外方向の部分は、前記画素領域と前記アクティブマトリクス基板上の前記端子群が形成された端子領域との境界部分を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のX線撮像パネル。
【請求項8】
複数の画素を含む画素領域を有するアクティブマトリクス基板と、照射されるX線をシンチレーション光に変換するシンチレータと、を備えた、X線撮像パネルの製造方法であって、
前記画素領域に、複数の光電変換素子を形成する工程と、
前記複数の光電変換素子を覆うとともに、前記画素領域から前記画素領域よりも外方向の部分に亘って、有機系樹脂膜により第1平坦化膜を形成する工程と、
前記第1平坦化膜に、第1コンタクトホールを形成する工程と、
前記画素領域において、前記第1平坦化膜の上層及び前記第1コンタクトホール内に第1配線を形成するとともに、前記外方向の部分において、前記第1配線と同一の層に第1導電部を形成する工程と、を備え、
前記第1配線及び前記第1導電部を形成する工程は、フォトリソグラフィにおけるドライエッチング工程を含み、
前記第1導電部よりも下層に第2配線を形成する工程をさらに備える、X線撮像パネルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、X線撮像パネル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アクティブマトリクス基板上に形成された平坦化膜が画素領域及び画素領域よりも外方向の部分に形成されたX線撮像パネル及びその製造方法が知られている。このようなX線撮像パネル及びその製造方法は、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
上記特許文献1のX線撮像パネルでは、各画素において、光電変換素子と、光電変換素子を覆い有機系樹脂膜で構成された第1の平坦化膜と、第1の平坦化膜を覆う第1の無機絶縁膜と、が設けられている。また、各画素において、第1の平坦化膜と第1の無機絶縁膜との間にバイアス配線が形成されている。また、第1の平坦化膜及び第1の無機絶縁膜は、画素領域からアクティブマトリクス基板上の画素領域よりも外方向の部分に亘って形成されている。そして、外方向の部分において、第1の平坦化膜は、第1の無機絶縁膜に覆われている。また、第1の平坦化膜の外方向の端部は、アクティブマトリクス基板上において、アクティブマトリクス基板が分断される位置よりも内方向の部分に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-134009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のX線撮像パネルでは、アクティブマトリクス基板が分断される位置には、第1の平坦化膜が形成されないので、当該分断される位置におけるアクティブマトリクス基板の厚みが小さくなり、分断がし易くなる。この結果、アクティブマトリクス基板の歩留まりが向上する。しかしながら、上記特許文献1のX線撮像パネルでは、第1の平坦化膜の外方向の端部には、段差が生じてしまう。このため、バイアス配線が形成される際(フォトリソグラフィを含む工程の際)に、露光のための光が段差の底の部分まで届きにくく、レジストが段差の一部に残存してしまう場合がある。この場合、ドライエッチング時に、意図せずに残存したレジストに起因して、段差に少量の金属が残ることや意図しないタイミングで金属が除去されることによって、意図しない放電(以下、「異常放電」という)が発生する。この異常放電がバイアス配線や画素に設けられている光電変換素子に伝達してしまい、バイアス配線等の配線や光電変換素子(画素に設けられている素子)が損傷してしまうという問題点がある。
【0006】
そこで、本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、アクティブマトリクス基板が製造される際における異常放電の発生によるアクティブマトリクス基板上の配線や素子の損傷を防止することが可能なX線撮像パネル及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の第1の態様に係るX線撮像パネルは、複数の画素を含む画素領域を有するアクティブマトリクス基板と、照射されるX線をシンチレーション光に変換するシンチレータと、を備え、前記複数の画素のそれぞれには、光電変換素子が設けられており、前記アクティブマトリクス基板は、前記光電変換素子を覆い、有機系樹脂膜で構成された第1平坦化膜であって、第1コンタクトホールが形成された第1平坦化膜と、前記第1平坦化膜の上層、及び前記第1コンタクトホール内に形成された第1配線であって、前記第1コンタクトホール内において前記光電変換素子に接続される第1配線と、をさらに含み、前記第1平坦化膜は、前記アクティブマトリクス基板上において、前記画素領域よりも外方向の部分まで設けられており、前記アクティブマトリクス基板は、前記外方向の部分において、前記第1配線と同一の層に形成された第1導電部と、前記第1導電部よりも下層に、前記第1導電部に接続された第2配線と、をさらに含む。
【0008】
本開示の第2の態様に係るX線撮像パネルの製造方法は、複数の画素を含む画素領域を有するアクティブマトリクス基板と、照射されるX線をシンチレーション光に変換するシンチレータと、を備えた、X線撮像パネルの製造方法であって、前記画素領域に、複数の光電変換素子を形成する工程と、前記複数の光電変換素子を覆うとともに、前記画素領域から前記画素領域よりも外方向の部分に亘って、有機系樹脂膜により第1平坦化膜を形成する工程と、前記第1平坦化膜に、第1コンタクトホールを形成する工程と、前記画素領域において、前記第1平坦化膜の上層及び前記第1コンタクトホール内に第1配線を形成するとともに、前記外方向の部分において、前記第1配線と同一の層に第1導電部を形成する工程と、を備え、前記第1配線及び前記第1導電部を形成する工程は、フォトリソグラフィにおけるドライエッチング工程を含み、前記第1導電部よりも下層に第2配線を形成する工程をさらに備える。
【発明の効果】
【0009】
上記構成のX線撮像パネル及びX線撮像パネルの製造方法では、アクティブマトリクス基板が製造される際における異常放電の発生によるアクティブマトリクス基板上の配線や素子の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態に係るX線撮像装置の構成を示す模式図である。
図2図2は、アクティブマトリクス基板の平面模式図である。
図3図3は、画素領域におけるアクティブマトリクス基板の断面図である。
図4図4は、画素領域よりも分断面近傍の部分(外方向の部分)におけるアクティブマトリクス基板の断面図である。
図5図5は、画素領域と端子領域との境界部分(外方向の部分)におけるアクティブマトリクス基板の断面図である。
図6図6は、第1実施形態によるX線撮像パネルの製造工程を示すフロー図である。
図7図7は、第2導電部を形成する工程を説明するための図である。
図8図8は、第2実施形態に係るX線撮像装置の構成を示す図である。
図9図9は、第2実施形態によるX線撮像パネルの製造工程を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本開示の実施形態を詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
【0012】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態におけるX線撮像パネル10を含むX線撮像装置100を示す模式図である。X線撮像装置100は、アクティブマトリクス基板1及びシンチレータ2を有するX線撮像パネル10と、制御部3と、X線源4とを備える。制御部3は、ゲート制御部3aと信号読出部3bとを含む。制御部3は、X線撮像装置100の各制御処理を行うプロセッサを含む。
【0013】
X線源4は、被写体Sに対しX線を照射する。被写体Sを透過したX線は、アクティブマトリクス基板1の上部に配置されたシンチレータ2において蛍光(以下、シンチレーション光)に変換される。アクティブマトリクス基板1は、シンチレーション光を電気信号に変換する。そして、X線撮像装置100は、シンチレーション光をアクティブマトリクス基板1において撮像して、X線画像を制御部3により取得する。なお、「上」、「上方」及び「上部」とは、アクティブマトリクス基板1から見てシンチレータ2側(光が入射してくる側)の方向を意味するものとし、「下」、「下方」及び「下部」とは、アクティブマトリクス基板1のシンチレータ2とは反対側を意味するものとする。
【0014】
図2は、アクティブマトリクス基板1の概略構成を示す平面模式図である。アクティブマトリクス基板1は、複数のゲート配線11と、複数のデータ配線12と、バイアス配線13と、を含む。また、複数のゲート配線11と複数のデータ配線12とは、格子状に形成されている。アクティブマトリクス基板1上では、複数のゲート配線11と複数のデータ配線12とにより区画される複数の画素14が設けられている。アクティブマトリクス基板1上の複数の画素14が形成されている領域を「画素領域R1」とする。
【0015】
また、アクティブマトリクス基板1の各画素14において、薄膜トランジスタ15とフォトダイオード16とが設けられている。図3は、画素領域R1におけるアクティブマトリクス基板1の断面図である。図3に示すように、フォトダイオード16は、被写体S(図1参照)を透過したX線を変換したシンチレーション光がその光量に応じた電荷(電気信号)に変換する光電変換層17を含む。フォトダイオード16は、コンタクトホールCH1に形成されたバイアス配線13に接続されている。
【0016】
そして、制御部3(図1参照)により、バイアス配線13に電圧が印加される。また、ゲート制御部3aにより、ゲート配線11に接続された薄膜トランジスタ15が順次オン状態となる。薄膜トランジスタ15がオン状態になると、フォトダイオード16において変換された電荷に応じた信号がデータ配線12を介して信号読出部3bに出力される。
【0017】
(アクティブマトリクス基板の詳細構成)
〈画素領域の構成〉
図3を参照して、画素領域R1におけるアクティブマトリクス基板1の構成について説明する。図3に示すように、アクティブマトリクス基板1の薄膜トランジスタ15は、ゲート配線11に接続されるゲート電極15aと、半導体活性層15bと、データ配線12に接続されるソース電極15cと、フォトダイオード16に接続されるドレイン電極15dとを有する。また、フォトダイオード16は、光電変換層17に加えて、接続電極16aと、カソード16bと、アノード16cと、を含む。光電変換層17は、カソード16bとアノード16cとの間に設けられている。そして、ドレイン電極15dとカソード16bとは、コンタクトホールCH2内に設けられた接続電極16aを介して接続されている。
【0018】
データ配線12の一部は、コンタクトホールCH5内に形成され、コンタクトホールCH5を介してデータ接続電極12cに接続されている。データ配線12は、データ下部電極12aと、データ下部電極12aを覆うデータ上部電極12bとを含む。バイアス配線13は、少なくとも一部がコンタクトホールCH1内に形成されたバイアス下部電極13aと、バイアス下部電極13aの上に形成されたバイアス上部電極13bとを含む。バイアス配線13は、コンタクトホールCH1内において、フォトダイオード16のアノード16cに接続されている。なお、図3には図示されていないものの、ソース電極15cは、データ接続電極12cを介して、データ配線12に接続されている。
【0019】
また、図3に示すように、ゲート電極15aは、基板101上に形成されている。基板101は、例えば、絶縁性を有するガラス基板である。ゲート電極15aは、例えば、タングステン(W)及び窒化タンタル(TaN)を材料として含む積層膜として構成されている。ゲート電極15aを覆うように、ゲート絶縁膜102が設けられている。ゲート絶縁膜102は、例えば、上層に酸化ケイ素(SiO)からなる絶縁膜と、下層に窒化ケイ素(SiN)からなる絶縁膜とが積層されて構成されている。
【0020】
半導体活性層15bと、半導体活性層15bに接続されたソース電極15c及びドレイン電極15dとは、ゲート絶縁膜102を介してゲート電極15aの上に形成されている。半導体活性層15bは、酸化物半導体からなる。酸化物半導体は、例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga)及び亜鉛(Zn)を所定の比率で含有するアモルファス酸化物半導体である。この構成によれば、アモルファスシリコン(a-Si)と比べ、薄膜トランジスタ15のオフリーク電流を低減することができる。薄膜トランジスタ15のオフリーク電流が小さいと、高感度なセンサーパネルが得られ、低被ばくのアクティブマトリクス基板1を得ることができる。なお、半導体活性層15bは、これに限られず、InGaO(ZnO)、酸化マグネシウム亜鉛(MgZn1-xO)、酸化カドミウム亜鉛(CdZn1-xO)、酸化カドミウム(CdO)、InSnZnO(In(インジウム)、Sn(スズ)、Zn(亜鉛)を含む)もの、In(インジウム)-Al(アルミニウム)-Zn(亜鉛)-O(酸素)系のアモルファス酸化物半導体等を用いてもよい。また、酸化物半導体としては、「非晶質」、「結晶質(多結晶、微結晶、c軸配向を含む)」の材料も適用可能である。
【0021】
ソース電極15c及びドレイン電極15dは、ゲート絶縁膜102の上において半導体活性層15bの一部と接するように配置されている。また、ソース電極15c及びドレイン電極15dは、同一層上に形成されている。ソース電極15c及びドレイン電極15dは、例えば、アルミニウム(Al)からなる金属膜を、チタン(Ti)からなる2つの金属膜が挟むように積層された3層構造を有する。
【0022】
図3に示すように、ゲート絶縁膜102の上において、ソース電極15c及びドレイン電極15dを覆うように保護膜103が設けられている。また、保護膜103は、ドレイン電極15dの上に、コンタクトホールCH2が設けられている。保護膜103は、例えば、酸化ケイ素(SiO)により構成されている。
【0023】
保護膜103の上に、第2平坦化膜104が設けられている。すなわち、第2平坦化膜104は、薄膜トランジスタ15よりも上層に形成されている。これにより、第2平坦化膜104は、薄膜トランジスタ15の少なくとも一部を覆い、薄膜トランジスタ15の上部を平坦化する。また、第2平坦化膜104は、ドレイン電極15dの上にコンタクトホールCH2が設けられている。第2平坦化膜104は、樹脂材料(有機材料)を含む有機絶縁膜により構成されている。
【0024】
接続電極16aは、第2平坦化膜104の上に形成されている。接続電極16aは、コンタクトホールCH2内に形成され、ドレイン電極15dとカソード16bとを接続している。接続電極16a、例えば、チタン(Ti)からなる2つの金属膜がアルミニウム(Al)からなる金属膜を挟むように積層された3層構造を有する。ここで、接続電極16aにアルミニウムが含まれることにより、アルミニウムは比較的電気抵抗値が小さいので、接続電極16aの電気抵抗値が比較的低くなる。なお、データ接続電極12cは、第2平坦化膜104の上に接続電極16aと同層に形成されている。
【0025】
接続電極16a及びデータ接続電極12cの上方及び、コンタクトホールCH2内に、第1無機絶縁膜105aが形成されている。第1無機絶縁膜105aには、データ接続電極12cの上にコンタクトホールCH5が設けられており、コンタクトホールCH5内には、データ下部電極12aの一部が設けられる。また、第1無機絶縁膜105aは、例えば、窒化ケイ素(SiN)または二酸化ケイ素(SiO)により構成されている。
【0026】
フォトダイオード16のカソード16bは、接続電極16aよりも上において、コンタクトホールCH2及び第1無機絶縁膜105aの一部を覆うように形成されている。また、カソード16bと接続電極16aとは、接触している。カソード16bは、例えば、チタン(Ti)により形成されている。
【0027】
光電変換層17は、カソード16bの上に形成されている。光電変換層17は、n型非晶質半導体層171、真性非晶質半導体層172、p型非晶質半導体層173が順に積層されて構成されている。n型非晶質半導体層171は、n型不純物(例えば、リン)がドーピングされたアモルファスシリコンからなる。真性非晶質半導体層172は、真性のアモルファスシリコンからなる。真性非晶質半導体層172は、n型非晶質半導体層171に接して形成されている。p型非晶質半導体層173は、p型不純物(例えば、ボロン)がドーピングされたアモルファスシリコンからなる。p型非晶質半導体層173は、真性非晶質半導体層172に接して形成されている。アノード16cは、光電変換層17の上に形成されている。アノード16cは、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)で構成されている。そして、アノード16cを覆うように、アノード保護膜14dが形成されている。アノード保護膜14dには、バイアス配線13の一部が設けられるコンタクトホールCH1が形成されている。アノード保護膜14dは、無機絶縁膜として構成されており、窒化ケイ素(SiN)または、二酸化ケイ素(SiO)により構成されている。
【0028】
第2無機絶縁膜105bは、フォトダイオード16及び第1無機絶縁膜105aの少なくとも一部を覆うように形成されている。また、第2無機絶縁膜105bは、フォトダイオード16の上面の一部とフォトダイオード16の側面とを覆う。また、第2無機絶縁膜105bには、コンタクトホールCH1及びCH5が形成されている。第2無機絶縁膜105bは、例えば、無機絶縁膜として構成されており、窒化ケイ素(SiN)により構成されている。
【0029】
第1平坦化膜106は、フォトダイオード16よりも上層に形成され、第2無機絶縁膜105bを覆うように形成されている。また、第1平坦化膜106は、フォトダイオード16を覆い、フォトダイオード16により形成される段差部分を平坦化する。第1平坦化膜106は、例えば、第2平坦化膜104と同様の材料(有機絶縁膜)からなる。また、第1平坦化膜106には、コンタクトホールCH1及びCH5が形成されている。
【0030】
第1平坦化膜106の上において、コンタクトホールCH5内では、データ下部電極12aとデータ上部電極12bとが積層されている。また、第1平坦化膜106の上において、コンタクトホールCH1内では、バイアス下部電極13aとバイアス上部電極13bとが積層されている。そして、コンタクトホールCH5内において、データ配線12とデータ接続電極12cとが接続される。また、コンタクトホールCH1内において、バイアス配線13とフォトダイオード16とが接続される。データ下部電極12a及びバイアス下部電極13aは、例えば、チタン(Ti)からなる2つの金属膜がアルミニウム(Al)からなる金属膜を挟むように積層された3層構造を有する。データ上部電極12b及びバイアス上部電極13bは、例えば、ITOから構成される。
【0031】
第3無機絶縁膜107は、第1平坦化膜106の上において、データ配線12及びバイアス配線13を覆うように形成されている。また、第3無機絶縁膜107は、パッシベーション膜(保護膜)である。第3無機絶縁膜107は、無機絶縁膜として構成されており、窒化ケイ素(SiN)または二酸化ケイ素(SiO)により構成されている。
【0032】
第3平坦化膜108は、第3無機絶縁膜107を覆うように形成されている。第3平坦化膜108は、データ配線12及びバイアス配線13よりも上方の部分を平坦化する。また、第3平坦化膜108は、例えば、第2平坦化膜104と同様の材料(有機絶縁膜)からなる。
【0033】
〈分断面近傍の部分の構成〉
図4は、アクティブマトリクス基板1の分断面1aの近傍の部分(分断面近傍の部分R2)の断面図であり、図2の1000-1000線に沿った断面図である。分断面1aとは、アクティブマトリクス基板1が製造される際に、隣接するアクティブマトリクス基板と分断される面である。図3及び図4に示すように、第1実施形態では、第1平坦化膜106、第2平坦化膜104及び第3平坦化膜108は、アクティブマトリクス基板1上において、画素領域R1から画素領域R1よりも分断面1a側の外方向の部分である分断面近傍の部分R2まで設けられている。第1平坦化膜106の分断面1a側の端部106aは、分断面1aよりも内方向の部分に位置する。この構成によれば、分断面1aには、第1平坦化膜106、第2平坦化膜104、及び第3平坦化膜108が配置されないので、分断面1aの厚みを小さくすることができる。この結果、アクティブマトリクス基板1を分断する工程において、アクティブマトリクス基板1を分断し易くなり、アクティブマトリクス基板1の歩留まりを向上させることが可能となる。
【0034】
また、第2平坦化膜104の分断面1a側の端部104aは、分断面1aよりも内方向の部分に位置する。第3平坦化膜108の分断面1a側の端部108aは、分断面1aよりも内方向の部分に位置する。図4に示すように、端部104a、106a、及び108aは、Y方向に順に位置する。
【0035】
ここで、第1実施形態では、図4に示すように、アクティブマトリクス基板1上の分断面近傍の部分R2には、第1導電部21と、第2導電部22と、シールド配線23とが設けられている。第1導電部21は、バイアス配線13と同一の層に形成されている。具体的には、第1導電部21は、バイアス下部電極13aと同一の層に形成された第1下部導電部21aと、バイアス上部電極13bと同一の層に形成された第1上部導電部21bと、を含む。第1下部導電部21aは、バイアス下部電極13aと同一の材料により構成されている。第1上部導電部21bは、バイアス上部電極13bと同一の材料により構成されている。第2導電部22は、接続電極16aと同一の層に形成されており、同一の材料により構成されている。すなわち、第2導電部22は、第1導電部21よりも下層に形成されている。
【0036】
シールド配線23は、薄膜トランジスタ15と同一の層に形成されている。これにより、シールド配線23を形成するために、新たな工程を設ける場合に比べて、X線撮像パネル10の製造工程数を削減することができる。また、シールド配線23は、第1導電部21及び第2導電部22の下層に形成されている。詳細には、シールド配線23は、ゲート電極15aと同一の層に形成されたシールド下部配線23aと、ソース電極15cと同一の層に形成されたシールド上部配線23bと、を含む。シールド下部配線23aは、ゲート電極15aと同一の材料により構成されている。シールド上部配線23bは、ソース電極15cと同一の材料により構成されている。また、ゲート絶縁膜102には、分断面近傍の部分R2において、コンタクトホールCH6が形成されている。シールド上部配線23bの一部は、コンタクトホールCH6内に形成されている。そして、シールド上部配線23bとシールド下部配線23aとは、コンタクトホールCH6において接続されている。
【0037】
図4に示すように、シールド配線23は、第1導電部21及び第2導電部22に電気的に接続されている。具体的には、第1無機絶縁膜105a及び第2無機絶縁膜105bには、分断面近傍の部分R2において、コンタクトホールCH3が形成されている。また、保護膜103には、分断面近傍の部分R2において、コンタクトホールCH4が形成されている。そして、第1導電部21は、第1平坦化膜106の端部106aから第2無機絶縁膜105bの上面及びコンタクトホールCH3内に亘って形成されている。具体的には、第1導電部21は、第1平坦化膜106の端部106aに形成された部分121aと、第2無機絶縁膜105bの上面及びコンタクトホールCH3内に亘って形成されている部分121bとを含む。また、第2導電部22は、第2平坦化膜104の端部104aから保護膜103の上面及びコンタクトホールCH4内に亘って形成されている。具体的には、第2導電部22は、第2平坦化膜104の端部104aに形成された部分122aと、保護膜103の上面及びコンタクトホールCH4内に亘って形成されている部分122bとを含む。そして、第1導電部21は、コンタクトホールCH3内で、第2導電部22に接続している。第2導電部22は、コンタクトホールCH4内で、シールド配線23に接続している。
【0038】
上記の構成によれば、アクティブマトリクス基板1上の分断面近傍の部分R2において、第1平坦化膜106及び第2平坦化膜104に段差が形成された場合でも、当該分断面近傍の部分R2に第1導電部21及び第2導電部22が形成されるので、後述するドライエッチング工程の際に、段差に少量の金属が残ることや意図しないタイミングで金属が除去されることを防止することができる。この結果、異常放電の発生を抑制することができる。さらに、第1導電部21及び第2導電部22がシールド配線23に接続されているので、第1導電部21の電気容量よりも第1導電部21、第2導電部22及びシールド配線23の合成された電気容量を大きくすることができる。これにより、第1導電部21、第2導電部22及びシールド配線23の電位が急激に変動するのを防止することができるので、異常放電が発生をより一層防止することができる。これらの結果、異常放電の発生を抑制して、アクティブマトリクス基板1上のバイアス配線13やフォトダイオード16が損傷するのを防止することができる。そして、第2導電部22により、第2平坦化膜104がアクティブマトリクス基板1に設けられている場合でも、異常放電の発生を抑制して、アクティブマトリクス基板1上の接続電極16aや薄膜トランジスタ15が損傷するのを防止することができる。
【0039】
また、図2に示すように、シールド配線23は、基準の電位を有するグラウンド(GND)に接続されている。基準の電位は、例えば、接地電位である。この構成によれば、X線撮像パネル10の動作時に、第1導電部21、第2導電部22及びシールド配線23の電位がフローティングの状態にならないので、第1導電部21、第2導電部22及びシールド配線23の電位がX線撮像パネル10の性能に影響を与えるのを防止することができる。
【0040】
〈画素領域と端子領域との間の部分の構成〉
図2に示すように、アクティブマトリクス基板1上において、画素領域R1よりもゲート配線11が延びる方向(X方向)に、各ゲート配線11に接続されたゲート端子31が設けられている。また、アクティブマトリクス基板1上において、画素領域R1よりもデータ配線12が延びる方向に、各データ配線12に接続されたデータ端子32が設けられている。また、アクティブマトリクス基板1上には、データ端子32に隣り合って配置され、バイアス配線13に接続されたバイアス端子33が設けられている。アクティブマトリクス基板1上において、複数のゲート端子31、複数のデータ端子32、及びバイアス端子33が配置されている領域を端子領域R3とする。
【0041】
また、端子領域R3には、ESD(Electro-Static Discharge:静電気)保護素子31a、32a、及び33aが設けられている。ESD保護素子31aは、複数のゲート配線11に接続され、複数のゲート配線11間で、静電気を拡散させるように構成されている。また、ESD保護素子31bは、データ配線12及びグラウンド(GND)に接続され、データ配線12に侵入した静電気をグラウンドに拡散させるように構成されている。また、ESD保護素子31cは、バイアス配線13及びグラウンド(GND)に接続され、バイアス配線13に侵入した静電気をグラウンドに拡散させるように構成されている。
【0042】
図5は、画素領域R1と端子領域R3との境界部分R4のアクティブマトリクス基板1の断面図であり、図2の1100-1100線に沿った断面図である。図5に示すように、画素領域R1から端子領域R3へ向かう方向(外方向)において、画素領域R1と端子領域R3との境界部分R4には、第1平坦化膜106、第2平坦化膜104、及び第3平坦化膜108が配置されない溝部分が形成されている。なお、境界部分R4は、画素領域R1に対する「外方向の部分」の1つである。この構成によれば、ゲート端子31、データ端子32、バイアス端子33、ESD保護素子31a、32a、及び33aから端子領域R3に侵入した水分が、第1平坦化膜106、第2平坦化膜104、又は第3平坦化膜108を伝って、画素領域R1に侵入するのを防止することができる。
【0043】
そして、境界部分R4において、対向する2つの第1平坦化膜106の端部106b及び106cには、それぞれ、第1導電部21が設けられている。また、境界部分R4において、対向する2つの第2平坦化膜104の端部104b及び104cには、それぞれ、第2導電部22が設けられている。また、境界部分R4の近傍に設けられている第1導電部21及び第2導電部22は、シールド配線23に接続されている。これにより、アクティブマトリクス基板1の分断面1aの近傍(分断面近傍の部分R2)のみならず、第1平坦化膜106の段差及び第2平坦化膜104の段差が形成される境界部分R4においても、X線撮像パネル10を製造する際に、異常放電が生じるのを防止することができる。
【0044】
(X線撮像パネルの製造方法)
次に、図6を参照して、第1実施形態によるX線撮像パネル10(アクティブマトリクス基板1)の製造方法について説明する。図6は、X線撮像パネル10の製造工程を説明するためのフロー図である。
【0045】
図6に示すように、ステップS1において、画素領域R1では、基板101上にゲート電極15a(図3参照)が成膜され、パターニングされる。また、このステップS1において、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4では、基板101上にシールド下部配線23a(図4参照)が成膜され、パターニングされる。すなわち、シールド下部配線23aは、ゲート電極15aと同一の層に形成される。また、図示しないがゲート配線11は、ゲート電極15aが成膜される際に、ゲート電極15aと一体的に形成される。
【0046】
ステップS2において、ゲート電極15a及びシールド下部配線23aを覆うように、ゲート絶縁膜102が成膜され、パターニングされる。そして、このステップS2において、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4では、ゲート絶縁膜102にコンタクトホールCH6(図4参照)が形成される。そして、ステップS3において、画素領域R1では、ゲート絶縁膜102の上に、半導体活性層15b(図3参照)が成膜され、パターニングされる。
【0047】
ステップS4において、画素領域R1では、ゲート絶縁膜102の上に、ソース電極15c及びドレイン電極15dが成膜され、パターニングされる。これにより、薄膜トランジスタ15が形成される。また、このステップS4において、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4では、ゲート絶縁膜102の上及びコンタクトホールCH6内にシールド上部配線23bが形成される。すなわち、ソース電極15c、ドレイン電極15d、及びシールド上部配線23bは、同一の層に形成される。
【0048】
ステップS5において、画素領域R1では、ゲート絶縁膜102の上において、ソース電極15c及びドレイン電極15dを覆うように保護膜103が成膜され、パターニングされる。このステップS5において、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4では、保護膜103にコンタクトホールCH4(図4参照)が形成される。ステップS6において、保護膜103の上に、第2平坦化膜104が成膜される。ここで、第2平坦化膜104は、画素領域R1から分断面近傍の部分R2(図4参照)及び境界部分R4(図5参照)に亘って形成されている。このステップS6において、画素領域R1では、第2平坦化膜104にコンタクトホールCH2(図3参照)が形成される。
【0049】
ステップS7において、画素領域R1では、第2平坦化膜104上及びコンタクトホールCH2内に接続電極16aが成膜され、パターニングされる。これにより、接続電極16aとドレイン電極15dとが接続される。また、このステップS7において、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4では、第2平坦化膜104の端部104aから保護膜103の上及びコンタクトホールCH4内に亘って、第2導電部22が成膜され、フォトリソグラフィによりパターニングされる。
【0050】
図7は、第2導電部22の形成を説明するための図である。接続電極16a及び第2導電部22となる膜が、第2平坦化膜104、保護膜103、コンタクトホールCH2内、及びコンタクトホールCH4内に形成される。そして、接続電極16a及び第2導電部22となる膜を覆うようにレジスト110が塗布される。そして、マスクを介して、接続電極16a及び第2導電部22となる部分以外の部分を露光して、レジスト110の一部を除去する。そして、図7に示すように、ドライエッチングにより、レジスト110が存在していない部分の膜が除去される。例えば、ドライエッチングとして異方性エッチングを用いることができる。その後、レジスト110が除去されることにより、画素領域R1には接続電極16aが、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4には第2導電部22が形成される。第2導電部22は、第2平坦化膜104の端部104aから保護膜103の上及びコンタクトホールCH4内に形成される。
【0051】
図6に示すように、ステップS8において、接続電極16a及び第2導電部22を覆うように、第1無機絶縁膜105aが成膜される。詳細には、接続電極16aの一部の上方、及びコンタクトホールCH2内を満たすように、第1無機絶縁膜105aが成膜される。そして、ステップS9において、画素領域R1に、第1無機絶縁膜105aの一部と、接続電極16aの上にフォトダイオード16のカソード16b(図3参照)が成膜され、パターニングされる。
【0052】
ステップS10において、画素領域R1に、光電変換層17(図3参照)が成膜される。具体的には、n型非晶質半導体層171、真性非晶質半導体層172、p型非晶質半導体層173が順に積層される。そして、ステップS11において、アノード16cが成膜される。ステップS12において、アノード16cがパターニングされる。ステップS13において、光電変換層17がパターニングされる。ステップS14において、アノード16cを覆うように、アノード保護膜14dが成膜され、パターニングされる。これにより、画素領域R1に、フォトダイオード16(図3参照)が形成される。
【0053】
ステップS15において、フォトダイオード16及び第1無機絶縁膜105aの少なくとも一部を覆うように第2無機絶縁膜105bが成膜され、パターニングされる。このステップS15において、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4には、第1無機絶縁膜105a及び第2無機絶縁膜105bに、コンタクトホールCH3(図4参照)が形成される。
【0054】
ステップS16において、第2無機絶縁膜105bを覆うように第1平坦化膜106が成膜され、パターニングされる。第1平坦化膜106は、画素領域R1から分断面近傍の部分R2及び境界部分R4に亘って形成される。そして、画素領域R1では、第1平坦化膜106にコンタクトホールCH1及びCH5(図3参照)が形成される。
【0055】
ステップS17において、データ下部電極12a、バイアス下部電極13a、及び第1下部導電部21aとなる膜が、第1平坦化膜106上に成膜され、データ上部電極12b、バイアス上部電極13b、及び第1上部導電部21bとなる膜が、データ下部電極12a、バイアス下部電極13a、及び第1下部導電部21aとなる膜上に形成される。そして、図7に示した第2導電部22の形成する工程と同様に、ドライエッチング工程を含むフォトリソグラフィにより、データ下部電極12a、バイアス下部電極13a、第1下部導電部21a、データ上部電極12b、バイアス上部電極13b、及び第1上部導電部21bが形成され、画素領域R1にはデータ配線12及びバイアス配線13(図3参照)が、分断面近傍の部分R2及び境界部分R4には、第1導電部21(図4参照)が形成される。第1導電部21は、第1平坦化膜106の端部106aから第2無機絶縁膜105bの上面及びコンタクトホールCH3に亘って形成される。
【0056】
そして、ステップS18において、第1平坦化膜106の上において、データ配線12及びバイアス配線13を覆うように第3無機絶縁膜107が成膜され、パターニングされる。ステップS19において、第3無機絶縁膜107を覆うように第3平坦化膜108が成膜され、パターニングされる。その後、アクティブマトリクス基板1の分断が行われ、アクティブマトリクス基板1が完成する。その後、シンチレータ2との組み合わせられることにより、X線撮像パネル10が完成する。
【0057】
以上の方法によれば、アクティブマトリクス基板1上の分断面近傍の部分R2及び境界部分R4において、第1平坦化膜106及び第2平坦化膜104に段差が形成された場合でも、異常放電の発生を抑制して、アクティブマトリクス基板1上の配線や素子が損傷するのを防止することができる。
【0058】
[第2実施形態]
図8を参照して、第2実施形態におけるX線撮像装置200(X線撮像パネル210)の構成について説明する。図8は、第2実施形態におけるX線撮像装置200のX線撮像パネル210の分断面近傍の部分、及び境界部分の構成を示している。第2実施形態では、第1導電部221は、第1平坦化膜306の端部306aには設けられていない一方、端部304aから所定の範囲内に形成されている。なお、第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を用い説明を省略する。
【0059】
(第2実施形態の構成)
図8に示すように、X線撮像パネル210は、第1導電部221と、第2導電部222と、保護膜303と、第1平坦化膜306と、第1無機絶縁膜305aと、第2無機絶縁膜305bと、第2平坦化膜304と、第3無機絶縁膜307とを含む。保護膜303及び第2平坦化膜304には、第2導電部222の一部が配置され、シールド配線23と第2導電部222とを接続するためのコンタクトホールCH14が形成されている。第1無機絶縁膜305a、第2無機絶縁膜305b、及び第1平坦化膜306には、第1導電部221の一部が配置され、第1導電部221と第2導電部222とを接続するためのコンタクトホールCH13が形成されている。これにより、第1導電部221と第2導電部222とシールド配線23とは、電気的に接続されている。
【0060】
第2実施形態では、第1導電部221の少なくとも一部は、第1平坦化膜306上でかつ第1平坦化膜306の端部306aから所定の範囲内に形成されている。「所定の範囲以内」とは、例えば、20μm以内であり、第1導電部221と端部306aとの距離L1が、20μm以下である。また、第2導電部222の少なくとも一部は、第2平坦化膜304上でかつ第2平坦化膜304の端部304aから所定の範囲内に形成されている。この「所定の範囲以内」も、例えば、20μm以内であり、第2導電部222と端部304aとの距離L2が、20μm以下である。なお、第2実施形態によるその他の構成は、第1実施形態による構成と同様である。
【0061】
上記第2実施形態の構成によれば、アクティブマトリクス基板上の分断面近傍の部分及び境界部分において、第1平坦化膜306及び第2平坦化膜304に段差が形成された場合でも、第1導電部221及び第2導電部222が形成されるので、たとえ、段差の部分で異常放電が発生した場合でも、第1導電部221及び第2導電部222に異常放電が伝達するので、画素領域R1内の配線や素子に異常放電が伝達せずに画素領域における配線や素子が損傷するのを防止することができる。
【0062】
(第2実施形態の製造方法)
次に、図9を参照して、第2実施形態によるX線撮像パネル210の製造方法について説明する。図9は、第2実施形態によるX線撮像パネル210の製造工程を説明するためのフロー図である。なお、第1実施形態と同様の製造工程については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】
図9に示すように、ステップS4の後に実施されるステップS106において、第2平坦化膜304が形成され、パターニングされる。このステップS106において、保護膜303及び第2平坦化膜304にコンタクトホールCH14が形成される。そして、ステップS107において、第2導電部222が形成される。
【0064】
また、ステップS15の後に実施されるステップS116において、第1平坦化膜306が形成され、パターニングされる。このステップS116において、第1無機絶縁膜305a、第2無機絶縁膜305b及び第1平坦化膜306にコンタクトホールCH13が形成される。そして、ステップS117において、第1導電部221が形成される。
【0065】
上記第2実施形態の製造方法によっても、画素領域内の配線や素子に異常放電が伝達せずに配線や素子が損傷するのを防止することができる。
【0066】
[変形例]
以上、実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本開示を実施するための例示に過ぎない。よって、本開示は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0067】
(1)上記第1及び第2実施形態では、シールド配線をグラウンドに接続する例を示したが、本開示はこれに限られない。すなわち、シールド配線をフローティングの状態としてもよい。
【0068】
(2)上記第1及び第2実施形態では、第1平坦化膜と第2平坦化膜とを有するアクティブマトリクス基板に、第1導電部及び第2導電部を形成する例を示したが、本開示はこれに限られない。例えば、第2平坦化膜を有しないアクティブマトリクス基板に、第2導電部を設けずに、第1導電部を形成してもよい。
【0069】
(3)上記第1及び第2実施形態では、シールド配線を、薄膜トランジスタの一部の層と同一の層に形成する例を示したが、本開示はこれに限られない。すなわち、シールド配線を薄膜トランジスタとは異なる層に形成してもよい。
【0070】
(4)上記第1及び第2実施形態では、第1導電部が、第2導電部を介してシールド配線に接続される例を示したが、本開示はこれに限られない。すなわち、第1導電部を、コンタクトホールによりシールド配線に直接接続されてもよい。
【0071】
(5)上記第1及び第2実施形態では、分断面近傍の部分と、境界部分との両方に、第1導電部及び第2導電部を設ける例を示したが本開示はこれに限られない。すなわち、分断面近傍の部分と、境界部分とのいずれか一方のみに、第1導電部及び第2導電部の少なくとも一方が設けられていてもよい。
【0072】
(6)上記第1及び第2実施形態では、アクティブマトリクス基板に、境界部分(溝部分)を設ける例を示したが本開示はこれに限られない。すなわち、平坦化膜が、画素領域から端子領域まで連続して形成されていてもよい。
【0073】
(7)上記第2実施形態では、第1平坦化膜の端部から第1導電部までの距離L1、及び第2平坦化膜の端部から第2導電部までの距離L2を、それぞれ、20μm以下とする例を示したが本開示はこれに限られない。すなわち、距離L1及びL2の少なくとも一方は、20μmよりも大きくてもよい。
【0074】
上述したX線撮像パネル及びX線撮像パネルの製造方法は、以下のように説明することもできる。
【0075】
第1の構成に係るX線撮像パネルは、複数の画素を含む画素領域を有するアクティブマトリクス基板と、照射されるX線をシンチレーション光に変換するシンチレータと、を備え、複数の画素のそれぞれには、光電変換素子が設けられており、アクティブマトリクス基板は、光電変換素子を覆い、有機系樹脂膜で構成された第1平坦化膜であって、第1コンタクトホールが形成された第1平坦化膜と、第1平坦化膜の上層、及び第1コンタクトホール内に形成された第1配線であって、第1コンタクトホール内において光電変換素子に接続される第1配線と、をさらに含み、第1平坦化膜は、アクティブマトリクス基板上において、画素領域よりも外方向の部分まで設けられており、アクティブマトリクス基板は、外方向の部分において、第1配線と同一の層に形成された第1導電部と、第1導電部よりも下層に、第1導電部に接続された第2配線と、をさらに含む(第1の構成)。
【0076】
上記第1の構成によれば、アクティブマトリクス基板上の外方向の部分において、第1平坦化膜及び第2平坦化膜に段差が形成された場合でも、段差部分に第1導電部及び第2導電部が形成された場合には、ドライエッチング工程の際に、段差に少量の金属が残ることや意図しないタイミングで金属が除去されることを防止することができる。この結果、異常放電の発生を抑制することができる。さらに、第1導電部が第2配線に接続されているので、第1導電部の電気容量よりも第1導電部及び第2配線の合成された電気容量を大きくすることができる。これにより、第1導電部及び第2配線の電位が急激に変動するのを防止することができるので、異常放電が発生をより一層防止することができる。これらの結果、異常放電の発生を抑制して、アクティブマトリクス基板上の配線や素子が損傷するのを防止することができる。また、第1導電部が段差部分に直接形成されない場合でも、段差の部分で異常放電が発生した場合に、段差部分の近傍の外方向の部分に形成された第1導電部に異常放電が伝達するので、画素領域内の配線や素子に異常放電が伝達せずに画素領域における配線や素子が損傷するのを防止することができる。
【0077】
上記第1の構成において、第2配線は、基準の電位を有するグラウンドに接続されていてもよい(第2の構成)。
【0078】
第2の構成によれば、X線撮像パネルを使用する際に、第1導電部及び第2配線の電位がフローティングの状態にならないので、第1導電部及び第2配線の電位がX線撮像パネルの性能に影響を与えるのを防止することができる。
【0079】
上記第1または第2の構成において、アクティブマトリクス基板は、薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタを覆い、有機系樹脂膜で構成された第2平坦化膜であって、第2コンタクトホールが形成された第2平坦化膜と、をさらに含んでもよく、光電変換素子は、第2平坦化膜の上層、及び第2コンタクトホール内に形成された接続電極であって、第2コンタクトホール内において薄膜トランジスタに接続される接続電極を含んでもよく、第2平坦化膜は、アクティブマトリクス基板上において、画素領域から外方向の部分に亘って形成されていてもよく、アクティブマトリクス基板は、外方向の部分において、接続電極と同一の層に形成された第2導電部をさらに含んでもよい(第3の構成)。
【0080】
第3の構成によれば、第2平坦化膜がアクティブマトリクス基板に設けられている場合でも、異常放電の発生に起因して、アクティブマトリクス基板上の接続電極や薄膜トランジスタが損傷するのを防止することができる。
【0081】
上記第3の構成において、薄膜トランジスタは、ゲート電極及びソース電極を含んでもよく、第2配線は、ゲート電極及びソース電極のうちの少なくとも一方と同一の層に形成されていてもよい(第4の構成)。
【0082】
第4の構成によれば、第2配線を形成するために、新たな工程を設ける場合に比べて、X線撮像パネルの製造工程数を削減することができる。
【0083】
上記第3または第4の構成において、アクティブマトリクス基板は、光電変換素子の上層でかつ第1平坦化膜の下層に形成された無機絶縁膜であって、外方向の部分に第3コンタクトホールが形成された無機絶縁膜をさらに含んでもよく、第1導電部は、第1平坦化膜の外方向の端部から、さらに外方向の無機絶縁膜の上面及び第3コンタクトホール内に亘って形成されていてもよく、第2導電部は、第3コンタクトホール内に形成された第1導電部に接続されていてもよい(第5の構成)。
【0084】
第5の構成によれば、第1導電部と第2導電部とを電気的に接続することができるので、第1導電部及び第2導電部の電位が急激に変動するのを防止することができる。この結果、第1配線を形成する際に、異常放電が生じるのを防止することができる。
【0085】
上記第3~第5の構成のうちのいずれか1つにおいて、アクティブマトリクス基板は、薄膜トランジスタを覆う保護膜であって、外方向の部分に第4コンタクトホールが形成された保護膜をさらに含んでもよく、第2導電部は、第2平坦化膜の外方向の端部から、さらに外方向の保護膜の上面及び第4コンタクトホール内に亘って形成されていてもよく、第2配線は、第4コンタクトホール内に形成された第2導電部に接続されていてもよい(第6の構成)。
【0086】
第6の構成によれば、第1導電部と第2導電部と第2配線とを電気的に接続することができるので、第1導電部と第2導電部と第2配線の電位が急激に変動するのを防止することができる。この結果、第1配線または接続電極を形成する際に、異常放電が生じるのを防止することができる。
【0087】
上記第1~第6の構成のうちのいずれか1つにおいて、アクティブマトリクス基板には、ゲート信号またはソース信号が供給される端子群が形成されていてもよく、外方向の部分は、画素領域とアクティブマトリクス基板上の端子群が形成された端子領域との境界部分を含んでもよい(第7の構成)。
【0088】
第7の構成によれば、アクティブマトリクス基板の分断面の近傍のみならず、第1平坦化膜の段差が形成される画素領域と端子領域との境界部分においても、X線撮像パネルを製造する際に、異常放電の発生に起因して、アクティブマトリクス基板上の接続電極や薄膜トランジスタが損傷するのを防止することができる。
【0089】
第8の構成に係るX線撮像パネルの製造方法は、複数の画素を含む画素領域を有するアクティブマトリクス基板と、照射されるX線をシンチレーション光に変換するシンチレータと、を備えた、X線撮像パネルの製造方法であって、画素領域に、複数の光電変換素子を形成する工程と、複数の光電変換素子を覆うとともに、画素領域から画素領域よりも外方向の部分に亘って、有機系樹脂膜により第1平坦化膜を形成する工程と、第1平坦化膜に、第1コンタクトホールを形成する工程と、画素領域において、第1平坦化膜の上層及び第1コンタクトホール内に第1配線を形成するとともに、外方向の部分において、第1配線と同一の層に第1導電部を形成する工程と、を備え、第1配線及び第1導電部を形成する工程は、フォトリソグラフィにおけるドライエッチング工程を含み、第1導電部よりも下層に第2配線を形成する工程をさらに備える(第8の構成)。
【0090】
第8の構成によれば、上記第1の構成と同様に、異常放電の発生に起因して、アクティブマトリクス基板上の接続電極や薄膜トランジスタが損傷するのを防止することができる。
【符号の説明】
【0091】
1…アクティブマトリクス基板、2…シンチレータ、11…ゲート配線、12…データ配線、13…バイアス配線、14…画素、15…薄膜トランジスタ、15a…ゲート電極、15c…ソース電極、15d…ドレイン電極、16…フォトダイオード、16a…接続電極、17…光電変換層、21…第1導電部、22…第2導電部、23…シールド配線、100,200…X線撮像装置、10,210…X線撮像パネル、21,221…第1導電部、22,222…第2導電部、103,303…保護膜、104,304…第2平坦化膜、104a~104c,304a…第2平坦化膜の端部、105a,305a…第1無機絶縁膜、105b,305b…第2無機絶縁膜、106,306…第1平坦化膜、106a~106c,306a…第1平坦化膜の端部、CH1~CH6,CH13,CH14…コンタクトホール、R1…画素領域、R2…分断面近傍の部分、R3…端子領域、R4…境界部分
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図9