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特開2022-167237半導体素子の製造方法及び縦型MOSFET素子
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167237
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】半導体素子の製造方法及び縦型MOSFET素子
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/336 20060101AFI20221027BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20221027BHJP
   H01L 23/12 20060101ALI20221027BHJP
   H01L 21/02 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
H01L29/78 658K
H01L29/78 652L
H01L29/78 656A
H01L29/78 658F
H01L29/78 658Z
H01L29/78 652Q
H01L29/78 652G
H01L23/12 501T
H01L21/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072913
(22)【出願日】2021-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】509012577
【氏名又は名称】有限会社MTEC
(71)【出願人】
【識別番号】505220929
【氏名又は名称】アスカコーポレーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094190
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 清路
(74)【代理人】
【識別番号】100151644
【弁理士】
【氏名又は名称】平岩 康幸
(74)【代理人】
【識別番号】100151127
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 勝雅
(72)【発明者】
【氏名】加藤 光治
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 兆
(72)【発明者】
【氏名】安松 諭史
(72)【発明者】
【氏名】古澤 孝幸
(72)【発明者】
【氏名】砂入 幹土
(57)【要約】
【課題】半導体素子が形成されているSi基板を薄化すると共にその反りを防止する半導体素子の製造方法及び縦型MOSFET素子を提供する。
【解決手段】半導体素子の製造方法は、表層部に半導体素子の構成要素が形成されているSi基板の主面側と仮基板6とを接合する第1接合工程と、前記表層部の深さに対応する厚さを残してSi基板の裏面側を除去することにより、その主面11側に半導体素子の構成要素が形成されているSi薄膜10を形成するSi薄膜化工程と、Si薄膜の裏面側に金属メッキにより金属層13を形成する金属層形成工程と、Si薄膜の裏面側に形成された金属層の上に支持基板20を接合する第2接合工程と、仮基板を除去する剥離工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表層部に半導体素子の構成要素が形成されているSi基板の主面側と仮基板とを接合する第1接合工程と、
少なくとも前記表層部の深さに対応する厚さを残して前記Si基板の裏面側を除去することにより、その主面側に前記半導体素子の構成要素が形成されているSi薄膜を形成するSi薄膜化工程と、
前記Si薄膜の裏面側に金属メッキにより金属層を形成する金属層形成工程と、
前記Si薄膜の裏面側に形成された前記金属層の上に支持基板を接合する第2接合工程と、
前記仮基板を除去する剥離工程と、
を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項2】
前記Si薄膜化工程を行った後、前記Si薄膜の前記裏面にバリアメタルからなるバリアメタル層を形成するバリアメタル層形成工程を含み、
前記金属層形成工程は、バリアメタル層の上に前記金属層を形成する前記1.記載の半導体素子の製造方法。
【請求項3】
前記支持基板は、樹脂、金属、ガラス及びSiのうちのいずれかからなる請求項1又は2に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項4】
前記金属層と前記支持基板とは、導電性接着剤又は非導電性樹脂接着剤を用いて接合される請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項5】
前記金属層は、銀メッキ又は銅メッキにより形成される請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項6】
前記半導体素子は縦型構造のMOSFETであり、前記Si基板の前記主面にソース電極、ゲート電極、及びドレイン電極が形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記半導体素子は縦型構造のMOSFETであり、前記Si基板の前記主面に少なくともソース電極及びゲート電極が形成され、裏面にドレイン電極が形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項8】
前記半導体素子は縦型構造のMOSFETであり、前記Si基板の前記主面に少なくとも二つの独立したソース電極及びゲート電極が形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項9】
前記Si薄膜の厚さは50μm以下である請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項10】
その主面に少なくともソース電極及びゲート電極が形成され、前記主面側の表層部にソース部及びゲート部が形成されているSi薄膜と、
前記Si薄膜の裏面にバリアメタルからなるバリアメタル層を挟んで形成されている金属層と、
前記金属層の上に接合されている支持基板と、
を備え、
前記支持基板が素子を支持する基体であることを特徴とする縦型MOSFET素子。
【請求項11】
前記Si薄膜の前記主面にソース電極、ゲート電極及びドレイン電極が形成されている請求項10記載の縦型MOSFET素子。
【請求項12】
前記Si薄膜の前記主面に少なくとも二つの独立したソース電極及びゲート電極が形成され裏面にドレイン電極が形成されている請求項10記載の縦型MOSFET素子。
【請求項13】
前記支持基板は、樹脂、金属、ガラス及びSiのうちのいずれかからなる請求項10乃至12のいずれかに記載の縦型MOSFET素子。
【請求項14】
前記Si薄膜の厚さは50μm以下である請求項10乃至13のいずれかに記載の縦型MOSFET素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子の製造方法及びMOSFET素子に関する。詳しくは、半導体素子が形成されているSi基板を薄化すると共にその反りを防止する半導体素子の製造方法及び縦型MOSFET素子に関する。
【背景技術】
【0002】
シリコン(Si)半導体素子の実装の小型化が進んでいる。小型化のためには、Si半導体素子はチップサイズパッケージとして形成されることが好ましい。例えば、縦型構造のMOSFET素子のチップサイズパッケージには、縦型素子の裏面に薄い金属層を形成し、貫通電極を形成することにより、縦型素子の裏面にあるドレイン電極を主面にもってくる構造とされているものがある。この構造においてはドレイン部の抵抗損失の最小化が重要であり、そのためには、Si層の厚さを薄くすることが重要となる。
【0003】
図9(a)は、従来の縦型MOSFET素子のチップサイズパッケージの構造の例を示している。縦型MOSFET素子300は、素子の基体となるSi基板310の素子主面にソース電極301、ゲート電極302が設けられており、ドレイン303はSi基板310の裏面側にある。素子裏面には金属層320が形成されている。ドレイン303は金属層320を通じて素子主面のドレイン電極304に至り、ソース電極301、ゲート電極302及びドレイン電極304が素子主面に存在する構造とされている。NチャンネルMOSFETにおいて、電流iはドレイン電極304から金属層320を介してソース電極301に流れる。MOSFET素子の重要な特性であるドレイン電極からソース電極に至るインピーダンスは、ドレイン電極から裏面のドレイン金属に至るバルク部抵抗r1と、裏面金属部の抵抗r2と、ドレイン303からMOSゲート部に至るドリフト抵抗r3と、チャンネル抵抗r4(図示せず)の総和である。バルク部抵抗r1はSi基板310の厚さに依存する。裏面金属部抵抗r2は金属層320の厚さが一定以上あれば無視できる。ドレイン303からMOSゲート部に至るドリフト抵抗r3は、ドリフト部の素子耐圧で定まるSi層の不純物濃度とSi基板310の厚さに依存する。チャンネル抵抗r4はMOSFETの耐圧等で定まる値である。同図(b)は、チップサイズパッケージの縦型MOSFET素子300がフェースダウン技術でプリント基板200に実装されている例を示している。
このような素子構造において、ドレイン電極304からソース電極301に至る抵抗値の総和であるr1+r2+r3+r4のうち、構造的な要素はr1とr3であり、これを低減するにはSi基板310の厚さを薄くすることが重要となる。
【0004】
しかし、Si基板の厚さを薄くすると、Si基板の強度が低下して反りが大きくなってしまう。一方、裏面の金属層であるメッキの厚さを厚くすると、成膜金属層の応力のために反りが大きくなってしまう。薄いSi半導体素子の基体部に金属を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1では、金属に高融点のモリブデンを用いて1000℃という高温で貼り合わせ、界面のモリブデンとSiの相互拡散により接合が行われている。この他、高融点半田を用いてSi基板の貼り合せ面をメタライズし、銅基板と400℃程度で接合する方法も考えられるが、フェースダウンボンディングは220℃程度の半田付けで行われるために、Si基板と銅基板の半田付けは一層温度が高い高融点半田を用いた半田付けを要する。しかし、モリブデン基板とSi基板とを1000℃で接合するにしても、銅基板とSi基板とを400℃で接合するにしても、フェースダウン実装される素子の実用温度は、一般的には-40℃~+85℃程度であるため、接合時の温度と実用状態における温度の差により応力が発生し、反りが発生してしまう。また、接合界面で大きな応力が発生することは、接続界面の接続寿命や素子寿命のためには好ましくない。特にSi層を薄くすればするほど張り合わせ界面にて発生する内部応力は大きくなり、Si表面に形成された素子に対する影響は大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4-42971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
MOSFET素子に必要な耐電圧とSi基板の厚さとは比例の関係にある。すなわち高い耐電圧が求められる場合には、Si基板の厚さを厚くする必要がある。また耐電圧が低い場合には、Si基板の厚さは薄い方が諸特性のためには良い。近年携帯機器の進化に伴って、20Vという低い耐電圧の素子の需要が高まってきており、耐電圧20Vの場合、Si基板の厚さは10μm程度と薄くすることが好ましい。
前記のとおり、例えばMOSFET素子では抵抗損失を低減するためにSi基板の厚さを薄くすることが重要である。しかし、Si基板の厚さを薄くしようとすると、Si基板の強度が低下して反りが大きくなってしまう。
図10は、Si基板の厚さDとMOSFET素子の直列抵抗分(r1+r3)の値との関係を表した図である。抵抗分(r1+r3)の値は、Si基板の厚さが100μmの場合を1として相対値で表している。Si基板の厚さが100μmから10μmに薄くなるのに比例してMOSFET素子の直列抵抗成分(r1+r3)は小さくなり、好ましい特性を得ることができる。
また、図11は、Si基板の厚さDと基板の反りの大きさdとの関係をシミュレーションした結果を示している。素子の平面サイズは3mm×6mmであり、基本となる素子構造は、Si基板の厚さが100μmであり、裏面の金属層の厚さは10μmである。裏面の金属層は銀メッキにより形成されており、その厚さが厚くなればなるほど応力によりSi基板に反りを発生させ、また裏面電極の抵抗成分からみると10μm以上は不要であるため、本例の素子構造においては銀メッキの厚さを10μmとしている。そして同図では、Si基板の厚さDを100μmから10μmまで変化させた場合のSi基板の反りの大きさdを示している。Si基板の厚さDが100μmの場合、反りの大きさdは10μm程度であるが、Si基板の厚さDを10μmとした場合には、Si基板の強度が低下して反りdが100μm程度まで大きくなる。特にSi基板の厚さが50μm以下になると、反りの大きさは顕著になる。反りの発生によりチップサイズパッケージのMOSFET素子がフェースダウン実装できなくなる問題が生じるため、反りを低減することが重要である。
また、裏面の金属層であるメッキの厚さを厚くすると、成膜金属層の応力のために反りが大きくなってしまう。更に、チップサイズパッケージのフェースダウン実装においては、温度上昇により素子の反りが大きくなり実装できないという事態にも至る。したがって、フェースダウン実装する前に素子の反りを少なくすること、反りが小さくても温度上昇により反りがより大きくならないような素子構造とすることが必要である。
【0007】
本発明は、半導体素子が形成されているSi基板を薄化することにより電極間の電気抵抗が低減され、且つ薄化されたSi層の反りが防止される半導体素子の製造方法及び縦型MOSFET素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような課題を解決するための着眼点は、Si半導体基板を基体として、その裏面に金属層が付帯されている従来の構造ではなく、支持基板を接合することにより、支持基板を基体として、金属層を挟んでSi半導体層が付帯する構造に転換することである。すなわち支持基板を基体とすることにより、Si半導体層が薄く(例えば10μm程度)、金属層が薄く(例えば20μm程度に)なっても反りが発生しない構造とすることである。
また、Si半導体層と支持基板との接合界面に生じる応力を小さくするために、Si半導体層と支持基板との熱膨張係数差は小さいことが好ましい。それにより接合界面において発生する応力は、実用温度では殆ど発生せず、素子寿命や界面接合寿命に対して良好な効果を生む。
更に、半導体素子が形成されるSi半導体層の厚さを最小限とするために、半導体素子の形成後に仮基板を貼り合わせ、素子機能を創出することができる極限までSi半導体層を薄く研磨し、その薄いSi半導体層の裏面に金属層を製膜して、その後に金属層と支持基板とを接合することにある。
【0009】
本発明は、以下の通りである。
1.表層部に半導体素子の構成要素が形成されているSi基板の主面側と仮基板とを接合する第1接合工程と、
少なくとも前記表層部の深さに対応する厚さを残して前記Si基板の裏面側を除去することにより、その主面側に前記半導体素子の構成要素が形成されているSi薄膜を形成するSi薄膜化工程と、
前記Si薄膜の裏面側に金属メッキにより金属層を形成する金属層形成工程と、
前記Si薄膜の裏面側に形成された前記金属層の上に支持基板を接合する第2接合工程と、
前記仮基板を除去する剥離工程と、
を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
2.前記Si薄膜化工程を行った後、前記Si薄膜の前記裏面にバリアメタルからなるバリアメタル層を形成するバリアメタル層形成工程を含み、
前記金属層形成工程は、バリアメタル層の上に前記金属層を形成する前記1.記載の半導体素子の製造方法。
3.前記支持基板は、樹脂、金属、ガラス及びSiのうちのいずれかからなる前記1.又は2.に記載の半導体素子の製造方法。
4.前記金属層と前記支持基板とは、導電性接着剤又は非導電性樹脂接着剤を用いて接合される前記1.乃至3.のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
5.前記金属層は、銀メッキ又は銅メッキにより形成される前記1.乃至4.のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
6.前記半導体素子は縦型構造のMOSFETであり、前記Si基板の前記主面にソース電極、ゲート電極、及びドレイン電極が形成されている前記1.乃至5.のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
7.前記半導体素子は縦型構造のMOSFETであり、前記Si基板の前記主面に少なくともソース電極及びゲート電極が形成され、裏面にドレイン電極が形成されている前記1.乃至5.のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
8.前記半導体素子は縦型構造のMOSFETであり、前記Si基板の前記主面に少なくとも二つの独立したソース電極及びゲート電極が形成されている前記1.乃至5.のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
9.前記Si薄膜の厚さは50μm以下である前記1.乃至8.のいずれかに記載の半導体素子の製造方法。
10.その主面に少なくともソース電極及びゲート電極が形成され、前記主面側の表層部にソース部及びゲート部が形成されているSi薄膜と、
前記Si薄膜の裏面にバリアメタルからなるバリアメタル層を挟んで形成されている金属層と、
前記金属層の上に接合されている支持基板と、
を備え、
前記支持基板が素子を支持する基体であることを特徴とする縦型MOSFET素子。
11.前記Si薄膜の前記主面にソース電極、ゲート電極及びドレイン電極が形成されている前記10.記載の縦型MOSFET素子。
12.前記Si薄膜の前記主面に少なくとも二つの独立したソース電極及びゲート電極が形成され裏面にドレイン電極が形成されている前記10.記載の縦型MOSFET素子。
13.前記支持基板は、樹脂、金属、ガラス及びSiのうちのいずれかからなる前記10.乃至12.のいずれかに記載の縦型MOSFET素子。
14.前記Si薄膜の厚さは50μm以下である前記10.乃至13.のいずれかに記載の縦型MOSFET素子。
【発明の効果】
【0010】
本発明の半導体素子の製造方法によれば、表層部に半導体素子の構成要素が形成されているSi基板の主面側と仮基板とを接合する第1接合工程と、少なくとも前記表層部の深さに対応する厚さを残して前記Si基板の裏面側を除去することによりその主面側に前記半導体素子の構成要素が形成されているSi薄膜を形成するSi薄膜化工程とを含むため、仮基板により反りが防止され、半導体素子が形成されているSi基板の表層部の深さに対応して、素子機能を発揮することができる最小限の厚さのSi薄膜を形成することができる。そして、前記Si薄膜の裏面側に金属メッキにより金属層を形成する金属層形成工程と、前記Si薄膜の裏面側に形成された前記金属層の上に支持基板を接合する第2接合工程と、前記仮基板を除去する剥離工程と、を含むため、必要な厚さの金属層を形成した後にSi層と熱膨張係数が近い支持基板を接合することができる。これにより、Si薄膜の裏面と金属層と支持基板との接合界面に生じる応力が極めて小さくなるように接合され、接合界面の品質を向上させることができ、反りの発生を抑制することができる。また、接合界面に生じる応力による半導体素子の劣化を抑制することができる。
【0011】
また、本発明の縦型MOSFET素子は、その主面に少なくともソース電極及びゲート電極が形成され、前記主面側の表層部にソース部及びゲート部が形成されているSi薄膜と、前記Si薄膜の裏面にバリアメタルからなるバリアメタル層を挟んで形成されている金属層と、前記金属層の上に接合されている支持基板と、を備え、前記支持基板が素子を支持する基体であるため、支持基板により反りの発生が抑制され、フェースダウン実装に適した縦型構造のMOSFET素子を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
図1】実施形態に係る半導体素子の製造方法により製造される縦型MOSFET素子の構造を表す断面図である。
図2】半導体素子の製造方法における第1接合工程を説明するための断面図である。
図3】半導体素子の製造方法におけるSi薄膜化工程を説明するための断面図である。
図4】半導体素子の製造方法における第2接合工程の例(1)を説明するための断面図である。
図5】半導体素子の製造方法における剥離工程の例(1)を説明するための断面図である。
図6】半導体素子の製造方法における第2接合工程の例(2)を説明するための断面図である。
図7】半導体素子の製造方法における剥離工程の例(2)を説明するための断面図である。
図8】実施形態に係る半導体素子の製造方法により製造されたチップサイズパッケージのMOSFET素子のフェースダウン実装を説明するための断面図である。
図9】従来の縦型MOSFET素子の構造とフェースダウン実装の例を示す断面図である。
図10】従来の縦型MOSFET素子の抵抗成分(r1+r3)とSi基板の厚さとの関係を示すグラフである。
図11】従来のチップサイズMOSFET素子の反りの大きさとSi基板の厚さとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0014】
本実施形態に係る半導体素子の製造方法は、表層部に半導体素子の構成要素が形成されているSi基板(100)の主面(11)側と仮基板(6)とを接合する第1接合工程と、少なくとも前記表層部の深さに対応する厚さを残してSi基板(100)の裏面側(92)を除去することにより、その主面(11)側に前記半導体素子の構成要素が形成されているSi薄膜(10)を形成するSi薄膜化工程と、Si薄膜(10)の裏面(12)側に金属メッキにより金属層(13)を形成する金属層形成工程と、Si薄膜(10)の裏面側に形成された金属層(13)の裏面(14)上に支持基板(20)を接合する第2接合工程と、仮基板(6)を除去する剥離工程と、を含むことを特徴とする(図1~5参照)。
ここで、前記表層部の深さは、半導体素子を構成する不純物層の不純物濃度、求められる耐電圧等に応じて設定される。通常、低耐電圧素子では、不純物層による空乏層の深さは約10μmである。一方、前記のとおり、Si基板の厚さが50μm以下となると反りが顕著に増大する(図11参照)。このため、本実施形態においては、Si薄膜(10)の厚さは10~50μm、好ましくは10~20μmとしている。また、裏面の金属メッキ層13の厚さは概ね20μm以上で、支持基板(20)の厚さは素材の強度とSi薄膜(10)の厚さに応じて適宜設定されればよく、例えば銅基板を用いた場合、200μm程度とすることができる。
以下の説明及び図においては、半導体素子としてMOSFET素子を例に挙げているが、これに限られるものではない。
【0015】
前記半導体素子は、例えば、縦型構造のMOSFET素子(50)とすることができる。その主面(11)に少なくともソース電極(1)及びゲート電極(2)が形成され、前記主面(11)側の表層部にソース部及びゲート部が形成されているSi薄膜(10)と、Si薄膜(10)の裏面(12)にバリアメタルからなるバリアメタル層(8)を挟んで形成されている金属層(13)と、金属層(13)の裏面(14)上に接合されている支持基板(20)と、を備え、支持基板(20)が素子を支持する基体であることを特徴とする(図1(a)参照)。Si薄膜(10)の厚さは、前記表層部の深さに対応し且つ必要な耐電圧が確保される厚さにまで薄くすることができる(例えば、50μm以下。)。
Si薄膜(10)の主面(11)には、ソース電極(1)及びゲート電極(2)の他、ドレイン電極(4)を設けることができる。
また、支持基板(20)の素材は特に限定されず、例えば、樹脂、金属、ガラス、Si等のいずれかからなる基板を使用することができる。また、支持基板(20)は、下地(202)が粘着テープである複層基板であってもよい(図1(c)参照)。
【0016】
また、前記半導体素子は、Si薄膜(10)の主面(11)に少なくとも二つの独立したソース電極及びゲート電極を備えるように構成することができる(図1(b)参照)。本例の縦型MOSFET素子(51)では、Si薄膜(10)の主面(11)に、1つのソース電極(1a)及びゲート電極(2a)と、別のソース電極(1b)及びゲート電極(2b)が、それぞれ独立して形成されており、それぞれ表層部にはソース部及びゲート部が形成されている。
【0017】
図1は、前記製造方法により製造される、チップサイズパッケージのNチャンネル縦型MOSFET素子50、51、52の構造の例を表している。Si薄膜10には、N層、P層等からなるMOSFETの構成要素であるソース部、ゲート部、ドリフト(N)層が形成されている。縦型MOSFET素子50、51、52は、素子の耐電圧を確保して機能を発揮し得る最小限の厚さ(例えば10μm程度)のSi薄膜10と、Si薄膜10の裏面12側に金属メッキにより形成された金属層13と、基体として実装に必要な厚さを有する支持基板20と、を備える複層素子構造である。支持基板20は、少なくとも金属層13と接合される表層部(第1支持層201)が樹脂、金属、ガラス、Si等のうちのいずれかからなる基板であり、その下地(第2支持層202)として粘着テープが用いられてもよい。
同図(a)に示す縦型MOSFET素子50は、Si薄膜10の主面11上にソース電極1、ゲート電極2、が形成されており、ドレイン3はSi薄膜10の裏面12側のゲート部と対向する部位にある。Si薄膜10の裏面12には支持基板20が接合されている。ドレイン3は金属層13を通じてSi薄膜10の主面11に形成されたドレイン電極4に至り、ソース電極1、ゲート電極2、ドレイン電極4、がSi薄膜10の主面11に存在する構造である。金属層13として銀メッキ層を用いる場合、接合後の銀のSi層への拡散を防止するために、Si薄膜10の裏面12にバリアメタルからなるバリアメタル層8を形成しておくことが好ましい(図示せず)。
【0018】
MOSFETの重要な特性であるドレイン電極からソース電極に至るインピーダンスは、ドレイン電極4から裏面に接合されている金属層13に至るバルク部抵抗r1と、金属層13部の抵抗r2と、ドレイン3からMOSゲート部に至るドリフト抵抗r3と、チャンネル抵抗r4(図示せず)の総和である。バルク部抵抗r1はSi薄膜10の厚さに依存し、Si薄膜10の厚さを最小限まで薄くすることにより最小化できる。金属層13の抵抗r2は小さいので無視できる。ドレイン3からMOSゲート部に至るドリフト抵抗r3は、ドリフト部の素子耐圧で定まるSi薄膜10の不純物濃度と、Si薄膜10の厚さに依存するが、Si薄膜10の厚さを薄くすることにより最小化することができる。チャンネル抵抗r4は、MOSFETの耐圧等で定まる値である。このように、Si薄膜10の厚さを素子耐圧で定まる値まで薄くすることにより、r1+r2+r3+r4を最小化することが可能である。
【0019】
図1(b)に示すNチャンネル縦型MOSFET素子51は、MOSFETのドレイン部が共通で、ソースとゲートが独立した二つのMOSFETが形成されている例である。MOSFETの構成要素(N層、P層によって形成されているソース部、ゲート部、ドリフト(N)層)が独立に二つ形成されている。縦型MOSFET素子51は、MOSFET素子の耐電圧を確保して機能を発揮し得る最小限の厚さ(例えば10μm程度)のSi薄膜10と、裏面ドレイン部に形成された金属層13と、基体として実装に必要な厚さを有する支持基板20とが接合されている複層素子構造である。縦型MOSFET素子51は、Si薄膜10の主面11上にソース電極(1a、1b)とゲート電極(2a、2b)が形成されており、ドレイン3はSi薄膜10の裏面12側の、ゲート部と対向する部位にある。Si薄膜10の裏面12には金属メッキにより金属層13が形成されている。ドレイン(3a、3b)は金属層13を通じて共通電位となっている。それぞれ独立した2つのソース電極(1a、1b)とゲート電極(2a、2b)が、Si薄膜10の主面11に存在する構造である。金属層13を形成する前に、Si層への金属の拡散を防止するために、Si薄膜10の裏面12にバリアメタルからなるバリアメタル層8を形成しておくことが好ましい(図示せず)。金属層13上には支持基板20が接合されている。
【0020】
図1(b)では、ドレインが共通で二つのソース、ゲートが独立の事例を示したが、ドレインを電流源として使用する場合と、ドレインをフローティングで使用する場合の二つの場合に適応する素子構造である。またドレインをフローティングとして使用する場合には、一つのソースと一つのゲートが一方の端子であり、もう一つのソースともう一つのゲートが他方の端子となる双方向素子として、逆流防止機能付きスイッチとして電源に用いられる素子に適した構造となる。
【0021】
図1(c)に示す例は、支持基板20が、金属層13と接合される第1支持層201と、その下地となる第2支持層202とから構成されている。第1支持層201としては、樹脂、金属、ガラス又はSi等からなる基板を使用することができる。第2支持層202としては粘着テープを使用することができる。下地の粘着テープは、ウエーハを支持すると共に個々のMOSFET素子に分割するまでのハンドリングに使用することができ、その後剥離すれば、同図(a)、(b)と同様な構造なる。
【0022】
Si基板の裏面に金属メッキにより形成された金属層を有し、Si基板が基体の役割を果たすという従来の構造では、Si基板の厚さを薄くすることにより発生する反りが問題であった。本半導体素子の製造方法により、素子構造を支える基体がSi基板或いは金属層ではなく、支持基板を基体として、Si薄膜の裏面に金属層が形成されたMOSFET素子を製造することができる。この構造によって、Si薄膜の厚さを薄くしても反りは大幅に抑制される。
本例の縦型MOSFET素子(50、51、52)では、Si薄膜10は10μm程度の厚さであり、支持基板20として銅からなる基板を用いた場合、支持基板20の厚さは200μm程度である。
【0023】
図2~5を参照しつつ、本実施形態に係る半導体素子の製造方法における製造工程を説明する。各製造工程はウエーハ状態で処理を行うが、各図には1つの縦型MOSEFT素子50に相当する部分の断面を表している。また、支持基板20が単層で構成されている場合を表しているが、前記のとおり、支持基板20は表層部(第1支持層201)と下地部(第2支持層202)とから構成されてもよい。製造工程は、縦型MOSFET素子51の場合も同様である。
【0024】
(第1接合工程)
第1接合工程は、表層部に半導体素子の構成要素が形成されているSi基板100の主面11側と仮基板6とを接合する工程である。半導体素子の構成要素は、半導体素子を構成する不純物層、酸化膜層、導体層(電極)等である。
図2は、Si基板100の主面11側の表面上及び表層部に半導体素子が形成されており、第1接合工程において、その主面11側と仮基板6とが接合された状態を示している。本例では半導体素子として縦型MOSFETを形成する例を示しており、N型のSi基板100の主面11にソース電極1、ゲート酸化膜層及びゲート電極2、ドレイン電極4が設けられており、その表層部にはソース部を構成する不純物層(N層、P層)が形成されている。
【0025】
仮基板6としては、例えば、透明なガラス基板を用いることができる。Si基板100の主面11側と仮基板6とは、その接合面に接合材として紫外光で剥離するUV剥離樹脂を塗布して貼り合わせることができる。後の工程においてSi基板100を薄く研磨するために貼り合わせの平坦度が必要であるが、UV剥離樹脂を塗布後に平行を保って加圧することにより平坦度を確保することができる。
また、仮基板6として、粘着性を持った樹脂テープを用いることも可能である。樹脂テープの剛性により、続くSi薄膜化工程においてSi基板100を薄く研磨することができる。
【0026】
(Si薄膜化工程)
Si薄膜化工程は、少なくとも前記表層部の深さに対応する厚さを残してSi基板100の裏面側92を除去することにより、その主面11側に前記半導体素子の構成要素が形成されているSi薄膜10を形成する工程である。
図3(a)は、Si薄膜化工程により、仮基板6と接合されたSi基板100の裏面側92を除去することにより、Si基板100を母材とするSi薄膜10が形成された状態を表している。Si基板100の裏面側を除去する方法は特に問わず、例えば、仮基板6を支持体としてSi基板100の裏面側を研削、研磨することにより、厚さを10μm程度にすることができる。このように残されたSi基板100の主面11側の一定の厚さの部分がSi薄膜10となる。
【0027】
(バリアメタル層形成工程)
バリアメタル層形成工程は、Si薄膜化工程を行った後、Si薄膜10の裏面12にバリアメタルからなるバリアメタル層8を形成する工程である。
(金属層形成工程)
金属層形成工程は、Si薄膜10の裏面12側に金属メッキにより金属層13を形成する工程である。Si薄膜10の裏面12上にバリアメタル層8が形成されている場合には、金属層13はバリアメタル層8の上に形成される。即ち金属層13は、Si薄膜10の裏面12側にバリアメタル層8を挟んで形成される。
金属層13は電気メッキにより高速に成膜することができる。面方向の電気抵抗がMOSFETのドリフト抵抗と比べて小さくなればよいので、金属層13の厚さは20μm程度あればよい。
金属層形成工程において、銀メッキにより金属層13を形成する場合、Si層(Si薄膜10)への銀の拡散を防止するため、図3(b)に示すように、Si薄膜10の裏面12にバリアメタル層8を形成しておくことが好ましい。バリアメタルとしてNi、Ta等を使用することができ、Si薄膜10の裏面12にスパッタ等により厚さ数10nm程度のバリアメタル層8を形成することができる。
【0028】
(第2接合工程)
第2接合工程は、Si薄膜10の裏面12側に形成された金属層13の裏面14上に支持基板20を接合する工程である。支持基板20は、厚さ約0.2mm程度の金属基板、樹脂基板、ガラス基板、又はSi基板を用いることができる。
図4(a)は、第2接合工程において、Si薄膜10の裏面側の金属層13と支持基板20とが接合された状態を表している。支持基板20の素材は特に問わず、例えば、安価な銅基板、樹脂基板、ガラス基板、Si基板等を使用することができる。また、それらを第1支持層201とし、下地として粘着テープ等からなる第2支持層202を接合した2層構造の支持基板20としてもよい(図1(c)参照)。
支持基板20と金属層13との接合材料は、銀ペーストのような導電性の接着剤であっても、樹脂接着剤のように非導電性の接着剤であってもよい。
【0029】
(剥離工程)
剥離工程は、仮基板6を除去する工程である。
透明ガラスからなる仮基板6とSi薄膜10の主面11側がUV剥離樹脂で接合されている場合、その接合界面を、ガラス基板側から紫外線を照射することにより分離させることができる。仮基板6を除去することにより、半導体素子が形成されている薄いSi薄膜10と、Si薄膜10の裏面にバリアメタルからなるバリアメタル層8を挟んで形成されている金属層13と、金属層13上に接合されている支持基板20と、によって構成される複層素子構造となる。仮基板6である透明ガラス基板は再利用が可能である。
また、仮基板6として粘着性を持った樹脂テープを用いた場合には、樹脂テープの端面からピーリングして剥離することができ、樹脂テープは使い捨てとすることができる。
図5(a)は、前記第2接合工程の後、Si薄膜10の主面11側に接合されていた仮基板6を剥離した状態を示している。これにより、支持基板20を基体として、その基体上に金属層13を介してMOSFETが形成されたSi薄膜10が接合されている縦型MOSFET素子50が形成される。同図(b)は、Si薄膜10と金属層13との間にバリアメタル層8が設けられている縦型MOSFET素子50を示している。
【0030】
図2~5においては、支持基板20が金属等の単層で構成されている例を示したが、支持基板20は、金属等からなる第1支持層201と、粘着テープからなる第2支持層202とから構成されてもよい。第2支持層202として粘着テープを用いれば、仮基板6を剥離した後、ウエーハ状態のSi薄膜10を個別の素子毎に分離(スクライブカット)し、その後接合基板20を素子毎に分離(スクライブカット)する時の下地テープの機能を果たすことができる。Si半導体素子を個別に分離し、素子毎にピックアップした後に下地の粘着テープは不要となる。
【0031】
図6、7は、支持基板20が金属等からなる第1支持層201と、その下地となる第2支持層202とから構成される場合の第2接合工程を示している。第2支持層202は第1支持層201の裏面に貼り合わされており、第1支持層201が金属層13に貼り合わされる。第2支持層202として、樹脂からなる基材に粘着剤が塗布された粘着テープを使用することができる。その他の製造工程は、図2~5により説明した製造工程と同様である。
この粘着テープ(第2支持層202)により、ウエーハ状態で形成された半導体素子を個別のチップに分離する際に半導体素子を支持固定することができる。このように構成された縦型構造MOSFET素子52は、各々のチップに分離した後に粘着テープ(202)を剥離すれば、縦型構造MOSFET素子50、51と同様の構造となる(図1参照)。
【0032】
以上のように製造されたMOSFET素子50、51、52は、フェースダウンによりプリント基板に実装するのに好適である。
図8は、チップサイズパッケージとした縦型MOSFET素子50を、プリント基板200にフェースダウン実装する例を表している。本例では支持基板20として銅基板を使用しており、その厚さは200μmとしている。またMOSFETが形成されているSi薄膜10の厚さは10μmである。金属メッキにより成膜された金属層13の厚さは20μmである。Si薄膜10は支持基板20と接合されているため反りはなく、フェースダウン実装においても安定的に半田付けが可能である。
【0033】
Si基板を基体として裏面の金属層をメッキにより成膜している従来例においては、Si基板の厚さを薄くすると反りが増大してしまう(図11参照)のに対し、厚い支持基板を基体としてSi薄膜が接合されているため、反りを大幅に減らすことができる。
【0034】
尚、本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形又は変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
半導体の高密度実装技術の進展とともにチップサイズパッケージが採用されるようになってきた。本発明により、これまでのSi基板を素子の基体とする素子構造ではなく、支持基板を基体とする複層素子構造がチップサイズパッケージのために有効となる。
【符号の説明】
【0036】
1、1a、1b;ソース電極、2、2a、2b;ゲート電極、3;ドレイン、4;ドレイン電極、
6;仮基板、8;バリアメタル層、10;Si薄膜、13;金属層、20;支持基板、201;第1支持層、202;第2支持層、50、51、52;半導体素子(縦型MOSFET素子)、100;Si基板、400;プリント基板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図11