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特開2022-167274酔い度判定装置、酔い度判定方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167274
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】酔い度判定装置、酔い度判定方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221027BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072973
(22)【出願日】2021-04-23
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雄一
(72)【発明者】
【氏名】ゼイ田 満広
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 壽延
(72)【発明者】
【氏名】文 良京
(72)【発明者】
【氏名】野村 苑子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに合致した酔い度を取得する酔い度判定装置を提供する。
【解決手段】酔い度判定装置Aにおいて、基準情報格納部14は、ユーザの生体に関する基準生体情報を含む1以上の基準情報を格納する。ユーザ情報取得部42は、飲酒時のユーザに関する情報であり、飲酒時のユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む1以上のユーザ情報を取得する。酔い度取得部46は、取得したユーザ情報と、基準情報格納部14に記憶されている平常時のユーザの生体に関する基準生体情報を含む基準情報とを用いて、飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する。酔い度処理部47は、取得した酔い度を用いて、予め決められた処理を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平常時のユーザの生体に関する基準生体情報を含む1以上の基準情報が格納される基準情報格納部と、
飲酒時の前記ユーザに関する情報であり、飲酒時の前記ユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む1以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記1以上のユーザ情報と前記1以上の基準情報とを用いて、前記飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する酔い度取得部と、
前記酔い度を用いて、予め決められた処理を行う酔い度処理部とを具備する酔い度判定装置。
【請求項2】
前記ユーザが摂取した非アルコール飲料に関する情報である飲水情報を取得する飲水情報取得部をさらに具備し、
前記酔い度取得部は、
非アルコール飲料の摂取があったことを示す前記飲水情報を取得した場合に、より低い酔い度を取得する、または
非アルコール飲料の摂取があったことを示す前記飲水情報を取得した場合に、非アルコール飲料の摂取があったことを示す前記飲水情報を取得していない場合と比較して、低い酔い度を取得する、または
取得した前記飲水情報に含まれる非アルコール飲料の摂取量が多い場合は、取得した前記飲水情報に含まれる非アルコール飲料の摂取量が少ない場合と比較して、低い酔い度を取得する、請求項1記載の酔い度判定装置。
【請求項3】
前記酔い度処理部は、
前記酔い度が、予め決められたレコメンド条件を満たす場合に、非アルコール飲料の摂取を促すレコメンド情報を出力する、請求項1または請求項2記載の酔い度判定装置。
【請求項4】
ユーザが摂取したアルコール飲料に関する飲酒情報を取得する飲酒情報取得部をさらに具備し、
前記飲酒情報取得部が、一の飲酒会において、最初に飲酒情報を取得した場合、前記酔い度取得部は、2以上のレベルの酔い度の候補のうちの最も低い酔い度を取得する、請求項1から請求項3いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項5】
前記ユーザが注文したアルコール飲料に関する注文情報を取得する注文情報取得部をさらに具備し、
前記飲酒情報取得部は、
前記注文情報を用いて飲酒情報を取得する、請求項4記載の酔い度判定装置。
【請求項6】
前記ユーザが入力した飲酒情報を受け付ける飲酒情報受付部をさらに具備し、
前記飲酒情報取得部は、
前記飲酒情報受付部が受け付けた飲酒情報を取得する、請求項4記載の酔い度判定装置。
【請求項7】
前記酔い度取得部が酔い度を取得する際に使用する使用情報が格納される使用情報格納部と、
飲酒した後の前記ユーザの健康状態に関する健康状態情報を受け付ける健康状態受付部と、
前記健康状態受付部が受け付けた前記健康状態情報に応じて、前記使用情報を変更する更新部とをさらに具備し、
前記酔い度取得部は、
前記更新された使用情報と前記1以上のユーザ情報と前記1以上の基準情報とを用いて、酔い度を取得する、請求項1から請求項6いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項8】
一の飲酒会の間に、ユーザ情報の入力を促す時を特定する入力催促条件が格納される入力催促条件格納部と、
前記入力催促条件に合致するか否かを判断する入力催促判断部と、
前記入力催促判断部が、前記入力催促条件に合致すると判断した場合に、ユーザ情報の入力を促す入力催促情報を出力する入力催促出力部とをさらに具備する請求項1から請求項7いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項9】
前記入力催促出力部は、
前記2以上のユーザに対して、前記入力催促情報を出力する、請求項8記載の酔い度判定装置。
【請求項10】
一の飲酒会での前記酔い度の変化に関する変化情報を取得する変化取得部と、
前記変化取得部が取得した変化情報を出力する変化出力部とをさらに具備する請求項1から請求項9いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項11】
前記変化情報は、前記一の飲酒会の間における経過時間と酔い度との組の情報を、2組以上有し、
前記変化出力部は、
前記一の飲酒会の間における時間的な酔い度の変化を図的に出力する、請求項10記載の酔い度判定装置。
【請求項12】
過去の飲酒会における酔い度の変化に関する1以上の履歴情報が格納される履歴情報格納部と、
前記ユーザ情報取得部が取得した1以上のユーザ情報、または前記酔い度取得部が取得した1以上の酔い度、または前記飲酒情報取得部が取得した飲酒情報、および前記1以上の履歴情報を用いて、一の飲酒会における将来の酔い度の予測値を取得する予測部と、
前記予測値を出力する予測値出力部とをさらに具備する請求項1から請求項11いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項13】
前記酔い度取得部は、
一の飲酒会における1または2以上の各ユーザの酔い度を取得し、
前記1または2以上の各ユーザの酔い度を用いて、前記一の飲酒会に対する評価値を取得する評価部と、
前記評価部が取得した評価値を出力する評価値出力部とをさらに具備する請求項1から請求項12いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項14】
一の飲酒会に参加する2以上のユーザから構成されるグループを識別するグループ識別子と、当該2以上の各ユーザを識別する2以上のユーザ識別子とを有するグループ情報が格納されるグループ情報格納部と、
グループ識別子とユーザ識別子とを有する指示であり、一の飲酒会への参加の指示である参加指示をユーザ端末から受信する指示受信部と、
前記参加指示が有するグループ識別子と対にして、前記参加指示が有するユーザ識別子を、前記グループ情報格納部に蓄積するグループ形成部とをさらに具備し、
前記酔い度取得部は、
グループ識別子ごとに、当該グループ識別子と対になる2以上の各ユーザ識別子で識別されるユーザの酔い度を取得する、請求項13記載の酔い度判定装置。
【請求項15】
前記一の飲酒会に参加する2以上の各ユーザの酔い度を用いて、2以上の各ユーザの順位を決定する順位決定部と、
前記順位決定部が決定した順位に関する順位情報を出力する順位出力部とをさらに具備する請求項13または請求項14記載の酔い度判定装置。
【請求項16】
前記基準情報および前記ユーザ情報は、脈拍を含み、
前記ユーザ情報取得部は、
脈拍を取得する脈拍取得手段を具備し、
前記基準情報が有する脈拍、または前記ユーザ情報が有する脈拍は、前記脈拍取得手段が取得した脈拍である、請求項1から請求項15いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項17】
前記ユーザ情報取得部は、
飲酒時にユーザに出題された問題に対する回答の結果に関するユーザ回答結果情報を含む1以上のユーザ情報を取得する、請求項1から請求項16いずれか一項に記載の酔い度判定装置。
【請求項18】
前記問題は、ランダムに提示されるじゃんけんの手と一致する手を、3つの手から選択するじゃんけんゲームであり、
前記ユーザ回答結果情報は、提示された問題に正解するまでの時間である、請求項17記載の酔い度判定装置。
【請求項19】
平常時のユーザの生体に関する基準生体情報を含む1以上の基準情報が格納される基準情報格納部と、ユーザ情報取得部と、酔い度取得部と、酔い度処理部とにより実現される酔い度処理方法であって、
前記ユーザ情報取得部が、飲酒時の前記ユーザに関する情報であり、飲酒時の前記ユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む1以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記酔い度取得部が、前記1以上のユーザ情報と前記1以上の基準情報とを用いて、前記飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する酔い度取得ステップと、
前記酔い度処理部が、前記酔い度を用いて、予め決められた処理を行う酔い度処理ステップとを具備する酔い度処理方法。
【請求項20】
平常時のユーザの生体に関する基準生体情報を含む1以上の基準情報が格納される基準情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
飲酒時の前記ユーザに関する情報であり、飲酒時の前記ユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む1以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記1以上のユーザ情報と前記1以上の基準情報とを用いて、前記飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する酔い度取得部と、
前記酔い度を用いて、予め決められた処理を行う酔い度処理部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲酒時のユーザの酔い具合を特定する酔い度を取得し、出力する酔い度判定装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの血中アルコール濃度を測定し、測定結果が第1範囲内である場合、ユーザの酩酊の程度を表す電子メールを、ユーザの家族が所持する端末装置に送信し、ユーザが飲酒を続け、ユーザの血中アルコール濃度が上昇し、血中アルコール濃度が第2範囲内となった場合、ユーザの酩酊の程度を表す電子メールを、ユーザと共に飲酒をしている者が所持する端末装置に送信する技術があった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-178445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、ユーザに合致した酔い度を取得できなかった。つまり、ユーザによって、平常時の生体情報(例えば、脈拍、血圧)またはユーザの平常時の回答結果情報等の基準情報が異なるが、従来技術においては、かかる基準情報のユーザによる違いを考慮した酔い度を取得できなかった。なお、回答結果情報とは、ユーザに出題された問題に対する回答の結果に関する情報であり、詳細は後述する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の酔い度判定装置は、平常時のユーザの生体に関する基準生体情報を含む1以上の基準情報が格納される基準情報格納部と、飲酒時のユーザに関する情報であり、飲酒時のユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む1以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて、飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する酔い度取得部と、酔い度を用いて、予め決められた処理を行う酔い度処理部とを具備する酔い度判定装置である。
【0006】
かかる構成により、ユーザに合致した酔い度を取得し、当該酔い度を用いた処理ができる。
【0007】
また、本第二の発明の酔い度判定装置は、第一の発明に対して、ユーザが摂取した非アルコール飲料に関する情報である飲水情報を取得する飲水情報取得部をさらに具備し、酔い度取得部は、非アルコール飲料の摂取があったことを示す飲水情報を取得した場合に、より低い酔い度を取得する、または非アルコール飲料の摂取があったことを示す飲水情報を取得した場合に、非アルコール飲料の摂取があったことを示す飲水情報を取得していない場合と比較して、低い酔い度を取得する、または取得した飲水情報に含まれる非アルコール飲料の摂取量が多い場合は、取得した飲水情報に含まれる非アルコール飲料の摂取量が少ない場合と比較して、低い酔い度を取得する、酔い度判定装置である。
【0008】
かかる構成により、飲水情報に応じた適切な酔い度が取得できる。
【0009】
また、本第三の発明の酔い度判定装置は、第一または第二の発明に対して、酔い度処理部は、酔い度が、予め決められたレコメンド条件を満たす場合に、非アルコール飲料の摂取を促すレコメンド情報を出力する、酔い度判定装置である。
【0010】
かかる構成により、良好な飲酒の場となるように、ユーザにレコメンドできる。
【0011】
また、本第四の発明の酔い度判定装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、ユーザが摂取したアルコール飲料に関する飲酒情報を取得する飲酒情報取得部をさらに具備し、飲酒情報取得部が、一の飲酒会において、最初に飲酒情報を取得した場合、酔い度取得部は、2以上のレベルの酔い度の候補のうちの最も低い酔い度を取得する、酔い度判定装置である。
【0012】
かかる構成により、飲酒会の初期の段階において、適切な酔い度を取得できる。
【0013】
また、本第五の発明の酔い度判定装置は、第四の発明に対して、ユーザが注文したアルコール飲料に関する注文情報を取得する注文情報取得部をさらに具備し、飲酒情報取得部は、注文情報を用いて飲酒情報を取得する、酔い度判定装置である。
【0014】
かかる構成により、非常に簡便に酔い度を取得できる。
【0015】
また、本第六の発明の酔い度判定装置は、第四の発明に対して、ユーザが入力した飲酒情報を受け付ける飲酒情報受付部をさらに具備し、飲酒情報取得部は、飲酒情報受付部が受け付けた飲酒情報を取得する、酔い度判定装置である。
【0016】
かかる構成により、簡便に酔い度を取得できる。
【0017】
また、本第七の発明の酔い度判定装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、酔い度取得部が酔い度を取得する際に使用する使用情報が格納される使用情報格納部と、飲酒した後のユーザの健康状態に関する健康状態情報を受け付ける健康状態受付部と、健康状態受付部が受け付けた健康状態情報に応じて、使用情報を変更する更新部とをさらに具備し、酔い度取得部は、更新された使用情報と1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて、酔い度を取得する、酔い度判定装置である。
【0018】
かかる構成により、飲酒の翌日のユーザの健康状態に応じて、酔い度の算出の方法等を更新できる。
【0019】
また、本第八の発明の酔い度判定装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、一の飲酒会の間に、ユーザ情報の入力を促す時を特定する入力催促条件が格納される入力催促条件格納部と、入力催促条件に合致するか否かを判断する入力催促判断部と、入力催促判断部が、入力催促条件に合致すると判断した場合に、ユーザ情報の入力を促す入力催促情報を出力する入力催促出力部とをさらに具備する酔い度判定装置である。
【0020】
かかる構成により、適切なタイミングで、ユーザにユーザ情報の入力を催促できる。
【0021】
また、本第九の発明の酔い度判定装置は、第八の発明に対して、入力催促出力部は、2以上のユーザに対して、入力催促情報を出力する、酔い度判定装置である。
【0022】
かかる構成により、一の飲酒会における2以上のユーザに、一斉に、ユーザ情報の入力を催促できる。
【0023】
また、本第十の発明の酔い度判定装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、一の飲酒会での酔い度の変化に関する変化情報を取得する変化取得部と、変化取得部が取得した変化情報を出力する変化出力部とをさらに具備する酔い度判定装置である。
【0024】
かかる構成により、一の飲酒会での酔い度の変化情報を取得し、出力できる。
【0025】
また、本第十一の発明の酔い度判定装置は、第十の発明に対して、変化情報は、一の飲酒会の間における経過時間と酔い度との組の情報を、2組以上有し、変化出力部は、一の飲酒会の間における時間的な酔い度の変化を図的に出力する、酔い度判定装置である。
【0026】
かかる構成により、一の飲酒会での酔い度の変化を容易に把握できる。
【0027】
また、本第十二の発明の酔い度判定装置は、第一から第十一いずれか1つの発明に対して、過去の飲酒会における酔い度の変化に関する1以上の履歴情報が格納される履歴情報格納部と、ユーザ情報取得部が取得した1以上のユーザ情報、または酔い度取得部が取得した1以上の酔い度、または飲酒情報取得部が取得した飲酒情報、および1以上の履歴情報を用いて、一の飲酒会における将来の酔い度の予測値を取得する予測部と、予測値を出力する予測値出力部とをさらに具備する酔い度判定装置である。
【0028】
かかる構成により、一の飲酒会での将来の酔い度を予測できる。
【0029】
また、本第十三の発明の酔い度判定装置は、第一から第十二いずれか1つの発明に対して、酔い度取得部は、一の飲酒会における1または2以上の各ユーザの酔い度を取得し、1または2以上の各ユーザの酔い度を用いて、一の飲酒会に対する評価値を取得する評価部と、評価部が取得した評価値を出力する評価値出力部とをさらに具備する酔い度判定装置である。
【0030】
かかる構成により、一の飲酒会に参加する2以上のユーザの酔い度を用いて、当該一の飲酒会の評価ができる。
【0031】
また、本第十四の発明の酔い度判定装置は、第十三の発明に対して、一の飲酒会に参加する2以上のユーザから構成されるグループを識別するグループ識別子と、2以上の各ユーザを識別する2以上のユーザ識別子とを有するグループ情報が格納されるグループ情報格納部と、グループ識別子とユーザ識別子とを有する指示であり、一の飲酒会への参加の指示である参加指示をユーザ端末から受信する指示受信部と、参加指示が有するグループ識別子と対にして、参加指示が有するユーザ識別子を、グループ情報格納部に蓄積するグループ形成部とをさらに具備し、酔い度取得部は、グループ識別子ごとに、グループ識別子と対になる2以上の各ユーザ識別子で識別されるユーザの酔い度を取得する、酔い度判定装置である。
【0032】
かかる構成により、一の飲酒会に参加する2以上のユーザからなるグループを容易に構成できる。
【0033】
また、本第十五の発明の酔い度判定装置は、第十三または第十四の発明に対して、一の飲酒会に参加する2以上の各ユーザの酔い度を用いて、2以上の各ユーザの順位を決定する順位決定部と、順位決定部が決定した順位に関する順位情報を出力する順位出力部とをさらに具備する酔い度判定装置である。
【0034】
かかる構成により、一の飲酒会に参加する2以上のユーザの酔い度を用いて、ユーザの順位付けができる。
【0035】
また、本第十六の発明の酔い度判定装置は、第一から第十五いずれか1つの発明に対して、基準情報およびユーザ情報は、脈拍を含み、ユーザ情報取得部は、脈拍を取得する脈拍取得手段を具備し、基準情報が有する脈拍、またはユーザ情報が有する脈拍は、脈拍取得手段が取得した脈拍である、酔い度判定装置である。
【0036】
かかる構成により、酔い度を取得するための脈拍を、簡易に取得できる。
【0037】
また、本第十七の発明の酔い度判定装置は、第一から第十六いずれか1つの発明に対して、ユーザ情報取得部は、飲酒時にユーザに出題された問題に対する回答の結果に関するユーザ回答結果情報を含む1以上のユーザ情報を取得する、酔い度判定装置である。
【0038】
かかる構成により、より適切に酔い度を取得できる。
【0039】
また、本第十八の発明の酔い度判定装置は、第十七の発明に対して、問題は、ランダムに提示されるじゃんけんの手と一致する手を、3つの手から選択するじゃんけんゲームであり、ユーザ回答結果情報は、提示された問題に正解するまでの時間である、酔い度判定装置である。
【0040】
かかる構成により、より適切に酔い度を取得できる。
【発明の効果】
【0041】
本発明による酔い度判定装置によれば、ユーザに合致した酔い度を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】実施の形態1における酔い度判定装置Aのブロック図
図2】同酔い度判定装置Aの動作例について説明するフローチャート
図3】同酔い度取得処理の例について説明するフローチャート
図4】同酔い度処理の例について説明するフローチャート
図5】同予測処理の例について説明するフローチャート
図6】同グループ処理の例について説明するフローチャート
図7】同更新処理の例について説明するフローチャート
図8】同酔い度対応表を示す図
図9】同画面例を示す図
図10】同画面例を示す図
図11】同履歴管理表を示す図
図12】同画面例を示す図
図13】実施の形態2における酔い度判定システムBの概念図
図14】同酔い度判定システムBのブロック図
図15】同ユーザ端末Cの動作例について説明するフローチャート
図16】同酔い度判定装置Aの動作例について説明するフローチャート
図17】同酔い度判定装置Aの動作例について説明するフローチャート
図18】同基準情報管理表を示す図
図19】同グループ管理表を示す図
図20】同画面例を示す図
図21】同画面例を示す図
図22】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図23】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、酔い度判定装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0044】
なお、実施の形態1では、酔い度判定装置はスタンドアロンで動作する。実施の形態2では、酔い度判定装置はサーバであり、ユーザ端末と通信可能であり、ユーザ端末とともにシステムを構成する。
【0045】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザの平常時の生体情報等を含む基準情報と、飲酒時のユーザの生体情報等を含むユーザ情報とを用いて、飲酒時の酔い度を取得し、出力する酔い度判定装置について説明する。本実施の形態において、例えば、ユーザの平常時の生体情報等を含む基準情報と、飲酒時のユーザの生体情報等を含むユーザ情報との差異に関する情報を用いて、飲酒時の酔い度を取得し、出力する酔い度判定装置について説明する。
【0046】
また、本実施の形態において、非アルコール飲料の摂取に関する飲水情報を取得した場合に、飲水情報を取得しない場合と比較して、低い酔い度を取得する酔い度判定装置について説明する。
【0047】
また、本実施の形態において、酔い度を用いて、非アルコール飲料の摂取のレコメンドを行う酔い度判定装置について説明する。
【0048】
また、本実施の形態において、飲酒情報を最初に取得した場合、少なくとも最も低い酔い度を取得する酔い度判定装置について説明する。
【0049】
また、本実施の形態において、ユーザが入力した注文情報を用いて、飲酒情報を自動取得する酔い度判定装置について説明する。なお、飲酒情報をユーザが入力する場合についても説明する。
【0050】
また、本実施の形態において、翌日のユーザの健康状態情報(例えば、二日酔いの程度)を受け付け、当該健康状態情報を用いて、酔い度の算出方法を変更する酔い度判定装置について説明する。なお、酔い度の算出方法の変更とは、例えば、酔い度の算出に使用する情報の変更、酔い度の算出アルゴリズムの変更である。酔い度の算出に使用する情報とは、例えば、演算式、後述する対応表、後述する学習器である。
【0051】
また、本実施の形態において、一の飲酒会の間、条件に合致した場合にユーザ情報の入力を促す酔い度判定装置について説明する。
【0052】
また、本実施の形態において、一の飲酒会の複数の参加者に同じタイミングでユーザ情報の入力を促す酔い度判定装置について説明する。
【0053】
また、本実施の形態において、一の飲酒会での酔い度の変化に関する変化情報を取得し、出力する酔い度判定装置について説明する。なお、変化情報は、例えば、図的に出力される。
【0054】
また、本実施の形態において、過去のユーザの酔い度の変化に関する履歴情報を用いて、将来の酔い度を予測する酔い度判定装置について説明する。
【0055】
また、本実施の形態において、複数のメンバーによる飲酒会において、各人の酔い度を用いて、当該飲酒会の評価値を算出する酔い度判定装置について説明する。なお、例えば、ここで、特異な酔い度のユーザが存在する場合、より低い評価値が算出される。
【0056】
また、本実施の形態において、飲酒会において、容易にグループを形成できる酔い度判定装置について説明する。
【0057】
また、本実施の形態において、複数のメンバーによる飲酒会において、酔い度を用いた順位付けを行い、順位を出力する酔い度判定装置について説明する。
【0058】
さらに、本実施の形態において、基準情報またはユーザ情報が有する脈拍をユーザ端末が有するカメラにより撮影されたユーザの生体の画像を用いて取得できる酔い度判定装置について説明する。
【0059】
本実施の形態における酔い度判定装置Aは、例えば、カメラを具備する端末装置である。酔い度判定装置Aは、例えば、例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチである。
【0060】
図1は、本実施の形態における酔い度判定装置Aのブロック図である。酔い度判定装置Aは、格納部1、受付部2、受信部3、処理部4、および出力部6を備える。
【0061】
格納部1は、使用情報格納部11、入力催促条件格納部12、レコメンド条件格納部13、基準情報格納部14、履歴情報格納部15、およびグループ情報格納部16を備える。
【0062】
受付部2は、回答受付部21、飲酒情報受付部22、および健康状態受付部23を備える。受信部3は、指示受信部31を備える。処理部4は、グループ形成部41、ユーザ情報取得部42、注文情報取得部43、飲酒情報取得部44、飲水情報取得部45、酔い度取得部46、酔い度処理部47、入力催促判断部48、変化取得部49、予測部51、順位決定部52、評価部53、および更新部54を備える。ユーザ情報取得部42は、脈拍取得手段421、血圧取得手段422、および回答結果情報取得手段423を備える。出力部6は、評価値出力部61、入力催促出力部62、変化出力部63、予測値出力部64、および順位出力部65を備える。
【0063】
格納部1には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する使用情報、後述する入力催促条件、後述するレコメンド条件、後述する基準情報、後述する履歴情報、後述するグループ情報、1以上の問題情報、1以上の正解情報、入力催促情報、予測条件である。
【0064】
問題情報は、ユーザに提示される問題の情報である。問題の内容は問わない。ただし、問題は、飲酒中でも回答が容易な問題であることは好適である。正解情報は、問題情報に対応付き、当該問題の正解を示す情報である。問題情報は、ゲームでも良い。つまり、ゲームも問題に含まれる、と考えても良い。問題情報は、例えば、じゃんけんゲームの画面情報である。画面情報は、例えば、HTML、XML等により実現されるが、その実現手段は問わない。
【0065】
入力催促情報は、ユーザ情報の入力を促す情報である。入力催促情報は、例えば、ユーザ情報の入力を促す画面情報、ユーザ情報の入力を促す音声情報である。ユーザ情報は、飲酒時のユーザに関する情報であり、詳細については後述する。
【0066】
使用情報格納部11には、使用情報が格納される。使用情報とは、酔い度取得部46が酔い度を取得する際に使用する情報である。使用情報は、例えば、演算式、対応表、酔い度を取得するための学習器である。
【0067】
演算式は、酔い度を算出する式である。演算式は、例えば、1以上の各基準情報と、各ユーザ情報との差異を特定する1以上の差異情報を入力とし、酔い度を出力とする式である。演算式は、例えば、「D=aX+bX+・・・+nX」(Dは酔い度、a,b,・・・,nは定数、X,X,Xは差異情報)である。演算式は、通常、差異情報が示す値が大きいほど、大きな酔い度を算出する式である。差異情報は、入力情報が有する情報と、当該情報に対応し、基準情報が有する情報との差異を特定する情報である。差異情報は、例えば、飲酒時の脈拍と平常時の脈拍の差異を特定する情報、飲酒時の血圧と平常時の血圧の差異を特定する情報、飲酒時の最高血圧と平常時の最高血圧の差異を特定する情報、飲酒時の最低血圧と平常時の最低血圧の差異を特定する情報、飲酒時の問題に対する回答時間と平常時の問題に対する回答時間の差異を特定する情報、飲酒時の問題に対する回答の正解率と平常時の問題に対する正解率の差異を特定する情報である。差異情報は、入力情報が有する情報と、当該情報に対応し、基準情報が有する情報との差異の絶対値を特定する情報であることは好適である。
【0068】
対応表は、酔い度を取得するための表である。対応表は、例えば、2以上の対応情報を有する表である。対応情報は、例えば、1以上の各差異情報を要素とするベクトルと酔い度との対応を示す情報である。対応情報は、例えば、1以上の各差異情報を要素とするベクトルと酔い度との組である。
【0069】
学習器は、酔い度を出力する機械学習の予測処理に使用される学習器である。学習器は、例えば、1以上の差異情報を入力とし、酔い度を出力する機械学習の予測処理に使用される学習器である。学習器は、例えば、ユーザ情報と基準情報とを入力とし、酔い度を出力する機械学習の予測処理に使用される学習器である。なお、学習器は、分類器、モデル等と言っても良い。また、機械学習の学習処理、および予測処理のアルゴリズムは問わない。機械学習は、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVR、SVMである。
【0070】
予測条件は、後述する予測処理を行うための条件である。予測条件は、例えば、時間的な条件、または酔い度に関する条件、またはユーザ情報の取得時であること、またはユーザの予測指示の入力時であること、である。時間的な条件は、例えば、飲酒会開始からの時間的な情報(例えば、「開始後30分経過時」)である。酔い度に関する条件は、例えば、「酔い度=3」「酔い度>=2」である。なお、予測条件は、ユーザごとに格納されていても良い。つまり、予測条件は、1または2以上のユーザ識別子に対応付いていても良い。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ID、氏名、メールアドレス、電話番号である。ユーザ識別子は、ユーザが保有しているユーザ端末を識別する情報でも良い。
【0071】
入力催促条件格納部12には、1または2以上の入力催促条件が格納される。入力催促条件とは、一の飲酒会の間に、ユーザ情報の入力を促す時を特定するための条件である。
【0072】
入力催促条件は、例えば、時間的な条件である。時間的な条件は、例えば、一の飲酒会の開始からの時間的な条件、前回に情報の入力を受け付けた時からの時間的な条件である。時間的な条件は、例えば、一の飲酒会の開始から閾値以上の時間または閾値より長い時間が経過したことである。入力催促条件は、例えば、飲酒情報に基づく条件である。飲酒情報に基づく条件は、例えば、閾値以上または閾値より多い量の飲酒を接種したことである。飲酒情報に基づく条件は、例えば、取得された飲酒情報の累積が、閾値以上または閾値より多い量であることである。飲酒情報に基づく条件は、例えば、特定の種類のお酒を摂取したことである。飲酒情報に基づく条件は、例えば、取得された飲酒情報が特定のお酒の種類を示す種類識別子を有することである。
【0073】
なお、飲酒情報とは、ユーザが摂取したアルコール飲料に関する情報である。飲酒情報は、アルコール飲料を摂取したことでも良い。飲酒情報は、摂取したアルコール飲料の量を特定する量情報を含むことは好適である。飲酒情報は、摂取したアルコール飲料の種類を識別する種類識別子を含むことは好適である。飲酒情報は、摂取したアルコール飲料を識別する飲料識別子を含むことは好適である。種類識別子は、例えば、「ビール」「日本酒」「焼酎」「ワイン」である。飲料識別子は、例えば、「○○ビール」「麦焼酎XX」である。
【0074】
また、飲酒会とは、飲酒の機会、飲み会等と言っても良い。飲酒会は、一人での飲酒の場でも良い。
【0075】
入力催促条件は、ユーザごとに格納されていても良い。つまり、入力催促条件は、1または2以上のユーザ識別子に対応付いていても良い。
【0076】
ユーザ情報とは、飲酒時のユーザに関する情報である。ユーザ情報は、1以上のユーザ生体情報を含む。ユーザ情報は、ユーザ回答結果情報を含むことは好適である。
【0077】
ユーザ生体情報は、例えば、飲酒時の脈拍、飲酒時の血圧である。血圧は、例えば、最高血圧または最低血圧の1以上の情報である。ユーザ生体情報は、ここでは、通常、簡易に取得できる情報である。
【0078】
ユーザ回答結果情報は、飲酒時に、ユーザに出題された問題に対する回答の結果に関する情報である。ユーザ回答結果情報は、例えば、問題情報の出力から正解情報を受け付けるまでの時間である。ユーザ回答結果情報は、例えば、2以上の問題に対して、すべて正解するまでの時間である。ユーザ回答結果情報は、例えば、正解したか否かに関する情報である。ユーザ回答結果情報は、例えば、正解率である。
【0079】
入力催促条件格納部12に格納されている入力催促条件は、飲酒情報の入力を促す条件でも良い。飲酒情報の入力を促す入力催促条件は、例えば、ユーザ情報の入力を促す入力催促条件と同様である。飲酒情報の入力を促す入力催促条件は、例えば、時間的な条件である。
【0080】
レコメンド条件格納部13には、1または2以上のレコメンド条件が格納される。レコメンド条件とは、非アルコール飲料の摂取を促すための条件である。非アルコール飲料は、例えば、水である。ただし、非アルコール飲料は、お茶、ジュース等の非アルコール飲料でも良い。
【0081】
レコメンド条件は、例えば、酔い度に関する条件、経過時間に関する条件、飲酒情報に関する条件である。酔い度に関する条件は、酔い度が閾値以上または閾値より大きいこと、酔い度の単位時間あたりの上昇率は閾値以上または閾値より大きいことである。経過時間に関する条件は、例えば、飲酒会の開始からの時間が閾値以上経過していること、または閾値より長く経過していることである。経過時間に関する条件は、例えば、前回のレコメンド情報の出力から、の時間が閾値以上経過していること、または閾値より長く経過していることである。飲酒情報に関する条件は、例えば、飲酒情報が示す飲酒量が閾値以上であることである。
【0082】
レコメンド条件は、ユーザごとに格納されていても良い。レコメンド条件は、1または2以上のユーザ識別子に対応付いていても良い。
【0083】
基準情報格納部14には、1または2以上の基準情報が格納される。基準情報は、平常時のユーザに関する情報である。基準情報は、1または2以上の基準生体情報を含む。基準情報は、基準回答結果情報を含むことは好適である。
【0084】
基準生体情報は、平常時のユーザの生体に関する情報である。基準生体情報は、例えば、平常時の脈拍、平常時の血圧である。血圧は、最高血圧または最低血圧のうちの1以上である。また、平常時とは、通常、安静時である。平常時は、飲酒時ではない。平常時は、通常、運動直後等の特殊な時ではない。平常時は、通常、緊張時ではない。
【0085】
基準回答結果情報は、平常時に、ユーザに出題された問題に対する回答の結果に関する情報である。基準回答結果情報は、例えば、問題情報の出力から正解情報を受け付けるまでの時間である。基準回答結果情報は、例えば、2以上の問題に対して、すべて正解するまでの時間である。基準回答結果情報は、例えば、正解したか否かに関する情報である。基準回答結果情報は、例えば、正解率である。
【0086】
履歴情報格納部15には、1または2以上の履歴情報が格納される。履歴情報は、飲酒会における酔い度の変化に関する情報である。酔い度の変化とは、通常、酔い度の時間的な変化である。履歴情報は、例えば、飲酒情報と酔い度との組である。履歴情報は、例えば、経過時間と酔い度との組である。履歴情報は、例えば、経過時間と飲酒情報と酔い度との組である。経過時間は、一の飲酒会の開始からの時間である。
【0087】
履歴情報は、ユーザごとに格納されていても良い。かかる場合、履歴情報は、例えば、ユーザ識別子に対応付いている。
【0088】
グループ情報格納部16には、1または2以上のグループ情報が格納される。グループ情報は、一の飲酒会を開催するグループの情報である。グループ情報は、グループ識別子と、2以上のユーザ識別子とを有する。グループ識別子は、一の飲酒会に参加する2以上のユーザから構成されるグループを識別する情報である。
【0089】
受付部2は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示は、例えば、後述する回答情報、飲酒情報、後述する健康状態情報である。
【0090】
各種の情報や指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0091】
なお、ここでの受け付けとは、通常、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けであるが、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0092】
回答受付部21は、回答情報を受け付ける。回答情報は、出力された問題情報に対する回答を示す情報である。
【0093】
飲酒情報受付部22は、ユーザが入力した飲酒情報を受け付ける。なお、飲酒情報の入力のトリガーは問わない。入力催促出力部62が、飲酒情報の入力を催促するための情報を出力したことに応じて、ユーザが飲酒情報を入力し、飲酒情報受付部22がかかる飲酒情報を受け付けることは好適である。
【0094】
健康状態受付部23は、飲酒した後のユーザの健康状態情報を受け付ける。健康状態受付部23は、飲酒した後であり、所定の時のユーザの健康状態情報を受け付けることは好適である。所定の時は、飲酒の日の翌日であることは好適である。所定の時は、例えば、飲酒の日の翌日の所定時刻(例えば、午前8時)、飲酒会の終了後の所定時間後(例えば、2時間後)である。また、健康状態情報は、健康状態に関する情報である。健康状態情報は、例えば、二日酔いの状態に関する情報である。健康状態情報は、例えば、二日酔いがあるか否か、二日酔いの程度を特定する情報である。
【0095】
受信部3は、各種の指示や情報を受信する。各種の指示や情報は、例えば、後述する参加指示である。
【0096】
指示受信部31は、図示しないユーザ端末から、参加指示を受信する。参加指示は、一の飲酒会への参加の指示である。参加指示は、ユーザ識別子を有する。参加指示は、例えば、グループ識別子を有する。ユーザ端末は、例えば、実施の形態2で説明するユーザ端末Cである。指示受信部31は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信、インターネットを介した通信により、参加指示を受信する。
【0097】
処理部4は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、グループ形成部41、脈拍取得手段421等が行う処理である。
【0098】
グループ形成部41は、受信された参加指示が有するユーザ識別子を、グループ情報格納部16に蓄積する。グループ形成部41は、例えば、受信された参加指示が有するグループ識別子と対にして、受信された参加指示が有するユーザ識別子を、グループ情報格納部16に蓄積する。
【0099】
ユーザ情報取得部42は、1または2以上のユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、飲酒時のユーザに関する情報である。ユーザ情報は、飲酒時のユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む。ユーザ情報は、回答結果情報を含むことは好適である。なお、ユーザ情報取得部42は、カメラを有する、と考えても良い。
【0100】
ユーザ情報取得部42は、自ら、1以上のユーザ情報を取得しても良いし、外部の装置から1以上のユーザ情報を受信しても良い。
【0101】
脈拍取得手段421は、ユーザの脈拍を取得する。脈拍取得手段421は、例えば、酔い度判定装置Aが有するカメラにより撮影されたユーザの生体の画像を用いて、脈拍を取得する。ユーザの生体の画像は、ユーザの生体の特定の箇所をカメラで撮影した画像である。特定の箇所は、例えば、手首である。脈拍取得手段421は、ユーザ端末であるスマートウォッチにより脈拍を取得する。または、脈拍取得手段421は、ユーザ端末であるスマートウォッチにより測定された脈拍を取得する。なお、ユーザの脈拍を取得する技術は公知技術であるので、ここでの詳細な説明は省略する。また、脈拍取得手段421が脈拍を取得する手段は問わない。
【0102】
血圧取得手段422は、ユーザの血圧を取得する。血圧取得手段422は、例えば、酔い度判定装置Aが有するカメラにより撮影されたユーザの生体の画像を用いて、血圧を取得する。血圧は、通常、最高血圧、最低血圧のうちの1以上の情報である。ユーザの生体の画像は、ユーザの生体の特定の箇所をカメラで撮影した画像である。特定の箇所は、例えば、手首である。なお、ユーザの血圧を取得する技術は公知技術であるので、ここでの詳細な説明は省略する。また、血圧取得手段422が血圧を取得する手段は問わない。
【0103】
回答結果情報取得手段423は、回答結果情報を取得する。回答結果情報取得手段423は、通常、回答受付部21が回答情報を受け付けたことに応じて、回答結果情報を取得する。
【0104】
回答結果情報取得手段423は、例えば、出力部6が問題情報を出力した後、回答受付部21が回答情報を受け付けるまでの時間を示す回答結果情報を取得する。回答結果情報取得手段423は、例えば、出力部6が問題情報を出力した後、回答受付部21が受け付けた回答情報と、格納部1の正解情報とを照合し、正しい回答情報が入力されたと判断した場合に、出力部6が問題情報を出力した後、当該回答情報が受け付けられるまでの時間を示す回答結果情報を取得する。回答結果情報取得手段423は、例えば、格納部1の正解情報を参照し、回答情報が正解か否かを示す回答結果情報を取得する。回答結果情報取得手段423は、例えば、2以上の各回答情報が正解か否かを、格納部1の正解情報を参照し、正解率である回答結果情報を取得する。
【0105】
注文情報取得部43は、ユーザが注文したアルコール飲料に関する注文情報を取得する。注文情報取得部43は、例えば、図示しない注文サーバから、注文情報を受信する。注文情報取得部43は、例えば、図示しない注文サーバから、ユーザ識別子と対になる1または2以上の注文情報であり、本日日付に対応する注文情報を取得する。
【0106】
注文情報取得部43は、例えば、受付部2が受け付けた注文情報を取得する。かかる場合、処理部4は、受け付けられた注文情報を用いて、注文処理を行う。なお、注文処理は、公知技術であるので、詳細な説明は省略する。注文処理は、例えば、図示しない注文サーバに注文情報を送信する処理、課金処理である。
【0107】
飲酒情報取得部44は、ユーザが摂取したアルコール飲料に関する飲酒情報を取得する。
【0108】
飲酒情報取得部44は、例えば、注文情報取得部43が取得した注文情報を用いて飲酒情報を取得する。飲酒情報取得部44は、例えば、注文情報取得部43が取得した注文情報のうち、アルコール飲料を示す種類識別子を有する注文情報のみを用いて、飲酒情報を取得する。飲酒情報取得部44は、例えば、アルコール飲料を示す種類識別子を有する注文情報が有する種類識別子と量情報とを有する飲酒情報を取得する。飲酒情報取得部44は、例えば、アルコール飲料を示す種類識別子を有する注文情報が存在する場合、飲酒したことを示す飲酒情報を取得する。
【0109】
飲酒情報取得部44は、例えば、飲酒情報受付部22が受け付けた飲酒情報を取得する。
【0110】
飲水情報取得部45は、飲水情報を取得する。飲水情報取得部45は、例えば、受付部2が受け付けた飲水情報を取得する。なお、受付部2が受け付けた飲水情報と、取得する飲水情報とは異なる情報でも良い。つまり、飲水情報取得部45は、例えば、受付部2が受け付けた飲水情報(例えば、飲水ボタンの指示)に対応する飲水情報(例えば、200ml等の非アルコール飲料の量)を取得する。
【0111】
なお、飲水情報は、ユーザが摂取した非アルコール飲料に関する情報である。飲水情報は、摂取した和らぎ水に関する情報でも良い。飲水情報は、これから摂取する非アルコール飲料に関する情報でも良い。飲水情報は、例えば、非アルコール飲料を飲んだことを示す情報である。飲水情報は、例えば、非アルコール飲料を飲んだか否かを示す情報である。飲水情報は、例えば、飲んだ非アルコール飲料の量を特定する情報を含むことは好適である。
【0112】
酔い度取得部46は、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて、飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する。酔い度取得部46は、通常、1以上の各ユーザ情報と、各ユーザ情報に対応する基準情報との差異に関する1以上の差異情報を用いて、酔い度を取得する。なお、酔い度は、1から5の5段階でも良く、1から100の点数等でも良い。つまり、酔い度は、飲酒時の酔いの度合いを特定する情報であれば良い。酔い度は、例えば、「ほろ酔いですね」「ペースに気をつけて」「やわらぎ水そろそろ」「もうやめたほうが」の4段階である。
【0113】
酔い度取得部46は、例えば、使用情報格納部11の使用情報と、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて、酔い度を取得する。使用情報がユーザ識別子ごとに管理されている場合、酔い度取得部46は、当該ユーザのユーザ識別子と対になる使用情報を用いて、酔い度を取得する。
【0114】
使用情報が演算式である場合、まず、酔い度取得部46は、例えば、1以上の各ユーザ情報と、各ユーザ情報に対応する基準情報との差異に関する1以上の差異情報を取得する。酔い度取得部46は、取得した1以上の各差異情報を演算式に代入し、当該演算式を実行し、酔い度を取得する。
【0115】
また、使用情報が対応表である場合、まず、酔い度取得部46は、例えば、1以上の各ユーザ情報と、各ユーザ情報に対応する基準情報との差異に関する1以上の差異情報を取得する。酔い度取得部46は、例えば、取得した1以上の各差異情報からベクトルを構成し、当該ベクトルに最も近いベクトルを対応表から検索する。次に、酔い度取得部46は、検索したベクトルと対になる酔い度を対応表から取得する。
【0116】
また、使用情報が学習器である場合、まず、酔い度取得部46は、例えば、1以上の各ユーザ情報と、各ユーザ情報に対応する基準情報との差異に関する1以上の差異情報を取得する。酔い度取得部46は、取得した1以上の各差異情報からベクトルを構成する。次に、酔い度取得部46は、学習器と取得したベクトルとを、機械学習の予測処理を行うモジュールに与え、当該モジュールを実行し、酔い度を取得する。
【0117】
また、使用情報が学習器である場合、酔い度取得部46は、例えば、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを取得する。酔い度取得部46は、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報に含まれる各情報を要素とするベクトルを構成する。次に、酔い度取得部46は、学習器と取得したベクトルとを、機械学習の予測処理を行うモジュールに与え、当該モジュールを実行し、酔い度を取得する。
【0118】
なお、酔い度取得部46が、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて、酔い度を取得するアルゴリズムは種々あり得、問わない。
【0119】
酔い度取得部46は、非アルコール飲料の摂取があったことを示す飲水情報を取得した場合に、より低い酔い度を取得することは好適である。酔い度取得部46は、例えば、非アルコール飲料の摂取があったことを示す飲水情報を取得した場合に、現在の酔い度を下げるための処理を行う。現在の酔い度を下げるための処理は、例えば、現在の酔い度を下げる処理、現在の酔い度の算出のために使用される酔い度元情報を下げる処理である。なお、酔い度元情報は、酔い度と考えても良い。
【0120】
酔い度取得部46は、健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報が、不健康条件を満たす場合、以後、より高い酔い度を取得するようにすることは好適である。酔い度取得部46は、健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報が、不健康条件を満たす場合、以後、酔い度の取得に使用するユーザ情報、飲水情報、飲酒情報が同じでも、より高い酔い度を取得するようにすることは好適である。なお、不健康条件は、健康状態情報が、例えば、「二日酔いであること」「二日酔いの度合いが閾値以上または閾値より大きいこと」である。
【0121】
酔い度取得部46は、例えば、後述する更新部54により更新された使用情報と1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて、酔い度を取得することは好適である。
【0122】
酔い度取得部46は、例えば、一の飲酒会における1または2以上の各ユーザの酔い度を取得する。酔い度取得部46は、グループ識別子ごとに、グループ識別子と対になる1または2以上の各ユーザ識別子で識別されるユーザの酔い度を取得することは好適である。
【0123】
また、酔い度取得部46が酔い度を取得するタイミングは問わない。ユーザ情報取得部42がユーザ情報を取得した後、直ちに、酔い度取得部46は、酔い度を取得することは好適である。
【0124】
酔い度処理部47は、酔い度取得部46が取得した酔い度を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、酔い度を用いた処理であれば良く、その内容は問わない。予め決められた処理は、例えば、1または2以上の酔い度の出力処理、酔い度に関する判定処理、酔い度を用いた警告処理、酔い度を用いたレコメンド処理、後述する変更情報の取得処理である。
【0125】
酔い度処理部47は、例えば、酔い度が、予め決められたレコメンド条件を満たす場合に、非アルコール飲料の摂取を促すレコメンド情報を出力する。
【0126】
酔い度処理部47は、例えば、酔い度取得部46が取得した酔い度を出力する。なお、酔い度の出力態様は問わない。酔い度の出力は、例えば、一のユーザに対して、時間経過ごとの2以上の酔い度の出力、酔い度に対応する図柄の出力である。
【0127】
酔い度処理部47は、例えば、酔い度が閾値以上または閾値より大きい場合、警告を出力する。なお、警告の出力態様は問わない。警告の出力とは、例えば、警告を示す文字列や図柄の表示、ブザー音の出力、警告を示す音声の出力である。
【0128】
なお、ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置(例えば、ユーザ端末)への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0129】
入力催促判断部48は、入力催促条件に合致するか否かを判断する。入力催促条件が時間的な条件である場合、入力催促判断部48は、例えば、飲酒会の開始または前回の入力または前回の催促からの経過時間が入力催促条件に合致するか否かを判断する。入力催促条件が飲酒情報に基づく条件である場合、入力催促判断部48は、例えば、取得された1または2以上の飲酒情報が入力催促条件に合致するか否かを判断する。
【0130】
変化取得部49は、一の飲酒会での酔い度の変化に関する変化情報を取得する。変化情報は、例えば、一の飲酒会の一のユーザの2つの酔い度の差、一の飲酒会の一のユーザの2つの酔い度から取得される単位時間における酔い度の変化量を示す情報である。変化情報は、例えば、一の飲酒会における経過時間と、の一のユーザの酔い度との組の情報を、2組以上有する情報である。
【0131】
予測部51は、履歴情報格納部15の1以上の履歴情報を用いて、一の飲酒会における一のユーザの将来の酔い度の予測値を取得する。予測部51は、ユーザ情報取得部42が取得した1以上のユーザ情報、または酔い度取得部46が取得した1以上の酔い度、または飲酒情報取得部44が取得した飲酒情報のうちの1種類以上の情報を用いて、一の飲酒会における一のユーザの将来の酔い度の予測値を取得する。
【0132】
予測部51は、格納部1から予測条件を取得し、当該予測条件に合致するか否かを判断し、予測条件に合致する場合に、将来の酔い度の予測値を取得する予測処理を行うことは好適である。
【0133】
予測部51は、例えば、以下の3つの方法のうちのいずれかの方法により、予測値を取得する。
(1)機械学習による方法(履歴情報が学習器である場合)
【0134】
かかる場合、格納部1に、履歴情報である将来予測学習器が格納されている。将来予測学習器は、2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理を行い、取得された学習器である。ここで、教師データは、一の時点のユーザ情報、一の時点までに取得された1以上の酔い度、一の時点までの飲酒情報のうちの1または2種類以上の情報を有するベクトルと、一の時点から所定時間(例えば、1時間)後の酔い度とを有するデータである。なお、将来予測学習器は、図示しない学習装置または処理部4が取得した情報である。
【0135】
そして、予測部51は、一のユーザの現在の飲酒会において取得されたユーザ情報、1以上の酔い度、飲酒情報のうちの1または2種類以上の情報を有するベクトルを構成する。次に、予測部51は、構成したベクトルと将来予測学習器とを、機械学習の予測処理のモジュールに与え、当該モジュールを実行し、予測値を取得する。
(2)対応表による方法(履歴情報が対応表である場合)
【0136】
かかる場合、格納部1に、履歴情報である対応表が格納されている。対応表は、2以上の対応情報を有する。対応情報は、ベクトルと所定時間(例えば、1時間)後の酔い度との対応を示す情報である。ベクトルは、一の時点のユーザ情報、一の時点までに取得された1以上の酔い度、一の時点までの飲酒情報のうちの1または2種類以上の情報を有する情報である。
【0137】
そして、予測部51は、一のユーザの現在の飲酒会において取得されたユーザ情報、1以上の酔い度、飲酒情報のうちの1または2種類以上の情報を有するベクトルを構成する。
【0138】
次に、予測部51は、構成したベクトルに最も類似するベクトルを対応表から検索する。次に、予測部51は、当該最も類似するベクトルと対になる酔い度を、予測値として、対応表から取得する。
【0139】
なお、予測部51は、最も類似するベクトルを検索する代わりに、予め決められた近似条件を満たす2以上のベクトルを対応表から検索し、当該2以上のベクトルと対になる2以上の酔い度を取得し、当該2以上の酔い度の代表値を、予測値として取得しても良い。予測値は、例えば、平均値、ベクトル間の距離に基づく加重平均値、中央値である。
演算式による方法(履歴情報が演算式である場合)
【0140】
履歴情報格納部15に格納されている、一のユーザの一の時点のユーザ情報、一の時点までに取得された1以上の酔い度、一の時点までの飲酒情報のうちの1または2種類以上の情報を有するベクトルと、一の時点から所定時間(例えば、1時間)後の酔い度とを有するデータである2以上の教師データを、過去の飲酒会での履歴情報から取得する。次に、予測部51は、2以上の教師データを用いて、ベクトルを入力とし、一の時点から所定時間後の酔い度を出力とする演算式を取得する。なお、予測部51は、例えば、最小二乗法により、演算式を取得し、履歴情報格納部15に蓄積する。
【0141】
次に、予測部51は、一のユーザの現在の飲酒会において取得されたユーザ情報、1以上の酔い度、飲酒情報のうちの1または2種類以上の情報を有するベクトルを構成する。次に、当該ベクトルの各要素を、履歴情報格納部15の演算式に代入し、当該演算式を実行し、酔い度を取得する。
【0142】
順位決定部52は、一の飲酒会に参加する2以上の各ユーザの酔い度を用いて、2以上の各ユーザの順位を決定する。順位決定部52は、通常、低い酔い度のユーザを高い順位とするように、2以上の各ユーザの順位を決定する。ユーザの順位を決定することは、例えば、ユーザ識別子に対応付けて、順次を示す情報を取得することである。
【0143】
評価部53は、2以上の各ユーザの酔い度を用いて、一の飲酒会に対する評価値を取得する。評価部53は、例えば、2以上の各ユーザの酔い度の代表値を取得する。代表値は、例えば、平均値、中央値、最低値、最高値である。評価値は、一の飲酒会のスマートさを示す指標であると言えるので、DRINKSMART指数といっても良い。なお、各ユーザの酔い度を、DRINKSMART指数といっても良い。
【0144】
評価部53は、一のグループの中で、予め決められた条件を満たす、高い酔い度のユーザが存在する場合、予め決められた条件を満たすユーザが存在しない場合と比較して、低い評価値を取得することは好適である。なお、予め決められた条件は、例えば、酔い度が閾値以上、または閾値より大きいことである。予め決められた条件は、例えば、「やわらぎ水そろそろ」、「もうやめたほうが」のユーザが存在することである。
【0145】
更新部54は、健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報に応じて、使用情報を変更する。健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報が不健康条件を満たす場合、更新部54は、使用情報を変更することは好適である。不健康条件は、例えば、「健康状態情報が二日酔いであること」「健康状態情報が示す二日酔いの程度が閾値以上または閾値より大きいこと」である。
【0146】
以下、使用情報が演算式である場合、対応表である場合、学習器である場合について、更新部54の処理を説明する。
(1)使用情報が演算式である場合
【0147】
健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報が不健康条件を満たす場合、更新部54は、例えば、演算式が有する定数を変更し、より高い酔い度を取得する演算式を取得し、蓄積する。
【0148】
例えば、演算式が「D=aX+bX+・・・+nX」(Dは酔い度、a,b,・・・,nは定数、X,X,Xは差異情報)である場合、定数のa,b,・・・,nの1以上の数値を大きな数値にする。
(2)使用情報が対応表である場合
【0149】
健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報が不健康条件を満たす場合、更新部54は、例えば、対応表が有する2以上の対応情報に含まれる酔い度のうち、1以上の酔い度を、より大きな酔い度に更新する。
(3)使用情報が学習器である場合
【0150】
健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報が不健康条件を満たす場合、更新部54は、例えば、より高い酔い度を取得する学習器に取得し、蓄積する。
【0151】
健康状態受付部23が受け付けた健康状態情報が不健康条件を満たす場合、更新部54は、例えば、学習器を構成する元になった2以上の教師データのうち、1以上の各教師データが有する酔い度を、より高い酔い度に更新し、新しい1以上の教師データを取得する。そして、更新部54は、新しい1以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、
学習器に取得し、蓄積する。
【0152】
出力部6は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、評価値、入力催促情報、変化情報、予測値、ユーザの順位である。
【0153】
評価値出力部61は、評価部53が取得した評価値を出力する。評価値の出力態様は問わない。
【0154】
入力催促出力部62は、入力催促判断部48が、入力催促条件に合致すると判断した場合に、ユーザ情報の入力を促す入力催促情報を出力する。入力催促出力部62は、飲酒情報の入力を促す入力催促情報を出力しても良い。
【0155】
入力催促出力部62は、2以上のユーザに対して、一斉に、入力催促情報を出力することは好適である。
【0156】
変化出力部63は、変化取得部49が取得した変化情報を出力する。変化出力部63は、例えば、一の飲酒会の間における時間的な酔い度の変化を図的に出力する。時間的な酔い度の変化の図的な出力は、例えば、酔い度の変化量に対応する図の出力、酔い度の変化量の時間的な推移のグラフの出力である。ただし、変化情報の出力態様は問わない。
【0157】
予測値出力部64は、予測値を出力する。予測値の出力とは、所定時間経過後の酔い度の予測値の出力である。予測値の出力態様は、問わない。つまり、数字を出力しても良いし、時間経過に対応するグラフの出力等でも良い。
【0158】
順位出力部65は、順位決定部52が決定した順位に関する順位情報を出力する。順位情報の出力態様は問わない。
【0159】
格納部1、使用情報格納部11、入力催促条件格納部12、レコメンド条件格納部13、基準情報格納部14、履歴情報格納部15、およびグループ情報格納部16は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0160】
格納部1等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部1等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部1等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部1等で記憶されるようになってもよい。
【0161】
受付部2は、回答受付部21、飲酒情報受付部22、および健康状態受付部23は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。なお、受付部2、回答受付部21、飲酒情報受付部22、および健康状態受付部23は、無線または有線の通信手段により実現されても良い。
【0162】
受信部3、および指示受信部31は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0163】
処理部4、グループ形成部41、ユーザ情報取得部42、注文情報取得部43、飲酒情報取得部44、飲水情報取得部45、酔い度取得部46、酔い度処理部47、入力催促判断部48、変化取得部49、予測部51、順位決定部52、評価部53、更新部54、脈拍取得手段421、血圧取得手段422、および回答結果情報取得手段423は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部4等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0164】
出力部6、評価値出力部61、入力催促出力部62、変化出力部63、予測値出力部64、および順位出力部65は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部6等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0165】
次に、酔い度判定装置Aの動作例について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0166】
(ステップS201)入力催促判断部48は、入力催促条件格納部12から入力催促条件を取得する。なお、ここで、入力催促条件格納部12に、2以上のユーザの入力催促条件が格納されている場合は、当該ユーザのユーザ識別子と対になる入力催促条件を入力催促条件格納部12から取得する。
【0167】
そして、入力催促判断部48は、取得した入力催促条件を満たすか否かを判断する。入力催促条件を満たす場合はステップS202に行き、入力催促条件を満たさない場合はステップS211に行く。
【0168】
(ステップS202)入力催促出力部62は、格納部1から入力催促情報を取得する。入力催促出力部62は、入力催促を出力する。
【0169】
(ステップS203)ユーザ情報取得部42は、1または2以上のユーザ生体情報を取得する。ユーザ生体情報は、例えば、脈拍、血圧である。
【0170】
(ステップS204)回答受付部21は、回答情報等を受け付けたか否かを判断する。回答情報等を受け付けた場合はステップS205に行き、回答情報等を受け付けなかった場合はステップS204に戻る。なお、回答情報等とは、回答情報だけでも良いし、回答情報と飲酒情報でも良い。
【0171】
(ステップS205)ユーザ情報取得部42は、ステップS204で受け付けられた回答情報を用いて、回答結果情報を取得する。
【0172】
(ステップS206)ユーザ情報取得部42は、ステップS203で取得した1以上のユーザ生体情報と、ステップS205で取得した回答結果情報とを有するユーザ情報を構成する。
【0173】
(ステップS207)酔い度取得部46は、ステップS206で取得されたユーザ情報を用いて、酔い度取得処理を行う。酔い度取得処理の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0174】
(ステップS208)酔い度処理部47は、ステップS207で取得された酔い度を用いて、酔い度処理を行う。酔い度処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0175】
(ステップS209)飲酒情報取得部44は、飲酒情報を取得する。なお、飲酒情報取得部44は、受け付けられた飲酒情報を取得しても良い。また、飲酒情報取得部44は、注文情報取得部43が取得した注文情報から飲酒情報を取得しても良い。
【0176】
(ステップS210)処理部4は、取得された酔い度、ユーザ情報、飲酒情報等を用いて、蓄積する履歴情報を構成し、履歴情報格納部15に蓄積する。ステップS201に戻る。なお、処理部4は、ユーザ識別子に対応付けて、履歴情報を履歴情報格納部15に蓄積しても良い。また、履歴情報は、時刻情報を有しても良い。
【0177】
(ステップS211)処理部4は、レコメンド条件格納部13からレコメンド条件を取得する。なお、ここで、処理部4は、当該ユーザのユーザ識別子と対になるレコメンド条件を取得しても良い。次に、処理部4は、レコメンド条件に合致するか否かを判断する。レコメンド条件に合致する場合はステップS212に行き、レコメンド条件に合致しない場合はステップS213に行く。
【0178】
(ステップS212)酔い度処理部47は、レコメンド情報を格納部1から取得する。酔い度処理部47は、当該レコメンド情報を出力する。ステップS201に戻る。
【0179】
(ステップS213)予測部51は、格納部1から予測条件を取得する。次に、予測部51は、当該予測条件に合致するか否かを判断する。予測条件に合致する場合はステップS214に行き、予測条件に合致しない場合はステップS216に行く。
【0180】
(ステップS214)予測部51は、予測処理を行い、酔い度の予測値を取得する。なお、予測処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0181】
(ステップS215)予測値出力部64は、ステップS214で取得された予測値を出力する。ステップS201に戻る。
【0182】
(ステップS216)処理部4は、当該飲酒会を終了するか否かを判断する。飲酒会を終了する場合はステップS217に行き、飲酒会を終了しない場合はステップS219に行く。なお、処理部4は、例えば、受付部2が飲酒会の終了指示を受け付けた場合に、飲酒会を終了すると判断する。処理部4は、例えば、飲酒会の開始から所定時間が経過した時に飲酒会を終了すると判断する。その他、飲酒会を終了する条件は問わない。
【0183】
(ステップS217)処理部4は、当該飲酒会に参加している2以上の各ユーザの情報が存在するか否かを判断する。各ユーザの情報が存在する場合はステップS218に行き、各ユーザの情報が存在しない場合はステップS201に戻る。
【0184】
処理部4は、例えば、グループ情報格納部16に2以上のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。処理部4は、例えば、グループ情報格納部16に格納されている2以上の各ユーザ識別子と対になる酔い度が格納部1に存在するか否か(2以上のユーザの酔い度が格納されているか否か)を判断する。
【0185】
(ステップS218)処理部4は、グループ処理を行う。ステップS201に戻る。なお、グループ処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。グループ処理とは、飲酒会のグループの各ユーザの酔い度等の処理である。
【0186】
(ステップS219)受信部3は、同じグループに属する他のユーザの履歴情報を受信したか否かを判断する。他のユーザの履歴情報を受信した場合はステップS220に行き、他のユーザの履歴情報を受信しなかった場合はステップS221に行く。
【0187】
(ステップS220)処理部4は、他のユーザの履歴情報を、他のユーザのユーザ識別子と対にして、履歴情報格納部15に蓄積する。ステップS201に戻る。
【0188】
(ステップS221)処理部4は、健康状態を問うタイミングであるか否かを判断する。健康状態を問うタイミングである場合はステップS222に行き、健康状態を問うタイミングでない場合はステップS201に戻る。なお、処理部4は、例えば、飲酒会があり、履歴情報が蓄積された翌日の予め決められた時刻(例えば、7時)になった際に、健康状態を問うタイミングである、と判断する。
【0189】
(ステップS222)処理部4は、格納部1から健康状態情報の入力を促すための情報を取得する。出力部6は、かかる情報を出力する。なお、かかる情報は、例えば、健康状態情報の入力を促すための画面情報、健康状態情報の入力を促すための音声情報である。
【0190】
(ステップS223)健康状態受付部23は、健康状態情報を受け付けたか否かを判断する。健康状態情報を受け付けた場合はステップS224に行き、健康状態情報を受け付けなかった場合はステップS223に戻る。
【0191】
(ステップS224)更新部54は、更新処理を行う。ステップS201に戻る。なお、更新処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0192】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0193】
次に、ステップS207の酔い度取得処理の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0194】
(ステップS301)酔い度取得部46は、カウンタiに1を代入する。
【0195】
(ステップS302)酔い度取得部46は、ステップS206で構成されたユーザ情報のうち、酔い度の取得に使用するi番目のユーザ情報が存在するか否かを判断する。酔い度の取得に使用するi番目のユーザ情報が存在する場合はステップS303に行き、存在しない場合はステップS306に行く。
【0196】
(ステップS303)酔い度取得部46は、i番目のユーザ情報に対応するi番目の基準情報を基準情報格納部14から取得する。なお、2以上のユーザの基準情報が基準情報格納部14に格納されている場合は、酔い度取得部46は、当該ユーザのユーザ識別子と対になる基準情報を基準情報格納部14から取得する。
【0197】
(ステップS304)酔い度取得部46は、i番目のユーザ情報とi番目の基準情報との差異を特定する差異情報を取得する。
【0198】
(ステップS305)酔い度取得部46は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS302に戻る。
【0199】
(ステップS306)酔い度取得部46は、ステップS304で取得した2以上の差異情報を用いて、酔い度を取得する。上位処理にリターンする。
【0200】
次に、ステップS208の酔い度処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0201】
(ステップS401)酔い度処理部47は、レコメンド条件格納部13からレコメンド条件を取得する。
【0202】
(ステップS402)酔い度処理部47は、直前に取得された酔い度を含む1または2以上の酔い度が、レコメンド条件に合致するか否かを判断する。レコメンド条件に合致する場合はステップS403に行き、レコメンド条件に合致しない場合はステップS404に行く。
【0203】
(ステップS403)酔い度処理部47は、格納部1からレコメンド情報を取得する。
【0204】
(ステップS404)酔い度処理部47は、直前に取得された酔い度を含む1または2以上の酔い度が、警告条件に合致するか否かを判断する。警告条件に合致する場合はステップS405に行き、警告条件に合致しない場合はステップS406に行く。なお、警告条件は、格納部1に格納されている。また、ユーザごとに異なる警告条件が格納されている場合、酔い度処理部47は、当該ユーザのユーザ識別子と対になる警告条件を格納部1から取得する。
【0205】
(ステップS405)酔い度処理部47は、格納部1から警告情報を取得する。
【0206】
(ステップS406)酔い度処理部47は、当該飲酒会において、当該ユーザにおいて、2度以上、酔い度が取得されているか否かを判断する。2度以上、酔い度が取得されている場合はステップS407に行き、2度以上、酔い度が取得されていない場合はステップS408に行く。
【0207】
(ステップS407)変化取得部49は、2以上の酔い度情報を用いて、変化情報を取得する。
【0208】
(ステップS408)酔い度処理部47は、取得された情報を用いて、出力する情報を構成する。なお、取得された情報は、酔い度、レコメンド情報、警告情報、変化情報のうちの1または2以上の情報を含む。
【0209】
(ステップS409)出力部6は、ステップS408で構成された情報を出力する。上位処理にリターンする。
【0210】
次に、ステップS214の予測処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0211】
(ステップS501)予測部51は、予測処理において、ユーザ情報を使用するか否かを判断する。ユーザ情報を使用する場合はステップS502に行き、ユーザ情報を使用しない場合はステップS503に行く。
【0212】
(ステップS502)予測部51は、使用する1以上のユーザ情報を取得する。
【0213】
(ステップS503)予測部51は、予測処理において、酔い度を使用するか否かを判断する。酔い度を使用する場合はステップS504に行き、酔い度を使用しない場合はステップS505に行く。
【0214】
(ステップS504)予測部51は、使用する1以上の酔い度を取得する。
【0215】
(ステップS505)予測部51は、予測処理において、飲酒情報を使用するか否かを判断する。飲酒情報を使用する場合はステップS506に行き、飲酒情報を使用しない場合はステップS507に行く。
【0216】
(ステップS506)予測部51は、使用する1以上の飲酒情報を取得する。
【0217】
(ステップS507)予測部51は、取得した各情報を要素とするベクトルを構成する。取得した各情報は、1以上のユーザ情報、1以上の酔い度、1以上の飲酒情報のいずれかである。
【0218】
(ステップS508)予測部51は、格納部1の将来予測学習器を取得する。
【0219】
(ステップS509)予測部51は、ステップS507で構成したベクトルと将来予測学習器とを、機械学習の予測処理を行うモジュールに渡し、当該モジュールを実行し、予測値を取得する。上位処理にリターンする。
【0220】
なお、図5のフローチャートにおいて、予測部51は、機械学習の予測処理により、予測値を取得した。しかし、上述したように、対応表または演算式等の他の手段により、予測値を取得しても良い。
【0221】
次に、ステップS218のグループ処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0222】
(ステップS601)処理部4は、着目するグループを構成する全ユーザの酔い度を取得する。
【0223】
(ステップS602)順位決定部52は、ステップS601で取得された酔い度を用いて、ユーザの順位を決定する。なお、順位決定部52は、例えば、酔い度を昇順にソートし、各酔い度と対になるユーザ識別子に、1位から、順に順位情報を付与していく。
【0224】
(ステップS603)評価部53は、ステップS601で取得された全ユーザの酔い度を用いて、評価値を取得する。
【0225】
(ステップS604)処理部4は、ステップS602で取得された順位情報、ステップS603で取得された評価値を用いて、出力するグループ情報を構成する。なお、グループ情報は、当該グループに関する情報である。
【0226】
(ステップS605)出力部6は、ステップS604で構成されたグループ情報を出力する。上位処理にリターンする。
【0227】
次に、ステップS224の更新処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0228】
(ステップS701)更新部54は、格納部1の更新条件を取得する。
【0229】
(ステップS702)更新部54は、受け付けられた健康状態情報が更新条件を満たすか否かを判断する。更新条件を満たす場合はステップS703に行き、更新条件を満たさない場合は上位処理にリターンする。
【0230】
(ステップS703)更新部54は、使用情報格納部11の使用情報の更新処理を行う。上位処理にリターンする。なお、使用情報格納部11に2以上のユーザの使用情報が格納されている場合、更新部54は、当該ユーザのユーザ識別子と対になる使用情報の更新処理を行う。
【0231】
以下、本実施の形態における酔い度判定装置Aの具体的な動作例について説明する。ここで、酔い度判定装置Aは、例えば、スマートフォンである、とする。また、スマートフォンは、カメラを具備する。また、ここで、ユーザUの飲酒会における、当該ユーザUの酔い度判定装置Aの具体的な動作について説明する。
【0232】
今、格納部1の使用情報格納部11には、酔い度を算出するための演算式「酔い度元情報(O)=a×脈拍差異情報+b×回答結果差異情報」が格納されている、とする。また、使用情報格納部11には、図8に示す酔い度元情報(O)と酔い度(D)と点数(P)の対応を示す酔い度対応表が格納されている、とする。ここで、酔い度(D)は、酔いの度合い(酩酊の度合い、といっても良い)を示す情報であり、ここでは、「1」「2」「3」または「4」のいずれかを採り得る。酔い度元情報(O)とは、酔い度(D)を取得する元になる情報である。点数(P)は、酔い度元情報(O)または酔い度(D)を「-10点」
から「100点」までの数値に正規化した情報である。また、ここでは、脈拍差異情報は、「飲酒時に取得された脈拍-平常時の脈拍」である。また、ここでは、回答結果差異情報は、「飲酒時に取得された回答結果情報-平常時の回答結果情報」である。また、回答結果情報は、ここでは、提示された問題に正解するまでの時間である、とする。また、提示される問題は、簡易なじゃんけんゲームであり、「ランダムに提示されるじゃんけんの手と一致する手を、3つの手から選択するゲーム」である。
【0233】
酔い度対応表には、「ID」「酔い度元情報条件」「酔い度(D)」「コメント」を有する4つのレコードが格納される。「ID」はレコードを識別する情報である。「酔い度元情報条件」は、酔い度元情報(O)に関する条件である。ここでは、酔い度元情報(O)の範囲の条件である。また、ここで、「x<x<x」が成り立つ。「コメント」は、酔い度に対応するコメントであり、ユーザに提示され得る情報である。
【0234】
入力催促条件格納部12には、入力催促条件「30分ごと」が格納されている、とする。つまり、飲酒会の開始から30分ごとに、ユーザ情報の取得を促すこととなる。また、ここでのユーザ情報は、ユーザ生体情報の一例である脈拍、およびユーザ回答結果情報である。
【0235】
レコメンド条件格納部13には、レコメンド条件「酔い度>=3」、「1時間あたりに酔い度の進む速度>=2」が格納されている、とする。つまり、酔い度が取得された際に、「酔い度>=3」または、「1時間あたりに酔い度の進む速度>=2」のいずれかの条件を満たす場合に、レコメンド情報が取得される。また、格納部1には、レコメンド情報「やわらぎ水を飲見ますか? ※やわらぎ水はアルコールの吸収をやわらげ、悪酔いや二日酔いの防止に役立ちます◎」が格納されている。
【0236】
基準情報格納部14には、当該酔い度判定装置Aの所有者Uの基準の脈拍「60」、および基準の回答結果情報「10秒」が格納されている、とする。
【0237】
なお、基準情報格納部14には、以下のように、脈拍「60」と回答結果情報「10秒」とが蓄積された、とする。つまり、ユーザUは、平常時に、酔い度判定装置Aに脈拍の取得を指示する。すると、受付部2は、かかる指示を受け付け、脈拍を取得するための画面情報を格納部1から読み出し、出力する。かかる画面例は、図9である。ユーザUは、図9の画面に従って、動作する、とする。すると、脈拍取得手段421は脈拍「60」を取得し、基準情報格納部14に蓄積した、とする。また、出力部6は、ゲームの画面情報を格納部1から読み出し、出力する。かかる画面例は、図10である。そして、ユーザは、「チョキ」のアイコンを選択した、とする。次に、回答結果情報取得手段423は、「チョキ」が正解であることを検知し、図10の画面を出力してから、回答の入力を受け付けるまでの時間「10秒」を取得し、基準情報格納部14に蓄積した、とする。
【0238】
履歴情報格納部15には、図11に示す履歴管理表が格納されている、とする。履歴管理表は、履歴情報を管理する表である。履歴管理表は、「ID」「日付」「30分」「60分」「90分」「120分」「最終」「二日酔い」を有する多数の履歴情報を管理する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「日付」は、飲酒会の日を示す。「30分」「60分」「90分」「120分」は、飲酒会の開始からの時間であり、属性値として「飲酒情報」「酔い度」を有する。「飲酒情報」は、上段の情報であり、種類識別子(例えば、「ビール」「日本酒」)と飲酒した量を示す量情報とを有する。「最終」は、飲酒会の終了時点の「酔い度」等の情報である。「二日酔い」は、二日酔いがあったか否かを示す情報である。
【0239】
グループ情報格納部16には、ここでは、情報が格納されていない、とする。
【0240】
また、格納部1には、予測条件「開始後30分経過時」が格納されている、とする。また、格納部1には、以下の将来予測学習器が格納されている、とする。この将来予測学習器は、一の飲酒会における累積の摂取したお酒の情報を特定する累積の飲酒情報と各段階での酔い度とを入力とし、1時間後の酔い度を予測する学習器である。
【0241】
また、将来予測学習器は、ユーザUの履歴情報が有する1時間前までの累積の飲酒情報と各段階での酔い度とを説明変数とし、1時間後の酔い度を目的変数とする2以上の教師データに対して、学習処理を行い、取得された学習器である。なお、教師データは、ベクトル(ビールの量の累積,日本酒の量の累積,焼酎の量の累積,・・・,ワインの量の累積,現在の酔い度,1時間後の酔い度)の構造を有する。
【0242】
そして、処理部4の図示しない学習部は、例えば、図11の履歴情報管理表の「ID=1」のレコードからは、教師データ1(1,0,0,・・・,0,1,3)、教師データ2(2,2,0,・・・,0,2,3)等を取得する。また、学習部は、例えば、「ID=2」のレコードからは、教師データ3(1,0,0,・・・,0,1,2)、教師データ4(2,0,0,・・・,0,1,2)等を取得する。なお、教師データ1と教師データ3とは、開始時間「30分」に対応する教師データである。また、教師データ2と教師データ4とは、開始時間「60分」に対応する教師データである。そして、学習部は、かかる複数の教師データを、機械学習の学習モジュールに与え、当該モジュールを実行し、将来予測学習器を取得する。なお、教師データは、予測するユーザと同じユーザの履歴情報から取得された情報であることは好適であるが、他のユーザの履歴情報から取得された情報でも良い。
【0243】
かかる状況で、本日「2020/12/18」に、ユーザUは、飲酒会に参加した、とする。
【0244】
そして、飲酒会の開始から30分の間までに、ユーザUは、ビールを「3」杯、注文し、飲んだ、とする。なお、ユーザUは、例えば、酔い度判定装置Aまたは店舗の図示しない端末に、注文情報を入力し、酔い度判定装置Aまたは店舗の端末から、図示しない注文サーバに注文情報がユーザ識別子「U」と対にして送信され、注文サーバでは、ユーザ識別子「U」と対にして、注文情報が蓄積される、とする。
【0245】
次に、飲酒会の開始から30分になって、酔い度判定装置Aの入力催促判断部48は、入力催促条件「30分ごと」に合致する、と判断する。そして、入力催促出力部62は、格納部1から入力催促情報を取得し、出力する。すると、酔い度判定装置Aには、図9の画面が出力される。
【0246】
そして、ユーザUは、図9の画面に従い振る舞う、とする。そして、脈拍取得手段421は脈拍「80」を取得する。
【0247】
次に、酔い度判定装置Aには、図10の画面が出力される。そして、ユーザは、「チョキ」のアイコンを選択した、とする。次に、回答結果情報取得手段423は、「チョキ」が正解であることを検知し、図10の画面を出力してから、回答の入力を受け付けるまでの時間「13秒」を取得した、とする。
【0248】
次に、酔い度取得部46は、脈拍の基準情報「60」を基準情報格納部14から取得する。そして、酔い度取得部46は、取得された脈拍「80」と、脈拍の基準情報「60」とから、脈拍差異情報「20」を算出する。また、酔い度取得部46は、回答結果情報の基準情報「10秒」を基準情報格納部14から取得する。そして、酔い度取得部46は、取得された回答結果情報「13」と、回答結果情報の基準情報「10」とから、回答結果差異情報「3」を算出する。次に、酔い度取得部46は、演算式「酔い度元情報(O)=a×脈拍差異情報+b×回答結果差異情報」に、脈拍差異情報「20」と回答結果差異情報「3」とを代入し、「酔い度元情報(O)=α」を得た、とする。なお、「x<α<=x」を満たす、とする。
【0249】
次に、酔い度取得部46は、図8の対応表を参照し、「酔い度元情報(O)=α」は、「ID=2」のレコードにマッチすると判断し、「酔い度=2」を取得する。
【0250】
また、注文情報取得部43は、図示しない注文サーバから、ユーザ識別子「U」と対になる注文情報を取得する。次に、飲酒情報取得部44は、取得された注文情報から、お酒の種類識別子(例えば、「ビール」「日本酒」)に対応する飲酒情報(ここでは、「ビール」3))を取得する。
【0251】
次に、酔い度処理部47は、飲酒情報「ビール:3」、酔い度「2」を、「30分」に対応付けて、本日の日付「2020/12/18」とともに、履歴情報管理表(図11)に蓄積する。
【0252】
次に、酔い度処理部47は、レコメンド条件格納部13からレコメンド条件「酔い度>=3」、「1時間あたりに酔い度の進む速度>=2」を取得する。また、酔い度処理部47は、レコメンド条件「酔い度>=3」には合致しないが、「1時間あたりに酔い度の進む速度>=2」には合致する(30分で、酔い度が0から2になったので)、と判断する。そして、酔い度処理部47は、レコメンド情報を格納部1から取得する。次に、酔い度処理部47は、当該レコメンド情報を出力する。かかる出力例は、図12である。
【0253】
次に、酔い度処理部47は、格納部1から予測条件「開始後30分経過時」を取得する。そして、酔い度処理部47は、予測条件を満たす、と判断する。
【0254】
次に、予測部51は、以下のように予測処理を行い、予測値を取得する。つまり、予測部51は、予測処理において使用する情報(ここでは、現在までの飲酒情報「ビール:3」、酔い度「2」、および開始時からの開始時間「30分」)を取得し、ベクトルを構成する。次に、予測部51は、格納部1の将来予測学習器を取得する。予測部51は、構成したベクトルと将来予測学習器とを、機械学習の予測処理を行うモジュールに渡し、当該モジュールを実行し、予測値「4」を取得する。次に、予測値出力部64は、取得された予測値「4」を出力する。かかる出力により、このままのペースで飲酒を続ければ、1時間後には、酔い度「4」となることがユーザUに示された。
【0255】
また、ユーザUは、その後も、飲酒を続けて、当該飲酒会は終了を迎えた、とする。なお、開始後から60分、90分、120分、および終了時に、上記の説明した処理が行われる、とする。
【0256】
次に、翌日の7時になり、処理部4は、健康状態を問うタイミングである、と判断した、とする。
【0257】
次に、処理部4は、格納部1から健康状態情報の入力を促すための情報を取得する。次に、出力部6は、かかる情報を出力する。
【0258】
そして、ユーザは、「二日酔い」である旨の情報を酔い度判定装置Aに入力する。次に、健康状態受付部23は、「二日酔い」である旨の情報を受け付ける。更新部54は、格納部1の更新条件「健康状態情報=二日酔い」を取得する。次に、更新部54は、受け付けられた健康状態情報「二日酔い」が更新条件を満たす、と判断する。
【0259】
次に、更新部54は、使用情報格納部11の使用情報の更新処理を行う。つまり、ここでは、例えば、更新部54は、使用情報格納部11の演算式「酔い度元情報(O)=a×脈拍差異情報+b×回答結果差異情報」の定数「a」「b」を、予め決められたルール(例えば、「1.2倍にする」)に従って、大きな値とする。つまり、更新部54は、新しい演算式「酔い度元情報(O)=1.2×a×脈拍差異情報+1.2×b×回答結果差異情報」を取得し、使用情報格納部11に蓄積する。
【0260】
以上、本実施の形態によれば、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて酔い度を取得することにより、ユーザに合致した酔い度を取得し、当該酔い度を用いた処理ができる。
【0261】
また、本実施の形態によれば、非アルコール飲料の摂取があったことを示す飲水情報を取得した場合に、より低い酔い度を取得する等の処理により、飲水情報に応じた適切な酔い度が取得できる。
【0262】
また、本実施の形態によれば、レコメンド条件を満たす場合に、非アルコール飲料の摂取を促すレコメンド情報を出力することにより、良好な飲酒の場となるように、ユーザにレコメンドできる。
【0263】
また、本実施の形態によれば、一の飲酒会において、最初に飲酒情報を取得した場合に、2以上のレベルの酔い度の候補のうちの最も低い酔い度を取得することにより、飲酒会の初期の段階において、適切な酔い度を取得できる。
【0264】
また、本実施の形態によれば、ユーザの注文情報を用いて、自動的に飲酒情報を取得することにより、非常に簡便に酔い度を取得できる。
【0265】
また、本実施の形態によれば、飲酒の翌日のユーザの健康状態に応じて、酔い度の算出の方法等を更新できる。
【0266】
また、本実施の形態によれば、飲酒会の適切なタイミングで、ユーザにユーザ情報の入力を催促できる。
【0267】
また、本実施の形態によれば、一の飲酒会での酔い度の変化情報を取得し、出力できる。また、一の飲酒会での酔い度の変化を容易に把握できる。
【0268】
また、本実施の形態によれば、一の飲酒会での将来の酔い度を予測できる。
【0269】
さらに、本実施の形態によれば、酔い度を取得するための脈拍を、簡易に取得できる。
【0270】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における酔い度判定装置Aを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、平常時のユーザの生体に関する基準生体情報を含む1以上の基準情報が格納される基準情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、飲酒時の前記ユーザに関する情報であり、飲酒時の前記ユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む1以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記1以上のユーザ情報と前記1以上の基準情報とを用いて、前記飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する酔い度取得部と、前記酔い度を用いて、予め決められた処理を行う酔い度処理部として機能させるためのプログラムである。
【0271】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1との違いは、酔い度判定装置Aがサーバであり、1または2以上のユーザ端末Cと通信を行い、実施の形態1で説明したサービスを提供する点である。
【0272】
さらに、本実施の形態において、特に、サーバが行うことが好適である機能について、詳細に説明する。つまり、本実施の形態において、飲み会の複数の参加者に同じタイミングでユーザ情報の入力を促す酔い度判定装置Aについて、詳細に説明する。また、本実施の形態において、複数のメンバーによる飲酒会において、各人の酔い度を用いて、当該飲み会の評価値を算出する酔い度判定装置Aについて詳細に説明する。また、本実施の形態において、飲み会において、容易にグループを形成できる酔い度判定装置Aについて詳細に説明する。さらに、本実施の形態において、複数のメンバーによる飲酒会において、酔い度を用いた順位付けを行い、順位を出力する酔い度判定装置Aについて詳細に説明する。
【0273】
図13は、本実施の形態における酔い度判定システムBの概念図である。酔い度判定システムBは、酔い度判定装置A、および1または2以上のユーザ端末Cを備える。
【0274】
ここでの酔い度判定装置Aは、いわゆるサーバである。酔い度判定装置Aは、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。ユーザ端末Cは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチであるが、その種類は問わない。また、酔い度判定装置Aと1以上の各ユーザ端末Cとは、インターネット等のネットワークにより、通信可能である。
【0275】
本実施の形態において、ユーザ端末Cは、脈拍や血圧等の1以上の生体情報を取得し、酔い度判定装置Aに送信するものとする。
【0276】
図14は、本実施の形態における酔い度判定システムBのブロック図である。酔い度判定システムBを構成するユーザ端末Cは、端末格納部10、端末受付部20、端末処理部30、端末送信部40、端末受信部50、および端末出力部60を備える。
【0277】
酔い度判定装置Aの受付部2は、ここでは、各種の情報をユーザ端末Cから受信する。回答受付部21は、ここでは、回答情報をユーザ端末Cから受信する。飲酒情報受付部22は、ここでは、飲酒情報をユーザ端末Cから受信する。健康状態受付部23は、ここでは、飲酒した翌日のユーザの健康状態情報をユーザ端末Cから受信する。
【0278】
また、酔い度判定装置Aのユーザ情報取得部42は、1または2以上のユーザ生体情報をユーザ端末Cから受診する。
【0279】
酔い度判定装置Aの出力部6は、ここでは、各種の情報をユーザ端末Cに送信する。
【0280】
評価値出力部61は、評価部53が取得した評価値をユーザ端末Cに送信する。入力催促出力部62は、入力催促判断部48が、入力催促条件に合致すると判断した場合に、ユーザ情報の入力を促す入力催促情報を、ユーザ端末Cに送信する。変化出力部63は、変化取得部49が取得した変化情報を、ユーザ端末Cに送信する。予測値出力部64は、予測部51が取得した予測値をユーザ端末Cに送信する。順位出力部65は、順位決定部52が決定した順位に関する順位情報を、ユーザ端末Cに送信する。
【0281】
ユーザ端末Cは、ここでは、カメラを具備する。カメラは、例えば、脈拍、血圧を取得するために使用される。
【0282】
ユーザ端末Cを構成する端末格納部10には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子、基準情報である。
【0283】
端末受付部20は、ユーザから指示や情報を受け付ける。指示や情報とは、例えば、回答情報、飲酒情報、健康状態情報、飲水情報、開始指示、参加指示、終了指示、基準情報である。
【0284】
開始指示は、一の飲酒会の開始の指示である。開始指示は、ユーザ識別子を有することは好適である。なお、ユーザ識別子は、ユーザ端末Cの識別情報でも良い。かかる識別情報は、例えば、電話番号、IPアドレス、MACアドレスである。
【0285】
参加指示は、一の飲酒会への参加の指示である。参加指示は、グループ識別子を有する。参加指示は、ユーザ識別子を有することは好適である。
【0286】
終了指示は、一の飲酒会の終了の指示である。開始指示は、グループ識別子またはユーザ識別子を有する。
【0287】
指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0288】
端末処理部30は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、実施の形態1のユーザ情報取得部42と同じ処理である。つまり、端末処理部30は、例えば、脈拍を取得する。また、端末処理部30は、例えば、血圧を取得する。端末処理部30は、例えば、回答結果情報を取得する。端末処理部30は、例えば、脈拍取得手段421、血圧取得手段422を有する。
【0289】
また、端末処理部30は、例えば、端末受付部20が受け付けた情報を、送信するデータ構造にする。端末処理部30は、例えば、端末受信部50が受信した情報を、出力する情報にする。
【0290】
端末送信部40は、各種の情報や指示を酔い度判定装置Aに送信する。各種の情報や指示は、例えば、1以上のユーザ情報、回答情報、飲酒情報、飲水情報である。
【0291】
端末受信部50は、酔い度判定装置Aから各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、入力催促情報、レコメンド情報、酔い度、変化情報、予測値、順位情報、各種の画面情報である。
【0292】
端末出力部60は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、入力催促情報、レコメンド情報、酔い度、変化情報、予測値、順位情報、各種の画面情報である。
【0293】
ここでの受付部2、回答受付部21、飲酒情報受付部22、および健康状態受付部23は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0294】
ここでの出力部6、評価値出力部61、入力催促出力部62、変化出力部63、予測値出力部64、および順位出力部65は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0295】
端末格納部10は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0296】
端末格納部10に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部10で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部10で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部10で記憶されるようになってもよい。
【0297】
端末受付部20は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0298】
端末処理部30は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。端末処理部30の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0299】
端末送信部40は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0300】
端末受信部50は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0301】
端末出力部60は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部60は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0302】
次に、酔い度判定システムBの動作例について説明する。まず、ユーザ端末Cの動作例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0303】
(ステップS1501)端末受付部20は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付けた場合はステップS1502に行き、開始指示を受け付けなかった場合はステップS1505に行く。
【0304】
(ステップS1502)端末処理部30は、端末格納部10のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有する開始指示を構成する。端末送信部40は、当該開始指示を酔い度判定装置Aに送信する。
【0305】
(ステップS1503)端末受信部50は、開始指示の送信に応じて、酔い度判定装置Aからグループ識別子を受信したか否かを判断する。グループ識別子を受信した場合はステップS1504に行き、グループ識別子を受信しなかった場合はステップS1503に戻る。なお、グループ識別子は、当該一の飲酒会のグループを識別する情報である。
【0306】
(ステップS1504)端末出力部60は、グループ識別子を出力する。ステップS1501に戻る。なお、グループ識別子の出力により、当該ユーザ端末Cのユーザは、他の参加者にグループ識別子を知らせることができる。
【0307】
(ステップS1505)端末受付部20は、グループ識別子を有する参加指示を受け付けたか否かを判断する。参加指示を受け付けた場合はステップS1506に行き、参加指示を受け付けなかった場合はステップS1507に行く。
【0308】
(ステップS1506)端末処理部30は、端末格納部10のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子とグループ識別子とを有する参加指示を構成する。端末送信部40は、当該参加指示を酔い度判定装置Aに送信する。ステップS1501に戻る。
【0309】
(ステップS1507)端末受信部50は、入力催促情報を受信したか否かを判断する。入力催促情報を受信した場合はステップS1508に行き、入力催促情報を受信しなかった場合はステップS1516に行く。
【0310】
(ステップS1508)端末処理部30は、出力する入力催促情報を構成する。端末出力部60は、入力催促情報を出力する。
【0311】
(ステップS1509)端末処理部30は、ユーザ生体情報を取得したか否かを判断する。ユーザ生体情報を取得した場合はステップS1510に良い、ユーザ生体情報を取得しなかった場合はステップS1509に戻る。なお、ユーザ生体情報は、例えば、脈拍と血圧である。
【0312】
(ステップS1510)端末処理部30は、取得したユーザ生体情報を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0313】
(ステップS1511)端末受付部20は、ユーザから回答情報等を受け付けたか否かを判断する。回答情報等を受け付けた場合はステップS1512に行き、回答情報等を受け付けなかった場合はステップS1511に戻る。なお、回答情報等とは、回答情報だけでも良いし、回答情報と飲酒情報でも良い。
【0314】
(ステップS1512)端末処理部30は、回答情報等を取得する。
【0315】
(ステップS1513)端末処理部30は、取得した回答情報等とバッファのユーザ生体情報とユーザ識別子とを有するユーザ情報等を構成する。端末送信部40は、当該ユーザ情報等を酔い度判定装置Aに送信する。なお、端末処理部30は、回答情報から回答結果情報を取得し、当該回答結果情報を有するユーザ情報等を構成しても良い。
【0316】
(ステップS1514)端末受信部50は、酔い度等を酔い度判定装置Aから受信したか否かを判断する。酔い度等を受信した場合はステップS1515に行き、受信しなかった場合はステップS1514に戻る。なお、酔い度等とは、酔い度だけでも良いし、酔い度と、警告情報やレコメンド情報等でも良い。
【0317】
(ステップS1515)端末出力部60は、酔い度等を出力する。ステップS1501に戻る。
【0318】
(ステップS1516)端末受付部20は、終了指示を受け付けたか否かを判断する。終了指示を受け付けた場合はステップS1517に行き、終了指示を受け付けなかった場合はステップS1520に行く。
【0319】
(ステップS1517)端末処理部30は、端末格納部10のユーザ識別子またはグループ識別子を取得し、当該ユーザ識別子またはグループ識別子を有する終了指示を構成する。端末送信部40は、当該終了指示を酔い度判定装置Aに送信する。ステップS1501に戻る。
【0320】
(ステップS1518)端末受信部50は、酔い度判定装置Aからグループ情報を受信したか否かを判断する。グループ情報を受信した場合はステップS1519に行き、グループ情報を受信しなかった場合はステップS1520に行く。
【0321】
(ステップS1519)端末出力部60は、グループ情報を出力する。ステップS1501に戻る。
【0322】
(ステップS1520)端末受付部20は、基準情報を受け付けたか否かを判断する。基準情報を受け付けた場合はステップS1521に行き、基準情報を受け付けなかった場合はステップS1501に戻る。基準情報は、ユーザにより入力された情報でも良いし、端末処理部30が取得した情報でも良い。基準情報は、例えば、脈拍と血圧である。
【0323】
(ステップS1521)端末処理部30は、端末格納部10のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子と受け付けられた基準情報とを有する情報を構成する。端末送信部40は、当該情報を酔い度判定装置Aに送信する。ステップS1501に戻る。
【0324】
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0325】
次に、本実施の形態における酔い度判定装置Aの動作例について、図16図17のフローチャートを用いて説明する。図16図17のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同一のステップについて、説明は省略する。
【0326】
(ステップS1601)受信部3は、ユーザ端末Cから開始指示を受信したか否かを判断する。開始指示を受信した場合はステップS1602に行き、開始指示を受信しなかった場合はステップS1606に行く。
【0327】
(ステップS1602)グループ形成部41は、ユニークなグループ識別子を取得する。なお、ユニークなグループ識別子は、例えば、最新のグループ識別子に1を加えた情報である。また、グループ識別子を取得するアルゴリズムは問わない。
【0328】
(ステップS1603)グループ形成部41は、当該グループ識別子と開始指示が有するユーザ識別子とを有するグループ情報を構成し、グループ情報格納部16に蓄積する。
【0329】
(ステップS1604)出力部6は、グループ識別子をユーザ端末Cに送信する。なお、出力部6は、グループ識別子を有するグループ情報を送信しても良い。
【0330】
(ステップS1605)処理部4は、図示しない時計を用いて、該グループの飲酒会の時間のカウントを開始する。ステップS1601に戻る。
【0331】
(ステップS1606)受信部3は、ユーザ端末Cから参加指示を受信したか否かを判断する。参加指示を受信した場合はステップS1607に行き、参加指示を受信しなかった場合はステップS1609に行く。
【0332】
(ステップS1607)グループ形成部41は、参加指示が有するユーザ識別子を取得する。
【0333】
(ステップS1608)グループ形成部41は、ステップS1607で取得したユーザ識別子を、参加指示が有するグループ識別子と一致するグループ識別子に対応付けて、グループ情報格納部16に追記する。ステップS1601に戻る。
【0334】
(ステップS1609)受信部3は、ユーザ端末Cから終了指示を受信したか否かを判断する。終了指示を受信した場合はステップS1610に行き、終了指示を受信しなかった場合はステップS1611に行く。
【0335】
(ステップS1610)処理部4は、終了指示が有するグループ識別子、または終了指示が有するユーザ識別子と対になるグループ識別子であり、グループ情報格納部16のグループ識別子を取得する。ステップS218に行く。なお、ステップS218において、ここでは、取得されたグループ識別子で識別されるグループの情報が処理される。また、終了指示の受信後、当該グループ識別子に対応するグループ情報は削除されたり、飲酒会の終了フラグが付与されたりする。
【0336】
(ステップS1611)処理部4は、カウンタiに1を代入する。
【0337】
(ステップS1612)処理部4は、グループ情報格納部16を参照し、現在、飲酒会の開催中のi番目のグループが存在するか否かを判断する。i番目のグループが存在する場合はステップS1613に行き、i番目のグループが存在しない場合はステップS1616に行く。
【0338】
(ステップS1613)入力催促判断部48は、i番目のグループが入力催促条件に合致するか否かを判断する。入力催促条件に合致する場合はステップS1614に行き、入力催促条件に合致しない場合はステップS1615に行く。なお、入力催促判断部48は、例えば、i番目のグループのグループ識別子と対になる時間(開始からの時間)が入力催促条件を満たす場合に入力催促条件に合致する、と判断する。また、入力催促判断部48は、例えば、i番目のグループのグループ識別子と対になる2以上の各ユーザ識別子と対になる酔い度または飲酒情報が入力催促条件を満たす場合に入力催促条件に合致する、と判断する。
【0339】
(ステップS1614)入力催促出力部62は、i番目のグループのグループ識別子と対になる2以上のユーザ識別子を取得し、当該2以上の各ユーザ識別子で識別されるユーザ端末Cに、入力催促情報を送信する。
【0340】
(ステップS1615)処理部4は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1612に戻る。
【0341】
(ステップS1616)処理部4は、カウンタjに1を代入する。
【0342】
(ステップS1617)処理部4は、グループ情報格納部16を参照し、現在、飲酒会の開催中のj番目のユーザが存在するか否かを判断する。j番目のユーザが存在する場合はステップS211に行き、j番目のユーザが存在しない場合はステップS1619に行く。
【0343】
(ステップS1618)処理部4は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1617に戻る。
【0344】
(ステップS1619)受信部3は、ユーザ情報等を受信したか否かを判断する。ユーザ情報等を受信した場合はステップS217に行き、ユーザ情報等を受信しなかった場合はステップS221(図17)に行く。
【0345】
(ステップS1620)処理部4は、カウンタkに1を代入する。
【0346】
(ステップS1621)処理部4は、k番目の対象ユーザが存在するか否かを判断する。k番目の対象ユーザが存在する場合はステップS1622に行き、k番目の対象ユーザが存在しない場合はステップS1624に行く。なお、対象ユーザとは、前日に飲酒会を行ったユーザで、グループ情報格納部16に前日の日付と対になるユーザ識別子で識別されるユーザである。なお、ここでは、飲酒会の終了後に、グループ情報は削除されない、とする。
【0347】
(ステップS1622)出力部6は、飲酒会の翌日の健康状態情報の入力を促す情報を、k番目の対象ユーザのユーザ端末Cに送信する。
【0348】
(ステップS1623)処理部4は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS1621に戻る。
【0349】
(ステップS1624)受信部3は、健康状態情報等を受信したか否かを判断する。健康状態情報等を受信した場合はステップS224に行き、健康状態情報等を受信しなかった場合はステップS1601に戻る。なお、健康状態情報等とは、健康状態情報とユーザ識別子である。
【0350】
なお、図16図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0351】
以下、本実施の形態における酔い度判定システムBの具体的な動作例について説明する。酔い度判定システムBの概念図は図13である。
【0352】
今、酔い度判定装置Aの格納部1の使用情報格納部11には、酔い度を算出するための演算式「酔い度元情報(O)=c×脈拍差異情報+d×血圧上差異情報+e×血圧下差異情報+f×回答結果差異情報」が格納されている、とする。
【0353】
また、入力催促条件格納部12には、入力催促条件「30分ごと」が格納されている、とする。
【0354】
また、レコメンド条件格納部13には、レコメンド条件「酔い度>=3」、「1時間あたりに酔い度の進む速度>=2」が格納されている、とする。
【0355】
また、基準情報格納部14には、図18に示す基準情報管理表が格納されている、とする。基準情報管理表には、ユーザごとの基準情報が格納されている。基準情報管理表には、「ユーザ識別子」「基準生体情報」「基準回答結果情報」を有する1以上のレコードが格納されている。「基準生体情報」は、「脈拍」「血圧(上)」「血圧(下)」を有する。「血圧(上)」は最高血圧、「血圧(下)」は最低血圧である。「基準回答結果情報」は、ここでは正解するまでの時間(回答時間(秒))である。
【0356】
また、履歴情報格納部15には、ユーザ識別子に対応付けて、履歴情報が格納されている。つまり、履歴情報格納部15には、図11の履歴情報管理表の各レコードが、いずれかのユーザ識別子が対応付いている構造を有する表が格納されている。
【0357】
さらに、グループ情報格納部16には、図19に示す構造を有するグループ管理表が格納されている、とする。グループ管理表は、「ID」「グループ識別子」「ユーザ識別子」「日付」を有する1以上のレコードを格納し得る。「ID」はレコードを識別する情報である。「日付」は飲酒会の日付である。
【0358】
また、格納部1には、予測条件「開始後30分経過時」が格納されている、とする。また、格納部1には、実施の形態1の具体例において説明した将来予測学習器が格納されている、とする。この将来予測学習器は、一の飲酒会における累積の摂取したお酒の情報を特定する累積の飲酒情報と各段階での酔い度とを入力とし、1時間後の酔い度を予測する学習器である。
【0359】
かかる状況で、本日「2020/12/18」に、「ユーザ識別子=U006」のユーザUは、飲酒会に参加しようとした、とする。つまり、ユーザは、自分のユーザ端末Cに「グループ識別子=G1218001」を有する参加指示を入力した、とする。
【0360】
次に、ユーザUのユーザ端末Cの端末処理部30は、参加指示「<グループ識別子>G1218001,<ユーザ識別子>U006」を構成する。次に、端末送信部40は、当該参加指示を酔い度判定装置Aに送信する。
【0361】
次に、酔い度判定装置Aの受信部3は、ユーザ端末Cから参加指示を受信する。グループ形成部41は、参加指示が有するユーザ識別子「U006」を取得する。グループ形成部41は、ユーザ識別子「U006」を、参加指示が有するグループ識別子「G1218001」に対応付けて、グループ管理表に追記する。以上の処理により、図19の表の「ID=562」の「ユーザ識別子」の属性値として、3つ目のユーザ識別子「U006」が蓄積される。
【0362】
次に、飲酒会の開始から30分になって、酔い度判定装置Aの入力催促判断部48は、入力催促条件「30分ごと」に合致する、と判断する。そして、入力催促出力部62は、格納部1から入力催促情報を取得し、3人のユーザのユーザ端末Cに、入力催促情報を送信する。なお、格納部1には、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ端末Cと通信するために使用する情報(例えば、IPアドレス、MACアドレス、電話番号、メールアドレス)が格納されている、とする。
【0363】
次に、各ユーザのユーザ端末Cは、入力催促情報を受信し、出力する。かかる画面例は、図9である。
【0364】
そして、例えば、ユーザX(ユーザ識別子=U001)は、図9の画面に従い振る舞う、とする。そして、ユーザ端末Cの端末処理部30は、脈拍「80」「血圧(上)130」「血圧(下)85」を取得した、とする。
【0365】
次に、ユーザXのユーザ端末Cには、図10の画面が出力される。そして、ユーザXは、「チョキ」のアイコンを選択した、とする。次に、端末処理部30は、「チョキ」が正解であることを検知し、図10の画面を出力してから、回答の入力を受け付けるまでの時間「13秒」を取得した、とする。
【0366】
次に、端末処理部30は、回答結果情報とユーザ生体情報とユーザ識別子とを有するユーザ情報等を構成する。次に、端末送信部40は、当該ユーザ情報等を酔い度判定装置Aに送信する。
【0367】
次に、酔い度判定装置Aの受信部3は、ユーザ情報等を受信する。そして、酔い度取得部46は、ユーザ情報等が有するユーザ識別子「U001」と対になる基準情報の脈拍「60」「血圧(上)115」「血圧(下)70」を基準情報管理表から取得する。
【0368】
次に、酔い度取得部46は、受信されたユーザ情報等が有する脈拍「80」「血圧(上)130」「血圧(下)85」を取得する。そして、酔い度取得部46は、取得された脈拍「80」と、脈拍の基準情報「60」とから、脈拍差異情報「20」を算出する。また、酔い度取得部46は、取得された血圧(上)「130」と、血圧(上)の基準情報「115」とから、血圧上差異情報「15」を算出する。また、酔い度取得部46は、取得された血圧(下)「85」と、血圧(下)の基準情報「70」とから、血圧下差異情報「15」を算出する。さらに、酔い度取得部46は、回答結果情報の基準情報「10秒」を基準情報格納部14から取得する。そして、酔い度取得部46は、取得された回答結果情報「13」と、回答結果情報の基準情報「10」とから、回答結果差異情報「3」を算出する。次に、酔い度取得部46は、演算式「酔い度元情報(O)=c×脈拍差異情報+d×血圧上差異情報+e×血圧下差異情報+f×回答結果差異情報」に、各差異情報を代入し、「酔い度元情報(O)=α」を得た、とする。なお、「x<α<=x」を満たす、とする。
【0369】
次に、酔い度取得部46は、図8の対応表を参照し、「酔い度元情報(O)=α」は、「ID=2」のレコードにマッチすると判断し、「酔い度=2」を取得する。
【0370】
また、注文情報取得部43は、図示しない注文サーバから、ユーザ識別子「U001」と対になる注文情報を取得する。次に、飲酒情報取得部44は、取得された注文情報から、お酒の種類識別子(例えば、「ビール」「日本酒」)に対応する飲酒情報(ここでは、「ビール」3))を取得する。
【0371】
次に、酔い度処理部47は、飲酒情報「ビール:3」、酔い度「2」を、「30分」に対応付けて、本日の日付「2020/12/18」とともに、履歴情報管理表(図11)に蓄積する。
【0372】
次に、酔い度処理部47は、レコメンド条件格納部13からレコメンド条件を取得する。また、酔い度処理部47は、レコメンド条件は合致する、と判断する。そして、酔い度処理部47は、レコメンド情報を格納部1から取得する。次に、酔い度処理部47は、当該レコメンド情報を出力する。かかる出力例は、図12である。
【0373】
次に、予測部51は、上述した予測処理を行い、予測値「4」を取得した、とする。次に、予測値出力部64は、取得された予測値「4」を、ユーザXのユーザ端末Cに送信する。
【0374】
次に、ユーザ端末Cは、予測値「4」を受信し、出力する。
【0375】
また、本飲酒会の参加者3名は、その後も、飲酒を続けて、当該飲酒会は終了を迎えた、とする。なお、開始後から60分、90分、120分、および終了時に、上記の説明した処理が行われる、とする。また、3名の各参加者全員のユーザ端末Cに対して、上述した処理が行われ、各ユーザの酔い度、飲酒情報等を含む時系列の履歴情報が履歴情報管理表に蓄積された、とする。
【0376】
次に、ユーザXは、ユーザ端末Cに終了指示を入力した、とする。すると、ユーザ端末Cは、ユーザ識別子「U001」を有する終了指示を構成し、当該終了指示を酔い度判定装置Aに送信する。なお、終了指示の入力は、例えば、「おひらきにする」ボタン(図21参照)の指示であるが、入力方法は問わない。
【0377】
次に、酔い度判定装置Aの受信部3は、終了指示を受信する。次に、処理部4は、終了指示が有するユーザ識別子「U001」と対になるグループ識別子「G1218001」をグループ管理表から取得する。
【0378】
次に、処理部4は、以下のようなグループ処理を行う。つまり、処理部4は、グループ識別子「G1218001」と対になる3つのユーザ識別子「U001」「U002」「U006」をグループ管理表から取得する。
【0379】
次に、処理部4の順位決定部52は、3名のユーザの最終的な酔い度を用いて、順位(1位から3位)を決定する。
【0380】
次に、評価部53は、3つの各ユーザ識別子「U001」「U002」「U006」と対になる酔い度を取得する。ここで、評価部53は、3つの酔い度「1」「2」「4」を取得した、とする。
【0381】
次に、評価部53は、酔い度を用いて、ユーザのスマート度を算出する演算式「スマート度=100/酔い度」を格納部1から取得する。なお、スマート度が酔い度元情報である場合、スマート度から酔い度が取得される。
【0382】
次に、評価部53は、3人のユーザの酔い度を、上記の演算式に代入し、各人のスマート度「100」「50175「25」を算出する。次に、評価部53は、3人のスマート度の平均値「58」を算出する。また、ここで、酔い度「4」の人が参加者の中にいれば、評価部53は、ユーザのスマート度の平均値から「10」を減算し、評価値を取得する、とする。そして、評価部53は、「58-10=48」の評価値を取得した、とする。
【0383】
次に、処理部4は、取得された順位情報、取得された評価値を用いて、出力するグループ情報を構成する。次に、出力部6は、3人のユーザのユーザ端末Cに、グループ情報を送信する。
【0384】
次に、3人の各ユーザのユーザ端末Cは、グループ情報を受信し、出力する。かかる出力例は、図20である。なお、図20において、2001は順位、2002は酔い度、2003はスマート度、2004は評価値、2005は飲酒情報である。
【0385】
また、飲酒会の開催中に、変化情報、酔い度、スマート度、予測値、飲酒情報等が酔い度判定装置Aにより取得され、ユーザ端末Cに送信されても良い。そして、ユーザ端末Cは、かかる情報を受信し、出力しても良い。かかる出力例は、図21である。なお、変化情報は、ここでは、例えば、酔い度の時間的な経過を示す情報である。
【0386】
また、図21において、2101は変化情報であり、ここでは、時間的な酔い度の推移をグラフで示している。また、2102は、現在の酔い度であり、酔い度に対応する図柄が出力されている。また、2103は、現在のスマート度である。また、2104は、1時間後の酔い度の予測値であり、予測値が図柄で出力されている。さらに、2105は、飲酒情報であり、飲酒した種類識別子に対応する図柄が、飲酒したタイミングの箇所に出力されている。
【0387】
以上、本実施の形態によれば、1以上のユーザ情報と1以上の基準情報とを用いて酔い度を取得することにより、ユーザに合致した酔い度を取得し、当該酔い度を用いた処理ができる。
【0388】
また、本実施の形態によれば、飲酒会のグループに関するグループ情報をユーザに提供できるために、飲酒会を盛り上げることができる。
【0389】
また、本実施の形態によれば、グループの全員に、一斉に、ユーザ情報の入力を促すことができる結果、飲酒会を盛り上げることができる。
【0390】
また、本実施の形態によれば、非アルコール飲料の摂取があったことを示す飲水情報を取得した場合に、より低い酔い度を取得する等の処理により、飲水情報に応じた適切な酔い度が取得できる。
【0391】
また、本実施の形態によれば、レコメンド条件を満たす場合に、非アルコール飲料の摂取を促すレコメンド情報を出力することにより、良好な飲酒の場となるように、ユーザにレコメンドできる。
【0392】
また、本実施の形態によれば、一の飲酒会において、最初に飲酒情報を取得した場合に、2以上のレベルの酔い度の候補のうちの最も低い酔い度を取得することにより、飲酒会の初期の段階において、適切な酔い度を取得できる。
【0393】
また、本実施の形態によれば、ユーザの注文情報を用いて、自動的に飲酒情報を取得することにより、非常に簡便に酔い度を取得できる。
【0394】
また、本実施の形態によれば、飲酒の翌日のユーザの健康状態に応じて、酔い度の算出の方法等を更新できる。
【0395】
また、本実施の形態によれば、飲酒会の適切なタイミングで、ユーザにユーザ情報の入力を催促できる。
【0396】
また、本実施の形態によれば、一の飲酒会での酔い度の変化情報を取得し、出力できる。また、一の飲酒会での酔い度の変化を容易に把握できる。
【0397】
さらに、本実施の形態によれば、一の飲酒会での将来の酔い度を予測できる。
【0398】
なお、本実施の形態における酔い度判定装置Aを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、平常時のユーザの生体に関する基準生体情報を含む1以上の基準情報が格納される基準情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、飲酒時の前記ユーザに関する情報であり、飲酒時の前記ユーザの生体に関するユーザ生体情報を含む1以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記1以上のユーザ情報と前記1以上の基準情報とを用いて、前記飲酒時の酔いの度合いを特定する酔い度を取得する酔い度取得部と、前記酔い度を用いて、予め決められた処理を行う酔い度処理部として機能させるためのプログラムである。
【0399】
また、図22は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の酔い度判定装置Aまたはユーザ端末Cを実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図22は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図23は、システム300のブロック図である。
【0400】
図22において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを3012含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0401】
図23において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012と、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。ROM3015は、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶している。RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供する。ハードディスク3017は、通常、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶している。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0402】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の酔い度判定装置Aの機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。また、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0403】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の酔い度判定装置Aの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切なモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0404】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0405】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0406】
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0407】
また、上記実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0408】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0409】
以上のように、本発明にかかる酔い度判定装置は、ユーザに合致した酔い度を取得できるという効果を有し、酔い度をユーザに提示するサーバ装置または端末装置等として有用である。
【符号の説明】
【0410】
A 酔い度判定装置
C ユーザ端末
1 格納部
2 受付部
3 受信部
4 処理部
6 出力部
11 使用情報格納部
12 入力催促条件格納部
13 レコメンド条件格納部
14 基準情報格納部
15 履歴情報格納部
16 グループ情報格納部
21 回答受付部
22 飲酒情報受付部
23 健康状態受付部
31 指示受信部
41 グループ形成部
42 ユーザ情報取得部
43 注文情報取得部
44 飲酒情報取得部
45 飲水情報取得部
46 酔い度取得部
47 酔い度処理部
48 入力催促判断部
49 変化取得部
51 予測部
52 順位決定部
53 評価部
54 更新部
61 評価値出力部
62 入力催促出力部
63 変化出力部
64 予測値出力部
65 順位出力部
421 脈拍取得手段
422 血圧取得手段
423 回答結果情報取得手段
10 端末格納部
20 端末受付部
30 端末処理部
40 端末送信部
50 端末受信部
60 端末出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23