IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ロックオンの特許一覧

特開2022-167383情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図11
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図12
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図13
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図14
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167383
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221027BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073145
(22)【出願日】2021-04-23
(71)【出願人】
【識別番号】504307744
【氏名又は名称】株式会社イルグルム
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】垣中 啓志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コメント作成の負担を軽減できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】サーバ(情報処理装置)と、このサーバとネットワークを介して接続された複数のユーザ端末と、を備える情報処理システムにおいて、情報処理装置のCPU200Cは、広告運用の実績を取得する取得部204と、広告運用の実績に基づく提案を生成する生成部205と、生成部が生成した提案を出力する出力部と、広告運用の実績の目標値の設定を受け付ける第1受付部201と、を備える。生成部は、第1受付部が受け付けた目標値及び広告運用の実績に基づいて提案を生成する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告運用の実績を取得する取得部と、
前記広告運用の実績に基づく提案を生成する生成部と、
前記生成部が生成した提案を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記広告運用の実績の目標値の設定を受け付ける第1受付部を備え、
前記生成部は、
前記第1受付部が受け付けた目標値及び前記広告運用の実績に基づいて前記提案を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、
前記広告運用の実績から導出される事実をコメントする第1提案と、前記広告運用の実績及び/又は目標値から導出される考察をコメントする第2提案との少なくとも一方を生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提案の有無の設定を受け付ける第2受付部を備え、
前記生成部は、
前記第2受付部が受け付けた設定に基づいて前記提案を生成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記広告運用の報告書の設定を受け付ける第3受付部を備え、
前記生成部は、
前記第3受付部が受け付けた設定に基づいて前記実績から所定の項目の実績を集計し、該集計した所定の項目の実績から前記提案を含む広告運用の報告書を生成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第3受付部が受け付けた設定には、
前記報告書の種別、前記報告書に含む実績項目、前記報告書を出力するファイル形式、前記報告書を生成する日時、前記報告書の出力先、前記提案の有無、実績の集計単位、実績の集計期間の少なくとも1以上が含まれ、
前記生成部は、
前記第3受付部が受け付けた設定に基づいて前記報告書を生成する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記生成部は、
前記実績の集計単位と、前記提案のテンプレートとを対応付けて記憶した記憶部を参照し、前記第3受付部が受け付けた設定に含まれる実績の集計単位に基づいて前記提案を生成する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記広告運用の実績が所定条件を満たすか否かを判定する判定部を備え、
前記出力部は、
前記判定部による判定結果に応じて所定の情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
取得部が、広告運用の実績を取得する工程と、
生成部が、前記広告運用の実績に基づく提案を生成する工程と、
出力部が、前記生成部が生成した提案を出力する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
広告運用の実績を取得する取得部、
前記広告運用の実績に基づく提案を生成する生成部、
前記生成部が生成した提案を出力する出力部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどのネットワークを介して契約や決済などを行うeコマース(EC)が盛んになっており、インターネット上の仮想店舗において商品・サービスを購入することは珍しいことではなくなっている。一方で、インターネット上に多数の仮想店舗が開設されており、競争は激しい。このため、各店舗は販売促進(以下、販促ともいう)のためインターネット上に広告を出稿している。
【0003】
このようなインターネット上の広告の出稿方法の一例として、例えば、リスティング広告がある。リスティング広告は、検索キーワード及び入札価格の条件に応じて優先的に表示される順位付けが変動し得るようになされており、この表示優先順位が上位になるほど他のリスティング広告よりも優先して表示され、不特定多数のユーザに閲覧される可能性が高くなり、高い広告効果を得ることができる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-26624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなインターネット上への広告の出稿は、その広告の出稿の効果を確認し、問題点をフィードバックして次回出稿する必要がある(このような一連の流れを広告運用ともいう)。このような広告運用においては、通常、広告出稿の効果や改善点を確認したり、報告するために報告書(レポート)を作成するが、この報告書に記載するコメントの作成が非常に大きな負担となっている。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、コメント作成の負担を軽減できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明の情報処理装置は、広告運用の実績を取得する取得部と、広告運用の実績に基づく提案を生成する生成部と、生成部が生成した提案を出力する出力部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コメント作成の負担を軽減できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成図である。
図2】実施形態に係るサーバのハード構成の一例を示す図である。
図3】実施形態に係るサーバの記憶装置に記憶されているデータベースの一例を示す図である。
図4】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るユーザ端末のハード構成及び機能構成の一例を示す図である。
図6】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図7】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図8】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図9】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図10】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図11】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
図12】実施形態に係る情報処理システムによる情報処理の一例を示すフローチャートである。
図13】実施形態に係る情報処理システムによる情報処理の一例を示すフローチャートである。
図14】実施形態に係る情報処理システムによる情報処理の一例を示すフローチャートである。
図15】実施形態に係る情報処理システムによる情報処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0011】
(実施形態)
初めに、図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、このサーバ2とネットワーク4を介して接続されたサーバ2とを備える。なお、ネットワーク4は、相互に通信できればよくどのような通信網で構成されていてもかまわない。また、情報処理システム1が備えるユーザ端末3及びサーバ2の数は任意である。また、サーバ2は、Webサーバの機能を有し、ユーザ端末3は、Webクライアントの機能を有している。サーバ2は、ユーザ端末3に表示されたWebブラウザに情報を表示させ、Webブラウザ上で入力された情報を取得することが可能に構成されている。
【0012】
(サーバ2)
図2は、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の構成図である。図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスを介して接続された構成を備える。なお、サーバ2は、その他、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置、及び液晶モニタや有機ELモニタなどの表示装置を備えていてもよい。
【0013】
通信IF200Aは、ユーザ端末3や他の装置(広告運用の実績を取得するため。不図示)と通信するためのインターフェースである。
【0014】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)である。なお、記憶装置200Bに記憶された情報の詳細については後述する。
【0015】
CPU200Cは、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0016】
本実施形態では、図2に示すように、サーバ2が記憶装置200Bを備える構成となっているが、サーバ2とネットワーク4を介して接続された他のサーバが備えていてもよい。また、情報処理プログラムをサーバ2とネットワーク4を介して接続された他のサーバからダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0017】
図3は、実施形態に係るサーバ(情報処理装置)の記憶装置に記憶されているデータベースの一例である。記憶装置200Bには、図3に示すように、ユーザDB1、実績DB2、テンプレートDB3などのデータベースが記憶されている。
【0018】
(ユーザDB1)
ユーザDB1には、情報処理システム1を利用するユーザの情報(以下、ユーザ情報ともいう)がユーザID(識別子)に関連付けて記憶されている。ユーザ情報には、例えば、企業名、担当者名、連絡先(住所、電話番号、メールアドレス等)、ログインID(LID)、パスワード(PW)などの情報が含まれている。また、ユーザDB1には、報告書(レポート)の書式設定がユーザIDに関連付けて記憶されている。
【0019】
上述のようにユーザDB1には、報告書作成のための設定(以下、報告書の設定ともいう)がユーザIDに関連付けて記憶されているが、この設定には、報告書の種別、報告書に含む実績項目、出力するファイル形式、報告書を生成する日時、報告書の送信先、コメント(提案)の有無、実績の集計単位、実績の集計期間、レポート名、レポート形式、プラットフォーム、レポートタイプ、キャンペーン指定、サマリー単位、カラム出力順指定、エクセル出力位置などの少なくとも1以上の情報が含まれる。
報告書の種別は、例えば、単一又は合算などであり、単一の場合はプラットフォーム1つのみであり、合算の場合は、複数のプラットフォームが含まれる。
報告書に含む実績項目は、例えば、広告の表示回数(インプレッション回数)、クリック数(クリックされた数)、CTR(Click Through Ratio:広告がクリック(あるいはタップ)された回数を表示回数で割ったもの)、CPC(Cost Per Click:クリックやタップ一回あたりの料金)、コスト(広告運用に要した費用である)、CV数(Conversion:コンバージョン(最終的な成果)数)、CVR(Conversion Rate:コンバージョン数をクリック数やインプレッション数で割ったもの)、CPA(Cost Per Acquisition:広告単価の指標で顧客一人を獲得するため費用、または、何らかの成果や問い合わせを一件獲得するための費用)などである。なお、コンバージョン(最終的な成果)としては、広告の目的などにより異なり、種々の成果をコンバージョンとすることができる。また、広告運用の実績項目は、上記に示すもの以外にも種々の実績項目を採用することができる。
出力するファイル形式は、例えば、エクセル(登録商標)など、報告書を出力するデータの形式のことである。
報告書を生成する日時は、例えば、月末などである。報告書は、設定された日時になると自動で生成される。
報告書の送信先は、例えば、メールアドレスである。
コメントの有無は、例えば、報告書にコメントを含めるか否かの設定である。コメント「無」に設定されていると、コメントを含めないで報告書が生成される。なお、報告書にコメントを含めるか否かを、後述する第1コメント(第1提案)、第2コメント(第2提案)のそれぞれに対して設定できる構成であってもよい。
また、実績の集計単位は、例えば、デバイス別(例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末、その他など)、キーワード別、広告別、キャンペーン別、媒体別などである。
また、実績の集計期間は月別、週別、日別などである。
また、レポート名は報告書のタイトルである。
レポート形式は、報告書の形式である。
プラットフォームは、広告枠を提供するプラットフォーマー(例えば、「Facebook・Instagram(登録商標)」「Google(登録商標)」「LINE(登録商標)」「Twitter(登録商標)」「Yahoo! JAPAN(登録商標)」など)である。
レポートタイプは、出力するレポート形式を指定する項目で、例えば検索クエリレポート、都道府県レポート、時間別レポート、年齢別レポート、性別レポート、広告グループレポート、キャンペーンレポート、広告レポートなどである。
また、選択できるレポートタイプはプラットフォームにより異なる。
キャンペーン指定は、キャンペーンを指定する項目である。
サマリー単位は、レポート出力する際のデータ粒度の基準を指定する項目である。例えば、日別で実績データを出力したい場合は、「日」、月別で実績データを出力したい場合は「月」を選択する。
カラム出力順指定は、報告書に含む実績項目の出力する順番を指定する項目である。
エクセル出力位置は、エクセルのどの位置(例えば、セルなど)に出力するかを設定する項目である。
【0020】
また、ユーザDB1には、後述する生成部205でのコメント生成の際に利用する目標値がユーザIDに関連付けて記憶されている。目標値は、例えば、所定の指標の目標とする値であり、各指標に対して設定することができる。また、本実施形態では、ユーザがユーザ端末3を操作して目標値を設定するが、予め所定の目標値が設定されていてもよく、また予め設定された目標値をユーザが変更できるように構成されていてもよい。
【0021】
(実績DB2)
実績DB2には、広告運用の実績が記憶されている。実績は、取得可能なものであればよく、例えば、広告の表示回数、クリック数、CTR、CPC、コスト、CV、CVR、CPAなどの項目の実績である。なお、広告運用の実績は、上記に示すもの以外にも種々の実績、例えば、実績の日時、広告ID、広告名、キャンペーン名、広告文、広告画像などを採用することができる。
【0022】
(テンプレートDB3)
テンプレートDB3には、後述の生成部205が報告書を生成するためのテンプレート(書式)が記憶されている。より具体的には、生成部205が報告書に含まれるコメント(提案)を生成するためのテンプレート(書式)が記憶されている。本実施形態では、テンプレートは、レポートタイプ別(キャンペーン別、月別、デバイス別、キーワード別、広告別など)に記憶されている。また、コメントのテンプレートには、実績から導出される事実をコメントする第1コメントのテンプレート、実績及び/又は目標から導出される考察をコメントする第2コメントのテンプレートが含まれる。
【0023】
例えば、キャンペーン別の場合、第1コメントのテンプレートとして、
「媒体別でCPAを見ると、[媒体名]<[媒体名] <[媒体名](上位3つ)の順で良く、CV数では[媒体名] <[媒体名] <[媒体名](上位3つ)の順でCVが取れています。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
【0024】
また、達成率が120%以上の場合の第2コメントのテンプレートとして、
「目標CPA[実績値]円に対して[設定月]月実績でCPA[全キャンペーン合算値]円と[算出値]%達成です。」
「媒体別でCPAを見ると、[媒体名]<[媒体名]<[媒体名](上位3つ)の順で良く、CV数では[媒体名]<[媒体名]<[媒体名] (上位3つ)の順でCVが取れています。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
また、達成率が119%~80%の場合の第2コメントのテンプレートとして、
[下位CP]の予算を[上位CP]に割り振ることで、最大[算出値]%程度のCPAの改善が見込まれます。
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
また、達成率が79%以下の場合の第2コメントのテンプレートとして、
「目標CPA達成が厳しい状況です。別媒体に予算を割り振るか、翌月は目標CPAの再検討をする余地があります。」
「[下位CP]の予算を[上位CP]に割り振ることで、最大[算出値]%程度のCPAの改善が見込まれます。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
【0025】
また、月別の場合、第1コメントのテンプレートとして、
「[広告プラットフォーム名]では、前月と比較するとCPAが[実績値]→[実績値](算出値%)と[改善or悪化]しています。」
「その要因は、CPAが[実績値]→[実績値]円で[算出値]%改善したことと、CVRが[実績値]%→[実績値]%と[算出値]ポイント改善したことが挙げられます。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
【0026】
また、デバイス別の場合、第1コメントのテンプレートとして、
「デバイス別でCPAを見ると[デバイス名]<[デバイス名]<[デバイス名]の順でよく、[デバイス名]<[デバイス名]<[デバイス名]の順でCVが取れています。」
「[最大COSTデバイス]のコスト比率が[実績値]%で、CPAは[実績値]円で目標CPAに対して[算出値]%達成です。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
また、第2コメントのテンプレートとして、
「[デバイス名]と[デバイス名]とのCPAに差が大きいので、デバイス別で予算配分を変更すると、CPAの改善余地があります。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
【0027】
また、キーワード別の場合、第1コメントのテンプレートとして、
「検索キーワード別でみると、CVの多い順に、[キーワード]>[キーワード]>[キーワード]>[キーワード]でCVが取れています。目標CPA以上のコストを配信していてCVが取れていないキーワードは、[キーワード]、[キーワード]、[キーワード]、[キーワード]です。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
また、第2コメントのテンプレートとして、
「[キーワード]、[キーワード]、[キーワード]、[キーワード]は、除外キーワードの設定、広告文の見直し、などでの改善が考えられます。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
【0028】
また、広告別の場合、第1コメントのテンプレートとして、
「広告別では、[広告名]>[広告名]>[広告名]の順でCPAが良く、[広告名]>[広告名]>[広告名]の順でCV数が取れています。」
「[広告名]のCPAが良い理由は、全体に対してCPCが全体[実績値]円に対して[実績値]円([算出値] %)安く、CVRが全体[実績値]%に対して[実績値]%(+[算出値] %)高いことが要因となっています。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
また、第2コメントのテンプレートとして、
「CPAが高い[広告名]([実績値]円)、[広告名]([実績値]円)を改善する必要があります。」
「CTRが高くてCPCが低い[広告名]を参考に新しい広告文を作成しましょう。」
といったテンプレートがテンプレートDB3に記憶されている。
【0029】
また、目標が設定されていない場合のコメントとして、
「目標設定されていないため考察を出力できません」
といったコメントが記憶されている。
生成部205は、上記テンプレートを利用して報告書に含まれるコメントを生成するが、テンプレート内の[]の部分に取得された実績値や実績値から算出される算出値、キーワード、媒体名、デバイス名。広告名など(以下、単に実績など、とも記載する)を必要に応じて挿入することでコメントが生成される。
なお、上記テンプレートは、あくまでコメントの一例であり、上記例だけに限られず、どのようなテンプレートをテンプレートDB3に記憶させるかは任意である。また、どのような単位でテンプレートをテンプレートDB3に記憶させるかは任意である。
【0030】
また、テンプレートDB3には、第1コメント及び第2コメントを生成しない場合の条件がレポートタイプ別(キャンペーン別、月別、デバイス別、キーワード別などに記憶されている。なお、この条件は、テンプレートDB3とは別のデータベース(例えば、条件DBなど)として記憶装置200Bに記載してもよい。
【0031】
(キャンペーン別の条件例)
キャンペーン別の場合、CPAの改善見込みが10%未満である場合、第2コメントは生成しない。
【0032】
(月別の条件例)
CPC又はCVRの変化量が10%未満である、コメントに要因として挿入しない(変化量が10%以上のものだけを挿入する)。
【0033】
(デバイス別の条件例)
スマホ、PC、タブレット間で、CPAの差が30%以上の場合だけ、第2コメントを生成する。
【0034】
(キーワード別の条件例)
目標CPA以上のコストを配信しているキーワードがない場合、第1コメントの後半部分「目標CPA以上のコストを配信していてCVが取れていないキーワードは、[キーワード]です。」及び第2コメントは生成しない。
【0035】
なお、上記条件は、あくまで一例であり、上記例だけに限られず、どのような条件を、コメントを生成しない条件としてテンプレートDB3に記憶させるかは任意である。また、逆に、コメントを生成する条件をテンプレートDB3に記憶させる構成としてもよい。また、本実施形態では、予め所定の条件が設定されているが、条件をユーザが変更できるように構成されていてもよい。
【0036】
図4は、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の機能ブロック図である。図4に示すように、サーバ2は、受信部201(第1~第3受付部)、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203、実績取得部204(取得部)、生成部205、認証部206などの機能を備える。なお、図4に示す機能は、サーバ2のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU200Cが実行することにより実現される。
【0037】
受信部201(受付部)は、ユーザ端末3からの情報を受信する(受け付ける)。例えば、受信部201は、広告運用の報告書や目標値、条件などの設定を受信する。上述したように、この設定には、報告書の種別、報告書に含む実績項目、出力するファイル形式、報告書を生成して出力する間隔、報告書の送信先、コメントの有無などの少なくとも1以上の情報が含まれる。
【0038】
送信部202(出力部)は、ユーザ端末3へ情報を送信する(出力する)。例えば、送信部202は、生成部205が生成した報告書を出力する。
【0039】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部203は、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0040】
実績取得部204(取得部)は、広告運用の実績を取得する。例えば、実績取得部204は、配信された広告の表示回数、クリック数、CTR、CPC、コスト、CV、CVR、CPAなどの実績を取得する。実績取得部204で取得された実績は、記憶装置制御部203により記憶装置200Bの実績DB2へ記憶される。
【0041】
生成部205は、広告運用の実績に基づいて広告運用の報告書を生成する。具体的には、生成部205は、受信部201が受信した設定に基づいて実績から所定の項目の実績を集計し、該集計した所定の項目の実績から広告運用の報告書を生成する。なお、該集計には、実績取得部204が取得した実績を設定に応じて寄せ集めて合計するだけでなく、所定の項目の実績を単に取得することや、所定の項目の実績から他の項目の実績を算出することなども含まれる(例えば、広告の表示回数及びCV数からCVRを算出するなど)。また、生成部205は、コメントの有無の設定に応じて、換言すると、設定「有」の場合にコメントを生成する。なお、生成されたコメントは、報告書に含まれる。ここで、生成部205は、設定に基づいて集計した実績などをテンプレートDB3に記憶されているテンプレートに挿入することでコメントを生成する。
【0042】
認証部206は、ユーザ端末3から送信されるログインIDとパスワードの組み合わせが、記憶装置200BのユーザDB1に記憶されているログインIDとパスワードの組み合わせと一致するかどうかを判定し、一致する場合にはログインを許可し、一致しない場合にはログインを許可しない。
【0043】
(ユーザ端末3)
図5は、ユーザ端末3のハード構成及び機能構成の一例を示す図である。ユーザ端末3は、PC(Personal Computer)や携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末)などである。ユーザ端末3は、図5(a)に示すように、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスを介して接続された構成を備える。
【0044】
通信IF300Aは、サーバ2と通信するためのインターフェースである。
【0045】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD: Solid State Drive)である。記憶装置300Bには、ユーザ端末3のユーザIDが記憶されている。このユーザIDは、ユーザ端末3から送信される情報に付与される。なお、本実施形態では、サーバ2が各ユーザ端末3に対してユーザIDを決定・付与しているが、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどをユーザIDとして利用してもよい。
【0046】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどであり、ユーザは、入力装置300Cを操作して、情報処理システム1の運用に必要な情報を入力する。
【0047】
表示装置300Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Dは、サーバ2から送信される情報に基づいて画面を表示する。
【0048】
CPU300Eは、ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0049】
図5(b)に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力装置制御部304、表示装置制御部305などの機能を備える。なお、図5(b)に示す機能は、ユーザ端末3のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU300Eが実行することにより実現される。
【0050】
受信部301は、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0051】
送信部302は、サーバ2へ情報を送信する。
【0052】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0053】
入力装置制御部304は、入力装置300Cを制御する。具体的には、入力装置制御部304は、入力装置300Cで入力された情報を受け付ける。
【0054】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御する。具体的には、表示装置制御部305は、サーバ2から送信される情報に基づいて表示装置300Dへ画面を表示させる。
【0055】
(表示画面)
図6図11は、実施形態に係るユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例を示す図である。なお、図6図11に示す画面はあくまで一例であり、図6図11に示す例に限られない。例えば、図6図11では、表示する実績項目として、広告の表示回数、クリック数、CTR、CPC、コスト、CV、CVR、CPAの集計を表示しているが、他の実績項目の集計を表示するようにしてもよい(設定による)。また、集計する単位も図7図11に示す例(例えば、広告別、キーワード別、デバイス別など)に限られない。
【0056】
(設定画面G1)
図6は、報告書の設定画面G1の一例を示す図である。図6に示すように、設定画面G1では、レポート名11、レポート形式12、レポート種別(報告書の種別)13、プラットフォーム14、レポートタイプ15、キャンペーン指定16、サマリー単位17、表示項目(報告書に含む実績項目)18、カラム出力順指定19、レポート対象期間(実績の集計期間)20、エクセル出力位置21、コメントの有無(コメント(提案)の有無)22(上述したように第1コメント(第1提案)、第2コメント(第2提案)のそれぞれに対して設定できる構成であってもよい)などを設定することができる。なお、図6には示していないが、その他、出力するファイル形式、報告書を生成する日時、報告書の送信先、実績の集計単位などの設定も行うことができる。
また、図6に示す設定項目は、あくまで一例であり、その他の設定項目を含めることを妨げるものではない。
【0057】
(要約(サマリー)画面G2)
図7は、報告書の要約画面G2の一例を示す図である。図7に示すように、要約画面G2では、広告の表示回数31、クリック数32、CTR33、CPC34、コスト35、CV36、CVR37、CPA38などの実績が月別及び日別で生成部205により集計されて表示される。また、コメント「有」の設定である場合、図7に示すように要約画面G2の上側にコメント39が表示される。
【0058】
(要約(サマリー)画面G3)
図8は、報告書の要約画面G3の一例を示す図である。図8に示すように、要約画面G3では、生成部205により集計された実績のグラフが表示される。図8に示す要約画面G3では、コストの推移グラフ41、CV及びCPAの推移グラフ42、表示回数及びCTRの推移グラフ43、CPC及びクリック数の推移グラフ44、CV及びCPAの推移グラフ45などが表示されているが、これら推移に限られず他の実績の推移グラフを表示するようにしてもよい。
【0059】
なお、図7及び図8は、要約画面G2,G3は、別画面として例示しているが、図7及び図8を一つの画面として表示装置300Dに表示してもよく、また画面をスクロールすることにより図7及び図8の要約画面G2,G3を視認できるように構成してもよい。
また、図7及び図8に示す要約画面G2,G3は、あくまで一例であり、どの項目をどの位置に表示させるかは図7及び図8に示す要約画面G2,G3に示す例に限られない。
【0060】
(キャンペーン別表示画面G4)
図9は、報告書のキャンペーン別表示画面G4の一例を示す図である。図9に示すように、キャンペーン別表示画面G4では、広告の表示回数51、クリック数52、CTR53、CPC54、コスト55、CV56、CVR57、CPA58などの実績がキャンペーン別で生成部205により集計されて表示される。また、コメント「有」の設定である場合、図9に示すようにキャンペーン別表示画面G4の上側にコメント59が表示される。
【0061】
(広告別表示画面G5)
図10(a)は、報告書の広告別表示画面G5の一例を示す図である。図10(a)に示すように、広告別表示画面G5では、広告の表示回数61、クリック数62、CTR63、CPC64、コスト65、総CV66、CVR67、CPA68などの実績が広告別で生成部205により集計されて表示される。また、コメント「有」の設定である場合、図10(a)に示すように広告別表示画面G5の上側にコメント69が表示される。
【0062】
(キーワード別表示画面G6)
図10(b)は、報告書のキーワード別表示画面G6の一例を示す図である。図10(b)に示すように、キーワード別表示画面G6では、広告の表示回数71、クリック数72、CTR73、CPC74、コスト75、CV76、CVR77、CPA78などの実績がキーワード別で生成部205により集計されて表示される。また、コメント「有」の設定である場合、図10(b)に示すようにキーワード別表示画面G6の上側にコメント79が表示される。
【0063】
(デバイス別表示画面G7)
図11は、報告書のデバイス別表示画面G7の一例を示す図である。図11に示すように、デバイス別表示画面G7では、広告の表示回数81、クリック数82、CTR83、CPC84、コスト85、CV86、CVR87、CPA88などの実績がデバイス別(例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末、その他など)で生成部205により集計されて表示される。また、コメント「有」の設定である場合、図11に示すようにデバイス別表示画面G7の上側にコメント89が表示される。
また、図11に示すように報告書のデバイス別表示画面G7の下側には、クリック、コスト、CVのそれぞれについて、デバイス別の割合を示す円グラフ91~93が表示される。なお、デバイス別の割合を示すグラフは円グラフに限られず、他のグラフ、例えば棒グラフなどであってもよい。
また、図11の画面G11と同様にして、図7図9の画面G4~G7についても、それぞれキャンペーン別、広告別、キーワード別のグラフを画面G4~G7に表示させるようにしてもよい。この場合も、キャンペーン別、広告別、キーワード別の割合を示す円グラフを表示させてもよいし、他のグラフ、例えば棒グラフなどで表示させるようにしてもよい。
【0064】
(サーバ2の処理)
図12図15は、実施形態に係るサーバ2の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図12図15を参照して、実施形態に係るサーバ2の処理について説明するが、図1図11を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0065】
(ユーザ登録処理)
図12は、実施形態に係る情報処理システム1のユーザ登録処理を示すフローチャートである。以下、図12を参照して、情報処理システム1のユーザ登録処理について説明する。
【0066】
(ステップS101)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作してユーザ情報を入力する。なお、ログインIDは、サーバ2が重複しないものを自動で発行するようにしてもよい。入力されたユーザ情報は、送信部302によりネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信されたユーザ情報を受信する。
【0067】
(ステップS102)
サーバ2の記憶装置制御部303は、受信部201が受信したユーザ情報をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bへ記憶する。
【0068】
(設定処理)
図13は、実施形態に係る情報処理システム1の設定処理を示すフローチャートである。以下、図13を参照して、情報処理システム1の設定処理について説明する。
【0069】
(ステップS201)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、ログインIDおよびパスワードを入力する。入力したログインIDおよびパスワードは、送信部302によりネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。
サーバ2の認証部206は、ユーザ端末3から送信されるログインIDとパスワードの組み合わせが、記憶装置200BのユーザDB1に記憶されているログインIDとパスワードの組み合わせと一致するかどうかを判定する。
ログインIDとパスワードの組み合わせが一致しない場合(S201のNO)、認証部206は、処理を終了する。なお、認証部206は、処理を終了する前にログインエラーをユーザ端末3の表示装置300Dに表示させるようにしてもよい。
また、ログインIDとパスワードの組み合わせが一致する場合(S201のYES)認証部206は、サーバ2へのログインを許可する。
【0070】
(ステップS202)
サーバ2は、報告書の設定を入力するための画面情報を生成し、ネットワーク4を介してユーザ端末3へ送信する。ネットワーク4を介してサーバ2から送信された画面情報は、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、必要に応じて報告書の設定を入力する。入力した報告書の設定は、送信部302によりネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。サーバ2の受信部201は、ネットワーク4を介してユーザ端末3から送信された報告書の設定を受信する。
【0071】
(ステップS203)
サーバ2は、目標値の設定を入力するための画面情報を生成し、ネットワーク4を介してユーザ端末3へ送信する。ネットワーク4を介してサーバ2から送信された画面情報は、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、必要に応じて目標値の設定を入力する。入力した目標値の設定は、送信部302によりネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。サーバ2の受信部201は、ネットワーク4を介してユーザ端末3から送信された目標値の設定を受信する。
【0072】
(ステップS204)
サーバ2の記憶装置制御部303は、受信部201が受信した報告書及び/又は目標値の設定をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bへ記憶する。
【0073】
なお、この設定処理において、必要に応じて、コメントを生成しない条件を入力し、該条件をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bへ記憶させてもよい。
【0074】
(報告書生成処理)
図14は、実施形態に係る情報処理システム1の報告書生成処理を示すフローチャートである。以下、図14を参照して、情報処理システム1の報告書生成処理について説明する。
【0075】
(ステップS301)
サーバ2の生成部205は、報告書の設定に基づいて実績から所定の項目の実績を集計する。
【0076】
(ステップS302)
サーバ2の生成部205は、コメントの有無の設定を確認する。コメント「有」の設定の場合(S302のYES)、サーバ2は、ステップS303の処理を実行する。コメント「無」の設定の場合(S302のNO)、サーバ2は、生成部205は、サーバ2は、ステップS304の処理を実行する。
【0077】
(ステップS303)
サーバ2の生成部205は、コメントを生成する。なお、生成部205によるコメントの生成の詳細については、図15を参照して後述する。
【0078】
(ステップS304)
サーバ2の生成部205は、生成部205は、設定に基づいて集計した実績に基づいて、図7図11で説明したような報告書を生成する。なお、ステップS302でコメント「有」の設定の場合、コメントが生成されるため報告書にはコメントが含まれ、ステップS302でコメント「無」の設定の場合、コメントが生成されないため報告書にはコメントが含まれない。
【0079】
(ステップS305)
サーバ2の送信部202は、生成部205が生成した報告書を設定された報告書の送信先に送信する。
【0080】
なお上記説明では、設定処理(図13)と報告書生成処理(図14)とを分けて説明しているが、設定処理(図13)のあとに、続けて報告書生成処理(図14)を実行する構成であってもよい。
【0081】
(コメント生成処理)
図15は、実施形態に係る情報処理システム1のコメント生成処理を示すフローチャートである。以下、図15を参照して、情報処理システム1のコメント生成処理について説明する。なお、図15では、キャンペーン別のコメントを生成する場合について説明する。
【0082】
(ステップS401)
サーバ2の生成部205は、設定された目標値、換言するとユーザDB1に記憶されている目標値を参照し、目標値が設定されていない項目があるか否かを判定する。目標値が設定されていない項目がある場合(S401のYES)、サーバ2は、ステップS402の処理を実行する。目標値が設定されていない項目がない場合(S401のNO)、サーバ2は、ステップS403の処理を実行する。
【0083】
(ステップS402)
サーバ2の生成部205は、テンプレートDB3を参照し、テンプレートDB3に記憶されたテンプレートに基づいて、「目標設定されていないため考察を出力できません」などのコメントを生成する。なお、該コメントは、目標設定がされていないことをユーザが理解できればよく、他のコメントであってもよい。
【0084】
(ステップS403)
サーバ2の生成部205は、設定された目標値と、実績取得部204が取得した実績とに基づいて、目標値に対する実績の達成度(本実施形態では達成率(%))を設定された各目標値について算出する。
【0085】
(ステップS404)
サーバ2の生成部205は、算出した算出値を含む実績などをテンプレートDB3に記憶されている第1コメントのテンプレートに挿入する。これにより、例えば、「目標CPA○○○円に対して〇月実績でCPA○○○円と○〇○%達成です。」、「媒体別でCPAを見ると、[媒体名]<[媒体名] <[媒体名](上位3つ)の順で良く、CV数では[媒体名] <[媒体名] <[媒体名](上位3つ)の順でCVが取れています。」といった第1コメントが生成される。
【0086】
(ステップS405)
サーバ2の生成部205は、キャンペーン別の条件例を参照し、CPAの改善見込みが10%未満である場合(S405のYES)、サーバ2の生成部205は、第2コメントを生成せずにコメント生成処理を終了する。また、CPAの改善見込みが10%未満でない場合(S405のNO)、サーバ2の生成部205は、第2コメントを生成するためにステップS406の処理を実行する。
【0087】
(ステップS406)
サーバ2の生成部205は、算出した達成率に応じて、算出した算出値を含む実績などをテンプレートDB3に記憶されている第2コメントのテンプレートに挿入する。これにより、達成率が120%以上の場合、
「目標CPA[実績値]円に対して[設定月]月実績でCPA[全キャンペーン合算値]円と[算出値]%達成です。」
「媒体別でCPAを見ると、[媒体名]<[媒体名]<[媒体名](上位3つ)の順で良く、CV数では[媒体名]<[媒体名]<[媒体名] (上位3つ)の順でCVが取れています。」
といったコメントが生成される。
また、達成率が119%~80%の場合、
[下位CP]の予算を[上位CP]に割り振ることで、最大[算出値]%程度のCPAの改善が見込まれます(達成率が119%~80%の場合のテンプレート)。
といったコメントが生成される。
また、達成率が79%以下の場合、
「目標CPA達成が厳しい状況です。別媒体に予算を割り振るか、翌月は目標CPAの再検討をする余地があります。」
「[下位CP]の予算を[上位CP]に割り振ることで、最大[算出値]%程度のCPAの改善が見込まれます。」
といったコメントが生成される。
【0088】
同様にして、サーバ2の生成部205は、レポートタイプの設定に応じて、月別、デバイス別、キーワード別、広告別などのコメントを生成する。
【0089】
以上のように、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、広告運用の実績を取得する実績取得部204(取得部)と、広告運用の実績に基づいてコメント(提案)を生成する生成部205と、生成部205が生成したコメントを送信(出力)する送信部202(出力部)と、を備える。
このように、広告運用の実績を取得し、この取得した広告運用の実績に基づいて広告運用のコメントを生成するので、報告書に記載するコメント作成の負担を軽減できる。
【0090】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、実績の目標値の設定を受信する(受け付ける)受信部201(第1受付部)を備える。そして、サーバ2の生成部205は、受信部201が受信した目標値と、実績取得部204が取得した広告運用の実績に基づいてコメント(提案)を生成する。
このように、目標値と実績とに基づいてコメントを生成するので、目標値に対する実績の乖離などに基づいた有用なコメントを生成することができる。
【0091】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の生成部205は、実績から導出される事実をコメントする第1コメント(提案)と、実績及び/又は目標から導出される考察をコメントする第2コメント(提案)との少なくとも一方を生成する。
このように、実績や目標に応じて異なるコメントを生成するので、利便性に優れる。
【0092】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、コメント(提案)の有無の設定を受信する(受け付ける)受信部201(第2受付部)を備える。そして、サーバ2の生成部205は、受信部201が受け付けた設定に基づいてコメントを生成する。
このように、設定に応じてコメントの生成が行われるので、報告書にコメント含めるか否かを任意に設定することができ、利便性に優れる。
なお既に述べたように、報告書にコメントを含めるか否かを、後述する第1コメント(第1提案)、第2コメント(第2提案)のそれぞれに対して設定できる構成であってもよい。この場合、第1コメントの設定が「有」であれば、テンプレートDB3に記憶された条件に応じて第1コメントが生成され、「無」であれば第1コメントが生成されない。また、第2コメントの設定が「有」であれば、テンプレートDB3に記憶された条件に応じて第2コメントが生成され、「無」であれば第2コメントが生成されない。
【0093】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、広告運用の報告書の設定を受信する(受け付ける)受信部201(第3受付部)を備える。そして、生成部205は、受信部201が受信した設定に基づいて実績から所定の項目の実績を集計し、該集計した所定の項目の実績から広告運用の報告書を生成する。
このように、設定に応じて報告書を生成することができるので報告書の作成の利便性が向上する。
【0094】
また、本実施形態の設定には、報告書の種別、報告書に含む実績項目、報告書を出力するファイル形式、報告書を生成する日時、報告書の送信策(出力先)、コメント(提案)の有無、実績の集計単位、実績の集計期間の少なくとも1以上が含まれる。
このように、報告書に含める実績や出力するファイル形式、出力先などを設定することができるため、クライントへ報告する報告書の作成の利便性が向上する。
【0095】
また、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の生成部205は、実績の集計単位と、提案のテンプレートとを対応付けて記憶したテンプレートDB3(記憶部)を参照し、受信部201(第3受付部)が受け付けた設定に含まれる実績の集計単位に基づいてコメント(提案)を生成する、
実績の集計単位に応じて、コメントのテンプレートを用意しているので、集計単位に応じたより詳細なコメントを生成することができ、利便性が向上する。
【0096】
(その他の実施形態)
本発明は、前記各形態の構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて適宜に設計変更して具体化できる。例えば、上記実施形態では、コメント(提案)の有無を報告書単位で設定しているが、コメントの有無を集計する実績項目単位で設定できるようにしてもよい。換言すると、報告書に含めたくない提案を集計する実績項目単位で設定できるようにしてもよい。この場合、提案「無」に設定された実績項目の提案は報告書には含まれない。
【0097】
また、上記実施形態では、目標値に対する実績の達成率をコメントとして生成しているが、例えば、目標値を下回った(目標値未満)場合や目標値を上回った(目標値を超える)場合に生成部205がコメントを生成するようにしてもよい。この場合、コメントを生成する条件(所定条件)をユーザDB1にユーザIDに関連付けて記憶し、集計した実績が所定条件を満たすか否かを判定する判定部をサーバ2に備える。そして、サーバ2の生成部205は、判定部での判定結果に応じてコメントを生成する。
【0098】
なお、この場合においてもコメント生成の有無を実績項目単位で設定できるようにしてもよい。なお、所定条件は、例えば、実績が目標値未満である場合や目標値を超える場合の他、目標値が第1目標値~第2目標値の範囲内(但し、第1目標値と第2目標値とは異なる値)である場合など、の種々の条件を設定することができることが好ましい。また、所定条件は、予め設定されていてもよく、また予め設定された条件をユーザが変更できるように構成されていてもよい。
【0099】
また、サーバ2の生成部205が判定部での判定結果に応じてコメントを生成する以外にも、送信部202が、判定部による判定結果に応じて所定の情報、例えば、アラートなどを出力するように構成してもよい。
この場合、広告運用の実績が所定条件を満たしていない場合などにアラートやコメントを送信できるので利便性が向上する。
また、上記寺師形態では、サーバ2は、ユーザ端末3に表示されたWebブラウザに情報を表示させ、Webブラウザ上で入力された情報を取得する構成となっているが、ユーザ端末3にインストールされたアプリケーションソフトウェアを利用する形態であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、報告書のコメント作成負担を軽減できるので、広告運用を行っている事業者等に好適である。
【符号の説明】
【0101】
1 情報処理装置システム
2 サーバ(情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
201 受信部(第1~第3受付部)
202 送信部(出力部)
203 記憶装置制御部
204 実績取得部(取得部)
205 生成部
206 認証部
3 ユーザ端末
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E CPU
301 受信部
302 送信部
303 記憶装置制御部
304 入力装置制御部
305 表示装置制御部
4 ネットワーク
DB1 ユーザデータベース
DB2 実績データベース
DB3 テンプレートデータベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15