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特開2022-167441ペットキャリアおよびアウターウェア
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167441
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】ペットキャリアおよびアウターウェア
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/02 20060101AFI20221027BHJP
   A41D 13/00 20060101ALI20221027BHJP
   A41D 27/00 20060101ALI20221027BHJP
   A41D 1/02 20060101ALI20221027BHJP
   A41D 27/20 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
A01K1/02 Z
A41D13/00 107
A41D27/00 A
A41D1/02 Z
A41D27/20 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073225
(22)【出願日】2021-04-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】521177599
【氏名又は名称】土屋 澄代
(71)【出願人】
【識別番号】521178611
【氏名又は名称】吉田 明美
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】土屋 澄代
(72)【発明者】
【氏名】吉田 明美
【テーマコード(参考)】
2B101
3B011
3B031
3B035
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101GA01
3B011AA01
3B011AB00
3B011AC21
3B011AC22
3B031AA00
3B031AB11
3B031AB12
3B031AB13
3B031AC13
3B031AC14
3B031AC15
3B035AA02
3B035AA16
3B035AB07
3B035AB08
3B035AB09
3B035AB11
(57)【要約】
【課題】ペットキャリアを持ち歩く煩わしさを軽減できるとともに、ペットを同伴者の体に近い位置に保持でき、かつ、同伴者の動きを制約しにくいペットキャリア等を提供する。
【解決手段】縦長の布体と、前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能なペットキャリア。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長の布体と、
前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、
前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、
上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能なペットキャリア。
【請求項2】
前記ポケット内には、先端部にペットの首輪に連結可能な連結具を有する連結紐部が取り付けられている請求項1に記載のペットキャリア。
【請求項3】
前記ポケットの前記開口部には、絞り紐により前記開口部を開閉可能なネット状部分が取付けられている請求項1または請求項2に記載のペットキャリア。
【請求項4】
前記布体の他方の面における前記布体の縦方向の中心位置より高い位置において、前記第2縦辺より前記第1縦辺の近くに接続しており、先端部に第1係合部を有する第1係合紐部と、
前記布体の他方の面における前記第1係合紐部と略同じ高さにおいて、前記第1縦辺より前記第2縦辺の近くに接続しており、先端部に第2係合部を有する第2係合紐部と、を有し、
前記第1係合部および第2係合部は、アウターウェア本体部に対して連結および分離自在である請求項1から請求項3までのいずれかに記載のペットキャリア。
【請求項5】
前記ポケットには、前記開口部の両側に一対の取っ手が取り付けられている請求項1から請求項4までのいずれかに記載のペットキャリア。
【請求項6】
前記布体または前記ポケットには、一対の肩掛け紐が取り付けられている請求項1から請求項5までのいずれかに記載のペットキャリア。
【請求項7】
前記布体の前記一方の面における前記ポケットより低い位置に取り付けられ、下向き開口部および前記下向き開口部を閉止する閉止部を有する下向きポケットを有する請求項1から請求項6までのいずれかに記載のペットキャリア。
【請求項8】
前記布体の他方の面における前記布体の縦方向の中心位置より低い位置において、前記第2縦辺より前記第1縦辺の近くに接続しており、先端部に第3係合部を有する第3係合紐部と、
前記布体の前記他方の面における前記第3係合紐部と略同じ高さにおいて、前記第1縦辺より前記第2縦辺の近くに接続しており、先端部に第4係合部を有する第4係合紐部と、を有し
前記ポケットの側面には、前記第3係合部が着脱自在に係合する第5係合部と、前記第4係合部が着脱自在に係合する第6係合部と、が設けられる請求項1から請求項7までのいずれかに記載のペットキャリア。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれかに記載のペットキャリアと、前記ペットキャリアを着脱可能なオープンファスナー式のアウターウェア本体部と、を有するアウターウェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能なペットキャリア等に関する。
【背景技術】
【0002】
犬や猫などの小型動物のペットを連れて、散歩やお出かけを行う際、リードなどを用いて飼い主とともに歩かせるスタイルが多く見られる。また、近年、屋外施設や屋内施設では、ペット同伴が可能な場所も増えている。
【0003】
このような中で、ペットを、飼い主の体により近づけた状態にできるペットキャリアとして、スリング式やショルダーバッグ式のペットキャリアが提案されている。このようなペットキャリアは、ペットを飼い主の体に近い位置に保持できるため、人が比較的多い場所や、屋内でのペットの同伴に適している。
【0004】
しかしながら、ペットを同伴する際には、ペットを歩行させたり、ペットをキャリアに入れたり、状況に応じて切り換えたい場合が多い。従来のペットキャリアでは、ペットを歩行させる状態のとき、使用してないキャリアを持ち歩く煩わしさが大きい問題があった。また、上述したスリング式やショルダーバッグ式のペットキャリアは、飼い主(同伴者)の体に対してペットキャリアが離れやすく、ペットを同伴している状態では、飼い主の動きが大きく制約される問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010-136672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ペットキャリアを持ち歩く煩わしさを軽減できるとともに、ペットを同伴者の体に近い位置に保持でき、かつ、同伴者の動きを制約しにくいペットキャリア等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るペットキャリアは、
縦長の布体と、
前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、
前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、
上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能なペットキャリアである。
【0008】
本発明に係るペットキャリアは、布体の第1縦辺と第2縦辺とに、オープンファスナーの一方側と他方側が設けられるため、オープンファスナー式のアウターウェア本外部に着脱可能である。同伴者は、ペットキャリアを容易にオープンファスナー式のアウターウェア本体部に装着し、服を着るように、ペットキャリアを身に着けることができる。したがって、本発明に係るペットキャリアは、持ち歩きに関する煩わしさを大きく軽減できる。また、本発明に係るペットキャリアは、服を着るように身に着けることができるため同伴者の体から離れにくく、ペットを同伴している状態においても飼い主(同伴者)の動きを制約しにくい。したがって、飼い主は、ペットを同伴している状態であっても、比較的自由な動きを行うことができる。また、ペットを収容するポケットが、布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられるため、ペットと同伴者の顔との距離が近く、また、ペットは襟元から顔を覗かせることが可能であり、飼い主とペットのコミュニケーションを円滑に行うことができる。また、ペットが襟元から外部を伺えるようになっていることから、ペットの不安を軽減することができる。
【0009】
また、たとえば、前記ポケット内には、先端部にペットの首輪に連結可能な連結具を有する連結紐部が取り付けられていてもよい。
【0010】
このような連結紐部を有することにより、ペットがポケットから逸脱することを防止することができる。
【0011】
また、たとえば、前記ポケットの前記開口部には、絞り紐により前記開口部を開閉可能なネット状部分が取付けられていてもよい。
【0012】
一部の屋内施設などでは、キャリアを用いてペットを同伴する際に、ペットの全身がキャリアから露出しないように要求される場合があるが、ネット状部分を有するペットキャリアは、絞り紐によりポケットの開口部を閉めて、ペットがキャリアから露出しないようにできる。また、ポケットに収容されるペットは、ネット状部分を介して外部を伺えるようになっていることから、このようなペットキャリアでは、ペットの不安が軽減される。
【0013】
また、たとえば、本発明に係るペットキャリアは、前記布体の他方の面における前記布体の縦方向の中心位置より高い位置において、前記第2縦辺より前記第1縦辺の近くに接続しており、先端部に第1係合部を有する第1係合紐部と、
前記布体の他方の面における前記第1係合紐部と略同じ高さにおいて、前記第1縦辺より前記第2縦辺の近くに接続しており、先端部に第2係合部を有する第2係合紐部と、を有してもよく
前記第1係合部および第2係合部は、アウターウェア本体部に対して連結および分離自在であってもよい。
【0014】
このようなペットキャリアは、第1係合部および第2係合部をアウターウェア本体部の係合部に係合させることにより、オープンファスナーの予期せぬ開放により、ペットキャリアがアウターウェア本体部から離脱してしまうことを防止できる。また、第1係合部と第2係合部とが係合および分離自在であれば、ペットキャリアをアウターウェアから取り外して持ち運ぶ際に、第1係合部と第2係合部とを係合させることにより、容易にコンパクトな形状に折りたたむことができる。
【0015】
また、たとえば、前記ポケットには、前記開口部の両側に一対の取っ手が取り付けられていてもよい。
【0016】
このようなペットキャリアは、アウターウェア本体部から取り外した状態で、ペット以外のものを収容するショルダーバッグまたはハンドバックとして使用することができる。
【0017】
また、たとえば、前記布体または前記ポケットには、一対の肩掛け紐が取り付けられていてもよい。
【0018】
このようなペットキャリアは、アウターウェアから取り外した状態であっても、肩掛け紐を両肩に通すことにより、ペットキャリアとして使用できる。
【0019】
また、たとえば、前記布体の前記一方の面における前記ポケットより低い位置に取り付けられ、下向き開口部および前記下向き開口部を閉止する閉止部を有する下向きポケットを有してもよい。
【0020】
このようなペットキャリアは、ペットを収容するポケット以外にも下向きポケットを有するため、ペットに使用する小物などを、ペットの収容部分とは別の場所に収容することができる。また、閉止部により、ポケットの内容物が脱落することを防止できる。
【0021】
また、たとえば、本発明に係るペットキャリアは、前記布体の他方の面における前記布体の縦方向の中心位置より低い位置において、前記第2縦辺より前記第1縦辺の近くに接続しており、先端部に第3係合部を有する第3係合紐部と、
前記布体の前記他方の面における前記第3係合紐部と略同じ高さにおいて、前記第1縦辺より前記第2縦辺の近くに接続しており、先端部に第4係合部を有する第4係合紐部と、を有してもよく
前記ポケットの側面には、前記第3係合部が着脱自在に係合する第5係合部と、前記第4係合部が着脱自在に係合する第6係合部と、が設けられていてもよい。
【0022】
このようなペットキャリアは、第3係合部および第4係合部をアウターウェアの係合部に係合させることにより、オープンファスナーの予期せぬ開放により、ペットキャリアがアウターウェアから離脱してしまうことを防止できる。また、ペットキャリアをアウターウェアから取り外してバッグとして使用する際に、第3および第4係合部と第5および第6係合部とを係合させることにより、布体の下部が垂れ下がることを防止できる。
【0023】
また、本発明に係るアウターウェアは、上記いずれかに記載のペットキャリアと、ペットキャリアを着脱可能なオープンファスナー式のアウターウェア本体部と、を有する。
【0024】
このようなオープンファスナー式のアウターウェアは、ペットキャリアを装着してペットキャリア付きのアウターウェアとして使用することもできるし、ペットキャリアを外して、通常のアウターウェアとして使用することも可能である。また、オープンファスナーを用いているため、ペットキャリアを素早く確実に着脱できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るオープンファスナー式のアウターウェアにおいてペットキャリアを外した状態を示す外観図である。
図2図2は、本発明の一実施形態に係るオープンファスナー式のアウターウェアにおいてペットキャリアを装着した状態を示す外観図である。
図3図3は、図2に示すオープンファスナー式のアウターウェアを飼い主が着て、ペットを同伴している状態を示す概念図である。
図4図4は、本発明の一実施形態に係るペットキャリアの外観図である。
図5図5は、図4に示すペットキャリアを折りたたんだ状態を示す概念図である。
図6図6は、本発明の第1変形例に係るペットキャリアの外観図である。
図7図7は、本発明の第1および第2変形例に係るペットキャリアを側方から見た外観図である。
図8図8は、本発明の第3変形例に係るペットキャリアを飼い主が装着して、ペットを同伴している状態を示す概念図である。
図9図9は、図8に示すペットキャリアの外観図である。
図10図10は、本発明の第4変形例に係るペットキャリアの外観図である。
図11図11は、図10に示すペットキャリアの布体の下部を折り曲げた状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係るオープンファスナー式のアウターウェア(以下、単に「アウターウェア」ともいう。)においてペットキャリア10を外した状態のアウターウェア本体部80を示す概念図である。図1に示すように、アウターウェア本体部80は、オープンファスナー式の通常のアウターウェアとして使用できる。
【0027】
アウターウェア本体部80としては、ペットキャリア10に合わせてオリジナル作成されたものであってもよく、市販の通常のコートやジャケットなどのアウターウェアを改造したものであってもよく、また、衣料品店等で販売される通常のアウターウェアであってもよい。市販のアウターウェア等をアウターウェア本体部80として用いる場合は、ペットキャリア10側のオープンファスナー20の形状を、取り付けたいアウターウェア本体部80のオープンファスナーの形状に合わせて選択する。
【0028】
アウターウェア本体部80は、右前身頃82と左前身頃84とをオープンファスナーで閉じることができるオープンファスナー式のコートである。左前身頃84には、オープンファスナーの一方側85が取り付けられており、右前身頃82にはオープンファスナーの他方側86が取り付けられている。アウターウェア本体部80は、ペットキャリア10を取り外した状態で身に着けて、通常のコートとして使用できる。
【0029】
アウターウェア本体部80を通常のコートとして使用する場合、オープンファスナーを開いた状態で袖を通して身に着ける。着用時においては、オープンファスナーの一方側85と他方側86とを開いた状態のままにしていてもよく、オープンファスナーの一方側85と他方側86とを閉じた状態にしてもよい。
【0030】
アウターウェア本体部80の右前身頃82にはプラスチックバックルの一方側である右係合部87が取り付けられており、アウターウェア本体部80の左前身頃84または持ち出し部分89には、プラスチックバックルの他方側である左係合部88が取り付けられている。右係合部87と左係合部88は、着脱自在に連結することができる。また、アウターウェア本体部80の持ち出し部分89と右前身頃82には、互いに係合可能なスナップボタン89a、82aが設けられている。スナップボタン89a、82aを留めることにより、コートの遮蔽性を高めることができる。
【0031】
なお、アウターウェア本体部80は、ジャケットやブルゾンなど、コート以外のアウターウェアであってもよい。また、アウターウェア本体部80としては、オープンファスナー式である限り、多様なデザインのアウターウェア本体部80を採用可能であり、自由なファッションを楽しむことができる。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態に係るオープンファスナー式のアウターウェアを示す外観図である。図2に示すように、アウターウェアは、オープンファスナー式のアウターウェア本体部80に着脱可能なペットキャリア10を有する。
【0033】
図2に示すように、ペットキャリア10は、主として図1に示すアウターウェア本体部80に取り付けた状態で、ペットキャリア10として使用される。ペットキャリア10は、縦長の布体12と、オープンファスナー20の一方側22と、オープンファスナー20の他方側26と、ペットを収容するポケット30とを有する。また、ペットキャリア10は、ネット状部分34と、取っ手40a、40bと、連結紐部42と、第1~第4係合紐部51~54とを有する。
【0034】
図4は、アウターウェア本体部80から取り外したペットキャリア10を、図3に示すようにペットキャリア10のポケット30にペット90を収容して使用する状態において使用者の体側を向く側(図2に示す側とは反対側)から、見た概略図である。図2および図4に示すように、布体12は、両側をアウターウェア本体部80に連結され、ペット90を収容するポケット30を支持する。
【0035】
布体12の材質は特に限定されないが、たとえば、綿、麻、絹、羊毛などの天然繊維、ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維、天然または人工の革生地およびこれらの組み合わせなどが、布体12の材質として挙げられる。また、たとえば、布体12の材質は、図2に示すアウターウェア本体部80の右前身頃82および左前身頃84と同様の材質とすることにより、保温性などのアウターウェアとしての機能や、デザインの統一性を確保してもよい。ただし、布体12の材質は、前身頃82、84とは異なっていてもよい。
【0036】
図2および図4に示すように、ペットキャリア10では、オープンファスナー20の一方側22が、布体12の第1縦辺14に沿って設けられる。ペットキャリア10では、オープンファスナー20の他方側26が、布体12の第2縦辺16側に沿って設けられる。図2および図4に示すように、オープンファスナー20の一方側22は、アウターウェア本体部80のオープンファスナーの他方側86に着脱自在であり、オープンファスナー20の他方側26は、アウターウェア本体部80のオープンファスナーの一方側85に対して着脱自在である。
【0037】
ここで、オープンファスナー20とは、スライダー23、85aを移動させることにより務歯(ムシ)を係合、離脱させ、生地や布体を繋ぎ合わせたり、分離させたりできるものであって、スライダー23、85aを有する一方側22、85に対して、他方側26、86を完全に分離させることが可能であり、また、分離した状態から連結自在であるものを言う。
【0038】
図4に示すように、布体12の第1縦辺14に沿って設けられるオープンファスナー20の一方側22は、スライダー23、務歯24、箱25等を有する。布体12の第2縦辺16に沿って設けられるオープンファスナー20の他方側26は、務歯28、蝶棒27等を有する。
【0039】
図2に示すように、ペットキャリア10をアウターウェア本体部80に取り付ける場合、オープンファスナー20の一方側22の箱25に対して、右前身頃82に繋がる他方側86の蝶棒を差し込み、スライダー23を引き上げることにより、オープンファスナー20の一方側22をアウターウェア本体部80のオープンファスナーの他方側86に連結する。また、左前身頃84に繋がる一方側85の箱に対して、オープンファスナー20の他方側26の蝶棒27(図4参照)を差し込み、アウターウェア本体部80のスライダー85aを引き上げることにより、オープンファスナー20の他方側26を、アウターウェア本体部80のオープンファスナーの一方側85に連結する。
【0040】
アウターウェア本体部80とペットキャリア10とのオープンファスナーによる連結は、使用者(飼い主、同伴者)がアウターウェア本体部80に袖を通す前に行ってもよく、使用者がアウターウェア本体部80に袖を通した後に行ってもよい。ただし、オープンファスナー20の一方側22および他方側26の連結のうち、少なくとも一方は、使用者がアウターウェア本体部80を身に付けた後に行うほうが、使用者は、ペットキャリア10つきのアウターウェアを、容易に身に着けることができる。
【0041】
図4に示すように、布体12の内側の面である一方の面12aには、ペットを収容するポケット30が取り付けられている。ポケット30は、上向きの開口部32を有し、その中心位置30aが、布体12の縦方向の中心位置18より高い位置に取り付けられている。
【0042】
図3は、図2に示すオープンファスナー式のアウターウェアを飼い主(同伴者)が着て、ペット90を同伴している状態を示す概念図である。図3に示すように、犬などのペット90は、ポケット30に収容される。ペット90は、たとえば図3に示すように、頭部が開口部32から露出可能な状態で、ポケット30に収容される。
【0043】
図2および図3に示すように、ポケット30の開口部32は、布体12の上端より僅かに上方に露出していてもよく、これにより、ポケット30に収容されるペット90が、同伴者や外部の様子を、伺いやすくなっている。ポケット30の材質は、布体12と同じであってもよく、異なっていてもよいが、収容されるペット90が動いても破損しにくい、表面が平滑で丈夫な生地などであることが好ましい。
【0044】
また、図2図4に示すように、ポケット30の開口部32には、絞り紐35により開口部32を開閉可能なネット状部分が取り付けられていても良い。一部の屋内および屋外施設では、ペット90を同伴する際に、図3に示すようにペット90の一部がキャリアから露出することを禁止している場合がある。そのような場合、開口部32の絞り紐35を用いて、ネット状部分34により開口部32を閉じることにより、ポケット30およびネット状部分34により形成される空間内を外部に対して遮蔽し、ペット90の一部が収容空間から露出しない状態にすることができる。
【0045】
なお、ネット状部分34により開口部32を閉じた場合であっても、収容されたペット90は、ネット状部分34を介して飼い主(同伴者)や外部の様子を視認できるため、収容されるペット90の不安は軽減される。なお、ネット状部分34におけるネットの開口径は特に限定されないが、例えば、0.1~40mm程度とすることができる。また、ネット状部分34は、ポケット30の開口部32に対して、縫い合わせ、接着等の方法で取り付けられる。ただし、ネット状部分34のポケット30への取付方法は、特に限定されない。
【0046】
また、ペット90のサイズなどに応じて、絞り紐35の絞り具合を調整し、適度に開口部32を狭めることにより、ペット90がポケット30から脱落することを防止できる。
【0047】
図2および図4に示すように、ポケット30内には、先端部にペット90の首輪等に連結可能な連結具42aを有する連結紐部42が取り付けられている。図示されていない連結紐部42の基端は、ポケット30内に固定されている。したがって、ペット90の首輪などに連結具42aを連結することにより、ポケット30に収容されるペット90が、ポケット30から外部に出ることを防止できる。
【0048】
連結紐部42の先端に取り付けられる連結具42aとしては、スライド開閉可能なフック、カラビナ、ナスカンなどが挙げられるが、連結具42aの種類は特に限定されない。また、連結具42aの連結先は首輪のみには限られず、胴輪やペット服など、ペット90が身に着ける首輪以外の部分に、連結具42aが連結されてもかまわない。
【0049】
図2図4に示すように、ポケット30には、開口部32の両側に一対の取っ手40a、40bが取り付けられている。図4に示すように、アウターウェア本体部80から取り外されたペットキャリア10は、取っ手40a、40bを手に持ったり、肩に掛けたりすることにより、手提げバッグまたはショルダーバックなどとして使用することができる。また、アウターウェア本体部80から取り外した状態で、ペットキャリア10を、手提げバックまたはショルダーバック型のペットキャリアとして使用してもよい。なお、ポケット30は、布体12の内側の面である一方の面12aに取り付けられていることにより、図3に示すペット90と同伴者との距離が近くなり、同伴者の体でペット90を支え易くなり好ましい。ただし、ポケット30が取り付けられる一方の面は、布体12の外側の面であってもよい。
【0050】
図2に示すように、布体12の外側の面である他方の面12bには、第1係合紐部51が接続している。第1係合紐部51の紐部基端51bは、布体12の縦方向の中心位置18より高い位置において、第2縦辺16より第1縦辺14の近くに接続している。第1係合紐部51は、先端部に第1係合部51aを有しており、第1係合部51aは、アウターウェア本体部80の右前身頃82に接続する右係合部87に連結および分離自在である。
【0051】
第1係合部51aおよび右係合部87は、プラスチックバックルにより構成されているが、他のフックやボタンなど、互いに連結および分離自在な他の部材で構成されていてもよい。
【0052】
また、布体12の外側の面である他方の面12bには、第2係合紐部52が接続している。第2係合紐部52の紐部基端52bは、第1係合紐部51の紐部基端51bと略同じ高さにおいて、第1縦辺14より第2縦辺16の近くに接続している。第2係合紐部52は、先端部に第2係合部52aを有しており、第2係合部52aは、アウターウェア本体部80の左前身頃84または持ち出し部分89に接続する左係合部88に連結および分離自在である。
【0053】
第2係合部52aおよび左係合部88は、右係合部87および第1係合部51aと同様に、プラスチックバックル等により構成することができるが、特に限定されない。図2および図3に示すように、布体12は、第1係合紐部51および第2係合紐部52を介して、アウターウェア本体部80に連結される。
【0054】
このようなペットキャリア10は、布体12の第1縦辺14および第2縦辺16に沿うオープンファスナーの予期せぬ開放により、ペットキャリア10がアウターウェア本体部80から離脱してしまう問題を、効果的に防止できる。また、第1および第2係合部51a、52aをアウターウェア本体部80に連結することにより、オープンファスナーを開く方向に作用する力を、軽減することができる。
【0055】
また、第1係合部51aと第2係合部52aとは、互いに係合および分離自在であってもよい。図5は、図4に示すようにアウターウェア本体部80から分離したペットキャリア10を、小さく折りたたんだ状態を示している。図5に示すように、ペットキャリア10を小さく折りたたんだ後、第1係合部51aと第2係合部52aとを係合させることにより、ペットキャリア10をコンパクトな形状にして収納したり、持ち運びしたりすることができる。
【0056】
図2に示すように、布体12の外側の面である他方の面12bには、第3係合紐部53および第4係合紐部54が接続している。第3係合紐部53の紐部基端53bは、布体12の縦方向の中心位置18より低い位置において、第2縦辺16より第1縦辺14の近くに接続している。第3係合紐部53は、先端部に第3係合部53aを有しており、第3係合部53aは、アウターウェア本体部80の右前身頃82に設けられるスナップボタン82aに連結および分離自在である。
【0057】
一方、第4係合紐部54の紐部基端54bは、第3係合紐部53の紐部基端53bと略同じ高さにおいて、第1縦辺14より第2縦辺16の近くに接続している。第4係合紐部54は、先端部に第4係合部54aを有しており、第4係合部54aは、アウターウェア本体部80の左前身頃84または持ち出し部分89に設けられるスナップボタン89aに連結および分離自在である。
【0058】
このような第3係合紐部53および第4係合紐部54も、アウターウェア本体部80に連結することにより、ペットキャリア10が予期せずアウターウェア本体部80から分離することを防止できる。なお、図2では、第1および第2係合部51a、52aをプラスチックバックルとし、第3係合部53aおよび第4係合部54aをスナップボタンとしているが、第1および第2係合部51a、52aの構成と、第3係合部53aおよび第4係合部54aの構成は、この逆であってもよい。
【0059】
図3に示すように、本実施形態に係るペットキャリア10は、オープンファスナー式のアウターウェア本体部80に装着し、服を着るように、身に着けることができる。そのため、たとえペットをキャリアから出して歩行させている状態でも、キャリアを持ち歩く煩わしさが軽減される。また、ペットキャリア10のポケット30およびポケット30に収容されるペット90が同伴者(飼い主)の体から離れにくく、ペット90を同伴者の体に近い位置に保持できる。または、このようなペットキャリア10では、同伴者は、図3に示すようにペット90を同伴している状態であっても、比較的自由な動きを行うことができる。また、混雑する環境でも、ペット90を同伴者の体に近い位置に保持することにより、安全性を確保しやすい。
【0060】
また、ペットキャリア10では、ペット90を収容するポケット30が、布体12の縦方向の中心位置18より高い位置に取り付けられるため、ペット90と同伴者の顔との距離が近く、飼い主とペット90とのコミュニケーションを円滑に行うことができる。また、ペット90は襟元から顔を覗かせることが可能であり、ペット90が襟元から外部を伺えるようになっていることから、同伴時におけるペット90の不安を軽減することができる。
【0061】
以上、図1から図5を用いてペットキャリア10およびペットキャリア10を着脱自在に有するオープンファスナーアウターウェアを説明してきたが、本発明は上述した実施形態のみには限定されず、他の実施形態や変形例を多く含むことは言うまでもない。たとえば、オープンファスナーの左右およびコートの持ち出し部分の左右は、図1図4に示すものと逆であってもよい。また、図6は、第1変形例に係るペットキャリア110を示す外観図である。図6に示すペットキャリア110は、ポケット130にネット状部分(図4参照)が取り付けられていないことを除き、図4に示すペットキャリア10と同様である。
【0062】
図6に示すように、ペットキャリア110のポケット130は、ネット状部分を有しないシンプルな形状であってもよい。図7(a)は、図6に示すペットキャリア110を側方から見た外観図である。ポケット130は、底部136にマチが設けられており、やや大きめのペットを収容可能である。
【0063】
これに対して、図7(b)は、第2変形例に係るペットキャリア210を示す側面図である。図7(b)に示すように、ペットキャリア210におけるポケット30の底部236にはマチが形成されていない。このように、マチを設けないことにより、ペットがポケット230内で動きすぎることを防止できる。ポケット230の底部236の形状が異なることを除き、ペットキャリア210は、ペットキャリア110と同様である。第1変形例および第2変形例に係るペットキャリア110、210は、実施形態に係るペットキャリア10との共通部分については、ペットキャリア10と同様の効果を奏する。
【0064】
図8および図9は、第4変形例に係るペットキャリア310の外観図である。図8および図9に示すように、ペットキャリア310は、一対の肩掛け紐361a、361bと、腰紐362が、布体12またはポケット30に取付けられていることを除き、図2図5に示すペットキャリア10と同様である。
【0065】
図8に示すように、ペットキャリア310は、一対の肩掛け紐361a、361bを有するため、同伴者(飼い主)は、肩掛け紐361a、361bを両肩に掛けてペットキャリア310を使用することにより、ペットキャリアとして使用することが可能である。すなわち、ペットキャリア310は、図1に示すアウターウェア本体部80のオープンファスナーに接続しなくても、ペットキャリア310を、図8に示すように使用できる。
【0066】
また、図9に示すように、ペットキャリア310の腰紐362は、プラスチックバックル362c、362dにより連結・分離可能になっている。腰紐362を腰に回すことにより、ペットキャリア310を同伴者の体に密着させることができる。
【0067】
図8および図9に示すペットキャリア310は、ペットキャリア310単体でも、図2に示すペットキャリア10のようにアウターウェア本体部80に接続した状態でも、どちらでもペットキャリアとして使用可能である。同伴者は、季節や状況に合わせて、ペットキャリア310の使用形態を選択できる。その他、ペットキャリア310は、ペットキャリア10との共通部分については、ペットキャリア10と同様の効果を奏する。
【0068】
図10は、第5変形例に係るペットキャリア410を示す外観図であり、図11は、ペットキャリア410の一使用状態を説明する概念図である。ペットキャリア410は、下向きポケット466を有する点と、ポケット130の側面に第5係合部438および第6係合部439が設けられることを除き、図6および図7(a)に示すペットキャリア110と同様である。
【0069】
図10に示すように、ペットキャリア410では、布体12の内側面である一方の面12aにおいて、ペットを収容するポケット130より低い位置に取り付けられる下向きポケット466を有する。下向きポケット466は、下向き開口部468と、下向き開口部468を閉止する閉止部468aを有する。閉止部468aは、オープンファスナーではないタイプのファスナーで構成されるが、閉止部468aとしてはこれのみには限定されない。
【0070】
ポケット130の側面130bに設けられる第5係合部438と第6係合部439は、スナップボタンにより構成される。第5係合部438には、第3係合紐部53の第3係合部53aが着脱自在に係合し、第6係合部439には、第4係合紐部54の第4係合部54aが着脱自在に係合する。
【0071】
第3係合部53aおよび第4係合部54aを、第5係合部438および第6係合部439に係合させることにより、図11に示すように、ペットキャリア410をバッグとして使用する際、布体12の下方部分が垂れ下がることを防止できる。また、図11に示すようにペットキャリア410をバッグとしてして使用する際、第3係合部53aおよび第4係合部54aと第5係合部438および第6係合部439とを係合させることにより、下向きポケット466の下向き開口部468が上向きとなるため、小物を出し入れするポケットとして使いやすくなる。
【0072】
また、ペットキャリア410は、ペットを収容するポケット130以外にも下向きポケット466を有するため、ペットに使用する小物などを、ペットの収容部分とは別の場所に収容することができるため便利である。なお、ペットキャリア410には、下向きポケット466の代りに、側方に開口を有する側方ポケットを設けることも可能である。その他、ペットキャリア410は、ペットキャリア110との共通部分については、ペットキャリア110と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0073】
10、110、210、310、410…ペットキャリア
12…布体
14…第1縦辺
16…第2縦辺
18…縦方向の中心位置
12a…一方の面
12b…他方の面
20…オープンファスナー
22…一方側
23…スライダー
24、28…務歯
25…箱
26…他方側
27…蝶棒
30、130、230…ポケット
30a…中心位置
130b…側面
32…開口部
34…ネット状部分
35…絞り紐
136、236…底部
438…第5係合部
439…第6係合部
40a、40b…取っ手
42…連結紐部
42a…連結具
51…第1係合紐部
51a…第1係合部
51b…紐部基端
52…第2係合紐部
51b…紐部基端
52a…第2係合部
53…第3係合紐部
53a…第3係合部
53b、54b…紐部基部
54…第4係合紐部
54a…第4係合部
361a、361b…肩掛け紐
362…腰紐
362c、362d…プラスチックバックル
466…下向きポケット
468…下向き開口部
468a…閉止部
80…アウターウェア本体部
82…右前身頃
82a、89a…スナップボタン
84…左前身頃
85…オープンファスナーの一方側
86…オープンファスナーの他方側
87…右係合部
88…左係合部
89…持ち出し部分
90…ペット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2021-09-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長の布体と、
前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、
前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、
上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能であり、
前記布体の他方の面における前記布体の縦方向の中心位置より高い位置において、前記第2縦辺より前記第1縦辺の近くに接続しており、先端部に第1係合部を有する第1係合紐部と、
前記布体の他方の面における前記第1係合紐部と略同じ高さにおいて、前記第1縦辺より前記第2縦辺の近くに接続しており、先端部に第2係合部を有する第2係合紐部と、を有し、
前記第1係合部および第2係合部は、アウターウェア本体部に対して連結および分離自在であるペットキャリア。
【請求項2】
前記ポケット内には、先端部にペットの首輪に連結可能な連結具を有する連結紐部が取り付けられている請求項1に記載のペットキャリア。
【請求項3】
前記ポケットの前記開口部には、絞り紐により前記開口部を開閉可能なネット状部分が取付けられている請求項1または請求項2に記載のペットキャリア。
【請求項4】
縦長の布体と、
前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、
前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、
上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能であり、
前記ポケットには、前記開口部の両側に一対の取っ手が取り付けられているペットキャリア。
【請求項5】
縦長の布体と、
前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、
前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、
上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能であり、
前記布体または前記ポケットには、一対の肩掛け紐が取り付けられているペットキャリア。
【請求項6】
縦長の布体と、
前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、
前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、
上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能であり、
前記布体の前記一方の面における前記ポケットより低い位置に取り付けられ、下向き開口部および前記下向き開口部を閉止する閉止部を有する下向きポケットを有するペットキャリア。
【請求項7】
縦長の布体と、
前記布体の第1縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの一方側と、
前記布体の第2縦辺に沿って設けられるオープンファスナーの他方側と、
上向きの開口部を有し、前記布体の一方の面において中心位置が前記布体の縦方向の中心位置より高い位置に取り付けられる、ペットを収容するポケットと、を有しており、オープンファスナー式のアウターウェア本体部に着脱可能であり、
前記布体の他方の面における前記布体の縦方向の中心位置より低い位置において、前記第2縦辺より前記第1縦辺の近くに接続しており、先端部に第3係合部を有する第3係合紐部と、
前記布体の前記他方の面における前記第3係合紐部と略同じ高さにおいて、前記第1縦辺より前記第2縦辺の近くに接続しており、先端部に第4係合部を有する第4係合紐部と、を有し
前記ポケットの側面には、前記第3係合部が着脱自在に係合する第5係合部と、前記第4係合部が着脱自在に係合する第6係合部と、が設けられるペットキャリア。
【請求項8】
請求項1から請求項までのいずれかに記載のペットキャリアと、前記ペットキャリアを着脱可能なオープンファスナー式のアウターウェア本体部と、を有するアウターウェア。