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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167480
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】情報処理装置及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20221027BHJP
   G06F 3/04886 20220101ALN20221027BHJP
【FI】
G06F3/041 530
G06F3/0488 160
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073285
(22)【出願日】2021-04-23
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】重松 友一
(72)【発明者】
【氏名】河野 誠一
(72)【発明者】
【氏名】野村 良太
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 義従
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA63
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC08
5E555CA12
5E555CA44
5E555CB21
5E555CC05
5E555DB04
5E555DC19
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】タッチスクリーンにおけるユーザエクスペリエンスを向上することが可能な情報処理装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】表示部と、前記表示部上でタッチ操作が行われたタッチ位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルが形成されるタッチパネル領域に対して、タッチスクリーンとして機能する第1の領域と高精度タッチパッドとして機能する第2の領域との内、少なくともいずれか一方の領域を設定する機能設定部と、前記タッチパネル領域に対して前記第2の領域が設定された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域におけるレポートレートを上げるレポートレート設定部と、を備える情報処理装置。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部上でタッチ操作が行われたタッチ位置を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルが形成されるタッチパネル領域に対して、タッチスクリーンとして機能する第1の領域と高精度タッチパッドとして機能する第2の領域との内、少なくともいずれか一方の領域を設定する機能設定部と、
前記タッチパネル領域に対して前記第2の領域が設定された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域におけるレポートレートを上げるレポートレート設定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記レポートレート設定部は、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域におけるレポートレートを少なくとも125Hzまで上げる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記レポートレート設定部は、前記第2の領域の設定が解除された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定されていた領域におけるレポートレートを元に戻す、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
自装置の姿勢を判断するためのセンサ装置と、
前記センサ装置によって取得される前記自装置の姿勢に関する姿勢情報に基づき、前記自装置の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記検出された姿勢に基づき、前記自装置が使用されているモードを判定するモード判定部と、
前記判定されたモードに応じた前記タッチパネル領域内の位置に、仮想の前記高精度タッチパッドである仮想高精度タッチパッドを表示する表示処理部と、
をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
操作媒体による前記タッチ操作が行われた際に取得される前記操作媒体と前記タッチパネルとの接触に関する接触情報であって、当該接触情報の閾値に対する大小関係に基づき、前記タッチ操作が処理を実行すべき操作であるか否かを判定するタッチ操作判定部と、
前記タッチパネル領域に対して前記第2の領域が設定された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域における前記閾値を、タッチパネル領域内の他の領域における前記閾値とは異なるように変更する閾値設定部と、
をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記閾値設定部は、前記第2の領域の設定が解除された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定されていた領域における前記閾値を元に戻す、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
表示部と、前記表示部上でタッチ操作が行われたタッチ位置を検出するタッチパネルとを備える情報処理装置の制御方法であって、
機能設定部が、前記タッチパネルが形成されるタッチパネル領域に対して、タッチスクリーンとして機能する第1の領域と高精度タッチパッドとして機能する第2の領域との内、少なくともいずれか一方の領域を設定する機能設定ステップと、
レポートレート設定部が、前記タッチパネル領域に対して前記第2の領域が設定された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域におけるレポートレートを上げるレポートレート設定ステップと、
を含む、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチスクリーンの所定の領域に仮想のタッチパッド(以下、「仮想タッチパッド」とも称される)を表示する端末(例えばタブレット端末)が各種提案されている。ユーザは、仮想タッチパッドに対するタッチ操作により、例えば、マウスカーソルを操作することができる。
【0003】
下記特許文献1には、例えば、タッチスクリーンにオペレーティングシステムのユーザインタフェースと仮想タッチパッドを表示し、当該仮想タッチパッドに対するユーザのタッチ操作に基づき、マウスカーソルの動作を制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-241139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載の仮想タッチパッドでは、マウスカーソルの操作以外の多様なジェスチャー操作を行うことができない。ここで、多様なジェスチャー操作とは、高精度タッチパッドを用いた操作であり、例えば、マルチタッチによる画面のスクロール操作や画面表示の拡大操作又は縮小操作等である。そこで、仮想タッチパッドにて高精度タッチパッドの機能を利用できるようにすることで、タッチスクリーンにおけるユーザエクスペリエンスを向上することが可能と考えられる。
【0006】
ところで、タッチスクリーンでは、レポートレートが高いほど細やかな操作が可能となることが知られており、仮想タッチパッドと高精度タッチパッドとでは求められるレポートレートが異なる。そのため、仮想タッチパッドにて上述の高精度タッチパッドの機能を実現する際には、高精度タッチパッドの機能が設定されている領域におけるレポートレートを求められるレポートレートに変更できることが好ましい。
【0007】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、タッチスクリーンにおけるユーザエクスペリエンスを向上することが可能な情報処理装置及び制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、表示部と、前記表示部上でタッチ操作が行われたタッチ位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルが形成されるタッチパネル領域に対して、タッチスクリーンとして機能する第1の領域と高精度タッチパッドとして機能する第2の領域との内、少なくともいずれか一方の領域を設定する機能設定部と、前記タッチパネル領域に対して前記第2の領域が設定された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域におけるレポートレートを上げるレポートレート設定部と、を備える。
【0009】
また、上記の情報処理装置において、前記レポートレート設定部は、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域におけるレポートレートを少なくとも125Hzまで上げてもよい。
【0010】
また、上記の情報処理装置において、前記レポートレート設定部は、前記第2の領域の設定が解除された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定されていた領域におけるレポートレートを元に戻してもよい。
【0011】
また、上記の情報処理装置において、自装置の姿勢を判断するためのセンサ装置と、前記センサ装置によって取得される前記自装置の姿勢に関する姿勢情報に基づき、前記自装置の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記検出された姿勢に基づき、前記自装置が使用されているモードを判定するモード判定部と、前記判定されたモードに応じた前記タッチパネル領域内の位置に、仮想の前記高精度タッチパッドである仮想高精度タッチパッドを表示する表示処理部と、をさらに備えてもよい。
【0012】
また、上記の情報処理装置において、操作媒体による前記タッチ操作が行われた際に取得される前記操作媒体と前記タッチパネルとの接触に関する接触情報であって、当該接触情報の閾値に対する大小関係に基づき、前記タッチ操作が処理を実行すべき操作であるか否かを判定するタッチ操作判定部と、前記タッチパネル領域に対して前記第2の領域が設定された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域における前記閾値を、タッチパネル領域内の他の領域における前記閾値とは異なるように変更する閾値設定部と、をさらに備えてもよい。
【0013】
また、上記の情報処理装置において前記閾値設定部は、前記第2の領域の設定が解除された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定されていた領域における前記閾値を元に戻してもよい。
【0014】
本発明の一態様に係る制御方法は、表示部と、前記表示部上でタッチ操作が行われたタッチ位置を検出するタッチパネルとを備える情報処理装置の制御方法であって、機能設定部が、前記タッチパネルが形成されるタッチパネル領域に対して、タッチスクリーンとして機能する第1の領域と高精度タッチパッドとして機能する第2の領域との内、少なくともいずれか一方の領域を設定する機能設定ステップと、レポートレート設定部が、前記タッチパネル領域に対して前記第2の領域が設定された場合、前記タッチパネル領域内の前記第2の領域が設定された領域におけるレポートレートを上げるレポートレート設定ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、タッチスクリーンにおけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。
図2】第1の実施形態に係る各モードにおけるタッチスクリーンの表示の一例を示す図である。
図3】第1の実施形態に係る各モードにおけるタッチスクリーンの機能の一例を示す図である。
図4】第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6】第1の実施形態に係る情報処理装置における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図7】第1の実施形態に係る初期表示時におけるタッチスクリーンの表示と機能の一例を示す図である。
図8】第1の実施形態に係るスクリーンキーボードの表示時におけるタッチスクリーンの表示と機能の一例を示す図である。
図9】第1の実施形態に係るツールバーの表示時におけるタッチスクリーンの表示と機能の一例を示す図である。
図10】第1の実施形態に係る仮想高精度タッチパッドの表示時におけるタッチスクリーンの表示と機能の一例を示す図である。
図11】第1の実施形態に係る第2の制御部における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】第1の実施形態に係る第1の変形例におけるタッチスクリーンの表示と機能の一例を示す図である。
図13】第1の実施形態に係る第2の変形例におけるタッチスクリーンの表示と機能の一例を示す図である。
図14】第2の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図15】第2の実施形態に係るブックモードにおける仮想高精度タッチパッドの表示の一例を示す図である。
図16】第2の実施形態に係るクラムシェルモードにおける仮想高精度タッチパッドの表示の一例を示す図である。
図17】第2の実施形態に係る仮想高精度タッチパッドの表示処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図18】第3の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図19】第3の実施形態に係る閾値設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0018】
<<1.第1の実施形態>>
まず、図1から図13を参照して、第1の実施形態について説明する。
本発明は、タッチスクリーンをタッチスクリーン又は高精度タッチパッド(PTP:Precision Touch Pad)の少なくともいずれか一方として機能させる情報処理装置に関する。タッチスクリーンに仮想的に表示される高精度タッチパッドは、以下では、仮想高精度タッチパッド(VPTP:Virtual Precision Touch Pad)とも称される。
【0019】
第1の実施形態に係るタッチスクリーンとは、各種情報の表示が可能な表示画面とタッチ操作の検出が可能タッチパネルとを含む入出力装置のことである。ユーザは、タッチスクリーンに表示された操作対象を直接タッチすることで操作することができる。例えば、ユーザは、タッチスクリーンに表示されているスクリーンキーボード(OSK:On Screen Keyboard)の各キーを直接タッチすることで、キーボード入力を行うことができる。
【0020】
第1の実施形態に係るPTPとは、ジェスチャー操作が可能なタッチパッドのことである。PTPでは、マウスカーソルの操作以外の多様なジェスチャー操作も可能である。例えば、PTPの表面に2本の指を接触させ、2本の指を表面に対して平行な方向へスライドさせるジェスチャーを行った場合、画面がスクロールされる。また、PTPの表面に3本の指を接触させ、3本の指を左右にスワイプさせるジェスチャーを行った場合、ウィンドウの表示やアプリケーションの表示が切り替えられる。また、PTPの表面に2本の指を接触させ、つまむようなジェスチャーを行った場合、表示が拡大又は縮小される。なお、ジェスチャー操作において、PTPに接触させる指の本数、及びジェスチャーの種類は、かかる例に限定されない。また、指の本数と、ジェスチャーの種類との組み合わせは、かかる例に限定されない。
【0021】
第1の実施形態に係る情報処理装置は、少なくともタッチスクリーンを有する端末により実現される。例えば、情報処理装置は、タッチスクリーンを有するノートPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等の端末により実現される。また、情報処理装置は、タッチスクリーンを折り畳み可能な折り畳み式端末(Foldable Device)により実現されてもよい。なお、情報処理装置を実現する端末はかかる例に限定されない。
【0022】
また、情報処理装置が有するタッチスクリーンの数は、特に限定されない。例えば、情報処理装置は、2つのディスプレイ(Dual Display)を有し、2つのディスプレイの一方がタッチスクリーンであってもよいし、2つのディスプレイの各々がタッチスクリーンであってもよい。以下では、情報処理装置は、2つのタッチスクリーンを有するノートPCである例を一例として説明される。
【0023】
<1.概要>
まず、図1図3を参照して、第1の実施形態の概要について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。図1に示すように、情報処理装置1は、いずれも略直方体である第1筐体2A及び第2筐体2Bを備える。第1筐体2A及び第2筐体2Bは、それぞれの端部で連結部3によって連結されている。連結部3は、例えば、ヒンジであり、第1筐体2A及び第2筐体2Bを開閉自在に支持している。
【0024】
第1筐体2Aは、タッチスクリーン10Aを備え、第2筐体2Bはタッチスクリーン10Bを備える。なお、以下の説明において、タッチスクリーン10A、10Bを区別する場合は、符号の末尾にA、Bのいずれかを付し、タッチスクリーン10A、10Bを区別しない場合は、A、Bを省略する。また、以下では、タッチスクリーン10における画面表示は、タッチスクリーン10を構成する2辺の短辺の内、一方を画面表示の上部方向、他方を画面表示の下部方向とする縦画面表示である例について説明する。
【0025】
第1の実施形態に係る情報処理装置1には、タッチスクリーン10の機能に関する各種モードが設定される。タッチスクリーン10の機能に関するモードの一例として、ノーマルモード(第1のモード)とVPTPモード(第2のモード)が挙げられる。
【0026】
ノーマルモードは、タッチスクリーン10のタッチパネルが形成されるタッチパネル領域における所定の領域(第1の領域)を、タッチスクリーンとして機能させるモードである。タッチスクリーンとして機能する所定の領域(以下、「タッチスクリーン領域」とも称される)は、例えば、タッチパネル領域の全領域である。ノーマルモードでは、例えば、タッチスクリーン10に表示されるOSK等の操作が可能である。
【0027】
タッチスクリーン領域におけるタッチスクリーンとしての機能は、所定の操作に応じてOS(オペレーティングシステム:Operating System)により直接制御される。ここで、所定の操作は、例えば、タッチ操作である。具体的には、タッチスクリーン10に表示された対象をタッチする操作である。ノーマルモードでは、例えば、OSの制御により、タッチスクリーン領域にデスクトップ画面、タスクバー、OSK等のユーザインタフェース(UI)が表示される。また、OSKが表示されると、OS上で動作するアプリケーションにより、タッチスクリーン領域にアプリケーションの操作のためのツールバーのUIが表示される。ユーザは、例えば、当該ツールバーを操作媒体により操作することで、ノーマルモードとVPTPモードとを切り替える操作を行うことができる。
【0028】
VPTPモードは、タッチパネル領域における所定の領域(第2の領域)をPTPとして機能させるモードである。PTPとして機能する所定の領域(以下、「VPTP領域」とも称される)は、例えば、タッチパネル領域の全領域の内、VPTPが表示されている領域である。なお、タッチパネル領域の全領域の内、VPTP領域以外の領域はタッチスクリーン領域となる。
【0029】
VPTP領域におけるPTPとしての機能は、所定の操作に応じてOSにより直接制御されない。ここで、所定の操作は、タッチ操作である。具体的には、ジェスチャー操作である。VPTPモードでは、例えば、タッチスクリーン10の制御プログラム(ファームウェア)の制御により、ユーザのジェスチャー操作に応じた制御が行われる。当該制御プログラム、後述されるEC(組込みコントローラ:Embedded Controller)により実行されるファームウェアであり、以下では、「ECファームウェア」とも称される。また、アプリケーションの制御により、VPTP領域にVPTPが表示される。OSの制御による表示とアプリケーションの制御による表示に関しては、ノーマルモードの場合と同様である。
【0030】
ノーマルモードとVPTPモードの切り替えは、アプリケーションによって制御される。アプリケーションは、例えば、ユーザによるアプリケーションに対する入力に基づき、いずれかのモードを設定するようECファームウェアに指示する。この時、アプリケーションは、設定するモードに応じた定義情報を使うようにECファームウェアに指示する。ここで、定義情報とは、ハードウェアに関する情報(以下、「ハードウェア情報」とも称される)を含む情報のことである。定義情報には、多様なハードウェア情報が含まれてよく、例えば、タッチスクリーン10のハードウェア情報とPTPのハードウェア情報が含まれる。ハードウェア情報には、例えば、ハードウェアの種類、サイズ等の情報が含まれる。また、タッチスクリーン10にハードウェアを仮想的に表示する場合、ハードウェア情報には、仮想表示サイズを示すサイズ情報、仮想表示位置を示す位置情報、他の表示対象を含むレイアウトを示す表示レイアウト情報等が含まれる。また、ハードウェア情報には、タッチスクリーン領域やVPTP領域等の領域の設定に関する領域設定情報が含まれてもよい。なお、定義情報に含まれる情報は、かかる例に限定されない。
【0031】
タッチスクリーン10に対するタッチの検出時、ECファームウェアは、設定されているモードと、タッチが検出された領域に応じた信号を生成してOSへ出力する。
【0032】
ノーマルモードの設定時にタッチが検出された場合、ECファームウェアは、タッチスクリーン10がタッチスクリーンとしてタッチされたことを示すタッチスクリーン信号(第1の信号)を生成してOSへ出力する。タッチスクリーン信号には、例えば、タッチスクリーン10の定義情報とタッチ位置を示す座標情報が含まれる。なお、ノーマルモードの設定時は、タッチパネル領域の全領域はタッチスクリーン領域であるため、VPTP領域におけるタッチは検出されない。
【0033】
VPTPモードの設定時にVPTP領域でタッチが検出された場合、ECファームウェアは、タッチスクリーン10がPTPとしてタッチされたことを示すVPTP信号(第2の信号)を生成してOSへ出力する。VPTP信号には、例えば、PTPの定義情報とタッチ位置を示す座標情報が含まれる。一方、VPTPモードの設定時にタッチスクリーン領域でタッチが検出された場合、ECファームウェアは、タッチスクリーン10がタッチスクリーンとしてタッチされたことを示すタッチスクリーン信号を生成してOSへ出力する。
【0034】
ECファームウェアから信号を受信したOSは、受信した信号に含まれる定義情報が示すハードウェアがタッチされたと認識する。この時、OSは、定義情報が示すハードウェアが情報処理装置1に接続されていると認識する。例えば、タッチスクリーン信号を受信した場合、OSは、情報処理装置1にタッチスクリーン10が接続されていると認識する。一方、VPTP信号を受信した場合、OSは、情報処理装置1にPTPが接続されていると認識する。なお、第1の実施形態において、タッチスクリーン10は、情報処理装置1と物理的に接続されている。しかしながら、PTPは、情報処理装置1と物理的には接続されていない。即ち、OSは、情報処理装置1に物理的に接続されていないハードウェアであっても、定義情報に基づき認識することができる。
【0035】
そして、OSは、認識したハードウェアにてタッチが検出された座標位置に応じた動作を行う。タッチスクリーン10を認識した場合、OSは、タッチスクリーン10に関する動作を行う。一方、PTPを認識した場合、OSは、PTPに関する動作を行う。このように、ECファームウェアは、設定されているモードとタッチが検出された領域に応じた信号を生成してOSへ出力することで、OSの動作を制御することができる。
【0036】
ここで、図2及び図3を参照して、各モードにおける表示と機能の関係について説明する。図2は、第1の実施形態に係る各モードにおけるタッチスクリーン10の表示の一例を示す図である。図3は、第1の実施形態に係る各モードにおけるタッチスクリーン10の機能の一例を示す図である。
【0037】
図2の左図に示すように、ノーマルモードでは、例えば、タッチスクリーン10にデスクトップ5、OSK7、及びツールバー8が表示される。この時、図3の左図に示すように、デスクトップ5、OSK7、及びツールバー8が表示されているタッチスクリーン領域TAは、タッチスクリーンとして機能する。
【0038】
一方、図2の右図に示すように、VPTPモードでは、例えば、タッチスクリーン10にデスクトップ5、ツールバー8、及びVPTP9が表示される。この時、図3の右図に示すように、デスクトップ5及びツールバー8が表示されているタッチスクリーン領域TAはタッチスクリーンとして機能し、VPTP9が表示されているVPTP領域VAはPTPとして機能する。
【0039】
<2.ハードウェア構成>
以上、第1の実施形態に係る概要について説明した。続いて、図4を参照して、第1の実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成について説明する。図4は、第1の実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0040】
図4に示すように、情報処理装置1は、タッチスクリーン10A、タッチスクリーン10B、CPU(Central Processing Unit)15、メインメモリ16、GPU(Graphic Processing Unit)17、及びチップセット21を備える。また、情報処理装置1は、BIOS(Basic Input Output System)メモリ22、HDD(Hard Disk Drive)23、オーディオシステム25、WLAN(Wireless Local Area Network)カード26、EC31、入力部32、電源回路33、及びセンサ装置34を備える。
【0041】
タッチスクリーン10は、表示画面11及びタッチパネル12を備える。タッチスクリーン10は、ビデオ信号に変換された表示データに応じた各種情報を表示画面11に表示すると共に、ユーザの指やペン等の操作媒体によるタッチや、操作媒体の近接をタッチパネル12によって検出することで、操作媒体による操作入力を受け付ける。
【0042】
表示画面11は、例えば、OLEDディスプレイ(有機ELディスプレイ)等の表示装置である。なお、表示画面11は、折り曲げ可能(折り畳み可能)に構成されてもよい。
【0043】
タッチパネル12は、表示画面11の表示面に重ねて配置されている。タッチパネル12は、タッチ位置を検知する。なお、タッチパネル12は、表示画面11と一体に構成され、表示画面11と同様に、折り曲げ可能(折り畳み可能)に構成されてもよい。
【0044】
CPU15は、プログラム制御により種々の演算処理を実行し、情報処理装置1全体を制御している。
【0045】
メインメモリ16は、CPU15の実行プログラムの読み込み領域として、又は、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。メインメモリ16は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップで構成される。この実行プログラムには、OS、周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム等が含まれる。
【0046】
GPU17は、CPU15の制御に基づいて画像処理を実行して表示データを生成する。GPU17は、表示画面11に接続されており、生成した表示データを表示画面11に出力する。
【0047】
チップセット21は、USB(Universal Serial Bus)、シリアルATA(AT Attachment)、SPI(Serial Peripheral Interface)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI-Expressバス、及びLPC(Low Pin Count)バス等のコントローラを備えており複数のデバイスが接続される。図2では、デバイスの例示として、BIOSメモリ22と、HDD23と、オーディオシステム25と、WLANカード26と、EC31とが、チップセット21に接続されている。
【0048】
BIOSメモリ22は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュROM(Read Only Memory)等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。BIOSメモリ22は、BIOS、及びEC31等を制御するためのシステムファームウェア等を記憶する。システムファームウェアは、CPU15により実行されるファームウェアであり、EC31により実行されるECファームウェアとは異なる。
【0049】
HDD(Hard Disk Drive)23(不揮発性記憶装置の一例)は、OS、各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム、及び各種データを記憶する。
【0050】
オーディオシステム25は、音データの記録、再生、出力を行う。オーディオシステム25には、例えば、マイクやスピーカが接続される。
【0051】
WLANカード26は、ワイヤレス(無線)LANにより、ネットワークに接続して、データ通信を行う。
【0052】
EC31は、情報処理装置1のシステム状態に関わらず、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)を監視し制御するワンチップマイクロコンピュータ(One-Chip Microcomputer)である。EC31は、不図示のCPU、ROM(Read only Memory)、RAM(Random Access memory)を備えている。EC31は、CPU15とは独立して動作して主として情報処理装置1の内部の動作環境を管理する制御部として機能する。EC31は、予めROMに記憶された制御プログラム(ECファームウェア)を読み出し、読み出した制御プログラムに記述された各種の命令で指示される処理を実行して各種の機能を実現する。また、EC31は、複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、タイマ、及びデジタル入出力端子等を備えている。EC31には、それらの入出力端子を介して、例えば、入力部32、電源回路33、及びセンサ装置34等が接続されており、EC31は、これらの動作を制御する。
【0053】
入力部32は、例えば、電源スイッチやファンクションスイッチ等の入力を行う入力デバイスである。
【0054】
電源回路33は、例えば、DC/DCコンバータ、充放電ユニット、電池ユニット、AC/DCアダプタ等を含んでおり、AC/DCアダプタ、又は電池ユニットから供給される直流電圧を、情報処理装置1を動作させるために必要な複数の電圧に変換する。また、電源回路33は、EC31からの制御に基づいて、情報処理装置1の各部に電力を供給する。
【0055】
センサ装置34は、情報処理装置1(自装置)の姿勢を判断するためのセンサ装置である。センサ装置34は、例えば、カメラ、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)、環境センサ等を含む。センサ装置34は、例えば、情報処理装置1の姿勢に関する姿勢情報を取得する。
【0056】
<3.機能構成>
以上、第1の実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例について説明した。続いて、図5を参照して、第1の実施形態に係る情報処理装置1の機能構成の一例について説明する。図5は、第1の実施形態に係る情報処理装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0057】
図5に示すように、情報処理装置1は、表示部110、検出部120、第1の制御部130、第2の制御部140、及び記憶部150を備える。
【0058】
(1)表示部110
表示部110は、第1の制御部130から入力される各種情報を表示する機能を有する。表示部110は、例えば、図4を参照して説明した表示画面11により実現され、当該表示画面11にデスクトップ5、タスクバー、OSK7、ツールバー8、VPTP9等のUIを表示する。なお、表示部110が表示する情報は、かかる例に限定されない。
【0059】
(2)検出部120
検出部120は、タッチパネル領域における操作媒体によるタッチ位置を検出する機能を有する。検出部120は、例えば、図4を参照して説明したタッチパネル12により実現され、当該タッチパネル12が検出したタッチ位置を第2の制御部140へ出力する。
【0060】
(3)第1の制御部130
第1の制御部130は、情報処理装置1の動作全般を制御する機能を有する。第1の制御部130は、例えば、CPU15、GPU17等を含んで構成される。第1の制御部130の機能は、例えば、CPU15がBIOS等のシステムファームウェア、OS、又は各種のアプリケーション(例えばOS上で動作するアプリケーション)等のプログラムを実行してシステムをブート(起動)し、各種の演算及び処理等を行うことで実現される。当該機能を実現するために、第1の制御部130は、表示処理部1302及び機能制御部1304を備える。
【0061】
(表示処理部1302)
表示処理部1302は、表示部110における表示を制御する機能を有する。表示処理部1302は、例えば、ユーザによる操作に基づき、表示部110における表示を制御する。ユーザによる操作の一例として、OSK7を表示又は非表示させる操作、ノーマルモード又はVPTPモードを設定する操作等が挙げられる。
【0062】
OSK7を表示させる操作が入力された場合、表示処理部1302は、表示部110にOSK7を表示させる。OSK7の表示時、表示処理部1302は、さらに、表示部110にツールバー8を表示させる。一方、OSK7を非表示させる操作が入力された場合、表示処理部1302は、表示部110にOSK7及びツールバー8を非表示させる。
【0063】
ノーマルモードの設定時にVPTPモードを設定する操作が入力された場合、表示処理部1302は、定義情報に基づき、表示部110にVPTP9を表示させる。例えば、表示処理部1302は、定義情報を参照してVPTP9のサイズ情報、VPTP9の位置情報等の情報を取得する。取得後、表示処理部1302は、取得したサイズ情報からVPTP9の表示データを生成し、生成した表示データを位置情報が示す位置へ表示部110に表示させる。
【0064】
表示処理部1302は、定義情報に基づき、タッチスクリーン領域TAに表示されるOSK7と、VPTP領域VAに表示されるVPTP9との表示レイアウトを制御する。例えば、定義情報が示すVPTP9のサイズと表示位置が、既に表示されているOSK7のサイズと表示位置と同一である場合、表示処理部1302は、OSK7の表示領域にVPTP9を表示させる。この時、表示処理部1302は、表示部110にOSK7を非表示させてからVPTP9を表示させる。なお、表示処理部1302は、表示部110にOSK7を非表示させず、OSK7にVPTP9をオーバーレイさせて表示させてもよい。これにより、表示処理部1302は、VPTP9をOSK7と異なる領域に表示させる場合と比較し、VPTP9以外の領域を表示部110により広く確保することができる。
【0065】
一方、VPTPモードの設定時にノーマルモードを設定する操作が入力された場合、表示処理部1302は、表示部110にVPTP9を非表示させる。この時、表示処理部1302は、表示部110にOSK7を再表示させる。これにより、ユーザは、OSK7を再度操作可能となる。なお、VPTPモードの設定時にOSK7にVPTP9がオーバーレイ表示されていた場合、VPTP9が非表示となることでOSK7が表示される。よって、VPTP9がオーバーレイ表示された状態でノーマルモードを設定する操作が入力された場合、表示処理部1302は、表示部110にOSK7を再表示させる処理を行わなくてよい。
【0066】
なお、OSK7を表示又は非表示させる処理は、例えば、OSにより実行される。また、ツールバー8を表示又は非表示させる処理は、例えば、アプリケーションにより実行される。また、VPTPの表示又は非表示処理は、例えば、アプリケーションにより実行される。
【0067】
(機能制御部1304)
機能制御部1304は、タッチスクリーン10の機能を制御する機能を有する。例えば、機能制御部1304は、タッチスクリーン10に設定するモードを制御する。具体的に、機能制御部1304は、ユーザによる操作に基づき、ノーマルモード又はVPTPモードのいずれか一方のモードの設定を制御する。
【0068】
ノーマルモードが設定されている時にVPTPモードに切り替える操作が入力された場合、機能制御部1304は、後述する機能設定部1402にタッチスクリーン10へVPTPモードを設定させると決定する。この時、機能制御部1304は、タッチパネル領域におけるVPTP9が表示される領域をVPTP領域VAとして、機能設定部1402に設定させる。具体的に、機能制御部1304は、定義情報を参照してVPTP9のサイズ情報と位置情報を取得する。取得後、機能制御部1304は、サイズ情報と位置情報に基づき、VPTP9が表示される領域をVPTP領域VAとして設定させる。また、機能制御部1304は、VPTP領域VA以外の領域をタッチスクリーン領域TAとして設定させる。
【0069】
一方、VPTPモードが設定されている時にノーマルモードに切り替える操作が入力された場合、機能制御部1304は、機能設定部1402にタッチスクリーン10へノーマルモードを設定させると決定する。この時、機能制御部1304は、タッチパネル領域の全領域をタッチスクリーン領域TAとして、機能設定部1402に設定させる。
【0070】
以上説明したように、機能制御部1304は、ユーザによる操作に基づき、ノーマルモードとVPTPモードとを切り替えてタッチスクリーン10に設定させることができる。また、機能制御部1304は、VPTPモードの設定時、表示部110のVPTP9が表示される領域にVPTP領域VAを設定させることで、タッチパネル領域における所定の領域をPTPとして機能させることができる。
【0071】
(4)第2の制御部140
第2の制御部140は、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)の動作全般を制御する機能を有する。第2の制御部140は、例えば、EC31を含んで構成される。第2の制御部140の機能は、例えば、EC31により実行されるECファームウェアが各種の演算及び処理等を行うことにより実現される。当該機能を実現するために、xは、機能設定部1402、レポートレート設定部1403、タッチ操作判定部1404、及び信号処理部1406を備える。なお、以下で説明する機能設定部1402、タッチ操作判定部1404、及び信号処理部1406の機能も、ECファームウェアにより実現される。
【0072】
(機能設定部1402)
機能設定部1402は、タッチスクリーン10の機能に関する設定を行う機能を有する。機能設定部1402は、タッチスクリーン10におけるモードの設定を行う。例えば、機能設定部1402は、機能制御部1304の指示に基づき、タッチスクリーン10へノーマルモード又はVPTPモードのいずれか一方のモードを設定する。具体的に、機能設定部1402は、機能制御部1304からノーマルモードを設定するように指示を受けた場合、タッチスクリーン10にノーマルモードを設定する。一方、機能設定部1402は、機能制御部1304からVPTPモードを設定するように指示を受けた場合、タッチスクリーン10にVPTPモードを設定する。
【0073】
また、機能設定部1402は、タッチスクリーン10のタッチパネル領域における領域の設定を行う。例えば、機能設定部1402は、機能制御部1304の指示に基づき、タッチパネル領域に対してタッチスクリーン領域TA又はVPTP領域VAの少なくともいずれか一方の領域を設定する。具体的に、機能設定部1402は、機能制御部1304からタッチスクリーン領域TAを設定するように指示を受けた場合、タッチスクリーンの定義情報に基づき、タッチスクリーン領域TAを生成する。生成後、機能設定部1402は、タッチスクリーン10に生成したタッチスクリーン領域TAを設定する。また、機能設定部1402は、機能制御部1304からタッチスクリーン領域TA及びVPTP領域VAを設定するように指示を受けた場合、PTPの定義情報に基づき、VPTP領域VAを生成する。生成後、機能設定部1402は、タッチスクリーン10に生成したVPTP領域VAを設定する。この時、機能設定部1402は、既にタッチパネル領域に設定されているタッチスクリーン領域TA上に、生成したVPTP領域VAをオーバーレイする。
【0074】
(レポートレート設定部1403)
レポートレート設定部1403は、タッチスクリーン10のタッチパネル領域におけるレポートレートを設定する機能を有する。例えば、レポートレート設定部1403は、タッチパネル領域にVPTP領域VAが設定されているか否かに応じて、タッチパネル領域におけるレポートレートを変更する。第1の実施形態では、タッチパネル領域における変更前のレポートレートが120Hzに設定されているものとする。
【0075】
具体的に、タッチパネル領域に対してVPTP領域VAが設定された場合、レポートレート設定部1403は、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定された領域におけるレポートレートを上げる。
かかる構成により、レポートレートが高くなったVPTP領域VAでは、レポートレートが変更されていない他の領域(タッチスクリーン領域TA)と比較し、タッチ操作に対するレスポンスが早くなる。そのため、ユーザは、VPTP領域VAにおいて、タッチスクリーン領域TAよりも細やかなタッチ操作を行うことができるようになる。これにより、タッチスクリーン10におけるユーザエクスペリエンスも向上する。
よって、レポートレート設定部1403は、VPTP領域VAにおけるレポートレートを高くすることで、タッチスクリーン10におけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0076】
レポートレート設定部1403は、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定された領域におけるレポートレートを、PTPの要求に応じたレポートレートに変更する。例えば、WHQL(Windows Hardware Quality Labs)によるロゴ認証取得では、PTPのレポートレートが125Hzであることが求められる。そこで、第1の実施形態では、レポートレート設定部1403は、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定された領域におけるレポートレートを少なくとも125Hzまで上げる。これにより、タッチスクリーン10におけるユーザエクスペリエンスを向上するとともに、WHQLのロゴ認証を取得することも可能とする。
【0077】
一方、VPTP領域VAの設定が解除された場合、レポートレート設定部1403は、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定されていた領域におけるレポートレートを元に戻す。例えば、レポートレート設定部1403は、当該領域におけるレポートレートを125Hzから120Hzに戻す。
【0078】
なお、レポートレートの変更は、OSや各種アプリケーション等のソフトウェアによる制御では実現できなかった。しかしながら、本発明では、ファームウェア(ECファームウェア)による制御とアプリケーションによる制御を連携させることによってレポートレートの変更を実現可能とした。
【0079】
(タッチ操作判定部1404)
タッチ操作判定部1404は、操作媒体によるタッチ操作が行われた領域を判定する機能を有する。例えば、タッチ操作判定部1404は、検出部120が検出する操作媒体のタッチ位置に基づき、操作媒体により操作された領域を判定する。
【0080】
具体的に、まず、タッチ操作判定部1404は、検出部120が検出したタッチ位置が含まれる領域を判定する。タッチ位置がタッチスクリーン領域TAに含まれる場合、タッチ操作判定部1404は、タッチスクリーン領域TAが操作されたと判定する。一方、タッチ位置がVPTP領域VAに含まれる場合、タッチ操作判定部1404は、VPTP領域VAが操作されたと判定する。そして、タッチ操作判定部1404は、判定結果を信号処理部1406へ出力する。
【0081】
(信号処理部1406)
信号処理部1406は、OSの動作を制御するための信号を生成し、OSへ出力する機能を有する。例えば、信号処理部1406は、タッチ操作判定部1404から入力される判定結果に基づき、タッチ位置が検出された領域に応じた定義情報を含む信号を生成し、OSへ出力する。
【0082】
タッチ位置がタッチスクリーン領域TAで検出されたことを判定結果が示す場合、信号処理部1406は、タッチスクリーン10の定義情報を含むタッチスクリーン信号を生成し、OSへ出力する。これにより、信号処理部1406は、OSに対してタッチスクリーン10がタッチスクリーンとして操作されていると認識させ、タッチスクリーンに関する動作を行わせることができる。
【0083】
一方、タッチ位置がVPTP領域VAで検出されたことを判定結果が示す場合、信号処理部1406は、PTPの定義情報を含むVPTP信号を生成し、OSへ出力する。これにより、信号処理部1406は、OSに対してタッチスクリーン10がPTPとして操作されていると認識させ、PTPに関する動作を行わせることができる。
【0084】
ノーマルモードの設定時、タッチスクリーン領域TAは、タッチパネル領域の全領域に設定される。そのため、信号処理部1406は、タッチパネル領域のどこでタッチが検出されても、タッチスクリーン信号を生成し、OSへ出力する。
【0085】
VPTPモードの設定時、VPTP領域VAは、タッチスクリーン領域TAの一部の領域上にオーバーレイされている。そのため、タッチスクリーン領域TAでタッチが検出された場合、信号処理部1406は、ノーマルモードの設定時と同様にタッチスクリーン信号を生成し、OSへ出力する。一方、VPTP領域VAでタッチが検出された場合、信号処理部1406は、VPTP信号を生成し、OSへ出力する。
【0086】
信号の生成時、信号処理部1406は、例えば、信号に含まれる定義情報を変更することで、OSへ出力する信号を変更する。具体的に、タッチスクリーン信号の出力後にVPTP領域VAでタッチが検出されたとする。この場合、信号処理部1406は、タッチスクリーン信号に含まれていたタッチスクリーン10の定義情報をPTPの定義情報に変更する。これにより、タッチスクリーン信号は、VPTP信号へ変更される。このようにして、信号処理部1406は、タッチパネル領域の一部の領域がタッチされたことを示す信号を、PTPがタッチされたことを示す信号として生成する。
【0087】
なお、タッチスクリーン信号及びVPTP信号は、タッチスクリーン10のECファームウェアによって生成され、OSへ出力される。これにより、OSにおけるタッチスクリーン10に関する動作は、タッチスクリーン10のECファームウェアによって制御される。
【0088】
(5)記憶部150
記憶部150は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部150は、メインメモリ16、BIOSメモリ22、HDD23、EC31が備えるROMやRAM等を含んで構成される。記憶部150は、例えば、OSや各種アプリケーション等のソフトウェア、システムファームウェアやECファームウェア等の各種ファームウェア、及び定義情報を記憶する。第1の実施形態に係る記憶部150は、一例として、タッチスクリーン10における画面表示を縦画面表示とし、VPTP9をOSK7が表示されていた領域に表示させることを示す定義情報を少なくとも1つ記憶している。
【0089】
<4.処理の流れ>
以上、第1の実施形態に係る情報処理装置1の機能構成の一例について説明した。続いて、図6図11を参照して、第1の実施形態に係る情報処理装置1における処理の流れの一例について説明する。
【0090】
(1)情報処理装置1における処理の流れ
図6は、第1の実施形態に係る情報処理装置1における処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、以下では、図6に示すように、ユーザによる操作に基づき、情報処理装置1の第1の制御部130が実行するOS及びアプリケーション、並びに第2の制御部140が実行するECファームウェアの各々における処理について説明する。
【0091】
(OSK7表示操作の入力時)
ユーザは、まず、OSK7を表示させる操作を情報処理装置1へ入力する(ステップS102)。当該操作は、タッチスクリーン10を介してOSへ入力される。
操作を入力されたOSは、タッチスクリーン10にOSK7を表示させる(ステップS104)。
OSK7の表示後、OSは、OSK7を表示したことを示す通知をアプリケーションへ出力する(ステップS106)。
通知を受けたアプリケーションは、タッチスクリーン10にツールバー8を表示させる(ステップS108)。
【0092】
(VPTP9表示操作の入力時)
ユーザは、まず、VPTP9を表示させる操作を情報処理装置1へ入力する(ステップS110)。当該操作は、タッチスクリーン10に表示されたツールバー8を介してアプリケーションへ入力される。
操作を入力されたアプリケーションは、OSK7を非表示させる指示をOSへ出力する(ステップS112)。指示を受けたOSは、タッチスクリーン10にOSK7を非表示させる。
次いで、アプリケーションは、タッチスクリーン10にOSK7が表示されていた領域へVPTP9を表示させる(ステップS114)。
次いで、アプリケーションは、タッチスクリーン10のVPTPモードをオンにさせる指示をECファームウェアへ出力する(ステップS116)。
指示を受けたECファームウェアは、タッチスクリーン10にVPTPモードを設定する(ステップS118)。
また、ECファームウェアは、VPTP領域VAが設定された領域におけるレポートレートの変更を行う(ステップS119)。具体的に、タッチパネル領域内にVPTP領域VAが設定された場合、ECファームウェアは、VPTP領域VAが設定された領域におけるレポートレートを120Hzから125Hzに上げる。一方、タッチパネル領域内のVPTP領域VAの設定が解除された場合、ECファームウェアは、VPTP領域VAが設定されていた領域におけるレポートレートを125Hzから120Hzに下げる(即ち元に戻す)。
【0093】
(VPTP9非表示操作の入力時)
ユーザは、まず、VPTP9を非表示させる操作を情報処理装置1へ入力する(ステップS120)。当該操作は、タッチスクリーン10に表示されたツールバー8を介してアプリケーションへ入力される。
操作を入力されたアプリケーションは、タッチスクリーン10のVPTPモードをオフにさせる指示をECファームウェアへ出力し、タッチスクリーン10にVPTP9を非表示させる(ステップS122)。
指示を受けたECファームウェアは、VPTPモードをオフにする。次いで、アプリケーションは、OSK7を表示させる指示をOSへ出力する(ステップS124)。
指示を受けたOSは、タッチスクリーン10にOSK7を表示させる(ステップS126)。
【0094】
(OSK7非表示操作の入力時)
ユーザは、まず、OSK7を非表示させる操作を情報処理装置1へ入力する(ステップS128)。当該操作は、タッチスクリーン10を介してOSへ入力される。操作を入力されたOSは、タッチスクリーン10にOSK7を非表示させる。
さらに、OSは、OSK7を非表示することを示す通知をアプリケーションへ出力する(ステップS130)。通知を受けたアプリケーションは、タッチスクリーン10にツールバー8を非表示させる。
【0095】
(2)表示と機能の遷移
ここで、図7図10を参照して、タッチスクリーン10における表示と機能の遷移の一例について説明する。
【0096】
(初期表示時)
図7は、第1の実施形態に係る初期表示時におけるタッチスクリーン10の表示と機能の一例を示す図である。図7の左図の(A)は、表示例を示し、図7の右図の(B)は、機能例を示している。初期表示時(ステップS102の実行前)、タッチスクリーン10には、例えば、図7の(A)に示すように、デスクトップ5及びタスクバー6が表示される。この時、図7の(B)に示すように、タッチスクリーン10(タッチパネル領域)の全領域にタッチスクリーン領域TAが設定され、タッチスクリーン領域TAはタッチスクリーンとして機能する。
【0097】
(OSK7表示時)
図8は、第1の実施形態に係るOSK7の表示時におけるタッチスクリーン10の表示と機能の一例を示す図である。図8の左図の(A)は、表示例を示し、図8の右図の(B)は、機能例を示している。OSK7の表示時(ステップS104~ステップS106の実行時)、タッチスクリーン10には、例えば、図8の(A)に示すように、デスクトップ5及びOSK7が表示される。この時、図8の(B)に示すように、タッチスクリーン10の全領域にタッチスクリーン領域TAが設定され、タッチスクリーン領域TAはタッチスクリーンとして機能する。
【0098】
(ツールバー8表示時)
図9は、第1の実施形態に係るツールバー8の表示時におけるタッチスクリーン10の表示と機能の一例を示す図である。図9の左図の(A)は、表示例を示し、図9の右図の(B)は、機能例を示している。ツールバー8の表示時(ステップS108~ステップS112、ステップS124~ステップS130の実行時)、タッチスクリーン10には、例えば、図9の(A)に示すように、デスクトップ5、OSK7、及びツールバー8が表示される。この時、図9の(B)に示すように、タッチスクリーン10の全領域にタッチスクリーン領域TAが設定され、タッチスクリーン領域TAはタッチスクリーンとして機能する。
【0099】
(VPTP9表示時)
図10は、第1の実施形態に係るVPTP9の表示時におけるタッチスクリーン10の表示と機能の一例を示す図である。図10の左図の(A)は、表示例を示し、図10の右図の(B)は、機能例を示している。VPTP9の表示時(ステップS114~ステップS122の実行時)、タッチスクリーン10には、例えば、図10の(A)に示すように、デスクトップ5、ツールバー8、及びVPTP9が表示される。この時、図10の(B)に示すように、タッチスクリーン10のデスクトップ5とツールバー8が表示されている領域にタッチスクリーン領域TAが設定され、タッチスクリーン領域TAはタッチスクリーンとして機能する。また、タッチスクリーン10のVPTP9が表示されている領域にVPTP領域VAが表示され、VPTP領域VAはPTPとして機能する。
【0100】
(3)第2の制御部140における処理の流れ
図11は、第1の実施形態に係る第2の制御部140における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11に示すように、まず、第2の制御部140は、操作媒体による表示部110に対するタッチ操作を検出する(ステップS202)。
次いで、第2の制御部140は、検出したタッチ操作のタッチ位置がVPTP領域VA内であるか否かを判定する(ステップS204)。
【0101】
タッチ位置がVPTP領域VA内である場合(ステップS204/YES)、第2の制御部140は、ECファームウェアにOSへVPTP信号を送信させる(ステップS206)。一方、タッチ位置がVPTP領域VA内でない場合(ステップS204/NO)、第2の制御部140は、ECファームウェアにOSへタッチスクリーン信号を送信させる(ステップS208)。信号送信後、第2の制御部140は、タッチ操作を検出する度に上述の処理を繰り返し行う。
【0102】
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報処理装置1は、表示部110と、タッチパネル12(検出部120)と、機能設定部1402と、レポートレート設定部1403とを備える。
タッチパネル12は、表示部110上でタッチ操作が行われたタッチ位置を検出する。
機能設定部1402は、タッチパネル12が形成されるタッチパネル領域に対して、タッチスクリーン領域TAとVPTP領域VAとの内、少なくともいずれか一方の領域を設定する。
レポートレート設定部1403は、タッチパネル領域に対してVPTP領域VAが設定された場合、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定された領域におけるレポートレートを上げる。
【0103】
かかる構成により、ユーザは、VPTP領域VAにおいて、タッチスクリーン領域TAよりも細やかなタッチ操作を行うことができるようになる。これにより、タッチスクリーン10におけるユーザエクスペリエンスも向上する。
よって、情報処理装置1は、VPTP領域VAにおけるレポートレートを高くすることで、タッチスクリーン10におけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0104】
<5.変形例>
以上、第1の実施形態について説明した。続いて、第1の実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で第1の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで第1の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、第1の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、第1の各実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0105】
(1)第1の変形例
まず、図12を参照して、第1の実施形態に係る第1の変形例について説明する。図12は、第1の実施形態に係る第1の変形例におけるタッチスクリーン10の表示と機能の一例を示す図である。図12の左図の(A)は、表示例を示し、図12の右図の(B)は、機能例を示している。
【0106】
上述した実施形態では、OSK7にVPTP9をオーバーレイさせて表示してもよい例について説明したが、表示処理部1302は、OSK7とはオーバーレイさせずにVPTP9を表示させてもよい。
【0107】
例えば、図12の(A)に示すように、タッチスクリーン10には、デスクトップ5、OSK7、ツールバー8、及びVPTP9が表示されている。さらに、VPTP9は、OSK7とはオーバーレイさせず、OSK7とは異なる領域に表示されている。この時、図12の(B)に示すように、タッチスクリーン10のデスクトップ5、OSK7、及びツールバー8が表示されている領域にタッチスクリーン領域TAが設定され、タッチスクリーン領域TAはタッチスクリーンとして機能する。また、タッチスクリーン10のVPTP9が表示されている領域にVPTP領域VAが表示され、VPTP領域VAはPTPとして機能する。
【0108】
これにより、タッチスクリーン10には、OSK7とVPTP9の両方が表示されるため、ユーザは、OSK7又はVPTP9を使用する際に表示を切り替える手間を省くことができる。よって、情報処理装置1は、タッチスクリーンにおけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。なお、本変形例を実施する場合、記憶部150は、図12の(A)の表示レイアウトを示す表示レイアウト情報、及び(B)の領域設定を示す領域設定情報を含む定義情報を記憶しているものとする。
【0109】
(2)第2の変形例
続いて、図13を参照して、第1の実施形態に係る第2の変形例について説明する。図13は、第1の実施形態に係る第2の変形例におけるタッチスクリーン10の表示と機能の一例を示す図である。図13の左図の(A)は、表示例を示し、図13の右図の(B)は、機能例を示している。
【0110】
上述した実施形態では、タッチスクリーン10における画面表示が縦画面表示である例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、タッチスクリーン10における画面表示は、タッチスクリーン10を構成する2辺の長辺の内、一方を画面表示の上部方向、他方を画面表示の下部方向とする横画面表示であってもよい。
【0111】
横画面表示である場合、例えば、図13の(A)に示すように、タッチスクリーン10には、デスクトップ5、OSK7、ツールバー8、及びVPTP9が表示される。この時、図13の(B)に示すように、タッチスクリーン10のデスクトップ5、OSK7、及びツールバー8が表示されている領域にタッチスクリーン領域TAが設定され、タッチスクリーン領域TAはタッチスクリーンとして機能する。また、タッチスクリーン10のVPTP9が表示されている領域にVPTP領域VAが表示され、VPTP領域VAはPTPとして機能する。
【0112】
これにより、タッチスクリーン10は、横画面表示でもVPTP9を表示することができる。ユーザは、横画面表示となるように情報処理装置1を持っていてもVPTP9を使用することができる。よって、情報処理装置1は、タッチスクリーンにおけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。なお、本変形例を実施する場合、記憶部150は、図13の(A)の表示レイアウトを示す表示レイアウト情報、及び(B)の領域設定を示す領域設定情報を含む定義情報を記憶しているものとする。
【0113】
(3)第3の変形例
続いて、第3の変形例について説明する。上述した実施形態では、記憶部150が1つの定義情報を記憶している例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、記憶部150は、複数の定義情報を記憶してもよい。複数の定義情報の一例として、図2に示した表示と機能を実現するための定義情報、図12に示した表示と機能を実現するための定義情報、図13に示した表示と機能を実現するための定義情報等、表示レイアウトが異なる複数の定義情報が挙げられる。
【0114】
これにより、情報処理装置1は、タッチスクリーン10に対して、状況に応じた多様な表示を行わせることができる。例えば、記憶部150が縦画面表示に関する定義情報と横画面表示に関する定義情報を記憶しているとする。この時、ユーザがタッチスクリーン10を構成する2辺の短辺の内、一方を画面表示の上部方向、他方を画面表示の下部方向とするように情報処理装置1を持って操作すると、タッチスクリーン10の画面表示は縦画面表示となる。この状態から、ユーザがタッチスクリーン10を構成する2辺の長辺の内、一方を画面表示の上部方向、他方を画面表示の下部方向とするように情報処理装置1を回転すると、タッチスクリーン10の画面表示は横画面表示に変更される。
【0115】
また、複数の定義情報は、PTPのハードウェア情報が異なる複数の定義情報であってもよい。これにより、情報処理装置1は、タッチスクリーン10に多様な規格のVPTP9を表示させることができる。
【0116】
このように、記憶部150が複数の定義情報を記憶していることで、タッチスクリーン10は、情報処理装置1の向きに応じたVPTP9を表示することができ、ユーザは、情報処理装置1の向きに関わらずVPTP9を使用することができる。また、タッチスクリーン10は、多様な規格のVPTP9を表示することができ、ユーザは、自身に合ったVPTP9を選択して使用することができる。よって、情報処理装置1は、タッチスクリーンにおけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0117】
<<2.第2の実施形態>>
次に、図14から図17を参照して、第2の実施形態について説明する。
上述の第1の実施形態では、VPTP9が予め設定された位置に表示される例について説明したが、かかる例に限定されない。VPTP9は、例えば、ユーザが情報処理装置1を使用しているモード(以下、「使用モード」とも称される)に応じた位置に表示されてもよい。以下、第2の実施形態では、使用モードに応じた位置にVPTP9が表示される例について説明する。なお、上述した第1の実施形態と重複する説明は省略する。
【0118】
図14は、第2の実施形態に係る情報処理装置1aの機能構成の一例を示すブロック図である。なお、第2の実施形態に係る情報処理装置1aのハードウェア構成は、図1及び図4を参照して説明した情報処理装置1のハードウェア構成と同様であるため、その説明を省略する。また、情報処理装置1aの機能構成について、図5を参照して説明した情報処理装置1と同一の機能構成には同一の符号を付与し、その説明を省略する。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる機能構成について説明する。
【0119】
図14に示すように、情報処理装置1aの第1の制御部130aは、第1の実施形態にて図5を参照して説明した情報処理装置1の第1の制御部130が備える構成に加えて、姿勢検出部1300及びモード判定部1301をさらに備える。
【0120】
(姿勢検出部1300)
姿勢検出部1300は、情報処理装置1a(自装置)の姿勢を検出する機能を有する。例えば、姿勢検出部1300は、センサ装置34によって取得される情報処理装置1aの姿勢に関する姿勢情報に基づき、情報処理装置1aの姿勢を検出する。具体的に、姿勢検出部1300は、姿勢情報から、ユーザが本を読むときのように情報処理装置1aを持っているときの当該情報処理装置1aの姿勢や、ユーザがノートPCを使うときのように情報処理装置1aを置いているときの当該情報処理装置1aの姿勢等を検出する。
【0121】
(モード判定部1301)
モード判定部1301は、情報処理装置1aの使用モードを判定する機能を有する。例えば、モード判定部1301は、姿勢検出部1300によって検出された情報処理装置1aの姿勢に基づき、情報処理装置1aの使用モードを判定する。一例として、姿勢検出部1300によってユーザが本を読むときのように情報処理装置1aを持っている姿勢が検出された場合、モード判定部1301は、使用モードが情報処理装置1aを本のように使用しているモード(以下、「ブックモード」とも称される)であると判定する。また、姿勢検出部1300によってユーザがノートPCを使うときのように情報処理装置1aを置いている姿勢が検出された場合、モード判定部1301は、使用モードが情報処理装置1aをノートPCのように使用しているモード(以下、「クラムシェルモード」とも称される)であると判定する。
【0122】
表示処理部1302は、モード判定部1301によって判定された使用モードに応じたタッチパネル領域内の位置に、VPTP9を表示する。
なお、表示処理部1302は、使用モードごとに予め設定されている位置にVPTP9を表示してもよいし、使用モードに応じてセンサ装置34が取得する情報に基づき決定した位置にVPTP9を表示してもよい。例えば、表示処理部1302は、センサ装置34が取得する情報からユーザの指の位置を検出し、当該指の位置の近くにVPTP9を表示する。また、表示処理部1302が表示するVPTP9の数、大きさ、位置等は特に限定されない。
【0123】
ここで、図15及び図16を参照して、第2の実施形態に係るVPTP9の表示の一例について説明する。
【0124】
図15は、第2の実施形態に係るブックモードにおけるVPTP9の表示の一例を示す図である。図15の左図に示すように、ユーザが情報処理装置1aを手に持った状態で使用しているとする。この場合、モード判定部1301は、使用モードがブックモードであると判定する。使用モードがブックモードであると判定されたため、表示処理部1302は、図15の右図に示すようにVPTP9aとVPTP9bを表示する。VPTP9aとVPTP9bが表示されている位置は、例えば、ユーザの親指付近の位置として、予め設定された位置である。当該位置にVPTP9a及び9bが表示されることで、ユーザは、本を読むときのように情報処理装置1aを持っている時の操作(例えばページ送り)を行いやすくなる。
【0125】
図16は、第2の実施形態に係るクラムシェルモードにおけるVPTP9の表示の一例を示す図である。図16の左図に示すように、ユーザが情報処理装置1aを開いて置いた状態で使用しているとする。この場合、モード判定部1301は、使用モードがクラムシェルモードであると判定する。使用モードがクラムシェルモードであると判定されたため、表示処理部1302は、図16の右図に示すようにVPTP9を表示する。VPTP9が表示されている位置は、例えば、ユーザがタッチ操作を行いやすい位置として、予め設定された位置である。
【0126】
また、図14に示すように、情報処理装置1aの第2の制御部140aは、第1の実施形態にて図5を参照して説明した情報処理装置1の第2の制御部140が備える構成に加えて、姿勢情報取得部1400をさらに備える。
【0127】
(姿勢情報取得部1400)
姿勢情報取得部1400は、姿勢情報を取得する機能を有する。例えば、姿勢情報取得部1400は、センサ装置34から姿勢情報を取得する。姿勢情報取得部1400は、取得した姿勢情報を姿勢検出部1300へ出力する。
【0128】
ここで、図17を参照して、VPTP9の表示処理の流れについて説明する。図17は、第2の実施形態に係るVPTP9の表示処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図17に示すように、まず、EC(姿勢情報取得部1400)は、センサ装置34から姿勢情報を取得する(ステップS302)。ECは、取得した姿勢情報をアプリケーションへ出力する(ステップS304)。
【0129】
アプリケーション(姿勢検出部1300)は、ECから入力された姿勢情報に基づき、情報処理装置1aの姿勢を検出する(ステップS306)。
アプリケーション(モード判定部1301)は、検出された情報処理装置1aの姿勢に基づき、情報処理装置1aの使用モードを判定する(ステップS308)。
アプリケーション(表示処理部1302)は、判定された使用モードに応じた位置にVPTPを表示する(ステップS310)。
アプリケーション(機能制御部1304)は、タッチスクリーン10のVPTPモードをオンにさせる指示をECファームウェアへ出力する(ステップS312)。
指示を受けたECファームウェアは、タッチスクリーン10にVPTPモードを設定する(ステップS314)。
【0130】
以上説明したように、第2の実施形態に係る情報処理装置1aは、姿勢検出部1300によって姿勢情報に基づき情報処理装置1aの姿勢を検出し、検出された姿勢からモード判定部1301によって情報処理装置1aの使用モードを判定し、判定された使用モードに応じて表示処理部1302によってVPTP9を表示させる。
【0131】
かかる構成により、情報処理装置1aでは、情報処理装置1aの使用モードに応じた位置にVPTP9が表示される。使用モードに応じたタッチ操作を行いやすい位置にVPTP9が表示されるように予め設定しておくことで、ユーザは、どの使用モードでも快適にタッチ操作を行うことができるようになる。
よって、情報処理装置1aは、タッチスクリーン10におけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0132】
<<3.第3の実施形態>>
次に、図18及び図19を参照して、第3の実施形態について説明する。
上述の第1の実施形態及び第2の実施形態では、処理を実行するタッチ操作と処理を実行しないタッチ操作との区別について言及しなかったが、当該区別を行うようにしてもよい。処理を実行するタッチ操作と処理を実行しないタッチ操作とを区別することで、例えば、ユーザによる意図しないタッチ操作をタッチ操作として認識しないこと(意図しないタッチ操作の除外)や、ボタンの押下を検出したりすることができる。
以下、第3の実施形態では、処理を実行するタッチ操作と処理を実行しないタッチ操作との区別を行う例について説明する。なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と重複する説明は省略する。
【0133】
図18は、第3の実施形態に係る情報処理装置1bの機能構成の一例を示すブロック図である。なお、第3の実施形態に係る情報処理装置1bのハードウェア構成は、図1及び図4を参照して説明した情報処理装置1のハードウェア構成と同様であるため、その説明を省略する。また、情報処理装置1bの機能構成について、図5を参照して説明した情報処理装置1と同一の機能構成には同一の符号を付与し、その説明を省略する。第3の実施形態では、第1の実施形態と異なる機能構成について説明する。
【0134】
図18に示すように、情報処理装置1bの第1の制御部130bは、第1の実施形態にて図5を参照して説明した情報処理装置1の第1の制御部130が備える構成に加えて、閾値情報取得部1303をさらに備える。
【0135】
(閾値情報取得部1303)
閾値情報取得部1303は、閾値情報を取得する機能を有する。閾値情報は、タッチ操作が処理を実行すべき操作であるか否かを判定する際の基準となる閾値を示す情報である。第3の実施形態では、接触情報の当該閾値に対する大小関係に基づき、タッチ操作が処理を実行すべき操作であるか否かが判定される。
接触情報は、操作媒体によるタッチ操作が行われた際に取得される操作媒体とタッチパネル12との接触に関する情報である。具体的に、接触情報は、操作媒体とタッチパネル12との接触面積や、操作媒体とタッチパネル12とが接触した際にタッチパネル12にかかる圧力等の情報である。接触面積や圧力等の接触情報は、例えば、検出部120によって検出される。
閾値情報は、例えばユーザによって決定される。ユーザは、例えば、意図しないタッチ操作を除外するための閾値や、ボタンの押下を検出するための閾値等を接触情報ごとに決定する。ユーザは、入力部32を介して、決定した閾値を示す閾値情報を入力する。閾値情報取得部1303は、入力部32に入力された閾値情報を取得し、後述する閾値設定部1405へ出力する。
【0136】
また、図18に示すように、情報処理装置1bの第2の制御部140bは、第1の実施形態にて図5を参照して説明した情報処理装置1の第2の制御部140が備える構成に加えて、接触情報取得部1401及び閾値設定部1405をさらに備える。
【0137】
(接触情報取得部1401)
接触情報取得部1401は、接触情報を取得する機能を有する。例えば、接触情報取得部1401は、検出部120から接触情報を取得し、取得した接触情報をタッチ操作判定部1404へ出力する。
【0138】
タッチ操作判定部1404は、接触情報取得部1401によって取得された接触情報の閾値に対する大小関係に基づき、タッチ操作が処理を実行すべき操作であるか否かを判定する。例えば、タッチ操作が行われた際の接触面積が閾値以上又は接触圧力が閾値以上の場合、タッチ操作判定部1404は、当該タッチ操作による処理を実行すると判定する。一方、タッチ操作が行われた際の接触面積が閾値未満又は接触圧力が閾値未満の場合、タッチ操作判定部1404は、当該タッチ操作による処理を実行しないと判定する。
これにより、タッチ操作判定部1404は、ユーザの意図しないタッチ操作を処理の実行対象から除外したり、ボタンの押下を検出したりすることができる。
【0139】
(閾値設定部1405)
閾値設定部1405は、閾値を設定する機能を有する。例えば、閾値設定部1405は、閾値情報取得部1303から入力される意図しないタッチ操作を除外するための閾値を示す閾値情報や、ボタンの押下を検出するための閾値を示す閾値情報等を、VPTP領域VAにおける閾値として設定する。
具体的に、タッチパネル領域に対してVPTP領域VAが設定された場合、閾値設定部1405は、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定された領域における閾値を、タッチパネル領域内の他の領域における閾値とは異なるように変更する。一方、VPTP領域VAの設定が解除された場合、閾値設定部1405は、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定されていた領域における閾値を元に戻す。
なお、VPTP領域VAにおける閾値を用いた判定は、OSや各種アプリケーション等のソフトウェアによる制御では実現できなかった。しかしながら、本発明では、ファームウェア(ECファームウェア)による制御とアプリケーションによる制御を連携させることによって、VPTP領域VAにおける閾値を用いた判定を実現可能とした。
【0140】
ここで、図19を参照して、閾値設定処理の流れについて説明する。図19は、第3の実施形態に係る閾値設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図19に示すように、まず、ユーザは、入力部32から設定したい閾値情報を入力する(ステップS402)。
【0141】
アプリケーション(閾値情報取得部1303)は、ユーザによって入力された閾値情報を取得する(ステップS404)。アプリケーション(閾値情報取得部1303)は、取得した閾値情報をECファームウェアへ出力する(ステップS406)。
【0142】
ECファームウェア(閾値設定部1405)は、アプリケーションから入力された閾値情報に基づき、VPTP領域VAにおける閾値を設定する(ステップS408)。
【0143】
以上説明したように、第3の実施形態に係る情報処理装置1bでは、タッチパネル領域に対してVPTP領域VAが設定された場合に、閾値設定部1405が、タッチパネル領域内のVPTP領域VAが設定された領域における閾値をタッチパネル領域内の他の領域における閾値とは異なるように変更する。また、タッチ操作判定部1404が、操作媒体によるタッチ操作が行われた際に取得される接触情報の閾値に対する大小関係に基づき、タッチ操作が処理を実行すべき操作であるか否かを判定する。
【0144】
かかる構成により、VPTP領域VAでは、VPTP領域VAにおける接触情報と閾値との大小関係に基づき、処理を実行するタッチ操作と処理を実行しないタッチ操作との区別が行われる。これにより、VPTP領域VAにおけるタッチ操作の判定精度が向上し、操作性が向上する。
よって、情報処理装置1bは、タッチスクリーン10におけるユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0145】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述した各実施形態は、それぞれ単独で実施されてもよいし、複数の実施形態を組み合わせて実施されてもよい。
【0146】
また、上述した実施形態における情報処理装置1の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0147】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0148】
1、1a、1b 情報処理装置
2 筐体
3 連結部
5 デスクトップ
6 タスクバー
7 OSK
8 ツールバー
9 VPTP
10 タッチスクリーン
11 表示画面
12 タッチパネル
110 表示部
120 検出部
130、130a、130b 第1の制御部
140、140a、140b 第2の制御部
150 記憶部
1300 姿勢検出部
1301 モード判定部
1302 表示処理部
1303 閾値情報取得部
1304 機能制御部
1400 姿勢情報取得部
1401 接触情報取得部
1402 機能設定部
1403 レポートレート設定部
1404 タッチ操作判定部
1405 閾値設定部
1406 信号処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
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図19