(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167536
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】異常判定装置
(51)【国際特許分類】
F02D 45/00 20060101AFI20221027BHJP
F02D 41/22 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
F02D45/00 345
F02D45/00 364E
F02D45/00 364G
F02D41/22
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073384
(22)【出願日】2021-04-23
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松尾 芽
(72)【発明者】
【氏名】筧 幸久
(72)【発明者】
【氏名】松本 俊央
【テーマコード(参考)】
3G301
3G384
【Fターム(参考)】
3G301HA02
3G301HA06
3G301HA11
3G301JB01
3G301PA07B
3G301PA11B
3G384AA03
3G384AA07
3G384BA05
3G384DA46
3G384FA06Z
3G384FA11Z
(57)【要約】
【課題】吸気管からの吸気圧センサの外れを確実に判定する異常判定装置を提供する。
【解決手段】吸気管に配置された吸気圧センサから吸気圧を取得する取得部と、エンジンが負荷運転されている場合に、取得部で取得される吸気圧の大きさに基づいて、吸気管からの吸気圧センサの外れを判定する判定部とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気管に配置された吸気圧センサから吸気圧を取得する取得部と、
エンジンが負荷運転されている場合に、前記取得部で取得される前記吸気圧の大きさに基づいて、前記吸気管からの前記吸気圧センサの外れを判定する判定部とを備える異常判定装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記エンジンとの間で前記吸気圧センサを挟むように前記吸気管に配置された吸気スロットルの開度をさらに取得し、
前記判定部は、前記エンジンが負荷運転され、且つ、前記取得部で取得される前記吸気スロットルの開度が所定値より大きい場合に判定を実施する請求項1に記載の異常判定装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記取得部で取得される前記吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさを示す場合に、前記吸気圧センサが外れていると判定する請求項1または2に記載の異常判定装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記エンジンが所定時間以上継続して負荷運転されている場合に、判定を実施する請求項1~3のいずれか一項に記載の異常判定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、異常判定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、エンジンに接続された吸気管内の圧力が吸気圧センサで測定されており、この吸気圧センサの故障などを検知する機能であるオンボードダイアグノシス(OBD)を行う装置が実用化されている。ここで、吸気圧センサの故障を確実に検知することが求められている。
【0003】
そこで、吸気圧センサの故障を確実に検知する技術として、例えば、特許文献1には、エンジンが停止した状態において吸気管圧力センサ及び大気圧センサの中から異常がある一方のセンサを特定するセンサ異常判定装置が開示されている。このセンサ異常判定装置は、吸気管圧力センサの検出値と推定大気圧との差が所定の許容範囲内の値か否かを判定することで、吸気管圧力センサおよび大気圧センサの中から異常のあるセンサを特定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の装置は、吸気圧センサの故障を検知するものであり、吸気管からの吸気圧センサの外れを検知するものではなかった。このため、吸気圧センサが車両の振動や人為的な要因などにより吸気管から外れた場合に、その異常を検知できないおそれがある。
【0006】
本開示は、吸気管からの吸気圧センサの外れを確実に判定する異常判定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る異常判定装置は、吸気管に配置された吸気圧センサから吸気圧を取得する取得部と、エンジンが負荷運転されている場合に、取得部で取得される吸気圧の大きさに基づいて、吸気管からの吸気圧センサの外れを判定する判定部とを備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、吸気管からの吸気圧センサの外れを確実に判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施の形態に係る異常判定装置を備えた車両の構成を示す図である。
【
図2】実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に、本開示の実施の形態に係る異常判定装置を備えた車両の構成を示す。車両は、エンジン1と、吸気管2と、排気管3と、EGR(Exhaust Gas Recirculation)管4と、エンジン制御部5と、異常判定装置6と、報知部7とを有する。なお、車両としては、例えば、トラックおよびバンなどが挙げられる。
【0012】
エンジン1は、車両を駆動するためのもので、例えば、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程の4つの行程を繰り返す、いわゆる4ストローク機関から構成されている。エンジン1としては、例えば、ディーゼルエンジンなどが挙げられる。
【0013】
吸気管2は、外部からエンジン1に延びるように形成され、外部から取り入れた空気をエンジン1に供給する。吸気管2は、吸気マニホールド2aを有する。吸気マニホールド2aは、吸気管2の端部においてエンジン1に接続され、吸気管2を流通する空気をエンジン1の各気筒に分配供給する。
【0014】
また、吸気管2には、ターボチャージャー8のコンプレッサ8aと、インタークーラ9と、吸気スロットル10と、吸気圧センサ11とが配置されている。また、吸気管2の外側には、大気圧センサ12が配置されている。
【0015】
コンプレッサ8aは、排気管3に配置されたタービン8bに連結され、排気圧で回転するタービン8bの回転力により回転して、吸気管2を流通する空気を過給する。
インタークーラ9は、吸気マニホールド2aとコンプレッサ8aとの間に配置され、吸気管2を流通する空気を冷却する。
【0016】
吸気スロットル10は、吸気管2において吸気マニホールド2aの上流側に配置され、吸気管2を開閉して開度を調節する。吸気スロットル10は、例えば、バタフライバルブなどから構成することができる。
【0017】
吸気圧センサ11は、吸気マニホールド2aに配置され、エンジン1の吸気圧を検出する。
大気圧センサ12は、大気圧環境下に配置され、大気圧を検出する。
【0018】
排気管3は、エンジン1から外部に延びるように形成され、エンジン1から排出される排気ガスを外部に排出する。排気管3は、排気マニホールド3aを有する。排気マニホールド3aは、排気管3の基端部においてエンジン1に接続され、エンジン1の各気筒から排出される排気ガスを集合させて排気管3に導く。
【0019】
EGR管4は、吸気マニホールド2aと排気マニホールド3aとの間を接続するように配置され、排気管3内の排気ガスの一部(EGRガス)を吸気管2に還流する。EGR管4には、EGRクーラ4aと、EGR弁4bとが配置されている。EGRクーラ4aは、EGRガスを冷却する。また、EGR弁4bは、EGR管4を還流するEGRガスの流量を調節する。
【0020】
エンジン制御部5は、エンジン1を制御するもので、エンジン1、吸気スロットル10および異常判定装置6の取得部13にそれぞれ接続されている。エンジン制御部5は、例えば、吸気圧センサ11で検出される吸気圧、大気圧センサ12で検出される大気圧および運転者の操作情報などが入力され、これらの情報に基づいて吸気管2を流通する空気の流量、燃料の噴射量およびエンジン1の回転数などを制御する。
【0021】
異常判定装置6は、取得部13と、判定部14とを有する。取得部13は、判定部14に接続され、この判定部14が報知部7に接続されている。また、取得部13は、吸気圧センサ11および大気圧センサ12にそれぞれ接続されている。
【0022】
取得部13は、吸気圧センサ11から吸気圧を取得すると共に大気圧センサ12から大気圧を取得する。また、取得部13は、エンジン1の制御情報および吸気スロットル10の開度情報をエンジン制御部5から取得する。ここで、制御情報としては、例えば、エンジン1の回転数および燃料の噴射量などの負荷運転に関する情報が挙げられる。負荷運転とは、エンジン1が、アイドル回転数よりも高い回転数でトルクを発生している状況の運転をいう。また、吸気スロットル10の開度情報は、吸気スロットル10の開度(吸気管2を開く度合)を示す情報、すなわち吸気スロットル10を開閉する制御情報などが挙げられる。
【0023】
判定部14は、エンジン1が負荷運転されている場合に、取得部13で取得される吸気圧の大きさに基づいて、吸気管2からの吸気圧センサ11の外れを判定する。
【0024】
報知部7は、判定部14において吸気圧センサ11が外れているとOBDにより判定された場合には、吸気圧センサ11の外れを報知する。報知部7は、スピーカおよび表示部などから構成することができる。
【0025】
なお、エンジン制御部5、異常判定装置6および報知部7の機能は、コンピュータプログラムにより実現させることもできる。例えば、コンピュータの読取装置が、エンジン制御部5、異常判定装置6および報知部7の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。そして、CPU(Central Processing Unit)が、記憶装置に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、エンジン制御部5、異常判定装置6および報知部7の機能を実現することができる。
【0026】
次に、本実施の形態の動作について、
図2のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
まず、
図1に示すように、エンジン制御部5が、エンジン1を制御して車両が走行される。このとき、取得部13が、エンジン制御部5から負荷運転情報、例えばエンジン1の回転数および燃料の噴射量を順次取得し、この負荷運転情報を判定部14に出力する。また、取得部13は、エンジン制御部5から吸気スロットル10の開度情報を取得し、その開度情報を判定部14に出力する。さらに、取得部13は、吸気圧センサ11で検出される吸気圧を取得すると共に大気圧センサ12で検出される大気圧を取得し、吸気圧および大気圧の情報を判定部14に出力する。
【0028】
続いて、判定部14が、ステップS1で、取得部13で取得された負荷運転情報に基づいて、負荷運転が実施されたか否かを判定する。例えば、判定部14は、エンジン1の回転数および燃料の噴射量に基づいてエンジン1の負荷を推定し、そのエンジン1の負荷が所定の閾値を超えている場合に、負荷運転が実施されていると判定する。このとき、所定の閾値は、例えば、吸気圧が大気圧より確実に大きく上昇する値に設定することができる。判定部14は、負荷運転が実施されていると判定されるまでステップS1の処理を繰り返す。
【0029】
判定部14は、負荷運転が実施されていると判定すると、ステップS2に進んで、取得部13で取得された開度情報に基づいて吸気スロットル10の開度が所定値より大きいか否かを判定する。エンジン制御部5は、例えば排気ガスの昇温およびEGRガスの還流などのために、吸気管2を閉じるように吸気スロットル10の開度を低下させる。判定部14は、エンジン制御部5の開度情報に基づいて、吸気スロットル10の開度が所定値より大きいと判定されるまでステップS1およびS2の処理を繰り返す。
【0030】
一般的に、エンジン1が負荷運転されると、吸気圧センサ11で検出される吸気圧は大きく上昇する。このとき、吸気マニホールド2aから吸気圧センサ11が外れている場合には、負荷運転時でも吸気圧センサ11で検出される吸気圧は上昇せずに、例えば大気圧を示すことになる。
【0031】
そこで、判定部14は、ステップS2で吸気スロットル10の開度が所定値より大きいと判定すると、ステップS3に進んで、取得部13で取得される吸気圧センサ11の吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさを示すか否かを判定する。
【0032】
例えば、判定部14は、大気圧に基づいて所定の基準範囲(大気圧近傍の範囲)を設定し、吸気圧センサ11で検出される吸気圧が所定の基準範囲に収まる場合には、吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさと判定することができる。このとき、判定部14は、取得部13で取得される大気圧センサ12の大気圧に基づいて所定の基準範囲を設定し、吸気圧センサ11の吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさを示すか否かを判定することができる。判定部14は、所定の基準範囲に吸気圧センサ11の吸気圧が収まらない場合には、吸気圧センサ11の吸気圧が大気圧と異なる大きさを示すと判定し、ステップS4に進んで、吸気圧センサ11は吸気マニホールド2aから外れていないと判定する。
【0033】
一方、判定部14は、所定の基準範囲に吸気圧センサ11の吸気圧が収まる場合には、吸気圧センサ11の吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさと判定し、ステップS5に進んで、吸気圧センサ11は吸気マニホールド2aから外れていると判定する。
【0034】
このように、判定部14は、エンジン1が負荷運転されている場合に、取得部13で取得される吸気圧の大きさに基づいて、吸気マニホールド2aからの吸気圧センサ11の外れを判定する。このため、吸気管2内の吸気圧が大きく上昇する負荷運転時に判定することができ、吸気マニホールド2aからの吸気圧センサ11の外れを確実に判定することができる。
【0035】
また、判定部14は、取得部13で取得される吸気スロットル10の開度が所定値より大きい場合に判定を実施する。例えば、排気ガスを昇温するために吸気スロットル10の開度を低下させると、吸気圧が大きく低下することになる。このように、吸気圧が大きく低下する環境下で判定を実施すると、吸気スロットル10に起因する吸気圧の減少を、吸気圧センサ11の外れによる吸気圧の減少と誤判定するおそれがある。そこで、判定部14は、吸気スロットル10の開度が所定値より大きい場合に判定を実施することで誤判定を抑制することができ、吸気圧センサ11の外れをより確実に判定することができる。なお、所定値は、例えば、吸気圧が大気圧近傍まで低下する吸気スロットル10の開度に基づいて設定することができる。
【0036】
また、判定部14は、吸気圧センサ11の吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさを示す場合に、吸気圧センサ11が外れていると判定する。このとき、吸気圧センサ11で検出される吸気圧と大気圧センサ12で検出される大気圧との差の変化などに基づいて判定すると、例えば吸気管2内の吸気圧が急激に変化した場合に、吸気圧センサ11の外れと誤判定するおそれがある。そこで、判定部14は、吸気圧センサ11の吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさを示すか否かに基づいて判定することにより、吸気圧センサ11の外れをより確実に判定することができる。
【0037】
また、判定部14は、大気圧センサ12で検出される大気圧を基準として吸気圧センサ11の吸気圧の大きさを判定するため、実際の大気圧に応じて基準を変更することができる。このため、例えば車両が高地を走行して大気圧に変化が生じた場合でも、吸気圧センサ11の外れを高精度に判定することができる。
【0038】
ここで、判定部14は、エンジン1が所定時間以上継続して負荷運転されている場合に、判定を実施することが好ましい。このとき、所定時間は、例えば、吸気管2内の吸気圧が安定して大気圧より大きな値で維持される時間に設定することができる。これにより、判定部14は、吸気管2内の吸気圧が安定した状態で判定を実施することができるため、吸気圧センサ11の外れをより確実に判定することができる。
【0039】
また、判定部14は、吸気スロットル10の開度が所定時間以上継続して所定値より大きい場合に、判定を実施することが好ましい。このとき、所定時間は、例えば、吸気スロットル10が所定の開度を安定して維持する時間に設定することができる。これにより、判定部14は、吸気管2内の吸気圧が安定した状態で判定を実施することができるため、吸気圧センサ11の外れをより確実に判定することができる。
【0040】
このようにして、判定部14は、ステップS5で、吸気マニホールド2aから吸気圧センサ11が外れていると判定した場合には、その判定結果を報知部7に出力する。そして、報知部7が、ステップS6で、吸気圧センサ11の外れを報知する。
【0041】
報知部7は、例えば、車両に設けられたOBD装置により吸気圧センサ11の外れを報知することができる。また、報知部7は、車両をメンテナンスするディーラーなどに配置することもでき、図示しない通信部を介して判定部14から送信される判定結果に基づいてメンテナンスの作業者に吸気圧センサ11の外れを報知することができる。
【0042】
本実施の形態によれば、判定部14は、エンジン1が負荷運転されている場合に、取得部13で取得される吸気圧の大きさに基づいて判定するため、吸気マニホールド2aからの吸気圧センサ11の外れを確実に判定することができる。
【0043】
なお、上記の実施の形態では、判定部14は、大気圧センサ12で検出される大気圧を用いて吸気圧センサ11の外れを判定したが、取得部13で取得される吸気圧の大きさに基づいて判定することができればよく、これに限られるものではない。例えば、判定部14は、所定の基準大気圧が予め保存され、その基準大気圧に基づいて吸気圧センサ11の外れを判定することができる。
【0044】
また、上記の実施の形態では、判定部14は、吸気マニホールド2aからの吸気圧センサ11の外れを判定したが、吸気管2からの吸気圧センサ11の外れを判定することができればよく、これに限られるものではない。すなわち、判定部14は、吸気管2において吸気マニホールド2a以外の場所に配置された吸気圧センサ11の外れを判定することもできる。
【0045】
また、上記の実施の形態では、判定部14は、取得部13で取得される吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさか否かに基づいて吸気圧センサ11の外れを判定したが、取得部13で取得される吸気圧の大きさに基づいて判定することができればよく、これに限られるものではない。例えば、判定部14は、取得部13で取得される吸気圧と大気圧との差に基づいて吸気圧センサ11の外れを判定することもできる。
【0046】
また、上記の実施の形態では、異常判定装置6は、車両に配置されたが、吸気管2からの吸気圧センサ11の外れを判定できればよく、これに限られるものではない。例えば、異常判定装置6は、船舶、産業機械または定置式内燃機関を設置した工場などに配置することができる。
【0047】
その他、上記の実施の形態は、何れも本発明の実施をするにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、上記の実施の形態で説明した各部の形状や個数などについての開示はあくまで例示であり、適宜変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本開示に係る異常判定装置は、吸気圧センサの異常を判定する装置に利用できる。
【符号の説明】
【0049】
1 エンジン
2 吸気管
2a 吸気マニホールド
3 排気管
3a 排気マニホールド
4 EGR管
4a EGRクーラ
4b EGR弁
5 エンジン制御部
6 異常判定装置
7 報知部
8 ターボチャージャー
8a コンプレッサ
8b タービン
9 インタークーラ
10 吸気スロットル
11 吸気圧センサ
12 大気圧センサ
13 取得部
14 判定部
【手続補正書】
【提出日】2022-09-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気管に配置された吸気圧センサから吸気圧を取得する取得部と、
エンジンが負荷運転されている場合に、前記取得部で取得される前記吸気圧の大きさに基づいて、前記吸気管からの前記吸気圧センサの外れを判定する判定部とを備え、
前記判定部は、前記取得部で取得される前記吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさを示す場合に、前記吸気圧センサが外れていると判定する異常判定装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記エンジンとの間で前記吸気圧センサを挟むように前記吸気管に配置された吸気スロットルの開度をさらに取得し、
前記判定部は、前記エンジンが負荷運転され、且つ、前記取得部で取得される前記吸気スロットルの開度が所定値より大きい場合に判定を実施する請求項1に記載の異常判定装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記エンジンが所定時間以上継続して負荷運転されている場合に、判定を実施する請求項1に記載の異常判定装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係る異常判定装置は、吸気管に配置された吸気圧センサから吸気圧を取得する取得部と、エンジンが負荷運転されている場合に、取得部で取得される吸気圧の大きさに基づいて、吸気管からの吸気圧センサの外れを判定する判定部とを備え、判定部は、取得部で取得される吸気圧が大気圧とほぼ同じ大きさを示す場合に、吸気圧センサが外れていると判定するものである。