(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167578
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/266 20110101AFI20221027BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20221027BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221027BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
H04N21/266
H04N21/258
G06Q50/10
G06F13/00 540R
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073452
(22)【出願日】2021-04-23
(71)【出願人】
【識別番号】506026449
【氏名又は名称】株式会社シャノン
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】中村 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】堀 譲治
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB06
5B084AB30
5B084AB31
5B084AB36
5B084AB39
5B084BB01
5B084CD05
5B084CD07
5B084CD09
5B084CD13
5B084CD23
5B084CD24
5B084DC02
5C164MC11S
5C164SC01P
5C164SC11P
5C164YA07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】動画配信プラットフォームにより配信される動画をウェブセミナーに活用することが可能なプログラム等を提供すること。
【解決手段】一つの側面に係るプログラムは、開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報の登録を受け付け、動画配信プラットフォームにより配信される前記ウェブセミナーの動画の識別情報を受け付け、受け付けた前記ウェブセミナー情報と前記動画の識別情報とを対応付けて記憶する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報の登録を受け付け、
動画配信プラットフォームにより配信される前記ウェブセミナーの動画の識別情報を受け付け、
受け付けた前記ウェブセミナー情報と前記動画の識別情報とを対応付けて記憶する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
複数の動画配信プラットフォームを選択可能な画面を表示させ、
表示した複数の動画配信プラットフォームから、動画配信プラットフォームの選択を受け付ける
処理を実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
視聴の有無情報、視聴者に関する情報、視聴開始日時、視聴終了日時または視聴時間を含む前記動画の視聴履歴を取得し、
取得した視聴履歴を出力する
処理を実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
ウェブセミナー毎に複数の動画が登録されており、
登録された動画ごとに前記視聴履歴を出力する
処理を実行させる請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記動画にアクセスした視聴者の種別を識別し、
識別した視聴者の種別ごとに、所定の表示期間内における前記動画の視聴回数または総再生時間を示す第1グラフを出力する
処理を実行させる請求項1から4のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項6】
前記動画にアクセスした視聴者の種別を識別し、
識別した視聴者の種別ごとに、前記動画の各時点での視聴者数と、前記動画にアクセスした全視聴者数との割合を示す視聴者維持率を算出し、
視聴者の種別ごとに、算出した視聴者維持率を示す第2グラフを出力する
処理を実行させる請求項1から4のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項7】
前記動画の視聴履歴に基づいて、前記動画にアクセスした視聴者を検索し、
検索した視聴者に関する情報を出力する
処理を実行させる請求項3から6のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項8】
前記動画の公開時期の設定を受け付け、
受け付けた公開時期に応じて、前記動画が公開可能か否かを判定する
処理を実行させる請求項1から7のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項9】
前記動画における公開制限情報の設定を受け付け、
受け付けた公開制限情報を前記動画の識別情報に対応付けて記憶する
処理を実行させる請求項1から8のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項10】
前記動画を視聴可能な視聴者に対応付けて、前記動画を視聴するためのリンク情報を生成し、
生成したリンク情報を前記視聴者の端末装置に出力する
処理を実行させる請求項1から9のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項11】
前記動画の配信に関する競合関係を示す競合情報に基づいて、前記視聴者が視聴対象者であるか否かを判定し、
前記視聴者が視聴対象者であると判定した場合、前記リンク情報を生成する
処理を実行させる請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記リンク情報とは異なる、前記ウェブセミナーにアクセス可能な第2リンク情報を取得し、
取得した第2リンク情報を前記リンク情報と共に前記視聴者の端末装置に出力し、
前記視聴者の端末装置を通じて、前記リンク情報または前記第2リンク情報の選択を受け付ける
処理を実行させる請求項10又は11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記ウェブセミナーの講演者情報、視聴者に対する前記ウェブセミナーの案内情報、及び、所定のタイミングで視聴者に対して前記ウェブセミナーの開催に係るリマインダ通知を行うためのリマインダ情報を取得し、
取得した講演者情報、案内情報またはリマインダ情報を前記視聴者の端末装置に出力する
処理を実行させる請求項1から12のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項14】
開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報の登録を受け付け、
動画配信プラットフォームにより配信される前記ウェブセミナーの動画の識別情報を受け付け、
受け付けた前記ウェブセミナー情報と前記動画の識別情報とを対応付けて記憶する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項15】
開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報の登録を受け付ける第1受付部と、
動画配信プラットフォームにより配信される前記ウェブセミナーの動画の識別情報を受け付ける第2受付部と、
受け付けた前記ウェブセミナー情報と前記動画の識別情報とを対応付けて記憶する記憶部と
を備える情報処理装置。
【請求項16】
動画配信プラットフォームにより配信される動画の識別情報を受け付け、
前記動画を視聴するためのWebサイト内で、前記動画配信プラットフォーム上で公開された前記動画の視聴履歴を取得する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
複数の動画配信プラットフォームを選択可能な画面を表示させ、
前記画面で複数の動画配信プラットフォームから、前記動画配信プラットフォームの選択を受け付ける
処理を実行させる請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
視聴の有無情報、視聴者に関する情報、視聴開始日時、視聴終了日時または視聴時間を含む前記動画の視聴履歴を取得し、
取得した視聴履歴を出力する
処理を実行させる請求項16又は17に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを活用した様々なウェブセミナーに関する動画の配信が行われている。例えば特許文献1には、他のコンピュータから配信されたウェブセミナーに関する動画データを再生し、動画データの再生中に受講者の指示に応じた再生タイミングを示すタイムスタンプを設定する動画データの再生終了後に、設定されたタイムスタンプが示す再生タイミングから動画データの再生を開始するセミナー配信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る発明は、動画配信プラットフォームにより配信される動画をウェブセミナーに利用することができない。
【0005】
一つの側面では、動画配信プラットフォームにより配信される動画をウェブセミナーに活用することが可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの側面に係るプログラムは、開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報の登録を受け付け、動画配信プラットフォームにより配信される前記ウェブセミナーの動画の識別情報を受け付け、受け付けた前記ウェブセミナー情報と前記動画の識別情報とを対応付けて記憶する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
一つの側面では、動画配信プラットフォームにより配信される動画をウェブセミナーに活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】ウェブセミナー運営管理システムの概要を示す説明図である。
【
図2】管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図3】ウェブセミナーDB及び視聴者DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図4】動画情報DB及び動画管理DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図5】視聴履歴DB及び視聴用URL管理DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図6】動画サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図7】動画DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図8】ウェブセミナー端末の構成例を示すブロック図である。
【
図9】視聴者端末の構成例を示すブロック図である。
【
図10】ウェブセミナー運営管理システムの動作を説明する説明図である。
【
図11】動画情報の登録画面の一例を示す説明図である。
【
図12】ウェブセミナーに動画を割り当てる画面の一例を示す説明図である。
【
図13】ウェブセミナー情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図14】動画情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図15】ウェブセミナー情報と動画情報とを対応付けて登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図16】動画の視聴用URLを視聴者端末に送信する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図17】視聴用URLを生成する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【
図18】動画を視聴する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図19】認証処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【
図20】動画の視聴履歴を取得する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図21】視聴者の検索画面の一例を示す説明図である。
【
図22】視聴履歴に基づいて視聴者を検索する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図23】視聴用URLとウェブセミナーURLとを同時に出力する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図24】リマインダ情報を視聴者端末に送信する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図25】動画の視聴に関する集計情報を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図26】第1グラフの表示画面の一例を示す説明図である。
【
図27】第2グラフの表示画面の一例を示す説明図である。
【
図28】実施形態5の管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図29】競合情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図30】実施形態5の視聴用URLを生成する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0010】
(実施形態1)
実施形態1は、ウェブセミナーに対応する動画の視聴履歴を出力する形態に関する。ウェブセミナーは、従来のように会場で開催されたセミナーではなく、オンライン上で動画及び音声を配信することにより開催されたセミナーである。ウェブセミナーは、ウェビナーまたはオンラインセミナーとも呼ばれる。動画配信プラットフォームは、インターネット等のネットワークを通じて動画を配信するシステムであり、例えば、YouTube(登録商標)、V-CUBE(登録商標)、Vimeo(登録商標)、J-Stream Equipmedia(登録商標)またはZOOM(登録商標)等である。
【0011】
なお、本実施形態では、ウェブセミナーに関する動画の例を説明するが、これに限るものではない。例えば授業、インタビュー、ドラマ、バラエティ、映画、アニメ、ニュース、ライブ配信、料理、メイク、文化またはゲーム等に関する動画にも同様に適用することができる。
【0012】
図1は、ウェブセミナー運営管理システムの概要を示す説明図である。本実施形態のシステムは、情報処理装置1、情報処理装置2、情報処理端末3及び情報処理端末4を含み、各装置はインターネット等のネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0013】
情報処理装置1は、種々の情報に対する処理、記憶及び送受信を行う情報処理装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータまたは汎用のタブレットPC(パソコン)等である。本実施形態において、情報処理装置1はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のため管理サーバ1と読み替える。
【0014】
情報処理装置2は、動画配信を行うために動画配信プラットフォームを搭載した情報処理装置である。情報処理装置2は、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータまたは汎用のタブレットPC等である。本実施形態において、情報処理装置2はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のため動画サーバ2と読み替える。
【0015】
情報処理端末3は、開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報及び該ウェブセミナーに対応する動画の動画情報の受付及び送信、並びに、動画の視聴履歴の取得及び表示等を行う端末装置である。情報処理端末3は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末3をウェブセミナー端末3と読み替える。
【0016】
情報処理端末4は、ウェブセミナー情報の受信及び表示、並びに、ウェブセミナーに対応する動画の受信及び再生等を行う端末装置である。情報処理端末4は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末4を視聴者端末4と読み替える。
【0017】
本実施形態に係る管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3を通じて、開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報、及び、動画配信プラットフォームにより配信される該ウェブセミナーの動画の識別情報を受け付ける。管理サーバ1は、ウェブセミナー情報と動画の識別情報とを対応付けて登録する。
【0018】
管理サーバ1は、動画を視聴可能な視聴者に対応付けて、動画を視聴するためのリンク情報を生成する。管理サーバ1は、生成した動画のリンク情報を視聴者端末4に送信する。視聴者が視聴者端末4を通じて動画のリンク情報にアクセスした場合、管理サーバ1は、該動画の視聴履歴を取得する。管理サーバ1は、取得した動画の視聴履歴をウェブセミナー端末3に出力する。
【0019】
図2は、管理サーバ1の構成例を示すブロック図である。管理サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読取部16及び大容量記憶部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0020】
制御部11はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を含み、記憶部12に記憶された制御プログラム1Pを読み出して実行することにより、管理サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、制御プログラム1Pは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。なお、
図2では制御部11を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
【0021】
記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1P又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、動画サーバ2、ウェブセミナー端末3及び視聴者端末4等との間で情報の送受信を行う。
【0022】
入力部14は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部11へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部11の指示に従い各種情報を表示する。
【0023】
読取部16は、CD(Compact Disc)-ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読取部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部17に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部17に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
【0024】
大容量記憶部17は、例えばHDD(Hard disk drive:ハードディスク)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等の記録媒体を備える。大容量記憶部17は、ウェブセミナーDB(database)171、視聴者DB172、動画情報DB173、動画管理DB174、視聴履歴DB175及び視聴用URL管理DB176を含む。
【0025】
ウェブセミナーDB171は、ウェブセミナーに関するウェブセミナー情報を記憶している。視聴者DB172は、視聴者に関する情報を記憶している。動画情報DB173は、動画に関する情報を記憶している。動画管理DB174は、ウェブセミナーと動画とが対応付けられた管理情報を記憶している。視聴履歴DB175は、ウェブセミナーに対応する動画の視聴履歴を記憶している。視聴用URL管理DB176は、視聴者に発行した視聴用URLに関する情報を記憶している。
【0026】
なお、本実施形態において記憶部12及び大容量記憶部17は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部17は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部17は管理サーバ1に接続された外部記憶装置であっても良い。
【0027】
管理サーバ1はコンピュータ単体で実行しても良いし、複数のコンピュータで分散して実行しても良いし、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されても良いし、クラウドサーバを用いて実現されても良い。
【0028】
図3は、ウェブセミナーDB171及び視聴者DB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
ウェブセミナーDB171は、ウェブセミナーID列、名称列、セミナーURL(Uniform Resource Locator)列、申込開始日時列、申込締切日時列、開催日列、開催開始時間列、開催終了時間列、講演者列及び講演者プロフィール列を含む。ウェブセミナーID列は、各ウェブセミナーを識別するために、一意に特定されるウェブセミナーのIDを記憶している。名称列は、ウェブセミナーの名称を記憶している。セミナーURL列は、ウェブセミナーにアクセス可能なURLを記憶している。
【0029】
申込開始日時列は、ウェブセミナーの申込の開始日時を記憶している。申込締切日時列は、ウェブセミナーの申込の締切日時を記憶している。開催日列は、ウェブセミナーを開催する日付を記憶している。開催開始時間列は、ウェブセミナーの開催の開始時間を記憶している。開催終了時間列は、ウェブセミナーの開催の終了時間を記憶している。講演者列は、ウェブセミナーの講演者のIDまたは氏名を記憶している。講演者プロフィール列は、講演者のプロフィールを記憶している。
【0030】
視聴者DB172は、視聴者ID列、視聴者氏名列、メールアドレス列、ウェブセミナーID列及び会員ID列を含む。視聴者ID列は、各視聴者を識別するために、一意に特定される視聴者のIDを記憶している。視聴者氏名列は、視聴者の氏名を記憶している。メールアドレス列は、視聴者のメールアドレスを記憶している。ウェブセミナーID列は、視聴者が申し込んだウェブセミナーIDを記憶している。会員ID列は、視聴者が本ウェブセミナー運営管理システムに登録された会員である場合、視聴者の会員IDを記憶している。
【0031】
図4は、動画情報DB173及び動画管理DB174のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
動画情報DB173は、動画ID列、配信プラットフォーム列、タイトル列、動画長さ列、公開制限列、公開期間列及びサムネイル画像列を含む。動画ID列は、各動画を識別するために、配信プラットフォームから配信される動画のIDを記憶している。本ウェブセミナー運営管理システムでは、動画ID列に記憶されている動画IDを後述の視聴用URLに埋め込み、該視聴用URLを通じて動画の視聴サービスを視聴者に提供する。配信プラットフォーム列は、動画を配信する配信プラットフォームを記憶している。タイトル列は、動画のタイトルを記憶している。動画長さ列は、動画の長さを記憶している。
【0032】
公開制限列は、動画に対する公開制限の種類を記憶している。公開制限の種類は、例えば「公開」、「申込者のみ」、「会員のみ」、「パスワード認証」及び「非公開」を含む。「公開」は、すべての視聴者(ユーザ)が動画を視聴可能な種類である。「申込者のみ」は、動画に対応付けられたウェブセミナーを申し込んだ申込者のみが該動画を視聴可能な種類である。「会員のみ」は、本ウェブセミナー運営管理システムに登録された会員のみが該動画を視聴可能な種類である。「パスワード認証」は、該動画を視聴するためにパスワード認証を要する種類である。「非公開」は、すべての視聴者に非公開に設定する種類である。なお、公開制限の種類は、実際のニーズに応じて設けられても良い。
【0033】
公開期間列は、動画の公開期間を記憶している。サムネイル画像列は、動画のサムネイル画像を記憶している。
【0034】
動画管理DB174は、ウェブセミナーID列及び動画ID列を含む。ウェブセミナーID列は、ウェブセミナーを特定するウェブセミナーIDを記憶している。動画ID列は、ウェブセミナーに対応する動画の動画IDを記憶している。なお、一つのウェブセミナーを複数の動画に対応付けることができる。
【0035】
図5は、視聴履歴DB175及び視聴用URL管理DB176のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
視聴履歴DB175は、履歴ID列、視聴者ID列、視聴者種別列、動画ID列、視聴開始日時列、視聴終了日時列、視聴時間列及び操作アクションデータ列を含む。履歴ID列は、各履歴データを識別するために、一意に特定される履歴データのIDを記憶している。視聴者ID列は、視聴者を特定する視聴者IDを記憶している。
【0036】
視聴者種別列は、視聴者の種別を記憶している。視聴者の種別は、第1種別及び第2種別を含む。第1種別の視聴者は、ウェブセミナーを申し込んだ視聴者、及び本ウェブセミナー運営管理システムに登録された会員を含む。第2種別の視聴者は、ウェブセミナーに申し込まず、動画にアクセスした視聴者である。
【0037】
動画ID列は、動画を特定する動画IDを記憶している。視聴開始日時列は、視聴者が動画を視聴開始した日時情報を記憶している。視聴終了日時列は、視聴者が動画を視聴終了した日時情報を記憶している。視聴時間列は、動画の視聴時間を記憶している。操作アクションデータ列は、視聴者によるプレーヤーの操作アクションデータを記憶している。なお、操作アクションデータに関しては後述する。
【0038】
視聴用URL管理DB176は、視聴用URL列、動画ID列、URL種類列、視聴者ID列、会員ID列、パスワード列及びURL生成日時列を含む。視聴用URL列は、発行された動画の視聴用URLを記憶している。なお、動画に対する公開制限の種類が「公開」及び「非公開」以外である場合、視聴者ごとに動画の視聴用URLが生成される。即ち、同一動画における視聴者に対して異なる視聴用URLが生成される。動画ID列は、動画を特定する動画IDを記憶している。URL種類列は、視聴用URLの種類を記憶している。視聴用URLの種類は、例えば「申込者用」、「会員用」、「パスワード認証用」及び「制限なし」を含む。
【0039】
視聴者ID列は、視聴者を特定する視聴者IDを記憶している。会員ID列は、視聴者が本ウェブセミナー運営管理システムに登録された会員である場合、視聴者の会員IDを記憶している。パスワード列は、視聴用URLの種類が「パスワード認証用」である場合、発行された認証用のパスワードを記憶している。なお、「パスワード認証用」以外の種類の視聴用URLに対し、パスワードが発行されても良い。URL生成日時列は、視聴用URLを生成した日時情報を記憶している。
【0040】
図6は、動画サーバ2の構成例を示すブロック図である。動画サーバ2は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25、読取部26及び大容量記憶部27を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0041】
制御部21はCPU、MPU、GPU等の演算処理装置を含み、記憶部22に記憶された制御プログラム2Pを読み出して実行することにより、動画サーバ2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、制御プログラム2Pは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。なお、
図6では制御部21を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
【0042】
記憶部22はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要な制御プログラム2P又はデータ等を記憶している。また、記憶部22は、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部23は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、管理サーバ1等との間で情報の送受信を行う。
【0043】
入力部24は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部21へ出力する。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21の指示に従い各種情報を表示する。
【0044】
読取部26は、CD-ROM又はDVD-ROMを含む可搬型記憶媒体2aを読み取る。制御部21が読取部26を介して、制御プログラム2Pを可搬型記憶媒体2aより読み取り、大容量記憶部27に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部21が制御プログラム2Pをダウンロードし、大容量記憶部27に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ2bから、制御部21が制御プログラム2Pを読み込んでも良い。
【0045】
大容量記憶部27は、例えばHDD、SSD等の記録媒体を備える。大容量記憶部27は、動画DB271を含む。動画DB271は、ウェブセミナーに対応する動画データを記憶している。
【0046】
なお、本実施形態において記憶部22及び大容量記憶部27は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部27は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部27は動画サーバ2に接続された外部記憶装置であっても良い。
【0047】
動画サーバ2はコンピュータ単体で実行しても良いし、複数のコンピュータで分散して実行しても良いし、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されても良いし、クラウドサーバを用いて実現されても良い。
【0048】
図7は、動画DB271のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。動画DB271は、動画ID列及び動画データ列を含む。動画ID列は、各動画を識別するために、一意に特定される動画のIDを記憶している。動画データ列は、動画のデータを記憶している。
【0049】
図8は、ウェブセミナー端末3の構成例を示すブロック図である。ウェブセミナー端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び表示部35を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0050】
制御部31はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部32に記憶された制御プログラム3Pを読み出して実行することにより、ウェブセミナー端末3に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、
図8では制御部31を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部32はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部31が処理を実行するために必要な制御プログラム3P又はデータ等を記憶している。また、記憶部32は、制御部31が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
【0051】
通信部33は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、管理サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部34は、キーボード、マウスまたは表示部35と一体化したタッチパネルでも良い。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部31の指示に従い各種情報を表示する。
【0052】
図9は、視聴者端末4の構成例を示すブロック図である。視聴者端末4は、制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、表示部45及びスピーカ46を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0053】
制御部41はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部42に記憶された制御プログラム4Pを読み出して実行することにより、視聴者端末4に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、
図9では制御部41を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部42はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部41が処理を実行するために必要な制御プログラム4P又はデータ等を記憶している。また、記憶部42は、制御部41が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
【0054】
通信部43は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、管理サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部44は、キーボード、マウスまたは表示部45と一体化したタッチパネルでも良い。表示部45は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部41の指示に従い各種情報を表示する。スピーカ46は、電気信号を音に変換する装置である。
【0055】
図10は、ウェブセミナー運営管理システムの動作を説明する説明図である。先ず、開催予定のウェブセミナーに関するウェブセミナー情報と、動画配信プラットフォームにより配信される動画の識別情報とを対応付けて登録(記憶)する処理を説明する。動画の識別情報は、例えば動画を特定するための動画IDであっても良い。
【0056】
ウェブセミナー端末3は、ウェブセミナー情報の入力(登録)を受け付ける。ウェブセミナー情報は、ウェブセミナーの名称、ウェブセミナーのURL、申込の開始日時、申込の締切日時、開催日、開催の開始日時、開催の終了時間または講演者情報等を含む。講演者情報は、例えば講演者の氏名及びプロフィールを含む。ウェブセミナー端末3は、受け付けたウェブセミナー情報を管理サーバ1に送信する。
【0057】
管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信されたウェブセミナー情報を受信する。管理サーバ1は、ウェブセミナーIDを割り振って、ウェブセミナーの名称、ウェブセミナーのURL、申込の開始日時、申込の締切日時、開催日、開催の開始日時、開催の終了時間、講演者の氏名及び講演者のプロフィールを一つのレコードとしてウェブセミナーDB171に記憶する。
【0058】
ウェブセミナー端末3は、動画情報の入力を受け付ける。具体的には、管理サーバ1は、複数の動画配信プラットフォームを選択可能な動画情報の登録画面を生成し、生成した登録画面をウェブセミナー端末3に送信する。ウェブセミナー端末3は、管理サーバ1から送信された登録画面を受信して表示する。ウェブセミナー端末3は、登録画面に表示されている複数の動画配信プラットフォームから、動画配信プラットフォームの選択を受け付ける。
【0059】
ウェブセミナー端末3は、選択された動画配信プラットフォームに対応付けて、動画情報の入力を受け付ける。動画情報は、動画ID、動画のタイトル、動画長さ、サムネイル画像、該動画に対して設定された公開制限の種類または公開期間等を含む。公開制限の種類は、例えば「公開」、「申込者のみ」、「会員のみ」、「パスワード認証」及び「非公開」を含む。
【0060】
ウェブセミナー端末3は、受け付けた動画情報を管理サーバ1に送信する。管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信された動画情報を受信する。管理サーバ1は、受信した動画情報を動画情報DB173に記憶する。具体的には、管理サーバ1は、動画IDに対応付けて、動画配信プラットフォーム(例えば、IDまたは名称)、動画のタイトル、長さ、公開制限の種類、公開期間及びサムネイル画像を一つのレコードとして動画情報DB173に記憶する。
【0061】
ウェブセミナー端末3は、ウェブセミナーに動画を割り当てる操作を受け付けた場合、ウェブセミナー及び動画の選択を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、選択されたウェブセミナーのウェブセミナーIDと動画の動画IDとを管理サーバ1に送信する。管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信されたウェブセミナーIDと動画IDとを対応付けて動画管理DB174に記憶する。
【0062】
次に、ウェブセミナーの申込の受付処理を説明する。管理サーバ1は、予め登録されたウェブセミナー情報に基づいて、視聴者に対するウェブセミナーの案内情報を作成する。ウェブセミナーの案内情報は、ウェブセミナーの名称、申込の開始日時、申込の締切日時及び開催日時等を含む。
【0063】
管理サーバ1は、案内対象者を特定する。例えば、管理サーバ1は、過去にウェブセミナーの動画を視聴した視聴者を視聴履歴DB175から抽出し、抽出した視聴者を案内対象者として特定しても良い。または、管理サーバ1は、本ウェブセミナー運営管理システムに登録された会員を取得し、取得した会員を案内対象者として特定しても良い。その他、SNS(Social networking service)、広告またはセミナーサイト等を利用することで、案内対象者を特定することができる。
【0064】
管理サーバ1は、特定した案内対象者の端末に、作成した案内情報を送信する。なお、管理サーバ1は、SNS、広告またはセミナーサイト等を経由して、作成した案内情報を案内対象者に送信しても良い。案内対象者の端末は、管理サーバ1から送信されたウェブセミナーの案内情報を受信して画面に表示する。
【0065】
案内対象者がウェブセミナーを申し込んだ場合、案内対象者は申込者となる。申込者の端末は、受信した案内情報に応じて、申込者による申込情報の入力を受け付けた場合、受け付けた申込情報を管理サーバ1に送信する。申込情報は、例えば申込者の氏名及びメールアドレス等を含む。
【0066】
管理サーバ1は、申込者の端末から送信された申込情報を受信して視聴者DB172に記憶する。具体的には、管理サーバ1は、申込者に対して視聴者IDを割り振って、視聴者(申込者)氏名、メールアドレス及びウェブセミナーIDを一つのレコードとして視聴者DB172に記憶する。なお、視聴者が本ウェブセミナー運営管理システムに登録された会員である場合、管理サーバ1は、会員IDを視聴者IDに対応付けて視聴者DB172に記憶する。
【0067】
続いて、ウェブセミナーに申し込んだ申込者(視聴者)に、ウェブセミナーに対応する動画を視聴するためのリンク情報を送信する処理を説明する。リンク情報は、例えば動画を視聴するための視聴用URLであっても良く、または画像等を含むコンテンツであっても良い。なお、本実施形態では、視聴用URLの例を説明する。
【0068】
管理サーバ1は、予め登録された動画の公開制限の種類に基づいて、動画の視聴用URLを生成する。具体的には、管理サーバ1は、動画の公開制限の種類を判定する。例えば管理サーバ1は、公開制限の種類が「公開」であると判定した場合、動画を制限なしに視聴可能な動画の視聴用URLを生成する。管理サーバ1は、公開制限の種類が「申込者のみ」または「会員のみ」であると判定した場合、視聴者ごとに動画の視聴用URLを生成する。管理サーバ1は、公開制限の種類が「パスワード認証」であると判定した場合、視聴者ごとに動画の視聴用URL及び認証用パスワードを生成する。管理サーバ1は、公開制限の種類が「非公開」であると判定した場合、視聴用URLを生成しない。
【0069】
視聴用URLは、視聴者IDを付加するURLである。例えば「https://seminar.video.com/live/ls/12345?p=123」が視聴用URLの一例である。このうち末尾の文字列「123」が視聴者IDであり、「12345」が動画IDであり、その前の「https://seminar.video.com/live/ls/」が動画を視聴するためのURLの文字列である。なお、該URLの文字列は、動画配信プラットフォームごとに予め設定される。また、視聴者が本ウェブセミナー運営管理システムに登録された会員である場合、視聴用URLは、視聴者IDと会員IDとの両方を付加するURLである。例えば、「https://seminar.video.com/live/ls/12345?p=123&u=1001」が、視聴者ID及び会員IDを付加するURLの一例である。「123」が視聴者IDであり、「1001」が会員IDであり、「12345」が動画IDであり、その前の「https://seminar.video.com/live/ls/」が動画を視聴するためのURLの文字列である。なお、管理サーバ1は、ハッシュ化または暗号化等の手法を利用して視聴用URLを暗号化しても良い。
【0070】
管理サーバ1は、公開制限の種類が「申込者のみ」または「会員のみ」である場合、生成した動画の視聴用URLをメールで各視聴者の視聴者端末4に送信する。管理サーバ1は、公開制限の種類が「パスワード認証」である場合、動画の視聴用URL及び認証用パスワードを視聴者端末4に送信する。なお、送信方式は、メール送信に限定せず、例えばFAX送信またはデータ転送等であっても良い。各視聴者の視聴者端末4は、管理サーバ1から送信された動画の視聴用URLを受信して画面に表示する。
【0071】
続いて、視聴者が動画にアクセスした場合、動画の視聴履歴を取得する処理を説明する。視聴者端末4は、動画の視聴用URLのタッチ(クリック)操作を受け付けた場合、該動画の視聴リクエストを管理サーバ1に送信する。視聴リクエストには、視聴用URLが含まれる。管理サーバ1は、視聴者端末4から送信された視聴リクエストを受信する。
【0072】
管理サーバ1は、受信した視聴リクエストに含まれる視聴用URLに基づいて動画IDを取得する。例えば、視聴用URLに動画IDが含まれている場合、管理サーバ1は視聴用URLから動画IDを抽出する。または、動画IDと、視聴者に発行された該動画の視聴用URLとを対応付けて視聴用URL管理DB176に記憶した場合、管理サーバ1は、視聴用URLに対応する動画IDを視聴用URL管理DB176から取得する。
【0073】
管理サーバ1は、取得した動画IDに基づいて、該動画の公開期間を動画情報DB173から取得する。管理サーバ1は、取得した動画の公開期間に基づいて、該動画が公開可能か否かを判定する。具体的には、管理サーバ1は、公開期間内である場合、該動画が公開可能であると判定し、公開期間以外である場合、該動画が公開不可であると判定する。管理サーバ1は、該動画が公開不可であると判定した場合、未公開の旨を含むメッセージを視聴者端末4に送信する。視聴者端末4は、管理サーバ1から送信されたメッセージを受信して画面に表示する。
【0074】
管理サーバ1は、該動画が公開可能であると判定した場合、視聴指示を視聴者端末4に送信する。視聴者端末4は、管理サーバ1から送信された視聴指示に応じて、動画の視聴用URLで指定される動画配信プラットフォームが搭載された動画サーバ2から、該当する動画を取得する。視聴者端末4は、取得した動画を再生する。
【0075】
視聴者が視聴者端末4を通じて動画の視聴用URLにアクセスした場合、管理サーバ1は、該動画の視聴履歴を取得する。視聴履歴は、視聴の有無情報、視聴者に関する情報、視聴開始日時、視聴終了日時または視聴時間を含む。
【0076】
視聴の有無に関しては、視聴者のブラウザクッキーを用いて判定することができる。視聴者が動画の視聴用URLに一度アクセスした場合、管理サーバ1は、視聴用URLへのアクセスログと該視聴者のブラウザクッキーとを対応付けて記憶する。管理サーバ1は、ブラウザクッキーに対応するアクセスログに基づき、視聴者が動画を視聴したと判定する。
【0077】
なお、視聴の有無の判定処理は、上述した判定処理に限るものではない。例えば管理サーバ1は、動画の視聴用URLへのアクセス操作を通じて、ウェブセミナーを申し込んだ視聴者に対して動画の視聴または未視聴を判定しても良い。具体的には、管理サーバ1は、例えば閲覧者に関する情報、履歴情報等の収集または分析等を行うサービス(例えば、Google社のGoogleアナリティクスまたは自社のトラッキングシステム)を利用し、ウェブセミナーを申し込んだ視聴者に送信した視聴用URLのタッチ(クリック)操作を検知する。管理サーバ1は、視聴用URLのタッチ操作を一度も検知していない場合、視聴者が動画を視聴していないと判定する。管理サーバ1は、視聴用URLのタッチ操作を少なくとも1回に検知した場合、視聴者が動画を視聴したと判定する。
【0078】
動画の視聴履歴の取得方法は特定の方法に限定されないが、例えば視聴者端末4は、視聴者のプレーヤーの操作アクションに基づいて視聴履歴を取得しても良い。操作アクションは、例えば、視聴開始、視聴停止、視聴スキップ等を含む。視聴者が動画を視聴している場合、視聴者端末4は、視聴者によるプレーヤーの操作アクションデータを記憶する。操作アクションデータは、視聴開始時点、視聴終了時点、スキップ時点またはスキップの時間(例えば、秒数)等を含む。視聴者端末4は、記憶した操作アクションデータを管理サーバ1に送信する。
【0079】
管理サーバ1は、視聴者端末4から送信された操作アクションデータを受信する。管理サーバ1は、受信した操作アクションデータから視聴履歴を取得し、取得した視聴履歴を視聴履歴DB175に記憶する。具体的には、管理サーバ1は、動画の視聴開始、視聴停止または視聴スキップ等の操作アクションデータに基づき、該動画の視聴時間を算出する。動画の視聴時間の算出については、例えば以下の式(1)で表される。
視聴時間=視聴終了時間 - 視聴開始時間 - 一時停止時間 - スキップ時間 …(1)
管理サーバ1は、視聴者IDに対応付けて、動画ID、視聴開始日時、視聴終了日時、算出した視聴時間、及び操作アクションデータを一つのレコードとして視聴履歴DB175に記憶する。
【0080】
なお、視聴履歴の取得処理に関しては、上述した処理に限るものではない。例えば、Javascript(登録商標)でフック(Hook)された動画のプレーヤーの再生、停止及びスキップ等を利用して、所定の頻度(例えば、1分に1回)で視聴履歴を取得しても良い。フックは、プログラム中の特定の箇所に、利用者が独自の処理を追加できるようにする仕組みである。また、フックを利用して独自の処理を追加することを「フックする」という。または、視聴者端末4は、動画の再生中に、所定の時間間隔(例えば、30秒、1分または2分)ごとに動画の視聴状況(再生、停止またはスキップ等)を取得しても良い。その他、例えば、動画を視聴する各視聴者端末4と管理サーバ1との間のネットワークN上でパケットをキャプチャし、パケットを解析することで視聴履歴を推定することとしても良い。
【0081】
管理サーバ1は、取得した視聴者の視聴履歴をウェブセミナー端末3に送信する。ウェブセミナー端末3は、管理サーバ1から送信された視聴者の視聴履歴を受信し、受信した視聴履歴を画面に表示する。
【0082】
図11は、動画情報の登録画面の一例を示す説明図である。該画面は、プラットフォーム選択欄11a、動画ID入力欄11b、タイトル入力欄11c、長さ入力欄11d、公開制限選択欄11e、公開期間設定欄11f、サムネイル画像設定欄11g及び登録ボタン11hを含む。
【0083】
プラットフォーム選択欄11aは、動画が配信される動画配信プラットフォームの選択を受け付けるラジオボタンである。動画ID入力欄11bは、動画IDの入力を受け付けるテキストフィールドである。タイトル入力欄11cは、動画のタイトルの入力を受け付けるテキストフィールドである。長さ入力欄11d、動画の長さの入力を受け付けるテキストフィールドである。公開制限選択欄11eは、動画の公開制限の種類の選択を受け付けるラジオボタンである。公開期間設定欄11fは、動画の公開期間の設定を受け付ける設定欄である。サムネイル画像設定欄11gは、動画のサムネイル画像の設定を受け付ける設定欄である。登録ボタン11hは、動画情報を登録するボタンである。
【0084】
ウェブセミナー端末3は、プラットフォーム選択欄11aの選択操作を受け付けた場合、動画が配信されるプラットフォームの選択を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、動画ID入力欄11bの入力操作を受け付けた場合、動画を特定する動画IDの入力を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、タイトル入力欄11cの入力操作を受け付けた場合、動画のタイトルの入力を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、長さ入力欄11dの入力操作を受け付けた場合、動画の長さの入力を受け付ける。
【0085】
ウェブセミナー端末3は、公開制限選択欄11eの選択操作を受け付けた場合、動画の公開制限の種類の選択を受け付ける。図示のように、公開制限の種類には、「公開」、「申込者のみ」、「会員のみ」、「パスワード認証」及び「非公開」が含まれる。また、「パスワード認証」となった公開制限が選択された場合、ウェブセミナー端末3は、パスワードの入力を受け付けるパスワード入力欄(図示なし)を画面に表示する。ウェブセミナー端末3は、パスワード入力欄の入力操作を受け付けた場合、認証用のパスワードの入力を受け付ける。
【0086】
なお、公開制限の種類は、上述の種類に限るものではない。例えば、公開制限の種類が「申込者+パスワード認証」または「会員+パスワード認証」等を含んでも良い。「申込者+パスワード認証」は、申込者のみが動画を視聴可能であるが、該動画を視聴するためにパスワード認証を要する種類である。「会員+パスワード認証」は、会員のみが動画を視聴可能であるが、該動画を視聴するためにパスワード認証を要する種類である。
【0087】
ウェブセミナー端末3は、公開期間設定欄11fの設定操作(入力または選択等)を受け付けた場合、動画の公開期間の設定を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、サムネイル画像設定欄11gのタッチ(クリック)操作を受け付けた場合、サムネイル画像の選択を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、受け付けたサムネイル画像をそのままにサムネイル画像設定欄11gに表示する。
【0088】
ウェブセミナー端末3は、登録ボタン11hのタッチ操作を受け付けた場合、プラットフォーム選択欄11aにより選択された動画配信プラットフォーム、動画ID入力欄11bにより入力された動画ID、タイトル入力欄11cにより入力された動画のタイトル、長さ入力欄11dにより入力された動画の長さ、公開制限選択欄11eにより選択された動画の公開制限の種類、公開期間設定欄11fにより設定された動画の公開期間、及びサムネイル画像設定欄11gにより設定された動画のサムネイル画像を管理サーバ1に送信する。
【0089】
管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信された動画配信プラットフォーム、動画ID、動画のタイトル、長さ、公開制限の種類、公開期間及びサムネイル画像を受信する。管理サーバ1は、受信した動画IDに対応付けて、動画配信プラットフォーム、タイトル、長さ、公開制限の種類、公開期間及びサムネイル画像を一つのレコードとして動画情報DB173に記憶する。
【0090】
なお、動画情報に関しては、上述の各項目に、各動画配信プラットフォームの固有項目を加えても良い。固有項目は、各動画配信プラットフォームを利用した場合、各動画配信プラットフォームの登録に必要な項目であり、例えば配布資料、受講者の氏名、動画の表示サイズまたは再生画質等である。
【0091】
図12は、ウェブセミナーに動画を割り当てる画面の一例を示す説明図である。
図12Aは、ウェブセミナーに関する情報の表示画面の一例を示す説明図である。該画面は、講演者情報表示欄12a、タイトル表示欄12b、動画情報表示欄12c及び追加ボタン12dを含む。
【0092】
講演者情報表示欄12aは、ウェブセミナーの講演者情報を表示する表示欄である。なお、講演者情報表示欄12aは一例であり、講演者情報を表示する構成は必須ではない。タイトル表示欄12bは、ウェブセミナーのタイトルを表示する表示欄である。動画情報表示欄12cは、動画情報(動画配信プラットフォーム及び動画のタイトル等)を表示する表示欄である。追加ボタン12dは、ウェブセミナーに動画を割り当てるボタンである。
【0093】
ウェブセミナー端末3は、ウェブセミナーに関する情報を管理サーバ1から取得する。具体的には、ウェブセミナー端末3は、ウェブセミナーIDを管理サーバ1に送信する。管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信されたウェブセミナーIDを受信する。管理サーバ1は、受信したウェブセミナーIDに基づいて、講演者情報及びウェブセミナーの名称をウェブセミナーDB171から取得する。講演者情報は、例えば講演者の氏名、役割名、略歴またはプロフィール等を含む。管理サーバ1は、取得した講演者情報及びウェブセミナーの名称をウェブセミナー端末3に送信する。
【0094】
ウェブセミナー端末3は、取得した講演者情報及びウェブセミナーの名称を画面に表示する。具体的には、ウェブセミナー端末3は、取得した講演者の氏名、役割名、略歴またはプロフィール等を含む講演者情報を講演者情報表示欄12aに表示する。ウェブセミナー端末3は、取得したウェブセミナーの名称をタイトル表示欄12bに表示する。ウェブセミナー端末3は、追加ボタン12dのタッチ操作を受け付けた場合、動画割り当て画面(
図12B)に遷移する。
【0095】
図12Bは、動画割り当て画面の一例を示す説明図である。該画面は、動画タイトル表示欄12e、選択ボタン12f、クリアボタン12g及び登録ボタン12hを含む。動画タイトル表示欄12eは、動画のタイトルを表示する表示欄である。選択ボタン12fは、ウェブセミナーに割り当てる動画の選択を受け付けるボタンである。クリアボタン12gは、選択された動画をクリアするボタンである。登録ボタン12hは、選択された動画をウェブセミナーに対応付けて登録するボタンである。
【0096】
ウェブセミナー端末3は、選択ボタン12fのタッチ操作を受け付けた場合、動画選択用の画面(図示なし)を表示する。動画選択用の画面は、例えば動画IDまたは動画のタイトルに基づく検索可能な画面であっても良い。ウェブセミナー端末3は、動画選択用の画面で選択された動画のタイトルを動画タイトル表示欄12eに表示する。
【0097】
ウェブセミナー端末3は、クリアボタン12gのタッチ操作を受け付けた場合、動画タイトル表示欄12eに表示されている動画のタイトルをクリアする。ウェブセミナー端末3は、登録ボタン12hのタッチ操作を受け付けた場合、選択ボタン12fにより選択された動画の動画IDをウェブセミナーIDに対応付けて管理サーバ1に送信する。ウェブセミナー端末3は、ウェブセミナーに関する情報の表示画面(
図12A)に遷移し、選択された動画の動画情報を動画情報表示欄12cに表示する。
【0098】
管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信されたウェブセミナーID及び動画IDを受信する。管理サーバ1は、受信したウェブセミナーIDと動画IDとを対応付けて動画管理DB174に記憶する。
【0099】
図13は、ウェブセミナー情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。ウェブセミナー端末3の制御部31は、ウェブセミナーの登録操作を入力部34により受け付け(ステップS301)、ウェブセミナーの登録リクエストを通信部33により管理サーバ1に送信する(ステップS302)。
【0100】
管理サーバ1の制御部11は、ウェブセミナー端末3から送信されたウェブセミナーの登録リクエストを通信部13により受信する(ステップS101)。制御部11は、受信した登録リクエストを応じて、ウェブセミナー情報の登録画面を生成する(ステップS102)。制御部11は、生成した登録画面を通信部13によりウェブセミナー端末3に送信する(ステップS103)。
【0101】
ウェブセミナー端末3の制御部31は、管理サーバ1から送信された登録画面を通信部33により受信し(ステップS303)、受信した登録画面を表示部35により表示する(ステップS304)。制御部31は、ウェブセミナー情報の入力を入力部34により受け付ける(ステップS305)。ウェブセミナー情報は、ウェブセミナーの名称、申込の開始日時、申込の締切日時、開催日、開催の開始日時、開催の終了時間、講演者の氏名及び講演者のプロフィール等を含む。ウェブセミナー端末3は、受け付けたウェブセミナー情報を通信部33により管理サーバ1に送信する(ステップS306)。
【0102】
管理サーバ1の制御部11は、ウェブセミナー端末3から送信されたウェブセミナー情報を通信部13により受信する(ステップS104)。制御部11は、受信したウェブセミナー情報を大容量記憶部17のウェブセミナーDB171に記憶し(ステップS105)、処理を終了する。具体的には、制御部11は、ウェブセミナーIDを割り振って、ウェブセミナーの名称、申込の開始日時、申込の締切日時、開催日、開催の開始日時、開催の終了時間、講演者の氏名及び講演者のプロフィールを一つのレコードとしてウェブセミナーDB171に記憶し、処理を終了する。
【0103】
図14は、動画情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。ウェブセミナー端末3の制御部31は、動画の登録操作を入力部34により受け付けた場合(ステップS311)、動画の登録リクエストを通信部33により管理サーバ1に送信する(ステップS312)。
【0104】
管理サーバ1の制御部11は、ウェブセミナー端末3から送信された動画の登録リクエストを通信部13により受信する(ステップS111)。制御部11は、受信した登録リクエストを応じて、複数の動画配信プラットフォームを選択可能な動画情報の登録画面を生成する(ステップS112)。制御部11は、生成した登録画面を通信部13によりウェブセミナー端末3に送信する(ステップS113)。
【0105】
ウェブセミナー端末3の制御部31は、管理サーバ1から送信された登録画面を通信部33により受信し(ステップS313)、受信した登録画面を表示部35により表示する(ステップS314)。制御部31は、動画情報の入力を入力部34により受け付ける(ステップS315)。動画情報は、動画ID、動画配信プラットフォームのIDもしくは名称、動画のタイトル、動画長さ、サムネイル画像、該動画に対して設定された公開制限の種類または公開期間等を含む。ウェブセミナー端末3は、受け付けた動画情報を通信部33により管理サーバ1に送信する(ステップS316)。
【0106】
管理サーバ1の制御部11は、ウェブセミナー端末3から送信された動画情報を通信部13により受信する(ステップS114)。制御部11は、受信した動画情報を大容量記憶部17の動画情報DB173に記憶し(ステップS115)、処理を終了する。具体的には、制御部11は、動画IDに対応付けて、配信プラットフォーム、動画のタイトル、長さ、公開制限の種類、公開期間及びサムネイル画像を一つのレコードとして動画情報DB173に記憶し、処理を終了する。
【0107】
図15は、ウェブセミナー情報と動画情報とを対応付けて登録する際の処理手順を示すフローチャートである。ウェブセミナー端末3の制御部31は、ウェブセミナーに割り当てる動画の選択を入力部34により受け付ける(ステップS321)。制御部31は、ウェブセミナーIDと、受け付けた動画の動画IDとを通信部33により管理サーバ1に送信する(ステップS322)。管理サーバ1の制御部11は、ウェブセミナー端末3から送信されたウェブセミナーID及び動画IDを通信部13により受信する(ステップS131)。制御部11は、受信したウェブセミナーIDと動画IDとを対応付けて大容量記憶部17の動画管理DB174に記憶し(ステップS132)、処理を終了する。
【0108】
図16は、動画の視聴用URLを視聴者端末4に送信する際の処理手順を示すフローチャートである。視聴者端末4の制御部41は、ウェブセミナーの案内情報を取得する(ステップS431)。例えば制御部41は、通信部43を介して、管理サーバ1から案内情報を取得しても良く、またはSNS、広告またはセミナーサイト等を利用することにより、案内情報を取得しても良い。
【0109】
制御部41は、取得した案内情報を表示部45により表示する(ステップS432)。制御部41は案内情報に応じて、申込者(視聴者)による申込情報の入力を入力部44により受け付ける(ステップS433)。制御部41は、受け付けた申込情報(例えば、視聴者の氏名及びメールアドレス)を通信部43により管理サーバ1に送信する(ステップS434)。
【0110】
管理サーバ1の制御部11は、視聴者端末4から送信された申込情報を通信部13により受信する(ステップS131)。制御部11は、視聴者IDを割り振って、視聴者の氏名及びメールアドレスを一つのレコードとして大容量記憶部17の視聴者DB172に記憶する(ステップS132)。制御部11は、視聴用URLを生成する処理のサブルーチンを実行する(ステップS133)。なお、視聴用URLの生成処理のサブルーチンに関しては後述する。
【0111】
制御部11は、サブルーチンを実行した結果に基づいて、視聴用URLを生成したか否かを判定する(ステップS134)。制御部11は、視聴用URLを生成していないと判定した場合(ステップS134でNO)、処理を終了する。制御部11は、視聴用URLを生成したと判定した場合(ステップS134でYES)、生成した視聴用URLを通信部13により視聴者端末4に送信する(ステップS135)。
【0112】
視聴者端末4の制御部41は、管理サーバ1から送信された視聴用URLを通信部43により受信する(ステップS435)。制御部41は、受信した視聴用URLを表示部45により表示し(ステップS436)、処理を終了する。
【0113】
なお、視聴用URLの生成処理のサブルーチンで、視聴用URL及び認証用パスワードが生成された場合、制御部11は、生成した視聴用URL及びパスワードを通信部13により視聴者端末4に送信する。視聴者端末4の制御部41は、管理サーバ1から送信された視聴用URL及びパスワードを通信部43により受信し、受信した視聴用URL及びパスワードを表示部45により表示する。
【0114】
図17は、視聴用URLを生成する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。管理サーバ1の制御部11は、動画の公開制限の種類が「非公開」であるか否かを判定する(ステップS11)。制御部11は、公開制限の種類が「非公開」であると判定した場合(ステップS11でYES)、視聴用URLの生成処理のサブルーチンを終了してリターンする。制御部11は、公開制限の種類が「非公開」でないと判定した場合(ステップS11でNO)、公開制限の種類が「公開」であるか否かを判定する(ステップS12)。
【0115】
制御部11は、公開制限の種類が「公開」であると判定した場合(ステップS12でYES)、動画を制限なしに視聴可能な動画の視聴用URLを生成する(ステップS13)。制御部11は、生成した視聴用URLを大容量記憶部17の視聴用URL管理DB176に記憶する(ステップS21)。具体的には、制御部11は、視聴者ID及び動画IDに対応付けて、生成した視聴用URL、URL種類及びURL生成日時を一つのレコードとして視聴用URL管理DB176に記憶する。制御部11は、視聴用URLの生成処理のサブルーチンを終了してリターンする。制御部11は、公開制限の種類が「公開」でないと判定した場合(ステップS12でNO)、公開制限の種類が「申込者のみ」であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0116】
制御部11は、公開制限の種類が「申込者のみ」であると判定した場合(ステップS14でYES)、申込者用の視聴用URLを生成し(ステップS15)、ステップS21の処理に遷移する。申込者の視聴用URLは、ウェブセミナーを申し込んだ視聴者が動画を視聴するために、視聴者IDを付加した専用のURLであり、他の視聴者と共有しないURLである。制御部11は、公開制限の種類が「申込者のみ」でないと判定した場合(ステップS14でNO)、公開制限の種類が「会員のみ」であるか否かを判定する(ステップS16)。
【0117】
制御部11は、公開制限の種類が「会員のみ」であると判定した場合(ステップS16でYES)、会員用の視聴用URLを生成し(ステップS17)、ステップS21の処理に遷移する。会員用の視聴用URLは、本システムに登録された会員が動画を視聴するために、視聴者IDと会員IDとを付加した専用のURLであり、他の視聴者と共有しないURLである。なお、会員用の視聴用URLには、会員IDのみが付加されても良い。
【0118】
制御部11は、公開制限の種類が「会員のみ」でないと判定した場合(ステップS16でNO)、公開制限の種類が「パスワード認証」であるか否かを判定する(ステップS18)。制御部11は、公開制限の種類が「パスワード認証」であると判定した場合(ステップS18でYES)、視聴用URL及び認証用パスワードを生成する(ステップS19)。ステップS19の処理により生成された視聴用URLは、制限なしの視聴用URLであっても良く、または視聴者IDを付加した視聴用URLであっても良い。
【0119】
制御部11は、生成した視聴用URL及び認証用パスワードを大容量記憶部17の視聴用URL管理DB176に記憶する(ステップS20)。具体的には、制御部11は、視聴者ID及び動画IDに対応付けて、生成した視聴用URL、URL種類、パスワード及びURL生成日時を一つのレコードとして視聴用URL管理DB176に記憶する。制御部11は、視聴用URLの生成処理のサブルーチンを終了してリターンする。制御部11は、公開制限の種類が「パスワード認証」でないと判定した場合(ステップS18でNO)、視聴用URLの生成処理のサブルーチンを終了してリターンする。
【0120】
図18は、動画を視聴する際の処理手順を示すフローチャートである。視聴者端末4の制御部41は、動画の視聴操作を入力部44により受け付けた場合(ステップS441)、該動画の視聴用URLを含む視聴リクエストを通信部43により管理サーバ1に送信する(ステップS442)。視聴操作は、例えば動画の視聴用URLのタッチ(クリック)操作等である。
【0121】
管理サーバ1の制御部11は、視聴者端末4から送信された視聴リクエストを通信部13により受信する(ステップS141)。制御部11は、受信した視聴リクエストに含まれる視聴用URLに基づいて動画IDを取得する(ステップS142)。例えば、視聴用URLに動画IDが含まれた場合、制御部11は視聴用URLから動画IDを抽出する。制御部11は、取得した動画IDを用いて、認証処理のサブルーチンを実行する(ステップS143)。なお、認証処理のサブルーチンに関しては後述する。制御部11は、認証処理の結果に基づいて認証に成功したか否かを判定する(ステップS144)。
【0122】
制御部11は、認証に失敗したと判定した場合(ステップS144でNO)、認証に失敗した旨を含むエラー通知を通信部13により視聴者端末4に送信する(ステップS148)。視聴者端末4の制御部41は、管理サーバ1から送信されエラー通知を通信部43により受信し(ステップS443)、受信したエラー通知を表示部45により表示する(ステップS444)。
【0123】
管理サーバ1の制御部11は、認証に成功したと判定した場合(ステップS144でYES)、制御部11は、取得した動画IDに基づき、該動画の公開期間を大容量記憶部17の動画情報DB173から取得する(ステップS145)。制御部11は、取得した動画の公開期間に基づいて、該動画が公開可能か否かを判定する(ステップS146)。制御部11は、該動画が公開可能であると判定した場合(ステップS146でYES)、視聴指示を通信部13により視聴者端末4に送信する(ステップS149)。
【0124】
視聴者端末4の制御部41は、管理サーバ1から送信された視聴指示を通信部43により受信する(ステップS445)。制御部41は、通信部43を介して、動画の視聴用URLで指定される動画配信プラットフォームが搭載された動画サーバ2から、該当する動画を取得する(ステップS446)。制御部41はスピーカ46を介して、取得した動画を再生する(ステップS447)。
【0125】
制御部11は、該動画が公開不可であると判定した場合(ステップS146でNO)、未公開の旨を含むメッセージを通信部13により視聴者端末4に送信する(ステップS147)。視聴者端末4の制御部41は、管理サーバ1から送信されたメッセージを通信部43により受信し(ステップS448)、受信したメッセージを表示部45により表示する(ステップS449)。
【0126】
図19は、認証処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。管理サーバ1の制御部11は、動画IDに基づき、該動画の公開制限を大容量記憶部17の動画情報DB173から取得する(ステップS31)。制御部11は、公開制限が「非公開」であるか否かを判定する(ステップS32)。制御部11は、公開制限が「非公開」であると判定した場合(ステップS32でYES)、認証に失敗した認証結果を出力する(ステップS37)。制御部11は、認証処理のサブルーチンを終了してリターンする。
【0127】
制御部11は、公開制限が「非公開」でないと判定した場合(ステップS32でNO)、公開制限が「公開」であるか否かを判定する(ステップS33)。制御部11は、公開制限が「公開」であると判定した場合(ステップS33でYES)、認証に成功した認証結果を出力する(ステップS41)。制御部11は、認証処理のサブルーチンを終了してリターンする。制御部11は、公開制限が「公開」でないと判定した場合(ステップS33でNO)、公開制限が「申込者のみ」であるか否かを判定する(ステップS34)。
【0128】
制御部11は、公開制限が「申込者のみ」であると判定した場合(ステップS34でYES)、受信した視聴用URLに含まれている視聴者IDと、視聴用URL管理DB176に記憶された視聴用URLに対応する視聴者IDとが一致するか否かを判定する(ステップS38)。制御部11は、両者が一致していると判定した場合(ステップS38でYES)、ステップS41の処理に遷移する。制御部11は、両者が一致していないと判定した場合(ステップS38でNO)、ステップS37の処理に遷移する。
【0129】
制御部11は、公開制限が「申込者のみ」でないと判定した場合(ステップS34でNO)、公開制限が「会員のみ」であるか否かを判定する(ステップS35)。制御部11は、公開制限が「会員のみ」であると判定した場合(ステップS35でYES)、受信した視聴用URLに含まれている視聴者ID及び会員IDと、視聴用URL管理DB176に記憶された視聴用URLに対応する視聴者ID及び会員IDとが一致するか否かを判定する(ステップS39)。
【0130】
制御部11は、両者が一致していると判定した場合(ステップS39でYES)、ステップS41の処理に遷移する。制御部11は、両者が一致していないと判定した場合(ステップS39でNO)、ステップS37の処理に遷移する。制御部11は、公開制限が「会員のみ」でないと判定した場合(ステップS35でNO)、公開制限が「パスワード認証」であるか否かを判定する(ステップS36)。
【0131】
制御部11は、公開制限が「パスワード認証」であると判定した場合(ステップS36でYES)、視聴リクエストに含まれているパスワードと、視聴用URL管理DB176に記憶された発行済のパスワードとが一致するか否かを判定する(ステップS40)。制御部11は、両者が一致していると判定した場合(ステップS40でYES)、ステップS41の処理に遷移する。制御部11は、両者が一致していないと判定した場合(ステップS40でNO)、ステップS37の処理に遷移する。制御部11は、「パスワード認証」でないと判定した場合(ステップS36でNO)、ステップS37の処理に遷移する。
【0132】
図20は、動画の視聴履歴を取得する際の処理手順を示すフローチャートである。視聴者端末4の制御部41は、動画のプレーヤーを介して、動画をスピーカ46により再生する(ステップS451)。制御部41は、視聴者のプレーヤーの操作アクションを記憶部42に記憶する(ステップS452)。制御部41は、動画の再生が終了したか否かを判定する(ステップS453)。
【0133】
制御部41は、動画の再生が終了していないと判定した場合(ステップS453でNO)、ステップS452の処理に戻る。制御部41は、動画の再生が終了したと判定した場合(ステップS453でYES)、トラッキング情報、動画ID及び視聴者の操作アクションデータを通信部43により管理サーバ1に送信する(ステップS454)。トラッキング情報は、ブラウザクッキー、ブラウザキャッシュ、操作ログまたはログイン情報を含む。操作アクションデータは、視聴開始、視聴停止、視聴スキップ等を含むデータである。
【0134】
管理サーバ1の制御部11は、視聴者端末4から送信されたトラッキング情報、動画ID及び操作アクションデータを通信部13により受信する(ステップS151)。制御部11は、受信したトラッキング情報に基づき、視聴者の種別を識別する(ステップS152)。
【0135】
具体的には、制御部11は、視聴者端末4から送信された視聴用URLを取得し、取得した視聴用URLに含まれる視聴者を特定するための識別子を抽出する。制御部11は、抽出した識別子に基づき、視聴者が会員登録されている会員(第1種別(会員))であるか、会員登録されていない一般申込者(第1種別(申込者))であるかを判定する。制御部11は、識別子を抽出できない場合、会員及び一般申込者以外の非申込者(第2種別)と判定する。
【0136】
また、ブラウザ情報を用いて視聴者の種別を識別することができる。ブラウザ情報は、ブラウザクッキー及びブラウザキャッシュ等を含む。具体的には、制御部11は、視聴者端末4に記憶されたブラウザ情報を取得し、取得したブラウザ情報に含まれる視聴者を特定するための識別子を抽出する。制御部11は、抽出した識別子に基づき、視聴者が会員登録されている会員(第1種別(会員))であるか、会員登録されていない一般申込者(第1種別(申込者))であるかを判定する。制御部11は、識別子を抽出できない場合、会員及び一般申込者以外の非申込者(第2種類)と判定する。
【0137】
また、視聴者の申込情報またはログイン情報をブラウザクッキーに対応付けて記憶することができる。この場合に、制御部11は、ブラウザクッキーに対応する申込情報またはログイン情報を取得し、取得した申込情報またはログイン情報から視聴者を特定するための識別子を抽出する。制御部11は、抽出した識別子に基づいて視聴者の種別を識別する。
【0138】
なお、制御部11はログイン情報を用いて第1種別(会員)を識別しても良い。具体的には、制御部11は、ログイン情報から会員IDを取得可能である場合、該視聴者の種別が「第1種別(会員)」であると判定する。
【0139】
制御部11は、受信した操作アクションデータに基づき、視聴開始日時、視聴終了日時及び視聴時間を取得する(ステップS153)。制御部11は、動画IDに対応付けて、視聴者ID、視聴者の種別、視聴開始日時、視聴終了日時、視聴時間及び操作アクションデータを一つのレコードとして大容量記憶部17の視聴履歴DB175に記憶し(ステップS154)、処理を終了する。なお、視聴者IDが存在していない場合、視聴履歴DB175の視聴者ID列には、「-」または空欄が記憶される。
【0140】
また、ウェブセミナー毎に複数の動画が登録された場合、管理サーバ1は、上述した動画の視聴履歴の取得処理と同様に、各動画の視聴履歴を取得する。管理サーバ1は、視聴者ID及び動画IDに対応付けて、取得した各動画の視聴履歴を視聴履歴DB175に記憶する。
【0141】
続いて、視聴履歴に基づいて視聴者を検索する処理を説明する。動画の視聴履歴に基づいて、検索条件に応じて該動画にアクセスした視聴者を検索することができる。
【0142】
図21は、視聴者の検索画面の一例を示す説明図である。該画面は、検索条件設定欄13a、検索ボタン13b及び検索結果表示欄13cを含む。
【0143】
検索条件設定欄13aは、検索用の項目、各項目に対応する検索条件、及び検索方式等を含む検索条件の設定を受け付ける設定欄である。図示のように、検索用の項目は、例えば「動画ID」、「視聴時間」及び「視聴開始日時」等を含む。なお、予め設定された複数の項目から、検索用の項目をユーザにより任意的に設定することができる。
【0144】
また、各項目に対応する検索条件の設定を検索条件設定欄13aにより受け付けることができる。例えば、「動画ID」に対して「次の値と一致する」検索条件を設定し、「視聴時間」に対して「>=10分」検索条件を設定し、「視聴開始日時」に対して「今月」検索条件を設定しても良い。なお、各項目に対応する検索条件は、項目に応じて設けられても良い。
【0145】
検索方式は、「すべての条件に一致」及び「いずれかの条件に一致」を含む。なお、検索条件設定欄13aは、上述した表示形式に限定せず、検索条件を受け付け可能な画面レイアウトであっても良い。検索ボタン13bは、視聴履歴に基づいて視聴者を検索するボタンである。検索結果表示欄13cは、検索条件に基づいて検索した検索結果を表示する表示欄である。
【0146】
ウェブセミナー端末3は、検索ボタン13bのタッチ操作を受け付けた場合、検索条件設定欄13aにより設定された検索条件を管理サーバ1に送信する。管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信された検索条件を受信する。管理サーバ1は、受信した検索条件に基づいて、視聴履歴DB175から該当する視聴者IDを取得する。管理サーバ1は、取得した視聴者IDに基づいて、視聴者DB172から視聴者に関する情報(視聴者氏名、メールアドレス等)を取得する。管理サーバ1は、取得した視聴者に関する情報をウェブセミナー端末3に送信する。ウェブセミナー端末3は、管理サーバ1から送信された視聴者に関する情報を受信して検索結果表示欄13cに表示する。
【0147】
図22は、視聴履歴に基づいて視聴者を検索する際の処理手順を示すフローチャートである。ウェブセミナー端末3の制御部31は、検索条件の設定を入力部34により受け付ける(ステップS361)。例えば、「動画ID:000001 視聴開始日時:今月 視聴時間:10分以上」が検索条件の一例である。制御部31は、受け付けた検索条件を通信部43により管理サーバ1に送信する(ステップS362)。
【0148】
管理サーバ1の制御部11は、ウェブセミナー端末3から送信された検索条件を通信部13により受信する(ステップS161)。制御部11は、受信した検索条件に基づいて、大容量記憶部17の視聴履歴DB175から該当する視聴者IDを取得する(ステップS162)。制御部11は、取得した視聴者IDに基づいて、視聴者氏名及びメールアドレスを含む視聴者に関する情報を大容量記憶部17の視聴者DB172から取得する(ステップS163)。
【0149】
制御部11は、取得した視聴者に関する情報を通信部13によりウェブセミナー端末3に送信する(ステップS164)。ウェブセミナー端末3の制御部31は、管理サーバ1から送信された視聴者に関する情報を通信部13により受信する(ステップS363)。制御部31は、受信した視聴者に関する情報を表示部35により表示し(ステップS364)、処理を終了する。
【0150】
本実施形態によると、ウェブセミナー情報と、動画配信プラットフォームにより配信される動画の識別情報とを対応付けて記憶することが可能となる。
【0151】
本実施形態によると、視聴者に動画を視聴するためのリンク情報を生成することが可能となる。
【0152】
本実施形態によると、動画に対して公開制限情報を設定することにより、マーケティングまたはビジネス等の目的に合わせた動画の設定を行うことが可能となる。
【0153】
本実施形態によると、ウェブセミナーに対応する動画の視聴履歴を出力することが可能となる。
【0154】
本実施形態によると、視聴履歴に基づいて動画にアクセスした視聴者を検索することが可能となる。
【0155】
<変形例1>
動画を視聴するためのWebサイト内で、動画配信プラットフォーム上で公開された動画の視聴履歴を取得する処理を説明する。
【0156】
先ず、Webサイト内で動画を表示させる処理を説明する。管理サーバ1は、動画配信プラットフォームにより配信される動画IDを取得する。管理サーバ1は、予め作成された動画表示用のテンプレートを取得する。テンプレートは、例えばHTML(HyperText Markup Language)テンプレートであっても良い。HTMLテンプレートは、ページの編集及び閲覧をWebブラウザ上で可能にするための画面構成を規定するHTMLテキストである。
【0157】
管理サーバ1は、取得した動画IDと、動画の視聴履歴をトラッキングするための所定のプレーヤーをテンプレートに埋め込む。例えば、「$FORM{video_player}$FORM{video_chat}」となったテンプレートを利用した場合、管理サーバ1は、{video_player}をプレーヤーに差し替え、{video_chat}を動画IDに差し替える。
【0158】
管理サーバ1は、動画ID及びプレーヤーを埋め込んだHTMLを視聴者端末4に送信する。視聴者端末4は、管理サーバ1から送信されたHTMLを受信し、視聴者端末4にインストールされたWebブラウザを介して、動画を表示する。
【0159】
次に、視聴者がWebサイト内で動画にアクセスした場合、該動画の視聴履歴を取得する処理を説明する。視聴者端末4は、HTMLに埋め込んだプレーヤーを介して、Webサイト内での動画を再生する。視聴者端末4は、視聴者によるプレーヤーの操作アクションデータ(視聴開始、視聴停止、視聴スキップ等)を記憶する。視聴者端末4は、記憶した操作アクションデータを管理サーバ1に送信する。
【0160】
管理サーバ1は、視聴者端末4から送信された操作アクションデータを受信し、受信した操作アクションデータから動画の視聴履歴を取得する。管理サーバ1は、取得した視聴履歴を視聴履歴DB175に記憶する。なお、視聴履歴の記憶処理に関しては、上述した処理と同様であるため、説明を省略する。なお、ウェブセミナーを申し込んでいない視聴者は視聴者IDを持っていないため、視聴履歴DB175の視聴者ID列には、「-」または空欄が記憶される。
【0161】
本変形例によると、動画を視聴するためのWebサイト内で、動画配信プラットフォーム上で公開された動画の視聴履歴を取得することが可能となる。
【0162】
(実施形態2)
実施形態2は、動画を視聴するための第1リンク情報を、ウェブセミナーにアクセス可能な第2リンク情報と共に出力する形態に関する。なお、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。第1リンク情報は、実施形態1での視聴用URLである。第2リンク情報は、例えばウェブセミナーにアクセス可能なウェブセミナーURLである。
【0163】
図23は、視聴用URLとウェブセミナーURLとを同時に出力する際の処理手順を示すフローチャートである。管理サーバ1の制御部11は、視聴者に対して動画を視聴するための視聴用URLを生成する(ステップS171)。なお、視聴用URLの生成処理に関しては、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。制御部11は、ウェブセミナーIDに基づいて、ウェブセミナーのURLを大容量記憶部17のウェブセミナーDB171から取得する(ステップS172)。
【0164】
制御部11は、取得した視聴用URL及びウェブセミナーのURLを通信部13により視聴者端末4に送信する(ステップS173)。視聴者端末4の制御部41は、管理サーバ1から送信された視聴用URL及びウェブセミナーのURLを通信部43により受信する(ステップS471)。制御部41は、受信した視聴用URL及びウェブセミナーのURLを表示部45により表示する(ステップS472)。制御部41は、URLのタッチ操作を入力部44により受け付けた場合(ステップS473)、タッチ操作の対象が視聴用URLであるか否かを判定する(ステップS474)。
【0165】
制御部41は、タッチ操作の対象が視聴用URLであると判定した場合(ステップS474でYES)、通信部43を介して、動画の視聴用URLで指定される動画配信プラットフォームが搭載された動画サーバ2から、該当する動画を取得する(ステップS475)。制御部41はプレーヤーを介して、取得した動画をスピーカ46により再生し(ステップS476)、処理を終了する。
【0166】
制御部41は、タッチ操作の対象が視聴用URLでないと判定した場合(ステップS474でNO)、ウェブセミナーのURLで指定されるサイトに掲載されているウェブセミナーのページを通信部43により取得する(ステップS477)。制御部41は、取得したウェブセミナーのページを表示部45により表示し(ステップS478)、処理を終了する。
【0167】
本実施形態によると、動画を視聴する第1リンク情報をウェブセミナーにアクセス可能な第2リンク情報と共に出力することが可能となる。
【0168】
(実施形態3)
実施形態3は、ウェブセミナーの開催に係るリマインダ通知を行うためのリマインダ情報を視聴者端末4に出力する形態に関する。なお、実施形態1~2と重複する内容については説明を省略する。開催予定のウェブセミナーに対し、所定のタイミング(例えば、開催日の3日前)でリマインダ情報を視聴者に送信することができる。
【0169】
図24は、リマインダ情報を視聴者端末4に送信する際の処理手順を示すフローチャートである。管理サーバ1の制御部11は、ウェブセミナーの開催に係るリマインダ通知を行うための所定のリマインダ日時に達したか否かを判定する(ステップS181)。リマインダ日時は、例えば、開催日の3日前または開催日の前日等であっても良い。制御部11は、所定のリマインダ日時に達していないと判定した場合(ステップS181でNO)、待機する。
【0170】
制御部11は、所定のリマインダ日時に達したと判定した場合(ステップS181でYES)、ウェブセミナーIDに基づいて、講演者情報及びウェブセミナーの案内情報を大容量記憶部17のウェブセミナーDB171から取得する(ステップS182)。講演者情報は、講演者の氏名及びプロフィールを含む。案内情報は、ウェブセミナーの名称、ウェブセミナーのURL、申込の開始日時、申込の締切日時及び開催日時等を含む。
【0171】
制御部11は、リマインダ情報を取得する(ステップS183)。制御部11は、リマインダ情報を入力部14により受け付けても良く、または、予め記憶部12に記憶されたリマインダ情報を取得しても良い。リマインダ情報は、例えばウェブセミナーの名称、開催日時、受講の注意事項、ネットワーク接続ができる環境、及び用意しておくべき備品(例えば、筆記用具)等を含む。
【0172】
制御部11は、ウェブセミナーIDに基づき、該ウェブセミナーを申し込んだ視聴者の視聴者IDを大容量記憶部17の視聴者DB172から取得する(ステップS184)。制御部11は通信部13を介して、講演者情報、案内情報及びリマインダ情報を該当する視聴者の視聴者端末4に送信する(ステップS185)。視聴者端末4の制御部41は、管理サーバ1から送信された講演者情報、案内情報及びリマインダ情報を通信部43により受信する(ステップS481)。制御部41は、受信した講演者情報、案内情報及びリマインダ情報を表示部45により表示し(ステップS482)、処理を終了する。
【0173】
なお、
図24では、講演者情報、案内情報及びリマインダ情報を視聴者端末4に送信した例を説明したが、これに限らず、例えばリマインダ情報のみを視聴者端末4に送信しても良い。
【0174】
本実施形態によると、所定のタイミングでリマインダ情報を視聴者に送信することにより、日にちが経過してウェブセミナーの開催を忘れてしまう視聴者にリマインドすることが可能となる。
【0175】
(実施形態4)
実施形態4は、視聴者の種別ごとに、動画の視聴に関する集計情報を出力する形態に関する。なお、実施形態1~3と重複する内容については説明を省略する。
【0176】
視聴者の種別ごとに、動画の視聴に関する集計情報を出力することができる。集計情報は、動画の視聴回数、総再生時間または視聴者維持率等を含む。視聴者維持率は、動画の各時点での視聴者数と、該動画にアクセスした全視聴者数との割合である。
【0177】
図25は、動画の視聴に関する集計情報を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。管理サーバ1の制御部11は、動画IDに基づき、該動画の視聴履歴を大容量記憶部17の視聴履歴DB175から取得する(ステップS191)。視聴履歴は、視聴者種別、視聴開始日時、視聴終了日時及び視聴時間を含む。制御部11は、取得した視聴履歴から視聴者の種別を取得する(ステップS192)。
【0178】
制御部11は、視聴者の種別ごとに、取得した視聴履歴から所定の表示期間(例えば、1ヶ月または三ヵ月)内の各動画の視聴回数及び総再生時間を集計する(ステップS193)。制御部11は、視聴者の種別ごとに、取得した視聴履歴から各動画の視聴者維持率を算出する(ステップS194)。
【0179】
制御部11は、集計した各動画の視聴回数及び総再生時間と、算出した各動画の視聴者維持率とを含む集計情報を通信部13によりウェブセミナー端末3に送信する(ステップS195)。ウェブセミナー端末3の制御部31は、管理サーバ1から送信された集計情報を通信部33により受信する(ステップS391)。制御部31は、受信した集計情報を表示部35により表示し(ステップS392)、処理を終了する。
【0180】
図26は、第1グラフの表示画面の一例を示す説明図である。第1グラフは、視聴者の種別ごとに、所定の表示期間内における動画の視聴回数または総再生時間を示すグラフである。該画面は、データ設定欄14a、表示期間設定欄14b及びグラフ表示欄14cを含む。
【0181】
データ設定欄14aは、集計情報(集計データ)の種類の設定を受け付ける設定欄である。集計情報の種類は、動画の視聴回数及び総再生時間を含む。表示期間設定欄14bは、集計情報の表示期間の設定を受け付ける設定欄である。表示期間は、例えば7日間、1ヶ月、3ヵ月、トータル及びリアルタイムを含む。グラフ表示欄14cは、第1グラフを表示する表示欄である。
【0182】
ウェブセミナー端末3は、データ設定欄14aの設定操作を受け付けた場合、集計情報の種類(視聴回数または総再生時間)の設定を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、表示期間設定欄14bの設定操作を受け付けた場合、集計情報の表示期間の設定を受け付ける。ウェブセミナー端末3は、動画IDと、受け付けた集計情報の種類及び表示期間とを管理サーバ1に送信する。
【0183】
管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信された動画ID、集計情報の種類及び表示期間を受信する。管理サーバ1は、受信した動画IDに基づき、該動画の視聴履歴を視聴履歴DB175から取得する。管理サーバ1は、取得した視聴履歴から視聴者の種別(第1種別及び第2種別)を取得する。
【0184】
管理サーバ1は、受信した集計情報の種類及び表示期間に基づき、視聴者の種別ごとに各動画の視聴回数及び総再生時間を視聴履歴から集計する。例えば、視聴者の種別ごとに、表示期間が一ヵ月である動画の視聴回数を集計することが集計の一例である。管理サーバ1は集計結果に基づき、視聴者の種別ごとに、所定の表示期間内における動画の視聴回数または総再生時間を示す第1グラフを生成する。
【0185】
管理サーバ1は、生成した第1グラフをウェブセミナー端末3に送信する。ウェブセミナー端末3は、管理サーバ1から送信された第1グラフを受信し、受信した第1グラフをグラフ表示欄14cに表示する。なお、第1グラフはウェブセミナー端末3側で生成されても良い。第1グラフの横軸は日付を示し、縦軸は動画の視聴回数または総再生時間を示す。
【0186】
図示のように、視聴者の種別(第1種別及び第2種別)ごとに、集計情報の種類が視聴回数であり、且つ、表示期間が一ヵ月である集計結果を示す第1グラフがグラフ表示欄14cに表示される。なお、
図26では、第1種別及び第2種別の例を説明したが、これに限るものではない。例えば、第1種別がさらに第1種別(申込者)及び第1種別(会員)に分類された場合、管理サーバ1は、第1種別(申込者)、第1種別(会員)及び第2種別ごとに、所定の表示期間内における動画の視聴回数または総再生時間を示す第1グラフを生成する。管理サーバ1は、生成した第1グラフをウェブセミナー端末3に送信する。
【0187】
図27は、第2グラフの表示画面の一例を示す説明図である。第2グラフは、視聴者の種別ごとに動画の視聴者維持率を示すグラフである。ウェブセミナー端末3は、集計対象となる動画IDを管理サーバ1に送信する。管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3から送信された動画IDを受信する。管理サーバ1は、視聴者の種別ごとに、受信した動画IDに対応する動画の各時点での視聴者数、及び該動画にアクセスした全視聴者数を集計する。
【0188】
先ず、視聴者の種別ごとに動画の各時点の視聴者数の集計処理を説明する。管理サーバ1は、視聴者の種別ごとに、視聴者のプレーヤーの操作アクションデータ(視聴開始、視聴停止、再生中、一時停止、視聴スキップ等)を視聴履歴DB175から取得する。管理サーバ1は、動画の各所定の時点(例えば、5秒、10秒、15秒・・・)で、操作アクションデータから該動画の視聴状況を取得する。
【0189】
管理サーバ1は、視聴者の種別ごとに、取得した視聴状況により各所定の時点での視聴者数を集計する。例えば、所定の時点で視聴状況が一時停止またはスキップである場合、該視聴者が集計対象外となる。また、所定の時点で視聴状況が再生中である場合、該視聴者が集計対象として集計される。
【0190】
なお、各時点での視聴者数の集計処理に関しては、ブラウザクッキーを利用しても良い。具体的には、管理サーバ1は、ウェブセミナー端末3からブラウザクッキーを取得する。管理サーバ1は、取得したブラウザクッキーに基づき、動画の各時点での視聴者が同一視聴者であるか否かを判定する。管理サーバ1は、同一視聴者でないと判定した場合、別の視聴者として集計する。
【0191】
次に、視聴者の種別ごとに全視聴者数の集計処理を説明する。全視聴者数は、動画の最初から視聴し始めた視聴者、動画の途中から視聴した視聴者、及び視聴の再生を途中で止めた視聴者等が集計対象として集計される。具体的には、管理サーバ1は、動画ID及び視聴者の種別に基づいて、視聴者の種別ごとに該動画にアクセスした全視聴数を視聴履歴DB175から集計する。なお、視聴者が前回の視聴開始から1日を経過して動画を再視聴した場合、別の視聴者として集計される。
【0192】
そして、管理サーバ1は視聴者の種別ごとに、集計した動画の各時点での視聴者数と、該動画にアクセスした全視聴者数との割合を視聴者維持率として算出する。管理サーバ1は、算出した視聴者維持率を示す第2グラフを生成する。管理サーバ1は、生成した第2グラフをウェブセミナー端末3に送信する。ウェブセミナー端末3は、管理サーバ1から送信された第2グラフを受信し、受信した第2グラフをグラフ表示欄15aに表示する。なお、第2グラフはウェブセミナー端末3側で生成されても良い。
【0193】
第2グラフの横軸は動画の再生の時点を示し、単位は秒または分等であり、縦軸は視聴者維持率を示す。図示のように、視聴者の種別(第1種別及び第2種別)ごとに、動画の視聴者維持率を示す第2グラフはグラフ表示欄15aに表示される。なお、
図27では、第1種別及び第2種別の例を説明したが、これに限るものではない。例えば、第1種別がさらに第1種別(申込者)及び第1種別(会員)に分類された場合、管理サーバ1は、第1種別(申込者)、第1種別(会員)及び第2種別ごとに、動画の視聴者維持率を示す第2グラフを生成する。管理サーバ1は、生成した第2グラフをウェブセミナー端末3に送信する。
【0194】
なお、本実施形態では、視聴者の種別ごとに動画の視聴回数、総再生時間または視聴者維持率等を集計した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、視聴者の属性(年齢、性別または職種等)ごとに、動画の視聴回数、総再生時間または視聴者維持率等を集計しても良い。また、視聴者の種別または属性により集計された動画の視聴回数及び総再生時間が、ソート可能に画面に表示されても良い。
【0195】
本実施形態によると、視聴者の種別ごとに動画の視聴に関する集計情報を出力することにより、動画の視聴分析に役立つことが可能となる。
【0196】
(実施形態5)
実施形態5は、競合情報に基づいて視聴対象者を判定し、動画を視聴するためのリンク情報を視聴対象者に送信する形態に関する。なお、実施形態1~4と重複する内容については説明を省略する。
【0197】
本実施形態での競合情報は、ウェブセミナーのサービスと競合関係にあるかを示す情報、または該ウェブセミナーに対応する動画の配信に関する競合関係を示す情報である。ウェブセミナーによっては、主催者、講演者と競合・同業の者をウェブセミナーの参加を排除するリクエストがある。競合情報を用いて、ウェブセミナー毎に競合・同業の者を排除することができる。競合情報は、例えば視聴者がウェブセミナーを申し込んだ場合に、視聴者が使用した電子メールドメインであっても良く、または、視聴者が属する会社の名称であっても良い。
【0198】
図28は、実施形態5の管理サーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、
図2と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、競合情報DB177が記憶されている。競合情報DB177は、ウェブセミナーまたは動画の配信に関する競合情報を記憶している。
【0199】
図29は、競合情報DB177のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、競合情報がウェブセミナーごとに登録される。競合情報DB177は、ウェブセミナーID列、競合ID列、種類列及び競合内容列を含む。ウェブセミナーID列は、ウェブセミナーを特定するウェブセミナーIDを記憶している。競合ID列は、競合情報を特定する競合情報IDを記憶している。種類列は、競合情報の種類を記憶している。なお、
図29では、競合情報の種類が「電子メールドメイン」、「会社」及び「業種」を含む例を説明したが、これに限るものではない。
【0200】
競合内容列は、競合情報の内容を記憶している。競合内容列には、例えば、ウェブセミナーと競合・同業する者を排除するための電子メールドメイン(例えば、@abc)、会社の名称(例えば、AAA株式会社)または業種(例えば、金融、保険または不動産)等が記憶される。例えば、競合情報の種類が電子メールドメインであり、管理サーバ1は、ウェブセミナーへの申込の際に使用された電子メールドメインと、排除対象となる電子メールドメインとが同一であると判定した場合、申込者を排除する。または、競合情報の種類が会社であり、管理サーバ1は、申込者が属する会社の名称と、排除対象となる会社の名称とを比較し、両者が完全一致または部分一致であると判定した場合、申込者を排除する。更にまた、競合情報の種類が職種であり、管理サーバ1は、申込者の職種と、排除対象となる職種とを比較し、両者が同一であると判定した場合、申込者を排除する。
【0201】
図30は、実施形態5の視聴用URLを生成する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。管理サーバ1の制御部11は、ステップS131の処理(
図16)で受信した申込情報から視聴者のメールアドレスを取得する(ステップS22)。制御部11は、ウェブセミナーIDに基づいて、該ウェブセミナーに対応する競合情報を大容量記憶部17の競合情報DB177から取得する(ステップS23)。競合情報は、例えば、ウェブセミナーと競合・同業する者を排除するための電子メールドメインである。
【0202】
制御部11は、取得した視聴者のメールアドレス及び競合情報に基づき、該視聴者が視聴対象者であるか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、制御部11は、該視聴者の電子メールドメインが、取得した競合である複数の電子メールドメインの中に存在しているか否かを判定する。制御部11は、電子メールドメインが存在していると判定した場合、該視聴者が視聴対象者でないと判定する。制御部11は、電子メールドメインが存在していないと判定した場合、該視聴者が視聴対象者であると判定する。
【0203】
制御部11は、該視聴者が視聴対象者でないと判定した場合(ステップS24でNO)、視聴用URLの生成処理のサブルーチンを終了してリターンする。制御部11は、該視聴者が視聴対象者であると判定した場合(ステップS24でYES)、ステップS11の処理(
図17)に遷移する。
【0204】
本実施形態によると、競合情報に基づいて判定された視聴対象者に、動画を視聴するためのリンク情報を送信することが可能となる。
【0205】
本実施形態によると、競合情報に基づいて視聴対象者を判定することにより、競合他社に模倣されにくく、有利にビジネスを進めることが可能となる。
【0206】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0207】
1 情報処理装置(管理サーバ)
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 入力部
15 表示部
16 読取部
17 大容量記憶部
171 ウェブセミナーDB
172 視聴者DB
173 動画情報DB
174 動画管理DB
175 視聴履歴DB
176 視聴用URL管理DB
177 競合情報DB
1a 可搬型記憶媒体
1b 半導体メモリ
1P 制御プログラム
2 情報処理装置(動画サーバ)
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 入力部
25 表示部
26 読取部
27 大容量記憶部
271 動画DB
2a 可搬型記憶媒体
2b 半導体メモリ
2P 制御プログラム
3 情報処理端末(ウェブセミナー端末)
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 入力部
35 表示部
3P 制御プログラム
4 情報処理端末(視聴者端末)
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
44 入力部
45 表示部
46 スピーカ
4P 制御プログラム