(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167606
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】ティシューケース
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
B65D83/08 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073513
(22)【出願日】2021-04-23
(71)【出願人】
【識別番号】391021226
【氏名又は名称】株式会社カーメイト
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(74)【代理人】
【識別番号】100174609
【弁理士】
【氏名又は名称】関 博
(72)【発明者】
【氏名】宮地 陽太
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014LC01
(57)【要約】
【課題】ケースの配置方向やティシューペーパーの収容枚数に関わらず、ティシューペーパーのズレ落ちを抑制する事のできるティシューケースを提供する。
【解決手段】裏板14を有する収容ベース12と、裏板14に対向配置され、ティシューペーパー50の上面を覆う天板24を有する収容カバー22と、を備え、裏板14と天板24との間には、ティシューペーパー50を裏板14側から天板24側へ押し上げる第1誘い部18と、ティシューペーパー50を天板24側から裏板14側へ押し下げる第2誘い部20とが設けられ、天板24には、平面視において第2誘い部20よりも第1誘い部18に近い位置に、ティシューペーパー50を取り出すための開口部28が設けられていることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層配置されるティシューペーパーの底面に対向する裏板を有する収容ベースと、
前記裏板に対向配置され、前記ティシューペーパーの上面を覆う天板を有する収容カバーと、を備え、
前記裏板と前記天板との間には、前記ティシューペーパーを前記裏板側から前記天板側へ押し上げる第1誘い部と、
前記第1誘い部による押上部と異なる部位において、前記ティシューペーパーを前記天板側から前記裏板側へ押し下げる第2誘い部とが設けられ、
前記天板には、平面視において前記第2誘い部よりも前記第1誘い部に近い位置に、前記ティシューペーパーを取り出すための開口部が設けられていることを特徴とするティシューケース。
【請求項2】
積層配置されたティシューペーパーを当該ティシューペーパーの積層方向と交差する方向に保持するティシューケースであって、
前記積層方向に沿って配置される裏板を有する収容ベースと、
前記積層方向に沿って配置される天板を有し、前記ティシューペーパーの収容空間を介して前記収容ベースと対向配置される収容カバーと、を備え、
前記天板には、前記収容空間から前記ティシューペーパーを取り出すための開口部が設けられ、
前記裏板と前記天板との間には、前記裏板側から前記天板側へせり出す板状の第1誘い部と、前記天板側から前記裏板側へせり出す板状の第2誘い部が設けられ、
前記第1誘い部と前記第2誘い部を前記ティシューペーパーの保持方向にずらして配置したことを特徴とするティシューケース。
【請求項3】
前記第1誘い部は、板の先端部が前記裏板に近接する方向となるように、前記第2誘い部は、板の先端部が前記天板に近接する方向となるように、それぞれ板面に反りを持つように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のティシューケース。
【請求項4】
前記天板を平面視した際に、前記開口部と前記第1誘い部の基部は、高さ方向の上半部に位置し、前記第2誘い部の基部は、高さ方向の下半部に位置していることを特徴とする請求項2または3に記載のティシューケース。
【請求項5】
前記第1誘い部は前記収容ベースに対し、前記第2誘い部は前記収容ベースまたは前記収容カバーに対し、それぞれ着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のティシューケース。
【請求項6】
前記裏板から前記天板までの厚みを30mm以下としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のティシューケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層されたティシューペーパーを収納するティシューケースに係り、特にティシューペーパーの積層方向と交差する方向にティシューペーパーを保持する場合に好適なティシューケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ティシューケースには、積層配置されたティシューペーパーが少なくなった際の取り出しやすさが求められてきた。このため、底板にバネなどの付勢部材を配置することで、ティシューペーパーが少なくなった場合でも、取り出し口近傍にティシューペーパーを持ち上げることができるという構造が種々提案されてきている。
【0003】
一方で、車両など、設置スペースが限られる場所では、特許文献1に開示されているように、ティシューケースを縦置き、すなわちティシューペーパーの積層方向と交差する方向に向けて配置することが望まれる場合もある。しかし、ティシューケースをこのように配置した場合、底板からの付勢力の有無に関わらず、ティシューペーパーの量(収容枚数)が減った場合には、重力方向にティシューペーパーがズレ落ちてしまい、取り出しにくくなってしまう事が多い。
【0004】
特許文献2に開示されているティシューケースのように、ケース自体を薄型化し、かつ取り出し口側側面と背面側側面との一部の距離を狭める事ができる構成としていれば、上記のような問題は軽減することができると考えられる。
しかし、ティシューペーパーの積層量が、取り出し口側側面と背面側側面との距離よりも極端に少なくなった場合には、やはりティシューペーパーのズレ落ちが発生してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-278158号公報
【特許文献2】特開2015-231863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ケースの配置方向やティシューペーパーの収容枚数に関わらず、ティシューペーパーのズレ落ちを抑制する事のできるティシューケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係るティシューケースは、積層配置されるティシューペーパーの底面に対向する裏板を有する収容ベースと、前記裏板に対向配置され、前記ティシューペーパーの上面を覆う天板を有する収容カバーと、を備え、前記裏板と前記天板との間には、前記ティシューペーパーを前記裏板側から前記天板側へ押し上げる第1誘い部と、前記第1誘い部による押上部と異なる部位において、前記ティシューペーパーを前記天板側から前記裏板側へ押し下げる第2誘い部とが設けられ、前記天板には、平面視において前記第2誘い部よりも前記第1誘い部に近い位置に、前記ティシューペーパーを取り出すための開口部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するための本発明に係るティシューケースは、積層配置されたティシューペーパーを当該ティシューペーパーの積層方向と交差する方向に保持するティシューケースであって、前記積層方向に沿って配置される裏板を有する収容ベースと、前記積層方向に沿って配置される天板を有し、前記ティシューペーパーの収容空間を介して前記収容ベースと対向配置される収容カバーと、を備え、前記天板には、前記収容空間から前記ティシューペーパーを取り出すための開口部が設けられ、前記裏板と前記天板との間には、前記裏板側から前記天板側へせり出す板状の第1誘い部と、前記天板側から前記裏板側へせり出す板状の第2誘い部が設けられ、前記第1誘い部と前記第2誘い部を前記ティシューペーパーの保持方向にずらして配置したことを特徴とするものとしても良い。
【0009】
また、上記のような特徴を有するティシューケースにおいて前記第1誘い部は、板の先端部が前記裏板に近接する方向となるように、前記第2誘い部は、板の先端部が前記天板に近接する方向となるように、それぞれ板面に反りを持つように構成されていると良い。このような特徴を有する事によれば、ティシューペーパーが第1誘い部や第2誘い部の先端に引っ掛かる事によるティシューペーパーの破れを抑制することができる。
【0010】
また、上記のような特徴を有するティシューケースでは、前記天板を平面視した際に、前記開口部と前記第1誘い部の基部は、高さ方向の上半部に位置し、前記第2誘い部の基部は、高さ方向の下半部に位置しているようにすることが望ましい。このような特徴を有する事によれば、裏板と天板との間に収容したティシューペーパーの側面視形態をS字状に維持する事が可能となる。
【0011】
また、上記のような特徴を有するティシューケースでは、前記第1誘い部は前記収容ベースに対し、前記第2誘い部は前記収容ベースまたは前記収容カバーに対し、それぞれ着脱自在に構成されているようにすると良い。このような特徴を有する事によれば、収容したいティシューペーパーの量に応じてティシューペーパーの押し上げ量(第1誘い部のせり出し量)や、押し下げ量(第2誘い部のせり出し量)を選択的に切り替える事が可能となる。
【0012】
さらに、上記のような特徴を有するティシューケースでは、前記裏板から前記天板までの厚みを30mm以下とすると良い。このような特徴を有する事によれば、幅の狭い(厚みの小さい)狭小空間にも、ティシューケースを配置することが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
上記のような特徴を有するティシューケースによれば、ケースの配置方向やティシューペーパーの収容枚数に関わらず、ティシューペーパーのズレ落ちを抑制する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施形態に係るティシューケースの全体構成を示す斜視図である。
【
図2】ティシューケースを構成する収容ベースの構成を示す平面図である。
【
図4】ティシューケースを構成する収容カバーの構成を示す平面図である。
【
図5】実施形態に係るティシューケースに対するティシューペーパーの収容量が多い状態を示す側断面図である。
【
図6】実施形態に係るティシューケースに対するティシューペーパーの収容量が少ない状態を示す側断面図である。
【
図7】車両のドアポケットに、実施形態に係るティシューケースを配置した状態を示す図である。
【
図9】実施形態に係るティシューケースの収容カバーにフックを備えた状態を示す斜視図である。
【
図10】実施形態に係るティシューケースの収容ベースにフックを備えた状態を示す斜視図である。
【
図11】第1変形例に係るティシューケースの構成を示す側断面図である。
【
図12】第2変形例に係るティシューケースを構成する収容ベースと、第2誘い部の構成を示す斜視図である。
【
図13】第2変形例において収容ベースに係合する第2誘い部の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明のティシューケースに係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を実施するために好適な形態の一部に過ぎない。よって、その効果を奏する限りにおいて、構成の一部を変更した場合であっても、本発明の一部とみなすことが出来る。
【0016】
[基本実施形態]
まず、
図1から
図4を参照して基本となる実施形態に係るティシューケース10について説明する。なお、図面において、
図1は、実施形態に係るティシューケースの全体構成を示す斜視図であり、
図2は、ティシューケースを構成する収容ベースの構成を示す平面図である。また、
図3は、
図2におけるA-A断面を示す図である。さらに
図4は、ティシューケースを構成する収容カバーの構成を示す平面図である。本実施形態に係るティシューケース10は、収容ベース12と、収容カバー22とを基本として構成されている。
【0017】
収容ベース12は、積層配置したティシューペーパー50(
図5、
図6参照)を収容する収容空間の土台となる要素である。なお、本実施形態におけるティシューペーパー50の積層配置とは、単にティシューペーパー50を積層して配置するだけでなく、一般的なボックスティシューや、パッケージのティシューのように、折り畳み型の積層配置も含む。具体的には、1枚のティシューペーパー50(50は、積層配置されたティシューペーパー)を折り畳み、谷となる部分に他の1枚の折り畳み片の一方を入れ込んで重ねて行くといった積層配置である。このような積層配置とすることで、ティシューペーパー50同士の摩擦により、上部に配置されていたティシューペーパー50を引き上げる事で、次段に積層されているティシューペーパー50も引き上げる事ができる。これにより引き出し口(本実施形態では、詳細を後述する開口部28)に、次段のティシューペーパー50の一部を引き出す事が可能となる。
【0018】
収容ベース12には、裏板14と、側壁16(詳細を後述する側壁16a,16bの総称)、第1誘い部18、及び第2誘い部20が備えられている。裏板14は、積層配置されるティシューペーパー50の底面に対向する板材であり、ティシューケース10としての背面を構成する。側壁16は、裏板14の周囲に設けられ、ティシューペーパー50の積層方向(
図5における矢印Eで示す方向)に延設された板部材である。本実施形態では、裏板14の長手方向両端部に位置する辺と、長手方向に沿った一辺の3辺にそれぞれ側壁16a,16bを設けるようにし、ティシューケース10を縦置き(ティシューペーパー50の積層方向と交差する方向(
図5における矢印Fで示す方向)に配置すること)とした場合であっても、収容空間に配置されたティシューペーパー50を保持することができるように構成している。
【0019】
第1誘い部18は、収容ベース12に収容されたティシューペーパー50の一部を裏板14側から詳細を後述する収容カバー22の天板24側へ押し上げる役割を担う要素である。一方、第2誘い部20は第1誘い部18とは逆に、ティシューペーパー50の一部を天板24側から裏板14側へ押し下げる役割を担う要素である。
【0020】
ここで、本実施形態では、裏板14の長手方向に対して板面上で直交する方向(以下、高さ方向と称す)の中心線Lを基準として、中心線Lよりも上側(上半部側)に、第1誘い部18の基端部を設け、中心線Lよりも下側(下半部側)に第2誘い部20が位置するように構成している。また、収容ベース12を平面視した際、第1誘い部18の先端部と第2誘い部20の先端部とが重ならないように構成している。このような配置構成とすることで、収容ベース12に収容されたティシューペーパー50は、第1誘い部18と第2誘い部20の作用により、側面視においてS字を描くように配置されることとなる(
図5、
図6参照)。
【0021】
本実施形態では、第1誘い部18、第2誘い部20共に板状に形成し、第1誘い部18の基端部は裏板14に設け、第2誘い部20の基端部は、長手方向に沿った片の側壁16bの上端に設けるようにしている。また、第1誘い部18は、先端部が裏板14に近接するように、第2誘い部20は、先端部が天板24に近接するように、それぞれ板面に反りを有するように構成されている。このような形状とすることで、ティシューペーパー50を引き出す際に、ティシューペーパー50が第1誘い部18や第2誘い部20の先端に引っ掛かり、破れてしまうといった事を避けることができる。なお、図面上、裏板14や第2誘い部20に開口を設けるように示しているが、これは一体成型をする際の金型の形状等に依存するものであり、必ずしも必要な要素では無い。
【0022】
収容カバー22は、天板24を備え、収容ベース12の裏板14との間にティシューペーパー50の収容空間を構成する要素である。本実施形態に係る収容カバー22は、天板24と側壁26(詳細を後述する側壁26a,26bの総称)を備えている。ここで天板24は、収容ベース12に積層配置されたティシューペーパー50の上面を覆う要素である。また、天板24には、収容空間に収容されたティシューペーパー50を引き出すための開口部28が設けられている。開口部28は、天板24における高さ方向の上半部に設けられている。開口部28をこのような位置に配置することでティシューケース10を縦置き、すなわちティシューペーパー50の積層方向と交差(直交)する方向に配置した場合であっても、ティシューペーパー50を取り出しやすくなる。なお、側壁26は、天板24の四辺に対してティシューペーパー50の積層方向に沿って延設されている(天板24の長手方向端部の辺に位置する側壁26aと、長手方向に沿う片に位置する側壁26b)。
【0023】
本実施形態では、天板24の長手方向両端部の辺に位置する側壁26aと、裏板14の長手方向両端部の辺に位置する側壁16aとの間にヒンジを設け、収容ベース12に対して収容カバー22を回転させることで、収容空間の開閉が可能となる構成としている。
【0024】
このような構成のティシューケース10は、一般的なボックス型のティシューケースに比べて、ティシューペーパー50を積層する方向の厚みが薄くなるように構成されている。具体的には、裏板14から天板までの厚みDが、30mm以下となるように構成されている。このような構成とすることで、
図7、
図8に示すように、自動車におけるドアポケット60など、幅が小さな(厚みが薄い)隙間にも、ティシューケース10を配置することが可能となる。
【0025】
また、本実施形態に係るティシューケース10では、
図9や
図10に示すように、裏板14や天板24にフック30を設け、ティシューケース10を掛け止めする事ができるようにしても良い。このような構成とすることで、深いポケットや、ポケットの外側などにもティシューケース10を配置する事が可能となるからである。なお、フック30の具体的な構造は問うものではなく、収容ベース12や収容カバー22に対する設置形態に関しても、固定式、着脱式を問うものではない。
【0026】
[作用・効果]
上記のような構成のティシューケース10によれば、収容空間に配置されたティシューペーパー50は、第1誘い部18と第2誘い部20の作用により、側面視でS字を描くように配置される。また、ティシューケース10を縦置きにした場合には、天板24によりティシューペーパー50上部側の倒れ込みが抑制されると共に、裏板14によりティシューペーパー50下部側のズレが抑制される。
【0027】
ティシューペーパー50は、その収容枚数が減ると、可撓性が向上し、いわゆる腰砕けの状態となって下方へズレ落ちる事が多くなる。上記のような構成のティシューケース10によれば、収容空間内でティシューペーパー50に腰砕けが生じた場合でも、第2誘い部20が落下する方向の力を支えることとなり、ティシューペーパー50のズレ落ちを抑制することができる。よって、本実施形態に係るティシューケース10によれば、ティシューケース10の配置方向や、ティシューペーパー50の収容枚数に関わらず、ティシューペーパー50のズレ落ちを抑制する事ができる。
【0028】
また、ティシューケース10を縦置き可能としたことで、平面視における設置スペースを抑制することができる。このため、狭小スペースの有効活用にも寄与することができる。
【0029】
[第1変形例]
次に、
図11を参照して、実施形態に係るティシューケース10の第1変形例について説明する。本変形例では、収容ベース12の側壁16bに設けていた第2誘い部20を、収容カバー22の天板24(詳細には、天板24と側壁26bの境界)に設ける構成としている。このような構成とした場合、基本実施形態に係るティシューケース10に比べて、ティシューペーパー50の配置が容易となる。
【0030】
具体的には、収容ベース12を構成する裏板14の下半部側に寄せた状態で、第1誘い部18にティシューペーパー50の上半部を載せるようにしてティシューペーパー50をセットする。その後、収容カバー22を閉じる事で、収容ベース12にセットされたティシューペーパー50の下半部は第2誘い部20に押圧され、側面視でS字を描くような形態となる(
図5に示す形態)。よって、上記実施形態と同様に、ティシューケース10の配置方向やティシューペーパーの収容枚数に関わらず、ティシューペーパー50のズレ落ちを抑制する事ができる。
【0031】
[第2変形例]
次に、
図12、
図13を参照して、実施形態に係るティシューケース10の第2変形例について説明する。本変形例では、第2誘い部20を着脱自在な構成としている。このような構成とした場合、収容空間に収容したいティシューペーパー50の量に応じて、せり出し角度や反り角度の異なる第2誘い部20を選択して取り付ける事も可能となる。こうした場合には、ティシューペーパー50に付与するS字の状態を適宜定めることができ、より効果的なズレ落ち防止を図る事ができる。
【0032】
なお、第2誘い部20の着脱機構については、特に限定するものではないが、例えば
図13に示すように、爪20aを介して側壁16bに係合するようにすれば良い。また、
図13に示す例では、第2誘い部20は、収容ベース12の側壁16bに係合されるように示しているが、収容カバー22側に係合可能な構成としても良い。さらに、
図12においては第2誘い部20のみが着脱自在であるように示しているが、第1誘い部18についても、着脱可能な構成としても良い。
【0033】
また、上記実施形態ではいずれも、収容カバー22は、収容ベース12に対して回転支持された状態で開閉される構造であるように示している。しかしながら当然に、収容ベース12と収容カバー22は、着脱により開閉される構造としても良い。
【0034】
さらに、上記実施形態では、第1誘い部18と第2誘い部20は、いずれも板状であるように示し、説明している。しかしながら、第1誘い部18と第2誘い部20は、ティシューケース10の収容空間に収容されたティシューペーパー50をS字状に位置する役割を果たす事ができれば、板状でなくとも良い。具体的には、ブロック状の突起であっても良い。
【符号の説明】
【0035】
10………ティシューケース、12………収容ベース、14………裏板、16(16a,16b)………側壁、18………第1誘い部、20………第2誘い部、22………収容カバー、24………天板、26(26a,26b)………側壁、28………開口部、30………フック、50………ティシューペーパー、60………ドアポケット。