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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167703
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】玩具銃及びマガジン
(51)【国際特許分類】
   F41B 11/50 20130101AFI20221027BHJP
   F41B 11/68 20130101ALI20221027BHJP
   A63H 25/00 20060101ALI20221027BHJP
   A63H 33/18 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
F41B11/50
F41B11/68
A63H25/00
A63H33/18 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073682
(22)【出願日】2021-04-23
(71)【出願人】
【識別番号】592153584
【氏名又は名称】株式会社東京マルイ
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】岩澤 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】岩澤 茂
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA02
2C150BB01
2C150CA13
2C150DA21
2C150DH01
2C150EB19
(57)【要約】
【課題】チャンバ内に弾がないときにはバルブを叩けなくすること。
【解決手段】マガジンは、銃本体側に設けられたノッカに押圧されてガス収容部内のガスを銃本体側へ放出させるバルブと、BB弾収容部に収納された最終弾が銃本体側へ給弾された際、終端位置へ移動するフォロワと、ノッカによるバルブの押圧を回避しない第1位置から、ノッカによるバルブの押圧を回避する第2位置へ、移動するリンクパーツと、を備え、銃本体は、マガジンから給弾されたBB弾をインナーバレルに送り込むチャンバと、チャンバ内にBB弾が装填されている状態では、ユーザ側の退避位置に移動し、チャンバ内にBB弾が残っていない状態では、銃口側に移動する移動部材を先端に備えたノズルと、移動部材の退避位置から銃口側への移動に連動して、リンクパーツを第1位置から第2位置へ移動させる連携部材と、を備えるガス式玩具銃。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マガジンと銃本体とを含むガス式玩具銃であって、
前記マガジンは、
ガスを収容するガス収容部と、
銃本体側に設けられたノッカに押圧されて前記ガス収容部内のガスを前記銃本体側へ放出させるバルブと、
BB弾を収容するBB弾収容部と、
前記BB弾収容部に収納された最終弾が前記銃本体側へ給弾された際、終端位置へ移動するフォロワと、
前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避しない第1位置から、前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避する第2位置へ、移動するリンクパーツと、
を備え、
前記銃本体は、
インナーバレルと、
前記マガジンから給弾されたBB弾を前記インナーバレルに送り込むチャンバと、
前記チャンバ内に前記BB弾が装填されている状態では、ユーザ側の退避位置に移動し、前記チャンバ内に前記BB弾が残っていない状態では、銃口側に移動する移動部材を先端に備えたノズルと、
前記移動部材の前記退避位置から前記銃口側への移動に連動して、前記リンクパーツを前記第1位置から前記第2位置へ移動させる連携部材と、
を備えた玩具銃。
【請求項2】
前記銃本体は、
前記インナーバレルを少なくとも2本備え、
前記チャンバは、マガジンから給弾されたBB弾を分岐させて前記インナーバレルのそれぞれに送り込み、
前記移動部材は、前記チャンバ内に前記BB弾が1つでも装填されている状態では、ユーザ側の退避位置に移動し、前記チャンバ内に前記BB弾が残っていない状態では、銃口側に移動する請求項1に記載の玩具銃。
【請求項3】
前記チャンバは、前記インナーバレルのそれぞれに連通する少なくとも2つの装填空間を備え、
前記移動部材は、前記装填空間のそれぞれに挿入される棒状部と、前記棒状部を前記銃口の方向に付勢する弾性部材とを備え、
前記移動部材は、前記装填空間のいずれかにBB弾が装填されている場合には、前記弾性部材の付勢力に抗い、ユーザ側の退避位置に移動する請求項2に記載の玩具銃。
【請求項4】
前記連携部材は、前記移動部材が前記退避位置に移動することにより、前記リンクパーツを前記第1位置から前記第2位置へ移動させる請求項1、2または3に記載の玩具銃。
【請求項5】
請求項1に記載の玩具銃に利用可能であり、
ガスを収容するガス収容部と、
銃本体側に設けられたノッカに押圧されて前記ガス収容部内のガスを前記銃本体側へ放出させるバルブと、
BB弾を収容するBB弾収容部と、
前記BB弾収容部に収納された最終弾が前記銃本体側へ給弾された際、終端位置へ移動するフォロワと、
前記フォロワの前記終端位置への移動に連動して、前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避しない第1位置から、前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避する第2位置へ、移動するリンクパーツと、
を備えたマガジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具銃及びマガジンに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、複数のBB弾を同時に発射できる玩具銃が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-83403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、チャンバ内に弾がないときにバルブを叩けなくすることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明にかかる玩具銃は、
マガジンと銃本体とを含むガス式玩具銃であって、
前記マガジンは、
ガスを収容するガス収容部と、
銃本体側に設けられたノッカに押圧されて前記ガス収容部内のガスを前記銃本体側へ放出させるバルブと、
BB弾を収容するBB弾収容部と、
前記BB弾収容部に収納された最終弾が前記銃本体側へ給弾された際、終端位置へ移動するフォロワと、
前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避しない第1位置から、前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避する第2位置へ、移動するリンクパーツと、
を備え、
前記銃本体は、
インナーバレルと、
前記マガジンから給弾されたBB弾を前記インナーバレルに送り込むチャンバと、
前記チャンバ内に前記BB弾が装填されている状態では、ユーザ側の退避位置に移動し、前記チャンバ内に前記BB弾が残っていない状態では、銃口側に移動する移動部材を先端に備えたノズルと、
前記移動部材の前記退避位置から前記銃口側への移動に連動して、前記リンクパーツを前記第1位置から前記第2位置へ移動させる連携部材と、
を備えた玩具銃である。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明にかかるマガジンは、
上記玩具銃に利用可能であり、
ガスを収容するガス収容部と、
銃本体側に設けられたノッカに押圧されて前記ガス収容部内のガスを前記銃本体側へ放出させるバルブと、
BB弾を収容するBB弾収容部と、
前記BB弾収容部に収納された最終弾が前記銃本体側へ給弾された際、終端位置へ移動するフォロワと、
前記フォロワの前記終端位置への移動に連動して、前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避しない第1位置から、前記ノッカによる前記バルブの押圧を回避する第2位置へ、移動するリンクパーツと、
を備えたマガジンである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、チャンバ内に弾がないときにバルブを叩けなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図2】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図3】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図4】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図5】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図6】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図7】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図8】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図9】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図10】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図11】第1実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図12】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図13】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図14】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図15】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図16】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図17】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図18】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図19】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図20】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図21】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
図22】第2実施形態に係る玩具銃の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0011】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての玩具銃100について、図1から図12を用いて説明する。玩具銃100は、ショットガンを模したガスブローバックの玩具銃であり、3つのBB弾を同時に発射可能であって、マガジン101とレシーバー等を含む銃本体102とを備える。
【0012】
図1は、最終弾の一つ前の発射直後の、銃を構えたユーザの左側から見た玩具銃100の構成を示す部分断面図である。マガジン101内に最終弾141が残っている状態であり、ボルト128を後退させる前の状態である。
【0013】
マガジン101は、ガスを収容するガス収容部111と、銃本体102側に設けられたノッカ121に押圧されてガス収容部111内のガスを銃本体102側へ放出させるバルブ112と、BB弾140を収容するBB弾収容部113とを備える。
【0014】
マガジン101は、さらに、フォロワ114と、リンクパーツ115を備える。フォロワ114は、スプリング117に付勢されて、BB弾収容部113に収納されたBB弾140を1つずつ銃本体102側へ給弾する。フォロワ114は、BB弾収容部113に収納された最終弾141が銃本体102側へ給弾された際、終端位置(図中上方)へ移動する。
【0015】
図1では、リンクパーツ115は、ノッカ121によるバルブ112の押圧を回避しない第1位置に配置されている。
【0016】
銃本体102は、さらに、ノッカ121を前後動させるハンマ130と、ハンマ130を図中時計回りに回転させた状態で一時的に保持するディスコネクタ131と、ディスコネクタ131を操作するためのトリガ132とを備える。
【0017】
ノッカ121は、不図示のスプリングによりユーザ側に押し下げる方向に付勢されている。ハンマ130の後方部は、ハンマスプリング(不図示)によって、前方(銃口側)に付勢力を受けており、これにより回転軸を中心に図中反時計回りに付勢されている。
【0018】
銃本体102は、インナーバレル122と、チャンバ123と、ノズル124と、シリンダ125と、移動部材126と、連携部材127とを備える。
【0019】
銃本体102は、インナーバレル122を少なくとも2本(本実施形態では3本)備えている。チャンバ123は、インナーバレル122のユーザ側後端(バレルベース133)に連結されており、マガジン101から給弾された3つのBB弾を分岐させて3本のインナーバレル122のそれぞれに送り込む。
【0020】
ノズル124は、前後にスライド移動するシリンダ125の先端部分と連結分離可能に配置され、シリンダ125に付勢されるとチャンバ123と連結した状態で、ガスの噴出口となって、装填位置にあるBB弾140に対して、発射するための付勢力を与える。
【0021】
図1のように、弾を発射した直後では、BB弾140は、ノズル124の内部には送り込まれず、待機状態となる。
【0022】
ノズル124は、内部において前後に移動可能な移動部材126を内包している。移動部材126は、チャンバ123内にBB弾が1つでも装填されている状態では、ユーザ側(図1右側)の退避位置に移動するが、図1のようにチャンバ123内にBB弾が残っていない状態では、銃口側(図1左側)に移動する。図1は、弾を発射した直後であるため、移動部材126が後退した位置(図中右側)にある。
【0023】
連携部材127は、ノズル124に対して、回動可能に固定されている。移動部材126が退避位置にあるため、連携部材127は回動できず、下側の位置にある。
【0024】
そのため昇降部材116も下方位置にあり、リンクパーツ115の図中左端は、例えばスプリングのような付勢部材118に抗して、下方位置にあり、全体として、第1位置に配置されている。これにより、ノッカ121は、バルブ112の押圧を回避しない状態となる。
【0025】
銃本体102はさらに、前後にスライド移動するボルト128を備えている。ボルト128は、スプリング129により前方に付勢されており、シリンダ125をスライド移動可能に内包している。
【0026】
図2は、図1の状態から、ボルト128がスプリング129の付勢力に抗してガス圧で後方(ユーザ側)に移動した弾装填準備状態を示す。ボルト128の下面がハンマ130に接触し、ハンマ130が不図示のばねに抗して図中時計回りに回動し、ディスコネクタ131と係合する。ハンマ130の回動によりノッカ121はバルブ112から離間する。
【0027】
シリンダ125は、ボルト128の内部をスライド移動可能なため、図2の状態までは、ノズル124と係合したまま、動かない。
【0028】
図2の状態ではノズル124およびシリンダ125からなる給弾ノズルアセンブリもボルト128に引っ張られて若干後退している。ノズル124が後退したことによりBB弾140および最終弾141がノズル124の前方空間に送り込まれる。ノズル124の前方空間に送られたBB弾140および最終弾141により移動部材126が後方(ユーザ側)の退避位置に押される。移動部材126が後方(ユーザ側)の退避位置に移動することにより、連携部材127は、時計回りの回動が不可能となる。一方、最終弾141が給弾されたことによりマガジン101のフォロワ114が上昇する。マガジン101内に設けられた付勢部材118が昇降部材116およびリンクパーツ115の端部を押し上げるため、フォロワ114の上昇とは関係なく給弾のたびに2つのリンクパーツ115をそれぞれ回動させ、ノッカ121を上方の回避位置へと移動させる。
【0029】
この状態では、移動部材126が後方(ユーザ側)の退避位置に移動することにより、連携部材127は、時計回りの回動が不可能となり、弱いトーションバネなどの弾性体(不図示)により下の位置になる。ノズル124全体が後方(ユーザ側)に移動しているため、昇降部材116は、連携部材127から下向きの力を受けなくなり、上方に移動できる。
【0030】
図3は、ボルト128がスプリング129に抗してユーザ側へ最大限後退させた状態を示す図である。図2の状態から図3の状態にボルト128が移動すると、シリンダ125が図中右側に付勢され、ノズル124から離脱する。
【0031】
図4は、図3の状態からボルト128が前進して、シリンダ125がノズル124と結合した状態を示す。移動部材126がBB弾140および最終弾141によって後方に押されているので、連携部材127が図中時計回りに回転できない。
【0032】
図5は、図4の状態からさらに、ボルト128が銃口側に前進した状態を示す。この状態では、ノズル124がBB弾140および最終弾141をチャンバ123内に押し込む。ノズル124が前進していく時に、移動部材126に遮られて回転できない連携部材127が昇降部材116を押し下げる。昇降部材116が、付勢部材118の付勢力に抗してリンクパーツ115を押し下げ、ノッカ121がバルブを押せる位置に戻る。
【0033】
図6は、図5の状態から、トリガ132を引いた状態を示す。ノッカ121は、ハンマ130に押されて前方(銃口側)に移動し、バルブ112を押圧して、ガスをシリンダ125内に送り込む。シリンダ125内のガスは、ノズル124を介してチャンバ123に送り込まれ、BB弾140および最終弾141を発射させる。
【0034】
図7は、ボルト128がガス圧によって後退している途中の状態を示している。互いに連結したノズル124およびシリンダ125もボルト128に引っ張られて後退する。
【0035】
ノズル124とチャンバ123との間に空間ができるが、その空間にBB弾が入らないので(最終弾を打ち終わったのでBB弾は無い)移動部材126が前方に移動する。これにより、連携部材127が図中時計回りに回転することができるようになるので、[0]昇降部材116は上方に移動できる。[0]
そして、付勢部材118に付勢されて、それぞれのリンクパーツ115が回動する。これにより、ノッカ121がバルブ112の押圧を回避する第2位置に移動する。
【0036】
ボルト128の後退により、ハンマ130が不図示のばねに抗して図中時計回りに回動し、ディスコネクタ131と係合する。ハンマ130の回動によりノッカ121はバルブ112から離間する。
【0037】
図8は、ボルト128がガス圧によって、スプリング129に抗してユーザ側へ最大限後退した状態を示す図である。図7の状態から図8の状態にボルト128が移動すると、シリンダ125がノズル124から離脱して、さらに後方(ユーザ側)に移動する。
【0038】
図9は、ボルト128がスプリング129の付勢力により前進してノズル124と結合した状態を示している。
【0039】
図10は、ボルト128がスプリング129の付勢力により最大限前進した状態を示している。図5と状況は似ているが、図5と異なり、チャンバ123内にBB弾が全くないため、移動部材126がノズル124内で前方に移動している。これにより移動部材126が連携部材127を遮らず、連携部材127が図中時計回りに回転できる。すなわち、昇降部材116が、付勢部材118の付勢力により、上方に維持される。結果として、リンクパーツ115が回動せず、ノッカ121は、第2位置のまま維持される。
【0040】
図11は、チャンバ123内にBB弾が入っていない状態でトリガ132を引いた状態を示す。この状態では、ノッカ121は、第2位置にあるため、ハンマ130がトリガ132から離脱して回動してノッカ121を銃口側に押圧しても、バルブ112を押すことはなく、ガスは噴射されない。
【0041】
以上、本実施形態の構成によれば、チャンバ内に弾がないときにバルブを叩けなくすることができるため、より安全な玩具銃を提供できる。
【0042】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る玩具銃1200について、図12図22を用いて説明する。図12図22は、本実施形態に係る玩具銃1200の構造および動作を説明するための図である。本実施形態に係る玩具銃1200は、上記第1実施形態と比べると、マガジン1201が、付勢部材118を有さず、フォロワ1214の下端の突起がリンクパーツ115と係合する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0043】
図12図22は、それぞれ図1図11に対応している。付勢部材118の代わりにフォロワ1214がリンクパーツ115および昇降部材116を押し上げるため、第1実施形態に比べて部品点数を少なくできるという効果がある。一方、第1実施形態は、スプリング117とは別に、付勢部材118を設けたので、それぞれの付勢力の調整が容易であるという効果がある。
【0044】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22