特開2022-16774IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

打撃強度に応じた波形データを出力可能な電子演奏装置に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】打撃強度によらず付加要素を適用して出力波形データを生成することによって、記憶する波形データの情報量や編集作業時間を短縮させながら、演奏の単調性をごく自然に回避することができる電子演奏装置を提供する。
【解決手段】打撃強度毎の波形データを記憶する記憶手段1と、打撃時の検出信号を送信可能な検出手段2と、検出信号の打撃強度に応じた波形データを出力可能な出力手段3とを具備した電子演奏装置において、記憶手段1は、楽器の打撃強度に応じた基本波形データと、基本波形データとは別に抽出された波形データに基づいて生成され、複数の打撃強度に適用可能な付加要素とを記憶するとともに、出力手段3は、基本波形データに付加要素を付加した出力波形データを出力可能とされたものである。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、従来技術(特許文献1で開示された従来技術)においては、演奏の単調性を回避することができると思われるものの、自然楽器について予め打撃強度毎に複数の波形データを記憶しておく必要があるため、大きなメモリ領域の記憶手段が必要とされてしまう。また、打撃強度毎の波形データは、それぞれ演奏に最適な状態に編集する必要があるため、編集作業に熟練を要するとともに、編集作業に膨大な時間が必要とされてしまうという不具合がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1記載の発明は、楽器を打撃した際に得られた打撃強度毎の波形データを予め記憶する記憶手段と、演奏時に打撃し得る打撃部と、前記打撃部に対する演奏時の打撃を検出し得るとともに、少なくとも当該打撃時の打撃強度に関わる検出信号を送信可能な検出手段と、前記検出手段から前記検出信号を受信したことを条件として、前記記憶手段で記憶された波形データのうち前記検出信号の打撃強度に応じた波形データを出力可能な・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1の発明によれば、楽器の打撃強度に応じた基本波形データと、前記楽器から前記基本波形データとは別に抽出された波形データに基づいて生成され、複数の前記打撃強度に適用可能な付加要素とを記憶するとともに、前記出力手段は、前記基本波形データに付加要素を付加して生成された出力波形データを出力可能とされたので、打撃強度によらず付加要素を適用して出力波形データを生成することによって、記憶する波形データの情報量や編集作業時間を短縮させながら、演奏の単調性をごく自然に回避することができる。

請求項2の発明によれば、付加要素は、同程度の打撃強度で取得された2つの波形データの差異を抽出した差分データに基づき生成されるので、基本波形データに近似しつつ自然な出力波形データを容易に生成することができる。特に、人間や自然楽器が本来有するばらつきを同程度の打撃強度の差分として抽出しているので、かかる差分を基本波形データに付加して出力波形データを生成することにより、楽音の表情を自然に変化させることができる。

請求項3の発明によれば、付加要素は、差分データに所定の係数を乗算して得られるので、生成される出力波形データのバリエーションを増加させてより自然な演奏を行わせることができる。また、係数を乗算するのは、人間や自然楽器が本来有するばらつきを抽出した差分データのみであるから、基本波形データの質感は保持され、出力波形データの質感の劣化は最小限に抑えられる。

請求項4の発明によれば、所定の打撃強度における基本波形データに対し、付加要素を付加するタイミングを任意に変更し、又は音量の増減を伴うエンベロープ処理若しくは所定の音域のみ付加要素を付加するフィルタ処理を行って近似した種々の出力波形データを生成するので、生成される出力波形データのバリエーションをより一層向上させることができるとともに、基本波形データそのものにフィルタ処理を行って変化を与える手法に比べ楽音の質感の劣化が格段に抑えられる。

請求項5の発明によれば、出力手段は、付加要素を付加して生成された複数の出力波形データをランダム又は予め設定した通りに出力可能とされたので、演奏時に適切な出力波形データを円滑に出力させることができる。

請求項6の発明によれば、検出手段は、打撃部の打撃される部位、打撃される時間的な間隔、打撃部に付与された圧力など打撃部に対する打撃強度とは異なる演奏時の種々パラメータを検出し、その検出値に基づいて付加要素を構成して出力波形データを生成するので、楽器本来のふるまいに合わせた自然な出力波形データの変化を得ることができる。

請求項7の発明によれば、記憶手段は、複数の付加要素が記憶されるとともに、打撃部の打撃強度に応じて適用される付加要素が選択されるので、打撃強度に応じた適切な出力波形データを出力させることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の電子演奏装置を示すブロック図
【図2】 同電子演奏装置で適用される打撃強度毎の基本波形データ及び差分データを示す模式図
【図3】 同電子演奏装置による制御内容を示すフローチャート
【図4】 本発明の他の電子演奏装置で適用される打撃強度毎の基本波形データ及び差分データを示す模式図
【図5】 同電子演奏装置による制御内容を示すフローチャート
【図6】 本発明の電子演奏装置を示す模式図
【図7】 本発明の電子演奏装置に適用される電子ドラムを示す斜視図
【図8】 同電子ドラムを示す平面図
【図9】 同電子ドラムにおける打撃面を取り外した状態を示す平面図
【図10】 図8のX-X線断面図
【図11】 図8のXI-XI線断面図
【図12】 図8のXII-XII線断面図
【図13】 同電子ドラムの基本波形データを示すグラフ
【図14】 図13のa部拡大図
【図15】 同電子ドラムの差分データを示すグラフ
【図16】 同電子ドラムの波形データ及び出力波形データを示すグラフ
【図17】 本発明の電子演奏装置に適用される電子シンバルを示す斜視図
【図18】 同電子シンバルを示す平面図
【図19】 同電子シンバルにおけるサーフェスを取り外した状態を示す平面図
【図20】 同電子シンバルにおけるカバーを取り外した状態を示す底面図
【図21】 同電子シンバルの分解図であって下方から見た分解斜視図
【図22】 同電子シンバルの分解図であって上方から見た分解斜視図
【図23】 図18のXXIII-XXIII線断面図
【図24】 図18のXXIV-XXIV線断面図
【図25】 同電子シンバルの基本波形データを示すグラフ
【図26】 図25のb部拡大図
【図27】 同電子シンバルの差分データを示すグラフ
【図28】 同電子シンバルの波形データ及び出力波形データを示すグラフ

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 記憶手段 2 検出手段 3 出力手段 4 フープラバー 5 サイドリム 6 シェル 7 テンションボルト 8 フープ 9 ヘッドセンサクッション 10 ラグ 11 ラバーブッシュ 12 プレート 13 サーフェス 14 フレーム 14a 係止部 15 カバー 15a 突起部 16 ブッシュラバーブッシュ R 打撃部 R1 電子ドラム R1a 打撃面(打撃部) R1b 打撃センサ(ヘッドセンサ) R1c 打撃センサ(リムセンサ) R1d 打撃センサ(サイドリムセンサ) R2 電子シンバル R2a 打撃面(打撃部) R2aa カップ部 R2ab ボウ部 R2ac エッジ部 R2b 打撃センサ R2c 打撃センサ R2d 打撃センサ J1 出力ジャック J2 出力ジャック J3 出力ジャック A~H 基本波形データ

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