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特開2022-167808紫外線ランプのアーク放電を低減するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167808
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】紫外線ランプのアーク放電を低減するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20221027BHJP
   A61L 9/20 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
A61L2/10
A61L9/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022063894
(22)【出願日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】63/177,991
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】アーサー・イー・ブロックシュミット・ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ジェイミー・ジェイ・チルドレス
【テーマコード(参考)】
4C058
4C180
【Fターム(参考)】
4C058AA23
4C058BB06
4C058DD01
4C058DD02
4C058DD03
4C058DD13
4C058KK02
4C058KK11
4C058KK14
4C180AA07
4C180AA10
4C180DD03
4C180HH01
4C180HH05
4C180HH19
4C180KK03
4C180LL20
4C180MM07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】UVランプの潜在的なアーク放電を低減するための、及び様々な高度及び気圧でのUVランプの動作を適合させるためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】システム100は、1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタを含むUVランプを含む。UV光エミッタは、環境内でUV光110を放射するように構成されている。電源は、UVランプに電力を供給するように構成されている。圧力センサは、環境内の周囲の気圧を検出するように構成されている。温度センサは、環境内の周囲の気温を検出するように構成されている。制御ユニットは、周囲の気圧に関する気圧データ及び周囲の気温に関する気温データを、UVランプの絶縁破壊電圧に関連して分析するように構成されている。制御ユニットは、周囲の気圧及び気温が絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値に達したことに応答して、UVランプの少なくとも1つの態様を修正するようにさらに構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム(100)であって、
電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタ(106)を含むUVランプ(104)であって、前記UV光エミッタ(106)は環境内でUV光(110)を放射するように構成されている、UVランプ(104)と、
前記UVランプ(104)に結合される電源(114)であって、前記電源(114)は前記UVランプ(104)に電力を供給するように構成されている、電源(114)と、
前記環境内の周囲の気圧を検出する圧力センサ(122)と、
前記環境内の周囲の気温を検出する温度センサ(126)と、
前記周囲の気圧に関する気圧データ及び前記周囲の気温に関する気温データを前記UVランプ(104)の絶縁破壊電圧に関連して分析する制御ユニット(118)と
を備える、システム(100)。
【請求項2】
前記制御ユニット(118)は、前記絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす前記周囲の気圧及び前記周囲の気温に応答して、前記UVランプ(104)の少なくとも1つの態様を修正するようにさらに構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項3】
前記環境はビークルの内部客室である、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項4】
前記制御ユニット(118)は前記電源(114)と通信しており、前記UVランプ(104)の少なくとも1つの態様は前記電源(114)から前記UVランプ(104)に供給される電力を含む、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項5】
前記UVランプ(104)に結合された送風機(116)をさらに備え、前記制御ユニット(118)は前記送風機(116)と通信しており、前記送風機(116)は前記UVランプ(104)に冷却用空気を送り込むように構成され、前記UVランプ(104)の少なくとも1つの態様は前記UVランプ(104)内の気圧を含み、前記制御ユニット(118)は前記UVランプ(104)内の前記気圧を変化させるように前記送風機(116)を適応制御するように構成されている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項6】
前記UVランプ(104)は、空気入口及び空気出口を有するハウジング(124)を備え、前記送風機(116)は前記空気入口に結合されている、請求項5に記載のシステム(100)。
【請求項7】
前記空気入口は前記空気出口よりも大きい、請求項6に記載のシステム(100)。
【請求項8】
前記電極に結合された1つ又は複数のアクチュエータ(134)をさらに備え、前記1つ又は複数のアクチュエータ(134)は電極間の間隔を調整するように構成され、前記制御ユニット(118)は前記1つ又は複数のアクチュエータ(134)と通信しており、少なくとも1つの態様は前記電極間の前記間隔を含む、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項9】
前記UVランプ(104)は、前記圧力センサ(122)、前記温度センサ(126)、又は前記制御ユニット(118)のうちの1つ又は複数を含む、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項10】
前記圧力センサ(122)又は前記温度センサ(126)の一方又は両方は、前記UVランプ(104)のハウジング(124)に固定される、請求項9に記載のシステム(100)。
【請求項11】
方法であって、
制御ユニット(118)によって、電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタ(106)を含むUVランプ(104)の絶縁破壊電圧に関して、圧力センサ(122)によって検出される周囲の気圧及び温度センサ(126)によって検出される周囲の気温を分析するステップであって、前記UV光エミッタ(106)は環境内でUV光(110)を放射するように構成されている、ステップと、
前記制御ユニット(118)によって、前記絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす前記周囲の気圧及び前記周囲の気温に応答して、前記UVランプ(104)の少なくとも一態様を修正するステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記環境はビークルの内部客室である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記UVランプ(104)の前記少なくとも一態様は電源(114)から前記UVランプ(104)に供給される電力を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記UVランプ(104)の前記少なくとも一態様は前記UVランプ(104)内の気圧を含み、前記修正するステップは前記UVランプ(104)内の前記気圧を変化させるように送風機(116)を適応制御するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも一態様は電極間の間隔を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記UVランプ(104)は、前記圧力センサ(122)、前記温度センサ(126)、又は前記制御ユニット(118)のうちの1つ又は複数を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記圧力センサ(122)又は前記温度センサ(126)の一方又は両方は、前記UVランプ(104)のハウジング(124)に固定される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
システム(100)であって、
電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタ(106)と、前記電極に結合されたアクチュエータ(134)とを含むUVランプ(104)であって、前記UV光エミッタ(106)は環境内でUV光(110)を放射するように構成され、前記アクチュエータ(134)は電極間の間隔を調整するように構成されている、UVランプ(104)と、
前記UVランプ(104)に結合された電源(114)であって、前記電源(114)は前記UVランプ(104)に電力を供給するように構成されている、電源(114)と、
前記UVランプ(104)に結合された送風機(116)であって、前記送風機(116)は前記UVランプ(104)に冷却用空気を送り込むように構成されている、送風機(116)と、
前記環境内の周囲の気圧を検出する圧力センサ(122)と、
前記環境内の周囲の気温を検出する温度センサ(126)と、
前記周囲の気圧に関する気圧データ及び前記周囲の気温に関する気温データを、前記UVランプ(104)の絶縁破壊電圧に関連して分析する制御ユニット(118)であって、前記制御ユニット(118)は前記絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす前記周囲の気圧及び前記周囲の気温に応答して、前記UVランプ(104)の態様を修正するようにさらに構成されている、制御ユニット(118)と
を備え、
前記制御ユニット(118)は前記電源(114)と通信しており、前記UVランプ(104)の前記態様は前記電源(114)から前記UVランプ(104)に供給される電力を含み、
前記制御ユニット(118)は前記送風機(116)と通信しており、前記UVランプ(104)の前記態様は前記UVランプ(104)内の気圧をさらに含み、前記制御ユニット(118)は前記UVランプ(104)内の前記気圧を変化させるように前記送風機(116)を適応制御するように構成されており、
前記制御ユニット(118)は前記1つ又は複数のアクチュエータ(134)と通信しており、前記態様は前記電極間の前記間隔を含む、システム(100)。
【請求項19】
前記環境はビークルの内部客室である、請求項18に記載のシステム(100)。
【請求項20】
前記UVランプ(104)は空気入口及び空気出口を有するハウジング(124)を備え、前記送風機(116)は前記空気入口に結合され、本明細書では前記空気入口は前記空気出口よりも大きい、請求項18に記載のシステム(100)。
【請求項21】
前記圧力センサ(122)及び前記温度センサ(126)は前記UVランプ(104)のハウジング(124)に固定される、請求項18に記載のシステム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例は、一般に、民間航空機などのビークル内の構造及び領域を殺菌するために使用され得るような、紫外線(UV)ランプのアーク放電を低減するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
民間航空機などのビークルは、様々な箇所間の乗客の輸送に用いられる。例えば、紫外線(UV)光を使用する、航空機内の表面を消毒する、又はその他の方法で殺菌するためのシステムが現在開発されている。
【0003】
公知のUVランプには、UV光エミッタを含む密閉管がある。管は、周囲環境に曝される電極に接続される。電極間のアーク放電は、既知の絶縁破壊電圧で発生する。さらに、電極が電離放射線に曝されると、空気中の絶縁破壊電圧は低下する。さらに、UV光エミッタによって放出されるような紫外線が存在する場合、環境内の空気は既にイオン化されている。したがって、アーク放電を発生させるために、電界をそれほど大きくする必要はない。要するに、UV光は、絶縁破壊電圧を低下させ、それによってアーク放電の可能性を高めるのである。
【0004】
航空機がより高い高度まで上昇すると、周囲の圧力は低下する。このような高度でUVランプを動作させると、結果として絶縁破壊電圧が低下する。ある特定のUVランプは、航空機の内部客室内の圧力でアーク放電の影響を受けやすい可能性がある。したがって、潜在的なアーク放電を軽減するために、UVランプは、内部客室内のある特定の圧力で動作しない場合がある。したがって、UVランプは、所望に応じて様々な構成要素を殺菌することができない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
UVランプの潜在的なアーク放電を低減するためのシステム及び方法が必要とされている。さらに、様々な高度及び気圧でのUVランプの動作を適合させるためのシステム及び方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの必要性を念頭に置いて、ある特定の例は、電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタを含むUVランプを含むシステムを提供する。UV光エミッタは、環境内でUV光を放射するように構成されている。電源は、UVランプに結合されている。電源は、UVランプに電力を供給するように構成されている。圧力センサは、環境内の周囲の気圧を検出するように構成されている。温度センサは、環境内の周囲の気温を検出するように構成されている。制御ユニットは、周囲の気圧及び周囲の気温をUVランプの絶縁破壊電圧に関連して分析するように構成されている。制御ユニットは、絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす周囲の気圧及び周囲の気温に応答して、UVランプの少なくとも1つの態様を修正するようにさらに構成されている。
【0007】
少なくとも1つの例では、環境はビークルの内部客室である。
【0008】
少なくとも1つの例では、制御ユニットは電源と通信する。UVランプの少なくとも1つの態様は、電源からUVランプに供給される電力を含む。
【0009】
少なくとも1つの例では、送風機がUVランプに結合される。制御ユニットは、送風機と通信する。送風機は、UVランプに冷却用空気を送り込むように構成されている。UVランプの少なくとも1つの態様は、UVランプ内の気圧を含む。制御ユニットは、UVランプ内の気圧を変化させるように送風機を適応制御するように構成されている。
【0010】
少なくとも1つの例では、UVランプは、空気入口及び空気出口を有するハウジングを含む。送風機は空気入口に結合されている。空気入口は空気出口よりも大きくてもよい。
【0011】
少なくとも1つの例では、1つ又は複数のアクチュエータが電極に結合される。1つ又は複数のアクチュエータは、電極間の間隔を調整するように構成されている。制御ユニットは1つ又は複数のアクチュエータと通信する。少なくとも1つの態様は電極間の間隔を含む。
【0012】
少なくとも1つの例では、UVランプは、圧力センサ、温度センサ、又は制御ユニットのうちの1つ又は複数を含む。例えば、圧力センサ又は温度センサの一方又は両方は、UVランプのハウジングに固定される。
【0013】
本開示のある特定の例は、電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタを含むUVランプの絶縁破壊電圧に関連して、圧力センサによって検出される周囲の気圧、及び温度センサによって検出される周囲の気温を制御ユニットによって分析するステップであって、UV光エミッタは、環境内でUV光を放射するように構成されている、ステップと、絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす周囲の気圧及び周囲の気温に応答して、UVランプの少なくとも1つの態様を制御ユニットによって修正するステップとを含む方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】環境内の殺菌システムの概略ブロック図である。
図2】紫外線(UV)ランプと通信する制御ユニットの概略ブロック図である。
図3】UVランプ内のアーク放電の可能性を低減する方法のフローチャートである。
図4】UVランプの第1の側面の斜視図である。
図5】UVランプの第2の側面の斜視図である。
図6】送風機に結合されたUVランプの第1の側面の斜視図である。
図7】送風機に結合されたUVランプの第2の側面の斜視図である。
図8】航空機の斜視正面図である。
図9A】航空機の内部客室の平面図である。
図9B】航空機の内部客室の平面図である。
図10】航空機の内部客室の内部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
前述の概要、及びある特定の例の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読めばよりよく理解されよう。本明細書では、単数形で記載され、「1つの(a)」又は「1つの(an)」という語が先行する要素又はステップは、複数の要素又はステップを必ずしも除外するものではないと理解すべきである。また、「1つの例」への言及は、記載した形態を組み込んだ付加的な例の存在を除外するものとして解釈されることを意図したものではない。さらに、そうでないことが明確に述べられない限り、特定の条件を有する1つの要素又は複数の要素を「備える(comprising)」又は「有する(having)」例は、その条件を有していない追加の要素を含むことができる。
【0016】
本明細書に記載されるように、本開示の例は、アーク放電の可能性を低減するように紫外線ランプを制御するためのシステム及び方法を提供する。少なくとも1つの例では、このシステム及び方法は、環境内の構成要素を殺菌するために使用される場合など、動作中のUV光エミッタのアーク放電を防止、緩和、又は低減するように構成されている。このシステム及び方法は、航空機の飛行中など、照射量を増やすためにUV光エミッタに過電力を供給する必要がある場合などに、環境内の温度及び圧力に基づいてUV光エミッタに印加する電圧を制御するように構成されている。
【0017】
少なくとも1つの例では、このシステム及び方法は、電源、制御ユニット、1つ又は複数のUV光エミッタに結合された電極を有するUVランプ、圧力センサ、及び温度センサを含む。制御ユニットは、(例えば、航空機の高度変化に伴って)検出された温度及び圧力に基づいてUVランプに印加される電圧を制御して、(電極間など)UVランプ内でのアーク放電の可能性を低減するように構成されている。温度及び圧力データは、(ビークル内などの)システムから知ることができ、及び/又は受信することができ、又は装置で局所的に生成することができる。制御ユニットは、圧力データが失われた場合、UVランプを停止させるように設定できるので、フェイルセーフとして動作させることができる。一例では、より高い高度でより高い出力で動作するように装置を冷却するために送風機を含めることができる。少なくとも1つの例では、(モーター、ベローズなどの)機械的アクチュエータを制御して、温度及び圧力の変化(例えば、高度変化)に応じて電極間の間隔を変化させることができる。
【0018】
図1は、本開示の一例による、環境102内の殺菌システム100の概略ブロック図を示す。少なくとも一例では、環境102は、民間航空機などのビークルの内部客室である。環境102内の気圧及び気温は変化する可能性がある。例えば、航空機が上昇するにつれて、異なる高度における気圧及び気温が異なる可能性がある。
【0019】
殺菌システム100は、電極108に電気的に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタ106を含むUVランプ104を含む。UVランプ104は、環境102内の固定構造とすることができる。別の例として、UVランプ104は、環境102内で移動可能及び/又は携帯可能な構造とすることができる。例えば、UVランプ104は、ワンドアセンブリの一部とすることができる。ワンドアセンブリは、バックパックアセンブリ、ケースアセンブリ、カートアセンブリなどに結合することができる。別の例として、ワンドアセンブリは、バックパックアセンブリなどの別のアセンブリに結合されていないスタンドアロンユニットであってもよい。
【0020】
UV光エミッタ106は、1つ又は複数の電球、発光ダイオード(LED)などとすることができる。UV光エミッタ106は、環境内の1つ又は複数の構成要素112にUV光110を放射して、構成要素112を消毒又は他の様態で殺菌するように構成されている。構成要素112の例には、床、天井、壁、座席、カウンタートップ、ハンドル、蛇口、ドア、トイレなどが含まれる。
【0021】
UVランプ104は、例えば、1つ又は複数の有線接続を介して、電源114に結合される。電源114は、交流(AC)電力源などの環境内の主電源とすることができる。別の例として、電源114は、UVランプ104自体の一部であってもよい。即ち、UVランプ104は、電源114を含むことができる。別の例として、電源114は、1つ又は複数のバッテリとすることができる。
【0022】
少なくとも一例では、UVランプ104はまた、例えば、1つ又は複数の有線又は無線接続を介してなど、送風機116に結合される。送風機116は、例えば、ファンとすることができる。送風機116はまた、送風機116に動作電力を供給する電源114に結合することができる。送風機116は、UVランプ104に冷却用空気を供給するように構成されている。
【0023】
制御ユニット118は、例えば、1つ又は複数の有線又は無線接続を介してなど、電源114及び送風機116と通信する。任意選択で、制御ユニット118は、電源114又は送風機116の一方のみと通信する。少なくとも一例では、制御ユニット118は、UVランプ104とは別個であり、遠隔である。少なくとも1つの他の例では、UVランプ104に制御ユニット118が含まれる。
【0024】
制御ユニット118は、メモリ120に結合されるか、そうでなければメモリを含む。メモリ120は、UVランプ104の絶縁破壊電圧データを記憶する。絶縁破壊電圧データは、様々な高度、気圧、気温などにおけるUVランプ104の絶縁破壊電圧(即ち、アーク放電を発生させる電極108に印加される電圧)に関する情報を含む。例えば、絶縁破壊電圧データは、海面から海抜10万フィート(又は、それ以上)において、1つ又は複数のUV光エミッタ106がUV光110を放射する際のUVランプ104の絶縁破壊電圧に関する情報を含む。
【0025】
制御ユニット118はまた、例えば、1つ又は複数の有線又は無線接続を介してなど、環境102内の圧力センサ122と通信する。圧力センサ122は、UVランプ104を取り囲む環境102内の周囲の圧力を検出するように構成されている。一例として、圧力センサ122は電子気圧計とすることができる。少なくとも一例では、圧力センサ122は、UVランプ104とは分離されており、別個のものである。別の例として、圧力センサ122は、例えば、UVランプ104のハウジング124の外面など、UVランプ104の外部部分に取り付けられる。任意選択で、制御ユニット118は、圧力センサ122と通信しなくてもよい。代わりに、制御ユニット118は、例えば、圧力センサ122からなど、圧力データを受信する、例えば、ビークルの車載コンピューターなどの別の構成要素と通信することができる。
【0026】
制御ユニット118はまた、例えば、1つ又は複数の有線又は無線接続を介してなど、環境102内の温度センサ126と通信する。温度センサ126は、UVランプ104を取り囲む環境102内の周囲の温度を検出するように構成されている。一例として、温度センサ126は、電子温度計又はサーモスタットとすることができる。少なくとも一例では、温度センサ126は、UVランプ104とは分離されており、別個のものである。別の例として、温度センサ126は、例えば、UVランプ104のハウジング124の外面など、UVランプ104の外部部分に取り付けられる。任意選択で、制御ユニット118は、温度センサ126と通信しなくてもよい。代わりに、制御ユニット118は、例えば、温度センサ126からなど、温度データを受信する、例えば、ビークルの車載コンピューターなどの別の構成要素と通信することができる。
【0027】
周囲の圧力及び温度は変化し得る。例えば、環境102が、例えば、民間航空機などのビークルの内部客室である場合、ビークルの海抜高度が変化するにつれて周囲の圧力及び周囲の温度が変化する。
【0028】
例えば、絶縁破壊電圧又は絶縁破壊閾値などの電圧値は、周囲の気圧及び周囲の気温に関連する。周囲の気圧及び周囲の気温が既知である場合、絶縁破壊電圧及び絶縁破壊閾値を決定することができる。したがって、周囲の気圧及び周囲の気温が、このような電圧値をもたらすことができる。
【0029】
絶縁破壊電圧は、ガス中の2つの電極間の放電又は電気アークを開始するのに必要な電圧であり、パッシェンの法則(Paschen’s law)によると、圧力と電極間距離の関数である。特に、
=Bpd/ln(Apd)-ln[ln(1+1/γse)]
式中、Vは絶縁破壊電圧(ボルト)、pは圧力(パスカル)、dはギャップ距離(メートル)、γseは二次電子放出係数、Aは部分E/p(電界/圧力)でのガス中の飽和電離量、Bは励起及びイオン化のエネルギーに関連する。温度及び圧力の空気標準条件では、1メートルのギャップをアーク放電するのに必要な電圧は約3.4MVである。
【0030】
少なくとも1つの例では、周囲の圧力及び周囲の温度に関するデータを使用して、例えば、参照テーブルを介してなど、電源からの電圧を制御することができる。参照テーブルは、制御ユニット118に結合されたメモリに記憶することができる。
【0031】
動作中、制御ユニット118は、圧力センサ122によって出力される圧力信号128を受信する。圧力信号128は、UVランプ104を取り囲む環境102の周囲の気圧を示す。制御ユニット118はまた、温度センサ126によって出力された温度信号130を受信する。温度信号130は、UVランプ104を取り囲む環境102の周囲の気温を示す。
【0032】
制御ユニット118は、圧力センサ122からの圧力信号128と、温度センサ126からの温度信号130とを受信する。制御ユニット118は、圧力信号128(例えば、周囲の気圧を示すなど、周囲の気圧に関する気圧データ)及び温度信号130(例えば、周囲の気温を示すなど、周囲の気温に関する気温データ)を分析して、UVランプ104を取り囲む環境の周囲の気圧及び周囲の気温をそれぞれ決定する。制御ユニット118は、メモリ120に記憶されたUVランプ104の絶縁破壊電圧データを用いて、周囲の気圧(例えば、周囲の気圧に関するデータ)及び周囲の気温(例えば、周囲の気温に関するデータ)を分析(例えば、比較)する。周囲の気圧及び周囲の気温が、電源114がUVランプ104に現在供給している電圧が現在絶縁破壊電圧を下回るようなものである場合、制御ユニット118は、UVランプ104を通常の方法で(即ち、電源114が供給する電力レベルで)動作を継続させる。
【0033】
しかしながら、周囲の気圧及び周囲の気温が、電源114がUVランプ104に印加する電圧が絶縁破壊閾値に達するようなものである場合、制御ユニット118は、電源114が供給する電力を低減する(例えば、UVランプ104に印加される電圧を低減する)。絶縁破壊閾値は、周囲の気圧及び周囲の気温に基づく電圧値である。周囲の気圧及び周囲の気温により、UVランプ104の電圧値がもたらされる。この電圧値は、それ自体が電圧値である絶縁破壊閾値と比較される。絶縁破壊閾値は、絶縁破壊電圧の所定の割合とすることができる。例えば、絶縁破壊閾値は、絶縁破壊電圧の90~99%とすることができる。このように、絶縁破壊閾値が満たされると、制御ユニット118は、絶縁破壊電圧が発生しないようにするために、電源114が供給する電力を低減させる(例えば、電力の10~20%の低減)。任意選択で、絶縁破壊閾値は、絶縁破壊電圧の99%を超えるが、100%未満であってもよい。別の例として、絶縁破壊電圧の90%未満、例えば、絶縁破壊電圧の75%であってもよい。また、UVランプ104に供給される電力の低減は、10%未満の電力の低減、又は20%を超える電力の低減であってもよい。別の例として、絶縁破壊閾値は、絶縁破壊電圧のパーセンテージ以外の値であってもよい。例えば、絶縁破壊閾値は、絶縁破壊電圧よりも1~5V低い値であってもよい。
【0034】
一例として、8000フィートの圧力高度でのUVランプ104の最大電力は、約54Wであってもよい。制御ユニット118は、このような気圧ではUVランプ104に供給する電力を54W未満に制御するように設定されており、これによってUVランプ104の絶縁破壊電圧が発生しないことが保証される。
【0035】
少なくとも一例では、UVランプ104に印加される電力を制御することに加えて、又はその代わりに、制御ユニット118は、送風機116を適応制御するように構成されている。送風機116は、UVランプ104を冷却するように動作する。しかしながら、周囲の気圧及び周囲の気温が、電源114がUVランプ104に印加する電圧が絶縁破壊閾値に達するようなものである場合、制御ユニット118は、送風機116を動作させ、及び/又は、(例えば、ファン速度を上げるように、)送風機116に供給する電力を増加させる。送風機116を動作させること及び/又は送風機116に供給する電力を増加することによって、UVランプ104内に追加の冷却用空気が供給される。冷却用空気を追加することにより、UVランプ104内の気圧が高まる。気圧が高まると、絶縁破壊電圧が高まる。このように、絶縁破壊閾値に達したことに応答して、UVランプ104に供給する電力を低減する代わりに(又はそれに加えて)、制御ユニット118は、送風機116を動作させてUVランプ104内の気圧を高めることができ、これにより、絶縁破壊電圧に達することなく、電力を増加してUVランプ104を動作させることができる。
【0036】
本明細書で説明されるように、制御ユニット118は、絶縁破壊閾値をもたらす周囲の圧力及び周囲の温度に応答して、UVランプ104の少なくとも一態様を修正するように構成されている。例えば、この態様は、UVランプ104に供給される電力である。別の例として、この態様は、UVランプ104内の気圧である。別の例として、少なくとも一態様は、UVランプ104に供給される電力などの第1の態様、及びUVランプ104内の気圧などの第2の態様である。
【0037】
本明細書で説明されるように、制御ユニット118は、検出された環境102内の気圧及び気温に応答して、電源114からUVランプ104に印加される電力を制御して、UVランプ104内のアーク放電の可能性を防止、緩和、又は低減するように構成されている。別の例として、制御ユニット118は、検出された環境102内の気圧及び気温に応じて(例えば、UVランプ104内の気圧を高めるように)送風機116を制御して、UVランプ104内のアーク放電の可能性を防止、緩和、又は低減するように構成されている。別の例として、制御ユニット118は、検出された環境102内の気圧及び気温に応じて、(a)電源114からUVランプ104に印加される電力を制御し、(b)送風機116を制御して、UVランプ104内のアーク放電の可能性を防止、緩和、又は低減するように構成されている。
【0038】
図2は、本開示の一例による、UVランプ104と通信する制御ユニット118の概略ブロック図を示す。少なくとも一例では、制御ユニット118は、UVランプ104の1つ又は複数のアクチュエータ134と通信する。アクチュエータ134は、電極108に結合された1つ又は複数のモーター、ベローズ、トラック、アームなどとすることができ、又は含むことができる。アクチュエータ134は、電極108を互いに対して移動させるように構成されている。少なくとも一例では、絶縁破壊閾値が満たされていることに応答して制御ユニット118によって変更され得るUVランプ104の一態様は、絶縁破壊電圧が発生しないように、UVランプ104が電極108を移動させ得るということである。例えば、制御ユニット118は、絶縁破壊電圧が発生する可能性を低減するために、電極をさらに離すようにアクチュエータ134を動作させることができる。
【0039】
図2に示す例は、図1に関して説明した例と併せて使用することができる。少なくとも一例では、制御ユニット118は、UVランプ104に供給される電力を低減する代わりに、又は送風機116を制御する代わりに、絶縁破壊閾値に達したことに応答して電極間の間隔を制御するようにアクチュエータ134を動作させることができる。少なくとも一例では、制御ユニット118は、UVランプのアクチュエータに結合されていない。即ち、少なくとも一例では、制御ユニット118は、絶縁破壊閾値に達したことに応答して電極108を移動させるように動作しない。例えば、UVランプ104は、アクチュエータを含まなくてもよい。
【0040】
図1及び図2を参照すると、システム100は、電極108に結合された1つ又は複数のUV光エミッタ106を含むUVランプ104を含む。UV光エミッタ106は、環境102内でUV光110を放射するように構成されている。電源114は、UVランプ104に結合されている。電源114は、UVランプ104に電力を供給するように構成されている。圧力センサ122は、環境102内の周囲の気圧を検出するように構成されている。温度センサ126は、環境102内の周囲の気温を検出するように構成されている。制御ユニット118は、圧力センサ122及び温度センサ126と通信する。制御ユニット118は、UVランプ104の絶縁破壊電圧(即ち、現在の(a)電極間隔、(b)周囲の気圧、及び(c)周囲の気温で、電極108間でアーク放電が発生する電圧)に関連して、周囲の気圧及び周囲の気温を分析するように構成されている。制御ユニット118は、絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす周囲の気圧及び周囲の気温に応答して、UVランプ104の少なくとも一態様を修正するようにさらに構成されている。
【0041】
図3は、本開示の一例によるUVランプ内でのアーク放電の可能性を低減する方法のフローチャートである。図1図3を参照すると、200で、制御ユニット118は、圧力センサ122から環境102内の周囲の気圧を示す圧力信号128を受信する。202で、制御ユニット118は、温度センサ126から環境102内の周囲の気温を示す温度信号130を受信する。ステップ200及び202は同時に行うことができる。任意選択で、ステップ200は202の前に行われてもよく、逆もまた同様である。
【0042】
204で、制御ユニット118は、UVランプ104の絶縁破壊電圧に関連して周囲の気圧及び周囲の気圧を分析する。206で、制御ユニット118は、(絶縁破壊電圧より低い)絶縁破壊閾値が満たされているかどうかを判定する。満たされない場合、方法は206から208に進み、UVランプ104は通常の方法で動作する(又は動作させることができる)。次いで、方法は204に戻る。
【0043】
しかしながら、206で絶縁破壊閾値が満たされている場合、制御ユニット118は、210で、UVランプ104の少なくとも一態様を変更する。例えば、少なくとも一態様は、UVランプ104に供給される電力、UVランプ104内の気圧(送風機116の動作によって制御される)、及び/又はUVランプ104の電極108間の距離又は間隔(1つ又は複数のアクチュエータ134によって制御される)のうちの1つ又は複数を含む。
【0044】
本明細書で使用される場合、「制御ユニット」、「中央処理ユニット」、「ユニット」、「CPU」、「コンピューター」などの用語は、マイクロコントローラーを使用するシステムを含む任意のプロセッサベース又はマイクロプロセッサベースのシステム、縮小命令セットコンピューター(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、及び本明細書に説明の機能を実行することができるハードウェア、ソフトウェア、若しくはそれらの組合せを含む任意の他の回路又はプロセッサを含むことができる。これらは例示にすぎず、したがって、このような用語の定義及び/又は意味をいずれにしても限定することを意図するものではない。例えば、制御ユニット118は、本明細書で説明するように、その動作を制御するように構成されている1つ又は複数のプロセッサとすることができ、又はそれを含むことができる。
【0045】
制御ユニット118は、データを処理するために、(1つ又は複数のメモリなどの)1つ又は複数のデータ記憶ユニット又は要素に記憶された一組の命令を実行するように構成されている。例えば、制御ユニット118は、1つ又は複数のメモリを含むか、又はこれに結合することができる。データ記憶ユニットはまた、所望又は必要に応じて、データ又は他の情報を記憶することができる。データ記憶ユニットは、処理マシン内の情報源又は物理メモリ要素の形態とすることができる。1つ又は複数のデータ記憶ユニット又は要素は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含むことができ、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができる。一例として、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)を含むことができ、及び/又はフラッシュメモリ及び揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能することができるランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。開示されたシステム及び方法のデータ記憶は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されない。
【0046】
命令のセットは、本明細書で説明する主題の様々な例の方法及びプロセスなどの特定の動作を実行する処理マシンとしての制御ユニット118に命令する様々なコマンドを含むことができる。命令のセットは、ソフトウェアプログラムの形態とすることができる。ソフトウェアは、システムソフトウェア又はアプリケーションソフトウェアなどの様々な形態であり得る。さらに、ソフトウェアは、別個のプログラムの集合、より大きなプログラム内のプログラムサブセット、又はプログラムの一部の形態とすることができる。ソフトウェアはまた、オブジェクト指向プログラミングの形態のモジュール式プログラミングを含むことができる。処理マシンによる入力データの処理は、ユーザコマンドに応答して、又は以前の処理の結果に応答して、又は別の処理マシンによって行われた要求に応答して行うことができる。
【0047】
本明細書中の例の図は、制御ユニット118などの1つ又は複数の制御又は処理ユニットを示す。当然のことながら、処理又は制御ユニットは、本明細書に説明された動作を実行する関連する命令(例えば、コンピューターハードドライブ、ROM、RAMなどの有形の非一時的コンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶されたソフトウェア)を有するハードウェアとして実装することができる回路、回路構成、又はその一部を表すことができる。ハードウェアは、本明細書に説明された機能を実行するように配線接続されたステートマシン回路構成を含むことができる。任意選択で、ハードウェアは、マイクロプロセッサ、プロセッサ、コントローラーなどの1つ又は複数の論理ベースのデバイスを含む及び/又はそれらに接続される電子回路を含むことができる。任意選択で、制御ユニット118は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサなどのうちの1つ又は複数などの処理回路構成を表すことができる。様々な例における回路は、本明細書に説明された機能を実行するために、1つ又は複数のアルゴリズムを実行するように構成することができる。1つ又は複数のアルゴリズムは、フローチャート又は方法で明示的に識別されているか否かにかかわらず、本明細書に開示されている例の態様を含むことができる。
【0048】
本明細書で用いられる「ソフトウェア」、及び「ファームウェア」という用語は置き換え可能であり、コンピューターで実行するために、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、及び不揮発性RAM(NVRAM)メモリを含むデータ記憶ユニット(例えば、1つ以上のメモリ)に記憶された、任意のコンピュータープログラムを含む。前述のデータ記憶ユニットのタイプは、単に例示的なものであり、したがってコンピュータープログラムを記憶するために使用できるメモリのタイプを限定するものではない。
【0049】
図4は、本開示の一例による、UVランプ104の第1の側面(底部又は上部など)の斜視図を示す。UVランプ104は、開口部312を通してUV光を放射するように構成されている複数のUV光エミッタ106を保持するハウジング124を含む。図示のように、UVランプ104は、第1の複数のUV光エミッタ106a及び第2の複数のUV光エミッタ106bを含む。第1の複数のUV光エミッタ106aは、第1のサブハウジング332内に収容され、第2の複数のUV光エミッタ106bは、第1のサブハウジング332とは異なる第2のサブハウジング334内に収容される。第1のサブハウジング332及び第2のサブハウジング334の各々は、図示よりも多くの、又は少ないUV光エミッタ106を含むことができる。任意選択で、UVランプ104は、UV光エミッタ106の全てを保持する単一のサブハウジングを含むことができる。少なくとも一例では、UVランプ104は、単一のUV光エミッタ106、代わりに複数のUV光エミッタ106を含むことができる。図4に示すUVランプ104は単なる例である。UVランプ104は、図4に示すものとは異なるサイズ及び形状にすることができる。
【0050】
少なくとも一例では、圧力センサ122は、ハウジング124に固定される。したがって、UVランプ104は、圧力センサ122を含むことができる。少なくとも他の一例では、圧力センサ122は、UVランプ104とは分離されており、別個のものである。
【0051】
少なくとも一例では、温度センサ126は、ハウジング124に固定される。これにより、UVランプ104は、温度センサ126を含むことができる。少なくとも他の一例では、温度センサ126は、UVランプ104とは分離されており、別個のものである。
【0052】
少なくとも一例では、UVランプ104は、制御ユニット118を含む。例えば、制御ユニット118は、ハウジング124内に収容することができる。少なくとも他の一例では、制御ユニット118は、UVランプ104とは分離されており、別個のものである。
【0053】
図5は、本開示の一例による、UVランプ104の第2の側(第1の側面とは反対側)の斜視図を示す。ハウジング124は、空気入口350及び少なくとも1つの空気出口352を有する。空気354は、電極108及びUV光エミッタ106(例えば、図1に示す)を冷却するためにハウジング124内に引き込まれ、空気出口352を通って出ていく。図示のように、空気入口350は、空気出口352よりも大きくすることができる。例えば、空気入口350は、空気出口352のサイズの少なくとも2倍である。空気354が小さい空気出口352を通って逃げるよりも速く、空気354が大きい空気入口350を通ってハウジング124内に引き込まれると、それによってUVランプ104内の気圧を高めることができる。
【0054】
図6は、本開示の一例による、送風機116に結合されたUVランプ104の第1の側面の斜視図を示す。図7は、送風機116に結合されたUVランプ104の第2の側面の斜視図を示す。図5図7を参照すると、送風機116の出口370は、空気入口350に接続されている。図1に関して説明したように、制御ユニット118は、送風機116のファン速度を上げて、空気354が空気出口352から出るよりも速い速度でより多くの空気354をハウジング124内に引き込むことなどによって、UVランプ104内の気圧を高めるように送風機116を制御するように構成されている。
【0055】
図8は、本開示の一例による、航空機410の斜視正面図を示す。航空機410は、例えば、エンジン414を含む推進システム412を含む。任意選択で、推進システム412には、図示よりも多くのエンジン414が含まれてもよい。エンジン414は、航空機410の翼416によって支持される。他の例では、エンジン414は、胴体418及び/又は尾部420によって支持されることがある。尾部420はまた、水平安定板422及び垂直安定板424を支持することができる。
【0056】
航空機410の胴体418は、フライトデッキ又はコックピット、1つ又は複数の作業セクション(例えば、調理室、職員の機内持ち込み手荷物領域など)、1つ又は複数の乗客セクション(例えば、ファーストクラス、ビジネスクラス、及びコーチのセクション)、1つ又は複数のトイレなどを含む内部客室430を画定する。内部客室430は、本明細書で説明するように、1つ又は複数のトイレシステム、トイレユニット、又はトイレを含む。内部客室430は、図1に示す環境102の一例である。
【0057】
本開示の例は、内部客室430内で使用される。代替的に、本開示の例は、航空機の代わりに、自動車、バス、機関車及び列車車両、船などの様々な他のビークルと共に使用されてもよい。さらに、本開示の例は、例えば、商用又は居住用建物などの固定構造に対して使用されてもよい。
【0058】
図9Aは、本開示の一例による、航空機の内部客室430の平面図を示す。内部客室430は、図8の胴体418のような航空機の胴体432内にあってもよい。例えば、1つ又は複数の胴体壁が内部客室430を画定してもよい。内部客室430には、前方セクション433、ファーストクラスセクション434、ビジネスクラスセクション436、前方調理室ステーション438、拡張エコノミー又はコーチセクション440、コーチの標準的エコノミーセクション442、及び複数のトイレ及び調理室ステーションを含むことができる後方セクション444を含む複数のセクションがある。当然のことながら、内部客室430は、図示よりも多くの、又は少ないセクションを含む場合がある。例えば、内部客室430は、ファーストクラスセクションを含まなくてもよく、図示よりも多くの、又は少ない調理室ステーションを含む場合がある。セクションの各々を、通路448の間にクラス仕切りアセンブリを含むことができる客室移行領域446で分離してもよい。
【0059】
図9Aに示すように、内部客室430には、後方セクション444に通じる2つの通路450及び452が含まれる。任意選択で、内部客室430は、図示よりも少ない通路、又は多くの通路を有していてもよい。例えば、内部客室430は、内部客室430の中央を通って延伸し、後方セクション444に通じる単一の通路を含んでいてもよい。
【0060】
通路448、450、452は、出口経路又はドア通路460まで延伸する。出口ドア462は、出口経路460の端部に位置する。出口経路460は、通路448、450、452に対して垂直であってもよい。内部客室430には、図示とは異なる箇所に、より多くの出口経路460が含まれていてもよい。図1図7に関して示され説明された本開示の例を内部客室430内で使用してもよい。
【0061】
図9Bは、本開示の一例による、航空機の内部客室480の平面図を示す。内部客室480は、図8に示す内部客室430の一例である。内部客室480は、航空機の胴体481内にあってもよい。例えば、1つ又は複数の胴体壁が内部客室480を画定してもよい。内部客室480には、乗客座席483を有する主客室482と、主客室482の後方の後方セクション485とを含む複数のセクションが含まれる。当然のことながら、内部客室480には、図示よりも多くの、又は少ないセクションが含まれてもよい。
【0062】
内部客室480には、後方セクション485に通じる単一の通路484が含まれていてもよい。単一の通路484は、後方セクション485に通じる内部客室480の中央を通って延伸していてもよい。例えば、単一の通路484を、内部客室480の中央長手方向平面と同軸に整列してもよい。
【0063】
通路484は、出口経路又はドア通路490まで延伸する。出口ドア492は、出口経路490の端部に位置する。出口経路490は、通路484に対して垂直であってもよい。内部客室480には、図示よりも多くの出口経路が含まれていてもよい。図1図7に関して示され説明された本開示の例を内部客室480内で使用してもよい。
【0064】
図10は、本開示の一例による、航空機の内部客室500の内部斜視図を示す。内部客室500は、天井504に接続された外側壁502を含む。窓506は、外側壁502内に形成されてもよい。床508は、座席510の列を支持している。図10に示すように、列512には、通路513の両側に2つの座席510が含まれていてもよい。しかしながら、列512には、図示よりも多くの、又は少ない座席510が含まれていてもよい。さらに、内部客室500には、図示よりも多くの通路が含まれていてもよい。
【0065】
乗客サービスユニット(PSU)514は、通路513の両側の外側壁502と天井504との間に固定される。PSU 514は、内部客室500の前端部と後端部との間に延伸する。例えば、PSU 514は、列512内の各座席510の上に配置されてもよい。各PSU 514は、一般に通気孔、読書灯、酸素バッグドロップパネル、アテンダントリクエストボタン、及び列512内の各座席510(又は座席のグループ)に対する他のこのような制御を含むハウジング516を含んでもよい。
【0066】
オーバーヘッド収納ビンアセンブリ518は、通路513の両側でPSU 514の上方かつ内側で天井504及び/又は外側壁502に固定される。オーバーヘッド収納ビンアセンブリ518は、座席510の上に固定される。オーバーヘッド収納ビンアセンブリ518は、内部客室500の前端部と後端部との間に延伸する。各収納ビンアセンブリ518は、ストロングバック(図10では見えない)に枢動可能に固定される枢動ビン又はバケット520を含んでもよい。オーバーヘッド収納ビンアセンブリ518は、PSU 514の下面よりも上方かつ内側に配置されてもよい。オーバーヘッド収納ビンアセンブリ518は、例えば、乗客の機内持ち込み手荷物及び個人的物品を受け入れるために枢動して開くように構成されている。
【0067】
図1図7に関して示され説明された本開示の例を内部客室500で使用することができる。内部客室500は、図1に示す環境102の一例である。
【0068】
さらに、本開示は、以下の条項による例を含む。
【0069】
条項1.システムであって、
電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタを含むUVランプであって、UV光エミッタは環境内でUV光を放射するように構成されているUVランプと、
UVランプに結合される電源であって、電源はUVランプに電力を供給するように構成されている、電源と、
環境内の周囲の気圧を検出する圧力センサと、
環境内の周囲の気温を検出する温度センサと、
周囲の気圧に関する気圧データ及び周囲の気温に関する気温データをUVランプの絶縁破壊電圧に関連して分析するように構成された制御ユニットであって、絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす周囲の気圧及び周囲の気温に応答して、UVランプの少なくとも1つの態様を修正するようにさらに構成されている、制御ユニットと
を備える、システム。
【0070】
条項2.環境はビークルの内部客室である、条項1に記載のシステム。
【0071】
条項3.制御ユニットは電源と通信しており、UVランプの少なくとも1つの態様は電源からUVランプに供給される電力を含む、条項1又は2に記載のシステム。
【0072】
条項4.UVランプに結合された送風機をさらに備え、制御ユニットは送風機と通信しており、送風機はUVランプに冷却用空気を送り込むように構成され、UVランプの少なくとも1つの態様はUVランプ内の気圧を含み、制御ユニットはUVランプ内の気圧を変化させるように送風機を適応制御するように構成されている、条項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【0073】
条項5.UVランプは空気入口及び空気出口を有するハウジングを備え、送風機は空気入口に結合されている、条項4に記載のシステム。
【0074】
条項6.空気入口は空気出口よりも大きい、条項5に記載のシステム。
【0075】
条項7.電極に結合された1つ又は複数のアクチュエータをさらに備え、1つ又は複数のアクチュエータは電極間の間隔を調整するように構成され、制御ユニットは1つ又は複数のアクチュエータと通信しており、少なくとも1つの態様は電極間の間隔を含む、条項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【0076】
条項8.UVランプは、圧力センサ、温度センサ、又は制御ユニットのうちの1つ又は複数を含む、条項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【0077】
条項9.圧力センサ又は温度センサの一方又は両方はUVランプのハウジングに固定される、条項8に記載のシステム。
【0078】
条項10.方法であって、
制御ユニットによって、電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタを含むUVランプの絶縁破壊電圧に関して、圧力センサによって検出される周囲の気圧及び温度センサによって検出される周囲の気温を分析するステップであって、UV光エミッタは環境内でUV光を放射するように構成されている、ステップと、
制御ユニットによって、絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす周囲の気圧及び周囲の気温に応答して、UVランプの少なくとも1つの態様を修正するステップと
を含む、方法。
【0079】
条項11.環境はビークルの内部客室である、条項10に記載の方法。
【0080】
条項12.UVランプの少なくとも一態様は電源からUVランプに供給される電力を含む、条項10又は11に記載の方法。
【0081】
条項13.UVランプの少なくとも1つの態様はUVランプ内の気圧を含み、前記修正するステップはUVランプ内の気圧を変化させるように送風機を適応制御するステップを含む、条項10~12のいずれか一項に記載の方法。
【0082】
条項14.少なくとも1つの態様は電極間の間隔を含む、条項10~13のいずれか一項に記載の方法。
【0083】
条項15.UVランプは、圧力センサ、温度センサ、又は制御ユニットのうちの1つ又は複数を含む、条項10~14のいずれか一項に記載の方法。
【0084】
条項16.圧力センサ又は温度センサの一方又は両方はUVランプのハウジングに固定される、条項15に記載の方法。
【0085】
条項17.システムであって、
電極に結合された1つ又は複数の紫外線(UV)光エミッタと、電極に結合されたアクチュエータとを含むUVランプであって、UV光エミッタは環境内でUV光を放射するように構成され、前記アクチュエータは電極間の間隔を調整するように構成されている、UVランプと、
UVランプに結合された電源であって、電源はUVランプに電力を供給するように構成されている、電源と、
UVランプに結合された送風機であって、送風機はUVランプに冷却用空気を送り込むように構成されている、送風機と、
環境内の周囲の気圧を検出する圧力センサと、
環境内の周囲の気温を検出する温度センサと、
周囲の気圧に関する気圧データ及び周囲の気温に関する気温データを前記UVランプの絶縁破壊電圧に関連して分析する制御ユニットであって、絶縁破壊電圧より低い絶縁破壊閾値をもたらす前記周囲の気圧及び前記周囲の気温に応答して、UVランプの態様を修正するようにさらに構成されている制御ユニットと
を備え、
制御ユニットは電源と通信しており、UVランプの態様は電源からUVランプに供給される電力を含み、
制御ユニットは送風機と通信しており、UVランプの態様はUVランプ内の気圧をさらに含み、制御ユニットはUVランプ内の気圧を変化させるように送風機を適応制御するように構成され、
制御ユニットは1つ又は複数のアクチュエータと通信しており、態様は電極間間隔を含む、システム。
【0086】
条項18.環境はビークルの内部客室である、条項17に記載のシステム。
【0087】
条項19.UVランプは空気入口及び空気出口を有するハウジングを備え、送風機は空気入口に結合され、本明細書では空気入口は空気出口よりも大きい、条項17又は18に記載のシステム。
【0088】
条項20.圧力センサ及び温度センサはUVランプのハウジングに固定されている、条項17~19のいずれか一項に記載のシステム。
【0089】
本明細書に説明されるように、本開示の例は、UVランプの潜在的なアーク放電を低減するためのシステム及び方法を提供する。さらに、本開示の例は、様々な高度及び気圧でのUVランプの動作を適合させるためのシステム及び方法を提供する。
【0090】
本開示の例を説明するために、上部、底部、下部、中間、側方、水平、垂直、前面などの空間や方向を表す様々な用語が、使用される場合があるが、当然のことながら、このような用語は、単に図に示されている向きに対して使用されている。方向は、上部が下部であったり、又はその逆も可能であり、水平が垂直になったりなど、反転し、回転し、又はその他の方法で変更され得る。
【0091】
本明細書で使用される、タスク若しくは動作を実行する「ように構成された(configured to)」構造、制限、又は要素は、特に、構造的に形成され、構築され、又はタスク若しくは動作に対応するように適合されている。明確にする目的及び誤解を避けるために、タスク若しくは動作を実行するために単に変更可能なオブジェクトは、本明細書で使用するように、タスク若しくは動作を実行する「ように構成され(configured to)」ていない。
【0092】
当然のことながら、上記の説明は例示するためのものであり、限定するものではない。例えば、上述の例(及び/又はその態様)を互いに組み合わせて使用することができる。また、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の状況又は材料を本開示の様々な例の教示に適合させるために多くの修正を行うことができる。本明細書で説明される材料の寸法及びタイプは、本開示の様々な例のパラメータを定義することを意図しているが、本例は、決して限定するものではなく、例示的な例である。上記の説明を検討すれば、多くの他の例が当業者には明らかであろう。したがって、本開示の様々な例の範囲は、添付の請求項を参照して、このような請求項が権利を有する均等物の全範囲と共に決定されるべきである。添付の特許請求の範囲、及び本明細書の詳細な説明では、「including(含む)」及び「in which(ここにおいて)」という用語は、「comprising(備える)」及び「wherein(ここにおいて)」というそれぞれの用語の、平易な英語(plain-English)の等価物として用いられる。さらに、「第1」、「第2」及び「第3」などの用語は、単にラベルとして用いられ、それらの対象物に数値的な要件を課すことを意図するものではない。
【0093】
この書面の説明では、ベストモードを含む本開示の様々な例を開示するために例を用いており、また、当業者であれば誰でも、任意のデバイス又はシステムの製造及び使用、並びに任意の組み込まれた方法の実行を含む本開示の様々な例を実践することができるようにするためでもある。本開示の様々な例の特許請求可能な範囲は請求項によって定義され、当業者が思いつく他の例を含むことができる。このような他の例は、その例が、請求項の文言と異ならない構造要素を有する場合、又はその例が、請求項の文言と実質的に異ならない均等な構造要素を含む場合は、特許請求の範囲内であることが意図される。
【符号の説明】
【0094】
100 殺菌システム
102 環境
104 UVランプ
106 UV光エミッタ
106a 第1の複数のUV光エミッタ
106b 第2の複数のUV光エミッタ
108 電極
110 UV光
112 構成要素
114 電源
116 送風機
118 制御ユニット
120 メモリ
122 圧力センサ
124 ハウジング
126 温度センサ
128 圧力信号
130 温度信号
134 アクチュエータ
312 開口部
332 第1のサブハウジング
334 第2のサブハウジング
350 空気入口
352 空気出口
354 空気
370 出口
410 航空機
412 推進システム
414 エンジン
416 翼
418 胴体
420 尾部
422 水平安定板
424 垂直安定板
430 内部客室
432 胴体
433 前方セクション
434 ファーストクラスセクション
436 ビジネスクラスセクション
438 前方調理室ステーション
440 拡張エコノミー又はコーチセクション
442 コーチの標準的エコノミーセクション
444 後方セクション
446 客室移行領域
448 通路
450 通路
452 通路
460 出口経路又はドア通路
462 出口ドア
480 内部客室
481 胴体
482 主客室
483 乗客座席
484 単一の通路
485 後方セクション
490 出口経路又はドア通路
492 出口ドア
500 内部客室
502 外側壁
504 天井
506 窓
508 床
510 座席
512 列
513 通路
514 乗客サービスユニット(PSU)
516 ハウジング
518 オーバーヘッド収納ビンアセンブリ
520 枢動ビン又はバケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
【外国語明細書】