(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167884
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】ナローボーダーディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20221027BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
G06F1/16 312G
G06F1/16 312F
H05K5/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022070905
(22)【出願日】2022-04-22
(31)【優先権主張番号】63/178,692
(32)【優先日】2021-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/653,569
(32)【優先日】2022-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュウ, チ
(72)【発明者】
【氏名】チウ, ポ-ウェン
(72)【発明者】
【氏名】ルクレール, ミカエル イー.
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AB05
4E360AB14
4E360EA14
4E360EB02
4E360EB03
4E360EC03
4E360ED07
4E360ED28
4E360GA12
4E360GA52
4E360GB43
4E360GC02
4E360GC06
4E360GC08
4E360GC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子デバイスへの追加の又は強化された機能、所望の寸法及び魅力的な美的特徴の提供。
【解決手段】電子デバイス300は、外面及び内部容積を少なくとも部分的に画定するハウジング328を含む。電子デバイスはまた、内部容積内に少なくとも部分的に配設されたディスプレイユニット310を含む。ディスプユニットは、透明なプレートを含む光ガイド320と、透明なプレートの端部に配置されたライトバー330と、ハウジングに取り付けられ、少なくとも部分的に透明なプレートの一部を覆う遮光構成要素である不透明なレッジ336と、遮光構成要素から延在し、透明なプレートの上に重なる半透明部分であるタブ348と、を含む。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスであって、
外面及び内部容積を少なくとも部分的に画定するハウジングと、
前記内部容積内に少なくとも部分的に配設されたディスプレイアセンブリであって、前記ディスプレイアセンブリは、
光ガイドと、
前記光ガイドの端部に配置された光源と、
前記光源及び前記光ガイドの一部分を少なくとも部分的に覆う、前記ハウジングに取り付けられた遮光構成要素と、
前記遮光構成要素から延在し、前記光ガイドの上に重なる半透明部分と、
を備える、ディスプレイアセンブリと、
を備える、電子デバイス。
【請求項2】
前記ディスプレイアセンブリの上に重なり、前記外面を少なくとも部分的に画定する、透明なカバーと、
前記透明なカバーと前記半透明部分との間に配置されたフィルムと、
を更に備える、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記光ガイドは、光混合領域を含む透明なプレートを備え、前記半透明部分は、前記光混合領域の上に延在する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記遮光構成要素は、不透明なブラケットを備え、
前記不透明なブラケットは、前記光源及び前記光ガイドの上に少なくとも部分的に延在している、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記半透明部分は、前記遮光構成要素に接着される、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記半透明部分は、前記遮光構成要素上にオーバーモールドされる、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記半透明部分は、光学的に処理されたプラスチック材料を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記半透明部分は、ポリエチレンテレフタレートを含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記半透明部分は、前記遮光構成要素によって画定された第2の外面からオフセットしている第1の外面を画定する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記半透明部分は、拡散フィルムを含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記光混合領域及び前記遮光構成要素は、前記ディスプレイアセンブリに対して50度未満の視野角ではユーザに見えない、請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記光源は、少なくとも100個の発光ダイオードを備える、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項13】
ディスプレイアセンブリであって、
主表面を画定する光ガイドプレートと、
前記主表面に隣接して配置された光学フィルムと、
前記主表面に沿って前記光ガイドプレートに隣接して配設された不透明なブラケットと、
前記不透明なブラケットから延在する半透明タブであって、前記光学フィルムと前記光ガイドプレートとの間に配置され半透明タブと、
を備える、ディスプレイアセンブリ。
【請求項14】
前記光学フィルムは、偏光子、プリズム、又はディフューザのうちの少なくとも1つを備える、請求項13に記載のディスプレイアセンブリ。
【請求項15】
前記半透明タブが、接着剤によって前記不透明なブラケットに固定される、請求項13に記載のディスプレイアセンブリ。
【請求項16】
前記半透明タブは、前記不透明なブラケット上にオーバーモールドされる、請求項13に記載のディスプレイアセンブリ。
【請求項17】
前記半透明タブの一部分は、前記不透明なブラケットから約1mm~約3mm延在する、請求項13に記載のディスプレイアセンブリ。
【請求項18】
電子デバイスであって、
外面及び内部容積を少なくとも部分的に画定するハウジングと、
前記内部容積内に少なくとも部分的に配設されたディスプレイアセンブリであって、前記ディスプレイアセンブリは、
前記外面を少なくとも部分的に画定する透明なカバーと、
前記透明なカバーと前記ハウジングとの間に配置された光学フィルムであって、前記光学フィルムは、第1の端部及び第2の端部を備え、前記第1の端部は、前記ハウジングに接続されている、光学フィルムと、
前記ハウジングに固定され、前記第2の端部と前記ハウジングとの間に配置された半透明構成要素と、
を備える、ディスプレイアセンブリと、
を備える、電子デバイス。
【請求項19】
前記ハウジングに固定された第1の端部と、前記半透明構成要素に結合された第2の端部と、を有する不透明なレッジを更に備える、請求項18に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記半透明構成要素は、前記不透明なレッジから片持ちされる、請求項19に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年4月23日に出願された、「NARROW BORDER DISPLAY」と題する米国特許仮出願第63/178,692号に対する優先権を主張するものであり、参照によりその内容全体が本明細書に組み入れられる。
【技術分野】
【0002】
本記載の実施形態は、概して、電子デバイスの構成要素に関する。より具体的には、本実施形態は、電子デバイスの構成要素及び構造に関する。
【背景技術】
【0003】
電子デバイスの構成要素、例えば、電子デバイスのディスプレイアセンブリ及び関連付けられた構成要素は、それらが使用される特定の目的に合わせた特徴を有する構造を含むことができる。例えば、構成要素は、電子デバイスの他の構成要素に物理的な支持又は保護を提供する、又は光学強調を提供するように構成することができる。更に、電子デバイスの構成要素は、独特かつ魅力的な見た目外観及び感触をユーザに提供するように設計することができる。加えて、構成要素は、ディスプレイのアクティブ領域の量など、デバイスの1つ以上の寸法を最適化するように設計することができる。
【0004】
電子デバイスの最近の進歩により、高レベルの性能が可能になった。しかしながら、電子デバイス用のアセンブリの既存の構成要素、構造、及び方法は、そのようなデバイスの性能のレベルを制限することがあり得る。例えば、従来の構成要素は、ディスプレイのアクティブ領域の量又は相対的割合を制限し得る。同様に、デバイスアセンブリの従来の方法は、デバイスの性能又はユーザの体験を抑制する特徴又は構成要素を含み得る。更に、望ましくないことに、電子デバイスを組み立てるために使用される従来の構造及び方法は、各構成要素の個々の寸法に対してデバイスの1つ以上の寸法を制限することがあり得る。これに関して、電子デバイス用の構成要素を更に調整することにより、追加の又は強化された機能、所望の寸法、及び魅力的な美的特徴を提供することができる。
【発明の概要】
【0005】
本開示のいくつかの態様によれば、電子デバイスは、電子デバイスの外面及び内部容積を少なくとも部分的に画定するハウジングと、内部容積内に少なくとも部分的に配設されたディスプレイアセンブリと、を含む。ディスプレイアセンブリは、光ガイドと、光ガイドの端部に配置された光源と、光源及び光ガイドの一部分を少なくとも部分的に覆う、ハウジングに取り付けられた遮光構成要素と、遮光構成要素から延在し、光ガイドの上に重なる半透明部分と、を含むことができる。
【0006】
いくつかの例では、透明なカバーは、ディスプレイアセンブリの上に重なり、電子デバイスの外面を少なくとも部分的に画定する。フィルムは、透明なカバーと半透明部分との間に配置することができる。光ガイドは、光源から放出される光の混合領域を画定する透明なプレートを含むことができる。半透明部分は、混合領域全体にわたって延在することができる。遮光構成要素は、光源及び透明なプレートの上に少なくとも部分的に延在する不透明なブラケットを含むことができる。
【0007】
いくつかの例では、半透明部分は、遮光構成要素に接着される。半透明部分は、遮光構成要素上にオーバーモールドされ得る。半透明部分は、光学的に処理されたプラスチック材料であり得る。半透明部分は、ポリエチレンテレフタレートを含むことができる。半透明部分は、遮光構成要素によって画定される第2の外面からオフセットしている第1の外面を画定することができる。いくつかの例では、半透明部分は、拡散フィルムを含む。いくつかの例では、混合領域及び遮光構成要素は、ディスプレイアセンブリによって画定された位置に対して50度未満の視野角ではユーザに見えない。光源は、少なくとも100個の発光ダイオードを含むことができる。
【0008】
いくつかの態様によれば、ディスプレイアセンブリは、主表面を含む光ガイドプレートと、光ガイドプレートの主表面に隣接して配置された光学フィルムと、光ガイドプレートの主表面と平行に延在する不透明なブラケットと、主表面に沿って光ガイドプレートに隣接して配設された不透明なブラケットの少なくとも一部分と、不透明なブラケットから延在する半透明タブであって、光フィルムと光ガイドプレートとの間に配置された半透明タブと、を含む。
【0009】
いくつかの例では、光学フィルムは、偏光子、プリズム、又はディフューザのうちの少なくとも1つを含む。半透明タブは、接着剤を使用して不透明なブラケットに固定することができる。半透明タブは、不透明なブラケット上にオーバーモールドされ得る。半透明タブの一部分は、不透明なブラケットから約1mm~約3延在することができる。
【0010】
いくつかの態様によれば、電子デバイスは、外面及び内部容積を少なくとも部分的に画定するハウジングと、内部容積内に少なくとも部分的に配設されたディスプレイアセンブリであって、電子デバイスの外面を少なくとも部分的に画定する透明なカバーと、透明なカバーとハウジングとの間に配置された光学フィルムであって、光学フィルムは、第1の端部及び第2の端部を含み、第1の端部は、ハウジングに固定されている、光学フィルムと、ハウジングに固定され、光学フィルムの第2の端部とハウジングとの間に配置された半透明構成要素と、を含む、ディスプレイアセンブリと、を含む。
【0011】
いくつかの例では、不透明なレッジは、ハウジングに固定された第1の端部と、半透明構成要素に結合された第2の端部と、を有する。半透明構成要素は、不透明なレッジから片持ちされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
同様の参照番号が同様の構造的要素を指定する添付図面と共に、以下の詳細な説明によって開示が容易に理解されよう。
【0013】
【0014】
【
図2】
図1の電子デバイスの構成要素の分解前面斜視図を示す。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここで、添付図面に図示される代表的な実施形態が詳細に説明される。以下の説明は、これらの実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。反対に、以下の説明は、添付の特許請求の範囲により定義される記載された実施形態の趣旨及び範囲に含むことができるような、代替形態、修正形態及び均等物を包含することを意図している。
【0021】
本明細書に記載のディスプレイ部分を含む電子デバイスのアーキテクチャ及び構成要素は、ディスプレイ又はディスプレイ部分内のディスプレイセルのアクティブ領域を最大化することができる電子デバイスの構成を可能にしながら、依然として所望のレベルの機能を達成することができる。従来形式で設計されたデスクトップなどの従来の電子デバイス構成では、ディスプレイデバイスは、ディスプレイ部分ハウジング内のディスプレイアセンブリの構成要素を隠すために、アクティブディスプレイセルの周辺のほとんど又は全ての周りに比較的大きなベゼル又はボーダーを含むことができる。
【0022】
本明細書に記載の構成要素、特徴、及び構成は、ディスプレイセルに隣接するベゼルを最小限にする、又は更には排除しながら、ディスプレイ性能を同じレベルに、又は更には改善されたレベルに維持しながら、ディスプレイのユーザに面するアクティブ領域を最大化するディスプレイデバイス設計を可能にすることができる。例えば、本明細書に記載のディスプレイ部分は、ディスプレイセルの底縁部の周りのベゼル領域を比較的小さくする、又は更には無くすことができる。そのような縮小されたボーダー構成は、改善されたディスプレイ領域に適応するように追加の固有の設計を利用することができる。いくつかの例では、ディスプレイアセンブリの移動を制限するために、支持レッジ及び/又は支持タブが提供される。いくつかの例では、レッジ及び/又はタブは、ボーダーサイズを低減しながら、維持又は改善されたディスプレイ性能を更に可能にする。
【0023】
いくつかの例では、電子デバイスは、外面及び内部容積を少なくとも部分的に画定する、後壁及び側壁を有するハウジングを含む。電子デバイスは、電子デバイスの前面を画定し、電子デバイスの外面を少なくとも部分的に画定する、カバーガラスなどの透明なカバーを含むことができる。電子デバイスは、ハウジングによって画定された内部容積内に少なくとも部分的に配設されたディスプレイアセンブリ又はディスプレイユニットを含むことができる。ディスプレイアセンブリは、透明なプレートから形成された、単に光ガイドとも呼ばれる光ガイドプレートを含むことができる。光源を光ガイドの端部に配置することができる。光源は、1つ以上の発光ダイオード(LED)であり得る。光ガイドはまた、光源に隣接する透明なプレートの端部に配置された混合領域を画定することができる。混合領域は、光ガイドのゾーン又は領域であり得、光源の個々のLEDからの光を一緒に拡散させることができるため、混合領域を超えると、光源が複数のLEDなどの複数のソースを含むことを弁別することができない。混合領域のサイズは、光ガイドの材料、光ガイドの寸法、並びに光源から放出される光の波長、強度、又は他の特性に依存し得る。
【0024】
ディスプレイアセンブリは、ハウジングに取り付けられ、光ガイドの一部分を少なくとも部分的に覆うか、又はその上に重なる、レッジ又はブラケットなどの、不透明な遮光構成要素を更に含むことができる。例えば、不透明なレッジは、光ガイドの混合領域の少なくとも一部分に重なるように配置することができる。不透明なレッジを使用して、光ガイドの混合領域に光を反射する(例えば、光を反射して混合領域に戻して、拡散又は混合を更に補助する)ことができる。不透明なレッジを使用して、ユーザの視野から光ガイドの混合領域を遮蔽することもできる。いくつかの例では、遮光構成要素は、金属、セラミック、プラスチック、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0025】
いくつかの例では、不透明なレッジのみを使用して混合領域の少なくとも一部分を覆う場合、不透明なレッジは、ディスプレイのアクティブ領域に非常に密接に近づくことができ、そこではユーザに見える。例えば、不透明なレッジは、30度以上の視野角でユーザが見ることができる。対照的に、不透明なレッジが短すぎ、混合領域を十分に覆わない場合、混合領域自体がユーザに見えないことができる。更に、ディスプレイアセンブリは、湿度、温度、及び熱膨張係数などの内部条件又は外部条件に応答して収縮又は短縮するフィルムを含むことができる。
【0026】
フィルムのサイズ及び位置におけるそのような変動を可能にするために、フィルムは、それらの上端(例えば、直立位置にあるときに電子デバイスの頂部に最も近い端部)で電子デバイスに固定することができ、フィルムの下端は、フリーハンギングであり得る(すなわち、電子デバイスの構成要素のうちのいずれにも取り付けられていない)。これにより、フィルムは、自由に収縮及び拡張することができる。いくつかの例では、フィルムが収縮すると、それらはもはや不透明なレッジに重ならなくなる可能性があり、収縮されていない長さに戻るときに不透明なレッジ上に引っ掛かる可能性がある。したがって、混合領域を覆い、かつフィルムに重なるように十分な長さでありながら、望ましくない小さな視野角でユーザには見えないように十分に短い、不透明なレッジで妥協しなければならない。
【0027】
上記の懸念に対処するために、少なくとも部分的に半透明又は透明な部分又はタブが、光ガイドに重なるように、不透明なレッジから延在し得る。言い換えれば、タブは、フィルムと光ガイドとの間に配置することができる。いくつかの例では、タブは、ポリエチレンテレフタレートから形成される。タブは、任意の好適なポリマー材料から形成することができる。タブは、透明又は半透明であり得る。いくつかの例では、タブは、光を操作するために光学的に処理及び/又はテクスチャ加工される。
【0028】
したがって、フィルムが拡張及び収縮中に不透明なレッジに引っ掛かるのを防止するために、フィルムが収縮状態又は短縮状態にある場合でも、タブは、フィルムがタブと接触するように、不透明なレッジから延在することができる。更に、タブの光学特性は、ユーザに提示されているディスプレイとの干渉を最小限に抑えながら、フィルムに追加のガイダンス及び支持を提供することを可能にする。いくつかの例では、限定されないが、感圧接着剤を含む任意の好適な接着剤を使用して、タブを不透明なレッジに接着することができる。いくつかの例では、タブは、不透明なレッジ上にオーバーモールドされる。
【0029】
一般に、本明細書に記載のデバイスは、直立位置で使用される。本明細書で使用される場合、「直立」構成又は「直立」位置は、デバイスの細長い高さ寸法が重力方向に対して垂直よりも平行に近い構成である。例えば、電子デバイスは、壁に吊り下げられている、又はキックスタンドによって支持された絵の額と同様の垂直配向にあるときに直立している。この理解により、「頂部(top)」、「底部(bottom)」、「側部(side)」、「前面(front)」、「背面(back)」、「後方(rear)」、「上方(above)」、「下方(below)」、「下(under)」、及び他のそのような位置に関する用語は、直立している電子デバイスに関して理解されるべきであるが、参照のみを目的として使用される。例えば、デバイスの頂部部分は、デバイスのいくつかの配向では底部部分の上方に位置し得るが、デバイスの配向に応じて、底部部分に沿って、その下方に、又はそれと他の空間的関係に配置することもできる。更に、これらの参照用語は、図のうちの1つに示される特定の配向に関連して使用され得る。例えば、「上方」という用語は、直立位置にあるデバイスを指す代わりに、図に示される特定の配向に対して使用され得る。これらの参照用語は、デバイスを任意の1つの配向に限定することを意図するものではなく、本明細書に記載のデバイスは、直立以外の配向で使用又は動作され得ることを理解されたい。更に、「長さ(length)」又は「高さ(height)」という用語は、頂部から底部までの測定値を指し、「幅(width)」という用語は、側部間の測定値を指し、「厚さ(thickness)」という用語は、前面から背面までの測定値を指す。
【0030】
以下に、
図1から
図5を参照して、これらの実施形態及び他の実施形態を説明する。しかしながら、当業者であれば、これらの図に関して本明細書に与えられた発明を実施するための形態は説明を目的とするものに過ぎず、限定するものとして解釈されるべきではないことを容易に理解するであろう。更に、本明細書で使用される場合、第1の選択範囲、第2の選択範囲、又は第3の選択範囲のうちの少なくとも1つを含むシステム、方法、物品、構成要素、フィーチャ、又はサブフィーチャは、各列挙された選択範囲のうちの1つ(例えば、第1の選択範囲のうちの1つのみ、第2の選択範囲のうちの1つのみ、又は第3の選択範囲のうちの1つのみ)、単一の列挙された選択範囲のうちの複数(例えば、第1の選択範囲のうちの2つ以上)、同時に2つの選択範囲(例えば、第1の選択範囲のうちの1つ及び第2の選択範囲のうちの1つ)、又はそれらの組み合わせ(例えば、第1の選択範囲のうちの2つ及び第2の選択範囲のうちの1つ)を含むことができるシステム、方法、物品、構成要素、フィーチャ、又はサブフィーチャを指すものとして理解されるべきである。
【0031】
図1は、電子デバイス100の斜視図を示す。
図1に示す電子デバイス100は、例えば、パーソナルコンピュータ又はデスクトップコンピュータと共に使用することができるディスプレイ又はモニタである。しかしながら、これは、本明細書に開示されるアイデアと併せて使用され得るデバイスの単なる1つの代表的な例である。電子デバイス100は、例えば、ポータブルメディアプレーヤ、メディアストレージデバイス、携帯用情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、コンピュータ、モバイル通信デバイス、GPSユニット、遠隔制御デバイス、又は他の電子デバイスに対応し得る。電子デバイス100は、電子デバイス、デバイス、消費者デバイスなどと呼ぶことができる。電子デバイス100は、マウス、キーボード、トラックパッド、スタイラス、マイクロフォン、又は入力デバイスの任意の組み合わせなどの任意の数の入力デバイスを含むことができる。電子デバイス100は、ディスプレイ104及びハウジング108を含むことができる。ディスプレイ104は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、又は任意の所望の表示構成要素などのコンピュータディスプレイを含むことができる。ディスプレイ104は、電子デバイス100のモニタ、ディスプレイスクリーン、ディスプレイユニット、又はディスプレイアセンブリと呼ぶことができる。ハウジング108は、ディスプレイ104の部品を保護し、覆うシェルであり得る。いくつかの例では、ハウジング108は、剛性材料及び耐久性材料などの任意の所望の材料を含むことができる。例えば、ハウジング108は、プラスチック、金属、セラミック、ガラス材料、又はそれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの例では、ハウジング108は、アルミニウムを含むことができる。いくつかの例では、ハウジング108は、ディスプレイ104の周辺部の周囲に延在するベゼル又はボーダー(すなわち、ハウジングの前方向きの表面)を画定することができる。本明細書に記載の技術を使用すると、ボーダー、特に底部ボーダーは、約13.75mmの低減された幅を有し得る。いくつかの例では、ハウジング108は、ベゼル又は顎部を画定しない(すなわち、電子デバイス100は、フルガラス全面を含む)。
図2を参照して、電子デバイス100について以下に詳細に説明する。
【0032】
図2は、電子デバイス200の構成要素の斜視分解図を示す。 電子デバイス200は、電子デバイス100と実質的に同様であり得る。例えば、電子デバイス200は、デバイスの外面及び内部容積を少なくとも部分的に画定するハウジング228を含むことができる。いくつかの例では、ハウジング228は、後壁及び複数の側壁を含むことができる。電子デバイスは、不透明なレッジ236、ライトバー230、及び光ガイド220を含むことができる。不透明なレッジ236は、不透明であり得、ライトバー230及び光ガイド220を遮蔽するように、かつ/又は光ガイド220からの光を反射するように配置され得る。不透明なレッジは、非平面であり得、電子デバイス200の様々な構成要素に適応する形状を含むことができる。例えば、不透明なレッジ236は、ライトバー230の一部分を受容する屈曲部を含むことができる。不透明なレッジ236は、ハウジング228に取り付けることができ、又はハウジング228と一体的に形成することができる。例えば、不透明なレッジ236は、ハウジング228の底部側壁に取り付けることができ、その結果、不透明なレッジ236は、ハウジング228の底部側壁に垂直な内部容積内へと延在する。
【0033】
いくつかの例では、ライトバー230は、本明細書に記載されるように、1つ以上の発光ダイオード(LED)及びプリント回路基板などの内部構成要素を含むことができる。ライトバー230は、少なくとも130個のLEDを含むことができる。いくつかの例では、光ガイドは、ライトバー230から発する光を誘導する又は方向付ける透明なプレートを含む。光ガイド220は、ハウジング228の主表面と平行に配置することができる。以下に、電子デバイスのディスプレイアセンブリの更に詳細に説明する。
【0034】
図3Aは、電子デバイス300の底部の断面側面図を示す。
図3Aに示される図は、非直立位置にある(例えば、背面を下にして置いてある)電子デバイス300のものであることが理解されよう。電子デバイス300は、電子デバイス100及び200と実質的に同様であり得る。例えば、電子デバイス300は、ハウジング328、カバーガラス304、ディスプレイユニット310、及び不透明なレッジ336を含むことができる。
図3Aに示される図は、電子デバイス300の下部領域又は底部領域を表すことができるが、いくつかの例では、
図3Aに関して説明される構成要素は、デバイス300内の任意の位置に配置され得る。
【0035】
電子デバイス300は、デバイス500の外面を少なくとも部分的に画定することができる、カバーガラスなどの透明なカバー304を含むことができる。ハウジング328及び透明なカバー304は共に、デバイス300の外面及び内部容積を実質的に画定することができる。外部カバー304は、任意の所望の透明な材料、例えば、ガラス、プラスチック、サファイア、他の透明な材料、又はそれらの組み合わせを含むことができる。ディスプレイユニット310は、電子デバイス300の内部容積内に配置することができる。いくつかの例では、ディスプレイユニット310は、透明なカバー304に、例えば、デバイス300の外面を画定する部分の反対側のカバー304の表面に、接着することができる。いくつかの例では、ディスプレイユニット310は、LCDユニットを含むことができるが、他の例では、LEDディスプレイユニット、OLEDディスプレイユニット、プラズマディスプレイユニット、量子ドットディスプレイユニット、他のディスプレイユニット、又はそれらの組み合わせなどの任意の形態のディスプレイユニット310を必要に応じて使用することができる。ディスプレイユニット310は、粘着技術、接着技術、又は任意の他の所望の固定技術によって外部カバー304に取り付けることができる。例えば、ディスプレイユニット310は、感圧接着剤(PSA)によってハウジング328に接着することができる。更に、いくつかの例では、カバー304は、カメラ、又はタッチスクリーンのようなタッチ感知面などの追加の構成要素を覆うことができる。ディスプレイユニット310は、フィルム316、光ガイド320、ライトバー330、不透明なブラケット336、及びプラスチックタブ348を含むことができる。いくつかの例では、ディスプレイユニット310は、プロセッサ、メモリ、及び他の電気構成要素を含むプリント回路基板などの1つ以上の電子構成要素を含むことができる。
【0036】
フィルム316は、1つ以上の光学フィルム又は補償フィルムを含むフィルムスタックアップを形成することができる。フィルム316は、偏光子、プリズム、及びディフューザのうちの1つ以上を含むことができる。いくつかの例では、フィルム316は、反射偏光子、上向きプリズム、下向きプリズム、4分の1波長フィルムなどのうちの1つ以上を含むことができる。いくつかの例では、フィルム316のうちの1つ以上は、エレクトロクロミックカラーフィルタ(electrochromic color filter、EFC)を含むことができる。他の例では、フィルム316は、EFCを含まない。
【0037】
バックプレート324とカバー304との間に任意の数の追加の内部構成要素を配設することができる。例えば、デバイス300は、プロセッサ、メモリ、回路基板、バッテリ、ファン、センサ、及び他の電子構成要素などの内部構成要素も含むことができる。そのような構成要素は、ハウジング328及びカバー304によって少なくとも部分的に画定された内部容積内に配設することができ、ハウジング328及び/又はカバー304の中に形成される、それらにより画定される、又はそうでなければそれらの一部である、内面、取り付け機構、ねじ付きコネクタ、スタッド、又はポストを介して、ハウジング328に取り付けることができる。
【0038】
いくつかの例では、ライトバー330は、光ガイドプレート310内に光を放出するLEDのアレイを含む。ライトバー330を光ガイド320から所定の距離だけ離間させて、ライトバー330と光ガイド320の縁部との間に空隙を画定することができる。いくつかの例では、ライトバー330は、90~150個のLEDを含む。いくつかの例では、ライトバー330は、アルミニウムプリント回路基板を含む。ライトバー330は、バックプレート324に溶接することができる。例えば、ライトバー330のアルミニウムは、バックプレート324のアルミニウムにレーザー溶接することができる。バックプレート324にライトバー330を溶接することによって、溶接部がバックプレート324への効率的な熱誘導経路を作り出すので、ライトバー330は、熱をより良好に放散することができる。したがって、いくつかの例では、ライトバー330上を空気流が流れる必要はない。更に、いくつかの例では、バックプレート324に溶接された複数のライトバーが存在し得る。締め具又は他の従来の取り付け技術を使用する代わりに、ライトバーをバックプレート324に溶接することによって、追加の冷却の必要性を増大させることなく、ライトバーの数を増加させることができる。
【0039】
ライトバー330に最も近い光ガイド320の端部は、混合領域322を含むことができる。混合領域322は、LEDからの光が、遷移線321を通過して、ディスプレイのアクティブ領域(すなわち、ユーザに見える領域)に到達する前に一緒に混合される領域に対応する。図示されるように、遷移線321は、ディスプレイのアクティブ領域を確立する液晶層315に対応する(すなわち、直下に配置する)ことができる。遷移線321は、光ガイド320の混合領域322とアクティブ領域との間の遷移部を示す。混合領域322のサイズは、他の要因の中でもとりわけ、ライトバー330内のLEDの数及びピッチに基づくことができる。混合領域322は、ライトバー330と光ガイド320との間に存在する空隙を含むことができる。言い換えれば、混合領域322の長さは、ライトバー330と遷移線321との間に確立することができる。いくつかの例では、混合領域322は、約4.7mmの長さを有することができる。すなわち、ライトバー330からディスプレイのアクティブ領域までの距離は、約4.7mmであり得る。いくつかの例では、混合領域322は、約1~3mmの間である。いくつかの例では、混合領域322は、約4~6mmである。混合領域322は、ユーザによって見られることに備えて、ライトバー330からの光を編成することができる。しかしながら、光がまだ充分でないので、ユーザが混合領域322を見ることを可能にすることは望ましくない場合がある。これにより、ユーザは、スクリーンの底部側に明るいパターン又は暗いパターンを見ることになり得る。
【0040】
不透明なレッジ336は、エンクロージャ344に取り付けることができる。エンクロージャ344は、バックプレート324に固定することができる、又はバックプレート324から一体的に形成することができる。いくつかの例では、不透明なレッジ336は、混合領域332の一部分を覆うことができる。不透明なレッジ336は、光が、スクリーンのアクティブ領域に到達する前に混合領域332に再循環することを可能にするように反射性であり得る。いくつかの例では、不透明なレッジ336は、光ガイド320がたわむのを防止するために、光ガイド320に重なる、又は更には係合することができる。したがって、不透明なレッジ336は、光ガイド320を所定の位置に固定するのを助けることができる。
【0041】
タブ348は、半透明又は透明なプラスチック片であり得る。いくつかの例では、タブ348は、ポリエチレンテレフタレート(PET)から作製される。タブ348は、タブ348を通過する光を操作するために光学的に処理することができる。いくつかの例では、タブ348は、拡散フィルムなどの拡散材料を含む。いくつかの例では、タブ348は、コーティングビーズなどのコーティングベースを含むが、拡散フィルムは、エンクロージャ344内にばらばらの粒子が存在するのを防止し、それによって汚染を低減するという利点を有する。 タブ348は、光がそれを通過することを可能にしながら、光をぼかす光学特性を有することができる。タブ348は、不透明なレッジ336に固定することができる。例えば、タブ348は、接着剤352を用いて不透明なレッジ336に接着することができる。タブ348は、フィルム316と不透明なレッジ336との間に配置することができる。いくつかの例では、タブ348とフィルム316との間に接着剤がなく、収縮及び拡張時のフィルム316の自由な動きを可能にする。例えば、フィルム316に接触するタブ348の表面は、平滑であり得、フィルム316との摩擦係数が低い。タブ348は、タブ348が光ガイド320上を一定の距離延在するように、不透明なレッジ336上に延在し得るか、又はそれから片持ちされ得る。いくつかの例では、タブ348は、(破線で表されるように)光ガイド320の混合領域322のボーダーまで延在する。したがって、混合領域322は、不透明なレッジ336とタブ348との組み合わせによって完全に覆われ得る。
【0042】
いくつかの例では、タブの長さは、フィルム316内の収縮に適応するように予め定められる。例えば、タブ348が不透明なレッジ336に張り出す量は、フィルム316の短縮状態の機能であり得る(すなわち、フィルムがタブ348から滑り落ちるのを防ぐ)。言い換えれば、タブ348は、フィルム316と一定の重なりを可能にするように十分な長さであり得る。これは、収縮した短縮状態のフィルム316を示す
図3Bに示されている。フィルム316はもはや、不透明なレッジ336に直接重なっておらず、したがって、タブ348がない場合、フィルム316は、拡張して元の位置に戻るときに、不透明なレッジ336上、下、又は後ろに捕捉される又は引っ掛かる可能性がある。不透明なレッジ336の上、下、又は後ろに捕捉された又は引っ掛かった場合、フィルム316は、フィルムの屈曲又はしわのリスクを生じる可能性があり、これはデバイス300によって表示される画像に悪影響を及ぼす可能性がある。フィルム316に常にかつ直接重なったままであることによって、タブ348は、フィルム316が不透明なレッジ336に引っ掛かることを防止し、したがってフィルム316が収縮状態から非収縮状態へと滑らかに遷移することを可能にする。
【0043】
いくつかの例では、タブ348は、フィルム316との接触に応答して著しく屈曲しないように剛性である。いくつかの例では、タブ348は可撓性であり、その結果、タブ348はフィルムとの接触に応答して屈曲する。タブ348は、フィルムが不透明なレッジ336に向かって、かつその上に延在しているときに、フィルムが移動し続けるための滑らかな傾斜を形成するような方法で屈曲するように構成することができる。
【0044】
一例によれば、拡張及び収縮中にフィルム316を支持するための剛性タブ348の使用は、混合領域が浅い視野角でユーザに見えることを不必要に許容することなく、ライトバー330の上により短い不透明なレッジ336を使用することを可能にする。デバイス300の内部のこれらの潜在的な視認問題に対処することによって、デバイス300のボーダーは、有利なことに、ディスプレイを損なうことなく、かつフィルムのしわのリスクを生じさせること無しに低減され得る。いくつかの例では、ボーダーは完全に取り除くことができ、デバイス300の前面全体はカバー304からなり得る。
【0045】
本明細書に記載の構成のうちのいずれかにおける任意の数の構成要素又は様々な構成要素が、電子デバイスに含まれ得る。これらの構成要素は、本明細書に記載の特徴の任意の組み合わせを含むことができ、本明細書に記載の様々な構成のうちのいずれかに配置することができる。本明細書に記載の構造を有し、内部容積を画定するハウジングを有する電子デバイスの構成要素の構造及び配置、並びに、係合機能及び保持機能に関する概念を有するは、本明細書で論じられる特定の例だけでなく、任意の組み合わせにおける、任意の数の実施形態に適用され得る。様々な構成における様々な特徴を有する構成要素を含む電子デバイスの様々な実施形態について、
図4Aを参照して以下に説明する。
【0046】
図4Aは、電子デバイス400の底部の断面側面図を示す。電子デバイス400は、電子デバイス100、200、及び300と実質的に同様であり得る。例えば、電子デバイス400は、とりわけ、接着剤432によってハウジング428に固定された透明なカバー404、ディスプレイユニット410、フィルム416、エンクロージャ444に取り付けられた不透明なレッジ436、バックプレート424、ライトバー430、及びタブ448を含むことができる。
図4Aの例は、タブ448が不透明なレッジ436の縁部上にオーバーモールドされていることを除いて、
図3Aの例と同一であると見なすことができる。同様に、
図4Bは、フィルム416が収縮状態にあることを除いて、
図4Aと同一であり、タブ448がフィルム416との接触又は重なりをどのように維持することができるかを例証している。
【0047】
いくつかの例では、タブ448は、不透明なレッジ436から意図的にオフセットされ得る。例えば、
図4Aに示すように、タブ448は、フィルム416がタブ448と不透明なレッジ436との間の界面に引っ掛からないことを保証するために、不透明なレッジ436から盛り上がっている又は階段状になっている。いくつかの例では、タブ448は、不透明なレッジ436と同一平面であり得る。タブ448は、混合領域422の一部分の上に配置することができる。いくつかの例では、タブ448は、遷移線421及び液晶層415とほぼ同軸方向に延在する。
【0048】
図5は、電子デバイス500の底部の断面側面図を示す。電子デバイス500は、電子デバイス100、200、300、及び400と実質的に同様であり得る。例えば、電子デバイス500は、とりわけ、接着剤532によってハウジング528に固定された透明なカバー504、ディスプレイユニット510、フィルム516、エンクロージャ544に取り付けられた不透明なレッジ536、バックプレート524、及びライトバー530を含むことができる。
図3A~
図4Bの例とは異なり、
図5には、不透明なレッジ536から延在するタブが示されていない。光ガイド520は、上記の光ガイドと比較して、
図5において配向されるように右側に延在されており、サイズが増大している混合領域522を可能にする。混合領域522は、遷移線521によって示されるように、ライトバー530で始まり、液晶層515の下の端部で終わっていると見なすことができる。光ガイド520のサイズの増大に適応するために、ハウジング528の水平延在部を短縮することができ、その結果、カバー504をハウジング528に固定する接着剤532の量が減少する。更に、不透明なレッジ336及び436と比較して、不透明なレッジ536は、光ガイド520の追加の長さを覆うように長くなっている。
【0049】
現在の技術に適用可能な範囲で、様々なソースから入手可能なデータを収集及び使用することにより、招待コンテンツ又はユーザが関心を持ち得る任意の他のコンテンツのユーザへの配信を改善することができる。本開示は、いくつかの例において、この収集されたデータが、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを考察する。そのような個人情報データには、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッター(登録商標)ID、住所、ユーザの健康又はフィットネスレベル(例えば、バイタルサイン測定、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を含むことができる。
【0050】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、よりユーザの興味を引く対象のコンテンツを配信するために、個人情報データが使用されてもよい。したがって、そのような個人情報データの使用は、配信されるコンテンツの計算された制御をユーザができるようにする。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データに関する他の使用も本開示によって意図されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、又は、ウェルネスの目標を追求する技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0051】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実装し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はそれへのアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理されてもよく、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0052】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、広告配信サービスの場合では、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択できるように構成することができる。別の例では、ユーザは、ターゲットコンテンツ配信サービスのためにムード関連データを提供しないことを選択することができる。更に別の例では、ユーザは、ムード関連データが維持される期間を制限すること、又は基準ムードプロファイルの展開全体を禁止することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0053】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、かつ、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)、及び/又は他の方法によって、容易にしてもよい。
【0054】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実装するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものであるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することも可能であることを想到する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。例えば、コンテンツは、ユーザに関連付けられたデバイスによりリクエストされたコンテンツ、コンテンツ配信サービスで使用可能な他の非個人情報、若しくは公的に使用可能な情報などの、非個人情報データ又は個人情報の最小限の量のみに基づいて嗜好を推測することにより、選択してユーザに配信することができる。
【0055】
前述の記載では、説明のために、記載された実施形態の完全な理解をもたらすために特定の専門用語を用いた。しかしながら、記載された実施形態を実践するために具体的な詳細が必要とされないことは、当業者には明らかであろう。したがって、本明細書に記載された具体的な実施形態の前述の説明は、図示及び説明の目的で提示されている。これらの説明は、網羅的であることも、又は開示する厳密な形態に実施形態を限定することも、目的としていない。上記の教示を考慮して多くの修正及び変形が可能であることが、当業者には明らかであろう。
【外国語明細書】