(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022167963
(43)【公開日】2022-11-04
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/20 20120101AFI20221027BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20221027BHJP
G07G 1/06 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
G06Q20/20
G07G1/12 331H
G07G1/12 351Z
G07G1/06 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022133157
(22)【出願日】2022-08-24
(62)【分割の表示】P 2020187026の分割
【原出願日】2013-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】荒井 康博
(72)【発明者】
【氏名】山田 邦由
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 圭一
(72)【発明者】
【氏名】五反田 剛
(57)【要約】
【課題】変更されたレシートデータについても電子レシートデータとして顧客に送信するとともに、印字部でも印字可能な商品販売データ処理装置及びプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の商品販売データ処理装置は、決済処理した商品の取引情報に基づいて生成したレシートデータから電子レシートデータを生成して外部装置に送信する電子レシートデータ送信手段と、前記取引情報の変更に伴い、当該変更についての新たな変更レシートデータを生成する変更レシートデータ生成手段と、前記変更レシートデータ生成手段によって生成された変更レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報が含まれている場合、前記変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信するとともに、前記変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力する制御手段と、を備える。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済処理した商品の取引情報に基づいて生成したレシートデータから電子レシートデータを生成して外部装置に送信する電子レシートデータ送信手段と、
前記取引情報の変更に伴い、当該変更についての新たな変更レシートデータを生成する変更レシートデータ生成手段と、
前記変更レシートデータ生成手段によって生成された変更レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報が含まれている場合、前記変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信するとともに、前記変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力する制御手段と、
を備える商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記取引情報の変更に伴う変更後の新たな訂正レシートデータを生成する訂正レシートデータ生成手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記訂正レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報が含まれている場合、前記訂正レシートデータから訂正電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信する、
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記変更レシートデータに前記顧客特定情報が含まれているか否かを判断する判断手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記判断手段が前記変更レシートデータに前記顧客特定情報が含まれていると判断した場合に、前記変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信するとともに、前記変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力する、
請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記電子レシートデータ送信手段は、前記生成されたレシートデータに前記顧客特定情報が含まれている場合、前記電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信する、
請求項1乃至3のいずれか一に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
前記取引情報の変更は、前記取引情報にかかる商品の返品によって発生する、
請求項1乃至4のいずれか一に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
決済処理した商品の取引情報に基づいて生成したレシートデータから電子レシートデータを生成して外部装置に送信する電子レシートデータ送信手段と、
前記取引情報の変更に伴い、当該変更についての新たな変更レシートデータを生成する変更レシートデータ生成手段と、
前記変更レシートデータ生成手段によって生成された変更レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報が含まれている場合、前記変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信するとともに、前記変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力する制御手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、POS端末における商品決済時に店舗から買物をした商品販売データを含むレシートデータを、顧客に渡されるレシートに印字して、あるいはレシートデータを電子的に顧客の携帯端末等に受け渡す電子レシートデータとして送信する仕組みが知られている。
【0003】
このようにレシートデータを電子レシートデータにすることによって、家計簿も電子的に自動的に簿記ができるなど顧客にとって有益である。また、電子レシートデータを携帯端末等で受け取ることにより、レシート用紙の消費を減らすことができるため、導入店舗にとっても有益である。
【0004】
しかしながら、従来の技術では、電子レシートデータとして顧客に送信したレシートデータは、POS端末等の印字部で印字しないように設定されている。そのため、変更されたレシートデータについても電子レシートデータとして顧客に送信しても、印字部で印字されないため、変更した店控え用のレシートが発行されず問題となっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、変更されたレシートデータについても電子レシートデータとして顧客に送信するとともに、印字部でも印字可能な商品販売データ処理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の商品販売データ処理装置は、決済処理した商品の取引情報に基づいて生成したレシートデータから電子レシートデータを生成して外部装置に送信する電子レシートデータ送信手段と、前記取引情報の変更に伴い、当該変更についての新たな変更レシートデータを生成する変更レシートデータ生成手段と、前記変更レシートデータ生成手段によって生成された変更レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報が含まれている場合、前記変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信するとともに、前記変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力する制御手段と、を備える。
【0007】
実施形態のプログラムは、コンピュータを、決済処理した商品の取引情報に基づいて生成したレシートデータから電子レシートデータを生成して外部装置に送信する電子レシートデータ送信手段と、前記取引情報の変更に伴い、当該変更についての新たな変更レシートデータを生成する変更レシートデータ生成手段と、前記変更レシートデータ生成手段によって生成された変更レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報が含まれている場合、前記変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信するとともに、前記変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力する制御手段と、して実現させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる電子レシートシステムの構成全体を示す構成図である。
【
図2】
図2は、顧客の会員登録における画面の遷移例を示す遷移図である。
【
図3】
図3は、POS端末の要部構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、電子レシートサーバの要部構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、電子レシート管理サーバの要部構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、電子レシート管理サーバの電子レシート管理領域の一部を示すメモリマップである。
【
図7】
図7は、携帯端末の要部構成を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、POS端末における電子レシート処理にかかる機能ブロック図である。
【
図9】
図9は、レシートデータの一例を模式的に示す図である。
【
図10】
図10は、電子レシートの一例を模式的に示す図である。
【
図11】
図11は、POS端末における電子レシート処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、POS端末における一括取消キーが操作されたときのレシート処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、POS端末における再発行キーが操作されたときのレシート処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、POS端末における返品キーが操作されたときのレシート処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、返品処理後に生成された新たな電子レシートの一例を模式的に示す図である。
【
図16】
図16は、POS端末におけるレジマイナスキーが操作されたときのレシート処理の流れを示すフローチャートである。
【
図17】
図17は、POS端末における一部取消キーが操作されたときのレシート処理の流れを示すフローチャートである。
【
図18】
図18は、電子レシートサーバにおける電子レシート管理処理及び情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【
図19】
図19は、電子レシート管理サーバにおける電子レシート管理処理及び商品情報送信処理にかかる機能ブロック図である。
【
図20】
図20は、電子レシート管理サーバにおける電子レシート管理処理及び商品情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【
図21】
図21は、電子レシート管理サーバにおける電子レシート管理処理及び商品情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【
図22】
図22は、電子レシート管理サーバにおける電子レシート管理処理及び商品情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【
図23】
図23は、電子レシート管理サーバにおける電子レシート管理処理及び商品情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【
図24】
図24は、携帯端末における電子レシート受け取り処理及び電子レシート閲覧処理にかかる機能ブロック図である。
【
図25】
図25は、携帯端末における電子レシート受け取り処理及び電子レシート閲覧処理の流れを示すフローチャートである。
【
図26】
図26は、携帯端末の表示部に表示された電子レシートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施の一形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、実施形態にかかる電子レシートシステムの構成全体を示す構成図である。
図1に示すように、電子レシートシステムは、POS(Point of Sales)端末1と、ストアサーバ2と、電子レシートサーバ3と、電子レシート管理サーバ4と、プロモーション設定端末5と、プロモーション管理サーバ6と、携帯端末7とを有する。
【0011】
POS端末1とストアサーバ2とは、店舗P1内に設けられる。POS端末1とストアサーバ2とは、LAN(Local Area Network)等の店舗内ネットワークN1を介して通信可能に接続される。また、POS端末1及びストアサーバ2は、店舗内ネットワークN1に接続されたルータ等のネットワーク機器(図示せず)を介して、店舗P1と本部P2とを繋ぐネットワークN2に接続することが可能である。ここで、ネットワークN2は、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等の専用線である。
【0012】
POS端末1は、商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置である。POS端末1は、決済対象の商品の取引内容を含むレシートデータを生成し、当該レシートデータを後述する印字部13で印字することで紙レシートを出力する。また、POS端末1は、レシートデータのデータ形式を変換した電子レシートデータを、ネットワークN2を介して電子レシートサーバ3に出力(送信)する。電子レシートデータの送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。なお、店舗P1に設けられるPOS端末1の個数は特に問わず、複数台であってもよい。
【0013】
ストアサーバ2は、POS端末1で行われる商品販売データ処理等の管理を統括的に行う。例えば、ストアサーバ2は、POS端末1の商品販売データ処理で生成された商品販売データを記憶・管理したり、商品販売データ処理に用いる商品データファイル等を記憶・管理する。
【0014】
なお、店舗P1に配置されるPOS端末1の個数は特に問わず、複数台であってもよい。また、本実施形態では、POS端末1が電子レシートデータを出力する構成を説明するが、これに限らず、POS端末1で生成されたレシートデータを、ストアサーバ2や図示しない変換装置がデータ形式を変換することで、電子レシートデータを電子レシートサーバ3に出力する構成としてもよい。
【0015】
電子レシートサーバ3は、店舗またはチェーン店舗(以下、店舗という)を運営する企業の本部P2に設けられており、店舗を運営する企業毎のレシートデータを管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。電子レシートサーバ3は、例えば、店舗を運営する企業の売上管理、売上分析、在庫管理などの機能を有する。
【0016】
また、電子レシートサーバ3は、POS端末1から送信された電子レシートデータを、ネットワークN2を介して受信する。また、電子レシートサーバ3は、受信した電子レシートデータを、本部P2と電子レシートセンターP3とを繋ぐネットワークN3を介して、電子レシート管理サーバ4に送信する。
【0017】
ここで、ネットワークN3は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。また、電子レシートデータの送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
【0018】
電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP3に設けられる。電子レシートセンターP3は、例えば、電子レシートサーバ3でレシートデータを管理する企業以外の第三者機関である。なお、電子レシートサーバ3についても第三者機関等が管理してもよい。
【0019】
電子レシート管理サーバ4は、店舗を運営する各種企業のレシートデータを一括に管理する顧客用レシート管理サーバとして機能する。電子レシート管理サーバ4は、後述する手順等により会員登録を行った各顧客(会員)の氏名や顧客コードである会員コード、電子レシートデータの送信先となる携帯端末7の送信先情報(例えばメールアドレス)等の会員データを、データベースDBに保持された会員マスタに記憶・管理する。なお、電子レシート管理サーバ4とは別に、会員データの記憶・管理を行う会員管理サーバ等を設ける構成としてもよい。
【0020】
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3から送信された電子レシートデータを、ネットワークN3を介して受信し、この電子レシートデータをデータベースDBに保持された後述する電子レシート管理領域43aに記憶・管理する。より詳細には、電子レシートデータは、商品の取引内容(商品販売データ)の他、会員コード等の要素を含み、対応する会員の会員データと対応付けて管理される。
【0021】
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN4を介して接続されるプロモーション設定端末5から、特定の商品のキャンペーンに係るキャンペーン情報等の付加情報を受信し、この付加情報をデータベースDBに保持された後述する付加情報管理領域43bに記憶・管理する。より詳細には、付加情報は、データベースDBに記憶された電子レシートデータが含む要素のうち、所定の条件に該当する要素に対応付けて管理される。
【0022】
また、電子レシート管理サーバ4は、データベースDBに電子レシートデータを記憶すると、この電子レシートデータの会員コードに対応付けされた送信先情報を参照することで、送信先(携帯端末7)を特定する。そして、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して、データベースDBに記憶した電子レシートデータをその送信先に送信する。なお、電子レシートデータに付加情報が対応付けされている場合には、この付加情報についても送信先に送信する。
【0023】
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して接続される携帯端末7から、会員コードを指定する電子レシート照会を受け付けると、当該会員コードに対応する電子レシートデータをデータベースDBから抽出し、携帯端末7に送信する。なお、電子レシートデータに付加情報が対応付けされている場合、この付加情報についても照会があった携帯端末7に送信する。
【0024】
プロモーション設定端末5とプロモーション管理サーバ6とは、消費財メーカーP4等に設けられる。プロモーション設定端末5は、PC(Personal Computer)等の端末装置であって、ネットワークN4を介して、電子レシート管理サーバ4に付加情報を送信する。ここで、ネットワークN4は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。また、付加情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
【0025】
携帯端末7は、本システムの利用者(顧客)が使用する、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等の端末装置である。携帯端末7は、ネットワークN5上で提供される各種情報を閲覧するためのWebブラウザ等のアプリケーションを実装する。なお、携帯端末7に代えて、PC等の端末装置を適用してもよい。
【0026】
携帯端末7は、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4にアクセスすることで、本システムへの会員登録を行う。ここで、ネットワークN5は、インターネットや、各種公衆網である。
【0027】
ところで、本システムでの顧客の会員登録は、例えば次のような手順で行われる。顧客は、携帯端末7からネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4に対して空メールを送信する。電子レシート管理サーバ4は、受信したメールアドレスに会員登録のためのページを示すURL(Uniform Resource Locator)を送信する。顧客は、携帯端末7から会員登録のためのページを示すURLにアクセスして会員登録に必要な事項(氏名、送信先情報等)を入力させる入力画面を表示させる。顧客による必要事項の入力終了後、電子レシート管理サーバ4は、会員マスタに対する会員登録を実行する。その後、電子レシート管理サーバ4は、携帯端末7に対して会員コード(顧客コード)及びパスワードを含む会員登録完了メールを配信する。これにより、会員登録が終了する。
【0028】
上述のような会員登録後、携帯端末7は、
図2に示すように、顧客の会員コードをバーコードや二次元コード等のコードシンボルCSとして表示部73に表示する。顧客は、店舗P1における取引決済時に店員に対して携帯端末7に表示されたコードシンボルCSを提示する。店員は、携帯端末7に表示されたコードシンボルCSをPOS端末1に接続された例えばスキャナで構成されたコード読取部15(
図3参照)で読み取る。これにより、POS端末1における商品販売データ処理による決済後に生成されるレシートデータに対して顧客の会員コードを対応付けることが可能になっている。
【0029】
また、携帯端末7は、POS端末1での決済(取引)後、電子レシート管理サーバ4から送信される当該取引の電子レシートデータを、ネットワークN5を介して受信する。会員コードを指定する電子レシート照会を、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4に送信することで、当該会員の電子レシートデータを電子レシート管理サーバ4から受信する。また、携帯端末7は、受信した電子レシートデータを、後述する表示部73に表示する(
図26参照)。
【0030】
さらに、携帯端末7は、受信した電子レシートデータに付加情報が対応付けられていた場合、この付加情報に基づきキャンペーンに係る企画への応募を指示するアイコン等を表示する(
図26参照)。例えば、アイコンには、企画への応募先(例えば、プロモーション管理サーバ6)を示す接続先情報(URL等)を設定することができる。この場合、携帯端末7は、当該アイコンに対する操作を受け付けると、ネットワークN5を介してプロモーション管理サーバ6へアクセスし、応募に係る処理を実行する。
【0031】
プロモーション管理サーバ6は、ネットワークN5を介して接続される携帯端末7からのアクセスを受け付けるサーバ装置である。プロモーション管理サーバ6は、各会員を識別するための会員コードに対応付けてキャンペーン種別毎の応募履歴を管理するエントリーマスタを有する。プロモーション管理サーバ6は、ネットワークN5を介して、携帯端末7からキャンペーンへの応募を受けると、会員コードに対応付けてキャンペーン種別毎の応募履歴を管理する。なお、携帯端末7は、プロモーション管理サーバ6へのアクセス時に、レシートデータ等に保持された自装置のユーザ(会員)に係る会員コードを送信する。
【0032】
係る構成の電子レシートシステムにおいては、店舗P1のPOS端末1で商品販売データ処理が行なわれて生成された取引(決済)の内容を示す電子レシートデータ(レシートデータ)が、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に伝送され、Web上に公開される。したがって、Webブラウザを実装してなる携帯端末7は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、Web上に公開されたレシートデータを携帯端末7にダウンロードしてWebブラウザで閲覧することができる。なお、携帯端末7にレシートデータを閲覧するためのアプリケーションをインストールして閲覧するようにしてもよい。
【0033】
次に、本実施形態の電子レシートシステムを構築する主要な装置の構成について説明する。
【0034】
まず、商品販売データ処理装置であるPOS端末1について説明する。
図3は、POS端末1の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、POS端末1は、各種演算やPOS端末1の各部を統括的に制御する制御部11を備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、各種プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM(Random Access Memory)、現在の日時を計時するRTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。
【0035】
制御部11は、バス18を介して操作部12、印字部13、表示部14及びコード読取部15に接続されている。
【0036】
操作部12は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有している。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キー、取引における売上登録が行われる商品の合計出力を指示する小計キー、一取引の締め処理を行って代金を決済することを宣言する締めキー等が設けられている。
【0037】
操作部12は、締めキー121、一括取消キー122、再発行キー123、返品キー124、レジマイナスキー125、一部取消キー126等のキーを配置したキーボードを備えている。締めキー121は、顧客との取引を終了するときに操作するキーである。一括取消キー122は、操作の途中で当該取引を中止するときに操作するキーである。再発行キー123は、取引終了後に、当該取引の商品情報や決済情報を印字したレシートを再発行するときに操作するキーである。返品キー124は、購入した商品のすべてまたは一部について、取引終了後に返品処理するときに操作するキーである。レジマイナスキー125は、誤操作等による入力ミスがあった場合、取引終了後に当該取引を取り消すときに操作するキーである。一部取消キー126は、取引終了後に一部商品の取消をする場合に操作するキーである。
【0038】
印字部13は、レシートやジャーナル等の印字を行うプリンタ装置で構成される。印字部13は、印字の対象となるロール紙等の用紙を切断するカット機構を具備し(図示せず)、後述するカットコマンドに従い用紙を切断する。
【0039】
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。表示部14は、キャッシャ向けに各種情報を表示するオペレータ用ディスプレイ14aと、顧客向けに各種情報を表示する客用ディスプレイ14bとを備える。なお、表示部14をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部12として機能する。
【0040】
コード読取部15は、例えばバーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コード読取部15は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、携帯端末7に表示されたコードシンボル等を読み取り、制御部11は、読み取った当該コードシンボルに保持された情報を入力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を特定するための商品コード等が保持されているとする。また、携帯端末7に表示されるコードシンボルには、その携帯端末7を携帯する顧客を特定するための会員コード(顧客コード)等が保持されているとする。なお、会員コードは、携帯端末7に磁気的あるいは電気的に記憶されていてもよい。この場合、記憶されている会員コードを、専用の読取装置で読み取る。制御部11は、読み取った会員コードを入力する。
【0041】
また、制御部11は、バス18を介して通信I/F(インターフェース)16に接続されており、この通信I/F16を介して店舗内ネットワークN1やネットワークN2に接続することが可能となっている。
【0042】
また、制御部11は、バス18を介して、記憶部17に接続されている。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部17は、商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するためのプログラムを記憶する。また、記憶部17は、各商品の商品名、商品コード及び単価等の商品データを格納した商品データファイル等の商品販売データ処理に係る各種データファイルを記憶する。また、記憶部17は、商品販売データ処理やレシートデータに係る処理を行うためのレシートデータ処理プログラム17aを記憶する。
【0043】
また、記憶部17は、自己のPOS端末1を他のPOS端末1と識別するためのPOSナンバー、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、当該POS端末1が設置される店舗P1を示す店舗コード等を、識別コード管理領域17bに記憶する。ここで、業種・業態コードは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などとして、店舗の業種・業態を区別するコード(分類コード)である。なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。また、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コードについては、電子レシートサーバ3に登録されていてもよい。
【0044】
また、記憶部17は、非構造化形式のレシートデータを、構造化形式のレシートデータ(以下、電子レシートデータという)に変換する際の、変換規則を記述したレシートデータスキーマ17cを記憶する。また、記憶部17は、商品販売データ処理をした商品販売データや、読み取った会員コードを、データ記憶部17dに記憶する。
【0045】
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ3の構成を、
図4のブロック図を用いて説明する。電子レシートサーバ3は、各種演算や電子レシートサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備えている。制御部31は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
【0046】
制御部31は、バス34に接続された通信I/F32を介して、ネットワークN2やネットワークN3に接続することが可能となっている。また、制御部31は、バス34を介して記憶部33に接続されている。
【0047】
記憶部33は、店舗を運営する企業毎の電子レシートデータを電子レシート管理領域33aに記憶する。電子レシートデータは、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、業種・業態コード、店舗コード、買物客の会員コード、POS端末1のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含む。
【0048】
また、記憶部33は、電子レシートデータを電子レシート管理領域33aで管理するための電子レシート管理プログラム33bを記憶する。また、記憶部33は、電子レシート管理領域33aに管理されているレシートデータを、電子レシート管理サーバ4へ送信するための情報送信プログラム33cを記憶する。
【0049】
次に、顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ4の構成を、
図5のブロック図を用いて説明する。
図5に示すように、電子レシート管理サーバ4は、各種演算や電子レシート管理サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備えている。制御部41は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
【0050】
制御部41は、バス44に接続された通信I/F42を介して、ネットワークN3、ネットワークN4及びネットワークN5に接続することが可能となっている。また、制御部41は、バス44を介して、記憶部43に接続されている。
【0051】
記憶部43には、会員マスタを記憶・管理するための会員マスタ管理領域(図示せず)の他、店舗を運営する各種企業の電子レシートデータを一括に記憶するための電子レシート管理領域43aが確保されている。より詳細には、電子レシート管理領域43aは、店舗を運営する各種企業の電子レシートデータを会員毎に管理する。
【0052】
電子レシートは、会員コード、企業コード(店舗を運営する企業の識別コード)、店舗コード、POS端末1のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データ(日時データを含む)などを含んでいる。したがって、例えば消費財メーカーP4等は、当該メーカーに関連する一意な購入商品の証明情報を、この電子レシートデータから特定条件の下(例えば、店舗を運営する特定の企業限定、特定の地域限定、特定の時間限定等)に取得することが可能になる。なお、消費財メーカーP4は、食料品、飲料、衣類、化粧品、薬品、生活雑貨などのメーカーである。
【0053】
また、記憶部43は、所望の商品(商品コード)、会員(会員コード)、企業(企業コード)、店舗(店舗コード)に対応付けて各種の付加情報を付加情報管理領域43bに記憶する。ここで、付加情報とは、例えば、所望の商品情報及び特定条件(例えば、店舗を運営する特定の企業、特定の地域、特定の店舗、特定の時間等)に対応付けられるキャンペーンにかかるキャンペーン情報等である。付加情報は、例えば企業のキャンペーンに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のCMに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のクーポンにリンクするURLなどのアクセス情報を含む。
【0054】
また、記憶部43は、会員マスタを会員マスタ領域で管理するための会員管理プログラム(図示せず)の他、各企業の電子レシートデータ及び付加情報を電子レシート管理領域43a及び付加情報管理領域43bで管理するための電子レシート管理プログラム43cを記憶する。また、記憶部43は、電子レシートデータ及び所望の商品の付加情報を携帯端末7へ送信するための情報送信プログラム43dを記憶する。なお、会員マスタ管理領域、電子レシート管理領域43a及び付加情報管理領域43bは、
図1で示したデータベースDBに対応する。
【0055】
次に、
図6のメモリマップを用いて、電子レシート管理サーバの電子レシート管理領域43aについて説明する。
【0056】
図6において、電子レシート管理領域43aは、レシート番号部43a1と、各レシート番号部43a1に対応して複数の電子レシートデータ記憶部43a2~43anを備えている。
図6の例では、電子レシートデータ記憶部43a2と電子レシートデータ記憶部43a3と電子レシートデータ記憶部43a4の3個の電子レシートデータ記憶部を示している。電子レシートデータ記憶部43a2は、電子レシートデータ部43a21と表示許可フラグ部43a22を備えている。また、電子レシートデータ記憶部43a3は、電子レシートデータ部43a31と表示許可フラグ部43a32を備えている。電子レシートデータ記憶部43a4は、電子レシートデータ部43a41と表示許可フラグ部43a42を備えている。
【0057】
レシート番号部43a1は、すでに電子レシートデータを生成したレシート番号を記憶している。まだ記憶されていないレシート番号を受信すると、レシート番号部43a1の未記憶領域に新たなレシート番号が記憶される。
【0058】
電子レシートデータ部43a21と電子レシートデータ部43a31は、レシート番号部43a1に記憶されたレシート番号に対応して、それぞれ異なる電子レシートデータを記憶している。電子レシートデータ部43a31には、未だ電子レシートデータを記憶していない場合もある。
【0059】
表示許可フラグ部43a22と表示許可フラグ部43a32は、電子レシートデータ部43a21と電子レシートデータ部43a31に記憶された電子レシートデータを携帯端末7に表示可能か否かを示すフラグを記憶する。記憶されたフラグが「1」の場合は、制御部41は、当該電子レシートは携帯端末7に表示可能に制御し、記憶されたフラグが「0」の場合は、制御部41は、当該電子レシートデータは携帯端末7に表示不可に制御する。
【0060】
あるレシート番号と当該レシート番号に対応した電子レシートデータを電子レシートサーバ3から受信した場合、当該レシート番号が初めてのレシート番号であると、当該レシート番号をレシート番号部43a1に記憶するとともに、受信した電子レシートデータを対応する電子レシートデータ部43a21に記憶する。そして、電子レシートデータ部43a21に対応した表示許可フラグ部43a22にフラグを「1」を記憶する。この場合、電子レシートデータ部43a21に記憶された電子レシートデータは、携帯端末7に表示可能である。
【0061】
次に、同じレシート番号に対応した新たな電子レシートデータを受信した場合、表示許可フラグ部43a22に記憶されたフラグを「0」に変更するとともに、新たに受信した電子レシートデータを、当該レシート番号に対応した電子レシートデータ部43a31に記憶する。そして、電子レシートデータ部43a31に対応した表示許可フラグ部43a32にフラグを「1」を記憶する。この場合、電子レシートデータ部43a21に記憶された電子レシートデータは、携帯端末7に表示不可である。一方、電子レシートデータ部43a31に記憶された電子レシートデータは、携帯端末7に表示可能である。
【0062】
次に、携帯端末7の構成を、
図7のブロック図を用いて説明する。
図7に示すように、携帯端末7は、各種演算や携帯端末7の各部を統括的に制御する制御部71を備えている。制御部71は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
【0063】
操作部72は、バス76を介して表示部73に接続されている。操作部72は、ユーザ(顧客)が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部73は、例えば液晶ディスプレイ等であり、後述する電子レシートデータ等の各種情報を表示する。なお、表示部73をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部72として機能する。
【0064】
また、制御部71は、バス76を介して通信I/F74に接続されており、この通信I/F74を介してネットワークN5に接続することが可能となっている。なお、通信I/F74を介して、店舗内ネットワークN1に接続可能な構成としてもよい。
【0065】
また、制御部71は、バス76を介して、記憶部75に接続されている。記憶部75は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子レシート管理サーバ4から電子レシートデータを受け取るための電子レシート対応プログラム75aと、受け取ったレシートデータを閲覧するための電子レシート閲覧プログラム75bとを記憶する。
【0066】
次に、本実施形態のシステムを構成する各部の制御処理について説明する。
【0067】
まず、POS端末1の制御部11がレシートデータ処理プログラム17aに従って制御することにより実行される電子レシート処理について、
図8~
図16を参照しつつ説明する。
【0068】
図8は、POS端末1の機能構成を示す機能ブロック図である。POS端末1は、制御部11が、電子レシートデータ送信手段111、変更レシートデータ生成手段112、制御手段113、訂正レシートデータ生成手段114、判断手段115を実現する。実際のハードウェアとしては制御部11のCPUが記憶部17からレシートデータ処理プログラム17aを読み出して実行することにより、電子レシートデータ送信手段111、変更レシートデータ生成手段112、制御手段113、訂正レシートデータ生成手段114、判断手段115を実現するようになっている。
【0069】
電子レシートデータ送信手段111は、決済処理した商品の取引情報に基づいて生成したレシートデータから電子レシートデータを生成して外部装置である電子レシートサーバ3に送信する機能を有する。
【0070】
変更レシートデータ生成手段112は、取引情報の変更に伴い、当該変更についての新たな変更レシートデータを生成する機能を有する。
【0071】
制御手段113は、変更レシートデータ生成手段112によって生成された変更レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報である会員コードが含まれている場合、変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して外部装置に送信するとともに、変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力する機能を有する。
【0072】
訂正レシートデータ生成手段114は、取引情報の変更に伴う変更後の新たな訂正レシートデータを生成する機能を有する。
【0073】
判断手段115は、変更レシートデータに顧客特定情報である会員コードが含まれているか否かを判断する機能を有する。
【0074】
図9は、レシートデータの一例を模式的に示す図である。ここで、レシートデータは、非構造化形式のテキストデータ等であって、印字部13での印字に用いられるものである。
図9に示すように、レシートデータは、上述した商品販売データD1や会員コードD2の要素を含んでいる。ここで、商品販売データD1は、決済の対象となった商品の商品名(商品コード)とその金額、各商品の合計金額、顧客が支払った預かり金額、お釣り金額等を有する。
【0075】
また、レシートデータは、店舗を運営する企業を示す企業コード(企業名)D3、店舗コード(店舗名)D4、店舗の電話番号D5、住所D6、取引日時D7、取引ナンバー(レシートナンバー)D8、レジナンバーD9、担当者名D10等の要素を含む。なお、レシートデータに含まれる要素は、
図9の例に限らず、業種・業態コード等の他の要素を含んでもよいし、電話番号D5や住所D6等の要素を取り除いてもよい。
【0076】
また、
図10は、電子レシートデータの一例を模式的に示す図である。
図10に示すように、電子レシートデータは、XMLやCSV等の構造化形式のデータ(構造化文書)で構成される。なお、
図10では、
図9に示したレシートデータの各要素(D1~D10)を、XML形式に変換した例を示している。
【0077】
レシートデータから電子レシートデータへの変換は、レシートデータスキーマ17cに記述された変換規則に基づき行われる。具体的に、レシートデータスキーマ17cには、レシートデータを構成する所定の要素と、その要素の属性を示す属性情報(タグ等)とが定義されている。制御部11は、レシートデータの各要素を対応する属性情報を用いて構造化することで、
図10に示すような構造化形式の電子レシートデータを生成する。このような、構造化形式の電子レシートデータとすることで、当該電子レシートデータに含まれる要素を効率的に利用することができるため、データ管理の上で様々な利点を得ることができる。
【0078】
図11は、POS端末1における電子レシートデータ処理の流れを示すフローチャートである。まず、POS端末1の制御部11は、コード読取部15により、商品に付されたコードシンボル(商品コード)又は携帯端末7に表示されたコードシンボル(会員コード)が読み取られたか否かを判定する(ステップS11)。
【0079】
コードシンボルが読み取られたと判定すると(ステップS11;Yes)、制御部11は、その読み取りにより入力した情報が、商品コードかを判断する(ステップS12)。
【0080】
ステップS12で、商品コードであると判断された場合(ステップS12;Yes)、制御部11は、その商品コードで特定される商品について、商品データファイルから商品データを読み出すと、この商品データが含む単価に基づいて決済金額を算出する商品販売データ処理を実行する(ステップS13)。次いで、制御部11は、商品販売データ処理の際に処理された商品販売データを、データ記憶部17dに記憶する(ステップS14)。
【0081】
また、ステップS12で商品コードではないと判断した場合、制御部11は、会員コードが入力されたか否かを判断する(ステップS15)。会員コードの入力であると判断した場合(ステップS15;Yes)、制御部11は、その会員コードをデータ記憶部17dに記憶する(ステップS16)。なお、会員コードが入力されていないと判断した場合は(ステップS15;No)、制御部11は、ステップS12に戻って待機する。
【0082】
ここで、会員コードをPOS端末1に入力するためには、例えば、会員である顧客が携帯端末7の表示部73に会員コード等を含むコードシンボルを表示し、店員または会員である顧客自らがPOS端末1のコード読取部15で読み取る。なお、制御部11は、一取引の間に入力される会員コードが唯一となるよう排他処理等を施す形態としてもよい。
【0083】
続いて、ステップS17において、制御部11は、締めキー121の操作等により締め処理の開始が指示されたか否かを判断する(ステップS17)。締め処理の開始が指示されない場合(ステップS17;No)、ステップS11に戻る。締め処理の開始が指示された場合(ステップS17;Yes)、制御部11は、データ記憶部17dに記憶した商品販売データや会員コードに基づいて、レシートデータを生成する(ステップS18)。
【0084】
次いで制御部11は、生成したレシートデータに基づいて、ジャーナルデータを生成する(ステップS19)。また生成したジャーナルデータをデータ記憶部17dに記憶する(ステップS19)。
【0085】
次に制御部11は、レシートデータに会員コードが含まれているか否かを判断する(ステップS20)。含まれていないと判断した場合(ステップS20;No)、制御部11は、一取引分のレシートデータを印字部13に出力することで、当該レシートデータを出力し(ステップS23)、本処理を終了する。これにより、印字部13では、レシートデータを用紙に印字した後、その用紙を切断することで、一取引分の紙レシートを印字出力する。
【0086】
一方、レシートデータに会員コードが含まれる場合(ステップS20;Yes)、制御部11は、非構造化形式であるレシートデータのデータ形式を、構造化形式に変換することで電子レシートデータを生成する(ステップS21)。そして、制御部11(電子レシートデータ送信手段111)は、通信I/F16を介して生成した電子レシートデータを、当該レシートのレシート番号とともに電子レシートサーバ3に送信し(ステップS22)、本処理を終了する。なお、制御部11は、レシートデータを、同様にレシート番号とともに、電子レシートサーバ3に送信する。電子レシートサーバ3は、受信したレシートデータと電子レシートデータを、レシート番号に対応付けて記憶する。
【0087】
また、ステップS11において、コードシンボルが読み取られていないと判断した場合は(ステップS11;No)、制御部11は、特定のキーとして、一括取消キー122、再発行キー123、返品キー124、レジマイナスキー125、一部取消キー126のいずれかのキーが操作されたか否かを判断する(ステップS24)。これらのキーが操作されたと判断する(ステップS24;Yes)と、制御部11は、各キーの特定指示コードを入力し、各キーの操作に伴う処理(
図12、
図13、
図14、
図16、
図17で説明)を実行する(ステップS25)。
【0088】
図12は、制御部11が、ステップS24で一括取消キー122が操作されたと判断したときのステップS25の制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【0089】
図12において、制御部11は、一括取消キー122が操作された際、一括取消キー122が操作されたことを示すキーコードである一括取消コードを入力する(ステップS41)。すると制御部11は、データ記憶部17dに商品販売データが存在するか否かを判断する(ステップS42)。商品販売データは、ステップS13で商品販売データ処理されたデータである。商品販売データが存在しないと判断した場合は(ステップS42;No)、制御部11は、一括取消キー122の操作が無効であるとしてエラー処理を実行し(ステップS49)、処理を終了する。
【0090】
商品販売データが存在すると判断した場合は(ステップS42;Yes)、制御部11は、一括取消を実行するための実行キー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(ステップS43)。操作されるまで待機し(ステップS43;No)、実行キーが操作されたと判断した場合は(ステップS43;Yes)、制御部11は、ステップS13で商品販売データ処理されたデータについて、今までの取引を中止して、なかったものとする一括取消処理を実行する(ステップS44)。そして制御部11は、一括取消した商品販売データや、データ記憶部17dに会員コードが記憶されている場合は当該会員コードに基づいて、例えば「一括取消」のヘッダー文字が含まれる一括取消レシートデータ(変更レシートデータ)を生成する(ステップS45)。
【0091】
次に制御部11は、生成した一括取消レシートデータに会員コードが含まれているか否かを判断する(ステップS46)。含まれていないと判断した場合は(ステップS46;No)、一括取消レシートデータに基づいて、印字部13で「一括取消」のヘッダー文字を印字した店控え用のレシートを発行する(ステップS47)。
【0092】
一方、生成した一括取消レシートデータに会員コードが含まれていると判断した場合は(ステップS46;Yes)、制御部11は、生成した一括取消レシートデータに基づいた一括取消電子レシートデータの送信を禁止する(ステップS48)。この場合、一括取消電子レシートデータを生成して、生成した一括取消電子レシートデータを送信を禁止してもよいし、一括取消電子レシートデータの生成を禁止することで一括取消電子レシートデータの送信を禁止してもよい。そして制御部11は、ステップS47を実行する。
【0093】
実施形態では、原則処理として、会員コードがふくまれているレシートデータについて電子レシートデータを生成し、生成した電子レシートデータを電子レシートサーバ3に送信する。しかしながら、一括取消キー122が操作された場合は、一括取消レシートデータに会員コードが含まれていると判断しても、一括取消電子レシートデータの送信を禁止している。
【0094】
図13は、制御部11が、ステップS24で再発行キー123が操作されたと判断したときのステップS25の制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【0095】
図13において、制御部11は、再発行キー123が操作された際、再発行キー123が操作されたことを示すキーコードである再発行コードを入力する(ステップS51)。次に制御部11は、レシート番号が入力されたか否かを判断する(ステップS52)。レシート番号は、顧客に手渡されたレシート、または顧客端末に表示されている電子レシートデータに記載されており、店員が、このレシート番号を読み取って操作部12から入力する。
【0096】
レシート番号が入力されるまで待機し(ステップS52;No)、レシート番号が入力されたと判断した場合は(ステップS52;Yes)、制御部11は、入力されたレシート番号に対応したジャーナルデータをデータ記憶部17dから読み出す(ステップS53)。次に制御部11は、再発行の処理を実行するための実行キーが操作されたか否かを判断する(ステップS54)。
【0097】
操作されるまで待機し(ステップS54;No)、操作されたと判断した場合は(ステップS54;Yes)、制御部11は、読み出されたジャーナルデータに基づいて、レシートの再発行処理を実行する(ステップS55)。そして制御部11は、レシートの再発行処理に伴い、例えば「再発行」のヘッダー文字が含まれる再発行レシートデータ(変更レシートデータ)を生成する(ステップS56)。
【0098】
次に制御部11は、生成した再発行レシートデータに会員コードが含まれているか否かを判断する(ステップS57)。含まれていないと判断した場合は(ステップS57;No)、再発行レシートデータに基づいて印字部13で、「再発行」のヘッダー文字を印字した顧客に手渡すレシートを発行する(ステップS58)。
【0099】
一方、生成した再発行レシートデータに会員コードが含まれていると判断した場合は(ステップS57;Yes)、制御部11は、生成した再発行レシートデータに基づいた再発行電子レシートデータの送信を禁止する(ステップS59)。この場合、再発行電子レシートデータを生成して、再発行電子レシートデータの送信を禁止してもよいし、再発行電子レシートデータの生成を禁止することで再発行電子レシートデータの送信を禁止してもよい。そして制御部11は、ステップS58を実行する。
【0100】
このように、実施形態によれば、一括取消処理やレシートの再発行処理が実行されたとき、変更されたレシートデータに会員コードが含まれている場合は、電子レシートデータの送信を禁止したため、変更されたレシートデータを電子レシートデータとして送信する必要がないレシートデータは、顧客に送信しない。
【0101】
また、実施形態によれば、電子レシートデータの送信を禁止したレシートデータを、印字部13で印字するため、変更したレシートデータのレシートを店控え用とすることができる。
【0102】
また、実施形態によれば、変更されたレシートデータに会員コードが含まれている場合は、レシートデータを、印字部13で印字するため、変更したレシートデータのレシートを店控え用とすることができる。
【0103】
なお、上述の一括取消キー122、再発行キー123を操作以外に、例えば店控え用のレシート発行キーが操作された場合、また、店員が商品登録処理を実行し、顧客自身が決済処理を実行するハーフセルフ処理において、決済処理以前に呼び戻すキーが操作された場合も、制御部11は、同様の処理(すなわち、印字部13への出力を実行し、電子レシートデータの送信を禁止する処理)を実行する。
【0104】
図14は、制御部11が、ステップS24で返品キー124が操作されたと判断したときのステップS25の制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【0105】
図14において、制御部11は、返品キー124が操作された際、返品キー124が操作されたことを示すキーコードである返品コードを入力する(ステップS61)。そして制御部11は、レシート番号が入力されたか否かを判断する(ステップS62)。レシート番号は、顧客に手渡されたレシート、または顧客端末に表示されている電子レシートデータに記載されており、店員が、このレシート番号を読み取って操作部12から入力する。
【0106】
制御部11は、レシート番号が入力されるまで待機し(ステップS62;No)、レシート番号が入力されたと判断した場合は(ステップS62;Yes)、制御部11は、入力されたレシート番号に対応したジャーナルデータをデータ記憶部17dから読み出す(ステップS63)。
【0107】
次に制御部11は、返品する商品の商品コードが入力されたか否かを判断する(ステップS65)。入力されるまで待機し(ステップS64;No)、商品コードが入力されたと判断した場合は(ステップS64;Yes)、制御部11は、入力された商品コードをデータ記憶部17dに記憶する(ステップS65)。
【0108】
次に制御部11は、実行キーが操作されたか否かを判断する(ステップS66)。操作されていないを判断した場合は(ステップS66;No)、制御部11は、ステップS64に戻り、操作されたと判断した場合は(ステップS66;Yes)、制御部11は、読み出したジャーナルデータとステップSP65で記憶した返品する商品の商品コードとから、返品処理を実行する(ステップSP67)。
【0109】
そして制御部11(訂正レシートデータ生成手段114)は、返品処理に基づいて、ステップS64で入力された商品コードの商品販売データを除く訂正レシートデータを生成する(ステップS68)。次いで制御部11(変更レシートデータ生成手段112)は、ステップS64で入力された商品コードの商品販売データに基づいて、返品する商品販売データに対応した返品レシートデータ(変更レシートデータ)を生成する(ステップS69)。
【0110】
次に制御部11(判断手段115)は、生成した訂正レシートデータおよび返品レシートデータに、会員コードが含まれているか否かを判断する(ステップS70)。
【0111】
レシートデータに会員コードが含まれていると判断した場合(ステップS70;Yes)、制御部11(制御手段113)は、生成した訂正レシートデータに基づいて、非構造化形式であるレシートデータのデータ形式を、構造化形式に変換することで訂正電子レシートデータを生成する(ステップS71)。この際、ステップS61で入力された返品コードを付す。また制御部11(制御手段113)は、生成した返品レシートデータに基づいて、非構造化形式であるレシートデータのデータ形式を、構造化形式に変換することで返品電子レシートデータを生成する(ステップS72)。この際、ステップS61で入力された返品コードを付す。次に制御部11(制御手段113)は、生成した訂正電子レシートデータを、レシート番号を付して電子レシートサーバ3に送信する(ステップS73)。また、制御部11(制御手段113)は、生成した返品電子レシートデータを、レシート番号を付して電子レシートサーバ3に送信する(ステップS74)。
【0112】
次に制御部11(制御手段113)は、生成した返品レシートデータを印字部13に出力する(ステップS75)。このようにして制御部11は、当該返品レシートデータに基づいて返品商品の商品販売データを印字した店控え用レシートを発行する。店控え用レシートには、返品された商品の商品情報と「返品」のヘッダー文字が印字される。
【0113】
また、ステップS70において、レシートデータに会員コードが含まれていないと判断した場合は(ステップS70;No)、制御部11はステップS74の処理を実行し、当該レシートデータを印字したレシートを発行する。
【0114】
このように、返品キー124が操作された場合、制御部11は、返品処理を実行し、訂正レシートデータと返品レシートデータを生成する。そして、会員コードが含まれている場合は、自動的に訂正電子レシートデータと返品電子レシートデータを生成して、電子レシートサーバ3に送信し、かつ返品レシートデータに基づいて印字部13で印字した紙のレシートを発行する。
【0115】
図15は、
図14の返品処理によって生成された訂正電子レシートデータの一例を示す模式図である。
図15の例は、
図10の電子レシートデータから商品2を返品した例である。
図10の電子レシートデータには、商品販売データD1として商品1、商品2、商品3を含む電子レシートデータが生成されているが、商品2が返品されたため、
図15の例では、商品2は含まれない、商品1と商品3を含む新たな電子レシートデータが生成されている。
【0116】
図16は、制御部11が、ステップS24でレジマイナスキー125が操作されたと判断したときのステップS25の制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【0117】
図16において、制御部11は、レジマイナスキー125が操作された際、レジマイナスキー125が操作されたことを示すキーコードであるレジマイナスコードを入力する(ステップS81)。そして制御部11は、レシート番号が入力されたか否かを判断する(ステップS82)。レシート番号は、顧客に手渡されたレシート、または顧客端末に表示されている電子レシートデータに記載されており、店員が、このレシート番号を読み取って操作部12から入力する。
【0118】
制御部11は、レシート番号が入力されるまで待機し(ステップS82;No)、レシート番号が入力されたと判断した場合は(ステップS82;Yes)、制御部11は、入力されたレシート番号で管理されているジャーナルデータをデータ記憶部17dから読み出す(ステップS83)。
【0119】
次に制御部11は、実行キーが操作されたか否かを判断する(ステップS84)。操作されるまで待機し(ステップS84;No)、操作されたと判断した場合は(ステップS84;Yes)、制御部11は、ステップS83で読み出したジャーナルデータに基づいてレジマイナス処理を実行する(ステップS85)。レジマイナス処理とは、すでに成立している取引について、当該取引をキャンセルする処理である。そして制御部11(変更レシートデータ生成手段112)は、レジマイナス処理に基づいてレジマイナスレシートデータ(変更レシートデータ)を生成する(ステップS86)。
【0120】
次に制御部11(判断手段115)は、生成したレジマイナスレシートデータに会員コードが含まれているか否かを判断する(ステップS87)。含まれていると判断した場合は(ステップS87;Yes)、制御部11(制御手段113)は、レジマイナスレシートデータに基づいて、非構造化形式であるレジマイナスレシートデータのデータ形式を、構造化形式に変換することでレジマイナス電子レシートデータを生成する(ステップS88)。この際、ステップS81で入力されたレジマイナスコードを付す。そして制御部11(制御手段113)は、生成したレジマイナス電子レシートデータを、レシート番号を付して電子レシートサーバ3に送信する(ステップS89)。そして制御部11(制御手段113)は、レジマイナスレシートデータを印字部13に出力して印字処理を実行し(ステップS90)、「レジマイナス」のヘッダー文字が印字された店控え用の紙のレジマイナスレシートを発行する。
【0121】
なお、ステップS87において、レジマイナスレシートデータに会員コードが含まれていないと判断した場合は(ステップS87;No)、制御部11は、ステップS90の処理を実行する。
【0122】
このように、レジマイナスキー125が操作された場合、制御部11は、レジマイナス処理を実行し、レジマイナスレシートデータを生成する。そして、会員コードが含まれている場合は、自動的にレジマイナス電子レシートデータを生成して、電子レシートサーバ3に送信し、かつレジマイナスレシートデータに基づいて印字部13で印字した紙のレシートを発行する。
【0123】
次に、
図17のフローチャートを用いて、制御部11が、ステップS24で一部取消キー126が操作されたと判断したときのステップS25の制御処理について説明する。
図17において、制御部11は、一部取消キー126が操作された際、一部取消キー126が操作されたことを示すキーコードである一部取消コードを入力する(ステップS141)。そして制御部11は、レシート番号が入力されたか否かを判断する(ステップS142)。レシート番号は、顧客に手渡されたレシート、または顧客端末に表示されている電子レシートデータに記載されており、店員が、このレシート番号を読み取って操作部12から入力する。
【0124】
制御部11は、レシート番号が入力されるまで待機し(ステップS142;No)、レシート番号が入力されたと判断した場合は(ステップS1422;Yes)、制御部11は、入力されたレシート番号で管理されているジャーナルデータをデータ記憶部17dから読み出す(ステップS143)。
【0125】
次に制御部11は、取消する商品の商品コードが入力されたか否かを判断する(ステップS144)。入力されるまで待機し(ステップS144;No)、商品コードが入力されたと判断した場合は(ステップS144;Yes)、制御部11は、入力された商品コードをデータ記憶部17dに記憶する(ステップS145)。
【0126】
次に制御部11は、実行キーが操作されたか否かを判断する(ステップS146)。操作されていないを判断した場合は(ステップS146;No)、制御部11は、ステップS144に戻り、操作されたと判断した場合は(ステップS146;Yes)、制御部11は、読み出したジャーナルデータに基づいて、レジマイナス処理を実行する(ステップSP147)。そして制御部11(変更レシートデータ生成手段112)は、レジマイナス処理に基づいたレジマイナスレシートデータ(変更レシートデータ)を生成する(ステップS148)。
【0127】
次いで制御部11は、ジャーナルデータとステップSP145で記憶した、取消された商品の商品コードとから、取消されていない商品について商品販売データ処理を実行する(ステップS149)。そして制御部11(訂正レシートデータ生成手段114)は、商品販売データ処理に基づいた訂正レシートデータを生成する(ステップS150)。
【0128】
次に制御部11(判断手段115)は、生成したレジマイナスレシートデータおよび訂正レシートデータに会員コードが含まれているか否かを判断する(ステップS151)。
【0129】
含まれていると判断した場合は(ステップS151;Yes)、制御部11(制御手段113)は、レジマイナスレシートデータに基づいて、非構造化形式であるレジマイナスレシートデータのデータ形式を、構造化形式に変換することでレジマイナス電子レシートデータを生成する(ステップS152)。この際、、ステップS141で入力された一部取消コードを付す。レジマイナス電子レシートデータには、「レジマイナス」の文字データが含まれる。
【0130】
また、制御部11(制御手段113)は、訂正レシートデータに基づいて、非構造化形式である訂正レシートデータのデータ形式を、構造化形式に変換することで訂正電子レシートデータを生成する(ステップS153)。この際、ステップS141で入力された一部取消コードを付す。そして制御部11(制御手段113)は、生成したレジマイナス電子レシートデータを電子レシートサーバ3に送信する(ステップS154)。また、制御部11(制御手段113)は、生成した訂正電子レシートデータを、レシート番号を付して電子レシートサーバ3に送信する(ステップS155)。
【0131】
そして制御部11(制御手段113)は、レジマイナスレシートデータを印字部13に出力して印字処理を実行し(ステップS156)、「レジマイナス」のヘッダー文字が印字された店控え用の紙のレジマイナスレシートを発行する。
【0132】
一方、ステップS151において、生成したレジマイナスレシートデータおよび訂正レシートデータに会員コードが含まれていないと判断した場合は(ステップS151;No)、制御部11は、生成したレジマイナスレシートデータを印字部13に出力して印字処理を実行し(ステップS157)、「レジマイナス」のヘッダー文字が印字された店控え用の紙のレジマイナスレシートを発行する。また、制御部11は、生成した訂正レシートデータを印字部13に出力して印字処理を実行し(ステップS158)、「一部取消」の文字が印字された顧客に手渡す紙の訂正レシートを発行する。
【0133】
なお、返品キー124、レジマイナスキー125、一部取消キー126を操作したとき以外に、例えば、収入印紙を購入変更するためのキーを操作した場合も、制御部11は、同様の処理を実行する。
【0134】
このように、実施形態によれば、生成された変更レシートデータに顧客を特定する顧客特定情報が含まれている場合、前記変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して前記外部装置に送信するとともに、変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部に出力するため、変更されたレシートデータについて、電子レシートデータとして顧客に送信するとともに、印字部13でも印字することができる。
【0135】
また、実施形態によれば、返品処理と一部取消処理が実行された場合、取引情報の変更に伴う変更後の新たな訂正レシートデータを生成するため、変更後の電子レシートデータを送信することができる。
【0136】
また、実施形態によれば、変更レシートデータに顧客特定情報である会員コードが含まれていると判断した場合に、変更レシートデータから変更電子レシートデータを生成して外部装置に送信するとともに、変更電子レシートデータに基づく印字データを印字部13に出力するため、自動的に電子レシートデータを送信することができる。
【0137】
次に、電子レシートサーバ3の制御部31が、電子レシート管理プログラム33bに従って動作することにより実行される電子レシート管理処理及び情報送信プログラム33cに従って動作することにより実行される情報送信処理の流れを、
図18に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0138】
電子レシートサーバ3の制御部31は、POS端末1から送信された電子レシートデータを通信I/F32を介して受信すると(ステップS31;Yes)、記憶部33の電子レシート管理領域33aに企業毎の電子レシートデータとして記憶する(ステップS32)。そして、電子レシートサーバ3の制御部31は、ステップS32で記憶した電子レシートデータを電子レシート管理サーバ4に送信し(ステップS33)、ステップS31に戻る。
【0139】
また、電子レシートサーバ3の制御部31は、予め設定された送信タイミングになると(ステップS31;No→ステップS34;Yes)、電子レシート管理領域33aに記憶して管理されている電子レシートデータを電子レシート管理サーバ4に送信し(ステップS35)、ステップS31に戻る。このステップS35の送信により、例えばステップS33で送信の対象から漏れた電子レシートデータを、電子レシート管理サーバ4に送信することができる。なお、ステップS35では、未送信の電子レシートデータのみを送信するよう制御してもよい。
【0140】
また、ステップS34において予め設定された送信タイミングではないと判断した場合(ステップS34;No)、制御部31は、POS端末1からレシートデータの要求があったか否かを判断する(ステップS36)。レシートデータの要求は、ステップS52、ステップS62、ステップS82でPOS端末1から送信される。
【0141】
レシートデータの要求があったと判断した場合は(ステップS36;Yes)、制御部31は、同時に受信したレシート番号で指定されるレシートデータをPOS端末1に送信する(ステップS37)。また、レシートデータの要求ではないと判断した場合は(ステップS36;No)、制御部31は、ステップS31に戻る。
【0142】
次に、電子レシート管理サーバ4の制御部41が、電子レシート管理プログラム43cに従って動作することにより実行される電子レシート管理処理及び情報送信プログラム43dに従って動作することにより実行される商品情報送信処理の流れを、
図19に示す機能ブロック図及び
図20に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0143】
図19に示すように、電子レシート管理サーバ4で実行される電子レシート管理プログラム43c及び情報送信プログラム43dは、電子レシートデータ記憶手段411、訂正電子レシートデータ記憶手段412、訂正電子レシートデータ送信手段413、変更電子レシートデータ記憶手段414を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては制御部41のCPUが記憶部43から電子レシート管理プログラム43c及び情報送信プログラム43dを読み出して実行することにより、電子レシートデータ記憶手段411、訂正電子レシートデータ記憶手段412、訂正電子レシートデータ送信手段413、変更電子レシートデータ記憶手段414が実行される。
【0144】
電子レシートデータ記憶手段411は、商品販売データ処理装置1が生成した顧客との一取引に基づく電子レシートデータを閲覧可能に記憶部に記憶する機能を有する。
【0145】
訂正電子レシートデータ記憶手段412は、取引の変更に伴い、電子レシートデータ記憶手段411によって記憶された電子レシートデータを変更した変更後の訂正電子レシートデータを、電子レシートデータに代わって閲覧可能に記憶部に記憶する機能を有する。
【0146】
訂正電子レシートデータ送信手段413は、端末装置7からの閲覧要求に対応して、訂正電子レシートデータ記憶手段412が記憶した訂正電子レシートデータを端末装置7に送信する機能を有する。
【0147】
変更電子レシートデータ記憶手段414は、取引の変更に伴い、電子レシートデータ記憶手段411によって記憶された前記電子レシートデータを変更した変更電子レシートデータを記憶部に記憶する機能を有する。
【0148】
図20に示すように、電子レシート管理サーバ4の制御部41は、各企業の電子レシートサーバ3から送信された電子レシートデータを、通信I/F42を介して受信したか否かを判断する(ステップS101)。
【0149】
電子レシートデータを受信したと判断した場合(ステップS101;Yes)、制御部41は、同時に受信したレシート番号がすでに存在するか否かを判断する(ステップS102)。この判断は、電子レシート管理領域43aのレシート番号部43a1に、受信したレシート番号が存在するか否かで判断する(ステップS102)。
【0150】
存在しないと判断した場合は(ステップS102;No)、制御部41は、受信したレシート番号に対応させて新たな電子レシートデータを、電子レシートデータ部43a21に記憶する(ステップS103)。そして制御部41は、記憶した新たな電子レシートデータに対応して、表示許可フラグ部43a22にフラグ「1」を記憶することで、当該電子レシートデータが閲覧可能に設定する(ステップS104)。
【0151】
また、受信したレシート番号が存在していると判断した場合は(ステップS102;Yes)、次に制御部41は、受信した電子レシートデータに返品コードが含まれているか否かを判断する(ステップS105)。含まれていると判断した場合は(ステップS105;Yes)、制御部41は、
図21に示す返品の電子レシート処理を実行する(ステップS106)。
【0152】
また、受信した電子レシートデータに返品コードが含まれていないと判断した場合は(ステップS105;No)、次に制御部41は、受信した電子レシートデータにレジマイナスコードが含まれているか否かを判断する(ステップS107)。含まれていると判断した場合は(ステップS107;Yes)、制御部41は、
図22に示すレジマイナスの電子レシート処理を実行する(ステップS108)。
【0153】
また、受信した電子レシートデータにレジマイナスコードが含まれていないと判断した場合は(ステップS107;No)、次に制御部41は、受信した電子レシートデータに一部取消コードが含まれているか否かを判断する(ステップS109)。含まれていると判断した場合は(ステップS109;Yes)、制御部41は、
図23に示す一部取消の電子レシート処理を実行する(ステップS110)。一部取消コードが含まれていないと判断した場合は(ステップS109;No)、制御部41は、ステップS101に戻って待機する。
【0154】
一方、ステップS101において、電子レシートデータを受信していないと判断した場合は(ステップS101;No)、制御部41は、携帯端末7から、電子レシートデータの照会があったか否かを判断する(ステップS121)。あったと判断した場合は(ステップS121;Yes)、制御部41は、該当する電子レシートデータを電子レシート管理領域43aから読み出す(ステップS122)。そして制御部41は、読み出した電子レシートデータを、照会があった携帯端末7に送信する(ステップS123)。
【0155】
図21は、ステップS106に示す、返品の電子レシート処理を示すフローチャートである。制御部41は、受信した返品電子レシートデータを、受信したレシート番号に対応する電子レシートデータ部43a31に記憶する(ステップS161)。また、受信した訂正電子レシートデータを、受信したレシート番号に対応する電子レシートデータ部43a41に記憶する(ステップS161)。
【0156】
次に制御部41は、表示許可フラグ部43a22のフラグを「0」にし、元の電子レシートデータを閲覧不可とする(ステップS162)。次に制御部41は、表示許可フラグ部43a32のフラグと、表示許可フラグ部43a42のフラグを「1」にし、電子レシートデータ部43a31に記憶した返品電子レシートデータと、電子レシートデータ部43a41に記憶した訂正電子レシートデータとを、閲覧可能に設定する(ステップS163)。
【0157】
次に制御部41は、返品電子レシートデータと訂正電子レシートデータとが閲覧可能であることを示すメッセージを、該当する携帯端末7に送信する(ステップS164)。
【0158】
図22は、ステップS108に示す、レジマイナスの電子レシート処理を示すフローチャートである。制御部41は、受信したレジマイナス電子レシートデータを、受信したレシート番号に対応する電子レシートデータ部43a31に記憶する(ステップS171)。
【0159】
次に制御部41は、電子レシートデータ部43a31に記憶したレジマイナス電子レシートデータに基づいて、電子レシートデータ部43a21に記憶している電子レシートデータの消し込み処理を実行する(ステップS172)。そして制御部41は、表示許可フラグ部43a32のフラグを「0」にセットし、電子レシートデータ部43a31に記憶したレジマイナス電子レシートデータを、閲覧を不可とする(ステップS173)。そして制御部41は、表示許可フラグ部43a22のフラグを「0」にセットし、電子レシートデータ部43a21に記憶している元の電子レシートデータを閲覧不可とする(ステップSP174)。
【0160】
図23は、ステップS110に示す、一部取消電子レシート処理を示すフローチャートである。制御部41は、受信したレジマイナス電子レシートデータを、受信したレシート番号に対応する電子レシートデータ部43a31に記憶する(ステップS181)。また、受信した訂正電子レシートデータを、受信したレシート番号に対応する電子レシートデータ部43a41に記憶する(ステップS181)。
【0161】
次に制御部41は、電子レシートデータ部43a31に記憶したレジマイナス電子レシートデータに基づいて、電子レシートデータ部43a21に記憶している電子レシートデータの消し込み処理を実行する(ステップS182)。そして制御部41は、表示許可フラグ部43a32のフラグを「0」にセットし、電子レシートデータ部43a31に記憶したレジマイナス電子レシートデータを、閲覧を不可とする(ステップS183)。そして制御部41は、表示許可フラグ部43a22のフラグを「0」にセットし、電子レシートデータ部43a21に記憶している電子レシートデータを閲覧不可とする(ステップSP184)。
【0162】
次に制御部41は、表示許可フラグ部43a42のフラグを「1」にし、電子レシートデータ部43a41に記憶した訂正電子レシートデータとを、閲覧可能に設定する(ステップS185)。
【0163】
次に制御部41は、訂正電子レシートデータとが閲覧可能であることを示すメッセージを、該当する携帯端末7に送信する(ステップS186)。
【0164】
このような実施形態では、取引が終了して電子レシートデータが生成された取引について、返品処理を実行した場合、制御部41は、電子レシートサーバ3から返品電子レシートデータと訂正電子レシートデータを受信する。これらの電子レシートデータを受信した以降は、携帯端末7から電子レシートデータの閲覧照会があった場合、電子レシート管理サーバ4は、フラグが「1」の表示許可フラグ部と対応した返品電子レシートデータと訂正電子レシートデータを携帯端末7に送信する。フラグが「0」にセットされたそれ以前の電子レシートデータは送信しない。すなわち、携帯端末7は、返品処理後は、返品電子レシートデータと訂正電子レシートデータが閲覧可能であるが、元の電子レシートデータは閲覧不可である。
【0165】
また、このような実施形態で、取引が終了して電子レシートデータが生成された取引について、レジマイナス処理を実行した場合、制御部41は、電子レシートサーバ3からレジマイナス電子レシートデータを受信する。このレジマイナス電子レシートデータを受信した以降は、携帯端末7から電子レシートデータの閲覧照会があった場合、制御部41は、携帯端末7に対して、元の電子レシートデータもレジマイナス電子レシートデータも送信しない。すなわち、携帯端末7は、元の電子レシートデータもレジマイなす電子レシートデータも、閲覧不可である。
【0166】
また、このような実施形態で、取引が終了して電子レシートデータが生成された取引について、一部取消処理を実行した場合、制御部41は、電子レシートサーバ3からレジマイナス電子レシートデータと訂正電子レシートデータを受信する。これらの電子レシートデータを受信した以降は、携帯端末7から電子レシートデータの閲覧照会があった場合、電子レシート管理サーバ4は、フラグが「1」の表示許可フラグ部と対応した訂正電子レシートデータを携帯端末7に送信する。フラグが「0」にセットされた、レジマイナス電子レシートデータと、それ以前の電子レシートデータは送信しない。すなわち、携帯端末7は、一部取消処理後は、訂正電子レシートデータが閲覧可能であるが、レジマイナス電子レシートデータと、元の電子レシートデータは閲覧不可である。
【0167】
次に、携帯端末7の制御部71が、電子レシート対応プログラム75aに従って動作することにより実行される電子レシート受け取り処理及び電子レシート閲覧プログラム75bに従って動作することにより実行される電子レシート閲覧処理の流れを、
図24~
図26を参照しつつ説明する。
【0168】
図24に示すように、携帯端末7で実行される電子レシート対応プログラム75a及び電子レシート閲覧プログラム75bは、会員対応付け手段711、電子レシート受信手段712、電子レシート表示手段713を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては制御部71のCPUが記憶部75から電子レシート対応プログラム75a及び電子レシート閲覧プログラム75bを読み出して実行することにより上記各部がRAM上にロードされ、会員対応付け手段711、電子レシート受信手段712、電子レシート表示手段713がRAM上に生成されるようになっている。
【0169】
会員対応付け手段711は、所定の顧客の会員コードを対応付ける。電子レシート受信手段712は、電子レシート管理サーバ4から電子レシートデータを受信する。電子レシート表示手段713は、電子レシート受信手段712により受信した電子レシートデータを表示部73に表示する。
【0170】
図25に示すように、まず、携帯端末7の会員対応付け手段711は、電子レシート管理サーバ4にアクセスして会員コード及びパスワードの入力によって認証処理を実行する(ステップS131)。これにより、携帯端末7と所定の顧客の会員コードとが対応付けられる。
【0171】
認証後、携帯端末7の電子レシート受信手段712は、入力された当該会員コードに対応して電子レシート管理サーバ4の電子レシート管理領域43aに記憶され管理されている電子レシートデータを受信する(ステップS132)。また、電子レシートデータに付加情報が対応付けされている場合には、この付加情報についても電子レシート管理サーバ4から受信する。なお、レシートデータの受信については、電子メールによって受信するものであってもよい。
【0172】
次に、携帯端末7の電子レシート表示手段713は、電子レシート受信手段712が受信した電子レシートデータ等を表示部73に表示し(ステップS133)、処理を終了する。
【0173】
図26は、携帯端末7の表示部73に表示された電子レシートG2の一例を示す図である。電子レシートG2は、用紙に印字されるレシートと同様のレイアウトや内容で表示される。また、電子レシートG2内において、操作部72の入力に追従するカーソルにより、取引された商品を示す商品a等にフォーカスを当てることができる。また、
図26では、電子レシートG2内に、店名のロゴを表示する店名ロゴ部G21や、広告等を表示するバナー表示部G22等を設けた例を示している。
【0174】
なお、レシートデータの表示形態は、必ずしも用紙に印字されるレシートのイメージに合わせる必要はない。しかしながら、レシートデータは、紙のレシートに代わるものであり、商品を購入したことを証明する電子的な商品購入証明情報となるものである。そこで、
図26では、商品購入証明情報として提示する場合に使用するため、以下の情報を表示した例を示している。
・店舗名
・購入日時
・購入商品明細
・売上合計額
・預り金額
・お釣り金額
・レジナンバー
・取引ナンバー
【0175】
ここで、商品aの何れかに対する付加情報として、プロモーション管理サーバ6等のURL(アクセス情報)が設定されている場合には、このURLが該当する商品名にリンクされたり、このURLへのアクセスを指示するため操作子となるアイコンb等が表示される。
【0176】
例えば、URLが示すアクセス先が、所定のキャンペーンへの応募を受け付けるサーバ装置(例えば、プロモーション管理サーバ6)である場合、携帯端末7の制御部71は、アイコンb等の押下に応じてプロモーション管理サーバ6にアクセスし、応募に係る処理を実行する。アクセス先へのアクセス時に、レシートデータ等に保持された自装置の会員コードを送信する形態としてもよい。そして、プロモーション管理サーバ6では、各会員を識別するための会員コードに対応付けてキャンペーン種別毎の応募履歴を管理する。
【0177】
なお、複数のレシートデータを受信した場合には、レシートデータに含まれる購入日、企業コード等に基づいて、レシートデータの各々を選択可能な選択画面を表示してもよい。この場合、電子レシート表示手段713は、選択画面から選択されたレシートデータを表示部73に表示する。
【0178】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0179】
例えば、上記実施形態では、コード読取部15を用いて会員コード等を入力する形態としたが、これに限らず、他の手法を用いて会員コード等を入力してもよい。具体的には、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信部をPOS端末1及び携帯端末7が備えることで、近距離無線通信により会員コード等を送受信可能な構成としてもよい。この場合、携帯端末7は、会員コード等を記憶部75や図示しないICタグ等に保持するものとする。
【0180】
また、上記実施形態では、携帯端末7から会員コード等を入力する形態としたが、これに限らず、ICカードや磁気カード等の会員コードを保持することが可能な媒体から入力してもよい。なお、ICカードを用いる場合には、POS端末1は、ICカードリーダライタ等の読取/書込部を備えるものとする。また、磁気カードを用いる場合には、POS端末1は、磁気カードのカードリーダ/カードライタ等を備えるものとする。
【0181】
また、上記実施形態では、本部P2に電子レシートサーバ3を設ける形態としたが、これに限らず、店舗P1内に、当該店舗用の電子レシートサーバ3を設ける形態としてもよい。この場合、POS端末1は、自店舗の店舗内ネットワークN1に接続された電子レシートサーバ3に電子レシートデータを出力し、電子レシートサーバ3は、店舗内ネットワークN1及びネットワークN2を介して電子レシート管理サーバ4に電子レシートデータを送信する。
【0182】
また、上記実施形態では、POS端末1で生成された電子レシートデータを、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に出力する形態としたが、これに限らず、POS端末1からネットワークN3を介して電子レシート管理サーバ4にアクセスすることで、電子レシート管理サーバ4に電子レシートデータを直接出力する形態としてもよい。
【0183】
また、上記実施形態では、携帯端末7は、電子レシート管理サーバ4を介して電子レシートデータを受信する形態としたが、これに限らず、POS端末1から電子レシートデータを直接受信する形態としてもよい。この場合、POS端末1は、店舗内ネットワークN1や図示しない近距離無線通信部を介して接続された携帯端末7に対し、生成した電子レシートデータを出力する。また、この場合、POS端末1で認証処理を行ってもよい。
【0184】
また、上記実施形態では、商品データファイルをPOS端末1が記憶する形態としたが、これに限らず、ストアサーバ2が、POS端末1から参照可能に商品データファイルを記憶する形態としてもよい。
【符号の説明】
【0185】
1 POS端末
3 電子レシートサーバ
4 電子レシート管理サーバ
7 携帯端末
11 制御部
12 操作部
13 印字部
14 表示部
15 コード読取部
16 通信I/F
17 記憶部
111 電子レシートデータ送信手段
112 変更レシートデータ生成手段
113 制御手段
114 訂正レシートデータ生成手段
115 判断手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0186】