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特開2022-168327ゲームプログラム、ゲーム装置、ゲームシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168327
(43)【公開日】2022-11-07
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、ゲーム装置、ゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/825 20140101AFI20221028BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20221028BHJP
【FI】
A63F13/825
A63F13/69
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141674
(22)【出願日】2022-09-06
(62)【分割の表示】P 2020206022の分割
【原出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】丸山 敦史
(57)【要約】
【課題】ゲーム媒体の育成に関するゲームの興趣性を向上させることが可能なゲームプログラムを提供する。
【解決手段】ゲームプログラムは、ゲーム装置5の制御部56を、ユーザに関連付けられたプレイヤキャラクタのレベルを特定する特定手段564と、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達しているか否かを判定する判定手段565と、として機能させる。また、ゲームプログラムは、サーバ装置2の制御部23を、判定手段565によりプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達していると判定された場合に、そのプレイヤキャラクタの素材キャラクタの入手条件を優遇する優遇手段235と、として機能させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、として機能させる
ゲームプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゲームプログラム、ゲーム装置、及びゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが所有しているプレイヤキャラクタと重複するプレイヤキャラクタを入手することで、当該プレイヤキャラクタの上限値を増加させて強化させることが可能なゲームがある。このようなゲームにおいて、下記の特許文献1に記載のゲームプログラムでは、ユーザが保有済みのキャラクタのガチャの当選確率を増加させることにより、プレイヤキャラクタの育成に関するゲームの興趣性を向上させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-110451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなゲームに関しては、プレイヤキャラクタを含む各種ゲーム媒体の入手や育成に関するゲームの興趣性に関して改善の余地が残されている。
本開示の目的は、ゲーム媒体の育成に関するゲームの興趣性を向上させることが可能なゲームプログラム、ゲーム装置、及びゲームシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の側面は、コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇手段と、として機能させるゲームプログラムである。
【0006】
第1の側面において、前記コンピュータを、
前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける抽選処理を実行する抽選手段として更に機能させ、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体には、前記第2ゲーム媒体が含まれており、
前記優遇手段は、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇として、前記抽選手段により実行される前記抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
【0007】
第1の側面において、複数の前記抽選対象ゲーム媒体は、予め定められた複数のパラメータのうちのいずれかのパラメータが設定されることにより複数のグループにそれぞれグループ分けされており、
前記抽選手段により前記ユーザに関連付けられるゲーム媒体を当選ゲーム媒体とするとき、
前記抽選手段は、
前記抽選処理として、
複数の前記パラメータの中から、前記当選ゲーム媒体が有する所定パラメータを抽選により特定する第1抽選処理と、
複数の前記抽選対象ゲーム媒体のうち、前記第1抽選処理で特定された前記所定パラメータを有するグループに属する複数の前記抽選対象ゲーム媒体の中から抽選により前記当選ゲーム媒体を決定する第2抽選処理と、を実行するものであり、
前記優遇手段は、
前記第2抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体の中から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
【0008】
第1の側面において、前記抽選手段は、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしているか否かに関わらず、前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける通常抽選と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たすことに基づいて、前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける特別抽選と、を実行するものであり、
前記優遇手段は、
前記抽選手段が前記特別抽選に対応する抽選処理を実行する際に、複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
【0009】
第1の側面において、前記抽選手段は、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしているか否かに関わらず、前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける通常抽選を実行するものであり、
前記優遇手段は、
前記抽選手段が前記通常抽選に対応する抽選処理を実行する際に、複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を優遇することができる。
【0010】
第1の側面において、前記優遇手段は、
前記抽選手段により実行される前記抽選処理において複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される条件を複数の優遇内容のうちのいずれかで優遇可能なものであって、
前記コンピュータを、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たした際に、複数の前記優遇内容のうちのいずれかを前記ユーザに選択させる選択画面を表示する表示制御手段として更に機能させることができる
第1の側面において、前記コンピュータを、
前記ユーザの操作に基づいて前記第1ゲーム媒体の情報を含むゲーム媒体確認画面を表示する表示制御手段として更に機能させ、
前記表示制御手段は、
前記所定条件を満たすことにより前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇が受けられる旨を前記ゲーム媒体確認画面に表示することができる。
【0011】
第1の側面において、前記コンピュータを、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たした際に、前記第2ゲーム媒体の入手条件が優遇される旨を表示する優遇報知画面を他の画面に先駆けて表示する表示制御手段として更に機能させ、
前記表示制御手段は、
前記優遇報知画面に、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇を受けることが可能な別の画面に遷移可能な遷移部を更に表示することができる。
【0012】
第1の側面において、前記コンピュータを、
前記ユーザのゲーム行動に基づいて、ゲーム内において優遇を受けることが可能な優遇権を前記ユーザに付与する優遇権付与手段として更に機能させ、
前記優遇手段は、
前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしていると判定された場合に、前記ユーザにより前記優遇権が行使されることを更に条件として、前記第2ゲーム媒体の入手条件を優遇することができる。
【0013】
第1の側面において、前記コンピュータを、
前記ユーザのゲーム行動に基づいて、ゲーム内において優遇を受けることが可能な優遇権を前記ユーザに付与する優遇権付与手段として更に機能させ、
前記優遇手段は、
前記ユーザにより前記優遇権が行使されることに基づいて、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを強化することができる。
【0014】
第1の側面において、
前記優遇権は、前記ユーザに複数関連付けることが可能なものであって、
前記優遇手段は、前記ユーザにより行使された前記優遇権の数に応じて、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを変化させることができる。
【0015】
第1の側面において、
前記優遇手段は、
前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いの強化を時間的又は回数的な制限を伴って行うものであり、
前記ユーザにより前記優遇権が行使される度に、前記第2ゲーム媒体の入手条件の優遇度合いを強化するとともに、前記時間的又は回数的な制限を緩和することができる。
【0016】
第2の側面は、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定部と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇部と、を備えるゲーム装置である。
【0017】
第3の側面は、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定部と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する優遇部と、を備えるゲームシステムである。
【発明の効果】
【0018】
本開示によれば、ゲーム媒体の入手や育成に関するゲームの興趣性を向上させることが可能なゲームプログラム、ゲーム装置、及びゲームシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1実施形態のゲームシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】第1実施形態の通常抽選リストの一例を示す図である。
図3】第1実施形態の特別抽選リストの一例を示す図である。
図4】第1実施形態のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図5】第1実施形態のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図6】第1実施形態のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図7】第1実施形態のサーバ装置の制御部及びゲーム装置の制御部により実行される処理の手順を示すシーケンスチャートである。
図8】第1実施形態の第1変形例の特別抽選リストの一例を示す図である。
図9】第1実施形態の第1変形例のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図10】第1実施形態の第1変形例のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図11】第2実施形態の通常抽選リストの一例を示す図である。
図12】第2実施形態の通常抽選リストの一例を示す図である。
図13】第2実施形態の通常抽選リストの一例を示す図である。
図14】第2実施形態のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図15】第2実施形態のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図16】第2実施形態のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
図17】第3実施形態のゲーム中にディスプレイに表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第1実施形態]
本開示のゲームシステム1の第1実施形態について図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示されるゲームシステム1では、サーバ装置2及び複数のゲーム装置5が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されており、ゲーム装置5においてゲームが実行される。
【0021】
本実施形態のゲームは、ゲームシステム1において実行されるオンラインのゲームである。このゲームでは、ゲーム装置5のユーザが、単数又は複数のプレイヤキャラクタを仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたりする。プレイヤキャラクタはオブジェクトに相当する。
【0022】
本実施形態のゲームでは、ユーザがゲーム媒体を取得することができる。ゲーム媒体とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、プレイヤが仮想空間において操作するプレイヤキャラクタ、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内で使用できる武器、防具、道具等のアイテム、並びにゲーム内で使用可能な消費媒体等である。ユーザは、ゲーム媒体を、課金による購入やクエストのクリアや各種ゲーム内のイベントの報酬、ガチャと呼ばれる抽選方法等により入手することができる。
【0023】
消費媒体は、仮想ゲーム空間内で使用可能な仮想通貨やポイント、アイテム、プレイヤキャラクタ等であって、ゲームを進めるにあたりゲーム内で消費される媒体である。消費媒体は、クエストの報酬として、又は現実社会での課金によりユーザに付与される。
仮想通貨は、有償の仮想通貨であってもよいし、無償の仮想通貨であってもよい。有償の仮想通貨は、課金により取得される仮想通貨である。無償の仮想通貨は、課金によらずに取得される仮想通貨である。無償の仮想通貨は、例えばゲームのログイン時にユーザに付与される特典(いわゆるログインボーナス)、あるいはクエスト等のゲームイベントのクリアによりユーザに付与される特典等、ゲームの進行に応じて取得可能であってもよい。
【0024】
クエストとは、ゲーム内で達成すべき課題や条件等が関連付けられたゲームコンテンツである。クエストには、そのクリア条件が設定されている。ユーザのゲーム行動によりクエストのクリア条件が達成されるとユーザに所定の報酬が付与される。なお、クエストにはクリア条件以外の課題(いわゆるミッション)が関連付けられていてもよい。当該ミッションを達成しつつクリア条件を成就することで、ユーザにはクリア報酬に加えてミッションクリア報酬が付与される。
【0025】
ガチャとは、所定の選択割合に基づきプレイヤキャラクタやアイテム等の任意のゲーム媒体を抽選により選択する方法である。選択された任意のゲーム媒体はユーザに付与される。ガチャを行うために消費されるゲーム媒体には、例えば課金操作によりユーザに付与される有償ゲーム媒体である「有償石」や、ゲーム行動を通じてユーザに付与される無償ゲーム媒体である「無償石」がある。なお、「ゲーム媒体をユーザに付与する」とは「ゲーム媒体を、ユーザを示す識別情報と関連付ける」と同義である。また、「ゲーム媒体をユーザが所有する」とは「ゲーム媒体が、ユーザを示す識別情報に関連付けられている」と同義である。
【0026】
ユーザがガチャ等で入手可能なプレイヤキャラクタやアイテム等のゲーム媒体には、その所定パラメータの一つとして、希少価値を示すレアリティと称されるパラメータが予め設定されている。具体的には、レアリティが高いとは、希少価値が高い、すなわちゲーム内で入手し難いことを意味し、レアリティが低いとは、希少価値が低い、すなわちゲーム内で入手し易いことを意味する。本実施形態のゲームでは、各ゲーム媒体に、Sランク、Aランク、及びBランクのいずれかのレアリティが予め設定されることにより、3つのグループにグループ分けされている。Sランクが最も高いレアリティであり、そこからAランク、Bランクの順でレアリティが低くなる。
【0027】
本実施形態のゲームでは、ユーザに関連付けられた消費媒体を消費することにより、プレイヤキャラクタを変化させることができる。以下では、プレイヤキャラクタの変化として強化及び限界突破を例に挙げて説明する。
プレイヤキャラクタの強化とは、プレイヤキャラクタの状態を有利に変化させることをいう。本実施形態では、プレイヤキャラクタの強化として、プレイヤキャラクタのレベルを上昇させる場合を例に挙げて説明する。本実施形態のゲームでは、プレイヤキャラクタのレベルは「レベル1」から開始されて、上限値まで上昇させることが可能である。上限値の初期値は例えば「レベル50」に設定されている。強化に必要な消費媒体は、典型的には所定のアイテムである。以下では、この強化に必要な消費媒体を「素材アイテム」と称する。
【0028】
プレイヤキャラクタの限界突破とは、プレイヤキャラクタのレベルの上限値を上昇させることをいう。本実施形態のゲームでは、プレイヤキャラクタのレベルを上限値まで育成した後、そのプレイヤキャラクタに対して特定の消費媒体を消費することにより、レベルの上限値を上昇させることができる。例えばプレイヤキャラクタの現在のレベル上限値が「レベル50」である場合、そのプレイヤキャラクタのレベルを「レベル50」まで上昇させた後、特定の消費媒体を消費すれば、そのプレイヤキャラクタのレベル上限値を「レベル55」まで上昇させることができる。なお、プレイヤキャラクタのレベルの上限値を「レベル55」まで上昇させた後、更にそのプレイヤキャラクタを限界突破させることにより、レベルの上限値を更に「レベル60」まで上昇させてもよい。限界突破に必要な消費媒体は、典型的にはそのプレイヤキャラクタと同一のキャラクタである。なお、プレイヤキャラクタと同一のキャラクタには、「レベル1」のキャラクタ等、プレイヤキャラクタとパラメータが異なるキャラクタが含まれる。以下では、この限界突破に必要な消費媒体を「素材キャラクタ」と称する。本実施形態では、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタが第1ゲーム媒体に相当する。また、プレイヤキャラクタを限界突破させるために必要な素材キャラクタが、第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体に相当する。
【0029】
本実施形態のゲームでは、上述したガチャとして、通常ガチャ及び特別ガチャが存在する。通常ガチャは、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達しているか否かに関わらず実施することが可能なガチャである。特別ガチャは、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達することにより、換言すればプレイヤキャラクタの限界突破が可能となることにより実施できるようになるガチャである。特別ガチャでは、通常ガチャと比較すると、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタ、換言すればレベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタを入手し易くなっている。
【0030】
このようなゲームは、プレイステーション(登録商標)等の家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)等の携帯用ゲーム機、もしくはパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等の電子機器であるゲーム装置5を用いて実行される。以下では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示する。
【0031】
<ゲームシステム1の概要>
ゲームシステム1はサーバ装置2及び複数のゲーム装置5により構成される。サーバ装置2は、ゲームプログラム及びゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5のゲームデータの管理、より詳細にはアカウント毎のゲームデータの管理を行う。
【0032】
ゲーム装置5はユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からゲームプログラム及びゲームデータの受信、具体的にはダウンロード及びインストールを行う。各ユーザには、ゲーム装置5に対応付けられて、識別情報及びパスワードを含むアカウント情報が割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時にゲーム装置5からサーバ装置2に送信されて、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0033】
ユーザ認証を経てサーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ、例えばゲーム進行状況に関するデータをサーバ装置2から受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像及び音声をディスプレイ61及びスピーカ62からそれぞれ出力しつつ、ゲームを進行させる。
【0034】
<ゲームシステム1の構成>
以下、図1を参照して、サーバ装置2及びゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5のそれぞれは互いに同一の構成を有している。
【0035】
<サーバ装置2の構成>
図1に示されるように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22、及び制御部23を有している。ネットワークインターフェース21及び記憶部22はバス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0036】
ネットワークインターフェース21はインターネット及びLAN等の通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能に接続されている。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びSSD(Solid State Drive)等で構成されている。記憶部22には、本実施形態のゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB(Data Base)221及び抽選リストDB222等の各種データが記憶されている。
【0037】
ユーザDB221には、ゲームをプレイするユーザの識別番号毎に、ユーザ情報、ユーザに付与されたゲーム媒体、ユーザが操作するプレイヤキャラクタに関する情報、及び仮想ゲーム空間内で使用可能な消費媒体等が対応付けられて記憶されている。ユーザ情報は、ユーザ名、及びユーザランク等の情報を含む。プレイヤキャラクタに関する情報とは、プレイヤキャラクタのレベルやステータス、当該プレイヤキャラクタに関連付けられた装備品等である。また、プレイヤキャラクタに関する情報には、プレイヤキャラクタに関連付けられている通貨の額やアイテム等も含まれている。仮想ゲーム空間内で使用可能な消費媒体とは、素材アイテムや素材キャラクタ等である。
【0038】
抽選リストDB222には、ガチャに対応した抽選処理を行う際に用いられる複数の抽選リストが記憶されている。抽選リストには、ゲーム媒体に関する情報と、抽選による選択確率とが関連付けられて記憶されている。ゲーム媒体に関する情報とは、ゲーム媒体の名称、能力、パラメータ、レアリティ、レベル等である。パラメータとは、例えばゲーム媒体がプレイヤキャラクタの場合、戦力、HP、攻撃力、防御力、賢さ、又は速さ等である。
【0039】
例えば、本実施形態のプレイヤキャラクタに対応したガチャの抽選処理は、第1抽選処理、第2抽選処理の順で行われる。第1抽選処理は、抽選により最終的にユーザに関連付けられるプレイヤキャラクタを当選プレイヤキャラクタとするとき、Sランク、Aランク、及びBランクの複数のレアリティの中から、当選プレイヤキャラクタが有するレアリティを抽選により特定する処理である。本実施形態では、当選プレイヤキャラクタが当選ゲーム媒体に相当する。第2抽選処理は、第1抽選処理で特定されたレアリティを有する複数のプレイヤキャラクタの中から抽選により1つのキャラクタを決定する処理である。このようなプレイヤキャラクタのガチャに対応した抽選処理を行うために、抽選リストDB222には例えば図2及び図3に示されるような抽選リストが記憶されている。
【0040】
図2は、プレイヤキャラクタの通常ガチャに用いられる通常抽選リスト222aの一例を示したものである。図2に示されるように、通常抽選リスト222aでは、プレイヤキャラクタのレアリティと、レアリティの抽選確率と、キャラクタ名と、キャラクタの抽選確率とが規定されている。
【0041】
レアリティの抽選確率は、対応するレアリティの第1抽選処理における抽選確率を示したものである。通常抽選リスト222aでは、第1抽選処理におけるSランクの抽選確率は「10[%]」に、Aランクの抽選確率は「30[%]」に、Bランクの抽選確率は「60[%]」にそれぞれ設定されている。各レアリティの抽選確率の合計値は「100[%]」である。
【0042】
キャラクタ名は、各レアリティで当選する可能性のあるプレイヤキャラクタの名称を示したものである。以下では、便宜上、当選する可能性のあるプレイヤキャラクタを「抽選対象キャラクタ」と称する。各レアリティの抽選対象キャラクタは、それぞれのレアリティに属する多数のキャラクタの中から予め選定される。通常抽選リスト222aに記載されているプレイヤキャラクタは、通常抽選により抽選される可能性のある抽選対象ゲーム媒体に相当する。
【0043】
キャラクタの抽選確率は、第2抽選処理における抽選対象キャラクタの抽選確率を示したものである。各レアリティに属する複数の抽選対象キャラクタのそれぞれの抽選確率の合計値は「100[%]」である。
この通常抽選リスト222aを用いて第1抽選処理及び第2抽選処理が行われた場合、実際のキャラクタの抽選確率はレアリティの抽選確率とキャラクタの抽選確率とを乗算した値となる。例えばキャラクタ1の実際の抽選確率は、レアリティの抽選確率である「10[%]」と、キャラクタの抽選確率である「20[%]」とを乗算することにより得られる「2[%]」である。
【0044】
図3は、プレイヤキャラクタの特別ガチャに用いられる特別抽選リスト222bの一例を示したものである。特別抽選リスト222bは、図2に示される通常抽選リスト222aと比較すると、Sランクの抽選対象キャラクタに「ピックアップキャラクタ」が追加されている点で異なる。ピックアップキャラクタには、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタが選択される。特別抽選リスト222bでは、ピックアップキャラクタの第2抽選処理の抽選確率が50[%]に設定されている。これに伴って、ピックアップキャラクタを除くSランクの他の抽選対象キャラクタの抽選確率は「10[%]に設定されている。
【0045】
図1に示される制御部23は、CPU及び半導体メモリを有するマイクロコンピュータで構成されており、サーバ装置2の動作を制御する。制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、抽選手段233、変化手段234、及び優遇手段235として機能する。これらの手段231~235はそれぞれ、情報処理部、照合部、抽選部、変化部、及び優遇部に相当する。
【0046】
―情報処理手段231―
情報処理手段231は各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザの操作に応じたガチャの抽選要求、アカウント情報、ゲームデータ等が挙げられる。情報処理手段231が送信する主なデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報、ガチャで得られたゲーム媒体に関する情報等があげられる。
【0047】
情報処理手段231は、ネットワークインターフェース21を介してゲーム装置5から受信する課金の要求に基づいて、課金を決済するための処理を実行する。課金の要求は、例えばスタミナ等のゲームのパラメータを所定量回復するために行われる。
―照合手段232―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いてユーザアカウントの認証を行う。
【0048】
―抽選手段233―
抽選手段233は、ユーザの抽選要求であるガチャの実施要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選によりユーザに関連付ける抽選処理を実行する。具体的には、ユーザがゲーム装置5に対してガチャの実施操作を行うと、ゲーム装置5からサーバ装置2にガチャの実施要求が送信される。抽選手段233は、このガチャの実施要求に応じて、抽選リストの中からゲーム媒体毎の当選確率に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により選択する。抽選手段233は、選択したゲーム媒体に関する情報と、抽選要求の送信元となる操作を行ったユーザの識別情報とを関連付ける。これにより、ユーザには、自身でガチャを引くことにより当選したゲーム媒体が付与される。
【0049】
例えば、ユーザがゲーム装置5に対して通常ガチャの実施操作を行った場合、ゲーム装置5からサーバ装置2に通常ガチャの実施要求が送信される。この場合、抽選手段233は、図2に示される通常抽選リスト222aを用いて一つのプレイヤキャラクタを選択する。具体的には、抽選手段233は、図2に示される通常抽選リスト222aを用いることにより、当選プレイヤキャラクタが有するレアリティとして、「レアリティの当選確率」の欄に記載の抽選確率に基づいてSランク、Aランク、及びBランクの中から一つのレアリティを抽選により特定する第1抽選処理を実行する。その後、抽選手段233は、第1抽選処理で特定されたレアリティを有する複数のプレイヤキャラクタの中から「キャラクタの抽選確率」の欄に記載の抽選確率に基づいて一つの当選プレイヤキャラクタを決定する第2抽選処理を行う。
【0050】
また、ユーザがゲーム装置5に対して特別ガチャの実施操作を行った場合、ゲーム装置5からサーバ装置2に特別ガチャの実施要求が送信される。この場合、抽選手段233は、図3に示される特別抽選リスト222bを用いて上述した第1抽選処理及び第2抽選処理を実行することにより一つの当選プレイヤキャラクタを決定する。
【0051】
―変化手段234―
変化手段234は、ゲーム装置5から送信されるユーザの操作情報に基づいて、ユーザに関連付けられた消費媒体を消費して、ユーザにより選択されたゲーム媒体の変化、具体的には強化や限界突破等を実行する。
【0052】
―優遇手段235―
優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した旨がゲーム装置5から通知された場合に、そのプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件を優遇する。
【0053】
具体的には、優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達することを条件に、ゲーム装置5においてユーザが選択可能なガチャとして、通常ガチャとは別に、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタを入手し易い特別ガチャをゲーム内に出現させる。これにより、ユーザは、ゲーム内で特別ガチャの実施を要求することが可能となる。
【0054】
また、優遇手段235は、特別ガチャに対応した抽選を行う際に、図3に示される特別抽選リスト222bを用いるように抽選手段233に指示する。本実施形態では、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、図3に示される特別抽選リスト222bに基づく特別ガチャの実施を要求できるようになることが、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件の優遇に相当する。
【0055】
なお、優遇手段235は、特別ガチャの実施を要求するための条件を設定する。例えば、優遇手段235は、無償石又は有償石の消費を、特別ガチャの実施を要求するための条件とする。
また、優遇手段235は、優遇終了条件が満たされるまでの期間だけ特別ガチャを出現させる。本実施形態では、優遇終了条件が、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した時点から所定時間が経過すること、及び予め定められた所定回数だけ特別ガチャが実施されることのいずれかが満たされるという条件に設定されている。優遇終了条件が満たされた場合、ユーザは特別ガチャの実施を要求することができなくなる。
【0056】
さらに、優遇手段235は、所定個数の有償石の消費を伴って所定回数の特別ガチャの実施が要求された場合、最後に実施する特別ガチャに用いる抽選リストとして、図3に示される特別抽選リスト222bにおいてSランクのレアリティの抽選確率が「100[%]」に、Aランクのレアリティの抽選確率が「0[%]」に、Bランクのリアリティの抽選確率が「0[%]」にそれぞれ設定された抽選リストを用いるように抽選手段233に指示する。すなわち、優遇手段235は、最後に実施する特別ガチャにおいてSランクのプレイヤキャラクタを確実に当選させる。これは、課金アイテムである有償石を複数消費したユーザを更に優遇するためである。
【0057】
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62、及びタッチパッド63が外部接続又は内蔵されている。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55、及び制御部56を有している。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、及び記憶部55はバス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
【0058】
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために通信ネットワーク6に通信可能に接続されている。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に基づいて動画形式でゲーム画像を描画する。ゲーム画像には、キャラクタ及び仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトが含まれる。グラフィック処理部52は、例えば液晶型のディスプレイ61に接続されており、動画形式で描画されたゲーム画像をゲーム画面としてディスプレイ61上に表示する。
【0059】
オーディオ処理部53は、スピーカ62に接続されており、制御部56の指示に基づいてゲーム音声を再生及び合成するとともに、そのゲーム音声をスピーカ62から出力させる。
操作部54は、タッチパッド63に接続されており、操作及び入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。ユーザはタッチパッド63をタッチ操作することでゲーム装置5に操作信号を入力することができる。
【0060】
記憶部55はHDD、SSD、RAM、及びROM等で構成されている。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、及びゲーム装置5のアカウント情報等が格納されている。
制御部56は、CPUや半導体メモリを有するマイクロコンピュータで構成されており、ゲーム装置5の動作を制御する。制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、抽選受付手段563、特定手段564、判定手段565、音声制御手段566、及び表示制御手段567として機能する。これらの手段561~567はそれぞれ、通信部、ゲーム実行部、抽選受付部、特定部、判定部、音声制御部、及び表示制御部に相当する。
【0061】
―通信手段561―
通信手段561はネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2と通信を行う。
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に基づいて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成するとともに、その情報をサーバ装置2に送信する。例えば通信手段561はアカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、及びガチャ実施要求等をサーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送信される新たなゲームデータ、及び抽選処理により選択されたゲーム媒体に関する情報等をサーバ装置2から受信する。
【0062】
―ゲーム実行手段562―
ゲーム実行手段562は、ユーザによるタッチパッド63の操作に基づいて、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクト及びテクスチャ等のデータを、記憶部55から読み込む、又はサーバ装置2から受信する。ゲーム実行手段562は、仮想ゲーム空間オブジェクト及びテクスチャ等のデータを用いてゲームプログラムを実行しつつ、2次元又は3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52により処理されることで、その処理後のゲーム画像がディスプレイ61に逐次表示される。
【0063】
ゲーム実行手段562は、ゲーム画像上に、ゲーム装置5のユーザの操作に基づいてキャラクタを配置させて、そのユーザの操作及びゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。
―抽選受付手段563―
抽選受付手段563は、ユーザがタッチパッド63等を操作してガチャの実施を要求した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。例えば、抽選受付手段563は、ユーザがプレイヤキャラクタの通常ガチャの実施を要求した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。また、抽選受付手段563は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した時点から、優遇終了条件が満たされるまでの期間、特別ガチャの実施の要求を受け付ける。抽選受付手段563は、その期間にユーザが特別ガチャの実施を要求した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。
【0064】
―特定手段564―
特定手段564は、ユーザに関連付けられたゲーム媒体の育成状況を特定する。具体的には、特定手段564は、ユーザに関連付けられたプレイヤキャラクタのレベルを特定する。
【0065】
―判定手段565―
判定手段565は、ユーザに関連付けられたゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、判定手段565は、特定手段564により特定されたプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達したか否か、換言すればプレイヤキャラクタの限界突破が可能であるか否かを判定する。本実施形態では、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達すること、又はプレイヤキャラクタの限界突破が可能であることが、所定条件に相当する。判定手段565は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達したと判定した場合には、その旨をサーバ装置2に送信する。これにより、サーバ装置2の優遇手段235が特別ガチャを出現させることにより、ユーザが特別ガチャの実施を要求できるようになる。
【0066】
―音声制御手段566―
音声制御手段566は、ゲームの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作等に基づいてスピーカ62の音声出力を制御する。
―表示制御手段567―
表示制御手段567は、ゲームの実行にあたり、ゲーム装置5に対するユーザの操作等に基づいてディスプレイ61の表示出力を制御する。例えば、表示制御手段567は、キャラクタの確認画面やガチャの実施画面等をディスプレイ61に表示する。
【0067】
次に、図4図6を参照して、表示制御手段567によりディスプレイ61に表示される画面の例を説明する。
表示制御手段567は、図4に示されるプレイヤキャラクタの確認画面70をディスプレイ61に表示する。本実施形態では、このキャラクタ確認画面70が、第1ゲーム媒体の情報を含むゲーム媒体確認画面に相当する。キャラクタ確認画面70には、キャラクタ表示領域700、素材数表示領域701、一覧表示領域702、強化選択ボタン703、及び限界突破選択ボタン704が設けられている。
【0068】
キャラクタ表示領域700は、プレイヤキャラクタの現在のレベルと各パラメータが表示される部分である。
素材数表示領域701には、プレイヤキャラクタを現在のレベルから、一覧表示領域702で選択されたレベルまで上げるために必要な素材アイテムの数の合計値と、ユーザが現在所持している素材アイテムの数とが素材アイテム毎に表示される。
【0069】
一覧表示領域702には強化レベル一覧領域7020及びスクロールバー7021が設けられている。
強化レベル一覧領域7020には、強化レベル一覧のうち、ユーザに関連付けられた素材アイテムを消費することでプレイヤキャラクタのレベルを上昇させることが可能な強化可能レベルと、ユーザに関連付けられた素材アイテムを全て消費したとしてもプレイヤキャラクタのレベルを上昇させることが不可能な強化不可能レベルとが表示される。図4では、強化可能レベルが「レベル48」であり、強化不可能レベルが「レベル49,50」である場合について例示している。強化レベル一覧領域7020では、強化不可能レベルであるレベル49及びレベル50のそれぞれの表示領域7020b,7020cがグレーアウトでそれぞれ表示されることで、それらのレベルを選択不可能にするとともに、それらのレベルに強化が不可能なことをユーザに認知させるようにしている。
【0070】
強化レベル一覧領域7020における各レベルの表示領域7020a,7020b,7020cには、対応するレベルと共に、レベルアップに必要な各素材アイテムの必要数と、プレイヤキャラクタの各パラメータの上昇量とが表示されている。
表示制御手段567は、一覧表示領域702における上限レベルの表示領域に、すなわち「レベル50」の表示領域7020cに、優遇通知領域706を重ねて表示する。優遇通知領域706は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、そのプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手確率が高く設定された特別ガチャの実施を要求することが可能な旨をユーザに通知するための領域である。なお、本実施形態では、優遇通知領域706に記載の「ピックアップガチャ」が特別ガチャに相当する。また、この優遇通知領域706が、所定条件を満たすことにより第2ゲーム媒体の入手条件の優遇が受けられる旨を表示する領域に相当する。
【0071】
スクロールバー7021は、強化レベル一覧領域7020に現在表示されているレベルよりも上のレベル又は下のレベルを表示させるために強化レベル一覧領域7020をスクロールさせる際に操作される部分である。
強化選択ボタン703は、強化レベル一覧領域7020で選択されたレベルまでプレイヤキャラクタのレベルを上昇させる際に操作される部分である。すなわち、ユーザは、強化レベル一覧領域7020に表示される複数の強化可能レベルのうちのいずれかを選択した後、強化選択ボタン703を操作すれば、選択されたレベルまでプレイヤキャラクタのレベルを上昇させることができる。
【0072】
限界突破選択ボタン704は、プレイヤキャラクタの限界突破を行う、すなわちプレイヤキャラクタのレベルの上限値を上昇させる際に操作される部分である。限界突破選択ボタン704は、プレイヤキャラクタのレベルが現在の上限値に達していない場合には、図4に示されるようにグレーアウトで表示されており、ユーザによる操作が不可能になっている。プレイヤキャラクタのレベルが現在の上限値に達すると、限界突破選択ボタン704のグレーアウト表示が解除されて、ユーザは限界突破選択ボタン704を操作することが可能となる。
【0073】
表示制御手段567は、キャラクタ確認画面70においてプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した場合には、図5に示されるように、他の画面に先駆けて、優遇報知画面71をディスプレイ61に表示する。優遇報知画面71には、特別ガチャが新たに出現した旨、プレイヤキャラクタの更なる強化には限界突破が必要な旨、及び限界突破にはプレイヤキャラクタと同一のキャラクタである素材キャラクタが必要である旨が記載されている。なお、優遇報知画面71に表示される「期間限定ピックアップガチャ」は特別ガチャに相当する。
【0074】
優遇報知画面71には遷移ボタン710及び戻るボタン711が設けられている。本実施形態では、遷移ボタン710が遷移部に相当する。
戻るボタン711は、優遇報知画面71からキャラクタ確認画面70に戻る際に操作される部分である。
【0075】
遷移ボタン710は、優遇報知画面71から、特別ガチャの実施を要求するための画面に遷移する際に操作される部分である。表示制御手段567は、遷移ボタン710が操作された場合、図6に示される特別ガチャ実施画面72をディスプレイ61に表示する。
なお、表示制御手段567は、優遇報知画面71の遷移ボタン710が操作された場合に限らず、複数のガチャが表示されるガチャ選択画面において、特別ガチャを選択するボタンが操作された場合にも同様に特別ガチャ実施画面72をディスプレイ61に表示する。ガチャ選択画面には、例えば通常ガチャを選択するボタンや、特別ガチャを選択するボタン等、各種ガチャを選択する複数のボタンが配列されている。ユーザは、ガチャ選択画面において特別ガチャを選択することで、任意のタイミングで特別ガチャの実施を要求することができる。
【0076】
図6に示されるように、特別ガチャ実施画面72には、優遇対象表示領域720、確率確認ボタン721、説明表示領域722、第1ガチャボタン723、第2ガチャボタン724、及び第3ガチャボタン725が設けられている。
優遇対象表示領域720には、特別ガチャにおいて抽選確率が優遇されているピックアップキャラクタ、すなわちレベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタが表示される。よって、ユーザは、優遇対象表示領域720に表示されるキャラクタを確認することで、特別ガチャで入手し易いキャラクタを容易に認知することができる。
【0077】
確率確認ボタン721は、特別ガチャにおける各プレイキャラクタの抽選確率を確認するためのボタンである。ユーザが確率確認ボタン721を操作した場合、表示制御手段567は、例えば図3に示される特別抽選リスト222bの画面、あるいはそれに対応した画面をディスプレイ61に表示する。
【0078】
説明表示領域722には、プレイヤキャラクタの限界突破に必要な素材キャラクタが入手し易い旨、特別ガチャの実施を要求することが可能な残り時間、及び特別ガチャの実施を要求することが可能な残り回数等が表示される。
第1ガチャボタン723は、無償石を消費して特別ガチャの実施を1回要求するためのボタンである。ユーザが第1ガチャボタン723を操作すると、ユーザに関連付けられた無償石が1個消費されて、特別ガチャが一回実施される。
【0079】
第2ガチャボタン724は、無償石を消費して特別ガチャの実施を10回要求するためのボタンである。ユーザが第2ガチャボタン724を操作すると、ユーザに関連付けられた無償石が10個消費されて、特別ガチャが10回実施されるとともに、ボーナス的なゲーム媒体がユーザに追加で付与される。特別ガチャ実施画面72では、ボーナス的にユーザに付与されるゲーム媒体が第2ガチャボタン724の横に表示されている。
【0080】
第3ガチャボタン725は、有償石を消費して特別ガチャの実施を10回要求するためのボタンである。ユーザが第3ガチャボタン725を操作すると、ユーザに関連付けられた有償石が10個消費されて、特別ガチャが10回実施されるとともに、ボーナス的なゲーム媒体がユーザに追加で付与され、更にレアリティがSランクの一体のプレイヤキャラクタが確実に当選する。特別ガチャ実施画面72では、ボーナス的にユーザに付与されるゲーム媒体、及びレアリティがSランクの一体のプレイヤキャラクタが確実に当選する旨が表示されている。
【0081】
<ゲームシステム1の動作の流れ>
次に、図7を参照して、サーバ装置2の制御部23及びゲーム装置5の制御部56により実行される処理の手順について具体的に説明する。
図7に示されるように、ゲーム装置5の制御部56では、特定手段564がプレイヤキャラクタのレベルを特定した後(ステップS10)、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達しているか否かを判定手段565が判定する(ステップS11)。判定手段565は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達したと判定した場合には(ステップS11:YES)、その旨をサーバ装置2に送信する(ステップS12)。
【0082】
サーバ装置2の優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した旨を受信すると(ステップS20)、特別ガチャを出現させる(ステップS21)。これにより、ユーザは、ゲーム装置5において、図5に示される優遇報知画面71の遷移ボタン710を操作したり、ガチャ選択画面で特別ガチャに対応したボタンを操作したりすることにより特別ガチャ実施画面72をディスプレイ61に表示させて、特別ガチャの実施を要求することが可能となる。
【0083】
その後、ゲーム装置5の抽選受付手段563は、特別ガチャの実施が要求されたか否かを判断して(ステップS13)、特別ガチャの実施が要求された場合には(ステップS13:YES)、その旨をサーバ装置2に送信する(ステップS14)。抽選受付手段563は、ステップS14の処理を実行した場合、又はステップS13の処理で否定的な判断を行った場合には(ステップS13:NO)、優遇終了条件が満たされたか否かを判断する(ステップS15)。優遇終了条件は、上述の通り、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した時点から所定時間が経過すること、及び予め定められた所定回数だけ特別ガチャが実施されることのいずれかが満たされるという条件に設定されている。抽選受付手段563は、優遇終了条件が満たされていない場合には(ステップS15:NO)、ステップS13の処理に戻る。よって、優遇終了条件が満たされるまでの期間、特別ガチャの実施が要求される度に、その旨がゲーム装置5からサーバ装置2に送信される。
【0084】
一方、サーバ装置2の優遇手段235は、ゲーム装置5から特別ガチャの実施が要求されたか否かを判断する(ステップS22)。優遇手段235は、特別ガチャの実施が要求されたと判断した場合には(ステップS22:YES)、特別ガチャを実施する(ステップS23)。これにより、ユーザは、特別抽選リスト222bにおいて定められる所定の確率で、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタを入手することができる。
【0085】
優遇手段235は、ステップS23の処理を実行した場合、あるいはステップS22の処理で否定的な判断を行った場合には(ステップS22:NO)、優遇終了条件が満たされたか否かを判断する(ステップS24)。優遇手段235は、優遇終了条件が満たされていない場合には(ステップS24:NO)、ステップS22の処理に戻り、特別ガチャの実施を要求する操作がゲーム装置5において行われたか否かを継続して監視する。
【0086】
優遇手段235は、優遇終了条件が満たされた場合には(ステップS24:YES)、特別ガチャを終了する(ステップS25)。これに伴って、ゲーム装置5において特別ガチャを選択することができなくなるため、ユーザは特別ガチャを実施することができなくなる。
【0087】
以上をまとめると、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体(プレイヤキャラクタ)の育成状況(レベル)を特定する特定手段564と、第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段565と、として機能させる。また、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、判定手段565により第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしていると判定された場合に、第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体(素材キャラクタ)の入手条件を優遇する優遇手段235と、として機能させる。
【0088】
<効果>
ユーザに関連付けられたプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した場合、そのプレイヤキャラクタはユーザにとって思い入れのあるキャラであるということができる。したがって、上記実施形態のように、そのプレイヤキャラクタと特定の関係を有する、具体的にはそのプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする関係を有する素材キャラクタの入手条件を優遇すれば、ユーザは素材キャラクタを入手し易くなるため、その素材キャラクタを用いてプレイヤキャラクタを育成することができる。結果的に、ゲーム媒体の育成に関するゲーム興趣性を向上させることができる。
【0089】
図3に示される特別ガチャに用いられる特別抽選リスト222bの抽選対象キャラクタには、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とするピックアップキャラクタが含まれている。サーバ装置2の優遇手段235は、特別ガチャに対応する抽選処理を実行する際に図3に示される特別抽選リスト222bを用いるように抽選手段233に指示することで、複数の抽選対象キャラクタの中から、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタが抽選される確率を、その素材キャラクタを除くキャラクタが抽選される確率よりも優遇する。具体的には、優遇手段235は、特別ガチャにおいて実行される第1抽選処理及び第2抽選処理のうち、第2抽選処理において、Sランクに属する複数の抽選対象キャラクタの中から、素材キャラクタが抽選される確率を優遇する。
【0090】
この構成によれば、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの入手条件を優遇するという構成を容易に実現することができる。また、本実施形態の特別ガチャでは、第1抽選処理の抽選条件は通常ガチャと同一であるため、素材キャラクタの抽選条件を優遇し過ぎることがない。これにより、抽選の興趣性を維持しつつ、ゲーム媒体の育成に関するゲームの興趣性を向上させることができる。
【0091】
サーバ装置2の抽選手段233は、通常ガチャとは別に、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの入手条件が優遇された特別ガチャを実施する。
この構成によれば、素材キャラクタの入手条件が優遇されていることをユーザが認識し易くなる。
【0092】
ゲーム装置5の表示制御手段567は、図4に示されるように、一覧表示領域702における上限レベルの表示領域に優遇通知領域706を表示する。優遇通知領域706は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に特別ガチャの実施を要求することが可能な旨をユーザに通知するための表示である。
【0093】
この構成によれば、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの入手条件の優遇が受けられることをユーザが認識し易くなるため、ユーザフレンドリーなゲームを提供できる。
ゲーム装置5の表示制御手段567は、図5に示される優遇報知画面71に、特別ガチャに遷移可能な遷移ボタン710を表示させる。
【0094】
この構成によれば、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に優遇報知画面71が表示された後、ユーザは、その優遇報知画面71の遷移ボタン710を操作するだけで特別ガチャを即座に実施することができるため、利便性を向上させることができる。
<第1変形例>
次に、実施形態のゲームシステム1の第1変形例について説明する。
【0095】
図1に示されるように、本変形例のゲーム装置5の制御部56は、優遇権付与手段568を更に備えている。優遇権付与手段568は、ユーザのゲーム行動や課金操作等に基づいて、ゲーム内において様々な優遇を受けることが可能なチケットをユーザに付与する。優遇権付与手段568は、例えばクエストやミッションのクリア報酬としてユーザにチケットを付与したり、無償石や有償石を消費するというゲーム行動に基づいてユーザにチケットを付与したりする。なお、本変形例のゲームでは、一人のユーザに対して複数のチケットを関連付けることが可能となっている。本変形例では、チケットが優遇権に相当する。
【0096】
本変形例のゲームでは、特別ガチャの実施を要求する際にユーザがチケットを消費することにより、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラの当選確率を上昇させることが可能となっている。
具体的には、サーバ装置2の優遇手段235は、ゲーム装置5からの要求に基づいて特別ガチャを実施する際に、ゲーム装置5から送信されるチケットの消費枚数の情報に基づいて、図3に示される特別抽選リスト222bにおいてピックアップキャラの当選確率を変化させる。例えば、優遇手段235は、チケットの消費枚数が増加するほど、ピックアップキャラの当選確率を上昇させるとともに、それ以外のキャラクタの当選確率を減少させる。一例として、優遇手段235は、チケットの消費枚数が一枚増える度に、Sランクに属するピックアップキャラクタの当選確率を「5[%]」ずつ段階的に増加させるとともに、Sランクに属するそれ以外のキャラクタの当選確率を「1[%]」ずつ段階的に減少させる。したがって、チケットが一枚消費された場合には、抽選手段233は、図8に示されるような特別抽選リスト222bを用いて特別ガチャを実行することとなる。
【0097】
ゲーム装置5の表示制御手段567は、図9に示されるような特別ガチャ実施画面72をディスプレイ61に表示する。特別ガチャ実施画面72には、チケット使用ボタン726が更に設けられている。表示制御手段567は、チケット使用ボタン726が操作された場合、図10に示されるチケット選択画面73をディスプレイ61に表示する。
【0098】
チケット選択画面73にはチケット選択ボタン730及び当選確率表示領域731が設けられている。
チケット選択ボタン730は、特別ガチャを実施する際に消費するチケットの枚数を増減させるためのボタンである。ゲーム装置5の通信手段561は、特別ガチャの実施をサーバ装置2に要求する際に、チケット選択ボタン730で選択されたチケットの消費枚数の情報をサーバ装置2に送信する。
【0099】
当選確率表示領域731には、チケットの消費枚数に応じたプレイヤキャラクタの当選確率が可変表示される。例えば図10に示されるように、チケットの消費枚数が「1枚」に設定されている場合には、図8に示される特別抽選リスト222bに対応した当選確率が当選確率表示領域731に表示されることとなる。
【0100】
このように、本変形例のサーバ装置2の優遇手段235は、ユーザによりチケットが行使されることに基づいて、特別ガチャにおいて、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件の優遇度合いを強化する。また、優遇手段235は、ユーザにより行使されたチケットの消費枚数に応じて、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件の優遇度合いを変化させる。この構成によれば、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの入手条件をユーザが任意に調整することができるため、ゲームの興趣性を更に向上させることができる。
【0101】
<第2変形例>
次に、実施形態のゲームシステム1の第2変形例について説明する。
本変形例のサーバ装置2の優遇手段235は、ユーザによりチケットが行使される度に、特別ガチャにおいて、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの入手条件の優遇度合いを強化するとともに、特別ガチャに対して設定されている時間的な又は回数的な制限を更に緩和する。
【0102】
具体的には、優遇手段235はチケットの消費枚数に基づいて特別ガチャの要求可能期間を延ばす。例えば、優遇手段235は、チケットが一枚消費された場合には、特別ガチャの要求可能期間を一日延ばす。また、優遇手段235はチケットの消費枚数に基づいて特別ガチャの要求回数を増加させる。例えば、優遇手段235は、チケットが一枚消費された場合には、ガチャの要求可能回数を一回増やす。
【0103】
この構成によれば、ユーザが特別ガチャの時間的又は回数的な制限を任意に調整することができるため、ゲームの興趣性を更に向上させることができる。
なお、本変形例のようにゲーム内にチケットが存在する場合、優遇手段235は、特別ガチャの実施を要求するための条件として、無償石又は有償石を消費するという条件に代えて、チケットを消費するという条件を用いてもよい。また、優遇手段235は、特別ガチャの実施を要求するための条件として、無償石又は有償石を消費するという条件に加え、チケットを消費するという条件を用いてもよい。
【0104】
[第2実施形態]
次に、本開示のゲームシステム1の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のゲームシステム1との相違点を中心に説明する。
<ゲームの説明>
本実施形態のゲームでは、通常ガチャとして、例えば期間限定で選定されたプレイヤキャラクタの当選確率が優遇されたピックアップガチャを行うことができる。また、本実施形態のゲームでは、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に特別ガチャが出現しない点で、第1実施形態のゲームと異なる。但し、本実施形態のゲームでは、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、ピックアップガチャにおいて、そのプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件が優遇される。
【0105】
<サーバ装置2の構成>
図1に示されるサーバ装置2の記憶部22の抽選リストDB222には、ピックアップガチャに対応した抽選リスト222cが記憶されている。図11は、ピックアップガチャの抽選リスト222cの一例を示したものである。図11に示されるように、この抽選リスト222cにおけるSランクの抽選対象キャラクタには、通常キャラクタ1~5の他に、ピックアップキャラクタ1,2が存在する。ピックアップキャラクタ1,2は、例えば複数のSランクのキャラクタの中から所定の周期で選択されるキャラクタである。
【0106】
ピックアップガチャの抽選リスト222cでは、通常キャラクタ1~5の抽選確率が「10[%]」にそれぞれ設定されているのに対し、ピックアップキャラクタ1,2の抽選確率が「25[%]」にそれぞれ設定されている。したがって、ピックアップガチャでは、通常キャラクタ1~5の抽選確率と比較するとピックアップキャラクタ1,2の抽選確率が優遇されている。
【0107】
―優遇手段235―
優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した旨がゲーム装置5から通知された場合、図11に示されるピックアップガチャの抽選リスト222cにおいて、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタの入手条件を優遇する。
【0108】
具体的には、優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した旨がゲーム装置5から通知された場合、図12に示されるように、抽選リスト222cにおけるSランクの抽選対象キャラクタにピックアップキャラクタ3を新たに加える。優遇手段235は、ピックアップキャラクタ3として、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタを選択する。また、優遇手段235は、通常キャラクタ1~5の抽選確率を「5[%]」にそれぞれ変更した上で、ピックアップキャラクタ1~3の抽選確率を「25[%]」にそれぞれ設定する。これにより、ユーザは、ピックアップガチャの実施を要求することによりピックアップキャラクタ3を入手し易くなる。本実施形態では、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、ピックアップガチャの抽選リスト222cを図12に示されるように変更することが、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの入手条件の優遇に相当する。
【0109】
なお、優遇手段235は、優遇終了条件が満たされるまでの期間だけ、図12に示される抽選リスト222cを用いる。本実施形態では、優遇終了条件が、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した時点から所定時間が経過すること、及び図12の抽選リスト222cを用いたガチャが所定回数だけ実施されることのいずれかが満たされるという条件に設定されている。優遇終了条件が満たされた場合、ピックアップガチャの抽選リストは、図11に示される抽選リスト222cに戻る。
【0110】
さらに、優遇手段235は、図12に示される抽選リスト222cを用いてガチャを行う回数に上限値を設けている。すなわち、図12に示される抽選リスト222cを用いたガチャが所定回数行われた場合には、ピックアップガチャの抽選リストは、図11に示される抽選リスト222cに戻る。
【0111】
一方、優遇手段235は、図12に示される抽選リスト222cを用いてガチャを行う際に、ゲーム装置5から送信されるチケットの消費枚数の情報に基づいて、抽選リスト222cにおけるピックアップキャラクタ3の当選確率を変化させる。具体的には、優遇手段235は、チケットの消費枚数が増加するほど、ピックアップキャラクタ3の当選確率を上昇させるとともに、キャラクタ1~5の当選確率を減少させる。例えば、優遇手段235は、チケットの消費枚数が一枚増える度に、ピックアップキャラクタ3の当選確率を「5[%]」ずつ段階的に増加させるとともに、キャラクタ1~5の当選確率を「1[%]」ずつ段階的に減少させる。したがって、チケットが一枚消費された場合には、抽選手段233は、図13に示されるような抽選リスト222cを用いて特別ガチャを実行することとなる。
【0112】
<ゲーム装置5の構成>
―表示制御手段567―
表示制御手段567は、ユーザがピックアップガチャの実施を要求するための画面として、図14に示されるガチャ実施画面74をディスプレイ61に表示する。ガチャ実施画面74は、ピックアップガチャの実施を要求するための画面である。ガチャ実施画面74には、優遇対象表示領域740、確率確認ボタン741、説明表示領域742、第1ガチャボタン743、第2ガチャボタン744、及び第3ガチャボタン745が設けられている。これらは、図6に示される特別ガチャ実施画面72の優遇対象表示領域720、確率確認ボタン721、説明表示領域722、第1ガチャボタン723、第2ガチャボタン724、及び第3ガチャボタン725と同一又は類似であるため、それらの詳細な説明は割愛する。
【0113】
なお、図14に示される優遇対象表示領域740には、図11に示されるピックアップガチャの抽選リスト222cのピックアップキャラクタ1,2が表示されている。また、ユーザが確率確認ボタン741を操作した場合、表示制御手段567は、図11に示される抽選リスト222cの画面、あるいはそれに対応した画面をディスプレイ61に表示する。
【0114】
表示制御手段567は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した場合、図14に示されるガチャ実施画面74を図15に示されるように変更する。すなわち、表示制御手段567は、優遇対象表示領域740に、ピックアップキャラクタ1,2に加え、ピックアップキャラクタ3を表示する。また、表示制御手段567は、第2ガチャボタン724及び第3ガチャボタン725のそれぞれの横に表示されるボーナス的なゲーム媒体の内容を変更する。本実施形態のゲームでは、図15に示されるガチャ実施画面74を通じて10回ガチャを行う場合には、図14に示されるガチャ実施画面74を通じて10回ガチャを行う場合と比較すると、より優遇されたボーナス的なゲーム媒体をユーザは取得することができるようになっている
表示制御手段567は、図15に示されるガチャ実施画面74に、チケット使用ボタン746を更に表示する。表示制御手段567は、チケット使用ボタン746が操作された場合、図16に示されるチケット選択画面75をディスプレイ61に表示する。
【0115】
チケット選択画面75にはチケット選択ボタン750及び当選確率表示領域751が設けられている。なお、チケット選択ボタン750及び当選確率表示領域751は、図10に示されるチケット選択ボタン730及び当選確率表示領域731と略同一である。図16に示されるように、チケットの消費枚数が「1枚」である場合、図13に示される特別抽選リスト222cに対応した当選確率が当選確率表示領域731に表示される。
【0116】
<効果>
以上のように、本実施形態のサーバ装置2の優遇手段235は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した場合、通常ガチャであるピックアップガチャに対応する抽選処理が実行される際に、図12に示される抽選リスト222cを用いることで、複数の抽選対象キャラクタの中から、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタが抽選される条件を優遇する。この構成によれば、第1実施形態のゲームシステム1のように特別ガチャを行う必要がないため、構成を簡素化することが可能となる。
【0117】
[第3実施形態]
次に、本開示のゲームシステム1の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態及び第2実施形態のゲームシステム1との相違点を中心に説明する。
<ゲーム装置5の構成>
―表示制御手段567―
本実施形態のゲーム装置5の表示制御手段567は、図5に示される優遇報知画面71に代えて、図17に示される選択画面76を表示する。図17に示されるように、選択画面76には、第1優遇選択ボタン761、第2優遇選択ボタン762、及び第3優遇選択ボタン763が設けられている。
【0118】
第1優遇選択ボタン761は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達することにより得られる優遇内容として、第1実施形態で説明したような通常ガチャとは別の特別ガチャを出現させるという優遇を得るためのボタンである。
第2優遇選択ボタン762は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達することにより得られる優遇内容として、通常よりも少ない無償石又は有償石の消費でピックアップガチャの実施を要求することができるという優遇を得るためのボタンである。
【0119】
第3優遇選択ボタン763は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達することにより得られる優遇内容として、第2実施形態で説明したようなピックアップガチャに、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタと同一のキャラクタが追加されるという優遇を得るためのボタンである。
なお、ユーザは各優遇選択ボタン761~763のうちのいずれか一つのみを選択可能である。
【0120】
<効果>
以上のように、本実施形態のゲーム装置5の表示制御手段567は、ユーザのプレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、複数の優遇内容のうちのいずれかをユーザに選択させる選択画面76をディスプレイ61に表示する。この構成によれば、ユーザは複数の優遇内容の中から自身の好みにあった優遇条件を選択することができるため、利便性を向上させることができる。
【0121】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段及び処理手順は一例であり、本発明、その適用物、又はその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段及び処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0122】
例えば、第1実施形態の表示制御手段567は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、図5に示される優遇報知画面71をディスプレイ61に表示するという方法に代えて、図6に示される特別ガチャ実施画面72をディスプレイ61に自動的に表示するという方法を採用してもよい。
【0123】
抽選手段233は、通常ガチャ及び特別ガチャを行う際に、第1抽選処理として、当選プレイヤキャラクタの有するレアリティを抽選により特定するという処理に代えて、プレイヤキャラクタの有する任意の所定パラメータを抽選により特定するという処理を行ってもよい。例えば、ゲームによっては、プレイヤキャラクタが、火属性、水属性、及び木属性等の属性を有しているものがある。このようなゲームでは、抽選手段233は、第1抽選処理として、当選プレイヤキャラクタの有する属性を抽選により特定する処理を行ってもよい。また、HPや攻撃力、防御力といったプレイヤキャラクタの能力値を特定することとしてもよい。この場合には、所定位置以上の能力値を有するゲーム媒体が抽選により特定され得る。
【0124】
優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達するよりも前に、例えばプレイヤキャラクタのレベルが「レベル48」や「レベル49」といった当該プレイヤキャラクタに関連付けられた所定の閾値に達した段階で、特別ガチャを出現させたり、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破を可能とする素材キャラクタの当選確率を通常ガチャにおいて上昇させたりする等、素材キャラクタの入手条件を優遇する各種処理を実行してもよい。
【0125】
ゲームによっては、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、所定の素材アイテムを消費することにより、プレイヤキャラクタを、別のプレイヤキャラクタに進化させることが可能なものがある。このようなゲームでは、優遇手段235は、プレイヤキャラクタのレベルが上限値に達した際に、進化に必要な素材アイテムの入手条件が優遇された特別ガチャを出現させる等、進化に必要な素材アイテムの入手条件を優遇させてもよい。また、優遇手段235は、レベルが上限値に達したプレイヤキャラクタの限界突破や進化のための必要な素材キャラクタや素材アイテムの入手条件が優遇された特別ガチャ又は通常ガチャを出現させるという方法に代えて、素材キャラクタや素材アイテムの入手条件が優遇されたクエストを出現させたり、素材キャラクタや素材アイテムを安価に入手可能なショップを出現させたりしてもよい。
【0126】
上述のように、プレイヤキャラクタの進化が可能なゲームでは、進化後のプレイヤキャラクタのレベルアップを容易にするために、優遇手段235は、進化後のプレイヤキャラクタが入手可能な経験値を優遇したり、進化後のプレイヤキャラクタのパラメータを優遇したりしてもよい。進化後のプレイヤキャラクタのパラメータの優遇とは、例えば経験値を入手し易いノンプレイヤキャラクタのエンカウント率を上昇させることである。この場合、特定手段564は、プレイヤキャラクタの育成状況の特定として、プレイヤキャラクタの進化状態を特定する。また、判定手段565は、プレイヤキャラクタの育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する処理として、プレイヤキャラクタが進化したか否かを判定する処理を行う。
【0127】
上記の実施形態では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンター等に提供されるアミューズメント機器であってもよい。
上記のゲームは、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、及びパズルゲーム等であってもよく、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0128】
上記の実施形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具等の装備品)等であってもよい。
上記の実施形態では、サーバ装置2及び複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段、すなわち抽選手段233、優遇手段235、特定手段564、判定手段565、表示制御手段567、及び優遇権付与手段568等が、サーバ装置2単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置2及びゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうちの組み合わせ可能な2つの装置(例えばサーバ装置2とゲーム装置5での分散処理等)に備えられていてもよい。また、サーバ装置2、ゲーム装置5、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかに関しても適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態で例示したゲーム装置5の特定手段564、判定手段565、表示制御手段567、及び優遇権付与手段568について、サーバ装置2の制御部23が、各種プログラムを実行することにより、これらの手段として機能してもよい。
【0129】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、及び他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0130】
1…ゲームシステム
5…ゲーム装置
23,56…制御部(コンピュータ)
233…抽選手段
235…優遇手段(優遇部)
564…特定手段(特定部)
565…判定手段(判定部)
567…表示制御手段
568…優遇権付与手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2022-10-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の抽選による入手条件を優遇する優遇手段と、
ゲームの画面を表示する表示制御手段と、として機能させ
前記表示制御手段は、前記第2ゲーム媒体の入手条件を優遇することが可能な複数の優遇内容のうちのいずれかをユーザに選択させる選択画面を表示し、
前記優遇手段は、前記選択画面において前記ユーザにより選択された前記優遇内容に基づいて前記第2ゲーム媒体の入手条件が優遇された前記抽選を実行することを許可する
ゲームプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける抽選処理を実行する抽選手段と、として更に
機能させ、
複数の前記優遇内容には、複数の前記抽選対象ゲーム媒体から前記第2ゲーム媒体が抽選される確率が優遇された抽選処理を前記ユーザに対して実施可能とするという内容が含まれている
請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける抽選処理を対価の支払いを条件に実行する抽選手段と、として更に機能させ、
複数の前記優遇内容には、複数の前記抽選対象ゲーム媒体に前記第2ゲーム媒体を含む抽選処理の対価を優遇するという内容が含まれている
請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを、
前記ユーザの抽選要求に応じて複数の抽選対象ゲーム媒体の中から少なくとも一つのゲーム媒体を抽選により前記ユーザに関連付ける抽選処理を実行する抽選手段と、として更に機能させ、
前記抽選手段は、前記抽選処理として、前記抽選対象ゲーム媒体に前記第2ゲーム媒体を含まない所定の抽選処理を実行するものであり、
複数の前記優遇内容には、前記所定の抽選処理の前記抽選対象ゲーム媒体に前記第2ゲーム媒体を追加するという内容が含まれている
請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを、
ユーザに関連付けられた第1ゲーム媒体の育成状況を特定する特定手段と、
前記第1ゲーム媒体の育成状況が所定条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、として更に機能させ、
前記優遇手段は、前記判定手段により前記第1ゲーム媒体の育成状況が前記所定条件を満たしていると判定された場合に、前記第2ゲーム媒体の入手条件を優遇する
請求項1~4のいずれか一項に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の抽選による入手条件を優遇する優遇部と、
ゲームの画面を表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記第2ゲーム媒体の入手条件を優遇することが可能な複数の優遇内容のうちのいずれかをユーザに選択させる選択画面を表示し、
前記優遇部は、前記選択画面において前記ユーザにより選択された前記優遇内容に基づいて前記第2ゲーム媒体の入手条件が優遇された前記抽選を実行することを許可する
ゲーム装置。
【請求項7】
第1ゲーム媒体と特定の関係を有する第2ゲーム媒体の抽選による入手条件を優遇する優遇部と、
ゲームの画面を表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記第2ゲーム媒体の入手条件を優遇することが可能な複数の優遇内容のうちのいずれかをユーザに選択させる選択画面を表示し、
前記優遇部は、前記選択画面において前記ユーザにより選択された前記優遇内容に基づいて前記第2ゲーム媒体の入手条件が優遇された前記抽選を実行することを許可する
ゲームシステム。