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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016835
(43)【公開日】2022-01-25
(54)【発明の名称】キッチンツールホルダー
(51)【国際特許分類】
   A47J 47/16 20060101AFI20220118BHJP
   A47J 45/02 20060101ALI20220118BHJP
【FI】
A47J47/16 B
A47J45/02
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020119796
(22)【出願日】2020-07-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】519026674
【氏名又は名称】村松 由美
(72)【発明者】
【氏名】村松 由美
【テーマコード(参考)】
4B066
【Fターム(参考)】
4B066EE05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シンクの縁に使いかけのキッチンツールを衛生的に、シンクに仮置き出来るキッチンツールホルダーを提供する。
【解決手段】水平なキッチン台に対して垂直な背面部3と、背面部3の下端から正面方向に接続した土台1と、背面部3の上端から正面方向に接続した屋根2を有し、キッチンツールを支持し挿抜する空間となり、土台1と屋根2と背面部3は、一体的に構成する。土台上面と屋根下面の間に、背面方向から正面方向に開放した開口部7が形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平なキッチン台に置く第一支持部と、前記第一支持部をシンクの縁に置く状態において、前記第一支持部の上方に位置する第二支持部を有し、前記第一支持部と前記第二支持部との間でキッチンツールの持ち手部分を支持し、前記第一支持部と前記第二支持部との間で前記キッチンツールが支持された状態において、前記キッチンツールの前記持ち手部分とは反対側の先端が前記シンク内に飛び出す様に構成されており、前記キッチンツールを挿抜する空間の寸法が、背面方向から正面方向に拡大し前記キッチンツールの前記持ち手部分を水平に支持する様に構成している事を特徴とするキッチンツールホルダー。
【請求項2】
水平なキッチン台に対して垂直な背面部と、前記第一支持部として機能する前記背面部の下端から正面方向に接続した土台と、前記第二支持部として機能する前記背面部の上端から正面方向に接続した屋根を有し、キッチンツールを支持し挿抜する空間となり、前記土台と前記屋根と前記背面部は、一体的に構成するものであり、前記土台上面と前記屋根下面の間に、背面方向から正面方向に開放した開口部が形成され、前記開口部は側面方向を外部に開放しており、前記土台上面と前記屋根下面の間の前記開口部が背面方向から正面方向に広がっている事を特徴とする請求項1に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項3】
前記土台上面が背面方向から正面方向に高くなる様に傾斜している事を特徴とする請求項2に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項4】
前記土台上面と前記屋根下面に背面方向から正面方向に溝をつけている事を特徴とする請求項2又は3に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項5】
全体の重さは300グラム以上1キログラム以下にしている事を特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項6】
水平なキッチン台のシンクの縁に置く状態において、前記土台の底とシンクの縁との間にすき間を形成している事を特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項7】
前記屋根上面に背面方向から正面方向に溝をつけている事を特徴とする請求項2に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項8】
前記土台側面の長さと前記屋根側面の長さでは、前記屋根側面の長さを1センチ短くしている事を特徴とする請求項2,3,4,6,7のいずれか一項に記載のキッチンツールホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシンクの縁に使いかけのキッチンツールを衛生的に仮置きが出来るように工夫した置き型のキッチンツールホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、菜箸、お玉置きは、器型やコの字型の持ち手部分と反対側の露が付いた部分をホールドするものだったり(特許文献1参照)、鍋やどこかに置けるものだったり(特許文献2参照)、どこかに固定するものだったり(特許文献3参照)、パーツが多く複雑なものだった(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-135741号公報
【特許文献2】実登3082706号公報
【特許文献3】実登3093696号公報
【特許文献4】実登3158724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。
(イ)器型やコの字型の持ち手部分と反対側の露が付いた部分をホールドする菜箸、お玉置きは、それ自体を使用後に洗う必要があった。
鍋やどこかに菜箸お玉を置ける物は、露垂れが起きた場合は掃除する必要があった。
(ロ)どこかに吸盤等で固定する物は、本体が汚れた場合に直ぐに洗えず、シンク内の側面に吸盤で固定する物は、水気の多いシンク内ではカビが発生しやすく、邪魔な時に直ぐ移動できなかった。
(ハ)パーツが多く複雑な物は、洗いにくかった。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1.本発明のキッチンツールホルダーは、水平なキッチン台に置く第一支持部と、前記第一支持部をシンクの縁に置く状態において、前記第一支持部の上方に位置する第二支持部を有し、前記第一支持部と前記第二支持部との間でキッチンツールの持ち手部分を支持し、前記第一支持部と前記第二支持部との間で前記キッチンツールが支持された状態において、前記キッチンツールの前記持ち手部分とは反対側の先端が前記シンク内に飛び出す様に構成されており、前記キッチンツールを挿抜する空間の寸法が、背面方向から正面方向に拡大し前記キッチンツールの前記持ち手部分を水平に支持する様に構成している事を特徴とする。
2.水平なキッチン台に対して垂直な背面部と、前記第一支持部として機能する前記背面部の下端から正面方向に接続した土台と、前記第二支持部として機能する前記背面部の上端から正面方向に接続した屋根を有し、キッチンツールを支持し挿抜する空間となり、前記土台と前記屋根と前記背面部は、一体的に構成するものであり、前記土台上面と前記屋根下面の間に、背面方向から正面方向に開放した開口部が形成され、前記開口部は側面方向を外部に開放しており、前記土台上面と前記屋根下面の間の前記開口部が背面方向から正面方向に広がっている事を特徴とする。
3.前記土台上面が背面方向から正面方向に高くなる様に傾斜している事を特徴とする。
4.前記土台上面と前記屋根下面に背面方向から正面方向に溝をつけている事を特徴とする。
5.全体の重さは300グラム以上1キログラム以下にしている事を特徴とする。
6.水平なキッチン台のシンクの縁に置く状態において、前記土台の底とシンクの縁との間にすき間を形成している事を特徴とする。
7.前記屋根上面に背面方向から正面方向に溝をつけている事を特徴とする。
8.前記土台側面の長さと前記屋根側面の長さでは、前記屋根側面の長さを1センチ短くしている事を特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
(イ)菜箸、お玉の先端は、シンク内に飛び出しておけば、露垂れした場合でもシンク内だけを洗えば良い。
(ロ)吸盤等で固定していないので、本体が汚れた場合は直ぐに洗え、邪魔な時は直ぐに移動できる。
(ハ)シンプルな構造で洗いやすく、乱雑しがちなキッチンで見た目にも邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の斜視図である。
図2】本発明の正面図である。
図3】本発明の使用状態を示した側面図である。
図4】本発明の背面図である。
図5】本発明の底面図である。
図6】本発明の図7における開口部奥を示したXX断面図である。
図7】本発明の側面の詳細な図である。
図8-1】本発明の使用状態とサイズ展開を示した写真である。
図8-2】本発明の使用状態とサイズ展開を示した写真である。
図9】本発明のバリエーションの一例の図である。
図10】本発明の他のバリエーションの一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1、3が示すように、水平なキッチン台に対して垂直な背面部3と、背面部3の下端から正面方向に接続した土台1と、背面部3の上端から正面方向に接続した屋根2を有し、キッチンツールを支持し挿抜する空間となり、土台1と屋根2と背面部3は、一体的に構成するものであり、土台上面11(例えば6.5センチ)と屋根下面13(例えば6センチ)の間に、背面方向から正面方向に開放した開口部7が形成され、開口部7は側面方向を外部に開放しており、土台上面11と屋根下面13の間の開口部7が背面方向から正面方向に広がり、土台上面11が背面方向から正面方向に高くなる様に傾斜し、土台上面11と屋根下面13に背面方向から正面方向に溝a5をつけ、全体の重さは(例えば300グラム)以上(例えば1キログラム)以下にし、水平なキッチン台のシンクの縁に置く状態において、土台1の底とシンクの縁との間にすき間8を形成し、屋根上面14(例えば6.3センチ)に背面方向から正面方向に溝b6をつけ、土台側面の長さ9(例えば8センチ)と屋根側面に長さ10(例えば7センチ)では、屋根側面の長さ10を(例えば1センチ)短くしたことを特徴とするキッチンツールホルダー100である。(この文章において、調理に使用する持ち手、柄のある物をキッチンツールと定義する。また、説明で用いる寸法の具体的な数値は、あくまでも一例でありその数値に限定されるものでは無い。)
【0009】
さらに詳しく説明をすると、図1、3が示すように、土台1と屋根2と背面部3が、一体的に構成するものであり、土台上面11と屋根下面13の間に、背面方向から正面方向に開放した開口部7が形成され、開口部7は側面方向を外部に開放している為、洗い易い。
【0010】
図3が示すように、土台上面11と屋根下面13の間の開口部7が背面方向から正面方向に広がっている、そうすると土台上面溝の一番低い位置20の先端の高さF(例えば2センチ)の箇所を支点として、柄の細いキッチンツールの持ち手側の後部は背面方向の狭い箇所で屋根下面13と接し、柄の太いキッチンツールの持ち手側の後部は正面方向の広い開口部7で屋根下面13と接する。
【0011】
図3、6、7が示すように、土台上面11と屋根下面13の間の開口部奥12に、縦方向に平らな面が有り洗い易い。そこは、溝a5のカーブがある為、縦方向に狭い箇所Aで(例えば0.5センチ)、広い箇所Bで(例えば1.7センチ)開いている。もし土台上面11が背面方向から正面方向に平だとすると、土台上面11と屋根下面13の開口部奥12でホールドした細いキッチンツールは、広い箇所Bの(例えば1.7センチ)の位置で持ち手側の後部が持ち上がり、キッチンツールの先は土台上面溝の一番低い位置20の先端を支点として、重力で下がり過ぎてしまう為、キッチンツールを水平にホールドする為に土台上面11の背面方向から正面方向に土台が高くなる様に傾斜している。その高さは、細いキッチンツールを幅(例えば0.6センチ)と仮定して、開口部奥12の屋根下面溝の一番高い位置19の高さE(例えば2.6センチ)から(例えば0.6センチ)下げた位置が、土台上面溝の一番低い位置20の先端の高さF(例えば2センチ)になる様に設定している。
【0012】
図7が示すように、屋根下面13の背面方向から正面方向への傾斜Hは(例えば22度)と設定している。これはキッチンツールホルダー100を陶磁器で作ると仮定し、重さ(例えば100グラム)以下、柄の長さ(例えば15センチ)から(例えば25センチ)のキッチンツールで、材質が合成ゴム、金属、木、合成樹脂の中で一番滑りやすい金属が傾斜(例えば25度)以上で滑り始め落下する為、傾斜(例えば24度)以下なら滑らないという条件になる。この条件内で、土台上面溝の一番低い位置20の先端の高さFは既に決まっている為、そこから屋根下面溝の一番高い位置19の先端との距離Gが(例えば3センチ)となる位置で、屋根側面の長さ10を設定し、その角度が条件内の傾斜H(例えば22度)となった。尚、図3、10が示すように屋根下面13は滑りにくくする為に量産に使用する型によって、可能であれば滑り止めの突起を付ける事が可能であれば更に良い。土台上面溝の一番低い位置20の先端と屋根下面溝の一番高い位置19の先端との距離Gを(例えば3センチ)としたのは、最大と仮定する直径(例えば2センチ)のキッチンツールが、土台上面11と屋根下面13の背面方向から正面方向に広がる開口部7から挿抜し、ホールド出来る寸法な為である。
【0013】
図2、3が示すように、土台上面11と屋根下面13と屋根上面14に背面方向から正面方向に溝a5、溝b6がある為、キッチンツールの収まりが良い。
図2、3、8-1、8-2が示すように、土台上面11と屋根下面13の間の背面方向から正面方向に広がった開口部7にキッチンツールを2つホールド出来る構造の場合は、屋根上面14に溝b6が3箇所のMサイズ21(8-1参照)、前記開口部7にキッチンツールを1つホールド出来る構造の場合は、屋根上面14に溝b6が2箇所のSサイズ22となる(8-2参照)。仮にこの前記開口部7にキッチンツールを3つホールドすると、真ん中のキッチンツールは取りにくい為、この2パターンが本体の大きさと使い易さを考えると良い。
【0014】
図2、8-1、8-2が示すように、前記開口部7に(例えば100グラム)以下のキッチンツールを2つホールド出来る構造のMサイズ21の場合は(8-1参照)、本体を支える為に(例えば600グラム)以上、前記開口部7に(例えば100グラム)以下のキッチンツールを1つホールド出来る構造のSサイズ22の場合は(8-2参照)、本体を支える為に(例えば300グラム)以上にする必要がある。その為に材質は、密度の高い陶磁器、金属、合成ゴム、ポリストーン(石の粉と樹脂の混合)、又は樹脂(硬質プラスチックを含む)の中に金属やモルタル等を入れて重さを出した物が考えられる。
図6、7、8-1が示すように、仮に陶磁器でMサイズの寸法、キッチンツールホルダー100の高さC(例えば6センチ)、キッチンツールホルダー100のMサイズの横幅D(例えば11センチ)、で作ると(例えば、811グラム)となる。(8-1参照)
吸盤等で固定する必要が無く安定する重さが有り、キッチンツールホルダー100が汚れた場合は直ぐに洗え、邪魔な時は直ぐに移動できる為に重さは(例えば1キログラム)以下が良い。
【0015】
図2、5が示すように、土台1の底は水平なキッチン台に置く状態において正面4から見ると、足18以外の場所が(例えば0~0.5センチ)のアーチ状のすき間8になっている。
キッチンツールホルダー100を合成ゴム以外で作る場合、土台1の底面の足18に本体が滑らず安定し、移動した時の衝撃から守る為に合成ゴム等のストッパーを付ける。
【0016】
図3が示すように、土台側面の長さ9と屋根側面の長さ10では、屋根側面の長さ10の方を(例えば1センチ)短くしてあり、前記開口部7からキッチンツールが入れ易い。
その差を(例えば1センチ)としたのは、屋根上面14に菜箸15(例えば30センチ)を置いた時に(例えば6センチ)以上あった方が安定する事と、屋根下面13の長さは、色々なサイズのキッチンツールをホールドする為に必要なので、その距離を確保できる最低限の入れ易い寸法に設定している。
【0017】
図9が示すように、これは請求項1だけの内容で考えられるバリエーションの一例の図である。水平なキッチン台に置く第一支持部23と、第一支持部23をシンクの縁に置く状態において、第一支持部23の上方に位置する第二支持部24を有し、第一支持部23と第二支持24との間でキッチンツールを支持し、第一支持部23と第二支持部24との間でキッチンツールが支持された状態において、キッチンツールの持ち手部分とは反対側の先端がシンク内に飛び出す様に構成されており、キッチンツールを挿抜する空間の寸法が、背面方向から正面方向に拡大しキッチンツールの持ち手部分を水平に支持する様に構成している。このバリエーションの場合、第一支持部23は背面方向から正面方向に傾斜が無く平でも良く、図9図10が示すように細いキッチンツールは背面方向に抜ける事も出来る。アーチ形状の部分は、例えば構成部材を折り曲げたり、湾曲した物でも良く、それが背面方向から正面方向に拡大する様に構成する。
【0018】
図9が示すように、キッチンツールホルダーは、第一支持部23と第二支持部24との間でキッチンツールが支持された状態において、キッチンツールの持ち手部分とは反対側の先端がシンク内に飛び出す様に構成されている。つまり、キッチンツールホルダーでは、キッチンツールの持ち手部分を支持する構成となっており、キッチンツールの持ち手部分とは反対側を支持することを想定していない。例えば、図3が示すようにキッチンツールの一例であるお玉16の持ち手部分と反対側を支持しようとすると、お玉16は異様な状態で支持されるか、または土台上面11と屋根下面13の間の開口部7に入らない。また、キッチンツールの一例である菜箸15に関しては、菜箸15の持ち手部分と反対側を支持すると、シンクに露垂れせず、キッチン台を汚してしまうことになりかねない。
そこで、キッチンツールホルダーでは、シンクを含めたキッチン台の構造を活用した構成を採用したものであり、キッチンツールの一例である菜箸15やお玉16をキッチンツールホルダーで支持した際、それらの先端が、シンク内に飛び出す構成となっている。図9が示すように、キッチンツールホルダーは、第一支持部23をキッチン台に置く構成となっているため、キッチンツールの先端をシンク内に飛び出す構成にできたともいえる。
つまり、キッチンツールを支持する際には、キッチンツールホルダーがキッチン台に置かれていなければならず、この点がキッチンツールホルダーの基本的な機能・構造を担保するようになっている。
このような構成を採用することによって、キッチンツールの先端から露垂れした場合でもキッチン台は汚れず、シンク内だけを洗えば良いという利点が得られる。また、キッチンツールホルダーの本体が汚れないという利点も得られる。
本発明は以上のような構造である。
【0019】
本発明を使うときは、図3、7が示すように、土台上面11と屋根下面13の間の前記開口部7には、柄の太さ直径(例えば2センチ)以下、柄の長さ(例えば15センチ)から(例えば25センチ)程度のお玉16(キッチンツール)がホールド出来る。
土台上面溝の一番低い位置20の先端の高さFの箇所に沿わせてキッチンツールを水平に差し込み、最初に屋根下面13に接した位置が水平にホールドする位置となる。キッチンツールの先は水平より上でホールドする事も出来るが、この場合はキッチンツールの柄の持ち手側の後方に液垂れの可能性がある。またキッチンツールの先は水平より下でホールドする事も出来るが、この場合はキッチンツールが滑り落ちる可能性がある為、水平でホールドする事が一番良い。
その他トング、キッチンバサミ、包丁等の厚み(例えば1.5センチ)以下のキッチンツールもホールドする事が出来る。
【0020】
図2、3が示すように、屋根上面14の溝b6には、箸15は(例えば20センチ)から、菜箸15は(例えば30センチ)程度の物が簡易的に置ける。
屋根上面14の溝b6と、土台上面11と屋根下面13の間の開口部7にある溝a5の位置がずれている為、屋根上面14の溝b6に置いた箸・菜箸15の露垂れの影響は、開口部7にある溝a5にホールドしたキッチンツールにはない。
【0021】
図1、2、3が示すように、土台1の底は水平なキッチン台のシンクの縁に置く状態において、すき間8に柄の厚み(例えば0.5センチ)以下、柄の長さ(例えば15センチ)以下のスプーン17やバターナイフ等が挿抜し易く、アーチ状のすき間8の厚みの合う場所、上からの露垂れの影響の無い場所を選んでホールドすれば良い。す間8は、キッチンツールホルダー100とキッチン台との接触面積を少なくする機能を有するとともに、キッチンツールを仮にホールドする空間としての機能も有する。すき間8を形成することによって、キッチンツールホルダー100の汚れを低減出来、またキッチンツールを仮置きする場所の省略、仮置きする皿などの別の食器の省略、それらの洗浄の省略にもつながる。
【0022】
図8-1、8-2が示すように、シンクの縁にキッチンツールホルダー100を置き、キッチンツールの先をシンクから飛び出させた部分は、どこにも触れず衛生的である。
一旦調理した物、たれを調合した物、下味をつけた物は蓋をして冷蔵庫にしまいたいので、何品も料理を作ろうとするとキッチンツール等を複数使用する。それを時間差で提供する場合に繰り返し使用すれば良い。
コーヒー、紅茶に砂糖を入れて混ぜたスプーンや、パンにジャムをのせたバターナイフ、ごはんに瓶鮭をのせたスプーン等を、再度使うか判断できない時は、一旦すき間8にホールドしておけば良い。
食材を沢山カットしてまな板にスペースが無くなった時、置き場所に困る包丁をホールドしても良い。
また、キッチン以外でも洗面台や靴を洗った柄付きブラシの水切りに使用しても良い。
【0023】
以下、主要な数値である。
図3が示すように、土台側面の長さ9(例えば8センチ)、屋根側面の長さ10(例えば7センチ)、土台上面11(例えば6.5センチ)、屋根下面13(例えば6センチ)、屋根上面14(例えば6.3センチ)。
図6、7が示すように、開口部奥12の縦方向に狭い箇所A(例えば0.5センチ)、開口部奥12の縦方向に広い箇所B(例えば1.7センチ)、キッチンツールホルダー100の高さC(例えば6センチ)、キッチンツールホルダー100のMサイズの横幅D(例えば11センチ)。
図7が示すように、開口部奥12の屋根下面溝の一番高い位置19の高さE(例えば2.6センチ)、土台上面溝の一番低い位置20の先端の高さF(例えば2センチ)、土台上面溝の一番低い位置20の先端と屋根下面溝の一番高い位置19の先端との距離G(例えば3センチ)、屋根下面13の背面方向から正面方向への傾斜H(例えば22度)。

【符号の説明】
【0024】
1 土台
2 屋根
3 背面部
4 正面
5 溝a
6 溝b
7 開口部
8 すき間
9 土台側面の長さ
10 屋根側面の長さ
11 土台上面
12 開口部奥
13 屋根下面
14 屋根上面
15 箸・菜箸
16 お玉
17 スプーン
18 足
19 屋根下面溝の一番高い位置
20 土台上面溝の一番低い位置
21 Mサイズ
22 Sサイズ
23 第一支持部
24 第二支持部
100 キッチンツールホルダー
A 開口部奥12の縦方向に狭い箇所
B 開口部奥12の縦方向に広い箇所
C キッチンツールホルダー100の高さ
D キッチンツールホルダー100のMサイズの横幅
E 開口部奥12の屋根下面溝の一番高い位置19の高さ
F 土台上面溝の一番低い位置20の先端の高さ
G 土台上面溝の一番低い位置20の先端と屋根下面溝の一番高い位置19の先端との距離
H 屋根下面13の背面方向から正面方向への傾斜
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8-1】
図8-2】
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2020-12-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平に置かれる、キッチンツールを支持する支点を構成する第一支持部と、前記キッチンツールの持ち手側の後部が当接する前記第一支持部の上方に位置する第二支持部を有し、前記第二支持部の下面に滑り止めの突起を付け、前記第一支持部と前記第二支持部との間で前記キッチンツールの持ち手部分を水平に支持可能に構成されている事を特徴とするキッチンツールホルダー。
【請求項2】
前記第一支持部として機能する背面部の下端から正面方向に接続した土台と、前記第二支持部として機能する前記背面部の上端から正面方向に接続した屋根を有し、前記キッチンツールを挿抜する空間となり、前記キッチンツールを挿抜する空間の寸法が、背面方向から正面方向に拡大している事を特徴とする請求項1に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項3】
前記土台上面が背面方向から正面方向に高くなる様に傾斜している事を特徴とする請求項2に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項4】
前記土台上面と前記屋根下面に背面方向から正面方向に、前記キッチンツールの持ち手をガイドする溝をつけている事を特徴とする請求項2又は3に記載のキッチンツールホルダー。
【請求項5】
前記土台上面と前記屋根下面に背面方向から正面方向に、前記キッチンツールの持ち手をガイドする溝をつけ、前記屋根上面に背面方向から正面方向に箸又は菜箸をガイドする溝をつけ、キッチンツールの持ち手をガイドする溝と箸又は菜箸をガイドする溝とは、ずれた位置にある事を特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載のキッチンツールホルダー。