(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168382
(43)【公開日】2022-11-08
(54)【発明の名称】チャックテープ、チャックテープ付き袋体及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A44B 19/16 20060101AFI20221031BHJP
【FI】
A44B19/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073778
(22)【出願日】2021-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】507131159
【氏名又は名称】ハイパック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100172096
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 理太
(72)【発明者】
【氏名】山本 晃大
【テーマコード(参考)】
3B098
【Fターム(参考)】
3B098AB07
3B098AB08
3B098BA15
3B098BB02
3B098CA03
3B098CB02
3B098DA05
3B098DA06
3B098DB07
3B098DC27
3B098EB02
3B098EC06
3B098FA11
3B098FA15
3B098GB24
(57)【要約】
【課題】袋体を構成するフィルムとの溶着時間及びチャック潰しに要する時間を短縮し、生産性向上を図ることができるチャックテープ、チャックテープ付き袋体及びその製造方法の提供。
【解決手段】このチャックテープ3は、雌爪部材11及び雄爪部材9がMFR5.0g/10分以上、融解ピーク温度が130℃以下のメタロセン系ポリプロピレンを50質量%以上含有するチャック用低融点合成樹脂によって形成されていることによって、効率的にチャック潰しを行うことができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープ状の基台部の表面に一対の雌爪体が突設された雌爪部材と、テープ状の基台部の表面に前記両雌爪体間に挿入される雄爪体が突設された雄爪部材とを備えてなるチャックテープにおいて、
前記雌爪部材及び前記雄爪部材は、MFR5.0g/10分以上、融解ピーク温度が130℃以下のメタロセン系ポリプロピレンを50質量%以上含有するチャック用低融点合成樹脂によって形成されていることを特徴とするチャックテープ。
【請求項2】
前記チャック用低融点合成樹脂は、メタロセン系のプロピレン‐α‐オレフィンコポリマーを15質量%以上含有する請求項1に記載のチャックテープ。
【請求項3】
前記基台部は、基台部本体の裏面側に前記フィルムに溶着されるシール層が積層された多層構造を備え、前記シール層は、前記チャック用低融点合成樹脂とは樹脂配合が異なるシール用合成樹脂により形成され、
前記チャック用低融点合成樹脂と前記シール用合成樹脂とは、互いに共通する融点100℃未満の共通樹脂を含有している請求項1又は2に記載のチャックテープ。
【請求項4】
前記共通樹脂は、メタロセン系の触媒を使用した樹脂である請求項3に記載チャックテープ。
【請求項5】
前記両雌爪体は、それぞれ外側に膨出した山形状又は円弧状の断面を有する鉤支持部と、該鉤支持部の先端より内向きに延出した鉤部とを備え、前記鉤支持部の山形又は円弧状断面の頂部が全高の中間より先端側に配置されている請求項1~4の何れか一に記載のチャックテープ。
【請求項6】
請求項1~5の何れか一のチャックテープを備えたチャックテープ付き袋体。
【請求項7】
袋本体を構成するフィルムがアルミニウムフィルム層を有するラミネートフィルムである請求項6に記載のチャックテープ付き袋体。
【請求項8】
テープ状の基台部の表面に一対の雌爪体が突設された雌爪部材と、テープ状の基台部の表面に前記両雌爪体間に挿入される雄爪体が突設された雄爪部材とからなるチャックテープを互いに対向する一対のフィルム間に配置し、前記基台部を前記フィルムに溶着させるととともに、前記両フィルムの少なくとも両側縁を高温で押圧して溶着させるとともに、前記チャックテープの両端部を潰して前記フィルムと一体化させるチャックテープ付き袋体の製造方法において、
前記雌爪部材及び前記雄爪部材は、MFR5.0g/10分以上、融解ピーク温度が130℃以下のメタロセン系ポリプロピレンを50質量%以上含有するチャック用低融点合成樹脂によって形成されていることを特徴とするチャックテープ付き袋体の製造方法。
【請求項9】
前記チャック用低融点合成樹脂は、メタロセン系のプロピレン‐α‐オレフィンコポリマーを15質量%以上含有する請求項8に記載のチャックテープ付き袋体の製造方法。
【請求項10】
前記基台部は、基台部本体の裏面側に前記フィルムに溶着されるシール層が積層された多層構造であって、前記シール層は、前記チャック用低融点合成樹脂とは樹脂配合が異なるシール用合成樹脂により形成され、
前記チャック用低融点合成樹脂と前記シール用合成樹脂とは、互いに共通する融点100℃未満の共通樹脂を含有している請求項8又は9に記載のチャックテープ付き袋体の製造方法。
【請求項11】
前記共通樹脂はメタロセン系の触媒を使用した樹脂である請求項10に記載のチャックテープ付き袋体の製造方法。
【請求項12】
前記両雌爪体は、それぞれ外側に膨出した山形又は円弧状の断面を有する鉤支持部と、該鉤支持部の先端より内向きに延出した鉤部とを備え、前記鉤支持部の山形又は円弧状断面の頂部が全高の中間より先端側に配置されている請求項8~11の何れか一に記載のチャックテープ付き袋体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に食品包装、医薬品包装、雑貨包装等に使用される袋体用のチャックテープ、チャックテープ付き袋体及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食品包装、医薬品包装、雑貨包装等の様々な用途において使用される袋体には、その開口部にチャックテープを備え、開閉可能にしたものが広く用いられている。
【0003】
チャックテープは、合成樹脂製の一対の基台部と、一方の基台部の表面に一体に突設された一対の雌爪体と、他方の基台部に一体に突設され、雌爪体間に挿入される雄爪体とを備え、雌爪体と雄爪体とが互いに着脱可能に係合されるようになっている。
【0004】
このチャックテープは、基台部裏面側(フィルム側)に積層配置されたシール層が袋体を構成するフィルムの内側に溶着されることによって袋体の開口部内側に固定されるようになっている。
【0005】
また、このチャックテープは、袋体のシーリングとともに、両端部を高温で押圧すること(以下、チャック潰しという)によって、チャックの両端部を袋体のシール部分と一体化させるようになっている。
【0006】
一方、この種のチャックテープでは、シール層に低融点の樹脂を用いることによって、溶着時間を短縮し、生産性及び外観の向上を図ったものも開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の如き従来の技術では、袋体を構成するフィルムがアルミフィルムを使用したラミネートフィルム等である場合、チャック潰しの工程において高温で短時間にチャックテープの両端を押圧しようとすると、チャックテープに押圧されてアルミフィルムが割れてしまい、密封性や外観が損なわれるおそれがあった。
【0009】
よって、従来のチャックテープでは、シール層に低融点の樹脂を用いてフィルムへの溶着時間を短縮しても、チャック潰しに時間を要し、生産性向上を図ることはできていないという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、袋体を構成するフィルムとの溶着時間及びチャック潰しに要する時間を短縮し、生産性向上を図ることができるチャックテープ、チャックテープ付き袋体及びその製造方法の提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、テープ状の基台部の表面に一対の雌爪体が突設された雌爪部材と、テープ状の基台部の表面に前記両雌爪体間に挿入される雄爪体が突設された雄爪部材とを備えてなるチャックテープにおいて、前記雌爪部材及び前記雄爪部材は、MFR5.0g/10分以上、融解ピーク温度が130℃以下のメタロセン系ポリプロピレンを50質量%以上含有するチャック用低融点合成樹脂によって形成されていることにある。
【0012】
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記チャック用低融点合成樹脂は、メタロセン系のプロピレン‐α‐オレフィンコポリマーを15質量%以上含有することにある。
【0013】
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記基台部は、基台部本体の裏面側に前記フィルムに溶着されるシール層が積層された多層構造を備え、前記シール層は、前記チャック用低融点合成樹脂とは樹脂配合が異なるシール用合成樹脂により形成され、前記チャック用低融点合成樹脂と前記シール用合成樹脂とは、互いに共通する融点100℃未満の共通樹脂を含有していることにある。
【0014】
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項3の構成に加え、前記共通樹脂は、メタロセン系の触媒を使用した樹脂であることにある。
【0015】
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項1~4の何れか一の構成加え、前記両雌爪体は、それぞれ外側に膨出した山形状又は円弧状の断面を有する鉤支持部と、該鉤支持部の先端より内向きに延出した鉤部とを備え、前記鉤支持部の山形又は円弧状断面の頂部が全高の中間より先端側に配置されていることにある。
【0016】
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項1~5の何れか一のチャックテープを備えたチャックテープ付き袋体にある。
【0017】
請求項7に記載の発明の特徴は、請求項6の構成に加え、袋本体を構成するフィルムがアルミニウムフィルム層を有するラミネートフィルムであることにある。
【0018】
請求項8に記載の発明の特徴は、テープ状の基台部の表面に一対の雌爪体が突設された雌爪部材と、テープ状の基台部の表面に前記両雌爪体間に挿入される雄爪体が突設された雄爪部材とからなるチャックテープを互いに対向する一対のフィルム間に配置し、前記基台部を前記フィルムに溶着させるととともに、前記両フィルムの少なくとも両側縁を高温で押圧して溶着させるとともに、前記チャックテープの両端部を潰して前記フィルムと一体化させるチャックテープ付き袋体の製造方法において、前記雌爪部材及び前記雄爪部材は、MFR5.0g/10分以上、融解ピーク温度が130℃以下のメタロセン系ポリプロピレンを50質量%以上含有するチャック用低融点合成樹脂によって形成されていることにある。
【0019】
請求項9に記載の発明の特徴は、請求項8の構成に加え、前記チャック用低融点合成樹脂は、メタロセン系のプロピレン‐α‐オレフィンコポリマーを15質量%以上含有することにある。
【0020】
請求項10に記載の発明の特徴は、請求項8又は9の構成に加え、前記基台部は、基台部本体の裏面側に前記フィルムに溶着されるシール層が積層された多層構造であって、前記シール層は、前記チャック用低融点合成樹脂とは樹脂配合が異なるシール用合成樹脂により形成され、前記チャック用低融点合成樹脂と前記シール用合成樹脂とは、互いに共通する融点100℃未満の共通樹脂を含有していることにある。
【0021】
請求項11に記載の発明の特徴は、請求項10の構成に加え、前記共通樹脂はメタロセン系の触媒を使用した樹脂であることにある。
【0022】
請求項12に記載の発明の特徴は、請求項8~11の何れか一の構成に加え、前記両雌爪体は、それぞれ外側に膨出した山形又は円弧状の断面を有する鉤支持部と、該鉤支持部の先端より内向きに延出した鉤部とを備え、前記鉤支持部の山形又は円弧状断面の頂部が全高の中間より先端側に配置されていることにある。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るチャックテープは、請求項1乃至4の構成を具備することによって、チャック潰し温度を低温化し、チャック潰し時間を短縮することができ、アルミフィルムを使用したラミネートフィルムに溶着するような場合にも対応することができる。
【0024】
また、本発明において、請求項5の構成を具備することによって、円滑にチャック潰しをすることができる。
【0025】
さらに、本発明において、請求項6乃至7の構成を具備することによって、袋体にチャックテープを好適に取り付けることができるとともに、外観の向上を図ることができる。
【0026】
更にまた、本発明において、請求項8乃至11の構成を具備することによって、チャック潰し温度を低温化し、チャック潰し時間を短縮することができ、アルミフィルムを使用したラミネートフィルムに溶着するような場合にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明に係るチャックテープ付き袋体を示す正面図である。
【
図2】
図1中の本発明に係るチャックテープ部分を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明に係るチャックテープ及びそれを使用したチャックテープ付き袋体の実施態様を
図1~
図2に示した実施例に基づいて説明する。図中符号1はチャックテープ付き袋体である。
【0029】
チャックテープ付き袋体1は、
図1に示すように、一方が開口した袋状の袋本体2と、袋本体2の開口部に設けられたチャックテープ3とを備え、チャックテープ3によって開閉できるようになっている。
【0030】
袋本体2は、互いに対向する合成樹脂製の一対のフィルム4,5を備え、両フィルム4,5の三辺を熱溶着によりシーリング部6を設けることによって袋状に形成されている。
【0031】
フィルム4,5は、アルミニウムフィルムを有するラミネートフィルムにより形成されている。
【0032】
チャックテープ3は、テープ状の基台部7の表面に一対の雌爪体8,8が突設された雌爪部材9と、テープ状の基台部7の表面に両雌爪体8,8間に挿入される雄爪体10が突設された雄爪部材11とを備え、基台部7がフィルム4,5の内側に溶着されて両フィルム4,5の開口部内側に固定され、雄爪体10と雌爪体8,8とが互いに着脱可能に係合するようになっている。
【0033】
雄爪部材11及び雌爪部材9は、チャック用低融点合成樹脂によって一体に形成され、低温度で溶融できるようになっている。
【0034】
チャックテープ3、即ち、雄爪部材11及び雌爪部材9は、袋本体2を構成するフィルム4,5の幅と略同じ長さに形成され、チャックテープ3の両端部が袋本体2のシーリング部6とともに高圧で押圧されること(以下、チャック潰しという)によって溶解して潰れてフィルム4,5のシーリング部6と一体化されている。
【0035】
チャック用低融点合成樹脂は、MFR5.0g/10分以上、融解ピーク温度が130℃以下のメタロセン系ポリプロピレンを50質量%以上含有し、低融点の樹脂となっている。
【0036】
また、チャック用低融点合成樹脂は、メタロセン系のプロピレン‐α‐オレフィンコポリマーを15質量%以上含有するとともに、融点100℃未満のメタロセン系の触媒を使用した樹脂からなる共通樹脂を含有している。
【0037】
基台部7は、薄肉テープ状に形成され、チャック用低融点合成樹脂からなる基台部本体7aと、基台部本体7aの裏面側に積層されたチャック用低融点合成樹脂とは樹脂配合が異なるシール用合成樹脂からなるシール層7bとを備えた多層構造になっている。
【0038】
シール用合成樹脂は、チャック用低融点合成樹脂よりも融点に低い樹脂組成を有し、且つ、チャック用低融点合成樹脂と互いに共通する融点100℃未満のメタロセン系の触媒を使用した樹脂からなる共通樹脂を含有している。
【0039】
雄爪体10は、
図2に示すように、基台部7の表面より突出し、基台部7の長手方向に連続する突条状の雄爪支持部13と、雄爪支持部13の先端部に一体に形成された断面鏃状の挿入鉤部14とを備え、雄爪支持部13と挿入鉤部14とが断面矢印状に形成されている。
【0040】
両雌爪体8,8は、基端が基台部7に支持され、基台部7の長手方向に連続する鉤支持部15と、鉤支持部15の先端より互いに内向きに延出した鉤部16とを備え、両鉤部16,16間に雄爪体10が挿入され、鉤部16が挿入鉤部14と係合するようになっている。
【0041】
鉤支持部15は、それぞれ外側に膨出した山形状又は円弧状の断面を有し、鉤支持部15の山形又は円弧状断面の頂部15aが全高の中間位置又はそれよりも先端側に配置され、両鉤支持部15からなる断面は、両鉤支持部15,15間距離wの最も大きい個所が全高hの中間位置m又はそれよりもやや先端側に位置するようになっている。
【0042】
次に、このチャックテープ付き袋体1の製造方法について説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
チャックテープ付き袋体1は、互いに係合する雌爪部材9と雄爪部材11とからなるチャックテープ3を互いに対向する一対のフィルム4,5間に配置し、加熱により基台部7をフィルム4,5に溶着させる工程と、両フィルム4,5の少なくとも両側縁を高温で押圧して溶着させるとともに、チャックテープ3の両端部を潰してフィルム4,5と一体化させてチャック潰し部17,17を形成する工程(チャック潰し工程)とを経ることによって製造される。
【0044】
その際、基台部7は、基台部本体7aの裏面側にフィルム4,5に溶着されるシール層7bが積層された多層構造であり、また、シール層7bがチャック用低融点合成樹脂とは樹脂配合が異なるシール用合成樹脂により形成されているので、基台部7とフィルム4,5とが短時間で溶着できるようになっている。
【0045】
一方、チャック潰し工程は、雌爪部材9及び雄爪部材11がMFR5.0g/10分以上、融解ピーク温度が130℃以下のメタロセン系ポリプロピレンを50質量%以上含有するチャック用低融点合成樹脂によって形成されているので、高温で押圧した際に、チャックテープ3の端部が容易に溶解し、フィルム4,5と一体化される。
【0046】
また、鉤支持部15は、それぞれ外側に膨出した山形状又は円弧状の断面を有し、鉤支持部15の山形状又は円弧状の断面頂部が全高の中間位置又はそれよりも先端側に配置され、両鉤支持部15からなる断面は、両鉤支持部15,15間距離の最も大きい個所が全高の中間位置又はそれよりもやや先端側に位置するようになっているので、雄爪体10が両雌爪体8,8間に挿入し易くなっている。
【0047】
また、チャック潰しによって高温で押圧した際、チャック用低融点合成樹脂を使用したことのよって溶解し易いことに加え、鉤支持部15の山形断面頂部が全高の中間又はそれよりもやや高い位置にあるので、押圧による鉤支持部15の全高方向に作用する力が水平方向に分散されるため、雄爪体10及び雌爪体8,8が潰れやすくなっている。
【0048】
よって、チャック潰し工程を低温且つ短時間に行うことができ、アルミニウムフィルム4,5を備えたラミネートフィルムである場合のおいても、チャックテープ3が容易に溶解しつつ潰れるので、アルミニウムフィルムに過度の圧力が作用しないのでフィルム4,5の割れを防止することができる。
【0049】
尚、上述の実施例においては、フィルム4,5がアルミニウムフィルムを備えたラミネートフィルムである場合について説明したが、フィルムはその他の合成樹脂製のフィルムであってもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 チャックテープ付き袋体
2 袋本体
3 チャックテープ
4,5 フィルム
6 シーリング
7 基台部
8 雌爪体
9 雌爪部材
10 雄爪体
11 雄爪部材
13 雄爪支持部
14 挿入鉤部
15 鉤支持部
16 鉤部
17 チャック潰し部