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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168402
(43)【公開日】2022-11-08
(54)【発明の名称】プリント配線板
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20221031BHJP
   H05K 1/11 20060101ALN20221031BHJP
【FI】
H05K1/02 J
H05K1/11 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073810
(22)【出願日】2021-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122622
【弁理士】
【氏名又は名称】森 徳久
(72)【発明者】
【氏名】村瀬 憲司
【テーマコード(参考)】
5E317
5E338
【Fターム(参考)】
5E317AA24
5E317BB12
5E317CC32
5E317CC33
5E317GG09
5E317GG11
5E338AA03
5E338AA16
5E338BB19
5E338CC01
5E338CC04
5E338CC06
5E338CD13
5E338CD14
5E338CD23
5E338CD32
5E338EE11
5E338EE27
(57)【要約】
【課題】高い接続信頼性を有するプリント配線板の提供。
【解決手段】プリント配線板は、第1面と第2面とを有する第1樹脂絶縁層と、第1面上に形成されている第1導体層を有する。第1導体層は開口部を有する第1ベタ層と開口部内に形成されているペア配線とを有する。開口部は第1開口部と第2開口部を有する。ペア配線は第1配線と第2配線を含む。第1配線は第1開口部内に形成されている第1ランドと第1ランドから延びる第1部分と第1部分から延びる第2部分を有する。第2配線は第1開口部内に形成されている第2ランドと第2ランドから延びる第3部分と第3部分から延びる第4部分を有する。第2部分と第4部分はほぼ平行に延びる。第1部分と第2部分との間の第1境界と第3部分と第4部分との間の第2境界は第2開口部内に位置し、第1配線と第2配線間の距離が大きくなるように、第1部分は第1境界で屈曲し、第3部分は第2境界で屈曲している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有する第1樹脂絶縁層と、
前記第1面上に形成されている第1導体層、とを有するプリント配線板であって、
前記第1導体層は前記第1面を露出する開口部を有する第1ベタ層と前記開口部内に形成されているペア配線を有し、
前記開口部は第1開口部と前記第1開口部に繋がっている第2開口部を有し、
前記ペア配線は、第1開口部内に形成されている第1ランドと前記第1ランドから延びる第1部分と前記第1部分から延びる第2部分を有する第1配線と、前記第1開口部内に形成されている第2ランドと前記第2ランドから延びる第3部分と前記第3部分から延びる第4部分を有する第2配線を含んでおり、前記第2部分と前記第4部分はほぼ平行に延びており、
前記第1部分と前記第2部分との間の第1境界は前記第2開口部内に位置し、前記第3部分と前記第4部分との間の第2境界は前記第2開口部内に位置し、前記第1配線と前記第2配線間の距離が大きくなるように、前記第1部分は前記第1境界で屈曲しており、前記第1配線と前記第2配線間の距離が大きくなるように、前記第3部分は前記第2境界で屈曲している。
【請求項2】
請求項1のプリント配線板であって、前記第1部分は前記第2部分から前記第1ランドまで真直ぐ延びていて、前記第3部分は前記第4部分から前記第2ランドまで真直ぐ延びている。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板であって、前記第1部分は前記第1開口部と前記第2開口部の境界を越え、前記第2部分から前記第1ランドに至り、前記第3部分は前記境界を越え、前記第4部分から前記第2ランドに至る。
【請求項4】
請求項1のプリント配線板であって、前記第1配線と前記第2配線間に仮想直線が配置されると、前記第1部分と前記第3部分は前記仮想直線に関し線対称である。
【請求項5】
請求項4のプリント配線板であって、前記第1部分と前記第2部分との間の第1角度は145°以上165°以下であり、前記第3部分と前記第4部分との間の第2角度は145°以上165°以下である。
【請求項6】
請求項1のプリント配線板であって、さらに、第3面と前記第3面と反対側の第4面とを有する第2樹脂絶縁層と前記第3面上に形成されている第2導体層と前記前記第1樹脂絶縁層を貫通し前記第1導体層と前記第2導体層を接続するビア導体を有し、前記第2導体層は、前記第3面を露出する第3開口部を有する第2ベタ層と前記第3開口部内に形成されている第1パッドと第2パッドを有し、前記ビア導体は前記第1パッドと前記第1ランドを接続する第1ビア導体と前記第2パッドと前記第2ランドを接続する第2ビア導体を有し、前記第1樹脂絶縁層の前記第2面は、前記第3面と前記第2ベタ層と前記第1パッドと前記第2パッド上に形成され、前記第3開口部は前記第1開口部の直下に位置し、前記第1開口部の形状と前記第3開口部の形状はほぼ同じである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、プリント配線板に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、信号配線導体と信号配線導体に隣接している電源導体を開示している。そして、電源導体は開口部を有し開口部は信号配線導体に沿う辺を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-30514号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1の技術では、開口部は信号配線導体(信号配線)に沿う辺を有する。そのため、開口部内の信号配線が曲がると、電源導体は信号配線に沿って曲がると考えられる。信号配線が曲がると、電源導体の角と信号配線の角は1つの直線上に位置すると考えられる。特許文献1の配線基板がストレスを受けると、電源導体の角から信号配線の角に最短距離でストレスが伝わると考えられる。信号配線が断線しやすいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有する第1樹脂絶縁層と、前記第1面上に形成されている第1導体層、とを有する。前記第1導体層は前記第1面を露出する開口部を有する第1ベタ層と前記開口部内に形成されているペア配線を有する。前記開口部は第1開口部と前記第1開口部に繋がっている第2開口部を有する。前記ペア配線は、第1開口部内に形成されている第1ランドと前記第1ランドから延びる第1部分と前記第1部分から延びる第2部分を有する第1配線と、前記第1開口部内に形成されている第2ランドと前記第2ランドから延びる第3部分と前記第3部分から延びる第4部分を有する第2配線を含んでおり、前記第2部分と前記第4部分はほぼ平行に延びている。前記第1部分と前記第2部分との間の第1境界は前記第2開口部内に位置し、前記第3部分と前記第4部分との間の第2境界は前記第2開口部内に位置し、前記第1配線と前記第2配線間の距離が大きくなるように、前記第1部分は前記第1境界で屈曲しており、前記第1配線と前記第2配線間の距離が大きくなるように、前記第3部分は前記第2境界で屈曲している。
【0006】
本発明の実施形態のプリント配線板は、第1開口部と第2開口部で形成される開口部を有する。実施形態のプリント配線板は、さらに、開口部内に第1配線と第2配線を有する。第1配線は第1部分と第2部分で形成され、第1部分と第2部分の間の第1境界で曲がっている。第2配線は第3部分と第4部分で形成され、第3部分と第4部分の間の第2境界で曲がっている。そして、第1境界と第2境界は第2開口部内に位置している。そのため、第1開口部と第2開口部との間の境界と第1境界間の距離を大きくすることが出来る。第1開口部と第2開口部との間の境界と第2境界間の距離を大きくすることが出来る。実施形態のプリント配線板によれば、第1配線と第2配線が断線し難い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のプリント配線板の一部を模式的に示す平面図。
図2図1のII-II間の断面図。
図3】実施形態のプリント配線板の一部を模式的に示す底面図。
図4】参考例のプリント配線板の一部を模式的に示す平面図。
図5A】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図5B】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図5C】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図5D】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図5E】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図5F】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す平面図。
図5G】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図5H】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は、実施形態のプリント配線板1の一部を示す平面図である。図1では、第1面4aを有する第1樹脂絶縁層4と、第1樹脂絶縁層4の第1面4aに形成されている第1導体層10が示されている。図2は、図1のプリント配線板1の断面図である。図2は第1面4aに垂直な面で図1のプリント配線板1を切断することで得られる。図2は、図1のII-II間の断面図である。図3は、実施形態のプリント配線板1の一部を示す底面図である。図3では、第1樹脂絶縁層4の第2面4bと、第2面4bに接する第2導体層80が示されている。
【0009】
図2に示されるように、プリント配線板1は、第2樹脂絶縁層2と、第2樹脂絶縁層2上の第2導体層80と、第2樹脂絶縁層2と第2導体層80上の第1樹脂絶縁層4と、第1樹脂絶縁層4上の第1導体層10とを有している。第2樹脂絶縁層2はコア基板を形成することができる。第2樹脂絶縁層2はビルドアップ層を形成する樹脂絶縁層を形成することができる。
【0010】
第2樹脂絶縁層2は、第3面2aと、第3面2aと反対側の第4面2bとを有する。第2樹脂絶縁層2は、熱硬化性樹脂を用いて形成される。第2樹脂絶縁層2はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。第2樹脂絶縁層2は、ガラスクロス等の補強材を含んでもよい。
【0011】
図2に示されるように、第2導体層80は、第2樹脂絶縁層2の第3面2a上に形成されている。第2導体層80は銅によって形成される。図2図3に示されるように、第2導体層80は、第2ベタ層81と第1パッド84と第2パッド86とを含む。第2ベタ層81は、第3面2aを露出する第3開口部82を有する。第3開口部82は、第1開口部14(図1)の直下に位置する。第1開口部14は後述される。第2ベタ層81は例えば電源層である。第2ベタ層81は接地層であってもよい。第1パッド84は、第3開口部82内に形成されている。第2パッド86は、第3開口部82内に形成されている。第2ベタ層81と第1パッド84と第2パッド86はシード層120とシード層120上の電解めっき膜122で形成されている。
【0012】
図2に示されるように、第1樹脂絶縁層4は、第2樹脂絶縁層2の第3面2aと第2導体層80上に形成される。第1樹脂絶縁層4は、第1面4aと、第1面4aと反対側の第2面4bとを有する。第1樹脂絶縁層4の第2面4bは第2樹脂絶縁層2の第3面2aと第2導体層80を被覆する。第1樹脂絶縁層4は第3開口部82を充填している。第1樹脂絶縁層4はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。第1樹脂絶縁層4は、ガラスクロス等の補強材を含んでもよい。
【0013】
図1図2に示されるように、第1導体層10は、第1樹脂絶縁層4の第1面4a上に形成されている。第1導体層10は銅によって形成される。図1に示されるように、第1導体層10は、第1ベタ層11とペア配線20とを含む。第1ベタ層11は、第1面4aを露出する開口部12を有する。第1ベタ層11は例えば電源層である。第1ベタ層11は接地層であってもよい。第1ベタ層11とペア配線20はシード層110とシード層110上の電解めっき膜112で形成されている。
【0014】
第1樹脂絶縁層4には、第1樹脂絶縁層4を貫通する第1ビア導体40と第2ビア導体60が形成されている。第1ビア導体40と第2ビア導体60は銅によって形成されている。第1ビア導体40は第1パッド84に繋がっている。第2ビア導体60は第2パッド86に繋がっている。第1ビア導体40と第2ビア導体60は、シード層110とシード層110上の電解めっき膜112で形成されている。シード層110は無電解めっき膜である。第1ビア導体40と第2ビア導体60は第1導体層10と第2導体層80とを接続している。
【0015】
開口部12は、第1開口部14と第1開口部14に繋がっている第2開口部16とを有する。第1開口部14は第3開口部82(図2図3参照)の直上に位置する。図1図3に示されるように、第1開口部14の形状と第3開口部82の形状はほぼ同じである。
【0016】
図1に示されるように、ペア配線20は、開口部12内に形成されている。ペア配線20は、第1配線30と第2配線50を含む。第1配線30は、第1開口部14内に形成されている第1ランド32と、第1ランド32から延びる第1部分34と、第1部分34から延びる第2部分36を有する。第2配線50は、第1開口部14内に形成されている第2ランド52と、第2ランド52から延びる第3部分54と、第3部分54から延びる第4部分56を有する。第1ビア導体40は第1パッド84の直上に位置する。第1ビア導体40は第1パッド84と第1ランド32を接続する。第2ビア導体60は第2パッド86の直上に位置する。第2ビア導体60は第2パッド86と第2ランド52を接続する。
【0017】
第2部分36と第4部分56は第2開口部16内に形成されている。第2部分36と第4部分56はほぼ平行に延びている。
【0018】
第1部分34と第2部分36との間の第1境界38は第2開口部16内に位置する。第1配線30と第2配線50間の距離が大きくなるように、第1部分34は第1境界38で屈曲している。第1部分34は、第2部分36から第1ランド32まで真直ぐ延びている。第1部分34は、第1開口部14と第2開口部16間の境界18を越え、第2部分36から第1ランド32に至っている。
【0019】
第3部分54と第4部分56との間の第2境界58は第2開口部16内に位置する。第1配線30と第2配線50間の距離が大きくなるように、第3部分54は第2境界58で屈曲している。第3部分54は第4部分56から第2ランド52まで真直ぐ延びている。第3部分54は、境界18を越え、第4部分56から第2ランド52に至っている。
【0020】
図1に示されるように、第1配線30と第2配線50間に仮想直線70が配置されると、第1部分34と第3部分54は仮想直線70に関し線対称である。第1部分34と第2部分36との間の第1角度θ1は145°以上165°以下である。第3部分54と第4部分56との間の第2角度θ2は145°以上165°以下である。
【0021】
実施形態では、第1部分34は第2開口部16内で屈曲し第1ランド32まで延びている。第3部分54は第2開口部16内で屈曲し第2ランド52まで延びている。図4は参考例を示す。実施形態と参考例の差は第1境界38と第2境界58の位置である。参考例では、第1境界38と第2境界58は第1開口部14内に形成されている。実施形態と参考例が比較されると、実施形態の第1部分34の長さは参考例の第1部分34の長さより長い。実施形態の第3部分54の長さは参考例の第3部分54の長さより長い。そのため、実施形態によれば、第1部分34と第2部分36との間の第1角度θ1を大きくすることができる。第3部分54と第4部分56との間の第2角度θ2を大きくすることができる。例えば、参考例の第1角度θ1は実施形態の第1角度θ1より小さい。参考例の第2角度θ2は実施形態の第2角度θ2より小さい。実施形態によれば、伝送損失を小さくすることができる。
【0022】
実施形態では、第1境界38と第2境界58は第2開口部16内に位置している。第1開口部14と第2開口部16との間の境界18と第1境界38間の距離を大きくすることが出来る。第1開口部14と第2開口部16との間の境界18と第2境界58間の距離を大きくすることが出来る。実施形態のプリント配線板1によれば、第1配線30と第2配線50が断線し難い。
【0023】
実施形態では、第1部分34と第3部分54は仮想直線70に関し線対称である。第2部分36と第4部分56はほぼ平行に延びている。第1配線30と第2配線50は仮想直線70に関し線対称である。第1配線30のデザインと第2配線50のデザインがほぼ同様である。第1配線30の配線長と第2配線50の配線長がほぼ等しい。そのため、第1配線30と第2配線50のインピーダンスの値を整合することができる。
【0024】
[実施形態のプリント配線板1の製造方法]
図5A図5Gは実施形態のプリント配線板1の製造方法を示す。図5A図5E図5G図5Hは断面図である。図5Fは平面図である。図5Aは、第3面2aと第4面2bを有する第2樹脂絶縁層2と第3面2a上の第2導体層80を示している。第2導体層80は第3開口部82を有する。図5Bに示されるように、第3面2aと第2導体層80上に第1樹脂絶縁層4が形成される。第1樹脂絶縁層4は第3開口部82を充填する。そのため、第3開口部82の直上の第1面4aは、第3開口部82周辺の第2導体層80上の第1面4aより凹みやすい。
【0025】
第1樹脂絶縁層4にレーザーが照射される。図5Cに示されるように、第1パッド84の直上の第1樹脂絶縁層4に開口6aが形成される。第2パッド86の直上の第1樹脂絶縁層4に開口6bが形成される。
【0026】
図5Dに示されるように、第1樹脂絶縁層4の第1面4a上にシード層110が形成される。図5E図5Fに示されるように、シード層110上にめっきレジスト100が形成される。図5Fに示されるように、めっきレジスト100は、ペア配線20(図1)を形成するための開口と第1ベタ層11(図1)を形成するための開口を有する。
【0027】
図5Gに示されるように、めっきレジスト100から露出するシード層110上に電解めっき膜112が形成される。電解めっき膜112は、開口6a、6bを充填する。シード層110とシード層110上に形成される電解めっき膜112によって、第1ビア導体40と第2ビア導体60と第1ベタ層11とペア配線20が形成される。第1面4a上に第1導体層10が形成される。
【0028】
図5Hに示されるように、めっきレジスト100が除去される。その後、電解めっき膜112から露出するシード層110が除去される。実施形態のプリント配線板1(図1)が得られる。
【0029】
図5Fにめっきレジスト100の幅W1、W2が示されている。幅W1は第2部分34を形成するためのめっきレジスト100の開口と第4部分54を形成するためのめっきレジスト100の開口間のめっきレジスト100の幅を示す。幅W2は第1部分36を形成するためのめっきレジスト100の開口と第3部分56を形成するためのめっきレジスト100の開口間のめっきレジスト100の幅を示す。実施形態では、第1配線30と第2配線50が第2開口部16内で屈曲する。そのため、第3開口部82の直上に位置するめっきレジスト100は幅W1を有する。それに対し、第1配線30と第2配線50が第1開口部16内で屈曲すると、第3開口部82の直上に位置するめっきレジスト100は幅W1と幅W2を有する。幅W1、W2はめっきレジスト100とシード層110間の密着力に影響する。図5Fに示されるように、幅W1は幅W2より大きい。従って、実施形態によれば、第3開口部82の直上に位置するめっきレジスト100はシード層110から剥がれ難い。たとえ、第3開口部82の直上の第1面4aが第3開口部82周辺の第2導体層80上の第1面4aより凹んだとしても、めっきレジスト100がシード層110から剥がれ難い。そのため、第1配線30と第2配線50間のショートを抑制することができる。
【0030】
[実施形態の第1改変例]
第1改変例は、実施形態とほぼ同様である。異なる点の例が以下に示される。第1改変例では、第3開口部82が第1開口部14の直下に形成されない。第3開口部82が形成されない。第1ビア導体40と第2ビア導体60が形成されない。
【0031】
[実施形態の第2改変例]
第2改変例では、第1部分34と第3部分54は仮想直線70(図1)に関し線対称ではない。第1部分34の長さと第3部分54の長さが異なる。第1角度θ1と第2角度θ2が異なる。
【符号の説明】
【0032】
1:プリント配線板
2:第2樹脂絶縁層
4:第1樹脂絶縁層
10:第1導体層
11:第1ベタ層
12:開口部
14:第1開口部
16:第2開口部
18:境界
20:ペア配線
30:第1配線
50:第2配線
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H