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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168484
(43)【公開日】2022-11-08
(54)【発明の名称】犬散歩用マナーバッグ
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20221031BHJP
   A01K 1/01 20060101ALI20221031BHJP
   A01K 23/00 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
A01K29/00 H
A01K1/01 Z
A01K23/00 N
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021073982
(22)【出願日】2021-04-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】504396656
【氏名又は名称】有限会社プリツーコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(72)【発明者】
【氏名】新谷 明比古
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101CC13
(57)【要約】
【課題】散歩中の犬が尿をしたときに、その尿に水をかけるのに手間のかからない犬散歩用マナーバッグを提供する。
【解決手段】バッグ本体2の底部4に沿って水平に配置された水ボトル1を有し、バッグ本体2の内部には、水ボトル1の上側に、犬の散歩用品を収容可能な収容空間24が形成され、水ボトル1は、中空筒状のボトル胴部10と、ボトル胴部10の一端に設けられたボトル首部11と、ボトル首部11の先端に設けられた水出口12を開閉可能なボトルキャップ13とを有し、ボトル首部11は、バッグ本体2の外側にボトルキャップ13が位置するように、バッグ本体2の下部に設けたボトル首部挿通穴16からバッグ本体2の外側に突出して設けられている犬散歩用マナーバッグ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部(4)をもつバッグ本体(2)と、
前記バッグ本体(2)の底部(4)に沿って水平に配置され、散歩中の犬の尿にかける水を収容する水ボトル(1)と、を有し、
前記バッグ本体(2)の内部には、前記水ボトル(1)の上側に、犬の散歩用品を収容可能な収容空間(24)が形成され、
前記水ボトル(1)は、中空筒状のボトル胴部(10)と、前記ボトル胴部(10)の一端に設けられたボトル首部(11)と、前記ボトル首部(11)の先端に設けられた水出口(12)を開閉可能なボトルキャップ(13)とを有し、
前記ボトル首部(11)は、前記バッグ本体(2)の外側に前記ボトルキャップ(13)が位置するように、前記バッグ本体(2)の下部に設けたボトル首部挿通穴(16)から前記バッグ本体(2)の外側に突出して設けられている、
犬散歩用マナーバッグ。
【請求項2】
前記バッグ本体(2)は、柔軟性をもつ生地で形成され、
前記水ボトル(1)は、弾性変形可能なボトルであり、前記バッグ本体(2)の外側からバッグ本体(2)の生地を介して前記ボトル胴部(10)を手で押圧することにより、前記水ボトル(1)内の水を前記水出口(12)から勢いをつけて流出させることが可能とされている、
請求項1に記載の犬散歩用マナーバッグ。
【請求項3】
前記ボトル首部(11)には、前記水出口(12)を閉鎖する閉鎖位置と前記水出口(12)を開放する開放位置との間で前記ボトルキャップ(13)を揺動可能に支持するヒンジ部(17)と、前記ボトルキャップ(13)を前記閉鎖位置から前記開放位置に向けて付勢するスプリング(18)と、前記ボトルキャップ(13)に係合することで前記ボトルキャップ(13)を前記閉鎖位置に保持する係止爪(19)と、前記係止爪(19)の前記ボトルキャップ(13)との係合を解除するように前記係止爪(19)を操作可能な水出口開放操作部(20)とが設けられ、
前記水出口開放操作部(20)は、前記ボトル首部(11)の前記バッグ本体(2)の外側に位置する部分に配置されている、
請求項1または2に記載の犬散歩用マナーバッグ。
【請求項4】
前記水ボトル(1)は、前記ボトル胴部(10)に対して前記ボトル首部(11)のある側とは反対側の端部に設けられた広口開口部(14)と、その広口開口部(14)に着脱可能に設けられた広口蓋(15)とを更に有する、
請求項1から3のいずれかに記載の犬散歩用マナーバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、犬散歩用マナーバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、犬の飼い主が犬の散歩をするとき、犬の糞を持ち帰るための袋と、犬の尿にかけるための水とを携行することが推奨されている。ここで、飼い主は、犬の尿にかける水を携行するため、水をペットボトルに収容し、そのペットボトルをバッグに入れて持ち運ぶことが多い(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3206977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本願の発明者は、犬の尿にかける水をペットボトルに収容し、そのペットボトルを一般的なバッグに入れて持ち運んだのでは、散歩中の犬が尿をしたときに、犬の尿にペットボトルの水をかけるのに手間がかかり、その手間を減らすことができれば、犬の散歩が円滑になる可能性に気づいた。
【0005】
すなわち、散歩中の犬が尿をしたときに、その尿に水をかけるには、まず、バッグからペットボトルを取り出し、次に、そのペットボトルの蓋を開け、その後、ペットボトルを傾けて犬の尿に水をかけ、その後、ペットボトルの蓋を閉め、最後に、ペットボトルをバッグにしまう、という多くの動作が必要となる。本願の発明者は、この手間を減らすことができれば、犬の散歩がより円滑になる可能性に気づいた。
【0006】
この発明が解決しようとする課題は、散歩中の犬が尿をしたときに、その尿に水をかけるのに手間のかからない犬散歩用マナーバッグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成の犬散歩用マナーバッグを提供する。
底部をもつバッグ本体と、
前記バッグ本体の底部に沿って水平に配置され、散歩中の犬の尿にかける水を収容する水ボトルと、を有し、
前記バッグ本体の内部には、前記水ボトルの上側に、犬の散歩用品を収容可能な収容空間が形成され、
前記水ボトルは、中空筒状のボトル胴部と、前記ボトル胴部の一端に設けられたボトル首部と、前記ボトル首部の先端に設けられた水出口を開閉可能なボトルキャップとを有し、
前記ボトル首部は、前記バッグ本体の外側に前記ボトルキャップが位置するように、前記バッグ本体の下部に設けたボトル首部挿通穴から前記バッグ本体の外側に突出して設けられている、
犬散歩用マナーバッグ。
【0008】
この構成の犬散歩用マナーバッグを採用すると、バッグ本体の底部に沿って水ボトルが水平に配置され、その水ボトルのボトル首部がバッグ本体の下部に設けられたボトル首部挿通穴からバッグ本体の外側に突出し、その突出した部分にボトルキャップが設けられているので、散歩中の犬の尿に水をかけるときに、従来のように水ボトルをバッグから取り出さなくても、バッグ本体の外側に位置するボトルキャップを開けることで、水ボトルをバッグ本体の底部に配置した状態のまま、水ボトルの水を犬の尿にかけることができる。そのため、散歩中の犬が尿をしたときに、その尿に水をかけるのに手間がかからず、円滑に犬の散歩をすることができる。
【0009】
前記バッグ本体は、柔軟性をもつ生地で形成され、
前記水ボトルは、弾性変形可能なボトルであり、前記バッグ本体の外側からバッグ本体の生地を介して前記ボトル胴部を手で押圧することにより、前記水ボトル内の水を前記水出口から勢いをつけて流出させることが可能とされている構成を採用すると好ましい。
【0010】
このようにすると、バッグ本体の外側からバッグ本体の生地を介してボトル胴部を手で押圧することにより、水ボトル内の水を水出口から勢いをつけて流出させることができるので、比較的離れた箇所や、路面から起立する壁面にも、水ボトルの水を容易にかけることが可能となる。
【0011】
前記ボトル首部には、前記水出口を閉鎖する閉鎖位置と前記水出口を開放する開放位置との間で前記ボトルキャップを揺動可能に支持するヒンジ部と、前記ボトルキャップを前記閉鎖位置から前記開放位置に向けて付勢するスプリングと、前記ボトルキャップに係合することで前記ボトルキャップを前記閉鎖位置に保持する係止爪と、前記係止爪の前記ボトルキャップとの係合を解除するように前記係止爪を操作可能な水出口開放操作部とが設けられ、
前記水出口開放操作部は、前記ボトル首部の前記バッグ本体の外側に位置する部分に配置されている構成を採用すると好ましい。
【0012】
このようにすると、バッグ本体の外側に配置された水出口開放操作部を操作することで、ボトルキャップと係止爪の係合を解除し、スプリングの付勢力によって自動的にボトルキャップを閉鎖位置から開放位置に移動させることができる。しかも、ボトルキャップがヒンジ部を介してボトル首部に支持されているので、ボトルキャップを開けたときに、そのボトルキャップを手に保持しておく必要がない。そのため、散歩中の犬のリードを持ったまま、片手でボトルキャップを開く動作をすることができる。
【0013】
前記水ボトルは、前記ボトル胴部に対して前記ボトル首部のある側とは反対側の端部に設けられた広口開口部と、その広口開口部に着脱可能に設けられた広口蓋とを更に有する構成を採用すると好ましい。
【0014】
このようにすると、広口開口部から水ボトル内に氷を入れ、その氷で水ボトル内の水を冷水に保つことができる。そのため、気温の高くなる夏場には、水ボトル内の冷水を散歩中の犬に飲ませることで、犬の熱中症を予防することが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
この発明の犬散歩用マナーバッグは、散歩中の犬の尿に水をかけるときに、従来のように水ボトルをバッグから取り出さなくても、バッグ本体の外側に位置するボトルキャップを開けることで、水ボトルをバッグ本体の底部に配置した状態のまま、水ボトルの水を犬の尿にかけることができる。そのため、散歩中の犬が尿をしたときに、その尿に水をかけるのに手間がかからず、円滑に犬の散歩をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】この発明の実施形態にかかる犬散歩用マナーバッグを示す正面図
図2図1の犬散歩用マナーバッグの水ボトルのボトルキャップの近傍の断面図
図3図2のIII-III線に沿った断面図
図4図1の犬散歩用マナーバッグの水ボトルの広口開口部の近傍の断面図
図5図2に示す水出口開放操作部を操作し、ボトルキャップを開いた状態を示す断面図
図6図5の左側面図
図7図1に示す犬散歩用マナーバッグのショルダーベルトを肩に掛け、バッグ本体を肩から吊り下げた状態を示す図
図8】ボトル首部の先端の水出口を、シャワー状に水が流出するように複数設けた変形例を示す図
図9図8のIX-IX線に沿った断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1に、この発明の実施形態にかかる犬散歩用マナーバッグを示す。この犬散歩用マナーバッグは、散歩中の犬の尿にかける水を収容する水ボトル1と、バッグ本体2と、バッグ本体2を肩から吊り下げるためのショルダーベルト3とを有する。
【0018】
バッグ本体2は、底部4と、前後一対の側面部5,6(図6参照)と、左右一対のマチ部7,8とを有する。底部4は、前後一対の長辺と、左右一対の短辺とをもつ長方形状を呈し、その底部4の一対の長辺にそれぞれ側面部5,6が接続し、底部4の一対の短辺にそれぞれマチ部7,8が接続している。左側のマチ部7は、一対の側面部5,6の左端同士を連結し、右側のマチ部8は、一対の側面部5,6の右端同士を連結している。バッグ本体2は、柔軟性をもつ生地(例えば、織物生地)で形成されている。各側面部5,6の上縁には、それぞれ持ち手9が取り付けられている。また、左側のマチ部7には、ショルダーベルト3の一端が接続され、右側のマチ部8には、ショルダーベルト3の他端が接続され、図7に示すように、ショルダーベルト3を肩に掛けることで、バッグ本体2を肩から吊り下げ可能とされている。
【0019】
図1に示すように、水ボトル1は、バッグ本体2の底部4に沿って水平に配置されている。水ボトル1は、中空筒状のボトル胴部10と、ボトル胴部10の一端に設けられたボトル首部11と、ボトル首部11の先端に設けられた水出口12(図2参照)を開閉可能なボトルキャップ13と、ボトル胴部10に対してボトル首部11のある側とは反対側の端部に設けられた広口開口部14(図4参照)と、その広口開口部14に着脱可能に設けられた広口蓋15とを有する。
【0020】
水ボトル1は、弾性変形可能なボトルである。すなわち、水ボトル1は、手でボトル胴部10を押圧することにより弾性的に変形させることができるようになっている。そのような水ボトル1として、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エラストマのいずれかの材質でボトル胴部10を形成したものを採用することができる。ボトル胴部10は、円形断面をもつ円筒状に形成されている。
【0021】
図2に示すように、ボトル首部11は、バッグ本体2の外側にボトルキャップ13が位置するように、バッグ本体2の下部に設けたボトル首部挿通穴16からバッグ本体2の外側に突出して設けられている。ボトル首部挿通穴16は、左右のマチ部7,8のうちの一方のマチ部7の下部を貫通して形成されている。
【0022】
ボトル首部11には、水出口12を閉鎖する閉鎖位置と水出口12を開放する開放位置(図5に示す位置)との間でボトルキャップ13を揺動可能に支持するヒンジ部17と、ボトルキャップ13を閉鎖位置から開放位置に向けて付勢するスプリング18(図6参照)と、ボトルキャップ13に係合することでボトルキャップ13を閉鎖位置に保持する係止爪19と、係止爪19のボトルキャップ13との係合を解除するように係止爪19を操作可能な水出口開放操作部20とが設けられている。ボトルキャップ13には、ボトルキャップ13が閉鎖位置にあるときに水出口12の開口縁に接触して水漏れを防止するパッキン21が取り付けられている。
【0023】
図3に示すように、水出口開放操作部20は、ボトル首部11のバッグ本体2の外側に位置する部分に配置されており、この水出口開放操作部20を指先で押すだけで、図5図6に示すように、ボトルキャップ13を開くことが可能となっている。ヒンジ部17は、水出口12の下側に配置されている。そのため、ボトルキャップ13が開いたときに、そのボトルキャップ13が水出口12の下側に移動し、上から見て水出口12がボトルキャップ13で隠れてしまう事態が防止され、水出口12から流出する水の視認性を確保することが可能となっている。
【0024】
図4に示すように、広口開口部14は、バッグ本体2の下部に設けた広口挿通穴22を通ってバッグ本体2の外側に突出し、その突出部分に広口蓋15が装着されている。広口挿通穴22は、左右のマチ部7,8のうち、ボトル首部挿通穴16(図2参照)が設けられたマチ部7とは反対側のマチ部8の下部を貫通して形成されている。広口開口部14は、4cm以上の内径を有する。広口蓋15には、広口蓋15を広口開口部14に装着したときに広口開口部14の開口縁に接触して水漏れを防止するパッキン23が取り付けられている。
【0025】
図1に示すように、バッグ本体2の内部には、水ボトル1の上側に、犬の散歩用品(犬の糞を持ち帰るための袋、犬の水飲み用皿、犬のおやつ等)を収容可能な収容空間24が形成されている。
【0026】
この犬散歩用マナーバッグは、図1に示すように、バッグ本体2の底部4に沿って水ボトル1が水平に配置され、その水ボトル1のボトル首部11がバッグ本体2の下部に設けられたボトル首部挿通穴16からバッグ本体2の外側に突出し、その突出した部分にボトルキャップ13が設けられているので、散歩中の犬の尿に水をかけるときに、従来のように水ボトル1をバッグから取り出さなくても、バッグ本体2の外側に位置するボトルキャップ13を開けることで、水ボトル1をバッグ本体2の底部4に配置した状態のまま、水ボトル1の水を犬の尿にかけることができる。そのため、散歩中の犬が尿をしたときに、その尿に水をかけるのに手間がかからず、円滑に犬の散歩をすることができる。
【0027】
また、水ボトル1がバッグ本体2に装備されているので、犬の散歩をするときに、犬の尿にかけるための水を携行し忘れるのを防止することができる。
【0028】
また、この犬散歩用マナーバッグは、バッグ本体2の外側からバッグ本体2の生地を介してボトル胴部10を手で押圧することにより、水ボトル1内の水を水出口12から勢いをつけて流出させることができるので、比較的離れた箇所や、路面から起立する壁面にも、水ボトル1の水を容易にかけることが可能である。また、水ボトル1を握って変形させる量を調整することで、水ボトル1から流出する水の量を調整することが可能である。
【0029】
また、この犬散歩用マナーバッグは、図5に示すように、バッグ本体2の外側に配置された水出口開放操作部20を操作することで、ボトルキャップ13と係止爪19の係合を解除し、スプリング18の付勢力によって自動的にボトルキャップ13を閉鎖位置から開放位置に移動させることができる。しかも、ボトルキャップ13がヒンジ部17を介してボトル首部11に支持されているので、ボトルキャップ13を開けたときに、そのボトルキャップ13を手に保持しておく必要がない。そのため、散歩中の犬のリードを持ったまま、片手でボトルキャップ13を開く動作をすることができる。
【0030】
また、この犬散歩用マナーバッグは、図4に示す広口開口部14から水ボトル1内に氷を入れ、その氷で水ボトル1内の水を冷水に保つことができる。そのため、気温の高くなる夏場には、水ボトル1内の冷水を散歩中の犬に飲ませることで、犬の熱中症を予防することが可能である。
【0031】
図8図9に示すように、水ボトル1の水出口12は、シャワー状に水が流出するように構成してもよい。水出口12は、ボトル首部11の先端を閉じるように設けたプレート25に形成した複数(10個以上)の貫通孔である。シャワー状に水が流出する水出口12を採用すると、散歩中の犬の尿に水をかけたときに、その水が周囲に跳ねるのを防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0032】
1 水ボトル
2 バッグ本体
4 底部
10 ボトル胴部
11 ボトル首部
12 水出口
13 ボトルキャップ
14 広口開口部
15 広口蓋
16 ボトル首部挿通穴
17 ヒンジ部
18 スプリング
19 係止爪
20 水出口開放操作部
24 収容空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-03-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状の底部(4)と、その底部(4)の一対の長辺にそれぞれ接続した一対の側面部(5,6)と、前記底部(4)の一対の短辺にそれぞれ接続した一対のマチ部(7,8)とをもつバッグ本体(2)と、
前記バッグ本体(2)の底部(4)に沿って水平に配置され、散歩中の犬の尿にかける水を収容する水ボトル(1)と、を有し、
前記バッグ本体(2)の内部には、前記水ボトル(1)の上側に、犬の散歩用品を収容可能な収容空間(24)が形成され、
前記水ボトル(1)は、中空筒状のボトル胴部(10)と、前記ボトル胴部(10)の一端に設けられたボトル首部(11)と、前記ボトル首部(11)の先端に設けられた水出口(12)を開閉可能なボトルキャップ(13)とを有し、
前記ボトル首部(11)は、前記バッグ本体(2)の外側に前記ボトルキャップ(13)が位置するように、前記一対のマチ部(7,8)のうちの一方のマチ部(7)の下部に設けたボトル首部挿通穴(16)に挿入してそのボトル首部挿通穴(16)から前記バッグ本体(2)の外側に突出して設けられている、
犬散歩用マナーバッグ。
【請求項2】
前記バッグ本体(2)は、柔軟性をもつ生地で形成され、
前記水ボトル(1)は、弾性変形可能なボトルであり、前記バッグ本体(2)の外側からバッグ本体(2)の生地を介して前記ボトル胴部(10)を手で押圧することにより、前記水ボトル(1)内の水を前記水出口(12)から勢いをつけて流出させることが可能とされている、
請求項1に記載の犬散歩用マナーバッグ。
【請求項3】
前記ボトル首部(11)には、前記水出口(12)を閉鎖する閉鎖位置と前記水出口(12)を開放する開放位置との間で前記ボトルキャップ(13)を揺動可能に支持するヒンジ部(17)と、前記ボトルキャップ(13)を前記閉鎖位置から前記開放位置に向けて付勢するスプリング(18)と、前記ボトルキャップ(13)に係合することで前記ボトルキャップ(13)を前記閉鎖位置に保持する係止爪(19)と、前記係止爪(19)の前記ボトルキャップ(13)との係合を解除するように前記係止爪(19)を操作可能な水出口開放操作部(20)とが設けられ、
前記水出口開放操作部(20)は、前記ボトル首部(11)の前記バッグ本体(2)の外側に位置する部分に配置されている、
請求項1または2に記載の犬散歩用マナーバッグ。
【請求項4】
前記水ボトル(1)は、前記ボトル胴部(10)に対して前記ボトル首部(11)のある側とは反対側の端部に設けられた広口開口部(14)と、その広口開口部(14)に着脱可能に設けられた広口蓋(15)とを更に有する、
請求項1から3のいずれかに記載の犬散歩用マナーバッグ。