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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168504
(43)【公開日】2022-11-08
(54)【発明の名称】鋼材保持装置
(51)【国際特許分類】
   E02D 5/20 20060101AFI20221031BHJP
   E02D 13/10 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
E02D5/20 101
E02D13/10
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021074017
(22)【出願日】2021-04-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】517127687
【氏名又は名称】藤井 健之
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100187827
【弁理士】
【氏名又は名称】赤塚 雅則
(72)【発明者】
【氏名】藤井 健之
【テーマコード(参考)】
2D049
2D050
【Fターム(参考)】
2D049EA02
2D049GC11
2D049GD03
2D049GD08
2D049GE03
2D050AA13
2D050EE04
2D050EE07
(57)【要約】
【課題】地盤に形成されたソイルセメントの中に、垂直な状態を保ちつつ鋼材を埋設することが可能な鋼材保持装置を提供する。
【解決手段】基部11と、基部11から下向きに延設され、鋼材Sを挿入可能な所定幅の隙間gが形成された一対の挟持部12a、12bと、隙間gに挿入された鋼材Sを一対の挟持部12a、12bのうちの一方側の挟持部12aに押し付けて両挟持部12a、12b間で保持する押圧部材13と、基部11から上向きに延設され、鋼材Sを地盤Gに埋設した際に地表面よりも上側に露出する露出部14と、を有する構成とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部(11)と、
前記基部(11)から下向きに延設され、鋼材(S)を挿入可能な所定幅の隙間(g)が形成された一対の挟持部(12a、12b)と、
前記隙間(g)に挿入された前記鋼材(S)を前記一対の挟持部(12a、12b)のうちの一方側の挟持部(12a)に押し付けて前記両挟持部(12a、12b)間で保持する押圧部材(13)と、
前記基部(11)から上向きに延設され、前記鋼材(S)を地盤(G)に埋設した際に地表面よりも上側に露出する露出部(14)と、
を有する鋼材保持装置。
【請求項2】
前記押圧部材(13)が、前記一対の挟持部(12a、12b)のうちの他方側の挟持部(12b)に設けられたシリンダ装置(13)であって、該シリンダ装置(13)のロッド(13b)が、前記一方側の挟持部(12a)に向かって出没可能となっている請求項1に記載の鋼材保持装置。
【請求項3】
前記露出部(14)の上側にオーガ装置(16)をさらに有し、地盤(G)への前記鋼材(S)の埋設に際し、前記一対の挟持部(12a、12b)を前記オーガ装置(16)の回転軸周りに回転可能とした請求項1または2に記載の鋼材保持装置。
【請求項4】
前記一対の挟持部(12a、12b)のうち前記一方側の挟持部(12a)と、前記他方側の挟持部(12b)の下端高さが異なっている請求項1から3のいずれか1項に記載の鋼材保持装置。
【請求項5】
前記鋼材(S)がH形鋼(S)または鋼矢板(S)であって、前記一対の挟持部(12a、12b)がそれらのウェブ(W)を挟むようにした請求項1から4のいずれか1項に記載の鋼材保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地盤に鋼材を埋設する際に用いられる鋼材保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建設工事などの工事現場においては、地盤の掘削作業時に工事現場の隣接地側から工事現場側に土砂が崩落するのを防止する土留め壁の形成や、建物を支持する基礎工事のために、地盤にH形鋼や鋼矢板などの鋼材を埋設する作業が行われる。この作業においては、例えば下記特許文献1に示すように、地盤に形成された地盤改良体7(セメントミルクと地盤の土砂などが混合した泥土状のもの)の中に芯材1を吊り下ろし、芯材1の自重で地盤改良体7の中に埋設している。
【0003】
芯材1の下端には、エアコンプレッサー5から供給される圧縮空気Aを噴射するエア噴射管2が設置されている。芯材1の埋設の際にエア噴射管2から圧縮空気Aを噴射すると、未固化状態の地盤改良体7が撹拌状態となり、芯材1の側面と地盤改良体7との間に生じる摩擦抵抗が低減する。このため、芯材1をスムーズに下降移動させることができるとされている(特許文献1の特に段落0035~0037、図3など参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-100501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地盤改良体7中には、岩石などの比較的大きな異物が含まれていることがある。特許文献1に示す構成においては、圧縮空気Aの噴射でそのような異物を動かすことは難しく、芯材1の下端にこの異物が突き当たることがある。すると、芯材1の下端側が横向きにずれ、地盤改良体7の軸心に対して芯材1が傾いてしまうことがある。しかも、この芯材1は、地盤改良体7の中に完全に埋め込まれるまで深く埋設されることが多く、この芯材1が地盤改良体7の中で傾いてもそのことが目視によって確認できず、その後の工程に支障を与えるおそれがある。
【0006】
そこで、この発明は、地盤に形成されたソイルセメントの中に、垂直な状態を保ちつつ鋼材を埋設することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、この発明は、基部と、前記基部から下向きに延設され、鋼材を挿入可能な所定幅の隙間が形成された一対の挟持部と、前記隙間に挿入された前記鋼材を前記一対の挟持部のうちの一方側の挟持部に押し付けて前記両挟持部間で保持する押圧部材と、前記基部から上向きに延設され、前記鋼材を地盤に埋設した際に地表面よりも上側に露出する露出部と、を有する鋼材保持装置を構成した。
【0008】
このように、鋼材を押圧部材で一方側の挟持部に押し付けることによって、ソイルセメントへの埋設中にこの鋼材を確実に保持することができる。また、この鋼材に傾斜が生じたとしても、露出部を目視することによってその傾斜の程度を確認することができ、その傾斜の補正を速やかに行うことができる。このため、ソイルセメント中の鋼材の垂直状態を保つことができる。
【0009】
前記構成においては、前記押圧部材が、前記一対の挟持部のうちの他方側の挟持部に設けられたシリンダ装置であって、該シリンダ装置のロッドが、前記一方側の挟持部に向かって出没可能となっている構成とすることができる。
【0010】
このようにすると、シリンダ装置を作動させることによって、一方側の挟持部への鋼材の押し付け(鋼材の保持)とその解除をスムーズに行うことができる。
【0011】
前記各構成においては、前記露出部の上側にオーガ装置をさらに有し、地盤への前記鋼材の埋設に際し、前記一対の挟持部を前記オーガ装置の回転軸周りに回転可能とした構成とすることができる。
【0012】
このようにすると、鋼材の下端付近に岩石などの異物が存在していても、オーガ装置によって鋼材に与えられた回転軸周りの回転力によって、その異物を鋼材の下端の直下から移動させることができる。このため、この異物によって鋼材が垂直な状態から傾斜するのを防止しつつ埋設作業を継続することができる。
【0013】
前記各構成においては、前記一対の挟持部のうち前記一方側の挟持部と、前記他方側の挟持部の下端高さが異なっている構成とすることができる。
【0014】
このようにすると、鋼材の上端を一対の挟持部のうち下向きに長い側の挟持部の内面に一旦突き当てた上で、両挟持部の間の隙間にこの鋼材を導くことができ、この隙間への鋼材の挿入作業をスムーズに行うことができる。
【0015】
前記各構成においては、前記鋼材がH形鋼または鋼矢板であって、前記一対の挟持部がそれらのウェブを挟むようにした構成とすることができる。
【0016】
このようにすると、一対の挟持部によって鋼材を安定して保持することができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明は、埋設する鋼材を押圧部材で一方側の挟持部に押し付けて両挟持部間で確実に保持するようにしたので、ソイルセメントへの埋設中にこの鋼材を確実に保持することができる。また、露出部を設けたので、この鋼材に傾斜が生じたとしても、露出部を目視することによって傾斜の程度を確認することができ、その傾斜の補正を速やかに行うことができる。このため、ソイルセメント中に埋設されて直接目視できない鋼材の垂直状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明に係る鋼材保持装置の断面図を示し、(a)は鋼材を挟み込んでいない状態、(b)は鋼材(H形鋼)を挟み込んだ状態
図2図1(a)中のII-II線に沿う断面図
図3図1(b)に示す鋼材保持装置の斜視図
図4図1(a)に示す鋼材保持装置を用いてH形鋼をソイルセメント中に埋設した状態を示す断面図
図5図4中のV-V線に沿う断面図
図6】(a)は図1(a)に示す鋼材保持装置の変形例を示す断面図、(b)はH形鋼を挟み込む途中段階を示す断面図
図7図1(a)に示す鋼材保持装置で鋼材(鋼矢板)を挟み込んだ状態を示す断面図
図8図1(a)に示す鋼材保持装置をワイヤで吊り下げた状態を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
この発明に係る鋼材保持装置10の一実施形態を図面に基づいて説明する。この鋼材保持装置10は、図1(a)に示すように、基部11、一対の挟持部12a、12b、押圧部材13、および、露出部14を主要な構成要素としている。以下においては、一対の挟持部12a、12bのうち一方側の挟持部に符号12aを、他方側の挟持部に符号12bを付して両者を区別する。
【0020】
基部11は、鋼製の円板状の部材である。この基部11をベースとして一対の挟持部12a、12bや露出部14などが取り付けられる。
【0021】
一対の挟持部12a、12bは、基部11から下向きに延設された鋼製の部材である。この挟持部12a、12bは、水平断面がロ字形で下端側が閉じた形状をなす。対向する挟持部12a、12bの間には、図1(a)、図2に示すように、鋼材S(例えば、H形鋼(以下、鋼材Sと同じ符号を付する。)のウェブW)を挿入可能な所定幅の隙間g(例えば20~40mm程度)が形成されている。その下端側には、対向する挟持部12a、12bに臨むように、下端側ほど隙間gの大きさが拡がる傾斜面15が形成されている。挟持部12a、12bの下端に傾斜面15を形成することにより、鋼材Sをスムーズに隙間gに挿入することができる。
【0022】
押圧部材13は、一対の挟持部12a、12bのうち他方側の挟持部12bの内部に設けられている。この押圧部材13は、この挟持部12bの内部に固定された本体部13aと、この他方側の挟持部12bに形成された貫通穴を通ってこの本体部13aから一対の挟持部12a、12bのうち一方側の挟持部12aに向かって出没するロッド13bとを有する油圧式のシリンダ装置(以下、押圧部材13と同じ符号を付する。)である。
【0023】
図1(b)に示すように、一対の挟持部12a、12bの間の隙間gに、例えばH形鋼SのウェブWを挿入した状態でロッド13bを突出させると、このロッド13bからウェブWに作用する押圧力によって、このウェブWが一方の挟持部12aの内面に押し付けられる。これによって、H形鋼Sの上端が一対の挟持部12a、12bによって挟み込まれて確実に保持される。
【0024】
なお、本実施形態に係る一対の挟持部12a、12bの形状は例示に過ぎず、この一対の挟持部12a、12bによって鋼材Sを確実に保持できる限りにおいて、その形状を適宜変更することができる。例えば、挟持部12a、12bの下端の傾斜面15を省略することもできる。
【0025】
露出部14は、基部11から上向きに延設された鋼製の部材である。この露出部14は、鋼材Sを地盤Gに埋設した際に地表面よりも上側に露出する部分を有している(図4参照)。この露出部14の上部には、鋼材保持装置10の全体を軸周りに回転させるオーガ装置16が設けられている。オーガ装置16を設けることにより、地盤Gへの鋼材Sの埋設に際し、一対の挟持部12a、12bをオーガ装置16の回転軸周りに必要に応じて回転することができる(図1(b)中の矢印rを参照)。
【0026】
この鋼材保持装置10を用いた鋼材Sの埋設作業においては、まず、図1(b)、図3に示すように、鋼材S(ここではH形鋼S)の上端を一対の挟持部12a、12bの間の隙間gに挿入した上でシリンダ装置13のロッド13bを突出させ、この鋼材Sを一方側の挟持部12aに押し付ける。
【0027】
地盤Gには、この地盤Gを掘削した土砂とセメントミルクなどを撹拌混合して泥土状としたソイルセメントCからなる柱状体が形成される。そして、未固化状態のソイルセメントCの中に、一対の挟持部12a、12bによって保持された鋼材Sを主にその自重で沈めていく。
【0028】
図4に示すように、この鋼材Sは、ソイルセメントCの中にその全体が埋設されるため、このソイルセメントC内で鋼材Sが傾斜しても、そのことを地上から直接視認することはできない。この発明に係る鋼材保持装置10においては、基部11の上部に、鋼材Sを地盤Gに埋設した際に地表面よりも上側に露出する露出部14を設けたので、この露出部14が地面に対して傾斜しているかどうか目視で確認することによって、鋼材Sの傾斜の有無を推定することができる。このため、仮に埋設作業中に鋼材Sが傾斜し始めたとしても、その傾斜の補正を速やかに行うことができ、ソイルセメントC中の鋼材Sの垂直状態を保つことができる。
【0029】
ソイルセメントCへの鋼材Sの埋設の際には、このソイルセメントC中の岩石などの異物Xが鋼材Sの下端に接触して、鋼材Sが垂直方向から傾斜するおそれがある。この発明に係る鋼材保持装置10においては、露出部14の上部にオーガ装置16を設け、図5に示すようにこのオーガ装置16で鋼材Sを回転軸周りに回転可能としたので(図5中の矢印rを参照)、鋼材Sの下端の直下の異物Xを移動して(図5中の矢印mを参照)、鋼材Sを垂直に埋設することができる。
【0030】
この鋼材SがH形鋼Sの場合は、オーガ装置16の回転角を例えば±10度程度の比較的小さい範囲内として、H形鋼Sに大きなねじりが作用しないようにするのが好ましい。
【0031】
図1(a)に示した鋼材保持装置10の変形例を図6(a)に示す。この変形例に係る鋼材保持装置10は、基本的な構成は図1(a)に示したものと共通するが、一対の挟持部12a、12bのうち一方側の挟持部12aと、他方側の挟持部12bの下端高さが異なっている点で相違する。具体的には、他方側の挟持部12bよりも一方側の挟持部12aの方が、下向きに長く延設されている。
【0032】
この鋼材保持装置10で例えばH形鋼Sを挟み込む際には、図6(b)に示すように、一方側の挟持部12aの下端部内面に水平方向からH形鋼SのウェブWを接近させて突き当てる。そして、突き当てた状態のままH形鋼Sを上向きにスライドし(または、鋼材保持装置10を下向きに移動し)、一対の挟持部12a、12bの間の隙間gにウェブWを挿入する。
【0033】
図1(a)に示した鋼材保持装置10においては、鋼材Sの上端位置を一対の挟持部12a、12bの下端に形成された傾斜面15の間に正確に合わせる必要があるが、図6(a)に示した構成によると、ウェブWを一方側の挟持部12aの下端に突き当てることによって正確な位置合わせが不要となり、鋼材Sの挿入作業をスムーズに行うことができる。
【0034】
上記の実施形態においては、鋼材SとしてH形鋼Sを保持した例について説明したが、図7に示すように、この鋼材Sは鋼矢板(以下、鋼材Sと同じ符号を付する。)であってもよい。この場合も、鋼矢板SのウェブWを一対の挟持部12a、12bで挟み込むことによって、この鋼矢板Sを安定的に保持することができる。このように、鋼矢板Sを鋼材保持装置10で保持しつつオーガ装置16で回転軸周りに回転可能とすることにより、ソイルセメントCへの埋設作業や継手部Jにおける鋼矢板S同士の接続作業をスムーズに行うことができる。
【0035】
上記の実施形態においては、露出部14の上部にオーガ装置16を設け、このオーガ装置16で鋼材Sを回転軸周りに回転可能な構成としたが、図8に示すように、露出部14をワイヤ17で吊り下げる構成とすることもできる。この場合、オーガ装置16を設けた場合のように鋼材Sを回転軸周りに回転させることはできないが、露出部14を目視することによって、鋼材Sの傾斜状態を推定することができる。
【0036】
上記の実施形態においては、一対の挟持部12a、12bのうちの他方側の挟持部12bに1個の押圧部材13を設ける構成としたが、複数の押圧部材13を設けて、より確実に鋼材Sを保持可能な構成とすることもできる。また、一対の挟持部12a、12bを接離可能な可動式とし、押圧部材13の押圧力によって、一対の挟持部12a、12bの間の隙間gに挿入した鋼材Sを挟み込む構成とすることもできる。
【0037】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0038】
10 鋼材保持装置
11 基部
12a (一方側の)挟持部
12b (他方側の)挟持部
13 押圧部材(シリンダ装置)
13a 本体部
13b ロッド
14 露出部
15 傾斜面
16 オーガ装置
17 ワイヤ
G 地盤
S 鋼材(H形鋼、鋼矢板)
W (鋼材の)ウェブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部(11)と、
前記基部(11)から下向きに延設され、鋼材(S)を挿入可能な所定幅の隙間(g)が形成された一対の挟持部(12a、12b)と、
前記隙間(g)に挿入された前記鋼材(S)を前記一対の挟持部(12a、12b)のうちの一方側の挟持部(12a)に押し付けて前記両挟持部(12a、12b)間で保持する押圧部材(13)と、
前記基部(11)から上向きに延設され、前記鋼材(S)を地盤(G)に埋設した際に地表面よりも上側に露出する露出部(14)と、
を有する鋼材保持装置。
【請求項2】
前記押圧部材(13)が、前記一対の挟持部(12a、12b)のうちの他方側の挟持部(12b)に設けられたシリンダ装置(13)であって、該シリンダ装置(13)のロッド(13b)が、前記一方側の挟持部(12a)に向かって出没可能となっている請求項1に記載の鋼材保持装置。
【請求項3】
前記露出部(14)の上側にオーガ装置(16)をさらに有し、地盤(G)への前記鋼材(S)の埋設に際し、前記一対の挟持部(12a、12b)を前記オーガ装置(16)の回転軸周りに回転可能とした請求項1または2に記載の鋼材保持装置。
【請求項4】
前記一対の挟持部(12a、12b)のうち前記一方側の挟持部(12a)と、他方側の挟持部(12b)の下端高さが異なっている請求項1から3のいずれか1項に記載の鋼材保持装置。
【請求項5】
前記鋼材(S)がH形鋼(S)または鋼矢板(S)であって、前記一対の挟持部(12a、12b)がそれらのウェブ(W)を挟むようにした請求項1から4のいずれか1項に記載の鋼材保持装置。