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特開2022-168757自動販売機管理システム及び自動販売機管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168757
(43)【公開日】2022-11-08
(54)【発明の名称】自動販売機管理システム及び自動販売機管理方法
(51)【国際特許分類】
   G07F 9/00 20060101AFI20221031BHJP
   G07F 5/22 20060101ALI20221031BHJP
【FI】
G07F9/00 110Z
G07F5/22 A
G07F9/00 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021074464
(22)【出願日】2021-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】東 千絵
(72)【発明者】
【氏名】福永 倫紀
【テーマコード(参考)】
3E044
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044CA02
3E044CB05
(57)【要約】
【課題】自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示することを課題とする。
【解決手段】
管理装置50は、商品選択方法を商品先選択として、この商品先選択の設定可否を店舗内の自動販売機制御装置90に問い合わせる(S1)。自動販売機制御装置90は、自装置の管理する自動販売機80が商品先選択を設定不可であった場合は、その旨を管理装置50に通知する(S2)。管理装置50は、商品選択方法を商品後選択に変更し、この商品後選択の設定可否を店舗内の自動販売機制御装置90に問い合わせ(S3)、設定不可の通知がなければ、商品後選択を設定値として自動販売機制御装置90に通知する(S4)。また、管理装置50は、いずれかの自動販売機制御装置90から設定不可の通知を受け取ったならば、ステップS2で受け取った設定不可の状況を表示する(S5)。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に配設された複数の自動販売機に対応してそれぞれ設けられた複数の自動販売機制御装置と、前記複数の自動販売機に係る情報を管理する管理装置とを有する自動販売機管理システムであって、
前記管理装置は、
商品の対価を徴収する前に商品選択を受け付ける商品先選択、又は、商品の対価を徴収した後に商品選択を受け付ける商品後選択を示す設定情報を通知する設定情報通知手段を備え、
各自動販売機制御装置は、
自装置である自動販売機制御装置に接続された自動販売機が、前記管理装置から通知された前記設定情報に基づく設定が可能であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記設定情報に基づく設定が可能であると判定されたならば、前記自動販売機に対して前記設定情報に基づく設定を行うよう指示する指示手段と
を備えたことを特徴とする自動販売機管理システム。
【請求項2】
前記自動販売機制御装置は、
自装置である自動販売機制御装置に自動販売機が接続されたならば、前記自動販売機が、前記商品先選択及び前記商品後選択の切替が可能であるか否かを示す切替可否情報を取得する切替可否情報取得手段をさらに備え、
前記判定手段は、
前記切替可否情報及び前記設定情報に基づいて、前記自動販売機が前記設定情報に基づく設定が可能であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機管理システム。
【請求項3】
前記自動販売機制御装置は、
前記判定手段により前記設定情報に基づく設定が不可と判定されたならば、前記管理装置に対して前記設定情報に基づく設定不可を通知する設定不可通知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機管理システム。
【請求項4】
前記管理装置は、
前記複数の自動販売機制御装置の少なくともいずれかから前記設定情報に基づく設定不可の通知を受けたならば、前記商品先選択又は前記商品後選択を逆にした逆設定情報を通知する逆設定情報通知手段をさらに備え、
前記指示手段は、
前記判定手段により逆設定情報に基づく設定が可能であると判定されたならば、前記自動販売機に対して前記逆設定情報に基づく設定を行うよう指示する
ことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機管理システム。
【請求項5】
前記設定不可通知手段は、
前記判定手段により前記逆設定情報に基づく設定が不可と判定されたならば、前記管理装置に対して前記逆設定情報に基づく設定不可を通知することを特徴とする請求項4に記載の自動販売機管理システム。
【請求項6】
前記管理装置は、
前記複数の自動販売機制御装置の少なくともいずれかから前記逆設定情報に基づく設定不可の通知を受けたならば、前記設定情報の設定不可となる自動販売機の識別情報を所定の表示部に表示制御する表示制御手段
をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の自動販売機管理システム。
【請求項7】
店舗内に配設された複数の自動販売機に対応してそれぞれ設けられた複数の自動販売機制御装置と、前記複数の自動販売機に係る情報を管理する管理装置とを有する自動販売機管理システムにおける自動販売機管理方法であって、
前記管理装置が、商品の対価を徴収する前に商品選択を受け付ける商品先選択、又は、商品の対価を徴収した後に商品選択を受け付ける商品後選択を示す設定情報を通知する設定情報通知工程と、
前記自動販売機制御装置が、自装置である自動販売機制御装置に接続された自動販売機が、前記管理装置から通知された前記設定情報に基づく設定が可能であるか否かを判定する判定工程と、
前記自動販売機制御装置が、前記判定工程により前記設定情報に基づく設定が可能であると判定されたならば、前記自動販売機に対して前記設定情報に基づく設定を行うよう指示する指示工程と
を含むことを特徴とする自動販売機管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示することができる自動販売機管理システム及び自動販売機管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動販売機は、商品の対価となる貨幣を徴収した後に商品を選択する商品後選択が主流であったが、近年は、商品の対価となる貨幣を徴収する前に商品を選択する商品先選択の自動販売機も多く設置されるようになった。
【0003】
このため、商品後選択の自動販売機のみが有していた機能を、商品先選択の自動販売機において実現する技術が多く開示されている。例えば、特許文献1では、選択された商品の品質保持期限を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-192055号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1などの技術により商品先選択及び商品後選択の自動販売機の機能を同一化できたとしても、同一の店舗等において複数の自動販売機を設置する場合、商品先選択及び商品後選択の自動販売機が混在してしまうと、商品の購入要領において来店客の混乱を招く可能性がある。
【0006】
また、近年は、商品先選択及び商品後選択の切替機能を有する自動販売機の技術が開示されており、この切替機能を有する自動販売機を用いて店舗内の複数の自動販売機の商品選択方法を設定することができるが、従業員がそれぞれに設定することが必要となる。
【0007】
また、商品先選択の自動販売機、商品後選択の自動販売機及び切替機能を有する自動販売機が混在する場合には、自動販売機の状況確認及び設定操作のため、従業員への負担が更に大きくなる。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題(問題点)を解決するためになされたものであって、自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示することができる自動販売機管理システム及び自動販売機管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、店舗内に配設された複数の自動販売機に対応してそれぞれ設けられた複数の自動販売機制御装置と、前記複数の自動販売機に係る情報を管理する管理装置とを有する自動販売機管理システムであって、前記管理装置は、商品の対価を徴収する前に商品選択を受け付ける商品先選択、又は、商品の対価を徴収した後に商品選択を受け付ける商品後選択を示す設定情報を通知する設定情報通知手段を備え、各自動販売機制御装置は、自装置である自動販売機制御装置に接続された自動販売機が、前記管理装置から通知された前記設定情報に基づく設定が可能であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記設定情報に基づく設定が可能であると判定されたならば、前記自動販売機に対して前記設定情報に基づく設定を行うよう指示する指示手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、前記自動販売機制御装置は、自装置である自動販売機制御装置に自動販売機が接続されたならば、前記自動販売機が、前記商品先選択及び前記商品後選択の切替が可能であるか否かを示す切替可否情報を取得する切替可否情報取得手段をさらに備え、前記判定手段は、前記切替可否情報及び前記設定情報に基づいて、前記自動販売機が前記設定情報に基づく設定が可能であるか否かを判定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記自動販売機制御装置は、前記判定手段により前記設定情報に基づく設定が不可と判定されたならば、前記管理装置に対して前記設定情報に基づく設定不可を通知する設定不可通知手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記複数の自動販売機制御装置の少なくともいずれかから前記設定情報に基づく設定不可の通知を受けたならば、前記商品先選択又は前記商品後選択を逆にした逆設定情報を通知する逆設定情報通知手段をさらに備え、前記指示手段は、前記判定手段により逆設定情報に基づく設定が可能であると判定されたならば、前記自動販売機に対して前記逆設定情報に基づく設定を行うよう指示することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記設定不可通知手段は、前記判定手段により前記逆設定情報に基づく設定が不可と判定されたならば、前記管理装置に対して前記逆設定情報に基づく設定不可を通知することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記複数の自動販売機制御装置の少なくともいずれかから前記逆設定情報に基づく設定不可の通知を受けたならば、前記設定情報の設定不可となる自動販売機の識別情報を所定の表示部に表示制御する表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、店舗内に配設された複数の自動販売機に対応してそれぞれ設けられた複数の自動販売機制御装置と、前記複数の自動販売機に係る情報を管理する管理装置とを有する自動販売機管理システムにおける自動販売機管理方法であって、前記管理装置が、商品の対価を徴収する前に商品選択を受け付ける商品先選択、又は、商品の対価を徴収した後に商品選択を受け付ける商品後選択を示す設定情報を通知する設定情報通知工程と、前記自動販売機制御装置が、自装置である自動販売機制御装置に接続された自動販売機が、前記管理装置から通知された前記設定情報に基づく設定が可能であるか否かを判定する判定工程と、前記自動販売機制御装置が、前記判定工程により前記設定情報に基づく設定が可能であると判定されたならば、前記自動販売機に対して前記設定情報に基づく設定を行うよう指示する指示工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、実施形態1に係る自動販売機管理システムの概要の説明図である。
図2図2は、実施形態1に係る自動販売機管理システムのシステム構成を示す図である。
図3図3は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。
図4図4は、図2に示した台間カード処理機の構成を示すブロック図である。
図5図5は、図4に示した自装置状態データ及びカードデータの一例を示す図である。
図6図6は、図2に示した遊技機の構成を示すブロック図である。
図7図7は、図2に示した管理装置の構成を示すブロック図である。
図8図8は、図7に示したカード管理データ、装置管理データ及び会員管理データの一例を示す図である。
図9図9は、図7に示した自動販売機データ、商品選択設定データ及び不整合データの一例を示す図である。
図10図10は、図2に示した自動販売機制御装置の構成を示す図である。
図11図11は、図10に示した設定タイプデータ及び設定データの一例を示す図である。
図12図12は、実施形態1に係る管理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図13図13は、実施形態2に係る自動販売機管理システム(商品先選択)の概要の説明図である。
図14図14は、実施形態2に係る自動販売機管理システム(商品後選択)の概要の説明図である。
図15図15は、実施形態2に係る自動販売機制御装置の構成を示す図である。
図16図16は、図15に示したカード価値データ及び取引データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[実施形態1]
以下に、本実施形態1に係る自動販売機管理システム及び自動販売機管理方法について詳細に説明する。
【0019】
本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中(遊技店の閉店時刻より前の時間)にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた獲得玉を示すデータであって、翌日以降(遊技店の閉店時刻より後の時間)も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた玉数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技又は賞品交換に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技機に記憶され、遊技客が遊技に使用可能な玉数をいう。
【0020】
<実施形態1に係る自動販売機管理システムの概要>
まず、本実施形態1に係る自動販売機管理システムの概要について説明する。図1は、本実施形態1に係る自動販売機管理システムの概要を説明するための説明図である。
【0021】
遊技店には複数の自動販売機80が設置されており、各自動販売機80の商品選択方法の確認及び設定を行う自動販売機制御装置90が併設されている。管理装置50は、自動販売機80の商品選択方法を制御する装置である。
【0022】
管理装置50は、商品選択方法を商品先選択として、この商品先選択の設定可否を店舗内の自動販売機制御装置90に問い合わせる(S1)。自動販売機制御装置90は、自装置の管理する自動販売機80が商品先選択を設定不可であった場合は、その旨を管理装置50に通知する(S2)。
【0023】
管理装置50は、商品選択方法を商品後選択に変更し、この商品後選択の設定可否を店舗内の自動販売機制御装置90に問い合わせ(S3)、設定不可の通知がなければ、商品後選択を設定値として自動販売機制御装置90に通知する(S4)。
【0024】
また、管理装置50は、いずれかの自動販売機制御装置90から設定不可の通知を受け取ったならば、ステップS2で受け取った設定不可の状況を表示する(S5)。
【0025】
このように、本実施形態1に係る自動販売機管理システムでは、自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示することができる。
【0026】
<システム構成>
次に、本実施形態1に係る自動販売機管理システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態1に係る自動販売機管理システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。
【0027】
台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ30、管理装置50、賞品管理装置60、精算機70及び自動販売機制御装置90が接続される。自動販売機制御装置90は、自動販売機80に接続される。
【0028】
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う管理遊技機である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域を設けることもできる。
【0029】
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。
【0030】
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報(カードID)に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置50に送信する。
【0031】
遊技機20は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域を通過して(いわゆる入賞)所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機10に送信する。
【0032】
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各データは、台間カード処理機10を介して管理装置50に送信され、管理装置50は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
【0033】
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置50との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置50に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置50が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
【0034】
台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、管理装置50からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置50に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置50が管理する持玉の残高(持玉数)をゼロにクリアする。
【0035】
台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置50に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
【0036】
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信し、管理装置50に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
【0037】
台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、管理装置50から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
【0038】
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ね、各種情報を管理装置50に対して中継する装置である。
【0039】
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報(以下、「カードID」と言う)と台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0040】
また、管理装置50は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
【0041】
また、管理装置50は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0042】
また、管理装置50は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機70からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機70に対して通知する。
【0043】
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
【0044】
また、管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
【0045】
また、管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0046】
また、管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉の残高を賞品管理装置60に通知する。
【0047】
また、管理装置50は、自動販売機80を示す自動販売機ID及び自動販売機制御装置90を示す自動販売機制御装置IDを受け付け、その関連付けを行って自動販売機データに記憶する。
【0048】
また、管理装置50は、入力部から受け付けた商品選択方法の設定可否の問合せを自動販売機制御装置90に通知する。管理装置50は、全ての自動販売機制御装置90から設定可の通知を受け取とった場合は、受け付けた商品選択方法を設定値として自動販売機制御装置90に通知する。管理装置50は、いずれかの自動販売機制御装置90から設定不可の通知を受け取とった場合は、この自動販売機制御装置90に関連付けられた自動販売機IDを不整合データに記憶し、受け付けた設定値とは別の商品選択方法の設定可否の再問合せを自動販売機制御装置90に通知する。
【0049】
また、管理装置50は、この設定可否の再問合せに対して、全ての自動販売機制御装置90から設定可の通知を受け取とった場合は、再問合せした商品選択方法を設定値として自動販売機制御装置90に通知する。管理装置50は、この設定可否の再問合せに対して、いずれかの自動販売機制御装置90から設定不可の通知を受け取とった場合は、不整合データを表示する。
【0050】
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、一般カードあるいは会員カードからカードIDを読み出した場合には、カードIDを管理装置50に送信して、該カードIDの持玉の残高を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、管理装置50に対して貯玉の残高を要求する。
【0051】
精算機70は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDを管理装置50に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
【0052】
自動販売機80は、商品を自動で販売する装置である。自動販売機80には、商品先選択の自動販売機、商品後選択の自動販売機、商品先選択及び商品後選択の切替機能を有する自動販売機がある。この切替機能を有する自動販売機80は、自動販売機制御装置90から受け取った設定値に基づいて、商品選択方法を設定する。
【0053】
自動販売機制御装置90は、自動販売機80の商品選択方法の確認及び設定を行う装置である。自動販売機制御装置90は、自装置が管理する自動販売機80を新たに検知したならば、この自動販売機80に対して、設定可能な商品選択方法を問合せ、この問合せに対する返答を設定タイプデータに記憶する。
【0054】
また、自動販売機制御装置90は、管理装置50から商品選択方法の設定可否の問合せを受け取ったならば、この商品選択方法の設定可否を判定し、この判定結果を管理装置50に通知する。自動販売機制御装置90は、管理装置50から商品選択方法の設定値を受け取ったならば、この設定値を自動販売機80に通知する。
【0055】
次に、本実施形態1に係る自動販売機管理システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
【0056】
管理装置50は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、1度数が100円である場合の500円分を示す5度数)を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば「125」)の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
【0057】
加算信号を受信した遊技機20は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
【0058】
次に、本実施形態1に係る自動販売機管理システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0059】
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
【0060】
台間カード処理機10は、管理装置50から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置50に送信する。管理装置50は、持玉減算要求を受信したならば、カードID及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
【0061】
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技球数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置50に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
【0062】
管理装置50は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高(持玉数)を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機10は、管理装置50にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
【0063】
次に、本実施形態1に係る自動販売機管理システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0064】
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0065】
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば「125玉」)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
【0066】
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
【0067】
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
【0068】
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0069】
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
【0070】
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置50は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置50は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
【0071】
<台間カード処理機10と遊技機20の外観構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
【0072】
図3に示すように、台間カード処理機10には、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12a、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13、カードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14a及び固有IDを関連付けるために遊技客の持つ携帯端末を受け付けるかざし部14bが設けられている。また、かざし部14bは、固有IDを関連付けられた携帯端末を受け付けて、固有IDを読み取る。
【0073】
遊技機20には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21及び計数ボタン22が設けられている。
【0074】
計数ボタン22は、遊技機20の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる移行管理を行うための操作ボタンである。この移行管理は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機20では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
【0075】
<台間カード処理機10の構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10の構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び遊技管理部18を有する。
【0076】
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
【0077】
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを、かざし部14bにかざされた携帯端末から固有IDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、島コントローラ30を介して管理装置50との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
【0078】
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a及びカードデータ16bを記憶する。
【0079】
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機ID、遊技機ID、遊技種等を含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
【0080】
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bには、カードID、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。
【0081】
遊技管理部18は、認証や遊技機20との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部18は、制御部17と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部18は、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0082】
認証処理部18aは、管理装置50から受信した認証鍵を使用して遊技機20の認証を実施する。認証処理部18aは、認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信する。認証処理部18aは、認証が失敗した場合には、遊技機20の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機20への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機20への動作許可を送信せず、遊技機20の使用を禁止するよう構成してもよい。
【0083】
認証鍵管理部18bは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機20の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部18bは、遊技管理部18が形成された基板の通電時間を遊技機20の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部18bは、管理装置50を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
【0084】
遊技機状態管理部18cは、遊技機20と通信し、遊技機20の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部18cは、遊技機20からの遊技機IDの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
【0085】
また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部18cが遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部17に受け渡す。
【0086】
なお、遊技機状態管理部18cが遊技機20から新たに遊技機IDを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機10の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理(玉貸、再プレイ、計数など)を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機IDの取得や遊技機20の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
【0087】
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17aを有する。実際には、データ管理部17aに対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
【0088】
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知を管理装置50に送信する。また、データ管理部17aは、管理装置50から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16bを更新する。
【0089】
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知を管理装置50に送信する。
【0090】
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求を管理装置50に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16bのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
【0091】
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16bの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
【0092】
また、データ管理部17aは、カードデータ16bに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求を管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16bの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16bに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
【0093】
また、データ管理部17aは、遊技管理部18が遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部18に指示された玉数をカードデータ16bの持玉に加算して更新する。
【0094】
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置50に送信する。そして、カードデータ16bをクリアした後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出する。
【0095】
次に、図4に示した台間カード処理機10の記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、図4に示した自装置状態データ16a及びカードデータ16bの一例を示す図である。
【0096】
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「A101」であり、接続されている遊技機20の遊技機IDが「B201」、台間カード処理機10の遊技種として「玉1」が設定された状態を示している。
【0097】
図5(b)に示すカードデータ16bは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2001」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16bは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」であり、プリペイド価値が「3000」度数である状態を示している。なお、ここではプリペイド価値の度数とは1度数が1円相当である。
【0098】
また、カードデータ16bは、持玉として、玉1の持玉の残高が「1500」玉、玉2の持玉の残高が「2500」玉、玉3の持玉の残高が「0」玉であり、貯玉として、玉1の貯玉の残高が「500」玉、玉2の貯玉の残高が「0」玉、玉3の貯玉の残高が「0」玉である状態を示している。
【0099】
<遊技機20の構成>
次に、図2に示した遊技機20の構成について説明する。図6は、図2に示した遊技機20の構成を示すブロック図である。図6に示すように、遊技機20は、通信制御部23、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信制御部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機10との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
【0100】
通信制御部23は、遊技機20の起動時に、遊技制御部25及び/又は遊技玉制御部26に設けられる制御CPUから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機10との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機10から動作許可を受信したならば、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を起動し、遊技可能な状態とする。
【0101】
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部25に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
【0102】
具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0~65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検知した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
【0103】
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
【0104】
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
【0105】
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
【0106】
演出制御部24は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0107】
演出図柄抽選部24aは、遊技制御部25での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
【0108】
演出抽選部24bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
【0109】
演出制御部24は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部24は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
【0110】
遊技玉制御部26は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部26に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
【0111】
具体的には、遊技玉制御部26は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「1」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
【0112】
また、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機10へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
【0113】
また、遊技機20には、計数ボタン22が設けられており、この計数ボタン22が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部26に入力される。遊技玉制御部26は、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ(例えば1回の操作あたり100玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。また、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ(例えば5秒あたり200玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した1の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
【0114】
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
【0115】
<管理装置50の構成>
次に、図2に示した管理装置50の構成について説明する。図7は、図2に示した管理装置50の構成を示すブロック図である。図7に示すように、管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
【0116】
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部52は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部53は、外部ネットワークを介して図示しない認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、賞品管理装置60、精算機70及び自動販売機制御装置90とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0117】
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、自動販売機データ55d、商品選択設定データ55e及び不整合データ55fを記憶する。
【0118】
カード管理データ55aは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ55bは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ55bは、台間カード処理機ID、設置場所、遊技台番号、遊技機ID、遊技機20の機種データ等を含む。会員管理データ55cは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対して、会員の氏名、貯玉の情報等を関連付けたデータである。
【0119】
自動販売機データ55dは、自動販売機80及び自動販売機制御装置90を関連付けたデータである。商品選択設定データ55eは、商品選択方法の設定値を示すデータである。不整合データ55fは、商品選択方法の設定値に対する設定可否を示すデータである。
【0120】
制御部56は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、自動販売機管理部56d、商品選択設定部56e及び商品選択制御部56fを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、自動販売機管理部56d、商品選択設定部56e及び商品選択制御部56fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0121】
カード管理部56aは、カード管理データ55aの管理を行う処理部である。カード管理部56aは、台間カード処理機10、賞品管理装置60及び精算機70と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。また、カード管理部56aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
【0122】
装置管理部56bは、装置管理データ55bの管理を行う処理部である。装置管理部56bは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ55bを生成及び更新する。
【0123】
会員管理部56cは、会員管理データ55cの管理を行う処理部である。会員管理部56cは、賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉の残高を更新する。
【0124】
ここで、会員管理部56cによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部56cは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0125】
自動販売機管理部56dは、自動販売機80及び自動販売機制御装置90を関連付けた自動販売機データ55dを管理する処理部である。自動販売機管理部56dは、自動販売機80を示す自動販売機ID及び自動販売機制御装置90を示す自動販売機制御装置IDを受け付け、その関連付けを行って自動販売機データ55dに記憶する。
【0126】
商品選択設定部56eは、商品選択方法の設定を行う処理部である。商品選択設定部56eは、入力部52から受け付けた商品選択方法を設定値として商品選択設定データ55eに記憶する。
【0127】
商品選択制御部56fは、商品選択方法の制御を行う処理部である。商品選択制御部56fは、入力部52から受け付けた商品選択方法の設定可否の問合せを自動販売機制御装置90に通知する。商品選択制御部56fは、全ての自動販売機制御装置90から設定可の通知を受け取とった場合は、商品選択設定データ55eの設定値を自動販売機制御装置90に通知する。
【0128】
また、商品選択制御部56fは、自動販売機制御装置90から設定不可の通知を受け取とった場合は、この自動販売機制御装置90に関連付けられた自動販売機IDを不整合データ55fに記憶し、商品選択設定データ55eの設定値とは別の商品選択方法の設定可否の再問合せを自動販売機制御装置90に通知する。
【0129】
また、商品選択制御部56fは、この設定可否の再問合せに対して、全ての自動販売機制御装置90から設定可の通知を受け取とった場合は、再問合せした商品選択方法を商品選択設定データ55eの設定値に記憶し、この設定値を自動販売機制御装置90に通知する。
【0130】
また、商品選択制御部56fは、この設定可否の再問合せに対して、自動販売機制御装置90から設定不可の通知を受け取とった場合は、表示部51に不整合データ55fを表示する。
【0131】
次に、図7に示した管理装置50の記憶部55が記憶するデータの具体例について説明する。図8及び図9は、図7に示したカード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、自動販売機データ55d、商品選択設定データ55e及び不整合データ55fの一例を示す図である。
【0132】
図8(a)に示すカード管理データ55aでは、カードID「1001」にプリペイド価値「0」度数、各レートの持玉の残高「0」玉、使用先ID「A101」が対応付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「A101」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロである。
【0133】
また、カード管理データ55aでは、カードID「2001」にプリペイド価値「3000」度数、持玉として、玉1の持玉の残高「1500」玉、玉2の持玉の残高「2500」玉、玉3の持玉の残高「0」玉と対応付けられているが、使用先IDの対応付けはされていない。すなわち、カードID「2001」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置50により行われている。
【0134】
図8(b)に示す装置管理データ55bは、ID「A101」の台間カード処理機10に対して、その設置場所が「島1-1」、遊技台番号が「11」、接続された遊技機20のIDが「B201」、遊技種が「玉1」、遊技機20の機種が「EV01」、製造番号が「a」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
【0135】
また、装置管理データ55bは、ID「A201」の台間カード処理機10に対して、その設置場所が「島2-1」、遊技台番号「21」、接続された遊技機20のIDが「B506」、遊技種が「玉3」、遊技機20の機種が「DX03」、製造番号が「g」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
【0136】
図8(c)に示す会員管理データ55cは、カードIDに対応付けられた、氏名、貯玉等を示している。具体的には、会員管理データ55cは、カードID「2005」に対して、氏名「特許太郎」、「玉1」の貯玉の残高「1500」玉、「玉2」の貯玉の残高「200」玉、「玉3」の貯玉の残高「0」玉である状態を示している。
【0137】
図9(a)に示す自動販売機データ55dは、自動販売機ID「F015」及び自動販売機制御装置ID「G007」を関連付け、自動販売機ID「F023」及び自動販売機制御装置ID「G011」を関連付けている。
【0138】
図9(b)に示す商品選択設定データ55eは、設定値が「商品先選択」であることを示している。図9(c)に示す不整合データ55fは、自動販売機ID「F015」の設定可否が「不可」、自動販売機ID「F023」の設定可否が「不可」であることを示している。
【0139】
<自動販売機制御装置90の構成>
次に、図2に示した自動販売機制御装置90の構成について説明する。図10は、図2に示した自動販売機制御装置90の構成を示すブロック図である。図10に示すように、自動販売機制御装置90は、表示操作部91、通信部94、記憶部95及び制御部96を有する。
【0140】
表示操作部91は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスである。通信部94は、自動販売機制御装置90が通信回線を経由して管理装置50及び自動販売機80と通信するためのインタフェース部である。
【0141】
記憶部95は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、設定タイプデータ95a及び設定データ95bを記憶する。
【0142】
設定タイプデータ95aは、自動販売機制御装置90が管理する自動販売機80の商品選択方法の設定可否を示すデータである。設定データ95bは、自動販売機制御装置90が管理する自動販売機80に設定された商品選択方法を示すデータである。
【0143】
制御部96は、自動販売機制御装置90の全体制御を行う制御部であり、設定タイプ管理部96a、問合せ処理部96b及び設定部96cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、設定タイプ管理部96a、問合せ処理部96b及び設定部96cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0144】
設定タイプ管理部96aは、自動販売機制御装置90が管理する自動販売機80の商品選択方法の設定可否を示すデータである設定タイプデータ95aを管理する処理部である。設定タイプ管理部96aは、自動販売機制御装置90が管理する自動販売機80を新たに検知したならば、この自動販売機80に対して、設定可能な商品選択方法を問合せ、この問合せに対する返答を設定タイプデータ95aに記憶する。
【0145】
問合せ処理部96bは、商品選択方法の設定可否の問合せに関する処理を行う処理部である。問合せ処理部96bは、管理装置50から商品選択方法の設定可否の問合せを受け取ったならば、設定タイプデータ95aを用いて商品選択方法の設定可否を判定し、この判定結果を管理装置50に通知する。
【0146】
設定部96cは、自動販売機制御装置90が管理する自動販売機80に設定された商品選択方法を示す設定データ95bを管理する処理部である。設定部96cは、管理装置50から商品選択方法の設定値を受け取ったならば、この設定値を設定データ95bに記憶するとともに、自動販売機80に通知する。
【0147】
次に、図10に示した自動販売機制御装置90の記憶部95が記憶するデータの具体例について説明する。図11は、図10に示した設定タイプデータ95a及び設定データ95bの一例を示す図である。
【0148】
図11(a)に示す設定タイプデータ95aは、商品先選択が設定「可」であり、商品後選択が設定「不可」であることを示している。
【0149】
図11(b)に示す設定データ95bは、商品選択方法の設定値が「商品先選択」であることを示している。
【0150】
<実施形態1に係る管理装置50の処理手順>
次に、本実施形態1に係る管理装置50の処理手順について説明する。図12は、本実施形態1に係る管理装置50の処理手順を示すフローチャートである。
【0151】
入力部52から商品選択方法を受け付けたならば(ステップS101:Yes)、この商品選択方法を商品選択設定データ55eに記憶し、この商品選択方法の設定可否を自動販売機制御装置90に対して問い合わせる(ステップS102)。
【0152】
全ての自動販売機制御装置90から設定可否の回答を受信し(ステップS103:Yes)、全ての自動販売機80に設定可能であるならば(ステップS104:Yes)、商品選択設定データ55eに記憶した商品選択方法を設定値として自動販売機制御装置90に通知して(ステップS110)、そのまま処理を終了する。自動販売機80のいずれか一つでも設定不可であったならば(ステップS104:No)、全ての自動販売機80の設定可否の状況を不整合データ55fに記憶する(ステップS105)。
【0153】
商品選択設定データ55eに記憶した商品選択方法とは別の商品選択方法の設定可否を自動販売機制御装置90に対して問い合わせる(ステップS106)。
【0154】
全ての自動販売機制御装置90から設定可否の回答を受信し(ステップS107:Yes)、全ての自動販売機80に設定可能であるならば(ステップS108:Yes)、問い合わせた商品選択方法を設定値として商品選択設定データ55eに記憶し、この設定値を自動販売機制御装置90に通知して(ステップS110)、そのまま処理を終了する。
【0155】
自動販売機80のいずれか一つでも設定不可であったならば(ステップS108:No)、不整合データ55fを表示部51に表示し(ステップS109)、処理を終了する。
【0156】
このように、本実施形態1に係る自動販売機管理システムは、自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示するができる。
【0157】
上述してきたように、本実施形態1では、店舗内に配設された複数の自動販売機に対応してそれぞれ設けられた複数の自動販売機制御装置と、前記複数の自動販売機に係る情報を管理する管理装置とを有する自動販売機管理システムであって、前記管理装置は、商品の対価を徴収する前に商品選択を受け付ける商品先選択、又は、商品の対価を徴収した後に商品選択を受け付ける商品後選択を示す設定情報を通知する設定情報通知手段を備え、各自動販売機制御装置は、自装置である自動販売機制御装置に接続された自動販売機が、前記管理装置から通知された前記設定情報に基づく設定が可能であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記設定情報に基づく設定が可能であると判定されたならば、前記自動販売機に対して前記設定情報に基づく設定を行うよう指示する指示手段とを備えるよう構成したので、自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示するができる。
【0158】
なお、上記の実施形態1では、管理装置の設定操作に基づいて自動販売機の商品選択方法を自動設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、自動販売機の商品選択方法が自動的に変更された場合に、管理装置の表示部に自動変更された旨を表示するよう構成することもできる。
【0159】
また、上記の実施形態1では、管理装置の設定した商品選択方法が設定不可である自動販売機を管理装置に表示する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定した商品選択方法が設定不可である自動販売機に対して、自動的に現金利用のみに設定するよう構成することもできる。
【0160】
[実施形態2]
ところで、上記の実施形態1では、管理装置の設定操作に基づいて自動販売機の商品選択方法を自動設定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0161】
自動販売機において商品を選択した後、カードに関連付けられた価値から選択された商品の対価を引き落とすために、自動販売機制御装置と管理装置との間で通信を行うが、この通信に障害が発生して引落処理ができない可能性がある。
【0162】
この課題を解決するため、自動販売機制御装置と管理装置との間の通信が復旧した後、管理装置の処理状況を確認して、必要な処理を行うよう構成することもできる。
【0163】
<実施形態2に係る自動販売機管理システムの概要>
本実施形態2では、商品先選択及び商品後選択のそれぞれの場合において、自動販売機制御装置と管理装置との間の通信が復旧した後、管理装置の処理状況を確認して、必要な処理を行う構成について説明する。
【0164】
まず、商品先選択の場合を説明する。図13は、本実施形態2に係る自動販売機管理システム(商品先選択)の概要を説明するための説明図である。図13に示すように、本実施形態2に係る自動販売機管理システム(商品先選択)では、自動販売機80で商品が選択されたならば(S11)、自動販売機制御装置100に選択金額が通知される。自動販売機制御装置100でカードが受け付けられたならば、管理装置200との間でカード価値の問い合わせ及びカード価値の通知が行われ、自動販売機制御装置100においてカード価値の中からレートを選択する(S12)。
【0165】
次に、自動販売機制御装置100と管理装置200との間で、引落依頼及び引落完了通知が送受されるが、通信障害が発生することにより選択した価値の引落が不可となる(S13)。
【0166】
通信が復旧したならば、自動販売機制御装置100と管理装置200との間で、更新結果の問合せ及び更新結果の通知が送受され(S14)、この更新結果に基づいて自動販売機制御装置100が取引処理を判定する(S15)。例えば、引落処理が完了していたならば、カード価値を引落前の状態に戻す処理を行う。
【0167】
次に、商品後選択の場合を説明する。図14は、本実施形態2に係る自動販売機管理システム(商品後選択)の概要を説明するための説明図である。図14に示すように、本実施形態2に係る自動販売機管理システム(商品後選択)では、自動販売機制御装置100でカードが受け付けられたならば、管理装置200との間でカード価値の問い合わせ及びカード価値の通知が行われ、自動販売機制御装置100でカード価値の中からレートを選択する(S21)。
【0168】
選択したレートにおいて選択可能な金額が自動販売機80に通知され、自動販売機80は、選択された商品を払い出す(S22)。この際、選択した商品の金額が自動販売機制御装置100に通知される。
【0169】
次に、自動販売機制御装置100と管理装置200との間で、引落依頼及び引落完了通知が送受されるが、通信障害が発生することにより選択した価値の引落が不可となる(S23)。ここで、自動販売機制御装置100は、取引データを記憶する(S24)。
【0170】
通信が復旧したならば、自動販売機制御装置100と管理装置200との間で、取引データに基づいた引落依頼及び引落完了通知が送受され(S25)、処理を終了する。
【0171】
このように、本実施形態2に係る自動販売機管理システムでは、自動販売機制御装置と管理装置との間の通信に障害が発生して引落処理ができない場合に、通信が復旧した後、管理装置の処理状況を確認して、必要な処理を行うことができる。
【0172】
<実施形態2に係る自動販売機制御装置100の構成>
次に、本実施形態2に係る自動販売機制御装置100の構成について説明する。図15は、本実施形態2に係る自動販売機制御装置100の構成を示すブロック図である。なお、図10に示した自動販売機制御装置90と同様の機能部についての説明は省略する。
【0173】
図15に示すように、自動販売機制御装置100は、表示操作部91、リーダライタ101、通信部94、記憶部110及び制御部120を有する。リーダライタ101は、カードの読み込み及び書き込みを行うデバイスである。
【0174】
記憶部110は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード価値データ111及び取引データ112を記憶する。カード価値データ111は、カードIDに関連付けられた持玉等の価値を示すデータである。取引データ112は、商品後選択において取引された取引玉数等を示すデータである。
【0175】
次に、図15に示した自動販売機制御装置100の記憶部110が記憶するデータの具体例について説明する。図16は、図15に示したカード価値データ111及び取引データ112の一例を示す図である。
【0176】
図16(a)に示すカード価値データ111は、カードID「2005」に関連付けられた価値として、玉1の持玉の残高が「1500」玉、玉2の持玉の残高が「2500」玉、玉3の持玉の残高が「0」玉であり、玉1の貯玉の残高が「1500」玉、玉2の貯玉の残高が「200」玉、玉3の貯玉の残高が「0」玉である状態を示している。
【0177】
図16(b)に示す取引データ112は、日時「2021/05/01 10:25:00」、取引ID「ABC045」、カードID「2005」に対して、取引玉数として、区分「持玉」、遊技種「玉1」、玉数「100」玉を関連付けている。
【0178】
このように、本実施形態2に係る自動販売機管理システムでは、自動販売機制御装置と管理装置との間の通信に障害が発生して引落処理ができない場合に、通信が復旧した後、管理装置の処理状況を確認して、必要な処理を行うことができる。
【0179】
なお、上記の実施形態2では、自動販売機制御装置と管理装置との間で通信障害が発生した場合に、必要な処理を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、管理装置と賞品管理装置等の装置間で通信障害が発生した場合に、その状況に応じて必要な処理を行うよう構成することもできる。
【0180】
また、上記の実施形態2では、自動販売機制御装置と管理装置との間で通信障害が発生した場合に、カードに関連付けられた価値に対して必要な処理を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、賞品や商品の在庫数に対して、通信復旧後に必要な処理を行うよう構成することもできる。
【0181】
また、上記の実施形態2では、自動販売機制御装置と管理装置との間で通信障害が発生した場合に、カードに関連付けられた価値に対して自動販売機制御装置と管理装置との間で必要な処理を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、自動販売機での取引内容をカードに書き込み、通信障害が発生した場合は、精算機等の他の装置においてカードを読み込んだ際に必要な処理を行うよう構成することもできる。
【0182】
また、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0183】
本発明に係る自動販売機管理システム及び自動販売機管理方法は、自動販売機の設定を一元的に行うとともに、設定不可の場合の設定状況を表示する場合に適している。
【符号の説明】
【0184】
10 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
14b かざし部
15 通信部
16 記憶部
16a 自装置状態データ
16b カードデータ
17 制御部
17a データ管理部
18 遊技管理部
18a 認証処理部
18b 認証鍵管理部
18c 遊技機状態管理部
20 遊技機
21 ハンドル
22 計数ボタン
23 通信制御部
24 演出制御部
24a 演出図柄抽選部
24b 演出抽選部
25 遊技制御部
26 遊技玉制御部
26a 遊技可能数管理部
30 島コントローラ
50 管理装置
51 表示部
52 入力部
53 外部ネットワーク通信部
54 店舗ネットワーク通信部
55 記憶部
55a カード管理データ
55b 装置管理データ
55c 会員管理データ
55d 自動販売機データ
55e 商品選択設定データ
55f 不整合データ
56 制御部
56a カード管理部
56b 装置管理部
56c 会員管理部
56d 自動販売機管理部
56e 商品選択設定部
56f 商品選択制御部
60 賞品管理装置
70 精算機
80 自動販売機
90 自動販売機制御装置
91 表示操作部
94 通信部
95 記憶部
95a 設定タイプデータ
95b 設定データ
96 制御部
96a 設定タイプ管理部
96b 問合せ処理部
96c 設定部
100 自動販売機制御装置
101 リーダライタ
110 記憶部
111 カード価値データ
112 取引データ
120 制御部
121 カード価値管理部
122 商品選択処理部
123 障害処理部
200 管理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16