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  • 特開-手元及び遠隔操作型ベル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168911
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】手元及び遠隔操作型ベル
(51)【国際特許分類】
   H01F 7/16 20060101AFI20221101BHJP
   G10K 15/04 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
H01F7/16 Z
H01F7/16 D
G10K15/04 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021074591
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】392031790
【氏名又は名称】株式会社小泉製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(74)【代理人】
【識別番号】100222324
【弁理士】
【氏名又は名称】西野 千明
(72)【発明者】
【氏名】小泉 俊博
【テーマコード(参考)】
5E048
【Fターム(参考)】
5E048AB10
5E048AD02
(57)【要約】
【課題】手元操作と遠隔操作の両方の機能を備えたベルの提供を目的とする。
【解決手段】ベル本体と前記ベル本体を打ち鳴らすための打子とを備え、前記打子をベルが鳴る方向に操作する押圧手段と、電磁力にて前記打子を操作するソレノイドを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベル本体と前記ベル本体を打ち鳴らすための打子とを備え、
前記打子をベルが鳴る方向に操作する押圧手段と、電磁力にて前記打子を操作するソレノイドを備えたことを特徴とする手元及び遠隔操作型ベル。
【請求項2】
前記押圧手段は上方に付勢されているシャフトであり、前記シャフトは下降すると前記打子がベルを打ち鳴らす方向に操作される作用部を有し、かつ、前記シャフトは前記ソレノイドの可動子である、又は可動子と連結されていることを特徴とする請求項1記載の手元及び遠隔操作型ベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンターベル,卓上ベル等の呼び鈴に関する。
【背景技術】
【0002】
カウンターベル,卓上ベル等の従来の呼び鈴は、手元に置いておかないとベルを鳴らす操作が出来なかった。(特許文献1)
一方、電磁力により遠隔操作できる電気式の呼び鈴は、カウンターベルとして使用できなかった。(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3120162号公報
【特許文献2】実開平4-55098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、手元操作と遠隔操作の両方の機能を備えたベルの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る手元及び遠隔操作型ベルは、ベル本体と前記ベル本体を打ち鳴らすための打子とを備え、前記打子をベルが鳴る方向に操作する押圧手段と、電磁力にて前記打子を操作するソレノイドを備えたことを特徴とする。
【0006】
例えば、前記押圧手段は上方に付勢されているシャフトであり、前記シャフトは下降すると前記打子がベルを打ち鳴らす方向に操作される作用部を有し、かつ、前記シャフトは前記ソレノイドの可動子である、又は可動子と連結されている構造例が考えられる。
【0007】
カウンターベルとしては、下側が開口したおわん型のベル本体の中央部に貫通孔を有し、
この貫通孔に挿通された押しボタンを有するものがある。
この押しボタンは上方に復帰する方向にバネ等により付勢され、この押しボタンを押圧し押し下げると、ベル本体から離間する方向に付勢されている打子を、このベル本体を打ち鳴らす方向に操作する。
本発明は、この押しボタンをソレノイドにおける可動子(可動鉄芯)として利用した点に特徴がある。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、ベルを手元操作する押しボタンを構成するシャフト部分をソレノイドにおける可動子として利用したので、指で押しボタンを押してベルを鳴らす手元操作のみならず、電気信号を送信し、遠隔でベルを鳴らすことができる。
このように押しボタンにソレノイドの機構を組み合せたことにより、指で押しボタンを押すと、この動きがソレノイドを構成するコイルにて磁気信号として検出できるのでパソコン等に取り込み情報データとして記録に残すこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るベルの構造例で示す。
図2】指先で押しボタンを押した状態を示す。
図3】電気信号にてソレノイドコイルを操作する状態を示す。
図4】打子が吊り下げられている例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る手元及び遠隔操作型ベルの構造例を以下、図に基づいて説明する。
図1図2は手元操作する場合であり、図3は電気信号を出して遠隔操作する例を示す。
下側が開口したおわん状のベル本体部11が、ベース部17から立設した支持筒12dに支持されている。
支持筒12dはベル本体部11の中央部に設けられていて、内側に上下移動可能に支持されたシャフト12aを有し、このシャフト12aの上端側に押しボタンとして機能する押圧部12を有している。
この押圧部12はシャフト12aに着装したスプリング12cにより上方に戻るように付勢されている。
なお、シャフト12aを上下移動可能に支持されていれば、この支持筒に限定されない。
また、このシャフト12aには、打子13を操作するための作用部12bが設けられている。
【0011】
図1に示した例はカウンターベルの例であり、ベル本体部11の内側に設けた支持部材13aに軸着部13bを用いて打子13が軸着されていて、図示を省略したスプリング等にて打子13がベル本体部11から離間する方向に付勢されている。
押しボタンを下に向けて押し下げると、シャフト12aに設けた作用部12bが下降し、作用杆13cを押し下げることで、打子13がベル本体部11の内側に当たり、ベルが鳴る。
押しボタン12から指や手を離すと、スプリング12cにより押しボタン12が元に戻る。
【0012】
本発明においては、シャフト12aの先端部112aが可動子(可動鉄芯)になっていて、ソレノイドコイル14の内側に挿入されている。
ここで可動子112aは、磁界により可動するものであればよく、シャフト12a全体が磁性体である必要はない。
シャフト12aの一部として磁性体を設けてもよく、磁力を有する磁石であってもよい。
シャフト12aの先端と少し離れた下側に固定鉄芯15が取り付けられていて、ソレノイドコイル14に電流を流すことでソレノイドとして機能し、シャフト12aが電磁力にて下降し、打子13がベル本体部の内側に当たり、ベルが鳴る。
このソレノイドの操作は制御部16に電気信号を送信することで遠隔操作可能になっている。
また、手動にてベル本体部を鳴らすと、そのシャフト12aの動きがソレノイドにて感知できるので、その信号を制御部16を介して外部のパソコンやスマートフォンに情報として取り込むこともできる。
さらには、ソレノイドを外部信号にて操作することで、手元で押圧ボタンを押すのを妨げる方向に制御する等、ベルの使用方法に関していろいろ応用が可能になる。
【0013】
図4は打子の例として、重なりとなる打子23を紐やワイヤー等の吊り下げ部材23aにて吊り下げた例になっている。
この場合に指で押圧したり、電気信号にてシャフト12aが下降すると作用部が吊り下げた打子23に当たる。
これにより、打子23が左右に揺れることでベル本体部の内側に当たり、ベル本体部を鳴らす。
【符号の説明】
【0014】
11 ベル本体部
12 押圧部(押しボタン)
12a シャフト
12b 作用部
12c スプリング
12d 支持筒
13 打子
13a 支持部材
13b 軸着部
13c 作用杆
14 ソレノイドコイル
15 固定鉄芯
16 制御部
17 ベース部
図1
図2
図3
図4