IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラドキュメントソリューションズ株式会社の特許一覧

特開2022-168974現像装置、およびそれを備えた画像形成装置
<>
  • 特開-現像装置、およびそれを備えた画像形成装置 図1
  • 特開-現像装置、およびそれを備えた画像形成装置 図2
  • 特開-現像装置、およびそれを備えた画像形成装置 図3
  • 特開-現像装置、およびそれを備えた画像形成装置 図4
  • 特開-現像装置、およびそれを備えた画像形成装置 図5
  • 特開-現像装置、およびそれを備えた画像形成装置 図6
  • 特開-現像装置、およびそれを備えた画像形成装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168974
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】現像装置、およびそれを備えた画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20221101BHJP
   G03G 21/18 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
G03G15/08 390B
G03G21/18 132
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021074704
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北川 裕章
(72)【発明者】
【氏名】山岸 鈴
(72)【発明者】
【氏名】河済 択哉
【テーマコード(参考)】
2H077
2H171
【Fターム(参考)】
2H077AB03
2H077AB14
2H077AC04
2H077AD06
2H077AD13
2H077AE03
2H077EA15
2H077GA03
2H171FA13
2H171GA20
2H171JA06
2H171QB32
2H171QB37
(57)【要約】
【課題】現像剤の流出を抑制可能な現像装置を提供する。
【解決手段】現像装置は、現像容器と、現像剤担持体と、規制ブレードと、一対の押圧部材と、ブレードシール部材と、を備える。ブレードシール部材は、一対の押圧部材の内側に配置され、回転方向に対して規制ブレードの上流側の面に積層される第1積層材と、第1積層材の規制ブレードと反対側の面に積層される、第1積層材よりも剛性の大きい第2積層材と、を有する。現像容器は、回転軸方向に対向する一対の対向面を有する。第2積層材は、回転軸方向の第1積層材の両端よりも内側の位置で、第1積層材から回転軸方向に突出して各対向面に接触する位置決め突起を有する。第1積層材は、第2積層材が回転軸方向に位置決めされた状態で、回転軸方向に押圧部材に圧接される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し、トナーを含む現像剤を内部に収容する現像容器と、
前記現像容器に回転可能に支持され、前記現像剤を担持する外周面の一部が前記開口部から露出して像担持体に対向する現像領域を有し、前記現像領域において前記像担持体に前記トナーを供給する現像剤担持体と、
前記現像領域よりも前記現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、前記現像剤担持体が担持する前記現像剤の層厚を規制する規制ブレードと、
前記現像剤担持体の前記回転軸方向の両端部に接触し、前記現像剤担持体の両端部と前記現像容器との隙間を塞ぐ一対の押圧部材と、
を備える現像装置において、
前記回転軸方向に対して前記一対の押圧部材の内側に配置され、前記現像剤担持体の回転方向に対して前記規制ブレードの上流側の面に積層される第1積層材と、前記第1積層材の前記規制ブレードと反対側の面に積層される、前記第1積層材よりも剛性の大きい第2積層材と、を有するブレードシール部材を備え、
前記現像容器は、前記回転軸方向に対向する一対の対向面を有し、
前記第2積層材は、前記回転軸方向の前記第1積層材の両端よりも内側の位置で、前記第1積層材から前記回転軸方向に突出して前記一対の対向面に接触し、前記回転軸方向に位置決めされる位置決め突起を有し、
前記第1積層材は、前記第2積層材が前記回転軸方向に位置決めされた状態で、前記回転軸方向に前記押圧部材に圧接されることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記第2積層材の前記回転軸方向の両端部は、前記第1積層材の前記回転軸の両端部よりも内側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記第1積層材は、前記回転軸方向に並ぶ第1シール部材、及び第2シール部材と、前記第1シール部材と前記第2シール部材の対向部分に形成される連結部と、を有し、
前記連結部は、前記回転軸方向に対して前記第1シール部材の前記第2シール部材側の端部から前記第2シール部材に向かって前記回転軸方向に突出する第1突出部と、前記第1シール部材の前記端部から前記第1突出部の突出方向と反対方向に凹んだ第1凹部と、前記回転軸方向に対して前記第2シール部材の前記第1シール部材側の端部から前記回転軸方向に突出して前記第1凹部に差し込まれる第2突出部と、前記第2シール部材の前記端部から前記第2突出部の突出方向と反対方向に凹み、前記第1突出部が差し込まれる第2凹部と、を有し、前記第1シール部材と前記第2シール部材とは、前記第1突部と前記第2凹部との間、及び前記第1凹部と前記第2突部との間の少なくとも一部に接着剤が塗布されて接着され、前記接着剤によって前記第1シール部材と前記第2シール部材との隙間が塞がれることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記第1積層材は、スポンジであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
前記第2積層材は、ポリエチレンテレフタレートにより形成されたシート材であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の現像装置。
【請求項6】
装置本体と、
前記装置本体内部に設けられ、外周面に静電潜像が形成される前記像担持体と、
前記装置本体内部に着脱可能に設けられ、前記装置本体内部に装着された状態で、前記現像剤担持体が前記像担持体の外周面に接触または近接して前記静電潜像をトナー像に現像する請求項1から5のいずれかに記載の現像装置と、
を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を利用した複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置は、像担持体の外周面に形成された静電潜像を現像、すなわち静電潜像を顕在化したトナー像(現像剤像)を形成するための現像装置を備えている。
【0003】
現像装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、像担持体に接触または近接して配置され、現像剤を担持する現像剤担持体と、を備えている。現像容器は、現像装置の移動方向に対して現像装置の下流側に開口する容器開口部を有している。現像剤担持体は、容器開口部に重なるように配置されている。現像剤担持体の一部が、この容器開口部を通じて現像装置の外側に露出している。現像剤担持体は、外周面に現像容器内のトナーを担持可能である。現像剤担持体の容器開口部からの露出部分は、像担持体に対向しており、像担持体へと現像容器内のトナーの供給を行う現像領域が形成されている。
【0004】
このような現像装置として、特許文献1には、現像領域よりも現像剤担持体の回転方向上流側に規制ブレードを配置したものが開示されている。規制ブレードは、現像剤担持体のもつ回転軸の方向に沿った全域が、現像剤の外周面に向かって突出している。規制ブレードの先端は、現像剤担持体の外周面に接触又は近接している。規制ブレードは、現像剤担持体が担持する現像剤の層厚を規制する。
【0005】
規制ブレードと現像容器との間にはシール部材(ブレードシール部材)が配置されている。このシール部材は、規制ブレードの長手方向(回転軸方向)の全域に亘って接触している。シール部材は、規制ブレードと現像容器との隙間を塞ぎ、現像容器内の現像剤が外部へ流出するのを抑制している。
【0006】
また、現像剤担持体の回転軸方向の両端部と現像容器との隙間には、一対の押圧部材が設けられている。押圧部材は、現像容器の内面から現像剤担持体の外周面に向かって突出し、現像剤担持体の両端部の外周面に接触して押圧している。この押圧部材と現像剤担持体外周面との接触、押圧によって、現像容器と現像剤担持体との隙間を塞ぎ、現像剤の流出を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010-164736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上述した現像装置は、シール部材の回転軸方向の両端部と現像容器とに隙間が生じないように、シール部材の両端部が現像容器の内面に接触するように構成されている。ここで、シール部材が回転軸方向の一方に偏って配置されてしまった場合、その他方側のシール部材の端部と現像容器との接触圧力が弱くなる。すると、現像容器内部の現像剤の圧力によって、その他方側の端部と現像容器とに隙間が生じ、現像剤が流出するおそれがある。しかしながら、シール部材は比較的剛性の低いスポンジ等から形成されているため、適正な接触圧力が作用した状態で位置決めすることが困難であった。
【0009】
本発明は、現像剤の流出を抑制可能な現像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、現像容器と、現像剤担持体と、規制ブレードと、一対の押圧部材と、を備える現像装置である。現像容器は、開口部を有し、トナーを含む現像剤を内部に収容する。現像剤担持体は、現像容器に回転可能に支持され、現像剤を担持する外周面の一部が開口部から露出して像担持体に対向する現像領域を有し、現像領域において像担持体にトナーを供給する。規制ブレードは、現像領域よりも現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、現像剤担持体が担持する現像剤の層厚を規制する。一対の押圧部材は、現像剤担持体の回転軸方向の両端部に接触し、現像剤担持体の両端部と現像容器との隙間を塞ぐ。現像装置は、ブレードシール部材を備える。ブレードシール部材は、回転軸方向に対して一対の押圧部材の内側に配置され、現像剤担持体の回転方向に対して規制ブレードの上流側の面に積層される第1積層材と、第1積層材の規制ブレードと反対側の面に積層される、第1積層材よりも剛性の大きい第2積層材と、を有する。現像容器は、回転軸方向に対向する一対の対向面を有する。第2積層材は、回転軸方向の第1積層材の両端よりも内側の位置で、第1積層材から回転軸方向に突出して一対の対向面に接触し、回転軸方向に位置決めされる位置決め突起を有する。第1積層材は、第2積層材が回転軸方向に位置決めされた状態で、回転軸方向に押圧部材に圧接される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の構成によれば、第2積層材が第1積層材に積層されているため、第2積層材が位置決めされることで、ブレードシール部材が位置決めされる。第2積層材は、第1積層材よりも剛性が大きいため、位置決め突起と対向面との接触によってブレードシール部材の位置決めが容易になる。そして、ブレードシール部材が位置決めされた状態で、第1積層材が押圧部材に圧接されているため、押圧部材を介して、現像容器とブレードシール部材との回転軸方向の隙間が塞がれ、現像剤の流出経路を塞ぐことができる。従って、現像剤の流出を抑制可能な現像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の画像形成装置1の概略構成を示す側面断面図
図2】現像装置33の全体を示す斜視図
図3】感光体ドラム31、および現像装置33の周辺の部分を拡大した拡大断面図
図4】現像容器36から現像ローラー37(図2参照)、規制ブレード64(図2参照)、及びブッシュカバー63(図2参照)を取り外した状態の現像装置33を示す平面図
図5図4に示すA-A断面線で切断した現像装置33の側面断面図
図6】ブレードシール部材67を示す斜視図
図7】現像装置33のブレードシール部材67の端部周辺(図4の二点鎖線の円Bで囲まれた領域)を拡大した、部分拡大図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の画像形成装置1の概略構成を示す側面断面図である。なお、図1において図示右側を画像形成装置1の前側、図示左側を画像形成装置1の後側とする。また、図1において図示上側を画像形成装置1の上側、図示下側を画像形成装置1の下側とする。
【0014】
図1に示すように、画像形成装置1(ここではモノクロプリンター)は、略直方体形状の筐体構造を有する本体ハウジング10(装置本体)、本体ハウジング10内に収容される給紙部20、画像形成部30、現像装置33、および定着部40を含む。本体ハウジング10の前面側には前カバー11が、後面側には後カバー12、が各々備えられている。本体ハウジング10の上方には本体開口部15が備えられ、本体開口部15を開閉可能なように、本体ハウジング10の上面に上カバー16が設けられている。上カバー16を開放することで、本体開口部15を通じて、本体ハウジング10の内部にアクセスできる。
【0015】
上カバー16の上面には、画像形成後のシート(記録媒体)が排出される排紙部13が備えられている。尚、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパーや画像形成処理を受ける他のシート材料を意味する。
【0016】
現像装置33は、上カバー16が開放されることで、本体開口部15から出し入れ可能となる。画像形成部30および定着部40の各ユニット(現像装置33を除く)は、後カバー12が開放されることで、本体ハウジング10の後面側から出し入れ可能となる。
【0017】
給紙部20は、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット21を含む。給紙カセット21は、その一部が本体ハウジング10の前面から更に前方に突出している。給紙カセット21のうち、本体ハウジング10内に収容されている部分の上面は、給紙カセット天板21Uによって覆われている。給紙カセット21には、シートの束が収容される用紙収容空間、シートの束を給紙のためにリフトアップするリフト板等が備えられている。給紙カセット21の後端側の上部には用紙繰出部21Aが設けられている。この用紙繰出部21Aには、給紙カセット21内のシート束の最上層のシートを1枚ずつ繰り出すための給紙ローラー21Bが配置されている。
【0018】
画像形成部30は、給紙部20から送り出されるシートにトナー像(現像剤像)を形成する画像形成動作を行う。画像形成部30は、感光体ドラム31と、感光体ドラム31の周囲に配置された、帯電部32、露光部35、現像装置33および転写ローラー34を含む。画像形成に用いられる現像剤は、トナーのみからなる非磁性一成分現像剤である。
【0019】
感光体ドラム31(像担持体)は、回転軸と、回転軸周りに回転する外周面と、を備える。感光体ドラム31の外周面には、例えば公知の有機(OPC)感光体で構成され、外周面に電荷発生層、電荷輸送層等で構成される感光層が形成される。感光層は、後述する帯電部32により均一に帯電された後、露光部35により光照射されて帯電を減衰させた静電潜像が形成され、現像装置33により静電潜像を顕在化したトナー像が担持される。
【0020】
帯電部32(帯電装置)は、感光体ドラム31の外周面に対して所定の間隔を置いて配置され、感光体ドラム31の外周面を非接触の状態で均一に帯電させる。具体的には、帯電部32は、チャージワイヤー321およびグリッド電極322(いずれも図3参照)を有する。チャージワイヤー321は、感光体ドラム31の回転軸方向に延びる線状の電極であり、感光体ドラム31との間でコロナ放電を発生させる。グリッド電極322は、感光体ドラム31の回転軸方向に延びる格子状の電極であり、チャージワイヤー321と感光体ドラム31との間に配設される。帯電部32は、チャージワイヤー321に所定の電流値の電流を流すことでコロナ放電を発生させ、且つ、グリッド電極322に所定電圧を印加することで、グリッド電極322に対向する感光体ドラム31の外周面を、所定の表面電位に一様に帯電させる。
【0021】
露光部35(露光装置)は、レーザー光源とミラーやレンズ等の光学系機器とを有し、感光体ドラム31の外周面に、パーソナルコンピューター等の外部装置から与えられる画像データに基づき変調された光を照射する。これにより、露光部35は、感光体ドラム31の外周面に、画像データに基づく画像に対応する静電潜像を形成する。
【0022】
転写ローラー34は、シートの幅方向に平行な回転軸と、感光体ドラム31の外周面に対向する外周面と、を有し、回転軸周りに回転可能なように、本体ハウジング10に支持されている。転写ローラー34は、感光体ドラム31の外周面との間のニップ部を通過するシートに、感光体ドラム31の外周面に担持されているトナー像を転写する。転写の際に、転写ローラー34にはトナーと逆極性の転写電圧が印加される。
【0023】
定着部40は、転写ローラー34よりシート搬送方向の下流に位置し、シートに転写されたトナー像を、シート上に定着させる。定着部40は、定着ローラー41と加圧ローラー42とを有する。定着ローラー41は、加熱源を内部に備え、シートに転写されたトナーを所定温度に加熱する。加圧ローラー42は、定着ローラー41に対して圧接され、定着ローラー41との間に定着ニップ部を形成する。トナー像が転写されたシートが定着ニップ部に通紙されると、トナー像は、定着ローラー41による加熱および加圧ローラー42による押圧によりシート上に定着される。
【0024】
本体ハウジング10内には、シートを搬送するための主搬送路22Fおよび反転搬送路22Bが備えられている。主搬送路22Fは、給紙部20の用紙繰出部21Aから画像形成部30および定着部40を経由して、本体ハウジング10上面の排紙部13に対向して設けられている排紙口14まで延びている。反転搬送路22Bは、シートに対して両面印刷を行う場合に、片面印刷されたシートを主搬送路22Fにおける画像形成部30の上流側に戻すための搬送路である。
【0025】
主搬送路22Fは、感光体ドラム31および転写ローラー34によって形成される転写ニップ部を、下方から上方に向かって通過するように延設される。また、主搬送路22Fの、転写ニップ部よりも上流側には、レジストローラー対23が配置されている。シートは、レジストローラー対23にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで転写ニップ部に送り出される。主搬送路22Fおよび反転搬送路22Bの適所には、シートを搬送するための搬送ローラーが複数配置されている。排紙口14の近傍には排紙ローラー対24が配置されている。
【0026】
反転搬送路22Bは、反転ユニット25の外側面と、本体ハウジング10の後カバー12の内面との間に形成されている。尚、反転ユニット25の内側面には、転写ローラー34およびレジストローラー対23の一方のローラーが搭載されている。後カバー12および反転ユニット25は、それらの下端に設けられた支点部121の軸回りに各々回動可能である。反転搬送路22Bにおいてジャム(紙詰まり)が発生した場合、後カバー12が開放される。主搬送路22Fでジャムが発生した場合、或いは感光体ドラム31のユニットや現像装置33が外部に取り出される場合には、後カバー12に加えて反転ユニット25も開放される。
【0027】
図1に示すように、本体ハウジング10内の、シートの幅方向(図1の紙面方向)に対向する一対の側面17には、ガイドレール18が形成されている。ガイドレール18は、シートの幅方向に凹んだレール構造をなす。ガイドレール18は、本体開口部15から下方に向かって、現像装置33の本体ハウジング10に対する装着位置P1まで延びている。
【0028】
図2は、現像装置33の全体を示す斜視図である。図3は、感光体ドラム31、および現像装置33の周辺の部分を拡大した拡大断面図である。図4は、現像容器36から現像ローラー37(図2参照)、規制ブレード64(図2参照)、及びブッシュカバー63(図2参照)を取り外した状態の現像装置33を示す平面図である。
【0029】
図2図3図4に示すように、現像装置33は、現像容器36と、現像ローラー37(現像剤担持体)と、供給ローラー38と、攪拌パドル333と、ガイド部69と、を備える。
【0030】
現像容器36は、攪拌された状態の現像剤を収容する攪拌室335と、前後方向に対して攪拌室335よりも後方側に位置する容器開口部60(開口部)と、シート幅方向に対して現像容器36の両端部に着脱可能に装着されたブッシュカバー63と、を有し、内部にトナーのみからなる非磁性一成分現像剤を収容すると共に、現像ローラー37、供給ローラー38等を収容する。
【0031】
容器開口部60は、現像容器36の後方側(感光体ドラム31に近い側)に開口する矩形状の貫通孔である。容器開口部60は、現像装置33の幅方向(軸方向)に細長く形成されている。
【0032】
現像ローラー37は、容器開口部60に重なるように、容器開口部60の内側に設けられている。現像ローラー37の外周面の一部は、容器開口部60から現像容器36の外側に露出している。現像ローラー37は、現像装置33の幅方向(シートの幅方向)に沿って延びる回転軸39を有する。回転軸39は、回転可能なように現像容器36に支持されている。換言すると、現像ローラー37は、回転軸39を中心とした図示右周りに回転可能なように(図3参照)、回転軸39を介して現像容器に36に支持されている。以下、回転軸39に沿った方向を、「軸方向」と称する。
【0033】
現像ローラー37は、外周面にトナーを担持可能である。現像装置33が装着位置P1にあるときに、現像ローラー37の容器開口部60から露出している部分と、感光体ドラム31の外周面とが接触、または近接して対向している。この状態で、現像ローラー37は感光体ドラム31へと非磁性一成分のトナー(現像剤)を供給可能である。
【0034】
供給ローラー38は、現像ローラー37と攪拌パドル333との間に設けられており、現像ローラー37の外周面に非磁性一成分のトナー(現像剤)を供給する。攪拌パドル333は攪拌室335内に設けられており、攪拌室335内部の現像剤を攪拌する。
【0035】
ブッシュカバー63は、現像容器36の軸方向の両端部に着脱可能に設けられ、現像容器36の側壁部を構成する。ブッシュカバー63は、軸方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、この貫通孔に現像ローラー37の回転軸、供給ローラー38の回転軸が挿入されて、現像ローラー37、及び供給ローラー38が回転可能に支持される。
【0036】
ガイド部69は、ブッシュカバー63から突出する円筒状の突起である(ガイド部69はガイドレール18に係合可能になっている。現像装置33は、ガイドレール18にガイド部69を係合させて、ガイドレール18に沿って本体開口部15と装着位置P1との間を移動可能になっている。
【0037】
装着位置P1において本体ハウジング10に装着された現像装置33は、感光体ドラム31の外周面にトナーを供給する。これにより、感光体ドラム31の外周面に形成された静電潜像を現像する(静電潜像を顕在化したトナー像(可視像)を形成する)。
【0038】
図2図4に示すように、容器開口部60周辺には、現像ローラー37の軸方向の両端部に設けられた押圧部材43と、容器開口部60よりも後方側(感光体ドラム31に近い側)に位置する平坦部62と、平坦部62上に設けられたフロントシール部材65と、現像容器36の後方側端部に固定された規制ブレード64と、規制ブレード64の裏面側に積層されたブレードシール部材67と、が設けられている。
【0039】
図5は、図4に示すA-A断面線で切断した現像装置33の側面断面図である。図6は、ブレードシール部材67を示す斜視図である。図7は、現像装置33のブレードシール部材67の端部周辺(図4の二点鎖線の円Bで囲まれた領域)を拡大した、部分拡大図である。なお、図6に示すブレードシール部材67は、図4に示すブレードシール部材67を前後方向に反転した状態で示しており、図4図6とは左右方向が反対になっている。
【0040】
押圧部材43は、容器開口部60の軸方向の両側端部に配置されている(図2参照)。図5に示すように押圧部材43は、現像ローラー37の外周面に沿って、前方側(攪拌室335側)に凹むように湾曲した押圧面44を有する。押圧面44は、現像ローラー37の両端部66の外周面と、現像ローラー37の径方向に対向する。押圧部材43の厚みは、現像ローラー37の外周面と現像容器36の内面との隙間よりも大きく形成されている。これにより、現像ローラー37を現像容器36に取り付けたときに、押圧面44が、現像ローラー37の外周面と接触し、現像ローラー37をその径方向に押圧する。押圧面44が両端部66に対して接触、及び押圧することによって、両端部66と現像容器36との隙間を塞ぎ、現像剤が現像容器36内部から流出するのを抑制している。
【0041】
押圧部材43は、現像ローラー37の径方向に積層された複数のシート体が積層された多層構造(ここでは2層構造)となっている。この多層のシート体のうち、少なくとも、径方向に最も現像ローラー37に近いシート体は、ポリテトラフルオロエチレン(いわゆるテフロン(登録商標))のシート体である。このシート体の表面に、上記押圧面44が形成されている。多層のシート体のうちの他のシート体は、スポンジ等の発泡ウレタンによって形成されている。
【0042】
図2図3に戻って、容器開口部60周辺に位置する平坦部62は、現像容器36の内面のうち、現像ローラー37の下方に位置する部分に連接する平面である。平坦部62は、容器開口部60から後方(感光体ドラム31に近づく方向)に延びている。現像装置33が装着位置P1にあるときに、平坦部62は略水平となる。
【0043】
フロントシール部材65は、PETフィルム等から形成された矩形状のシートである。フロントシール部材65は、平坦部62の上に積層されて、接着剤等によって現像容器36に接着されている。フロントシール部材65は、軸方向に細長く形成されている。フロントシール部材65が、軸方向に沿って現像ローラー37の両端部66間にわたって延びている。
【0044】
フロントシール部材65の、前後方向(シート幅方向に直交する方向)の両端縁のうちの、現像ローラー37(供給ローラー38)に近い側の端縁は、軸方向に対して現像ローラー37の外周面のうち、現像剤を担持する領域の全域に接触している。フロントシール部材65は、現像ローラー37の外周面との接触によって、現像容器36と現像ローラー37との隙間を塞ぎ、現像容器36内の現像剤の流出を抑制している。
【0045】
フロントシール部材65は、前後方向(シート幅方向に直交する方向)の両端縁のうちの、現像ローラー37(供給ローラー38)に遠い側の端縁からフロントシール部材65の面方向に立ち上がった第1遮蔽部19を有する。第1遮蔽部19は、フロントシール部材65の端縁の軸方向の全域に亘って上方に突出している。第1遮蔽部19は、スポンジ等によって形成された方形状をなし、フロントシール部材65の表面に接着剤等によって接着されている。第1遮蔽部19は、現像ローラー37と現像容器36の隙間からわずかに流出した現像剤が、現像装置33の外部に落下しないように保持する。
【0046】
第1遮蔽部19の軸方向の両端部の外側には、上方に突出する板状の第2遮蔽部53が設けられている。第2遮蔽部53は、軸方向に対して押圧部材43と重なる位置にある。第2遮蔽部53は、ブッシュカバー63に一体に形成されている。ブッシュカバー63が現像容器36に装着されている状態で、第2遮蔽部53は、ブッシュカバー63から軸方向に沿って第1遮蔽部19に近づくように延びている。
【0047】
図2図3に示すように、規制ブレード64は、回転軸方向に細長く形成された、矩形の板状体である。規制ブレード64は、容器開口部60の開口縁の上方の部分に設けられ、現像ローラー37に向かって突出している。規制ブレード64の突出方向の先端部は、現像ローラー37の外周面に接触、又は近接して配置されている。現像ローラー37上に供給されたトナーは、現像ローラー37の回転に伴って、規制ブレード64と現像ローラー37との間に進入し、さらに摩擦帯電されつつ、一定厚さの薄層として現像ローラー37上に担持される。
【0048】
図3図5に示すように、前後方向(軸方向に直交する方向)に対して、規制ブレード64と現像容器36との間には、ブレードシール部材67が設けられている。ブレードシール部材67は、前後方向に積層された第1積層材70、及び第2積層材71を含む多層のシートで構成されている。
【0049】
第1積層材70は、軸方向に直交する方向(前後方向)に対して、規制ブレード64の感光体ドラム31から遠い側の面(現像ローラー37の回転方向に対して、規制ブレード64の上流側に位置する面)に積層され、接着剤等により接着されている。第1積層材70は、ポロン等のスポンジによって形成されている。第1積層材70は、軸方向に長細く形成されている。
【0050】
図4に示すように、第1積層材70は、軸方向に対して一対の押圧部材43の間に配置されている。第1積層材70の軸方向の両端部分は、各押圧部材43に圧接(接触し、且つ押圧)している。第1積層材70の軸方向に対する側端縁のうち、下方の側端縁は、容器開口部60の上縁部分と重なっている。
【0051】
図4図6に示すように、第1積層材70は、互いに軸方向に並ぶ第1シール部材72、及び第2シール部材73と、で構成されている。第1シール部材72と第2シール部材73との対向部分には、連結部74が形成されている。
【0052】
第1シール部材72は、軸方向に対して容器開口部60の中央側に位置する端部に、第1突出部75、及び第1凹部76が形成されている。第1突出部75は、第1シール部材72の端部から軸方向に突出している。第1凹部76は、第1突出部75の突出方向の先端から、突出方向と反対方向に凹んでいる。第1突出部75と第1凹部76とは、軸方向と直交する方向に隣り合っている。
【0053】
第2シール部材73は、軸方向に対して容器開口部60の中央側に位置する端部に、第2突出部77、及び第2凹部78が形成されている。第2突出部77は、第2シール部材73の端部から軸方向に突出している。第2凹部78は、第2突出部77の突出方向の先端から、突出方向と反対方向に凹んでいる。第2突出部77と第2凹部78とは、軸方向と直交する方向に隣り合っている。
【0054】
第2突出部77は、軸方向と直交する方向(上下方向)に第1凹部76と重なっている。第2凹部78の底部から第2突出部77の先端までの長さは、第1凹部76の底部から第1突出部75の先端までの長さに等しいか、僅かに小さい。第1突出部75は、第2凹部78内に差し込まれ、第2突出部77は、第1凹部76内に差し込まれている。
【0055】
連結部74は、第1突出部75、第1凹部76、第2突出部77、及び第2凹部78によって構成され、第1突出部75と第2凹部78との間、及び第1凹部76と第2突出部77との間を塞ぐように塗布された接着剤によって、第1シール部材72と第2シール部材73とを軸方向に接合している。
【0056】
第2積層材71は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate(PET))によって形成された、軸方向に細長いシート材である。第2積層材71は、第1積層材70よりも剛性が大きい。図5図6に示すように、第2積層材71は、第1積層材70の、規制ブレード64との接触面と反対側の面(前後方向に対して現像ローラー37から遠い側の面)に積層され、接着剤等により接着されている。第2積層材71は、第1シール部材72と第2シール部材73のそれぞれに1つずつ積層されている。
【0057】
第2積層材71の軸方向の長さは、ブレードシール部材67の軸方向の長さよりも短い。軸方向に対して、第2積層材71の両端部は、ブレードシール部材67の両端部よりも、内側に位置している。ブレードシール部材67の軸方向の両端部から第2積層材71の両端部にかけての領域には、第1積層材70が第2積層材71から突出したクッション部68が形成されている。
【0058】
第2積層材71は、軸方向に対して両端部よりも内側であって、且つ軸方向に対称となる位置のそれぞれに、シール側位置決め突起79(位置決め突起)が設けられている。シール側位置決め突起79は、ブレードシール部材67の縁部よりも、軸方向、及び上下方向の外側に向かって突出している(図7参照)。
【0059】
図4図7に示すように、容器開口部60の軸方向の両端部には、それぞれ、現像容器36の内側の一部分から下方に突出する容器側位置決め突起80が形成されている。容器側位置決め突起80の、軸方向に対して容器開口部60の中央に近い側の面には、対向面81が形成されている。各容器側位置決め突起80の対向面81は、ブレードシール部材67の一部を間に挟んで、軸方向に対向している。
【0060】
シール側位置決め突起79は、軸方向に対して、各容器側位置決め突起80の内側に位置している。シール側位置決め突起79と容器側位置決め突起80とは、上下方向に重なる位置にある。シール側位置決め突起79は、容器側位置決め突起80と軸方向に対向している。シール側位置決め突起79が容器側位置決め突起80に接触して、第2積層材71が、軸方向の位置決めされる。
【0061】
上述の通り、シール側位置決め突起79と対向面81との接触によって、第2積層材71が位置決めされる。第2積層材71は、第1積層材70よりも剛性が大きいため、シール側位置決め突起79と対向面81との接触によってブレードシール部材67の位置決めが容易になる。ここで、第2積層材71は、第1積層材70に積層されて接着されおり、第2積層材71が位置決めされることで、第1積層材70、すなわちブレードシール部材67が位置決めされる。この状態で、第1積層材70が押圧部材43に圧接されているため、押圧部材43を介して、現像容器36とブレードシール部材67との回転軸方向の隙間が塞がれ、現像剤の流出経路を塞ぐことができる。従って、現像剤の流出を抑制可能な現像装置33を提供できる。
【0062】
また、上述の通り、第2積層材71の両端部は、第1積層材70の両端部よりも、軸方向の内側に位置しており、第1積層材70の、第2積層材71の両端部から第1積層材70の両端部にかけての部分には、クッション部68が形成されている。このため、ブレードシール部材67が位置決めされ、第1積層材70の両端部が押圧部材43に接触したときに、クッション部68が圧縮される。すると、第1積層材70の、押圧部材43に接触する箇所(クッション部68)の圧縮率が高まり、第1積層材70と押圧部材43との間でのシール性を高めることができる。よって、より好適に現像剤の流出を抑制できる。
【0063】
また、上述の通り、第1積層材70は、別々に形成された第1シール部材72、及び第2シール部材73を、連結部74によって連結している。そして、第2積層材71は、第1シール部材72と第2シール部材73とのそれぞれに積層されている。このため、ブレードシール部材67を、軸方向に対して一対の押圧部材43の間に配置する際に、各押圧部材43と第1シール部材72、及び第2シール部材73との間にガタ(隙間)をもたせた状態で配置できる。この状態で、第1シール部材72と第2シール部材73とを、ブレードシール部材67と押圧部材43との間に所定の接触圧力が生じるような間隔で、接着剤により接着することが可能になる。これにより、組み立て性が向上し、現像装置33の製造コストを抑制することができる。
【0064】
さらに、フロントシール部材65の長手方向の端縁の全域に亘って上方に突出する第1遮蔽部19が設けられている。このため、容器開口部60周辺に廃トナーが堆積していたとしても、現像装置33が本体ハウジング10への装着時に下方を向いたときに、容器開口部60周辺の廃トナーが第1遮蔽部19によってせき止められる。よって、本体ハウジング10内に廃トナーが落下するのを抑制することができる。
【0065】
従って、現像ローラー37と現像容器36の隙間から現像剤が流出するのを抑制しつつ、現像剤が現像装置33の容器開口部60周辺から本体ハウジング10の内部に落下することを抑制できる現像装置33を提供することができる。
【0066】
また、上述の通り、第2遮蔽部53は、軸方向に対して押圧部材43と重なる位置にある。このため、仮に、押圧部材43と現像ローラー37との隙間から僅かに現像剤が流出したとしても、第2遮蔽部53によって現像容器36の外部に流出するのを妨げられる。また、上述の通り、第2遮蔽部53は、ブッシュカバー63に一体に形成されている。このため、ブッシュカバー63を装着すると同時に、第2遮蔽部53も所定の位置に位置決めされる。このため、組み立て工数を削減し、製造コストを抑制することができる。
【0067】
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、画像形成装置1の例として、モノクロプリンターについて説明したが、例えば、タンデム方式やロータリー式のカラープリンターにも適用できる。また、複写機、ファクシミリ或いはこれらの機能を備えた複合機等の画像形成装置にも適用できる。
【0068】
また、上記実施形態では、第1遮蔽部19はスポンジから形成されている、としたがこれに限られず、他の材質からなるものであってもよい。また、第1遮蔽部19は、フロントシール部材65と一体に形成され、フロントシール部材65の端縁から上方に向かって立ち上がるように折り曲げられている構成を採用することもできる。この場合、フロントシール部材65の部品数が減り、製造コストを抑制することができる。
【0069】
また、上記実施形態では、現像剤は、トナーのみからなる非磁性一成分現像剤としたが、トナーとキャリアとを使用した二成分現像剤を採用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、トナーを含んだ現像剤を用いて現像を行う現像装置を備える画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、現像装置の外部へ現像剤が流出するのを抑制可能な画像形成装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0071】
1 画像形成装置
10 本体ハウジング(装置本体)
19 第1遮蔽部
31 感光体ドラム(像担持体)
33 現像装置
36 現像容器
37 現像ローラー(現像剤担持体)
39 回転軸
43 押圧部材
60 容器開口部(開口部
64 規制ブレード
66 現像ローラーの両端部
67 ブレードシール部材
70 第1積層材
71 第2積層材
72 第1シール部材
73 第2シール部材
74 連結部
75 第1突出部
76 第1凹部
77 第2突出部
78 第2凹部
79 シール側位置決め突起(位置決め突起)
81 対向面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7