(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022168976
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】現像装置、およびそれを備えた画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/08 20060101AFI20221101BHJP
【FI】
G03G15/08 233
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021074707
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 聖明
(72)【発明者】
【氏名】上原 雅和
(72)【発明者】
【氏名】山岸 鈴
(72)【発明者】
【氏名】北川 裕章
(72)【発明者】
【氏名】河済 択哉
【テーマコード(参考)】
2H077
【Fターム(参考)】
2H077AB03
2H077AB14
2H077AC04
2H077AD02
2H077AD06
2H077AD13
2H077AD23
2H077AE03
2H077BA08
2H077CA12
2H077CA13
2H077EA14
2H077FA22
2H077FA26
(57)【要約】
【課題】製造コストの増大を抑制しつつ、現像剤の流出を抑制可能な現像装置を提供する。
【解決手段】現像装置は、現像容器、現像剤担持体、及び規制ブレードを備える。現像容器は、開口部を有する。現像剤担持体は、現像容器に回転可能に支持され、現像剤を担持する外周面の一部が開口部から露出して像担持体に対向する現像領域を有する。規制ブレードは、現像領域よりも現像剤担持体の回転方向上流側に配置される。現像容器は、現像容器の回転軸方向の両端部に装着される一対の側面フレームと、回転軸方向に対して各カバー部材の内側に位置し、規制ブレードを間に挟んで回転軸方向に対向する一対の側壁部と、を有する。一対の側壁部は、規制ブレードの回転軸方向の端縁に対向する位置に、回転軸方向に貫通するシール部材挿入孔が形成される。現像装置は、シール部材挿入孔に挿入され規制ブレードと側壁部との隙間を塞ぐブレード側サイドシールを備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し、トナーを含む現像剤を内部に収容する現像容器と、
前記現像容器に回転可能に支持され、前記現像剤を担持する外周面の一部が前記開口部から露出して像担持体に対向する現像領域を有し、前記現像領域において前記像担持体に前記トナーを供給する現像剤担持体と、
前記現像領域よりも前記現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、前記現像剤担持体が担持する前記現像剤の層厚を規制する規制ブレードと、
を備えた現像装置において、
前記現像容器は、前記現像容器の前記回転軸方向の両端部に装着され、前記現像剤担持体を支持する一対の側面フレームと、前記回転軸方向に対して前記各カバー部材の内側に位置し、前記規制ブレードを間に挟んで前記回転軸方向に対向する一対の側壁部と、を有し、
一対の前記側壁部は、前記規制ブレードの前記回転軸方向の端縁に対向する位置に、前記回転軸方向に貫通するシール部材挿入孔が形成され、
前記シール部材挿入孔に挿入され、前記規制ブレードと前記側壁部との隙間を塞ぐブレード側サイドシールを備えることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記ブレード側サイドシールは弾性材料で形成され、前記現像容器への前記側面フレームの装着により、前記規制ブレードの前記回転軸方向の端縁と前記側面フレームとの間に挟持されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記ブレード側サイドシールは、スポンジであることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記規制ブレードは、前記現像容器に固定される固定部と、前記固定部から前記現像剤担持体に向かって突出する規制部と、を有し、
前記ブレード側サイドシールは、前記固定部に接触し、前記固定部と前記側壁部との隙間を塞いでいることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
前記現像剤は、非磁性トナーのみからなる非磁性一成分現像剤であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の現像装置。
【請求項6】
装置本体と、
前記装置本体内部に設けられ、外周面に静電潜像が形成される前記像担持体と、
前記装置本体内部に着脱可能に設けられ、前記装置本体内部に装着された状態で、前記現像剤担持体が前記像担持体の外周面に接触または近接して前記静電潜像をトナー像に現像する請求項1から5のいずれかに記載の現像装置と、
を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を利用した複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置は、像担持体の外周面に形成された静電潜像を現像、すなわち静電潜像を顕在化したトナー像(可視像)を形成するための現像装置を備えている。
【0003】
現像装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、像担持体に接触または近接して配置され、現像剤を担持する現像剤担持体と、を備えている。現像容器は、現像装置の画像形成装置への装着時における、画像形成装置内部での移動方向に対して、現像容器の下流側に開口する容器開口部を有している。現像剤担持体は、容器開口部に重なるように配置されている。現像剤担持体の一部が、この容器開口部を通じて現像装置の外側に露出している。現像剤担持体は、外周面に現像容器内のトナーを担持可能である。現像剤担持体の容器開口部からの露出部分は、像担持体に対向しており、像担持体へと現像容器内のトナーの供給を行う現像領域が形成されている。
【0004】
このような現像装置として、特許文献1には、現像領域よりも現像剤担持体の回転方向上流側に規制ブレードを配置したものが開示されている。規制ブレードは、現像剤担持体のもつ回転軸の方向に沿った全域が、現像剤の外周面に向かって突出している。規制ブレードの先端は、現像剤担持体の外周面に接触又は近接している。規制ブレードは、現像剤担持体に担持された現像剤の層厚を規制する。
【0005】
特許文献1の現像容器は、回転軸方向に対して規制ブレードを間に挟んで対向する一対の側壁部を有する。回転軸方向に対して側壁部の内側の面は、現像容器内面のうちの側面をなしている。規制ブレードの上記回転軸方向の端縁は、側壁部と回転軸方向に対向している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述の通り、側壁部の回転軸方向内側の面は、現像容器の内面を構成している。このため、規制ブレードと側壁部との対向部分に隙間が生じると、この隙間から現像容器の現像剤が流出するおそれがある。この隙間を塞ぐためにスポンジ等のシール材を配置するためには、シール材を、規制ブレードと側壁部との間に挟み込むようにして所定位置に位置決めしつつ、規制ブレードの取り付け作業を行う必要がある。このため、組み立て作業が煩雑なものとなって製造コストが増大したり、規制ブレードと側壁部との間のシール性が低下して現像剤が流出しやすくなったりするおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は、製造コストの増大を抑制しつつ、現像剤の流出を抑制可能な現像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、現像容器と、現像剤担持体と、規制ブレードと、を備えた現像装置である。現像容器は、開口部を有し、トナーを含む現像剤を内部に収容する。現像剤担持体は、現像容器に回転可能に支持され、現像剤を担持する外周面の一部が開口部から露出して像担持体に対向する現像領域を有し、現像領域において像担持体にトナーを供給する。規制ブレードは、現像領域よりも現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、現像剤担持体が担持する現像剤の層厚を規制する。現像容器は、現像容器の回転軸方向の両端部に装着され、現像剤担持体を支持する一対の側面フレームと、回転軸方向に対して各カバー部材の内側に位置し、規制ブレードを間に挟んで回転軸方向に対向する一対の側壁部と、を有する。一対の側壁部は、規制ブレードの回転軸方向の端縁に対向する位置に、回転軸方向に貫通するシール部材挿入孔が形成される。現像装置は、シール部材挿入孔に挿入され、規制ブレードと側壁部との隙間を塞ぐブレード側サイドシールを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1の構成によれば、一対の側壁部の、規制ブレードとの対向位置に、回転軸方向に貫通するシール部材挿入孔が形成されている。このため、規制ブレードを現像容器に固定した後であっても、側面フレームの装着前に、シール部材挿入孔にブレード側サイドシールを挿入することができ、ブレード側サイドシールの位置決めを容易なものとすることができる。このため、現像装置の組み立て性の悪化を抑制できる。そして、ブレード側サイドシールが、規制ブレードの端縁と側壁部との隙間を塞ぐため、現像剤の流出を抑制できる。
【0011】
従って、製造コストの増大を抑制しつつ、現像剤の流出を抑制可能な現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の画像形成装置1の概略構成を示す側面断面図
【
図3】感光体ドラム31、および現像装置33の周辺の部分を拡大した拡大断面図
【
図4】現像容器36から現像ローラー37(
図2参照)、及び側面フレーム63(
図2参照)を取り外した状態の現像装置33を示す平面図
【
図5】
図4に示すA-A断面線で切断した現像装置33の側面断面図
【
図7】現像装置33のブレードシール部材67の端部周辺(
図4の二点鎖線の円Bで囲まれた領域)を拡大した、部分拡大図
【
図8】
図4に示すC-C断面線で切断した現像装置33の断面を拡大した部分拡大断面図
【
図9】側面フレーム63を取り外した状態の現像装置33を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置1の概略構成を示す側面断面図である。なお、
図1において図示右側を画像形成装置1の前側、図示左側を画像形成装置1の後側とする。また、
図1において図示上側を画像形成装置1の上側、図示下側を画像形成装置1の下側とする。
【0014】
図1に示すように、画像形成装置1(ここではモノクロプリンター)は、略直方体形状の筐体構造を有する本体ハウジング10(装置本体)、本体ハウジング10内に収容される給紙部20、画像形成部30、現像装置33、および定着部40を含む。本体ハウジング10の前面側には前カバー11が、後面側には後カバー12、が各々備えられている。本体ハウジング10の上方には本体開口部15が備えられ、本体開口部15を開閉可能なように、本体ハウジング10の上面に上カバー16が設けられている。上カバー16を開放することで、本体開口部15を通じて、本体ハウジング10の内部にアクセスできる。
【0015】
上カバー16の上面には、画像形成後のシート(記録媒体)が排出される排紙部13が備えられている。尚、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパーや画像形成処理を受ける他のシート材料を意味する。
【0016】
現像装置33は、上カバー16が開放されることで、本体開口部15から出し入れ可能となる。画像形成部30および定着部40の各ユニット(現像装置33を除く)は、後カバー12が開放されることで、本体ハウジング10の後面側から出し入れ可能となる。
【0017】
給紙部20は、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット21を含む。給紙カセット21は、その一部が本体ハウジング10の前面から更に前方に突出している。給紙カセット21のうち、本体ハウジング10内に収容されている部分の上面は、給紙カセット天板21Uによって覆われている。給紙カセット21には、シートの束が収容される用紙収容空間、シートの束を給紙のためにリフトアップするリフト板等が備えられている。給紙カセット21の後端側の上部には用紙繰出部21Aが設けられている。この用紙繰出部21Aには、給紙カセット21内のシート束の最上層のシートを1枚ずつ繰り出すための給紙ローラー21Bが配置されている。
【0018】
画像形成部30は、給紙部20から送り出されるシートにトナー像(現像剤像)を形成する画像形成動作を行う。画像形成部30は、感光体ドラム31と、感光体ドラム31の周囲に配置された、帯電部32、露光部35、現像装置33および転写ローラー34を含む。画像形成に用いられる現像剤は、トナーのみからなる非磁性一成分現像剤である。
【0019】
感光体ドラム31(像担持体)は、回転軸と、回転軸周りに回転する外周面と、を備える。感光体ドラム31の外周面には、例えば公知の有機(OPC)感光体で構成され、外周面に電荷発生層、電荷輸送層等で構成される感光層が形成される。感光層は、後述する帯電部32により均一に帯電された後、露光部35により光照射されて帯電を減衰させた静電潜像が形成され、現像装置33により静電潜像を顕在化したトナー像が担持される。
【0020】
帯電部32(帯電装置)は、感光体ドラム31の外周面に対して所定の間隔を置いて配置され、感光体ドラム31の外周面を非接触の状態で均一に帯電させる。具体的には、帯電部32は、チャージワイヤー321およびグリッド電極322(いずれも
図3参照)を有する。チャージワイヤー321は、感光体ドラム31の回転軸方向に延びる線状の電極であり、感光体ドラム31との間でコロナ放電を発生させる。グリッド電極322は、感光体ドラム31の回転軸方向に延びる格子状の電極であり、チャージワイヤー321と感光体ドラム31との間に配設される。帯電部32は、チャージワイヤー321に所定の電流値の電流を流すことでコロナ放電を発生させ、且つ、グリッド電極322に所定電圧を印加することで、グリッド電極322に対向する感光体ドラム31の外周面を、所定の表面電位に一様に帯電させる。
【0021】
露光部35(露光装置)は、レーザー光源とミラーやレンズ等の光学系機器とを有し、感光体ドラム31の外周面に、パーソナルコンピューター等の外部装置から与えられる画像データに基づき変調された光を照射する。これにより、露光部35は、感光体ドラム31の外周面に、画像データに基づく画像に対応する静電潜像を形成する。
【0022】
転写ローラー34は、シートの幅方向に平行な回転軸と、感光体ドラム31の外周面に対向する外周面と、を有し、回転軸周りに回転可能なように、本体ハウジング10に支持されている。転写ローラー34は、感光体ドラム31の外周面との間のニップ部を通過するシートに、感光体ドラム31の外周面に担持されているトナー像を転写する。転写の際に、転写ローラー34にはトナーと逆極性の転写電圧が印加される。
【0023】
定着部40は、転写ローラー34よりシート搬送方向の下流に位置し、シートに転写されたトナー像を、シート上に定着させる。定着部40は、定着ローラー41と加圧ローラー42とを有する。定着ローラー41は、加熱源を内部に備え、シートに転写されたトナーを所定温度に加熱する。加圧ローラー42は、定着ローラー41に対して圧接され、定着ローラー41との間に定着ニップ部を形成する。トナー像が転写されたシートが定着ニップ部に通紙されると、トナー像は、定着ローラー41による加熱および加圧ローラー42による押圧によりシート上に定着される。
【0024】
本体ハウジング10内には、シートを搬送するための主搬送路22Fおよび反転搬送路22Bが備えられている。主搬送路22Fは、給紙部20の用紙繰出部21Aから画像形成部30および定着部40を経由して、本体ハウジング10上面の排紙部13に対向して設けられている排紙口14まで延びている。反転搬送路22Bは、シートに対して両面印刷を行う場合に、片面印刷されたシートを主搬送路22Fにおける画像形成部30の上流側に戻すための搬送路である。
【0025】
主搬送路22Fは、感光体ドラム31および転写ローラー34によって形成される転写ニップ部を、下方から上方に向かって通過するように延設される。また、主搬送路22Fの、転写ニップ部よりも上流側には、レジストローラー対23が配置されている。シートは、レジストローラー対23にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで転写ニップ部に送り出される。主搬送路22Fおよび反転搬送路22Bの適所には、シートを搬送するための搬送ローラーが複数配置されている。排紙口14の近傍には排紙ローラー対24が配置されている。
【0026】
反転搬送路22Bは、反転ユニット25の外側面と、本体ハウジング10の後カバー12の内面との間に形成されている。尚、反転ユニット25の内側面には、転写ローラー34およびレジストローラー対23の一方のローラーが搭載されている。後カバー12および反転ユニット25は、それらの下端に設けられた支点部121の軸回りに各々回動可能である。反転搬送路22Bにおいてジャム(紙詰まり)が発生した場合、後カバー12が開放される。主搬送路22Fでジャムが発生した場合、或いは感光体ドラム31のユニットや現像装置33が外部に取り出される場合には、後カバー12に加えて反転ユニット25も開放される。
【0027】
図1に示すように、本体ハウジング10内の、シートの幅方向(
図1の紙面方向)に対向する一対の側面17には、ガイドレール18が形成されている。ガイドレール18は、シートの幅方向に凹んだレール構造をなす。ガイドレール18は、本体開口部15から下方に向かって、現像装置33の本体ハウジング10に対する装着位置P1まで延びている。
【0028】
図2は、現像装置33の全体を示す斜視図である。
図3は、感光体ドラム31、および現像装置33の周辺の部分を拡大した拡大断面図である。
図4は、現像容器36から現像ローラー37(
図2参照)、及び側面フレーム63(
図2参照)を取り外した状態の現像装置33を示す平面図である。
【0029】
図2、
図3、
図4に示すように、現像装置33は、現像容器36と、現像ローラー37(現像剤担持体)と、供給ローラー38と、攪拌パドル333と、ガイド部69と、を備える。
【0030】
現像容器36は、攪拌された状態の現像剤を収容する攪拌室335と、前後方向に対して攪拌室335よりも後方側に位置する容器開口部60(開口部)と、シート幅方向に対して現像容器36の両端部に装着された側面フレーム63と、を有し、内部にトナーのみからなる非磁性一成分現像剤を収容すると共に、現像ローラー37、供給ローラー38等を収容する。
【0031】
容器開口部60は、現像容器36の後方側(感光体ドラム31に近い側)に開口する矩形状の貫通孔である。容器開口部60は、現像装置33の幅方向(軸方向)に細長く形成されている。
【0032】
現像ローラー37は、容器開口部60に重なるように、容器開口部60の内側に設けられている。現像ローラー37の外周面の一部は、容器開口部60から現像容器36の外側に露出している。現像ローラー37は、現像装置33の幅方向(シートの幅方向)に沿って延びる回転軸39を有する。回転軸39は、回転可能なように現像容器36に支持されている。換言すると、現像ローラー37は、回転軸39を中心とした図示右周りに回転可能なように(
図3参照)、回転軸39を介して現像容器に36に支持されている。以下、回転軸39に沿った方向を、「軸方向」と称する。また、現像ローラー37の回転軸39周りの回転方向を、「回転方向」と称する。
【0033】
現像ローラー37は、外周面にトナーを担持可能である。現像装置33が装着位置P1にあるときに、現像ローラー37の容器開口部60から露出している部分と、感光体ドラム31の外周面とが接触して対向している。この状態で、現像ローラー37は感光体ドラム31へと非磁性一成分のトナー(現像剤)を供給可能である。
【0034】
供給ローラー38は、現像ローラー37と攪拌パドル333との間に設けられており、現像ローラー37の外周面に非磁性一成分のトナー(現像剤)を供給する。攪拌パドル333は攪拌室335内に設けられており、攪拌室335内部の現像剤を攪拌する。
【0035】
図2、
図3に示すように、容器開口部60周辺には、容器開口部60よりも後方側(感光体ドラム31に近い側)に位置する平坦部62と、平坦部62上に設けられたフロントシール部材65と、現像ローラー37の軸方向の両端部に設けられた押圧部材43と、現像容器36の後方側端部に固定された規制ブレード64と、規制ブレード64の裏面側に積層されたブレードシール部材67と、が設けられている。
【0036】
平坦部62は、現像容器36の内面のうち、現像ローラー37の下方に位置する部分に連接する平面である。平坦部62は、容器開口部60から後方(感光体ドラム31に近づく方向)に延びている。現像装置33が装着位置P1にあるときに、平坦部62は略水平となる。
【0037】
フロントシール部材65は、PETフィルム等から形成された矩形状のシートである。フロントシール部材65は、平坦部62の上に積層されて、接着剤等によって現像容器36に接着されている。フロントシール部材65は、軸方向に細長く形成されている。フロントシール部材65が、軸方向に沿って現像ローラー37の両端部66間にわたって延びている。
【0038】
フロントシール部材65の、前後方向(シート幅方向に直交する方向)の両端縁のうちの、現像ローラー37(供給ローラー38)に近い側の端縁は、軸方向に対して現像ローラー37の外周面のうち、現像剤を担持する領域の全域に接触している。フロントシール部材65は、現像ローラー37の外周面との接触によって、現像容器36と現像ローラー37との隙間を塞ぎ、現像容器36内の現像剤の流出を抑制している。
【0039】
フロントシール部材65は、前後方向(シート幅方向に直交する方向)の両端縁のうちの、現像ローラー37(供給ローラー38)に遠い側の端縁からフロントシール部材65の面方向に立ち上がった第1遮蔽部19を有する。第1遮蔽部19は、フロントシール部材65の端縁の軸方向の全域に亘って上方に突出している。第1遮蔽部19は、スポンジ等によって形成された方形状をなし、フロントシール部材65の表面に接着剤等によって接着されている。第1遮蔽部19は、現像ローラー37と現像容器36の隙間からわずかに流出した現像剤が、現像装置33の外部に落下しないように保持する。
【0040】
第1遮蔽部19の軸方向の両端部の外側には、上方に突出する板状の第2遮蔽部53が設けられている。第2遮蔽部53は、軸方向に対して押圧部材43と重なる位置にある。第2遮蔽部53は、後述する側面フレーム63に一体に形成されている。側面フレーム63が現像容器36に装着されている状態で、第2遮蔽部53は、側面フレーム63から軸方向に沿って第1遮蔽部19に近づくように延びている。
【0041】
図5は、
図4に示すA-A断面線で切断した現像装置33の側面断面図である。
図6は、ブレードシール部材67を示す斜視図である。
図7は、現像装置33のブレードシール部材67の端部周辺(
図4の二点鎖線の円Bで囲まれた領域)を拡大した、部分拡大図である。なお、
図6に示すブレードシール部材67は、
図4に示すブレードシール部材67を前後方向に反転した状態で示しており、
図4と
図6とは左右方向が反対になっている。
【0042】
押圧部材43は、容器開口部60の軸方向の両側端部に配置されている(
図2参照)。
図5に示すように押圧部材43は、現像ローラー37の外周面に沿って、前方側(攪拌室335側)に凹むように湾曲した押圧面44を有する。押圧面44は、現像ローラー37の両端部66の外周面と、現像ローラー37の径方向に対向する。押圧部材43の厚みは、現像ローラー37の外周面と現像容器36の内面との隙間よりも大きく形成されている。これにより、現像ローラー37を現像容器36に取り付けたときに、押圧面44が、現像ローラー37の外周面と接触し、現像ローラー37をその径方向に押圧する。押圧面44が両端部66に対して接触、及び押圧することによって、両端部66と現像容器36との隙間を塞ぎ、現像剤が現像容器36内部から流出するのを抑制している。
【0043】
押圧部材43は、現像ローラー37の径方向に積層された複数のシート体が積層された多層構造(ここでは2層構造)となっている。この多層のシート体のうち、少なくとも、径方向に最も現像ローラー37に近いシート体は、ポリテトラフルオロエチレン(いわゆるテフロン(登録商標))のシート体である。このシート体の表面に、上記押圧面44が形成されている。多層のシート体のうちの他のシート体は、スポンジ等の発泡ウレタンによって形成されている。
【0044】
図8は、
図4に示すC-C断面線で切断した現像装置33の断面を拡大した部分拡大断面図である。
【0045】
図4、
図8に示すように、現像容器36は、容器開口部60の開口縁の上方の部分に、規制ブレード64の回転方向の上流側の面(前後方向の前方の面)と対向するブレード対向部45を有する。ブレード対向部45は、軸方向に平坦に形成されている。
【0046】
規制ブレード64は、軸方向に細長く形成された、矩形の板状体である(
図2参照)。規制ブレード64は、固定部46と、規制部47と、で構成されている。固定部46は、略直角に屈曲する屈曲部を有する側面視L字状の金属製の板状体である。固定部46は、ブレード対向部45と回転方向に対向するように配置されている。
【0047】
規制部47は、軸方向に細長く形成された金属製の矩形の板状体である。規制部47の上端部は、固定部46の回転方向の下流側(感光体ドラム31側)の面に積層され、溶接されている。規制部47は、固定部46の下端部(上下方向に対して、固定部46の最も現像ローラー37に近い端部)から、現像ローラー37に向かって突出している(
図3参照)。
【0048】
規制部47の突出方向の先端部は、現像ローラー37の外周面に接触して配置されている。現像ローラー37上に供給されたトナーは、現像ローラー37の回転に伴って、規制部47と現像ローラー37との間に進入し、さらに摩擦帯電されつつ、一定厚さの薄層として現像ローラー37上に担持される。
【0049】
規制ブレード64の、固定部46と規制部47との積層箇所には、固定部46の面方向(厚み方向)に、固定部46及び規制部47を貫通する貫通孔が形成されている。固定部46は、この貫通孔に挿通されたボルト等からなる締結部材48によって、ブレード対向部45に固定されている(
図8参照)。
【0050】
回転方向(軸方向に直交する方向)に対して、規制ブレード64と現像容器36との間には、ブレードシール部材67が設けられている。ブレードシール部材67は、軸方向に対して一対の押圧部材43の間に配置されている(
図4参照)。ブレードシール部材67は、前後方向に積層された第1積層材70、及び第2積層材71を含む多層のシートで構成されている。
【0051】
図4、
図5、
図6に示すように、第1積層材70は、ポロン等のスポンジによって方形状に形成されている。第1積層材70は、軸方向に長細く形成されている。より詳細には、第1積層材70は、軸方向に並ぶ二つのシール部材(第1シール部材72、及び第2シール部材73)が、その軸方向の中央部分で接着剤等によって接合されて形成されている。
【0052】
第1積層材70は、固定部46、及び規制部47の、感光体ドラム31から遠い側の面(現像ローラー37の回転方向に対して上流側の面)に積層されている。第1積層材70の、回転方向の下流側(前後方向の後方側)の面には、両面に粘着成分を有する両面テープが張り付けられている。換言すると、第1積層材70と規制部47との間には、両面テープが配置されている。この両面テープによって、第1積層材70は規制部47に接着されている。
【0053】
第2積層材71は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate(PET))によって形成された、軸方向に細長いシート材である。第2積層材71は、第1積層材70よりも剛性が大きい。
図5、
図6に示すように、第2積層材71は、第1積層材70の、規制ブレード64との接触面と反対側の面(前後方向に対して現像ローラー37から遠い側の面)に積層され、接着剤等により接着されている。
【0054】
第2積層材71の軸方向の長さは、ブレードシール部材67の軸方向の長さよりも短い。軸方向に対して、第2積層材71の両端部は、ブレードシール部材67の両端部よりも、内側に位置している。ブレードシール部材67の軸方向の両端部から第2積層材71の両端部にかけての領域には、第1積層材70が第2積層材71から突出したクッション部68が形成されている。クッション部68は、押圧部材43に対して、軸方向に圧接し、ブレードシール部材67と押圧部材43との隙間を塞いでいる。クッション部68と押圧部材43との圧接箇所は、軸方向に対して、規制ブレード64の端縁よりも内側に位置している。
【0055】
図9は、側面フレーム63を取り外した状態の現像装置33を示す斜視図である。
【0056】
現像容器36の軸方向の両端部分には、現像容器36の底部から上方に立ち上がった一対の側壁部50が設けられている。各側壁部50は、軸方向に規制ブレード64を挟んで対向している。現像ローラー37、及び供給ローラー38は、各側壁部50を軸方向に貫通している。
【0057】
一対の側壁部50は、規制ブレード64の軸方向の端縁に対向する位置に、軸方向に貫通するシール部材挿入孔51が形成されている。シール部材挿入孔51は、上下方向に対して、規制ブレード64の固定部46と重なる位置にある。シール部材挿入孔51は、前後方向に対して、規制部47よりも後方側に位置している。
【0058】
側面フレーム63は、各側壁部50の軸方向外側に装着される。
図9に示すように、側面フレーム63は、現像ローラー支持孔54と、供給ローラー支持孔55と、位置決め孔56と、を備えている。現像ローラー支持孔54、供給ローラー支持孔55、及び位置決め孔56は、側面フレーム63を軸方向に貫通する通孔である。
【0059】
現像ローラー支持孔54の内径は、現像ローラー37の回転軸39の径よりも大きい。回転軸39は、現像ローラー支持孔54に挿入されて、側面フレーム63に対して回転可能に支持されている。供給ローラー支持孔55の内径は、供給ローラー38の回転軸57(
図3参照)の径よりも大きい。回転軸57は、供給ローラー支持孔55に挿入されて、側面フレーム63に対して回転可能に支持されている。側面フレーム63は、現像容器36から軸方向の外側に突出する位置決め突起49に、位置決め孔56が外挿されることで、位置決めされる。
【0060】
ガイド部69は、側壁部50から側面フレーム63よりも軸方向外側に突出する円筒状の突起である。ガイド部69はガイドレール18に係合可能になっている(
図1参照)。現像装置33は、ガイドレール18にガイド部69を係合させて、ガイドレール18に沿って本体開口部15と装着位置P1との間を移動可能になっている(
図1参照)。
【0061】
装着位置P1において本体ハウジング10に装着された現像装置33は、感光体ドラム31の外周面にトナーを供給する。これにより、感光体ドラム31の外周面に形成された静電潜像を現像する(静電潜像を顕在化したトナー像(可視像)を形成する)。
【0062】
シール部材挿入孔51には、弾性材料(好ましくは、ポロン等のスポンジ)で形成されたブレード側サイドシール52が挿入されている。現像装置33に設ける前の状態のブレード側サイドシール52は、図に示す通り、方形状をなす。ブレード側サイドシール52の前後方向に沿った厚みは、シール部材挿入孔51の前後方向の寸法よりも大きい。ブレード側サイドシール52の左右方向の寸法は、側壁部50に装着された状態の側面フレーム63と規制ブレード64の軸方向の端縁との軸方向の間隔よりも大きい。
【0063】
図9に示すように、側面フレーム63を取り付ける前の状態の現像容器36は、側壁部50の軸方向の外側の面が外部に露出している。このため、規制ブレード64を現像容器36に固定した後であって、側面フレーム63を現像容器36に装着する前の状態で、側壁部50の軸方向外側からシール部材挿入孔51にブレード側サイドシール52を挿入することができる。
【0064】
シール部材挿入孔51にブレード側サイドシール52を挿入した状態で、側面フレーム63を側壁部50に装着すると、側面フレーム63の軸方向の内側の面がブレード側サイドシール52に圧接する。このため、ブレード側サイドシール52は、規制ブレード64と側壁部50との間に位置した状態で、側面フレーム63と規制ブレード64の端縁との間に挟まれて圧縮される。これにより、規制ブレードと側壁部50との隙間を防ぐことができる。
【0065】
また、この状態で、ブレード側サイドシール52は、クッション部68と押圧部材43との圧接箇所の軸方向の外側に位置している(
図7参照)。
【0066】
上述の通り、一対の側壁部50の、規制ブレード64との対向位置に、軸方向に貫通するシール部材挿入孔51が形成されている。このため、規制ブレード64を現像容器36に固定した後であっても、側面フレーム63の装着前に、シール部材挿入孔51にブレード側サイドシール52を挿入することができる。そして、側面フレーム63の装着によって、ブレード側サイドシール52を、規制ブレード64の端縁と側壁部50との間の位置に適切に配置することができる。このため、ブレード側サイドシール52の位置決めが容易なものとなり、現像装置33の組み立て性の悪化を抑制できる。また、ブレード側サイドシール52が側面フレーム63と規制ブレード64との隙間を塞いでいる。このため、現像剤の流出を抑制できる。
【0067】
従って、製造コストの増大を抑制しつつ、現像剤の流出を抑制可能な現像装置33を提供することができる。
【0068】
また、上述の通り、側面フレーム63を現像容器36に装着することで、ブレード側サイドシール52が規制ブレード64の軸方向の端縁と側面フレーム63との間に挟持される。このため、組み立て性を悪化させることなく、ブレード側サイドシール52のシール性を向上させることができる。よって製造コストの増大を抑制しつつ、より好適に現像剤の流出を抑制できる。
【0069】
また、上述の通り、ブレード側サイドシール52は弾性材料で形成されているため、規制ブレード64と側面フレーム63との間に挟持された状態で、好適に圧縮する。これにより、ブレード側サイドシール52のシール性を向上させることができる。
【0070】
また、上述の通り、ブレード側サイドシール52は、規制ブレード64の固定部46に接触している。固定部46は、規制部47よりも厚く、剛性が高い。このため、ブレード側サイドシール52がより好適に圧縮し、シール性を向上させることができる。
【0071】
また、上述の通り、第2積層材71の剛性は、第1積層材70の剛性よりも大きい。このため、第1積層材70は、第2積層材71が支えとなって、折れ曲がりにくくなる。このため、第1積層材70を規制ブレード64(固定部46、及び規制部47)に接着する際に、第1積層材70の規制部47への接着面にシワが寄ったり、折れ曲がったりするのを抑制することができる。従って、第1積層材70と規制部47とに隙間が生じにくくなり、現像剤の流出をより好適に抑制できる。
【0072】
また、上述の通り、第1積層材70の両端部にはクッション部68が形成されている。このため、第1積層材70の両端部が押圧部材43に接触したときに、クッション部68が圧縮される。すると、第1積層材70の、押圧部材43に接触する箇所(クッション部68)の圧縮率が高まり、第1積層材70と押圧部材43との間でのシール性を高めることができる。よって、より好適に現像剤の流出を抑制できる。
【0073】
また、上述の通り、ブレード側サイドシール52は、クッション部68と押圧部材43との圧接箇所の軸方向の外側に位置している。このため、仮に、クッション部68と押圧部材43とに隙間が生じてしまい、現像剤がこの隙間を通じて規制ブレード64の裏面に流れ込み、規制ブレード64の端縁と側壁部50との対向部に向かって進入したとしても、現像剤は、ブレード側サイドシール52によってせき止められる。このため、規制ブレード64と側壁部50との間を通って現像剤が流出するのを抑制することができる。
【0074】
さらに、フロントシール部材65の長手方向の端縁の全域に亘って上方に突出する第1遮蔽部19が設けられている。このため、容器開口部60周辺に廃トナーが堆積していたとしても、現像装置33が本体ハウジング10への装着時に下方を向いたときに、容器開口部60周辺の廃トナーが第1遮蔽部19によってせき止められる。よって、本体ハウジング10内に廃トナーが落下するのを抑制することができる。
【0075】
また、上述の通り、第2遮蔽部53は、軸方向に対して押圧部材43と重なる位置にある。このため、仮に、押圧部材43と現像ローラー37との隙間から僅かに現像剤が流出したとしても、第2遮蔽部53によって現像容器36の外部に流出するのを妨げられる。また、上述の通り、第2遮蔽部53は、側面フレーム63に一体に形成されている。このため、側面フレーム63を装着すると同時に、第2遮蔽部53も所定の位置に位置決めされる。このため、組み立て工数を削減し、製造コストを抑制することができる。
【0076】
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、画像形成装置1の例として、モノクロプリンターについて説明したが、例えば、タンデム方式やロータリー式のカラープリンターにも適用できる。また、複写機、ファクシミリ或いはこれらの機能を備えた複合機等の画像形成装置にも適用できる。
【0077】
また、規制ブレード64や現像ローラー37をメンテナンス等の理由から交換可能なものとする場合、側面フレーム63は、現像容器36に対して着脱可能に装着されるようにすることができる。この場合、例えば、側面フレーム63は、軸方向に沿って突出し、その突出方向の先端に爪形状が形成された複数の係合部を有する構成を採用できる。側面フレーム63は、現像容器36に複数形成された切欠き部に対して、上記の爪形状によって係合部を係合させる、いわゆるスナップフィット構造により、現像容器36に装着される。
【0078】
また、ブレード側サイドシール52は、側面フレーム63の装着によって現像容器36と側壁部50とに挟持される、としたが、これに限られない。例えば、ブレード側サイドシール52を規制ブレード64に接着する構成を採用することもできる。
【0079】
また、上記実施形態では、現像剤は、トナーのみからなる非磁性一成分現像剤としたが、トナーとキャリアとを使用した二成分現像剤を採用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、トナーを含んだ現像剤を用いて現像を行う現像装置を備える画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、製造コストの増大を抑制しつつ、現像剤の流出を抑制可能な画像形成装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 画像形成装置
10 本体ハウジング(装置本体)
31 感光体ドラム(像担持体)
33 現像装置
36 現像容器
37 現像ローラー(現像剤担持体)
39 回転軸
46 固定部
47 規制部
50 側壁部
51 シール部材挿入孔
52 ブレード側サイドシール
60 容器開口部(開口部)
63 側面フレーム
64 規制ブレード