(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169098
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】インクジェット記録装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/17 20060101AFI20221101BHJP
B41J 2/175 20060101ALI20221101BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
B41J2/17
B41J2/175 111
B41J2/175 121
B41J2/01 451
B41J2/175 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021074931
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前嶌 正展
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA01
2C056EB21
2C056EB30
2C056EB50
2C056EC15
2C056EC19
2C056EC20
2C056EC29
2C056EC64
2C056FA13
2C056HA15
2C056KB37
2C056KC02
(57)【要約】
【課題】記録ヘッドのインクの温度変化を抑制する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、コンテナが装着される装着部と、コンテナから供給されるインクを貯留するサブタンクと、サブタンクから供給されるインクをシートに向けて吐出する記録ヘッドと、サブタンクをタンク制御温度に保温するヒーターと、サブタンクの温度に応じた値を出力する温度センサーと、コンテナからサブタンクへのインクの供給を許容状態になっているときに行う制御部と、を備え、サブタンクの温度がタンク制御温度以上のとき、制御部は、許容状態になっていると判断する。また、サブタンクの容量は、コンテナの1つ分の容量よりも大きい。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを収容するコンテナが装着される装着部と、
前記コンテナから供給されるインクを貯留するサブタンクと、
前記サブタンクから供給されるインクをシートに向けて吐出する記録ヘッドと、
前記サブタンクを予め定められたタンク制御温度に保温するヒーターと、
前記サブタンクの温度に応じた値を出力する温度センサーと、
許容状態になっているか否かを判断し、前記コンテナから前記サブタンクへのインクの供給を前記許容状態になっているときに行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記温度センサーの出力値に基づき、前記サブタンクの温度を検知し、
前記サブタンクの温度が前記タンク制御温度以上のとき、前記制御部は、前記許容状態になっていると判断し、
前記サブタンクの容量は、前記コンテナの1つ分の容量よりも大きい、インクジェット記録装置。
【請求項2】
前記サブタンクのインク量が予め定められた適切貯留量を下回ると出力値を変化させる貯留センサーを備え、
前記制御部は、前記貯留センサーの出力値に基づき、前記サブタンクのインク量を検知し、
前記サブタンクのインク量が前記適切貯留量を下回ったとき、前記許容状態になっていれば、前記制御部は、前記コンテナから前記サブタンクにインクを供給し、
前記サブタンクのインク量が前記適切貯留量を下回っても、前記許容状態になっていなければ、前記制御部は、前記コンテナから前記サブタンクにインクを供給しない、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記装着部には、同色のインクを収容する複数の前記コンテナが装着される、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記制御部は、同色のインクを収容する複数の前記コンテナのうち、供給元に設定した前記コンテナのインクを前記サブタンクに供給し、
前記制御部は、前記供給元の前記コンテナが空状態になるまで前記供給元を変更せず、前記供給元の前記コンテナが前記空状態になると、前記空状態になった前記供給元の前記コンテナと同色のインクを収容する残りの前記コンテナを新たな前記供給元に設定する、請求項3に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記コンテナを予め定められたコンテナ制御温度に保温するコンテナヒーターをさらに備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記コンテナの温度に応じた値を出力するコンテナ温度センサーを備え、
前記制御部は、前記コンテナ温度センサーの出力値に基づき、前記コンテナの温度を検知し、
前記サブタンクの温度が前記タンク制御温度以上で、かつ、前記コンテナの温度が前記コンテナ制御温度以上のとき、前記制御部は、前記許容状態になっていると判断する、請求項5に記載のインクジェット記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のインクジェット記録装置は、シートに向けてインクを吐出する記録ヘッド(インクジェットヘッド)を備える。また、従来のインクジェット記録装置は、記録ヘッドに繋がるサブタンク(サブインクタンク)を備える。サブタンクは、補給用のインクを収容するコンテナ(インク保持部材)に繋がる。サブタンクは、コンテナから供給されるインクを貯留する。そして、記録ヘッドは、サブタンクから供給されるインクを吐出する(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インクの粘度は、インクの温度によって変わる。たとえば、インクの温度が低いほど、インクの粘度が高くなる。また、インクの粘度が高い場合には低い場合よりも、記録ヘッドからのインクの吐出量が少なくなり易い。すなわち、インクの温度が低い場合、記録ヘッドからのインクの吐出不良が発生し易い。記録ヘッドからのインクの吐出不良が発生した場合には、画質が低下する。
【0005】
このため、たとえば、従来では、記録ヘッドの温度検知(記録ヘッドに供給されたインク温度の検知)が行われる。そして、記録ヘッドの温度が閾値よりも低いとき、印刷ジョブが中断される。言い換えると、記録ヘッドのインク温度が大きく変化すると(記録ヘッドのインク温度が下がると)、印刷ジョブが中断される。
【0006】
上記従来の構成では、印刷ジョブが中断されるので、画質の低い印刷物が出力されることを抑制できる。すなわち、インクが無駄に消費されることを抑制できる。しかし、ユーザーからすると、印刷ジョブを速やかに完了させることができないので、利便性が悪い。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録ヘッドのインクの温度変化を抑制することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一局面によるインクジェット記録装置は、インクを収容するコンテナが装着される装着部と、コンテナから供給されるインクを貯留するサブタンクと、サブタンクから供給されるインクをシートに向けて吐出する記録ヘッドと、サブタンクを予め定められたタンク制御温度に保温するヒーターと、サブタンクの温度に応じた値を出力する温度センサーと、許容状態になっているか否かを判断し、コンテナからサブタンクへのインクの供給を許容状態になっているときに行う制御部と、を備える。制御部は、温度センサーの出力値に基づき、サブタンクの温度を検知し、サブタンクの温度がタンク制御温度以上のとき、制御部は、許容状態になっていると判断する。また、サブタンクの容量は、コンテナの1つ分の容量よりも大きい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の構成では、記録ヘッドのインクの温度変化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の概略図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の記録部の平面図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置のインク供給機構の模式図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置で行われる保温処理に関するブロック図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】本発明の第1変形例によるインクジェット記録装置のインク供給機構の模式図である。
【
図7】本発明の第2変形例によるインクジェット記録装置で行われる保温処理に関するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施形態のインクジェット記録装置について、インクジェット記録式のプリンターを例にとって説明する。
【0012】
<インクジェット記録装置の全体構成>
図1に示すように、インクジェット記録装置100は、装置本体110を備える。インクジェット記録装置100は、給紙部120、搬送部130、記録部140、乾燥部150および排出部160、を装置本体110に有する。
【0013】
装置本体110には、給紙カセット111が装着される。給紙カセット111には、用紙Pが収容される。用紙Pは、「シート」に相当する。インクジェット記録装置100による印刷ジョブでは、用紙Pに画像が印刷される。
【0014】
給紙部120は、給紙カセット111の用紙Pを1枚ずつに分離して搬送部130に給紙する。搬送部130は、給紙部120から給紙される用紙Pを搬送する。給紙部120から給紙される用紙Pは、記録部140および乾燥部150をこの順番で通過し、排出部160に排出される。
【0015】
搬送部130は、第1ベルト搬送部131および第2ベルト搬送部132を備える。第1ベルト搬送部131および第2ベルト搬送部132は、無端状の搬送ベルトを含む。第1ベルト搬送部131および第2ベルト搬送部132は、用紙Pを搬送ベルトの外周面に吸着保持する。
【0016】
搬送ベルトは、張架ローラーによって張架される。張架ローラーは、回転可能に支持される。張架ローラーが回転することにより、搬送ベルトが周回する。すなわち、張架ローラーが回転することにより、搬送ベルト上の用紙Pが搬送される。
【0017】
記録部140は、第1ベルト搬送部131の搬送ベルトの上方に配置される。搬送ベルト上に用紙Pが吸着保持されている場合、搬送ベルト上の用紙Pと記録部140とが間隔を隔てて対向する。
【0018】
記録部140は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色にそれぞれ対応する4つのラインヘッド141(
図2参照)を備える。すなわち、インクジェット記録装置100は、カラー機である。以下の説明では、シアンのラインヘッド141に符号「C」を付し、マゼンタのラインヘッド141に符号「M」を付し、イエローのラインヘッド141に符号「Y」を付し、ブラックのラインヘッド141に符号「K」を付して区別する場合がある。
【0019】
各色のラインヘッド141は、
図2に示すように、複数(たとえば、3つ)の記録ヘッド40で構成される。たとえば、各色の複数の記録ヘッド40は、用紙搬送方向Dcと直交する用紙幅方向Dwに千鳥状に配列される。
【0020】
各記録ヘッド40は、第1ベルト搬送部131の搬送ベルト(当該搬送ベルト上の用紙P)と対向する面をノズル面として有する。各記録ヘッド40のノズル面は、ノズル41を複数ずつ有する。各記録ヘッド40の複数のノズル41は、用紙幅方向Dwに沿って配列される。各記録ヘッド40の複数のノズル41は、対応する色のインクを用紙Pに向けて吐出する。
図2では、ノズル41を破線で示す。実際には、より多くのノズル41が各記録ヘッド40に設けられる。
【0021】
記録部140は、印刷ジョブで印刷すべき画像データに基づき、用紙Pに向けてインクを吐出する。記録部140(記録ヘッド40)から吐出されるインクは、用紙Pに付着する。これにより、用紙Pに画像が形成される。
【0022】
また、
図1に示すように、乾燥部150は、第2ベルト搬送部132の周辺に配置される。乾燥部150は、第2ベルト搬送部132の搬送ベルトに向けて送風する。これにより、搬送ベルト上の用紙Pに付着したインクが乾燥する。
【0023】
排出部160は、用紙Pが積載されるトレイを含む。印刷ジョブでは、印刷済みの用紙P(インクが付着した用紙P)が排出部160に排出される。
【0024】
印刷ジョブが実行されることにより、インクが消費される。そこで、インクジェット記録装置100は、装着部10を備える。装着部10には、コンテナ200が装着される。コンテナ200は、補給用のインクを収容する。印刷ジョブでインクが消費されると、コンテナ200から記録部140(記録ヘッド40)にインクが供給される。
【0025】
インクジェット記録装置100は、カラー機である。このため、装着部10には、4色分のコンテナ200が装着される。以下の説明では、シアンのインクを収容するコンテナ200に符号「C」を付し、マゼンタのインクを収容するコンテナ200に符号「M」を付し、イエローのインクを収容するコンテナ200に符号「Y」を付し、ブラックのインクを収容するコンテナ200に符号「K」を付して区別する場合がある。
【0026】
コンテナ200は、着脱可能である。言い換えると、コンテナ200は、交換可能である。いずれかのコンテナ200が空状態になったとき、空状態のコンテナ200が新品のコンテナ200(インクを満杯に収容するコンテナ200)に交換される。
【0027】
ここで、装着部10には、同色のインクを収容する複数のコンテナ200の装着が可能である。たとえば、装着部10には、シアンのコンテナ200C、マゼンタのコンテナ200M、イエローのコンテナ200Yおよびブラックのコンテナ200Kがそれぞれ複数ずつ装着される。各色のコンテナ200の個数は同数であり、2つである。
【0028】
同色のインクを収容する複数のコンテナ200が装着される構成では、いずれかのコンテナ200が空状態になっても、空状態のコンテナ200と同色のインクを収容するコンテナ200がもう1つ装着されているので、コンテナ200の交換を直ちに行う必要はない。すなわち、いずれかのコンテナ200が空状態になったとき、空状態のコンテナ200と同色のインクを収容するコンテナ200の在庫が無くても、インクジェット記録装置100を使用できる。これにより、ユーザーの利便性が向上する。
【0029】
また、インクジェット記録装置100は、制御部30を備える。制御部30は、図示しないが、CPU、ASICおよびメモリーなど、種々の電子デバイスを含む。これら電子デバイスは、基板に実装される。メモリーは、ROMおよびRAMなどである。メモリーは、制御用プログラムおよび制御用データを記憶する。制御部30は、制御用プログラムおよび制御用データに基づき、印刷ジョブに関する処理を行う。
【0030】
<インク供給機構>
図3に示すように、装着部10にコンテナ200を装着することにより、コンテナ200を供給チューブ1に接続できる。コンテナ200は、供給チューブ1を介して、記録ヘッド40に接続される。コンテナ200のインクは、供給チューブ1を介して、記録ヘッド40に供給される。以下、コンテナ200から記録ヘッド40へのインク供給機構について、具体的に説明する。
【0031】
なお、各色のインク供給機構は互いに同じである。このため、
図3には、便宜上、1色分(同色のインクを収容する2つのコンテナ200)のインク供給機構のみを図示する。そして、以下、1色分のインク供給機構について説明する。他のインク供給機能の説明については、以下の説明を援用するものとして、省略する。
【0032】
インク供給機構は、吸引ポンプ11を備える。吸引ポンプ11としては、ダイヤフラムポンプ、シリンジポンプおよびチューブポンプなどを使用できる。吸引ポンプ11は、各コンテナ200に1つずつ割り当てられる。同色のインクを収容する複数のコンテナ200は、それぞれ、対応する吸引ポンプ11に接続される。
【0033】
インク供給機構は、サブタンク20を備える。サブタンク20は、インク供給経路のうち、コンテナ200と記録ヘッド40との間であって、吸引ポンプ11の下流側に配置される。サブタンク20は、各色に1つずつ割り当てられる。
【0034】
同色のインクを収容する複数のコンテナ200は、供給チューブ1を介して、対応する色のサブタンク20に接続される。すなわち、同色のインクを収容する複数のコンテナ200に繋がる各供給チューブ1は、同一のサブタンク20に接続される。
【0035】
吸引ポンプ11は、コンテナ200からインクを吸引し、サブタンク20にインクを供給する。サブタンク20は、インクを一時的に貯留する。そして、サブタンク20から、対応する色の記録ヘッド40に対し、水頭差によってインクが供給される。
【0036】
なお、サブタンク20の容量、すなわち、サブタンク20に貯留可能なインク量は、コンテナ200の1つ分の容量よりも大きい。このため、コンテナ200の1つ分のインク量よりも多くのインクをサブタンク20に一時的に貯留しておくことができる。これにより、大量のインクを短時間で消費する印刷ジョブが実行されても、サブタンク20が空状態になることを抑制できる。すなわち、インク切れに起因する印刷ジョブの中断を抑制できる。
【0037】
たとえば、サブタンク20の容量は、コンテナ200の1つ分の容量よりも大きく、コンテナ200の2つ分の容量よりは小さい。ただし、サブタンク20の容量は、インクジェット記録装置100の仕様に応じて変更可能であり、コンテナ200の2つ分の容量以上であってもよい。
【0038】
インク供給機構は、パージポンプ12を備える。パージポンプ12としては、ダイヤフラムポンプ、シリンジポンプおよびチューブポンプなどを使用できる。パージポンプ12は、各サブタンク20に1つずつ割り当てられる。パージポンプ12は、パージ処理に使用される。パージ処理は、サブタンク20のインクを記録ヘッド40に送り出し、ノズル41からインクを強制的に排出する処理である。パージ処理が行われることにより、ノズル41での目詰まりの発生を抑制できる。
【0039】
<タンク保温処理>
印刷ジョブに関する処理として、サブタンク20のインクを温めるタンク保温処理がある。タンク保温処理を実行するため、
図4に示すように、インクジェット記録装置100は、ヒーター21および温度センサー22を備える。タンク保温処理は、制御部30が行う。
【0040】
たとえば、ヒーター21および温度センサー22は、それぞれ、各サブタンク20に1つずつ設けられる。また、ヒーター21は、サブタンク20の外側面の一部に対向配置される。温度センサー22は、ヒーター21に対してサブタンク20を挟んで対向するよう配置される。なお、
図4では、便宜上、サブタンク20、ヒーター21および温度センサー22をそれぞれ1色分のみ図示する。
【0041】
ヒーター21は、サブタンク20を温め、サブタンク20を予め定められたタンク制御温度に保温する。温度センサー22は、サブタンク20の温度に応じた値を出力する。なお、サブタンク20が温められることにより、サブタンク20に貯留されているインクが温められる。サブタンク20の温度が高いほど、サブタンク20に貯留されているインクの温度が高く、サブタンク20の温度が低いほど、サブタンク20に貯留されているインクの温度が低い。すなわち、温度センサー22は、サブタンク20に貯留されているインクの温度に応じた値を出力する。
【0042】
制御部30は、ヒーター21の駆動を制御する。すなわち、制御部30は、ヒーター21への通電のオンオフを制御する。また、制御部30は、温度センサー22の出力値に基づき、サブタンク20の温度を検知する。
【0043】
そして、制御部30は、サブタンク20の温度に基づき、ヒーター21によるサブタンク20の加熱および加熱停止を切り替える。これにより、制御部30は、サブタンク20をタンク制御温度に保温する。すなわち、制御部30は、タンク保温処理を行う。なお、制御部30は、タンク保温処理をサブタンク20ごとに行う。
【0044】
図示しないが、記録ヘッド40には、ヘッドヒーターおよびヘッド温度センサーが設けられる。制御部30は、ヘッド温度センサーの出力値に基づき、記録ヘッド40の温度、すなわち、記録ヘッド40に供給されたインク温度を検知する。そして、制御部30は、ヘッドヒーターの駆動を制御し、記録ヘッド40の温度(記録ヘッド40に供給されたインク温度)を予め定められたヘッド制御温度に保温する。この構成では、タンク制御温度は、ヘッド制御温度と同じ温度に設定される。
【0045】
記録ヘッド40のインクを温めることにより、インク温度に起因するインクの吐出不良を抑制できる。しかし、大量のインクを短時間で消費する印刷ジョブでは、記録ヘッド40でのインクの加熱が間に合わない場合がある。このため、タンク保温処理が行われる。タンク保温処理が行われることにより、サブタンク20で温められたインクが記録ヘッド40に供給される。その結果、記録ヘッド40でインクの吐出不良が発生することを抑制できる。
【0046】
<インク供給処理>
印刷ジョブに関する処理として、コンテナ200からサブタンク20にインクを供給するインク供給処理がある。インク供給処理を実行するため、
図4に示すように、インクジェット記録装置100は、貯留センサー23を備える。インク供給処理は、制御部30が行う。
【0047】
貯留センサー23は、各サブタンク20に設けられる。貯留センサー23は、対応するサブタンク20に貯留されているインク(すなわち、液体)の液面高さを検知するためのセンサーであり、液面センサーおよびレベルセンサーなどと称される。たとえば、貯留センサー23は、下限スイッチおよび上限スイッチを含む。
【0048】
下限スイッチは、サブタンク20に貯留されているインクの液面高さが予め定められた下限位置を下回ったとき、出力値を変化させる。下限位置は、サブタンク20のインク貯留量が適切量のときの液面高さに設定される。すなわち、下限スイッチは、サブタンク20のインク貯留量が予め定められた適切貯留量を下回ったとき、出力値を変化させる。上限スイッチは、サブタンク20に貯留されているインクの液面高さが予め定められた上限位置を上回ったとき、出力値を変化させる。上限位置は、サブタンク20のインク貯留量が適切量(下限位置に対応する量)よりも若干多いときの液面高さに設定される。
【0049】
制御部30は、貯留センサー23の出力値に基づき、サブタンク20に貯留されているインクの液面高さを検知する。言い換えると、制御部30は、貯留センサー23の出力値に基づき、サブタンク20のインク貯留量を検知する。そして、制御部30は、サブタンク20のインク貯留量に基づき、インク供給処理を行う。
【0050】
なお、サブタンク20のインクは、記録ヘッド40に供給される。記録ヘッド40のインクは、印刷ジョブの実行によって消費される。したかって、制御部30によるインク供給処理は、少なくとも印刷ジョブの実行中に継続的に行われる。
【0051】
制御部30は、インク供給処理を色ごとに行う。すなわち、インクの供給頻度は色によって異なる。また、印刷画像の内容によって、インクの供給頻度が変わる。
【0052】
いずれかのサブタンク20に貯留されているインク量が適切貯留量を下回ったとき、制御部30は、当該サブタンク20に繋がる吸引ポンプ11を駆動する。これにより、インク貯留量が適切貯留量を下回ったサブタンク20に対し、コンテナ200からインクが供給される。なお、いずれかのサブタンク20のインク貯留量が適切貯留量を下回っても、当該コンテナ200に対するインク供給が直ちに開始されない場合がある。インクの供給開始タイミングについては、後に詳細に説明する。
【0053】
インクの供給を開始して以降、制御部30は、インク供給先のサブタンク20の液面高さが上限位置に達したか否かを判断する。インク供給先のサブタンク20の液面高さが上限位置に達したとき、制御部30は、インクの供給を停止する。なお、インクの供給を開始してから、所定時間が経過しても、インク供給先のサブタンク20の液面高さが上限位置に達しなかったとき、制御部30は、インク供給元のコンテナ200が空状態になっていると判断する。
【0054】
いずれかのコンテナ200が空状態になると、制御部30は、コンテナ200の交換が必要である旨の報知処理を行う。たとえば、インクジェット記録装置100に通信可能に接続される表示入力装置(図示せず)に報知メッセージが表示される。報知メッセージには、空状態のコンテナ200に関する情報(インク色および型式など)が含まれる。報知メッセージを表示する表示入力装置は、操作パネルおよびパーソナルコンピューターなどである。このような報知処理が行われた場合、ユーザーによって、空状態のコンテナ200が新品のコンテナ200(インクを満杯に収容するコンテナ200)に交換される。
【0055】
ここで、制御部30は、同色のインクを収容する複数のコンテナ200のうち印刷ジョブで使用するコンテナ200(サブタンク20に対するインク供給元となるコンテナ200)を設定する供給元設定処理を行う。制御部30は、供給元設定処理を色ごとに行う。すなわち、各色のコンテナ200が1つずつインク供給元に設定される。
【0056】
たとえば、制御部30は、各色について、インク供給元に設定したコンテナ200を示す供給元情報をメモリーに記憶させる。そして、印刷ジョブを実行するとき、制御部30は、各色について、供給元情報で示されるコンテナ200をインク供給元に設定する。いずれかのサブタンク20に対するインク供給が必要になったとき、制御部30は、インク供給が必要になったサブタンク20と同色のインクを収容する複数のコンテナ200のうちインク供給元に設定したコンテナ200を認識し、当該認識したコンテナ200からインクを供給する。
【0057】
なお、制御部30は、インク供給元のコンテナ200が空状態になるまで、インク供給元を変更しない。インク供給元に設定したコンテナ200が空状態になったとき、制御部30は、空状態になったインク供給元のコンテナ200と同色のインクを収容する残りのコンテナ200を新たなインク供給元に設定する。この構成では、インク供給元のコンテナ200が空状態になっても、空状態になったインク供給元のコンテナ200と同色のインクを収容するコンテナ200が満杯状態で残存する。そして、満杯状態のコンテナ200が新たにインク供給元に設定される。これにより、印刷ジョブは中断されない。ユーザーにとっては、印刷ジョブが速やかに完了するので、利便性が良い。
【0058】
<供給開始タイミング>
印刷ジョブの開始から完了までの間、制御部30は、許容状態になっているか否かの判断を継続的に行う。なお、許容状態は、コンテナ200からサブタンク20へのインクの供給が許容される状態である。制御部30は、サブタンク20のインク貯留量(インク残量)に加え、許容状態になっているか否かに基づき、コンテナ200からサブタンク20へのインクの供給開始タイミングを計る。
【0059】
具体的には、制御部30は、温度センサー22の出力値に基づき、サブタンク20の温度を検知する。また、制御部30は、サブタンク20の温度がタンク制御温度以上であるか否かを判断する。その結果、サブタンク20の温度がタンク制御温度以上のとき、制御部30は、許容状態になっていると判断する。そして、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20へのインクの供給を許容状態になっているときに行う。言い換えると、許容状態になっていなければ、コンテナ200からサブタンク20へのインク供給は行われない。
【0060】
この構成では、コンテナ200から供給されるインク温度を一定に保つことができる。すなわち、サブタンク20から記録ヘッド40に供給されるインク温度を一定に保つことができる。これにより、記録ヘッド40のインクの温度変化(記録ヘッド40のインク温度の低下)を確実に抑制できる。
【0061】
さらに、サブタンク20の容量はコンテナ200の1つ分の容量よりも大きいので、サブタンク20に大量のインクを貯留しておくことができる。これにより、印刷ジョブの開始から完了までの期間において、コンテナ200からサブタンク20へのインク供給が頻繁に行われることを抑制でき、サブタンク20の温度が下がり難くなる。その結果、より確実に、記録ヘッド40のインクの温度変化を抑制できる。
【0062】
ここで、制御部30は、印刷ジョブの実行中、記録ヘッド40の温度(記録ヘッド40に供給されたインク温度)を検知する。そして、画質を維持するため、記録ヘッド40の温度が予め定められた閾値を下回ったとき、制御部30は、印刷ジョブを中断する。この構成において、記録ヘッド40のインクの温度変化を抑制できれば(記録ヘッド40のインク温度が下がることを抑制できれば)、記録ヘッド40のインク温度に起因する印刷ジョブの中断が抑制される。印刷ジョブが中断しなければ、印刷ジョブが速やかに完了するので、ユーザーの利便性が向上する。
【0063】
また、記録ヘッド40のインクの温度変化が抑制されると、記録ヘッド40のインク粘度が変化すること(記録ヘッド40のインク粘度が低くなること)を抑制できる。その結果、インクの吐出不良に起因する画質の低下を抑制できる。
【0064】
なお、制御部30は、サブタンク20の温度を色ごとに検知する。そして、制御部30は、許容状態になっているか否かを色ごとに判断する。このため、或る色についてはインクの供給が許容状態になっているが、別の色についてはインクの供給が許容状態になっていない、という状態になり得る。
【0065】
以下、
図5に示すフローチャートを参照し、印刷ジョブを開始して以降に制御部30が行う処理の流れを説明する。
図5に示すフローのスタートは、印刷ジョブを開始したときである。なお、制御部30は、
図5に示すフローに沿った処理を色ごとに行う。
【0066】
ステップS1において、制御部30は、サブタンク20のインク貯留量が適切貯留量を下回ったか否かを判断する。サブタンク20のインク貯留量が適切貯留量を下回ったと制御部30が判断した場合、ステップS2に移行する。
【0067】
ステップS2において、制御部30は、許容状態になっているか否かを判断する。言い換えると、制御部30は、インク貯留量が適切貯留量を下回ったサブタンク20へのインクの供給が許容される状態になっているか否かを判断する。さらに言い換えると、制御部30は、インク貯留量が適切貯留量を下回ったサブタンク20の温度がタンク制御温度以上になっているか否かを判断する。許容状態になっていると制御部30が判断した場合、ステップS3に移行する。
【0068】
ステップS3において、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20へのインク供給を開始する。インク供給の開始後、ステップS4に移行する。
【0069】
ステップS4において、制御部30は、サブタンク20に貯留されているインクの液面高さが上限位置に到達したか否かを判断する。サブタンク20に貯留されているインクの液面高さが上限位置に到達したと制御部30が判断した場合、ステップS5に移行する。サブタンク20に貯留されているインクの液面高さが上限位置に到達していないと制御部30が判断した場合には、ステップS4の判断が繰り返される。ステップS5に移行すると、制御部30は、インク供給を停止する。
【0070】
なお、インク供給を開始してから所定時間が経過しても、サブタンク20に貯留されているインクの液面高さが上限位置に到達しなかったとき、制御部30は、インク供給元のコンテナ200が空状態であると判断する。インク供給元のコンテナ200が空状態になっても、制御部30は、印刷ジョブを続行する。ただし、制御部30は、空状態のコンテナ200に収容されていたインクと同色のインクを収容する残りのコンテナ200を新たなインク供給元に設定する。
【0071】
ステップS6において、制御部30は、印刷ジョブが完了したか否かを判断する。印刷ジョブが完了したと制御部30が判断した場合には、本フローは終了する。印刷ジョブが完了していないと制御部30が判断した場合には、ステップS1に移行する。
【0072】
ステップS1において、サブタンク20のインク貯留量が適切貯留量を下回っていないと制御部30が判断した場合には、ステップS6に移行する。すなわち、印刷ジョブの開始から完了まで、コンテナ200からサブタンク20へのインク供給の要否が判断され、必要と判断されるとインク供給が行われる。
【0073】
ステップS2において、許容状態になっていないと制御部30が判断した場合には、ステップS7に移行する。ステップS7において、制御部30は、サブタンク20のインク貯留量が適切貯留量を下回っているが、コンテナ200からサブタンク20へのインク供給を保留する。その後、ステップS2に移行する。そして、制御部30は、許容状態になっているか否かの判断を繰り返す。
【0074】
このように、貯留センサー23の出力値に基づき検知したサブタンク20のインク量が適切貯留量を下回ったとき、許容状態になっていれば、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20にインクを供給する。その一方、貯留センサー23の出力値に基づき検知したサブタンク20のインク量が適切貯留量を下回っても、許容状態になっていなければ、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20にインクを供給しない。これにより、印刷ジョブの実行中、記録ヘッド40に供給されるインク温度が下がることを抑制できる。その結果、記録ヘッド40のインク温度(記録ヘッド40のインク粘度)が変化することを抑制できる。
【0075】
<第1変形例>
第1変形例では、上記実施形態と異なり、各色のコンテナ200が1つずつ装着部10に装着される。以下、
図6を参照して説明する。ここで、各色のインク供給機構は互いに同じである。このため、
図6には、便宜上、1色分のインク供給機構のみを図示する。
【0076】
なお、第1変形例の基本的な構成は、上記実施形態と同じである。したがって、以下の説明では、上記実施形態と共通する構成要素には同じ名称および同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0077】
第1変形例では、供給チューブ1を介して、各サブタンク20に対し、対応する色のインクを収容するコンテナ200が1つ接続される。第1変形例のその他の構成は、上記実施形態と同様である。
【0078】
第1変形例では、上記実施形態と同様、貯留センサー23の出力値に基づき検知したサブタンク20のインク量が適切貯留量を下回ったとき、許容状態になっていれば、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20にインクを供給する。その一方、貯留センサー23の出力値に基づき検知したサブタンク20のインク量が適切貯留量を下回っても、許容状態になっていなければ、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20にインクを供給しない。これにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0079】
なお、第1変形例では、各色のコンテナ200の装着数が1つずつであるため、上記実施形態よりも構成を簡略化できる。ただし、大量のインクを短時間で消費する印刷ジョブにおいて、或る色のコンテナ200がジョブ実行中に空状態になった場合、当該色のインクが切れた状態になるので、当該色のコンテナ200を速やかに交換する必要がある。
【0080】
<第2変形例>
第2変形例では、上記実施形態と同様、同色のインクを収容する複数のコンテナ200が装着部10に装着される。
【0081】
この構成において、
図7に示すように、第2変形例では、コンテナ200を温めるためのコンテナヒーター201をさらに備える。また、第2変形例では、コンテナ200の温度を検知するためのコンテナ温度センサー202をさらに備える。コンテナヒーター201およびコンテナ温度センサー202は、それぞれ、各コンテナ200に1つずつ割り当てられる。なお、
図7では、便宜上、サブタンク20、ヒーター21および温度センサー22をそれぞれ1色分のみ図示する。また、コンテナ200、コンテナヒーター201およびコンテナ温度センサー202をそれぞれ1色分のみ図示する。
【0082】
コンテナヒーター201は、コンテナ200を温め、コンテナ200を予め定められたコンテナ制御温度に保温する。コンテナ温度センサー202は、コンテナ200の温度に応じた値を出力する。なお、コンテナ200が温められることにより、コンテナ200に収容されているインクが温められる。コンテナ200の温度が高いほど、コンテナ200に収容されているインクの温度が高く、コンテナ200の温度が低いほど、コンテナ200に収容されているインクの温度が低い。すなわち、コンテナ温度センサー202は、コンテナ200に収容されているインクの温度に応じた値を出力する。
【0083】
たとえば、コンテナ制御温度は、タンク制御温度と同じ温度に設定される。すなわち、コンテナ制御温度、タンク制御温度およびヘッド制御温度は、互いに同じである。
【0084】
制御部30は、コンテナヒーター201の駆動を制御する。すなわち、制御部30は、コンテナヒーター201への通電のオンオフを制御する。また、制御部30は、コンテナ温度センサー202の出力値に基づき、コンテナ200の温度を検知する。
【0085】
そして、制御部30は、コンテナ200の温度に基づき、コンテナヒーター201によるコンテナ200の加熱および加熱停止を切り替える。これにより、制御部30は、コンテナ200をコンテナ制御温度に保温する。すなわち、制御部30は、コンテナ200の保温処理を行う。なお、制御部30は、保温処理をコンテナ200ごとに行う。
【0086】
コンテナ200の保温処理が行われることにより、コンテナ200から供給されるインク温度が下がることを抑制できる。これにより、サブタンク20から記録ヘッド40に供給されるインク温度を一定に保つことができる。その結果、より確実に、記録ヘッド40のインクの温度変化を抑制できる。すなわち、より確実に、温度の低いインク(粘度の高いインク)がサブタンク20から記録ヘッド40に供給されることに起因するインクの吐出不良を抑制でき、画質の低下を抑制できる。
【0087】
たとえば、制御部30は、第1モードおよび第2モードのいずれかの制御モードで、コンテナ200からサブタンク20へのインク供給を制御する。たとえば、インク供給の制御モードがユーザーによって設定されてもよい。
【0088】
制御モードが第1モードの場合には、サブタンク20の温度がタンク制御温度以上であれば、制御部30は、許容状態になっていると判断する。そして、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20へのインクの供給を許容状態になっているときに行う。すなわち、第1モードのときには、上記実施形態と同様の制御が行われる。
【0089】
制御モードが第2モードの場合には、サブタンク20の温度がタンク制御温度以上で、かつ、コンテナ200の温度がコンテナ制御温度以上であれば、制御部30は、許容状態になっていると判断する。そして、制御部30は、コンテナ200からサブタンク20へのインクの供給を許容状態になっているときに行う。
【0090】
第2モードのときには、コンテナ制御温度(タンク制御温度およびヘッド制御温度のそれぞれと同じ温度)よりも低温のインクがコンテナ200からサブタンク20に供給されることはない。すなわち、サブタンク20の温度(サブタンク20に貯留されているインク温度)が下がることを確実に抑制できる。
【0091】
このため、第2変形例の構成において、大量のインクを短時間で消費する印刷ジョブ、すなわち、コンテナ200からサブタンク20へのインクの供給が短時間で繰り返し何回も行われる印刷ジョブを実行する場合には、第2モードに設定することが好ましい。
【0092】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0093】
10 装着部
20 サブタンク
21 ヒーター
22 温度センサー
23 貯留センサー
30 制御部
40 記録ヘッド
100 インクジェット記録装置
200 コンテナ
201 コンテナヒーター
202 コンテナ温度センサー
P 用紙(シート)