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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016923
(43)【公開日】2022-01-25
(54)【発明の名称】フードボウル
(51)【国際特許分類】
   B65D 23/00 20060101AFI20220118BHJP
【FI】
B65D23/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020119921
(22)【出願日】2020-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】520227891
【氏名又は名称】株式会社オクト
(74)【代理人】
【識別番号】100109911
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義仁
(74)【代理人】
【識別番号】100071168
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 久義
(74)【代理人】
【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市
(72)【発明者】
【氏名】山田 剛
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA04
3E062AA09
3E062AB02
3E062AC02
3E062AC03
3E062BA02
3E062BB10
(57)【要約】
【課題】利便性および汎用性に優れた飲料容器装着型のフードボウルを提供する。
【解決手段】本発明は、ボウル本体2の下壁に上方に突出するように形成された膨出部3を備え、膨出部3の内周面側が、上方に向かうに従って内径寸法が小さくなる飲料容器収容凹部4として形成されるフードボウルを対象とする。飲料容器収容凹部4の上端内周面に、飲料容器としての缶容器5aにおける上端外周面の肩部51に係合して缶容器5aに装着可能なテーパー状の缶容器装着部41が設けられるとともに、飲料容器収容凹部4の内周面における缶容器装着部41よりも下方に、飲料容器としてのボトル容器5b~5dの胴部52,53に外嵌してボトル容器5a~5dに装着可能なボトル容器装着部42,43が設けられている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボウル本体と、そのボウル本体の下壁に上方に突出するように形成された膨出部とを備え、前記膨出部の内周面側が、上方に向かうに従って内径寸法が小さくなり、かつ下側から飲料容器を収容可能な飲料容器収容凹部として形成される一方、前記膨出部の上端部に飲用孔が形成されて、その飲用孔が、前記飲料容器収容凹部に収容された飲料容器上端の飲み口に対応して配置されるようにしたフードボウルであって、
前記飲料容器収容凹部の上端内周面に、飲料容器としての缶容器における上端外周面の肩部に係合して缶容器に装着可能なテーパー状の缶容器装着部が設けられるとともに、
前記飲料容器収容凹部の内周面における前記缶容器装着部よりも下方に、飲料容器としてのボトル容器の胴部に外嵌してボトル容器に装着可能なボトル容器装着部が設けられていることを特徴とするフードボウル。
【請求項2】
前記ボトル容器装着部は、小径のボトル容器を保持する小径ボトル容器装着部と、その小径ボトル容器装着部よりも下方に設けられ、かつ小径のボトル容器よりも外径寸法が大きい大径のボトル容器を保持する大径ボトル容器装着部とを備える請求項1に記載のフードボウル。
【請求項3】
飲料容器に装着した状態において飲料容器の上端部が前記引用孔に挿通配置されて、飲料容器の飲み口が前記飲用孔よりも上方に配置されるように構成されている請求項1または2に記載のフードボウル。
【請求項4】
前記ボトル容器装着部の垂直方向長さが10mm~20mmに設定されている請求項1~3のいずれか1項に記載のフードボウル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、缶容器、ボトル容器等の市販の飲料容器等に着脱自在に支持されて飲料容器と組み合わさった状態で持ち運ぶことができる飲料容器装着型のフードボウルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドリンクオンフードボウルと称される飲料容器装着型のフードボウルが周知である。このフードボウルは、飲料用の紙コップ、プラスチックコップ、プラスチックボトル(ペットボトル)等の飲料容器上に搭載して、飲料容器と組み合わさった状態で片手で持ち運ぶことができ、競技場でスポーツを観戦しながら飲み食いする場合、遊園地、街頭、商店街で食べ歩きする場合等、テーブルがない場所で飲み食いする場合に好適に用いることができる。
【0003】
下記特許文献1,2に示すように従来の飲料容器装着型のフードボウルは、下面側に嵌合部が形成されており、その嵌合部に、飲料容器の上端部が嵌合されて装着されることにより、飲料容器上に支持されるように構成されている。さらに嵌合部の上方には飲用孔が形成されており、その飲用孔を介して飲料容器の飲み口に差し込んだストローをフードボウルの上方に配置できるようになっている。そして例えばフードボウルに収容されたファーストフードやおつまみ等の食品を摂食しながら適宜、ストロー等を介して飲料容器内の飲料を飲用できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-16785号
【特許文献2】特開2004-244095号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1,2に示すような従来の飲料容器装着型のフードボウルは、紙コップや、ペットボトル等の飲料容器に装着するものであり、広く一般に普及している缶ビールや缶入り炭酸飲料用等の飲料用缶容器に装着することができず、使用用途が制限されてしまい、利便性に欠けるという課題があった。特に缶ビール用等の缶容器と他の飲料容器とのいずれにも装着可能な容器装着型のフードボウルは従来存在せず、十分な汎用性を得ることが困難であるという課題があった。
【0006】
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、缶ビール用等の飲料用缶容器に加えて、ペットボトル等の飲料用ボトル容器に対しても確実に装着できて、優れた利便性および汎用性を備えたフードボウルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
【0008】
[1]ボウル本体と、そのボウル本体の下壁に上方に突出するように形成された膨出部とを備え、前記膨出部の内周面側が、上方に向かうに従って内径寸法が小さくなり、かつ下側から飲料容器を収容可能な飲料容器収容凹部として形成される一方、前記膨出部の上端部に飲用孔が形成されて、その飲用孔が、前記飲料容器収容凹部に収容された飲料容器上端の飲み口に対応して配置されるようにしたフードボウルであって、
前記飲料容器収容凹部の上端内周面に、飲料容器としての缶容器における上端外周面の肩部に係合して缶容器に装着可能なテーパー状の缶容器装着部が設けられるとともに、
前記飲料容器収容凹部の内周面における前記缶容器装着部よりも下方に、飲料容器としてのボトル容器の胴部に外嵌してボトル容器に装着可能なボトル容器装着部が設けられていることを特徴とするフードボウル。
【0009】
[2]前記ボトル容器装着部は、小径のボトル容器を保持する小径ボトル容器装着部と、その小径ボトル容器装着部よりも下方に設けられ、かつ小径のボトル容器よりも外径寸法が大きい大径のボトル容器を保持する大径ボトル容器装着部とを備える前項1に記載のフードボウル。
【0010】
[3]飲料容器に装着した状態において飲料容器の上端部が前記引用孔に挿通配置されて、飲料容器の飲み口が前記飲用孔よりも上方に配置されるように構成されている前項1または2に記載のフードボウル。
【0011】
[4]前記ボトル容器装着部の垂直方向長さが10mm~20mmに設定されている前項1~3のいずれか1項に記載のフードボウル。
【発明の効果】
【0012】
発明[1]のフードボウルによれば、市販のペットボトル等のボトル容器に加えて、広く一般に普及している缶ビール等の缶容器にも確実に装着できるため、使用用途が拡大し、利便性および汎用性を向上させることができる。
【0013】
発明[2]のフードボウルによれば、多種類のペットボトル等のボトル容器にも装着できるため、使用用途が一層拡大し、利便性および汎用性を一層向上させることができる。
【0014】
発明[3]のフードボウルによれば、飲料容器の飲み口が上方に露出するようにして配置できるため、飲料容器の飲み口に直接ストローを指し込んで飲料を飲用することができる。このためストローとして通常長さのものを難なく使用できて、利便性をより一層向上させることができる。
【0015】
発明[4]のフードボウルによれば、ボトル装着部の垂直方向長さを特定の長さに設定しているため、ボトル装着部のボトル容器に対する接触量を適度に確保できて、より安定した状態でボトル容器に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1はこの発明の実施形態であるフードボウルを示す斜視図である。
図2図2は実施形態のフードボウルを示す断面図である。
図3図3は実施形態のフードボウルの要部を拡大して示す断面図である。
図4図4は実施形態のフードボウルを缶容器に装着した状態における断面図である。
図5図5は実施形態のフードボウルを小径ボトル容器に装着した状態における断面図である。
図6図6は実施形態のフードボウルを他の小径ボトル容器に装着した状態における断面図である。
図7図7は実施形態のフードボウルを大径ボトル容器に装着した状態における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1はこの発明の実施形態であるフードボウル1を示す斜視図、図2は断面図である。両図に示すように本実施形態のフードボウル1は、市販の飲料容器に装着可能なドリンクオンフードボウルとも称される飲料容器装着型であって、透明ないし半透明の硬質プラスチックの一体成形品によって構成されている。
【0018】
このフードボウル1は、平面視円形のボウル本体2と、ボウル本体2の下壁中央部に上方に突出するように一体形成された膨出部3とを備えている。
【0019】
ボウル本体2の上面側における膨出部3の外側は、ファーストフード、おつまみ等の食品を収容できるように構成されている。
【0020】
ボウル本体2の外周縁部の一部には、外方に突出するように突片22が一体に形成されており、この突片22には掛止孔23が形成されている。そしてフードボウル1を保管しておくような場合には、壁等に取り付けられたフックに、突片22の掛止孔23を掛止することによって、フードボウル1を壁掛け(壁吊り)状態に配置できるように構成されている。
【0021】
膨出部3は、軸心が上下方向(垂直方向)に沿って配置される略円筒状に形成されており、上下両端がそれぞれ開口されている。膨出部3の上端開口部は、貫通状の飲用孔31として構成されている。
【0022】
膨出部3の内周面は、下方に向かうに従って内径寸法が大きくなるように、換言すると上方に向かうに従って内径寸法が小さくなるように形成されて飲料容器収容凹部4として形成されており、後述するようにこの飲料容器収容凹部4内に、下端開口部を介して飲料容器の上側部を収容できるように構成されている。
【0023】
図2図7に示すように、膨出部3の上端内周面、つまり飲料容器収容凹部4における飲用孔31の周縁部は、上方に向かうに従って軸心に近付くように傾斜するテーパー状の缶容器装着部41に形成されている。さらに膨出部3の内周面における缶容器装着部41の下側は、缶容器装着部41よりも軸心に対する傾斜角(勾配)が緩やかで、略垂直方向に延びる小径ボトル容器装着部42に形成されている。さらに膨出部3の内周面における小径ボトル容器装着部42の下側は、上方に向かうに従って軸心に近付くように形成する中間テーパー部45に形成されている。さらに膨出部3の内周面における中間テーパー部45の下側は、缶容器装着部41および中間テーパー部45よりも勾配が緩やかで、略垂直方向に延びる大径ボトル容器装着部43に形成されている。
【0024】
飲料容器収容凹部4における缶容器装着部41は、容量350mlまたは500mlの缶ビールや缶入り炭酸飲料用等の缶容器5aの上端外周面である肩部51に対応して形成されている。すなわち図3および図4に示すように、缶ビール用等の缶容器5は、肩部51が下方に向かうに従って軸心から遠ざかるように傾斜するテーパー状に形成されており、この肩部51に適合状態に係合できるように、缶容器装着部41が形成されている。
【0025】
従って缶容器5aを、飲料容器収容凹部4に下側から挿入して、肩部51を缶容器装着部41に接合した際には、肩部51が缶容器装着部41に係合して、缶容器5aを安定状態に保持する。これによりフードボウル1が缶容器5aに装着されて支持されることにより、フードボウル1および缶容器5aを組み合わせて一体にして持ち運ぶことができるように構成されている。
【0026】
なお図4に示すようにフードボウル1を缶容器5aに装着した状態では、缶容器5aの上端が飲料容器収容凹部4の飲用孔31に貫通配置されて、缶容器5aの上端面に設けられた飲み口55が、飲用孔31よりも上方に配置されて上方に露出されている。
【0027】
飲料容器収容凹部4における小径ボトル容器装着部42は、容量500mlの一般的なペットボトル(小径ボトル容器)5bの胴部52の上側(上部外周面)に対応して形成されている。すなわち図3および図5に示すように、小径ボトル容器装着部42は、断面直線状に形成されており、上方に向かうに従って軸心に近付くように緩やかに傾斜するテーパー状に形成されている。本実施形態において軸心に対する小径ボトル容器装着部42の勾配は、2°~4°程度に設定されている。
【0028】
そして図5に示すように小径ボトル容器5bを、フードボウル1の飲料容器収容凹部4に下側から挿入して、胴部52の上側を小径ボトル容器装着部42に設置した際には、小径ボトル装着部42が胴部52の上側における断面円弧状の部分に外嵌して圧接係合して、小径ボトル容器5bを安定状態に保持できるように構成されている。これによりフードボウル1が小径ボトル容器5bに装着支持されて、フードボウル1が小径ボトル容器5bに組み付けられる。
【0029】
なお図5に示すようにこの装着状態においても、小径ボトル容器5bの飲み口55は、飲用孔31よりも上方に配置されている。
【0030】
図6図5の小径ボトル容器5bに対し容量が少し多い、異なる種類の小径ボトル容器5cに本実施形態のフードボウル1を装着した状態の断面図である。この小径ボトル容器5cは、胴部52の上端に角部52cが形成されている。
【0031】
そしてこの小径ボトル容器5cを、フードボウル1の飲料容器収容凹部4に下側から挿入した際には、小径ボトル装着部42が、胴部52の上端角部52cから胴部52の上側にかけての領域に外嵌して圧接係合して、小径ボトル容器5cを安定状態に保持できるように構成されている。これによりフードボウル1が小径ボトル容器5cに装着されて支持されて、フードボウル1が小径ボトル容器5cに組み付けられる。
【0032】
なお図6に示すようにこの装着状態においても、小径ボトル容器5cの飲み口55は、飲用孔31よりも上方に配置されている。
【0033】
図3および図7に示すように、飲料容器収容凹部4における大径ボトル容器装着部43は、携帯用のペットボトルとしては比較的大容量(容量670ml程度)のペットボトル(大径ボトル容器)5dを保持できるように構成されている。すなわち、大径ボトル容器装着部43は、断面直線状に形成されており、上方に向かうに従って軸心に近付くように傾斜するテーパー状に形成されている。本実施形態において大径ボトル容器装着部43の勾配は、上記小径ボトル容器装着部42と同様に2°~4°程度に設定されている。なお大径ボトル容器5dは、胴部53の上端に曲率半径が大きい角部53dが形成されている。
【0034】
そして図7に示すように大径ボトル容器5dを、フードボウル1の飲料容器収容凹部4に下側から挿入した際には、中間テーパー部45の外周縁部から大径ボトル装着部43にかけての領域が、胴部53の上端角部53dから胴部32の上側にかけての領域に外嵌して圧接係合して、大径ボトル容器5dを安定状態に保持できるように構成されている。これによりフードボウル1が大径ボトル容器5dに装着されて支持されて、フードボウル1が大径ボトル容器5dに組み付けられる。
【0035】
なおこの装着状態においても、大径ボトル容器5dの飲み口55は、飲用孔31よりも上方に配置されている。
【0036】
一方、フードボウル1を飲料容器5a~5dに装着した状態において、フードボウル1を飲料容器5a~5dに対し相対的に上方に持ち上げると、フードボウル1を飲料容器5a~5dから離脱させて難なく取り外すことができるようになっている。
【0037】
以上のように本実施形態のフードボウル1においては、市販のペットボトル等の飲料用ボトル容器5b~5dに加えて、従来において広く一般に普及している缶ビール用等の飲料用缶容器5aにも装着できて、これらの飲料容器5a~5dと一体に組み合わせて使用することができる。このため、本実施形態のフードボウル1は、使用用途が拡大し、利便性および汎用性を向上させることができる。
【0038】
さらに本実施形態のフードボウル1は、多種類のペットボトル等のボトル容器5b~5dを支障なく装着できるため、使用用途がより一層拡大し、利便性および汎用性をより一層向上させることができる。
【0039】
また本実施形態のフードボウル1においては、飲料容器5a~5dに装着した際に、膨出部3の上端に設けられた飲用孔31よりも、飲料容器5a~5dの飲み口55が上方に配置されて、飲み口55が上方に露出されているため、ストローとして通常サイズ(通常長さ)のものを難なく採用できて、利便性を一段と向上させることができる。
【0040】
すなわち従来の飲料容器装着型のフードボウルは、飲料容器の上にフードボウルを搭載するのが一般的であるため、フードボウルの飲用孔が飲料容器の飲み口よりも上方に配置されるのが通例である。このためストローを引用孔に通して飲料容器の飲み口に指し込むこととなるため、引用孔が飲み口よりも高い位置にある分、長いストローを使用する必要がある。従って通常よりも長いストロー、場合によっては特注品の長いストローを使用する必要があり、使用可能なストローの種類が制限されて利便性の低下を来すおそれがある。
【0041】
これに対し、本実施形態のフードボウル1は既述した通り、飲料容器5a~5dの飲み口55が上方に露出しているため、ストローを飲料容器5a~5dの飲み口55に直接指し込んで飲用でき、通常サイズのストローを難なく使用でき、利便性を一段と向上させることができる。
【0042】
その上さらに本実施形態のフードボウル1においては、飲料容器5a~5dの飲み口55が上方に露出しているため、ボウル本体2上の食料品を食べ尽くしたような場合、飲料容器5a~5dの飲み口55に直接、口を付けて飲料を飲用することも可能である。このようにフードボウル1を飲料容器5a~5dから取り外さなくとも装着したままの状態で飲料容器5a~5dから飲料を口飲みすることも可能であり、使用用途がさらに拡大し、なお一層利便性を向上させることができる。
【0043】
また本実施形態のフードボウル1においては、小径ボトル装着部42および大径ボトル装着部43の垂直方向長さを10mm~20mmに設定しているため、そのボトル装着部42,43をボトル容器5b~5dの胴部52,53の外周面に確実に接触できて、より安定した状態にボトル容器5b~5dに装着することができる。換言すると、ボトル装着部42,43の長さが10mmに満たない場合には、ボトル装着部42,43のボトル容器5b~5dに対する接触面積が小さくなり、安定した状態にボトル容器5b~5dを装着できないおそれがあり、好ましくない。逆にボトル装着部42,43の長さが20mmを超える場合には、ボトル装着部42,43のボトル容器5b~5dに対する接触面積を十分に確保できるものの、ボトル装着部42,43、ひいては膨出部3の高さが高くなり過ぎて、フードボウル自体の見栄えや取扱性が低下し、実用的でなくなるおそれがあり、好ましくない。
【0044】
ここで本実施形態のフードボウル1においては既述した通り、ボトル装着部42,43には、緩やかな勾配が付与されているが、この勾配は抜き勾配を利用して付与されるものである。すなわち本実施形態のフードボウル1は、射出成型等の型成形によって製作するものであり、成形後の型抜き時の抜き勾配によって、ボトル装着部42,43の勾配が設定されるものである。
【0045】
なお本発明において、ボトル装着部42,43は必ずしも勾配を付ける必要はなく、軸心に対し平行に、つまり垂直方向に沿って直線状にボトル装着部42,43を形成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この発明のフードボウルは、缶ビールやペットボトル等の飲料容器に着脱自在に装着して、飲料容器と一体にして持ち運んだりする際等に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0047】
1:フードボウル
2:ボウル本体
3:膨出部
31:飲用孔
4:飲料容器収容凹部
41:缶容器装着部
42:小径ボトル装着部
43:大径ボトル装着部
5a:缶容器
5b:小径ボトル容器
5c:小径ボトル容器
5d:大径ボトル容器
51:肩部(上端外周面)
52:胴部
53:胴部
55:飲み口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7