(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169280
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】洗濯機システム
(51)【国際特許分類】
D06F 34/06 20200101AFI20221101BHJP
D06F 34/04 20200101ALI20221101BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20221101BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20221101BHJP
【FI】
D06F34/06
D06F34/04
G06F13/00 358C
G16Y40/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075214
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】川口 弘暁
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA01
3B167AE03
3B167AE04
3B167AE05
3B167AE12
3B167BA47
3B167BA48
3B167BA91
3B167BA92
3B167HA07
3B167HA08
3B167HA16
3B167HA31
3B167HA53
3B167KB01
3B167LG02
3B167MA01
3B167MA03
3B167MA04
3B167MA13
(57)【要約】
【課題】利用者が容易な操作を行うだけで利用者の生活に応じたタイミングで運転を実行させることのできる洗濯機システムを提供することである。
【解決手段】実施形態の洗濯機システムは、決定部と、制御部と、を持つ。前記決定部は、家電機器の電源が投入されている第1状態または前記電源が投入されていない第2状態に関連する情報に基づいて、洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。前記制御部は、前記決定部が決定した前記タイミングに基づいて、前記運転を制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器の電源が投入されている第1状態または前記電源が投入されていない第2状態に関連する情報に基づいて、洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する決定部と、
前記決定部が決定した前記タイミングに基づいて、前記運転を制御する制御部と、
を備える洗濯機システム。
【請求項2】
前記決定部は、
前記情報が示す前記第1状態から前記第2状態に切り替わるタイミング、または前記情報が示す前記第2状態から前記第1状態に切り替わるタイミングに基づいて、前記洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する、
請求項1に記載の洗濯機システム。
【請求項3】
前記第1状態および前記第2状態に関連する情報を報知する第1報知部、
を備える請求項1または請求項2に記載の洗濯機システム。
【請求項4】
前記家電機器は予約管理部を有し、
前記決定部は、
前記予約管理部が管理する設定された内容に基づいて、前記洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の洗濯機システム。
【請求項5】
前記予約管理部が管理する設定された内容を取得する取得部、
を備え、
前記決定部は、
前記取得部が取得した前記予約管理部が管理する設定された内容に基づいて、前記洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する、
請求項4に記載の洗濯機システム。
【請求項6】
前記家電機器は複数存在し、
前記取得部は、
複数の前記家電機器が有する前記予約管理部が管理する設定された内容を取得する、
請求項5に記載の洗濯機システム。
【請求項7】
前記家電機器は複数存在し、
前記決定部が前記洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する際にどの家電機器の前記第1状態または前記第2状態に関連する情報に基づいて決定するか選択可能に前記家電機器を報知する第2報知部、
を備える請求項1から請求項6の何れか一項に記載の洗濯機システム。
【請求項8】
前記家電機器は複数存在し、
前記決定部は、
前記家電機器に対して予め定めた優先順位に応じて決定された前記第1状態または前記第2状態に関連する情報に基づいて、または前記家電機器の中から選択された家電機器の前記第1状態または前記第2状態に関連する情報に基づいて、前記洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する、
請求項1から請求項7の何れか一項に記載の洗濯機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、洗濯機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
予約機能を有する洗濯機は、設定された任意の時間に運転を実行することができる。洗濯機の中には、インターネットを介して外部から遠隔操作が可能なものがある。例えば、帰宅時に合わせてスマートフォンから洗濯機に洗濯を実行させる操作を行うことによって、実際に帰宅したときに洗濯を完了させることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-327405号公報
【特許文献2】特開2004-056384号公報
【特許文献3】特開2018-089209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のスマートフォンから洗濯機を操作可能にした洗濯機システムは、洗濯機を操作できる場所が広がったにすぎない。そこで、利用者の利便性を向上させる洗濯機システムが求められている。本発明が解決しようとする課題は、利用者が容易な操作を行うだけで利用者の生活に応じたタイミングで運転を実行させることのできる洗濯機システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の洗濯機システムは、決定部と、制御部と、を持つ。前記決定部は、家電機器の電源が投入されている第1状態または前記電源が投入されていない第2状態に関連する情報に基づいて、洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。前記制御部は、前記決定部が決定した前記タイミングに基づいて、前記運転を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態の洗濯機システムの構成の一例を示す図。
【
図2】第1実施形態のサーバの構成の一例を示す図。
【
図3】第1実施形態の端末装置の構成の一例を示す図。
【
図4】第1実施形態における表示部が表示する専用アプリケーションプログラムの第1の例を示す図。
【
図5】第1実施形態における表示部が表示する専用アプリケーションプログラムの第2の例を示す図。
【
図6】第1実施形態における表示部が表示する専用アプリケーションプログラムの第3の例を示す図。
【
図7】第1実施形態の空気調和機の構成の一例を示す図。
【
図8】第1実施形態の洗濯機の構成の一例を示す図。
【
図9】第1実施形態における家電機器の運転スケジュールから予測される利用者の在宅状況の一例を示す図。
【
図10】第1実施形態の表示部が表示する第1の表示例を示す図。
【
図11】第1実施形態の表示部が表示する第2の表示例を示す図。
【
図12】第1実施形態の洗濯機システムの処理フローの一例を示す図。
【
図13】第2実施形態の洗濯機システムの構成の一例を示す図。
【
図14】第2実施形態のファンヒータの構成の一例を示す図。
【
図15】第2実施形態の表示部が表示する表示の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の洗濯機システムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」および「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。また、「検出」とは、対象の物理量を直接感知する場合に限定されず、対象の物理量に関連する他の物理量を直接または間接的に取得し、取得した他の物理量から対象の物理量を推定したり特定したりする場合も含み得る。また、「取得」とは、対象物そのものを直接受け取る場合に限定されず、直接受け取った物を演算や加工などを行うことによって対象物となる場合も含み得る。
【0008】
以下では、いくつかの実施形態について説明する。実施形態の洗濯機システムは、洗濯機と異なる家電機器の電源が投入された第1状態または前記電源が投入されていない第2状態に関連する情報に基づいて、洗濯機の運転の開始または終了に関するタイミングを決定するシステムである。
【0009】
<第1実施形態>
(洗濯機システムの構成)
図1は、第1実施形態の洗濯機システム1の構成の一例を示す図である。洗濯機システム1は、
図1に示すように、サーバ10、端末装置20、空気調和機30、および洗濯機40を備える。サーバ10、端末装置20、空気調和機30、および洗濯機40のそれぞれは、ネットワークNWを接続されており、後述する専用アプリケーションプログラムにより、互いに連携可能となる。
【0010】
サーバ10は、後述する専用アプリケーションプログラムを用いて端末装置20から登録された家電機器(第1実施形態では、空気調和機30および洗濯機40)どうしを連携させる。また、サーバ10は、登録された家電機器の設定内容を管理する。
図2は、第1実施形態のサーバ10の構成の一例を示す図である。サーバ10は、
図2に示すように、通信部101、記憶部102、提供部103、管理部104、および制御部105を備える。
【0011】
通信部101は、外部装置(例えば、端末装置20、空気調和機30、洗濯機40など)と通信を行う。記憶部102は、サーバ10が実行する処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部102は、専用アプリケーションプログラムを記憶する。専用アプリケーションプログラムは、家電機器(第1実施形態では、空気調和機30および洗濯機40)どうしを連携させる(すなわち、サーバ10と通信を可能な状態にする)ためのプログラムである。また、例えば、記憶部102は、利用者が専用アプリケーションプログラムに登録する家電機器を記憶する。
【0012】
提供部103は、利用者に専用アプリケーションプログラムを提供する。例えば、利用者は、専用アプリケーションプログラムをダウンロードする操作を端末装置20に対して行う。その操作に応じた信号が端末装置20からサーバ10に送信される。提供部103は、その信号に応じて記憶部102が記憶する専用アプリケーションプログラムを通信部101を介して端末装置20に送信する。これにより、専用アプリケーションプログラムが端末装置20にダウンロードされる。
【0013】
管理部104は、利用者が専用アプリケーションプログラムに登録した家電機器を管理する。例えば、利用者は、端末装置20にダウンロードされた専用アプリケーションプログラムを端末装置20にインストールする。利用者が端末装置20において専用アプリケーションプログラムを起動する。利用者は、起動中の専用アプリケーションプログラムにおいて、必要な情報を入力することにより利用者登録を行う。ここでの必要な情報の例としては、利用者の氏名、生年月日、電話番号、メールアドレスなどが挙げられる。次に、利用者は、専用アプリケーションプログラムにより端末装置20に表示される家電機器(第1実施形態では、空気調和機30および洗濯機40を含む)の中から連携させる家電機器を選択する。なお、専用アプリケーションプログラムにおいて表示される家電機器は、専用アプリケーションプログラムに対応した家電機器である。すなわち、専用アプリケーションプログラムにおいて表示される家電機器は、利用者が専用アプリケーションプログラムに登録することにより、サーバ10との通信を可能にする機能を有するものである。そして、利用者は、起動中の専用アプリケーションプログラムにおいて、選択した家電機器のそれぞれについて必要な情報を入力する。ここでの必要な情報の例としては、通信部101が外部装置と通信するのに必要な情報など(例えば、識別情報、MACアドレスなど)が挙げられる。これにより、連携させる家電機器が、専用アプリケーションプログラムに登録され、家電機器どうしが連携可能な状態(すなわち、サーバ10と通信可能な状態)となる。管理部104は、利用者ごとに、このように専用アプリケーションプログラムに登録され連携可能な家電機器を、家電機器のそれぞれについて必要な情報および運転スケジュールに関連付けて記憶部102に記録することにより、家電機器を管理する。なお、運転スケジュールの例としては、家電機器の所定期間(例えば、1週間)について設定された電源の投入タイミング(例えば、運転開始時刻)および電源の停止タイミング(例えば、運転終了時刻)を示す情報(電源が投入されている第1状態または電源が投入されていない第2状態に関連する情報の一例)などが挙げられる。運転スケジュールは、端末装置20、空気調和機30、洗濯機40など、利用者が使用する端末装置および家電機器から閲覧可能である。運転スケジュールの設定の詳細については後述する。
【0014】
制御部105は、管理部104が管理する家電機器との通信を制御する。例えば、利用者により端末装置20から専用アプリケーションプログラムを用いて空気調和機30の運転スケジュールが設定された場合、制御部105は、その運転スケジュールを空気調和機30に送信する。この場合、制御部105は、その専用アプリケーションプログラムにより行った通信において、例えば、端末装置20のMACアドレスなどを特定することにより利用者を特定する。制御部105、特定した利用者によって登録されている空気調和機30を特定する。そして、制御部105、設定された運転スケジュールを特定した空気調和機30に送信する。また、例えば、空気調和機30と洗濯機40が連携されており、利用者が洗濯機40に対して行う操作に応じて、洗濯機40が専用アプリケーションプログラムを介して連携している空気調和機30の運転スケジュールの取得を試みたとする。この場合、制御部105、その専用アプリケーションプログラムを用いて通信において、例えば、識別情報、MACアドレスなどから洗濯機40を特定する。制御部105は、特定した洗濯機40に関連付けられて記憶されている空気調和機30の運転スケジュールを、記憶部102において特定する。そして、制御部105は、その運転スケジュールを特定した洗濯機40に送信する。
【0015】
端末装置20は、家電機器の運転スケジュールを設定する。端末装置20は、利用者が所持する装置である。
図3は、第1実施形態の端末装置20の構成の一例を示す図である。端末装置20は、
図3に示すように、通信部201、入力部202、および表示部203を備える。端末装置20の例としては、スマートフォンなどが挙げられる。なお、
図3に示す端末装置20の構成は、例えば、専用アプリケーションプログラムが端末装置20にインストールされることにより実現される。
【0016】
通信部201は、外部装置(例えば、サーバ10、空気調和機30、洗濯機40など)と通信を行う。入力部202は、利用者による操作を受け付ける。例えば、入力部202は、利用者が運転スケジュールを設定する操作を受け付ける。表示部203は、端末装置20のさまざまな情報を表示する。例えば、表示部203は、専用アプリケーションプログラムを表示する。端末装置20がスマートフォンの場合、入力部202および表示部203は、例えば、タッチパネル機能を有する表示装置である。
【0017】
ここで、第1実施形態における運転スケジュールの設定の詳細について説明する。なお、ここでは端末装置20はスマートフォンであるものとする。
図4~
図6は、第1実施形態における表示部203が表示する専用アプリケーションプログラムの例を示す図である。
図4は、専用アプリケーションプログラムによって表示部203に表示される空気調和機30の運転状態を示す図である。
図4は、13時31分に28度で冷房運転が実施された運転状態であることを示している。また、
図4は、12時に電源が入り、20時に電源が切れる設定がされていることを示している。そして、利用者が例えば表示部203の右下に表示されているアイコンA1をタップする操作をタッチパネル、すなわち入力部202に対して行う。
【0018】
入力部202は、利用者によるタップする操作を受け付ける。表示部203は、入力部202が受け付けた操作に応じて(すなわち、専用アプリケーションプログラムに従って)、運転スケジュールを設定する表示に切り替わる。
図5は、空気調和機30の運転スケジュールを設定する表示の一例を示す図である。運転スケジュールを設定する表示部203の表示において、利用者が曜日を示す複数のタブA2の中から運転時刻を設定したいタブをタップする操作を行う。例えば、利用者が月曜日のタブをタップした場合、入力部202は、月曜日のタブをタップする操作を受け付ける。表示部203は、入力部202が受け付けた操作に応じて、月曜日の運転を設定する、例えば
図5に示す画面を表示する。
図5は、月曜日の12時に電源が入り、20時に電源が切れる設定がされていることを示す。ここで、時刻は13時31分であり、
図4に示したように、冷房運転が実施されているものとする。そして、利用者は、20時に電源が切れる設定を取り消し、23時に電源が切れる設定を行う操作をタッチパネルに対して行う。例えば、利用者は、
図5におけるA3に示す部分のタイマーを取り消す操作をタッチパネルに対して行う。また、利用者は、
図5におけるA4に示す部分のタイマーを追加する操作をタッチパネルに対して行う。
図6は、専用アプリケーションプログラムによって電源が切れる設定を変更した後の表示部203が表示する空気調和機30の運転状態の一例を示す図である。
図6におけるA5の部分に示すように、入力部202が受け付けた利用者の操作に応じて、表示部203は、電源が切れる設定の表示を20時から23時に変更する。
【0019】
空気調和機30は、所定期間(例えば、1週間)の運転スケジュールを設定可能な家電機器である。
図7は、第1実施形態の空気調和機30の構成の一例を示す図である。空気調和機30は、
図7に示すように、通信部301、受付部302(予約管理部の一例)、記憶部303(予約管理部の一例)、機構部304、および制御部305を備える。
【0020】
通信部301は、外部装置(例えば、サーバ10、端末装置20、洗濯機40など)と通信を行う。受付部302は、利用者が設定した運転スケジュールを受け付ける。また、受付部302は、利用者が設定した運転条件を受け付ける。運転条件の例としては、運転モード(例えば、冷房運転モード、暖房運転モード、除湿運転モードなど)、設定温度、風量、風向などが挙げられる。
【0021】
記憶部303は、空気調和機30が実行する処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部303は、受付部302が受け付けた運転スケジュール(予約管理部が管理する設定された内容の一例)および運転条件を記憶する。
【0022】
機構部304は、冷房運転、暖房運転、除湿運転などの空気調和機30の運転を実現する機構を含む。空気調和機30の運転を実現する機構の例としては、圧縮機、凝縮器、膨張弁、キャピラリチューブ、蒸発器、ヒートポンプなどが挙げられる。
【0023】
制御部305は、空気調和機30の運転を制御する。例えば、制御部305は、運転スケジュールが示すタイミングに運転条件に応じて機構部304を制御する。
【0024】
洗濯機40は、他の家電機器の運転スケジュールに応じて運転可能な洗濯機である。
図8は、第1実施形態の洗濯機40の構成の一例を示す図である。洗濯機40は、
図8に示すように、通信部401、取得部402、決定部403、表示部404(第1報知部の一例、第2報知部の一例)、入力部405、設定部406、機構部407、および制御部408を備える。
【0025】
通信部401は、外部装置(例えば、サーバ10、端末装置20、空気調和機30など)と通信を行う。取得部402は、管理部104が管理する設定された内容を取得する。例えば、取得部402は、管理部104が家電機器を管理するために記憶部102に記憶した連携している家電機器(第1実施形態では、空気調和機30)の運転スケジュール(予約管理部が管理する設定された内容の一例)をサーバ10から取得する。
【0026】
決定部403は、連携している家電機器の電源が投入されている状態(第1状態の一例)または電源が投入されていない状態(第2状態の一例)に関連する情報に基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。例えば、決定部403は、家電機器の電源が投入されている状態から電源が投入されていない状態に切り替わる直近のタイミング、または家電機器の電源が投入されていない状態から電源が投入されている状態に切り替わる直近のタイミングに基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。なお、連携している家電機器の電源が投入されている状態または電源が投入されていない状態に関連する情報の例としては、運転スケジュールなどが挙げられる。
【0027】
具体的には、決定部403は、取得部402が取得した管理部104が管理する運転スケジュール(予約管理部が管理する設定された内容の一例)に基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。管理部104が管理する運転スケジュールには、受付部302が受け付けて、記憶部303に記録された運転スケジュールが含まれている。
【0028】
例えば、8時に家電機器の電源が切れ、20時に家電機器の電源が入る運転スケジュールであった場合、8時以前および20時以降が家電機器の電源が投入されている状態となる。また、そのような運転スケジュールであった場合、8時から20時までが家電機器の電源が投入されていない状態となる。
図9は、第1実施形態における家電機器の運転スケジュールから予測される利用者の在宅状況の一例を示す図である。例えば、家電機器が空気調和機30であり、8時に空気調和機30の電源が切れ、20時に空気調和機30の電源が入る運転スケジュールであった場合、
図9に示すように、8時以前および20時以降が在宅であり、8時から20時までが不在であることが予測される。このような運転スケジュールの場合、利用者にとって不在の間に実施されると嬉しい内容の運転を実行することが望ましいという考えの下、決定部403は、空気調和機30の電源が切れる8時から、洗濯機40の運転を開始すると決定する。また、そのような考えの下、決定部403は、空気調和機30の電源が切れる20時に、洗濯機40の運転を終了すると決定する。洗濯機40の運転の例としては、洗濯運転、乾燥運転、メンテナンスに関連する運転などが挙げられる。メンテナンスに関連する運転の例としては、洗濯槽の洗浄運転、洗剤自動投入の経路の洗浄運転、乾燥フィルタの洗浄運転などが挙げられる。ただし、例えば、洗濯槽の洗浄運転は、運転時間が長いため、利用者が不在になるタイミング(
図9に示す例では8時)から開始されることが望ましい。また、念入りコース、つけおきコース、除菌コースといった洗浄力が高い洗濯運転は、運転時間が長いため、利用者が不在になるタイミング(
図9に示す例では8時)から開始されることが望ましい。ただし、乾燥運転を行わない洗濯運転は、洗濯物の生乾きを防止するために、洗濯後に放置される時間が短くなる利用者が帰宅するタイミング(
図9に示す例では20時)に終了することが望ましい。前述の運転はあくまでも例示であり、利用者が不在になるタイミングに運転を開始するか、利用者が帰宅するタイミングに運転を終了させる(完了させる)かは、洗濯機40の運転内容に応じて予め利用者が設定すればよい。決定部403は、その設定に従って、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定すればよい。
【0029】
表示部404は、洗濯機40のさまざまな情報を表示する。例えば、表示部404は、家電機器との連携に関する情報を表示する。家電機器との連携に関する情報の例としては、洗濯機40と連携可能な家電機器を示す情報、決定部403が決定した洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを示す情報(第1状態および前記第2状態に関連する情報の一例)、そのタイミングを利用者が変更した、変更後のタイミングを示す情報などが挙げられる。
【0030】
入力部405は、利用者による操作を受け付ける。例えば、入力部405は、利用者による連携に関する情報を変更する操作を受け付ける。なお、洗濯機40において、表示部404および入力部405は、例えば、タッチパネル機能を有する表示装置であってもよい。
【0031】
図10~
図11は、第1実施形態の表示部404が表示する表示例を示す図である。
図10は、第1実施形態の表示部404が表示する連携ボタンの表示の一例を示す図である。表示部404は、
図10に示すように、洗濯機40と連携させる家電機器を選択する画面に表示を変更するための連携ボタンA5を表示する。表示部404および入力部405がタッチパネル機能を有する表示装置である場合、利用者は、連携ボタンA5をタップする。入力部405は、利用者による連携ボタンA5をタップする操作を受け付ける。表示部404は、入力部405が受け付けた連携ボタンA5をタップする操作に応じて、洗濯機40と連携させる家電機器を選択する画面に表示を変更する。
【0032】
図11は、第1実施形態の表示部404が表示する連携させる家電機器を選択する画面の一例を示す図である。表示部404は、
図11に示すように、A6に示す部分に洗濯機40と連携可能な家電機器の一欄を表示する。表示部404および入力部405がタッチパネル機能を有する表示装置である場合、利用者は、連携させる家電機器を選択する。入力部405は、利用者による家電機器を選択する操作を受け付ける。表示部404は、入力部405が受け付けた家電機器を選択する操作に応じて、洗濯機40と連携させる家電機器に選択したことを示す印を表示する(
図11に示す例では、空気調和機が選択されている)。また、表示部404は、
図11に示すように、A7に示す部分に洗濯機40と連携させる家電機器として選択された家電機器(第1実施形態では空気調和機30)の運転スケジュールを表示する。なお、利用者がA7に示す部分の編集ボタンをタップすると、入力部405がそのタップを受け付けて、表示部404は運転スケジュールを変更可能な画面を表示する。その画面で利用者は運転スケジュールを変更することができる。また、表示部404は、
図11に示すように、A8に示す部分に家電機器の運転スケジュールによって決定されるタイミングと洗濯機40の運転内容とを表示する。なお、洗濯機40の運転内容は、連携させる家電機器を選択する度に設定するものであってもよい。その場合、利用者が
図11のA8に示す部分の編集ボタンをタップすると、入力部405がそのタップを受け付けて、表示部404は洗濯機40の運転内容を選択可能な画面を表示する。そして、その画面で利用者は運転内容を選択することができるものであってよい。また、洗濯機40の運転内容は、利用者が標準とする運転内容を設定するものであってもよい。この場合、表示部404は、
図11のA8に示す部分に、運転スケジュールによって決定されるタイミングにその標準とする運転内容の運転が設定されたことが表示される実行されることを表示する。なお、この場合も利用者が
図11のA8に示す部分の編集ボタンをタップすると、入力部405がそのタップを受け付けて、表示部404は洗濯機40の運転内容を選択可能な画面を表示する。そして、その画面で利用者は運転内容を選択することができるものであってもよい。
【0033】
設定部406は、入力部405が受け付けた操作に応じて、洗濯機40の運転内容を設定する。例えば、標準とする運転内容が洗濯物を洗濯する洗濯運転であり、決定部403が決定した洗濯機40の運転終了時刻が20時である場合、例えば連携させる設定を行う際にモータを回転させて洗濯物の重量を予測し、洗濯運転に要する時間を算出する。そして、設定部406は、洗濯運転が20時に完了するように20時から算出した洗濯運転に要する時間だけ前に洗濯を開始する設定を洗濯機40に対して行う。また、例えば、標準とする運転内容が洗濯槽を洗浄する運転であり、決定部403が決定した洗濯機40の運転開始時刻が8時である場合、槽洗浄を8時から開始する設定を洗濯機40に対して行う。
【0034】
機構部407は、洗濯運転、乾燥運転、メンテナンスに関連する運転などの洗濯機40の運転を実現する機構を含む。洗濯機40の運転を実現する機構の例としては、モータ、洗濯槽、給水機構、排水機構、ヒートポンプ等の乾燥風加熱機構、送風機構、洗浄水加熱機構などが挙げられる。
【0035】
制御部408は、決定部403が決定した洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングに基づいて、洗濯機40の運転を制御する。例えば、制御部408は、設定部406が設定した洗濯機40の運転内容に基づいて、家電機器の電源が投入されている状態から電源が投入されていない状態に切り替わるタイミングに、洗濯機40の洗濯槽を洗浄する運転が開始するように、機構部407を制御する。また、例えば、制御部408は、設定部406が設定した洗濯機40の運転内容に基づいて、家電機器の電源が投入されていない状態から電源が投入されている状態に切り替わるタイミングに、洗濯物の洗濯が完了するように、機構部407を制御する。
【0036】
(洗濯機システムが行う処理)
次に、第1実施形態の洗濯機システム1が行う処理について説明する。
図12は、第1実施形態の洗濯機システム1の処理フローの一例を示す図である。ここでは、
図12に示す処理フローを参照して洗濯機システム1が行う処理について説明する。なお、利用者は、端末装置20に専用アプリケーションプログラムをインストールしているものとする。また、利用者は、標準とする運転内容を設定しているものとする。また、利用者は、その運転内容について、家電機器の電源が投入されていない状態から電源が投入されている状態に切り替わるタイミングに運転を終了させる(完了させる)ように予め設定しているものとする。また、利用者は、洗濯機40と連携させる家電機器について、所定期間の運転スケジュールを予め設定しているものとする。また、表示部404および入力部405は、タッチパネル機能を有する表示装置であるものとする。
【0037】
利用者は、あるタイミングに洗濯機40の電源を入れて表示部404が表示する連携ボタンA5をタップする。入力部405は、利用者による連携ボタンA5をタップする操作を受け付ける(ステップS1)。表示部404は、入力部405が受け付けた連携ボタンA5をタップする操作に応じて、洗濯機40と連携させる家電機器を選択する画面に表示を変更する。例えば、表示部404は、
図11に示すような画面を表示する。
【0038】
取得部402は、管理部104が管理する設定された内容を取得する(ステップS2)。例えば、取得部402は、管理部104が家電機器を管理するために記憶部102に記憶した連携している家電機器(第1実施形態では、空気調和機30)の運転スケジュールをサーバ10から取得する。
【0039】
決定部403は、連携している家電機器の電源が投入されている状態または電源が投入されていない状態に関連する情報に基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する(ステップS3)。例えば、決定部403は、家電機器の電源が投入されている状態から電源が投入されていない状態に切り替わる直近のタイミング、または家電機器の電源が投入されていない状態から電源が投入されている状態に切り替わる直近のタイミングに基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。
【0040】
設定部406は、入力部405が受け付けた操作に応じて、洗濯機40の運転内容を設定する(ステップS4)。例えば、標準とする運転内容が洗濯物を洗濯する洗濯運転であり、決定部403が決定した洗濯機40の運転終了時刻が20時である場合、例えば連携させる設定を行う際にモータを回転させて洗濯物の重量を予測し、洗濯運転に要する時間を算出する。そして、設定部406は、洗濯運転が20時に完了するように20時から算出した洗濯運転に要する時間だけ前に洗濯を開始する設定を洗濯機40に対して行う。
【0041】
制御部408は、決定部403が決定した洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングに基づいて、洗濯機40の運転を制御する(ステップS5)。例えば、制御部408は、設定部406が設定した洗濯機40の運転内容に基づいて、家電機器の電源が投入されている状態から電源が投入されていない状態に切り替わるタイミングに、洗濯機40の洗濯槽を洗浄する運転が開始するように、機構部407を制御する。
【0042】
(利点)
以上、第1実施形態の洗濯機システム1について説明した。洗濯機システム1において、決定部403は、家電機器(例えば、空気調和機30)の電源が投入されている状態(第1状態の一例)または電源が投入されていない状態(第2状態の一例)に関連する情報に基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。制御部408は、決定部403が決定した洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングに基づいて、洗濯機40の運転を制御する。この洗濯機システム1により、利用者が容易な操作を行うだけで利用者の生活に応じたタイミングで運転を実行させることができる。
【0043】
<第2実施形態>
(洗濯機システムの構成)
図13は、第2実施形態の洗濯機システム1の構成の一例を示す図である。第2実施形態の洗濯機システム1は、
図13に示す第1実施形態の洗濯機システム1と同様に、サーバ10、端末装置20、空気調和機30、および洗濯機40を備え、さらに、ファンヒータ50を備える。サーバ10、端末装置20、空気調和機30、洗濯機40、ファンヒータ50のそれぞれは、ネットワークNWを接続されており、専用アプリケーションプログラムにより、互いに連携可能となる。第1実施形態の洗濯機システム1では、洗濯機40は、空気調和機30と連携するものとして説明した。しかしながら、第2実施形態の洗濯機システム1では、洗濯機40は、空気調和機30に加えて、ファンヒータ50と連携する。以下、第1実施形態の洗濯機システム1と異なる点を中心に説明する。
【0044】
ファンヒータ50は、所定期間(例えば、1週間)の運転スケジュールを設定可能な家電機器である。
図14は、第2実施形態のファンヒータ50の構成の一例を示す図である。ファンヒータ50は、
図14に示すように、通信部501、受付部502(予約管理部の一例)、記憶部503(予約管理部の一例)、機構部504、および制御部505を備える。
【0045】
通信部501は、外部装置(例えば、サーバ10、端末装置20、空気調和機30、洗濯機40など)と通信を行う。受付部502は、利用者が設定した運転スケジュールを受け付ける。また、受付部502は、利用者が設定した運転条件を受け付ける。運転条件の例としては、設定温度、風量、風向などが挙げられる。
【0046】
記憶部503は、ファンヒータ50が実行する処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部503は、受付部502が受け付けた運転スケジュール(予約管理部が管理する設定された内容の一例)および運転条件を記憶する。
【0047】
機構部504は、ファンヒータ50の運転を実現する機構を含む。ファンヒータ50の運転を実現する機構の例としては、モータ、ファンなどが挙げられる。
【0048】
制御部505は、ファンヒータ50の運転を制御する。例えば、制御部505は、運転スケジュールが示すタイミングに運転条件に応じて機構部504を制御する。
【0049】
洗濯機40は、
図8に示す第1実施形態の洗濯機40と同様に、通信部401、取得部402、決定部403、表示部404(第2報知部の一例)、入力部405、設定部406、機構部407、および制御部408を備える。
【0050】
取得部402は、管理部104が管理する設定された内容を取得する。例えば、取得部402は、管理部104が家電機器を管理するために記憶部102に記憶した連携している家電機器(第2実施形態では、空気調和機30およびファンヒータ50)の運転スケジュール(予約管理部が管理する設定された内容の一例)をサーバ10から取得する。なお、空気調和機30の記憶部303およびファンヒータ50の記憶部503が記憶する運転スケジュールと同一の運転スケジュールを管理部104から取得するため、取得部402は、複数の家電機器が有する予約管理部(すなわち、受付部302および記憶部303、受付部502および記憶部503)が管理する設定された内容を取得したことになる。
【0051】
表示部404は、洗濯機40のさまざまな情報を表示する。例えば、表示部404は、決定部403が洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する際にどの家電機器(第2実施形態では、空気調和機30およびファンヒータ50)の洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを示す情報に基づいて決定するか選択可能に家電機器を報知する。
図15は、第2実施形態の表示部404が表示する表示の一例を示す図である。例えば、表示部404は、
図15に示すように、A9に示す部分に連携可能な複数の家電機器の一欄を表示するとともに編集ボタンを表示する。利用者がA9に示す部分の編集ボタンをタップすると、入力部405がそのタップを受け付けて、表示部404は連携している家電機器のうちどの家電機器の運転スケジュールを用いるか選択可能な画面を表示する。その画面で利用者は運転スケジュールを選択することができる。そして、決定部403は、選択された家電機器の運転スケジュールに基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定すればよい。なお、予め家電機器に優先順位を設定しておき、変更の必要がない場合、決定部403は、優先順位が一番高い家電機器の運転スケジュールに基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定するものであってもよい。
【0052】
(利点)
以上、第2実施形態の洗濯機システム1について説明した。洗濯機システム1において、取得部402は、管理部104が管理する設定された内容を取得する。例えば、取得部402は、管理部104が家電機器を管理するために記憶部102に記憶した連携している家電機器(第2実施形態では、空気調和機30およびファンヒータ50)の運転スケジュール(予約管理部が管理する設定された内容の一例)をサーバ10から取得する。表示部404は、決定部403が洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する際にどの家電機器(第2実施形態では、空気調和機30およびファンヒータ50)の洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを示す情報に基づいて決定するか選択可能に家電機器を報知する。決定部403は、利用者が選択したまたは優先順位が一番高い家電機器の運転スケジュールに基づいて、洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定する。この洗濯機システム1により、洗濯機40が複数の家電機器と連携された場合であっても、決定部403は、適切に洗濯機40の運転の開始または終了に関するタイミングを決定することができる。
【0053】
なお、本発明の別の実施形態では、サーバ10の機能の一部または全部を、端末装置20、他の機器(例えば、空気調和機30、ファンヒータ50など)、洗濯機40のうちの1つまたは複数が備えるものであってもよい。
【0054】
なお、本発明の別の実施形態では、洗濯機40に連携させる家電機器は、空気調和機30、ファンヒータ50に限定しない。例えば、家電機器は、空気清浄機、加湿器、除湿器、テレビなど、利用者が在宅時に電源が入り、利用者が不在時に電源が切れる状態になる傾向の家電機器であればどのような家電機器であってもよい。
【0055】
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
【0056】
本発明の実施形態について説明したが、上述の洗濯機システム1、サーバ10、端末装置20、空気調和機30、洗濯機40、ファンヒータ50、その他の制御装置や家電機器は内部に、コンピュータ装置を有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
【0057】
コンピュータ5は、CPU6(ベクトルプロセッサを含む)、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の洗濯機システム1、サーバ10、端末装置20、空気調和機30、洗濯機40、ファンヒータ50、その他の制御装置や家電機器のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
【0058】
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0059】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータ装置にすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…洗濯機システム、5…コンピュータ、6…CPU、7…メインメモリ、8…ストレージ、9…インターフェース、10…サーバ、20…端末装置、30…空気調和機、40…洗濯機、50…ファンヒータ、101、201、301、401、501…通信部、102、303、503…記憶部、103…提供部、104…管理部、105、305、408、505…制御部、202、405…入力部、203、404…表示部、302、502…受付部、304、407、504…機構部、402…取得部、403…決定部、406…設定部。