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特開2022-169303表示制御方法、プログラム、及び表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169303
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】表示制御方法、プログラム、及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0483 20130101AFI20221101BHJP
【FI】
G06F3/0483
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075254
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕介
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555AA25
5E555BA01
5E555BA04
5E555BA62
5E555BB01
5E555BB04
5E555BC17
5E555BC18
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB16
5E555CB36
5E555CC05
5E555DA02
5E555DB52
5E555DB53
5E555DC02
5E555DC05
5E555DC54
5E555DD07
5E555EA07
5E555EA21
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザーが所望のページの概要を容易に把握できるようにしつつ、所望のページに対応する画像にユーザーの用途に応じた処理を行うことができるようにすること。
【解決手段】文書を構成するページを示す第1のサムネイル画像及び第2のサムネイル画像を表示面の仮想軸上に並べて表示する表示制御方法であって、第1のサムネイル画像に対してユーザーから付箋付加操作を受け付けた場合に、第1のサムネイル画像に対して、第1のサムネイル画像の画像面の外に延伸する付箋画像を付加し、第2のサムネイル画像に対してユーザーから上方移動操作を受け付けた場合に、第2のサムネイル画像を上方向に移動させる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書を構成するページに対応する第1の画像及び第2の画像を表示面の仮想軸上に並べて表示する表示制御方法であって、
前記第1の画像に対してユーザーから第1操作を受け付けた場合に、前記第1の画像に対して、前記第1の画像の画像面の外に延伸するオブジェクトを付加し、
前記第2の画像に対して前記ユーザーから第2操作を受け付けた場合に、前記第2の画像を所定方向に移動させる、
表示制御方法。
【請求項2】
前記第2の画像に対して前記ユーザーから前記第1操作を受け付けた場合に、前記第2の画像に対して、前記第2の画像の第2画像面の外に延伸する前記オブジェクトを付加する、
請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記第1の画像の前記画像面の向きが前記表示面の向きと異なる第1の向きである場合、前記オブジェクトを第1の位置に付加し、
前記第1の画像の前記画像面の向きが前記表示面の向きと異なる第2の向きである場合、前記オブジェクトを第2の位置に付加する、
請求項1又は2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記第1の向きは、前記仮想軸の一方を向く方向であり、
前記第2の向きは、前記仮想軸の他方を向く方向である、
請求項3に記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記第1の位置は、前記第1の画像の前記画像面内に延び前記画像面の中心を通る中心仮想軸に対して前記画像面内で垂直な垂直仮想軸より、前記中心仮想軸の一方の位置であり、
前記第2の位置は、前記垂直仮想軸より前記中心仮想軸の他方の位置である、
請求項4に記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記第2の画像は、前記第1の画像と一部重ねて表示され、
前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記第1の画像の前記画像面上で前記第2の画像が重ならない領域内の位置である、
請求項3から5のいずれか一項に記載の表示制御方法。
【請求項7】
前記第2の画像は、前記第1の画像と一部重ねて表示され、
前記第1の位置及び前記第2の位置は、前記第1の画像の前記画像面上で、前記第2の画像の移動領域に含まれない位置である、
請求項6のいずれか一項に記載の表示制御方法。
【請求項8】
表示面を有する表示装置のプロセッサーに、
文書を構成するページに対応する第1の画像及び第2の画像を前記表示面の仮想軸上に並べて表示させ、
前記第1の画像に対してユーザーから第1操作を受け付けた場合に、前記第1の画像に対して、前記第1の画像の画像面の外に延伸するオブジェクトを付加させ、
前記第2の画像に対して前記ユーザーから第2操作を受け付けた場合に、前記第2の画像を所定方向に移動させる、
プログラム。
【請求項9】
ユーザーの操作を受け付ける操作部と、
表示面を有する表示部と、
前記表示部に、文書を構成するページに対応する第1の画像及び第2の画像を前記表示面の仮想軸上に並べて表示させる表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記操作部が、前記第1の画像に対してユーザーから第1操作を受け付けた場合に、前記第1の画像に対して、前記第1の画像の画像面の外に延伸するオブジェクトを付加し、
前記操作部が、前記第2の画像に対して前記ユーザーから第2操作を受け付けた場合に、前記第2の画像を所定方向に移動させる、
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御方法、プログラム、及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーから受け付けた操作に応じて処理を行う装置が知られている。
特許文献1は、文書を構成する複数のページの画像を表示し、複数のページの画像に対してユーザーから挿入操作を受け付けると、電子付箋をページの画像に付与する情報処理装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-123234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ユーザーが所望のページの概要把握を行うために、文字入力が行われた電子付箋がページ画像に付与される。しかしながら、特許文献1は、概要把握を行うためにユーザーが文字入力を行う必要があり、所望のページの概要把握をユーザーが容易に行えない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する一態様は、文書を構成するページに対応する第1の画像及び第2の画像を表示面の仮想軸上に並べて表示する表示制御方法であって、前記第1の画像に対してユーザーから第1操作を受け付けた場合に、前記第1の画像に対して、前記第1の画像の画像面の外に延伸するオブジェクトを付加し、前記第2の画像に対して前記ユーザーから第2操作を受け付けた場合に、前記第2の画像を所定方向に移動させる、表示制御方法である。
【0006】
上記課題を解決する別の一態様は、表示面を有する表示装置のプロセッサーに、文書を構成するページに対応する第1の画像及び第2の画像を前記表示面の仮想軸上に並べて表示させ、前記第1の画像に対してユーザーから第1操作を受け付けた場合に、前記第1の画像に対して、前記第1の画像の画像面の外に延伸するオブジェクトを付加させ、前記第2の画像に対して前記ユーザーから第2操作を受け付けた場合に、前記第2の画像を所定方向に移動させる、プログラムである。
【0007】
上記課題を解決するさらに別の一態様は、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、表示面を有する表示部と、前記表示部に、文書を構成するページに対応する第1の画像及び第2の画像を前記表示面の仮想軸上に並べて表示させる表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記操作部が、前記第1の画像に対してユーザーから第1操作を受け付けた場合に、前記第1の画像に対して、前記第1の画像の画像面の外に延伸するオブジェクトを付加し、前記操作部が、前記第2の画像に対して前記ユーザーから第2操作を受け付けた場合に、前記第2の画像を所定方向に移動させる、表示装置である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】印刷システムの構成を示す図。
図2】一覧アプリUIの例を示す図。
図3】選択アプリUIの例を示す図。
図4】サムネイル画像群表示領域に表示されるサムネイル画像群の例を示す図。
図5】サムネイル画像の画像面の向きを説明するための図。
図6】サムネイル画像の画像面の向きを説明するための図。
図7】付箋画像の付加位置を説明するための図。
図8】付箋画像の付加位置を説明するための図。
図9】表示制御部の動作を示すフローチャート。
図10】表示制御部の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、印刷システム1000の構成を示す図である。
印刷システム1000は、スマートフォン1及びプリンター2を備える。スマートフォン1及びプリンター2は、ネットワークNWに接続する。ネットワークNWは、ローカルネットワークでもよいし、インターネットや、専用回路、公衆回路等で構成されるグローバルネットワークでもよい。
スマートフォン1は、表示装置の一例に対応する。
【0010】
スマートフォン1は、ノート型PC(Personal Computer)でもデスクトップ型PCでもタブレット型端末でもよい。スマートフォン1には、文書データに基づく画像を表示するアプリケーションプログラムである表示アプリ111がインストールされている。文書データは、1又は複数のページで構成される文書を示すデータである。文書データのデータ形式としては、Word形式やPDF(Portable Document Format)形式等が挙げられる。表示アプリ111は、文書データが示す文書を構成するページの画像であるページ画像PGを表示する機能を有する。表示アプリ111は、文書データに基づいて、ページのサムネイル画像SGを表示する機能を有する。表示アプリ111は、スマートフォン1と接続するプリンター2のコマンド体系に対応した印刷データ、もしくは図示しない他のプリンターのコマンド体系に対応した印刷データを生成する機能を有する。表示アプリ111は、生成した印刷データをプリンター2に送信する機能を有する。
表示アプリ111は、プログラムの一例に対応する。
【0011】
プリンター2は、印刷媒体に画像を印刷する装置である。印刷媒体の種類に制限はなく、所定サイズのカット紙、ロール紙、合成樹脂製のシート等が挙げられる。プリンター2の印刷方式についての制限はなく、ドットインパクト式、熱昇華式、サーマル式等の印刷方式を採用できる。本実施形態は、プリンター2の印刷方式がインクジェット式である場合を例示する。
【0012】
スマートフォン1の構成について説明する。
スマートフォン1は、制御部10、通信部11、及びタッチパネル12を備える。
タッチパネル12は、操作部及び表示部の一例に対応する。
【0013】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-processing unit)等のプログラムを実行するプロセッサー100、及び記憶部110を備え、スマートフォン1の各部を制御する。プロセッサー100は、記憶部110に記憶されたプログラムを読み出し、ハードウェア及びソフトウェアにより各種処理を実行する。プロセッサー100は、記憶部110が記憶する表示アプリ111を実行し、表示制御部101として機能する。
【0014】
記憶部110は、プロセッサー100が実行するプログラムや、プロセッサー100で処理されるデータを記憶するメモリーである。記憶部110は、プロセッサー100が実行する表示アプリ111、各種プログラム及びその他の各種データを記憶する。記憶部110は、不揮発性の記憶領域、及び揮発性の記憶領域を有する。揮発性の記憶領域は、プロセッサー100のワークエリアを構成してもよい。
【0015】
通信部11は、所定の通信規格で通信を行う通信インターフェースであり、制御部10の制御に従って、ネットワークNWを介してプリンター2と通信する。通信部11は、表示アプリ111で出力された印刷データをプリンター2に送信する。印刷データは、印刷条件や印刷コマンドを含む。通信部11は、図示しないサーバー装置やクライアント装置からネットワークNWを介して、文書データを受信する。
【0016】
タッチパネル12は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、制御部10の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、制御部10に出力する。制御部10は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0017】
プロセッサー100は、表示制御部101として機能する。
表示制御部101は、通信部11を介してネットワークNWに接続する装置と通信する。表示制御部101は、通信部11を介して制御部10で生成した印刷データをプリンター2に送信する。表示制御部101は、通信部11を介して、図示しないサーバー装置やクライアント装置から文書データを受信する。制御部10が生成する印刷データには、文書データが示す文書を構成するページのうち任意のページを印刷するページ印刷データが含まれる。
【0018】
表示制御部101は、複数のユーザーインターフェース画面をタッチパネル12に表示させる。複数のユーザーインターフェース画面を区別しないときには、アプリUI202と示す。表示制御部201は、アプリUI202をタッチパネル12に表示させることで、各種情報をユーザーに提供し、各種指示をユーザーから受け付ける。
【0019】
図2図8を参照してアプリUI202について説明する。
図2図8は、図中で上に向かう方向を上方として符号UPで示し、図中で下に向かう方向を下方として符号DWで示し、図中で左に向かう方向を左方として符号Lで示し、図中で右に向かう方向を右方として符号Rで示す。
【0020】
表示制御部101は、文書データを一覧表示する一覧アプリUI202Aをタッチパネル12に表示させる。一覧アプリUI202Aは、アプリUI202に含まれる。
図2は、一覧アプリUI202Aの一例を示す図である。
【0021】
一覧アプリUI202Aは、文書データごとに、サムネイル画像群SSGとメインサムネイル画像MSGの組み合わせを表示する。以下の説明では、第nの文書データのサムネイル画像群SSGは、第nサムネイル画像群SSGnと表す。第nの文書データのメインサムネイル画像MSGは、第nメインサムネイル画像MSGnと表す。nは1以上の整数である。
【0022】
図2に示す一覧アプリUI202Aは、第1の文書データに基づく第1サムネイル画像群SSG1と第1メインサムネイル画像MSG1との組み合わせを所定の位置に表示する。一覧アプリUI202Aは、第2の文書データに基づく第2サムネイル画像群SSG2と第2メインサムネイル画像MSG2との組み合わせを表示する。第2サムネイル画像群SSG2と第2メインサムネイル画像MSG2との組み合わせは、第1サムネイル画像群SSG1と第1メインサムネイル画像MSG1との組み合わせの下に並んで表示される。一覧アプリUI202Aは、第3の文書データに基づく第3サムネイル画像群SSG3と第3メインサムネイル画像MSG3の組み合わせを表示する。第3サムネイル画像群SSG3と第3メインサムネイル画像MSG3の組み合わせは、第2サムネイル画像群SSG2と第2メインサムネイル画像MSG2との組み合わせの下に並んで表示される。
【0023】
サムネイル画像群SSGは、複数のサムネイル画像SGが左右方向に並んだ画像群である。サムネイル画像群SSGに含まれるサムネイル画像SGの各々は、所定の視点から俯瞰した見え方となる状態で表示される。サムネイル画像群SSGに含まれる1のサムネイル画像SGは、対応する文書データが示す文書の1ページに対応する。本実施形態のサムネイル画像SGは、矩形の画像である。
【0024】
メインサムネイル画像MSGは、文書データの代表ページに対応するサムネイル画像SGである。代表ページとしては、文書データのトップページが例として挙げられる。一覧アプリUI202Aは、メインサムネイル画像MSGとして所定のページのサムネイル画像SGの一部を表示してもよいし、メインサムネイル画像MSGとして所定のページのサムネイル画像SGの全てを表示してもよい。
【0025】
一覧アプリUI202Aは、サムネイル画像群SSG及びメインサムネイル画像MSGの組み合わせを、タッチ操作により選択可能である。一覧アプリUI202Aで当該組み合わせが選択されると、表示制御部101は、選択された文書に関する選択アプリUI202Bを表示する。選択アプリUI202Bは、アプリUI202に含まれる。
【0026】
図3は、選択アプリUI202Bの一例を示す図である。
【0027】
選択アプリUI202Bは、サムネイル画像群表示領域HA1と、ページ画像表示領域HA2とを有する。
【0028】
サムネイル画像群表示領域HA1は、一覧アプリUI202Aで選択されたサムネイル画像群SSGを表示する領域である。サムネイル画像群表示領域HA1は、一覧アプリUI202Aで第1メインサムネイル画像MSG1と第1サムネイル画像群SSG1との組み合わせが選択された場合、選択された組み合わせに含まれる第1サムネイル画像群SSG1を表示する。
【0029】
表示制御部101は、サムネイル画像群表示領域HA1内で、スライド操作等の所定のタッチ操作が指示体により行われることで、サムネイル画像群SSGの表示態様を変化させる。
【0030】
右方へのスライド操作が行われた場合、サムネイル画像群表示領域HA1内では、複数のサムネイル画像SGは、指示体の右方への移動量に応じて、左方から右方へ移動する。左方へのスライド操作が行われた場合、サムネイル画像群表示領域HA1内では、複数のサムネイル画像SGは、指示体の左方への移動量に応じて、右方から左方へ移動する。
【0031】
ページ画像表示領域HA2は、サムネイル画像群表示領域HA1で選択されたサムネイル画像SGに対応するページのページ画像PGを表示する領域である。以下の説明では、第nの文書データが示す文書のmページ目に対応するページ画像PGは、符号PGに続けてn-mの番号を付す。mは1以上の整数である。図3で示すページ画像PG2-111は、第2の文書データが示す文書の111ページ目に対応するページ画像PGを示す。
【0032】
ページ画像表示領域HA2では、スライド操作等の所定のタッチ操作が指示体により行われることで、表示するページ画像PGが切り替わる。
【0033】
ページ画像表示領域HA2で右方への所定のタッチ操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、タッチ操作前に表示されたページ画像PGに対応するページの前のページのページ画像PGが表示される。ページ画像表示領域HA2で左方への所定のタッチ操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、タッチ操作前に表示されたページ画像PGに対応するページの後のページのページ画像PGが表示される。
【0034】
図3の状態で、右方へのスライド操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、ページ画像PG2-110が表示される。図3の状態で、左方へのスライド操作が行われた場合、ページ画像表示領域HA2内では、ページ画像PG2-112が表示される。
【0035】
ページ画像表示領域HA2でページ画像PGが切り替わると、サムネイル画像群表示領域HA1内では、サムネイル画像群SSGの表示態様が変化し、切り替え後のページ画像PGに対応するサムネイル画像SGが左右方向の略中央に位置する。
【0036】
サムネイル画像群表示領域HA1について詳述する。
以下の説明において、第nの文書データが示す文書のmページ目に対応するサムネイル画像SGは、符号SGに続けてn-mの番号を付す。サムネイル画像SG2-98は、第2の文書データが示す文書の98ページ目に対応するサムネイル画像SGを示す。
【0037】
図4は、サムネイル画像群表示領域HA1に表示されるサムネイル画像群SSGの一例を示す図である。
【0038】
図4は、サムネイル画像群表示領域HA1が第2サムネイル画像群SSG2を表示している場合を例示する。図4のサムネイル画像群表示領域HA1は、ページ画像PG2-98がページ画像表示領域HA2に表示される場合の表示態様で、第2サムネイル画像群SSG2を表示している。
【0039】
サムネイル画像群表示領域HA1では、サムネイル画像SGの各々が、タッチパネル12の表示面12Aの仮想軸KJ上に並んで表示される。
仮想軸KJは、左右方向に平行な軸である。
【0040】
サムネイル画像群表示領域HA1は、右領域HA1-Rと左領域HA1-Lとを有する。右領域HA1-Rと左領域HA1-Lとは、切替線L1を挟んで左右方向に並ぶ。切替線L1は、中央線L2より左方に位置する仮想線で、上下方向に延びる。中央線L2は、サムネイル画像群表示領域HA1の左右方向の中央を示す仮想線で、上下方向に延びる。
【0041】
図4で、サムネイル画像SG2-98は、中央線L2に重ねて表示される。サムネイル画像SG2-98に対応するページの前のページに対応するサムネイル画像SG2-97は、左領域HA1-Lに表示される。サムネイル画像SG2-98、及び、サムネイル画像SG2-98に対応するページの後のページに対応するサムネイル画像SG2-99は、右領域HA1-Rに表示される。
【0042】
サムネイル画像群表示領域HA1では、切替線L1を基準に、サムネイル画像SGの画像面の向きが切り替わる。
【0043】
図5図6を参照して、サムネイル画像SGの画像面の向きについて詳述する。
図5、及び図6は、サムネイル画像SGの画像面の向きを説明するための図である。
【0044】
図5図6で示すように、サムネイル画像SGの各々は、サムネイル画像群表示領域HA1で、仮想空間内の所定の視点から仮想空間内に配置されたサムネイル画像SGを俯瞰して見た画像として表示される。仮想空間は、仮想水平面KHM、及び、仮想水平面KHMに垂直な回転軸KTJを含む。
回転軸KTJが延びる方向は、上下方向に対応する。仮想水平面KHMに設定される基準線KJLが延びる方向は、左右方向、及び、仮想軸KJが延びる方向に対応する。
【0045】
表示制御部101は、サムネイル画像SGの各々を、基準線KJLを基準とし回転軸KTJを中心に所定の回転角度で回転させる。サムネイル画像SGの各々は、基準線KJLに対して斜めに傾いた態様で表示される。
【0046】
本実施形態では、サムネイル画像SGの画像面の向きは、面法線MHの向きである。図5は、第1の向きに画像面が向くサムネイル画像SG、及び、第1の向きにも第2の向きにも画像面が向かないサムネイル画像SGを示している。図6は、第2の向きに画像面が向くサムネイル画像SG、及び、第1の向きにも第2の向きにも画像面が向かないサムネイル画像SGを示している。
【0047】
図5、及び図6は、第1の向きに画像面が向くサムネイル画像SGに、「-M1」の文字列を付している。図5、及び図6は、第2の向きに画像面が向くサムネイル画像SGに、「-M2」の文字列を付している。図5、及び図6は、第1の向きにも第2の向きにも画像面が向かないサムネイル画像SGに、「-MN」の文字列を付す。
【0048】
サムネイル画像SG-MNは、仮想空間内で、上辺JH及び下辺KHが基準線KJLと平行な画像である。本実施形態では、仮想空間内の上辺JH及び下辺KHが基準線KJLに平行である場合のサムネイル画像SGの面法線MHは、表示面12Aの面法線MHと同じ向きとする。サムネイル画像SG-MNは、画像面の向きが表示面12Aの向きと同じ画像である。サムネイル画像SG-M1、及びサムネイル画像SG-M2は、画像面の向きが表示面12Aの向きと異なる画像である。
【0049】
図5で示すように、サムネイル画像SG-M1は、基準線KJLを0°とし、矢印Y1が示す方向をプラス方向とした場合、仮想空間内で0°<α<90°の範囲で回転されたサムネイル画像SGである。サムネイル画像SG-M1の画像面の面法線MHは、仮想空間内で、基準線KJLが延びる方向の左方を向く。第1の向きは、仮想空間内で、基準線KJLが延びる方向の左方を向く方向である。第1の向きは、仮想軸KJの左方を向く方向である。左方は、一方の一例に対応する。
【0050】
図6で示すように、サムネイル画像SG-M2は、基準線KJLを0°とし、矢印Y2が示す方向をマイナス方向とした場合、仮想空間内で0°>β>-90°の範囲で回転されたサムネイル画像SGである。サムネイル画像SG-M2の画像面の面法線MHは、仮想空間内で、基準線KJLが延びる方向の右方を向く。第2の向きは、基準線KJLが延びる方向の右方を向く方向である。第2の向きは、仮想軸KJの右方を向く方向である。右方は、他方の一例に対応する。
【0051】
右領域HA1-Rで表示されるサムネイル画像SGは、画像面が第1の向きに向く画像である。表示制御部101は、右領域HA1-Rに表示するサムネイル画像SGの各々に関し、隣り合うサムネイル画像SGの一部を重畳させ、左右方向における位置に対応した回転角度αで回転させて表示する。
【0052】
左領域HA1-Lで表示されるサムネイル画像SGは、画像面が第2の向きに向く画像である。表示制御部101は、左領域HA1-Lに表示するサムネイル画像SGの各々に関し、隣り合うサムネイル画像SGの一部を重畳させ、左右方向における位置に対応した回転角度βで回転させて表示する。
【0053】
図4の説明に戻り、図4に示すサムネイル画像群表示領域HA1では、サムネイル画像SG2-92が上方向に移動した状態で表示されている。上方向は、所定方向の一例に対応する。タッチパネル12は、サムネイル画像群表示領域HA1が表示するサムネイル画像SGの各々に対して、所定のタッチ操作による上方移動操作を受け付ける。所定のタッチ操作としては、上方向へのスライド操作が挙げられる。表示制御部101は、タッチパネル12が上方移動操作を受け付けた場合、上方移動操作の操作対象のサムネイル画像SGをサムネイル画像群表示領域HA1の上方向に移動させる。タッチパネル12は、所定のタッチ操作による下方移動操作を、上方移動操作により上方向に移動したサムネイル画像SGに対して受け付ける。表示制御部101は、タッチパネル12がサムネイル画像SGに対して下方移動操作を受け付けた場合、下方移動操作の操作対象のサムネイル画像SGをサムネイル画像群表示領域HA1の下方向に移動させ、上方移動操作により移動させる前の位置に戻す。
上方移動操作は、第2操作の一例に対応する。
【0054】
図4に示すサムネイル画像群表示領域HA1では、サムネイル画像SG2-91、SG2-93、SG2-96、SG2-102の各々に、付箋画像FGが付加されている。付箋画像FGは、上下方向に延びる画像である。付箋画像FGの各々は、サムネイル画像SGの画像面の外に向かって、サムネイル画像SGの上端部から上方に延伸する。
付箋画像FGは、オブジェクトの一例に対応する。
【0055】
付箋画像FGは、画像面が第1の向きに向くサムネイル画像SGに対して、第1の位置I1に付加される。付箋画像FGは、画像面が第2の向きに向くサムネイル画像SGに対して、第2の位置I2に付加される。
【0056】
図7図8を参照して、付箋画像FGの付加位置について詳述する。
図7図8は、付箋画像FGの付加位置を説明するための図である。
【0057】
図7を参照して、第1の位置I1について説明する。
付箋画像FGは、画像面が第1の向きに向くサムネイル画像SGに対して、第1の位置I1に付加される。第1の位置I1は、垂直仮想軸SKJより中心仮想軸CKJの右方の位置である。中心仮想軸CKJは、サムネイル画像SGの上辺JH及び下辺KHと平行な画像面内の仮想軸であり、画像面内の中心CSを通る。垂直仮想軸SKJは、画像面内の中心仮想軸CKJに対して垂直で、サムネイル画像SGの右辺RH及び左辺LHと平行な仮想軸である。
【0058】
図7は、付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGに対応するページの前のページに対応するサムネイル画像SGを二点鎖線で示している。
第1の位置I1は、基準線KJLが延びる方向で、前のページに対応するサムネイル画像SGが重ならない領域内の位置である。第1の位置I1は、前のページに対応するサムネイル画像SGの移動領域IAに含まれない位置である。移動領域IAは、上方移動操作及び下方移動操作によってサムネイル画像SGが移動する領域である。
【0059】
表示制御部101は、第1の位置I1を基準に付箋画像FGを付加する。表示制御部101は、基準線KJLが延びる方向で、付箋画像FGの短手方向の中央が第1の位置I1に一致する位置に付箋画像FGを付加する。第1の位置I1は、前のページのサムネイル画像SGに重ならない位置であるが、第1の位置I1に付加された付箋画像FGの一部は、前のページのサムネイル画像SGに隠れる場合があり得る。
【0060】
図8を参照して、第2の位置I2について説明する。
付箋画像FGは、画像面が第2の向きに向くサムネイル画像SGに対して、第2の位置I2に付加される。第2の位置I2は、基準線KJLが延びる方向で、垂直仮想軸SKJより中心仮想軸CKJの左方の位置である。
【0061】
図8は、付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGに対応するページの後のページに対応するサムネイル画像SGを二点鎖線で示している。
第2の位置I2は、基準線KJLが延びる方向で、後ろのページに対応するサムネイル画像SGが重ならない領域内の位置である。第2の位置I2は、後のページに対応するサムネイル画像SGの移動領域IAに含まれない位置である。
【0062】
表示制御部101は、第2の位置I2を基準に付箋画像FGを付加する。表示制御部101は、基準線KJLが延びる方向で、付箋画像FGの短手方向の中央が第2の位置I2に一致する位置に付箋画像FGを付加する。第2の位置I2は、後ろのページのサムネイル画像SGが重ならない位置であるが、第2の位置I2に付加された付箋画像FGの一部は、前のページのサムネイル画像SGに隠れる場合があり得る。
【0063】
図7図8で説明したように、付箋画像FGは、第1の位置I1及び第2の位置I2に付加される。図4で示すように、付箋画像FGは、サムネイル画像群表示領域HA1で、所定の視点から俯瞰して見えるサムネイル画像SGの手前に付加される。仮に、所定の視点から俯瞰して見えるサムネイル画像SGの奥に付箋画像FGが付加されるとする。この場合、サムネイル画像SG2-92のように上方向に移動したサムネイル画像SGがあると、付箋画像FGが、上方向に移動したサムネイル画像SGに隠れてしまう虞がある。付箋画像FGが奥に付加される構成であると、図4では、サムネイル画像SG2-91に付加された付箋画像FGが、上方向に移動したサムネイル画像SG2-92に隠れてしまう。しかしながら、本実施形態の付箋画像FGは、サムネイル画像SGの手前に付加される。図4に示すように、サムネイル画像SG2-91に付加された付箋画像FGの全てが、上方向に移動したサムネイル画像SG2-92に隠れることがなく、ユーザーは、サムネイル画像SG2-91に付加された付箋画像FGを認識できる。
【0064】
次に、表示制御部101の動作について説明する。
図9は、表示制御部101の動作を示すフローチャートである。
【0065】
表示制御部101は、サムネイル画像群表示領域HA1で、上方移動操作を受け付けたか否かを判定する(ステップSA1)。
【0066】
表示制御部101は、上方移動操作を受け付けていないと判定した場合(ステップSA1:NO)、処理をステップSA3に進める。
【0067】
表示制御部101は、上方移動操作を受け付けたと判定した場合(ステップSA1:YES)、上方移動操作の操作対象のサムネイル画像SGを上方向に移動させる(ステップSA2)。
【0068】
表示制御部101は、サムネイル画像群表示領域HA1で、下方移動操作を受け付けたか否かを判定する(ステップSA3)。
【0069】
表示制御部101は、下方移動操作を受け付けていないと判定した場合(ステップSA3:NO)、処理をステップSA5に進める。
【0070】
表示制御部101は、下方移動操作を受け付けたと判定した場合(ステップSA3:YES)、下方移動操作の操作対象のサムネイル画像SGを下方向に移動させる(ステップSA4)。
【0071】
表示制御部101は、選択アプリUI202Bで付箋付加操作を受け付けたか否かを判定する(ステップSA5)。付箋付加操作は、付箋画像FGを付加する操作であり、所定のタッチ操作により行われる。付箋付加操作は、第1操作の一例に対応する。
【0072】
表示制御部101は、選択アプリUI202Bで付箋付加操作を受け付けていないと判定した場合(ステップSA5:NO)、処理をステップSA7に進める。
【0073】
表示制御部101は、選択アプリUI202Bで、付箋付加操作を受け付けたと判定した場合(ステップSA5:YES)、付箋付加操作の操作対象のサムネイル画像SGに付箋画像FGを付加する(ステップSA6)。
【0074】
ステップSA6で、操作対象のサムネイル画像SGが右領域HA1-R内に位置する場合、表示制御部101は、第1の位置I1に付箋画像FGを付加する。ステップSA6で、操作対象のサムネイル画像SGが左領域HA1-L内に位置する場合、表示制御部101は、第2の位置I2に付箋画像FGを付加する。
【0075】
表示制御部101は、選択アプリUI202Bで、付箋削除操作を受け付けていないと判定した場合(ステップSA7:NO)、処理をステップSA1に戻す。
【0076】
表示制御部101は、選択アプリUI202Bで、付箋削除操作を受け付けたと判定した場合(ステップSA7:YES)、付箋削除操作の操作対象のサムネイル画像SGから付箋画像FGを削除する(ステップSA8)。
【0077】
図10は、表示制御部101の動作を示すフローチャートである。
図10の動作は、サムネイル画像群表示領域HA1に表示されるサムネイル画像SGのうち、付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGの各々を対象に行われる。
【0078】
表示制御部101は、第1の位置I1に付箋画像FGが付加されているか、第2の位置I2に付箋画像FGが付加されているかを判定する(ステップSB1)。
【0079】
表示制御部101は、第1の位置I1に付箋画像FGが付加されていると判定した場合(ステップSB1:第1の位置)、サムネイル画像SGが左領域HA1-Lに移動したか否かを判定する(ステップSB2)。
【0080】
表示制御部101は、サムネイル画像SGが左領域HA1-Lに移動していないと判定した場合(ステップSB2:NO)、処理をステップSB1に戻す。
【0081】
表示制御部101は、サムネイル画像SGが左領域HA1-Lに移動したと判定した場合(ステップSB2:YES)、第2の位置I2に付箋画像FGを付加する(ステップSB3)。
【0082】
ステップSB1の説明に戻り、表示制御部101は、第2の位置I2に付箋画像FGが付加されていると判定した場合(ステップSB1:第2の位置)、サムネイル画像SGが右領域HA1-Rに移動したか否かを判定する(ステップSB4)。
【0083】
表示制御部101は、サムネイル画像SGが右領域HA1-Rに移動していないと判定した場合(ステップSB4:NO)、処理をステップSB1に戻す。
【0084】
表示制御部101は、サムネイル画像SGが右領域HA1-Rに移動したと判定した場合(ステップSB4:YES)、第1の位置I1に付箋画像FGを付加する(ステップSB5)。
【0085】
他の実施形態について説明する。
第2の実施形態
第1の実施形態では、選択アプリUI202Bにページ画像PGとサムネイル画像群SSGが表示される。第2の実施形態では、選択アプリUI202Bに、サムネイル画像群SSGが表示され、ページ画像PGが表示されない。
【0086】
第3の実施形態
第3の実施形態では、選択アプリUI202Bに表示されるサムネイル画像群SSGと、一覧アプリUI202Aに表示されるサムネイル画像群SSGが同じ表示様態で表示される。選択アプリUI202Bに表示されるサムネイル画像SG1-12に付箋画像FGが付加された場合、一覧アプリUI202Aが表示する第1サムネイル画像群SSG1のサムネイル画像SG1-12に付箋画像FGが付加される。選択アプリUI202Bに表示されるサムネイル画像SG2-111が上方向に移動した場合、一覧アプリUI202Aが表示する第2サムネイル画像群SSG2のサムネイル画像SG2-111は、上方向に移動した状態で表示される。
【0087】
上述した実施形態によれば以下の効果を奏する。
以下の説明で第1のサムネイル画像SG、及び第2のサムネイル画像SGは、特定のサムネイル画像SGを指し示していない。第1のサムネイル画像SGは、任意のサムネイル画像SGを指し示し、第2のサムネイル画像SGは、第1のサムネイル画像SGと異なるサムネイル画像SGを指し示す。
第1のサムネイル画像SGは、第1の画像の一例に対応する。第2のサムネイル画像SGは、第2の画像の一例に対応する。
【0088】
以上、説明したように、スマートフォン1による表示制御方法は、文書を構成するページに対応する第1のサムネイル画像SG及び第2のサムネイル画像SGを表示面12Aの仮想軸KJ上に並べて表示する。この表示制御方法では、第1のサムネイル画像SGに対してユーザーから付箋付加操作を受け付けた場合に、第1のサムネイル画像SGに、第1のサムネイル画像SGの画像面の外に延伸する付箋画像FGを付加し、第2のサムネイル画像SGに対してユーザーから上方移動操作を受け付けた場合に、第2のサムネイル画像SGを上方向に移動させる。
【0089】
ユーザーは、所望のサムネイル画像SGを上方向に移動させることで、所望のサムネイル画像SGの画像面の一部を把握でき、所望のサムネイル画像SGの概要を容易に把握できる。所望のサムネイル画像SGに付箋画像FGを付加させることで、概要把握以外の用途で、所望のサムネイル画像SGに処理を行うことができる。所望のページの概要をユーザーが容易に把握でき、所望のページに対応するサムネイル画像SGに対してユーザーの用途に応じた処理を行うことができる。
【0090】
スマートフォン1は、第2のサムネイル画像SGに対してユーザーから付箋付加操作を受け付けた場合に、第2のサムネイル画像SGに、第2のサムネイル画像SGの第2画像面の外に延伸する付箋画像FGを付加する。
【0091】
これによれば、ユーザーは、複数のサムネイル画像SGに対して付箋画像FGを付加できる。
【0092】
第1のサムネイル画像SGの画像面の向きが表示面12Aの向きと異なる第1の向きである場合、スマートフォン1は、付箋画像FGを第1の位置I1に付加し、第1のサムネイル画像SGの画像面の向きが表示面12Aの向きと異なる第2の向きである場合、スマートフォン1は、付箋画像FGを第2の位置I2に付加する。
【0093】
これによれば、スマートフォン1は、サムネイル画像SGの2つの表示状態に応じて付箋画像FGの付加位置を異ならせることができる。スマートフォン1は、サムネイル画像SGの2つの表示状態によって見え方が変わることを抑制して付箋画像FGを付加でき、付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGがどのサムネイル画像SGであるかをユーザーが容易に把握できるようになる。
【0094】
第1の向きは、仮想軸KJの左方を向く方向である。第2の向きは、仮想軸KJの右方を向く方向である。
【0095】
これによれば、サムネイル画像SGの画像面が仮想軸KJの左方を向くか右方を向くかによることなく、付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGがどのサムネイル画像SGであるかをユーザーが容易に把握できるようになる。
【0096】
第1の位置I1は、第1のサムネイル画像SGの画像面内に延び当該画像面の中心を通る中心仮想軸CKJに対して当該画像面内で垂直な垂直仮想軸SKJより、中心仮想軸CKJの右方の位置である。第2の位置I2は、垂直仮想軸SKJより中心仮想軸CKJの左方の位置である。
【0097】
これによれば、スマートフォン1は、第1の向きに向くサムネイル画像SG、及び第2の向きに向くサムネイル画像SGに対して、手前に付箋画像FGを付加できる。付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGがどのサムネイル画像SGであるかをユーザーがより容易に把握できるようになる。
【0098】
第2のサムネイル画像SGは、第1のサムネイル画像SGと一部重ねて表示される。第1の位置I1及び第2の位置I2は、第1のサムネイル画像SGの画像面上で第2のサムネイル画像SGが重ならない領域内の位置である。
【0099】
これによれば、スマートフォン1は、サムネイル画像SG同士の一部が重なる表示で、付箋画像FGが他のサムネイル画像SGに隠れてしまうことを抑制し、付箋画像FGをサムネイル画像SGに付加できる。サムネイル画像SG同士の一部が重なる表示で、付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGがどのサムネイル画像SGであるかをユーザーが容易に把握できる。
【0100】
第1の位置I1及び第2の位置I2は、第1のサムネイル画像SGの画像面上で、第2のサムネイル画像SGの移動領域IAに含まれない位置である。
【0101】
これによれば、スマートフォン1は、上方向に移動した他のサムネイル画像SGに付箋画像FGが隠れてしまうことを抑制し、付箋画像FGをサムネイル画像SGに付加できる。上方向に移動したサムネイル画像SGがある場合、付箋画像FGが付加されたサムネイル画像SGがどのサムネイル画像SGであるかをユーザーが容易に把握できる。
【0102】
表示アプリ111は、プロセッサー100に、文書を構成するページに対応する第1のサムネイル画像SG及び第2のサムネイル画像SGを表示面12Aの仮想軸KJ上に並べて表示させ、第1のサムネイル画像SGに対してユーザーから付箋付加操作を受け付けた場合に、第1のサムネイル画像SGに対して、第1のサムネイル画像SGの画像面の外に延伸する付箋画像FGを付加させ、第2のサムネイル画像SGに対してユーザーから上方移動操作を受け付けた場合に、第2のサムネイル画像SGを上方向に移動させる。
【0103】
表示アプリ111によれば、上述した表示制御方法の効果と同様の効果を奏する。
【0104】
スマートフォン1は、ユーザーの操作を受け付け、表示面12Aを有するタッチパネル12操作部と、タッチパネル12に、文書を構成するページに対応する第1のサムネイル画像SG及び第2のサムネイル画像SGを表示面12Aの仮想軸KJ上に並べて表示させる表示制御部101と、を備える。表示制御部101は、タッチパネル12が、第1のサムネイル画像SGに対してユーザーから付箋付加操作を受け付けた場合に、第1のサムネイル画像SGに対して、第1のサムネイル画像SGの画像面の外に延伸する付箋画像FGを付加し、タッチパネル12が、第2のサムネイル画像SGに対してユーザーから上方移動操作を受け付けた場合に、第2のサムネイル画像SGを上方向に移動させる。
【0105】
スマートフォン1によれば、上述した表示制御方法の効果と同様の効果を奏する。
【0106】
上述した各実施形態は、一態様を示すものであり、任意に変形および応用が可能である。
【0107】
表示制御部101は、ユーザーの操作に応じて、色が異なる付箋画像FGをサムネイル画像SGに付加してもよい。
【0108】
オブジェクトは、付箋画像FGに限定されない。オブジェクトは、ユーザーの用途に応じてサムネイル画像SGに付加される対象であればよい。
【0109】
プリンター2は、スキャン機能やファクシミリ機能等の印刷機能以外の機能を有していてもよい。
【0110】
表示装置は、スマートフォン1に限定されない。表示装置は、タブレット型PCや、デスクトップ型PC、ラップトップ型PC等のPCでもよい。
【0111】
操作部及び表示部は、タッチパネル12に限定されない。表示部は、LED(Light Emitting Diode)やOLED(Organic Light Emitting Diode)などで構成されるディスプレイであればよい。操作部は、操作スイッチや、マウス、キーボード等の入力手段と接続し、ユーザーの操作を検出し、検出結果を制御部10に出力するデバイスであればよい。
【0112】
制御部10の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0113】
図1に示した各部は一例であって、特に限定されない。必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。ソフトウェアで実現される機能の一部はハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部はソフトウェアで実現してもよい。その他、スマートフォン1について他の各部の具体的な細部構成について、任意に変更可能である。
【0114】
図9図10に示す動作のステップ単位は、表示制御部101の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、適宜に入れ替えてもよい。
【符号の説明】
【0115】
1…スマートフォン(表示装置)、2…プリンター、12…タッチパネル(操作部、表示部)、100…プロセッサー、110…記憶部、1000…印刷システム、CKJ…中心仮想軸、CS…中心、FG…付箋画像(オブジェクト)、I1…第1の位置、I2…第2の位置、IA…移動領域、KJ…仮想軸、SG…サムネイル画像、SKJ…垂直仮想軸。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10