IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 梅田 茂利の特許一覧

特開2022-169346エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム
<>
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図1
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図2
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図3
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図4
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図5
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図6
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図7
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図8
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図9
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図10
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図11
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図12
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図13
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図14
  • 特開-エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169346
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】エスクロー式スケジュールブッキングシステムとそのソーシャル評価システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221101BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075325
(22)【出願日】2021-04-27
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
(71)【出願人】
【識別番号】517442683
【氏名又は名称】梅田 茂利
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】梅田 茂利
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】指定アドレスに、指定時間、居合わせるという最低条件を提示するだけで、個々のブッキング内容はプラットフォーム内公約(PPPメッセージ:約束事)を通してその都度、リアルタイムに決定可能なブッキングシステムを提供する。
【解決手段】ユーザに含まれるブッカーのブッカー端末10と、ユーザに含まれるキャストのキャスト端末20と、ブッキングさせるためのブッキングシステム40とをネットワーク30で通信可能なブッキングシステムである。ブッキングシステム40は、ブッカー端末10からサービスを受けるためのサービス要求情報を受信して記憶する要求情報記憶部と、ブッカー端末10とキャスト端末20をブッキングするブッキング処理部(51、52)と、キャスト端末40とブッカー端末10からの相互間メッセージをブッカーキャスト間契約情報として記憶する契約情報記憶部と、前記契約情報記憶部に記憶されているブッカーキャスト間契約情報を公開する公開部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに含まれるブッカーのブッカー端末と、ユーザに含まれるキャストのキャスト端末と、ブッキングさせるためのブッキングサイトとをネットワークで通信可能なブッキングシステムであって、
前記ブッキングサイトは、
前記ブッカー端末からサービスを受けるためのサービス要求情報を受信して記憶する要求情報記憶部と、
前記ブッカー端末と前記キャスト端末をブッキングするブッキング処理部と、
前記キャスト端末と前記ブッカー端末からの相互間メッセージをブッカーキャスト間契約情報として記憶する契約情報記憶部と、
前記契約情報記憶部に記憶されているブッカーキャスト間契約情報を公開する公開部と、
を有することを特徴とするブッキングシステム。
【請求項2】
前記相互間メッセージは交互にだけ書き込むことが可能なことを特徴とする請求項1に記載のブッキングシステム。
【請求項3】
キャスト情報に基づいてサービスポイントを算出し仮払い状態となりサービス終了後に請求情報として決済機関に送信するサービス決済部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブッキングシステム。
【請求項4】
前記ブッカー端末及び前記キャスト端末がオフラインブッキングされた場合は、GPSでブッキング開始時間前から完了迄の作動、位置を把握する位置把握部を有し、前記ブッカー端末及びキャスト端末は、撮影アイコンを表示し、前記撮影アイコンの選択でカメラからの撮影画像を前記ブッキングサイトに送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のブッキングシステム。
【請求項5】
前記キャスト端末の検索結果はAIマッチング順に表示され、前記ブッカー端末と前記キャスト端末同士はAIマッチングされることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のブッキングシステム。
【請求項6】
前記キャスト端末へのオファーが重なった場合に、承認検討段階で、どのオファーが最も収益性が高いかを含む判断材料を、前記ブッキングサイトが計算することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のブッキングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブッキングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、求人サイトや求職サイトでのブッキングシステムの利用者は、マッチングサービスの増加に伴い、オンライン上で企業などの求人募集者と求人応募者間でマッチングを行い、求人応募者が求人募集者と個別に契約する時給(タイムチャージ)労働者達が多数を占めている。すなわち、フリーランス、パートタイム、アルバイトなどの労働形態を希望する人たちである。
【0003】
このような人達は、インターネット検索等を行い、クラウドソーシングやジョブマッチングサービスを利用して仕事を探し、個別に契約して働くことが多い。
しかし、現在のクラウドソーシング/ジョブマッチングサービス全般の概念自体が受託ビジネスの概念から抜け出せていない。
つまり受託ビジネスでは成果物を保証して対価が支払われるが、個人のスキルや経験、時間といった資源を活用してタイムチャージという形で労働を提供するするような労働形態はリスクを伴うものである。従来のブッキングシステムでは、クラウドソーシングやジョブマッチングサービスを希望するユーザが多数存在するにもかかわらず、受発注者双方の信用問題によりビジネスとして確立されていない。ビジネスとして確立するためには、ソーシャルメディアを信用を担保とした透明性のあるより便利なシステムに発展させる必要がある。
【0004】
オンライン上で「知識・スキル・経験」といった得意を売り買いできるスキルマーケットとしては、ココナラサービスが知られている(非特許文献1)。ココナラサービスでは、個人のスキルや経験を「サービス」として出品する出品者と、出品者が出品した「スキル・経験」を購入する購入者が存在する。例えば、サービスの購入者は200種類以上のサービスから購入したいサービスを検索・比較して購入することができる。実際の購入に際しては、サービスの「購入者」がココナラのサービスサイトにログインし、最初に依頼・相談事項をダイレクトメッセージとしてサービスの「出品者」に送信する。そして、「購入者」と「出品者」との間で、相談内容の確認、相談可否、サービス料金等を交渉する。交渉後に購入者がサービスを購入すると、購入された出品者の「トークルーム」で実際の相談内容や納品日等の確認を行い、実際の取引が行われる。すべての取引は、ココナラ内でのやり取りに限られ、購入者と出品者が外部で直接会うことを禁止している。したがって、ココナラ以外の外部のZOOM会議などを利用することはできないなど、サービスに制限があり、使い勝手がよくない。
【0005】
特許文献1には、インターネットを介してスキル提供者がスキルを販売する電子商取引システムにおいて、ユーザがスキル提供者のスキルを容易に判断可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが開示されている。この特許文献1のものは、サーバがユーザ端末からの要求によって、スキル提供者が提供するスキル、作業前情報、及び作業後情報を含むスキル案内コンテンツをユーザ端末に送信する。そして、サーバが作業前情報及び作業後情報に基づいて、スキル提供者のスキルを評価して、これをユーザに送信している。
【0006】
また、関連する特許文献としては、特開2020-91685号公報が挙げられる(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2020―91684号公報
【特許文献2】特開2020-91685号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】株式会社ココナラ「ココナラ-みんなの得意を売り買い、スキルのフリーマーケット」、[online]、[令和3年4月5日検索]、インターネット<URL:https://coconala.com/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、非特許文献1および特許文献1は、購入者と出品者間のメッセージのやり取りが多く、短時間の隙間サービス(例えば、10分、20分、30分など)の利用には適しないサービスであった。例えば、サービス購入者(支払者)が、明日の13時から13時30分の30分の空き時間を有効利用するために、英語を教えてくれる人はいないかなど、英語を学びたい場合、支払者目線でサービスを利用することができないとう問題があった。
【0010】
また、従来のサービスでは、専門的なサービスと費用とを結び付けた内容を担保とする、いわゆるプロシェッショナル向けのサービスであるため、フリーランス、パートタイム、アルバイト等が、受託者(キャスト)として参加するためにはハードルが高いという問題があった。受託者(キャスト)目線でも、1日のちょっとした隙間時間を利用して収入を得ることは難しいものであった。
【0011】
また、サービスの対価が後払いの場合、支払者が必ず支払うといった保証が担保されておらず受託者がリスクを負う。一方、サービスが対価に値するものでなかった場合、受託者側がリスクを負うことになる。
【0012】
さらに、支払者と受託者間の感情的な齟齬により、いわゆるソーシャル評価システム、たとえば口コミなどを通じてトラブルに発展することも少なくない。
【0013】
本発明によるエスクロー式スケジュールブッキングによれば、条件確定時に前払い、終了時に受け取りといったスケジュールブッキングであるため、上記のような支払者と受託者双方のリスクを回避することができる。ここで「エスクロー」とは第三者に金銭や証書を預け一定条件が成就した場合に証書としての効力を生ずるものである。
【0014】
また本発明による口コミなどのソーシャル評価システムを採用すれば、支払者と受託者間の感情的な齟齬によるトラブルを未然に防ぐことができる。
【0015】
本発明の目的は、上記従来の課題を解決し、指定アドレスに、指定時間、居合わせるという最低条件を提示するだけで、個々のブッキング内容はプラットフォーム内公約(PPPメッセージ:約束事)を通してその都度、リアルタイムに決定可能なブッキングシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は上記課題に鑑みてなされてものであり、請求項1に係る発明は、ユーザに含まれるブッカーのブッカー端末と、ユーザに含まれるキャストのキャスト端末と、ブッキングさせるためのブッキングサイトとをネットワークで通信可能なブッキングシステムであって、前記ブッキングサイトは、前記ブッカー端末からサービスを受けるためのサービス要求情報を受信して記憶する要求情報記憶部と、前記ブッカー端末と前記キャスト端末をブッキングするブッキング処理部と、前記キャスト端末と前記ブッカー端末からの相互間メッセージをブッカーキャスト間契約情報として記憶する契約情報記憶部と、前記契約情報記憶部に記憶されているブッカーキャスト間契約情報を公開する公開部と、を有するブッキングシステムである。
【0017】
請求項2に係る発明は、前記相互間メッセージは交互にだけ書き込むことが可能な請求項1に記載のブッキングシステムである。
【0018】
請求項3に係る発明は、キャスト情報に基づいてサービスポイントを算出し仮払い状態となりサービス終了後に請求情報として決済機関に送信するサービス決済部を有する請求項1又は2に記載のブッキングシステムである。
【0019】
請求項4に係る発明は、前記ブッカー端末及び前記キャスト端末がオフラインブッキングされた場合は、GPSでブッキング開始時間前から完了迄の作動、位置を把握する位置把握部を有し、前記ブッカー端末及びキャスト端末は、撮影アイコンを表示し、前記撮影アイコンの選択でカメラからの撮影画像を前記ブッキングサイトに送信する請求項1から3のいずれか1項に記載のブッキングシステムである。
【0020】
請求項5に係る発明は、前記キャスト端末の検索結果はAIマッチング順に表示され、前記ブッカー端末と前記キャスト端末同士はAIマッチングされる請求項1から4のいずれか1項に記載のブッキングシステムである。
【0021】
請求項6に係る発明は、前記キャスト端末へのオファーが重なった場合に、承認検討段階で、どのオファーが最も収益性が高いかを含む判断材料を、前記ブッキングサイトが計算する請求項1から5のいずれか1項に記載のブッキングシステムである。
【発明の効果】
【0022】
以上のように本発明によれば、指定アドレスに、指定時間、居合わせるという最低条件を提示するだけで、個々のブッキング内容はプラットフォーム内公約(PPPメッセージ:約束事)を通してその都度、リアルタイムに決定可能なブッキングシステムを実現することができる。
これにより、マッチングサービスのリボンモデルで言う供給側の喚起が、ソーシャルメディアレベルの敷居の低さになり集客(登録)した時点でユーザの時間を在庫化出来ている事になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本実施の形態のブッキングシステムの概略機能ブロック図である。
図2】本発明を適用したブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末とブッキングシステムとのネットワーク接続システム概略構成図である。
図3】本実施の形態のブッキングシステムの概念図である。
図4】本実施の形態のブッキングシステムのブッカー(支払者)とキャスト(受託者)の一例を示す図である。
図5】本実施の形態のブッキングシステムを仲介したブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末とのブッキング処理フローチャートである。
図6】本実施形態のブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末とのメッセージの交互のやり取りの制御とメッセージ公開/非公開、キャンセル処理を説明するための図である。
図7】本実施の形態のブッカー端末とキャスト端末とのブッキングの説明図である。
図8】本実施の形態の日程表を表示する画面を説明する説明図である。
図9】本実施形態のブッキングシステムにおけるブッキングオファー投稿時の確認画面例を示す図である。
図10】本実施の形態のPPPメッセージを表示する画面を説明する説明図である。
図11】本実施の形態のキャスト端末のブッキングオファー返信投稿時の確認画面例を示す図である。
図12】本実施の形態のブッキング開始画面を説明する説明図である。
図13】本実施の形態のブッキング終了画面を説明する説明図である。
図14】本実施の形態のブッキングシステムにおけるプロフィール画面例を示す図である。
図15】本実施の形態のブッキングシステムにおけるプロフィール画面において公開中のブッキングケース例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[実施形態]
以下、添付図面を参照しながら実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態のブッキングシステムの機能ブロック図である。
本実施形態のブッキングシステムは、規定XX文字以内(例えば200文字)のブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末とのメッセージの交互のやりとりで約束された内容(ブッカーキャスト間契約情報)で、スケジュールに対して時給保証前払い済みのブッキングを作る事ができるプラットホーム型のシステムである。このブッカーキャスト間契約情報は、PPP(Platform Public Promise=プラットフォーム内公約)を意味しており、単に約束事という場合もある。このプラットフォーム型のシステムは、PPPというプラットフォーム内公約を公開するブッキング交渉専用のメッセンジャー(メッセージングアプリ)を提供する。このメッセンジャーでは、メッセージ内容も時系列に記録されるものである。この交渉専用のメッセージングアプリは、パソコン(タブレットPC、ノートPC、デスクトップPCなどを含む)やスマートフォンにインストールして使用することができる。パソコンの場合は、GPSなどによる位置情報検出機能を有しているか、OS(WindowsやMacOSなど)の位置検出をオンにしておく必要がある。
【0025】
ここで、ブッカーキャスト間契約情報は、規定文字数内のPPPメッセージを用いていたが、規定秒数以内のライブビデオ、音声でも良い。例えば、7秒以内のビデオ、もしくは音声を、その場で録画することにより、PPPメッセージの代わりとして使用することもできる。録画する秒数は、7秒に限らず、ブッキングの内容である約束事を記録(録画)できる時間であれば良い。
【0026】
図1に示すように、本実施形態のブッキングシステムは、情報取得部41と、ユーザ情報登録部42と、前払いポイント発行部43と、前払いポイント送信部44と、時間(在庫)予約購入部45と、PPPメッセージ作成部46と、連投禁止部47と、ブッキングスケジュール管理部48と、ブッキング時間通知部49と、予約時間開始・終了部50と、オンラインブッキング処理部51と、オフラインブッキング処理部52と、公開・非公開管理部53と、AI自動マッチング部54と、ブッキングオファー発信部55と、を有する。このブッキングシステムは、ネットワーク30に接続して構成されるブッキングサイトを構成している。
【0027】
「情報取得部」41は、ユーザ情報、ブッキングオファー承認情報、ポイント購入情報等の取得を行う。
【0028】
「ユーザ情報登録部」42は、ブッカー(支払者)又はキャスト(受託者)となりうるユーザ利用者端末を介して登録を行う。ブッカー(支払者)又はキャスト(受託者)は、例えば図4に示すように、コンパニオン、シェフ、バーテンダー、弁護士、弁理士、占い師、医師、エンジニア、司会者、英語教師、オンラインゲーマー、テレワーカー、芸能人(タレント)、水道修理者などである。これらの者(人)は、ブッカー(支払者)であれば、オンラインブッキング、オフラインブッキングを依頼することができる。キャスト(受託者)であれば、ブッカーリクエストに応じてオンラインブッキング、オフラインブッキングを受託することができる。ユーザは支払数や受託数に応じてランキングを付与してリスト表示したり、スコア表示しても良い。また、ゴールド、シルバー、レギュラーなどのランクをブッカー表示画面やキャスト表示画面に表示させても良い。
【0029】
「前払いポイント発行部」43は、ユーザ端末からの前払い購入要求に応じて前払いポイントを発行する。
【0030】
「前払いポイント送信部」44は、購入要求のあったユーザ端末であるブッカー端末またはキャスト端末へ前払いポイント発行部43により発行した前払いポイントを送信する。ブッカー端末またはキャスト端末はブッキングシステムから送信された前払いポイントを受信する。
【0031】
「時間予約購入部」45は、ブッカー端末からブッキングリクエストを発行し、時間予約購入があると、時間購入処理を行う。時間購入処理は、検索条件に合致したキャスト端末のスケジュール予約処理を行い、キャスト端末からの返信を待つ。
【0032】
「PPPメッセージ作成部」46は、PPPメッセージ(Platform Public Promise=プラットフォーム内公約)を作成する。このPPPメッセージはユーザ同士で問題解決出来る仕組みを提供する。具体的には、一度のPPPメッセージは200文字以内(日本語2文字扱い)。そして、交互にしか送ることが出来ないPPPと名付けた交渉専用のメッセンジャー仕様。交渉内容が時系列を追って、第三者から見てもわかり易い形式(交互にXX文字以内)でメッセージ履歴に約束事として残る。PPPメッセージは契約書の代わりとなっている。
【0033】
「連投禁止部」47は、ブッキングリクエストやメッセージのやり取りの2連投を禁止し、ブッカー端末とキャスト端末で交互にやり取りを行う。連投を認めると、スパムメールのようになるからである。連投禁止部47は、交互にと言う部分は、場合によってはなくすパターン(二連投以上を許すパターン)を採用しても良い。もしくは、ブッキングリクエストへの承認はブッカーに対する一つの返信として、ブッカー及びキャストは承認に対して返信できる。これは二連投とみなさない。キャストが承認してから返信を書く事も二連投でなければ可能である。
【0034】
ブッカーがブッカー端末によりキャストのキャスト端末に対してブッキングプレ交渉をして、キャストと確認をとった後で、ブッキングオファーを送信する構成となっている。ブッキングプレ交渉は必ずしも必須ではなく、キャストを知っている場合など、省略しても良い。ブッキングプレ交渉のメッセージは、「時間、アドレス、ブッキング内容(200文字以内、日本語2文字扱い)」を入力して送信する。ブッキングオファーとしては上記内容に「金額」を追加入力して送信する。ブッキングオファーを送るにはポイントが必要でありオファー分以上のポイントを購入する。ブッキングが承認された後は、ブッカー側からのキャンセルは出来ない。時間にキャストが遅れた場合のみ、その時点よりブッカー側から無料キャンセル可能となる。逆にキャストはいつでもキャンセル可能ではあるが、承認後のキャンセル回数は常に公表される。ブッカーが遅刻しても、キャストが来ていればブッキング開始→時間が来たら自動終了となる。
【0035】
「ブッキングスケジュール管理部」48は、ブッキングスケジュールを管理する。
【0036】
「ブッキング時間通知部」49は、ブッキング開始時間の所定時間前に通知を行う。所定時間は、開始5分前や10分前など任意の時間に設定することができる。
【0037】
「予約時間開始・終了部」50は、予約時間の開始時間および終了時間を計測するタイマーである。
【0038】
「オンラインブッキング処理部」51は、オンラインブッキング処理を行う。オンラインブッキングに関しては、キャストがビデオチャットにログインした時点で開始する。ブッカーおよびキャストの双方が揃い、ブッキング終了時間が来たら自動で終了する。ブッキングシステムが保留していた仮払い状態からキャストのキャスト端末ににポイントが移る。
【0039】
「オフラインブッキング処理部」52は、キャスト端末の位置情報の確認やオフラインブッキング開始をチェックする。オフラインブッキングが開始されるトリガーは、キャストがキャスト端末の指定アドレスGPS上で開始ボタンをタップしたときとする。オフラインブッキングの場合に、キャストとブッカーとは、互いに合意した場所で会うもので、互いにアプリを起動してカメラで画像撮影して、この画像をブッキングシステムに送信する。このとき、互いの端末はGPS携帯であることが好ましく、GPSデータを付加してブッキングシステムに送信している。そして、ブッキングシステムはこれらをブッカーキャスト間契約情報に関連付けてメモリに記憶する。
【0040】
「公開・非公開管理部」53は、ブッキング完了したメッセンジャーの公開又は非公開の管理を行う。公開・非公開管理部53は、ブッカーキャスト間契約情報を公開する機能も有する。公開・非公開管理部53は、ブッキング完了後、不満があるブッカーの要求(又は設定)によりブッキングの交渉に使われたメッセンジャーを公開する。公開・非公開管理部53は、ブッカーやキャストの要求に応じていつでも非公開化できる。ただし、一度非公開化されたメッセンジャーはもう二度公開できないように設定しておく。その理由は、ブッカーとキャストとの当事者間で解決した問題を蒸し返させないためである。これにより、ブッキングシステムがトラブル解決の一助となる。SNS上で誹謗・中傷されたメッセージを削除するためには、SNS運営団体に削除要請してから削除されるまで相当の期間を要するからである。
【0041】
ブッカーにメッセージを公開されたキャストは、最後のブッキングで支払われたポイント数を上限に幾らでも返却することができ、ブッカーに対して『半分ポイントを返すからブッキングケースを閉じて欲しい』等の交渉が可能とするように構成しても良い。公開・非公開管理部53は、キャストがポイントを全額返還した場合は自動で非公開化し、二度と公開されないように構成している。約束事(PPPメッセージ)がブッキングシステムの他ユーザ等にも公開され得る事で必然的に透明性、社会性が築かれ、運営側(又は運営会社)の管理を複雑化しなくても仕組みが機能する“ブロックチェーン“の発想にも近い。例えば、違法なブッキングオファーをしてしまうとPPPメッセージを公開できなくなってしまい、返金も期待できない。
【0042】
ブッキングシステムが、このような仕組み提供することでユーザ同士が問題解決し安くなり、浮いた管理コストはプラットホーム手数料を下げることができる。これにより、他の類似のスキルサービス等に対してコストパフォーマンスが高いシステムを実現することができる。
【0043】
「AI自動マッチング部」54は、ブッカー(支払者)又はキャスト(受託者)となるユーザ同士をマッチングさせる検索を行う。AI自動マッチング部54は、検索条件を入力すると、AI自動検索を行い、ブッカーのブッキングニーズに合ったキャストをマッチング順(例えば、マッチングのスコア順)に表示する。検索結果は、ユーザ情報がスキル又は職業別(業種別)にカテゴライズされているので、検索条件の絞り込みに利用できる。また、ブッカーやキャストは最低時給が設定されているので、ブッカーがキャストを検索した時、報酬金額以下のキャストしか検索されない。その理由は、ブッカーやキャストのよりニーズに合ったマッチングを図るためである。ユーザは自分に対して売上が多いブッカーを優先的に上位にソートする構成を備えても良い。キャストへのブッキングオファーが重なった際に、承認検討段階で、どのオファーが最も収益性が高いか等の判断材料、システムが自動計算する手段を備えても良い。
【0044】
「ブッキングオファー発信部」55は、ブッカー(支払者)からキャスト(受託者)へのブッキングオファーを発信する。ブッキングオファーには、オンラインブッキングとオフラインブッキングの2種類がある。ブッカーがオフラインブッキングオファーを発信する際は、ブッカーからブッキングシステムへの顔写真付きの身分証明を提出させる。この一度の提出確認で一定期間有効とする。身分証明を提出させる理由は、キャストに対する安全性を考慮したからである。一度確認すると、一定期間は安全性は確保されていると考ええ、一定期間有効と認める。
【0045】
その他にオンラインブッキング処理部51又はオフラインブッキング処理部52が、サービス決済手段を有し、本決済処理を行うように構成しても良い。
この本決済処理は、サービス要求情報に含まれるサービス要求時間、時間帯と、その選択されたキャスト情報とに基づいてサービス費を算出し、このサービス費から所定費用を減算又は加算して前記ブッカー端末からのサービス要求情報に含まれている決済機関に請求情報として送信する処理である。例えば、paypal、paypay、visa,master(登録商標)等の経由でキャストの銀行口座に振り込む。
【0046】
図2は、本発明を適用したブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末とブッキングシステムとのネットワーク接続システム概略構成図である。
ブッキングシステム40は、図2に示すように、ブッカー(支払者)端末10とキャスト(受託者)端末20とがインターネットやブロードバンドのネットワーク30を介して接続されており、各ブッカー端末11,12,13とキャスト端末21,22,23とはそれぞれ任意の端末と接続可能となっている。ブッキングシステム40は運営会社のサーバ構成としたり、クラウドサーバとしてクラウド上に設置しても良い。図3に本実施形態のブッキングシステムの概念図を示す。
【0047】
以下、図2図3を用いて本実施形態のブッキングシステムの概念(仕組み)を説明する。
ブッカーがブッカー端末10からPPPメッセージとしてブッキングオファーが送信されると、ネットワーク30を経由して希望の条件に合致したキャスト端末21、22,23へブッキングオファーが送信される。ブッキングオファーの例を図7に示す。ブッキングオファー送信時には、図8のような確認画面や、図9のようなブッキング内容の公開、非公開の確認面がブッカー端末に表示される。ブッキング投稿後は、図10のようなブッキングペンディング(保留)状態となる。この状態では、ブッキング編集とキャンセルが行うことができる。PPPメッセージとしては、時間、場所(指定アドレス)、金額(ポイント)、ブッキング内容などが含まれる。PPPメッセージは、所定文字数のテキストメッセージを使用したり、所定秒数のビデオや音声メッセージであっても良い。
ブッキングオファーを受信したキャスト端末21、22のキャストが返信・承認メッセージを送信すると、受託処理がなされ、ブッキングが成立する。キャスト端末に表示されたブッキング返信処理時の確認画面例を図11に示す。確認後にキャストが図11に示すようなYESボタンを押下すると、返信・承認処理のメッセージが送信される。キャスト端末22のキャストのようにブッキングオファーを無視したり、拒否すると、それでブッキング未成立となり、処理は終了する。また、ブッキングは複数のブッキングオファーを発信することができる。
【0048】
図5は、本実施の形態のブッキングシステムを仲介したブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末とのブッキング処理フローチャートである。
【0049】
以下、図5によりブッキング処理の流れについて説明する。
【0050】
まず、ブッカーがブッカー端末からブッキングプレ交渉を行うことができる(ステップ501)、ブッキングプレ交渉のメッセージがブッカー端末から発信されると、ブッキングシステムを介してブッキングプレ交渉メッセージが送信され(ステップ502)、キャストのキャスト端末はブッキングプレ交渉メッセージを受信する(ステップ503)。この一連のブッキングプレ交渉により、ブッカーはキャストの情報を得ることができる。ブッキングプレ交渉は省略して、ブッキングオファーを直接キャストのキャスト端末に送ることができるが、事前にブッカーがキャストに連絡して、事前交渉を行うことにより、より自分の希望に合ったキャストかを確認してブッキングオファーを出すことができる。ブッキングプレ交渉メッセージとしては、時間、指定アドレス、ブッキング内容を送信する。ブッキングプレ交渉においては、前払いポイントを購入していなくても、メッセージを送信することができる。しかしながら、正式なブッキングオファーを発信する場合は、前払いポイントを購入するか、事前に前払いポイントを購入しておく必要がある。
【0051】
次にブッカー端末から前払いポイント購入処理を行うと(ステップ504)、購入要求情報がブッキングシステムで受信され(ステップ505)、購入受理され(ステップ506)、前払いポイントが発行される(ステップ507)。
【0052】
ブッカー端末がブッキングシステムから発行された前払いポイントを受信すると(ステップ508)、ブッキングオファー可能状態となる。
ここで、ブッキングオファーを送る場合は、前払いポイントが必要であるが、ブッキングオファー分以上のポイントを購入する必要がある。
ポイントは仮想通貨の様に独自のレートを作る事も出来るが、当面はUSD(USドル)にペッグする。最小購入がUSD20.00で1860ポイント購入することができる。日本法人として消費税10%を取る場合は、更に10%引いて1660ポイントだが、最初の二期は消費税が免税されるので1860ポイントを渡す。USD1.00=JPY110の場合は日本ユーザに対する最小購入はJPY2200=1860ポイントになる。
【0053】
貯めたポイントは1ポイント=USD1centでいつでもユーザのpaypalやpaypay、提携出来ればvisa,master(登録商標)経由で銀行口座、各国のウォレットサービスと支払い先は追加する。基本的にはユーザpaypal(登録商標)のドル口座に換金だが、サービス開始時から日本ユーザだけ先にpaypay(登録商標)経由で円を受け取れる様にしようとしている。USD1.00=JPY111で、20000ポイント持っていたら、22200円が振り込まれる。
【0054】
さらに、公開されるブッキングのメッセージに関して、額面は非表示である。ブッカー(支払者)及びキャスト(受託者)達によってメッセージ内に額面が記載され、それが公開されている場合は当人達の責任の元と言うプラットフォーム側の考え方である。手数料7%については、ポイント購入時に徴収する。
【0055】
ステップ508において、ブッカーがブッキングオファーに必要なポイントを保有していると、ブッカー端末からブッキングオファーを発信することができる(ステップ509)。
【0056】
ブッキングオファーの例を図7に示す。ブッキングオファーは、図7に示すように、ブッカーの名前、予約日付、予約時間、ブッキング種別(オンラインブッキングかオフラインブッキングか)、場所(ZOOM)、支払い(金額):20000ポイント、ブッキング内容(英語を教えてください)などである。ブッカーはブッカー端末からブッキングシステムにログインし、キャストを好み(希望)の条件で検索、もしくはAI自動マッチングにより見つけ出し、図7のようなブッキングオファーを発信する。ブッキングを発信する前に図8に示すような確認画面がブッカー端末に表示される。その後、ブッカーがブッキングボタンを押下すると、ブッキングオファーが発信される。
【0057】
このブッキングオファーを受信したブッキングシステムは、上述したようなPPPメッセージを作成・発行し、(ステップ510)、該当するキャスト端末へブッキングオファーを送信する。このブッキングオファーを受信したキャスト端末により(ステップ511)、ブッキングオファー(PPPメッセージ)の承認(受託)可否判断を行う(ステップ512)。承認(受託)する場合は(ステップ512)、キャスト端末よりキャストが図11に示すような確認画面のYESボタンを押下すると、承認(受託)返信処理がなされる(ステップ513)。これでブッキングが成立する。
【0058】
ブッキングシステムは、ブッキングが成立すると、ブッキング時間予約処理に移る(ステップ515)。スケジュール管理部によりブッキング予約情報を入力し、ブッキング時間の管理を行う(ステップ516)。ブッキング開始時刻の所定時間前(例えば、5分前)になると、図12に示すようなブッキング開始のスタート画面がブッカーのブッカー端末に表示される。ブッカーがスタートボタンを押下すると、ブッキングが開始される。ブッキング終了時刻になると、ブッキング完了通知をブッカー端末に対して通知する(ステップ517)。
【0059】
ブッキング完了通知を受信したブッカー端末に図13に示すようなブッキング完了画面を表示する。ブッカーがEND(終了)ボタンを押下すると、ブッキング完了となる(ステップ518)。ブッキングが完了したが、キャストの仕事が期待したほどではなく、不満がある場合、もしくはキャストの仕事が期待した以上であった場合(良かった場合)、ブッキング内容を社会(公の場)に公開することができる。その場合は、ブッカー端末に図13のような画面が表示され、ブッカーがPUBLISH THE CASEボタンを押下することにより、公開できる。この公開した例を図14図15に示す。図14のYAMAMOTOのプロフィール画面を見ると、ブッキング完了数は145件、ブッキングキャンセル数が12件、ブッキング公開中が10件となっている。すなわち、10件がブッカーとキャスト間で不満があった、もしくは期待値以上であったことになる。ただし、不満があった場合、どちらに非があるかは不明なので、公開により社会的な問題解決に供することができる。期待値以上であった場合は、ソーシャル評価として、キャスト又はブッカーが評価されることになる。図15の例では、ブッキング公開中の評価として、ポジティブ(期待値以上、良かった)評価と、ネガティブ(不満であった、良くなかった)評価を表している。図15の例では、ブッキング完了数に含まれないものをブッキング公開中として、ポジティブ評価とネガティブ評価をカウントしたが、ブッキングを完了したもの全件(ブッキング数-キャンセル数)をブッキング完了数とカウントし、そのうちブッキング公開中が何件あり、ブッキング公開中のうちポジティブ評価とネガティブ評価が何件あるかをカウントするようにしても良い。また、キャンセルは、ブッキング完了数とキャンセル数を加算して、キャンセル数で割算し、例えば0.5%などの%表示で表示しても良い。
【0060】
ステップ513において、ブッキングオファーを承認しない場合は、無視するか否かの判断を行い(ステップ518)、無視(ステップ520)または拒否返信(ステップ521)により、ブッキングオファーが未成立となる。
【0061】
図6は、本実施形態のブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末とのメッセージの交互のやり取りの制御とメッセージ公開/非公開、キャンセル処理を説明するための図である。実際は、ブッカー(支払者)端末とキャスト(受託者)端末との通信は、ブッキングシステムを介して行われるが、ブッカー端末とキャスト端末間のメッセージのやり取りをわかりやすくするため、ブッキングシステムを省略している。
【0062】
まず、ブッカーがブッカー端末により、PPPメッセージを送信すると(ステップ601)、キャストはキャスト端末により、PPPメッセージを受信する。ブッキングオファーとしてのPPPメッセージを受信したキャストが、キャストの予定と合わない場合は、キャスト端末からブッカー端末へPPPメッセージ修正要求を送信する(ステップ603)。
【0063】
ブッカーはブッカー端末によりPPPメッセージ修正要求を受信すると(ステップ604)、キャストのキャスト端末へ修正PPPメッセージを送信する(ステップ605)。キャスト端末が修正PPPメッセージを受信すると(ステップ606)、キャストは承認またはキャンセル判断処理を行う(ステップ607)。承認する場合は、キャスト端末より承認(受託)返信を行い(ステップ608)、ブッカー端末では受託受信し(ステップ609)、ブッキング成立となる(ステップ610)。ブッキング開始時間になってもキャストが来なかった場合は(ステップ611)、ブッカーはブッカー端末よりブッキングをキャンセルすることができる(ステップ612)。キャストが来て、ブッキングが完了すると、ブッカーはブッカー端末によりメッセージを公開することができる(ステップ613)。メッセージを公開すると、メッセージを公開した情報がキャストのキャスト端末へ通知され、キャストはキャスト端末により、メッセージ公開を受信する(ステップ614)。ブッカーの公開した情報を見て、キャストはブッカーが納得していないことを知る。キャストの評価が低い場合やキャストにとって不都合なメッセージはメッセージ非公開要求を行える(ステップ615)。例えば、キャストがブッカーに300ポイント返金するので、公開情報を非公開にしてほしいなどの要求を出せる(ステップ616)。ブッカーが受け入れた場合は、ブッカー端末により、メッセージ非公開処理を行うことができる(ステップ616)。ブッカーがキャストからの返金要求に応じない場合は、キャストがブッカーから受け取ったポイントを全額返金することにより(ステップ617)、メッセージを自動的に非公開処理を行うことができる(ステップ618)。
【0064】
ステップ607において、承認しない場合は、キャンセル処理を行うことができる(ステップ619)。
【0065】
なお、ステップ610のブッキング成立後の処理ステップ611から619は、時系列に実行される必然性はなく、適宜間引いたり、順番を前後させて処理しても良い。
【0066】
このように、実施形態によれば、従来のフリーランスマッチングや出会い系、様々なスキル売りの様な複雑なシステムにしないまま、ジャンルルレスで自由度の高いマッチングプラットフォームを利用する新しいユーザエクスペリエンスが可能になる。
【0067】
それはサーチエンジンの様に目的を問わず情報検索する様に、人のスケジュールを検索、その人に合わせた内容をブッキングオファー出来る。プラットフォーム内で約束の公開、要するにユーザーの信用を担保に時給ベースのブッキングを行う事で違法なブッキング内容が実行される可能性も非常に低く、コンプライアンスの面でもシステムの面でも非常に低コストに運用可能であり、従来の様々なマッチングサービスよりもコスト面で優位に立てるという効果を奏する。
【符号の説明】
【0068】
10 ブッカー(支払者)端末
20 キャスト(受託者)端末
30 ネットワーク
40 ブッキングシステム
41 情報取得部
42 ユーザ情報登録部
43 前払いポイント発行部
44 前払いポイント送信部
45 時間予約購入部
46 PPPメッセージ作成部
47 連投禁止部
48 ブッキングスケジュール管理部
49 ブッキング時間通知部
50 予約時間開始・終了部
51 オンラインブッキング処理部
52 オフラインブッキング処理部
53 公開・非公開管理部
54 AI自動マッチング部
55 ブッキングオファー発信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15